WO2005076097A1

WO2005076097A1 - 減圧弁およびガス用レギュレータ

Info

Publication number: WO2005076097A1
Application number: PCT/JP2005/001936
Authority: WO
Inventors: Kazuki Ishikawa
Original assignee: Keihin Corporation
Priority date: 2004-02-10
Filing date: 2005-02-09
Publication date: 2005-08-18
Also published as: EP1715400A1; US20110174388A1; US20080047618A1; EP1715400B1; US8459288B2; EP1715400A4; MY144417A

Abstract

　ボディおよびカバー間に挟持されるダイヤフラムにダイヤフラムリテーナを介してダイヤフラムロッドが保持され、弁孔を中央部に開口させてボディ内に固定配置される弁座に着座可能な弁体が、ダイヤフラムロッドに一端部が着脱可能に連結される弁軸の中間部に設けられ、弁軸の他端部がボディ側に設けられるガイド孔に摺動自在に嵌合される減圧弁において、弁孔（１１１）および弁座（１１２）が設けられる弁座部材（１００）と、ガイド孔（１０５）を有して弁座部材（１００）に圧入されるガイド部材（１０６）と、弁体（１１３）が設けられる弁軸（１１４）とを予め組付けて構成される弁作動ユニット（１２０）が、弁孔（１１１）から弁軸（１１４）の一端を突出させるとともにガイド孔（１０５）に弁軸（１１４）の他端部を摺動可能に嵌合せしめた状態でボディ（３４）に取付けられる。これにより加工コストの低減および組付け性の向上を図ることができる。

Description

明細書

減圧弁およびガス用レギユレータ

技術分野

[0001] 本発明は、減圧弁およびガス用レギユレータに関し、特に、ボディおよびカバーが結合されて成る弁ハウジングと、前記ボディおよびカバー間に周縁部が挟持されるダィャフラムと、該ダイヤフラムの中央部にダイヤフラムリテーナを介して保持されるダイャフラムロッドと、該ダイヤフラムロッドに一端部が着脱可能に連結されるとともに他端部が前記ボディ側に設けられるガイド孔に摺動自在に嵌合される弁軸と、該弁軸を移動自在に揷通せしめる弁孔を中央部に開口させて前記ボディ内に固定配置される弁座に着座することを可能として前記弁軸の中間部に設けられる弁体とを備える減圧弁、ならびにその減圧弁を含むガス用レギユレータに関する。

背景技術

[0002] このような減圧弁およびガス用レギユレータは、たとえば特許文献 1により既に知られている。

特許文献 1 :日本特開 2002—182751号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ところが、上記特許文献 1で開示された減圧弁では、弁座を有する弁座部材がボディに螺合され、ボディに直接設けられたガイド孔に弁軸が摺動自在に嵌合されているので、弁座部材の弁座およびガイド孔の同軸性を維持するためには、ボディのガイド孔を高精度に加工しなければならず、加工コストの増大を招くとともに組付け性の低下を招くことになる。

[0004] 本発明は、力かる事情に鑑みてなされたものであり、加工コストの低減および組付け性の向上を図った減圧弁を提供することを第 1の目的とする。

[0005] また上記特許文献 1で開示されたガス用レギユレータでは、減圧弁で減圧されたガスが含むオイルを除去するためのオイルフィルタ力 S、ボディに接続される管路の途中にボディとは独立して介設されているので、ガス減圧システムの複雑化およびコスト高を招いている。

[0006] また本発明は、力かる事情に鑑みてなされたものであり、加工コストの低減および組付け性の向上を図りつつ、ガス減圧システムの簡素化およびコスト低減を可能としてオイルフィルタを配置したガス用レギユレータを提供することを第 2の目的とする。課題を解決するための手段

[0007] 上記第 1の目的を達成するために、本発明の第 1の特徴によれば、請求項 1記載の発明は、ボディおよびカバーが結合されて成る弁ハウジングと、前記ボディおよび力バー間に周縁部が挟持されるダイヤフラムと、該ダイヤフラムの中央部にダイヤフラムリテーナを介して保持されるダイヤフラムロッドと、該ダイヤフラムロッドに一端部が着脱可能に連結されるとともに他端部が前記ボディ側に設けられるガイド孔に摺動自在に嵌合される弁軸と、該弁軸を移動自在に挿通せしめる弁孔を中央部に開口させて前記ボディ内に固定配置される弁座に着座することを可能として前記弁軸の中間部に設けられる弁体とを備える減圧弁において、前記弁孔および前記弁座が設けられる弁座部材と、前記ガイド孔を有して前記弁座部材に圧入されるガイド部材と、前記弁体が設けられる弁軸とを予め組付けて構成される弁作動ユニットが、前記弁孔から弁軸の一端を突出させるとともに前記ガイド孔に前記弁軸の他端部を摺動可能に嵌合せしめた状態で、前記ボディに取付けられることを特徴とする減圧弁が提案される

[0008] また本発明の第 2の特徴によれば、上記第 1の特徴の構成に加えて、前記ダイヤフラムロッドの前記弁軸側の端部には、前記弁軸の一端に設けられる膨大部を首振り可能に嵌合せしめる嵌合凹部が同軸に設けられ、前記膨大部に、前記弁座部材側力係合するクリップ部材カ前記ダイヤフラムロッドの軸線に直交する平面に沿ってダイヤフラムロッドに設けられるスリットに揷脱可能に揷入されることを特徴とする減圧弁が提案される。

[0009] 本発明の第 3の特徴によれば、上記第 1の特徴の構成に加えて、前記ボディには、前記ダイヤフラム側に臨む凹部が設けられ、前記ダイヤフラムの一面を臨ませる圧力作用室と、該圧力作用室に作用せしめるガス圧を発生するようにして前記弁孔を通じさせる減圧室との間を区画するとともに弁軸を気密にかつ移動自在に貫通させる隔壁部材が、薄鋼板がプレス成形されて成るとともに前記凹部に嵌合された状態で前記ボディに固定されることを特徴とする減圧弁が提案される。

[0010] 本発明の第 4の特徴によれば、上記第 3の特徴の構成に加えて、前記ダイヤフラムの前記圧力作用室側の面に当接することで該ダイヤフラムの前記圧力作用室側への橈みを規制する拡径頭部を有するボルトで、前記隔壁部材が前記ボディに固定されることを特徴とする減圧弁が提案される。

[0011] 本発明の第 5の特徴によれば、上記第 3の特徴の構成に加えて、前記凹部の内面に接触する部分で前記隔壁部材には圧力作用室に通じる連通孔が設けられ、前記ボディには前記減圧室に通じる出口通路が設けられ、前記連通孔に一端を通じさせて前記ボディに設けられるァスピレータ通路の他端が前記出口通路に連通されることを特徴とする減圧弁が提案される。

[0012] 本発明の第 6の特徴によれば、上記第 5の特徴の構成に加えて、前記ァスピレータ通路の他端が、前記出口通路内でのガス流通方向下流側に向けて開口してボディに取付けられるァスピレータチューブに接続されることを特徴とする減圧弁が提案される。

[0013] 上記第 2の目的を達成するために、本発明の第 7の特徴によれば、上記第 1の特徴の減圧弁を含むガス用レギユレータであって、少なくとも電磁遮断弁および減圧弁が、入口通路および出口通路が設けられる前記ボディに、前記入口通路および前記出口通路間に介在するようにして設けられ、前記減圧弁および出口通路間に介装されるオイルフィルタが前記ボディに取付けられることを特徴とするガス用レギユレータが提案される。

[0014] 本発明の第 8の特徴によれば、上記第 7の特徴の構成に加えて、前記ボディに取付け凹部が設けられ、該取付け凹部に一端部が挿入される前記オイルフィルタが、該オイルフィルタの前記ボディからの突出部を覆って前記ボディに着脱可能に取付けられるフィルタカバーと前記ボディとの間に挟持されることを特徴とするガス用レギユレータが提案される。

[0015] 本発明の第 9の特徴によれば、上記第 8の特徴の構成に加えて、前記オイルフィノレタは、合成樹脂から成る筒状のフィルタケースの側壁の一部にガスの流通を許容するメッシュ部が設けられて成り、前記減圧弁で減圧されたガスを導くようにして前記ボディに設けられるガス通路に通じるようにして前記取付け凹部の閉塞端に開口する接続孔が前記ボディに設けられ、該接続孔に一端部を弾発的に嵌合せしめる円筒部ならびに前記フィルタケースの一端部および前記取付け凹部の閉塞端間に挟まれるようにして前記円筒部から外側方に張り出す鍔部を一体に備える弾性部材が、前記円筒部をフィルタケース内に通じさせるようにして前記フィルタケースの一端部に装着され、前記フィルタカバー内で前記オイルフィルタの周囲には、前記オイルフィルタのメッシュ部から滲出したオイルを溜めるオイル溜まり室が、その上端部を前記出口通路に通じさせるようにして形成されることを特徴とするガス用レギユレ一タが提案される。

[0016] 本発明の第 10の特徴によれば、上記第 8の特徴の構成に加えて、前記フィルタ力バーの底部に、ドレンボルトで液密に閉じられるドレン孔が設けられることを特徴とするガス用レギユレータが提案される。

[0017] 本発明の第 11の特徴によれば、上記第 8—第 10の特徴のいずれかの構成に加えて、前記フィルタカバーに、リリーフ弁が取付けられることを特徴とするガス用レギユレータが提案される。

[0018] さらに本発明の第 12の特徴によれば、上記第 9の特徴の構成に加えて、前記フィルタカバーがボディの下面に取付けられ、前記減圧弁の一部が前記ボディの上面側からボディに装着され、前記減圧弁に背圧を作用せしめる背圧孔が、前記オイル溜まり室に通じて前記ボディに設けられることを特徴とするガス用レギユレータが提案される。

発明の効果

[0019] 本発明の第 1の特徴によれば、ガイド部材、弁座部材および弁軸を予め組付けて構成される弁作動ユニットがボディに取付けられるので、ボディに比べて小さいことから加工精度の高精度化が容易であるガイド部材のガイド孔と弁座部材の弁座との同軸精度を高めることは容易であり、コストの増大を招く部分での加工の高精度化を回避してコスト低減を図りつつ、同軸精度の向上を図った上で組付け性を高めることができ、し力も弁作動ユニット単独での気密および性能確認等も容易であり、歩留りの向上を図ることができる。

[0020] また本発明の第 2の特徴によれば、弁軸をダイヤフラムロッドに首振り可能に連結することができるので、ダイヤフラムロッドの軸線と、前記弁座および前記ガイド孔の軸線とがずれても、前記ガイド孔および前記弁座との軸線を維持しつつ弁軸をダイヤフラムロッドに連結することが可能であり、弁体の弁座着座時のシート性能を高めるとともに、弁軸の傾斜によってダイヤフラムが偏って橈むことを防止することが可能となり、減圧制御性を高めることができる。し力弁軸およびダイヤフラムロッドを螺合によつて連結した場合には、組付け性の低下を招くとともに切り粉の発生による信頼性の低下を招く可能性があるが、ダイヤフラムロッドのスリットに揷入したクリップ部材を弁軸の一端の膨大部に係合するだけであるので、組付け性および信頼性を高めることができる。

[0021] 本発明の第 3の特徴によれば、薄板により形成される隔壁部材がボディの凹部に嵌合されて該ボディに固定されるので、ボディおよびカバー間に隔壁部材が介装されることはなぐ減圧弁の小型化を図ることができ、し力も低コストで隔壁部材を形成すること力 Sできる。

[0022] 本発明の第 4の特徴によれば、ダイヤフラムの圧力作用室側への橈みをボルトの拡径頭部で規制するようにしたことにより、隔壁部材にダイヤフラムの橈みを規制するための部分を設けることが不要となり、隔壁部材の形状を簡素化することができる。

[0023] 本発明の第 5の特徴によれば、減圧室のガスが圧力作用室に直接作用しないようにして、減圧制御性能を高めることができる。

[0024] 本発明の第 6の特徴によれば、出口通路を流通するガスの流れによってァスピレータチューブおよびァスピレータ通路内のガスが引かれることになり、より安定した圧力を圧力作用室に作用せしめて減圧制御性能の向上を図ることができる。

[0025] 本発明の第 7の特徴によれば、オイルフィルタがボディに組付けられるので、少なくとも電磁遮断弁、減圧弁およびオイルフィルタをボディに集積化することでガス減圧システムの簡素化を図り、コスト低減を図ることが可能となる。

[0026] 本発明の第 8の特徴によれば、オイルフィルタをボディおよびフィルタカバー間に挟持することにより、オイルフィルタの取付けが容易となり、し力ボディをコンパクト化しつつオイルフィルタの容量を極力大きく設定することができる。

[0027] 本発明の第 9の特徴によれば、減圧弁の下流側に接続されるオイルフィルタを気密にかつ確実にボディに取り付けることが可能であるとともに取り外しも容易であり、しかもオイルフィルタから滲出したオイルをオイル溜まり室に溜めることにより出口通路側にオイルが流出することを容易に防止することができる。

[0028] 本発明の第 10の特徴によれば、点検時にオイル溜まり室に溜まったオイルを容易に除去することができ、メンテナンス性を高めることができる。

[0029] 本発明の第 11の特徴によれば、リリーフ弁を配置すべきスペースをボディ側に確保せずにすむようにしてボディの小型化を図り、し力もリリーフ弁に通じる通路をボディに設けることを不要として、ボディ内の通路形状の簡素化を図るとともに通路配置上の自由度を高めることができる。

[0030] さらに本発明の第 12の特徴によれば、減圧弁の組付け方向をフィルタカバーのボディへの取付け方向とは逆として減圧弁の組付け性を高めることが可能となるとともに、減圧弁に通じる通路形状のボディ内での簡素化を図ることができ、し力も簡単な構成で減圧弁に背圧を作用せしめることができる。

図面の簡単な説明

[0031] [図 1]図 1は燃料ガス供給装置の構成を概略的に示す図である。（第 1実施例）

[図 2]図 2はガス用レギユレ一タの縦断面図であって図 3の 2—2線に沿う断面図である。（第 1実施例）

[図 3]図 3は減圧弁を除いた状態でのボディを図 2の 3_3線矢視方向から見た図である。（第 1実施例）

[図 4]図 4は図 2の 4一 4線断面図である。（第 1実施例）

[図 5]図 5はオイルフィルタを除いた状態でのボディを図 2の 5_5線矢視方向から見た図である。（第 1実施例）

[図 6]図 6は電磁遮断弁の拡大縦断面図である。（第 1実施例）

[図 7]図 7は図 3の 7— 7線に沿う減圧弁の拡大縦断面図である。（第 1実施例）

[図 8]図 8は図 2で示した減圧弁の一部を拡大して示す縦断面図である。（第 1実施例

) 園 9]図 9は隔壁部材の平面図である。（第 1実施例）

園 10]図 10は弁軸およびダイヤフラムロッドの連結部を分解して示す断面図である。 (第 1実施例）

園 11]図 11は図 10の 11— 11線に沿う断面図である。（第 1実施例）

符号の説明

34·· 'ホディ

34a- ··上面

34b- . ·下面

36·· •電磁遮断弁

37·· •減圧弁

38·· 'オイノレフィノレ

39·· •リリーフ弁

59·· •入口通路

90·· '弁ハウジング

91·· •カノ一

93·· •ダイヤフラム

94·· •凹部

96·· •隔壁部材

98·· •ボルト

98a- ··拡径頭部

100· ··弁座部材

101· ··減圧室

105· ··ガイド孔

106· ··ガイド部材

111· ··弁孔

112· ··弁座

113· ··弁体

114· ··弁軸 114a ···膨大部

120· ··弁作動ユニット

121· ··圧力作用室

122· • ·ばね室

123· • ·ばね

125, 127···ダイヤフラムリテ

128· ··ダイヤフラムロッド

135· ··嵌合凹部

136· "スリット

137· ··クリップ部材

148· ··取付け凹部

150· ··ガス通路

151· ··接続孔

152· '·フィルタケース

153· 'メッシュ部

154· *弹発部材

154a ···円筒部

154b ···鍔部

156· 'オイル溜まり室

157·' 'ドレン孔

159·' 'ドレンボノレト

160·' •背圧孔

164·· •出口通路

166·· •連通孔

167·· •ァスピレータ通路

168·· •ァスピレータチューブ

R- ··ガス用レギユレータ

発明を実施するための最良の形態 [0033] 以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。

実施例 1

[0034] 図 1一図 11は本発明の一実施例を示すものである。

[0035] 先ず図 1において、燃料ガスである圧縮天然ガス（Compressed Natural Gas :以下、 CNGと言う）力 1または複数の CNGタンク 20…にたとえば 25— IMPaの高圧で貯溜されており、それらの CNGタンク 20…がそれぞれ備える容器遮断弁 21…が、充填口 22に逆止弁 23を介して共通に接続されるとともに、手動遮断弁 24に共通に接続され、各容器遮断弁 21…および手動遮断弁 24間の管路 25には、圧力センサ 26および温度センサ 27が付設される。

[0036] 容器遮断弁 21 · · ·および手動遮断弁 24の開弁時に前記 CNGタンク 20…からの C NGは、 CNGタンク 20…へのコンプレッサによる CNGの充填時に混入する可能性のあるオイルを除去するためのオイルフィルタ 41を備える高圧管路 28を介してガス用レギユレータ Rに導かれ、該ガス用レギユレータ Rでたとえば 0. 2-0. 3MPaに減圧された CNGが、エンジン Eのインジェクタ 29に管路 30を介して導かれ、管路 30には、温度センサ 31および圧力センサ 32が付設される。

[0037] ガス用レギユレータ Rは、温水通路 33を有するボディ 34に、高圧フィノレタ 35、電磁遮断弁 36、減圧弁 37、オイルフィルタ 38およびサーモスタット 40が配設されるとともに、前記ボディ 34に取付けられるフィルタカバー 42にリリーフ弁 39が配設されて成るものである。

[0038] 高圧フィルタ 35は、手動遮断弁 24から高圧管路 28を介して導かれる CNGに含まれる不純物を除去するものである。また減圧弁 37は、高圧フィルタ 35で不純物が除去された 25 IMPaの高圧の CNGを、たとえば 0. 2—0. 3MPaに減圧するように作動し、電磁遮断弁 36は、エンジン Eの運転停止に伴って高圧フィルタ 35および減圧弁 37間を遮断して CNGの供給を停止する働きをする。

[0039] ボディ 34の温水通路 33には、減圧弁 37での減圧作用に伴ってボディ 34の温度が低下し過ぎなレ、ようにするために、エンジン Eからエンジン冷却水が導入されるのである力温水通路 33からエンジン E側へのエンジン冷却水の戻り側でボディ 34にサーモスタツト 40が取付けられ、このサーモスタット 40は、温水通路 33を流通するェンジン冷却水がたとえば 80°Cを超えたときに閉弁し、それによりボディ 34の温度が上昇し過ぎることが防止される。

[0040] 図 2—図 5を併せて参照して、ボディ 34は、相互に反対側に臨むとともに相互に平行な平坦面として形成される第 1および第 2側面 44, 45と、第 1および第 2側面 44, 4 5と直交する平面に沿う平坦な第 3側面 46とを外側面に有しており、高圧フィルタ 35 は、第 1側面 44側からボディ 34に装着され、電磁遮断弁 36は第 3側面 46側からボディ 34に装着される。また第 1側面 44には、ボディ 34に設けられる温水通路 33にェンジン Eからのエンジン冷却水を導くための接続管 48が取付けられており、第 2側面 45には、サーモスタット 40のハウジング 49が、温水通路 33の出口側に通じるようにして螺合される。

[0041] 図 4に特に注目して、ボディ 34の第 1側面 44には凹部 53が設けられており、該凹部 53の外端開口部に、管継手 54がその内端とボディ 34との間に環状のシール部材 55を挟み込むようにして螺着され、手動遮断弁 24からの CNGを導く高圧管路 28が管継手 54の外端部に接続される。前記凹部 53には、管継手 54の内端との間に間隔をあけるようにして高圧フィルタ 35が嵌合されており、該高圧フィルタ 35と管継手 54 との間には、高圧フィルタ 35を凹部 53の内端閉塞部に押付ける弾発力を発揮するばね 56が設けられる。

[0042] 凹部 53に嵌合された高圧フィルタ 35の外周とボディ 34との間には、管継手 54内に通じる環状の未浄化室 57が形成されており、ボディ 34には、高圧フィルタ 35内の浄化室 58に通じる入口通路 59が設けられる。而して高圧管路 28を介して導かれる CN Gは、未浄化室 57から高圧フィルタ 35を透過して浄化室 58に流入することになり、不純物が除去された CNGが入口通路 59へと導かれる。

[0043] 図 6を併せて参照して、ボディ 34の第 3側面 46において前記高圧フィルタ 35に対応した位置に電磁遮断弁 36が装着される。

[0044] この電磁遮断弁 36は、コイル組立体 60と、一端側がコイル組立体 60内に挿入されるとともに他端側がボディ 34に固定される非磁性材料製のガイド筒 61と、該ガイド筒 61の一端を塞ぐようにしてガイド筒 61に固着される固定コア 62と、固定コア 62に対向してガイド筒 61内に摺動可能に嵌合されるプランジャ 63と、固定コア 62およびプランジャ 63間に設けられる戻しばね 64と、コイル組立体 60を覆うようにして固定コア 6 2に締結される磁性金属製のソレノイドハウジング 65と、コイル組立体 60をソレノイドハウジング 65との間に挟むようにしてボディ 34に螺合される磁性支持枠 66と、固定コア 62とは反対側でプランジャ 63に保持される弁部材 67とを備える。

[0045] コイル組立体 60は、合成樹脂製のボビン 68と、該ボビン 68に卷装されるコイル 69 とが合成樹脂から成る被覆部 70で被覆されて成るものであり、被覆部 70のボディ 34 側の部分には、前記コイル 69に連なる一対の接続端子 71…を臨ませた力ブラ部 70 aが外側方に突出するようにして一体に設けられており、この力ブラ部 70aの接続端子 71…に図示しなレ、導線が接続される。

[0046] ボディ 34の第 3側面 46には、内端を閉じた小径孔 73と、小径孔 73よりも大径にして小径孔 73の外端に同軸に連なる大径孔 74とが、外方に臨む環状の段部 75を相互間に形成して設けられる。一端側をボビン 68に挿入せしめるガイド筒 61の他端側外面には、大径孔 74の内面に外周面を近接、対向せしめる鍔部 61aが半径方向外方に張出すようにして一体に設けられており、この鍔部 61aおよび段部 75間に環状のシール部材 76を挟むようにしてガイド筒 61の他端部が大径孔 74に挿入される。

[0047] 磁性支持枠 66は、大径孔 74にねじ込まれることによりボディ 34に組付けられる。し力も段部 75および磁性支持枠 66間にシール部材 76および鍔部 61aが挟持されることにより、ガイド筒 61もボディ 34に固定される。

[0048] 有底円筒状に形成されるソレノイドハウジング 65の閉塞端中央部を貫通するねじ軸部 62aが固定コア 62に一体に連設されており、ねじ軸部 62aのソレノイドハウジング 6 5からの突出部には、ソレノイドハウジング 65との間にヮッシャ 77を介在させて袋ナツト 78が螺合されており、該袋ナット 78を締付けることによりソレノイドハウジング 65の閉塞端中央部が固定コア 62に締結されることになる。

[0049] ガイド筒 61の他端側が大径孔 74への揷入状態でボディ 34に固定され、ガイド筒 6 1にプランジャ 63が摺動自在に嵌合されていることにより、ボディ 34が備える小径孔 7 3の内端部と、ガイド筒 61およびプランジャ 63の他端との間にはメイン弁室 79が形成される。し力も前記高圧フィルタ 35の浄化室 58に通じる入口通路 59が該メイン弁室 79に連通されており、高圧フィルタ 35で不純物が除去された CNGがメイン弁室 79 に導入される。

[0050] また小径孔 73の内端部における中央で開口するようにしてボディ 34に通路 80が設けられており、この通路 80のメイン弁室 79への開口端を囲繞するようにしてメイン弁室 79側にわずかに突出する環状の弁座 81がボディ 34に設けられる。

[0051] 弁部材 67は、プランジャ 63側に向けて小径となるテーパ面を一端面に有して円盤状に形成される一端側のパイロット弁部 67aと、小径孔 73の内端部に対向して円盤状に形成される他端側のメイン弁部 67bとが、両弁部 67a, 67bとの間で段差をなす連結筒部 67cを介して一体に連設されて成るものであり、パイロット弁部 67aの直径はメイン弁部 67bの直径よりも小さく設定される。この弁部材 67の中心部には、通路 8 0に常時連通する第 1通路 82と、第 1通路 82に通じてパイロット弁部 67aの一端面中央部に開口する第 2通路 83とが同軸に設けられ、第 2通路 83は第 1通路 82よりも小径に形成される。

[0052] プランジャ 63においてメイン弁室 79に臨む端部には、パイロット弁部 67aを挿入せしめる凹部 84が設けられており、パイロット弁部 67aは、プランジャ 63の他端に固定される C字形の止め輪 85で凹部 84からの離脱を阻止されるようにして凹部 84に緩く挿入され、パイロット弁部 67aおよびプランジャ 63間にはメイン弁室 79に通じるパイ口ット弁室 86が形成される。またパイロット弁部 67aの一端面中央部を着座させたときに前記第 2通路 83のパイロット弁室 86への開口を塞ぐゴムシール 87が前記凹部 84 の閉塞端中央部に坦設される。而して前記止め輪 85は、凹部 84の閉塞端および止め輪 85間でパイロット弁部 67aがプランジャ 63との間での軸方向相対移動が可能となる位置でプランジャ 63に固定される。

[0053] またメイン弁部 67bにおいて小径孔 73の閉塞端に対向する面には、弁座 81に着座してメイン弁室 79および通路 80間を遮断するための環状のゴムシール 88が坦設される。

[0054] このような電磁遮断弁 36では、コイル 60への電力供給を遮断することにより、プランジャ 63が戻しばね 64のばね力により固定コア 62から離反する方向に移動し、メイン弁部 67bのゴムシール 88が弁座 81に着座してメイン弁室 79および通路 80間が遮断されるとともに、パイロット弁部 67aがゴムシール 87に着座してパイロット弁室 86および通路 80間も遮断され、高圧の CNGの通路 80側への供給が停止される。

[0055] 一方、コイル 60に電力が供給されると、先ずプランジャ 63がパイロット弁部 67aをゴムシール 87から離反させるだけ固定コア 62側に移動し、第 1通路 82を介して通路 8 0に連通している第 2通路 83がパイロット弁室 86に連通することになる。これにより、メイン弁室 79からパイロット弁室 86、第 2通路 83および第 1通路 82を経て通路 80に C NGが徐々に流れることになり、それによりメイン弁部 67bにメイン弁室 79および通路 80側から作用している圧力の差が小さくなる。而してコイル 60による電磁カカ^イン弁部 67bに作用している差圧に打ち勝ったときに、プランジャ 63が固定コア 62側にさらに移動して、メイン弁部 67bのゴムシール 88が弁座 81から離反し、メイン弁室 79 力、ら通路 80へと CNGが流れることになる。

[0056] 図 7および図 8を併せて参照して、減圧弁 37の弁ハウジング 90は、ボディ 34と、該ボディ 34の上面 34aに複数のボルト 92…で締結されるカバー 91とで構成されるものであり、ボディ 34の上面 34aと、円筒部 91aを有するカバー 91との間にダイヤフラム 9 3の周縁部が挟持される。

[0057] ボディ 34の上面 34aには凹部 94が設けられており、ボディ 34には、前記凹部 94に嵌合される隔壁部材 96が固定されるとともに、凹部 94の閉塞端中央部に上端を開口せしめて下方に延びる取付け孔 95が設けられる。この取付け孔 95は、凹部 94の閉塞端中央部に上端を開口する大径孔部 95aと、大径孔部 95aよりも小径にして大径孔部 95aの下端に上端が同軸に連なるねじ孔部 95bと、ねじ孔部 95bよりも小径にしてねじ孔部 95bの下端に上端が同軸に連なる中径孔部 95cと、中径孔部 95cよりも小径にして中径孔部 95cの下端に上端が同軸に連なる小径孔部 95dとで構成され、電磁遮断弁 36から CNGを導く通路 80が中径孔部 95cの内面に開口される。

[0058] 図 9を併せて参照して、隔壁部材 96は、前記凹部 94の閉塞端に対向する環状平板部 96aと、該環状平板部 96aの外周に連なるとともに凹部 94に嵌合される短円筒部 96bと、前記環状平板部 96aの内周に連なって前記短円筒部 96bとは反対側に延びる円筒状のガイド筒部 96cとを一体に有して、薄鋼板がプレス成形されて成るものである。 [0059] 前記ガイド筒部 96cを囲む位置には複数個たとえば 3個の揷通孔 97…が周方向に等間隔をあけて設けられており、それらの挿通孔 97…に揷通されるボルト 98…をボディ 34に螺合して締めつけることにより、隔壁部材 96がボディ 34に固定される。しかも各ボルト 98…を囲む環状のシール部材 99が、隔壁部材 96の環状平板部 96aに弹発的に接触するようにして、凹部 94の閉塞端に装着される。

[0060] 取付け孔 95のねじ孔部 95bには、円筒状である弁座部材 100が、前記隔壁部材 9 6との間に減圧室 101を形成するようにして螺合され、該弁座部材 100の外周には、前記電磁遮断弁 36から CNGを導く通路 80の開口端よりも上方で中径孔部 95cの内面全周に弾発的に接触する環状のシール部材 102が装着される。

[0061] 弁座部材 100の減圧室 101側の端面には、取付け孔 95の軸線に直交する平面内で弁座部材 100の半径方向に延びる複数たとえば 4つの溝 103…を相互間に形成する複数たとえば 4つの突部 104…が突設されており、それらの溝 103…は十字状に配置される。而して弁座部材 100のねじ孔部 95bへの螺合時には、十字状に配置された溝 103…に図示しない工具を係合して弁座部材 100を回転操作することが可能であり、弁座部材 100をボディ 34に容易に取付けることができる。

[0062] 前記弁座部材 100において前記各突部 104…とは反対側の端部すなわち弁座部材 100の下端部には、前記取付け孔 95と同軸のガイド孔 105を有する円筒状のガイド部材 106が圧入されるものであり、このガイド部材 106は取付け孔 95の小径孔部 9 5dに嵌合される。而して圧入により相互に結合された前記弁座部材 100および前記ガイド部材 106の外周と、取付け孔 95における中径孔部 95cの内面との間には前記通路 80に通じる環状室 107が形成される。

[0063] 弁座部材 100およびガイド部材 106間には弁室 108が形成され、該弁室 108を前記環状室 107に通じさせる複数の連通孔 109…が弁座部材 100の側壁に設けられる。

[0064] また弁座部材 100の減圧室 101側の端部には減圧室 101に通じる弁孔 111が形成され、その弁孔 111を中央部に開口させて弁室 108に臨むテーパ状の弁座 112 が弁座部材 100に形成される。

[0065] 弁室 108内には前記弁座 112に着座可能な合成樹脂製の弁体 113が収納され、該弁体 113は、一端を減圧室 101側に突出させるようにして弁孔 111に同軸に挿通される弁軸 114の中間部に固定される。

[0066] 弁体 113は、テーパ状である弁座 112に着座すべく該弁座 1 12に対向する一端面をテーパ状にして円筒状に形成されるものであり、弁軸 114が弁体 113に弾発的に嵌合されることにより、弁軸 114に固定される。し力、も弁軸 114の外面には、弁体 113 の内面に弾発的に接触する Oリング 115が装着されている。

[0067] 弁軸 114の他端部は、ガイド孔 105の内面との間に介装せしめた Oリング 116に摺接するようにしてガイド孔 105に摺動可能に嵌合される。またガイド孔 105の内周に前記 Oリング 116を保持するための保持板 117がガイド部材 106の弁室 108側端面に当接されており、この保持板 117と弁体 113との間に、弁体 1 13を弁座 112に着座させる方向のばね力を発揮するばね 118が設けられる。

[0068] 而して、前記弁座部材 100、ガイド部材 106、弁体 113、弁軸 114およびばね 118 は、予め組付けられて弁作動ユニット 120を構成するものであり、この弁作動ユニット 120が上面 34a側からボディ 34に取付けられることになる。

[0069] ダイヤフラム 93は、前記隔壁部材 96との間に圧力作用室 121を形成するとともにカバー 91との間にばね室 122を形成するようにして弁ハウジング 90に支持されるものであり、前記隔壁部材 96は、減圧室 101および圧力作用室 121間を隔てることになる。し力もダイヤフラム 93の圧力作用室 121側への橈みは、前記隔壁部材 96をボディ 34に締結する複数のボルト 98…の拡径頭部 98a…に当接することで規制される。またカバー 91内の前記ばね室 122には、ダイヤフラム 93を減圧室 101側に付勢するコイルばね 123が収納される。

[0070] カバー 91の円筒部 91a内には、弁孔 111と同軸に延びる収納孔 124が外端を開口するようにして設けられており、該収納孔 124は、軸方向外方側のねじ孔部 124a と、該ねじ孔部 124aよりも大径としてねじ孔部 124aに同軸に連なる軸方向内方側の摺動孔部 124bとから成る。

[0071] ダイヤフラム 93の中央部の減圧室 101側に臨む面には、ダイヤフラム 93の中心部を貫通してばね室 122側に突出する円筒部 125aを一体に有する第 1ダイヤフラムリテーナ 125が当接され、ダイヤフラム 93の中央部のばね室 122側に臨む面には、前記円筒部 125aの外面に設けられる環状段部 126に内周を係合せしめてダイヤフラム 93の中央部を第 1ダイヤフラムリテーナ 125との間に挟み込む第 2ダイヤフラムリテーナ 127が当接される。

[0072] 弁軸 114の一端部すなわちダイヤフラム 93側の端部にはダイヤフラムロッド 128が連結されるものであり、このダイヤフラムロッド 128が、第 1ダイヤフラムリテーナ 125の中央部に減圧室 101側から揷入される。第 1ダイヤフラムリテーナ 125における円筒部 125aの内面には、減圧室 101側に臨む環状段部 129が設けられ、ダイヤフラム口ッド 128は該環状段部 129に係合される。また第 2ダイヤフラムリテーナ 127は、ダイャフラム 93および補助リテーナ 130間に挟まれており、円筒部 125aからの突出部分でダイヤフラムロッド 128に設けられたねじ軸部 128aに、前記補助リテーナ 130との間にヮッシャ 131…を介在させたナット 132が螺合され、このナット 132を締付けることにより、ダイヤフラム 93の中央部を両ダイヤフラムリテーナ 125， 127で挟むとともに、ダイヤフラム 93の中央部に弁軸 114が連結されることになる。し力も減圧室 101およびばね室 122間をシールするために、ダイヤフラムロッド 128の外周に装着された〇リング 134が円筒部 125aの内面に弹発的に接触する。

[0073] 図 10および図 11において、弁軸 114の一端には先端を球面とした膨大部 114aが設けられており、ダイヤフラムロッド 128の弁軸 114側の端部には、嵌合凹部 135が同軸に設けられ、該嵌合凹部 135の閉塞端はテーパ面 135aとして形成される。而して前記膨大部 114aは、その先端を嵌合凹部 135の閉塞端に当接させるようにして嵌合凹部 135に首振り可能に嵌合される。

[0074] し力もダイヤフラムロッド 128には、その軸線に直交する平面に沿うスリット 136が前記嵌合凹部 135を横切るように設けられており、略 U字状に形成されるクリップ部材 1 37が、嵌合凹部 135に一端部が嵌合された前記弁軸 114の膨大部 114aに弁座部材 100側から係合するようにして前記スリット 136に揷脱可能に揷入される。

[0075] し力、もダイヤフラムロッド 128が、第 1ダイヤフラムリテーナ 125の円筒部 125aに揷入されることで、前記クリップ部材 137のダイヤフラムロッド 128からの離脱が阻止され、弁軸 114の一端部がダイヤフラムロッド 128に首振り可能に連結された状態が保持される。 [0076] 収納孔 124の外端開口部すなわちねじ孔部 124aには、有底円筒状である調節ねじ 138が進退可能に螺合され、該調節ねじ 138の開放端側外周には、収納孔 124における摺動孔部 124b0内面全周に弾発的に接触する〇リング 144が装着される。また調節ねじ 138の閉塞端外面には、調節ねじ 138の進退位置を調節する工具を係合するための係合凹部 139が設けられる。

[0077] 前記調節ねじ 138の閉塞端中央部内面には突部 138aが突設されており、該突部

138aに嵌合、保持されるリテーナ 140と、ばね室 122側でダイヤフラム 93に装着される補助リテーナ 130に当接されるリーフばね 141との間にコイルばね 123が縮設される。したがって調節ねじ 138の進退位置を調節することにより、コイルばね 123のばね荷重を調節することができる。

[0078] 前記リーフばね 141は、前記カバー 91における円筒部 91aの内面に摩擦接触することでダイヤフラム 93に摺動抵抗を付与するためのものであり、ばね室 122側でダイャフラム 93の中央部に装着される補助リテーナ 130およびコイルばね 123間に閉塞端が挟まれる有底円筒状のカップ部 141aと、前記円筒部 91aにおける摺動孔 124b の内面の周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば 8箇所に弾発的に摺接するようにして前記カップ部 141aの開口端に一体に連設される複数のリーフ部 141b, 141b …と力ら成る。

[0079] またカバー 91における円筒部 91aの基部には、ばね室 122に通じる負圧通路 142 が設けられており、該負圧通路 142に通じる接続管 143が圧入等によりカバー 91に取付けられる。而して接続管 143はエンジン Eに接続されるものであり、前記ばね室 1 22にはエンジン Eの吸気負圧が導入される。

[0080] このような減圧弁 37において、弁室 108に高圧の CNGが流入していない状態では、コイルばね 123のばね力によりダイヤフラム 93が減圧室 101側に橈んでおり、弁体 113は弁座 112から離反して弁孔 111を開口せしめてレ、る。而して弁室 108に流入した高圧の CNGが弁孔 111から減圧室 101側に流入し、減圧室 101の圧力力コィルばね 123のばね力に杭してダイヤフラム 93をばね室 122側に橈ませる程度に増大すると、弁体 113が弁座 112に着座して弁孔 111が閉鎖されることになり、そのような弁孔 111の開放'閉鎖が繰り返されることにより、弁室 108にたとえば 25— IMPa の高圧で流入した CNGが、減圧室 101では、たとえば 0. 2— 0. 3MPaに減圧されることになる。

[0081] 再び図 2において、前記減圧弁 37がボディ 34に取付けられる側であるボディ 34の上面 34aとは反対側の面である下面 34bにはフィルタカバー 42が着脱可能に取付けられる。このフィルタカバー 42は、その開放端側のフランジ部 42aを有して有底円筒状に形成されるものであり、前記フランジ部 42aが複数個たとえば 4個のボルト 146· · · によりボディ 34の下面 34bに取付けられ、ボディ 34の下面 34bには、フィルタカバー 42の開放端に弾発的に接触する環状のシール部材 147が装着される。

[0082] 前記減圧弁 37の軸線からオフセットした位置に配置されて減圧弁 37の軸線と平行な軸線を有するオイルフィルタ 38が、前記フィルタカバー 42およびボディ 34間に挟持されるようにしてボディ 34に取付けられる。

[0083] ボディ 34の下面 34bには、オイルフィルタ 38の一端部を揷入せしめる取付け凹部 1 48力 S設けられる。一方、減圧弁 37の弁作動ユニット 120を取付けるべくボディ 34に設けられている取付け孔 95における大径孔部 95aの内側面のうちオイルフィルタ 38 に対応する部分には、凹部 94の閉塞端側にも開口するようにして減圧室 101に通じる連絡凹部 149が、前記取付け孔 95の半径方向外方に向力につれて細狭まりとなるように形成される。この連絡凹部 149の先端部は、前記凹部 94の閉塞端に装着されるシール部材 99よりも内方に配置されるものであり、前記凹部 94の閉塞端への連絡凹部 149の開口部は隔壁部材 96で閉じられる。

[0084] ボディ 34には、上端を前記連絡凹部 149の先端部に開口せしめるガス通路 150が、連絡凹部 148を介して減圧室 101に通じるようにして設けられ、このガス通路 150 は、下方に向力につれて減圧弁 37から離反する側に傾斜して形成される。またガス通路 150の下端に通じて上下に延びる接続孔 151が、その下端部を前記取付け凹部 148の閉塞端中央部に開口するようにしてボディ 34に設けられる。

[0085] オイノレフイノレタ 38は、合成樹脂から成る筒状のフィルタケース 152の側壁の一部にガスの流通を許容するメッシュ部 153が設けられて成り、前記接続孔 151に一端部を弾発的に嵌合せしめる円筒部 154aならびにフィルタケース 152の一端部および取付け凹部 148の閉塞端間に挟まれるようにして円筒部 154aの中間部から外側方に張り出す鍔部 154bを一体に備える弾性部材 154が、円筒部 154aをフィルタケース 1 52内に通じさせるようにして前記円筒部 154aの下部をフィルタケース 152の上部に嵌合することにより、フィルタケース 152の一端部に装着される。

[0086] 而してフィルタカバー 42は、前記ボディ 34の下面 34bからのオイルフィルタ 38の突出部を覆うようにしてボディ 34の下面 34bに着脱可能に取付けられるものであり、フィルタカバー 42内でオイルフィルタ 38の周囲には、オイルフィルタ 38のメッシュ部 153 力、ら滲出したオイルを溜めるオイル溜まり室 156が形成される。

[0087] また前記オイルフィルタ 38に対応する部分でフィルタカバー 42の底部には、ドレン孔 157が設けられており、フィルタカバー 42の下面との間に環状のシール部材 158 を介在させてドレン孔 157に螺合されるドレンボルト 159でドレン孔 157は液密に閉じられ、前記オイルフィルタ 38におけるフィルタケース 152の下端は前記ドレンボルト 1 59の内端に当接する。すなわちオイルフィルタ 38は、フィルタカバー 42にねじ込まれるドレンボルト 159およびボディ 34間に挟持されることになる。し力もドレン孔 157 は、オイルフィルタ 38の揷脱を可能とした内径を有するように形成されており、ドレンボルト 159の着脱によりオイルフィルタ 38の交換が可能となる。

[0088] またボディ 34の下面 34bには、下端部をオイル溜まり室 156に通じさせる背圧孔 1 60が、減圧弁 37の弁作動ユニット 120を取付けるべくボディ 34に設けられている取付け孔 95と同軸に設けられており、この背圧孔 160の上端は、ガイド部材 106のガイド孔 105に同軸に連通する。し力も前記ガイド部材 106の下端には、前記背圧孔 16 0を囲む環状のシール部材 161がボディ 34に弾発接触するようにして装着されており、減圧弁 37における弁軸 114にはオイル溜まり室 156からの背圧が作用することになる。

[0089] ボディ 34の第 2側面 45には、前記オイル溜まり室 156の上方で入口通路 59と平行に延びるようにしてボディ 34に設けられる出口通路 164の外端が開口されており、この出口通路 164の内端に上端を通じさせて上下に延びるガス通路 165が、その下端をオイル溜まり室 156の上端に開口するようにしてボディ 34に設けられる。すなわちオイル溜まり室 156の上部がガス通路 165を介して出口通路 164に通じることになる [0090] ところで、減圧弁 37においてダイヤフラム 93の一面を臨ませる圧力作用室 121と、該圧力作用室 121に作用せしめるガス圧を発生する減圧室 101との間を隔てる隔壁部材 96の環状平板部 96aにおいて、環状平板部 96aおよびボディ 34間に介装される環状のシール部材 99よりも内方で前記凹部 94の閉塞端に当接する部分には、圧力作用室 121に通じる連通孔 166が設けられており、この連通孔 166に一端を通じさせてボディ 34に設けられるァスピレータ通路 167の他端力前記出口通路 164に連通される。

[0091] し力、もボディ 34には、前記出口通路 164内でのガス流通方向下流側に向けて開口するァスピレータチューブ 168が、一部を出口通路 164内に配置して取付けられており、前記ァスピレータ通路 167の他端は該ァスピレータチューブ 168に接続される

[0092] リリーフ弁 39は、ボディ 34の第 2側面 45に対応する側でフィルタカバー 42の側部に取付けられており、オイル溜まり室 156に通じる弁孔 169を先端に有してフィルタ力バー 42の側部に気密に螺着される弁ハウジング 170内に、前記弁孔 169を塞ぎ得るゴムシール 171を前端に有する弁体 172と、前記ゴムシール 171で弁孔 169を塞ぐ方向に弁体 172をばね付勢するばね 173とが収納されて成り、弁ハウジング 170および弁体 172は、弁孔 169の開放時にオイル溜まり室 156からの CNGを外部に開放し得るように形成される。

[0093] 次にこの実施例の作用について説明すると、ガス用レギユレータ Rにおける減圧弁

37の弁ハウジング 90は、ダイヤフラム 93側に臨む凹部 94が設けられるボディ 34と、ダイヤフラム 93の周縁部をボディ 34との間に挟持するようにしてボディ 34に結合されるカバー 91とから成り、ダイヤフラム 93の一面を臨ませる圧力作用室 121と、圧力作用室 121に作用させる圧力を発生する減圧室 101との間を隔てる隔壁部材 96が、薄鋼板のプレス成形により形成されるものであり、凹部 94に嵌合される隔壁部材 96がボディ 34に固定される。

[0094] したがってボディ 34およびカバー 91間に隔壁部材 96が介装されることはなぐ減圧弁 37の小型化を図ることができ、し力低コストで隔壁部材 96を形成することができる。 [0095] また隔壁部材 96は、ダイヤフラム 93の圧力作用室 121側の面に当接することで該ダイヤフラム 93の圧力作用室 121側への橈みを規制する拡径頭部 98a…を有するボルト 98…でボディ 34に固定されるので、隔壁部材 96にダイヤフラム 93の橈みを規制するための部分を設けることが不要となり、隔壁部材 96の形状を簡素化することができる。

[0096] ところで、前記凹部 94の内面に接触する部分で隔壁部材 96には圧力作用室 121 に通じる連通孔 166が設けられ、ボディ 34には減圧室 101に通じる出口通路 164が設けられ、連通孔 166に一端を通じさせてボディ 34に設けられるァスピレータ通路 1 67の他端が前記出口通路 164に連通されているので、減圧室 101のガスが圧力作用室 121に直接作用しないようにして、減圧弁 37の減圧制御性能を高めることができる。

[0097] し力、もァスピレータ通路 167の他端力出口通路 164内でのガス流通方向下流側に向けて開口してボディ 34に取付けられるァスピレータチューブ 168に接続されているので、出口通路 164を流通するガスの流れによってァスピレータチューブ 168およびァスピレータ通路 167内のガスが引かれることになり、より安定した圧力を圧力作用室 121に作用せしめて減圧制御性能の向上を図ることができる。

[0098] また減圧弁 37において、弁孔 111および弁座 112が設けられる弁座部材 100と、ガイド孔 105を有して弁座部材 100に圧入されるガイド部材 106と、弁座 112に着座可能な弁体 113が設けられる弁軸 114と、ばね 118等が予め組付けられて弁作動ュニット 120が構成され、この弁作動ユニット 120が、弁孔 111から弁軸 114の一端を突出させるとともにガイド孔 105に弁軸 114の他端部を摺動可能に嵌合せしめた状態で、上面 34a側からボディ 34に取付けられるので、ボディ 34に比べて小さいことから加工精度の高精度化が容易であるガイド部材 106のガイド孔 105と弁座部材 100 の弁座 112との同軸精度を高めることは容易であり、コストの増大を招く部分での加ェの高精度化を回避してコスト低減を図りつつ、同軸精度の向上を図った上で組付け性を高めることができ、し力弁作動ユニット 120単独での気密および性能確認等も容易であり、歩留りの向上を図ることができる。

[0099] またダイヤフラム 93の中央部に第 1および第 2ダイヤフラムリテーナ 125， 127を介して保持されるダイヤフラムロッド 128に弁軸 114の一端部が着脱可能に連結されるのであるが、ダイヤフラムロッド 128の弁軸 114側の端部には、弁軸の一端に設けられる膨大部 114aを首振り可能に嵌合せしめる嵌合凹部 135が同軸に設けられ、膨大部 114aに弁座部材 100側から係合するクリップ部材 137が、ダイヤフラムロッド 12 8の軸線に直交する平面に沿ってダイヤフラムロッド 128に設けられるスリット 136に揷脱可能に揷入される。

[0100] これにより、弁軸 114をダイヤフラムロッド 128に首振り可能に連結することができるので、ダイヤフラムロッド 128の軸線と、弁座 112およびガイド孔 105の軸線とがずれても、ガイド孔 105および弁座 112との軸線を維持しつつ弁軸 114をダイヤフラムロッド 128に連結することが可能であり、弁体 113の弁座 112への着座時のシート性能を高めるとともに、弁軸 114の傾斜によってダイヤフラム 93が偏って橈むことを防止することが可能となり、減圧制御性を高めることができる。

[0101] し力も弁軸 114およびダイヤフラムロッド 128を螺合によって連結した場合には、組付け性の低下を招くとともに切り粉の発生による信頼性の低下を招く可能性があるが、ダイヤフラムロッド 128のスリット 136に挿入したクリップ部材 137を弁軸 114の一端の膨大部 114aに係合するだけであるので、組付け性および信頼性を高めることができる。

[0102] さらにガス用レギユレータ Rにおいて、ボディ 34には、少なくとも電磁遮断弁 36および減圧弁 37が設けられ、この実施例では、電磁遮断弁 36および減圧弁 37以外にも高圧フィルタ 35およびサーモスタット 40もボディ 34に配設されるのである力減圧弁 37および出口通路 164間に介装されるオイルフィルタ 38がボディ 34に取付けられるので、少なくとも電磁遮断弁 36、減圧弁 37およびオイルフィルタ 38をボディ 34に集積化することでガス減圧システムの簡素化を図り、コスト低減を図ることが可能となる。

[0103] オイルフィルタ 38に対応してボディ 34に取付け凹部 148が設けられ、該取付け凹部 148に一端部が挿入されるオイルフィルタ 38が、該オイルフィルタ 38のボディ 34 力の突出部を覆ってボディ 34に着脱可能に取付けられるフィルタカバー 42と前記ボディ 34との間に挟持されるので、オイルフィルタ 38の取付けが容易となり、しかもボディ 34をコンパクトィ匕しつつオイルフィルタ 38の容量を極力大きく設定することができる。

[0104] またオイルフィルタ 38は、合成樹脂から成る筒状のフィルタケース 152の側壁の一部にガスの流通を許容するメッシュ部 153が設けられて成り、減圧弁 37で減圧されたガスを導くようにしてボディ 34に設けられるガス通路 150に通じるようにして取付け凹部 148の閉塞端に開口する接続孔 151がボディ 34に設けられ、該接続孔 151に一端部を弾発的に嵌合せしめる円筒部 154aならびにフィルタケース 152の一端部および取付け凹部 148の閉塞端間に挟まれるようにして円筒部 154aから外側方に張り出す鍔部 154bを一体に備える弾性部材 154が、円筒部 154aをフィルタケース 152 内に通じさせるようにしてフィルタケース 152の一端部に装着され、フイノレタカノく一 42 内でオイルフィルタ 38の周囲には、オイルフィルタ 38のメッシュ部 153から滲出したオイルを溜めるオイル溜まり室 156が、その上端部を出口通路 164に通じさせるようにして形成される。

[0105] このため減圧弁 37の下流側に接続されるオイルフィルタ 38を気密にかつ確実にボディ 34に取り付けることが可能であるとともに取り外しも容易であり、しかもオイルフィルタ 38から滲出したオイルをオイル溜まり室 156に溜めることにより出口通路 164側にオイルが流出することを容易に防止することができる。

[0106] ところで、フィルタカバー 42の底部には、ドレンボルト 159で液密に閉じられるドレン孔 157が設けられており、ドレンボノレト 159の着脱により、点検時にオイル溜まり室 15 6に溜まったオイルを容易に除去することができ、メンテナンス性を高めることができる

[0107] またフィルタカバー 42にはリリーフ弁 39が取付けられており、リリーフ弁 39を配置すべきスペースをボディ 34側に確保せずにすむようにしてボディ 34の小型化を図り、し力、もリリーフ弁 39に通じる通路をボディ 34に設けることを不要として、ボディ 34内の通路形状の簡素化を図るとともに通路配置上の自由度を高めることができる。

[0108] さらにフィルタカバー 42がボディ 34の下面 34bに取付けられるのに対し、減圧弁 3 7の一部である弁作動ユニット 120がボディ 34の上面 34a側からボディ 34に装着され、減圧弁 37に背圧を作用せしめる背圧孔 160が、オイル溜まり室 156に通じてボディ 34に設けられるので、減圧弁 37の組付け方向をフィルタカバー 42のボディ 34への取付け方向とは逆として減圧弁 37の組付け性を高めることが可能となるとともに、減圧弁 37に通じる通路形状のボディ 34内での簡素化を図ることができ、しかも簡単な構成で減圧弁 37に背圧を作用せしめることができる。

以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなぐ特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

Claims

請求の範囲

[1] ボディ（34)およびカバー（91)が結合されて成る弁ハウジング（90)と、前記ボディ（ 34)およびカバー（91)間に周縁部が挟持されるダイヤフラム（93)と、該ダイヤフラム (93)の中央部にダイヤフラムリテーナ（125， 127)を介して保持されるダイヤフラムロッド（128)と、該ダイヤフラムロッド（128)に一端部が着脱可能に連結されるとともに他端部が前記ボディ（34)側に設けられるガイド孔（105)に摺動自在に嵌合される弁軸（114)と、該弁軸（114)を移動自在に挿通せしめる弁孔（111)を中央部に開口させて前記ボディ（34)内に固定配置される弁座（112)に着座することを可能として前記弁軸（114)の中間部に設けられる弁体（113)とを備える減圧弁において、前記弁孔（111)および前記弁座（112)が設けられる弁座部材（100)と、前記ガイド孔 (105)を有して前記弁座部材（100)に圧入されるガイド部材（106)と、前記弁体（1 13)が設けられる弁軸（114)とを予め組付けて構成される弁作動ユニット（120)が、前記弁孔（111)から弁軸（114)の一端を突出させるとともに前記ガイド孔（105)に前記弁軸（114)の他端部を摺動可能に嵌合せしめた状態で、前記ボディ (34)に取付けられることを特徴とする減圧弁。

[2] 前記ダイヤフラムロッド（128)の前記弁軸（114)側の端部には、前記弁軸（114) の一端に設けられる膨大部（114a)を首振り可能に嵌合せしめる嵌合凹部（135)が同軸に設けられ、前記膨大部（114a)に、前記弁座部材（100)側から係合するクリツプ部材（137)が、前記ダイヤフラムロッド（128)の軸線に直交する平面に沿ってダイャフラムロッド（128)に設けられるスリット（136)に揷脱可能に揷入されることを特徴とする請求項 1記載の減圧弁。

[3] 前記ボディ（34)には、前記ダイヤフラム（93)側に臨む凹部（94)が設けられ、前記ダイヤフラム（93)の一面を臨ませる圧力作用室（121)と、該圧力作用室（121)に作用せしめるガス圧を発生するようにして前記弁孔（111)を通じさせる減圧室（101)との間を区画するとともに弁軸（114)を気密にかつ移動自在に貫通させる隔壁部材（9 6)力 S、薄鋼板がプレス成形されて成るとともに前記凹部（94)に嵌合された状態で前記ボディ（34)に固定されることを特徴とする請求項 1記載の減圧弁。

[4] 前記ダイヤフラム（93)の前記圧力作用室（ 121 )側の面に当接することで該ダイヤフラム（93)の前記圧力作用室（121)側への橈みを規制する拡径頭部（98a)を有するボルト（98)で、前記隔壁部材（96)が前記ボディ（34)に固定されることを特徴とする請求項 3記載の減圧弁。

[5] 前記凹部（94)の内面に接触する部分で前記隔壁部材（96)には圧力作用室（12

1)に通じる連通孔（166)が設けられ、前記ボディ（34)には前記減圧室（101)に通じる出口通路（164)が設けられ、前記連通孔（166)に一端を通じさせて前記ボディ（ 34)に設けられるァスピレータ通路（167)の他端が前記出口通路（164)に連通されることを特徴とする請求項 3記載の減圧弁。

[6] 前記ァスピレータ通路（167)の他端力前記出口通路（164)内でのガス流通方向下流側に向けて開口してボディ（34)に取付けられるァスピレータチューブ（168)に接続されることを特徴とする請求項 5記載の減圧弁。

[7] 請求項 1記載の減圧弁を含むガス用レギユレータであって、少なくとも電磁遮断弁（ 36)および減圧弁（37) 入口通路（59)および出口通路（164)が設けられる前記ボディ（34)に、前記入口通路（59)および前記出口通路（164)間に介在するようにして設けられ、前記減圧弁（37)および出口通路（164)間に介装されるオイルフィノレタ（38)が前記ボディ (34)に取付けられることを特徴とするガス用レギユレータ。

[8] 前記ボディ（34)に取付け凹部（148)が設けられ、該取付け凹部（148)に一端部が挿入される前記オイルフィルタ（38) 該オイルフィルタ（38)の前記ボディ (34) 力の突出部を覆って前記ボディ (34)に着脱可能に取付けられるフィルタカバー（4

2)と前記ボディ（34)との間に挟持されることを特徴とする請求項 7記載のガス用レギユレータ。

[9] 前記オイルフィルタ（38)は、合成樹脂から成る筒状のフィルタケース（152)の側壁の一部にガスの流通を許容するメッシュ部（153)が設けられて成り、前記減圧弁（37 )で減圧されたガスを導くようにして前記ボディ（34)に設けられるガス通路（150)に通じるようにして前記取付け凹部（148)の閉塞端に開口する接続孔（151)が前記ボディ（34)に設けられ、該接続孔（151 )に一端部を弾発的に嵌合せしめる円筒部（1 54a)ならびに前記フィルタケース（152)の一端部および前記取付け凹部（148)の閉塞端間に挟まれるようにして前記円筒部（154a)から外側方に張り出す鍔部（154 b)を一体に備える弾性部材（154)力前記円筒部（154a)をフィルタケース（152) 内に通じさせるようにして前記フィルタケース（152)の一端部に装着され、前記フィルタカバー（42)内で前記オイルフィルタ（38)の周囲には、前記オイルフィルタ（38)のメッシュ部（153)力も滲出したオイルを溜めるオイル溜まり室（156)が、その上端部を前記出口通路（164)に通じさせるようにして形成されることを特徴とする請求項 8 記載のガス用レギユレータ。

[10] 前記フィルタカバー（42)の底部に、ドレンボルト（159)で液密に閉じられるドレン孔（157)が設けられることを特徴とする請求項 8記載のガス用レギユレータ。

[11] 前記フィルタカバー（42)に、リリーフ弁（39)が取付けられることを特徴とする請求項 8— 10のいずれかに記載のガス用レギユレータ。

[12] 前記フィルタカバー（42)がボディ（34)の下面（34b)に取付けられ、前記減圧弁（ 37)の一部が前記ボディ（34)の上面（34a)側からボディ（34)に装着され、前記減圧弁（37)に背圧を作用せしめる背圧孔（160)が、前記オイル溜まり室（156)に通じて前記ボディ（34)に設けられることを特徴とする請求項 9記載のガス用レギユレータ