JP4386303B2 - 歯科用処置器材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、歯牙の修復あるいは治療、補綴物あるいは義歯床などの修復の際に使用 する処置剤の塗布等に好適な歯科用の処置器材に関する。さらに詳しくは、例えば歯牙表面に処置剤を適用する際に、簡単な操作で歯間部などの狭い隙間にも適用でき、かつ、患者への痛みを少なくできる歯科用処置器材に関する。
【0002】
【従来の技術】
口腔内の衛生のために歯ブラシ、歯間ブラシあるいは爪楊枝などが使用されている。そのなかでも、歯と歯の間隔を清掃する際には歯間ブラシや爪楊枝を使用することによって効率よく衛生状態を保つことができる。
【0003】
しかしながら、知覚過敏症を有する歯牙に上記歯間ブラシあるいは爪楊枝を用いると、歯間ブラシの毛先が知覚過敏の歯質に触れて激しい痛みを伴うことがあり、また爪楊枝を使用する際にも尖った先端部が知覚過敏の歯質に触れると痛みを伴い、先端部以外でも硬すぎるために強い痛みを感じさせることがあった。
【0004】
また、このような象牙質知覚過敏症を治療するためには、痛みの発生部位に的確に薬剤、薬液あるいは歯科材料を塗布しなければならないが、その塗布しようとする部位が歯間部の狭い部分であったり、歯肉縁下(歯肉の真下)にあったりすると、充分に歯科材料あるいは薬剤等を使用できない場合があった。
【0005】
従来、このような隙間に適用する方法としては、多量の材料、薬剤や薬液をその部位を含む周縁部に適用するなどの手法が採られてきたが、材料、薬剤や薬液の経済性を損なうばかりか、患部以外の治療を要しない粘膜などにも過度に接触するという不具合もあった。さらに、患部の表面を強く擦りながら適用する材料、薬剤や薬液を筆などのように塗布すると、毛先が患部に触れて患者に強烈な痛みを与えてしまうことがある。一方、痛みが生じないようにスポンジなどの柔らかい素材を用いることもあるが、これらの軟質素材は靭性がないので、例えば歯質表面を強く擦ることができず、例えば歯垢等の除去には適していない。
【0006】
このように現状の技術では、目的部位に効率的に処置剤等を適用でき、しかも、適用する際にも患者に強い痛みを与えないで強く擦れるような塗布器材は知られていない。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、歯質に薬剤等を安定して供給することができると共に、歯質等を比較的強い力で擦ることができ、しかも、歯質に対して強い刺激がなく、歯質が知覚過敏になっていたとしても接触による痛みの発生の少ない歯科用処置器材を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】
本発明の歯科用処置器材は、歯科材料あるいは薬剤等の塗布に使用する歯科用処置器材であって、該処置器材が、胴部と、この先端部方向に形成された、歯質に接触する接触部とを有すると共に、作業用柄部材の先端に接合部材で着脱可能にされてなり、該胴部および接触部が、アクリル繊維を圧縮架橋して硬化させたフェルト材あるいは圧縮巻込パルプからなるフェルト材から形成され、該フェルト材が、吸水性を有すると共に、吸水率が100%のときにおける曲げ弾性率が500〜20000MPaであるフェルト材で形成されていることを特徴としている
【0009】
すなわち、本発明の歯科用処置機材は、歯科材料あるいは薬剤等の塗布に使用する歯科用処置器材であって、該処置器材が、胴部と、この先端部方向に形成された、歯質に接触する接触部とを有すると共に、作業用柄部材の先端に接合部材で着脱可能にされてなり、該胴部および接触部が、アクリル繊維を圧縮架橋して硬化させたフェルト材あるいは圧縮巻込パルプからなるフェルト材から形成され、吸水性を有すると共に、吸水時(100%吸水時)における曲げ弾性率が500〜20000MPaであるフェルト材で形成されていることを特徴としている。
【0010】
そして、この歯科用処置器材を形成する胴部および接触部を形成するフェルト材の飽和吸水率が、30〜800%の範囲内にあり、かつ最大点曲げ応力30〜1000MPaの範囲内にあることが好ましい。
【0011】
本発明の歯科用処置器材は、歯と接触する際に接触面積が大きく、表面は柔らかでありながら全体としては靭性を有するフェルト材で形成されていることから、歯質表面を擦ることができる。そして、歯質が知覚過敏になっていても、このようにして擦ることによって知覚過敏になっている歯質に過度の刺激を与えない
【0012】
さらに、本発明の歯科用処置器材は、吸水性を有しており、この歯科用処置器材に、予め知覚過敏抑制効果のある薬剤あるいは薬液、歯科材料(処置剤)を含有させ、こうした薬剤等を含有する歯科用処置器材を用いて知覚過敏になっている歯質に用いることにより、処置剤を確実に目的の部位に塗布することができる。
【0013】
【発明の具体的な説明】
次の本発明の歯科用処置器材について具体的に説明する。
図1は、本発明の歯科用処置器材の一例を示す模式図であり、図2は結合部材を有する歯科用処置器材の一例を示す模式図であり、図3は、この結合部材によって作業用柄部材と連結された際の例を示す模式図であり、さらに、図4は、本発明の歯科用処置部材の他の例を示す模式図である。
【0014】
図1〜3に示すように、本発明の歯科用処置器材10は、胴部14と、この先端部方向に形成され、歯質に接触する接触部12とを有する。胴部14は、歯科用処置器材10の基幹部であり、通常は、接触部12と一体に形成されており、このフェルト材からなる歯科用処置器材の最も太い部分である。接触部12は、この歯科用処置器材10を使用する際に主として歯質と接触する部分であり、胴部14の端部から延設されて胴部14と一体に形成されており、その先端は、胴部14側よりも細く形成されている。
【0015】
この歯科用処置器材10の全体の長さLは、適宜設定することができるが、通常は10〜50mm、好ましくは20〜40mmである。また、この胴部14の長さL2は、通常は、1〜45mm、好ましくは5〜40mmである。また、接触部12の長さL1は、通常は1〜30mm、好ましくは10〜20mmである。
【0016】
また、胴部14(端部22)の直径R1は、通常は、0.5〜5mm、好ましくは1〜4mmである。接触部12は先端に向かって(胴部12と接合している部分とは反対の端部に向かって)、次第に細くなっており、その先端部の直径R2は、通常は0.1〜2mm、好ましくは0.3〜1mmであり、胴部14よりも細く形成されている。この接触部12の形状は、正常な歯牙の大きさに接触するに適した形状が好ましい。円柱状または角柱状、または、該円柱状や角柱状の形態に更に正常な歯牙への適用または歯間部に挿入できるように先細であり、好ましくは最先端が丸くなっていること、さらには具体的には、最先端部半径が0.1〜0.5mmの球形または丸みを有していることが好ましい。この接触部12の先端の直径および最先端部半径が、上記範囲を下回って鋭利すぎると知覚過敏の歯質を刺激することがあり、また、この歯科用処置器材10の強靭性も低くなる。また、先端の直径が上記範囲を超えて太すぎると、歯間などへの浸入が困難になる。また、胴部14の直径が上記範囲を逸脱して細いと歯科用処置器材10の強靭性が充分に発現しない。
【0017】
本発明の歯科用処置器材10は、靭性を有するフェルト材で形成されている。このフェニル材は、吸水性を有すると共に、乾燥時はもとより、吸水時においても強靭性を有している。
【0018】
ここでフェルト材としては、室温での飽和吸水率が通常は30〜800%、好ましくは50〜700%、更に好ましくは70〜600%の範囲であるフェルト材が使用される。ここでいう飽和吸水率とは、飽和量まで吸水した水の重量を乾燥したフェルト材の重量で除した値を百分率で示したものである。
【0019】
また、本発明の歯科用処置器材10を形成するフェルト材は、高い靭性を有している。フェルト材の靭性は、フェルト材の3点曲げ強度試験において測定される弾性率および最大点曲げ応力によって表すことができる。本発明の歯科用処置器材10について、乾燥時に測定した曲げ弾性率は、通常は、500〜20000MPa、好ましくは800〜10000MPa、更に好ましくは1000〜8000MPaの範囲であり、測定時の最大曲げ応力である最大点曲げ応力は、通常は、30〜1000MPa、好ましくは40〜800MPa、更に好ましくは50〜600MPaの範囲である。また、本発明の歯科用処置器材10について、吸水時に測定した曲げ弾性率は、乾燥時の50〜100%、好ましくは70〜100%、更に好ましくは90〜100%の範囲で、かつ、30MPaを下回らない範囲で保持される。また、最大点曲げ応力は乾燥時の50〜100%、好ましくは70〜100%、更に好ましくは90〜100%で保持され、かつ、30MPaを下回らない範囲で保持される。ここで、吸水時とは、通常は、吸水率100%に至った際に測定した値であるが、飽和吸水率が100%に満たないフェルトの場合には、通常は、吸水率30〜50%における測定値で表すことができる。本発明におけるフェルト材において、曲げ弾性率及び最大点曲げ応力が、乾燥時と吸水時において極端に変化しないことが特に好ましい。
【0020】
このような性質のフェルト材を用いることにより、歯質などに適用する処置剤(薬剤あるいは薬液、歯科材料等)がフェルト内に良好に吸収もしくは保持され、これらの処置剤が流れ落ちを防ぐことができる。従って、本発明の歯科用処置器材10を用いることにより、処置剤を、患部に的確に塗布することができる。しかも、この歯科用処置器材は吸水することによってもある硬さを有しているので、患部に強く塗布することができるが、このときのフェルト材の硬さは、患部への過度の刺激にはならない。
【0021】
本発明の歯科用処置器材10を形成するフェルト材は、合成繊維、天然繊維、天然繊維加工物を用いて形成することができる。ここで合成繊維としては、アクリル繊維を挙げることができ、天然繊維あるいは天然繊維加工物としては、紙・パルプなど天然物や天然物の加工品を挙げることができる。これらのフェルト材形成材としては、アクリル繊維を含有する繊維によって形成することが好ましい。さらに、アクリル繊維を圧縮加工して硬化させたフェルト、圧縮巻き込みパルプ紙を用いて形成したフェルトが好ましく 使用される。
【0022】
また、このフェルト材の表面には、図4(a),(b)に示すように、綿、絹、合成繊維やポリウレタンなどの不織布やスポンジの軟質部材26によって、接触部12を含む歯科用処置器材10の少なくとも一部の表面が覆われていてもよい。このような軟質部材26による被覆によって、歯質と接触する際の摩擦を緩和され、さらに薬剤や材料の保持力が向上する。
【0023】
本発明の歯科用処置部材10は、胴部14と接触部12とを有しているフェルトから形成されているが、この胴部14の接触部12が形成されていない端部には、図2および図3に示されるように、作業用柄部材18とこの歯科用処置器材20とを接合するための結合部材16が備えられていることが好ましい。この接合部材16は、胴部14を挿入することができ、かつ作業用柄部材18の先端部22を挿入することができる貫通孔24を有する可撓性樹脂チューブを使用することが好ましい。特に本発明では、ポリエチレンあるいはポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂のような可撓性樹脂からなるチューブを使用することが好ましい。このような可撓性樹脂チューブからなる接合部材は、胴部14の直径を100%としたときに、その内径が95〜110%の範囲内であり、内厚が0.1〜1.5mmであるチューブを使用することが好ましい。
【0024】
また、作業用柄部材18に先端部の直径に対して、このチューブの直径は、同様に、95〜110%の範囲内にあることが好ましい。
このように図3に示すような作業用柄部材18の先端24に本発明の歯科用処置器材10を嵌挿することにより、口腔外部から本発明の歯科用処置器材10を口腔内で自在に操作することができる。また、作業用柄部材18の先端に本発明の歯科用処置器材10を着脱自在に嵌挿することにより、歯科用処置器材10を容易に交換することができるので、常に清潔な歯科用処置器材10を用いて口腔内あるいは歯質の処理を行うことができる。このような作業用柄部材18は、処置器材10を確実に保持する硬さと強度を有し、口腔内で使用するあたって容易に摩耗したり破折しない素材であることが好ましい。さらに、水または/及び有機溶媒に溶解または均一に分散された材料および/または薬剤等に対して短時間に腐食を起こしたり、劣化したりしない素材で形成されていることが好ましい。具体的な例としては、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、チタン合金および合成樹脂などを挙げることができる。また、その形態としては円棒状または角棒状であったり、一般に使用されている医科・歯科用器具類、例えば、モリタの総合カタログ(1)(1996年 株式会社モリタ)163〜269頁に記載されている手術用器具類、または、外科用器具に適用されている保持部分として記載されている作業用柄部材を使用することができる。
【0026】
また、目的部位に効率的に処置剤(材料、薬剤、薬液)を塗布することができ、使用する際にも患者に強い痛みを与えることなく、歯質表面を強く擦り、歯垢等の除去対象物質を効率よく除去することができる。
【0027】
しかも、そして、本発明において、分離されている歯科用処理器材10と作業用柄部材18とを一体化することにより、効率よく本発明の歯科用処理器材を使用することができる。
【0028】
本発明の歯科用処理器材は、象牙質知覚過敏の状態にある歯質の治療用 器具の器材として特に有効である。さらに、歯質に対して接着する硬化性組成物を適用する際に使用する歯質の表面処置剤を塗布する際の器材としても有用性が高い。
【0029】
本発明の歯科用処置器材は、通常、片手で容易に保持できる大きさ及び重量である。形状には制限はないが、片手で容易に作業できる方が好ましい。また、本発明の歯科用処理器材は、胴部14と接触部12とを有しているが、全体が接触部12となるようにフェルト材の端部から接触部12の先端方向に、全体として先細になっていても良い。
【0030】
また。本発明の歯科用処置器材には、予め水および/または有機溶媒に溶解または均一に分散された材料および薬剤等の処置剤を含有させることができる。このように予め処置剤を歯科用処置器材に含有させておくと、処置剤の取り出しの手間が省けるとの利点がある。具体的には、例えば、本発明の処置器材10を、作業用柄部材18の先端部に取り付け、この処置器材10を着脱可能なキャップによって保護格納する。そして、キャップ中に処置材を充填しておき、本発明の歯科用処置器材にこの処置剤を充分に含浸させて使用することができる。また、処置器材と作業用柄部材明とが装着・脱着が可能な場合、処置器材のみを予め薬剤中に浸漬させて保管し、使用直前も作業用柄部材に装着して使用することもできる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の歯科用処置器材によれば、歯と接触する際に接触面積が大きく、表面は柔らかでありながら全体としては靭性を有するフェルト材で形成されていることから、歯質表面を擦ることができる。そして、歯質が知覚過敏になっていても、このように歯質表面を擦ることによっても、知覚過敏になっている歯質に過度の刺激を与えない。
【0032】
さらに、本発明の歯科用処置器材は、吸水性を有しており、この歯科用処置器材に、予め知覚過敏抑制効果のある薬剤あるいは薬液、歯科材料を含有させ、こうした薬剤等を含有する歯科用処置器材を用いて知覚過敏になっている歯質に用いることにより、薬剤あるいは薬液、歯科材料を確実に目的の部位に塗布することができる。
【0033】
【実施例】
次に本発明の実施例を示して本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。
【0034】
[吸水率の測定]
本発明における吸水率の測定は、予め秤量したフェルト材(歯科用処置器材)を多量の蒸留水中に5分間浸漬してから取り出して、ごく軽く吸水紙(商品名;キムワイプ、株式会社クレシア製)で表面の余剰水分を除去し、再度秤量した。吸水率は以下の式にて算出した。
【0035】
【数1】
Figure 0004386303
【0036】
[弾性率および最大点曲げ応力の測定]
本発明における曲げ強度は、円柱状のサンプル(ψ2.44×50mm)用いて、下部支点間距離20mmの三点曲げ試験を島津オートグラフAGS−2000C((株)島津製作所)を用いてクロスヘッドスピード5mm/minにて行った。解析はオートグラフ/UH用データ処理システムを用いた。弾性率および最大点荷重から最大点曲げ応力を算出した。サンプル数nは5で実施した。
【0037】
【実施例1】
フェルト材として、アクリル繊維を圧縮架橋して硬化させ、図1に示す形状の歯科用処置器材の形状に加工して本発明の歯科用処置器材を製造した。
【0038】
この歯科用処置器材の飽和吸水率は100%であり、乾燥時のその曲げ弾性率は約2100MPa、最大点曲げ応力は約55MPaであり、また、100%吸水率の弾性率は約2100MPa、最大点曲げ応力は約55MPaであった。
【0039】
知覚過敏抑を抑制する市販品であるPain-Free(商品名、米国Parkell社製)を含浸させた歯科用処理器材を用いて象牙質知覚過敏症の患者の治療を行ったところ、適用時の痛みも少なく、知覚過敏抑制効果が1年持続した。
【0040】
【実施例2】
実施例1において、フェルト材として圧縮巻込パルプ紙を、図1と同型の形態に加工し、接触部であるテーパー部分に、脱脂綿をシアノアクリル系接着剤を用いて接着して図4に示すように歯科用処置器材を製造した。乾燥時の曲げ弾性率は3700MPa、最大点曲げ応力は77MPaであった。
【0041】
その吸水率が100%のときのその曲げ強度として、弾性率は3700MPa、最大点曲げ応力は77MPaであった。
実施例1と同様にして、知覚過敏抑制剤としてPain-Free(商品名、米国Parkell社製)を歯科用処置器材を用いて象牙質知覚過敏症の患者に塗布したところ、適用時の痛みも少なく、適用後6ヶ月経過後も知覚過敏抑制の効果が持続していた。
【0042】
【実施例3】
実施例1において、フェルト材として実施例1に使用したフェルト材の接触部のテーパー部分に脱脂綿をシアノアクリル系接着材にて接着して使用した(図4(a)参照)。
【0043】
その飽和吸水率は、250%であり、この乾燥時及び吸水時の曲げ強度はともに2100MPa、最大点曲げ応力は55MPaであった。
実施例1と同様にして、知覚過敏抑制剤としてPain-Free(商品名、米国Parkell社製)を歯科用処置器材を用いて、象牙質知覚過敏症の患者に塗布したところ、適用時の痛みも少なく、適用後6ヶ月経過後も知覚過敏抑制の効果が持続していた。
【0044】
【実施例4】
実施例1において製造したフェルト材に、図2に示すようにポリプロピレンチューブからなる接合部材を装着した。この接合部材に作業用柄部材18の先端部を図3に示すように挿入した。
【0045】
この知覚過敏抑制剤としてPain-Free(商品名、米国Parkell社製)を歯科用処置器材を用いて、象牙質知覚過敏症の患者に塗布したところ、適用時の痛みも少なく、適用後1年間経過後も知覚過敏抑制の効果が持続していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の歯科用処置器材の一例を示す模式図である。
【図2】 図2は、結合部材を有する歯科用処置器材の一例を示す模式図である。
【図3】 図3は、この結合部材によって作業用柄部材と連結された際の例を示す模式図である。
【図4】 図4は、本発明の歯科用処置部材の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
10,20・・・歯科用処置器材
12・・・接触部
14・・・胴部
16・・・接合部材
18・・・作業用柄部材
22・・・胴部の端部
26・・・軟質部材

Claims (3)

  1. 歯科材料あるいは薬剤等の塗布に使用する歯科用処置器材であって、該処置器材が、胴部と、この先端部方向に形成された、歯質に接触する接触部とを有すると共に、作業用柄部材の先端に接合部材で着脱可能にされてなり、該胴部および接触部が、アクリル繊維を圧縮架橋して硬化させたフェルト材あるいは圧縮巻込パルプからなるフェルト材から形成され、該フェルト材が、吸水性を有すると共に、吸水率が100%のときにおける曲げ弾性率が500〜20000MPaであるフェルト材で形成されていることを特徴とする歯科用処置器材。
  2. 上記胴部および接触部を形成するフェルト材の飽和吸水率が、30〜800%の範囲内にあり、かつ、吸水率100%のときの曲げ弾性率が500〜20000MPaの範囲内にあり、最大点曲げ応力が30〜1000MPaの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の歯科用処置器材。
  3. 上記歯科用処置器材の少なくとも接触部に、水および/または有機溶媒に溶解または均一に分散された歯科材料および/または薬剤が含浸されていることを特徴する請求項1に記載の歯科用処置器材。
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