WO2006126251A1

WO2006126251A1 - 薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法

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Publication number: WO2006126251A1
Application number: PCT/JP2005/009392
Authority: WO
Inventors: Akira Aoyama; Hiroyuki Hirokawa
Original assignee: Em Systems Co., Ltd.
Priority date: 2005-05-23
Filing date: 2005-05-23
Publication date: 2006-11-30
Also published as: WO2006126556A1

Abstract

　本発明の薬歴情報管理装置は、薬局からの薬歴情報を受信するとともに薬局からの求めに応じて薬局に対して薬局自身が提供した薬歴情報を送信する機能を有する薬局向け支援サーバと、薬局毎に薬歴情報が記録された薬局向け薬歴情報データベースとを備える薬歴情報管理装置において、患者からの求めに応じて患者に対して患者自身の薬歴情報を送信する機能を有する患者向け支援サーバと、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースとをさらに備えることを特徴とする。　このため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。また、患者からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

Description

明細書

薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法技術分野

[0001] 本発明は、薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法に関する。

背景技術

[0002] 従来より、薬歴情報の管理を薬局に代行して行うことにより薬局の業務を支援する薬歴情報管理装置が知られている (例えば、非特許文献 1、 2及び 3参照。 )₀ 図 23は、そのような従来の薬歴情報管理装置 900を説明するために示す図である従来の薬歴情報管理装置 900は、図 23に示すように、薬局向け支援サーバ 910と、薬局データベース 920と、患者データベース 930と、薬局向け薬歴情報データべース 940と、薬剤情報データベースその他のデータベース 950とを備えて!/、る。

[0003] 薬局向け支援サーバ 910は、薬局 1〜4の端末 210, 220からの薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報を受信するとともに、薬局 1〜4の端末 210, 220及び薬局 1の携帯端末 210aからの求めに応じて薬局 1〜4の端末 210, 220や薬局 1 の携帯端末 210aに対して薬局 1〜4自身が提供した薬歴情報の全部又は一部を様々な態様で送信する機能を有して!/ヽる。

[0004] なお、薬局が薬局チェーンに属する薬局 3, 4である場合には、薬局チェーンの本部 1の端末 230が各薬局 3, 4で発生した薬歴情報を薬局 3, 4に代わって薬局向け支援サーバ 910に送信することもある。このような場合には、薬局向け支援サーバ 91 0は、薬局チェーンの本部 1の端末 230からの薬歴情報を受信する。

[0005] また、薬局が薬局チェーンに属する薬局 3, 4である場合には、薬局チェーンの本部 1の端末 230が薬局向け支援サーバ 910に対して薬歴情報の提供を求めることもある。このような場合には、薬局向け支援サーバ 910は、薬局チェーンの本部 1の端末 230に対して薬局チェーンの本部 1又は薬局チェーンに属する薬局 3, 4が提供した薬歴情報を送信する。 [0006] また、薬局が薬局チェーンに属する薬局 3, 4である場合には、薬局向け支援サーバ 910は、薬局 3, 4の端末 220からの求めに応じて、薬局チェーンに属するすべての薬局 3, 4の端末 220や薬局チェーンの本部 1の端末 230が提供した薬歴情報を送信することとすることちでさる。

すなわち、この明細書においては、「薬局」という用語は、単一店舗からなる薬局のみならず、薬局チェーンに属する薬局及び薬局チェーンの本部をも含む概念で用いている。

[0007] なお、図 23においては、端末 210は単一店舗力もなる薬局 1, 2における端末であり、端末 210aは単一店舗力もなる薬局 1における携帯端末であり、端末 220は薬局チェーンに属する薬局 3, 4における端末であり、端末 230は薬局チーンの本部 1 における端末である。

[0008] 薬局特定情報は、薬局を特定するために用いる情報であって、例えば、薬歴情報管理装置 900の管理者における薬局の識別番号、薬局の名称などである

[0009] 患者特定情報は、患者を特定するために用いる情報であって、例えば、薬歴情報管理装置 900の管理者における患者の識別番号、薬局における患者の識別番号、患者の氏名、患者の生年月日、患者の健康保険被保険者証番号 (健康保険の種別、保険者の番号並びに健康保険被保険者証の記号及び番号)などである。

[0010] 薬歴情報とは、薬局特定情報及び患者特定情報並びに処方箋に記載された情報の全部及び一部を含む情報であって、例えば、薬歴情報管理装置 900の管理者における薬歴情報番号、薬局の識別番号及び患者の識別番号、薬局における薬歴情報番号及び患者の識別番号、薬局の名称、患者の氏名（フリガナを含む。）、患者の生年月日、患者の健康保険被保険者証番号、処方箋の発行日、処方箋を発行した病院の名称 (及び識別番号)、処方箋を作成した医師の氏名（及び識別番号)、患者の来局日、薬剤の引渡し日、引き渡した薬剤の名称及び分量、保険点数、服薬指導の内容、その他の情報 (患者の体質 (例えば、アトピー体質、アレルギー体質など。 ) 、患者の持病情報、患者の併用薬情報、患者の副作用情報、患者の職業、患者の家族構成、患者の遺伝学的情報など。）などである。

[0011] 薬局向け支援サーバ 910は、薬局の端末 210, 220, 230からの薬歴情報の受信を、例えば 1日に 1回定期的に行うようにしてもよいし (例えば、非特許文献 1参照。 ) 、 ASP (Application Service Provider)サービスを利用して薬局の端末 210, 220で処方箋を処理するたびに行うようにしてもよい（例えば、非特許文献 2及び 3参照。 )₀

[0012] 薬局データベース 920には、薬局特定情報を含む薬局の情報、例えば、薬歴情報管理装置 900の管理者における薬局の識別番号、薬局の名称、薬局の住所、薬局の電話番号、薬局のファクシミリ番号、薬局のメールアドレス、薬局の代表者氏名、薬局に所属する薬剤師の人数及び氏名、薬局の種別 (単一店舗力なる薬局、薬局チエーンに属する薬局又は薬局チェーンの本部）などが記録されて、る。

[0013] 患者データベース 930には、患者特定情報を含む患者の情報、例えば、薬歴情報提供装置 900の管理者における患者の識別番号、薬局における患者の識別番号、患者の氏名（フリガナを含む。）、患者の生年月日、患者の健康保険被保険者証番号、患者の性別、患者の住所、患者の電話番号、患者のファクシミリ番号、患者のメールアドレス、各薬局への来局歴、患者の体質、患者の持病情報、患者の副作用情報、患者の職業、患者の家族構成、患者の遺伝学的情報などが記録されている。

[0014] 薬局向け薬歴情報データベース 940は、薬局毎に薬歴情報が記録された複数の薬局ファイルを含み、複数の薬局ファイルのそれぞれには薬局毎にパスワードが設定されている。この場合、薬局が薬局チェーンに属する薬局である場合には、薬局チエーンに属する薬局すベての薬歴情報が一の薬局ファイルに記録されて、てもよヽし、薬局チェーンに属する各薬局の薬歴情報が複数の薬局ファイルのそれぞれに記録されていてもよい。

[0015] 薬剤情報データベースその他のデータベース 950には、薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報が記録された薬剤情報データベース、薬剤同士の相互作用の有無、程度などに関する薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベース、病院や医師の情報が記録された医療機関情報データベースが含まれる他、薬局チェーンにおける患者共有情報データベース、医療機関共有情報データベース、在庫共有情報データベース、本部統括情報データベースなども含まれる。

なお、薬剤情報データベースには、薬価原本データも記録されている。 [0016] 上記のように構成された薬歴情報管理装置 900によれば、薬局向け支援サーバ 91 0により受信された薬歴情報は、薬局向け薬歴情報データベース 940内で薬局毎に記録されるため、薬局からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該薬局に対して当該薬局自身が提供した薬歴情報の全部又は一部を様々な態様で、即座にかつ確実に送信することが可能になる。その結果、薬歴情報の管理を薬局に代行して円滑に行うことで薬局の業務を支援することが可能になる。

[0017] 非特許文献 1：株式会社ィーェムシステムズの製品（NET— a )紹介のホームページ

(http :/ 1 www.emsystems . co.jp/ products/ net-alpha, html)

非特許文献 2：株式会社ィーェムシステムズの製品（NET Recepty)紹介のホームへ' ~~、ノ (http://www.emsystems.co.jp/ netrecepty/ main.html)

非特許文献 3：株式会社ィーェムシステムズの製品（Mobility)紹介のホームページ (http:/ 1 www.emsystems . co.jp/ products/ mobility .htmi)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0018] ところで、近年、健康に対する意識が高まるにつれて、患者の薬歴情報を患者自身が知りたいという要求が生じてきている。薬歴情報を知ることにより自分の過去の罹病歴ゃ体質が確認できると、これらの情報を参考にして、自分が罹り易い病気の傾向を分析して未病対策 (食事、運動、健康食品など)を行い、発病を未然に防止したり発病を遅らせたりすることができる力もである。

[0019] そこで、このような患者の薬歴情報が記録された薬歴情報管理装置 900を用いれば、患者に患者自身の薬歴情報を利用させることができると考えられる。しかしながら、患者の薬歴情報は重要度の高い個人情報であるため、このような患者の薬歴情報を利用する際には十分に高度なセキュリティを確保することが必要になるが、従来の薬歴情報管理装置 900は薬局の業務を支援することを目的として構築された薬歴情報管理装置であるため、これをそのまま用いて、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが困難であるという問題があった。

[0020] そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、患者に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能な薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0021] (1)本発明の薬歴情報管理装置は、薬局からの薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報を受信するとともに、前記薬局力の求めに応じて前記薬局に対して前記薬局自身が提供した前記薬歴情報を送信する機能を有する薬局向け支援サーバと、前記薬局毎に前記薬歴情報が記録された薬局向け薬歴情報データベースとを備える薬歴情報管理装置において、患者からの求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の前記薬歴情報を送信する機能を有する患者向け支援サーバと、前記患者毎に前記薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースとをさらに備えることを特徴とする。

[0022] このため、本発明の薬歴情報管理装置によれば、薬局向け薬歴情報データベースとは別に、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含む患者向け薬歴情報データベースが備えられるとともに、複数の患者ファイルは患者毎にパスワードの設定が可能になる。このため、患者により正しいパスワードが入力されない限り患者ファイルを利用できないようにすることが可能になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0023] ところで、従来の薬歴情報管理装置においては、患者の薬歴情報は薬局向け薬歴情報データベース内で薬局毎に分散して記録されている。このため、患者の薬歴情報を取り出すためには薬局向け薬歴情報データベース内をくまなく検索する必要があるため、患者の薬歴情報を即座に取り出すことが容易ではなヽと、う問題がある。これに対して、本発明の薬歴情報管理装置によれば、従来の薬歴情報管理装置の場合とは異なり、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データベース内で患者毎にまとめて記録されているため、患者からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0024] なお、本発明の薬歴情報管理装置においては、従来の薬歴情報管理装置の場合と同様に、薬局向け支援サーバにより受信された薬歴情報は、薬局向け薬歴情報データベース内で薬局毎に記録されるため、薬局からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該薬局に対して当該薬局自身が提供した薬歴情報の全部又は一部を様々な態様で、即座にかつ確実に送信することが可能である。その結果、本発明の薬歴情報管理装置によれば、従来の薬歴情報管理装置の場合と同様に、薬歴情報の管理を薬局に代行して円滑に行うことで薬局の業務を支援することが可能である。

[0025] なお、この明細書において「患者」とは、処方箋に基づいて薬剤を処方してもらったことのある人のことを、、現在病気に罹って、な、健常人も含む意味で用いて、る

[0026] (2)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者からのアクセスがあったときには少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードを入力するための画面を前記患者に向けて送信するように構成され、前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることが好ま、。

[0027] このように構成することにより、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすることが困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキユリティを確保することが可能になる。

[0028] なお、前記患者向け支援サーバは、前記患者力のアクセスがあったときには前記患者に向けて生体認証の入力を促がすメッセージをさらに送信するように構成され、前記患者ファイルは、前記患者の生体認証の入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることがさらに好ま、。

[0029] このように構成することにより、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすること力 Sさらに困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0030] (3)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者ファイルは、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力の求めがあったときには、その求めに応じて前記患者の代理人に対して前記患者の前記薬歴情報を送信する機能をさらに有することが好ましい。 [0031] ところで、患者の薬歴情報を患者の主治医が知りたいという要求も生じてきている。薬歴情報を知ることにより患者の過去の罹病歴や体質が確認できると、これらの情報を参考にしてより適切な治療を行うことができるからである。

[0032] また、患者の薬歴情報を薬剤師が知りたいという要求も生じてきている。薬歴情報を知ることにより患者の過去の罹病歴や体質が確認できると、これらの情報を参考にしてより適切な服薬指導を行うことができる力である。

[0033] さらにまた、患者が未成年である場合には患者の親などの法定代理人力患者が成年被後見人である場合には患者の法定代理人が、患者の薬歴情報を入手したヽという要求も生じてきている。薬歴情報を知ることにより患者の過去の罹病歴や体質が確認できると、これらの情報を患者の主治医や薬剤師に伝えることによって、より適切な治療や助言を受けることが期待できるからである。

[0034] このような場合に、上記のように構成することにより、患者の主治医、患者の薬剤を調合する薬剤師又は患者が未成年者や成年被後見人である場合の患者の法定代理人 (以下、患者の代理人という。）にも、患者の薬歴情報を利用させることができるようになる。また、この場合においても、患者の代理人により正しいパスワードが入力されない限り患者ファイルを利用することができなくなるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0035] 患者の代理人には、患者の主治医、患者の薬剤を調合する薬剤師、患者が未成年者や成年被後見人である場合の患者の法定代理人の他に、患者の同意を得た医療関係者などが含まれて、てもよ、。患者の代理人にも患者の薬歴情報を送信することとしたのは、患者の代理人が患者のために患者に代わって患者の薬歴情報を取得する必要がある場合があるからである。

[0036] (4)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力のアクセスがあったときには少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスヮードを入力するための画面を前記患者の代理人に向けて送信するように構成され、前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることが好ま、。

[0037] このように構成することにより、患者の代理人以外の者が患者の薬歴情報にァクセスすることが困難になるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0038] 患者の代理人に、当該患者の代理人自身の識別番号に加えて患者の識別番号及び患者毎に設定される患者の代理人のパスワードを入力させることにしたのは、患者の代理人に当該患者以外の患者の薬歴情報にアクセスさせる必要はないからであり

、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保するためである。

[0039] なお、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人からのアクセスがあつたときには前記患者の代理人に向けて生体認証の入力を促がすメッセージをさらに送信するように構成され、前記患者ファイルは、前記患者の代理人の生体認証の入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることがさらに好ま、。

[0040] このように構成することにより、患者の代理人以外の者が患者の薬歴情報にァクセスすることがさらに困難になるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0041] なお、本発明の薬歴情報管理装置においては、患者や患者の代理人力の薬歴情報を提供を受けたい旨の求めがあるまでの期間は、患者や患者の代理人に対してパスワードの発行をしないこととするのが好ましい。その期間は、患者ファイルは原則として誰にも閲覧ができないこととなり、十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0042] (5)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者特定情報は、少なくとも前記患者の氏名、前記患者の生年月日及び前記患者の健康保険被保険者証番号を含むことが好ましい。

[0043] このように構成することにより、患者の特定を確実に行うことが可能になり、信頼性の高い薬歴情報管理を行うことが可能になる。

[0044] この場合、患者の健康保険被保険者証番号には、健康保険の種別、保険者の番号並びに健康保険被保険者証の記号及び番号が含まれる。 [0045] (6)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記薬局向け支援サーバは、前記薬局からの薬歴情報を受信したときには、前記薬局特定情報に基づ!、て前記薬歴情報を前記薬局毎に前記薬局向け薬歴情報データベースに書き込むとともに、前記患者特定情報に基づいて前記薬歴情報を前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込む機能をさらに有することが好ましい。

[0046] このように構成することにより、薬局力の薬歴情報は、薬局特定情報に基づいて薬局毎ごとに薬局向け薬歴情報データベースに記録されるのに加えて、患者特定情報に基づいて患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファイルのそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置を日々運用する過程で自然に、薬局向け薬歴情報データベースはもちろん、患者向け薬歴情報データベースをも常に最新の状態に保つことが可能になる。

[0047] (7)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記薬局向け薬歴情報データベースに記録された前記薬歴情報を読み出して、前記患者特定情報に基づ!、て前記薬歴情報を前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込む機能を有する薬歴情報変換部をさらに備えることも好ましい。

[0048] このように構成することにより、薬局向け薬歴情報データベースに記録された薬歴情報は、薬歴情報変換部によって、患者向け薬歴情報データベースにおける患者フアイルのそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置を日々運用する過程で自然に、薬局向け薬歴情報データベースはもちろん、患者向け薬歴情報データベースをも常に最新の状態に保つことが可能になる。

[0049] (8)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記薬局特定情報を含む前記薬局の情報が記録された薬局データベースと、前記患者特定情報を含む前記患者の情報が記録された患者データベースとをさらに備えることが好ましい。

[0050] このように構成することにより、薬局向け支援サーバが薬歴情報を薬局向け薬歴情報データベースに書き込むときや患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファィルのそれぞれに書き込むときに、また、薬歴情報変換部が薬歴情報を患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファイルのそれぞれに書き込むときに、これらの薬局データベース及び患者データベースを参照して薬局や患者の特定をすることにより、迅速かつ確実にこれらの書き込み作業を行うことが可能になる。

[0051] 前記薬局の情報には、前記薬局のノスワード情報が含まれていることが好ましぐ前記患者の情報には前記患者のパスワード情報が含まれて、ることが好ま U 、。

[0052] このように構成することにより、薬局向け支援サーバに対して薬局からアクセスがあつたときに、薬局からのアクセスが本当の薬局からの正規のアクセスかどうかを容易に確認することができ、薬局に薬局自身が提供した薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。また、患者向け支援サーバに対して患者力らアクセスがあつたときに、患者からのアクセスが本当の患者力もの正規のアクセス力どうかを容易に確認することができ、患者等に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0053] 患者データベースには、患者の代理人の情報 (識別番号、患者毎に設定される患者の代理人のパスワードを含む）が含まれて、ることが好まし!/、。

このように構成することにより、患者向け支援サーバに対して患者の代理人力ァクセスがあったときに、患者の代理人力のアクセスが本当の患者の代理人からの正規のアクセスかどうかを容易に確認することができ、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0054] 本発明の薬歴情報管理装置においては、患者データベースとは別に患者の代理人データベースを設け、患者の代理人の情報を患者の代理人データベースに記録するようにしてちょい。

[0055] (9)本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者からの追記情報を受け付けるとともに前記追記情報を前記患者向け薬歴情報データベース及び Z又は前記患者データベースに書き込む機能をさらに有することが好ましい。

[0056] このように構成することにより、患者による適切な追記事項の書き込みにより、患者向け薬歴情報データベースに記録される薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可會になる。 [0057] 本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力もの追記情報を受け付ける機能を有することがさらに好ましい。

[0058] 追記情報には、患者のコメント、患者の検査情報 (体温、心拍数、血圧、血糖値、へマトクリット値、中性脂肪の値、尿酸値、視力、聴力、アレルギー検査結果など)、患者の食事、運動及び睡眠並びに飲酒又は喫煙の有無、頻度、 1日当たりの摂取量その他の生活習慣に関する情報、患者が薬局で購入した大衆薬の情報などがある。

[0059] 例えば、患者が糖尿病の患者である場合には、患者の現在又は過去の生活習慣の情報、患者の現在又は過去の血糖値、患者の現在又は過去の服用薬などに関する情報を総合的に検討することにより、患者にとってはより適切な未病対策を行うことが可能になる。

[0060] この場合、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人からの追記情報を受け付けることとするのがさらに好ましい。このように構成することにより、患者の主治医にとってはより適切な治療を行うことが可能になり、患者のために調剤を行う薬剤師にとつてはより適切な服薬指導を行うことが可能になり、患者の法定代理人にとっては、患者の主治医や患者のために調剤を行う薬剤師に対してより適切な情報を伝えることが可能になる。

[0061] また、例えば、患者の主治医が患者の過去の服薬情報と患者の検査結果との間に相関関係があることを見出した場合 (例えば、病院で処方された薬剤 A及び薬局で購入した大衆薬 Bを同時期に服薬していたときに血圧が高くなることを見出した場合 )には、当該患者の主治医は、当該患者に対して薬剤 Aと大衆薬 Bとを同時期に服薬しな、ように注意することが可能になる。

[0062] (10)本発明の薬歴情報管理装置においては、薬剤情報が記録された薬剤情報データベースと、薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベースとをさらに備え、前記薬局向け支援サーバは、前記薬局の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記薬局に対して送信する機能をさらに有し、前記患者向け支援サーバは、前記患者の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者に対して送信する機能をさらに有することが好ましい。 [0063] このように構成することにより、薬局や患者は、薬歴情報に加えて薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報及び Z又は薬剤同士の相互作用の有無、程度などに関する薬剤相互作用情報を利用することができるため、薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可能になる。

[0064] 本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者の代理人に対して送信する機能をさらに有することがさらに好ましい。

[0065] (11)本発明の薬歴情報提供装置は、患者からの求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の前記薬歴情報を送信する機能を有する患者向け支援サーバと、前記患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者フアイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースとを備えることを特徴とする。

[0066] 本発明の薬歴情報提供装置は、上記した本発明の薬歴情報管理装置から薬局業務支援機能を取り除!/、た場合を想定した薬歴情報提供装置である。

このように、本発明の薬歴情報提供装置は、薬局業務支援機能を行うのに必要な薬局向け支援サーバ及び薬局向け薬歴情報データベースとを必ずしも備えなくてよい点を特徴としているが、上記した本発明の薬歴情報管理装置の場合と同様に、複数の患者ファイルは患者毎にパスワードの設定が可能になる。このため、患者により正し、パスワードが入力されない限り患者ファイルを利用できな、ようにすることが可能になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0067] また、本発明の薬歴情報提供装置によれば、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データベース内で患者毎にまとめて記録されているため、患者力の薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0068] (12)本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者からのアクセスがあったときには少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードを入力するための画面を前記患者に向けて送信するように構成され、前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることが好ま、。

[0069] このように構成することにより、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすることが困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキユリティを確保することが可能になる。

[0070] なお、前記患者向け支援サーバは、前記患者力のアクセスがあったときには前記患者に向けて生体認証の入力を促がすメッセージをさらに送信するように構成され、前記患者ファイルは、前記患者の生体認証の入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることがさらに好ま、。

[0071] このように構成することにより、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすること力 Sさらに困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0072] (13)本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者ファイルは、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力の求めがあったときには、その求めに応じて前記患者の代理人に対して前記患者の前記薬歴情報を送信する機能をさらに有することが好ましい。

[0073] このように構成することにより、患者の代理人にも、患者の薬歴情報を利用させることができるようになる。また、この場合においても、患者の代理人により正しいパスヮードが入力されない限り患者ファイルを利用することができなくなるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0074] (14)本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者向け支援サーバは、患者の代理人力のアクセスがあったときには少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードを入力するための画面を前記患者の代理人に向けて送信するように構成され、前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることが好ま、。 [0075] このように構成することにより、患者の代理人以外の者が患者の薬歴情報にァクセスすることが困難になるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0076] なお、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人からのアクセスがあつたときには前記患者の代理人に向けて生体認証の入力を促がすメッセージをさらに送信するように構成され、前記患者ファイルは、前記患者の代理人の生体認証の入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることがさらに好ま、。

[0077] このように構成することにより、患者等以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすることがさらに困難になるため、患者等に患者の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0078] (15)本発明の薬歴情報提供装置においては、患者特定情報、前記患者のパスヮード情報を含む前記患者の情報が記録された患者データベースをさらに備えることが好ましい。

[0079] このように構成することにより、患者向け支援サーバに対して患者力アクセスがあつたときに、患者からのアクセスが本当の患者からの正規のアクセスかどうかを容易に確認することができ、患者に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0080] 患者データベースには、患者の代理人の情報 (識別番号、患者毎に設定される患者の代理人のパスワードを含む）が含まれて、ることが好まし!/、。

[0081] なお、本発明の薬歴情報提供装置においては、患者データベースとは別に患者の代理人データベースを設け、患者の代理人の情報を患者の代理人データベースに記録するようにしてもよヽ。

[0082] (16)本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者特定情報は、少なくとも前記患者の氏名、前記患者の生年月日及び前記患者の健康保険被保険者証番号を含むことが好ましい。

[0083] このように構成することにより、患者の特定を確実に行うことが可能になり、信頼性の高い薬歴情報の提供業務を行うことが可能になる。

[0084] (17)本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者からの追記情報を受け付けるとともに前記追記情報を前記患者向け薬歴情報データベース又は前記患者データベースに書き込む機能をさらに有することが好ましい。

[0085] このように構成することにより、患者による適切な追記事項の書き込みにより、患者向け薬歴情報データベースに記録される薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可會になる。

[0086] 本発明の薬歴情報管理装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力もの追記情報を受け付ける機能を有することがさらに好ましい。

[0087] 追記情報には、患者等のコメント、患者の検査情報 (体温、心拍数、血圧、血糖値、へマトクリット値、中性脂肪の値、尿酸値、視力、聴力、アレルギー検査結果など）、患者の食事、運動及び睡眠並びに飲酒又は喫煙の有無、頻度、 1日当たりの摂取量その他の生活習慣に関する情報、患者が薬局で購入した大衆薬の情報などがある。上記した本発明の薬歴情報管理装置の場合と同様である。

[0088] (18)本発明の薬歴情報提供装置においては、薬剤情報が記録された薬剤情報データベースと、薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベースとをさらに備え、前記患者向け支援サーバは、前記患者の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者に対して送信する機能をさらに有することが好ましい。

[0089] このように構成することにより、患者は、患者の薬歴情報に加えて、薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報及び Z又は薬剤同士の相互作用の有無、程度などに関する薬剤相互作用情報を利用することができるため、薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可能になる。

[0090] 本発明の薬歴情報提供装置においては、前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者の代理人に対して送信する機能をさらに有することがさらに好ましい。

[0091] (19)本発明の薬歴情報の提供方法は、患者力の求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の薬歴情報を送信する薬歴情報の提供方法であって、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースを準備しておく第 1ステップと、患者向け支援サーバが、前記患者からの求めに応じて、前記患者向け薬歴情報データベースから前記患者自身の前記薬歴情報を読み出して前記患者に対して送信する第 2ステップとを有することを特徴とする。

[0092] このため、本発明の薬歴情報の提供方法によれば、患者には、それぞれにパスヮードの設定が行われた患者ファイルにそれぞれ記録されている患者の薬歴情報を利用させることが可能になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0093] また、本発明の薬歴情報の提供方法によれば、患者には、患者向け薬歴情報データベース内で患者毎にまとめて記録されている患者の薬歴情報を利用させることとしているため、患者からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0094] (20)本発明の薬歴情報の提供方法においては、前記第 1ステップにおいては、前記患者向け薬歴情報データベースにおける複数の患者ファイルのそれぞれには前記患者に加えて患者の代理人に対してもパスワードを設定しておき、前記第 2ステツプにおいては、患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力の求めがあつたときには、その求めに応じて前記患者向け薬歴情報データベースから前記患者の前記薬歴情報を読み出して前記患者の代理人に対して送信することが好ましい。

[0095] このような方法とすることにより、患者の代理人にも、患者の薬歴情報を利用させることができるようになる。また、この場合においても、患者の代理人により正しいパスヮードが入力されない限り患者ファイルを利用することができなくなるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0096] (21)本発明の薬歴情報の提供方法においては、薬局向け支援サーバが、薬局から受信した薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報の全部又は一部を前記患者特定情報に基づいて前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込むことにより前記第 1ステップを行うことが好ましい。

[0097] このような方法とすることにより、薬局力の薬歴情報は、患者特定情報に基づいて患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファイルのそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置を日々運用する過程で常に最新の状態に保たれた患者向け薬歴情報データベースを利用することが可能になる。

[0098] (22)本発明の薬歴情報の提供方法においては、薬歴情報変換部が、薬局向け薬歴情報データベースに記録された前記薬歴情報を読み出して、前記薬歴情報を前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイル内のそれぞれに書き込むことにより前記第 1ステップを行うことも好ましい。

[0099] このような方法とすることにより、薬局向け薬歴情報データベースに記録された薬歴情報は、薬歴情報変換部によって、患者向け薬歴情報データベースにおける患者フアイルのそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置を日々運用する過程で常に最新の状態に保たれた患者向け薬歴情報データベースを利用することが可能になる。図面の簡単な説明

[0100] [図 1]実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の構成を説明するために示す図である。

[図 2]実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図である。

[図 3]実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図である。

[図 4]実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図である。

[図 5]薬局データベース 120の構造を説明するために示す図である。

[図 6]患者データベース 130の構造を説明するために示す図である。圆 7]薬局向け薬歴情報データベース 140の構造を説明するために示す図である。

[図 8]BBB薬局に設定された薬局等ファイルに格納されたテーブルの構造を示す図である。

圆 9]薬剤情報データベース 150の構造を説明するために示す図である。

圆 10]実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図である。

圆 11]患者向け薬歴情報データベース 170の構造を説明するために示す図である。

[図 12]患者 EN太郎に設定された患者ファイルに格納されたテーブルの構造を示す図である。

圆 13]薬局が薬歴情報管理装置 100に薬歴情報を日次データとして送信する場合の画面を説明するために示す図である。

圆 14]薬局が薬歴情報管理装置 100に ASPサービスを利用して薬局業務を行いながら薬歴情報を送信する場合の画面を説明するために示す図である。

圆 15]薬局が薬歴情報管理装置 100にログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。

圆 16]患者が薬歴情報管理装置 100にログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。

圆 17]患者が薬歴情報管理装置 100にログインした後の薬歴一覧画面を説明するために示す図である。

圆 18]実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの構成及び機能を説明するために示す図である。

圆 19]患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。

圆 20]患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインした後の薬歴一覧画面を説明するために示す図である。

圆 21]実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bの構成を説明するために示す図である。

圆 22]実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400の構成を説明するために示す図である。

[図 23]従来の薬歴情報管理装置 900を説明するために示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0101] 以下、本発明の薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法につ、て、図に示す実施の形態に基づ、て説明する。

[0102] [実施形態 1]

図 1は、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の構成を説明するために示す図である。図 2〜4は、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図である。図 2は薬局が薬歴情報管理装置 100に薬歴情報を日次データとして送信する場合の機能を説明するために示す図であり、図 3は、薬局が薬歴情報管理装置 100に ASPサービスを利用して薬局業務を行いながら薬歴情報を送信する場合の機能を説明するために示す図であり、図 4は、薬局力もの求めに応じて薬局自身が提供した薬歴情報を薬局に対して送信する場合の機能を説明するために示す図である。

[0103] 図 5は、薬局データベース 120の構造を説明するために示す図である。図 5 (a)は薬局データベース 120におけるテーブルの一例であり、図 5 (b)は当該テーブルに記載される項目の一例である。図 6は、患者データベース 130の構造を説明するために示す図である。図 6 (a)は患者データベース 130におけるテーブルの一例であり、図 6 (b)は当該テーブルに記載される項目の一例である。

[0104] 図 7は、薬局向け薬歴情報データベース 140の構造を説明するために示す図である。図 8は、 BBB薬局に設定された薬局等ファイルに格納されたテーブルの構造を示す図である。図 8 (a)は当該テーブルの一例であり、図 8 (b)は当該テーブルに記載される項目の一例である。図 9は、薬剤情報データベース 150の構造を説明するために示す図である。

[0105] 図 10は、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の機能を説明するために示す図であり、患者からの求めに応じて患者自身の薬歴情報を患者に対して送信する場合の機能を説明するために示す図である。図 11は、患者向け薬歴情報データべ一ス 170の構造を説明するために示す図である。図 12は、患者 EN太郎に設定された患者ファイルに格納されたテーブルの構造を示す図である。図 12 (a)は当該テープルの一例であり、図 12 (b)は当該テーブルに記載される項目の一例である。

[0106] 実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100は、図 1に示すように、薬局向け支援サーバ 110と、薬局ベータベース 120と、患者データベース 130と、薬局向け薬歴情報データベース 140と、薬剤情報データベースその他のデータベース 150と、患者向け支援サーバ 160と、患者向け薬歴情報データベース 170とを備えて、る。

[0107] 薬局向け支援サーバ 110は、薬局（薬局 1〜4の端末 210, 220又は薬局チェーンの本部 1の端末 230)からの薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報 A , B (図 2及び図 3参照。）を受信するとともに、薬局（薬局 1〜4の端末 210, 220、薬局 1の携帯端末 210a又は薬局チェーンの本部 1の端末 230)からの求め C (図 4参照。）に応じて薬局（薬局 1〜4の端末 210, 220、薬局 1の携帯端末 210a又は薬局チエーンの本部 1の端末 230)に対して薬局（薬局 1〜4の端末の 210, 220又は薬局チェーンの本部 1の端末 230)自身が提供した薬歴情報 C (図 4参照。）を送信する

2

機能を有している。

[0108] 薬局ベータベース 120には、図 5に示すように、薬局特定情報を含む薬局の情報、例えば、薬歴情報管理装置 100の管理者における薬局の識別番号、薬局の名称、薬局の住所、薬局の電話番号、薬局のファクシミリ番号、薬局のメールアドレス、薬局の代表者氏名、薬局に所属する薬剤師の人数及び氏名、薬局の種別 (単一店舗からなる薬局、薬局チーンに属する薬局又は薬局チーンの本部)などが記録されている。

[0109] 患者データベース 130には、図 6に示すように、患者特定情報を含む患者の情報、例えば、薬歴情報提供装置 100の管理者における患者の識別番号、薬局における患者の識別番号、患者の氏名（フリガナを含む。）、患者の生年月日、患者の性別、患者の健康保険被保険者証番号、患者の住所、患者の電話番号、患者のファタシミリ番号、患者のメールアドレス、各薬局への来局歴、患者の体質、患者の持病情報、患者の職業、患者の家族構成、患者の遺伝学的情報などが記録されている。また、患者データベース 130には、患者の代理人の情報や患者等（患者及び Z又は患者の代理人）のパスワード情報も含まれて、る。 [0110] なお、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、患者特定情報として、少なくとも患者の氏名、患者の生年月日及び患者の健康保険被保険者証番号を含ませることとしている。このように構成することにより、患者の特定を確実に行うことが可能になり、信頼性の高い患者の薬歴情報管理を行うことが可能になる。この場合、患者の健康保険被保険者証番号には、健康保険の種別、保険者の番号並びに健康保険被保険者証の記号及び番号が含まれる。

[0111] 薬局向け薬歴情報データベース 140には、図 7及び図 8に示すように、薬局毎にパスワードが設定される複数の薬局ファイル 142, 142, · · ·のそれぞれに、薬歴情報（例えば、薬歴情報管理装置 100の管理者における薬歴情報番号、薬局の識別番号及び患者の識別番号、薬局における薬歴情報番号及び患者の識別番号、薬局の名称、患者の氏名（フリガナを含む。）、患者の生年月日、患者の健康保険被保険者証番号 (健康保険の種別、保険者番号、被保険者証の記号、被保険者証の番号)、処方箋の発行日、処方箋を発行した病院の名称 (及び識別番号)、処方箋を作成した医師の氏名（及び識別番号)、患者の来局日、薬剤の引渡し日、引き渡した薬剤の名称及び分量、保険点数、服薬指導の内容、その他の情報 (患者の体質 (例えば、アトピー体質、アレルギー体質など。）、患者の持病情報、患者の併用薬情報、患者の副作用情報、患者の職業、患者の家族構成、患者の遺伝学的情報など。）が記録されている。

[0112] 薬剤情報データベースその他のデータベース 150には、薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報が記録された薬剤情報データベース、薬剤同士の相互作用の有無、程度などに関する薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベース及び病院や医師の情報が記録された医療機関情報データベースが含まれて、るほ力、薬局チェーンにおける患者共有情報データベース

、医療機関共有情報データベース、在庫共有情報データベース及び本部統括情報データベースなどが含まれている。薬剤情報データベースには、薬価原本データも記録されている。

なお、薬剤情報データベースには、図 9に示すように、薬剤毎に設定された複数の薬剤ファイル 152, 152, · · ·のそれぞれに、薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報が記録されている。

[0113] 患者向け支援サーバ 160は、図 10に示すように、患者 1〜5の端末 310又は患者 1 の携帯端末 310aからの求め Dに応じて患者 (患者 1〜5の端末 310又は患者 1の携帯端末 310a)に対して患者自身の薬歴情報 Dを送信する機能を有している。

2

[0114] 患者向け薬歴情報データベース 170は、図 11及び図 12に示すように、複数の患者ファイル 172, 172, …のそれぞれに薬歴情報 (例えば、薬歴情報管理装置 100 の管理者における薬歴情報番号、薬局の識別番号及び患者の識別番号、薬局における薬歴情報番号及び患者の識別番号、薬局の名称、患者の氏名（フリガナを含む。；)、患者の生年月日、患者の健康保険被保険者証番号 (健康保険の種別、保険者番号、被保険者証の記号、被保険者証の番号)、処方箋の発行日、処方箋を発行した病院の名称 (及び識別番号)、処方箋を作成した医師の氏名（及び識別番号)、患者の来局日、薬剤の引渡し日、引き渡した薬剤の名称及び分量、保険点数、服薬指導の内容、その他の情報 (患者の体質 (例えば、アトピー体質、アレルギー体質など。 )、患者の持病情報、患者の併用薬情報、患者の副作用情報、患者の職業、患者の家族構成、患者の遺伝学的情報など。）がそれぞれ記録されている。複数の患者ファィル 172, 172, · · ·は患者毎にパスワードの設定が可能に構成されている。

[0115] このため、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、薬局向け薬歴情報データベース 140とは別に、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイル 17 2, 172,…を含む患者向け薬歴情報データベース 170が備えられるとともに、複数の患者ファイル 172, 172, · · ·は患者毎にパスワードの設定が可能になる。このため、患者により正、パスワードが入力されな、限り患者ファイルを利用できな、ようにすることが可能になるため、患者に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキユリティを確保することが可能になる。

[0116] また、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、従来の薬歴情報管理装置 900の場合とは異なり、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データベース 170 内で患者毎にまとめて記録されているため、患者力もの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。 [0117] なお、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、従来の薬歴情報管理装置 900の場合と同様に、薬局向け支援サーバ 120により受信された薬歴情報は、薬局向け薬歴情報データベース 140内で薬局毎にまとめて記録されるため、薬局からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該薬局に対して当該薬局自身が提供した薬歴情報の全部又は一部を様々な態様で即座にかつ確実に送信することが可能である。その結果、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、従来の薬歴情報管理装置 900の場合と同様に、薬歴情報の管理を薬局に代行して円滑に行うことで薬局の業務を支援することが可能である。

[0118] 図 13は、薬局が薬歴情報管理装置 100に薬歴情報を日次データとして送信する場合の画面を説明するために示す図である。図 14は、薬局が薬歴情報管理装置 10 0に ASPサービスを利用して薬局業務を行いながら薬歴情報を送信する場合の画面を説明するために示す図である。

[0119] 薬局が薬局自らの端末を用いて処方箋の処理業務を行っている場合には、 1日の業務が終了したときには 1日分の薬歴情報が薬局自らの端末の記録装置に記録されている。そこで、 1日の業務が終了したときに、図 13に示すようにして、薬歴情報管理装置 100に対して薬歴情報を日次データとして送信するアップロード処理を行うことができる。

なお、薬局自らの端末にアップロード処理を自動で行うようなプログラムを読み込ませてアップロード処理を自動で行うようにしてもょ、ことは、うまでもな!/、。

[0120] 一方、薬局が ASPサービスを利用して処方箋の処理業務を行っている場合には、処方箋の処理業務を行う度に、必要な薬歴情報が薬歴情報管理装置 100に対して送信されることになる。この場合には、セキュリティ上、 ASPサービスの利用を開始する際に、図 14に示すようにして、薬局の端末に正規にログインさせるようにする。

[0121] 図 15は、薬局が薬歴情報管理装置 100にログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。

薬局が薬局自身が提供した薬歴情報を薬歴情報管理装置 100から送信してもらうには、図 15に示すように、薬局が薬歴情報管理装置 100にログインして力も行う。

[0122] 図 16は、患者が薬歴情報管理装置 100にログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。

患者が患者自身の薬歴情報を薬歴情報管理装置 100から送信してもらうには、図 16に示すように、患者が薬歴情報管理装置 100にログインして力も行う。

[0123] 実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、患者向け支援サーバ 160 は、患者からのアクセスがあったときには患者に向けて患者の識別番号及び患者のパスワードを入力するための画面を送信する。患者ファイルは、患者の識別番号及び患者のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されている。

[0124] このため、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすることが困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0125] 図 17は、患者が薬歴情報管理装置 100にログインした後の薬歴一覧画面を説明するために示す図である。

実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100は、患者に対して、図 17に示す一覧画面のほか、患者の薬歴情報を様々な態様で提供することができる。

[0126] なお、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、薬局向け支援サーバ 110は、薬局からの薬歴情報を受信したときには、薬局特定情報に基づいて薬歴情報を薬局毎に薬局向け薬歴情報データベース 140における薬局ファイル 142, 142 , …のそれぞれにに書き込むとともに、患者特定情報に基づいて薬歴情報を患者向け薬歴情報データベース 170における患者ファイル 172, 172, · · ·のそれぞれに書き込む機能を有している。

[0127] このため、薬局力もの薬歴情報は、薬局特定情報に基づいて薬局毎ごとに薬局向け薬歴情報データベース 140における薬局ファイル 142, 142, · · ·のそれぞれに記録されるのに加えて、患者特定情報に基づ!/、て患者向け薬歴情報データベース 17 0における患者ファイル 172, 172, · · ·のそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置 100を日々運用する過程で自然に、薬局向け薬歴情報データベース 140はもちろん、患者向け薬歴情報データべ一ス 170をも常に最新の状態に保つことが可能になる。 [0128] また、上記したように、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100は、薬局特定情報を含む薬局の情報が記録された薬局データベース 120と、患者特定情報を含む患者の情報が記録された患者データベース 130とをさらに備えている。

[0129] このため、薬局向け支援サーバ 110が薬歴情報を薬局向け薬歴情報データベース 140に書き込むときや患者向け薬歴情報データベース 170における患者ファイル 17 2, 172· · ·のそれぞれに書き込むときに、これら薬局データベース 120及び患者データベース 130を参照して薬局や患者の特定をすることにより、迅速かつ確実にこれらの書き込み作業を行うことが可能になる。

[0130] 実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、薬局データベース 120に記録される薬局の情報には、薬局のパスワード情報が含まれている。また、患者データベース 130に記録される患者の情報には、患者のノスワード情報が含まれている。

[0131] このため、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、薬局向け支援サーノ 110に対して薬局からアクセスがあつたときに、薬局からのアクセスが本当の薬局力もの正規のアクセスかどうかを容易に確認することができ、薬局に薬局自身が提供した薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。また、患者向け支援サーバ 160に対して患者力もアクセスがあつたときに、患者からのアクセスが本当の患者力もの正規のアクセスかどうかを容易に確認することができ、患者に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可會になる。

[0132] また、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、患者向け支援サーバ 160は、患者からの追記情報を受け付けるとともに追記情報を患者向け薬歴情報データベース 170及び Z又は患者データベース 130に書き込む機能をさらに有して!/ヽる。

[0133] このため、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、患者による適切な追記事項の書き込みにより、患者向け薬歴情報データベースに記録される薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可能になる。

[0134] また、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100においては、上述したように、薬剤情報が記録された薬剤情報データベースと、薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベースとをさらに備えている。そして、薬局向け支援サーバ 110 は、薬局の求めに応じて薬剤情報及び Z又は薬剤相互作用情報を薬局に対して送信する機能をさらに有し、患者向け支援サーバは、患者の求めに応じて薬剤情報及び Z又は薬剤相互作用情報を患者に対して送信する機能をさらに有している。

[0135] このため、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100によれば、薬局や患者は、患者の薬歴情報に加えて薬剤の名称、特徴、使用法、注意点、副作用などに関する薬剤情報及び Z又は薬剤同士の相互作用の有無、程度などに関する薬剤相互作用情報を利用することができるため、薬歴情報の利用価値をさらに高めることが可能になる。

[0136] 実施形態 1に係る薬歴情報の提供方法は、薬歴情報管理装置 100を用いること〖こよって、患者力の求めに応じて患者に対して患者自身の薬歴情報を送信する薬歴情報の提供方法であって、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースを準備しておく第 1ステップと、患者向け支援サーバ力患者力の求めに応じて、患者向け薬歴情報データベースから患者自身の薬歴情報を読み出して患者に対して送信する第 2ステップとを有する薬歴情報の提供方法である。

[0137] 実施形態 1に係る薬歴情報の提供方法によれば、患者には、それぞれにパスヮードの設定が行われた患者ファイル 172, 172· · ·にそれぞれ記録されている患者の薬歴情報を利用させることが可能になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0138] また、実施形態 1に係る薬歴情報の提供方法によれば、患者には、患者向け薬歴情報データベース 170内で患者毎にまとめて記録されている患者の薬歴情報を利用させることとしているため、患者からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0139] 実施形態 1に係る薬歴情報の提供方法においては、薬局向け支援サーバ 110が、薬局から受信した薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報の全部又は一部を患者特定情報に基づいて患者向け薬歴情報データベース 170における複数の患者ファイル 172, 172 · · ·内のそれぞれに書き込むことにより第 1ステップを行うこととしている。

[0140] このため、実施形態 1に係る薬歴情報の提供方法によれば、薬局からの薬歴情報は、患者特定情報に基づ、て患者向け薬歴情報データベース 170における患者フアイル 172, 172 · · ·のそれぞれに記録されるようになる。このため、薬局の業務を支接するために薬歴情報管理装置 100を日々運用する過程で常に最新の状態に保たれた患者向け薬歴情報データベース 170を利用することが可能になる。

[0141] [実施形態 2]

次に、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置について、図 18〜20を用いて説明する。

図 18は、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの構成を説明するために示す図である。図 19は、患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインする場合のログイン画面を説明するために示す図である。図 20は、患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインした後の薬歴一覧画面を説明するために示す図である。

[0142] 実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aは、基本的には実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100とほぼ同様の構成を有しているが、患者向け薬歴情報データべースにおける患者ファイルの構成及び患者向け支援サーバの機能が実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合とは異なっている。すなわち、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aにおいては、患者向け薬歴情報データベース 170aにおける患者ファイル 172a (図示せず。）は、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され、患者向け支援サーバ 160aは、患者の代理人からの求めがあったときには、その求めに応じて患者の代理人に対して患者の薬歴情報を送信する機能をさらに有している。

[0143] このように、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aは、患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファイルの構成及び患者向け支援サーバの機能力実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合とは異なるが、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合と同様に、薬局向け薬歴情報データベース 140とは別に、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイル 172a, 172a, · · ·を含む患者向け薬歴情報データベース 170aが備えられるとともに、複数の患者ファイル 172a, 172a , · · ·は患者毎にノスワードの設定が可能になる。このため、患者により正しいパスヮードが入力されない限り患者ファイルを利用できないようにすることが可能になるため、患者に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可會になる。

[0144] また、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aによれば、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合と同様に、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データべース 170a内で患者毎にまとめて記録されているため、患者からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者に対して当該患者自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0145] なお、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aにおいても、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合と同様に、薬局向け支援サーバ 110により受信された薬歴情報は、薬局向け薬歴情報データベース 140内で薬局毎に記録されるため、薬局力の薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該薬局に対して当該薬局自身が提供した薬歴情報を即座にかつ確実に送信することが可能である。その結果、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aによれば、実施形態 1に係る薬歴情報管理装置 100の場合と同様に、薬歴情報の管理を薬局に代行して円滑に行うことで薬局の業務を支援することが可能である。

[0146] また、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aは、患者ファイル 172aは、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され、患者向け支援サーバ 160a は、患者の代理人からの求めがあったときには、その求めに応じて患者の代理人に対して患者の薬歴情報を送信する機能をさらに有しているため、患者の代理人にも、患者の薬歴情報を利用させることができるようになるとともに、この場合においても、患者の代理人により正しいパスワードが入力されない限り患者ファイルを利用することができなくなるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0147] 患者の代理人が患者の薬歴情報を薬歴情報管理装置 100aから送信してもらう〖こは、患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインして力も行う。すなわち、図 19に示すように、患者向け支援サーバ 160aは、患者の代理人からのアクセスがあつたときには患者の代理人に向けて患者の代理人の識別番号、患者の識別番号及び患者毎に設定される患者の代理人のパスワードを入力するための画面を送信する。患者ファイル 172aは、患者の代理人の識別番号、患者の識別番号及び患者毎に設定される患者の代理人のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、る。

[0148] このため、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aによれば、患者の代理人以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすることが困難になるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0149] 図 20は、患者の代理人が薬歴情報管理装置 100aにログインした後の薬歴一覧画面を説明するために示す図である。

実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aは、患者の代理人に対して、図 20に示す一覧画面のほか、患者の薬歴情報を様々な態様で提供することができる。

[0150] [実施形態 3]

次に、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置について、図 21を用いて説明する。図 21は、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bの構成を説明するために示す図である。

[0151] 実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bは、基本的には実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aとほぼ同様の構成を有しているが、薬局向け薬歴情報データべース 140に記録された薬歴情報を読み出して、この薬歴情報を患者向け薬歴情報データベース 170〖こおける患者ファイル 172a, 172a - · ·のそれぞれに書き込む機能を有する薬歴情報変換部 180をさらに備えている点で、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aとは異なって!/、る。

[0152] このように、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bは、上記した薬歴情報変換部 180をさらに備えている点で、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合とは異なるが、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、薬局向け薬歴情報データベース 140とは別に、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイル 172a, 172a, · · ·を含む患者向け薬歴情報データベース 170aが備えられるとともに、複数の患者ファイル 172a, 172a,…は患者や患者の代理人（以下、患者等という。）毎にパスワードの設定が可能になる。このため、患者等により正しいパスワードが入力されない限り患者ファイルを利用できないようにすることが可能になるため、患者等に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0153] また、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bによれば、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データベース 170a内で患者毎にまとめて記録されているため、患者等からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者等に対して当該患者の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0154] なお、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bにおいても、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、薬局向け支援サーバ 110により受信された薬歴情報は、薬局向け薬歴情報データベース 140内で薬局毎に記録されるため、薬局からの薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該薬局に対して当該薬局自身が提供した薬歴情報を即座にかつ確実に送信することが可能である。その結果、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bによれば、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、薬歴情報の管理を薬局に代行して円滑に行うことで薬局の業務を支援することが可能である。

[0155] また、実施形態 3に係る薬歴情報管理装置 100bにおいては、薬局向け薬歴情報データベース 140に記録された薬歴情報を読み出して、薬歴情報を患者向け薬歴情報データベース 170aにおける患者ファイル 172a, 172a- · ·のそれぞれに書き込む機能を有する薬歴情報変換部 180をさらに備えてヽるため、薬局向け薬歴情報データベース 140に記録された薬歴情報は、薬歴情報変換部 180によって、患者向け薬歴情報データベース 170aにおける患者ファイル 172a, 172a- · ·のそれぞれに記録されるようになる。このため、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、薬局の業務を支援するために薬歴情報管理装置 100bを日々運用する過程で自然に、薬局向け薬歴情報データベース 140はもちろん、患者向け薬歴情報データベース 170aをも常に最新の状態に保つことが可能になる。 [0156] [実施形態 4]

次に、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置について、図 22を用いて説明する。図 22は、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400の構成を説明するために示す図である。実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400は、図 22に示すように、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aから薬局業務支援機能を取り除いた構成を有する薬歴情報提供装置である。

[0157] このように、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400は、薬局業務支援機能を行うのに必要な薬局向け支援サーバ 110及び薬局向け薬歴情報データベース 140とを備えていない点で実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合とは異なるが、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様に、患者等力もの求めに応じて患者等に対して患者の薬歴情報を送信する患者向け支援サーバ 160aと、患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイル 472, 472, · · · (図示せず。）を含み、複数の患者ファイル 472, 472,…は患者等毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベース 470とを備えている。

[0158] このため、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400によれば、患者向け薬歴情報データベース 470においては、複数の患者ファイル 472, 472, · · ·は患者等毎にパスワードの設定が可能になる。このため、患者等により正しいパスワードが入力されない限り患者ファイルを利用できな、ようにすることが可能になるため、患者等に患者の薬歴情報を利用させる場合に十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0159] また、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400によれば、患者の薬歴情報は患者向け薬歴情報データベース 470内で患者毎にまとめて記録されているため、患者等力の薬歴情報の求めがあれば、その求めに応じて当該患者等に対して当該患者等自身の薬歴情報を即座に送信することが可能になる。

[0160] 実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400において、患者向け薬歴情報データべース 470を常に最新の状態に保つ方法としては、例えば、実施形態 1〜3に係る薬歴情報管理装置 100, 100a, 100bにおける患者向け薬歴情報データベース 170, 1 70aの内容に基づいて、随時又は定期的にミラーリング処理を行う方法を好ましく用いることがでさる。 [0161] なお、実施形態 4に係る薬歴情報提供装置 400において、患者データベース 130 、薬剤情報データベースその他のデータベース 150及び患者向け支援サーバ 160a の構成は、実施形態 2に係る薬歴情報管理装置 100aの場合と同様であるため、その説明を省略する。

[0162] 以上、本発明の薬歴情報管理装置、薬歴情報提供装置及び薬歴情報の提供方法を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなぐその要旨を逸脱しな、範囲にぉ、て種々の態様にぉ、て実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

[0163] (1)上記各実施形態に係る薬歴情報管理装置ゃ薬歴情報提供装置においては、患者向け支援サーバは、患者からのアクセスがあったときには、患者の識別番号及び患者のパスワードを入力するための画面を患者に向けて送信するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。患者向け支援サーバは、患者からのアクセスがあったときには、さらに生体認証の入力を促がすメッセージを患者に向けて送信するように構成されていてもよい。この場合、患者向け薬歴情報データべ一スにおける各患者ファイルは、患者の生体認証の入力が確認されない限り閲覧が許可されな!ヽよう〖こ構成されること〖こなる。

[0164] このように構成することにより、患者以外の者が患者の薬歴情報にアクセスすること力 Sさらに困難になるため、患者に患者自身の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0165] (2)上記各実施形態に係る薬歴情報管理装置ゃ薬歴情報提供装置においては、患者向け支援サーバは、患者の代理人力のアクセスがあったときには、患者の代理人の識別番号、患者の識別番号及び患者毎に設定される患者の代理人のパスヮードを入力するための画面を患者の代理人に向けて送信するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。患者向け支援サーバは、患者の代理人からのアクセスがあったときには、さらに生体認証の入力を促がすメッセージを患者の代理人に向けて送信するように構成されていてもよい。この場合、患者向け薬歴情報データベースにおける患者ファイルは、患者の代理人の生体認証の入力が確認されな、限り閲覧が許可されな、ように構成されることになる。 [0166] このように構成することにより、患者の代理人以外の者が患者の薬歴情報にァクセスすることがさらに困難になるため、患者の代理人に患者の薬歴情報を利用させる場合にさらに十分なセキュリティを確保することが可能になる。

[0167] (3)上記各実施形態に係る薬歴情報管理装置ゃ薬歴情報提供装置は、患者の薬歴情報や患者等による追記情報が記録された患者向け薬歴情報データベースを備えるものであるが、本発明はこれに限られるものではない。患者の薬歴情報や患者等による追記情報に加えて医師による診断結果や治療内容に関する情報が記録された患者向け薬歴情報データベースを備えるものであってもよい。

[0168] このように構成することにより、患者力これらの情報を参考にしてより適切な未病対策を行ったり、患者の主治医がこれらの情報を参考にしてより適切な治療を行ったり、薬剤師がこれらの情報を参考にして適切な服薬指導を行ったり、患者の法定代理人がこれらの情報を患者の主治医や薬剤師に伝えることによってより適切な治療や助言を受けたりすることが可能になる。

[0169] (4)上記各実施形態に係る薬歴情報管理装置ゃ薬歴情報提供装置は、患者向け薬歴情報データベースを備えるものである力 S、本発明はこれに限られるものではない。医師による診断結果や治療内容に関する情報が記録されたいわゆる電子カルテ情報データベースをさらに備えるものであってもよい。また、医師による診断結果や治療内容に関する情報が記録されたいわゆる電子カルテ情報データベースとの情報のやり取りが可能なインタフェースをさらに備えるものであってもよい。

[0170] このように構成することによつても、患者力これらの情報を参考にしてより適切な未病対策を行ったり、患者の主治医がこれらの情報を参考にしてより適切な治療を行つたり、薬剤師がこれらの情報を参考にして適切な服薬指導を行ったり、患者の法定代理人がこれらの情報を患者の主治医や薬剤師に伝えることによってより適切な治療や助言を受けたりすることが可能になる。

Claims

請求の範囲

[1] 薬局からの薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報を受信するとともに、前記薬局からの求めに応じて前記薬局に対して前記薬局自身が提供した前記薬歴情報を送信する機能を有する薬局向け支援サーバと、

前記薬局毎に前記薬歴情報が記録された薬局向け薬歴情報データベースとを備える薬歴情報管理装置において、

患者からの求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の前記薬歴情報を送信する機能を有する患者向け支援サーバと、

前記患者毎に前記薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースとをさらに備えることを特徴とする薬歴情報管理装置。

[2] 請求項 1に記載の薬歴情報管理装置にお!、て、

前記患者向け支援サーバは、前記患者からのアクセスがあったときには少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードを入力するための画面を前記患者に向けて送信するように構成され、

前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることを特徴とする薬歴情報管理装置。

[3] 請求項 1又は 2に記載の薬歴情報管理装置において、

前記患者ファイルは、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力の求めがあったときには、その求めに応じて前記患者の代理人に対して前記患者の前記薬歴情報を送信する機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報管理装置。

[4] 請求項 3に記載の薬歴情報管理装置において、

前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力のアクセスがあったときには少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードを入力するための画面を前記患者の代理人に向けて送信するように構成され、

前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードの入力が確認されな、限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることを特徴とする薬歴情報管理装置。

[5] 請求項 1〜4のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、

前記患者特定情報は、少なくとも前記患者の氏名、前記患者の生年月日及び前記患者の健康保険被保険者証番号を含むことを特徴とする薬歴情報管理装置。

[6] 請求項 1〜5のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、

前記薬局向け支援サーバは、前記薬局からの薬歴情報を受信したときには、前記薬局特定情報に基づいて前記薬歴情報を前記薬局毎に前記薬局向け薬歴情報データベースに書き込むとともに、前記患者特定情報に基づいて前記薬歴情報を前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込む機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報管理装置。

[7] 請求項 1〜5のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、

前記薬局向け薬歴情報データベースに記録された前記薬歴情報を読み出して、前記患者特定情報に基づいて前記薬歴情報を前記患者向け薬歴情報データべ一スにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込む機能を有する薬歴情報変換部をさらに備えることを特徴とする薬歴情報管理装置。

[8] 請求項 1〜7のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、

前記薬局特定情報を含む前記薬局の情報が記録された薬局データベースと、前記患者特定情報を含む前記患者の情報が記録された患者データベースとをさらに備えることを特徴とする薬歴情報管理装置。

[9] 請求項 1〜8のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、

前記患者向け支援サーバは、前記患者からの追記情報を受け付けるとともに前記追記情報を前記患者向け薬歴情報データベース及び Z又は前記患者データベースに書き込む機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報管理装置。

[10] 請求項 1〜9のいずれかに記載の薬歴情報管理装置において、薬剤情報が記録された薬剤情報データベースと、

薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベースとをさらに備え、前記薬局向け支援サーバは、前記薬局の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記薬局に対して送信する機能をさらに有し、

前記患者向け支援サーバは、前記患者の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者に対して送信する機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報管理装置。

[11] 患者からの求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の前記薬歴情報を送信する機能を有する患者向け支援サーバと、

前記患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファイルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースとを備えることを特徴とする薬歴情報提供装置。

[12] 請求項 11に記載の薬歴情報提供装置にぉ、て、

前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の識別番号及び前記患者のパスワードの入力が確認されない限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることを特徴とする薬歴情報提供装置。

[13] 請求項 11又は 12に記載の薬歴情報提供装置において、

前記患者ファイルは、患者の代理人に対してもパスワードの設定が可能に構成され前記患者向け支援サーバは、前記患者の代理人力の求めがあったときには、その求めに応じて前記患者の代理人に対して前記患者の前記薬歴情報を送信する機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報提供装置。

[14] 請求項 13に記載の薬歴情報提供装置において、

前記患者ファイルは、少なくとも前記患者の代理人の識別番号、前記患者の識別番号及び前記患者毎に設定される前記患者の代理人のパスワードの入力が確認されな、限り閲覧が許可されな、ように構成されて、ることを特徴とする薬歴情報提供装置。

[15] 請求項 11〜14の、ずれかに記載の薬歴情報提供装置にお!、て、

患者特定情報を含む前記患者の情報が記録された患者データベースをさらに備えることを特徴とする薬歴情報提供装置。

[16] 請求項 15に記載の薬歴情報提供装置において、

前記患者特定情報は、少なくとも前記患者の氏名、前記患者の生年月日及び前記患者の健康保険被保険者証番号を含むことを特徴とする薬歴情報提供装置。

[17] 請求項 11〜16のいずれかに記載の薬歴情報提供装置において、

前記患者向け支援サーバは、前記患者からの追記情報を受け付けるとともに前記追記情報を前記患者向け薬歴情報データベース及び Z又は前記患者データベースに書き込む機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報提供装置。

[18] 請求項 11〜17の、ずれかに記載の薬歴情報提供装置にお!、て、

薬剤情報が記録された薬剤情報データベースと、

薬剤相互作用情報が記録された薬剤相互作用情報データベースとをさらに備え、前記患者向け支援サーバは、前記患者の求めに応じて前記薬剤情報及び Z又は前記薬剤相互作用情報を前記患者に対して送信する機能をさらに有することを特徴とする薬歴情報提供装置。

[19] 患者からの求めに応じて前記患者に対して前記患者自身の薬歴情報を送信する薬歴情報の提供方法であって、

患者毎に薬歴情報が記録された複数の患者ファイルを含み、前記複数の患者ファィルは前記患者毎にパスワードの設定が可能に構成された患者向け薬歴情報データベースを準備しておく第 1ステップと、

患者向け支援サーバが、前記患者からの求めに応じて、前記患者向け薬歴情報データベースから前記患者自身の前記薬歴情報を読み出して前記患者に対して送信する第 2ステップとを有することを特徴とする薬歴情報の提供方法。

[20] 請求項 19に記載の薬歴情報の提供方法において、

前記第 1ステップにお、ては、前記患者向け薬歴情報データベースにおける複数の患者ファイルのそれぞれには前記患者に加えて患者の代理人に対してもパスヮードを設定しておき、

前記第 2ステップにおいては、患者向け支援サーバは、前記患者の代理人からの求めがあつたときには、その求めに応じて前記患者向け薬歴情報データベースから前記患者の前記薬歴情報を読み出して前記患者の代理人に対して送信することを特徴とする薬歴情報の提供方法。

[21] 請求項 19又は 20に記載の薬歴情報の提供方法において、

薬局向け支援サーバが、薬局から受信した薬局特定情報及び患者特定情報を含む薬歴情報の全部又は一部を前記患者特定情報に基づいて前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込むことにより前記第 1ステップを行うことを特徴とする薬歴情報の提供方法。

[22] 請求項 19又は 20に記載の薬歴情報の提供方法において、

薬歴情報変換部が、薬局向け薬歴情報データベースに記録された前記薬歴情報を読み出して、前記薬歴情報を前記患者特定情報に基づいて前記患者向け薬歴情報データベースにおける前記複数の患者ファイルのそれぞれに書き込むことにより前記第 1ステップを行うことを特徴とする薬歴情報の提供方法。