WO2006103755A1

WO2006103755A1 - 電子機器

Info

Publication number: WO2006103755A1
Application number: PCT/JP2005/006037
Authority: WO
Inventors: Yusuke Mizuno; Sonomasa Kobayashi; Kaigo Tanaka; Yukihiro Ueki; Minoru Suzuki
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2005-03-30
Filing date: 2005-03-30
Publication date: 2006-10-05

Abstract

　第１筐体（１２）は、基準線（４１）に直交する平面に沿って表面を規定する。第２筐体（１３）は、基準線（４１）に所定の傾斜角αで交差する傾斜軸（２３）回りで回転自在に第１筐体（１２）に支持される。同時に、第２筐体（１３）は、傾斜軸（２３）に直交する平面に沿って延びる開閉軸（２２）回りで開閉自在に第１筐体（１２）に連結される。こうした電子機器（１１）では、傾斜軸（２３）は基準線（４１）に所定の傾斜角αで交差することから、傾斜軸（２３）回りで第２筐体（１３）の回転中、第２筐体（１３）の下端は第１筐体（１２）の表面から遠ざかる。たとえ第２筐体（１３）が傾斜軸（２３）回りでがたついても第２筐体（１３）と第１筐体（１２）との接触は回避されることができる。引っ掻き傷の発生は確実に防止されることができる。

Description

明細書

電子機器

技術分野

[0001] 本発明は、例えばノートブックパーソナルコンピュータといった電子機器に関し、特に、第 1筐体と、第 1軸回りおよび第 1軸に交差する 1平面内で規定される第 2軸回りで第 1筐体に対して相対回転する第 2筐体とを備える電子機器に関する。

背景技術

[0002] ノートブックパーソナルコンピュータ（以下、「ノートパソコン」）は、表面にキーボードを露出させる本体筐体と、表面に液晶ディスプレイパネルを露出させるディスプレイ用筐体とを備える。ディスプレイ用筐体は第 1軸すなわち水平軸回りで本体筐体に対して回転することができる。こうしてディスプレイ用筐体および本体筐体は水平軸回りで折り畳まれる。

[0003] 水平軸は、水平軸に直交する 1平面内で規定される垂直軸回りで本体筐体に対して回転することができる。その結果、ディスプレイ用筐体および本体筐体が折り畳まれると、ディスプレイ用筐体は表面で本体筐体の表面に受け止められることができると同時に裏面で本体筐体の表面に受け止められることができる。

特許文献 1 :日本国特開 2004— 310659号公報

特許文献 2 :日本国特開 2001— 169166号公報

特許文献 3 :日本国特開 2003— 336620号公報

発明の開示

[0004] キーボードのキーは任意の仮想平面に沿って配列される。前述の垂直軸はその仮想平面に直交する。したがって、垂直軸回りでディスプレイ用筐体が回転する際にデイスプレイ用筐体が垂直軸に対してがたつくと、回転中のディスプレイ用筐体はキーボードに接触してしまう。その結果、キーボードの表面には引つ搔き傷が生成されてしまう。こういった引つ搔き傷は利用者に不快感を与える。

[0005] 本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、筐体で引つ搔き傷の生成を回避することができる電子機器を提供することを目的とする。 [0006] 上記目的を達成するために、本発明によれば、基準線に直交する平面に沿って表面を規定する第 1筐体と、基準線に所定の傾斜角で交差する傾斜軸回りで回転自在に第 1筐体に支持され、傾斜軸に直交する平面に沿って延びる開閉軸と、開閉軸回りで開閉自在に第 1筐体に連結される第 2筐体とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。

[0007] こうした電子機器では、第 2筐体は第 1筐体に対して開閉軸回りで開閉される。同時に、第 2筐体は第 1筐体に対して傾斜軸回りで回転することができる。第 1筐体の表面は、基準線に直交する平面に沿って規定される。傾斜軸は基準線に所定の傾斜角で交差することから、傾斜軸回りで第 2筐体の回転中、第 2筐体の下端は第 1筐体の表面力も遠ざかる。たとえ第 2筐体が傾斜軸回りでがたついても第 2筐体と第 1筐体との接触は回避されることができる。引つ搔き傷の発生は確実に防止されることができる。こういった電子機器では、第 1筐体の表面にはキーボードが配置されればよい。その一方で、第 2筐体にはディスプレイパネルが組み込まれればよい。

図面の簡単な説明

[0008] [図 1]本発明の一実施形態に係る電子機器すなわちノートパソコンの構造を概略的に示す斜視図である。

[図 2]回転機構の構造を概略的に示すノートパソコンの部分拡大斜視図である。

[図 3]回転機構の構造を概略的に示す部分拡大側面図である。

[図 4]ディスプレイ用筐体の表面が本体筐体の表面に重ね合わせられた状態を示すノートパソコンの斜視図である。

[図 5]ディスプレイ筐体が垂直軸回りで回転した状態を示すノートパソコンの斜視図である。

[図 6]ディスプレイ用筐体の裏面が本体筐体の表面に重ね合わせられた状態を示すノートパソコンの斜視図である。

[図 7]ディスプレイ用筐体が傾斜軸回りで本体筐体に対して相対回転する様子を概略的に示すノートパソコンの側面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0009] 以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。 [0010] 図 1は本発明の一実施形態に係る電子機器すなわちノートブックパーソナルコンビユータ 11 (以下「ノートパソコン」 )の外観を概略的に示す。このノートパソコン 11は、第 1筐体すなわち本体筐体 12と、本体筐体 12に連結される第 2筐体すなわちディスプレイ用筐体 13とを備える。本体筐体 12やディスプレイ用筐体 13は例えばポリカーボネートと、つた強化榭脂材料カゝら構成されればょ、。

[0011] 本体筐体 12には例えばマザ一ボードが組み込まれる。マザ一ボード上には例えば CPU (中央演算処理装置)やメモリと!、つた電子回路素子が搭載される。 CPUは、例えばメモリに一時的に格納されるソフトウェアプログラムやデータに基づき様々な演算処理を実行する。ソフトウェアプログラムやデータは、同様に本体筐体 12内に収容されるハードディスク駆動装置 (HDD) t 、つた大容量記憶装置に格納されればょ、

[0012] 本体筐体 12の表面には、キーボード 14や入力ボタン 15といった入力装置が配置される。キーボード 14には、複数のキーパッド 16が任意の仮想平面に沿って配列される。こういった入力装置 14、 15の働きで、ノートパソコン 11の利用者は CPUに向けて様々な指令やデータを入力することができる。

[0013] ディスプレイ用筐体 13には、例えば液晶ディスプレイ（LCD)パネル 17といった平面ディスプレイパネルが組み込まれる。 LCDパネル 17の表示画面はディスプレイ用筐体 13の表面に露出する。表示画面には CPUの演算処理に基づき様々なテキストやグラフィックスが表示されることができる。

[0014] LCDパネル 17の表面にはタツチパネル 18といった入力装置が配置される。例えばスタイラスペンの操作や利用者の指に基づきタツチパネル 18から CPUに向けて様々な指令やデータは入力されることができる。

[0015] 本体筐体 12とディスプレイ用筐体 13とは二軸回り回転機構 21 (以下、「回転機構」 )で相互に連結される。この回転機構 21は、本体筐体 12およびディスプレイ用筐体 1 3の間で開閉軸 22回りの回転および傾斜軸 23回りの回転を実現する。開閉軸 22は、傾斜軸 23に直交する平面に沿って延びる。ディスプレイ用筐体 13は開閉軸 22回りで開閉自在に本体筐体 12に連結される。

[0016] 図 2に示されるように、回転機構 21は、軸受け 31と、傾斜軸 23回りで軸受け 31に回転自在に支持される支軸 32とを備える。軸受け 31は例えば本体筐体 12の内壁面に固定される。軸受け 31の固定にあたって例えばねじ 33が用いられる。ねじ 33は、本体筐体 12の内壁面から直立するボスに受け入れられればよい。支軸 32の軸心は傾斜軸 23に一致する。支軸 32には例えばィ匕粧カバー 34が覆い被さる。

[0017] 支軸 32には、相互に反対向きに延びる 1対の軸部材 35、 35がー体ィ匕される。軸部材 35、 35の軸心は開閉軸 22に一致する。軸部材 35の先端には連結片 36が軸部材 35の軸心回りで回転自在に連結される。連結片 36はディスプレイ用筐体 13の内壁面に固定される。固定にあたって例えばねじ 37が用いられる。ねじ 37は、ディスプレイ用筐体 13の内壁面から直立するボスに受け入れられればよい。ここでは、支軸 3 2および軸部材 35はステンレス鋼と、つた金属材料から一体成型されればよ!、。

[0018] こうした回転機構 21では、連結片 36が軸部材 35に対して相対回転すると、本体筐体 12に対してディスプレイ用筐体 13の開閉軸 22回りの相対回転は実現される。その一方で、支軸 32の軸心回りで連結片 36が軸受け 31に対して相対回転すると、本体筐体 12に対してディスプレイ用筐体 13の傾斜軸 23回りの相対回転は実現される

[0019] 図 3に示されるように、本体筐体 12は、基準線 41に直交する平面に沿って表面を規定する。傾斜軸 23は基準線 41に所定の傾斜角 αで交差する。ここでは、傾斜角 aは例えば 3度に設定されればよい。回転機構 21は本体筐体 12の後端に配置される。傾斜軸 23は本体筐体 12の外側に向カゝつて倒れる。

[0020] ここで、軸受け 31の底面 42は本体筐体 12の底板の表面に平行な平面で規定されればよい。軸受け 31は、この底面 42で本体筐体 12のボスに受け止められる。こうして傾斜軸 23の傾斜角 _αに拘わらず、ボスの頂上面は例えば本体筐体 12の底板の表面に平行に形成されればよい。その結果、傾斜角 aに合わせてボスの頂上面の傾斜が設計される必要はな、。

[0021] いま、開閉軸 22回りの相対回転に基づきディスプレイ用筐体 13の表面が本体筐体 12の表面に重ね合わせられる場面を想定する。図 1に示されるように、ディスプレイ用筐体 13では第 1姿勢が確立される。第 1姿勢では、ディスプレイ用筐体 13は本体筐体 12に対して開いた状態で保持される。同時に、ディスプレイ用筐体 13は傾斜軸 23回りで特定位置に位置決めされる。この特定位置では、例えば図 4に示されるように、ディスプレイ用筐体 13の表面は開閉軸 22回りで本体筐体 12の表面に重ね合わせられることができる。ディスプレイ用筐体 13および本体筐体 12は閉じられる。デイスプレイ用筐体 13の輪郭は本体筐体 12の輪郭に重なる。こうしてノートパソコン 11は折り畳まれる。

[0022] 図 5に示されるように、ディスプレイ用筐体 13は例えば 180度の相対回転角で傾斜軸 23回りに本体筐体 12に対して相対回転することができる。こうしてディスプレイ用筐体 13では第 2姿勢が確立される。第 2姿勢では、ディスプレイ用筐体 13は本体筐体 12に対して開いた状態で保持される。同時に、ディスプレイ用筐体 13は傾斜軸 2 3回りで特定位置に位置決めされる。この特定位置では、図 6に示されるように、ディスプレイ用筐体 13の裏面は開閉軸 22回りで本体筐体 12の表面に重ね合わせられることができる。ディスプレイ用筐体 13および本体筐体 12は閉じられる。ディスプレイ用筐体 13の輪郭は本体筐体 12の輪郭に重なる。こうしてノートパソコン 11は折り畳まれる。

[0023] ディスプレイ用筐体 13が傾斜軸 23回りで第 1姿勢力も第 2姿勢に姿勢を変化させる際、例えば図 7に示されるように、傾斜軸 23は本体筐体 12の後端力も後ろ向きに傾くことから、ディスプレイ用筐体 13の下端はキーボード 14から遠ざかる。たとえディスプレイ用筐体 13が傾斜軸 23回りでがたついてもディスプレイ用筐体 13とキーボード 14との接触は回避されることができる。引つ搔き傷の発生は確実に回避されることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 基準線に直交する平面に沿って表面を規定する第 1筐体と、基準線に所定の傾斜角で交差する傾斜軸回りで回転自在に第 1筐体に支持され、傾斜軸に直交する平面に沿って延びる開閉軸と、開閉軸回りで開閉自在に第 1筐体に連結される第 2筐体とを備えることを特徴とする電子機器。

[2] 請求項 1に記載の電子機器において、前記第 1筐体の表面にはキーボードが配置されることを特徴とする電子機器。

[3] 請求項 1に記載の電子機器にぉ、て、前記第 2筐体にはディスプレイパネルが組み込まれることを特徴とする電子機器。