WO2007105500A1

WO2007105500A1 - ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number: WO2007105500A1
Application number: PCT/JP2007/053965
Authority: WO
Inventors: Koichi Kikuchi; Katsunori Oritani; Manabu Kiyota; Yasuo Ogiwara; Kenji Nakamura; Kiyoshi Morikawa
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2006-03-09
Filing date: 2007-03-01
Publication date: 2007-09-20

Abstract

　選択部（１０１）は、表示画面に表示された地図から道路を選択する。次に、指示部（１０２）は、選択部（１０１）によって選択された道路に沿った表示画面外の位置へのスクロールを指示する。次に、表示部（１０３）は、指示部（１０２）によって指示された表示画面外の位置を含む地図を、選択部（１０１）によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する。それにより、固定方向へのスクロール操作をくり返すことなく、道路の先へスクロールさせることができる。

Description

明細書

ナビゲーシヨン装置、ナビゲーシヨン方法、ナビゲーシヨンプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

技術分野

[0001] この発明は、表示画面上で地図をスクロールさせて表示するナビゲーシヨン装置、ナビゲーシヨン方法、ナビゲーシヨンプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述したナビゲーシヨン装置、ナビゲーシヨン方法、ナビゲーシヨンプログラム及び記録媒体には限られな、。

背景技術

[0002] 通常のナビゲーシヨン装置は、移動体の現在位置の周辺が分力るように、移動体が走行するのにあわせて表示画面をスクロールさせながら地図を表示させている。ここで、移動体の現在位置周辺だけでなぐ走行中の道路のさらに先や、他の道路をたどった先の状況を確認したい場合がある。この場合、マニュアル操作により、あらかじめ決められた方向に沿って画面表示する地図の位置をスクロールさせていた。具体的には、表示画面をマニュアル操作によりスクロール表示したい場合、ユーザーが意図した方向に向けてキー操作を行うことにより 8方向のうち一つを選んでスクロールさせていた (たとえば、特許文献 1参照。 ) o

[0003] 特許文献 1：特開 2005— 308877号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] しかしながら、ある道がどこにつながっているか知りたかった場合、 8方向のスクロールしかなかったため、うまく道に合わせて画面をスクロールさせるのは難しかった。たとえば、 8方向のいずれに対しても平行でない道路に沿ってスクロールさせたい場合、ユーザーの意図に反してスクロールされることがある。そこで、意図した方向にスクロールさせるためには、ある程度スクロールさせたところでズレが発生するので、スク口ール方向を変化させてこのズレを修正し、さらに進んだところで発生したズレをさらにスクロール方向を変化させることにより修正する、というわずらわしい操作が必要になってヽたと!/、う問題が一例として挙げられる。

[0005] さらに、道路の進行方向が変わった場合にも、道路の進行方向の変化に応じてスクロール方向を変える必要があり、その度にスクロール方向を変化させる操作が必要となるという問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段

[0006] 請求項 1の発明に力かるナビゲーシヨン装置は、表示画面に表示された地図から道路を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された道路に沿った前記表示画面外の位置へのスクロールを指示する指示手段と、前記指示手段によって指示された前記表示画面外の位置を含む地図を、前記選択手段によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。

[0007] また、請求項 5の発明に力かるナビゲーシヨン方法は、表示画面に表示された地図力道路を選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された道路に沿った前記表示画面外の位置へのスクロールを指示する指示工程と、前記指示工程によって指示された前記表示画面外の位置を含む地図を、前記選択工程によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する表示工程と、を含むことを特徴とする。

[0008] また、請求項 6の発明に力かるナビゲーシヨンプログラムは、請求項 5に記載のナビゲーシヨン方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0009] また、請求項 7の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項 6に記載のナビゲーシヨンプログラムを記録したことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]図 1は、この発明の実施の形態に力かるナビゲーシヨン装置の機能的構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、この発明の実施の形態に力かるナビゲーシヨン方法の処理を示すフロ一チャートである。

[図 3]図 3は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、道路に沿った地図のスクロール表示を説明する説明図である。

[図 5]図 5は、スクロール開始前の表示画面を説明する説明図である。

[図 6]図 6は、右下方向にスクロールしたときの表示画面を説明する説明図である。 [図 7]図 7は、さらに先にスクロールしたときの表示画面を説明する説明図である。

[図 8]図 8は、スクロールの基準となる道路を道路の名称力選択するときの表示画面を説明する説明図である。

[図 9]図 9は、道路に沿ってまたは方向を選択して画面表示する地図をスクロールさせる処理を説明するフローチャートである。

符号の説明

[0011] 101 選択部

102 指示部

103 表示部

104 方向指示部

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下に添付図面を参照して、この発明に力かるナビゲーシヨン装置、ナビゲーション方法、ナビゲーシヨンプログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0013] 図 1は、この発明の実施の形態に力かるナビゲーシヨン装置の機能的構成を示すブロック図である。この実施の形態のナビゲーシヨン装置は、選択部 101、指示部 10

2、表示部 103、方向指示部 104により構成されている。

[0014] 選択部 101は、表示画面に表示された地図から道路を選択する。選択部 101は、道路の名称を示す情報を表示画面に表示し、この道路の名称の指定を受け付けることにより道路を選択することもできる。指示部 102は、選択部 101によって選択された道路に沿った表示画面外の位置へのスクロールを指示する。

[0015] 表示部 103は、指示部 102によって指示された表示画面外の位置を含む地図を、選択部 101によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する。表示部 10

3は、選択部 101によって選択された道路に基づいてスクロール方向を求め、求めたスクロール方向に沿って地図をスクロールさせて表示することもできる。方向指示部 1

04は、表示画面上の方向を指示する。方向指示部 104によって方向が指示された場合、表示部 103は、指示された方向に沿って地図をスクロール表示させる。

[0016] 図 2は、この発明の実施の形態に力かるナビゲーシヨン方法の処理を示すフローチヤートである。まず、道路に沿って画面をスクロールさせる力否かを判定する (ステツプ S201)。道路に沿ってスクロールさせる場合 (ステップ S201 : Yes)、ステップ S20 4に進む。道路に沿ってスクロールさせるのでない場合 (ステップ S201 : No)、表示画面上の方向を指示する (ステップ S 202)。すなわち、上下左右と、左上 '右上'右下 ·左下の 8方向を画面に表示し、このうち一つを選択させ、ここで選択された方向を指示する。

[0017] 次に、指示された方向に沿って地図をスクロール表示する（ステップ S203)。たとえば、右上が指定された場合は右上にスクロールし、下が指定された場合は下にスクロールする。このときのスクロール方向は、上述の 8方向のいずれ力となる。そして、一連の処理を終了する。

[0018] ステップ S201において道路に沿ってスクロールさせる場合 (ステップ S201： Yes)、選択部 101は、表示画面に表示された地図から道路を選択する (ステップ S204)。次に、指示部 102は、選択部 101によって選択された道路に沿った表示画面外の位置へのスクロールを指示する（ステップ S205)。

[0019] 次に、表示部 103は、選択部 101によって選択された道路に基づいてスクロール方向を求める（ステップ S206)。次に、表示部 103は、指示部 102によって指示された表示画面外の位置を含む地図を、選択部 101によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する（ステップ S 207)。そして一連の処理を終了する。

[0020] 以上説明した実施の形態により、特定の道路の進行に沿って表示画面をスクロールさせることができる。それにより、道路の方向とは無関係のスクロール操作を繰り返すことにより道路の先を表示させていく必要がなくなり、単純な操作により道路の先をスクロール表示させることができる。したがって、無駄なスクロール操作力ユーザーを解放することができる。

実施例

[0021] (情報処理装置のハードウェア構成）

図 3は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。この実施例は、上述した実施の形態に力かる情報処理装置を、移動体としての車両に搭載された情報処理装置に適用した例である。はじめに、実施例の情報処理装置のハードウェア構成について図 3を参照して説明する。

[0022] 図 3に示すように、実施例の情報処理装置は、 CPU301と、 ROM302と、 RAM (メモリ） 303と、磁気ディスクドライブ 304と、磁気ディスク 305と、光ディスクドライブ 306 と、光ディスク 307と、音声 I/F (インターフェース） 308と、マイク 309と、スピーカ 31 0と、人力デノイス 311と、映像 I/F312と、カメラ 313と、ディスプレイ 314と、通信 I ZF315と、 GPSユニット 316と、各種センサ 317と、を備えている。また、各構成部 3 01〜317は、バス 320によってそれぞれ接続されている。

[0023] まず、 CPU301は、情報処理装置の全体の制御を司る。 ROM302は、ブートプログラム、ナビゲーシヨンプログラムなどのプログラムを記録している。 RAM303は、 CP U301のワークエリアとして使用される。

[0024] ここで、ナビゲーシヨンプログラムとは、 CPU301によって実行されることにより、表示画面に表示された地図から経路を選択させ、選択された経路に沿った表示画面外の位置へのスクロールを指示させ、指示された表示画面外の位置を含む地図を、選択された経路に沿ってスクロールさせて表示させるプログラムである。

[0025] 磁気ディスクドライブ 304は、 CPU301の制御に従って磁気ディスク 305に対するデータの読み取り Z書き込みを制御する。磁気ディスク 305は、磁気ディスクドライブ 304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク 305としては、たとえば、 HD (ノヽードディスク）や FD (フレキシブルディスク）を用いることができる。

[0026] 光ディスクドライブ 306は、 CPU301の制御に従って光ディスク 307に対するデータの読み取り Z書き込みを制御する。光ディスク 307は、光ディスクドライブ 306の制御に従ってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク 307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク 307のほ力 MO、メモリカードなどであってもよい。

[0027] 磁気ディスク 305や光ディスク 307に記録される情報の他の一例として、経路探索' 経路誘導などに用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物 (フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、ディスプレイ 314の表示画面において 2次元または 3次元に描画される。情報処理装置が経路誘導中の場合は、地図データと CPU301によって取得された車両の現在地点とが重ねて表示されることとなる。

[0028] 音声 IZF308は、音声入力用のマイク 309および音声出力用のスピーカ 310に接続される。マイク 309に受音された音声は、音声 IZF308内で AZD変換される。また、スピーカ 310からは音声が出力される。なお、マイク 309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク 305または光ディスク 307に記録可能である。

[0029] 入力デバイス 311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タツチパネルなどが挙げられる。さらに、入力デバイス 311は、デジタルカメラや携帯電話端末などの他の情報処理端末を接続し、データの入出力をおこなうことができる。

[0030] 映像 IZF312は、映像入力用のカメラ 313および映像出力用のディスプレイ 314と接続される。映像 IZF312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ 314全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録する VRAM (Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づ、て、ディスプレイ 314を表示制御する制御 ICなどによって構成される。

[0031] カメラ 313は、車両内外の映像を撮像し、画像データとして出力する。カメラ 313で撮像された画像は、画像データとして磁気ディスク 305あるいは光ディスク 307に記録可能である。ディスプレイ 314には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ 314は、たとえば、 CRT, TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。

[0032] 通信 IZF315は、無線を介してネットワークに接続され、情報処理装置と CPU301 とのインターフェースとして機能する。通信 I/F315は、さらに、無線を介してインタ一ネットなどの通信網に接続され、この通信網と CPU301とのインターフェースとしても機能する。

[0033] 通信網には、 LAN, WAN,公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信 IZF315は、たとえば、 FMチューナー、 VICSZビーコンレシーノ、無線情報処理装置、およびその他の情報処理装置によって構成され、 VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、 VICSは登録商標である。

[0034] GPSユニット 316は、 GPS衛星からの電波を受信し、情報処理装置を搭載した車両の位置に関する情報を出力する。 GPSユニット 316の出力情報は、後述する各種センサ 317の出力値とともに、 CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度'経度、高度などの、地図データ上の 1点を特定する情報である。

[0035] 各種センサ 317は、車速センサや角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ 317の出力値は、 CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定に用いられる。

[0036] なお、図示および説明を省略するが、情報処理装置は、上述した構成 301〜317 に加えて、 DVDや CDなどの再生、テレビ放送の受信 ·録画などの各種機能を実現する構成を備えて、てもよ、。

[0037] 図 4は、道路に沿った地図のスクロール表示を説明する説明図である。表示領域 4 00は、図 4に示した全体地図のうち、画面に表示する部分として抽出される領域である。この地図の中に、道路 401、道路 402、道路 403、路線情報 404が含まれる。これらのうち、表示領域 400に含まれる部分は抽出されて画面に表示される。ここで、道路 401に沿って方向 410へ向けてスクロールする。

[0038] 具体的には、図 8に示すようにタツチパネル等により道路の名称を指定することにより、スクロールさせたい道路を選択する。このとき、道路の色が変わり、この道路カ^クロールの基準となる。また、初期設定より、ユーザーの好みによって地図のスケールを変えることもできる。このとき、地図スケールはそのままに道に沿ってスクロールさせ、自車位置が画面上から見えなくなりそうな場合には地図の縮尺を変えてスクロールをする。

[0039] 図 5は、スクロール開始前の表示画面を説明する説明図である。図 5に示す表示画面には、図 4に示した表示領域 400のデータが表示される。この地図には、道路 401 、道路 402、道路 403が含まれている。ここで、スクロール方向を決定するために、方向指示器 500が表示される。この方向指示器 500には 8方向の矢印が示され、このうち一つを選択する。そしてこの選択された方向と道路の進行方向に従って実際のスクロール方向が決定される。

[0040] たとえば、領域 501がタツチされた場合、この領域 501は、方向指示器 500のうち右下の方向に接しているので、右下が選択される。しかし選択されている道路 401の進行方向は厳密な右下ではなぐ少し右方向への変化率が大きい。そこで、この道路の進行方向にあわせたスクロール方向が決定され、決定された方向にスクロールされる。

[0041] 図 6は、右下方向にスクロールしたときの表示画面を説明する説明図である。図 6は、図 5に示した表示画面で右下を選択したときの画面である。図 5に示した道路 401 は、右方向への傾きが大きい右下方向に進んでいるので、この方向にスクロール表示され、図 6に示すように表示される。スクロールした結果、道路 402も道路 403も画面から外れ、道路 401が引き続き画面に表示される。

[0042] 図 7は、さらに先にスクロールしたときの表示画面を説明する説明図である。この画面は、図 6に示した表示画面でからさらにスクロールしたときの画面である。図 6では、図 5で選択されたスクロール方向に沿ってスクロールが継続しているので、この方向に継続してスクロール表示され、図 7に示すように表示される。スクロールした結果、道路 401は図 6に示したような右下方向への進行ではなぐ進行方向に沿って右折し、下方向に向力道路 401が引き続き画面に表示される。さらにスクロールを進める場合、道路 401は下方向を向いているので、この下方向に沿ってスクロール表示は継続する。

[0043] 図 8は、スクロールの基準となる道路を道路の名称力選択するときの表示画面を説明する説明図である。スクロールの基準となる道路を選択する場合、上述のように地図上から直接選択することもできるが、道路の名称力選択することもできる。そこで、図 8に示した選択画面力道路の名称を選択することにより、スクロールの基準となる道路を選択する。ここでは、設定ルートとして、国道、県道、高速道路に分類されており、ここで挙げられた道路の一つから選択する。

[0044] 選択情報 810は、国道を示す情報である。選択情報 810は、ここでは選択肢として、国道 16号、国道 254号、国道 17号、国道 407号が用意され、設定ルートとして選択したい道路が国道の場合、ここで挙げられた道路力も選択する。選択情報 820は、県道を示す情報である。選択情報 820は、ここでは選択肢として、県道 5号が用意され、設定ルートとして選択したい道路が県道の場合、ここで挙げられた道路力選択する。

[0045] 選択情報 830は、高速道路を示す情報である。選択情報 830は、ここでは選択肢として、圏央道、関越道が用意され、設定ルートとして選択したい道路が高速道路の場合、ここで挙げられた道路力も選択する。なお、タツチ指定またはリモコンによるカーソル指定ルートが設定されていない場合は「設定ルート」は選択できない。国道、県道、高速道路は自車位置から所定距離範囲内に存在する道路名を表示する。

[0046] 図 9は、道路に沿ってまたは方向を選択して画面表示する地図をスクロールさせる処理を説明するフローチャートである。まず、スクロール指示があつたか否かを判定する（ステップ S901)。具体的には、画面タツチか、リモコンのユニバーサルパッドの操作があった力否かによりスクロール指定ありか否を判定する。

[0047] スクロール指示がなかった場合 (ステップ S901： No)、指示があるまで待つ。スクロール指示があった場合 (ステップ S901： Yes)、スクロールターゲットの道路選択画面を表示する (ステップ S902)。具体的には、図 8に示した道路選択画面が表示された表示された選択肢の中力基準としたい道路の選択を受け付ける。図 8のように、道路は自車位置近傍にある国道、県道、高速道路など、幅員が広い道路が対象となる。また、ルートが引かれている場合はルートも対象に入れる。

[0048] ここで、スクロールターゲットの道路指定があるか否かを判定する（ステップ S903)。

道路指定がない場合 (ステップ S903 :No)、すなわち、道路を選択せずに画面をスクロールさせたい場合、次にスクロール指定が継続している力否かを確認する (ステツプ S904)。スクロール指定が継続していない場合 (ステップ S904 : No)、一連の処理を終了する。

[0049] スクロール指定が継続して、る場合 (ステップ S904： Yes)、スクロール指定を継続して地図スクロールを実行する (ステップ S905)。たとえば、右下方向が指定されている場合、画面を右下方向にスクロールし、上方向が指定されている場合、画面を上方向にスクロールする。地図スクロールを実行後は、ステップ S904に戻る。

[0050] ステップ S903で道路指定がされた場合 (ステップ S903 :Yes)、スクロール方向を検出する (ステップ S906)。具体的には、画面タツチ位置によって大まかな方向を検出し、この検出された方向にあわせた道路の進行方向をスクロール方向とする。スクロール方向は指定された道路の向きに沿って変わっていくので、道路の現在位置とスクロールにより表示すべき画面外の位置を比較して、道路の進行方向に沿ってスクロール方向を特定する。たとえば右下に道路が進んでいる場合には右下方向をスクロール方向とする。

[0051] 次に、スクロール方向に存在する、指定された道路の位置を抽出する (ステップ S 9 07)。ここで抽出した情報がスクロール時に表示される。次に、スクロール指定が継続して！/、る力否かを確認する（ステップ S908)。スクロール指定が継続してヽな、場合 ( ステップ S908 : No)、一連の処理を終了する。スクロール指定が継続している場合（ステップ S908 : Yes)、スクロール指定に応じてリンクの存在する地図を抽出して表示を切り替える（ステップ S909)。この処理により画面がスクロールされて表示される。そして、ステップ S908に戻る。

[0052] 以上説明した実施例によれば、特定の道路の進行に沿って表示画面をスクロールさせることができる。たとえば、道路が 8方向のいずれにも平行でない場合でも、 8方向に合わせた不自然なスクロールではなく滑らかにスクロールさせていくことができる。また、道路がまっすぐではなく何度も曲がるような場合でも、道路が曲がった方向に合わせてスクロールさせることができる。

[0053] それにより、道路の方向とは無関係のスクロール操作を繰り返すことにより道路の先を表示させていく必要がなくなり、単純な操作により道路の先をスクロール表示させることができる。したがって、無駄なスクロール操作力もユーザーを解放し、ユーザーの手を煩わすことなくユーザーの意図通りに道路に沿ったスクロールすることができる。また、縮尺を考慮したスクロールの場合、自車位置とスクロールさせた方角イメージがゎカゝる。

[0054] なお、本実施の形態で説明したナビゲーシヨン方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 C D— ROM、 MO、 DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体力も読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 表示画面に表示された地図から道路を選択する選択手段と、

前記選択手段によって選択された道路に沿った前記表示画面外の位置へのスクロールを指示する指示手段と、

前記指示手段によって指示された前記表示画面外の位置を含む地図を、前記選択手段によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する表示手段と、を備えることを特徴とするナビゲーシヨン装置。

[2] 前記選択手段は、道路の名称を示す情報を前記表示画面に表示し、当該道路の名称の指定を受け付けることにより前記道路を選択することを特徴とする請求項 1に記載のナビゲーシヨン装置。

[3] 前記表示手段は、前記選択手段によって選択された道路に基づいてスクロール方向を求め、求めたスクロール方向に沿って前記地図をスクロールして表示させることを特徴とする請求項 1に記載のナビゲーシヨン装置。

[4] 前記表示画面上の方向を指示する方向指示手段をさらに備え、

前記方向指示手段によって方向が指示された場合、前記表示手段は、指示された方向に沿って前記地図をスクロール表示させることを特徴とする請求項 1〜3のいずれか一つに記載のナビゲーシヨン装置。

[5] 表示画面に表示された地図から道路を選択する選択工程と、

前記選択工程によって選択された道路に沿った前記表示画面外の位置へのスクロールを指示する指示工程と、

前記指示工程によって指示された前記表示画面外の位置を含む地図を、前記選択工程によって選択された道路に沿ってスクロールさせて表示する表示工程と、を含むことを特徴とするナビゲーシヨン方法。

[6] 請求項 5に記載のナビゲーシヨン方法をコンピュータに実行させることを特徴とするナビゲーシヨンプログラム。

[7] 請求項 6に記載のナビゲーシヨンプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。