JP4716360B2 - 虫歯用絆創膏 - Google Patents

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Description

本願発明は、虫歯に使用する虫歯用絆創膏に関するものである。
従来から、例えば虫歯が痛くなると凹部状になった虫歯患部に鎮痛剤を含ませた綿等を詰めるようにし、歯医者で治療をしてもらうまでの間、その虫歯患部に起こった炎症による痛みを抑えるようにしている場合も多い。しかし、虫歯患部に詰めた綿等が虫歯患部から抜け出てしまい易く、痛みが引き難い場合も多い。又、綿等が虫歯患部から抜け出ない場合でも綿等に含ませた鎮痛剤が唾液によって希釈されてしまい、痛みが引き難い場合もあった。
又、従来から、歯牙又は歯茎に貼付して口腔疾患の予防等する口腔用の貼付剤も提案されている。この口腔用の貼付剤は、例えば図8(A)、図8(B)に示すように、シート体aの一面側の全体にほぼ一様な厚さで薬剤部bを定着させるとともに、シート体aに設けた折り返し部cを介して歯牙又は歯茎の両面(唇面と舌面)を同時に被覆できるような縦寸法を有する形状にするとともに、折り返し部cを境としたシート状貼付剤の唇面貼付部dの最大横寸法が舌面貼付部eの最小横寸法より大きいか、又は唇面貼付部dの面積が舌面貼付部eの面積より大きくなるようにしたものである。こうすることにより、歯牙又は歯茎への保持、固定力に優れ、長時間の使用が可能なものとし、薬剤に接した歯牙の美白効果、ステイン除去効果、抗う蝕効果、フッ素吸収効果、歯肉炎、歯槽膿漏、口内炎等の口腔疾患予防、治療効果又は歯牙又は歯茎に付着した汚れや臭いの除去効果を発揮できるものにしたものである。
特開2001−335470号公報
ところが、このものは、薬剤部bを、シート体aの一面側の全体に、その一面からの高さ(厚さ)がほぼ一様になるようにして定着させている。そのため、この貼付剤を、歯痛が起こった凹部状の虫歯患部に貼ったとしても、虫歯患部の内部に薬剤部bを接触させ難く、虫歯の痛みを和らげ難い。従って、この貼付剤は虫歯の痛みを抑える虫歯用の使用には適したものとはいい難い。
本願発明は、凹部状の虫歯患部に薬剤部が接触し易く、しかも、その状態に維持しておくことができるものであって、薬剤が唾液で希釈される恐れの少ない虫歯用絆創膏の提供を目的とする。
本願発明は、次の特徴を有する虫歯用絆創膏を提供することにより上記課題を解決する。
本願の請求項1記載の発明は、シート体と、シート体の一面側の一部に形成された固形状の薬剤部と、シート体の一面側において少なくとも薬剤部を挟んだ2点に形成された粘着剤層とを備え、凹部状になった虫歯患部に適用される虫歯用絆創膏であって、上記固形状の薬剤部は、当該薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されたものであることを特徴とする虫歯用絆創膏である。
本願の請求項2記載の発明は、シート体と、シート体の一面側の一部に形成されたゲル状の薬剤部と、シート体の一面側において少なくとも薬剤部を挟んだ2点に形成された粘着剤層とを備え、凹部状になった虫歯患部に適用される虫歯用絆創膏であって、上記ゲル状の薬剤部は、当該薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されたものであることを特徴とする虫歯用絆創膏である。
本願の請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の虫歯用絆創膏において、上記薬剤部は、虫歯の原因となる菌を殺す殺菌剤を含むことを特徴とするものである。
本願の請求項4記載の発明は、請求項3記載の虫歯用絆創膏において、上記殺菌剤は、アンモニウム塩系殺菌剤とフッ素系殺菌剤とを含むことを特徴とするものである。
本願の請求項1記載の発明は、薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されている。これにより、薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることができる。従って、薬剤部を、虫歯患部に接触させ易いものにでき、虫歯患部の痛みを効率良く和らげることができる。
又、虫歯患部に入り込んだ薬剤部をシート体で覆った状態にできる。これにより、薬剤部を虫歯患部に入り込んだ状態に維持させることができるとともに、薬剤部が唾液で薄められるおそれの少ないものにできる。
本願の請求項2記載の発明は、薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されているとともに、ゲル状のものから構成されている。これにより、上記請求項1記載の効果に加え、虫歯患部に入り込んだ薬剤部が虫歯患部に押し付けられると虫歯患部の形状に沿って変形する。従って、虫歯患部の形状や大きさが多少異なる場合でも、薬剤部を虫歯患部のほぼ全体に接触させることができ、虫歯患部に薬剤の効果を短時間で発揮させることができる。

本願の請求項3、4記載の発明は、薬剤部が虫歯の原因となる菌を殺す殺菌剤を含むものとする。これにより、虫歯の原因となる菌を殺すことができ、その菌によって虫歯患部に起こっている炎症を抑え、痛みを効率良く和らげることができる。
図1は、本願発明の一実施形態の虫歯用絆創膏の平面図、図2は、図1のII−II線断面図である。
本願発明の虫歯用絆創膏1は、図1、図2に示すように、シート体2と、シート体2における一面としての上面に形成された薬剤部3及び粘着剤層4とを備えている。
シート体2は、口腔内に入れて安全な材料から構成されている。具体的には、シート体2を構成する材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、アセテート、ナイロン、レーヨン、ポリアミド、セルロ−ス等の合成樹脂を例示でき、これらの内から選択される一種又二種以上を組み合わせたものを使用できる。又、不織布又は織布の布、紙、パルプ、綿等の天然繊維等からシート体2を構成することもできる。
又、シート体2の厚さは、例えば歯牙の形状に沿わせて折り曲げできるものであれば良い。例えば、0.05mm程度〜0.5mm程度のものである。
薬剤部3は、虫歯の原因となる菌、例えばストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)を殺す殺菌剤と鎮痛剤との少なくとも一つを包含したものから構成されている。
殺菌剤としては、アンモニウム塩系殺菌剤、或いは、フッソ系殺菌剤を例示できる。又、アンモニウム塩系殺菌剤として、塩化セチルピリジウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デリカニウム、塩化クロルヘキシジン、グルコン酸クロルへキシン、トリクロサン、ヒノキチオール、銅クロロフィリンナトリウム、塩化リゾチウム等を例示できる。また、フッソ系殺菌剤として、フッ化ナトリウム、モノフルオロホスフェート、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化錫等を例示できる。
そして、これらの内から選択される一種又は二種以上を組み合わせたものを殺菌剤として用いることができる。
好ましくは、殺菌剤は、アンモニウム塩系殺菌剤とフッソ系殺菌剤とを包含したものであり、上記例示したアンモニウム塩系殺菌剤の少なくとも一種と、上記例示のフッソ系殺菌剤の少なくとも一種とを包含したものである。
アンモニウム塩系殺菌剤、例えば塩化ベンゼトニウムは、歯磨き粉等に広く使用されており、安価で、且つ、口腔内での殺菌作用が強く、歯肉まで浸透する作用がある。一方、フッソ系殺菌剤は、口腔内での殺菌作用が強いとともに、歯牙の表面をコーティングすることにより虫歯の原因となる菌の付着を抑える。従って、アンモニウム塩系殺菌剤とフッソ系殺菌剤とを包含させておくと、歯牙に付着した虫歯の原因となる菌をアンモニウム塩系殺菌剤とフッソ系殺菌剤とによって効率良く殺すことができる。
一方、鎮痛剤としては、例えばアスピリン、エキセドリン、イブプロフェン、アセトアミノフェン等を挙げることができる。
又、この薬剤部3は、流動性を有しないものであれば良く、例えば手で歯牙に押し付けても変形し難い固形状のもの、或いは、手で歯牙に押し付けると容易に変形し得るゲル状のものであっても良い。
薬剤部3を固形状のものにするには、例えば上記殺菌剤に添加剤を加えてほぼ均等に混和したものを、直接又は顆粒状にした後、圧縮成形する。或いは、殺菌剤に添加剤を加えて均等に混合し、溶媒を湿潤させた練合物としその練合物を一定の形状に成形した後、もしくは、練合物を一定の型に流し込んで成形した後、適宜乾燥する。これにより、固形状の薬剤部3を得ることができる。
上記添加剤としては、例えば賦形剤、結合剤、凝固剤等を挙げることができる。又、賦形剤としては、例えばデキストリン等のデンプン及びその誘導体、或いは、乳糖等の糖及びその誘導体等を例示できる。結合剤としては、例えばデキストリン等のデンプン及びその誘導体、乳糖等の糖及びその誘導体、ポリビニルアルコール等の合成高分子化合物、或いは、シェラック等を例示できる。凝固剤としては、例えばカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属およびアルミニウムなどを含む硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、酸化物を二種以上組み合わせ混合した無機化合物等を挙げることができる。
又、固形状にする場合の殺菌剤の配合量は、1重量%程度〜10重量%程度の範囲が好ましい。1重量%以下になると、殺菌作用が発揮し難くなる。一方、10重量%を超えると、患部に炎症等の不具合を起こす恐れが生じるからである。より好ましくは、殺菌剤の配合量は、3重量%程度〜5重量%程度である。
尚、薬剤部3を固形状にする場合、上記成分に加えて、例えば防腐剤、着色剤、香料等の他の成分を適宜量、包含させても良い。
薬剤部3をゲル状のものにするには、例えばゲル化剤を用いる。ゲル化剤としては、例えば多糖類、タンパク質、セルロース誘導体、或いは、合成高分子剤を挙げることができる。又、多糖類としては、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ペクチン、デンプン等を例示できる。タンパク質としては、ゼラチン、コラーゲン等を例示できる。セルロース誘導体としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を例示できる。合成高分子剤としては、カルボキシビニルポリマー、ポロキサマー、ポリアクリル酸、架橋ポリビニルアルコール等を例示できる。
又、ゲル状にする場合の殺菌剤の配合量は、1重量%程度〜10重量%程度の範囲が好ましい。1重量%以下になると、殺菌作用が発揮し難くなる。一方、10重量%を超えると、患部に炎症等の不具合を起こす恐れが生じるからである。より好ましくは、殺菌剤の配合量は、3重量%程度〜5重量%程度である。
尚、薬剤部3をゲル状にする場合も、上記成分に加えて、例えば防腐剤、着色剤、香料、保湿剤等の他の成分を適宜量、包含させても良い。
又、薬剤部3は、シート体2の一面側に保持され、その保持された状態で使用されるが、シート体2に保持するための保持手段は、特に限定されない。例えば、図2に示すように粘着剤層4を介してシート体2に粘着することによりシート体2に保持するよにしても良い。又、粘着剤層4とは別な粘着剤や接着剤を介してシート体2に粘着又は接着させることによりシート体2に保持させるようにしても良い。
また、この薬剤部3のシート体2への保持は、予め各シート体2に保持しておく形態のものでも良いが、薬剤部3とシート体2とを分離しておき、使用に際して、薬剤部3をシート体2に粘着剤層4等を介して保持させるようにしても良い。
又、薬剤部3は、図2に示すように、シート体2に保持された状態で、粘着剤層4よりもシート体2の厚さ方向側(図2の上方側)に、所定の突出高さhだけ突出している。このようにしておくことにより、例えば図5に示すようにシート体2に形成した粘着剤層4を歯牙101の表面に粘着させると、シート体2に保持させた薬剤部3を凹部状になった虫歯患部102に入り込ませて虫歯患部102に接触させることができ、虫歯患部102に付いた虫歯の原因となる菌を効率良く殺すことができる。
この薬剤部3の粘着剤層4からの突出高さhは、特に限定されず適宜変更できるが、例えば1mm程度〜8mm程度の範囲にしておくのが好ましい。
又、この薬剤部3の横寸法L1及び縦寸法L2は、特に限定されず適宜変更できるが、例えば薬剤部3の横寸法L1とシート体2の横寸法L3との割合が、1:1.5程度〜1:15程度になるようにしておくのが好ましい。又、薬剤部3の縦寸法L2とシート体2の縦寸法L4との割合は、1:1.5程度〜1:10程度の範囲になるようにしておくのが好ましい。
粘着剤層4は、この虫歯用絆創膏を歯牙に着けるためのものである。この粘着剤層4を構成する粘着剤としては、例えば重合性粘着剤を挙げることができる。この重合性粘着剤は、例えばアクリレート、メタクリレート、ビニル基(HC=CH−)を持つものから選択される一種又は二種以上を組み合わせた材料から構成できる。アクリレートとしては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を例示できる。メタクリレートとしては、ウレタンメタリレート、エポキシメタクリレート等を例示できる。又、ビニル基をもつものとしては、アクリル酸、アクロニトリル、塩化ビニル等を例示できる。尚、粘着剤は、重合性粘着剤に限らず、人体に無害なものであれば使用することができ、機械的結合、物理的相互作用、化学的相互作用で物質同士を結合させるものを使用できる。
又、この粘着剤層4は、そのまま粘着できる状態に維持させたものでも良いが、粘着剤を乾燥させた状態にした形態のものでも良い。
粘着剤層4を、そのまま粘着できる状態に維持させたものにする場合には、図3に示すように、その粘着剤層4を剥離紙5、5で被覆したものにするのが好ましい。この剥離紙5、5は、シート状の剥離紙本体5a、5aと、剥離紙本体5a、5aの片面にシリコーン等を塗布した剥離層5b、5bとを備えたものである。そして、剥離紙5、5の剥離層5b、5bと粘着剤層4とを貼り合わせるようにして粘着剤層4を被覆しておき、使用に際して剥離紙5、5を粘着剤層4から剥がすようにする。尚、剥離紙本体5a、5aは、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等から構成できる。
尚、剥離紙5、5によって粘着剤層4を被覆する際、薬剤部3を剥離紙5、5で被覆しないようにして粘着剤層4だけを被覆するようにしても良いが、この図3に示すように剥離紙5、5によって粘着剤層4と共に薬剤部3を被覆するようにしても良い。又、剥離紙5、5は、一つの虫歯用絆創膏に対して一枚又は図2に示すように二枚、あるいは三枚以上を使用しても良いが、その形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば虫歯用絆創膏のシート体2よりも大きく形成した一枚の剥離紙に、複数の虫歯用絆創膏を並列させるようにして、それぞれの粘着剤層4を覆うようにしても良い。
一方、粘着剤層4を、乾燥状態にしたものは、使用に際して水分が付加されることにより、例えば加水分解して粘着可能状態になるものである。例えば乾燥状態にした粘着剤層4を歯牙に当てると、歯牙に付いた唾液により加水分解して歯牙に粘着する。
このように乾燥させた後、水分の付加により粘着可能状態にできる粘着剤としては、特定の加水分解性シリル基を含有するシリル基含有エチレン・オレフィン・重合体ゴム、エポキシ樹脂、シランカップリング剤、シラノール縮合触媒、又は、エポキシ樹脂硬化剤を含有する樹脂類等から構成することができる。
又、この粘着剤層4は、図2に示すようにシート体2の一面の全体に形成し薬剤部3の全周に形成する形態のものに限らず、適宜変更でき、シート体2の一面における少なくとも薬剤部3を挟んだ2点に形成すれば良い。例えばシート体2の一面における薬剤部3を挟んだ左部と右部との2点に形成し、或いは、薬剤部3を挟んだ左部と右部との2点及び薬剤部3を挟んだ前部と後部との2点の計4点に形成するようにしても良い。
以下、具体的な実施例について述べる。
実施例1
殺菌剤としての塩化ベンゼトニウムと、賦形剤としての乳糖と、結合剤としてのシェラックと、凝固剤としての硫酸塩等とを、塩化ベンゼトニウムが4重量%の配合割合になるように配合し、直径2mm程度、高さ1、5mm程度のほぼ半球状をした固形状の薬剤を製作した。又、予め製作した横寸法L3が20mm程度、縦寸法L2が10mm程度、厚さが0.1mm程度のポリエチレン製のシート体2における上面全体に、エポキシ樹脂製の粘着剤層4を形成し、この粘着剤層4のほぼ中央部に、上記製作した薬剤を着けることにより、薬剤部3を形成した。そして、その状態で粘着剤層4を乾燥し、図1、図2に示すような実施例1の虫歯用絆創膏1を得た。
実施例2
殺菌剤としての塩化ベンゼトニウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムと、賦形剤としての乳糖と、結合剤としてのシェラックと、凝固剤としての硫酸塩等とを、塩化ベンゼトニウムが2重量%、モノフルオロリン酸ナトリウムが2重量%の配合割合になるように配合し、直径2mm程度、高さ1、5mm程度のほぼ半球状をした固形状の薬剤を製作した。又、シート体2及び粘着剤層4は、上記実施例1と同様にして製作した。そして、上記実施例1と同様に、粘着剤層4のほぼ中央部に薬剤を着けることにより薬剤部3を形成しその状態で粘着剤層4を乾燥することにより、実施例2の虫歯用絆創膏を得た。
実施例3
殺菌剤としての塩化ベンゼトニウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムと、ゲル化剤としてのゼラチン等とを、塩化ベンゼトニウムが2重量%、モノフルオロリン酸ナトリウムが2重量%の配合割合になるように配合し、直径2mm程度、高さ1、5mm程度のほぼ半球状をしたゲル状の薬剤を製作した。又、シート体2及び粘着剤層4は、上記実施例1と同様にして製作した。そして、上記実施例1と同様に、粘着剤層4のほぼ中央部にゲル状の薬剤を着けることにより薬剤部3を形成しその状態で粘着剤層4を乾燥することにより、実施例3の虫歯用絆創膏を得た。
尚、上記実施例1〜3では、固形状の薬剤、或いはゲル状の薬剤を粘着剤層4に着けた後に、粘着剤層4を乾燥させているが、例えば固形状の薬剤、或いはゲル状の薬剤が熱に弱い等の場合に、粘着剤層4を乾燥させた後、その乾燥させた粘着剤層4に、固形状の薬剤、或いはゲル状の薬剤を着けるようにしても良く、適宜変更できる。
以上のようにして製作した実施例1〜3の虫歯用絆創膏は、図4、図5に示すように、例えば奥歯100の凹部状になった虫歯患部102に薬剤部3を入り込ませるようにして粘着剤層4を歯牙101の表面に当てる。これにより、粘着剤層4を歯牙101に粘着させることができた。この状態で、薬剤部3を、奥歯100の虫歯患部102に入り込んだ状態にできるとともに、薬剤部3をシート体2で覆った状態にできる。又、実施例3のものは、薬剤部3がゲル状のため、奥歯100の虫歯患部102に入り込んだ薬剤部3が虫歯患部102の形状に沿って変形し、虫歯患部102のほぼ全体に接触した。
又、実施例1〜3の虫歯用絆創膏を、例えば図6に示すように前歯100aの凹部状になった虫歯患部102に使用する場合は、同様に、薬剤部3を虫歯患部102に入り込ませるようにして粘着剤層4を前歯100aの表面に当てる。これにより、粘着剤層4を前歯100aに粘着させることができた。この状態で、薬剤部3を、前歯100aの虫歯患部102に入り込んだ状態にできるとともに、薬剤部3をシート体2で覆った状態にできる。又、この場合においても、実施例3のものは、薬剤部3が虫歯患部102のほぼ全体に接触した。
また、例えば図7に示すように虫歯患部102、102が2本の前歯100a、100aに跨ってできている場合には、その虫歯患部102、102に薬剤部3を入り込ませるようにして粘着剤層4を2本の前歯100a、100aの表面に当てる。これにより、粘着剤層4を前歯100a、100aに粘着させることができた。この状態で、薬剤部3を、前歯100a、100aの虫歯患部102、102に入り込んだ状態にできるとともに、薬剤部3をシート体2で覆った状態にできる。又、この場合においても、実施例3のものは、薬剤部3が2本の前歯100a、100a夫々の虫歯患部102、102のほぼ全体に接触した。
本願発明の一実施形態の虫歯用絆創膏の平面図である。 図1のII−II線断面図である。 他の虫歯用絆創膏の断面図である。 本願発明の虫歯用絆創膏を奥歯の虫歯患部に使用した状態の平面図である。 図4のV−V線に沿う拡大断面図である。 本願発明の虫歯用絆創膏を前歯の虫歯患部に使用した状態の説明図である。 本願発明の虫歯用絆創膏を2本の前歯に跨ってできた虫歯患部に使用した状態の説明図である。 図8(A)は、従来例の平面図、図8(B)は、従来例の拡大断面図である。
符号の説明
1 虫歯用絆創膏
2 シート体
3 薬剤部
4 粘着剤層
特許出願人 ファインフーズ株式会社
出願人代理人 弁理士 田川 幸一

Claims (4)

  1. シート体と、シート体の一面側の一部に形成された固形状の薬剤部と、シート体の一面側において少なくとも薬剤部を挟んだ2点に形成された粘着剤層とを備え、凹部状になった虫歯患部に適用される虫歯用絆創膏であって、
    上記固形状の薬剤部は、当該薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されたものであることを特徴とする虫歯用絆創膏。
  2. シート体と、シート体の一面側の一部に形成されたゲル状の薬剤部と、シート体の一面側において少なくとも薬剤部を挟んだ2点に形成された粘着剤層とを備え、凹部状になった虫歯患部に適用される虫歯用絆創膏であって、
    上記ゲル状の薬剤部は、当該薬剤部を凹部状になった虫歯患部に入り込ませた状態にして粘着剤層を歯牙に粘着させることで虫歯患部に入り込んだ薬剤部がシート体で覆われた状態になるよう、粘着剤層よりもシート体の厚さ方向側に突出するように構成されたものであることを特徴とする虫歯用絆創膏。
  3. 請求項1又は2記載の虫歯用絆創膏において、
    上記薬剤部は、虫歯の原因となる菌を殺す殺菌剤を含むことを特徴とするもの。
  4. 請求項3記載の虫歯用絆創膏において、
    上記殺菌剤は、アンモニウム塩系殺菌剤とフッ素系殺菌剤とを含むことを特徴とするもの。
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