WO2006112124A1

WO2006112124A1 - 口腔用組成物塗布用綿棒

Info

Publication number: WO2006112124A1
Application number: PCT/JP2006/302753
Authority: WO
Inventors: Shuichi Yoshikawa
Original assignee: Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd.
Priority date: 2005-03-31
Filing date: 2006-02-16
Publication date: 2006-10-26
Also published as: JP5159025B2; JP2006280605A

Abstract

【課題】　口腔内へ液体製剤等の組成物を塗布するのに適した綿棒を提供する。【解決手段】　本発明による口腔用組成物塗布用綿棒1は、軸2の端部に取り付けられている綿球3が、長さ９～１７ｍｍ、および平均径６～７．３５ｍｍである。上記綿球3は、０．２～０．４ｇの含浸可能量を有している。また、綿球3の重量は、０．０２５～０．０４５ｇである。

Description

明細書

口腔用組成物塗布用綿棒

技術分野

[0001] 本発明は、綿棒に関し、より詳細には、口腔内へ液体製剤等の組成物を塗布するための綿棒に関する。

背景技術

[0002] 軸の一端部または両端部に綿球が取り付けられてなる綿棒力従来より広く知られ、様々な分野で用いられている (例えば下記特許文献 1、 2参照)。

綿棒の用途としては、大きく分けて医療衛生用と工業用とがある。医療衛生分野における綿棒の用途には、耳や鼻等の清浄 (特許文献 1参照）、検査用体液の採取 (特許文献 2)の他、人体への薬剤等の塗布が含まれる。

ところで、歯ぐき等の口腔内に液体製剤を塗布する際にも綿棒が使用されるが、従来の綿棒では、いずれも塗りにくかったり、塗布量が十分でないという問題があった。特許文献 1 :特開 2003— 52571号公報

特許文献 2 :特開 2004— 159877号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 本発明の目的は、口腔内へ液体製剤等の組成物を塗布するのに適した綿棒を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0004] 本発明による口腔用組成物塗布用綿棒は、軸の端部に取り付けられている綿球が

、 9〜 17mmの長さ、および 6〜7. 35mmの平均径を有していることを特徴とする。

[0005] 本発明による口腔用組成物塗布用綿棒において、前記綿球の短径が 5. 75〜6.

15mm,長径が 6. 25〜8. 5mmであるのが好ましい。

[0006] 本発明による口腔用組成物塗布用綿棒において、前記綿球が 0. 2〜0. 4gの含浸可能量を有して、るのが好まし、。

[0007] また、本発明による口腔用組成物塗布用綿棒において、前記綿球の重量が 0. 02 5〜0. 045gであるのが好ましい。

発明の効果

[0008] 本発明によれば、口腔内に適切にかつ十分な量の組成物を塗布することが可能な綿棒が提供される。

図面の簡単な説明

[0009] [図 1]本発明の実施形態を示すものであって、口腔用組成物塗布用綿棒の正面図である。

[図 2]図 1の綿棒の側面図である。

[図 3]綿棒における綿球の圧縮後復元値を測定する方法を示す斜視図である。

符号の説明

[0010] (1) :口腔用組成物塗布用綿棒

(2) :軸

(3) :綿球

発明を実施するための最良の形態

[0011] 図 1および図 2は、本発明による口腔用組成物塗布用綿棒の実施形態を示すものである。これらの図に示す綿棒 (1)は、軸 (2)と、軸 (2)の両端部に取り付けられた綿球 (3 )とを備えている。

[0012] 軸 (2)は、その長さ中央に切れ目 (21)が入れられている。この綿棒 (1)の場合、図 1に示す状態で袋（図示略）に収容されて保管されるが、使用時には、使用者が軸 (2)の切れ目 (21)のところで 2つに折って分離し、各分離片を、軸 (2)の一端部に綿球 (3)が取り付けられた綿棒 (1AX1B)として使用することができる。

軸 (2)の材料としては、ポリブチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、 ABS、ポリエチレンテレフタラート、アクリル榭脂、ポリカーボネートのような合成樹脂、紙、木等の中から適宜のものを用いればよい。軸 (2)の太さ (R3)は、通常 1. 45〜2. 45mm程度である力この範囲には限定されない。

なお、本発明の綿棒は、図 1のような切れ目 (21)を軸に形成せずに、軸の両端部または一端部に綿球を取り付けた通常の構造のものであっても勿論よい。 [0013] 綿球 (3)としては、通常、脱脂綿が用いられる力その他、麻、絹、アセテート、レーョン、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いてもよい。

[0014] 軸 (2)の端部への綿球 (3)の取付は、通常、ポリビュルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、部分けん化ポリアクリル酸ソーダ、酢酸ビニル榭脂、アミノアルキルメタアタリレートコポリマー、セルロース誘導体、ポリビュルピロリドン等の接着剤を使用した接着によって行われる。

[0015] 各綿球 (3)は、楕円形の横断面を有するものとなされている。綿球 (3)のサイズは、長さ (L) = 9〜17mm、短径 (Rl) = 5. 75〜6. 15mm、長径 (R2) = 6. 25〜8. 5mmとなされて、る。短径 (R1)と長径 (R2)の平均値として表すことのできる綿球 (3)の平均径は、 6〜7. 35mmである。綿球 (3)は、 0. 2〜0. 4gの含浸可能量を有している。また、綿球 (3)の重量は、 0. 025-0. 045gである。なお、綿球 (3)の横断面は、図 1および図 2に示すような楕円形に限定されず、真円形またはそれに近いものであってもよい

[0016] 上記綿棒 (1)は、例えばトロボロン類、第四級アンモ-ゥム塩、フエノール、チモール、クレオソート、ヨウ素製剤、抗生物質、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸塩、カンゾゥ、トラネキサム酸、ァズレンスルホン酸ナトリウム、塩化リゾチーム、カルバゾクロム、塩酸ジブ力イン、銅クロロフイリンナトリウム、ァスコルビン酸誘導体、トコフエロール誘導体が溶解した液状の組成物を口腔内に塗布するのに用いられる。

実施例

[0017] 実施例 2および比較例 1〜4として、以下の表 1に示す綿棒を用意した。

[表 1] 実施例 1 実施例 2 比較例 1 比較例 2 比較例 3 比較例 4 含浸可能量（g) 0.33 0.2 0.5 0.1 0.05 0.95 長さ、 mm) 15.57 9.97 18.16 12.97 10.96 21.65 綿短径（mm) 6.07 6.1 7.81 4.25 3.15 10.24 球長径 ( m m ) 8.21 6.35 8.11 4.46 3.17 10.06 平均径（mm) 7.14 6.225 7.96 4.355 3.16 10.15 軸の太さ（mm) 2.39 2.44 2.2 1.9 1.48 2.41 圧縮後復元値（mm) 7.12 5.79 7.29 4.31 3.13 9.71 圧縮後復元率（％) 99.6 88.5 88.4 98.2 98.2 94.3 綿球重さ 0.3245 0.3371 0.6892 0.2044 0.1122 1.3574 (10個当たり、 g)

[0018] ここで、表 1中の「含浸可能量」は、各綿棒 (1)の綿球 (3)を水に沈めて直ちに取り出した際の増加重量を測定したものである。

「綿球の長さ、短径、長径」ならびに「軸の太さ」は、 0.01mmまで測定可能なノギスを使用して計測した値である。

「圧縮後復元値」は、図 3に示すように、直径 20mm (先端面積 3.14m²)の感圧軸 ( 4)を有するレオメータ (サン科学製)を用いて、綿棒 (1)の綿球 (3)を長径方向から加圧力 5N、圧縮速度 5mmZminで圧縮し、加圧力を開放した時点の綿球のサイズ (長径)を測定したものである。

「圧縮後復元率」は、式： [圧縮後の綿球 (3)の長径 (R2)—軸 (2)の太さ (R3)]Z [圧縮前の綿球 (3)の長径 (R2)—軸 (2)の太さ (R3)] * 100によって算出したものである。

また、「綿球の重さ」は、各綿棒 (1)の軸 (2)より綿球 (3)を 10個取り除いて、これらを感度 0. Olgの量りにて計測したものである。

[0019] 次に、実施例 2および比較例 1〜4の綿棒について官能評価を実施した。具体的には、 10名のパネルメンバーに、各綿棒を使用して歯ぐきの口唇側および舌側に口腔用薬剤 (ヒノキチオール含有液体製剤)を塗布してもら!/ヽ、歯ぐき（口唇側)への塗りやすさ、歯ぐき (舌側)への塗りやすさ、および薬剤の塗布量を 5段階で評価してもらうことにより実施した。

[0020] 結果は、以下の表 2に示す通りである。なお、各綿棒についての評点は、回答者数に「スコア」行の点数を掛け合わせて算出したものである。 2]

歯ぐき（口唇側）へのぬリやすさはいかがですか

表 2から明らかなように、実施例の綿棒は、比較例の綿棒に比べて、歯ぐきに塗りやすい上、薬剤塗布量も適切であることがわかる。

Claims

請求の範囲

[1] 軸の端部に取り付けられている綿球力 9〜17mmの長さ、および 6〜7. 35mmの平均径を有していることを特徴とする、口腔用組成物塗布用綿棒。

[2] 前記綿球の短径が 5. 75〜6. 15mm,長径が 6. 25〜8. 5mmであることを特徴とする、請求項 1記載の口腔用組成物塗布用綿棒。

[3] 前記綿球が、 0. 2〜0. 4gの含浸可能量を有していることを特徴とする、請求項 1または 2記載の口腔用組成物塗布用綿棒。

[4] 前記綿球の重量が 0. 025-0. 045gであることを特徴とする、請求項 1〜3のいずれか 1つに記載の口腔用組成物塗布用綿棒。