JP2001321222A - 塗布具を備えた二重容器 - Google Patents
塗布具を備えた二重容器Info
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- JP2001321222A JP2001321222A JP2000141920A JP2000141920A JP2001321222A JP 2001321222 A JP2001321222 A JP 2001321222A JP 2000141920 A JP2000141920 A JP 2000141920A JP 2000141920 A JP2000141920 A JP 2000141920A JP 2001321222 A JP2001321222 A JP 2001321222A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気導入部を容易に形成することができ、製
造が容易な塗布具を備えた二重容器を提供する。 【解決手段】 櫛付き二重容器は主に、可撓性を有し開
口を有する外容器12と、同じく可撓性を有するととも
に開口を有し外容器12と開口を共有するように同外容
器12内に設けられた内容器13と、その共有開口を閉
塞する蓋体14とから構成されている。外容器12と内
容器13の間の空間に空気を導入するための凹溝20
は、内容器13に設けられている。
造が容易な塗布具を備えた二重容器を提供する。 【解決手段】 櫛付き二重容器は主に、可撓性を有し開
口を有する外容器12と、同じく可撓性を有するととも
に開口を有し外容器12と開口を共有するように同外容
器12内に設けられた内容器13と、その共有開口を閉
塞する蓋体14とから構成されている。外容器12と内
容器13の間の空間に空気を導入するための凹溝20
は、内容器13に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭髪に染毛剤等を
塗布する際に使用される塗布具を備えた二重容器に関す
るものである。
塗布する際に使用される塗布具を備えた二重容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の容器としては、特開20
00−16470号公報に開示される塗布具付き容器が
知られている。この塗布具付き容器は、可撓性外側層
(外容器)と該外側層に剥離自在に積層された内側層
(内容器)で構成される容器本体と、該容器本体の吐出
口に接続される塗布具とを有しており、容器本体の外側
層には外側層と内側層の間に空気を導入するための空気
導入部として孔が穿設されている。そして、容器本体を
スクイズすることによりその内容物が吐出口から吐出さ
れて塗布具で塗布できるようになっている。
00−16470号公報に開示される塗布具付き容器が
知られている。この塗布具付き容器は、可撓性外側層
(外容器)と該外側層に剥離自在に積層された内側層
(内容器)で構成される容器本体と、該容器本体の吐出
口に接続される塗布具とを有しており、容器本体の外側
層には外側層と内側層の間に空気を導入するための空気
導入部として孔が穿設されている。そして、容器本体を
スクイズすることによりその内容物が吐出口から吐出さ
れて塗布具で塗布できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
構成においては、空気導入部としての孔を容器本体の成
形後に外側層に貫通形成する必要があった。このため、
製造工程が増えて手間がかかるという問題があった。
構成においては、空気導入部としての孔を容器本体の成
形後に外側層に貫通形成する必要があった。このため、
製造工程が増えて手間がかかるという問題があった。
【0004】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、空気導入部を容易に形成することができ、
製造が容易な塗布具を備えた二重容器を提供することに
ある。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、空気導入部を容易に形成することができ、
製造が容易な塗布具を備えた二重容器を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、可撓性を有し、また開
口を有する外容器と、同じく可撓性を有するとともに開
口を有し、前記外容器と開口を共有するように同外容器
内に設けられ、内部に頭髪用化粧料を収容する内容器
と、前記頭髪用化粧料を塗布するための塗布具を有し、
前記外容器と内容器の共有開口を閉塞する蓋体とを備
え、外容器をスクイズすることにより塗布具に設けられ
た吐出口から頭髪用化粧料が外部に吐出され、スクイズ
を止めることによりその吐出が止まるとともに外容器と
内容器の間の空間に空気が流入するように構成された塗
布具を備えた二重容器において、外容器と内容器の間の
空間に空気を導入するための空気導入部として溝を内容
器に設けたことを要旨とする。
めに、請求項1に記載の発明は、可撓性を有し、また開
口を有する外容器と、同じく可撓性を有するとともに開
口を有し、前記外容器と開口を共有するように同外容器
内に設けられ、内部に頭髪用化粧料を収容する内容器
と、前記頭髪用化粧料を塗布するための塗布具を有し、
前記外容器と内容器の共有開口を閉塞する蓋体とを備
え、外容器をスクイズすることにより塗布具に設けられ
た吐出口から頭髪用化粧料が外部に吐出され、スクイズ
を止めることによりその吐出が止まるとともに外容器と
内容器の間の空間に空気が流入するように構成された塗
布具を備えた二重容器において、外容器と内容器の間の
空間に空気を導入するための空気導入部として溝を内容
器に設けたことを要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の塗布具を備えた二重容器において、前記外容器と内容
器とを分離可能に構成したことを要旨とする。請求項3
に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の塗布具
を備えた二重容器において、前記内容器は上方に開口す
る有底円筒状をなし、同内容器の上部には首部を形成
し、その首部の上方には開口を構成する口部を形成する
とともに、口部から首部にかけての内周面を段差状に形
成したことを要旨とする。
の塗布具を備えた二重容器において、前記外容器と内容
器とを分離可能に構成したことを要旨とする。請求項3
に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の塗布具
を備えた二重容器において、前記内容器は上方に開口す
る有底円筒状をなし、同内容器の上部には首部を形成
し、その首部の上方には開口を構成する口部を形成する
とともに、口部から首部にかけての内周面を段差状に形
成したことを要旨とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記蓋体の内周面に対して当接可能な突条を
外容器の開口端縁に沿って設けたことを要旨とする。
求項3のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記蓋体の内周面に対して当接可能な突条を
外容器の開口端縁に沿って設けたことを要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記内容器の口部の外周面に挟圧用凹所を設
けたことを要旨とする。
求項4のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記内容器の口部の外周面に挟圧用凹所を設
けたことを要旨とする。
【0009】請求項6に記載の発明は、請求項1から請
求項5のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記外容器を、樹脂改質剤を添加した材料で
形成したことを要旨とする。
求項5のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器
において、前記外容器を、樹脂改質剤を添加した材料で
形成したことを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を櫛付き二重容器に
具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0011】図1に示すように、本実施形態における櫛
付き二重容器11(以下単に二重容器11ともいう。)
は全体が合成樹脂により形成されている。そして、可撓
性を有し開口を有する外容器12と、同じく可撓性を有
するとともに開口を有し外容器12と開口を共有するよ
うに同外容器12内に設けられた内容器13と、その共
有開口を閉塞する蓋体14とから主に構成されている。
付き二重容器11(以下単に二重容器11ともいう。)
は全体が合成樹脂により形成されている。そして、可撓
性を有し開口を有する外容器12と、同じく可撓性を有
するとともに開口を有し外容器12と開口を共有するよ
うに同外容器12内に設けられた内容器13と、その共
有開口を閉塞する蓋体14とから主に構成されている。
【0012】まず外容器12は、図2に示すように有底
円筒状に形成され、その上端に開口が形成されている。
外容器12の上端外周には雄ねじ部15が設けられてお
り、さらに周方向に延びる一対の突条16a,16bが
その雄ねじ部15を間に挟むようにして設けられてい
る。この一対の突条16a,16bのうち上側の突条1
6aは外容器12の上端縁(開口端縁)に沿って設けら
れ、下側の突条16bは雄ねじ部15の下部に設けられ
ている。また、外容器12の胴部12a外周面には、多
数の凹凸で形成される一対の滑り止め部17が相対向す
る位置(図1及び図2では一方の滑り止め部17のみを
示す。)に設けられている。なお、各滑り止め部17
は、外容器12の軸線方向に沿って設けられているが、
外容器12の上端及び下端の部分には設けられず、中間
部の限られた部分のみに設けられている。
円筒状に形成され、その上端に開口が形成されている。
外容器12の上端外周には雄ねじ部15が設けられてお
り、さらに周方向に延びる一対の突条16a,16bが
その雄ねじ部15を間に挟むようにして設けられてい
る。この一対の突条16a,16bのうち上側の突条1
6aは外容器12の上端縁(開口端縁)に沿って設けら
れ、下側の突条16bは雄ねじ部15の下部に設けられ
ている。また、外容器12の胴部12a外周面には、多
数の凹凸で形成される一対の滑り止め部17が相対向す
る位置(図1及び図2では一方の滑り止め部17のみを
示す。)に設けられている。なお、各滑り止め部17
は、外容器12の軸線方向に沿って設けられているが、
外容器12の上端及び下端の部分には設けられず、中間
部の限られた部分のみに設けられている。
【0013】次に内容器13はブロー成形によって、図
2及び図3に示すように有底円筒状に形成され、その上
端に開口が形成されている。内容器13の上部にはほぼ
直角に細くくびれて形成された首部13aがあり、その
首部13aの上には内容器13の開口を構成する口部1
3bが設けられている。また、内容器13の胴部13c
には変形規制手段としての長円形の凹部18が三つ(図
2及び図3では一部の凹部18のみを示す。)周方向に
等間隔をおいて設けられている。そして、染毛剤、脱色
剤、ヘアマニキュア等の頭髪用化粧料は、この内容器1
3の内部に収容されるようになっている。また、内容器
13は前記外容器12に対して分離可能に収容されてい
る。
2及び図3に示すように有底円筒状に形成され、その上
端に開口が形成されている。内容器13の上部にはほぼ
直角に細くくびれて形成された首部13aがあり、その
首部13aの上には内容器13の開口を構成する口部1
3bが設けられている。また、内容器13の胴部13c
には変形規制手段としての長円形の凹部18が三つ(図
2及び図3では一部の凹部18のみを示す。)周方向に
等間隔をおいて設けられている。そして、染毛剤、脱色
剤、ヘアマニキュア等の頭髪用化粧料は、この内容器1
3の内部に収容されるようになっている。また、内容器
13は前記外容器12に対して分離可能に収容されてい
る。
【0014】さらに図4に示すように、内容器13の口
部13bの上端部には外方に突出するフランジ19が形
成されており、内容器13を外容器12内に収容したと
きには、このフランジ19の下面が外容器12の上端面
に係止されるようになっている。フランジ19の下面に
は、内容器13と外容器12との間の空間に空気を導入
するための空気導入部としての凹溝20が四つ(図4で
は一つの凹溝20のみを示す。)周方向に等間隔をおい
て凹設されている。さらに口部13bの外側面には、周
方向に延びる挟圧用凹所21が設けられている。また、
口部13bから首部13aにかけての内周面は滑らかな
段差状に形成されている。
部13bの上端部には外方に突出するフランジ19が形
成されており、内容器13を外容器12内に収容したと
きには、このフランジ19の下面が外容器12の上端面
に係止されるようになっている。フランジ19の下面に
は、内容器13と外容器12との間の空間に空気を導入
するための空気導入部としての凹溝20が四つ(図4で
は一つの凹溝20のみを示す。)周方向に等間隔をおい
て凹設されている。さらに口部13bの外側面には、周
方向に延びる挟圧用凹所21が設けられている。また、
口部13bから首部13aにかけての内周面は滑らかな
段差状に形成されている。
【0015】外容器12及び内容器13を形成する材料
としては、具体的には高密度ポリエチレン(HDP
E)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物(E
VOH)、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の可撓性を有する
合成樹脂が挙げられ、これらの中から選ばれるいずれか
一種で、又は二種以上を混合したもので、単層あるいは
積層形成される。なお、本実施形態の外容器12及び内
容器13はともにポリエチレンで形成されており、この
ため使用後に廃棄処分する場合に外容器12と内容器1
3を分別する必要がない。
としては、具体的には高密度ポリエチレン(HDP
E)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物(E
VOH)、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の可撓性を有する
合成樹脂が挙げられ、これらの中から選ばれるいずれか
一種で、又は二種以上を混合したもので、単層あるいは
積層形成される。なお、本実施形態の外容器12及び内
容器13はともにポリエチレンで形成されており、この
ため使用後に廃棄処分する場合に外容器12と内容器1
3を分別する必要がない。
【0016】また、上記した合成樹脂に樹脂改質剤など
の添加剤を加えてもよく、本実施形態では樹脂改質剤と
してα−オレフィン共重合体[三井石油化学工業(株)
製の商品名タフマー(登録商標)]を添加した材料で外
容器12が形成されている。樹脂改質剤の添加量は20
〜30重量%の範囲が好ましく、24〜26重量%の範
囲がより好ましい。この添加量が20重量%未満では樹
脂改質剤の効果が弱く、逆に30重量%を超えると透明
性が低下するため好ましくない。
の添加剤を加えてもよく、本実施形態では樹脂改質剤と
してα−オレフィン共重合体[三井石油化学工業(株)
製の商品名タフマー(登録商標)]を添加した材料で外
容器12が形成されている。樹脂改質剤の添加量は20
〜30重量%の範囲が好ましく、24〜26重量%の範
囲がより好ましい。この添加量が20重量%未満では樹
脂改質剤の効果が弱く、逆に30重量%を超えると透明
性が低下するため好ましくない。
【0017】続いて蓋体14は、図1に示すように蓋本
体22と櫛体23とから構成されている。図4に示すよ
うに、蓋体14の下部に形成された蓋本体22は円筒状
をなし、その内周面には前記外容器12の雄ねじ部15
に螺合可能な雌ねじ部24が設けられている。そして、
この雄ねじ部15と雌ねじ部24の螺合関係により蓋体
14は外容器12に着脱可能に構成され、外容器12と
内容器13の共有開口を蓋体14で開閉できるようにな
っている。蓋体14を外容器12に装着させたときに
は、外容器12の一対の突条16a,16bのうち上側
の突条16aが蓋本体22の内周面に当接し、これによ
り二重容器11の内外がシールされるようになってい
る。また、蓋本体22の外周面には、上下方向に延びる
滑り止め突条26が八本(図1では一部の滑り止め突条
26のみを示す。)周方向に所定間隔をおいて突設され
ており、蓋体14を外容器12に着脱する際に滑り止め
の役割をするようになっている。
体22と櫛体23とから構成されている。図4に示すよ
うに、蓋体14の下部に形成された蓋本体22は円筒状
をなし、その内周面には前記外容器12の雄ねじ部15
に螺合可能な雌ねじ部24が設けられている。そして、
この雄ねじ部15と雌ねじ部24の螺合関係により蓋体
14は外容器12に着脱可能に構成され、外容器12と
内容器13の共有開口を蓋体14で開閉できるようにな
っている。蓋体14を外容器12に装着させたときに
は、外容器12の一対の突条16a,16bのうち上側
の突条16aが蓋本体22の内周面に当接し、これによ
り二重容器11の内外がシールされるようになってい
る。また、蓋本体22の外周面には、上下方向に延びる
滑り止め突条26が八本(図1では一部の滑り止め突条
26のみを示す。)周方向に所定間隔をおいて突設され
ており、蓋体14を外容器12に着脱する際に滑り止め
の役割をするようになっている。
【0018】頭髪用化粧料を塗布するための塗布具とし
ての前記櫛体23は、側方に向かって突設された複数の
櫛歯23aを備えている。これらの櫛歯23aは上下方
向に一列に並設されており、上下両端の櫛歯23aを除
く各櫛歯23aには頭髪用化粧料を外部に吐出するため
の吐出口(図示しない)が設けられている。また、蓋体
14には、二重容器11の内部に空気を導入するための
導入口27が四つ(図1では一部の導入口27のみを示
す。)周方向に等間隔をおいて設けられている。
ての前記櫛体23は、側方に向かって突設された複数の
櫛歯23aを備えている。これらの櫛歯23aは上下方
向に一列に並設されており、上下両端の櫛歯23aを除
く各櫛歯23aには頭髪用化粧料を外部に吐出するため
の吐出口(図示しない)が設けられている。また、蓋体
14には、二重容器11の内部に空気を導入するための
導入口27が四つ(図1では一部の導入口27のみを示
す。)周方向に等間隔をおいて設けられている。
【0019】また、図4に示すように、蓋体14の内部
は隔壁28によって、二つの小室29a,29bに区画
されている。一方の小室29aは前記導入口27を介し
て外部に連通するとともに、内容器13の凹溝20を介
して外容器12と内容器13との間の空間にも連通して
いる。ただし、隔壁28には弁体30aが突設されてお
り、この弁体30aが通常は実線で示すように小室29
aを二分する位置にあるため、外容器12と内容器13
の間の空間と二重容器11の外部とは連通していない。
しかし、外部から導入口27を介して二重容器11内に
空気が導入された場合にはその空気の圧力で弁体30a
が二点鎖線で示すように下方に変形をし、両者間が連通
される。他方の小室29bは櫛体23にある前記吐出口
(図示しない)を介して外部に連通するとともに、内容
器13の内部に連通している。ただし、この小室29b
においても隔壁28から突設された弁体30bが通常実
線で示すように小室29bを二分する位置にあり、この
ために内容器13の内部と二重容器11の外部とは連通
していない。しかし、内容器13から頭髪用染毛料が吐
出された場合にはその圧力で弁体30bが二点鎖線で示
すように上方に変形をし、両者間が連通される。
は隔壁28によって、二つの小室29a,29bに区画
されている。一方の小室29aは前記導入口27を介し
て外部に連通するとともに、内容器13の凹溝20を介
して外容器12と内容器13との間の空間にも連通して
いる。ただし、隔壁28には弁体30aが突設されてお
り、この弁体30aが通常は実線で示すように小室29
aを二分する位置にあるため、外容器12と内容器13
の間の空間と二重容器11の外部とは連通していない。
しかし、外部から導入口27を介して二重容器11内に
空気が導入された場合にはその空気の圧力で弁体30a
が二点鎖線で示すように下方に変形をし、両者間が連通
される。他方の小室29bは櫛体23にある前記吐出口
(図示しない)を介して外部に連通するとともに、内容
器13の内部に連通している。ただし、この小室29b
においても隔壁28から突設された弁体30bが通常実
線で示すように小室29bを二分する位置にあり、この
ために内容器13の内部と二重容器11の外部とは連通
していない。しかし、内容器13から頭髪用染毛料が吐
出された場合にはその圧力で弁体30bが二点鎖線で示
すように上方に変形をし、両者間が連通される。
【0020】なお、図5に示すように、本実施形態にお
ける二重容器11は蓋体14を取り外してその代わりに
キャップを装着させることができるほか、蓋体14やキ
ャップ31を取り外してチューブ容器32からその内容
物を内容器13の内部に供給できるようにも構成されて
いる。
ける二重容器11は蓋体14を取り外してその代わりに
キャップを装着させることができるほか、蓋体14やキ
ャップ31を取り外してチューブ容器32からその内容
物を内容器13の内部に供給できるようにも構成されて
いる。
【0021】図6は外容器12にキャップ31を装着し
た状態を示す要部半断面図である。同図に示すように、
キャップ31は有蓋円筒状に形成されており、その内周
面には前記外容器12の雄ねじ部15に螺合可能な雌ね
じ部33が設けられている。そして、この雄ねじ部15
と雌ねじ部33の螺合関係によりキャップ31は外容器
12に着脱可能に構成され、外容器12と内容器13の
共有開口をキャップ31で開閉できるようになってい
る。キャップ31を外容器12に装着させたときには、
外容器12の一対の突条16a,16bのうち下方にあ
る突条16bがキャップ31の内周面に当接し、これに
より内外がシールされるようになっている。また、キャ
ップ31の外周面には、上下方向に延びる滑り止め突条
35が八本(図6では一部の滑り止め突条35のみを示
す。)周方向に所定間隔をおいて突設されており、キャ
ップ31を外容器12に着脱する際に滑り止めの役割を
するようになっている。
た状態を示す要部半断面図である。同図に示すように、
キャップ31は有蓋円筒状に形成されており、その内周
面には前記外容器12の雄ねじ部15に螺合可能な雌ね
じ部33が設けられている。そして、この雄ねじ部15
と雌ねじ部33の螺合関係によりキャップ31は外容器
12に着脱可能に構成され、外容器12と内容器13の
共有開口をキャップ31で開閉できるようになってい
る。キャップ31を外容器12に装着させたときには、
外容器12の一対の突条16a,16bのうち下方にあ
る突条16bがキャップ31の内周面に当接し、これに
より内外がシールされるようになっている。また、キャ
ップ31の外周面には、上下方向に延びる滑り止め突条
35が八本(図6では一部の滑り止め突条35のみを示
す。)周方向に所定間隔をおいて突設されており、キャ
ップ31を外容器12に着脱する際に滑り止めの役割を
するようになっている。
【0022】図7は、外容器12と内容器13の共有開
口に対してチューブ容器32を嵌め合わせた状態を示す
要部半断面図である。図5及び図7に示すように、チュ
ーブ容器32は従来公知の構成であり、先端部に小径の
吐出部36と段差状の肩部37を備えている。蓋体14
又はキャップ31が取り外されて開放状態の外容器12
と内容器13の共有開口に対してチューブ容器32を嵌
め合わせたときには、チューブ容器32の肩部37が段
差状に形成された内容器13の口部13bから首部13
aにかけての内周面に当接し、チューブ容器32の吐出
部36は内容器13の内部に位置決めされるようになっ
ている。
口に対してチューブ容器32を嵌め合わせた状態を示す
要部半断面図である。図5及び図7に示すように、チュ
ーブ容器32は従来公知の構成であり、先端部に小径の
吐出部36と段差状の肩部37を備えている。蓋体14
又はキャップ31が取り外されて開放状態の外容器12
と内容器13の共有開口に対してチューブ容器32を嵌
め合わせたときには、チューブ容器32の肩部37が段
差状に形成された内容器13の口部13bから首部13
aにかけての内周面に当接し、チューブ容器32の吐出
部36は内容器13の内部に位置決めされるようになっ
ている。
【0023】次に、上記のように構成された二重容器1
1の作用を説明する。本実施形態における二重容器11
を使用して頭髪に化粧料を塗布する場合には、内容器1
3の内部に化粧料を充填した後、外容器12の胴部12
aをスクイズしながら櫛体23で頭髪をコーミングす
る。
1の作用を説明する。本実施形態における二重容器11
を使用して頭髪に化粧料を塗布する場合には、内容器1
3の内部に化粧料を充填した後、外容器12の胴部12
aをスクイズしながら櫛体23で頭髪をコーミングす
る。
【0024】外容器12をスクイズすると外容器12の
内部が加圧され、その結果内容器13が収縮して頭髪用
化粧料が内容器13から蓋体14内の小室29bに吐出
される。そして、内容器13から吐出された化粧料の圧
力で弁体30bが変形をし、化粧料は小室29b内を移
動した後、最終的には各櫛歯23aに設けられた吐出口
(図示しない)から外部に吐出される。このとき、弁体
30aは図4に実線で示す位置に移動し、その結果小室
29aが二分されて、外容器12と内容器13の間の空
間と二重容器11の外部とは連通が完全に閉鎖されてい
る。
内部が加圧され、その結果内容器13が収縮して頭髪用
化粧料が内容器13から蓋体14内の小室29bに吐出
される。そして、内容器13から吐出された化粧料の圧
力で弁体30bが変形をし、化粧料は小室29b内を移
動した後、最終的には各櫛歯23aに設けられた吐出口
(図示しない)から外部に吐出される。このとき、弁体
30aは図4に実線で示す位置に移動し、その結果小室
29aが二分されて、外容器12と内容器13の間の空
間と二重容器11の外部とは連通が完全に閉鎖されてい
る。
【0025】スクイズを止めると内容器13の収縮が止
まって化粧料の吐出が止まるとともに、外容器12が元
の形状に復元しようとするために外容器12の内部が減
圧される。その結果外部の空気が蓋体14の導入口27
を介して小室29a内に流入し、その流入する空気の圧
力で弁体30aが変形をし、その空気は凹溝20を介し
て外容器12と内容器13の間の空間に流入する。よっ
て、外容器12の形状は元の形状に復元され、その一方
で内容器13の形状は収縮した状態のまま保持される
(図3(c)参照)。
まって化粧料の吐出が止まるとともに、外容器12が元
の形状に復元しようとするために外容器12の内部が減
圧される。その結果外部の空気が蓋体14の導入口27
を介して小室29a内に流入し、その流入する空気の圧
力で弁体30aが変形をし、その空気は凹溝20を介し
て外容器12と内容器13の間の空間に流入する。よっ
て、外容器12の形状は元の形状に復元され、その一方
で内容器13の形状は収縮した状態のまま保持される
(図3(c)参照)。
【0026】内容器13の内部に化粧料を充填する場合
には、図7に示すように、開放された状態の外容器12
と内容器13の共有開口にチューブ容器32の先端を嵌
め合わせた後、チューブ容器32を押し潰してその内容
物を内容器13内に注入する。
には、図7に示すように、開放された状態の外容器12
と内容器13の共有開口にチューブ容器32の先端を嵌
め合わせた後、チューブ容器32を押し潰してその内容
物を内容器13内に注入する。
【0027】なお、頭髪用化粧料が例えば二剤式の染毛
剤の場合には、以下のような形態で販売をしてもよい。
即ち、内容器13の中に一方の剤(2剤)のみを収容さ
せた状態で外容器12にキャップ31を装着して共有開
口を閉塞し、他方の剤(1剤)を収容したチューブ容器
32と蓋体14とともにセットで販売をする。この場
合、消費者は、キャップ31を取り外してチューブ容器
32内の剤(1剤)を内容器13に注入して両剤を混合
させた後、外容器12に蓋体14を装着して使用する。
剤の場合には、以下のような形態で販売をしてもよい。
即ち、内容器13の中に一方の剤(2剤)のみを収容さ
せた状態で外容器12にキャップ31を装着して共有開
口を閉塞し、他方の剤(1剤)を収容したチューブ容器
32と蓋体14とともにセットで販売をする。この場
合、消費者は、キャップ31を取り外してチューブ容器
32内の剤(1剤)を内容器13に注入して両剤を混合
させた後、外容器12に蓋体14を装着して使用する。
【0028】以上詳述した本実施形態によれば次のよう
な効果が発揮される。 ・ 従来のように外容器12に空気導入部を設ける場合
は、外容器12の壁面を貫通するように孔を形成する必
要がある。しかし、本実施形態では外容器12でなく内
容器13に空気導入部を設けたため、孔でなく凹溝20
によって空気導入部としての機能を果たすことが可能と
なった。このため、従来のように成形後に改めて空気導
入部を形成する必要がなく、内容器13の成形時に同時
に形成することが可能であり、製造が容易である。
な効果が発揮される。 ・ 従来のように外容器12に空気導入部を設ける場合
は、外容器12の壁面を貫通するように孔を形成する必
要がある。しかし、本実施形態では外容器12でなく内
容器13に空気導入部を設けたため、孔でなく凹溝20
によって空気導入部としての機能を果たすことが可能と
なった。このため、従来のように成形後に改めて空気導
入部を形成する必要がなく、内容器13の成形時に同時
に形成することが可能であり、製造が容易である。
【0029】・ 二重容器11を構成する蓋体14と外
容器12と内容器13とがそれぞれ分離可能に構成され
ているため、内容器13の中の頭髪用化粧料がなくなっ
ても新たな内容器13を外容器12内にセットしてその
中に頭髪用化粧料を注入することで少なくとも外容器1
2を再利用することができる。また、蓋体14と内容器
13を洗浄して使用したり、続けて同じ化粧料を使用す
る場合には蓋体14と内容器13も再利用することがで
きる。
容器12と内容器13とがそれぞれ分離可能に構成され
ているため、内容器13の中の頭髪用化粧料がなくなっ
ても新たな内容器13を外容器12内にセットしてその
中に頭髪用化粧料を注入することで少なくとも外容器1
2を再利用することができる。また、蓋体14と内容器
13を洗浄して使用したり、続けて同じ化粧料を使用す
る場合には蓋体14と内容器13も再利用することがで
きる。
【0030】・ 内容器13の口部13bから首部13
aにかけての内周面が段差状に形成されているため、外
容器12と内容器13の共有開口に対してチューブ容器
32の先端を嵌め合わせたときにチューブ容器32の肩
部37がその段差状をなす内周面に当接し、チューブ容
器32の吐出部36は内容器13の内部に位置決めされ
る。このため、チューブ容器32を使って内容器13内
に化粧料を注入する際、特に目視しなくてもチューブ容
器32の先端を内容器13の口部13bに正確に位置合
わせすることができる。
aにかけての内周面が段差状に形成されているため、外
容器12と内容器13の共有開口に対してチューブ容器
32の先端を嵌め合わせたときにチューブ容器32の肩
部37がその段差状をなす内周面に当接し、チューブ容
器32の吐出部36は内容器13の内部に位置決めされ
る。このため、チューブ容器32を使って内容器13内
に化粧料を注入する際、特に目視しなくてもチューブ容
器32の先端を内容器13の口部13bに正確に位置合
わせすることができる。
【0031】・ 外容器12に蓋体14を装着したとき
には、一対の突条16a,16bのうち下側の突条16
bでなく外容器12の上端縁に設けられた上側の突条1
6aが蓋本体22の内周面に当接し、これにより二重容
器11の内外がシールされるように構成されている。こ
のため、下側の突条16bでシールされる場合に比べ
て、シール位置とスクイズする位置との間の距離をより
大きくとることができ、外容器12をスクイズしたとき
の外容器12の変形がこのシール部分にまで及ぶおそれ
は小さい。従って、スクイズ時に蓋体14と外容器12
との間に隙間が生じ、そこから空気が漏れてスクイズ容
器として十分に機能しないというような状況になるおそ
れが小さい。なお、キャップ31装着時には下側の突条
16bがキャップ31の内周面に当接する構成となって
いるが、キャップ31装着時はスクイズ操作を行う必要
がないので上述したような問題はない。
には、一対の突条16a,16bのうち下側の突条16
bでなく外容器12の上端縁に設けられた上側の突条1
6aが蓋本体22の内周面に当接し、これにより二重容
器11の内外がシールされるように構成されている。こ
のため、下側の突条16bでシールされる場合に比べ
て、シール位置とスクイズする位置との間の距離をより
大きくとることができ、外容器12をスクイズしたとき
の外容器12の変形がこのシール部分にまで及ぶおそれ
は小さい。従って、スクイズ時に蓋体14と外容器12
との間に隙間が生じ、そこから空気が漏れてスクイズ容
器として十分に機能しないというような状況になるおそ
れが小さい。なお、キャップ31装着時には下側の突条
16bがキャップ31の内周面に当接する構成となって
いるが、キャップ31装着時はスクイズ操作を行う必要
がないので上述したような問題はない。
【0032】・ 蓋本体22の内周面とキャップ31の
内周面に対して同じ突条が当接する場合にはなじみが悪
くなって十分なシール機能を発揮できない場合がある。
しかし、本実施形態では外容器12の一対の突条16
a,16bのうち上側の突条16aは蓋本体22の内周
面に当接する蓋体14用、下側の突条16bはキャップ
31の内周面に当接するキャップ31用と使い分けられ
ている。このため、上述したような問題が起こるおそれ
がない。
内周面に対して同じ突条が当接する場合にはなじみが悪
くなって十分なシール機能を発揮できない場合がある。
しかし、本実施形態では外容器12の一対の突条16
a,16bのうち上側の突条16aは蓋本体22の内周
面に当接する蓋体14用、下側の突条16bはキャップ
31の内周面に当接するキャップ31用と使い分けられ
ている。このため、上述したような問題が起こるおそれ
がない。
【0033】・ 内容器13の口部13bの外周面には
挟圧用凹所21が設けられているので、ブロー成形後の
内容器13の開口側端部をカッティングする際には、万
力などを使って内容器13を挟圧用凹所21で挟持して
固定した状態で行うことができる。よって、正確なカッ
ティングが可能である。
挟圧用凹所21が設けられているので、ブロー成形後の
内容器13の開口側端部をカッティングする際には、万
力などを使って内容器13を挟圧用凹所21で挟持して
固定した状態で行うことができる。よって、正確なカッ
ティングが可能である。
【0034】・ 合成樹脂に樹脂改質剤を添加した材料
で外容器12を形成することにより、スクイズ後の変形
した状態から元の形状への復元が速やかとなり、使い勝
手を向上させることができる。
で外容器12を形成することにより、スクイズ後の変形
した状態から元の形状への復元が速やかとなり、使い勝
手を向上させることができる。
【0035】・ 滑り止め部17が外容器12の中間部
のみに形成されているため、その中間部をスクイズする
ように使用者に対して常に促すことができる。特に上端
部をスクイズした場合には、突条16aと蓋本体22の
内周面との当接による外容器12と蓋体14のシール部
分にまで外容器12の変形が及び、その結果蓋体14と
外容器12との間に隙間が生じて、その隙間から空気が
漏れて二重容器11がスクイズ容器として十分に機能し
ないおそれがあるが、本実施形態の場合はそのおそれを
抑えることができる。
のみに形成されているため、その中間部をスクイズする
ように使用者に対して常に促すことができる。特に上端
部をスクイズした場合には、突条16aと蓋本体22の
内周面との当接による外容器12と蓋体14のシール部
分にまで外容器12の変形が及び、その結果蓋体14と
外容器12との間に隙間が生じて、その隙間から空気が
漏れて二重容器11がスクイズ容器として十分に機能し
ないおそれがあるが、本実施形態の場合はそのおそれを
抑えることができる。
【0036】・ 内容器13上部の首部13aはほぼ直
角にくびれているので、内容器13が収縮するときに
は、図3(c)に示すように、その側壁が首部13aの
下端に接するように折畳まれて変形する。このため、内
容器13から吐出されきらないで残ってしまう化粧料の
量(残量)を低減することができ、無駄なくほぼ完全に
化粧料を使い切ることができる。
角にくびれているので、内容器13が収縮するときに
は、図3(c)に示すように、その側壁が首部13aの
下端に接するように折畳まれて変形する。このため、内
容器13から吐出されきらないで残ってしまう化粧料の
量(残量)を低減することができ、無駄なくほぼ完全に
化粧料を使い切ることができる。
【0037】・ 内容器13の胴部13cには三つの凹
部18が形成されており、凹部18が設けられた部分と
それ以外の部分では変形しやすさが異なるために内容器
13の変形方向が規制される。このため内容器13を規
則的に収縮させることができ、その結果残量を低減する
ことができる。
部18が形成されており、凹部18が設けられた部分と
それ以外の部分では変形しやすさが異なるために内容器
13の変形方向が規制される。このため内容器13を規
則的に収縮させることができ、その結果残量を低減する
ことができる。
【0038】なお、前記実施形態を次のように変更して
構成することもできる。 ・ 前記実施形態では内容器13の変形規制手段として
凹部18を形成したが、内容器13の側壁の肉厚を一部
変えることによって内容器13の変形を規制するように
変更してもよい。例えば図8に示すように、内容器13
の側壁の一部に肉厚部41を形成してもよい。この場
合、他の部分に比べて肉厚部41は変形が起こりにくい
ので、同図に二点鎖線で示すようにその肉厚部41を中
心にして収縮するように内容器13の変形は規制され
る。このため内容器13を規則的に変形させることがで
き、その結果残量を低減することができる。
構成することもできる。 ・ 前記実施形態では内容器13の変形規制手段として
凹部18を形成したが、内容器13の側壁の肉厚を一部
変えることによって内容器13の変形を規制するように
変更してもよい。例えば図8に示すように、内容器13
の側壁の一部に肉厚部41を形成してもよい。この場
合、他の部分に比べて肉厚部41は変形が起こりにくい
ので、同図に二点鎖線で示すようにその肉厚部41を中
心にして収縮するように内容器13の変形は規制され
る。このため内容器13を規則的に変形させることがで
き、その結果残量を低減することができる。
【0039】・ 凹部18に代わる変形規制手段とし
て、図9(a)に示すようなT字状の突起42や、図9
(b)に示すような凹条43を内容器13に設けてもよ
い。このように構成した場合も、突起42や凹条43が
設けられた部分とその他の部分とでは変形しやすさが異
なるので、前記実施形態とほぼ同様の効果を奏すること
ができる。
て、図9(a)に示すようなT字状の突起42や、図9
(b)に示すような凹条43を内容器13に設けてもよ
い。このように構成した場合も、突起42や凹条43が
設けられた部分とその他の部分とでは変形しやすさが異
なるので、前記実施形態とほぼ同様の効果を奏すること
ができる。
【0040】・図9(b)に示すように内容器13の底
面を丸底に変更したり、図9(c)に示すように内容器
13の形状が正面V字状となるように側壁の形状を変更
するなど、内容器13の形状を変更してもよい。内容器
13の底面を丸底にすると底面の厚みを大きくすること
が可能となるので、内容器13を外容器12の中に入れ
るときに内容器13の中に棒を差し入れてその棒を押し
込むことで内容器13を外容器12の中に容易に押し入
れることができるようになる。また、内容器13の形状
を正面V字状とすると、内容器13の側壁が互いに接す
るように変形するので、一層残量を低減することができ
る。
面を丸底に変更したり、図9(c)に示すように内容器
13の形状が正面V字状となるように側壁の形状を変更
するなど、内容器13の形状を変更してもよい。内容器
13の底面を丸底にすると底面の厚みを大きくすること
が可能となるので、内容器13を外容器12の中に入れ
るときに内容器13の中に棒を差し入れてその棒を押し
込むことで内容器13を外容器12の中に容易に押し入
れることができるようになる。また、内容器13の形状
を正面V字状とすると、内容器13の側壁が互いに接す
るように変形するので、一層残量を低減することができ
る。
【0041】・ 蓋体14に設けられる塗布具は櫛体2
3に限定されるものでなく、例えばブラシやハケでもよ
い。次に、前記実施形態から把握できる技術的思想につ
いて以下に記載する。
3に限定されるものでなく、例えばブラシやハケでもよ
い。次に、前記実施形態から把握できる技術的思想につ
いて以下に記載する。
【0042】・ 前記内容器に、その変形方向を規制す
る変形規制手段を設けたことを特徴とする請求項1から
請求項6のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容
器。このように構成した場合、内容器を規則的に収縮さ
せることができ、残量を低減することができる。
る変形規制手段を設けたことを特徴とする請求項1から
請求項6のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容
器。このように構成した場合、内容器を規則的に収縮さ
せることができ、残量を低減することができる。
【0043】・ 前記外容器及び内容器を、可撓性を有
する合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1から
請求項6のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容
器。このように構成した場合、外容器及び内容器に確実
に可撓性を付与することができる。
する合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1から
請求項6のいずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容
器。このように構成した場合、外容器及び内容器に確実
に可撓性を付与することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、空気導入部を容易に形成することができ、製
造が容易である。
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、空気導入部を容易に形成することができ、製
造が容易である。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、少なくとも外容器を再利用
することができる。請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、チュー
ブ容器を使って内容器内に化粧料を注入する際、特に目
視しなくてもチューブ容器の先端を内容器の口部に正確
に位置合わせすることができる。
に記載の発明の効果に加え、少なくとも外容器を再利用
することができる。請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、チュー
ブ容器を使って内容器内に化粧料を注入する際、特に目
視しなくてもチューブ容器の先端を内容器の口部に正確
に位置合わせすることができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、スクイズ時に蓋体と外容器との間に隙間が生じ、そ
こから空気が漏れてスクイズ容器として十分に機能しな
いというような状況になるおそれが小さい。
から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、スクイズ時に蓋体と外容器との間に隙間が生じ、そ
こから空気が漏れてスクイズ容器として十分に機能しな
いというような状況になるおそれが小さい。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、ブロー成形によって内容器を形成する場合、成形後
の内容器の開口側端部をカッティングする際に万力など
を使って内容器を挟圧用凹所で挟持して固定した状態で
行うことができる。よって、正確なカッティングが可能
である。
から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、ブロー成形によって内容器を形成する場合、成形後
の内容器の開口側端部をカッティングする際に万力など
を使って内容器を挟圧用凹所で挟持して固定した状態で
行うことができる。よって、正確なカッティングが可能
である。
【0048】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、スクイズ後の変形した状態から元の形状へと外容器
が速やかに復元するので、使い勝手を向上させることが
できる。
から請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加
え、スクイズ後の変形した状態から元の形状へと外容器
が速やかに復元するので、使い勝手を向上させることが
できる。
【図1】 実施形態における櫛付き二重容器を示す全体
正面図。
正面図。
【図2】 外容器と内容器とを分解して示す正面図。
【図3】 (a)は内容器を示す斜視図、(b)は同じ
く内容器を示す正面図、(c)は内容器の収縮した状態
を示す正面図。
く内容器を示す正面図、(c)は内容器の収縮した状態
を示す正面図。
【図4】 外容器と蓋体の接続部分を拡大して示す半断
面図。
面図。
【図5】 蓋体とキャップとチューブ容器と外容器とを
示す分解正面図。
示す分解正面図。
【図6】 外容器にキャップを装着した状態を示す要部
半断面図。
半断面図。
【図7】 共有開口にチューブ容器を嵌め合わせた状態
を示す要部半断面図。
を示す要部半断面図。
【図8】 内容器の別例を示す平断面図。
【図9】 (a)〜(c)は内容器の別例を示す正面
図。
図。
11…塗布具を備えた二重容器としての櫛付き二重容
器、12…外容器、13…内容器、13a…首部、13
b…口部、14…蓋体、16a…突条、20…空気導入
部としての凹溝、21…挟圧用凹所、23…塗布具とし
ての櫛体。
器、12…外容器、13…内容器、13a…首部、13
b…口部、14…蓋体、16a…突条、20…空気導入
部としての凹溝、21…挟圧用凹所、23…塗布具とし
ての櫛体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 孝幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 (72)発明者 青木 宏純 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 (72)発明者 松浦 永浩 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 (72)発明者 松林 通 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3E061 AA30 AB09 DA03 DB11
Claims (6)
- 【請求項1】 可撓性を有し、また開口を有する外容器
と、 同じく可撓性を有するとともに開口を有し、前記外容器
と開口を共有するように同外容器内に設けられ、内部に
頭髪用化粧料を収容する内容器と、 前記頭髪用化粧料を塗布するための塗布具を有し、前記
外容器と内容器の共有開口を閉塞する蓋体とを備え、 外容器をスクイズすることにより塗布具に設けられた吐
出口から頭髪用化粧料が外部に吐出され、スクイズを止
めることによりその吐出が止まるとともに外容器と内容
器の間の空間に空気が流入するように構成された塗布具
を備えた二重容器において、 外容器と内容器の間の空間に空気を導入するための空気
導入部として溝を内容器に設けたことを特徴とする塗布
具を備えた二重容器。 - 【請求項2】 前記外容器と内容器とを分離可能に構成
したことを特徴とする請求項1に記載の塗布具を備えた
二重容器。 - 【請求項3】 前記内容器は上方に開口する有底円筒状
をなし、同内容器の上部には首部を形成し、その首部の
上方には開口を構成する口部を形成するとともに、口部
から首部にかけての内周面を段差状に形成したことを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗布具を備えた
二重容器。 - 【請求項4】 前記蓋体の内周面に対して当接可能な突
条を外容器の開口端縁に沿って設けたことを特徴とする
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の塗布具を
備えた二重容器。 - 【請求項5】 前記内容器の口部の外周面に挟圧用凹所
を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいず
れか一項に記載の塗布具を備えた二重容器。 - 【請求項6】 前記外容器を、樹脂改質剤を添加した材
料で形成したことを特徴とする請求項1から請求項5の
いずれか一項に記載の塗布具を備えた二重容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141920A JP2001321222A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 塗布具を備えた二重容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141920A JP2001321222A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 塗布具を備えた二重容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001321222A true JP2001321222A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18648971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000141920A Pending JP2001321222A (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | 塗布具を備えた二重容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001321222A (ja) |
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2000
- 2000-05-15 JP JP2000141920A patent/JP2001321222A/ja active Pending
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