WO2007055173A1

WO2007055173A1 - 酸化染毛剤組成物

Info

Publication number: WO2007055173A1
Application number: PCT/JP2006/322100
Authority: WO
Inventors: Tsuyoshi Nonogaki
Original assignee: Hoyu Co., Ltd.
Priority date: 2005-11-11
Filing date: 2006-11-06
Publication date: 2007-05-18
Also published as: US20090089940A1; CN101184472A; JP3947756B2; KR20080016820A; TWI320717B; CN101184472B; KR100924744B1; US7658769B2; TW200727916A; JP2007153874A

Abstract

　染色性を向上させることができる酸化染毛剤組成物が提供される。酸化染毛剤組成物は、酸化染料、アルカリ剤、及び酸化剤を含有している。この酸化染毛剤組成物は、微生物由来のヒアルロン酸又はその塩類から選ばれる少なくとも一種を更に含有している。

Description

明細書

酸化染毛剤組成物

技術分野

[0001] 本発明は、染色性を向上させることができる酸ィ匕染毛剤組成物に関する。

背景技術

[0002] 一般に、酸化染料と、該酸化染料を発色させるための酸化剤とを含有する酸化染毛剤組成物が知られている。この酸化染毛剤組成物は通常、液剤の pHを高めて酸化染料の浸透性を向上させるために、アルカリ剤を含有している。し力しながら、液剤の pHを高めることにより毛髪が損傷を受けやすくなるという問題が生じることから、通常、酸ィ匕染毛剤組成物においてアルカリ剤の含有のみにより染色性の向上を図ることは容易ではな力つた。従来、特許文献 1に記載される酸化染毛剤組成物が知られている。この酸化染毛剤組成物は、染色性を向上させるためにムコ多糖類を含有している。ムコ多糖類としては、例えば動物由来のヒアルロン酸、及びムコィチン硫酸が挙げられる。

特許文献 1：特開昭 64 - 56611号公報

発明の開示

[0003] ところが、ムコ多糖類には染色性を十分に向上させることができないという問題があつた。また、染色性をある程度まで向上させるために、単にムコ多糖類の含有量を高めると、液剤の粘度の上昇を招くという問題があった。

[0004] そこで、本発明は、本発明者らの鋭意研究の結果、ムコ多糖類の中でも微生物由来のヒアルロン酸が配合されることにより上記問題が解決されることが見出されたことによりなされたものである。本発明の目的は、染色性を向上させることができる酸ィ匕染毛剤組成物を提供することにある。

[0005] 本発明の一態様では、酸化染料、アルカリ剤、及び酸化剤を含有する酸化染毛剤組成物が提供される。この酸ィ匕染毛剤組成物は、微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類から選ばれる少なくとも一種を更に含有する。酸化染毛剤組成物中における前記微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種の含有量 ίま、好ましく ίま 0. 00001〜0. 3質量⁰ /₀である。

[0006] 酸化染毛剤組成物は、好ましくはヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類力選ばれる少なくとも一種を更に含有する。

[0007] 前記微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種の含有量と、前記ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量との比は、好ましくは 1： 100〜100： 1である。

[0008] 酸化染毛剤組成物中における前記ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類力選ばれる少なくとも一種の含有量は、好ましくは 0. 000001〜5質量％である。

発明を実施するための最良の形態

[0009] 以下、本発明を酸ィ匕染毛剤組成物に具体ィ匕した実施形態について詳細に説明する。

本実施形態の酸化染毛剤組成物は、例えば、第 1剤及び第 2剤カゝら構成されている。第 1剤は、酸化染料、アルカリ剤、並びに微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種を含有している。第 1剤は、染毛性をより向上させるために、好ましくはヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシべンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸（タウリン）、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種を更に含有している。以下の説明において、微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種をヒアルロン酸類と、う。また、ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸（タウリン）、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種をスルホン酸類という。第 2剤は酸化剤を含有している。毛髪の染色の際に第 1剤と第 2剤とが混合されることにより、酸化染毛剤組成物が得られる。この酸化染毛剤組成物が毛髪に塗布されることにより、毛髪が染色される。

[0010] <第 1剤 >

本実施形態に係る第 1剤は、上述したように酸ィヒ染料、アルカリ剤、及びヒアルロン酸類を含有している。第 1剤は、好ましくはスルホン酸類を含有している。この第 1剤は、その他の成分として、酸ィ匕染毛剤の第 1剤に通常用いられる成分を更に含有してもよい。

[0011] 酸化染料は、後述する酸化剤による酸ィ匕重合によって発色可能な化合物であり、具体的には主要中間体及びカプラーに分類される。主要中間体としては、例えばフェニレンジアミン類とその塩類、アミノフヱノール類とその塩類、及びジァミノピリジン類とその塩類が挙げられる。塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、及び酢酸塩が挙げられる。これらの主要中間体は単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。主要中間体の具体例としては、例えば p フエ-レンジァミン、トルエン 2, 5 ジァミン、 N, N ビス（2 ヒドロキシェチル） p フエ-レンジァミン、 N— (2—ヒドロキシェチル） N ェチル p フエ-レンジァミン、 2— (2—ヒドロキシェチル） p フエ-レンジァミン、 p ァミノフエノール、及びそれらの塩類が挙げられる。

[0012] カプラーとしては、例えばレゾルシン、ピロガロール、カテコール、 m—ァミノフエノーノレ、 m フエ二レンジミン、 o ミノフエノーノレ、 2, 4ージミノフエノーノレ、 1, 2, 4 —ベンゼントリオール、トルエン一 3, 4 ジァミン、トルエン一 2, 4 ジァミン、ハイドロキノン、 (X ナフトール、 2, 6 ジァミノピリジン、 1, 5 ジヒドロキシナフタレン、 5 —アミノー o クレゾール、ジフエ-ルァミン、 p—メチルァミノフエノール、フロログルシン、 2, 4 ジァミノフエノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸ェチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、 1ーメトキシー 2 アミノー 4一（2 ヒド口キシェチル）ァミノベンゼン、 5—（2 ヒドロキシェチルァミノ） 2 メチルフエノール、及びそれらの塩類が挙げられる。これらのカプラーは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよ!、。

[0013] この酸ィ匕染料は、様々な色調に毛髪を染色することができることから、主要中間体力選ばれる少なくとも一種、及びカプラー力選ばれる少なくとも一種力構成されることが好ましい。

[0014] 酸化染毛剤組成物中における酸化染料の含有量は、好ましくは 0. 02〜30質量％であり、より好ましくは 0. 2〜20質量％である。酸化染料の含有量が 0. 02質量％未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。一方、酸化染料の含有量が 3 0質量％を超えても、染色性はそれ以上向上しないことから経済的ではない。

[0015] 酸ィ匕染毛剤組成物中における主要中間体の含有量は、好ましくは 0. 01〜15質量 %であり、より好ましくは 0. 1〜10質量％である。主要中間体の含有量が 0. 01質量 %未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。一方、主要中間体の含有量が 15質量％を超えても、染色性はそれ以上向上しないことから経済的ではない。主要中間体の含有量が 0. 1質量％以上であることにより、より優れた染色性が得られる。一方、主要中間体の含有量が 10質量％を超えると、染色性が向上しにくくなる。

[0016] 酸ィ匕染毛剤組成物中におけるカプラーの含有量は、好ましくは 0. 01〜15質量％であり、より好ましくは 0. 1〜10質量％である。カプラーの含有量が 0. 01質量％未満の場合、十分な染色性が得られないおそれがある。一方、カプラーの含有量が 15 質量％を超えても、染色性はそれ以上向上しないことから経済的ではない。カプラーの含有量が 0. 1質量％以上であることにより、より優れた染色性が得られる。一方、力ブラーの含有量が 10質量％を超えると、染色性が向上しに《なる。

[0017] 第 1剤は、前記酸化染料の他にも、例えば「医薬部外品原料規格」（1991年 6月発行、薬事日報社)に収載された酸化染料、及び酸化染料以外の染料としての直接染料を含有してもよい。

[0018] アルカリ剤は、毛髪を膨潤させることにより、毛髪に対する酸化染料の浸透性を向上させて染色性を向上させる。アルカリ剤としては、例えばアンモニア、アル力ノールアミン類、有機アミン類、無機アルカリ、塩基性アミノ酸、及びそれらの塩類が挙げられる。アルカノールァミン類としては、例えばトリエタノールァミン、ジエタノールァミン、モノエタノールァミン、イソプロパノールァミン、ジイソプロパノールァミン、及び 2— ァミノ一 2—メチル 1—プロパノールが挙げられる。有機アミン類としては、例えば 2 アミノー 2—メチルー 1, 3 プロパンジオール、及びグァ-ジンが挙げられる。無機アルカリとしては、例えば水酸ィ匕ナトリウム、及び水酸化カリウムが挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニン、及びリジンが挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。二種以上のアルカリ剤が適当に組み合わされて含有されることによって、第 1剤に緩衝作用が付与されてもよい。これらのアルカリ剤の具体例の中でも、毛髪への酸化染料の浸透性を向上させ易いことから、好ましくはアンモニア及びアルカノールァミン類から選ばれる少なくとも一種である。

[0019] 酸化染毛剤組成物中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは第 1剤の pHが 8 〜12の範囲となる量である。第 1剤の pHが 8未満では、第 1剤が第 2剤と混合されたときに酸化剤としての過酸ィ匕水素の作用を十分に促進することができない場合がある。一方、第 1剤の pHが 12を超えると、酸ィ匕染毛剤組成物が毛髪に塗布されたとき〖こ毛髪に損傷等の不具合が発生しやす、。

[0020] ヒアルロン酸類は染色性を向上させる。ヒアルロン酸の塩類としては、例えばアル力リ金属塩、トリエタノールアミン塩、キトサン塩、及び塩基性アミノ酸との塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、及びカリウム塩が挙げられる。塩基性ァミノ酸としては、例えばリシン、及びアルギニンが挙げられる。ヒアルロン酸は直鎖状を有する高分子多糖であり、このヒアルロン酸では N ァセチルダルコサミンとグルクロン酸とが交互に結合している。ヒアルロン酸の分子量は、特に限定されるものではないが好ましくは 40万〜 250万である。微生物の種類は、ヒアルロン酸産生能を有する微生物であれば特に限定されるものではないが、好ましくはヒアルロン酸を生体外に分泌するストリプトコッカス属である。ストリプトコッカス属の微生物としては、例えばストレプトコッカス.ェキ（Streptococcus ' equi)、ストレプトコッカス 'ズーェピデミカス（Str eptococcus · zooepiaemicus)、ストレフ。トコッ yス ·ェゃンリス (Streptococcus · e quisimilis)、ストレフ。トコッカス'ディス刀フグアイェ (Streptococcus · dysgalactiae )、ストレプトコッカス ·ピオゲネス (Streptococcus · pyogenes)及びこれらの変異株が挙げられる。微生物からのヒアルロン酸の抽出方法としては、例えば微生物を発酵及び培養した後の培養液カゝらヒアルロン酸を抽出する方法、並びに微生物を破砕することにより生体内からヒアルロン酸を抽出する方法が挙げられる。これらの中でも、抽出及び精製の容易性から、発酵培養液力ヒアルロン酸を抽出する方法が好ましい。培養方法は、例えばストリプトコッカス属の微生物が使用される場合、該微生物を

30〜37°Cの好気的条件下にお、て撹拌及び培養する方法が好ま、。ヒアルロン酸を精製する方法としては、公知の方法が使用されることができ、例えば発酵培養液から抽出及び精製が行われる場合、まず例えばクロ口ホルムの使用によって脱蛋白質処理が行われる。次いで、疎水性クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー等の吸着クロマトグラフィーを使用した精製が行われる。ヒアルロン酸類として、市販されているものが適宜使用される。市販されているヒアルロン酸類として、例えばバイオヒアルロン酸ナトリウム 1%水溶液 (株式会社資生堂社製）、ヒアルロンサン液 HA— LQ1 (キューピー株式会社製）、及びヒアルロン酸 FCH (株式会社紀文フードケミファ社製)が挙げられる。

[0021] 酸ィ匕染毛剤組成物中におけるヒアルロン酸類の含有量は、好ましくは 0. 00001- 0. 3質量⁰ /₀であり、より好ましくは 0. 0001〜0. 1質量⁰ /₀である。ヒアルロン酸類の含有量が 0. 00001未満の場合、染色性が十分に向上しないおそれがある。一方、ヒアルロン酸類の含有量が 0. 3質量％を超えると、酸化染毛剤組成物の粘度の上昇を招くおそれがある。ヒアルロン酸類は、酸化染毛剤組成物の保存中における酸化剤による酸化を防止するために、好ましくは第 1剤に含有される。

[0022] スルホン酸類は、スルホン酸基を有するヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸（タウリン）、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類力も選ばれる少なくとも一種である。塩類としては、例えばァルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩、キトサン塩、及び塩基性アミノ酸との塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、例えばナトリウム塩、及びカリウム塩が挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばリシン、及びアルギニンが挙げられる。スルホン酸類は、ヒアルロン酸類との相乗効果により染毛性をさらに向上させる。スルホン酸類は、酸化染毛剤組成物の保存中における酸化剤による酸化を防止するために、好ましくは第 1剤に含有される。

[0023] 酸ィ匕染毛剤組成物中におけるスルホン酸類の含有量は、好ましくは 0. 000001〜 5質量％であり、より好ましくは 0. 00001〜3質量％である。スルホン酸類の含有量が 0. 000001未満の場合、染色性が十分に向上しないおそれがある。一方、スルホン酸類の含有量が 5質量％を超えても、染色性がそれ以上向上しないおそれがある。また、スルホン酸類を含有する第 1剤が経時的に変色するおそれもある。スルホン酸類とヒアルロン酸類との相乗効果によって染毛性を更に向上させるために、スルホン酸類の含有量とヒアルロン酸類の含有量との比は、ヒアルロン酸類の含有量:スルホン酸類の含有量で好ましくは 1： 100〜100： 1であり、より好ましくは 1： 10〜： L0 : 1 である。

[0024] 第 1剤は、その他の成分として、例えば水、界面活性剤、油性成分、及び多価アルコール力も選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。水は、各成分の溶媒又は分散媒として含有される。酸化染毛剤組成物中の水の含有量は特に限定されない。

[0025] 界面活性剤は、乳化剤又は可溶化剤として作用することにより、第 1剤の安定性を保持する。界面活性剤としては、例えば非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ァ-オン性界面活性剤、及び両性界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非ィォン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン（以下、 POEという。）セチルエーテル、 POEステアリルエーテル、 POEベへ-ルエーテル、 POEォレイルエーテル、 POEラウリルエーテル、 POEォクチルドデシルエーテル、 POEへキシルデシルエーテル、 POEイソステアリルエーテル、 POEノ-ルフエ-ルエーテル、及び POEォクチルフエ-ルエーテルが挙げられる。

[0026] エステル型非イオン性界面活性剤としては、例えばモノォレイン酸 POEソルビタン、モノステアリン酸 POEソルビタン、モノパルミチン酸 POEソルビタン、モノラウリン酸 POEソルビタン、トリオレイン酸 POEソルビタン、モノステアリン酸 POEグリセリン、モノミリスチン酸 POEグリセリン、テトラオレイン酸 POEソルビット、へキサステアリン酸 P OEソルビット、モノラウリン酸 POEソルビット、 POEソルビットミツロウ、モノォレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノォレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノォレイン酸ソルビタン、セスキォレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノォレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。

[0027] カチオン性界面活性剤は、上記の作用に加えて毛髪の感触を良好にする。カチォン性界面活性剤としては、例えば第 4級アンモ-ゥム塩が挙げられる。第 4級アンモ -ゥム塩としては、例えば塩ィ匕アルキルトリメチルアンモ-ゥム、塩ィ匕ラウリルトリメチルアンモ-ゥム、塩化セチルトリメチルアンモ-ゥム、塩化ステアリルトリメチルアンモ- ゥム、臭ィ匕ステアリルトリメチルアンモ-ゥム、臭化ラウリルトリメチルアンモ-ゥム、及び塩ィ匕ジアルキルジメチルアンモ-ゥムが挙げられる。

[0028] ァ-オン性界面活性剤としては、例えば脂肪酸塩、金属セッケン、ァシルグルタミン酸塩、ァシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸ェステル塩、 POEラウリルエーテルリン酸及びその塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールァミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、並びにスルホコハク酸ジォクチルナトリウムが挙げられる。脂肪酸塩としては、例えばヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールァミン、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸イソプロパノールァミン、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸トリエタノールァミン、ォレイン酸カリウム、及びォレイン酸ナトリウムが挙げられる。金属セッケンとしては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、及びミリスチン酸マグネシウムが挙げられる。ァシルグルタミン酸塩としては、例えばヤシ油脂肪酸ァシルグルタミン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸ァシルグルタミン酸トリエタノールァミン、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールァミン、ミリストイルグルタミン酸カリウム、及びステアロイルグルタミン酸ナトリウムが挙げられる。ァシルメチルタウリン塩としては、例えばラウロイルメチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、パルミトィルメチルタウリンナトリウム、及びステアロイルメチルタウリンナトリウムが挙げられる。アルキル硫酸エステル塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、及びラウリル硫酸トリエタノールァミンが挙げられる。アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えば POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及び POEラウリルエーテル硫酸トリェタノールァミンが挙げられる。

[0029] 両性界面活性剤としては、例えば 2 アルキル N カルボキシメチルー N—ヒドロキシェチルイミダゾリ-ゥムベタイン、ラウリルジメチルァミノ酢酸べタイン、ゥンデシルカルボキシメトキシェチルカルボキシメチルイミダゾリ-ゥムベタインナトリウム、ゥンデシルヒドロキシェチルイミダゾリ-ゥムベタインナトリウム、ゥンデシル一 N ヒドロキシェチルー N カルボキシメチルイミダゾリ-ゥムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシェチルベタイン、ステアリルジメチルァミノ酢酸べタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス（ステアリル— N ヒドロキシェチルイミダゾリン）クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル N カルボキシェチル N ヒドロキシェチルイミダゾリ-ゥムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル—N—カルボキシェトキシェチル N カルボキシェチルイミダゾリ-ゥムジナトリゥムヒドロキシド、ヤシ油アルキル N カルボキシメトキシェチル N カルボキシェチルイミダゾリ二ゥムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル N カルボキシメトキシェチル N カルボキシェチルイミダゾリ-ゥムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルべタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルべタイン、ヤシ油脂肪酸 N カルボキシメトキシェチル N カルボキシェチルイミダゾリ-ゥムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールァミン、 13 ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリル N—カルボキシメトキシェチル N カルボキシメチルイミダゾリ-ゥムジナトリゥムドデカノィルサルコシン、ラウリルジアミノエチルダリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルべタイン液、ラウリルスルホベタイン、及びラウリルヒドロキシスルホベタインが挙げられる。

[0030] 油性成分は、酸性染毛剤組成物を毛髪に塗布しやすくすると共に、毛髪に軟らかさと潤いとを付与する。油性成分としては、例えば油脂類、ロウ類、高級アルコール、炭化水素類、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、及びエステル類、シリコーン類が挙げられる。

[0031] 油脂としては、例えばォリーブ油、ツバキ油、シァ脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマヮリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌ力油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、力ロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマ二油、ヤシ油、ミンク油、及び卵黄油が挙げられる。ロウ類としては、例えばミツロウ、キャンデリラロゥ、カルナウパロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。

[0032] 高級アルコールとしては、例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール（セタノール）、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ァラキルァノレコーノレ、ベへ-ノレァノレコーノレ、 2—へキシノレデカノーノレ、イソステアリノレアノレコール、 2—オタチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ォレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、及びラノリンアルコールが挙げられる。

[0033] 炭化水素としては、例えば a—ォレフインオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクヮラン、植物性スクヮラン、スクヮラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、ォゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。

[0034] 高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベへニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、 12—ヒドロキシステアリン酸、ォレイン酸、ゥンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール（モノステアリルグリセリルエーテル）、キミルアルコール（モノセチルダリセリルエーテル）、セラキルアルコール（モノォレイルグリセリルエーテル）、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。

[0035] エステル類としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、ァジピン酸ジォクチル、アジピン酸 2—へキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸ィソノ -ル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オタチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸へキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ォレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸 2—ェチルへキシル、リシノール酸オタチルドデシル、脂肪酸 (C10— 30) (コレステリル/ラノステリル）、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オタチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸ィソセチル、 12—ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ一 2—ェチルへキサン酸ェチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸 N—ァルキルダリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルダリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、及びラノリン誘導体が挙げられる。

[0036] シリコーン類としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフエ-ルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、 650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ァミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらの油性成分は単独で含有されてもよいし、 2種以上が組み合わされて含有されてもょヽ。

[0037] 多価アルコールとしては、例えばグリコール類、及びグリセリン類が挙げられる。ダリコール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び 1 , 3—ブチレングリコールが挙げられる。グリセリン類としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。

[0038] さらに、その他の成分として、ソルビトール、マルトース等の糖類、アラビアガム、カラャガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩ィ匕ジメチルメチレンピペリジゥム等の水溶性高分子化合物、パラベン等の防腐剤、 EDTA— 2Na等のキレート剤、フエナセチン、 8—ヒドロキシキノリン、ァセトァ-リド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、リン酸、クェン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等の pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、及び紫外線吸収剤が挙げられる。また「医薬部外品原料規格」（1991年 6月発行、薬事日報社）に収載されるものから選ばれる少なくとも一種が第 1剤に含有されてもよい。 [0039] 第 1剤の剤型としては、特に限定されないが、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。第 1剤が液状を有する場合、第 1剤は、例えば水溶液、分散液、又は乳化液である。

[0040] <第 2剤 >

本実施形態に係る第 2剤は酸化剤を含有している。酸化剤は、酸化染料を酸化重合させるととも〖こ、毛髪に含まれるメラニンを脱色させる。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモ-ゥム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸ィ匕カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸ィ匕水素付加物が挙げられる。これらの酸化剤は単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、好ましくは過酸ィ匕水素である。

[0041] 酸化染毛剤組成物中における酸化剤の含有量は、好ましくは 0. 1〜10. 0質量％であり、更に好ましくは 0. 5〜8. 0質量％であり、最も好ましくは 1. 0〜6. 0質量％である。酸化剤の含有量が 0. 1質量％未満の場合には、メラニンを十分に脱色することができないおそれがある。更に、酸化染料が十分に酸化発色することができない。一方、酸化剤の含有量が 10. 0質量％を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。

[0042] 第 2剤は、上記第 1剤におけるその他の成分を含有してもよい。酸化剤として過酸化水素が含有された場合、過酸化水素の分解を抑制するために、第 2剤は、好ましくは安定化剤を含有する。安定化剤としては、例えば尿素、フエナセチン、スズ酸ナトリゥム、エチレングリコールフエ-ルエーテル、 8—ォキシキノリン、リン酸、 1ーヒドロキシェタン 1, 1ージホスホン酸及びその塩、並びにジブチルヒドロキシトルエンが挙げられる。また、安定剤として、「医薬部外品原料規格」（1991年 6月発行、薬事日報社）に収載されるものから選ばれる少なくとも一種が含有されてもよい。

[0043] 第 2剤の剤型としては、特に限定されな!ヽが、例えば液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。第 2剤が液状を有する場合、第 2剤は、例えば水溶液、分散液、又は乳化液である。

[0044] <酸化染毛剤組成物 >

毛髪の染色の際に上記第 1剤及び第 2剤が所定の割合で混合されることによって、酸化染毛剤組成物が得られる。第 1剤及び第 2剤の保存形態、及び混合方法は特に限定されない。例えば、第 1剤及び第 2剤が別々の容器に充填され、各容器から吐出される際に一つの吐出ロカ混合された状態で吐出される同時吐出機構を有するエアゾール容器に第 1剤及び第 2剤が充填されてもよい。また、専用のトレイが使用され、このトレィ上で第 1剤及び第 2剤が刷毛を用いて混合及び撹拌されてもよい。この酸化染毛剤組成物の剤型としては、特に限定されないが、例えば液状、クリーム状、ゲル状、及びフォーム状が挙げられる。

[0045] 以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。

(1)本実施形態にぉ、て、ヒアルロン酸類が酸ィ匕染毛剤組成物中〖こ含有されることにより、染色性を向上させる。

[0046] (2)例えば従来の動物由来のヒアルロン酸と比べ、少量で染色性の向上効果を得ることから、酸化染毛剤組成物の粘度上昇を抑制する。

(3)本実施形態にぉヽて、スルホン酸類が酸化染毛剤組成物中に含有されて!ヽる。したがって、ヒアルロン酸類とスルホン酸類との相乗効果により染色性をより向上させる。

[0047] (4)ヒアルロン酸類がストリプトコッカス属の発酵培養液から抽出および精製される場合、ヒアルロン酸類は安価に製造又は入手される。

前記実施形態は、以下のように変更されてもよい。

[0048] 前記実施形態ではヒアルロン酸類及びスルホン酸類が第 1剤に含有されている。し力しながら、ヒアルロン酸類及びスルホン酸類が第 1剤及び第 2剤の両方に含有されてもよいし、第 2剤のみに含有されてもよい。

[0049] 前記実施形態において、酸化染毛剤組成物が第 1剤及び第 2剤から構成され、第 1剤及び第 2剤は酸化染毛剤組成物の使用直前に混合される。し力しながら、第 1剤及び第 2剤を構成する各成分が分離されることにより、酸化染毛剤組成物が 3剤式以上に構成されてもよい。例えば、酸化染毛剤組成物が、酸ィ匕染料とヒアルロン酸類とを含有する第 1剤、アルカリ剤を含有する第 2剤、及び酸化剤を含有する第 3剤から構成されてもよい。

実施例

[0050] 次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。

(実施例 1〜 11及び比較例 1〜3)

表 1, 2に示す各成分を混合して、各実施例及び比較例に係る第 1剤及び第 2剤を調製した。次いで、各実施例及び各比較例に係る第 1剤及び第 2剤を 1 : 1の質量比で混合して染毛剤組成物を調製した。調製された染毛剤組成物を白色人毛毛束 (以下、単に毛束という。）に刷毛を用いて塗布し、 25°Cにて 30分間放置した。続いて、毛束に付着した染毛剤組成物を水で洗、流した後、該毛束にシャンプーを 2回施し、更にリンスを 1回施した。そして、タオルで毛束の水分を拭き取り、ドライヤーにて乾燥して染毛処理毛束を得た。この染毛処理毛束について、染毛剤組成物の染毛性の評価を行った。それらの評価結果を表 1, 2に示す。表 1, 2において各成分を示す欄中の数値の単位は質量％である。また、微生物由来のヒアルロン酸ナトリウムとして、株式会社資生堂社製のバイオヒアルロン酸ナトリウム 1%水溶液 (微生物 (ストリプトコッカス属）由来のヒアルロン酸ナトリウム 1%、メチルパラベン 0. 10%、フエノキシェタノール 0. 12%、及びイオン交換水 98. 78%の混合物（MP— PE) )を使用した。表中における"微生物由来のヒアルロン酸ナトリウム"欄中の数値は、微生物由来のヒアルロン酸ナトリウム自体の染毛剤組成物中における最終濃度を示す。

[0051] <染毛性の評価 >

比較例 2のヒアルロン酸を含有して、なヽ染毛剤組成物で処理された染毛処理毛束を標準毛束とした。各表中の"染毛性"欄において、 "4"は、染毛処理毛束が標準毛束と比べて力なり濃く染色されたことを示し、 "3"は、染毛処理毛束が標準毛束と比べて明らかに濃く染色されたことを示す。 "2"は、染毛処理毛束が標準毛束と比べて濃く染色されたことを示し、 "1"は、染毛処理毛束が標準毛束と比べてやや濃く染色されたことを示し、 "0"は、染毛処理毛束の染色が標準毛束の染色と差異がないことを示す。これらの評価は、専門のパネラーが目視にて染毛処理毛束を観察して行つた o 0052

[0053] [表 2]

表 2

[0054] 表 1, 2の結果から明らかなように、実施例 1〜実施例 11では、いずれも標準毛束と比較して染毛性が向上していることが確認された。特に実施例 2〜7において、微生物由来のヒアルロン酸ナトリウムと特定のスルホン酸基を有する化合物とが併用された場合には、標準毛束と比較して大幅に染毛性が向上することが確認された。特に実施例 8〜： L 1より、ヒアルロン酸類の含有量が 0. 00001〜0. 3質量％の範囲内に設定されることにより、標準毛束と比較して染毛性が向上していることが推認された。一方、微生物由来のヒアルロン酸ナトリウム以外のヒアルロン酸ナトリウムが使用された場合、又はスルホン酸類が単独で使用された場合には、十分な染色性の向上効果は得られなかったことが確認された。

Claims

請求の範囲

[1] 酸化染料、アルカリ剤、及び酸化剤を含有する酸化染毛剤組成物にぉヽて、

微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種を更に含有する酸化染毛剤組成物。

[2] 酸ィ匕染毛剤組成物中における前記微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量は 0. 00001-0. 3質量％である請求項 1に記載の酸化染毛剤組成物。

[3] ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフノールスルホン酸及びそれらの塩類力選ばれる少なくとも一種を更に含有する請求項 1又は請求項 2に記載の酸化染毛剤組成物。

[4] 前記微生物由来のヒアルロン酸及びその塩類力選ばれる少なくとも一種の含有量と、前記ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも一種の含有量との比は 1： 100〜100： 1である請求項 3に記載の酸ィ匕染毛剤組成物。

[5] 酸ィ匕染毛剤組成物中における前記ヒドロキシメトキシベンゾフエノンスルホン酸、ジヒドロキシジメトキシベンゾフエノンジスルホン酸、ノンテテイン一 S—スルホン酸、アミノエチルスルホン酸、グアイァズレンスルホン酸、パラフエノールスルホン酸及びそれらの塩類力選ばれる少なくとも一種の含有量は 0. 000001〜5質量％である請求項 3又は請求項 4に記載の酸ィ匕染毛剤組成物。