WO2005083575A1

WO2005083575A1 - データ通信方法、データ通信システム及び通信端末装置

Info

Publication number: WO2005083575A1
Application number: PCT/JP2005/002909
Authority: WO
Inventors: Yusuke Murai; Masayuki Doi; Akiho Shibata; Takafumi Okaniwa; Tatsuhiro Aoyagi
Original assignee: Vodafone K.K.
Priority date: 2004-02-27
Filing date: 2005-02-23
Publication date: 2005-09-09
Also published as: EP1724690A4; EP1724690A1; JPWO2005083575A1; US8885633B2; US20060179135A1

Abstract

　携帯電話装置１０が、ダウンロードを希望するコンテンツデータのサイズ情報を含む管理情報を受信し、管理情報に含まれるコンテンツデータのサイズ情報に基づいて、目的データの受信のための環境を整備する。かかる目的データの受信のための環境の整備には、例えば、受信のための通信方式の決定や、受信した目的データを格納するための記憶領域の確保等がある。この後、携帯電話装置１０が、コンテンツデータのダウンロード要求を送信し、当該ダウンロード要求に応答して返送されてきたコンテンツデータを受信する。この結果、コンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境が整備された状態で、通信端末装置が当該コンテンツをダウンロードすることができる。

Description

明細書

データ通信方法、データ通信システム及び通信端末装置

技術分野

[0001] 本発明は、データ通信方法、データ通信システム及び通信端末装置に係り、より詳しくは、サーバ装置から通信端末装置へ向けてデータをダウンロードするデータ通信方法、当該データ通信方法を使用するデータ通信システム、及び当該データ通信システムで使用可能な通信端末装置に関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、携帯電話装置を代表とする移動通信端末装置等の通信端末装置が広く普及している。かかる通信端末装置の機能や性能の向上は目覚しぐ通信端末装置としての必須機能である通話機能やメールの送受信機能に加えて、サーバ装置等からゲーム等のプログラムデータを移動通信端末装置にダウンロードし、通信端末装置において当該ダウンロードしたプログラムを実行させることも行われている。

[0003] また、サーバ装置等から静止画、動画等の画像データをダウンロードし、通信端末装置において当該ダウンロードされた画像データに係る画像を表示させて鑑賞したり、表示部における壁紙として使用したりすることも行われている。さらに、メロディや歌といった音データをダウンロードし、当該ダウンロードした音データに係る音楽を鑑賞したり、着信時における着信通知音として使用したりすることも行われている。

[0004] こうした、コンテンツデータのダウンロードは、情報通信網を介してサーバ装置から行われることが多レ、。力かる情報通信網を介したコンテンツデータのダウンロードに際しては、通信端末装置では、サーバ装置からダウンロードされて来たコンテンツデータを一時的格納領域に格納する。この一時的格納領域は、履歴とともにダウンロードされたコンテンツデータも一時的に格納される。そして、禾 IJ用者によるコンテンツデータの保存が指令された場合には、利用者による明示的な指令がなければ格納データが消去されない恒久的格納領域に、当該コンテンツデータが格納されるようになつている。

[0005] また、通常は、一時的格納領域には履歴及び付随するデータが格納されるので、当該一時的格納領域を参照することにより、以前の操作状況を再現したり、以前の操作状況が再現された状態から、その後の操作状況を再現できるようになっていたりする。なお、一時的格納領域には履歴及び付随するデータが順次格納されるが、最新の履歴及び付随するデータを格納するためには一時的格納領域の空き領域が足りないときには、格納されている履歴及び付随するデータを旧い順に消去するようになつている。

[0006] また、情報通信端末装置が携帯電話装置等の移動通信端末装置の場合にも、コンテンッデータのダウンロードは、移動通信網を介してサーバ装置から行われることが多レ、。力かる移動通信網を介したコンテンツデータのダウンロードでは、パケット通信方式又は回線交換通信方式を用いて行われている。これらの通信方式のうちどちらを用いてダウンロードを実行するかは、一般的には移動通信端末装置ごとに固定的に定められる力、、各移動端末装置が在圏しているエリアによって定められる力ている。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] 上述した移動通信端末装置用にサーバ装置に用意されるコンテンツは、その内容の高度化にともなって、データ量が増大する傾向にある。このため、従来の方法でコンテンッデータのダウンロードを行ったとき、コンテンツデータが大きい場合には、そのコンテンツデータを活用にするために最終的に格納されるべき恒久的格納領域の空き領域が足りない場合が多く発生することになる。こうした場合、コンテンツデータが一時的格納領域に格納された状態で、利用者が、明示の指定により、恒久的格納領域内の優先度が低いデータを消去した後にそのダウンロードデータを恒久的格納領域に格納することになる。し力しながら、一時的格納領域内のコンテンツデータの優先度が最も低いときには、そのコンテンツデータに関するそれまでの長時間にわたるダウンロード動作が無駄なものとなってしまっていた。

[0008] また、従来の方法でコンテンツデータのダウンロードを行った場合には、コンテンツデータは、一時的に一時的格納領域に格納されることになる力コンテンツデータが大きレ、場合には、履歴及び付随するデータの種類の数が極端に少なくなつてしまうことになる。このために一時的格納領域を大きくすることが考えられる力 S、この場合には装置構成の規模が必然的に大規模なものとなってしまう。また、大きなコンテンツデータをダウンロードすることは頻繁に行われることではないので、大半の時間は一時的格納領域内に大きな遊び領域が発生する事態を招いてしまう。

[0009] また、通信端末装置が携帯電話装置等の移動通信端末装置の場合にも、上述した移動通信端末装置用にサーバ装置に用意されるコンテンツは、その内容の高度化にともなって、データ量が増大する傾向にある。一方、従来から蓄積されている移動通信端末装置は利用可能なコンテンツも多数存在しており、それらのデータ量は大きいとはいえない。

[0010] ところで、移動通信端末装置のための移動通信網を介したコンテンツデータのダウンロードには上述したパケット通信方式又は回線交換通信方式が用いられている。これらの内でパケット通信方式は、特定の移動通信端末装置によるパケット通信におレ、て回線を利用できる割合は、他の装置によるパケット通信との競合の度合いに応じて確率論的に決まることになる。このため、回線の利用効率は一般に向上するが、特定の移動通信端末装置によるパケット通信方式を用いてコンテンツデータをダウン口ードすると、それに要する時間も確率論的に決まることになる。

[0011] この結果、パケット通信方式を用いたコンテンツデータのダウンロードは、コンテンツデータの量が少ない場合には、通常は利用者にとって違和感の無い短時間で終了させること力 Sできる。しかし、コンテンツデータの量が多い場合には、コンテンツデータのダウンロードに非常に長い時間を要する可能性があった。

[0012] 一方、回線交換通信方式は、特定の移動通信端末装置がー回線を専有して利用することができるので、他の装置による通信との競合は生じない。このため、特定の移動通信端末装置によるパケット通信方式を用いてコンテンツデータをダウンロードすると、それに要する時間は、ほぼ決定論的に決まることになる。

[0013] この結果、回線交換通信方式を用いたコンテンツデータのダウンロードは、コンテンッデータの量が多い場合には、ほぼ決定論的に決まる時間で終了させることができ、かつ、回線の利用効率も低下することはなレ、。しかし、コンテンツデータの量が少ない場合には、特定の移動通信端末装置による回線の利用時間に比べて、他の装置による通信に当該回線が使用できない時間の割合が高くなるので、回線の利用効率の低下を招くこととなっていた。

[0014] 本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、通信端末装置へのコンテンツのダウンロードに際して、コンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境が整備された状態で、通信端末装置が当該コンテンツをダウンロードすることにより、利用者の利便性を向上することができるデータ通信方法及びデータ通信システムを提供することを目的とする。

[0015] また、本発明は、本発明のデータ通信システムで使用することができる移動通信端末装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0016] 本発明は、第 1の観点からすると、通信端末装置へデータをダウンロードするデータ通信方法であって、前記通信端末装置が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求工程と;前記通信端末装置が、前記目的データ管理情報を受信する目的データ管理情報受信工程と；前記通信端末装置が、前記目的データのサイズ情報に基づレ、て、前記目的データの受信のための環境を整備するデータ受信環境整備工程と；前記通信端末装置が、前記目的データのダウンロード要求を送信するダウンロード要求工程と；前記通信端末装置が、前記目的データを受信する目的データ受信工程と；を備えるデータ通信方法である。

[0017] このデータ通信方法では、まず、目的データ管理情報要求工程において、通信端末装置が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する。この要求を受けた目的データ管理情報のサーバ装置は、当該目的データ管理情報を通信端末装置へ向けて送信する。こうして目的データ管理情報のサーバ装置から送信された目的データ管理情報を、通信端末装置は、目的データ管理情報受信工程にぉレ、て受信する。

[0018] 次に、目的データ管理情報を受けた通信端末装置が、データ受信環境整備工程において、目的データのサイズ情報に基づいて、目的データの受信のための環境を整備する。かかる目的データの受信のための環境の整備には、例えば、受信のための通信方式の決定や、受信した目的データを格納するための記憶領域の確保等がある。

[0019] 次いで、ダウンロード要求工程において、通信端末装置は、目的データのダウン口ード要求を送信する。このダウンロード要求を受けた目的データのサーバ装置（上記の目的データ管理情報のサーバ装置と同一の場合もあるし、異なる場合もある）は、当該目的データを通信端末装置へ向けて送信する。通信端末装置は、こうして目的データのサーバ装置から送信された目的データを、整備された受信環境のもとで目的データ受信工程にぉレ、て受信する。

[0020] この結果、目的データのダウンロード時には、目的データのサイズに応じて適切にダウンロードが行われる。したがって、本発明のデータ通信方法によれば、通信端末装置へのコンテンツのダウンロードに際して、コンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境が整備された状態で、通信端末装置が当該コンテンツをダウンロードすることにより、利用者の利便性を向上することができる。

[0021] 本発明のデータ通信方法では、前記データ受信環境整備工程が、前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定するデータ通信方式決定工程を備え、前記ダウンロード要求工程では、前記通信端末装置が、前記決定された通信方式を指定して、前記目的データのダウンロード要求を送信することとすることができる。

[0022] この場合には、目的データ管理情報を受けた通信端末装置が、データ通信方式決定工程において、目的データ管理情報に含まれる目的データのサイズ情報に基づいて、目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定する。かかる決定に際しては、回線の利用効率及びダウンロード時間の予測をし、適切と考えられるデータ通信方式に決定する。そして、ダウンロード要求工程において、通信端末装置は、上記の決定されたデータ通信方式を指定して、目的データのダウンロード要求を送信する。

[0023] この結果、目的データのダウンロード時には、目的データのサイズに応じて適切なデータ通信方式によってダウンロードが行われる。したがって、回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0024] ここで、前記データ通信方式決定工程にぉレ、ては、前記目的データのサイズが所定サイズ未満の場合には、前記データ通信方式をパケット通信方式に決定し、前記目的データのサイズが前記所定サイズ以上の場合には、前記データ通信方式を回線交換通信方式に決定することとすることができる。この場合には、パケット通信方式及び回線交換通信方式が上述のような性質を有していることから、目的データの量が多くても、また、少なくとも、回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0025] また、上記の目的データのサイズに応じて通信方式を決定する場合には、前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記目的データのサイズを表示して、前記ダウンロード要求工程を実行するか否かを、前記通信端末装置の利用者の判断に委ねるダウンロード要求確認工程を更に備えることとすることができる。この場合には、利用者が目的データのサイズを見て、予想されるダウンロード時間、その時点におけるダウンロードのための時間的余裕等を考慮して、その時点で当該目的データのダウンロードを実行するか否力を決定することができる。

[0026] ここで、前記ダウンロード要求確認工程において、前記通信端末装置の電源が供給可能な動作電力残量を検出し、前記検出された動作電力残量が前記目的データのダウンロード動作に十分な余裕があるとはいえないと判定した場合に、前記通信端末装置の利用者に対して注意を促す表示を併せて行うこととすることができる。この場合には、利用者が、電力不足によるダウンロードの未完了を覚悟のうえでダウン口ードを実行するか、十分な電力を確保した後にダウンロードを実行するかを判断すること力 Sできる。この結果、利用者が予想していない動作用の電力不足によるダウン口ードの失敗を未然に防ぐことができる。

[0027] 本発明のデータ通信方法では、前記データ受信環境整備工程が、前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記通信端末装置のダウンロード用領域における空き領域のサイズが前記目的データのサイズよりも大きいか否かを判定する空き領域サイズ判定工程を備え、前記空き領域判定工程における判定結果が肯定的な場合に、前記ダウンロード要求工程が実行されることとすることができる。 [0028] この場合には、目的データ管理情報を受けた通信端末装置が、空き領域判定工程において、目的データのサイズ情報に基づいて、利用者による明示的な指令がなければ格納データが消去されない恒久的格納領域に目的データを格納するための空き領域が存在するか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、ダウン口ード要求工程において、通信端末装置は、目的データのダウンロード要求を送信する。

[0029] この結果、目的データは、一時的格納領域に格納されることなぐ恒久的格納領域に格納されるので、大きな一時的格納領域を用意せずに、適切な数の操作の履歴を一時的格納領域内に保持できるとともに、不要なダウンロード動作を行わずに済む。したがって、目的データをダウンロードした力格納しきれないという事態を防止すること力 Sできる。

[0030] ここで、前記データ受信環境整備工程は、前記空き領域サイズ判定工程における判定が否定的であった場合に、前記通信端末装置の利用者に対して、前記空き領域のサイズを前記目的データのサイズ以上に確保することを示唆する空き領域サイズ確保示唆工程を更に備えることとすることができる。

[0031] この場合には、空き領域サイズ判定工程における判定が否定的であったときに、空き領域サイズ確保示唆工程において、通信端末装置の利用者に対して、空き領域のサイズを目的データのサイズ以上に確保することが示唆される。この結果、利用者が、ダウンロード前に目的データの格納領域を確保する必要があるか否力を判断すること力 Sできる。

[0032] また、上記の空き領域サイズを判定する場合には、前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記目的データのサイズを表示して、前記ダウンロード要求工程を実行するか否かを、前記通信端末装置の利用者の判断に委ねるダウンロード要求確認工程を更に備えることとすることができる。この場合には、利用者が目的データのサイズを見て、予想されるダウンロード時間、その時点におけるダウンロードのための時間的余裕等を考慮して、その時点で当該目的データのダウンロードを実行するか否かを決定することができる。

[0033] 本発明のデータ通信方法では、前記目的データ管理情報には、前記目的データのデータ種別情報が更に含まれることとすることができる。この場合には、目的データのデータ種別情報を参照することにより、利用者にとって便宜と考えられる様々な処理を行うことができる。

[0034] 例えば、前記通信端末装置は、前記目的データ管理情報中のデータ種別情報が予定されているものではない場合には、エラーを表示して、前記目的データのダウンロードのための動作を中止することとすることができる。この場合には、利用できない種別のデータのダウンロードを防止することができる。

[0035] また、前記目的データが、ヘッダ部にデータ種別情報を含むこととし、前記通信端末装置が、前記目的データ管理情報中のデータ種別情報と前記目的データ中のデータ種別情報とを比較し、一致していない場合には、エラー表示を行うこととすることができる。この場合には、ダウンロードしたデータが予定した種別のデータでなぐ正当な目的データではなかったことを利用者が知ることができる。

[0036] また、本発明のデータ通信方法では、前記通信端末装置が、前記目的データ管理情報中の前記目的データのサイズ情報と、ダウンロードされた前記目的データのサイズとを比較し、これらが一致していない場合には、エラー表示を行うこととすることができる。この場合には、ダウンロードしたデータが予定したサイズのデータでなぐ正当な目的データではな力たことを利用者が知ることができる。

[0037] また、本発明のデータ通信方法では、前記目的データ受信工程において前記目的データのダウンロードが完了しなかった場合に、前記通信端末装置が、既にダウン口ードされた部分以降の部分である残部分に関するダウンロード要求である残部分ダゥンロード要求を行う残部分ダウンロード要求工程と；前記通信端末装置が、前記残部分を受信する残部分受信工程と；更に備えることとすることができる。

[0038] この場合には、目的データのダウンロード動作がタイムアウトや回線断等により、目的データのダウンロードが完了しないまま終了した場合には、通信端末装置は、残部分ダウンロード要求工程において、既にダウンロードされた部分以降の部分である残部分に関するダウンロード要求である残部分ダウンロード要求を行う。この要求を受けた目的データのサーバ装置は、目的データの当該残部分を通信端末装置へ向けて送信する。こうして目的データのサーバ装置から送信された目的データの残部分を、通信端末装置は、残部分受信工程において受信する。このため、目的データのダウンロードが途中で終了してしまった場合であっても、再度目的データの全てのダゥンロードを行わずに、先のダウンロード動作の終了時における残部分のみをダウンロードするだけで済む。したがって、効率のよい目的データのダウンロードを行うことができる。

[0039] 本発明は、第 2の観点からすると、通信端末装置へデータをダウンロードするデータ通信システムにおいて、前記通信端末装置が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求手段と；前記目的データ管理情報を受信する目的データ管理情報受信工程と；前記目的データ管理情報の要求に応答して返送されてきた前記目的データ管理情報内の前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データの受信のための環境を整備するデータ受信環境整備手段と；前記目的データのダウンロード制御を行うダウンロード手段と；を備えることを特徴とする通信システムである。

[0040] このデータ通信システムでは、通信端末装置の目的データ管理情報要求手段が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する。この要求に応答して返送されてきた当該目的データ管理情報内のサイズ情報に基づいて、データ受信環境整備手段が、目的データのサイズ情報に基づいて、目的データの受信のための環境を整備する。

[0041] 引き続き、通信端末装置のダウンロード手段が、目的データのダウンロード要求を送信する。そして、このダウンロード要求に応答して返送されてきた当該目的データを、ダウンロード手段が受信する。

[0042] すなわち、本発明のデータ通信システムでは、上述した本発明のデータ通信方法を使用して、目的データを通信端末装置へダウンロードすることができる。したがって、本発明のデータ通信システムによれば、通信端末装置へのコンテンツのダウンロードに際して、通信端末装置にとってコンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境が整備された状態で当該コンテンツをダウンロードすることにより、利用者の利便性を向上することができる。

[0043] 本発明のデータ通信システムでは、前記目的データ管理情報の要求に応答して、前記通信端末装置へ向けて、前記目的データ管理情報を送信する管理情報サーバ装置と;前記ダウンロード要求に応答して、前記通信端末装置へ向けて、前記決定された通信方式により前記目的データを送信する目的データサーバ装置と；を更に備える構成とすることができる。

[0044] ここで、 (i)前記管理情報サーバ装置と前記目的データサーバ装置とを同一の装置とすることもできるし、（ii)前記管理情報サーバ装置と前記目的データサーバ装置とは互いに異なる装置とすることもできる。なお、管理情報サーバ装置と前記目的データサーバ装置とは互いに異なる装置とする場合には、前記目的データ管理情報には、前記目的データサーバ装置の所在位置情報が更に含まれることとすることが必要となる。

[0045] また、本発明のデータ通信方法では、前記通信端末装置を、移動通信端末装置とする構成とすることができる。この場合には、簡易な構成の移動通信端末装置に対して、利用者の利便性を向上しつつ、目的データをダウンロードすることができる。

[0046] 本発明は、第 3の観点からすると、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求手段と；前記目的データ管理情報を受信する目的データ管理情報受信工程と；前記目的データ管理情報の要求に応答して返送されてきた前記目的データ管理情報内の前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データの受信のための環境を整備するデータ受信環境整備手段と；前記目的データのダウンロード制御を行うダウンロード手段と；を備える通信端末装置である。

[0047] この通信端末装置では、目的データ管理情報要求手段が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する。この要求に応答して返送されてきた当該目的データ管理情報内のサイズ情報に基づいて、データ受信環境整備手段が、目的データのサイズ情報に基づいて、目的データの受信のための環境を整備する。そして、ダウンロード手段が、目的データのダウンロード要求を送信する。そして、このダウンロード要求に応答して返送されてきた当該目的データを、ダウンロード手段が受信する。

[0048] すなわち、本発明の通信端末装置を、上述したデータ通信システムにおける通信端末装置として採用することにより、本発明のデータ通信方法を使用して、コンテンツのダウンロードに際して、コンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境を整備した状態で、当該コンテンツをダウンロードすることができる。したがって、本発明の移動通信端末装置は、本発明のデータ通信システムで好適に使用することができる。

[0049] 本発明の通信端末装置では、前記データ受信環境整備手段が、前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定するデータ通信方式決定手段を備える構成とすることができる。この場合には、目的データ管理情報内のサイズ情報に基づいて、データ通信方式決定手段が、目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定する。引き続き、ダウンロード手段が、前記決定されたデータ通信方式を指定して、目的データのダウンロード要求を送信する。したがって、回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0050] ここで、前記データ通信方式決定手段が、前記目的データのサイズが所定サイズ未満の場合には、前記データ通信方式をパケット通信方式に決定し、前記目的データのサイズが前記所定サイズ以上の場合には、前記データ通信方式を回線交換通信方式に決定する構成とすることができる。この場合には、パケット通信方式及び回線交換通信方式が上述のような性質を有していることから、目的データの量が多くても、また、少なくとも、回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0051] また、データ通信方式決定手段を備える場合には、前記ダウンロード手段は、ダウンロード要求の送信に先立って、目的データのサイズを表示して、前記目的データのダウンロード要求を実行するか否かを利用者の判断に委ねる構成とすることができる。この場合には、利用者が目的データのサイズを見て、予想されるダウンロード時間、その時点におけるダウンロードのための時間的余裕等を考慮して、その時点で当該目的データのダウンロードを実行するか否力 ^決定することができる。

[0052] ここで、前記ダウンロード手段が、ダウンロード要求の送信に先立って、電源が供給可能な動作電力残量を検出し、前記検出された動作電力残量が前記目的データのダウンロード動作に十分な余裕があるとはいえないと判定した場合に、利用者に対して注意を促す表示を行う構成とすることができる。この場合には、ダウンロード手段により表示された動作電力残量に関する注意表示を見ることにより、利用者が、電力不足によるダウンロードの未完了を覚悟のうえでダウンロードを実行するカ十分な電力を確保した後にダウンロードを実行するかを判断することができる。この結果、利用者が予想していない動作用の電力不足によるダウンロードの失敗を未然に防ぐことができる。

[0053] 本発明の通信端末装置では、前記データ受信環境整備手段が、前記目的データのサイズ情報に基づいて、利用者による明示的な指令がなければ格納データが消去されない恒久的格納領域に前記目的データを格納するための空き領域が存在するか否かを判定する空き領域判定手段を備え、前記空き領域判定手段による判定結果が肯定的であった場合に、前記目的データのダウンロード要求を送信し、前記ダウンロード要求に応じて返送されてきた目的データを受信する構成とすることができる。この場合には、目的データ管理情報内のサイズ情報に基づいて、空き領域判定手段力、利用者に明示的な指令がなければ格納データが消去されない恒久的格納領域に前記目的データを格納するための空き領域が存在するか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、ダウンロード手段が、目的データのダウンロード要求を送信し、このダウンロード要求に応答して返送されてきた当該目的データを受信する。したがって、目的データをダウンロードした力格納しきれないという事態を防止すること力 Sできる。

[0054] ここで、前記空き領域判定手段が、前記判定結果が否定的な場合に、利用者に対して、前記空き領域のサイズを前記目的データのサイズ以上に確保することを示唆する構成とすることができる。この場合には、空き領域判定手段により表示された空き領域サイズ確保の示唆表示を見ることにより、利用者が、目的データのダウンロード前に目的データの格納領域を確保する必要があるか否かを判断することができる。

[0055] また、空き領域判定手段を備える場合にも、前記ダウンロード手段が、ダウンロード要求の送信に先立って、目的データのサイズを表示して、前記目的データのダウンロード要求を実行するか否かを利用者の判断に委ねる構成とすることができる。この場合には、利用者が、ダウンロード手段により表示された目的データのサイズを見て、予想されるダウンロード時間、その時点におけるダウンロードのための時間的余裕等を考慮して、その時点で当該目的データのダウンロードを実行するか否かを決定すること力 Sできる。

[0056] また、本発明の通信端末装置では、前記恒久的格納領域がデータ種別ごとに領域分割され、前記目的データ管理情報には、前記目的データのデータ種別情報が更に含まれる構成とすることができる。この場合には、目的データのデータ種別に応じた恒久的格納領域内の分割領域 (データ種別ごとのホルダ等）に、目的データを格糸内すること力 Sできる。

[0057] また、本発明の通信端末装置では、前記ダウンロード手段が、前記目的データのダゥンロードが完了しなかった場合に、前記サーバ装置に対して、既にダウンロードされた部分以降の部分である残部分に関する残部分ダウンロード要求を行う構成とすること力 Sできる。この場合には、目的データのダウンロードが途中で終了してしまった場合であっても、再度目的データの全てのダウンロードを行わずに、先のダウンロード動作の終了時における残部分のみをダウンロードするだけで済ますことができる。したがって、効率のよい目的データのダウンロードを行うことができる。

発明の効果

[0058] 以上説明したように、本発明のデータ通信方法及びデータ通信システムによれば、通信端末装置へのコンテンツのダウンロードに際して、コンテンツのサイズに応じて適性化された受信環境が整備された状態で、通信端末装置が当該コンテンツをダウンロードすることにより、利用者の利便性を向上することができるという効果を奏する。

[0059] また、本発明の移動通信端末装置によれば、本発明のデータ通信システムで使用すること力 Sできるとレ、う効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0060] [図 1]本発明の一実施形態に係るデータ通信システムの構成を概略的に示すブロック構成図である。

[図 2A]図 1の携帯電話装置の正面側の外観を概略的に示す図である。

[図 2B]図 1の携帯電話装置の背面側の外観を概略的に示す図である。

[図 3]図 2の携帯電話装置の内部構成を説明するための機能ブロック図である。 [図 4A]図 3の記憶部の内部構成を説明するための図である。

[図 4B]図 4Aの恒久的格納領域の構成を説明するための図である。

[図 4C]図 4Aの一時的格納領域の構成を説明するための図である。

[図 5]図 1のコンテンツサーバの構成を概略的に示すブロック構成図である。

[図 6A]図 5の管理情報群の構成を説明するための図である。

[図 6B]図 6Aの管理ファイルの構成を説明するための図である。

[図 7A]図 5のコンテンツデータ群の構成を説明するための図である。

[図 7B]図 7Aのコンテンツデータファイルの構成を説明するための図である。

[図 8]図 1のシステムにおけるダウンロード動作を説明するためのシーケンス図である

[図 9]図 8におけるコンテンツデータの選択時における表示例を示す図である。

[図 10]図 8における通信方式の決定処理を説明するためのフローチャートである。

[図 11]図 8におけるダウンロード前処理を説明するためのフローチャートである。

[図 12]図 11の処理における表示例を説明するための図である。

[図 13]図 8におけるコンテンツデータゥンロード処理を説明するためのフローチャートである。

[図 14]図 8におけるダウンロード後処理を説明するためのフローチャートである。

[図 15]変形例を説明するための図である。

発明を実施するための最良の形態

[0061] 以下、本発明の一実施形態を、図 1一図 14を参照しつつ説明する。なお、これらの図においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

[0062] 図 1には、本発明の一実施形態に係るデータ通信システム 100の構成が模式的に示されている。図 1に示されるように、このデータ通信システム 100は、（a)携帯電話装置 10と、（b)携帯電話装置 10と無線通信を行う基地局 42を介して、携帯電話装置 10が接続される通信網 41と、（c)通信網 41に接続されたコンテンツサーバ 50とを備えている。ここで、携帯電話装置の数及び基地局の数は、一般に多数であるが、図 1では、 1つの携帯電話装置 10と、 1つの基地局 42とが代表的に示されている。 [0063] 図 2A及び図 2Bには、携帯電話装置 10の外観構成が概略的に示されている。図 2 A及び図 2Bにより総合的に示されるように、携帯電話装置 10は、（a)後述する制御部 21を備える携帯電話本体 11 (図 3参照）と、 (b)電話番号を入力するためのテンキ一、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部 21に入力するためのファンクシヨンキーを有する操作部 12と、（c)制御部 21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部 13とを備えている。また、携帯電話装置 10は、（d)通話時に通信相手力も送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ 14と、（e)集音時に音を入力したり、通話時に音声を入力したりするためのマイクロフォン 15と、（f)制御部 21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ 16とを備えている。さらに、携帯電話装置 10は、 ( g)基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ 17を備えている。

[0064] ここで、携帯電話本体 11は、図 3に示されるように、その内部に、（i)携帯電話本体

11の全体の動作を統括制御する制御部 21と、（ii)リードオンリメモリ（ROM)やランダムアクセスメモリ（RAM)等に構成された記憶部 23と、 (iii)基地局 42との間で通信を行うための無線送受信部 24とを備えている。

[0065] 制御部 21は、中央処理装置（CPU)やデジタル信号処理装置（DSP)等を有し、プログラムを実行する処理装置となっている。この制御部 21では、コンテンツデータをダウンロードするためのデータ通信プログラム 30をはじめとして、様々なプログラムが実行される。

[0066] データ通信プログラム 30は、（i)コンテンツサーバ 50に対して、ダウンロードを希望するコンテンツデータに関する管理情報の要求を送信する管理情報要求部 31と；（ii )管理情報の要求に応答してサーバ装置から返送されてきた管理情報内の目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定する通信方式決定部 32と；（m)コンテンツデータのダウンロード要求し、ダウンロードされたコンテンツデータを受信するとともに、ダウンロードに際して利用者に対して様々な注意を喚起するダウンロード部と；を備えている。なお、コンテンツデータの管理情報については、後述する。

[0067] 前記記憶部 23は、図 4Aに示されるように、利用者による明示的な消去指令がなければ、格納データを保持し続ける恒久的格納領域 81と、格納データを一時的に保持するか一時的格納領域 86とを有している。ここで、恒久的格納領域 81は、図 4Bに示されるように、音データホルダ領域 82S、静止画データホルダ領域 82P、ビデオデータホルダ領域 82V、アプリケーションプログラムデータホルダ領域 82J等を含んでいる。ダウンロードされたコンテンツデータはそのデータ種別に応じた領域に格納される。

[0068] また、一時的格納領域 86は、図 4Cに示されるように、履歴領域 87を確保できるようになっている。この履歴領域 87には、実行アプリケーションにおける操作履歴等が一時的に格納されるようになっており、履歴領域 87の履歴を参照することにより、利用者は、例えば、以前の操作時における画面等を呼び出すことができるようになつている。なお、履歴情報の量が履歴領域 87に格納できるデータ量を超えた場合には、古い履歴情報が自動的に消去されるようになっている。また、アプリケーションの実行が終了したときには、当該アプリケーションによって確保された履歴領域は解放されるようになつている。

[0069] コンテンツサーバ 50は、図 5に示されるように、（a)コンテンツサーバ 50の全体の動作を統括制御する制御処理装置 51と、 (b)管理情報データ群 61やコンテンツデータ群 66等の各種データを格納する記憶装置 53と、（c)通信網 41を介した通信を行うための送受信装置 54とを備えている。ここで、制御処理装置 51は、（i)送受信装置 54 を介して入力したデータを解析する受信データ解析部 56と、 (ii)管理情報要求に応答して応じて、管理情報要求を発行した装置へ向けて要求された管理情報を送信する管理情報送信部 57と、（iii)ダウンロード要求に応じて、ダウンロード要求を発行した装置へ向けてコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信部 58と、を備える

[0070] 管理情報データ群 61は、図 6Aに示されるように、複数 (本実施形態では、 N個）の管理情報ファイル 62— 62から構成されている。そして、各管理情報ファイル 62 (j

1 N j

= 1-Ν) \ 図 6Βに示されるように、当該管理情報ファイル 62に対応するコンテ

J

ンッデータの種別（TYPE)、当該コンテンツデータのサイズ（SIZE)、当該コンテンッデータの URI (Uniform Resource Identifier) (DURI)等が、例えば XML ( extensible Markup Language)で記述されている。なお、管理情報ファイル 61には、上記のデータ種別（TYPE)、データサイズ（SIZE)、データ URI (DURI)の他に、管理情報ファイル 62のバージョン情報等が記述される。

[0071] コンテンツデータ群 66は、図 7Aに示されるように、複数 (本実施形態では、 N個）のコンテンツデータファイル 67 67力、ら構成されている。ここで、各コンテンツデータ

1 N

フアイノレ 67は、管理情報ファイル 62に対応している。

[0072] 各コンテンツデータファイル 67 (j = l— N)は、図 7Bに示されるように、ヘッダ部と j

データ部とから構成されている。ヘッダ部には、当該コンテンツデータの種別（TYPE )、当該コンテンツデータのサイズ (SIZE)等が記述されている。また、データ部には、コンテンツデータが格納されている。

[0073] 次に、上記のように構成されたデータ通信システム 100における、コンテンツデータのダウンロード動作について、主に図 8 図 14を参照するとともに、適宜他の図面を参照して説明する。

[0074] まず、図 8のステップ 101において、携帯電話装置 10の利用者が、操作部 12を操作して、ダウンロードを希望するコンテンツデータ選択する。この選択の際における表示部 13における表示例が図 9に示されている。この図 9の表示例では、着信時に着信した旨を利用者に知らせるための歌の曲名を選択する例が示されている。なお、選択されるコンテンツとしては、着信時に着信した旨を利用者に知らせるためのメロディ、画像、プログラム等とすることもできる。

[0075] こうしたコンテンツ選択画面の表示を見ながら、利用者によりコンテンツが選択される、すなわち利用者の操作部 12の操作により、図 9における「決定」がなされると、管理情報要求部 31が、コンテンツ識別子（ID (IDentifier) ) (図 9の場合には、曲名 Cの着信通知用歌の識別子)をパラメータとして、無線送受信部 24を介して、管理情報要求をコンテンツサーバ 50へ向けて送信する。なお、この送信及び以後おけるデータ送受信は、通信方式の変更が携帯電話装置から要求されるまでは、パケット通信方式で行われる。この場合、コンテンツ選択画面は、その表示時の状況情報とともに、履歴情報化されて履歴領域 87に格納される。

[0076] 図 8に戻り、携帯電話装置 10から送信され、基地局 42及び通信網 41を介した管理情報要求は、コンテンツサーバ 50に到達する。コンテンツサーバ 50では、送受信装置 54を介して受信データ解析部 56が管理情報要求を受信する。こうして、管理情報要求を受信した受信データ解析部 56は、受信データを解析し、受信データが管理情報要求であった場合には、管理情報要求を受信した旨及びコンテンツ識別子を管理情報送信部 57へ通知する。

[0077] 管理情報要求を受信した旨及びコンテンツ識別子の通知を受けた管理情報送信部 57は、通知されたコンテンツ識別子に対応する管理情報ファイル 62 (kは、通知さ

k

れた URIに応じて定まる 1一 Nの内の 1つの値）を記憶装置 53内の管理情報データ群 61の中から読み出す。そして、管理情報送信部 57は、読み出された管理情報ファィル 62の内容をコンテンツ識別子に対応する管理情報として、送受信装置 54を介 k

して、携帯電話装置 10へ向けて送信する。

[0078] コンテンツサーバ 50から送信され、通信網 41及び基地局 42を介した管理情報は、携帯電話装置 10に到達する。携帯電話装置 10では、無線送受信部 24を介して、通信方式決定部 32が管理情報を受信する。こうして、管理情報を受信した通信方式決定部 32は、ステップ 102において、通信方式を決定する。

[0079] このステップ 102では、まず、図 10のステップ 111において、通信方式決定部 32が、受信した管理情報内のデータ種別 (TYPE)が許容できるものであるか否かが判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップ 117へ移行する。ステップ 117では、この場合には、通信方式決定部 32は、管理情報内のデータ種別が許容できないものである旨のエラーメッセージを表示部 13に表示し、利用者にその旨を知らせる。そして、処理が終了し、以後のダウンロード動作は中止される。

[0080] 一方、ステップ 111における判定が肯定的であった場合には、処理はステップ 112 へ移行する。このステップ 112では、通信方式決定部 32が、受信した管理情報内のデータサイズ (SIZE)が許容値以下であるか否かが判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップ 117へ移行する。ステップ 117では、この場合には、通信方式決定部 32が、管理情報内のデータサイズが許容値を超えるものである旨のエラーメッセージを表示部 13に表示し、利用者にその旨を知らせる。そして、処理が終了し、以後のダウンロード動作は中止される。 [0081] 一方、ステップ 112における判定が肯定的であった場合には、処理はステップ 113 へ移行する。このステップ 113では、通信方式決定部 32が、受信した管理情報内のデータサイズが、予め定められた値 (所定値）以下が否かが判定される。なお、この所定値は、携帯電話装置 10におけるパケット使用可能タイムスロット数の閾値等のパケット通信条件により定められる。ステップ 113における判定が否定的であった場合には、処理はステップ 114へ移行する。このステップ 114では、通信方式決定部 32が、ダウンロードの通信方式を回線交換通信方式に決定する。

[0082] 一方、ステップ 113における判定が肯定的であった場合には、処理はステップ 115 へ移行する。このステップ 115では、通信方式決定部 32が、ダウンロードの通信方式をパケット通信方式に決定する。

[0083] こうしてステップ 114又はステップ 115において通信方式が決定すると、ステップ 11 6において、通信方式決定部 32が、決定された通信方式及び管理情報をダウンロード部 33へ通知する。こうして、ステップ 102の処理が終了する。

[0084] 図 8に戻り、通信方式が決定されてステップ 102が終了すると、ステップ 103において、ダウンロード部 33がダウンロード前処理を行う。このステップ 103では、図 11に示されるように、まず、ステップ 121において、ダウンロード部 33が、記憶部 23におけるコンテンツデータ用の空き領域が十分に存在するか否力を判定する。なお、この判定は、コンテンツデータ用の空き領域の大きさ、管理情報内のデータサイズ、及び、必要な場合には同時実行処理されるプログラムが使用する領域を考慮して行われる。ここで、同時実行処理間の競合関係を考慮する必要がない場合には、コンテンツデータ用の空き領域の大きさが管理情報内のデータサイズ以上であるか否かによって判定が行われる。

[0085] ステップ 121における判定が否定的であった場合には、ステップ 122において、ダゥンロード部 33が、利用者に対して空き領域の確保の示唆を行う。この示唆に際しての、表示部 13への表示例が図 12において画面 F12Aとして示されている。この空き領域確保示唆画面の表示中に、空き領域の確保を行わないこと、すなわち画面 F12 Aの表示中に、利用者の操作部 12の操作により「いいえ」が選択されると、処理はステツプ 123へ移行する。 [0086] 一方、空き領域確保示唆画面の表示中に、空き領域の確保を行うこと、すなわち画面 F12Aの表示中に、利用者の操作部 12の操作により「はい」が選択されると、例えば、画面 F12Bとして示される空き領域確保用画面が表示される。そして、利用者が、削除可能なファイルを削除することにより、空き領域の確保を図る。そして、空き領域の確保のために削除可能なファイルの削除が終了すると、処理がステップ 123へ移行する。

[0087] 図 11に戻り、ステップ 123においては、ダウンロード部 33が、コンテンツデータ用の空き領域が確保されたか否力 ^判定する。この判定が否定的であった場合には、処理はステップ 126へ移行する。このステップ 126では、ダウンロード部 33が、空き領域の大きさが十分に確保できな力、つたので、ダウンロード動作を中止した旨の表示を表示部 13に行った後、以後のダウンロード動作を終了する。

[0088] 一方、ステップ 123における判定が肯定的あった場合には、処理はステップ 124へ移行する。このステップ 124では、ダウンロード部 33が、電源容量の残量を検出する。引き続き、ステップ 125において、ダウンロード部 33が、ダウンロードの実行の確認を行う。この確認に際して表示部 13に表示されるダウンロード確認画面の例力画面 F12C及び画面 F12Dとして示されている。ここで、画面 F12Cには、コンテンツデータのデータサイズから推測されるダウンロード時間に対して電源容量の残量に余裕がある場合の表示例が示され、画面 Fl 2Dには、電源容量の残量に余裕のあるとはレ、えない場合の表示例が示されている。こうして、ステップ 103における処理が終了する。

[0089] こうした画面 F12C又は画面 Fl 2Dのようなダウンロード確認画面の表示中に、ダウンロードを実行しないこと、すなわち画面 F12C又は画面 F12Dの表示中に、利用者の操作部 12の操作により「いいえ」が選択されると、以後のダウンロード動作が中止される。一方、ダウンロード確認画面の表示中に、ダウンロードを実行すると、図 8のステツプ 104におけるコンテンツデータダウンロード処理が開始する。この場合、ダウンロード確認画面は、その表示時の状況情報とともに、履歴情報化されて履歴領域 87 に格納される。

[0090] このステップ 104では、図 13に示されるように、まず、ステップ 131において、ダウンロード部 33が、上記で決定された通信方式を指定し、コンテンツデータの URI (DU RI)をパラメータとして、無線送受信部 24を介して、ダウンロード要求をコンテンツサーバ 50へ向けて送信する。この後、決定された通信方式によりデータ通信が行われる。

[0091] 図 8に戻り、携帯電話装置 10から送信され、基地局 42及び通信網 41を介したダウンロード要求は、コンテンツサーバ 50に到達する。コンテンツサーバ 50では、送受信装置 54を介して受信データ解析部 56がダウンロード要求を受信する。こうして、ダウンロード要求を受信した受信データ解析部 56は、受信データを解析し、受信データがダウンロード要求であった場合には、ダウンロード要求を受信した旨及びコンテンッデータの URIをコンテンツデータ送信部 58へ通知する。

[0092] ダウンロード要求を受信した旨及びコンテンツデータの URIの通知を受けたコンテンッデータ送信部 58は、通知されたコンテンツデータの URIに対応するコンテンツデータファイル 67を記憶装置 53内のコンテンツデータ群 66の中から読み出す。そ k

して、コンテンツデータ送信部 58は、読み出されたコンテンツデータファイル 62の内 k 容を、送受信装置 54を介して、携帯電話装置 10へ向けて送信する。

[0093] コンテンツサーバ 50から送信され、上記の指定された通信方式によって通信網 41 及び基地局 42を介したコンテンツデータは、携帯電話装置 10に到達する。携帯電話装置 10では、無線送受信部 24を介して、ダウンロード部 33が、コンテンツデータを受信して、コンテンツデータのデータ種別に対応する恒久的格納領域 81内の領域に格納する。例えば、データ種別が音データであった場合には、ダウンロードされたコンテンツデータは、音データホルダ領域 82Sに格納される。この受信動作の間には、表示部 13には所定のアニメーションが表示される。

[0094] 図 13に戻り、コンテンツデータの受信動作が終了すると、ダウンロード部 33は、ステップ 132において、データ受信が正常終了したか否力 ^判定する。この判定が肯定的であった場合には、ステップ 104の処理が終了する。

[0095] 一方、回線断、タイムアウト等の発生によりステップ 132における判定が否定的であつた場合には、処理はステップ 133へ移行する。このステップ 133では、ダウンロード部 33が、既にダウンロードできた部分以後の残部分について、コンテンツデータの U RI及び残部分位置がパラメータとした残部分ダウンロード要求を、無線送受信部 24 を介してコンテンツサーバ 50へ向けて送信する。

[0096] 携帯電話装置 10から送信され、基地局 42及び通信網 41を介した残部分ダウン口ード要求は、コンテンツサーバ 50に到達する。コンテンツサーバ 50では、送受信装置 54を介して受信データ解析部 56が残部分ダウンロード要求を受信する。こうして、残部分ダウンロード要求を受信した受信データ解析部 56は、受信データを解析し、受信データが残部分ダウンロード要求であった場合には、ダウンロード要求を受信した旨、コンテンツデータの URI及び残部分位置をコンテンツデータ送信部 58へ通知する。

[0097] 残部分ダウンロード要求を受信した旨、コンテンツデータの URI及び残部分位置の通知を受けたコンテンツデータ送信部 58は、通知されたコンテンツデータの URIに対応するコンテンツデータファイル 67中の残部分を読み出す。そして、コンテンツデ k

ータ送信部 58は、読み出された残部分の内容を、送受信装置 54を介して、携帯電話装置 10へ向けて送信する。

[0098] コンテンツサーバ 50から送信され、通信網 41及び基地局 42を介した残部分データは、携帯電話装置 10に到達する。携帯電話装置 10では、無線送受信部 24を介して、ダウンロード部 33が残部分データを受信し、コンテンツデータのデータ種別に対応する恒久的格納領域 81内の領域に残部分データを格納する。

[0099] 図 13に戻り、残部分データの受信動作が終了すると、ダウンロード部 33は、ステツプ 134において、データ受信動作が正常終了したか否かを判定する。この判定が肯定的であった場合には、ステップ 104の処理が終了する。

[0100] 一方、ステップ 134における判定が否定的であった場合には、処理はステップ 135 へ移行する。このステップ 135では、コンテンツデータがダウンロードできなかった旨がエラー表示され、以後のダウンロード動作が中止される。

[0101] 図 8に戻り、全てのコンテンツデータを正常が受信されると、ステップ 105において、ダウンロード部 33が、ダウンロード後処理を行う。このステップ 105では、図 14に示されるように、まず、ステップ 141において、管理情報におけるデータ種別と、コンテンッデータのヘッダ部におけるデータ種別とがー致するか否かが判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップ 144へ移行する。ステップ 144では、この場合には、データ種別が不正である旨のエラー表示が表示部 13に表示される。そして、ダウンロード部 33が、受信したコンテンツデータを消去して、ステップ 105の処理を終了する。

[0102] 一方、ステップ 141における判定が肯定的であった場合には、処理はステップ 142 移行する。このステップ 142は、管理情報におけるデータサイズと、コンテンツデータのヘッダ部におけるデータサイズとがー致するか否かが判定される。この判定が否定的であった場合には、処理はステップ 144へ移行する。ステップ 144では、この場合には、データサイズが不正である旨のエラー表示が表示部 13に表示される。そして、ダウンロード部 33が、受信したコンテンツデータを消去して、ステップ 105の処理を終了する。

[0103] 一方、ステップ 142における判定が肯定的であった場合には、処理はステップ 143 へ移行する。このステップ 143では、ダウンロード部 33が、ダウンロードされたコンテンッデータが正しいものである認定し、ダウンロード処理が正常終了した旨を表示部 13に表示する。そして、ステップ 105の処理を終了する。

[0104] 履歴領域 87を参照して行われるコンテンツへのアクセスを伴う過去の操作状態への遷移は、利用者の指令に従って行われる。なお、ダウンロード処理が正常終了した状態から、一つ前の履歴上の状態に復帰すべき指令が利用者によりなされた場合には、ダウンロード実行が指令されたダウンロード確認画面（図 12の画面 F12C又は画面 F12D参照）の表示状態に遷移するのではなぐその前のダウンロード動作の開始が要求されたコンテンツ選択画面（図 9参照）の表示状態に遷移する。

[0105] 以上説明したように、本実施形態では、まず、携帯電話装置 10が、ダウンロードを希望するコンテンツデータのサイズ情報を含む管理情報の要求を送信する。この要求を受けたコンテンツサーバ 50は、当該管理情報を携帯電話装置 10へ向けて送信する。次に、管理情報を受けた携帯電話装置 10が、管理情報に含まれるコンテンツデータのサイズ情報に基づいて、コンテンツデータのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定する。次いで、携帯電話装置 10が、決定された通信方式を指定して、コンテンツデータのダウンロード要求を送信する。この結果、携帯電話装置 10とコンテンッサーバ 50との間の通信方式が、指定された通信方式となる。そして、ダウンロード要求を受けたコンテンツサーバ 50は、決定された通信方式でコンテンツデータを送信する。

[0106] したがって、本実施形態によれば、ダウンロードするコンテンツデータのデータサイズに応じて適切な通信方式が選択されるので、データ回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0107] また、本実施形態では、携帯電話装置 10が、コンテンツデータのサイズが所定値以下の場合には、データ通信方式をパケット通信方式に決定し、コンテンツデータのサイズが所定値以上の場合には、データ通信方式を回線交換通信方式に決定する。このため、パケット通信方式及び回線交換通信方式の性質を利用して、コンテンツデータの量が多くても、また、少なくとも、回線の利用効率の低下を招かず、かつ、合理的な時間内に目的データのダウンロードを完了することができる。

[0108] また、本実施形態では、携帯電話装置 10が、管理情報中のデータサイズ (SIZE) を表示して、ダウンロードを実行するか否かを、利用者の判断に委ねている。このため、利用者が目的データのサイズを見て、予想されるダウンロード時間、その時点におけるダウンロードのための時間的余裕等を考慮して、その時点でコンテンツデータのダウンロードを実行するか否力を決定することができる。

[0109] また、本実施形態では、携帯電話装置 10が、電源が供給可能な動作電力残量を検出し、検出された動作電力残量が前記目的データのダウンロード動作に十分な余裕があるとはいえないと判定した場合に、利用者に対して注意を促す表示を併せて行うこととしている。このため、利用者が、電力不足によるダウンロードの未完了を覚悟のうえでダウンロードを実行するカ十分な電力を確保した後にダウンロードを実行するかを判断することができる。この結果、利用者が予想していない動作用の電力不足によるダウンロードの失敗を未然に防ぐことができる。

[0110] また、本実施形態では、携帯電話装置 10が、ダウンロード用領域における空き領域のサイズがコンテンツデータのサイズよりも大きレ、か否かを判定し、この判定が否定的な場合に、利用者に対して、前記空き領域のサイズをコンテンツデータのサイズ以上に確保することを示唆することとしている。このため、ダウンロード前にコンテンツデータの格納領域を確保することができるので、ダウンロードはしたが予定したホルダに格納できないとレ、つた利用者にとって予期しなレ、事態を防止することができる。

[0111] また、本実施形態では、管理情報には、コンテンツデータのデータ種別情報が更に含まれており、管理情報中のデータ種別情報が予定されているものではない場合には、携帯電話装置 10が、エラーを表示して、ダウンロードのための動作を中止することとしてレ、る。このため、利用できない種別のデータのダウンロードを防止することができる。

[0112] また、コンテンツデータのヘッダ部にもデータ種別情報を含むこととし、携帯電話装置 10が、ダウンロード部 33が、管理情報中のデータ種別情報とコンテンツデータのヘッダ部中のデータ種別情報とを比較し、一致していない場合には、エラー表示を行うこととしてレ、る。このため、ダウンロードしたデータが予定した種別のデータでなく、正当なコンテンツデータではな力たことを利用者が知ることができる。

[0113] また、本実施形態では、携帯電話装置 10が、管理情報中におけるコンテンツデータのデータサイズ情報と、ダウンロードされたコンテンツデータのサイズとを比較し、一致していない場合には、エラー表示を行うこととしている。このため、ダウンロードしたデータが予定したサイズのデータでなぐ正当なコンテンツデータではなかったことを利用者が知ることができる。

[0114] また、本実施形態では、恒久的格納領域がデータ種別ごとに領域分割され、コンテンッデータの管理情報には、コンテンツデータのデータ種別情報が含まれている。このため、コンテンツデータのデータ種別に応じた恒久的格納領域内の分割領域（データ種別ごとのホルダ等）に、コンテンツデータを格納することができる。

[0115] また、本実施形態では、通信エラー等の発生により、コンテンツデータのダウンロードが完了しなかった場合に、携帯電話装置 10が、既にダウンロードされた部分以降の部分である残部分に関するダウンロード要求である残部分ダウンロード要求を行うこととしている。このため、コンテンツデータのダウンロードが途中で終了してしまった場合であっても、再度目的データの全てのダウンロードを行わずに、先のダウンロード動作の終了時における残部分のみをダウンロードするだけで済む。したがって、効 [0116] なお、上記の実施形態では、携帯電話装置 10が、残部分ダウンロード要求を 1回だけ行うこととした力 S、複数回行うようにすることができる。

[0117] また、上記の実施形態では、ダウンロードするデータをコンテンツデータとしたが、一般のデータについても本発明を適用することができる。

[0118] また、上記の実施形態では、コンテンツサーバ 50が、管理情報ファイルとコンテンツデータファイルの双方を管理していることとした。これに対して、コンテンツサーバ 50 に代えて、図 15に示されるデータ通信システム 100'のように、管理情報ファイルを管理する管理情報サーバ 71及びコンテンツデータファイルを管理するコンテンツデータサーバ 72をそれぞれ備える構成とすることもできる。

[0119] また、上記の実施形態では、通信端末装置が携帯電話装置である場合に本発明を適用したが、他の種類の移動通信端末装置、さらには一般の情報通信端末装置にも本発明を適用することができる。

産業上の利用可能性

[0120] 以上説明したように、本発明のデータ通信方法は及びデータ通信システムは、通信端末装置へのデータのダウンロードを行う場合に有用である。また、本発明の移動通信端末装置は、データのダウンロードを行う移動端末装置に適用することができる

Claims

請求の範囲

[1] 通信端末装置へデータをダウンロードするデータ通信方法であって、

前記通信端末装置が、ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求工程と；

前記通信端末装置が、前記目的データ管理情報を受信する目的データ管理情報受信工程と；

前記通信端末装置が、前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データの受信のための環境を整備するデータ受信環境整備工程と；

前記通信端末装置が、前記目的データのダウンロード要求を送信するダウンロード要求工程と；

前記通信端末装置が、前記目的データを受信する目的データ受信工程と;を備えるデータ通信方法。

[2] 前記データ受信環境整備工程は、前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定するデータ通信方式決定工程を備え、

前記ダウンロード要求工程では、前記通信端末装置が、前記決定された通信方式を指定して、前記目的データのダウンロード要求を送信する、ことを特徴とする請求項 1に記載のデータ通信方法。

[3] 前記データ通信方式決定工程では、前記目的データのサイズが所定サイズ未満の場合には、前記データ通信方式をパケット通信方式に決定し、前記目的データのサィズが前記所定サイズ以上の場合には、前記データ通信方式を回線交換通信方式に決定する、ことを特徴とする請求項 2に記載のデータ通信方法。

[4] 前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記目的データのサイズを表示して、前記ダウンロード要求工程を実行するか否かを、前記通信端末装置の利用者の判断に委ねるダウンロード要求確認工程を更に備える、ことを特徴とする請求項 2に記載のデータ通信方法。

[5] 前記ダウンロード要求確認工程では、前記通信端末装置の電源が供給可能な動作電力残量を検出し、前記検出された動作電力残量が前記目的データのダウン口ード動作に十分な余裕があるとはいえないと判定した場合に、前記通信端末装置の利用者に対して注意を促す表示を併せて行う、ことを特徴とする請求項 4に記載のデータ通信方法。

[6] 前記データ受信環境整備工程は、前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記通信端末装置のダウンロード用領域における空き領域のサイズが前記目的データのサイズよりも大きいか否かを判定する空き領域サイズ判定工程を備前記空き領域判定工程における判定結果が肯定的な場合に、前記ダウンロード要求工程が実行される、ことを特徴とする請求項 1に記載のデータ通信方法。

[7] 前記データ受信環境整備工程は、前記空き領域サイズ判定工程における判定が否定的であった場合に、前記通信端末装置の利用者に対して、前記空き領域のサイズを前記目的データのサイズ以上に確保することを示唆する空き領域サイズ確保示唆工程を更に備えることを特徴とする請求項 6に記載のデータ通信方法。

[8] 前記目的データ管理情報を受けた前記通信端末装置が、前記目的データのサイズを表示して、前記ダウンロード要求工程を実行するか否かを、前記通信端末装置の利用者の判断に委ねるダウンロード要求確認工程を更に備える、ことを特徴とする請求項 7に記載のデータ通信方法。

[9] 前記目的データ管理情報には、前記目的データのデータ種別情報が更に含まれる、ことを特徴とする請求項 1に記載のデータ通信方法。

[10] 前記通信端末装置は、前記目的データ管理情報中のデータ種別情報が予定されているものではない場合には、エラーを表示して、前記目的データのダウンロードのための動作を中止する、ことを特徴とする請求項 9に記載のデータ通信方法。

[11] 前記目的データは、ヘッダ部にデータ種別情報を含み、

前記通信端末装置は、前記目的データ管理情報中のデータ種別情報と前記目的データ中のデータ種別情報とを比較し、一致していない場合には、エラー表示を行う

、ことを特徴とする請求項 10に記載のデータ通信方法。

[12] 前記通信端末装置は、前記目的データ管理情報中の前記目的データのサイズ情報と、ダウンロードされた前記目的データのサイズとを比較し、これらが一致していない場合には、エラー表示を行う、ことを特徴とする請求項 1に記載のデータ通信方法

[13] 前記目的データ受信工程において前記目的データのダウンロードが完了しなかつた場合に、前記通信端末装置が、既にダウンロードされた部分以降の部分である残部分に関するダウンロード要求である残部分ダウンロード要求を行う残部分ダウン口ード要求工程と；

前記通信端末装置が、前記残部分を受信する残部分受信工程と；更に備えることを特徴とする請求項 1に記載のデータ通信方法。

[14] 通信端末装置へデータをダウンロードするデータ通信システムにおいて、

前記通信端末装置が、

ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求手段と；

前記目的データ管理情報を受信する目的データ管理情報受信工程と；前記目的データ管理情報の要求に応答して返送されてきた前記目的データ管理情報内の前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データの受信のための環境を整備するデータ受信環境整備手段と；

前記目的データのダウンロード制御を行うダウンロード手段と；を備えることを特徴とする通信システム。

[15] 前記目的データ管理情報の要求に応答して、前記通信端末装置へ向けて、前記目的データ管理情報を送信する管理情報サーバ装置と；

前記ダウンロード要求に応答して、前記通信端末装置へ向けて、前記決定された通信方式により前記目的データを送信する目的データサーバ装置と；を更に備えることを特徴とする請求項 14に記載のデータ通信システム。

[16] 前記管理情報サーバ装置と前記目的データサーバ装置とは同一の装置である、ことを特徴とする請求項 15に記載のデータ通信システム。

[17] 前記管理情報サーバ装置と前記目的データサーバ装置とは互いに異なる装置であり、

前記目的データ管理情報には、前記目的データサーバ装置の所在位置情報が更に含まれる、ことを特徴とする請求項 15に記載のデータ通信システム。

[18] 前記通信端末装置は、移動通信端末装置である、ことを特徴とする請求項 14に記載のデータ通信システム。

[19] ダウンロードを希望する目的データのサイズ情報を含む目的データ管理情報の要求を送信する目的データ管理情報要求手段と；

前記目的データのダウンロード制御を行うダウンロード手段と；を備える通信端末装置。

[20] 前記データ受信環境整備手段は、前記目的データのサイズ情報に基づいて、前記目的データのダウンロードに使用するデータ通信方式を決定するデータ通信方式決定手段を備える、ことを特徴とする請求項 19に記載の通信端末装置。

[21] 前記データ通信方式決定手段は、前記目的データのサイズが所定サイズ未満の場合には、前記データ通信方式をパケット通信方式に決定し、前記目的データのサィズが前記所定サイズ以上の場合には、前記データ通信方式を回線交換通信方式に決定する、ことを特徴とする請求項 20に記載の通信端末装置。

[22] 前記ダウンロード手段は、ダウンロード要求の送信に先立って、目的データのサイズを表示して、前記目的データのダウンロード要求を実行するか否力を利用者の判断に委ねる、ことを特徴とする請求項 20に記載の通信端末装置。

[23] 前記ダウンロード手段は、ダウンロード要求の送信に先立って、電源が供給可能な動作電力残量を検出し、前記検出された動作電力残量が前記目的データのダウンロード動作に十分な余裕があるとはいえないと判定した場合に、利用者に対して注意を促す表示を行う、ことを特徴とする請求項 20に記載の通信端末装置。

[24] 前記データ受信環境整備手段は、前記目的データのサイズ情報に基づいて、利用者による明示的な指令がなければ格納データが消去されない恒久的格納領域に前記目的データを格納するための空き領域が存在するか否かを判定する空き領域判定手段を備え、

前記空き領域判定手段による判定結果が肯定的であった場合に、前記ダウンロード手段が、前記目的データのダウンロード要求を送信し、前記ダウンロード要求に応じて返送されてきた目的データを受信する、ことを特徴とする請求項 19に記載の通信端末装置。

[25] 前記空き領域判定手段は、前記判定結果が否定的な場合に、利用者に対して、前記空き領域のサイズを前記目的データのサイズ以上に確保することを示唆する、ことを特徴とする請求項 24に記載の通信端末装置。

[26] 前記ダウンロード手段は、ダウンロード要求の送信に先立って、目的データのサイズを表示して、前記目的データのダウンロード要求を実行するか否力 ^利用者の判断に委ねる、ことを特徴とする請求項 24に記載の通信端末装置。

[27] 前記恒久的格納領域は、データ種別ごとに領域分割され、

前記目的データ管理情報には、前記目的データのデータ種別情報が更に含まれる、ことを特徴とする請求項 24に記載の通信端末装置。

[28] 前記ダウンロード手段は、前記目的データのダウンロードが完了しなかった場合に、前記サーバ装置に対して、既にダウンロードされた部分以降の部分である残部分に関する残部分ダウンロード要求を行う、ことを特徴とする請求項 19に記載の通信端末装置。