WO2006054699A1

WO2006054699A1 - 医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキュリティ管理方法

Info

Publication number: WO2006054699A1
Application number: PCT/JP2005/021248
Authority: WO
Inventors: Satoshi Ikeda; Fumiaki Teshima
Original assignee: Kabushiki Kaisha Toshiba; Toshiba Medical Systems Corporation
Priority date: 2004-11-19
Filing date: 2005-11-18
Publication date: 2006-05-26
Also published as: US8621346B2; EP1813191B1; JP2006145882A; EP1813191A4; EP1813191A1; US20080004506A1; JP4761758B2

Abstract

　医用画像診断装置に、アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するスクリーンセーバ形状記憶部と、スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するスクリーンセーバ起動事象検出部と、アプリケーションの実行状態を検出するアプリケーション実行状態検出部と、スクリーンセーバ形状記憶部からアプリケーションの実行状態に応じたスクリーンセーバの形状を読み込んで、スクリーンセーバ画像情報を作成するスクリーンセーバ画面作成部と、スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出した旨の通知を受けて、アプリケーションの実行状態の検出を要求する一方、アプリケーション実行状態情報をスクリーンセーバ画面作成部に与えてスクリーンセーバ画像情報の作成を要求するスクリーンセーバ管理部とを備えた。

Description

明細書

医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキュリティ管理方法

技術分野

[0001] 本発明は、操作端末に表示遮蔽画面を表示させて特定の利用者以外の者が閲覧することが適切でない情報を秘匿することにより情報のセキュリティを確保する技術に係り、特に、表示遮蔽の起動中であっても複数の利用者が閲覧を希望する所望の情報を装置のステータスや各利用者のそれぞれの権限といった条件に応じて所望の表示方法で操作端末に表示させることが可能な医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキュリティ管理方法に関する。

背景技術

[0002] 従来、コンピュータの操作端末では、モニタに表示される情報が第三者に容易に閲覧されることのな、ように、一定時間何らの操作も行われなかった場合にスクリーンセーバが起動される。そして、このようなスクリーンセーノ機能によって、情報のセキユリティ管理が行われている。

[0003] スクリーンセーバ機能は、汎用コンピュータのみならず、各種医用画像診断装置や分析機器といった各種装置に備えられる操作端末にも設けられている。例えば、測定データ力グラフを作成して描画する機能を備えた分析機器にスクリーンセーバ制御機能を設け、測定中に例えば或る一定時間何らの操作も行われな力つた場合に、スクリーンセーバ制御機能によりスクリーンセーバを起動させる技術が考案されている (例えば特許文献 1参照)。

[0004] さらに、この分析機器には、モニタに表示されるスクリーンセーバ画面にクロマトダラムデータ処理部により計算された最新のグラフ結果を表示させる分析機器用データ処理装置を備える技術が考案されている。この技術では、グラフを使ってスクリーンセーバ画面を作成する手法やスクリーンセーバ画面上にグラフを貼り付ける手法が考案されている。

[0005] 従来の分析機器におけるスクリーンセーバ制御技術においては、グラフ結果等の特定の情報をスクリーンセーバ上に表示することのみが検討されて、る。分析機器のように目的に応じた単一の画像のみを表示させる装置であれば、予め定めた特定の情報をスクリーンセーバ上に表示することでその利便性を向上させることができる。

[0006] しかしながら、医用画像診断装置の操作端末にスクリーンセーバ機能を設ける場合には、事情が異なる。すなわち、医用画像診断装置には、撮影患者情報の登録機能、医用画像撮影機能、医用画像観察機能、フアイリング機能といったように複数の機能が備えられており、各機能に応じた様々な画像が医用画像診断装置の操作端末に表示されることとなる。また、医用画像診断装置の利用者の属性、例えば利用者が医師であるの力放射線技術士であるのかによつて、利用可能な機能が異なっているのが一般的である。

[0007] 従って、医用画像診断装置の操作端末にスクリーンセーバ機能を設ける場合には、従来の分析機器に用いられる技術のように、あら力じめ定められた特定の情報を用いてスクリーンセーバ画面を動的に作成することは適当でなぐ医用画像診断装置のステータスや利用者の権限に応じて、スクリーンセーバ起動中に表示させる画像情報を任意に定義させることが必要となる。この点、従来の分析機器に用いられるスクリーンセーバ制御技術にぉ、ては、そのようなことが一切考慮されて、な、。

[0008] ところで、スクリーンセーバ制御技術の基礎となる GUI (Graphical user interfa ce)は、一般に一定のルールに基づいてその表示項目の配置が決定される。例えば、患者氏名は、画面左上方に配置し、アプリケーション実行ボタンは画面下方に配置するといつたように、アプリケーション種別ごとに一定のルールを持って実行ボタン等の表示項目が配置されている。これは、物体の色、形状、配置位置が人間の物体認知に影響を与えるという特性を考慮したものである。

[0009] このような、人間の認知能力の特性を考えると、従来の分析機器に用いられるスクリーンセーバ制御技術のように、単にクロマトグラフの計算の途中経過を用いてスクリーンセーバ画面を作成することは、医用画像診断装置における操作端末の画面に表示すべきスクリーンセーバの制御技術としては適当ではない。なぜならば、医用画像診断装置でスクリーンセーバを用いる場合には、患者を特定し得る患者氏名等の患者のプライバシー情報を秘匿しつつ、アプリケーションの処理進行状況や検査リクェスト状況を始めとして複数の異なった意味を持つ情報を操作端末に表示する必要があるので、各情報の表示位置によっては、利用者の誤解を誘発する恐れがあるためである。

[0010] 従って、医用画像診断装置における操作端末のスクリーンセーバ画面上に情報を提示する場合には、利用者が日常業務において使用する画面と同じ色や同じ配置でスクリーンセーバ画面上に情報が表示されることが望ましい。しかしながら、従来の分析機器に用いられるスクリーンセーバ制御技術においては、そのようなことが一切考慮されていない。

特許文献 1：特開 2002— 229538号公報

[0011] 発明の開示

本発明は力かる従来の事情に対処するためになされたものであり、操作端末に表示遮蔽画面を表示させて特定の利用者以外の者が閲覧することが適切でない情報を秘匿することにより情報のセキュリティを確保する一方、表示遮蔽の起動中であつても複数の利用者が閲覧を希望する所望の情報を装置のステータスや各利用者のそれぞれの権限といった条件に応じて所望の表示方法で操作端末に表示させることが可能な医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキュリティ管理方法を提供することを目的とする。

[0012] 上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置において、表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶する表示遮蔽領域情報記憶部と、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出する表示遮蔽起動事象検出部と、前記表示遮蔽起動事象検出部で前記事象を検出すると、前記表示遮蔽領域情報記憶部から前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成する表示遮蔽画面作成部とを備えたものである。

[0013] また、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置において、アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するスクリーンセーバ形状記憶部と、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するスクリーンセーバ起動事象検出部と、前記アプリケーションの実行状態をアプリケーション実行状態情報として検出するアプリケーシヨン実行状態検出部と、前記スクリーンセーバ形状記憶部力前記アプリケーシヨンの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を読み込んで、読み込んだ前記スクリーンセーバの形状を基に前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するスクリーンセーバ画面作成部と、前記スクリーンセーバ起動事象検出部力前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出した旨の通知を受けて、前記アプリケーション実行状態検出部に前記アプリケーシヨンの実行状態の検出を要求する一方、前記アプリケーション実行状態検出部において検出された前記アプリケーション実行状態情報を受け取り、受け取った前記ァプリケーシヨン実行状態情報を前記スクリーンセーバ画面作成部に与えて前記スクリーンセーバ画像情報の作成を要求するスクリーンセーバ管理部とを備えたものである。

[0014] さらに、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理システムにおいて、表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶する表示遮蔽領域情報記憶部と、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出する表示遮蔽起動事象検出部と、前記表示遮蔽起動事象検出部で前記事象を検出すると、前記表示遮蔽領域情報記憶部から前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成する表示遮蔽画面作成部とを備えたものである。

[0015] 力！]えて、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理システムにおヽて、アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するスクリーンセーバ形状記憶部と、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するスクリーンセーバ起動事象検出部と

、前記アプリケーションの実行状態をアプリケーション実行状態情報として検出するァプリケーシヨン実行状態検出部と、前記スクリーンセーバ形状記憶部力前記アプリケーシヨンの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を読み込んで、読み込んだ前記スクリーンセーバの形状を基に前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するスクリーンセーバ画面作成部と、前記スクリーンセーバ起動事象検出部力前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出した旨の通知を受けて、前記アプリケーション実行状態検出部に前記ァプリケーシヨンの実行状態の検出を要求する一方、前記アプリケーション実行状態検出部において検出された前記アプリケーション実行状態情報を受け取り、受け取った前記アプリケーション実行状態情報を前記スクリーンセーバ画面作成部に与えて前記スクリーンセーバ画像情報の作成を要求するスクリーンセーバ管理部とを備えたものである。

[0016] また、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理方法において、表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶するステップと、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出するステップと、前記事象を検出すると前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成するステップとを有するものである。

[0017] さらに、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理方法にぉ、て、アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象が検出された場合に前記アプリケーションの実行状態を検出するステップと、前記記憶された前記スクリーンセーバの形状のうち、検出された前記アプリケーションの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を用いて前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するステップとを有するものである。

[0018] 力！]えて、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置のセキュリティ管理方法において、表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶するステップと、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出するステップと、前記事象を検出すると前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成するステップとを有するものである。 [0019] また、上述した目的を達成するために、本発明は、入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置のセキュリティ管理方法において、アプリケーシヨンの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象が検出された場合に前記アプリケーションの実行状態を検出するステップと、前記記憶された前記スクリーンセーバの形状のうち、検出された前記アブリケーシヨンの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を用いて前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するステップとを有するものである。

[0020] このような本発明に係る医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキュリティ管理方法によれば、操作端末に表示遮蔽画面を表示させて特定の利用者以外の者が閲覧することが適切でない情報を秘匿することにより情報のセキュリティを確保する一方、表示遮蔽の起動中であっても複数の利用者が閲覧を希望する所望の情報を装置のステータスや各利用者のそれぞれの権限といった条件に応じて所望の表示方法で操作端末に表示させることができる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 1の実施形態を示す構成図。

[図 2]図 1に示す X線 CT装置におけるステータスの遷移図。

[図 3]図 1に示す X線 CT装置のステータスが図 2に示す起動状態である場合に操作端末の表示装置に表示される操作画面の例を示す図。

[図 4]図 1に示す X線 CT装置のステータスが図 2に示す患者登録状態である場合に操作端末の表示装置に表示される操作画面の例を示す図。

[図 5]図 1に示す X線 CT装置のステータスが図 2に示す画像撮影状態である場合に操作端末の表示装置に表示される操作画面の例を示す図。

[図 6]図 1に示す X線 CT装置のステータスが図 2に示す画像観察状態である場合に操作端末の表示装置に表示される操作画面の例を示す図。

[図 7]図 1に示す X線 CT装置のステータスが図 2に示すフアイリング状態である場合に操作端末の表示装置に表示される操作画面の例を示す図。

圆 8]医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 1の実施形態の具体例を示す構成図。

[図 9]図 8に示す X線 CT装置のスクリーンセーバ形状記憶部に記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報を作成する際に基礎とされる画像撮影画面の例を示す図。

[図 10]図 8に示す X線 CT装置のスクリーンセーバ形状記憶部に記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 1の例を示す図。

[図 11]図 8に示す X線 CT装置のスクリーンセーバ形状記憶部に記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 2の例を示す図。

[図 12]図 8に示す X線 CT装置のスクリーンセーバ形状記憶部に記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 3の例を示す図。

[図 13]図 8に示す X線 CT装置のスクリーンセーバ形状記憶部に記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 4の例を示す図。

[図 14]図 8に示す X線 CT装置の操作端末にぉヽて、表示装置にスクリーンセーバ画面を表示させて情報のセキュリティ管理を行う際の流れを示すシーケンス図。

[図 15]各ステータスの情報を重ねて表示装置に表示する場合のスクリーンセーバ画面の一例を示す図。

圆 16]本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 2の実施形態を示す構成図。

[図 17]図 16に示す X線 CT装置の表示装置に操作画面として表示されるスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面の一例を示す図。

[図 18]図 16に示す X線 CT装置の表示装置に操作画面として表示されるスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面の別の一例を示す図。

圆 19]本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 3の実施形態を示す構成図。

[図 20]図 19に示す X線 CT装置の表示装置に表示されるスクリーンセーバの起動条件および解除条件を設定するための設定画面の一例を示す図。

発明を実施するための最良の形態 [0022] 以下、本発明に係る医用画像診断装置、セキュリティ管理システムおよびセキユリティ管理方法の実施の形態を説明する。

[0023] なお、本発明に係るセキュリティ管理システムは、汎用コンピュータに搭載されるものである。以下の説明では、医用機器の一例である医用画像診断装置の一部を構成するコンピュータである操作端末にセキュリティ管理システムを搭載する場合を例にとつて説明する。

[0024] 図 1は本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 1の実施形態を示す構成図である。

[0025] 医用画像診断装置の一例としての X線 CT装置 1は、装置本体 2並びに表示装置 3 および入力装置 4を有する操作端末 5を備え、操作端末 5にはセキュリティ管理システム 6が搭載される。ただし、セキュリティ管理システム 6を装置本体 2に搭載してもよぐ独立した外部システムとしてもよい。また、医用画像診断装置は、 MRKMagneti c resonance imaging)装、 X CT (Conputed tomography)装置、超音波診断装置、 PET (Positron emission conputed tomography)装置、 X線診断装置等の任意の医用画像診断装置とすることが可能であるが、ここでは、 X線 CT装置 1を例に説明する。

[0026] X線 CT装置 1は、操作端末 5の入力装置 4から受け取った情報により操作され、起動状態、患者登録、画像撮影、画像観察、フアイリングといったステータスを遷移可能にとることができる。

[0027] 図 2は、図 1に示す X線 CT装置 1におけるステータスの遷移図である。

[0028] 図 2に示すように、操作端末 5の操作により X線 CT装置 1を起動状態とすることができる。さらに、操作端末 5の操作により、起動状態から患者登録状態へ、患者登録状態から画像撮影状態へ、画像撮影状態から患者登録状態または画像観察状態へ、画像観察状態から患者登録状態またはフアイリング状態へ、フアイリング状態力患者登録状態または起動状態へ、それぞれステータスを遷移させることができる。各ステータスでは、操作端末 5の表示装置 3に操作画面が表示される。

[0029] 図 3は図 1に示す X線 CT装置 1のステータスが図 2に示す起動状態である場合に操作端末 5の表示装置 3に表示される操作画面の例を示す図である。 [0030] 図 3に示すように、 X線 CT装置 1のステータスが起動状態である場合には、表示装置 3に表示される操作画面を参照しつつ、入力装置 4の操作により新規業務、継続業務、終了等の指示を操作端末 5に入力することができる。つまり、起動状態では、 X 線 CT装置 1による処理の種類を選択することができる。

[0031] そして、利用者は、患者情報の登録を行う為に、操作画面を介した入力装置 4の操作により患者登録処理の開始を指示することができる。これにより、 X線 CT装置 1のステータスは起動状態から患者登録状態へと遷移する。

[0032] 図 4は図 1に示す X線 CT装置 1のステータスが図 2に示す患者登録状態である場合に操作端末 5の表示装置 3に表示される操作画面の例を示す図である。

[0033] 図 4に示すように、 X線 CT装置 1のステータスが患者登録状態である場合には、表示装置 3に操作画面として患者登録画面が表示される。そして、患者登録画面を参照しつつ、入力装置 4を操作することにより、これ力撮影する患者の属性情報の登録ゃ、撮影予定患者リストからの患者の選択を行うことができる。この患者登録画面の例では、患者の氏名、年齢等の患者の個人情報、他のアプリケーションの起動ボタン、装置のステータス情報等の情報が画面上に表示されて!、る。

[0034] この患者登録状態において、利用者は、操作画面を介した入力装置 4の操作により、患者情報の入力を行うか、あるいは、患者リストから患者情報を選択した後、画像撮影開始の指示を行うことができる。これにより、 X線 CT装置 1のステータスは、患者登録状態から画像撮影状態に遷移する。

[0035] 図 5は図 1に示す X線 CT装置 1のステータスが図 2に示す画像撮影状態である場合に操作端末 5の表示装置 3に表示される操作画面の例を示す図である。

[0036] 図 5に示すように、 X線 CT装置 1のステータスが画像撮影状態である場合には、表示装置 3に操作画面として画像撮影画面が表示される。そして、画像撮影画面を参照しつつ、入力装置 4を操作することにより、実際に医用画像の撮影を行うことができる。また、この画像撮影画面の例では、撮影対象の患者属性情報、撮影進拔状況、装置ステータス、他のアプリケーションの起動ボタン等の情報が画面上に表示されている。

[0037] この画像撮影状態にぉヽて、画像撮影が終了すると、利用者は操作画面を介した入力装置 4の操作により画像観察を行う旨の指示を X線 CT装置 1に与えることができる。これにより、 X線 CT装置 1のステータスは、画像撮影状態から画像観察状態へと遷移する。

[0038] 図 6は図 1に示す X線 CT装置 1のステータスが図 2に示す画像観察状態である場合に操作端末 5の表示装置 3に表示される操作画面の例を示す図である。

[0039] 図 6に示すように、 X線 CT装置 1のステータスが画像観察状態である場合には、表示装置 3に画像観察画面が表示される。そして、画像観察画面により撮影が終了した患者の撮影済みの画像を観察することができる。また、この画像観察画面の例では画像の他、 ID (IDentification)やスキャン時刻等の画像の属性情報、画像再構成の進拔状況、他のアプリケーションの起動ボタンなどが表示されて、る。

[0040] この画像観察状態において、利用者による画像観察が終了した時点で、入力装置 4の操作により画像をフアイリングする旨の指示を X線 CT装置 1に与えることができる。これにより、 X線 CT装置 1のステータスは、画像観察状態カもフアイリング状態へと遷移する。

[0041] 図 7は図 1に示す X線 CT装置 1のステータスが図 2に示すフアイリング状態である場合に操作端末 5の表示装置 3に表示される操作画面の例を示す図である。

[0042] 図 7に示すように、 X線 CT装置 1のステータスがフアイリング状態である場合には、表示装置 3に画像フアイリング画面が表示される。そして、画像フアイリング画面を参照しつつ、入力装置 4を操作することにより、撮影済み画像を図示しないファイルサーバに保管することができる。また、この画像フアイリング画面の例では、保存先を指定する欄や画像、保存対象データの属性情報等の情報が表示されて!ヽる。

[0043] このように、 X線 CT装置 1のみならず、各種の医用画像診断装置には、複数のステ一タスが存在し、それぞれステータスに応じた固有の情報が表示される。

[0044] このため、 X線 CT装置 1の操作端末 5には、各ステータスに応じた情報を表示装置 3に表示させるための表示情報作成部 7が設けられる。すなわち、表示情報作成部 7 は、入力装置 4からの情報を受け取って、 X線 CT装置 1の各ステータスに応じた情報を表示装置 3に表示させるための画像情報を作成して表示装置 3に与える機能を有する。 [0045] また、セキュリティ管理システム 6は、表示遮蔽領域情報記憶部 9、表示遮蔽起動事象検出部 10、表示遮蔽管理部 11および表示遮蔽画面作成部 13を備える。

[0046] セキュリティ管理システム 6の各構成要素である表示遮蔽領域情報記憶部 9、表示遮蔽起動事象検出部 10、表示遮蔽管理部 11および表示遮蔽画面作成部 13は、コンピュータにセキュリティ管理プログラムを読み込ませて構築することができる。ただし、セキュリティ管理システム 6の構成要素の一部あるいは全部を回路で構成してもよい。表示情報作成部 7についても同様である。

[0047] 表示遮蔽領域情報記憶部 9には、予め表示遮蔽を作用させる領域情報が記憶される。表示遮蔽の領域情報は、表示装置 3に表示させるべき表示遮蔽画面の起点、形状（四角形、円、楕円、ひし形、平行四辺形など）、大きさ等の情報を示すスクリーンデータで構成しても良、し、表示遮蔽画面情報を作成するためのプログラム等のように表示遮蔽画面を表示させるための間接的な情報であってもよい。

[0048] 表示遮蔽起動事象検出部 10は、表示遮蔽の起動条件となる事象を検出するために、操作履歴監視部 15及び操作監視部 16から構成される。

[0049] 操作履歴監視部 15は、操作端末 5の操作履歴を監視し、一定時間、操作端末 5が操作されなかったことを表示遮蔽の起動条件となる事象として検出する機能と、表示遮蔽の起動条件となる事象が検出された旨を表示遮蔽の起動要求として表示遮蔽管理部 11に通知する機能とを有する。すなわち、操作履歴監視部 15は、キーやマウス等の入力装置 4からのキー入力イベントやマウス操作イベントの最終検出時からの経過時間を測定し、経過時間が予め定められて一定時間を経過した場合に操作端末 5が操作されな力つたものとして検出することができる。

[0050] 操作監視部 16は、操作端末 5の操作を監視し、入力装置 4により予め定められた一連のキー入力操作が行われたことを表示遮蔽の起動条件あるいは解除条件となる事象として検出する機能と、これらの事象が検出された旨のキー入力操作情報を表示遮蔽の起動要求ある、は表示遮蔽の解除要求として表示遮蔽管理部 11に通知する機能とを有する。

[0051] すなわち、操作監視部 16は、入力装置 4によるキー入力イベントやマウス操作ィべントを捕捉し、事前に定義されたキー操作やマウス操作と合致するかどうかの判断を行うことができる。尚、キー入力については、特定の 1つのキー入力を監視対象としても良いし、複数のキーの同時入力あるいは、複数キーの順次入力を監視の対象としても良い。また、キー入力操作情報は、表示遮蔽の起動要求であるか表示遮蔽の解除要求であるかが識別可能となるような情報にすることができるが、識別可能とせずに表示遮蔽管理部 11が、キー入力操作情報が表示遮蔽の起動要求であるか表示遮蔽の解除要求であるかを判断するようにしてもょ、。

[0052] 表示遮蔽管理部 11は、操作履歴監視部 15や操作監視部 16から表示遮蔽の起動要求を受けた場合に、表示遮蔽画面作成部 13に表示遮蔽画面の作成と表示を要求する機能を有する。

[0053] また、表示遮蔽管理部 11は、操作監視部 16から一連のキー入力操作情報を表示遮蔽の解除要求として受けた場合に、キー入力操作情報が表示遮蔽の解除条件に合致して!/、る力否かを判定する機能と、キー入力操作情報が表示遮蔽の解除条件に合致していると判定した場合には表示遮蔽画面作成部 13に表示遮蔽画面の非表示要求を与える機能とを有する。尚、必要に応じて表示遮蔽管理部 11に表示装置 3 に認証画面情報を与えることにより認証画面を表示させる機能と、入力装置 4から受けた利用者の認証情報を用いて認証を行う機能を設け、認証に成功した場合にのみ表示遮蔽画面作成部 13に表示遮蔽画面の非表示要求を与えるように構成することができる。

[0054] 表示遮蔽画面作成部 13は、表示遮蔽管理部 11から受けた表示遮蔽画面の作成の要求に基づいて、表示遮蔽画面として表示装置 3に表示させるべき表示遮蔽の領域情報を表示遮蔽領域情報記憶部 9から取得する機能と、取得した表示遮蔽領域情報に基づいて、表示遮蔽画面情報を作成して表示装置 3に与えることにより表示遮蔽画面を表示装置 3に表示させる機能とを有する。

[0055] 図 8は、医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 1の実施形態の具体例を示す構成図である。

[0056] 医用画像診断装置の一例としての X線 CT装置 1Aは、装置本体 2並びに表示装置 3および入力装置 4を有する操作端末 5を備え、操作端末 5にはセキュリティ管理システム 6Aが搭載される。 X線 CT装置 1Aの操作端末 5には、アプリケーション実行部 1 8が設けられる。アプリケーション実行部 18は、入力装置 4から受けた指示に従って、各ステータスにお、て様々なアプリケーションを実行させる機能を有する。

[0057] また、操作端末 5には、表示遮蔽領域情報記憶部 9の一例としてのスクリーンセーバ形状記憶部 9aと、表示遮蔽起動事象検出部 10の一例としてのスクリーンセーバ起動事象検出部 10aと、表示遮蔽管理部 11の一例としてのスクリーンセーバ管理部 11 aと、表示遮蔽画面作成部 13の一例としてのスクリーンセーバ画面作成部 13aとを備える。さらに、操作端末 5には、アプリケーション実行状態検出部 19を備える。セキュリティ管理システム 6Aは、本発明に係るセキュリティ管理方法により、 X線 CT装置 1A のセキュリティ管理を行うシステムである。なお、図 8に示された X線 CT装置 1Aにおいて、図 1に示した X線 CT装置 1と同一の構成要素には同符号を付して説明を省略する。

[0058] セキュリティ管理システム 6Aの各構成要素であるスクリーンセーバ形状記憶部 9a、スクリーンセーバ起動事象検出部 10a、スクリーンセーバ管理部 l la、スクリーンセーバ画面作成部 13aおよびアプリケーション実行状態検出部 19は、コンピュータにセキユリティ管理プログラムを読み込ませて構築することができる。ただし、セキュリティ管理システム 6Aの構成要素の一部あるいは全部を回路で構成してもよヽ。表示情報作成部 7やアプリケーション実行部 18についても同様である。

[0059] スクリーンセーバ起動事象検出部 10aの操作履歴監視部 15aは、操作端末 5の操作履歴を監視し、一定時間、操作端末 5が操作されな力つたことをスクリーンセーバの起動条件となる事象として検出する機能と、スクリーンセーバの起動条件となる事象が検出された旨をスクリーンセーバの起動要求としてスクリーンセーバ管理部 11a に通知する機能とを有する。すなわち、操作履歴監視部 15aは、キーやマウス等の入力装置 4からのキー入力イベントやマウス操作イベントの最終検出時力もの経過時間を測定し、経過時間が予め定められて一定時間を経過した場合に操作端末 5が操作されなかったものとして検出することができる。

[0060] 操作監視部 16aは、操作端末 5の操作を監視し、入力装置 4により予め定められた一連のキー入力操作が行われたことをスクリーンセーバの起動条件あるいは解除条件となる事象として検出する機能と、これらの事象が検出された旨のキー入力操作情報をスクリーンセーバの起動要求あるいはスクリーンセーバの解除要求としてスクリーンセーバ管理部 11aに通知する機能とを有する。

[0061] すなわち、操作監視部 16aは、入力装置 4によるキー入力イベントやマウス操作ィベントを捕捉し、事前に定義されたキー操作やマウス操作と合致するかどうかの判断を行うことができる。尚、キー入力については、特定の 1つのキー入力を監視対象としても良いし、複数のキーの同時入力あるいは、複数キーの順次入力を監視の対象としても良い。また、キー入力操作情報は、スクリーンセーバの起動要求である力スクリーンセーバの解除要求であるかが識別可能となるような情報にすることができるが、識別可能とせずにスクリーンセーバ管理部 11aが、キー入力操作情報力スクリーンセーバの起動要求である力スクリーンセーバの解除要求であるかを判断するようにしてちょい。

[0062] スクリーンセーバ管理部 11aは、操作履歴監視部 15aや操作監視部 16aからスクリーンセーバの起動要求を受けた場合に、アプリケーション実行状態検出部 19にアブリケーシヨンの実行状態の通知を要求する機能と、アプリケーション実行状態検出部 19からアプリケーションの実行状態の通知を受けてスクリーンセーバ画面作成部 13a にスクリーンセーバ画面の作成と表示を要求する機能とを有する。このとき、スクリーンセーバ画面の作成と表示の要求には、アプリケーションの実行状態の通知であるアプリケーションの実行状態情報が含められる。

[0063] また、スクリーンセーバ管理部 11aは、操作監視部 16aから一連のキー入力操作情報をスクリーンセーバの解除要求として受けた場合に、キー入力操作情報カ^クリーンセーバの解除条件に合致している力否かを判定する機能と、キー入力操作情報がスクリーンセーバの解除条件に合致していると判定した場合にはスクリーンセーバ画面作成部 13aにスクリーンセーバ画面の非表示要求を与える機能とを有する。尚、必要に応じてスクリーンセーバ管理部 11aに表示装置 3に認証画面情報を与えることにより認証画面を表示させる機能と、入力装置 4から受けた利用者の認証情報を用いて認証を行う機能を設け、認証に成功した場合にのみスクリーンセーバ画面作成部 1 3aにスクリーンセーバ画面の非表示要求を与えるように構成することができる。

[0064] アプリケーション実行状態検出部 19は、スクリーンセーバ管理部 11aからアプリケーシヨンの実行状態の通知要求を受けた場合に、アプリケーション実行部 18から取得した実行中のアプリケーション情報に基づいて、スクリーンセーバ管理部 11aからの要求を受けた時点における X線 CT装置 1Aのアプリケーションの実行状態をアプリケーシヨン実行状態情報として検出する機能と、検出したアプリケーションの実行状態をスクリーンセーバ管理部 1 laに通知する機能とを有する。

[0065] このとき、アプリケーション実行状態検出部 19が取得するアプリケーションの実行状態情報には、アプリケーションの実行ステータスが少なくとも含まれ、その他にアプリケーシヨンを利用している利用者の属性を示す利用者情報やアプリケーションの種別等の任意の情報を含めることができる。利用者情報は、利用者を一意に識別する識別子であっても良いし、利用者の役割を示す役割識別情報であっても良い。また、 X線 CT装置 1Aのステータスについては、前述した例に限定されず、画面の種類を判別できるように、 X線 CT装置 1 A毎に予め定義することができる。

[0066] スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ管理部 11aから受けたスクリーンセーバ画面の作成と表示の要求に含まれるアプリケーション実行状態情報に基づいて、スクリーンセーバ画面として表示装置 3に表示させるべきスクリーンセーバの画面形状情報 (スクリーンセーバ画面形状情報)をスクリーンセーバ形状記憶部 9aから取得する機能と、取得したスクリーンセーバ画面形状情報に基づいて、スクリーンセーバ画面情報を作成して表示装置 3に与えることによりスクリーンセーバ画面を表示装置 3に表示させる機能とを有する。

[0067] スクリーンセーバ形状記憶部 9aには、予めアプリケーション実行状態別に作成されたスクリーンセーバ画面形状情報が記憶される。スクリーンセーバ画面形状情報は、表示装置 3に表示させるべきスクリーンセーバ画面の起点、形状（四角形、円、楕円、ひし形、平行四辺形など）、大きさ等の情報を示すスクリーンデータで構成しても良いし、スクリーンセーバ画面情報を作成するためのプログラム等のようにスクリーンセーバ画面を表示させるための間接的な情報であってもよい。

[0068] 図 9は図 8に示す X線 CT装置 1 Aのスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報を作成する際に基礎とされる画像撮影画面の例を示す図である。 [0069] 例えば、図 9に示すような画像撮影画面に適用するスクリーンセーバ画面の形状を設定する場合について説明する。図 9に示す画像撮影画面は、患者属性情報表示領域、アプリケーション操作領域および装置ステータス領域に分割されて構成される。この画像撮影画面において、患者属性情報表示領域およびアプリケーション操作領域をスクリーンセーバにより保護する場合には、患者属性情報表示領域とアプリケーシヨン操作領域とを合わせた多角形がスクリーンセーバの画面形状となる。

[0070] このため、画像撮影画面の患者属性情報表示領域とアプリケーション操作領域とを合わせた多角形のスクリーンデータがアプリケーション実行状態と関連付けられて、スクリーンセーバ画面形状情報としてスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶される。尚、画像撮影画面を介したアプリケーションの実行状態 (アプリケーションの実行ステ一タス)としては、例えば、患者登録状態や画像撮影状態といった実行状態が挙げられる。

[0071] 図 10は図 8に示す X線 CT装置 1Aのスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 1の例を示す図である。

[0072] スクリーンセーバ画面形状情報は、例えば図 10に示すように、アプリケーションの実行状態とファイル形式のスクリーンデータとを互いに関連付けて構成される。例えば、アプリケーションの実行状態が患者登録を行う状態である場合には、 AAA. BM Pのスクリーンデータがスクリーンセーバの画面形状となる。

[0073] 図 11は図 8に示す X線 CT装置 1Aのスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 2の例を示す図である。

[0074] また、スクリーンセーバ画面形状情報は、例えば図 11に示すように、アプリケーションの実行状態に実行内容のみならず利用者の権限や属性を示す利用者情報を付カロして構成することもできる。例えば、アプリケーションの実行状態が、技師が患者登録を行う状態である場合には、 AA2. BMPのスクリーンデータがスクリーンセーバの画面形状となる。

[0075] 図 12は図 8に示す X線 CT装置 1Aのスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 3の例を示す図である。

[0076] さらに、スクリーンセーバ画面形状情報は、例えば図 12に示すように、アプリケーシヨンの実行状態と多角形の頂点を示すスクリーン頂点データとを互いに関連付けて構成することもできる。例えば、アプリケーションの実行状態が、医師が患者登録を行う状態である場合には、スクリーン頂点データ { (100, 900) (100, 0) (0, 400) (40 0, 500) (700, 500) (700, 900) }で定まる多角形の領域力 ^スクリーンセーノの画面形状となる。

[0077] 図 13は図 8に示す X線 CT装置 1 Aのスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されるスクリーンセーバ画面形状情報の第 4の例を示す図である。

[0078] また、スクリーンセーバ画面形状情報は、例えば図 13に示すように、アプリケーションの実行状態に、画面の分割領域を特定する領域名並びに各領域を表示させるか否か (スクリーンセーバにより遮蔽するか否か)を示す表示有無情報を互いに関連付けて構成することもできる。図 13の例では、アプリケーションの実行状態が、医師が患者登録を行う状態である場合には、装置ステータス領域が表示装置 3に表示される一方、患者属性情報表示領域およびアプリケーション操作領域が非表示となるようなスクリーンセーバの画面形状となる。この場合、各領域は、図 9に示す患者属性情報表示領域、アプリケーション操作領域および装置ステータス領域等の領域に限定されるわけではなぐ任意の領域に分割して定義することができる。

[0079] このように様々な形式でスクリーンセーバ画面形状情報を作成し、スクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶しておくことができる。尚、図 12や図 13の例で示したように、スクリーンセーバ画面の形状を定義するスクリーンデータそのものをスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶させない場合には、スクリーンセーバ画面作成部 13aおいて、スクリーンセーバ画面形状情報を基に、スクリーンセーバ画面情報が生成されることになる。

[0080] 次に X線 CT装置 1 Aの動作および処理について説明する。

[0081] 図 14は、図 8に示す X線 CT装置 1Aの操作端末 5において、表示装置 3にスクリーンセーバ画面を表示させて情報のセキュリティ管理を行う際の流れを示すシーケンス図であり、図中 Sに数字を付した符号はシーケンス図の各ステップを示す。

[0082] まず、予め X線 CT装置 1 Aは起動されて任意のステータスとなる。そして、操作端末 5に設けられた表示装置 3には図 3〜図 7の例に示すような各ステータスに応じた操作画面が表示される。そして、操作履歴監視部 15aにより操作端末 5の操作履歴が監視され、併行して操作監視部 16aにより入力装置 4によるキー入力イベントやマウス操作イベントが捕捉される。

[0083] この状態で、ステップ S 1において、例えば、一定期間、キーやマウス等の入力装置 4によるキー入力やマウス操作が行われな力つた場合、操作履歴監視部 15aは操作端末 5が操作されなカゝつたものとして検出する。すなわち、操作履歴監視部 15aは、最後のキー入力やマウス操作等の入力装置 4の操作が行われた時刻からの経過時間 (未操作時間）を計測し、経過時間が予め定められた時間を超えた時点で、操作端末 5が一定期間操作されなカゝつたものとして検出する。

[0084] そして、操作履歴監視部 15aは、操作端末 5が一定期間行われなカゝつたという事象発生を通知するためのメッセージをスクリーンセーバ管理部 11aにスクリーンセーバの起動要求として与える。

[0085] 一方、ステップ S2にお!/、て、予め定義されて!、るスクリーンセーバ起動のための一定のキー入力や一定のマウス操作が行われた場合には、特定のキー入力を監視している操作監視部 16aにより一連のキー入力操作が行われたことが検出される。そして、操作監視部 16aは、スクリーンセーバ管理部 11aにスクリーンセーバの起動要求として操作端末 5により一連のキー入力操作が行われた旨のメッセージを通知する。

[0086] つまり、操作履歴監視部 15aや操作監視部 16aは、監視対象に予め設定された事象が発生した時点で、スクリーンセーバ管理部 11aに対して、スクリーンセーバの起動要求の通知を行う。この時、スクリーンセーバ起動のための一定のキー入力や一定のマウス操作が行われた場合には、必要に応じてスクリーンセーバ管理部 11aへのスクリーンセーバの起動要求の通知に、入力されたキー種別が含められる。

[0087] 次に、ステップ S3において、スクリーンセーバ管理部 11aは、スクリーンセーバ起動要求を受信すると、スクリーンセーバの起動条件を満たしているか否かを判定し、起動条件を満たしている場合にはスクリーンセーバの起動を開始するために、アプリケーシヨン実行状態検出部 19に対して X線 CT装置 1Aにおけるアプリケーションの実行状態の通知を要求する。このため、アプリケーション実行状態検出部 19は、アプリケーシヨン実行部 ₁₈から取得した実行中のアプリケーション情報に基づいて、スクリーンセーバ管理部 11aからの要求を受けた時点における X線 CT装置 1Aのアプリケーシヨンの実行状態を検出する。

[0088] 尚、アプリケーションの実行状態の検出は、アプリケーション実行部 18が各アプリケーシヨンを実行させる度に、予めアプリケーション実行部 18からアプリケーション実行状態検出部 19に実行中のアプリケーション情報が通知されるようにし、アプリケーション実行状態検出部 19が最新の実行中のアプリケーション情報を更新しつつ記憶するようにすることができる。ただし、アプリケーション実行状態検出部 19がスクリーンセーバ管理部 11aからアプリケーションの実行状態の通知要求を受けた時点で、アプリケーシヨン実行部 ₁₈に実行中のアプリケーションを問い合わせるようにすることもできる。

[0089] 次に、ステップ S4において、スクリーンセーバ管理部 11aは、スクリーンセーバ画面作成部 13aにスクリーンセーバ画面の作成と表示を要求する。尚、スクリーンセーバ画面の作成と表示の要求には、アプリケーション実行状態検出部 19からスクリーンセーバ管理部 11aに与えられた、 X線 CT装置 1Aのステータスや利用者情報を含むァプリケーシヨンの実行状態に関する情報が含められる。

[0090] 次に、ステップ S5において、スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ管理部 11aから受けたスクリーンセーバ画面の作成と表示の要求に含まれるアプリケーシヨン実行状態情報に基づいてスクリーンセーバ画面として表示装置 3に表示させるべきスクリーンセーバ画面形状情報をスクリーンセーバ形状記憶部 9aから取得する。そして、スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ形状記憶部 9aから取得したスクリーンセーバ画面形状情報に基づいて、スクリーンセーバ画面情報を作成して表示装置 3に与える。これにより、表示装置 3には、スクリーンセーバ画面作成部 13aにより作成されたスクリーンセーバ画面が表示され、スクリーンセーバの起動が完了することになる。

[0091] ここで、表示装置 3に表示されたスクリーンセーバ画面は、各ステータスにおけるァプリケーシヨンの実行状態ごとに利用者の属性や権限に応じた形状であるため、利用者やアプリケーションの実行状態に応じて、特定の利用者以外の者が閲覧することが適切でない情報のみを選択的に秘匿することにより情報のセキュリティを確保することができる。さらに、スクリーンセーバ起動中であっても複数の利用者が閲覧を希望する所望の情報をアプリケーションの実行状態や各利用者の権限といった条件に応じて所望の表示方法で操作端末 5の表示装置 3に表示させることができる。

[0092] そして、スクリーンセーバの起動を解除するためには、利用者が操作端末 5の入力装置 4を操作する。

[0093] このため、ステップ S6において、操作監視部 16aにより入力装置 4のキー入力監視が行われ、操作監視部 16aは、入力装置 4の任意のキーの入力あるいは予め定められたキー入力やマウス操作等の何らかの操作が行われたことを検出する。そして、操作監視部 16aは、一連のキー入力操作が行われた旨の一連のキー入力操作情報をスクリーンセーバ管理部 11aに通知する。

[0094] 次に、ステップ S7において、スクリーンセーバ管理部 11aはスクリーンセーバが起動された状態であることから、操作監視部 16aから受けたキー入力操作情報をスクリーンセーバの解除要求と解釈し、キー入力操作情報力 Sスクリーンセーバの解除条件に合致している力否かを判定する。そして、キー入力操作情報がスクリーンセーバの解除条件に合致していると判定した場合には、スクリーンセーバの起動を解除するため認証画面情報を表示装置 3に与える。

[0095] このため、表示装置 3にスクリーンセーバの起動を解除するため認証画面が表示され、利用者は認証画面を介して入力装置 4から IDやパスワードを入力することにより、スクリーンセーバの解除を指示することができる。このとき、スクリーンセーバの解除を指示することができる利用者は、 X線 CT装置 1Aにログイン中の利用者のみとすることが望ましいが、それに限られるわけではない。例えば、利用者と同じ権限グループに属する利用者にスクリーンセーバの解除権限を与えても良いし、利用者の他に管理者のみにスクリーンセーバの解除権限を与えるようにしても良、。

[0096] そして、スクリーンセーバ管理部 11aは入力装置 4に入力された利用者の認証情報を受け取って認証を行い、認証に成功した場合にはスクリーンセーバ画面作成部 13 aにスクリーンセーバ画面の非表示要求を与える。

[0097] 次に、ステップ S7において、スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ管理部 11aから受けたスクリーンセーバ画面の非表示要求に従って、表示装置 3に表示されたスクリーンセーバを解除させる。そして、利用者は操作端末 5の表示装置 3を参照しつつ、入力装置 4の操作により所望のアプリケーションを利用することができる。

[0098] なお、アプリケーション実行部 18にて、各ステータスのアプリケーションをそれぞれ実行し、各ステータスの情報を重ねて表示装置 3に表示する場合がある。その場合、ステップ S3において、スクリーンセーバ管理部 11aは、スクリーンセーバの起動を開始するために、アプリケーション実行状態検出部 19に対して最近に実行されたアプリケーシヨンの実行状態の通知を要求する。このため、アプリケーション実行状態検出部 19は、アプリケーション実行部 18から取得した実行中のアプリケーション情報に基づいて、アプリケーションの最近の実行状態を検出する。

[0099] 図 15は、各ステータスの情報を重ねて表示装置 3に表示する場合のスクリーンセーバ画面の一例を示す図である。

[0100] 図 15は、各ステータス、例えば図 2に示した患者登録状態、画像撮影状態および画像観察状態のアプリケーションをそれぞれ実行し、各ステータスの情報を重ねて表示装置 3に表示する場合のスクリーンセーバ画面を示している。患者登録状態のァプリケーシヨンの実行が最近である場合には、ステップ S5において、スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ管理部 11aから受けたスクリーンセーバ画面の作成と表示の要求に含まれる患者登録状態の情報に基づいてスクリーンセーバ画面として表示装置 3に表示させるべきスクリーンセーバ画面形状情報をスクリーンセーバ形状記憶部 9aから取得する。そして、スクリーンセーバ画面作成部 13aは、スクリーンセーバ形状記憶部 9aから取得したスクリーンセーバ画面形状情報に基づいて、スクリーンセーバ画面情報を作成して表示装置 3に与える。

[0101] よって、表示装置 3の最前面に表示された患者登録状態の情報のうち、特定の利用者以外の者が閲覧することが適切でない情報のみを選択的に秘匿することにより情報のセキュリティを確保することができる。図 15では、患者登録状態の情報のうち、患者属性情報表示領域のみを秘匿しているものとする。なお、患者登録状態の情報の後面に表示された画像撮影状態の情報および画像観察状態の情報であっても、最前面に表示された患者登録状態の情報によって隠れない領域を秘匿するようにしてもよい。

[0102] 以上のような X線 CT装置 1およびセキュリティ管理システム 6によれば、所望の領域情報に従った表示遮蔽画面を表示させることができる。このため、利用者が日常業務にお、て使用する画面と同じ色や配置で表示遮蔽画面が表示されるようにすることができる。

[0103] また、 X線 CT装置 1Aおよびセキュリティ管理システム 6Aによれば、ステータスゃァプリケーシヨンの実行状態に応じた所望の形状のスクリーンセーバ画面を表示させることができる。さらに、ステータスのみならず、アプリケーションを利用する利用者によつても、スクリーンセーバ画面を所望の形状として表示させることができる。このため、利用者が日常業務において使用する画面と同じ色や配置でスクリーンセーバ画面が表示されるよう〖こすることができる。

[0104] この結果、利用条件に応じて表示装置 3上に表示された情報を選択的かつ変更可能に秘匿することにより情報のセキュリティを確保することができる一方、利用者が閲覧を希望する所望の情報を表示させることができる。

[0105] 図 16は本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 2の実施形態を示す構成図である。

[0106] 図 16に示された、医用画像診断装置の一例としての X線 CT装置 1Bでは、セキユリティ管理システムにスクリーンセーバ形状設定部 20aを設けた点が図 8に示す X線 C T装置 1Aと相違する。他の構成および作用については図 8に示す X線 CT装置 1Aと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。

[0107] すなわち X線 CT装置 1Bのセキュリティ管理システム 6Bには、表示遮蔽の領域情報を設定する表示遮蔽情報設定部 20の一例としてのスクリーンセーバ形状設定部 2 Oaが設けられる。スクリーンセーバ形状設定部 20aは、入力装置 4からの入力を受けて、アプリケーション実行状態とスクリーンセーバの画面形状を関連付けることによりスクリーンセーバ画面形状情報を作成する機能と、作成したスクリーンセーバ画面形状情報をスクリーンセーバ形状記憶部 9aに書き込むことにより記憶させる機能とを有する。

[0108] このとき、スクリーンセーバ形状設定部 20aは、表示装置 3にスクリーンセーバ画面形状情報の作成のために必要な操作画面を表示させることができるように構成される

[0109] 図 17は、図 16に示す X線 CT装置 1Bの表示装置 3に操作画面として表示されるスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面の一例を示す図である。

[0110] スクリーンセーバ形状設定部 20aからはスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面情報が表示装置 3に与えられ、表示装置 3には、例えば図 17に示すようなスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面が表示される。

[0111] スクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面には、例えばスクリーンセーバ画面の表示対象となる画面の種別を選択する画面種別欄 21、利用者であるユーザの種別を選択するユーザ種別欄 22、領域を定義するためのツールを利用するための領域指定パレット 23、スクリーンセーバ起動時に定義された領域を表示にするか非表示にする力を指定するための領域種別を指定する領域種別欄 24、スクリーンセーバ画面のサンプル画像を表示するためのサンプル画像表示領域 25が設けられる。

[0112] そして、利用者が入力装置 4の操作により、画像撮影画面等の画面種別および医師等のユーザ種別を選択すると、利用者の属性に応じた画面のサンプル画像がサンプル画像表示領域 25に表示される。そうすると、利用者は領域指定パレット 23に備えられた図形や線の描画ツールを利用してサンプル画像上に領域を定義することができる。次に、定義した領域が表示にすべき領域であるか非表示にすべき領域であるかといった領域の表示属性を領域種別欄 24において指定する。すなわち、スクリーンセーバ起動時に表示した、領域に対しては、表示領域として設定する。

[0113] このようにして、スクリーンセーバの形状を決定したら、決定した形状を含めたスクリーンセーバ画面形状情報を作成し、スクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶させることができる。図 17に示すスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面を介してスクリーンセーバ画面形状情報を作成した場合には、図 10〜図 12に示すような形式でスクリーンセーバ画面形状情報力 Sスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されることになる。

[0114] 図 18は、図 16に示す X線 CT装置 1Bの表示装置 3に操作画面として表示されるスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面の別の一例を示す図である。 [0115] 表示装置 3には、例えば図 18に示すようなスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面が表示されるよう〖こすることもできる。

[0116] スクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面には、例えばスクリーンセーバ画面の表示対象となる画面の種別を選択する画面種別欄 21および利用者であるユーザの種別を選択するユーザ種別欄 22の他、予め分割された複数の領域を表示にするか非表示にするかを指定する領域種別欄 24が設けられる。

[0117] そして、利用者が入力装置 4の操作により、画像撮影画面等の画面種別および医師等のユーザ種別を選択すると、利用者の属性に応じた画面において予め分割された複数の領域を表示にするか非表示にする力を指定する領域種別欄 24が例えば表意形式で表示される。例えば、画面種別が画像撮影であり、ユーザ種別が医師である場合には、領域名は患者属性情報表示領域、アプリケーション操作領域および装置ステータス領域となる。そうすると、利用者は表意形式で表示された領域種別欄 24 において、各領域に対して、表示させるか、あるいは非表示とするかの設定を行うことができる。

[0118] このようにして、スクリーンセーバの形状を決定したら、決定した形状を含めたスクリーンセーバ画面形状情報を作成し、スクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶させることができる。図 18に示すスクリーンセーバ画面形状情報の作成用画面を介してスクリーンセーバ画面形状情報を作成した場合には、図 13に示すような形式でスクリーンセーバ画面形状情報力 Sスクリーンセーバ形状記憶部 9aに記憶されることになる。

[0119] つまり、以上のような X線 CT装置 1Bおよびセキュリティ管理システム 6Bは、利用者力 Sスクリーンセーバ画面形状情報を所望の内容で作成することができるようにしたものである。このため、 X線 CT装置 1Bおよびセキュリティ管理システム 6Bによれば、図 8に示す X線 CT装置 1Aと同様な効果に加え、各利用者がそれぞれの役割や権限に応じてスクリーンセーバの形状を所望の形状に設定することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。特に、図 18に示すように、予め画面毎に定められた領域に対して、表示するか非表示とするかにつ、てのみ利用者が設定するように構成すれば、より簡易にスクリーンセーバ画面形状情報を作成することが可能となる。 [0120] 図 19は本発明に係る医用画像診断装置およびセキュリティ管理システムの第 3の実施形態を示す構成図である。

[0121] 図 19に示された、医用画像診断装置の一例としての X線 CT装置 1Cでは、セキユリティ管理システムにスクリーンセーバ起動条件設定部 30aを設けた点が図 16に示す X線 CT装置 1Bと相違する。他の構成および作用については図 16に示す X線 CT装置 1Bと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。

[0122] すなわち X線 CT装置 1Cのセキュリティ管理システム 6Cには、表示遮蔽の起動条件を設定する表示遮蔽起動条件設定部 30の一例としてのスクリーンセーバ起動条件設定部 30aが設けられる。スクリーンセーバ起動条件設定部 30aは、入力装置 4からの入力を受けて、スクリーンセーバの起動条件や解除条件を設定して操作履歴監視部 15aおよび操作監視部 16aの一方あるいは双方に与える機能を有する。

[0123] スクリーンセーバの起動条件としては、入力装置 4により前回操作力もの経過時間がー定時間を超えたか否か、または特定の一連のキー入力がなされた力否力とすることができる。スクリーンセーバの解除条件としては、入力装置 4により解除するのためのキー操作の他、解除するのためのキー操作により表示される認証画面における認証条件を指定することができる。尚、スクリーンセーバの解除の際における認証条件は、利用者がログインした利用者と同一の利用者（同一ユーザ)であること、同一権限を有する利用者または管理者であること等の認証条件を指定できるようにすると良い。

[0124] また、スクリーンセーバ起動条件設定部 30aは、表示装置 3に画像情報を与えることにより、スクリーンセーバの起動条件や解除条件を設定するために必要な設定画面を表示させることができるように構成される。

[0125] 図 20は図 19に示す X線 CT装置 1Cの表示装置 3に表示されるスクリーンセーバの起動条件および解除条件を設定するための設定画面の一例を示す図である。

[0126] 図 20に示すように、設定画面には、スクリーンセーバの起動条件を設定する起動条件設定欄 31とスクリーンセーバの解除条件を設定する解除条件設定欄 32とが設けられる。スクリーンセーバの起動条件を設定する起動条件設定欄 31では、スクリーンセーバ起動までの無操作時間の指定や、キー入力によりスクリーンセーバを起動させる場合のキー操作やマウス操作の指定を行うことができる。また、スクリーンセーバの解除条件を設定する解除条件設定欄 32では、スクリーンセーバを解除させる場合のキー操作やマウス操作の指定並びに認証の際における利用者の属性を指定することができる。

[0127] つまり、以上のような X線 CT装置 1Cおよびセキュリティ管理システム 6Cは、利用者力 Sスクリーンセーバの起動条件や解除条件を任意に設定することができるようにしたものである。このため、 X線 CT装置 1Cおよびセキュリティ管理システム 6Cによれば、図 16に示す X線 CT装置 1Bと同様な効果にカ卩え、スクリーンセーバの起動条件や解除条件が所望の条件となるように各利用者がそれぞれ設定することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。特に、スクリーンセーバの起動条件や解除条件を利用者の属性や画面と関連付けてスクリーンセーバの起動条件や解除条件を設定できるように構成することも可能である。このようにすれば、利用者の利便性を更に向上させて、きめ細かいセキュリティ管理を行うことができる。

[0128] 以上の各実施形態における X線 CT装置 1、 1A、 IBおよび 1Cや、セキュリティ管理システム 6, 6A, 6Bおよび 6Cでは、一部の機能や処理を省略してもよい。また、スクリーンセーバ画面形状情報に、利用者の役割や権限の他、画面を構成する画像データの患者属性、画像データを撮影した利用者の属性、検査の属性、 X線 CT装置の属性等の任意の情報を含めることも可能である。このとき、項目リストから利用者が選択することにより関連付けを行えるようにすれば、利便性を向上させることができる

Claims

請求の範囲

[1] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置において、表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶する表示遮蔽領域情報記憶部と、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出する表示遮蔽起動事象検出部と、前記表示遮蔽起動事象検出部で前記事象を検出すると、前記表示遮蔽領域情報記憶部から前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成する表示遮蔽画面作成部と、

を備えることを特徴とする医用画像診断装置。

[2] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置において、アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するスクリーンセーバ形状記憶部と、

前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するスクリーンセーバ起動事象検出部と、

前記アプリケーションの実行状態をアプリケーション実行状態情報として検出するァプリケーシヨン実行状態検出部と、

前記スクリーンセーバ形状記憶部から前記アプリケーションの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を読み込んで、読み込んだ前記スクリーンセーバの形状を基に前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するスクリーンセーバ画面作成部と、

前記スクリーンセーバ起動事象検出部から前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出した旨の通知を受けて、前記アプリケーション実行状態検出部に前記ァプリケーシヨンの実行状態の検出を要求する一方、前記アプリケーション実行状態検出部において検出された前記アプリケーション実行状態情報を受け取り、受け取った前記アプリケーション実行状態情報を前記スクリーンセーバ画面作成部に与えて前記スクリーンセーバ画像情報の作成を要求するスクリーンセーバ管理部と、を備えることを特徴とする医用画像診断装置。

[3] 表示装置に画像情報を与えて操作画面を表示させる一方、入力装置から受けた情報に基づいて、前記アプリケーションの実行状態別に前記スクリーンセーバの形状を設定し、設定した前記スクリーンセーバの形状を前記スクリーンセーバ記憶部に書き込んで記憶させるスクリーンセーバ形状設定部を設けたことを特徴とする請求項 2に記載の医用画像診断装置。

[4] 表示装置に画像情報を与えて操作画面を表示させる一方、入力装置から受けた情報に基づ、て、前記スクリーンセーバの起動条件を設定してスクリーンセーバ起動事象検出部に与えるスクリーンセーバ起動条件設定部を設け、前記スクリーンセーバ起動条件設定部は、前記スクリーンセーバ起動条件設定部から受けた前記スクリーンセーバの起動条件に基づいて前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するように構成したことを特徴とする請求項 2に記載の医用画像診断装置。

[5] 前記アプリケーション実行状態検出部は、前記アプリケーション実行状態情報に、起動されているアプリケーションの種別及びアプリケーションの実行ステータスを含めて検出するように構成したことを特徴とする請求項 2に記載の医用画像診断装置。

[6] 前記アプリケーション実行状態検出部は、前記アプリケーション実行状態情報に、前記アプリケーションの利用者の属性及びアプリケーションの実行ステータスを含めて検出するように構成したことを特徴とする請求項 2に記載の医用画像診断装置。

[7] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理システムにおいて、

表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶する表示遮蔽領域情報記憶部と、前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出する表示遮蔽起動事象検出部と、前記表示遮蔽起動事象検出部で前記事象を検出すると、前記表示遮蔽領域情報記憶部から前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成する表示遮蔽画面作成部と、

を備えることを特徴とするセキュリティ管理システム。

[8] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理システムにおいて、

アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するスクリーンセーバ形状記憶部と、

前記スクリーンセーバ起動事象検出部から前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出した旨の通知を受けて、前記アプリケーション実行状態検出部に前記ァプリケーシヨンの実行状態の検出を要求する一方、前記アプリケーション実行状態検出部において検出された前記アプリケーション実行状態情報を受け取り、受け取った前記アプリケーション実行状態情報を前記スクリーンセーバ画面作成部に与えて前記スクリーンセーバ画像情報の作成を要求するスクリーンセーバ管理部と、を備えることを特徴とするセキュリティ管理システム。

[9] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理方法にぉ、て表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶するステップと、

前記表示遮蔽の起動条件となる事象を検出するステップと、

前記事象を検出すると前記領域情報を読み込んで、読み込んだ前記領域情報を基に前記表示遮蔽を前記表示装置に表示させるための表示遮蔽画面情報を作成するステップと、

を有することを特徴とするセキュリティ管理方法。

[10] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えたセキュリティ管理方法にお!、てアプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象が検出された場合に前記アプリケーシヨンの実行状態を検出するステップと、

前記記憶された前記スクリーンセーバの形状のうち、検出された前記アプリケーションの実行状態に応じた前記スクリーンセーバの形状を用いて前記スクリーンセーバを前記表示装置に表示させるためのスクリーンセーバ画像情報を作成するステップと、を有することを特徴とするセキュリティ管理方法。

[11] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置のセキユリティ管理方法において、

表示遮蔽を作用させる領域情報を記憶するステップと、

を有することを特徴とするセキュリティ管理方法。

[12] 入力装置および表示装置を有する操作端末を備えた医用画像診断装置のセキユリティ管理方法において、

アプリケーションの実行状態別にスクリーンセーバの形状を記憶するステップと、前記スクリーンセーバの起動条件となる事象を検出するステップと、

前記スクリーンセーバの起動条件となる事象が検出された場合に前記アプリケーシヨンの実行状態を検出するステップと、