WO2005104664A2

WO2005104664A2 - 液塗布用具

Info

Publication number: WO2005104664A2
Application number: PCT/JP2005/007893
Authority: WO
Inventors: Yoshinobu Kimura; Takatoshi Saito
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co., Ltd.
Priority date: 2004-04-28
Filing date: 2005-04-26
Publication date: 2005-11-10
Also published as: US20060283471A1; US7350524B2; JP2005334559A; JP4481087B2; WO2005104664A3

Abstract

　内容物を毛髪に塗布したとき、地肌に内容物が直接つくことがなく、液注出量を調節でき、また櫛部材が小さく、かつ櫛部材を取り外すことができ、また使用後に内部通路を閉鎖でき、更に、復元力を有するチューブ容器であっても、大気（酸素など）や大気中の塵埃や雑菌などを内部に吸引することのない液塗布用具を提供する。　チューブ容器と、注出部材と、櫛部材とを具えた液塗布用具であって、注出部材は、注出口部と、チューブ容器の口筒部に取り付け可能な取付キャップを具え、櫛部材は、注出部材に取り外し可能に取り付けられた櫛基体と、櫛基体に突設された櫛歯列からなり、櫛歯列は、先端を注出口とした櫛歯と、その両側端に設けた中実櫛歯とから構成し、中実櫛歯を櫛歯より高く形成して構成した。　また、チューブ容器に中栓を取り付け、注出部材に設けられた連通筒で中栓の流通孔を開閉させることとした。　更に、チューブ容器に弁体を設けることとした。

Description

液塗布用具

技術分野

[0001] 本発明は、液塗布用具、とくに容器中の内容物を塗布するため、櫛部材を容器口部に取着した塗布用具に関するものである。

背景技術

[0002] 染毛剤塗布容器として、スクイズ可能な容器に櫛を取り付け、櫛歯間に染毛剤を押出して頭髪に塗布するようにした櫛付塗布容器は、従来より知られている（特許文献 1参照)。

[0003] また、チューブ容器の口部に、ブラシで形成した塗布部材を取着した液塗布用具も

、従来より知られている (特許文献 2参照)。

[0004] 特許文献 1 :特開平 11 9330号公報

特許文献 2：実開平 2— 50226号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] しかし、上記文献 1記載の櫛付塗布容器では、櫛が普通の大きさを有するもので、頭髪全体や、ある程度の広さの部分に塗布するには効率的である力せまい部分に塗布する場合には、櫛部 (4)を取外し、ノズル（12)から直接塗布するようにしていた

[0006] そのため、取外しに手が汚れたり、塗布にあたっては、容器を押圧するので調整が困難で、適当な量を押出すことができないという問題があった。

[0007] 上記特許文献 2記載の従来技術は、容器を押圧することによって内容物を注出しながらブラシにより髪に塗布するようにしている力塗布に使用しないとき、誤って容器を押圧すると、内容物が外に漏れてしまうという問題があった。

[0008] また、塗布ブラシにオーバーキャップを被せてぉ、ても、誤って容器を押圧すると、内容物がオーバーキャップ内に注出して溜まったり、さらには、オーバーキャップを押上げ内容物が外に漏れるという問題があった。 [0009] また、ブラシタイプであると、ブラシの間に抜け毛や塗布部材の汚れや固化した液が溜まり、水や洗浄液を使ってもなかなか取れないという問題もあった。

[0010] また、容器が一定の復元力がある合成樹脂の場合に、胴部が徐々に復元して内圧が低くなり、大気を導入するという問題があった。

[0011] そのため、内容物が少なくなると、次の押圧時に、すぐ内容物が出ないという問題や、大気 (酸素など）による内容物の変質、雑菌などによる内容物の変質といった問題があった。

[0012] 本発明は、上記の問題を解決することを課題として、両側に高さの高い中実の櫛歯と、内側に高さの低い内部に流路を設け、先端を吐出口とした櫛歯とからなる櫛歯列によって構成される小型の櫛部材を取着した注出部材を、チューブ容器の容器口部に取着し、注出部材を一定範囲で廻動し、上下動させることによって、中栓と注出部材との間の流路を開閉するとともに、液注出量を調節できるようにした液塗布用具、さらに、大気の導入を防ぐようにした合成樹脂製チューブ容器を取着した液塗布用具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0013] 本発明は、上記の課題を解決するため、液塗布用具を次のように構成した。

[0014] すなわち、チューブ容器と、注出部材と、櫛部材とからなり、注出部材は、注出口部と、チューブ容器の口筒部に取り付け可能な取付キャップを具備し、櫛部材は、注出部材に取り付けられた櫛基体と、該櫛基体に突設された櫛歯列とからなり、櫛歯列は、両側端に設けられた中実櫛歯と、中実櫛歯間に配設され、内部に櫛基体に連通する流路を穿孔し、先端を注出口とした櫛歯とから構成されており、更に両側端の中実櫛歯を内側の櫛歯よりも高くして液塗布用具を構成した。

[0015] また櫛基体を、注出口部の中心軸線に対し 30° 以下の角度で傾斜させることとした。

[0016] 更にチューブ容器は、突出部を具えた頂壁と、外周にねじが螺設された口筒部とを具備し、突出部には中栓を嵌着する開口を設け、中栓は、下方に流通孔を具えた側周壁と、底壁とを具備し、頂壁の突出部に嵌着させ、注出部材は、中栓内に挿入され、中栓に形成された流通孔を開閉する連通筒を具え、取付キャップの内周に、口筒部のねじに螺合するねじを螺設させて構成した。

[0017] チューブ容器と注出部材の他の例として、チューブ容器の口筒部の上端部に係止環を突設し、注出部材の取付キャップの内周に、係止環と係合する係合環を設け、口筒部の係止環によって、取付キャップの上昇可能範囲を規制することとした。

[0018] チューブ容器の口筒部の内周面に、弁体を有する弁部材を設け、チューブ容器から内容液を吐出させる力チューブ容器内への内容液の逆流、及び空気の流入を前記弁部材により阻止させることとした。

発明の効果

[0019] 本発明にかかる液塗布用具は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。

[0020] 櫛部材の櫛歯列を両側に高さの高い中実の櫛歯と、中実の櫛歯の間に、内部に流路を有し、先端に吐出口を具えた高さの低い櫛歯とを設けて形成しているため、内容物を塗布するときに両側の中実の櫛歯を地肌につけても内側の櫛歯は地肌につかず、吐出口より出た内容物を毛髪に塗布したとき、地肌に内容物が直接つくということはない。

[0021] 櫛部材の構造上、大きさを小さくすることもできる。

[0022] 中栓に流通孔を穿孔し、注出部材に該流通孔を開閉する連通筒を設けるようにしたので、注出部材を一定範囲で廻動させ、中栓と櫛部材との間の流路を開閉でき、さらに、開閉度に応じて液注出量をも調節できる。

[0023] また、注出部材カも櫛部材を取外すことができ、取外した櫛部材を洗浄することができる。

[0024] また、中栓の流通口を閉じることによって、容器内に大気の導入を防ぐことができ、さらに、容器の口筒部に逆止弁を設けたときには、復元力のある合成樹脂製のチューブ容器であっても、胴部が復元し、内圧が低下して容器内に大気が導入されることがなくなるので、大気 (酸素など)や大気中の塵埃や雑菌などによって、内容液が変質したり、汚れたりすることをなくすことができる。

図面の簡単な説明

[0025] [図 1]本発明の第 1実施例液塗布用具の断面立面図である。圆 2]容器口筒部の一部断面立図である。

[図 3]中栓の説明図で、（a)は一部断面立面図、（b)は図（a)の A— A線における切断面図である。

圆 4]注出部材の断面立面図である。

圆 5]櫛部材の説明図で、（a)は上面図、（b)は断面立面図である。

圆 6]カバーキャップを被嵌した液塗布用具の説明図で、（a)は上面図、（b)は断面立面図である。

圆 7]中栓と注出部材との関係図で、（a)は使用前、（b)は使用時の断面図である。圆 8]第 2実施例液塗布用具の断面立面図である。

[図 9]弁部材の拡大説明図である。

[図 10]注出時の弁部材の説明図である。

符号の説明

A、 Aa 容器

B 中栓

C 注出部材

D 櫛部材

E カバーキャップ

1、 la 口部

2、 2a 胴部

3、 3a 頂壁

4、 4a 口筒部

5、 5a 開口

6、 6a 突出部

7、 7a 係止環

10 フランジ

11 側周壁

12 底壁

13 係止環流通孔係止リング取付キャップ連通筒注出口部注出筒係止環ねじ筒部係合環ねじ櫛基体櫛歯列頂壁側周壁係合部中実櫛歯櫛歯流路吐出口弁部材弁体弁支持体嵌合筒弁弁孔頂壁側周壁径部 58b 拡径部

59 段部

60、 61 嵌合突条

発明を実施するための最良の形態

[0027] 次に、本発明にかかる液塗布用具の実施形態について、図面を参照して説明する実施例 1

[0028] 図 1において、 Aは容器、 Bは中栓、 Cは注出部材、 Dは注出部材 Cに取り付けられる櫛部材、 Eはカバーキャップである。

[0029] 容器 Aはチューブ容器であって、口部 1と押圧変形可能な胴部 2とからなっている。

口部 1は、図 2に示すように、頂壁 3と口筒部 4とを具えている。

[0030] 頂壁 3には突出部 6が設けてあり、突出部 6の中央に開口 5が形成してある。

[0031] 口筒部 4には、上端に、外方に突出した係止環 7が設けてあり、係止環 7の下方に、上部縮径部 8と、ねじ 9を螺設したねじ部が設けてある。

[0032] 中栓 Bを図 3に示す。図 3に示すように中栓 Bは、上端にフランジ 10を有する側周壁

11と、底壁 12とを具えている。フランジ 10の下方には、開口 5の下端縁に係合する係止環 13が設けてあり、係止環 13の下方には、複数の流通孔 14が図 3 (b)に示すように等間隔に穿設されている。

[0033] 底壁 12には係止リング 15が、側周壁 11の内側に立設してある。

[0034] 注出部材 Cを図 4に示す。図 4に示すように注出部材 Cは、上部側周壁 21と、段部

22を介して上部側周壁 21に連設された下部側周壁 23とからなる取付キャップ 24を具えている。上部側周壁 21の上部には上壁 20が連続して設けてあり、上壁 20の中央には注出口部 26が開口している。

[0035] 上壁 20の下面には、注出口部 26に連通し、上壁 20の下方に延びる連通筒 25が設けてある。上壁 20の上面には、注出筒 27が立設してある。注出筒 27は、注出口部 26に連通し、注出口部 26の中心軸線に対して 30° 以下の所定の角度 αで傾斜して上壁 20の上方に延びている。注出筒 27の外周下方には、外方に突出した係止環 28が設けてある。 [0036] 上部側周壁 21の外周下端部には、外方に突出する膨出環 29が設けてある。

[0037] 下部側周壁 23の内面には、上部に縮径部 30が、下部にねじ筒部 31が形成してある。縮径部 30の下端には、取付キャップ 24を容器 Aから螺脱し上昇させた時に口筒部 4の係止環 7と係合する係合環 32が設けてある。ねじ筒部 31の内周には、ねじ 33 が形成してある。

[0038] 櫛部材 Dを図 5に示す。図 5 (a)、 (b)に示すように、櫛部材 Dは、円筒形の櫛基体 3 5と、櫛基体 35に突設された櫛歯列 36とを具えている。

[0039] 櫛基体 35は、頂壁 37と側周壁 38とを具えており、側周壁 38の外周には、櫛歯が等間隔に突設されている。側周壁 38は、下端より注出部材 Cの注出筒 27を内部に挿入可能に形成してあり、側周壁 38の下方には注出筒 27の係止環 28に嵌合する係合部 39が設けてある。

[0040] 櫛歯列 36は、上下両側に配置された中実櫛歯 40と、中実櫛歯 40の間に等間隔をおいて配置された櫛歯 41とからなっている。櫛歯 41は、内部に流路 42が形成してあり、先端に吐出口 43が開口し、吐出口 43が流路 42を介して櫛基体 35の内周に連通している。また櫛歯 41は、中実櫛歯 40より低く形成してある。

[0041] カバーキャップ Eを図 6に示す。図 6 (a)、 (b)〖こ示すように、カバーキャップ Eは、櫛部材 Dの横断面とほぼ同じ形状の頂壁 45と、側周壁 46とからなって、る。

[0042] カバーキャップ Eの上部は、側周壁 46が頂壁 45の周縁から垂下し、側周壁 46は櫛部材 Dの外形に沿った形状となっている。頂壁 45および側周壁 46と、櫛基体 35および櫛歯列 36との間の距離はできるだけ短くすることが好ましい。

[0043] カバーキャップ Eの下部は、側周壁 46が円形に形成してあり、その下端には係合環 47が設けられている。係合環 47は、側周壁 46が注出部材 Cの段部 22に当接したときに、膨出環 29と結合する。

[0044] 次に、液塗布容器の組立について説明する。

[0045] 容器 Aの頂壁 3の開口 5に、上方より中栓 Bを底壁 12から嵌入させ、中栓 Bのフランジ 10と係止環 13により容器 Aの開口 5に嵌合させ、中栓 Bを図 7 (a)に示すように容器 Aへ取り付ける。

[0046] 注出部材 Cを容器 Aに取り付けるにあたっては、取付キャップ 24を回して口筒部 4 に螺合させていく。すると、取付キャップ 24は下降し、係合環 32が係止環 7と係合してクリック作用を与え、さらに回すと係止環 7を乗り越えて下降し、取付キャップ 24が最下降位置に達する。

[0047] 力かる状態になると、注出口部 26の連通筒 25の下端力中栓 Bの底壁 12に当接する。すると連通筒 25の外周が流通孔 14を閉鎖し、かつ底壁 12の係止リング 15が連通筒 25の内周に嵌合し、注出口部 26への流路が塞がれる。

[0048] 櫛部材 Dを注出部材 Cに取り付けるにあたっては、櫛部材 Dの側周壁 38の内周を、注出部材 Cの注出筒 27の外周に係合させていく。すると、側周壁 38の係合部 39と注出筒 27の係止環 28とが嵌合し、櫛部材 Dは注出部材 Cに固定される。

[0049] 内容物の流路は、注出部材 Cの注出口部 26の内周から櫛部材 Dの櫛基体 35内部を通り、櫛歯 41の流路 42を通り、吐出口 43まで連通される。

[0050] 次に、液塗布用具の使用態様と作用効果について説明する。

[0051] 使用にあたっては、図 6 (b)に示すカバーキャップ Eを注出部材 C力取り外すと、図 7 (a)に示すように、櫛部材 Dの櫛歯列 36が現れる。

[0052] 取付キャップ 24を上昇させるように廻動させると、取付キャップ 24の下部側周壁 23 の内周の係合環 32が、口部 1から突出した係止環 7に係合して、図 7 (b)に示すように、上昇が阻止され、クリック感が手に与えられる。

[0053] そのときには、注出部材 Cの連通筒 25が上昇し、中栓 Bの側周壁 11に形成された流通孔 14が開口され、容器 Aの内部と注出口部 26の内周の流路とが連通する。そして胴部 2を押圧すると、内容液を櫛歯列 36の吐出口 43より吐出することができる。

[0054] 取付キャップ 24を廻動させて、取付キャップ 24を口部 1に対して上下動させることによって、注出部材 Cの連通筒 25を介して中栓 Bの流通孔 14の開口幅が調整できるので、内容液の液注出量を調節することができる。

[0055] 櫛部材 Dの櫛歯列 36を所望する被塗布部に押し当て、動力していくと、所望する塗布範囲に内容液を塗布することができる。

[0056] この際、櫛歯列 36は、両側に高さの高い中実櫛歯 40を配置し、中実櫛歯 40の間に高さの低、櫛歯 41を配置して形成されて、るため、両側の中実櫛歯 40を地肌につけても櫛歯 41は地肌につかず、櫛歯 41の吐出口 43より出た内容物は中実櫛歯 4 0の先端と櫛歯 41の先端との間に保持され、毛髪に塗布しても、地肌に内容液が直接つくということはない。

[0057] 内容液の塗布が終わったときには、取付キャップ 24を下降させるように廻動させると、図 7 (a)に示すように、中栓 Bの流通孔 14が閉じられ、誤って容器胴部 2を押圧しても、内容液が流出することはない。

[0058] また、カバーキャップ Eを注出部材 Cに取り付けたときには、カバーキャップ Eの下端が注出部材 Cの取付キャップ 24の段部 22に当接し、係合環 47が取付キャップ 24の膨出環 29に嵌合されるので、カバーキャップ E内の気密性が保たれる。さら〖こ、カバ一キャップ E内に含まれる空気も少なぐ櫛歯 41内に入る空気は極わずかであるので、内容物の固化や、塵埃、雑菌による目詰まりなどを抑制できる。

[0059] また、塗布が終わると同時に、取付キャップ 24を下降させ、注出部材 Cにカバーキヤップ Eを取り付けると、チューブ容器に復元性の大きい榭脂を用いていても、容器 A 内への大気の流入量を少なくすることができる。

[0060] 櫛部材 Dが汚れた場合には、櫛部材 Dを上方に引っ張ることにより側周壁 38内周の係合部 39と注出筒 27の係止環 28との嵌合が外れ、櫛部材 Dを注出部材 C力も取り外すことができる。

[0061] 取外した櫛部材 Dは、水洗い、或いは洗浄液につけて洗ったりして、櫛歯列 36に付着したゴミ、塵埃、或いは無用な液を取り去ることができる。

[0062] また、櫛部材 Dを注出部材 C力取り外し、注出部材 Cの注出口部 26を注出口として内容物を受け皿や手のひら等に直接吐出させて使用することもできる。

[0063] 取付キャップ 24を上昇させるように廻動させ、取付キャップ 24の下部側周壁 23の内周の係合環 32が口部 1から突出した係止環 7に当接するまで上昇させると、手にクリック感が与えられる力さらに取付キャップ 24を廻動させると、係合環 32が係止環 7 を乗り越えて上昇し、取付キャップ 24の螺合を解き、注出部材 Cを容器 Aから取り外すことができる。

[0064] このこと〖こより、容器 Aの内容物がなくなったら、注出部材 Cを容器 Aから取り外し、中栓 Bを具えた新しい容器 Aに注出部材 Cを組み付け、再度、液塗布容器として使用することができる。実施例 2

[0065] 次に、容器口部に内容液の逆流防止機構を設けた実施例について説明する。

[0066] 中栓、注出部材、カバーキャップの構成は、上記第 1実施例と同一であるので、同一の符号をもって図示して説明を簡略にすることにし、以下、相違点を中心に説明する。

[0067] 図 8、 9において、 Aaは容器、 Bは中栓、 Cは注出部材、 Dは櫛部材、 Eはカバーキヤップである。

[0068] 容器 Aaは、一定の復元力を有する合成樹脂製のチューブ容器であって、口部 la と押圧変形可能な月同部 2aとからなって、る。

[0069] 口部 laは、頂壁 3aと口筒部 4aとを具えており、頂壁 3aには、中央に開口 5aを設けた突出部 6aが立設されている。

[0070] 口筒部 4aは、外周上端に、外方に突出する係止環 7aが設けてあり、係止環 7aの下方に縮径部 8aと、ねじ 9aを螺設したねじ部が設けられて、る。

[0071] 口筒部 4aの内周には、弁部材 50が装着されている。弁部材 50は、弁体 51と弁支持体 52とから構成されて、る。

[0072] 弁体 51は、口筒部 4aの内周に嵌合する嵌合筒 53と、弁 55とを具えている。弁 55 は、嵌合筒 53の内周面の中央部分から、一つあるいは複数突出した連結片 54を介して嵌合筒 53の内周に連設してある。

[0073] 弁支持体 52は、頂壁 57と、頂壁 57に連設された側周壁 58とからなっている。頂壁

57は中央に弁孔 56を有し、側周壁 58は、上段の縮径部 58aと下段の拡径部 58bとを具えている。

[0074] 縮径部 58aは、嵌合筒 53内に嵌合され、下端の段部 59によって嵌合筒 53の下端を支持している。

[0075] 拡径部 58bの外周は、容器 Aaの口筒部 4aの内周に嵌合され、外周中間には、嵌合突条 60が突設されている。

[0076] 口筒部 4aの内周下端部には、嵌合突条 60の下方に位置して、拡径部 58bに係合する嵌合突条 61が設けられてヽる。

[0077] 弁部材 50は、内容液充填前の胴部 2aの底開口部より挿入し、弁支持体 52の嵌合突条 60と口筒部 4aの嵌合突条 61とを嵌合させることによって口筒部 4a内に装着固定する。

[0078] 上記第 1実施例と同様に、頂壁 3aの突出部 6aには、流通孔 14を側周壁 11に穿孔した中栓 Bが取り付けてあり、口筒部 4aには、取付キャップ 24を具備した注出部材 C が上下動自在に取り付けてある。

[0079] 取付キャップ 24は、上述したように上壁 20と下部側周壁 23とを具え、上壁 20には中栓 Bの流通孔 14を開閉させる連通筒 25を下方に有し、下部側周壁 23には口筒部

4aの外周のねじ 9aに螺合するねじ 33が螺設してある。

[0080] 第 1実施例と同様に、注出部材 Cの注出筒 27には、櫛部材 Dの櫛歯列 36を連設した櫛基体 35が嵌着してあり、容器 Aa内の内容液が、中栓、注出部材 Cの流路を通じて櫛歯 41の吐出口 43より吐出されるようになっている。

[0081] 次に、第二実施例の作用効果について説明する。

[0082] 液吐出容器の使用にあたって、第 1実施例と同様に、カバーキャップ Eを取り外して、注出部材 Cを上昇させると、中栓 Bの流通孔 14が開口される。

[0083] 次いで、胴部 2aを押圧すると、図 10に示すように、内圧によって弁 55が押上げられ、弁孔 56が開口されて、内容液が弁孔 56を通じて口筒部 4aの上部に送られる。内容液はさらに中栓 Bの流通孔 14に送られ、注出部材じ、櫛部材 D内の流路を経て、櫛歯 41の吐出口 43より吐出される。

[0084] 胴部 2aの押圧を止めたときに、容器 Aaが復元力のある合成樹脂であるため、胴部 2aが復元して内圧が低下して、弁 55によって弁孔 56が閉ざされる。したがって、口筒部 4aの上部の内容液力胴部 2aの内部に戻されることや、櫛歯 41の吐出口 43より大気が吸込まれることはなぐ胴部 2aの復元も阻止される。

[0085] そのため、吐出口 43より大気中の塵埃や雑菌が入ることはなぐ櫛歯の目詰まりや、内容液の変質を防ぐことができる。

[0086] また、浴場などで使用する場合でも、容器 Aaに水が侵入することを防ぐこともできる

[0087] 以上のように、第 2実施例は、格別の作用効果を有するものであるが、その他にも、第 1実施例と同様の作用効果を得ることができる。 [0088] また、弁部材は、上記実施例の形状に限定されず、スリット弁など、上記効果と同様な効果を示すものであれば、任意の形状の弁部材を使用することができる。

産業上の利用可能性

[0089] 本発明は内容物として、ヘアーマ-ユキァなどの頭髪への部分塗布用具として用いられる力、その他にも、白髪染め、ブリーチなどの脱色剤、整髪料などの塗布用具としても使用できる。

[0090] また、構造上小さくもできるので、頭髪だけではなぐ眉毛やまつ毛などの塗布用具としてち使用でさる。

Claims

請求の範囲

[1] チューブ容器と、注出部材と、櫛部材とを具えた液塗布用具であって、

注出部材は、注出口部と、チューブ容器の口筒部に取付け可能な取付キャップを具備しており、

櫛部材は、注出部材に取付けられた櫛基体と、該櫛基体に突設された櫛歯列からなっており、

櫛歯列は、両側端の中実櫛歯と、該中実櫛歯の内側に配設され、内部に櫛基体に連通する流路を穿孔し、先端を注出口とした櫛歯とから構成されており、

両側端の中実櫛歯が、内側の櫛歯よりも高くなつていることを特徴とする液塗布用具。

[2] チューブ容器と、注出部材と、櫛部材とを具えた液塗布用具であって、

チューブ容器は、突出部を具えた頂壁と、外周にねじが螺設された口筒部とを具備し、前記突出部に中栓を嵌着する開口を具え、

中栓は、流通孔を具えた側周壁と、側周壁の下方に設けられた底壁とを具備し、前記突出部の開口に嵌着され、

注出部材は、注出口部と、該注出口部と連通し、中栓の流通孔を開閉する連通筒を垂設し、前記口筒部のねじに螺合するねじを内周に螺設した取付キャップとを具備しており、

[3] チューブ容器の口筒部の上端部に係止環を突設し、注出部材の取付キャップの内周に、前記係止環と係合する係合環を設け、該係合環と前記係止環によって、取付キャップの上昇可能範囲を規制したことを特徴とする請求項 1または 2に記載の液塗布用具。

[4] チューブ容器の口筒部の内周面に、弁体を有する弁部材を具え、該弁部材によりチューブ容器から内容液を吐出させる力チューブ容器内への内容液の逆流、及び空気の流入を阻止させたことを特徴とする請求項 3に記載の液塗布用具。

[5] 櫛基体が、注出口部の中心軸線に対し 30° 以下の角度で傾斜していることを特徴とする請求項 4記載の液塗布用具。