WO2006046675A1 - タイロッド連結バーを囲む回転部材にアシストパワーを付与する車輌用電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

タイロッド連結バーを囲む回転部材にアシストパワーを付与する車輌用電動式パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

操舵輪の操舵角の制御は、車輌挙動制御装置の発動により操舵輪の操舵角が変更される場合を除き、基本的に運転者によるステアリングホイールの回動に委ねられ、アシストパワーは単にステアリングホイールの回動に要するトルクを低減する電動式パワーステアリング装置を、直線運動可能に支持されたタイロッド連結バーと、その周りに設けられた回転部材と、これをステアリングシャフトの回転により回転させる回転変換装置と、該回転部材の回転をタイロッド連結バーの直線運動に変換する回転−直線運動変換装置と、前記回転部材に回転力を付与するパワーアシスト用の電動機とにより構成する。

Description

タイロッ ド連結バーを囲む回転部材にアシス トパワーを付与する
車輛用電動式パワーステアリング装置
技術分野
本発明は、 車輛のパワーステアリング装置に係り、 更に詳細には電動式のパ ワーステアリング装置に係る。 明 田
背景技術
自動車等の車輛の電動式パワーステアリング装置の一つとして、 両端にて左 右のタイ口ッ ドに枢着された直線運動および回転運動が可能なタイ口ッ ド連結 バーの一部にねじを設け、 該ねじと係合するねじナツ トをステアリングシャフ トの回転により回転駆動することによりステアリングシャフ トの回動に応じて タイロッ ド連結バーを左右に軸線方向運動させると共に、 タイロッ ド連結バー の一部にスプラインを設け、 該スプラインに係合するスプラインナツ トを電動 機により選択的に駆動し、 電動機の駆動力によりスプラインナツ トを介してタ イロッ ド連結バーが回転されるとき、 それによつてタイ口ッ ド連結バーがその ねじ部にて前記ねじナツ トにより軸線方向に駆動されるようにしたものが、 日 本特許登録 2 6 9 0 2 3 0号公報 (特開平 5 - 1 2 4 5 2 4 ) に記載されてい る。
発明の開示
上記の公知例に於ける如く、 電動機による操舵アシス ト力がねじ部を介して タイロッ ド連結バーを駆動する力に変換されるようになつているパワーステア リング構造では、 操舵アシス ト力の大きさと操舵角の大きさとが定まった関係 に関連付けられてしまう。
本発明は、 アシストパワーは単にステアリングホイールの回動に要する トル クを低減し、 操舵輪の操舵角の制御は、 車輛挙動制御装置の発動により操舵輪 の操舵角が変更される場合を除き、 基本的に運転者によるステアリングホイ一 ルの回動に委ねられるようになつているパワーステアリング装置を電動式の装 置と してタイ口ッ ド連結バー周りの構造をコンパク トにして提供課題すること を主たる目的としている。
また本発明は、 そのようなコンパク トな構造に於いて電動式パワーステアリ ング装置に車輛挙動制御用の操舵角変更機構を組み込むことを更なる目的とし ている。
上記の主たる目的を達成するものとして、 本発明は、 直線運動可能に支持さ れたタイ口ッ ド連結バーと、 前記タイ口ッ ド連結バーの周りに回転可能な回転 部材と、 ステアリングシャフ トの回転を前記回転部材の回転に変換する回転変 換装置と、 前記回転部材の回転を前記タイロッ ド連結バーの直線運動に変換す る回転一直線運動変換装置と、 前記回転部材に回転力を付与するパワーアシス ト用の電動機とを有することを特徴とする車輛用電動式パワーステアリング装 置を提案するものである。
上記の如く、 タイロッ ド連結バーが直線運動可能に支持され、 その周りに回 転可能な回転部材が設けられ、 ステアリ ングシャフトの回転が回転変換装置に より前記回転部材の回転に変換され、 前記回転部材の回転をタイ口ッ ド連結バ 一の直線運動に変換する回転一直線運動変換装置が設けられ、 パワーアシス ト 用の電動機が前記回転部材に回転力を付与するようになっていれば、 操舵輪の 操舵角は、 ステアリングシャフ トの回転角が回転変換装置により回転部材の回 転角に変換され、 それが回転一直線運動変換装置によりタイロッ ド連結バーの 直線運動距離に変換されることによりステアリングシャフ トの回転角めみによ つて定まり、 一方、 パワーアシス ト用電動機により前記回転部材に付与される 回転力は、 該回転部材の回転角とは独立して制御される力として運転者の操舵 力のみを助けるよう作用することができる。
前記回転一直線運動変換装置は、螺旋ねじ歯にて互いに嚙み合う リングギヤ、 サンギヤ、 ブラネタリ ピニオンおよび前記ブラネタリ ピニオンを担持するキヤ リアを有する遊星歯車装置であり、 前記リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピ 二オンの各々の有効ねじ径に対するねじ条数の対比に於いて、 リングギヤとサ ンギヤの何れか一方が他方のギヤとブラネタリ ピニオンに比してねじ条数を増 大されるかまたは減小されていることによりプラネタリ ピニオンの遊星運動を 伴ってリングギヤがサンギヤの周りに回転するときリングギヤとサンギヤの間 にスラス ト変位を生ずるようになつているものであってよい。
この場合、 前記のねじ条数の相対的増大または減小はリングギヤについてな され、 リングギヤはサンギヤおよびブラネタリピニオンに比して軸長が長く さ れ、 リングギヤの回転に伴ってサンギヤとプラネタリ ピニオンがリングギヤに 沿ってリングギヤに対し軸線方向に相対変位するようになっていてよく、 或は また、 前記のねじ条数の相対的増大または減小はサンギヤについてなされ、 サ ンギヤはリングギヤおよびプラネタリ ピニオンに比して軸長が長く され、 リン グギヤの回転に伴ってリングギヤとプラネタリピニオンがサンギヤに沿ってサ ンギヤに対し軸線方向に相対変位するようになっていてもよい。
サンギヤのねじ条数がリングギヤおよびブラネタリ ピニオンのねじ条数に対 比して相対的に 1条増大される場合、 リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニ オンの螺旋ねじ歯はリングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニオンの中心軸線を 含む平断面で見て左右対称の山形とされ、 リングギヤのねじ山角度とブラネタ リ ピニオンの歯先のねじ山角度とサンギヤの歯元のねじ山角度が等しく され、 プラネタリ ピニオンは歯元のねじ山角度は歯先のねじ山角度より小さく された インボリユート形状とされ、 サンギヤは歯先のねじ山角度は歯元のねじ山角度 より大きく されたインボリユート形状とされてよい。 こうすることにより、 サ ンギヤのねじ条数がリングギヤおよびプラネタリ ピ-オンのねじ条数に対比し て相対的に 1条增大される場合に、 リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニォ ンの間の嚙合いを最適化することができる。
また、 サンギヤのねじ条数がリングギヤおよびプラネタリピニオンのねじ条 数に対比して相対的に 1条減小される場合、 リングギヤ、 サンギヤ、 ブラネタ リピニオンの螺旋ねじ歯はリングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピユオンの中心 軸線を含む平断面で見て左右対称の山形とされ、 リングギヤのねじ山角度とプ ラネタリ ピニオンの歯先および歯元のねじ山角度とサンギヤの歯先のねじ山角 度は等しくされ、 該サンギヤは歯元のねじ山角度が歯先のねじ山角度より小さ く されたインボリユート形状とされてよレ、。 こうすることにより、 サンギヤの ねじ条数がリングギヤおよびブラネタリ ピニオンのねじ条数に対比して相対的 に 1条減小される場合に、 リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリピニオンの間の 嚙合いを最適化することができる。
更に、 前記のねじ条数の相対的増大または減小がリングギヤについてなされ ている場合には、 前記サンギヤとブラネタリ ピニオンの互いに対抗する端部に は互いに嚙み合う外歯車が設けられていてよく、 また前記のねじ条数の相対的 増大または減小はサンギヤについてなされている場合には、 前記リングギヤと ブラネタリピニオンの互いに対抗する端部には互いに嚙み合う外歯車が設けら れていてよい。 このような外歯車による嚙合いがなされることにより、 リング ギヤ、サンギヤ、ブラネタリ ピニオンの間の遊星運動がより確実に確保される。 いずれの場合にも、 ブラネタリ ピニオンの端部に設けられた外歯車は該プラ ネタリ ピニオンの螺旋ねじ歯の部分と一体に形成されてよく、 こうすることに よりブラネタリ ピニオンに対する外歯車の配設が簡単化される。
また、 前記回転部材は前記タイロッ ド連結バーを挿通させるスリーブ状の部 分を含み、 前記パワーアシス ト用電動機は前記ス リーブ状部分に沿って設けら れた電気子をその周りに筒状に設けられた電磁コイルにより駆動するようにな つていてよい。 こうすることにより、 パワーアシス ト用電動機を車輛用電動式 パワーステアリング装置にコンパク 卜に組み込むことができる。 また上記の更なる目的を達成するものとして、 本発明は、 上記の如き車輛用 電動式パワーステアリ ング装置に於いて、 前記回転部材には、 前記回転変換装 置により駆動される入力回転部材と、 前記回転—直線運動変換装置を駆動する 出力回転部材と、 前記入力回転部材と前記出力回転部材の間の相対的回転運動 を可変に調節する中間回転部材とを有する差動機構が組み込まれており、 前記 中間回転部材の回転変位により前記ステアリングシャフ トの回転を前記タイ口 ッ ド連結バ一の直線運動に変換する変換率を可変に調節するアクティブ操舵が 行なわれるようにすることを提案するものである。
上記の如き差動機構が前記回転部材に組み込まれることにより、 上記の通り のアクティブ操舵が可能となり、 車輛旋回時のオーバ一ステア傾向またはアン ダーステア傾向に対し、 或いは左右の車輪に対する路面の摩擦抵抗が異なるス プリ ッ ト路面等に於いて、 マイク口コンピュータによる車輛の自動挙動制御の ための操舵輪操舵角の自動修正を行うことができる。
前記差動装置は遊星歯車装置であり、 そのキヤリァが前記入力回転部材とな つて前記回転変換装置に接続され、 そのサンギヤが前記出力回転部材となって 前記回転一直線運動変換装置に接続され、 そのリングギヤが前記中間回転部材 となって前記回転一直線運動変換装置の周りを同心に囲むスリーブ状回転部材 に接続され、 このスリーブ状回転部材の周りに装着された電気子と、 該電気子 を囲む電磁コイルを備えたァクティブ操舵用の電動機により前記ァクティブ操 舵が行なわれるようになっていてよい。
或は、 前記差動装置は一対の同軸に対向する傘歯車と、 これら一対の傘歯車 の間に合って両者と嚙み合う傘ピニオンと、 該傘ピ二オンを前記一対の傘歯車 の軸線の周りに回転可能に担持するキヤリアとを有し、 前記一対の傘歯車の一 方が前記入力回転部材となって前記回転変換装置に接続され、 前記キヤリァが 前記出力回転部材となって前記回転一直線運動変換装置に接続されて、 前記一 対の傘歯車の他方が前記中間回転部材となって、 この中間回転部材がァクティ ブ操舵用の電動機により駆動されて前記アクティブ操舵が行なわれるようにな つていてよい。 こうすることにより、 上記の遊星歯車装置を軸線方向の多重構 造に置き換え、 タイロッ ド連結バー周りの構造体の直径の増大を抑えることが できる。
この場合、 前記中間回転部材はウォームにより ウォームギヤを駆動するゥォ ームギヤ装置を経て前記アクティブ操舵用の電動機により駆動されるようにな つていてよい。 こうすることにより、 アクティブ操舵用電動機を差動装置より タイロッ ド連結バーに沿って軸線方向に離して配置することができ、 タイロッ ド連結バー周りの構造体の直径の増大を抑えると共に、 アクティブ操舵用電動 機が非通電時に操舵輪の側より逆駆動されないようにすることができる。 図面の簡単な説明 図 1は、 本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 1を全 体的に示す断面図。
図 2は、 実施例 1の要部を示す拡大断面図。
図 3は、 図 2に示す遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置を示す拡大断 面図。
図 4は、 遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置の軸線に垂直な断面を示 す拡大断面図。
図 5は、 タイロッ ド連結バーの雄ねじをタイ口ッ ド連結バーの軸線を含む断 面にて示す拡大部分断面図。
図 6は、 実施例 1の回転一直線運動変換装置の作動原理を示す解図的説明図 であり、 (A )は図 3の右方より回転一直線運動変換装置を見た場合のタイ口ッ ド連結バー、内側回転スリーブ、遊星ねじローラ、キヤリァの回転方向を示し、 ( B ) は図 3の右側上方より回転—直線運動変換装置を見た場合についてキヤ リァを固定してタイ口ッ ド連結バーおよび遊星ねじローラと内側回転スリープ の間の相対的スラス ト移動方向を示す。 図 7は、 本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 2の要 部を示す拡大断面図。
図 8は、 図 7に示された遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置を示す拡 大断面図であり、 (A) は軸線を通る縦断面であり、 (B) はタイロッ ド連結バ 一が除去された状態にて(A)の線 B— Bに沿って切断した断面を示す断面図。 図 9は、図 7に示された遊星ねじローラの拡大正面図(A)、拡大左側面図(B)、 拡大右側面図 (C)。
図 1 0は、 図 7に示されたキャリアの正面図 (A;)、 左側面図 (B)、 右側面 図 (C)。
図 1 1は、 図 7に示された各ねじの軸線に沿う拡大部分断面図であり、 (A) は外側回転部材の雌ねじを示し、 (B)は遊星ねじローラの雄ねじを示し、 (C) はタイロッ ド連結バーの雄ねじを示している。
図 1 2は、 タイ口ッ ド連結バーの差動条数 Ns が + 1である場合について、 外側回転部材の雌ねじと遊星ねじローラの雄ねじとの嚙合状態(A)、および遊 星ねじローラの雄ねじとタイロッ ド連結バーの雄ねじとの嚙合状態 (B) を示 す断面図である。
図 1 3は、 実施例 2の回転一直線運動運動変換装置の長手方向中央部の軸線 に垂直な断面を示す拡大縦断面図。
図 1 4は、 タイ口ッ ド連結バーの差動条数 Ns が— 1である場合について、 各ねじの軸線に沿う拡大部分断面図であり、 ( A )は外側回転部材の雌ねじを示 し、 (B) は遊星ねじローラの雄ねじを示し、 (C) はタイロッ ド連結バーの雄 ねじを示している。
図 1 5は、 タイロッ ド連結バーの差動条数 Ns がー 1である場合について、 外側回転部材の雌ねじと遊星ねじローラの雄ねじとの嚙合状態(A)、および遊 星ねじローラの雄ねじとタイロッ ド連結バーの雄ねじとの嚙合状態 (B) を示 す断面図である。
図 1 6は、 本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 3の 要部を示す断面図。
図 1 7は、 図 1 6に示された遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置を示 す拡大断面図。
図 1 8は、 図 1 6に示されたアクティブ操舵用電動機を示す拡大断面図。 発明を実施するための最良の形態 以下に添付の図を参照しつつ、 本発明を幾つかの好ましい実施例について詳 細に説明する。
図 1は本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 1を全体 的に示す断面図であり、 図 2は図 1に示す構造の要部を拡大して示す断面図で ある。
これらの図に於いて、 1 0にて全体的に示されているステアリング装置は、 軸線 1 2に沿って車輛横方向に延在するタイ口ッ ド連結バー 1 4を含んでいる。 タイロッ ド連結バー 1 4は両端部にて実質的に矩形の断面を有しており、 ハウ ジング 1 6により軸線 1 2に沿って往復動可能に、 しかし軸線 1 2の周りには 回転しないよう支持されている。 またタイ口ッ ド連結バー 1 4は両端にてボー ルジョイント 1 8 Lおよび 1 8 Rにより左右のタィロッ ド 2 0 Lおよび 2 0 R に枢着されている。 ハウジング 1 6とタイロッ ド 2 0 Lおよび 2 O Rとの間に はダス トブーツ 2 2 Lおよび 2 2 Rが渡設されている。
タイロッ ド連結バー 1 4には、 円筒状のウォームギヤ 2 4が、 タイロッ ド連 結バー 1 4に対し相対的に回転可能に嵌合している。 ウォームギヤ 2 4には、 ウォームシャフト 2 6の下端に連結されたウォーム 2 8が螺合している。 ゥォ ームギヤ 2 4は、 タイロッ ド連結バー 1 4の周りに回転可能に嵌合する回転ス リーブ 3 0の一端に一体に形成されており、 従って、 ウォー 2 8とウォームギ ャ 2 4は、 ウォームシャフト 2 6の回転を回転スリーブ 3 0の軸槔 1 2の周り の回転に変換する回転変換機構を構成している。 尚、 ハウジング l 6のウォームシャフト 2 6を回転可能に収容する部分内に は、 ウォームシャフ ト 2 6に作用する トルクを検出する トルクセンサ 3 2と、 ウォームシャフ ト 2 6の回転を増速してウォーム 2 8に伝達する增速装置 3 3 とが設けられている。 増速装置 3 3は、 図示の実施例に於いては、 遊星歯車装 置により構成されている。
ハウジング 1 6内には、 回転スリーブ 3 0の周りにあってこれに操舵アシス ト トルクを付与するパワーアシス ト用の電動機 3 4が設けられている。 電動機 3 4は、 図示の実施例に於いては、 回転スリーブ 3 0の外面に固定された複数 個の永久磁石を含む電気子と、 回転スリーブ 3 0の周りに配設されてハウジン グ 1 6により支持された複数個の電磁コイルとを有し、 タイ口ッ ド連結バー 1 4に対し同軸の構造をなしている。
回転スリーブ 3 0の他端には、 遊星歯車装置 3 6が設けられている。 遊星歯 車装置 3 6は、 ハウジング 1 6により軸線 1 2の周りに回転可能に支持された 外側回転スリーブ 3 8の一端に一体に形成された内歯歯車 4 0と、 外側回転ス リーブ 3 8の内側でタイ口ッ ド連結バー 1 4の外側に軸線 1 2の周りに回転可 能に支持された内側回転スリーブ 4 2の一端に一体に形成された太陽歯車 4 4 と、 キャリアとして機能する回転スリーブ 3 0の他端により回転可能に支持さ れた複数個の遊星歯車 4 6とからなっている。 遊星歯車装置 3 6は通常の操舵 時には回転スリーブ 3 0の回転を増速して内側回転スリーブ 4 2へ伝達する。 ハウジング 1 6内には、 更に外側回転スリーブ 3 8の周りにあってステアリ ングギヤ比や操舵輪の操舵角をアクティブに制御するアクティブ操舵用の電動 機 4 8が設けられている。 図示の実施例 1に於いては、 電動機 4 8もまた、 外 側回転スリーブ 3 8の外面に固定された複数個の永久磁石を含む電気子と、 外 側回転スリーブ 3 8の周りに配設されてハウジング 1 6により支持された複数 個の電磁コイルとを有しており、 タイロッ ド連結バー 1 4に対し同軸の電動機 である。 電動機 4 8は、 通常の操舵時には外側回転スリーブ 3 8を回転しない よう静止状態に保持し、 操舵輪をアクティブに操舵する際には外側回転スリ一 ブ 3 8を回転させるようになつている。
内側回転スリーブ 4 2内には、 遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置 5 0が設けられている。 後に詳細に説明する如く、 回転一直線運動変換装置 5 0 は、 内側回転スリーブ 4 2の回転をタイ口ッ ド連結バー 1 4の軸線 1 2に沿う 直線運動に変換するが、 タイロッ ド連結バー 1 4の軸線 1 2に沿う直線運動を 内側回転スリーブ 4 2の回転運動には変換しない。
図 3および図 4に詳細に示されている如く、回転—直線運動変換装置 5 0は、 タイ口ッ ド連結バー 1 4の一部に軸線 1 2に沿って延在するよう形成された雄 ねじ 5 2と、 内側回転スリーブ 4 2の一部に軸線 1 2に沿って延在するよう形 成された雌ねじ 5 6と、 これら雄ねじ 5 2と雌ねじ 5 6との間にあって雄ねじ 5 8にてこれらに嚙み合った複数個の遊星ねじローラ 6 0とを含んでいる。 各 遊星ねじローラ 6 0は軸線 1 2に平行な軸線 6 2に沿って延在し、 雄ねじ 5 2 と同一又はそれよりも短い長さを有している。 図示の実施例に於いては、 遊星 ねじローラ 6 0は 9個設けられ、 軸線 1 2の周りに等間隔に互いに周方向に隔 置されている。 各遊星ねじローラ 6 0は両端に円柱状のシャフト部 6 O Aおよ び 6 0 Bを有し、 シャフト部 6 O Aおよび 6 0 Bはそれぞれタイ口ッ ド連結バ 一 1 4を囲繞する環状のキヤリア 6 4および 6 6により軸線 6 2の周りに自転 可能に且つ軸線 1 2の周りに公転可能に、 しかしタイ口ッ ド連結バー 1 4に対 しては軸線方向には変位しないよう支持されている。
キャリア 6 4および 6 6は雄ねじ 5 2より大きい内径と雌ねじ 5 6より小さ い外径とを有し、 タイロッ ド連結バー 1 4および内側回転スリーブ 4 2に対し 相対的に軸線 1 2の周りに回転可能である。 キャリア 6 4および 6 6は含油金 属の如き摩擦係数が低い材料にて形成され、 それぞれ Cリング 6 8および 7 0 によってタイ口ッ ド連結バー 1 4に固定されたス トッパリング 7 2および 7 4 によりタイロッ ド連結バー 1 4に対し相対的に軸線方向には移動しないよう保 持されている。
キャリア 6 4および 6 6には周方向に延在する環状の凹部 7 6および 7 8を 備えたスリーブ部が設けられており、 これらのスリーブ部の周りには樹脂ゃゴ ムの如き弾性を有するゴム状弾性材にて形成された異物侵入防止部材 8 0およ び 8 2が、 それらに設けられた環状の突起が凹部 7 6および 7 8に嵌合した状 態で、 交換のため取り外し可能に装着されている。 異物侵入防止部材 8 0およ び 8 2は雌ねじ 5 6に対し弾性的に付勢された状態にてこれに係合し螺合する 雌ねじ 8 4および 8 6を有している。
内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8は同 一方向のねじであるのに対し、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2はこれと 逆方向のねじである。 内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 ) がタイロッ ド連結 バー 1 4に対し相対的に軸線 1 2の周りに回転すると、遊星ねじローラ 6 0 (雄 ねじ 5 8 ) は滑ることなくねじ山の嚙み合いにより内側回転スリーブ 4 2 (雌 ねじ 5 6 ) およびタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2 ) に対し相対的に回転 する。
尚、 遊星ねじローラ 6 0が滑ることなくねじ山の嚙み合いにより内側回転ス リーブ 4 2およびタイロッ ド連結バー 1 4に対し相対的に回転することは、 各 ねじの間の嚙み合いのピッチ角と摩擦係数の関係を適当に設定することにより 達成される。
図 5はタイ口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2を軸線 1 2を含む断面にて示す 拡大部分断面図である。 尚、 図 5に於いて、 二点鎖線 5 2 Aは雄ねじ 5 2の有 効ねじ径の位置を示している。 図 5に示されている如く、 雄ねじ 5 2は 9 0度 の挾角をなし先端が丸みを帯びた実質的に二等辺三角形のねじ山形状を有し、 軸線 1 2の周りに螺旋状に延在している。 また雄ねじ 5 2のねじ山はねじの延 在方向に垂直な断面で見て左右対称であるのではなく、 軸線 1 2を含む断面で 見て左右対称であるよう形成されている。 更に雄ねじ 5 2の各ねじ山の斜面は 軸線 1 2を含む断面で見て半径 R s の凸円弧状をなし、 有効ねじ径の位置 5 2 Aに於ける各ねじ山の斜面の軸線 1 2に対する傾斜角は 4 5度である。
また内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6および遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8もタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2と同様に形成されており、 従って 雄ねじ 5 2と雄ねじ 5 8および雄ねじ 5 8と雌ねじ 5 6は、 それらの回転方向 および回転角度の大小に拘らず常にそれぞれ有効ねじ径の位置であって軸線方 向に互いにねじピッチ分隔置された複数の位置に於いて互いに実質的に点接触 する状況を維持する。 尚、 異物侵入防止部材 8 0および 8 2の雄ねじ 8 4およ び 8 6は内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6に実質的に密着する断面形状を有 している。
またタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8は互いに同一のピッチを有する多条ね じであるが、 内側回転スリーブ 4 2が回転してもこれに対しタイ口ッ ド連結バ 一 1 4および遊星ねじローラ 6 0の何れもスラスト変位しない雄ねじ 5 2、 雄 ねじ 5 8、 雌ねじ 5 6の有効ねじ径および条数の関係に対し、 雌ねじ 5 6の条 数が 1増減された条数に設定される。 即ち雌ねじ 5 6の差動条数が + 1又は一 1 5¾疋される。
即ち、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6の有効ねじ径をそれぞれ D s、 D p、 D n とし、 雄ねじ 5 2、 雄ねじ 5 8、 雌ねじ 5 6の条数をそれぞれ N s、 N p、 N n とすると、 回転スリーブ 4 2が回転されてもタイロッ ド連結バー 1 4、 遊 星ねじローラ 6 0、 回転スリーブ 4 2の何れの間にもスラス ト変位が生じない 雄ねじ 5 2、 雄ねじ 5 8、 雌ねじ 5 6の有効ねじ径および条数の関係とは N s : Np: N n= D s: D p: D が成立する関係であり、 雌ねじ 5 6の条数 N sがこの 関係を満たす値に対し 1多い数又は 1少ない数に設定され、 図示の実施例 1に 於いては、 雌ねじ 5 6の差動条数が— 1に設定されている。
以上の如く、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2、 遊星ねじローラ 6 0の 雄ねじ 5 8、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6、 キャ リア 6 4および 6 6は 互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機構を構成すると共に、 タイ口 ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8に対し内側 回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6に差動条数が付されていることにより、 内側回 転スリーブ 4 2の回転によりタイロッ ド連結バー 1 4を軸線 1 2に沿ってスラ ス ト変位させる差動ねじ機構を構成している。
図 6は実施例 1の回転一直線運動変換装置 50の作動原理を示す解図的説明 図であり、 図 6 (A) は図 3の右側より回転—直線運動変換装置 50を見た場 合のタイ口ッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2)、 内側回転スリーブ 42 (雌ねじ 5 6)、 遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8)、 キャリア 64および 6 6の回転方向 を示し、 図 6 (B) はキャリア 64および 6 6を固定して回転一直線運動変換 装置 50のタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) と遊星ねじローラ 6 0 (雄 ねじ 5 8) を図 3の右側上方より見た図である。
図 6 (A) に於いて、 タイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) は回転しない ので、 内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6) が軸線 1 2の周りに時計廻り方向 へ回転されると、 各遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) はそれぞれ対応する軸 線 6 2の周りに時計廻り方向へ自転しつつタイ口ッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) の周りに時計廻り方向へ公転し、 キャリア 64および 6 6は軸線 1 2の周 りに時計廻り方向に回転する。
図 6 (B) に於いて、 逆にキャリア 64および 6 6を固定して考えると、 右 ねじを有する遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) が軸線 6 2の周りに時計廻り 方向へ自転しつつ内側回転スリーブ 4 2の内面 (雌ねじ 56) に沿って転動す ると、雌ねじ 5 6の差動条数一 1に対応して遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) は矢印にて示す如く前方ヘスラス ト変位する。 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 6の条はその時計廻り方向の回転につれてタイ口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2を手前方向にスラス ト変位させようとするが、 遊星ねじローラ 60 (雄ねじ 5 8) がその軸線 6 2の周りに時計廻り方向へ回転されると、 タイロッ ド連結 バー 1 4 (雄ねじ 5 2) は中心軸線 1 2に周りに反時計廻り方向に回転し、 遊 星ねじローラ 60 (雄ねじ 58) に対しそのスラス ト方向とは逆に後方へスラ ス ト変位し、 遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 58) による手前方向への牽引を相 殺する。 従って、 タイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2 ) は遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8 ) と共に内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 ) に対し後方ヘス ラス ト変位する。
尚、 内側回転スリーブ 4 2の内面 (雌ねじ 5 6) の差動条数が + 1である場 合には、上記と同じ方向の内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 )の回転により、 遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8 ) とタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) は手前方向にスラス ト変位する。
内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 ) に対する遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) とタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) の相対的スラス ト変位の大き さは、 内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 ) に対する遊星ねじローラ 6 0 (雄 ねじ 5 8 ) の 1公転当り 1条分であり、 内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6) の 1回転当りの遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8 )の内側回転スリーブ 4 2 (雌 ねじ 5 6 ) に対する遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) の公転数は、 内側回転 スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6) の有効ねじ径 Dn、 タイロッ ド連結バー 1 4 (雄ね じ 5 2) の有効ねじ径 Ds とすると、 DnZ (Ds+Dn) である。 従って、 内側 回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6 ) の 1回転当りのタイロッ ド連結バー 1 4 (雄 ねじ 5 2) のスラス ト変位の大きさ Lsは、 ねじのピッチを Pとすれば、 Ls = P · Dn/ (Ds+Dn) となる。
一例として、 図示の実施例 1に於いて、 ピッチ Pが 1匪であり、 遊星ねじ口 ーラ 6 0の雄ねじ 5 8が 4条 (Np= 4) の右ねじであり、 その有効ねじ径が 7 mmであり、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の有効ねじ径 Ds力 遊星ね じローラ 6 0の雄ねじ 5 8の 2. 5倍の 1 7. 5 mmであり、 その左ねじの条数 Ns がタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) と遊星ねじローラ 6 0 (雄ねじ 5 8) との間に相対的スラス ト変位を生じない条件の条数、 即ち 2. 5 X 4倍 = 1 0条であるとすると、内側回転スリープ 4 2の雌ねじ 5 6の有効ねじ径 Dn が遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の 4. 5倍の 3 1. 5 mmであり、 その右ね じの条数 Nn が遊星ねじローラ 6 0と内側回転スリ—ブ 4 2とが相対的にスラ ス ト変位しない条件である 4 · 5 X 4 = 1 8条ょり 1少ない 1 7条であるとす ると、 内側回転スリーブ 4 2の 1回転当りのタイロッ ド連結バー 1 4のスラス ト変位の大きさ Lsは、 上記の式より 3 1. 5/ (3 1. 5 + 1 7. 5 ) = 0. 64 3 mraである。
尚、 図示の実施例 1に於ける遊星ねじローラ 6 0の個数は上述の如く 9個で あるが、 これは上記の例に於いてタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) と内 側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6) の合計の条数 2 7を正の整数 3にて除算し た値であり、 遊星ねじローラ 6 0の個数がタイロッ ド連結バー 1 4 (雄ねじ 5 2) とび内側回転スリーブ 4 2 (雌ねじ 5 6) の合計の条数を正の整数にて除 算した値 (正の整数) である場合に遊星ねじローラ 6 0を軸線 1 2の周りに等 間隔にて互いに周方向に隔置された状態に配置することができる。
かく して図示の実施例 1によれば、 アクティブ操舵およびステアリングギヤ 比の制御が行われない通常の操舵時には、 運転者の操舵操作によるウォームシ ャフ ト 2 6の回転がウォーム 28およびウォームギヤ 24により軸線 1 2の周 りの回転スリーブ 30の回転に変換され、 回転スリ一ブ 3 0の回転が遊星歯車 装置 3 6により増速されて内側回転スリーブ 4 2の回転として伝達され、 内側 回転スリーブ 4 2の回転が回転—直線運動変換装置 5 0によりタイロ ッ ド連結 バー 1 4の軸線 1 2に沿う直線運動として伝達され、 タイロッ ド連結バー 1 4 の直線運動がボールジョイント 1 8 Lおよび 1 8 Rを介して左右のタイ口ッ ド 20 Lおよび 20 Rに伝達され、 これにより図には示されていない左右の操舵 輪が転舵される。
この場合、 トルクセンサ 3 2により操舵トルクが検出され、 少なく とも操舵 トルクに基づき図には示されていない電子制御装置により操舵助勢トルクの目 標値が演算され、 操舵助勢トルク目標値に基づいて電動機 34に対する電流の 目標値が算出され、 電動機 34に対し目標電流が通電され、 電動機 34により 回転スリーブ 3 0に対し回転力が付与され、 これにより運転者の操舵負担を軽 減するパワーアシス トが行われる。 また操舵輪のアクティブ操舵の制御が行われるときには、 図には示されてい ない電子制御装置により左右の操舵輪の目標転舵角に対応する目標電流が電動 機 4 8に対し通電されることにより、 外側回転スリーブ 3 8が回転され、 回転 スリーブ 3 0より遊星歯車装置 3 6を介して内側回転スリーブ 4 2へ伝達され る内側回転スリーブ 4 2の回転量若しくは回転方向が変更され、 これにより回 転一直線運動変換装置 5 0によって内側回転スリーブ 4 2よりタイロッ ド連結 バー 1 4へ変換伝達される直線運動の量若しくは方向が変更され、 左右の操舵 輪の操舵角が通常操舵時の値に対し増減される。
従って、 図示の実施例 1によれば、 パワーアシス ト用の電動機 3 4により助 勢されつつ回転スリーブ 3 0より遊星歯車装置 3 6を経て内側回転スリーブ 4 2へ伝達される回転が、 回転一直線運動変換装置 5 0によってタイロッ ド連結 バー 1 4の直線運動に変換される際に、 外側回転スリーブ 3 8が電動機 4 8に より適宜回転されることにより、 操舵輪のアクティブ操舵が達成される。
この場合、 図示の実施例 1によれば、 パワーアシス ト用の電動機 3 4が遊星 歯車装置 3 6に対しウォームシャフト 2 6の側に設けられているので、 ァクテ ィブ操舵時の操舵トルクの変動がステアリングホイールへ向けて伝播すること が抑制される。
また図示の実施例 1によれば、 回転—直線運動変換装置 5 0の順方向の効率 を 8 0 %以上のような高い値にすることができると同時に、 逆効率を 0にする ことができ、 内側回転スリーブ 4 2の回転を高効率にてタイ口ッ ド連結バー 1 4の直線運動に変換できると同時に、 タイロッ ド連結バー 1 4の直線運動が内 側回転スリーブ 4 2の回転運動に変換されることを効果的に阻止することがで き、 路面より操舵輪に作用する外力によりタイロッ ド連結バー 1 4に直線運動 力が作用しても、 その直線運動力により回転一直線運動変換装置 5 0を介して 内側回転スリーブ 4 2が回転されることはなく、 従って路面より操舵輪に入力 される外力により操舵角が変動することは確実に抑制される。
また図示の実施例 1によれば、 回転スリーブ 3 0の回転はウォームシャフ ト 2 6の回転が増速装置 3 3によって増速された回転であり、 回転スリ一ブ 3 0 の回転速度は比較的高いので、 回転スリーブ 3 0に回転力を付与するパワーァ シス ト用の電動機 3 4を高回転低出力のものにすることができる。
上述の如く、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6と遊星ねじローラ 6 0の雄 ねじ 5 8の嚙合いは、 「ねじ結合」 ではなく、 リード角、 即ちねじれ角が異なる 二つのはす歯歯車の 「歯車結合」 である。 ねじれ角が異なる二つのはす歯歯車 が嚙み合って回転すると、 それらの間に相対的なスラス ト変位が生じるので、 遊星ねじローラ 6 0はこの現象に従って内側回転スリーブ 4 2に対しスラス ト 変位する。 かかるスラス ト変位の効率は、 はす歯歯車の効率である 8 0 %以上 の値とすることができるものである。
また図示の実施例 1によれば、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8が内側回転 スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6およびタイ口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2に沿つ て転動する摩擦力は、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8が内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6およびタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2に対し滑動する摩 擦損失よりも小さいので、 タイ口ッ ド連結バー 1 4の回りの内側回転スリ一ブ 4 2の回転を、 内側回転スリーブ 4 2に対するタイ口ッ ド連結バー 1 4のスラ ス ト運動に正確に変換することができる。
また図示の実施例 1によれば、 内側回転スリーブ 4 2と、 遊星ねじローラ 6 0とタイロッ ド連結バー 1 4とはスラス ト方向に対し互いにねじの嚙合いにて 支持されているので、 これらの部材間にスラス ト方向の滑りが生ずることは確 実に阻止される。
また図示の実施例 1によれば、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2、 遊星 ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6は、 それぞ れの軸線に沿つた断面で見て左右対称であるので、 相互に一様に係合する。 また図示の実施例 1によれば、異物侵入防止部材 8 0および 8 2が設けられ、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6に密に係合する雄ねじにてこれに密着され ているので、 内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6と遊星ねじローラ 6 0の雄ね じ 5 8の嚙み合い部へ異物が侵入することが確実に防止される。 異物侵入防止 部材 8 0および 8 2が含油金属の如き摩擦係数が低い材料にて形成されている ので、 遊星ねじローラ 6 0をそれらの軸線 6 2の周りに滑らかに回転可能に支 持し、 良好な耐久性や静粛性を確保することができる。
図 7は本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 2の要部 を示す縦断面図であり、 図 8の (A ) は図 7に示された遊星式差動ねじ型回転 一直線運動変換装置を拡大して示す縦断面図であり、 図 8の (B ) は図 (A ) の線 B _ Bによる横断面図である。 尚、 図 (B ) ではタイロッ ド連結バー 1 4 は除去されている。 これらの図に於いて、 図 1〜図 4に示された部材に対応す る部材には図 1〜図 4に於いて付された符号と同一の符号が付されている。 この実施例 2のステアリング装置 1 0は、 アクティブ操舵を行わず、 パワー アシス トのみを行う車輛に適用されるものである。従って、この実施例 2には、 実施例 1に於けるアクティブ操舵用の電動機 4 8に対応する電動機は設けられ ておらず、回転—直線運動変換装置 5 0の外側回転部材 4 2 Aは図 1〜図 4の 実施例に於ける内側回転スリーブ 4 2が回転スリーブ 3 0と常時一体となって 回転する部材となっているその端部である。
図 9は図 7に示された遊星ねじローラの拡大正面図(A )、拡大左側面図(B )、 拡大右側面図 (C ) である。 図 1 0は図 7に示されたキャ リアの正面図 (A )、 左側面図 (B )、 右側面図 (C ) である。 図 1 1は図 7に示された各ねじの軸線 に沿う拡大部分断面図であり、 (A ) は外側回転部材 4 2 Aの雌ねじを示し、 ( B ) は遊星ねじローラの雄ねじを示し、 (C ) はタイロッ ド連結バー 1 4の雄 ねじを示している。
この実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0は、 タイロッ ド連結バー 1 4の 雄ねじ 5 2の部分が外側回転部材 4 2 Aおよび遊星ねじローラ 6 0よりも遥か に長く、 雄ねじ 5 2が外側回転部材 4 2 Aおよび遊星ねじローラ 6 0に対し相 対的に軸線 1 2に沿って往復動する点を除き、 基本的には上述の実施例 1の運 動変換装置 5 0と同様に構成されている。 特に実施例 2に於いては、 図 9に詳細に示されている如く、 各遊星ねじロー ラ 6 0は雄ねじ 5 8と、 その軸線方向両側に一体に形成された平歯の外歯車 9 0および 9 2と、 外歯車 9 0および 9 2の軸線方向外側に一体に形成されたシ ャフ ト部 6 O Aおよび 6 0 Bとを有している。 シャフト部 6 O Aおよび 6 0 B は円柱形をなしているが、 後に詳細に説明する目的でシャフト部 6 O Aおよび 6 0 Bの直径は互いに異なり、 特に図示の実施例に於いてはシャフト部 6 0 A の直径はシャフ ト部 6 0 Bの直径よりも小さく設定されている。 尚、 このシャ フト部の直径の大小関係は逆でもよい。
外歯車 9 0および 9 2は雄ねじ 5 8の両端部の領域に平歯車の歯形が加工さ れることにより形成されており、 従って外歯車 9 0および 9 2は雄ねじ 5 8の ねじ山が軸線 6 2に沿って延在し且つ軸線 6 2の周りに均等に隔置された平歯 車の歯溝により分断された形態をなしている。 また外歯車 9 0および 9 2の歯 の高さは雄ねじ 5 8のねじ山よりも僅かに低く、 従って外歯車 9 0および 9 2 の歯の外端により郭定される直径は雄ねじ 5 8のねじ山の頂点により郭定され る直径よりも僅かに小さい。 '
外歯車 9 0および 9 2の歯形は互いに他に対し 0 ° よりも大きく 3 6 0 ° よ りも小さい位相差を有している。 外歯車 9 0および 9 2はそれぞれ平歯の内歯 車 9 4および 9 6と嚙合しており、 従って内歯車 9 4および 9 6の歯形も互い に他に対し外歯車 9 0および 9 2の位相差と同一の位相差を有している。 内歯 車 9 4および 9 6は外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の領域に対し軸線方向両 側に配置され、 外側回転部材 4 2 Aの孔に圧入されている。 尚、 外歯車および 内歯車の位相差は、 一端の外歯車の歯先と内歯車の歯元が係合しているときに 他端の外歯車の歯元と内歯車の歯先が係合するよう、 9 0 ° よりも大きく 2 7 0 ° よりも小さい位相差、 特に図示の実施例の如く 1 8 0 ° の位相差であるこ とが好ましい。
外歯車 9 0および 9 2の軸線は遊星ねじローラ 6 0の軸線 6 2に整合し、 外 歯車 9 0および 9 2の基準ピッチ円の直径は遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8 の基準ピッチ円の直径 (有効ねじ径) と等しい。 また外歯車 9 0、 9 2と内歯 車 9 4、 9 6の歯数比は雄ねじ 5 8と雌ねじ 5 6の有効ねじ径の比に等しく、 従って雄ねじ 5 8と雌ねじ 5 6の条数の比に等しい。 尚、 外歯車 9 0、 9 2お よび内歯車 9 4、 9 6は平歯車である必要はなく、 例えば組付け性を考慮する と、 歯のねじれ角が 3 0 ° 以下のはす歯歯車であってもよい。
尚、 上記の如く遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の端部に外歯車 9 0、 9 2 を設け、 外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の端部に内歯車 9 4、 9 6を設け、 これらの外歯車および内歯車の嚙み合いにより遊星ねじローラ 6 0と外側回転 部材 4 2 Aの間の周方向の滑りを阻止する構造は、 実施例 1の如くタイロッ ド 連結バー 1 4の雄ねじ 5 2と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8との間に軸線方 向の相対変位が生じず、 タイロッ ド連結バー 1 4と遊星ねじローラ 6 0とが内 側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6に沿って軸線方向に変位する構造に於いては、 タイ口ッ ド連結バー 1 4と遊星ねじローラ 6 0の間の周方向の滑りを阻止する よう、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の端部に設けられてよい。
各遊星ねじローラ 6 0はキャリア 9 8により軸線 6 2の周りに回転可能に支 持されている。 図 1 0に示されている如く、 キャリア 9 8は遊星ねじローラ 6 0のシャフ ト部 6 O Aを軸線 6 2の周りに回転'可能に支持する支持リング 1 0 0と、 遊星ねじローラ 6 0のシャフ ト部 6 0 Bを軸線 6 2の周りに回転可能に 支持する支持リング 1 0 2と、 支持リング 1 0 0および 1 0 2を一体的に連結 する複数の連結部 1 0 4とを有している。
支持リング 1 0 0および 1 0 2はタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の外 径ょりも僅かに大きい内径を有すると共に、 外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6 の内径よりも僅かに小さい外径を有している。 また支持リング 1 0 0および 1 0 2はそれぞれ遊星ねじローラ 6 0のシャフ ト部 6 O Aおよび 6 0 Bを受ける 複数の穴 1 0 6および 1 0 8を有している。 シャフ ト部 6 O Aおよび 6 0 Bの 直径の大小関係に対応して、 穴 1 0 6の直径は穴 1 0 8の直径よりも小さく設 定されている。 穴 1 0 6および 1 0 8はキャリア 9 8の軸線 1 1 0の周りに均 等に隔置され、 径方向外方にて開いた実質的に U形の断面形状を有している。 連結部 1 0 4は穴 1 0 6および 1 0 8の間にて軸線 1 1 0の周りに放射状に配 列され且つ軸線 1 1 0に沿って延在する板状をなしている。 尚、 キャリア 9 8 は形状保持性および所要の強度を有する金属の如き任意の材料にて形成されて よいが、 上述の構造を有するので、 樹脂にて成形ざれることが好ましい。
外側回転部材 4 2 Aの内側にて支持リング 1 0 0および 1 0 2の軸線方向外 側には支持リング 1 0 0および 1 0 2の外径よりも大きい外径を有するス トッ パリング 1 1 2および 1 1 4が配設され、 外側回転部材 4 2 Aの孔に圧入によ り固定されている。 ス トッパリング 1 1 2および 1 1 4はキヤリア 9 8の支持 リング 1 0 0および 1 0 2の軸線方向外側まで延在する断面 L形をなし、 これ によりキャリア 9 8が軸線方向外方へ外側回転部材 4 2 Aに対し相対的に移動 することを阻止するようになつている。
尚、 図 8に示されている如く、 実施例 2に於いては、 上記実施例 1に於ける 異物侵入防止部材 8 0および 8 2に相当する部材は設けられておらず、 キヤリ ァ 9 8の支持リング 1 0 0および 1 0 2が異物侵入防止部材としての機能をも 果たすようになっているが、 各ねじの螺合部へ異物が侵入することが確実に防 止されるよう、 上記実施例 1の場合と同様の異物侵入防止部材が設けられても よい。
次にこの実施例 2に於ける外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6、 遊星ねじロー ラ 6 0の雄ねじ 5 8、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2のねじ山形状 (歯 形) について説明する。
回転一直線運動変換装置 5 0に於ける各ねじは、ねじとして機能すると共に、 歯車の歯として機能しなければならない。 各ねじがねじとして機能するために は、 有効ねじ径の位置に於いて互いに適正に嚙合っていなければならない。 ま た各ねじが歯車の歯として機能するためには、 各ねじ (齒車) のモジュールが 互いに同一であり且つ圧力角が互いに同一であることが必要である。 しかし回 転一直線運動変換装置 5 0に於いては、 互いに嚙み合う雄ねじ 5 2と雄ねじ 5 8のモジュールおよび圧力角の何れも互いに同一にすることができず、 従って 歯 (ねじ山) の干渉が発生し易く、 そのため組付け性が良好ではない。
一般に、 二つのねじ同士が嚙合うためには、 二つのねじのねじ山はピッチが 互いに同一であり且つねじ山の角度が互いに同一であることが必要である。 し かし回転一直線運動変換装置 5 0に於いては、 有効ねじ径の比に対応する条数 に対し雄ねじ 5 2の条数が増減されているため、 ねじ山の角度を同じにすると 円周方向の嚙合いの角度である圧力角が雄ねじ 5 2と雄ねじ 5 8とでは異なる 値になる。
ねじ山の角度 (軸線を通る断面で見た圧力角) をえとし、 ねじの進み角およ びリードをそれぞれ γおよび Lとし、 ねじのピッチおよび条数をそれぞれ Ρお よび Νとし、 有効ねじ径 (基準ピッチ円直径) を φとすると、 リード L、 進み 角 γ、 ねじ山のねじれ角 ]3、 正面嚙み合い圧力角 αはそれぞれ下記の式 1〜4 により表される。
L = Ρ · Ν …… ( 1 )
γ =T a η— 1 { PZ · π) } …… (2)
β = 0. 5 π - γ …… ( 3 )
ct =T a n一 1 {T a n (え) . T a n ( ]3 ) } …… (4)
従って、 ピッチ P、 ねじ条数 N、 有効ねじ径 φが決定されれば、 圧力角ひが 計算により求められる。遊星ねじローラ 6 0のピッチ Ρρを lmmとし、条数 Np を 1 とし、 有効ねじ径 φρを 4 mmとする。 またタイロッ ド連結バー 1 4の雄ね じ 5 2と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の有効ねじ径の比を 3 : 1 とし、 タ イロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の差動条数を + 1 とすると、 雄ねじ 5 2の リード Lは 4 mmとなり、 有効ねじ径 φ sは 1 2 mmとなる。
従って、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8のねじれ角 /3p を 8 5. 4 5° と し、タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2のねじれ角 ]35を8 3. 9 4° とし、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8のねじ山角度; lp を 2 7. 5° としたときに は、通常の歯車の場合の遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の圧力角 α ρは 8 1 . 3 1 ° になる。 この圧力角を満足するタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の ねじ山角度 L s は 3 4 . 7 6 ° となり、 このようなねじの嚙み合いでは圧力角 が同一にならず、 ねじ山角度で 7 . 2 6 ° の差が生じ、 ねじの嚙み合いが干渉 によって阻害される。
従って、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2および遊星ねじローラ 6 0の 雄ねじ 5 8のねじのモジュールおよび圧力角が互いに相違する問題を克服して 歯の干渉を防止すると共にバックラッシをなくすための特別の工夫が必要であ る。 上述の如く、 モジュールおよび圧力角が相違することは有効ねじ径の比に 対応する条数の関係に対しタイ口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の条数が増減 されていることが原因であり、 条数の増減によるリード角の相違に起因して歯 の干渉が発生する。 よってリード角が相違するねじを適正に螺合させるために は、 ねじ山の形状を如何に設定すべきであるかが重要である。
回転一直線運動変換装置 5 0に於けるねじは歯車としても機能するので、 ね じを歯車として見ると、 遊星ねじローラ 6 0およびタイ口ッ ド連結バー 1 4の 歯は基準ピッチ円の位置に於いて互いに嚙み合い、 遊星ねじローラ 6 0および タイ口ッ ド連結バー 1 4の回転に伴って遊星ねじローラ 6 0の歯の歯先とタイ 口ッ ド連結バー 1 4の歯の歯元とが係合し、 遊星ねじローラ 6 0の歯の歯元と タイロッ ド連結バー 1 4の歯の歯先とが係合する。 よってこれらの係合が密に なるようねじ山の形状を設定すればよい。
まず、 遊星ねじローラ 6 0およびタイロッ ド連結バー 1 4のねじ山角度の平 均値である仮想のねじ山角度を決定し、 その仮想のねじ山角度を圧力角に変換 すれば、 その値が両者の嚙合いの圧力角の平均値である。 その圧力角からそれ ぞれの進み角 (リード角) の違いにより計算されるねじ山角度を逆に求める。 計算の流れは以下の通りである。 まず遊星ねじローラ 6 0およびタイ口ッ ド 連結バー 1 4のねじの条件から平均ねじれ角 a を求め、 平均ねじ山角度え a を決定し、 上記式 4に従って平均圧力角 a a を演算する。 次いでこの平均圧力 角 aaおよびそれぞれのねじれ角 i3p、 β sに基づき上記式 4に従って遊星ねじ ローラ 6 0のねじ山角度; Lp およびタイロッ ド連結バー 1 4のねじ山角度え s を演算する。
前述のねじの条件を例に説明すると、 まずねじの条件から、平均ねじれ角 i3a は以下の如く演算される。
]3a= (i3 p + j3 s ) / 2
= ( 8 5. 3 1 + 8 3. 94 ) / 2 = 84. 7 0
次に平均ねじ山角度え aを 2 7. 5° に決定すると、 平均圧力角 etaは 7 9. 8 9° となる。 この圧力角を満足する遊星ねじローラ 60のねじ山角度; Lp は
3 0. 7 5° であり、 タイロッ ド連結バー 1 4のねじ山角度; Isは 24. 0 5° である。 尚、 ねじ山角度え s、 λ pはタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が正 の値であるときにはえ sくえ ρであり、 タイロッ ド連結バ一 1 4の差動条数が 負の値であるときにはえ s >え ρである。 よってタイロッ ド連結バー 1 4の差 動条数が一 1であるときには遊星ねじローラ 6 0のねじ山角度え ρ は 24. 0 5° であり、タイロッ ド連結バー 1 4のねじ山角度え sは 3 0. 7 5° である。 かく してねじ山角度の演算が完了すると、 ねじ山角度に基づいて各ねじのね じ山形状を求める。 以下ねじ山形状の決定方法について説明する。
回転一直線運動変換装置 5 0はタイロッ ド連結バー 1 4または外側回転部材
4 2 Αが他方に対しスラス ト方向に押出される回転一直線運動変換装置である。 スラス ト方向の大きい荷重に耐え且つバックラッシをなくすためには、 タイ口 ッ ド連結バー 1 4、 遊星ねじローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aのねじ山は、 軸 線 1 2を通る断面で見てねじ山の角度ができるだけ小さく、 ねじ山の強度が高 く、 ねじ山が有効ねじ径の位置に於いて互いに嚙合い、 ねじ山が隙間なく互い に嵌合することが必要である。
従来のはす歯歯車との嚙合いの相違点は、 はす歯歯車の歯は軸線に垂直な断 面で見て互いに隙間なく嚙合うことにより回転運動の伝達を円滑に行うのに対 し、 回転—直線運動変換装置 50に於いてはねじ山が軸線に垂直な方向だけで なくスラス ト方向についても隙間なく互いに嚙合うことが必要であるというこ とである。 即ち、 回転一直線運動変換装置 5 0に於いては、 軸線に垂直な断面 に於いてのみならず軸線を通る断面に於いてもねじ山が互いに密に嵌合しなけ ればならない。
また滑りねじやボールねじ等の従来の回転一直線運動変換装置に於いては、 ねじ等の接触部が軸線を中心とする螺旋状をなしているが、 逆効率を確実に 0 にするためにはタイ口ッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0のねじ山の 接触部が軸線 1 2の周りに螺旋状をなしていないことが重要であり、 本発明の 装置に於いては、 スラス ト方向に大きい力の伝達が可能であるよう、 ねじ山は 軸線 1 2を通る断面で見て互いに隙間なく嵌合し、 ねじ山の接触部は軸線 1 2 を中心とする放射線状をなしている。
ねじ山の形状を決定するにあたり、 外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の干渉 および加工性の点から、 外側回転部材 4 2 Aのねじ溝の角度を 4 5 ° 以下に設 定することができない。 一般に、 ねじ溝の角度が 5 5 ° 以上でなければ、 従つ てねじ山角度; n が 2 7 . 5 ° 以上でなければ、 外側回転部材 4 2 Aのねじを 連続的に加工したり軸線を通る断面で見て直線的なねじ山形状のねじを形成す ることができない。
またタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が正の値であるか負の値であるかに よって歯形の決定方法が異なる。
( 1 ) タイロッ ド連結バーの雄ねじの差動条数が正の値である場合
まず外側回転部材 4 2 Aのねじ溝の角度を決定する。 外側回転部材 4 2 Aの ねじ山角度; L nはねじ溝の角度の 1 / 2である。
今、 外側回転部材 4 2 Aのねじ溝の角度を 5 5 ° とすると、 ねじ山角度え n は 2 7 . 5 ° となる。 またタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が正の値である 場合に於いてタイ口ッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0のモジュール が互いに異なる場合には、 そのことに起因するねじ山の干渉は遊星ねじローラ 6 0のねじの歯元とタイ口ッ ド連結バー 1 4のねじの歯先に於いて集中的に発 生する。 遊星ねじローラ 6 0のねじおよびタイロッ ド連結バ一 1 4のねじの平 均の圧力角を演算すべく、 ねじ山の角度 (軸線を通る断面に於ける平均圧力角 a) を 2 7 . 5 ° とする。 この場合、 遊星ねじローラ 6 0の歯元のねじ山角度 A piは 2 4 . 0 5 ° となり、 タイロッ ド連結バー 1 4のねじの歯先のねじ山角 度 L soは 3 0 . 7 5 ° となる。
よって遊星ねじローラ 6 0のねじは、 歯先に於いて 2 7 . 5 ° のねじ山角度 え poを有し、 歯元に於いて 2 4 . 0 5 ° のねじ山角度え piを有する場合に、 軸 線 1 2を通る断面で見て外側回転部材 4 2 Aのねじと密に嵌合する。
またタイロッ ド連結バー 1 4のねじは、 歯先に於いて 3 0 . 7 5 ° のねじ山 角度え soを有し、歯元に於いて外側回転部材 4 2 Aの歯先のねじ山角度と同一 の 2 7 . 5 ° のねじ山角度え s iを有する場合に、 遊星ねじローラ 6 0のねじと スラス ト方向および回転方向の何れに於いても密に嵌合する。
遊星ねじローラ 6 0の歯元およびタイ口ッ ド連結バー 1 4の歯先は回転伝達 方向である軸線 1 2に垂直な断面で見て同一の圧力角を有していなければなら ない。 またタイロッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0は有効ねじ径の 位置を中心としてその径方向内側および外側の領域に於いて連続的に嚙合う状 況になげればならない。 よって軸線 1 2を通る断面に於ける平均圧力角は、 外 側回転部材 4 2 Aのねじ山角度え n、遊星ねじローラ 6 0の歯先のねじ山角度え po、 タイ口ッ ド連結バー 1 4の歯元のねじ山角度え s i と同一の 2 7 . 5 ° であ る。
以上の考察より解る如く、 外側回転部材 4 2 Aのねじ山角度は加工上の制約 の範囲内にてできる限り小さい鋭角であり、 遊星ねじローラ 6 0の歯先のねじ 山角度およびタイ口ッ ド連結バー 1 4の歯元のねじ山角度が外側回転部材 4 2 Aのねじ山角度と同一であり、 遊星ねじローラ 4 2の歯元のねじ山角度および タイロッ ド連結バー 1 4の歯先のねじ山角度がそれらの平均に於いて外側回転 部材 4 2 Aのねじ山角度と同一である場合に、 各ねじの歯形が最も理想的な歯 形になることが解る。 従って上記例の場合の各ねじの好ましいねじ山角度は以下の通りである。 外側回転部材 4 2 Aのねじ山角度 λη =遊星ねじローラ 6 0の歯先のねじ山 角度え ρο
=タイ口ッ ド連結バー 1 4の歯元のねじ山角度え si
= 2 7. 5°
遊星ねじローラ 6 0の歯元のねじ山角度; Lpi= 2 4. 0 5°
タイ口ッ ド連結バー 1 4の歯先のねじ山角度; L so= 3 0. 7 5°
尚、 各ねじの歯形形状は回転による干渉が生じないよう、 インボリユート関 数により補正される。
( 2) タイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が負の値である場合
この場合にも外側回転部材 4 2 Aのねじ山角度え n はねじ溝の角度による制 約を受ける。 またタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が負の値である場合に於 いてタイ口ッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0のモジュールが互いに 異なる場合には、 そのことに起因するねじ山の干渉は遊星ねじローラ 6 0のね じの歯先とタイ口ッ ド連結バー 1 4のねじの歯元に於いて集中的に発生する。 従ってタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が正の値である場合と同様、 外側 回転部材 4 2 Aのねじ溝の角度を 5 5° とすると、ねじ山角度 ληは 2 7. 5° となる。 よって遊星ねじローラ 6 0のねじの歯先のねじ山角度; Ιρο も 2 7. 5° となり、 歯元は軸線 1 2を通る断面で見て密に嚙み合う必要があるので、 歯元のねじ山角度え pi も 2 7 · 5° となる。 またタイロッ ド連結バー 1 4のね じの歯先も遊星ねじローラ 4 2のねじの歯元と嚙み合うので、 タイロッ ド連結 バー 1 4のねじの歯先のねじ山角度え soも 2 7. 5° となる。
よってタイロッ ド連結バ一 1 4のねじの歯元のねじ山角度; L si のみがモジ ユールの相違の影響を受けるので、 上記式 4に従って演算されればよく、 その 値は 1 9. 1 4° である。
以上の考察より解る如く、 外側回転部材 4 2 Aのねじ山角度は加工上の制約 の範囲内にてできる限り小さい鋭角であり、 遊星ねじローラ 6 0の歯先および 歯元のねじ山角度およびタイ口ッ ド連結バー 1 4の歯先のねじ山角度が外側回 転部材 4 2 Aのねじ山角度と同一であり、 タイロッ ド連結バー 1 4の歯元のね じ山角度が平均圧力角およびねじれ角に基づき演算される二つのねじ山角度の うちの小さい方の値である場合に、 各ねじの歯形が最も理想的な歯形になるこ とが解る。
尚、 タイロッ ド連結バー 1 4の差動条数が負の値である場合にも、 各ねじの 歯形形状は回転による干渉が生じないよう、 インボリユート関数により補正さ れる。
図 1 1は各ねじの軸線に沿う拡大部分断面図であり、 (A )は外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6を示し、 (B ) は遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8を示し、 ( C )はタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2を示している。図 1 1に於いて、 符号 1 2 0、 1 2 2、 1 2 4はそれぞれ雌ねじ 5 6、 雄ねじ 5 8、 雄ねじ 5 2 を歯車として見たときの基準ピッチ円を示している。
図 1 1に示されている如く、 外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6は台形の歯形 を有し、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8およびタイロッ ド連結バー 1 4の雄 ねじ 5 2はィンボリュ一ト歯形を有している。 外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6のねじ溝は θ η の開き角 ( θ ηΖ 2に等しいねじ山角度; L n) を有し、 遊星ね じローラ 6 0の雄ねじ 5 8のねじ山は; L po の歯先のねじ山角度および; I po よ りも小さレ、; I piの歯元のねじ山角度を有している。 タイロッ ド連結バー 1 4の 雄ねじ 5 2のねじ山は; L so の歯先のねじ山角度および; I so よりも小さい; L s i の歯元のねじ山角度を有している。
タイロッ ド連結バー 1 4の差動条数 N s は + 1、 即ち外側回転部材 4 2 Aま たはタイロッ ド連結バー 1 4が回転されてもタイ口ッ ド連結バ一 1 4、 遊星ね じローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aの何れもスラス ト変位しないタイ口ッ ド連 結バー 1 4、 遊星ねじローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aの有効ねじ径および条 数の関係に対し 1多い数に設定されているので、 図 1 1に示されている如く、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の歯先のねじ山角度; L po は外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6のねじ山角度; L n と同一の値に設定され、 タイロッ ド連結バ 一 1 4の雄ねじ 5 2の歯元のねじ山角度; si も; L nと同一の値に設定されてい る。
図 1 2はタイロッ ド連結バー 1 4の差動条数 N s が + 1である図示の実施例 2について、 上述の如く歯形が設定された外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6と 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8との嚙合状態(A )、および遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8とタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2との嚙合状態 (B ) を 示している。 図 1 2より解る如く、 軸線 1 2を通る断面で見て、 遊星ねじロー ラ 6 0はタイ口ッ ド連結バー 1 4および外側回転部材 4 2 Aに対し良好に嚙み 合っている。
また図 1 3は実施例 2に於ける回転 -直線運動変換装置 5 0の長手方向中央 部の軸線 1 2に垂直な断面を示す拡大縦断面図である。 尚、 図 1 3に於いて、 細線は各ねじの有効ねじ径 (歯車のピッチ円直径) を表し、 太線はねじの歯形 の断面を示している。 また図 1 3に於いては、 明瞭化の目的で各部材のハッチ ングは省略されている。 図 1 3より解る如く、 軸線 1 2に垂直な断面に於いて も、 遊星ねじローラ 6 0はタイロッ ド連結バー 1 4および外側回転部材 4 2 A に対し歯としての嚙み合いを維持しており、 従って遊星ねじローラ 6 0、 タイ ロッ ド連結バー 1 4、 外側回転部材 4 2 Aは互いに歯車の嚙み合いとして相互 に回転力を伝達する。
タイロッ ド連結バー 1 4の差動条数 N s が一 1、 即ち外側回転部材 4 2 Aま たはタイロッ ド連結バー 1 4が回転されてもタイ口ッ ド連結バー 1 4、 遊星ね じローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aの何れもスラスト変位しないタイ口ッ ド連 結バー 1 4、 遊星ねじローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aの有効ねじ径および条 数の関係に対し 1少ない数に設定されている場合には、 図 1 4に示されている 如く、外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6のねじ山角度; L n、遊星ねじローラ 6 0 の雄ねじ 5 8の歯元角え pi、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の歯先角え soとは互いに同一の値に設定される。 またタイ口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2の歯元角 λ si はタイ口ッ ド連結バー 1 4の歯元のねじ山角度が平均圧力角 およびねじれ角に基づき演算される二つのねじ山角度のうちの小さい方の値に 設定される。
図 1 5はタイ口ッ ド連結バー 1 4の差動条数 N s が— 1である場合について、 上述の如く歯形が設定された外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6と遊星ねじロー ラ 6 0の雄ねじ 5 8との嚙合状態(A )、および遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8とタイロッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2との嚙合状態 (B ) を示している。 図 1 5より解る如く、 タイロッ ド連結バー 1 4の差動条数 N s が一 1である場 合にも、 軸線 1 2を通る断面で見て、 遊星ねじローラ 6 0はタイロッ ド連結バ 一 1 4および外側回転部材 4 2 Aに対し良好に嚙み合う。 また図には示されて いないが、 図 1 3の場合と同様、 軸線 1 2に垂直な断面に於いても、 遊星ねじ ローラ 6 0はタイ口ッ ド連結バー 1 4および外側回転部材 4 2 Aに対し歯とし ての嚙み合いを維持し、従って遊星ねじローラ 6 0、タイロッ ド連結バー 1 4、 外側回転部材 4 2 Aは互いに歯車の嚙み合いとして相互に回転力を伝達する。 かく して図示の実施例 2によれば、 上述の実施例 1の場合と同様、 タイロッ ド連結バー 1 4、 遊星ねじローラ 6 0、 外側回転部材 4 2 Aは互いに共働して 遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たすと共に、 遊星ねじローラ 6 0およ び外側回転部材 4 2 Aは互いに共働して差動ねじとしての機能を果たし、 また タイロッ ド連結バー 1 4が回転不可能に且つスラス ト変位可能に支持され、 外 側回転部材 4 2 Aが回転可能に且つスラス ト変位不可能に支持されている。 従 つて、 回転角度と直線変位量とを一対一に正確に対応させて外側回転部材 4 2 Aの回転運動を正確にタイ口ッ ド連結バー 1 4の直線運動に正確に変換するこ とができる。
特に図示の実施例 2によれば、 外側回転部材 4 2 Aが回転されても遊星ねじ ローラ 6 0はスラス ト変位せず、 タイロッ ド連結バー 1 4のみがスラス ト変位 するので、 例えば上述の実施例 1の場合の如く回転スリーブ 4 2が回転される と遊星ねじローラ 6 0もスラス ト変位する構造の場合に比してスラス ト変位す る部材全体の質量を小さくすることができ、 また外側回転部材 4 2 Aの長さを 小さく してパワーステアリング装置の長さを小さくすることができる。
上述の如く、 上記実施例 1の回転一直線運動変換装置 5 0も良好に機能する が、 タイロッ ド連結バー 1 4にごみ等の異物が付着すると、 タイロッ ド連結バ 一 1 4と遊星ねじローラ 6 0とが固着した状態になり、 その結果内側回転スリ —ブ 4 2と遊星ねじローラ 6 0と間に滑りが発生し、 内側回転スリーブ 4 2の みがタイ口ッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0に対し相対的に軸線 1 2に沿って変位することがある。 特にこの現象は内側回転スリーブ 4 2と遊星 ねじローラ 6 0と間に潤滑剤が塗布された場合に顕著になる。 またタイロッ ド 連結バー 1 4が上述の差動原理に基づかずに遊星ねじローラ 6 0に対し滑るこ とにより、 遊星ねじローラ 6 0とタイロッ ド連結バー 1 4との間にねじの滑り 変位が発生する場合がある。
これに対し実施例 2の回転—直線運動変換装置 5 0によれば、 各遊星ねじ口 ーラ 6 0は雄ねじ 5 8に対し軸線方向両側に一体に形成された外歯車 9 0およ び 9 2を有し、 これらの外歯車はそれぞれ外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の 領域に対し軸線方向両側に固定された内歯車 9 4および 9 6と嚙合し、 外歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6の嚙み合いにより外側回転部材 4 2 Aまた は遊星ねじローラ 6 0の回転が強制的に他方へ伝達されるので、 外側回転部材 4 2 Aと遊星ねじローラ 6 0と間に滑りが発生することに起因して外側回転部 材 4 2 Aのみがタイ口ッ ド連結バー 1 4および遊星ねじローラ 6 0に対し相対 的に軸線 1 2に沿つて変位することを確実に防止することができる。
また外側回転部材 4 2 Aが軸線 1 2の周りに回転されると、 その回転により 上述の如く遊星ねじローラ 6 0が確実に回転され、 遊星ねじローラ 6 0が自身 の軸線 6 2の周りに確実に回転すると共にタイ口ッ ド連結バー 1 4の周りに確 実に公転するので、 タイロッ ド連結バー 1 4を確実に差動原理に基づいて軸線 に沿ってスラス ト変位させ、 タイ口ッ ド連結バー 1 4が滑ることを防止するこ とができる。 特に実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0によれば、 上述の如く外歯車 9 0および 9 2の軸線は遊星ねじローラ 6 0の軸線 6 2に整合し、 外歯車 9 0お よび 9 2の基準ピッチ円の直径は遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8の基準ピッ チ円の直径と等しい。 また外歯車 9 0、 9 2と内歯車 9 4、 9 6の歯数比は雄 ねじ 5 8と外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の有効ねじ径の比に等しく、 従つ て雄ねじ 5 8と雌ねじ 5 6の条数の比に等しい。
従って、 外側回転部材 4 2 Aおよび遊星ねじローラ 6 0の回転数の関係を外 歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6の歯数比によって正確に規制すると共 に、 雄ねじ 5 8およぴ雌ねじ 5 6の本来あるべき有効ねじ径の比の関係と正確 に一致させることができる。 よって雄ねじ 5 8および雌ねじ 5 6の公差に起因 する有効ねじ径の比の関係のずれや経時変化等に起因する実際の有効ねじ径の 比に変化が生じても、 差動原理に基づく作動を確保するための外側回転部材 4 2 Aと遊星ねじローラ 6 0の回転数の関係を確実に維持することができ、 これ により、 上記実施例 1の場合に比して長期間に亘り回転一直線運動変換装置 5 0の確実且つ正確な作動を確保することができる。
尚、 図示の実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0の構成に於いては、 タイ 口ッ ド連結バー 1 4の雄ねじ 5 2と遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8が互いに 逆であり、 これらのねじ自体がはす歯の歯車結合を構成している。 よって回転 の伝達や回転一直線運動変換装置 5 0の基本的な動作には外歯車 9 0、 9 2お よび内歯車 9 4、 9 6は不要である。 従って実施例 2の回転—直線運動変換装 置 5 0の構成に於いては、 外歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6は、 前述 の如き滑りに起因する差動原理に基づかない作動を確実に排除し、 狙った差動 原理に基づく動作を確実に行わせる最も簡便な手段として補助的に追加された ものである。
また図示の実施例 2の回転—直線運動変換装置 5 0の構成に於いては、 外歯 車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6は、 上述の如くタイロッ ド連結バー 1 4 の動作をも規定することができる。 即ち、 実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0の構成に於いては、 タイ口ッ ド連結バー 1 4と遊星ねじローラ 6 0との間 の滑りをも排除できる。
また全ての遊星ねじローラ 6 0が同一に形成される場合にも、 遊星ねじロー ラ 6 0の一端に於ける雄ねじ 5 8の位相に対する外歯車 9 0の位相の関係が遊 星ねじローラ 6 0の他端に於ける雄ねじ 5 8の位相に対する外歯車 9 2の位相 の関係と異なる場合があるので、 外側回転部材 4 2 Aに対する全ての遊星ねじ ローラ 6 0の方向が確実に同一の方向になるよう、 全ての遊星ねじローラ 6 0 が外側回転部材 4 2 Aに対し組付けられなければならない。
この点に関し、 実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0によれば、 上述の如 く遊星ねじローラ 6 0の一端のシャフト部 6 O Aの直径は他端のシャフト部 6 0 Bの直径よりも小さく設定されており、 これに対応してキヤリア 9 8の支持 リング 1 0 0の穴 1 0 6の直径は支持リング 1 0 2の穴 1 0 8の直径よりも小 さく設定されている。 従って、 外側回転部材 4 2 Aに対する全ての遊星ねじ口 'ーラ 6 0の方向を容易に且つ確実に同一の方向にすることができ、 これにより 全ての遊星ねじローラ 6 0を外側回転部材 4 2 Aに対し適正に組付けることが できると共に、 外歯車 9 0および 9 2を内歯車 9 4および 9 6に対し適正に嚙 み合わせることができる。
また遊星ねじローラ 6 0の外歯車 9 0および 9 2と内歯車 9 4および 9 6と の嚙み合いによる回転の伝達を円滑に行わせるためには、 これらの外歯車およ び内歯車の歯数が多い方が好ましいが、 歯数を多く しょうとすると遊星ねじ口 ーラ 6 0の直径を小さくすることができず、 また歯数が多くなると歯の大きさ が小さくなり、 転造等による歯車の加工が困難または不可能になる。
実施例 2の回転—直線運動変換装置 5 0によれば、 遊星ねじローラ 6 0の外 歯車 9 0および 9 2の歯形は互いに他に対し 0 ° よりも大きく 3 6 0 ° よりも 小さい位相差を有し、 内齒車 9 4および 9 6の歯形も互いに他に対し外歯車 9 0および 9 2の位相差と同一の位相差を有している。 従って、 歯の大きさを小 さくすることなく歯数が 2倍の場合と同等の効果を得ることができ、 これによ り遊星ねじローラ 6 0の直径が大きくなって回転一直線運動変換装置 5 0が大 型化することを防止することができると共に、 タイロッ ド連結バー 1 4の雄ね じ 5 2および外側回転部材 4 2 Aの雌ねじ 5 6の加工と同様、 遊星ねじローラ 6 0の雄ねじ 5 8および外歯車 9 0、 9 2を切削加工ではなく、 低廉な転造に より形成することができる。
更に実施例 2の回転一直線運動変換装置 5 0によれば、 上述の如く外歯車 9 0および 9 2は雄ねじ 5 8の両端部の領域に平歯車の歯形が加工されることに より形成され、 雄ねじ 5 8のねじ山が軸線 6 2に沿って延在し且つ軸線 6 2の 周りに均等に隔置された平歯車の歯溝により分断された形態をなしている。 従 つて、 外歯車 9 0および 9 2が遊星ねじローラ 6 0の本体とは別体の部材とし て形成され、 遊星ねじローラ 6 0の本体に固定される場合に比して、 遊星ねじ ローラ 6 0を容易に且つ能率よく且つ低廉に製造することができる。 また遊星 ねじローラ 6 0が外側回転部材 4 2 Aに対し組み付けられる際に、 外歯車 9 0 および 9 2は雄ねじ 5 8の一部として機能することができる。
図 1 6は本発明による車輛用電動式パワーステアリング装置の実施例 3の要 部を示す断面図であり、 図 1 7は図 1 6に示された遊星式差動ねじ型回転一直 線運動変換装置を示す拡大断面図である。 また図 1 8は図 1 6に示されたァク ティブ操舵制御用電動機を示す拡大断面図である。 尚、 図 1 6〜図 1 8に於い て、 図 1〜図 4または図 7に示された部分と同一の部分にはこれらの図に於い て付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例 3に於いては、 回転スリーブ 3 0および回転スリーブ 4 2にカロえ て、 中間回転スリーブ 4 2 B、 回転支持スリーブ 1 1 0、 アクティブ操舵用回 転スリーブ 1 1 2が設けられている。 中間回転部材 4 2 Bは回転スリーブ 4 2 の他端とアクティブ操舵用回転スリーブ 1 1 2の一端の間に配置され、 回転支 持スリーブ 1 1 0は中間回転スリーブ 4 2 Bの径方向外側に配置されている。 回転支持スリーブ 1 1 0は軸受 1 1 4を介してハウジング 1 6により軸線 1 2 の周りに回転可能に支持されている。 回転スリーブ 4 2の他端とアクティブ操舵用回転スリ一ブ 1 1 2の一端と中 間回転部材 4 2 Bとの間にて相互に回転を伝達する複合回転伝達機構として差 動歯車装置 1 1 6が設けられている。 図 1 7に詳細に示されている如く、 差動 歯車装置 1 1 6は回転スリーブ 4 2の他端に設けられ軸線 1 2に整合してタイ 口ッ ド連結バー 1 4の周りに延在する傘歯車 1 1 8と、 アクティブ操舵用回転 スリーブ 1 1 2の一端に設けられ軸線 1 2に整合し且つ傘歯車 1 1 8に対向し てタイロッ ド連結バー 1 4の周りに延在する傘歯車 1 2 0と、 軸線 1 2に垂直 な軸線 1 2 2の周りに回転可能に支持され傘歯車 1 1 8および 1 2 0と嚙合す る複数個の傘歯車 1 2 4とを有している。
各傘歯車 1 2 4の径方向外側の軸部は回転支持スリーブ 1 1 0により軸受 1 2 6を介して軸線 1 2 2の周りに回転可能に支持され、 傘歯車 1 2 4の径方向 内側の軸部は中間回転部材 4 2 Bにより軸受 1 2 8を介して軸線 1 2 2の周り に回転可能に支持されている。 従って、 中間回転部材 4 2 Bは回転支持スリー ブ 1 1 0と同一の回転数にて軸線 1 2の周りに回転する。 中間回転部材 4 2 B と回転スリーブ 4 2の他端との間には軸受 1 3 0が設けられ、 中間回転部材 4 2 Bとアクティブ操舵用回 スリーブ 1 1 2の一端との間には軸受 1 3 2が設 けられ、 これにより回転部材 4 2 Bは軸受 1 3 0および 1 3 2を介して回転ス リーブ 4 2の他端とアクティブ操舵用回転ス リーブ 1 1 2の一端により軸線 1 2の周りに回転可能に支持されている。
回転スリーブ 4 2とアクティブ操舵用回転スリーブ 1 1 2との間にて差動歯 車装置 1 1 6の径方向内側には遊星式差動ねじ型回転一直線運動変換装置 5 0 が設けられている。 回転一直線運動変換装置 5 0の構造は中間回転部材 4 2 B が回転されても、 中間回転部材 4 2 Bも遊星ねじローラ 6 0 もスラス ト変位し ないものである。
図 1 8に詳細に示されている如く、 アクティブ操舵用回転スリ一ブ 1 1 2の 他端にはウォームギヤ 1 3 4が設けられており、 ウォームギヤ 1 3 4にはゥォ ーム 1 3 6が嚙合している。 ウォーム 1 3 6はアクティブ操舵用の電動機 1 3 8の回転軸 1 4 0に連結されており、 ウォームギヤ 1 3 4とウォーム 1 3 6は 電動機 1 3 8の回転を軸線 1 2の周りの回転としてアクティブ操舵回転スリ一 ブ 1 1 2に伝達する回転伝達機構を構成している。
したがって、 この実施例 3は、 実施例 1および 2と同様にパワーアシス トの 機能を有し、 実施例 1の場合と同様にアクティブ操舵の機能を有する。
かく して図示の実施例 3によれば、 パワーアシス ト用の電動機 3 4の回転力 は回転スリーブ 4 2を駆動し、 差動歯車装置 1 1 6を経て遊星式差動ねじ型回 転一直線運動変換装置 5 0の中間回転部材 4 2 Bに伝達され、 一方、 ァクティ ブ操舵用の電動機 1 3 8の回転はウォーム 1 3 6とウォームギヤ 1 3 4よりな る回転伝達機構および差動歯車装置 1 1 6を経て回転一直線運動変換装置 5 0 の中間回転部材 4 2 Bに伝達される。 パワーアシス ト用の電動機 3 4の回転力 は増速装置として作動する遊星歯車装置 3 6の出口にて回転スリーブ 4 2に伝 達されるので、 上述の実施例 1の場合に比して一層強力にパワーアシス トを行 うことができる。
一方、 アクティブ操舵用の電動機 1 3 8はウォーム 1 3 6とウォームギヤ 1 3 4を経てアクティブ操舵用回転スリーブ 1 1 2を回転させるので、 軽量のも のでよい。 尚、 この実施例に於けるアクティブ操舵用の電動機も上述の実施例 1の場合と同様タイ口ッ ド連結バー 1 4と同軸の電動機に置き換えられてもよ レ、0
以上に於いては本発明をいくつかのの実施例について詳細に説明したが、 本 発明は上述の実施例に限定されるものではなく、 本発明の範囲内にて他の種々 の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、 上述の各実施例に於いては、 ウォームシャフ ト 2 6の回転を増速し てウォームギヤ 2 8に伝達する遊星歯車装置による增速装置 3 3が設けられて いるが、 増速装置 3 3は遊星歯車装置以外の増速装置であってもよく、 また増 省略されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、 一つのタイ口ッ ド連結バー 1 4の両端に左 右のタイロッ ド 2 0 Lおよび 2 0 Rが枢着され、 左右の操舵輪が同時に同量転 舵されるようになっているが、 タイ口ッ ド連結バーとして一端にて左側のタイ 口ッ ドに枢着された左側のタイ口ッ ド連結バーと一端にて右側のタイ口ッ ドに 枢着された右側のタイロッ ド連結バーとが設けられ、 変速機構として左側およ び右側の変速機構が設けられ、 アクティブ操舵用の電動機として左側および右 側の電動機が設けられ、 アクティブ操舵による左右の操舵輪の転舵量を相互に 独立して制御し得るよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、 回転一直線運動変換装置は遊星式差動ねじ 型回転一直線運動変換装置であるが、 これらの実施例の何れかに於いて回転一 直線運動変換装置が例えばボールねじ機構の如き当技術分野に於いて公知の回 転一直線運動変換装置に置き換えられてよい。
また上述の実施例 1に於いては、 回転スリーブ 3 0と内側回転スリーブ 4 2 と外側回転スリーブ 3 8との間には変速機構として遊星歯車装置 3 6が設けら れているが、 変速機構は上述の実施例 3の差動歯車装置と同様の差動歯車装置 に置き換えられてもよい。
また上述の実施例 1に於いては、 外側回転スリーブ 3 8はタイ口ッ ド連結バ 一 1 4と同軸のアクティブ操舵用の電動機 4 8により直接回転されるようにな つているが、 上述の実施例 3の場合と同様にウォームとウォームギヤよりなる 回転伝達機構を介してアクティブ操舵用の電動機 4 8により回転されてもよレ、。 また上述の各実施例に於いては、 回転一直線運動変換装置 5 0の差動条数は + 1又は一 1であるが、 差動条数は任意に設定されてよい。
また上述の実施例 1に於いては、 異物侵入防止部材 8 0および 8 2はそれぞ れ内側回転スリーブ 4 2の雌ねじ 5 6に係合する雄ねじ 8 4、 8 6を有してい るが、 これらのねじが省略されてもよく、 また異物侵入防止部材は一端にてス ラス ト変位する部材に支持され且つ他端にて回転する部材に相対回転可能に接 続されたゴムの如き弾性材ょりなる筒形のダス トブーツに置き換えられてもよ レ、。 また上述の実施例 1に於いては、 キャリア 6 4および 6 6は環状のブロック 状をなしているが、 キャリア 6 4および 6 6は軸線 1 2に垂直に延在する円環 板状の部材として構成されてもよく、 その場合には遊星ねじローラ 6 0の回転 振動を効果的に減衰させることができるよう、 制振鋼板にて形成されることが 好ましい。
また実施例 2に於ける外歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6等は、 遊星 ねじローラ 6 0の何れかの端部側にのみ設けられてもよく、 また歯車以外の回 転伝達構造に置き換えられてもよく、 更に実施例 2に於いては外側回転部材 4 2 A、 遊星ねじローラ 6 0、 タイロッ ド連結バー 1 4の各ねじの歯形が上述の 如く これらの部材間に於いて適正に回転が伝達される歯形に設定されているの で、 外歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6等が省略されてもよレ、。
また実施例 2に於ける各部材のねじのねじ山角度や歯形が実施例 1に適用さ れてもよく、 外歯車 9 0、 9 2および内歯車 9 4、 9 6若しくはキャリア 9 8 の構造が実施例 1に適用されてもよい。

Claims

請求の範囲
1 . 直線運動可能に支持されたタイロッ ド連結バーと、 前記タイロッ ド連結バ
—の周りに回転可能な回転部材と、 ステアリングシャフ 卜の回転を前記回転部 材の回転に変換する回転変換装置と、 前記回転部材の回転を前記タイロッ ド連 結バーの直線運動に変換する回転一直線運動変換装置と、 前記回転部材に回転 力を付与するパワーアシス ト用の電動機とを有することを特徴とする車輛用電 動式パワーステアリング装置。
2 .前記回転一直線運動変換装置は螺旋ねじ歯にて互いに嚙み合う リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピユオンおよび前記ブラネタリ ピニオンを担持するキヤ リアを有する遊星歯車装置であり、 前記リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピ 二オンの各々の有効ねじ径に対するねじ条数の対比に於いて、 リングギヤとサ ンギヤの何れか一方が他方のギヤとブラネタリ ピニオンに比してねじ条数を増 大されるかまたは減小されていることによりプラネタリピニオンの遊星運動を 伴ってリングギヤがサンギヤの周りに回転するときリングギヤとサンギヤの間 にスラス ト変位を生ずるようになつているものであることを特徴とする請求項 1に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
3 . 前記のねじ条数の相対的増大または減小はリングギヤについてなされてお り、リングギヤはサンギヤおよびブラネタリピニオンに比して軸長が長く され、 リングギヤの回転に伴ってサンギヤとブラネタリ ピニオンがリングギヤに沿つ てリングギヤに対し軸線方向に相対変位するようになっていることを特徴とす る請求項 2に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
4 .前記のねじ条数の相対的増大または減小はサンギヤについてなされており、 サンギヤはリングギヤおょぴプラネタリ ピニオンに比して軸長が長く され、 リ ングギヤの回転に伴ってリングギヤとプラネタリピニオンがサンギヤに沿って サンギヤに対し軸線方向に相対変位するようになっていることを特徴とする請 求項 2に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
5 . 前記サンギヤのねじ条数が前記リングギヤおよびブラネタリ ピニオンのね じ条数に対比して相対的に 1条増大されており、 前記リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニオンの螺旋ねじ歯はリングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニォ ンの中心軸線を含む平断面で見て左右対称の山形であり、 前記リングギヤのね じ山角度と前記ブラネタリ ピニオンの歯先のねじ山角度と前記サンギヤの歯元 のねじ山角度が等しく され、 前記ブラネタリ ピニオンは歯元のねじ山角度が歯 先のねじ山角度より小さく されたインボリユート形状であり、 前記サンギヤは 歯先のねじ山角度が歯元のねじ山角度より大きく されたィンボリュ一卜形状で あることを特徴とする請求項 4に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置
6 . 前記サンギヤのねじ条数が前記リングギヤおよびプラネタリ ピニオンのね じ条数に対比して相対的に 1条減小されており、 前記リングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニオンの螺旋ねじ歯はリングギヤ、 サンギヤ、 プラネタリ ピニォ ンの中心軸線を含む平断面で見て左右対称の山形であり、 前記リングギヤのね じ山角度と前記ブラネタリ ピニオンの歯先および歯元のねじ山角度と前記サン ギヤの歯先のねじ山角度が等しく され、 該サンギヤは歯元のねじ山角度が歯先 のねじ山角度より小さく されたィンボリユート形状であることを特徴とする請 求項 4に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
7 . 前記サンギヤとブラネタリ ピニオンの互いに対抗する端部には互いに嚙み 合う外歯車が設けられていることを特徴とする請求項 3に記載の車輛用電動式 パワーステアリング装置。
8 . 前記リングギヤとブラネタリ ピニオンの互いに対抗する端部には互いに嚙 み合う外歯車が設けられていることを特徴とする請求項 4に記載の車輛用電動 式パワーステアリング装置。
9 . 前記プラネタリ ピニオンの端部に設けられた外歯車は該プラネタリ ピニォ ンの螺旋ねじ歯の部分と一体に形成されていることを特徴とする請求項 7また は 8に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
1 0 . 前記回転部材は前記タイロッ ド連結バーを揷通させるスリーブ状の部分 を含み、 前記パワーアシス ト用電動機は前記スリーブ状部分に沿って設けられ た電気子をその周りに筒状に設けられた電磁コイルにより駆動するようになつ ていることを特徴とする請求項 1〜 9のいずれかに記載の車輛用電動式パワー ステアリング装置。
1 1,前記回転部材には、前記回転変換装置により駆動される入力回転部材と、 前記回転一直線運動変換装置を駆動する出力回転部材と、 前記入力回転部材と 前記出力回転部材の間の相対的回転運動を可変に調節する中間回転部材とを有 する差動機構が組み込まれており、 前記中間回転部材の回転変位により前記ス テアリングシャフトの回転を前記タイ口ッ ド連結バーの直線運動に変換する変 換率を可変に調節するアクティブ操舵が行なわれるようになっていることを特 徴とする請求項 1〜 1 0のいずれかに記載の車輛用電動式パワーステアリング 装置。
1 2 . 前記差動装置は遊星歯車装置であり、 そのキャリアが前記入力回転部材 となって前記回転変換装置に接続されており、 そのサンギヤが前記出力回転部 材となって前記回転—直線運動変換装置に接続されており、 そのリングギヤが 前記中間回転部材となってその周りに装着された電気子と、 該電気子を囲む電 磁コイルを備えたアクティブ操舵用の電動機により駆動されることにより前記 アクティブ操舵が行なわれるようになつていることを特徴とする請求項 1 1に 記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
1 3 . 前記中間回転部材の前記電機子を担持する部分は前記出力回転部材の前 記サンギヤより前記回転一直線運動変換装置まで延在する部分の周りに延在す るスリーブ状部分であることを特徴とする請求項 1 2に記載の車輛用電動式パ ワーステアリ ング装置。
1 4 . 前記差動装置は一対の同軸に対向する傘歯車と、 これら一対の傘歯車の 間に合って両者と嚙み合う傘ピニオンと、 該傘ピユオンを前記一対の傘歯車の 軸線の周りに回転可能に担持するキヤリアとを有し、 前記一対の傘歯車の一方 が前記入力回転部材となって前記回転変換装置に接続されており、 前記キヤリ ァが前記出力回転部材となって前記回転一直線運動変換装置に接続されており、 前記一対の傘歯車の他方が前記中間回転部材となっており、 この中間回転部材 がアクティブ操舵用の電動機により駆動されて前記アクティブ操舵が行なわれ るようになっていることを特徴とする請求項 1 1に記載の車輛用電動式パワー ステアリング装置。
1 5 . 前記中間回転部材はウォームにより ウォームギヤを駆動するウォームギ ャ装置を経て前記アクティブ操舵用の電動機により駆動されるようになってい ることを特徴とする請求項 1 4に記載の車輛用電動式パワーステアリング装置。
PCT/JP2005/019842 2004-10-25 2005-10-21 タイロッド連結バーを囲む回転部材にアシストパワーを付与する車輌用電動式パワーステアリング装置 WO2006046675A1 (ja)

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