JPH0637446Y2 - 圧力調整弁 - Google Patents

圧力調整弁

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JPH0637446Y2
JPH0637446Y2 JP5482989U JP5482989U JPH0637446Y2 JP H0637446 Y2 JPH0637446 Y2 JP H0637446Y2 JP 5482989 U JP5482989 U JP 5482989U JP 5482989 U JP5482989 U JP 5482989U JP H0637446 Y2 JPH0637446 Y2 JP H0637446Y2
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JP
Japan
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diaphragm
valve
pressure
diaphragm receiving
pressure chamber
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JP5482989U
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JPH02145414U (ja
Inventor
由郎 西澤
幸孝 吉田
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フシマン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、気体,蒸気、液体等の配管系において、これ
らの流体圧力を一定に保つための減圧弁,背圧弁,差圧
調整弁等の圧力調整弁の構造に関する。
〔従来の技術〕
この種圧力調整弁の一例を第3図により説明する。図
中、1は流体の一次側圧力室2a及び二次側圧力室2bを有
する弁箱、3は両圧力室2a,2bを連通する弁座口3aを有
する弁座、4は弁箱1に固定されているライナ5に上下
方向へ摺動可能に且つ気密及び液密的に嵌合されている
弁棒、6は弁棒4の下方に固着された弁体押え、7は弁
棒4と弁体押え6とに挟持されて固定されていて二次側
圧力室2bから弁座3に着座し得る弁体、8は弁箱1とば
ね保護筒9とにその周縁部を挟持せしめられたダイアフ
ラム、10はこのダイアフラム8と弁箱1の壁面とで形成
されているダイアフラム室、11は二次側圧力室2bとダイ
アフラム室10とを連通する検出管であって、二次側圧力
室2bの流体圧力がダイアフラム室10のダイアフラム8に
印加されるようになっている。12はダイアフラム室10内
で弁棒4に固定され且つライナ5のシリンダ室5aに上下
方向に摺動可能に嵌挿されているダイアフラム押え、13
は弁棒4の上部に固着され且つダイアフラム押え12と共
にダイアフラム8の中央部を挟持せしめるダイアフラム
受け部、14はばね保護筒9内においてダイアフラム受け
部13とその上方のばね受け15との間に弾圧状態で介装さ
れた圧力設定ばねであって、ダイアフラム8に対して下
方変位習性を付与するこによって二次側流体圧力の大き
さをその弾力により設定できるようになっている。16は
ばね保護筒9の頂部に螺着され且つその先端部がばね受
け15に嵌合されていてその進退によりばね14の設定荷重
圧力を調整し得る調節ねじである。
上述のような構成を備えた圧力調整弁において、流体を
流さない状態では圧力設定ばね14の弾力によって弁棒4
を介して弁体7は開弁せしめられている。流体を流す
と、一次側圧力室2aに流入した流体は弁座口3aを通って
二次側圧力室2bに達するが、この二次側圧力室2bの下流
側が閉塞若しくはこれに近い状態になっている場合、こ
の圧力室2b内の圧力P2が徐々に上昇する。そしてこの圧
力P2は検出管11を介してダイアフラム室10のダイアフラ
ム8に印加され、ダイアフラム8が圧力設定ばね14の弾
力に抗して上方へ変位すると、これに連動して弁体7も
上方へ移動して弁座3との開口面積を狭め、弁座口3aか
ら二次側圧力室2bへ流入する流体を減少せしめ、二次側
圧力室2b内の圧力が圧力設定ばね14によって設定される
べき一定の大きさになると、弁体7によって弁座3の通
過面積が狭められ、二次側圧力室2b内が所定圧力になる
ように制御される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、圧力調整弁の作動中、流体中に混入した異
物、例えば配管内に残された溶接くず,錆,ゴミ等が弁
座2と弁体7との間に挟まると、二次側流体圧力P2が所
定の設定圧力に達しても弁体7を閉弁せしめることがで
きず、両者の隙間から流体が流入し続けて二次側圧力を
設定値より更に上昇せしめ、場合によっては一次側圧力
と同等の大きさに迄なることがある。
このときダイアフラム8に働く弁体7を閉弁させる方向
の力は非常に大きなものになり、弁体7や弁座3に異物
が喰い込んでこれらを損傷させるだけでなく、弁棒4を
も破損してしまい、その後に調整弁を停止させて異物を
取り除いたとしても修復困難となる不都合があった。弁
棒4を太く且つ強固にすれば弁棒の破損は防止できる
が、弁座口3aの流路面積が小さくなり、又圧力調整弁全
体の大型化につながって製造コストの上昇を招くことに
なる。
本考案はこのような問題点に鑑み、弁座と弁体の間に異
物が挟まる等して二次側流体圧力が異常に上昇したとし
ても、弁体や弁棒等にかかる力の増大を抑え、これらの
損傷等を防止できるようにした圧力調整弁を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による圧力調整弁は、弁座を開閉する弁体が連結
された弁棒及びダイアフラムを支持するダイアフラム受
け部が、弁棒を支持する第一ダイアフラム受け部と、こ
の第一ダイアフラム受け部と分離していて圧力設定ばね
が着座している第二ダイアフラム受け部とから成ると共
に、この第二ダイアフラム受け部の移動を制限するスト
ッパーが設けられている。
〔作用〕
圧力調整弁の作動中、弁座と弁体との間に異物が挟まる
等して二次側圧力室の流体圧力が異常に上昇した場合、
この圧力がダイアフラムに印加されて第二ダイアフラム
受け部の部分が圧力設定ばねの弾力に抗してダイアフラ
ムと共に上方へ移動するが、第一ダイアフラム受け部は
移動しない。
〔実施例〕
以下、本考案の好適な一実施例を第1図及び第2図に基
づいて説明するが、上述の従来例と同一部分には同一の
符号を用いてその説明を省略する。
図中、ダイアフラム受け部13において、18は弁棒4が固
定され且つダイアフラム8との連結部分が下部フランジ
18aを形成する第一ダイアフラム受け部、19はこの第一
ダイアフラム受け部18の外周面と対応する内側段部19a
と圧力設定ばね14の一端が着座する外側段部19bを有す
る環状の第二ダイアフラム受け部であって、外側段部19
bにはばね保護筒9の内径より径の大きいフランジ状の
環状突部19cが形成されており、又これら両受け部18,19
は互いに分離され且つダイアフラム8は第一ダイアフラ
ム受け部18に固着せしめられている。20はばね保護筒9
の内壁に形成されていて環状突部19cが停止せしめられ
てダイアフラム8の上方変位を規制する断面段状のスト
ッパーである。通常作動時には圧力設定ばね14の弾力に
よって第一及び第二ダイアフラム受け部18,19は一体に
移動し、弁体7が弁座3を閉鎖せしめた位置で、第二ダ
イアフラム受け部19の環状突部19cとストッパー20との
間に若干の隙間がある(第1図参照)ように構成されて
いる。
本実施例は上述のように構成されているから、通常作動
時には、二次側圧力室2bの上昇した流体圧力がダイアフ
ラム8に印加されると、ダイアフラム8の変位と同時に
第一及び第二ダイアフラム受け部18,19も上方へ移動
し、弁座3は弁体7によって閉鎖せしめられ、二次側圧
力室2b内の圧力P1は設定された大きさに制御される。
そして、弁座3と弁体7の間に異物が挟まること等によ
り弁座3を閉鎖できずに二次側流体圧力が異常に上昇し
た場合、この圧力は検出管11を介してダイアフラム室10
のダイアフラム8に印加されるが、このときダイアフラ
ム受け部13の外周部分である第二ダイアフラム受け部19
のみが圧力設定ばね14の弾力に抗してダイアフラム8と
共に上方へ移動し、環状突部19cがストッパー20に係合
して停止する。
そのため、第一ダイアフラム受け部18,弁棒4,弁体7及
び弁座3等にかかる力は過大になることなく抑えられ、
これらの部品が破損したり、損傷することもなく、弁棒
4のガイド部分を損傷することもない。又、ダイアフラ
ム8の変位はストッパー20によって規制され、しかも弁
座3及び弁体7間の異物は通常それほど径の大きなもの
ではないから、このとき第一ダイアフラム受け部18と第
二ダイアフラム受け部19の段差はおおきなものではな
く、両受け部18,19間ののダイアフラム8にかかる張力
は過大にはならない。そして、圧力調整弁の作動を中止
して異物を取り除けば、弁座3と弁体7の密閉性能は復
旧し、この調整弁の機能及び性能に悪影響は残らない。
上述のように本実施例によれば、弁座3と弁体7の間に
異物が挟まるなどして二次側流体圧力が異常に上昇した
場合、これを抑制して弁座3,弁体7,弁棒4等の損傷や破
損等を防止し、再作動時における圧力調整弁の機能及び
性能に悪影響を残さない。又、弁棒4の径を小さくする
こともできて製造コストを低廉にすることができる。
尚、上述の実施例では第一及び第二ダイアフラム受け部
18,19の対向する部分の断面形状を段状に形成したが、
これに限定されるものではなく、例えばテーパ状等にし
てもよい。
〔考案の効果〕
上述の如く本考案に係る圧力調整弁によれば、ダイアフ
ラム受け部が、互いに分離された第一及び第二ダイアフ
ラム受け部から構成されると共に、第二ダイアフラム受
け部の移動を制限するストッパーを設けるようにしたか
ら、弁座と弁体の間に異物が挟まる等して二次側流体圧
力が異常に上昇しても、弁座,弁体,弁棒等の破損や損
傷を防止できると共に再作動時におけるこの調整弁の機
能及び性能に悪影響を起こさない。又弁棒の径を小さく
することができて製造コストを低廉にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案による圧力調整弁の第一実施
例を示す概略断面図であり、第1図は通常作動時,第2
図は弁座と弁体の間に異物が挟まった状態の作動時を夫
々示しており、第3図は従来例の概略断面図である。 2a……一次側圧力室、2b……二次側圧力室、3……弁
座、4……弁棒、7……弁体、8……ダイアフラム、13
……ダイアフラム受け部、14……圧力設定ばね、18……
第一ダイアフラム受け部、19……第二ダイアフラム受け
部、20……ストッパー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側圧力室と二次側圧力室とを連通する
    弁座が、二次側圧力室の圧力変動に応じて変位するダイ
    アフラムに連動する弁棒の弁体によって開閉制御せしめ
    られ、且つダイアフラム及び弁棒を保持するダイアフラ
    ム受け部に二次側圧力室の圧力設定のための圧力設定ば
    ねが着座している圧力調整弁において、前記ダイアフラ
    ム受け部が、弁棒を保持する第一ダイアフラム受け部
    と、該第一ダイアフラム受け部と分離していて圧力設定
    ばねが着座した第二ダイアフラム受け部とから成ると共
    に、該第二ダイアフラム受け部の移動を制限するストッ
    パーが設けられていることを特徴とする圧力調整弁。
JP5482989U 1989-05-12 1989-05-12 圧力調整弁 Expired - Lifetime JPH0637446Y2 (ja)

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JP5482989U JPH0637446Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 圧力調整弁

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JP5482989U JPH0637446Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 圧力調整弁

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Publication Number Publication Date
JPH02145414U JPH02145414U (ja) 1990-12-10
JPH0637446Y2 true JPH0637446Y2 (ja) 1994-09-28

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ID=31577240

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JP5482989U Expired - Lifetime JPH0637446Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12 圧力調整弁

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JPH02145414U (ja) 1990-12-10

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