WO2006077827A1 - プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子-回路基板間の接続構造 - Google Patents

プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子-回路基板間の接続構造 Download PDF

Info

Publication number
WO2006077827A1
WO2006077827A1 PCT/JP2006/300526 JP2006300526W WO2006077827A1 WO 2006077827 A1 WO2006077827 A1 WO 2006077827A1 JP 2006300526 W JP2006300526 W JP 2006300526W WO 2006077827 A1 WO2006077827 A1 WO 2006077827A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
press
layer
plating
fit
fit terminal
Prior art date
Application number
PCT/JP2006/300526
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Yasushi Saitoh
Original Assignee
Autonetworks Technologies, Ltd.
Sumitomo Wiring Systems, Ltd.
Sumitomo Electric Industries, Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autonetworks Technologies, Ltd., Sumitomo Wiring Systems, Ltd., Sumitomo Electric Industries, Ltd filed Critical Autonetworks Technologies, Ltd.
Priority to US11/664,934 priority Critical patent/US20080188100A1/en
Priority to JP2006553894A priority patent/JPWO2006077827A1/ja
Priority to DE112006000095T priority patent/DE112006000095T5/de
Publication of WO2006077827A1 publication Critical patent/WO2006077827A1/ja

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/03Contact members characterised by the material, e.g. plating, or coating materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/50Fixed connections
    • H01R12/51Fixed connections for rigid printed circuits or like structures
    • H01R12/55Fixed connections for rigid printed circuits or like structures characterised by the terminals
    • H01R12/58Fixed connections for rigid printed circuits or like structures characterised by the terminals terminals for insertion into holes
    • H01R12/585Terminals having a press fit or a compliant portion and a shank passing through a hole in the printed circuit board
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49204Contact or terminal manufacturing
    • Y10T29/49224Contact or terminal manufacturing with coating

Abstract

 回路基板のスルーホールへの圧入時にもめっき表面が削れることなく、かつ高接続信頼性を有するプレスフィット端子を提供すること。  回路基板の導電性スルーホールに挿入されるプレスフィット端子の製造において、前記スルーホールと電気的接触をするプレスフィット接続部の端子母材表面に下地めっき層を1層又は複数層形成する下地めっき工程と、その最上層の下地めっき層の上にSnめっき層を形成するSnめっき工程と、前記Snめっき層を形成した後、熱処理を行い、その最上層の下地めっき層の上にSnとその最上層の下地めっき金属との合金層を形成させ、かつその合金層の最表層に合金化されていないSnを混在させるリフロー工程とを備える。

Description

明 細 書
プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子一回路基板間 の接続構造
技術分野
[0001] 本発明は、プリント回路基板などのスルーホールに揷着されるプレスフィット端子に 関し、さらに詳しくは、そのような回路基板のスルーホールに圧入される際にその端 子接続部の最表面の Snめっき層が削れることのないプレスフィット端子とその製造方 法、更にはそのプレスフィット端子 回路基板間の接続構造に関する。
背景技術
[0002] 従来、例えばプリント回路基板のような回路基板とコネクタ端子とを電気的に接続し たものとしては、そのコネクタ端子をその回路基板の導電性スルーホールに圧入し、 はんだ付けすることなく機械的に固定したものが広く知られている。このものにおいて 用いられる端子は、プレスフィット端子と称され、回路基板に揷入される端子揷入部と 、基板用コネクタ等に揷着される端子取付部と、これら端子揷入部と端子取付部との 間に配置されてスルーホールと電気接触するプレスフィット接続部を有している。
[0003] このプレスフィット端子は、端子揷入部より回路基板のスルーホールに揷入し、その スルーホール径よりも大きな幅のプレスフィット接続部をスルーホールに圧入する事 で接触荷重が発生し、電気的及び機械的な接続を得るものである。
[0004] この場合、接続において低い接触抵抗を安定して得るために、少なくともスルーホ ールと接触するプレスフィット接続部の最表面に Snめっきが一般的に施されている。
[0005] そして、端子表面に Snめっきを施すことにより安定した接触抵抗を維持したまま端 子の挿入力を低下させる嵌合型接続端子の製造方法に関するものがある(特開平 1
1— 135226号公報)。
[0006] 例えば特開平 11 135226号公報は、端子表面に Niめっき層を形成し、その上に Cuめっき層を形成し、更にその上に Snめっき層を形成した後、端子母材に 150°C以 上 170°C以下で熱処理を行って一方の端子の摺動部分に Snめっき層を 0. 1 /i m〜 0. 3 z mの厚さに残留させ、他方の端子の摺動部分に Snめっき層を 0. l x m以上 の厚さに残留させるというものである。
[0007] し力し、スルーホールの内周面には通常 Cuめっきが施されていることから、上記の ように端子表面に薄く Snめっき層を残留させたものでは、 Snめっき層がその Cuめつ き層より軟らかいため、端子をスルーホールに圧入した時にスルーホールのエッジで 端子の Snめっき層が削られて削れカスが出、回路のショートや誤作動等を生じると言 う問題があった。
[0008] 上記問題の対処方法として、出てきためつきカスを吸引する方法や、端子のめっき に用いる金属を Snより硬い Niにする方法などもある。し力 ながら吸引する方法では 基板とコネクタの位置によっては吸引が困難であったり、完全に除去し切れているか の検査が煩雑であったり、更に吸引のための設備が必要なため、コストアップにつな がるなどの問題があった。また、端子めつき金属を Niにした場合、接続信頼性の観点 力、らスルーホール側のめっき金属を Snにしなければならず、基板の調達が困難、あ るいは高コストであるとレ、う問題があった。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0009] 本発明が解決しょうとする課題は、回路基板のスルーホールへの圧入時にも最表 面の Snめっき層が削れず、接続信頼性の高いプレスフィット端子とその製造方法及 びプレスフィット端子一回路基板間の接続構造を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0010] 上記課題を解決するために本発明に係るプレスフィット端子は、請求項 1に記載の 発明のように、回路基板の導電性スルーホールに揷入されるものであって、前記スル 一ホールと電気的接触をするプレスフィット接続部の母材表面に下地めつき層が 1層 又は複数層形成され、その最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地め つき金属との合金層が形成され、その合金層の最表層に合金化されていない Snが 混在していることを要旨とする。
[0011] この場合、請求項 2に記載のように、前記合金化されていない Snは、前記合金層の 最表層に島状に点在してレ、るものであっても良レ、。
[0012] そして、請求項 3に記載のように、前記下地めつき層は 1層であり、そのめつき金属 が Ni又は Cuであることが好適な例として挙げられる。
[0013] また、請求項 4に記載のように、前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属が 端子母材表面から順に Ni—Cu又は Cu—Niであることも好適な例として挙げられる。
[0014] また、請求項 5に記載のように、前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属が 端子母材表面から順に Cu_Ni_Cuであることも好適な例として挙げられる。
[0015] 更に、請求項 6に記載のように、前記合金化されていない Snは、前記合金層の最 表面力、ら数 nmなレ、し 50nmの範囲にあることが望ましレ、。
[0016] そして、本発明に係るプレスフィット端子の製造方法は、請求項 7に記載の発明のよ うに、前記スルーホールと電気的接触をするプレスフィット接続部の母材表面に下地 めっき層を 1層又は複数層形成する下地めつき工程と、その最上層の下地めつき層 の上に Snめっき層を形成する Snめっき工程と、前記 Snめっき層を形成した後、熱処 理を行い、その最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地めつき金属との 合金層を形成させ、かつその合金層の最表層に合金化されてレ、なレ、Snを混在させ るリフロー工程とを備えることを要旨とする。
[0017] このとき、請求項 8に記載のように、前記リフロー工程においては、前記合金層の最 表層に合金化されてレ、なレ、Snを島状に点在させても良レ、。
[0018] この場合、請求項 9に記載のように、前記 Snめっき層は、 0. 1ないし 0. 7 /i mの厚 み幅であることが望ましい。
[0019] またこの場合、請求項 10に記載のように、前記下地めつき層は 1層であり、そのめつ き金属が Ni又は Cuであることが好適な例として挙げられる。
[0020] そして、請求項 11に記載のように、前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属 が端子母材表面から順に Ni_Cu又は Cu_Niであることも好適な例として挙げられ る。
[0021] また、請求項 12に記載のように、前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属が 端子母材表面から順に Cu_Ni_Cuであることも好適な例として挙げられる。
[0022] そして、請求項 13に記載のように、前記リフロー工程における熱処理温度力 200 °C以上 300°C以下であることが望ましい。
[0023] 更に、本発明は、請求項 14に記載の発明のように、プレスフィット端子と回路基板 の導電性スルーホールとの接続構造であって、前記プレスフィット接続部の母材表面 に下地めつき層が 1層又は複数層形成され、その最上層の下地めつき層の上に Snと その最上層の下地めつき金属との合金層が形成され、その合金層の最表層に合金 化されていない Snが混在し、かつ前記プレスフィット接続部の表面硬度が前記スル 一ホールの接続部の表面硬度より高いことを要旨とする。
[0024] このとき、請求項 15に記載のように、前記合金化されていない Snは、前記合金層 の最表層に島状に点在してレ、ても良レ、。
[0025] この場合、請求項 16に記載のように、前記下地めつき層は 1層であり、そのめつき 金属が Ni又は Cuであることが好適な例として挙げられる。
[0026] また、請求項 17に記載のように、前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属が 端子母材表面から順に Ni_Cu又は Cu_Niであることも好適な例として挙げられる。
[0027] そして、請求項 18に記載のように、前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属 が端子母材表面から順に Cu—Ni— Cuであることも好適な例として挙げられる。
[0028] また、請求項 19に記載のように、前記合金化されていない Snは、前記合金層の最 表面から数 nmないし 50nmの範囲にあることが望ましい。
発明の効果
[0029] 請求項 1に記載のプレスフィット端子によれば、プレスフィット接続部の最表面は合 金化されていなレ、 Snと Sn合金とが混在した層となっている。そしてこの Sn合金層の 硬度が、回路基板のスルーホール内周面にされた Cuめっきの硬度より非常に高いも のとなる。そのため、圧入時にプレスフィット接続部に力かる力をこの部分が受けて合 金化されていない Snを保護するため、めっき層の削れを防ぐことができる。
[0030] また、合金層の最表層に混在する合金化されていない Snは非常に軟らかい性質を 有する。それにより接続部における接触面積が増大して接続界面に隙間を作らない ため、酸素の進入を防ぎ、高温環境下においてもめっきの酸化劣化等による接触抵 抗の上昇を抑えることができる。
[0031] このような合金化されていない Snは、合金層の最表層に島状に点在している場合 でも、請求項 1に記載のプレスフィット端子と同様の作用効果を奏することができる。
[0032] そして請求項 3ないし 5に記載のように、下地めつき金属が Ni又は Cuである場合、 例えば、最上層の下地めつき層の上に形成された Snとその最上層の下地めつき金 属との合金は回路基板のスルーホールにされた Cuめっきより硬度が高いため、 Snめ つきされたプレスフィット端子がスルーホールへ圧入される際に発生していた端子表 面のめっき層の削れを防ぐことができる。
[0033] この場合、下地めつき金属が Niの場合があるのは、例えば端子母材が銅亜鉛合金 の場合、熱処理によって端子母材中の Zn成分が Sn層まで拡散することを防ぐため である。
[0034] また、母材表面に最も近いめつき層が Cu層の場合があるのは、例えば Niめっきが 着きにくい端子母材を選択した場合に、 Cuを挟むことによって Niめっきの濡れ性な どを良くするためである。
[0035] そして、下地めつき層が 1層ないし 3層であり、下地めつき層が 1層の場合、めっき金 属は Ni又は Cuであり、下地めつき層が 2層の場合、めっき金属は端子母材表面から 順に Ni— Cu又は Cu— Niであり、下地めつき層が 3層の場合、めっき金属は端子母 材表面から順に Cu—Ni—Cuであることにより種々の材料からなる母材に対応するこ とができる。
[0036] また請求項 6に記載のように、合金化されていない Snが前記合金層の最表面から 数 nmないし 50nmの範囲にあることで、合金化されていない Snの下部及び周囲に ある硬度の高い合金の影響を受けることが可能となり、その軟らカ 、 Snが保護されて めっき層の削れがなくなるとともに、その軟ら力い Snによって接触面積を増大させる 効果を発揮することができる。
[0037] そして、請求項 7に記載のプレスフィット端子の製造方法によれば、最上層の下地 めっき層の上に Snとその最上層の下地めつき金属との合金層を形成させ、その合金 層の最表層に合金化されていなレ、 Snを混在させることができるため、プレスフィット接 続部における端子表面のめっき層が削れるのを防ぐことができる。
[0038] また、プレスフィット接続部における接触面積が増大するので、接触抵抗を低下さ せること力 Sできる。そして、高温環境下での使用に対してもめっきの酸化劣化等が抑 えられるため、接続信頼性の非常に高いプレスフィット端子を製造することができる。
[0039] このとき、請求項 8に記載の製造方法により、合金層の最表層に合金化されていな レ、 Snを島状に点在させる場合でも、請求項 7に記載のプレスフィット端子と同様の作 用効果を奏することができる。
[0040] そして請求項 9に記載のように、 Snめっき層の厚み幅を 0· 1 /1 111なレヽし0. 7 /i mに することによって、リフロー工程における熱処理により Snめっき層を完全に合金化さ せることなぐ最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地めつき金属との 合金層を形成させ、その合金層の最表層に合金化されていない Snを混在または島 状に点在させることが可能となる。
[0041] この場合、請求項 10ないし 12に記載のように、下地めつき金属に Ni又は Cuを用い ることにより、回路基板のスルーホールにされた Cuめっきより硬度が高い合金層を最 上層の下地めつき層の上に形成することができる。
[0042] また、下地めつき層を 1層ないし 3層とし、下地めつき層が 1層の場合、めっき金属を Ni又は Cuとし、下地めつき層が 2層の場合、めっき金属を端子母材表面から順に Ni — Cu又は Cu—Niとし、下地めつき層が 3層の場合、めっき金属を端子母材表面から 順に Cu—Ni—Cuとすることにより、種々の材料からなる母材に対応することができる
[0043] また、請求項 13に記載のように、リフロー工程における熱処理温度を 200°C以上 3 00°C以下にすることにより、最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地め つき金属との合金層を形成させ、かつその合金層の最表層に合金化されていない S nを混在または島状に点在させることが可能となる。
[0044] そして、請求項 14に記載のプレスフィット端子—回路基板間の接続構造にすること により、端子表面のめっき層の削れによる回路のショートや誤作動等を防ぐことができ る。また、高温環境下において安定して低い接触抵抗を維持するため、接続信頼性 が非常に高レ、ものとなる。
[0045] また、請求項 15に記載のように、合金化されていない Snが、プレスフィット端子接 続部の母材表面に形成された合金層の最表層に島状に点在する場合でも、請求項 14に記載のプレスフィット端子一回路基板間の接続構造と同様の作用効果を奏する こと力 Sできる。
[0046] この場合、請求項 16ないし 18に記載のように、種々の下地めつきをすることができ る。
[0047] そして請求項 19に記載のように、合金化されていない Snが合金層の最表面から数 nmないし 50nmの範囲にあることで、合金化されていない Snの下部及び周囲にある 硬度の高い合金の影響を受けることが可能となり、その軟らカ 、 Snが保護される。そ して、回路基板のスルーホールとの接続の際に、 Snめっき層の削れがなくなるととも に、その軟らかい Snによって接触面積を増大させるため、低い接触抵抗を安定して 維持し、接続信頼性が非常に高レ、ものとなる。
図面の簡単な説明
[0048] [図 1]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子を回路基板の導電性スルーホール に挿着する状態を示した図である。
[図 2]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面のめっきの様子を斜視図で表 したものである。
[図 3]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面のめっき構成を示す図である
[図 4]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面のリフロー工程後における SE M観察像を表す。
[図 5]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面のリフロー工程後における AE S分析 (ォージェ分光分析)の結果を表す図である。
[図 6]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子と回路基板の導電性スルーホール との接続界面の SIM観察像である。
[図 7]プレスフィット接続部に Niめっきのみされたプレスフィット端子と回路基板の導電 性スルーホールとの接続界面の SIM観察像である。
[図 8]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子と回路基板の導電性スルーホール とを接続させた場合の、高温環境下での接触抵抗の変化を表す図である。
[図 9]プレスフィット接続部に Niめっきのみされたプレスフィット端子と回路基板の導電 性スルーホールとを接続させた場合の、高温環境下での接触抵抗の変化を表す図 である。
[図 10]本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面のリフロー工程における温度 プロファイルを示す図である。
[図 11]各種プレスフィット端子のプレスフィット接続部における断面形状を表す図であ る。
発明を実施するための最良の形態
[0049] 以下に本発明の実施形態について図 1〜: 11を参照して詳細に説明する。
[0050] 図 1に示すように、本発明の実施形態に係るプレスフィット端子 10は、銅合金等の 導電性に優れた金属線をプレス加工することにより形成される。そして、基板接続部 12がプリント回路基板のような回路基板 13のスルーホール 14に挿入されるようにな つている。
[0051] そして、各種プレスフィット端子の接続部の断面形状は、例えば図 11に示したもの が知られている。
[0052] 図 l l (a)、 (b)に示すものは分割梁型と呼ばれるものであり、そのうちの図 11 (a)に 示すものは段違い型と呼ばれるものである。その断面形状は 2つの独立した方形 11 1 aと 112aが段違レ、に形成されており、方形 111 aと 112aが溝部 113aを図中の矢印 方向に動くことによってスルーホールに挿入できるように変形され、圧入される。そし て、 A点、 B点の 2箇所でスルーホールの内周面 114aに電気接触して固定されるよう になっている。
[0053] 図 11 (b)に示すものはニードルアイ型と呼ばれるものであり、その断面形状は 2つ の独立した方形 11 lbと 112bが形成されており、それら 2つの方形間に溝部 113bが 形成されてレ、る。方形 11 lbと 112bが溝部 113bを図中の矢印方向に動くことによつ てスルーホールに圧入され、 C面、 D面の 2箇所でスルーホールの内周面 114bに電 気接触して固定されるようになっている。
[0054] 図 11 (c)〜(f)に示すものは、断面の形状がアルファベットの形状をしており、その 形状が変形するタイプのものである。
[0055] 図 11 (c)に示すものは C型と呼ばれるものであり、その断面形状はアルファベットの Cの形状をしている。端子断面 111cが溝部 113cを矢印方向に弾性変形することに よって C型の径が縮小されてスルーホールに圧入され、 C型の端子接続部外周全面 でスルーホールの内周面 114cに電気接触して固定されるようになっている。 [0056] 図 11 (d)に示すものは M型と呼ばれるものであり、その断面形状はアルファベット の Mの形状をしてレ、る。端子断面 11 Id及び 112dが溝部 113dを図中の矢印方向に 弾性変形しながらスルーホールに圧入され、 E面、 F面の 2箇所でスルーホールの内 周面 114dに電気接触して固定されるようになっている。
[0057] 図 11 (e)に示すものは N型と呼ばれるものであり、その断面形状はアルファベットの Nの形状をしてレ、る。端子断面 11 le及び 112eが溝部 113eを図中の矢印方向に弹 性変形しながらスルーホールに圧入され、 G面、 H面の 2箇所でスルーホールの内周 面 114eに電気接触して固定されるようになってレ、る。
[0058] 図 11 (f)に示すものは H型と呼ばれるものであり、その断面形状はアルファベットの Hの形状をしてレ、る。端子断面 11 If及び 112fが溝部 113fを図中の矢印方向に弹 性変形しながらスルーホールに圧入され、 I面、 J面の 2箇所でスルーホールの内周面 114fに電気接触して固定されるようになってレ、る。
[0059] 上記図 11 (a)〜(f)の形状のものはプレスフィット接続部の弾性変形量が大きいた め、プリント回路基板のスルーホール径の寸法変動に対応しやすぐ現在主流の端 子となっている。
[0060] 一方、図 11 (g)に示すものはいわゆるソリッドタイプというものであり、その断面形状 は方形に形成されており、 K点、 L点、 M点、 N点の 4箇所でスルーホールの内周面 1 14gに電気接触して固定されるようになっている。このようなソリッドタイプはプレスフィ ット接続部の弾性変形量が少ないものであり、塑性変形することによってスルーホー ルに圧入される。
[0061] 回路基板 13は、その表面に各種導電路 15が形成されているとともに、多数のスル 一ホール 14が開口されている。このスルーホール 14の内周面には、めっき等により 接点部 16が形成され、導電路 15と接続されている。
[0062] 上記プレスフィット端子 10の基板接続部 12は、スルーホール 14に揷入する端子を 案内する案内部 17が先端に形成されているとともに、その上方にはスルーホール 14 の深さの約 2倍の領域に亘つて一対の弾性変形部 18が形成されている。この弾性変 形部は厚肉の帯状をなし、溝部 19を挟んだ状態で外側へほぼ円弧状に膨出形成さ れている。 [0063] 但し、長手方向の中央部から少し上方に寄った位置では、全長のほぼ 1/3の領域 に亘つて外面が略直線部 18Aとされ、互いに平行もしくはゆるやかな円弧になって いる。この略直線部 18Aに相当する部位がプレスフィット接続部とされ、スルーホー ル 14の接点部 16と電気的に接触する。
[0064] そして図 2は、本発明の実施形態に係るプレスフィット端子表面にめっきされたその 構造を斜視図で表したものである。図中には端子母材 28の上に下地めつき層 26が 形成され、その上には下地めつき金属と Snとの合金層 24が形成されている。そして、 合金化されてレ、なレ、Sn層 22が混在してレ、る様子を示してレ、る。この合金化されてレヽ なレヽ Sn層 22は、合金層 24の最表面力、ら数 nmないし 50nmの範囲にあることが好ま しい。
[0065] 図 3は、本発明の実施形態に係るプレスフィット端子断面のめっき層の構成を示し ている。例えば図 3 (a)は、端子母材 36上に Niめっき層 34が形成され、その上に Sn
— Ni合金層 32が形成され、更にその Sn—Ni合金層 32の最表層に合金化されてい ない Sn31が混在しているものであり、また図 3 (b)は、端子母材 36上に Cuめっき層 3 5が形成され、その上に Sn— Cu合金層 33が形成され、更にその Sn— Cu合金層 33 の最表層に合金化されていない Sn31が混在しているものである。これらは、下地め つき層力 層のものである。
[0066] そして図 3 (c)は、端子母材 36上に下地めつき層として上から順に Cuめっき層 35
— Niめっき層 34が形成され、その上に Sn—Cu合金層 33が形成され、更にその Sn
— Cu合金層 33の最表層に合金化されていない Sn31を混在させているものであり、 また図 3 (d)は、端子母材 36上に下地めつき層として上から順に Niめっき層 34— Cu めっき層 35が形成され、その上に Sn_Ni合金層 32が形成され、更にその Sn_Ni 合金層 32の最表層に合金化されてレ、なレ、Sn31を混在させてレ、るものである。これら は、下地めつき層が 2層のものである。
[0067] また、図(e)は、端子母材 36上に下地めつき層として上から順に Cuめっき層 35— Niめっき層 34— Cuめっき層 35が形成され、その上に Sn_Cu合金層 33が形成され 、更にその Sn_Cu合金層 33の最表層に合金化されてレ、なレ、Sn31を混在させてレヽ るものである。これは、下地めつき層力 ¾層のものである。 [0068] そして、本発明に係るプレスフィット端子のめっき処理工程は、母材表面に下地め つき層を形成する工程と、その最上層の下地めつき層に Sn層を形成する工程と、そ の Snめっき層を形成した後、熱処理を行うリフロー工程とからなる。
[0069] 下地めつき層や Sn層を形成する方法は、通常用いられるめっき方法により行なうこ とが可能なため、説明を省略する。リフロー工程は、その熱処理温度が 200°C以上 3 00°C以下であることが好ましい。熱処理温度は、最高到達温度が 200°Cから 300°C であれば良ぐ室温から昇温させ、自然にあるいは強制的に降温させると良レ、。処理 時間としては、数秒から数分の範囲であれば良レ、。図 10に熱処理の温度プロフアイ ノレの一例を示す。
[0070] このようなリフロー工程とすると、最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の 下地めつき金属との合金層が形成されるとともに、その合金層の最表層に合金化さ れてレ、なレ、Snを混在させることができる。
[0071] なお、上記めつき処理工程における熱処理前の Snめっき層の厚みは、 0· 1ないし 0. 7 /i mであることが好ましレ、。 0. 1 /i m未満では、表面に均質な Snめっき層を形 成させることが困難であるし、 0. 7 μ ΐη以上である場合には、合金化されていない Sn を混在させることができなレ、からである。
[0072] 図 4は、本発明に係るプレスフィット端子の、リフロー工程後のめっき表面を SEMを 用いて観察した観察像である。
[0073] 図 6は、本発明に係るプレスフィット端子(図 3のめつき構成では(c)に当たる)とスル 一ホール (TH)との接続界面を SIM (イオン電子顕微鏡)で見た像である。図中最下 層にスルーホールが位置し、その上には界面から順に合金化されてレ、なレ、Sn及び 合金層― Cuめっき層 _Niめっき層—端子母材が見えてレ、る。
[0074] また図 7は、プレスフィット端子母材表面に Niめっきした場合の、プレスフィット端子 とスルーホールとの接続界面を SIM (イオン電子顕微鏡)で見た像である。図中最下 層にスルーホールが位置し、その上には界面から順に Niめっき層—端子母材が見 えている。
[0075] 次に、本発明の実施例について以下に詳しく説明する。
[0076] (実施例 1) 銅合金を母材とするプレスフィット端子の接続部に下地めつき層として Niめっきした 後、 0. 4 μ ΐηの厚みに Snめっきした。その後、図 10に示す温度条件で、最高到達温 度が 232°C +数。 Cになるように加熱—冷却処理 (約 30秒)を行レ、、 Niめっき層の上 に Sn - Ni合金層を形成させた。
[0077] 次に、この加熱—冷却処理 (リフロー工程)後の端子のめっき表面を SEMにより観 察した。その SEM像を図 4に示す。
[0078] 図 4力 、 SEM像には白色部分 42とその他の黒色部分 44が混在する様子が観測 された。そこでこの白色部分 42及び黒色部分 44における Sn及び Ni濃度を AES分 光法 (ォージェ分光法)により測定した。その結果を図 5 (a)及び (b)に示す。
[0079] 図 5 (a)は、図 4の白色部分 42における測定結果であり、図 5 (b)は黒色部分 44に おける測定結果である。図 5 (a)、 (b)ともに横軸は測定位置におけるめっき最表面か らの深さを表し、縦軸は Sn元素及び Ni元素の測定位置における原子濃度(%)を表 している。
[0080] 線 51及び 53は Sn濃度の値を表し、線 52、 54は同様に Ni濃度を表す。また、楕円 で囲った部分 55は、白色部分 42における数ないし 50nmの深さの Sn濃度の変化を 表している。
[0081] 図 5 (a)の f泉 51、 52を見ると、 50nmなレヽし 300nmの深さにおレヽて Sn濃度力 S約 40 %、 Ni濃度が約 60%と一定であり、図 4の白色部分 42のこの範囲には Snと下地め つき金属である Niとの合金層が均一に形成されていることが分かる。その一方で、表 面力 数 nmないし 50nmの範囲(楕円で囲った部分 55)においては、急激に Sn濃 度が上昇し (最高 50ないし 60%)、また Ni濃度が減少している。但し、 AES分光法( ォージェ分光法)における測定ビーム径と図 4の白色部分 42の直径とを比較した場 合測定ビーム径の方が大きいことから、白色部分 42のみを完全に測ることはできな いため、表面から数ないし 50nmの範囲(楕円で囲った部分 55)における実際の Sn 濃度はもつと高レ、ものと考える。
[0082] 次に図 5 (b)の線 53、 54を見ると、数 nmないし 450nmの深さにおいてほぼ一定に Sn濃度が推移していることが分かる。これは、数 nmないし 450nmの範囲において S nと Niとからなる合金層が均一に形成されていることを示しており、黒色部分 44にお レ、て Sn濃度が非常に高くなつている部分はなかった。
[0083] そして表 1に、図 4の白色部分 42 (軟部)及び黒色部分 44 (硬部)の表面硬度を測 定した結果を示す。力 0えて、最上層の下地めつき層が Cuの場合において、リフロー 工程後の端子母材表面に混在する軟部と硬部の表面硬度を測定した結果について も表 1に示す。また、表 2には従来の Snめっきにおける表面硬度データ等を示す。
[0084] [表 1]
Figure imgf000015_0001
[0085] [表 2]
Figure imgf000015_0002
[0086] 表 1に示すように、最上層の下地めつき層が Niの場合の白色部分 42 (軟部)のビッ カース硬度は 92HVであり、黒色部分 44 (硬部)の硬度 1104HVと比べてかなり低く 、その組成が大きく異なっていることが分かる。その一方で表 2の従来の Snめっきの 硬度 25HVにかなり近くなつていることから、その組成は純 Snに近ぐほとんど合金 化されていないものと考える。これに対し、硬部 44は、 Snめっきの硬度より相当高ぐ Niめっきの硬度よりも高いため、 Snと下地めつき金属(Ni)の拡散による合金が形成 されていることを表している。
[0087] 以上の結果から、本発明に係るプレスフィット端子のめっき表面には、 Snとその最 上層の下地めつき金属との合金層が形成され、その合金層の最表面から数 nmない し 50nmの範囲にぉレ、て合金化されてレ、なレ、Snが混在してレ、ることが分かる。
[0088] そして、表 1に示される最上層の下地めつき層が Niの場合におけるプレスフィット接 続部の表面硬度(全体としての表面硬度) 735HVと、表 2に示される Cuめっきされた スルーホールの接続部における表面硬度 104HVとを比べると、プレスフィット接続部 の表面硬度のほうが高いことが分かる。これにより、回路基板の Cuめっきされたスル 一ホールへプレスフィット端子を挿入する際に、プレスフィット接続部における端子母 材表面のめっき層が削れるのを防ぐことが可能となる。
[0089] また、表 1に示されるように、最上層の下地めつき層が Cuの場合、めっき後リフロー 処理された端子母材表面に混在する軟部と硬部のうち、軟部のピツカース硬度は 92 HVであり、硬部の硬度は 828HVであった。 Niの場合と同様、端子表面の軟部と硬 部とではその組成が大きく異なり、軟部の硬度は、表 2に示される従来の Snめっきの 硬度 25HVにかなり近いため、軟部の組成は純 Snに近ぐほとんど合金化されてい ないものと考える。
[0090] そして、 Niの場合と同様、表 1に示される最上層の下地めつき層力 Cuの場合にお けるプレスフィット接続部の表面硬度(全体としての表面硬度) 552HVと、表 2に示さ れる Cuめっきされたスルーホールの接続部における表面硬度 104HVとを比べると、 プレスフィット接続部の表面硬度のほうが高いことが分かる。これにより、回路基板の Cuめっきされたスルーホールへプレスフィット端子を挿入する際に、プレスフィット接 続部における端子母材表面のめっき層が削れるのを防ぐことが可能となる。
[0091] (実施例 2〜3)
実施例 1と同様に、銅合金を母材としたプレスフィット端子の接続部に Ni金属で下 地めつきをし、更に 0· 2 μ ΐη又は 0. 7 /i mの厚みにそれぞれ Snめっきした。その後、 最高到達温度が 232°C +数 °Cになるように加熱—冷却処理 (約 30秒)を行レ、、 Niめ つき層の上に Sn— Ni合金層を形成させた。この端子のめっき表面をそれぞれ SEM 観測したところ、実施例 1と同様に合金化されていない Snが Sn_Ni合金層の最表 層に混在してレ、る様子が観測された。
[0092] (比較例 1)
実施例 1と同様に、銅亜鉛合金を母材としたプレスフィット端子の接続部に Ni金属 で下地めつきをし、更に 0. 8 mの厚みに Snめっきした。その後、最高到達温度が 2 32°C +数 °Cになるように加熱—冷却処理(約 30秒)を行レ、、 Niめっき層の上に Sn_ Ni合金層を形成させた。この端子のめっき表面を SEM観測したところ、合金化され ていない Snが Sn—Ni合金層の最表層に混在している様子は観測されなかった。
[0093] 実施例 1ないし 3及び比較例 1の方法でめっき処理されたプレスフィット端子を、回 路基板の Cuめっきされたスルーホールへ圧入させた。その結果を表 3に示す。
[0094] [表 3]
Figure imgf000017_0001
[0095] 実施例 1ないし 3では、加熱—冷却処理(リフロー工程)後のプレスフィット端子のめ つき表面に図 4のように、合金化されてレ、なレ、Snが Sn_Ni合金層の最表層に混在 している様子が観測された。そして、これらのプレスフィット端子を回路基板の Cuめつ きされたスルーホールへ圧入したところ、めっき層の削れはなかった。一方、比較例 1 (従来の Snめっき方法)は Snめっき厚を 0. 8 mにしたものである力 この場合には 上記のような合金化されていない Snが Sn— Ni合金層の最表層に混在している様子 は観測されず、めっき層の削れが発生した。
[0096] これは、最上層の下地めつき層(Niめっき層)の上に Snとその最上層の下地めつき 金属(Ni)との合金層が形成され、その合金層の最表層に合金化されてレ、なレ、Sn力 S 混在する状態となった結果、硬度が非常に高い合金層(1104HV)が、回路基板の Cuめっきされたスルーホールへプレスフィット端子を圧入するときの力を受けて、軟ら カ 、部分 (表面硬度が 92HVの合金化されてレ、なレ、Snの部分)を保護し、端子表面 全体の硬度(735HV)が Cuめっきされたスルーホールの表面硬度(104HV)より上 回ったために、削れが発生しな力 たものと思われる。
[0097] 一方、比較例 1では、従来の Snめっき方法と同様、上記のように、合金化されてい ない Snが Sn— Ni合金層に混在している様子は観測されず、従来の Snめっきと同様 の表面硬度(25HV)であるため、めっき層の削れが発生した。
[0098] 次に、本発明に係るプレスフィット端子と回路基板のスルーホールとの接続信頼性 を評価するため、接続させた時の接続面の観察と高温環境下における接続特性 (接 触抵抗値の変化)を調べた。
[0099] (実施例 4)
銅合金を母材とするプレスフィット端子の接続部に下地めつき層として順に Niめつ き _Cuめっきをし、更に 0. 4 mの厚みに Snめっきした。その後、最高到達温度が 232°C +数 °Cになるように加熱—冷却処理(約 30秒)を行レ、、 Cuめっき層の上に Sn _Cu合金層を形成させた。このプレスフィット端子と回路基板の Cuめっきされたスル 一ホールとを圧入により接続させ、その接続界面を SIM (イオン電子顕微鏡)観察し た。また、高温環境下における接続特性を調べるため、接続させた状態のプレスフィ ット端子と回路基板を 125°Cの温度条件下で 1000時間放置させ、その時の接触抵 杭の経時変化を測定した。
[0100] (比較例 2)
銅合金を母材とするプレスフィット端子の接続部に Niめっきのみをしたプレスフイツ ト端子と、回路基板の Cuめっきされたスルーホールとを圧入により接続させ、接続界 面を SIM観察した。また、高温環境下における接続特性を調べるため、接続させた 状態のプレスフィット端子と回路基板を 105°Cの温度条件下で 500時間放置させ、そ の時の接触抵抗の経時変化を測定した。
[0101] 実施例 4及び比較例 2における接続界面の SIM像をそれぞれ図 6、 7に、高温環境 下での接続特性の結果をそれぞれ図 8及び 9に示す。
[0102] 本発明に係るプレスフィット端子とスルーホールとの接続界面(実施例 4)は、図 6の ように界面がきれいに密着しており、隙間がなくガスタイト性が維持されている。その 結果、高温環境下においても接続面のめっきの酸化劣化が発生しないため、図 8の ように時間の経過によっても接触抵抗の上昇が起こらず、安定した良好な接続特性 を示した。
[0103] 一方、 Niめっきのみがされた端子とスルーホールとの接続界面(比較例 2)は、図 7 のように界面に隙間が見られ、ガスタイト性がない状態であった。この状態で高温環 境下での接触抵抗の変化を追跡したところ、図 9のように時間の経過によって接触抵 抗が高くなる傾向が見られ、特に接触荷重が 50Nよりも小さい場合では顕著であり、 接続信頼性が低レ、ものとなった。 [0104] 以上より、本発明に係るプレスフィット端子は、従来の方法で Snめっきされたプレス フィット端子で起こっていた、スルーホールへの圧入時にスルーホールのエッジで端 子の Snめっき層が削られ、削れカスが出、回路のショートや誤作動等を生じると言う 問題が解消されることとなる。
[0105] 一方、このめつき層の削れを防ぐためにめつき金属を Niに変える場合には、接続信 頼性が低下するという問題があつたが、上記により本発明に係るプレスフィット端子で はこの問題も解消されることとなる。
[0106] 以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形 態に何ら限定されるものではなぐ本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が 可能である。
[0107] 例えば上記実施例において、下地めつき層が 1層であり、そのめつき金属が Cuであ る場合や、下地めつき層が 2層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Cu Niである場合、そして下地めつき層が 3層であり、そのめつき金属が端子母材表面 力 順に Cu— Ni— Cuである場合については特に示していなレ、が、 Snめっき層を 0 . 1 /i mなレ、し 0. 7 /i mの厚み幅にし、リフロー工程によってその最上層の下地めつ き金属と Snとの合金層を形成させかつ合金化されていない Snを合金層の最表層に 混在させることが重要であることから、これらにおいても適用可能であることは勿論で ある。
産業上の利用可能性
[0108] 本発明に係るプレスフィット端子は、自動車等の電気配線における電線基板同士 の接続に用いられ、車載時の高温、高振動などの過酷な条件においても高い接続 信頼性を有する接続端子として使用することができる。

Claims

請求の範囲
[1] 回路基板の導電性スルーホールに揷入されるプレスフィット端子において、前記ス ルーホールと電気的接触をするプレスフィット接続部の母材表面に下地めつき層が 1 層又は複数層形成され、その最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地 めっき金属との合金層が形成され、その合金層の最表層に合金化されていない Sn が混在していることを特徴とするプレスフィット端子。
[2] 前記合金化されていない Snは、前記合金層の最表層に島状に点在していることを 特徴とする請求項 1に記載のプレスフィット端子。
[3] 前記下地めつき層は 1層であり、そのめつき金属が Ni又は Cuであることを特徴とす る請求項 1または 2に記載のプレスフィット端子。
[4] 前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Ni—Cu 又は Cu—Niであることを特徴とする請求項 1または 2に記載のプレスフィット端子。
[5] 前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Cu— Ni
Cuであることを特徴とする請求項 1または 2に記載のプレスフィット端子。
[6] 前記合金化されていない Snは、前記合金層の最表面から数 nmないし 50nmの範 囲にあることを特徴とする請求項 1から 5のいずれかに記載のプレスフィット端子。
[7] 回路基板の導電性スルーホールに揷入されるプレスフィット端子の製造方法であつ て、前記スルーホールと電気的接触をするプレスフィット接続部の母材表面に下地め つき層を 1層又は複数層形成する下地めつき工程と、その最上層の下地めつき層の 上に Snめっき層を形成する Snめっき工程と、前記 Snめっき層を形成した後、熱処理 を行い、その最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地めつき金属との合 金層を形成させ、かつその合金層の最表層に合金化されてレ、なレ、Snを混在させるリ フロー工程とを備えることを特徴とするプレスフィット端子の製造方法。
[8] 前記リフロー工程においては、前記合金層の最表層に合金化されていない Snを島 状に点在させることを特徴とする請求項 7に記載のプレスフィット端子の製造方法。
[9] 前記 Snめっき層は、 0· 1 /i mないし 0· 7 μ mの厚み幅であることを特徴とする請求 項 7または 8に記載のプレスフィット端子の製造方法。
[10] 前記下地めつき層は 1層であり、そのめつき金属が Ni又は Cuであることを特徴とす る請求項 7から 9のいずれかに記載のプレスフィット端子の製造方法。
[11] 前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Ni— Cu 又は Cu—Niであることを特徴とする請求項 7から 9のいずれかに記載のプレスフイツ ト端子の製造方法。
[12] 前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Cu_Ni _Cuであることを特徴とする請求項 7から 9のいずれかに記載のプレスフィット端子の 製造方法。
[13] 前記リフロー工程における熱処理温度力 200°C以上 300°C以下であることを特徴 とする請求項 7から 12のいずれかに記載のプレスフィット端子の製造方法。
[14] プレスフィット端子と回路基板の導電性スルーホールとの接続構造であって、前記 プレスフィット接続部の母材表面には下地めつき層が 1層又は複数層形成され、その 最上層の下地めつき層の上に Snとその最上層の下地めつき金属との合金層が形成 され、その合金層の最表層に合金化されていない Snが混在し、かつ前記プレスフィ ット接続部の表面硬度が前記スルーホールの接続部の表面硬度より高いことを特徴 とするプレスフィット端子 回路基板間の接続構造。
[15] 前記合金化されていない Snは、前記合金層の最表層に島状に点在していることを 特徴とする請求項 14に記載のプレスフィット端子 回路基板間の接続構造。
[16] 前記下地めつき層は 1層であり、そのめつき金属が Ni又は Cuであることを特徴とす る請求項 14または 15に記載のプレスフィット端子 回路基板間の接続構造。
[17] 前記下地めつき層は 2層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Ni— Cu 又は Cu—Niであることを特徴とする請求項 14または 15に記載のプレスフィット端子 一回路基板間の接続構造。
[18] 前記下地めつき層は 3層であり、そのめつき金属が端子母材表面から順に Cu_Ni — Cuであることを特徴とする請求項 14または 15に記載のプレスフィット端子一回路 基板間の接続構造。
[19] 前記合金化されていなレ、 Snは、前記合金層の最表面から数 nmないし 50nmの範 囲にあることを特徴とする請求項 14から 18のいずれかに記載のプレスフィット端子一 回路基板間の接続構造。
PCT/JP2006/300526 2005-01-18 2006-01-17 プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子-回路基板間の接続構造 WO2006077827A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/664,934 US20080188100A1 (en) 2005-01-18 2006-01-17 Press-Fit Terminal, a Method for Manufacturing the Same, and a Structure of Connection Between a Press-Fit Terminal and a Circuit Board
JP2006553894A JPWO2006077827A1 (ja) 2005-01-18 2006-01-17 プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子−回路基板間の接続構造
DE112006000095T DE112006000095T5 (de) 2005-01-18 2006-01-17 Presssitzanschluss, Verfahren zur Herstellung hiervon, sowie Verbindungsanordnung zwischen einem Presssitzanschluss und einer Platine

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005-010235 2005-01-18
JP2005010235 2005-01-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2006077827A1 true WO2006077827A1 (ja) 2006-07-27

Family

ID=36692216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2006/300526 WO2006077827A1 (ja) 2005-01-18 2006-01-17 プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子-回路基板間の接続構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080188100A1 (ja)
JP (1) JPWO2006077827A1 (ja)
CN (1) CN101138134A (ja)
DE (1) DE112006000095T5 (ja)
WO (1) WO2006077827A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262861A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Kobe Steel Ltd プレスフィット端子
JP2012123953A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Kobe Steel Ltd Pcb端子及びその製造方法
JP2013037791A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板と端子金具の接続構造
EP2639887A1 (en) 2012-03-15 2013-09-18 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
WO2014045704A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ端子及びコネクタ端子用材料
KR20140112553A (ko) * 2012-02-03 2014-09-23 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 압입형 단자 및 그것을 사용한 전자 부품
US8888541B2 (en) 2011-08-30 2014-11-18 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
WO2016006469A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 プレスフィット端子および基板用コネクタ
JP2017059519A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 アイシン精機株式会社 プレスフィット端子
US10378100B2 (en) 2008-06-25 2019-08-13 Canon Anelva Corporation Sputtering apparatus and recording medium for recording control program thereof
JP2020200536A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC ホイスカーの抑制を改良したプレスフィット端子

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1788585B1 (en) * 2004-09-10 2015-02-18 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Conductive material for connecting part and method for fabricating the conductive material
EP2273621A4 (en) 2008-03-19 2011-07-13 Furukawa Electric Co Ltd TERMINAL FOR CONNECTOR AND METHOD FOR PRODUCING TERMINAL FOR CONNECTOR
RU2524400C2 (ru) * 2008-10-14 2014-07-27 Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. Система для передачи тепла между двумя соединяемыми элементами
JP5385683B2 (ja) 2009-05-22 2014-01-08 矢崎総業株式会社 コネクタ端子
JP5268970B2 (ja) * 2010-03-05 2013-08-21 豊田鉄工株式会社 プレスフィット端子
US9476392B2 (en) * 2011-02-04 2016-10-25 Ti Group Automotive Systems, Llc Fuel pump assembly
JP5086485B1 (ja) 2011-09-20 2012-11-28 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法
JP5284526B1 (ja) 2011-10-04 2013-09-11 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法
JP6029435B2 (ja) * 2012-06-27 2016-11-24 Jx金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品
JP5427945B2 (ja) * 2012-06-27 2014-02-26 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品
JP6050664B2 (ja) * 2012-06-27 2016-12-21 Jx金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品
WO2014017238A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用金属材料及びその製造方法、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品
JP5667152B2 (ja) * 2012-09-19 2015-02-12 Jx日鉱日石金属株式会社 表面処理めっき材およびその製造方法、並びに電子部品
CN104347147B (zh) * 2013-08-07 2016-09-28 泰科电子(上海)有限公司 在导电基材上形成锡镀层的方法以及利用该方法制成的电接触端子
US20150093923A1 (en) * 2013-09-27 2015-04-02 Lotes Co., Ltd Terminal
CN104513994A (zh) * 2013-09-29 2015-04-15 泰科电子(上海)有限公司 在导电基材上形成锡镀层的方法以及利用该方法制成的电接触端子
CN106165203B (zh) * 2014-04-03 2019-02-15 株式会社自动网络技术研究所 端子对以及具备端子对的连接器对
DE102014221087A1 (de) * 2014-10-17 2016-04-21 Robert Bosch Gmbh MIM-Einpresskontakt
JP6451385B2 (ja) * 2014-10-30 2019-01-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子金具及びコネクタ
DE102015200491A1 (de) * 2015-01-14 2016-07-14 Robert Bosch Gmbh Einpresskontakt mit einer einrollbar ausgebildeten Einpresszone
US9640889B2 (en) * 2015-04-20 2017-05-02 Te Connectivity Corporation Electrical connector having electrical contacts that include a precious metal plating
JP5900685B1 (ja) * 2015-04-30 2016-04-06 第一精工株式会社 コネクタ端子
US20170085016A1 (en) * 2015-09-18 2017-03-23 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Press-fit terminal
JP6750545B2 (ja) * 2016-05-19 2020-09-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 プレスフィット端子接続構造
JP6733491B2 (ja) * 2016-10-20 2020-07-29 株式会社オートネットワーク技術研究所 接続端子および接続端子の製造方法
DE102017100724A1 (de) 2017-01-16 2018-07-19 Ludger Sorig Elektrisches Einpresskontaktelement
WO2019012050A1 (de) * 2017-07-12 2019-01-17 ept Holding GmbH & Co. KG Einpressstift und verfahren zu dessen herstellung
JP2020047500A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 矢崎総業株式会社 端子嵌合構造
JP2020149805A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子、コネクタ、端子対、及びコネクタ対
JP6963593B2 (ja) * 2019-08-09 2021-11-10 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子付き電線
US11456548B2 (en) 2019-09-18 2022-09-27 International Business Machines Corporation Reliability enhancement of press fit connectors
CN112787123B (zh) * 2019-11-06 2022-11-22 华为技术有限公司 一种压接端子、信号接收模块及电子设备
CN112838399A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 昆山星锐利电子科技有限公司 一种压接端子及其制造方法和使用方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04235292A (ja) * 1991-01-10 1992-08-24 Kobe Steel Ltd 錫めっき銅合金材およびその製造方法
JPH083762A (ja) * 1994-06-22 1996-01-09 Nippon New Chrome Kk 耐食性磁性合金
JPH10302867A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk 嵌合型接続端子の製造方法
JPH11135226A (ja) * 1997-10-27 1999-05-21 Harness Syst Tech Res Ltd 嵌合型接続端子の製造方法
JP2004111172A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Icrex Kk プレスフィットピン

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3562719B2 (ja) * 2001-11-13 2004-09-08 矢崎総業株式会社 端子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04235292A (ja) * 1991-01-10 1992-08-24 Kobe Steel Ltd 錫めっき銅合金材およびその製造方法
JPH083762A (ja) * 1994-06-22 1996-01-09 Nippon New Chrome Kk 耐食性磁性合金
JPH10302867A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk 嵌合型接続端子の製造方法
JPH11135226A (ja) * 1997-10-27 1999-05-21 Harness Syst Tech Res Ltd 嵌合型接続端子の製造方法
JP2004111172A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Icrex Kk プレスフィットピン

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10378100B2 (en) 2008-06-25 2019-08-13 Canon Anelva Corporation Sputtering apparatus and recording medium for recording control program thereof
JP2010262861A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Kobe Steel Ltd プレスフィット端子
JP2012123953A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Kobe Steel Ltd Pcb端子及びその製造方法
JP2013037791A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 回路基板と端子金具の接続構造
US8888541B2 (en) 2011-08-30 2014-11-18 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
US9263819B2 (en) 2011-08-30 2016-02-16 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
US9240646B2 (en) 2011-08-30 2016-01-19 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
KR20140112553A (ko) * 2012-02-03 2014-09-23 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 압입형 단자 및 그것을 사용한 전자 부품
KR101649094B1 (ko) 2012-02-03 2016-08-19 제이엑스금속주식회사 압입형 단자 및 그것을 사용한 전자 부품
EP3206261A1 (en) 2012-03-15 2017-08-16 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
EP2639887A1 (en) 2012-03-15 2013-09-18 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Press-fit type connector terminal
JP2014063662A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk コネクタ端子及びコネクタ端子用材料
WO2014045704A1 (ja) * 2012-09-21 2014-03-27 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ端子及びコネクタ端子用材料
WO2016006469A1 (ja) * 2014-07-10 2016-01-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 プレスフィット端子および基板用コネクタ
JP2017059519A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 アイシン精機株式会社 プレスフィット端子
JP2020200536A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC ホイスカーの抑制を改良したプレスフィット端子
JP2022088463A (ja) * 2019-06-10 2022-06-14 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー ホイスカーの抑制を改良したプレスフィット端子
JP7270091B2 (ja) 2019-06-10 2023-05-09 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシー ホイスカーの抑制を改良したプレスフィット端子

Also Published As

Publication number Publication date
CN101138134A (zh) 2008-03-05
DE112006000095T5 (de) 2008-04-17
US20080188100A1 (en) 2008-08-07
JPWO2006077827A1 (ja) 2008-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006077827A1 (ja) プレスフィット端子とその製造方法及びプレスフィット端子-回路基板間の接続構造
JP5192878B2 (ja) コネクタおよびコネクタ用金属材料
KR100547382B1 (ko) 도금된 재료와 그것을 제조하는 방법, 커넥터용 터미널부재 및, 커넥터
US7824776B2 (en) Plated material and electric and electronic parts using the plated material
JP4402132B2 (ja) リフローSnめっき材及びそれを用いた電子部品
JP4653133B2 (ja) めっき材料および前記めっき材料が用いられた電気電子部品
EP2173012A1 (en) Fretting-resistant connector and process for manufacturing the same
JP2010267418A (ja) コネクタ
JP5261278B2 (ja) コネクタおよびコネクタ用金属材料
CN109845041B (zh) 连接端子及连接端子的制造方法
WO2021054108A1 (ja) ピン端子、コネクタ、コネクタ付きワイヤーハーネス、及びコントロールユニット
WO2021054107A1 (ja) ピン端子、コネクタ、コネクタ付きワイヤーハーネス、及びコントロールユニット
CN109715864A (zh) 导电性条材
CN109863260B (zh) 电触点、连接器端子对以及连接器对
TWI788016B (zh) 鍍覆材料及電子零件
JP7080942B2 (ja) 電子部品用めっき材料及び電子部品
WO2021054109A1 (ja) ピン端子、コネクタ、コネクタ付きワイヤーハーネス、及びコントロールユニット
US20220344847A1 (en) Pin terminal, connector, wiring harness with connector and control unit
JP2015042771A (ja) 電子部品用金属材料、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品
JP2015042772A (ja) 電子部品用金属材料、それを用いたコネクタ端子、コネクタ及び電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
DPE2 Request for preliminary examination filed before expiration of 19th month from priority date (pct application filed from 20040101)
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2006553894

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 11664934

Country of ref document: US

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 1120060000950

Country of ref document: DE

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 200680001517.6

Country of ref document: CN

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 06711806

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWW Wipo information: withdrawn in national office

Ref document number: 6711806

Country of ref document: EP

RET De translation (de og part 6b)

Ref document number: 112006000095

Country of ref document: DE

Date of ref document: 20080417

Kind code of ref document: P

REG Reference to national code

Ref country code: DE

Ref legal event code: 8607