WO2007020747A1

WO2007020747A1 - 遊具

Info

Publication number: WO2007020747A1
Application number: PCT/JP2006/312473
Authority: WO
Inventors: Kazuhiko Kasai
Original assignee: Kazuhiko Kasai
Priority date: 2005-08-18
Filing date: 2006-06-22
Publication date: 2007-02-22

Abstract

　本発明は、任意な形状の複数の桝目が縦横或いは斜めに任意に形成された任意な形状のゲーム盤（１）と、ゲーム盤（１）上に載置可能且つ表裏反転可能な複数且つ互いに同数の２種類の駒（２，３）とを備え、２種類の駒（２，３）は、同種類の駒（２，２）或いは駒（３，３）の間では、表面側に大小関係をルールに応用するための異なる数表示記号が付されていると共に裏面側が相手にわからないように駒をゲーム盤上の自由な位置に並べるための同一若しくは類似の外観を有し、異種類の駒（２，３）の間では、表面側が異なる外観で同一の数表示記号が互いに対応付けて付されていると共に裏面側が異なる外観を有するように形成されていることを特徴とする。

Description

明細書

遊具

技術分野

[0001] 本発明は、複数の桝目が縦横或いは斜めに形成されたゲーム盤上に 2種類の駒を並べることによりゲームを行う遊具に関する。

背景技術

[0002] 従来、縦横に複数の桝目が形成されたゲーム盤上にぉ、て、所定のルールに従つて駒を進めてゲームを行う遊具としては、将棋やチェスなどが知られている（公知'公用の従来技術に基づき発明したため、出願人は本発明に関連する先行技術文献を知らない）。

[0003] し力しながら、上記した遊具では、 1種類のゲームし力行うことができないため、ゲームの興趣に欠け、遊戯者に飽きられ易いといった問題があった。また、ルールが複雑なこともあり、特定の遊戯者にしか関心を抱かれないため、広く普及させることが難しいといった問題もあった。

[0004] 本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、同一の遊具で複数の種類のゲームを楽しむことができ、老若男女を問わず広く普及させることが可能な遊具を提供しょうとするものである。

発明の開示

[0005] 第一に、幼児から高齢者まで、誰にでも簡単にゲームのルールがわ力るように、ゲームのルールの基礎となる「遊具」は極力、無駄を省いて、最大限、単純なものにする。

[0006] 第二に、老若男女、人種、民族、宗教、言語等の壁を乗り越えて、あらゆる人々に受け入れられるゲームのルールを導入できる「遊具」とする。

[0007] 第三に、ゲームに飽きな！/、ように、複数の種類のゲームができるようにすることに加えて、各ゲームそれぞれにノリエーシヨンを持たせることができる「遊具」とする。

[0008] 第四に、ゲーム内容を変えることなぐ時間がある場合と無い場合の両方に対応できる「遊具」とする。

[0009] 以上のことを、基本方針として、「遊具」を発明した。 [0010] 本発明は、任意な形状の複数の桝目が縦横或！ヽは斜めに任意に形成された任意な形状のゲーム盤と、該ゲーム盤上に載置可能且つ表裏反転可能な複数且つ互いに同数の 2種類の駒とを備え、該 2種類の駒は、同種類の駒の間では、表面側に大小関係をルールに応用する為の「異なる数表示記号」が付されて、ると共に裏面側が相手にわ力ないように駒をゲーム盤上の自由な位置に並べる為の「同一若しくは類似の外観」を有し、異種類の駒の間では、表面側が異なる外観で同一の数表示記号が互!、に対応付けて付されて、ると共に裏面側が異なる外観を有するように形成されていることを特徴とする。（各駒とも表面側と裏面側とが異なり、 2面性を有している）

[0011] そして、好ましくは、前記ゲーム盤には、縦横にそれぞれ 10個の桝目が設けられ、前記 2種類の駒の表面側にはそれぞれ 1から 30までの異なる数表示記号が互いに対応付けて付されている。

[0012] また、前記ゲーム盤は折り畳み可能或いは丸め可能に形成されており、前記 2種類の駒は同一の円形状を成して、る共に異なる色を付されて、る力、或、は互いに異なる形状を成していてもよぐさらに、前記ゲーム盤は金属製であり、前記 2種類の駒の内部に磁石を有していてもよぐさらにまた、駒の収納箱は 2つあり、前記 2種類の駒がそれぞれ入り、不透明で対戦相手からは互いに目隠しとなっていてもよい。

[0013] なお、本発明に至るまでの経緯を段階を追って説明すると、以下の通りである。

[0014] 第一に、「遊具」を最大限、単純なものにする為、 2人限定のゲームとし、駒は 2種類とした。

[0015] 第二に、「遊具」を最大限、単純なものにすると共に、「あらゆる人々に受け入れられるゲームのルール」を導入できるように、 2種類の駒には、世界共通なものとして存在する「数」さらには「数字」を導入し、「数の大小関係」をそのままゲームのルールとして応用することにした。同時に、「数」以外の概念は導入せず、さらに、ゲームのみに集中できるようにするために、いずれのゲームにおいても、一切、「数の計算」等は行わせないことにした。

[0016] 第三に、「遊具」を最大限、単純なものにする一方で、ゲームの種類や各ゲームのバリエーシヨンを増やすことができるように、各駒の表面側に「異なる数表示記号」を備えさせると共に、各駒の裏面側には「同一もしくは類似の外観」を備えさせた。そして、駒の表面側への「異なる数表示記号」の導入により、「数の大小関係」を最大限にゲームのルールとして活用できるようにすると共に、駒の裏面側への「同一もしくは類似の外観」の導入により、駒を配置する際に「相手に自分の各駒の数表示記号がわからな、ように各駒をゲーム盤上の自由な位置に配置できる」ようにした。

[0017] 上記各手段の導入により、駒の両面をあらゆる人々に受け入れられるような単純な方法によって最大限に活用することで、ゲームの種類や各ゲームのノリエーシヨンを大幅に増やせるようにした。加えて、独自のゲームを可能にした。

[0018] 本発明による「遊具」によれば、幼児から高齢者まで、誰にでも簡単にゲームのルールがわかり、ゲームとしても比較的に簡単なことから幼児には知育玩具として、高齢者には痴呆予防やコミュニケーションの道具として活用されることが期待できる。また、一般者にも、気軽に複数のゲームが行えることや、時間が無い場合でも使用する駒の数を変えてゲームを行えること力受け入れられるものと思われる。

[0019] また、ゲームの種類や各ゲームのノリエーシヨンが多いため、飽きられにくい。

[0020] さらに、老若男女、人種、民族、宗教、言語等の壁を乗り越えて、あらゆる人々のコミュニケーシヨンツールとして利用されることが期待できる。図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明の実施の形態に係る遊具の構成を示す平面図である。

[図 2]本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。

[図 3]本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

[図 4]本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の別の配置例を示す平面図である。

[図 5]本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒のさらに別の配置例を示す平面図である。

[図 6]本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。 [図 7]本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

[図 8]本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の別の配置例を示す平面図である。

[図 9]本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒のさらに別の配置例を示す平面図である。

[図 10]本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。

[図 11]本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

[図 12]本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

[図 13]本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法におけるゲーム終了時の各駒の配置例を示す平面図である。

[図 14]本発明の実施の形態に係る遊具の第 4のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。

[図 15]本発明の実施の形態に係る遊具の第 5のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。

[図 16]本発明の実施の形態に係る遊具の第 5のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。

[0023] 先ず、図 1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の構成について説明する。ここで、図 1は本発明の実施の形態に係る遊具の構成を示す平面図である。

[0024] この遊具は、縦横にそれぞれ 10個ずつ、合計 100個の桝目 4が表面に形成されている方形のゲーム盤 1と、桝目 4内に載置可能且つ表裏反転可能な 2種類の駒 2, 3 とから構成されており、 2人の遊戯者が交互にそれぞれ異なる 2種類の駒 2, 3をゲーム盤 1上にぉ、て移動或いは表裏反転させることによりゲームが行われるようになつている。

[0025] 2種類の駒 2, 3のうち、一方の駒 2は白色円形状を成す白駒 2であり、その表面側には 1から 30までの異なる数字が黒字で付されており、裏面側は白色一色で同種類の各白駒 2の間では同一の外観を有するようになつている。また、他方の駒 3は、黒色円形状を成す黒駒 3であり、その表面側には白駒 2の数字に対応付けてそれぞれ 1から 30までの異なる数字が白字で付されており、裏面側は黒色一色で同種類の各黒駒 3の間では同一の外観を有するようになつている。

[0026] なお、ゲーム盤 1の形状は方形に限定されず、自由な形状に変更が可能であり、また、桝目 4の形状も四角形に限定されず、三角形、六角形、丸等に自由に変更が可能であり、さらに、桝目の個数も上記した数に限定されるものではなぐ自由に変更が可能である。さらに、ゲーム盤 1は折り畳み可能或いは丸め可能に形成されていてもよぐその場合には、携帯性が一段と向上し、旅先等にも容易に携帯することが可能となる。さらにまた、 2種類の駒 2, 3の個数や形状及び色は、上記した場合に限定されるものではなぐ複数且つ互いに同数であって、同種類の駒の間では、表面側に大小関係をルールに応用するための異なる数表示記号が付されていると共に裏面側が相手にわ力ないように駒をゲーム盤上の自由な位置に並べるための同一若しくは類似の外観を有し、異種類の駒の間では、表面側が異なる外観で同一の数表示記号が互いに対応付けて付されていると共に裏面側が異なる外観を有している限り、各種変更が可能である。なお、ここで言う「数表示記号」とは、数字はもちろんのこと、文字や記号や符号や図形や絵等を用いて、数を表したすべてのものを含むものとし、アルファベットのように順位や順序を表せるものも「数」に準ずるものとして含まれるものとする。また、「類似」とは、通常の成人であっても一見して区別を付け難い程度に似通っている場合の他、通常の成人であれば一見して区別を付けることができるが、幼児や高齢者には一見して区別を付け難い程度に似通っている場合も含むものとする。そして同種類の駒の裏面側が、後者の意味において類似している場合、本発明の実施の形態に係る遊具は、幼児のための知育玩具や、高齢者の痴呆予防のための遊具としても使用することができる。

[0027] また、駒の収納箱 5は同一のものが 2つあり、不透明で対戦相手から互いに目隠し可能であれば材質や形状は問わな、。

[0028] 次に、図 1〜図 5を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法について説明する。ここで、図 2は本発明の実施の形態に係る遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図、図 3は遊具の第 1のゲーム方法における駒の動かし方を示す平面図、図 4は遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の別の配置例を示す平面図、図 5は遊具の第 1のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒のさらに別の配置例を示す平面図である。

[0029] 先ず、図 2に示すように、各遊戯者が、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を互いに相手に自分の駒の数字を知られないように裏面側にして、ゲーム盤 1の両側の 1列目力も 3列目の各桝目 4に任意に並置させる。その際には、ゲーム展開が自分に有利になるように数字を戦略的に配置する。その後、すべての駒 2, 3を表面側にし、数字が見えるようにして、黒駒 3を選択した遊戯者が先攻でゲームを開始する。

[0030] 図 3に示すように、各駒 3 (図 3では黒駒 3を示している力白駒 2も同じ）は、縦横及び斜め前後のいずれの方向にも、その先の桝目 4が空いている力、或いは、相手の駒 2を取ることができる限り、何桝目でも進むことができる。また、自分の駒 3が相手の駒 2を取れる場合とは、自分の駒 3の数字が相手の駒 2の数字よりも 1つ大きい場合であり、相手の駒 2の数字が 30の場合には、自分の駒 3の数字が 1の場合に取ることができる。

[0031] そして、相手の駒 2を取った場合、その桝目 4に自分の駒 3を進め、相手の駒 2を取つた遊戯者は、その相手の駒 2をゲーム終了まで自分の駒の収納箱 5に保持し、相手の駒 2を取り続ける限り、連続してゲームを行うことができる。この時、自分の駒 3は、相手の駒 2を取るためだけでなぐ相手の攻めに対する防御として、自分の駒 3が相手に取られな、ようにする目的で動力してもょ、。

[0032] そして、先攻の遊戯者が、相手の駒 2を取ることができな力つた場合には、次に、後攻の遊戯者が白駒 2を動かし、以降、上記したのと同様の手順で、各遊戯者が交互に各駒 2, 3を動かし、どちらも相手の駒 2, 3を取れなくなった時に、ゲームは終了し、ゲーム盤 1上に残っている駒 2, 3の個数が多い方の遊戯者がそのゲームの勝者となる。 [0033] なお、上記した第 1のゲーム方法では、ゲーム開始時に、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を並べている力図 4に示すように、それぞれ表面側に 1から 20までの数字を付した 20個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目と 2列目の各桝目 4に任意に並置させたり、或いは、図 5に示すように、それぞれ表面側に 1 力も 10までの数字を付した 10個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目の各桝目 4に任意に並置させたりしてから、ゲームを開始してもよい。また、ゲーム開始時に、各駒 2, 3は、上記したように、ゲーム盤 1の両側の 1列目から 3列目の各桝目 4に並置させるのではなぐゲーム盤 1上の各桝目 4に全体に渡って任意に並べるようにしてもよい。

[0034] 次に、図 1及び図 6〜図 9を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法について説明する。ここで、図 6は本発明の実施の形態に係る遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図、図 7は遊具の第 2のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図、図 8は遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の別の配置例を示す平面図、図 9は遊具の第 2のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒のさらに別の配置例を示す平面図である。

[0035] 先ず、図 6に示すように、黒駒 3を選択した遊戯者の次に白駒 2を選択した遊戯者といった順番で、 1個ずつ交互にそれぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を互いに相手に自分の駒の数字を知られないように裏面側にして、ゲーム盤 1上の各桝目 4に全体に渡つて任意に並べる。その際には、ゲーム展開が自分に有利になるように数字を戦略的に配置する。その後、すべての駒 2, 3を表面側にし、数字が見えるようにして、黒駒 3を選択した遊戯者が先攻でゲームを開始する。

[0036] 図 7に示すように、各駒 3 (図 7では黒駒 3を示している力白駒 2も同じ）は、前後左右及び斜め前後のいずれの方向にも、その先の桝目 4が空いている力、或いは、相手の駒 2を取ることができる限り、 1桝目ずつ進むことができる。また、自分の駒 3が相手の駒 2を取れる場合とは、自分の駒 3の数字が相手の駒 2の数字よりも 1つ大きい場合であり、相手の駒 2の数字が 30の場合には、自分の駒 3の数字が 1の場合に取ることがでさる。

[0037] そして、相手の駒 2を取った場合、その桝目 4に自分の駒 3を進め、相手の駒 2を取つた遊戯者は、その相手の駒 2をゲーム終了まで自分の駒の収納箱 5に保持し、相手の駒 2を取り続ける限り、連続してゲームを行うことができる。この時、自分の駒 3は、相手の駒 2を取るためだけでなぐ相手の攻めに対する防御として、自分の駒 3が相手に取られな、ようにする目的で動力してもょ、。

[0038] そして、先攻の遊戯者が、相手の駒 2を取ることができな力つた場合には、次に、後攻の遊戯者が白駒 2を動かし、以降、上記したのと同様の手順で、各遊戯者が交互に各駒 2, 3を動かし、どちらも相手の駒 2, 3を取れなくなった時に、ゲームは終了し、ゲーム盤 1上に残っている駒 2, 3の個数が多い方の遊戯者がそのゲームの勝者となる。

[0039] なお、上記した第 2のゲーム方法では、ゲーム開始時に、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を並べている力図 8に示すように、それぞれ表面側に 1から 20までの数字を付した 20個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にして任意に並べたり、或いは、図 9に示すように、それぞれ表面側に 1から 10までの数字を付した 10個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にして任意に並べたりしてから、ゲームを開始してもよい。また、ゲーム開始時に、各駒 2, 3は、上記したようにゲーム盤 1上に任意に並べるのではなぐゲーム盤 1 の両側の 1列目から 3列目の各桝目 4に任意に並置させてもよい。

[0040] 次に、図 10〜図 13を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法について説明する。ここで、図 10は本発明の実施の形態に係る遊具の第 3のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図、図 11及び図 12 は遊具の第 3のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図、図 13は遊具の第 3 のゲーム方法におけるゲーム終了時の各駒の配置例を示す平面図である。

[0041] 先ず、図 10に示すように、各遊戯者が、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を互いに相手に自分の駒の数字を知られないように裏面側にして、ゲーム盤 1の両側の 1列目から 3列目の各桝目 4に任意に並置させる。その際には、ゲーム展開が自分に有利になるように数字を戦略的に配置する。その後、すべての駒 2, 3を表面側にし、数字が見えるようにして、黒駒 3を選択した遊戯者が先攻でゲームを開始する。

[0042] 図 11に示すように、各駒 3 (図 11では黒駒 3を示している力白駒 2も同じ）は、前又は斜め前のいずれかの方向に、原則として、その先の桝目 4が空いている場合に限り、 1桝目ずつ進むことができる。但し、駒 3を動かそうとする方向に、自分の駒 3又は相手の駒 2が切れ目なく並んでおり、し力も、その並んでいるすべての駒 2, 3の数字が動かそうとしている駒 3の数字以下の場合には、並んでいる駒 2, 3をすベて飛び越えることができる。例えば、図 12に示すように、数字が 16の白駒 2は、数字が 12及び 7 の白駒 2, 2を飛び越えることができ、また、数字が 15の黒駒 3は、数字が 8及び 6の黒駒 3, 3を飛び越えることができる力数字が 18の黒駒 3は、数字が 11及び 20の黒駒 3, 3を飛び越えることはできない。

[0043] 上記した手順で、先行の遊戯者が黒駒 3を動力た後、次に、後攻の遊戯者が白駒 2を動かし、以降も同様の手順で、各遊戯者が交互に 1個ずつ各駒 2, 3を動かす。この時、いずれか一方の遊戯者が駒をまったく動かせなくなった場合には、一方の遊戯者が駒を動かせるようになるまで、他方の遊戯者が駒を動かし続けることができる。そして、図 13に示すように、先にすベての駒 2或いはすベての駒 3を相手の陣地内に移動させた遊戯者がそのゲームの勝者となる。

[0044] なお、上記した第 3のゲーム方法では、ゲーム開始時に、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を並べている力それぞれ表面側に 1から 20までの数字を付した 20個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目と 2列目の各桝目 4に任意に並置させたり、或いは、それぞれ表面側に 1から 10までの数字を付した 10個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目の各桝目 4に任意に並置させたりしてから、ゲームを開始してもよい。

[0045] 次に、図 14を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の第 4のゲーム方法について説明する。ここで、図 14は本発明の実施の形態に係る遊具の第 4のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図である。

[0046] 先ず、図 14に示すように、白駒 2を選択した遊戯者の次に黒駒 3を選択した遊戯者といった順番で、 1個ずつ交互にそれぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を互いに相手に自分の駒の数字を知られないように裏面側にして、ゲーム盤 1上の各桝目 4に全体に渡って任意に並べる。その際には、ゲーム展開が自分に有利になるように数字を戦略的に配置する。そして、両者が駒を配置し終えたら、すべての駒 2, 3を裏面側にした状態で、白駒 2を配置した遊戯者が先攻でゲームを開始する。 [0047] 白駒 2を配置した遊戯者は、相手側の任意の黒駒 3を 1つ選択し、表面側にひつくり返し、その数字が最大数字の 30であるかどうかを確認する。そして、その黒駒 3の数字が 30であれば、その黒駒 3を取り、自分の駒の収納箱 5に保持し、さらに相手側の任意の黒駒 3を 1つ選択し、ひっくり返し、その数字が次の最大数字の 29であるかどうかを確認する。このようにして、順番に最大数字の駒 3を当て続ける限り、ゲームを連続して行うことができる。

[0048] そして、先攻の遊戯者が、相手の駒 3の最大数字を当てることができな力つた場合には、その駒 3を再び裏面側にひっくり返し、次に、後攻の遊戯者が相手側の任意の白駒 2を選択し、表面側にひっくり返し、以降、上記したのと同様の手順で白駒 2の最大数字を当ててゆき、いずれか一方の遊戯者が最小数字の 1まで当て終わった時に、ゲームは終了し、先に最小数字の 1まで当て終わった遊戯者がそのゲームの勝者となる。

[0049] なお、上記した第 4のゲーム方法では、ゲーム開始時に、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を並べている力 1から 20までの数字を付した 20個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にして任意に並べたり、或いは、 1から 10までの数字を付した 10個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にして任意に並べたりしてから、ゲームを開始してもよい。

[0050] 次に、図 15及び図 16を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊具の第 5のゲーム方法について説明する。ここで、図 15は本発明の実施の形態に係る遊具の第 5 のゲーム方法におけるゲーム開始時の各駒の配置例を示す平面図、図 16は遊具の第 5のゲーム方法における駒の動力し方を示す平面図である。

[0051] 先ず、図 15に示すように、各遊戯者が、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を互いに相手に自分の駒の数字を知られないように裏面側にして、ゲーム盤 1の両側の 1列目から 3列目の各桝目 4に任意に並置させる。その際には、ゲーム展開が自分に有利になるように数字を戦略的に配置する。また、ゲームが開始すると、自分の駒の数字であっても、相手の駒と一度対戦するまでは各駒の数字を確認することが許されない為、各駒の数字を覚えやすいように駒を配置する。両者が駒を配置し終わったら、すべての駒 2, 3を裏面側にしたままの状態で、黒駒 3を選択した遊戯者が先攻でゲームを開始する。 [0052] 図 16に示すように、各駒 3 (図 16では黒駒 3を示している力白駒 2も同じ）は、前後左右及び斜め前後のいずれの方向にも、その先の桝目 4が空いている力、或いは、相手の駒 2を取ることができる限り、 1桝目ずつ進むことができる。また、自分の駒 3が相手の駒 2を取れる場合とは、自分の駒 3の数字が相手の駒 2の数字よりも大き、場合であり、両方の駒 2, 3の数字が同じ場合には引き分けとなり、両方の駒 2, 3をゲーム盤 1上から取り除いて、互いに相手の駒 2, 3を各自の駒の収納箱 5に保持する。伹し、相手の駒 2の数字が 30の場合には、自分の駒 3の数字が 1の場合に取ることができる。

[0053] そして、相手の駒 2を取った場合、その桝目 4に自分の駒 3を表面側にして進め、相手の駒 2を取った遊戯者は、その相手の駒 2をゲーム終了まで自分の駒の収納箱 5 に保持する。一方、自分の駒 3が相手の駒 2の数字より小さい場合は、相手の駒 2を表面側にして元の桝目 4に戻し、自分の駒 3を相手に渡し、相手の駒の収納箱 5に保持させる。この時、自分の駒 3は、相手の駒 2を取るためだけでなぐ相手の攻めに対する防御として、自分の駒 3が相手に取られないようにする目的で動力してもよい。

[0054] 上記した手順で、先行の遊戯者が黒駒 3を動力した後、次に、後攻の遊戯者が白駒 2を動かし、以降も同様の手順で、各遊戯者が交互に各駒 2, 3を動かし、互いに相手の陣地内に隠された数字が 1の駒を推理しながらゲームを進めてゆき、いずれか一方の遊戯者が相手の数字が 1の駒を取る力、ゲーム盤 1上に残っている相手の駒の個数を 2個だけにした時に、ゲームは終了し、相手の数字が 1の駒を取る力或いはゲーム盤 1上に残っている相手の駒の個数を 2個だけにした遊戯者がそのゲームの勝者となる。

[0055] なお、上記した第 5のゲーム方法では、ゲーム開始時に、それぞれ 30個の白駒 2及び黒駒 3を並べている力それぞれ表面側に 1から 20までの数字を付した 20個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目と 2列目の各桝目 4に任意に並置させたり、或いは、それぞれ表面側に 1から 10までの数字を付した 10個の白駒 2及び黒駒 3を裏面側にしてゲーム盤 1の両側の 1列目の各桝目 4に任意に並置させたりしてから、ゲームを開始してもよい。

[0056] また、上記した発明の実施の形態に係る遊具の第 1〜第 5のゲーム方法は、単なる例示に過ぎず、例えば、すべての駒を裏面側にしてゲームを進行させ、対戦毎に白黒 1駒ずつを表面側にひっくり返し、自分の駒の数字が相手の駒の数字より大きい場合に相手の駒を取れるようにしたり、或いは、すべての駒を裏面側にしてゲームを進行させ、白黒 1駒ずつを表面側にひっくり返して数字合わせを行ったり、或いは、相手の駒を自分の駒で挟み込み、挟み込んだ自分の駒の数字と同じか間に入る数字を有する相手の駒を取れるようにしたり、或いは、並べ役と止め役を設定し、並べ役が駒を数字の 1からいくつまで並べられるかを競ったりする等、各種設定が可能である。

[0057] このように、上記した発明の実施の形態に係る遊具は、駒の表面側に「数」さらには「数字」と、う世界共通のルールを使用して、ることと、駒の取り合、や駒の移動の際のルールに「数或いは数字の大小関係」を採用して、ることの 2つ技術的要素を同時に取り入れ、これをゲームに応用しており、左脳的思考能力等を養成することができる。

[0058] また、駒の裏面側にっ、て、同種類の駒の間での外観を同一若しくは類似にすることにより、他の駒との区別がつかないようにしている。上記したすべてのゲーム方法において、駒を並べる際の基本ルールとして、最初にすべての駒を裏面側を上にして並べるようにしているため、対戦者同士は、第六感を使って互いに相手に自分の駒の数表示記号が分力ないように駒をゲーム盤上の自由な位置に並べることができる。すなわち、駒を並べる際には、第六感がゲームの勝敗を左右し、対戦が始まると、左脳的思考能力等がゲームの勝敗を左右する。

[0059] 上記した第 1及び第 2のゲーム方法では、駒の取り合いにおいて自分の駒の数表示記号が相手の駒の数表示記号よりも 1つ大きい場合に限り、相手の駒を取れるように設定しており、ゲーム盤上の至るところで同時に駒の取り合いの可能性が生じるため、空間認識能力や左脳的思考能力を養成することができる。また、上記した第 3のゲーム方法では、左脳的思考能力を養成することができる。さらに、上記した第 4のゲーム方法では、記憶力や第六感を養成することができる。さらにまた、上記した第 5のゲーム方法では、推理力や第六感を養成することができる。

したがって、上記した発明の実施の形態に係る遊具によれば、既存の遊具において余り必要とされない第六感、及び空間認識能力や推理力等を養成することができるという効果を得ることができる。

[0060] 本発明によれば、同一の遊具で複数の種類のゲームを楽しむことができるため、効率の良いゲームを提供することができると共に、興趣の向上を図ることができる。

[0061] また、ゲーム盤と表面側に数表示記号を付した 2種類の駒を使用するだけであるため、ゲームのルールが簡略化され、老若男女を問わず広く普及させることが可能となると共に、旅先等にも容易に携帯することが可能となる。

[0062] さらに、遊戯中に第六感、空間認識能力、左脳的思考能力、推理力、記憶力等を養成することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。

[0063] 近年では、ゲーム専用機を使用したロールプレーイングやアクション等のゲームが多ぐ高度な技術を必要としたり、独自の世界観を追求したりするゲームが目立ち、特定の人 (特に若年者)だけに受け入れられている。また、古くからある将棋やチェスも、ゲームのルールや内容が難しい為、特定の人だけに受け入れられてきた。

[0064] 本発明による「遊具」によれば、幼児から高齢者まで、誰にでも簡単にゲームのルールがわかり、また、ゲーム専用機やパソコン等が無くてもゲームが行える為、あらゆる人々がゲームを行うことができる。

[0065] さらに、本発明によると、「様々な遊具」を製作することができる。例えば、ゲーム盤及び桝目の形状、桝目の数を自由に変更したり、駒の裏面側の外観を「類似」にする場合に、遊戯対象者の識別能力や注意力の違いに合わせた、様々な製品の製作が可能である。

[0066] さらにまた、老若男女、人種、民族、宗教、言語等の壁を乗り越えて、あらゆる人々のコミュニケーションツールとして利用されることが期待でき、世界平和や世界各国との友好に対する一助となることも期待できる。

Claims

請求の範囲

[1] 任意な形状の複数の桝目が縦横或いは斜めに任意に形成された任意な形状のゲーム盤と、該ゲーム盤上に載置可能且つ表裏反転可能な複数且つ互いに同数の 2種類の駒とを備え、該 2種類の駒は、同種類の駒の間では、表面側に大小関係をルールに応用するための異なる数表示記号が付されていると共に裏面側が相手にわからないように駒をゲーム盤上の自由な位置に並べるための同一若しくは類似の外観を有し、異種類の駒の間では、表面側が異なる外観で同一の数表示記号が互いに対応付けて付されてヽると共に裏面側が異なる外観を有するように形成されてヽることを特徴とする遊具。

[2] 前記ゲーム盤には、縦横にそれぞれ 10個の桝目が設けられ、前記 2種類の駒の表面側にはそれぞれ 1から 30までの異なる数表示記号が互いに対応付けて付されている請求の範囲第 1項に記載の遊具。

[3] 前記ゲーム盤は折り畳み可能或いは丸め可能に形成されており、前記 2種類の駒は同一の円形状を成して、る共に異なる色を付されて、る力或、は互いに異なる形状を成している請求の範囲第 1項又は第 2項記載の遊具。

[4] 前記ゲーム盤は金属製であり、前記 2種類の駒の内部に磁石を有する請求の範囲第

1項力第 3項のいずれか 1項に記載の遊具。

[5] 前記 2種類の駒をそれぞれ収納可能且つ不透明で対戦相手力互いに目隠し可能な 2つの同一の箱を備えた請求の範囲第 1項力第 4項のいずれか 1項に記載の遊具。