WO2005060113A1

WO2005060113A1 - 受信装置及び受信方法

Info

Publication number: WO2005060113A1
Application number: PCT/JP2004/018729
Authority: WO
Inventors: Albrecht Scheid
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2003-12-16
Filing date: 2004-12-15
Publication date: 2005-06-30
Also published as: EP1696575A4; US20070101388A1; CN1894858A; JPWO2005060113A1; EP1549069A1; EP1696575A1

Abstract

　本発明は、バッテリ式ＤＶＢ−Ｈ用携帯受信機に関する。ＤＶＢ−Ｈサービスデータは、伝送チャネル上でバーストとして数秒のオフタイムを挟んで伝送される。オフタイムは、バックグラウンド受信に用いられる。バックグラウンド受信中に、他のサービスからの情報が取得されて受信機のメモリに記憶される。ユーザが他のサービスに切り換えると、このサービスに関して格納された情報は、新しいサービスの最初のバーストが受信されるまでの時間を埋めるために直ちに表示される。取得情報は、テキスト又は静止画を含んでもよい。このバックグラウンド受信方式は、他のサービスをスキャンし、好ましくは取得情報を更新するために受信機内で単一の同調器／復調器を用いるだけでよい。バックグラウンド受信中に切り換えられる個々のサービス、及び生じ得る取得情報の更新は、現在のバッテリ状態、受信機の装備、及び／又はユーザの好みに基づいて実行される。

Description

明細書

受信装置及び受信方法

技術分野

[0001] 本発明は、伝送チャネルを通してデータを伝送する送信方法及び受信方法に関する。特に、本発明は、所定の伝送方式によって、ひとつの伝送チャネルを用いて、複数のデータを伝送する送受信方法に関する。

^景技術

[0002] デジタル放送方式の伝送規格は、地上、衛星、ケーブルなどの伝送路毎に規格化されてきた。規格化された地上デジタル放送方式 DVB— T (Digital Video

Broadcasting - Terrestrial)は、主として、家庭、オフィス等での固定受信をターゲットにしていた。しかし、携帯端末等で、地上デジタル放送を受信しょうとした場合、限られたバッテリ容量のため、長時間視聴することができない。

[0003] そのため、現在新しぐ DVB-H (Digital Video Broadcasting - Handheld)という伝送規格が策定されている。これは、携帯電話などの携帯端末での使用を想定している。

[0004] DVB—H規格は、既存の地上デジタル放送規格 DVB— Tに基づレ、てレ、る。 DVB— T は、通常、 1サービスあたり 3Mbps以上の帯域幅が必要であるが、携帯端末で使用されるサービスは、受信機の画面が小さいため、比較的小さい伝送容量で十分である。 MPEG— 4のような高度ビデオ圧縮技術を用いたビデオを流すために必要な最大ビットレートは、数 100kbps程度である。 DVB—H伝送規格は、基本的には、 DVB- T規格をベースに、各々のサービス毎に、時分割多重送信 (TDM)する方式である。このため、瞬時伝送レートは高いが、各サービス毎の、平均伝送レートは小さくなつている。この時分割送信された各サービスのことを、タイムスライス或いはバーストと呼ぶ

[0005] 各 DVB— Hサービスはバーストの形態で伝送され、各バーストは複数のシンボルの集まりで所定のバースト長がある。特定のサービスはバーストとして所定の間隔の送出周期で送出される。その他の期間は、別のサービスが同様にバーストとして伝送される。そのため、特定のサービスを受信する場合は、そのサービスが伝送されていない区間は、フロントエンドの電源をオフにすることができる。受信側での電力消費を削減するには、バースト間隔をできるだけ長く取ればよい。こうすれば、受信側で、フロントエンドの電源を長い期間オフにすることができる。約 5秒のオフタイム及び 0. 5秒未満のオンタイムとすれば、約 90%の電力の節約を達成することができる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力ながら、バースト間隔が 5秒程度になると、サービス間の切り換え時間が長くなるという問題を生じる。同じチャネル又は他のチャネルで伝送される他のサービスに切り換える場合、画像は最初のバーストの受信後にしか再生されなレ、。したがって、ユーザは、新しく選択されるサービス毎に、各サービスの最初のバーストが伝送されるのを待たなければならない。このため、様々なサービス間で速い切り替えを実現することができない。

[0007] DVB—Hサービスは、同一チャネルで様々なサービスが伝送される力 P 接するセルでは、異なるチャネルを用いて、同一のサービスが伝送される。サービスエリア境界では、一般的に、複数の異なる伝送チャネルが受信される。 DVB— H移動受信機が現在のセルから隣接するセルに移動しているときには、それに応じて受信周波数が変更される。切り換えは、双方のセルの間の重複しているエリアで行われる。ハンドオーバーは、 DVB— Hサービスのユーザが、意識することなく実行される。

[0008] これらの伝送方式を考慮して、本発明の目的は、特に、異なるサービスのスムーズな切り換えを行うためのバックグラウンド受信ができる受信器及び受信方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明によれば、複数のサービスそれぞれに対応する複数のデータに関する情報をそれぞれ含む複数の入力信号に対して、選択された 1つのサービスに対応する信号を受信する受信装置あって、前記複数の入力信号は、同一の第 1の周波数チヤネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送されており、選択されたサービスに対応する入力信号を受信する受信部と、受信した入力信号を復調した後出力する復調部とを備え、前記受信部は、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信し、前記復調部は、受信した前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調し、前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調した結果に基づき、前記選択された以外のサービスに関するザッビングデータを抽出する抽出部と、前記ザッビングデータを格納する記憶部とを備える。

[0010] さらに、本発明によれば、サービスの選択が変更された場合には、変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力する。

[0011] さらに、本発明によれば、前記変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力中に、前記変更されたサービスに対応する入力信号を受信した場合、前記復調部は、受信した前記変更されたサービスに対応する入力信号を復調した後出力する。

[0012] さらに、本発明によれば、前記受信部が行う前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信する処理は、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間でかつ、所定の周期で行われ、前記記憶部は、格納された前記ザツビングデータを更新する。

[0013] さらに、本発明によれば、前記複数の入力信号は、前記第 1の周波数チャネルと異なる第 2の周波数チャネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送される複数の信号をさらに含み、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、前記受信部の受信周波数を前記第 2の周波数チャネルに切り替える切替部をさらに備え、前記受信部は、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を受信し、前記復調部は、受信した前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調し、前記抽出部は、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調した結果に基づき、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号に関するザッビングデータを抽出し、前記格納部は、前記ザッビングデータを格納する。

[0014] さらに、本発明によれば、前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに含まれる静止画像データである。

[0015] さらに、本発明によれば、前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに関する補助情報である。

[0016] さらに、本発明によれば、前記補助情報は、前記ビデオデータのタイトル情報又はサービスプログラム情報を含む。この補助情報としては、例えばサービスのジャンル、ビデオデータの内容に関するイベント情報又は「電気サービスガイド」のようなサービス情報を示すテキストスタイルの情報を含むこともできる。

[0017] 本発明によれば、ユーザは意識せずに現在視聴中のサービス以外のサービスに関するザッビングデータを取得し格納することができ、このザッビングデータの取得は、バースト的に伝送されてくる、ユーザが現在視聴中のサービスに対応する信号を受信していないオフタイム期間が用いられる。これにより、ユーザが実際に現在視聴中のサービス以外のサービスに切り換える時に、予め取得したザッビングデータを、ュ一ザに表示し提供することができる。ユーザは、所望のサービスに対する切り換え操作が完了して所望のサービスが表示されるまで、待つ必要がなくなる。つまり、ユーザが他のサービスに切り換えた後、バースト的に伝送されてくる切り替えたサービスの信号を受信する前でも、ザッビングデータを直ちに表示することができる。これにより、ユーザは、次に視聴を望むサービスを直ちに選択することができる。

図面の簡単な説明

[0018] [図 1]多周波数ネットワークの典型的なセル構造を模式的に示す模式図である。

[図 2]タイムスロットのバーストとして伝送される DVB—Hデータを模式的に示す図でめる。

[図 3]携帯端末の移動時に、オフタイムに次のセルでの同一のサービスを探索する場合のタイムチャートである。

[図 4]本発明の DVB— H用受信機の構成を示すブロック図である。

[図 5]DVB— H用受信機で複数のチャネルからの DVB— Hサービスを受けられる場合の概略図である。

[図 6]複数の伝送チャネル内で伝送される DVB— Hサービスデータの例を示す図でめる。

[図 7]本発明の DVB— H用受信機における受信手順を示すフローチャートである。発明を実施するための最良の形態 [0019] 本発明は、現在提案されている DVB— H伝送サービスのためのバックグラウンド受信を可能にする DVB— Hサービスの改良された伝送に関する。

[0020] DVB—Hサービスは、 DVB— Tサービスを伝送するために使用されるものと同じ伝送チャネル内で伝送される。異なる伝送チャネルは、多周波数ネットワーク（MFN) の形態で配置されている。多周波数ネットワークでは、同一の DVB—Hデータ力隣接するセルにおいて異なる周波数で伝送される。そのような多周波数ネットワークの構成は、図 1に模式的に示される。

[0021] 図 1のセルの構成は、多周波数ネットワークの 4つのセルを表している。各セノレ 110 一 140は、異なるチャネル（CH27、 CH29、 CH23、 CH37)で、 DVB—T及び DVB _Hが多重された同一のトランスポートストリームを伝送する。ひとつのチューナ及び復調器を含む DVB—H移動受信機 100は、セル 110内で伝送される（CH) 27の DV B-H信号を現在受信している。図 1に示すように、 DVB-H移動受信機 100は、現在使用されてレ、るセル 110から隣接してレ、るセノレ 130へと移動してレ、るとする。同じ D VB— Hサービスの受信を維持するためには、移動受信機 100は、新しいセルの伝送エリアに入るときに受信周波数を変更、即ち、ハンドオーバをしなければならない。

[0022] ハンドオーバは、隣接しているそれぞれのセル 110, 130の間の重複しているエリァで実行される。受信周波数は、一般的に、現在のセルと新しいセルの受信電界強度に基づいて切り換えられる。現在のセルの電界強度は減少する力新しいセルの受信周波数で検出される受信電界強度は、 DVB - H受信機 100が近づくにつれ増大する。このように、 DVB-Hサービスでは、ユーザが意識することなぐ受信周波数の切り換えすなわちハンドオーバを行うことができる。

[0023] 上記ハンドオーバについて、図 3を用いて説明する。セノレ 110力セノレ 130へと移動している受信機 100は、サービス Aのオフタイムの間に隣接するセル 130、 140のサービスの一部分のバーストを受信して、同じサービス Aがあるかを探索する。図 3では、最初のオフタイム 1でセル 140のサービスを受信し、次のオフタイム 2でセル 130 のサービスを受信している。この例ではセル 130のサービスから同じサービス Aを見つけることができ、セル 130力の受信へと移行することができる。このハンドオーバは隣接セルの間で重複してサービスを受けることができる範囲で同じサービス Aの移行に限って実行される。

[0024] ひとつのチューナ及び復調器が 1つだけ組み込まれている DVB— H移動受信機 1 00は、さらに、バックグラウンド受信を実行して、ユーザの利便性を向上させるために他の DVB— Hサービスの情報に対して非通知でアクセスすることができる。後述するように、追加的に取得された情報により、異なる DVB— Hサービスへと切り換える際のユーザの待ち時間を短くすることができる。

[0025] 例えば、図 2に示すように、 DVB—Hデータは、単一の DVB—T伝送チャネル上で多重されて伝送される。図 2に示すように、 DVB—Hデータは、伝送チャネル 200上を時分割多重送信方式で、タイムスライス、即ちバースト 220, 230, 240として伝送される。ノースト 220, 230, 240の各々は、典型的には、糸勺 2Mビッ卜（256Kノイト）のデータを含む。バーストデータを伝送するのに必要なバースト時間は、 16QAMが使用されるときは、約 140msである。各バーストは、ビデオ又はオーディオ、及び Z 又は他のデータを含み、他のデータによって、バーストデータが伝送されないおおよそ 5秒のオフタイム 260を坦める。内部帯域幅及びバースト 220— 240内を伝送されるデータ量によっては、バースト時間、即ちバーストの始めから終わりまでの時間は大きく変化する。バースト時間は、バーストサイズ (総ビット数)をバーストの帯域幅（1秒あたりの伝送レート）によって害ることによって計算される。 DVB-Tサービスの搬送パケットによって生じたオーバーヘッドを補償するために、訂正ファクタが考慮される場合もある。

[0026] 上記は、 DVB—Hサービスを DVB— Tサービスに多重して伝送した場合であるが、異なる多数の DVB— Hデータのストリームを、単一の伝送チャネルを時分割多重送信によって伝送することができる。バーストサイズ、バースト時間、バースト帯域幅及びオフタイムのようなバーストパラメータ力異なるデータのストリームの間で頻繁に変化する。

[0027] 送信機と DVB-H受信機間の同期は、新しいバーストが受信される度に受信機の時間測定を新たに開始することによって行われる。従って、この受信機の時間精度は単一のオフタイムのみを坦めるだけでょレ、。

[0028] 本発明の受信機によれば、バックグラウンド受信により、同一の伝送チャネル及び /又は他の伝送チャネルを伝送される異なる種類の情報にアクセスでき、特に、他のサービスによって提供されるイベント情報、ステータス情報等のような DVB— H用の SI (サービスインフォメーション）がバックグラウンドで取得される。 DVB—H用の SIは、まだ規定されていなレ、が、現在 DVB— Tで使用されているサービス情報テーブルに類似するものと推測することができる。

[0029] 図 4は、本発明の受信機 100の構成を示すブロック図である。この受信機 100は、伝送チャネル上を第 1のデータが時分割されて時間軸上で離間した複数の第 1バーストとして伝送される DVB— Hサービスを受信する。また、この受信機 100は、同一の伝送チャネル又は第 2の伝送チャネル上を第 2のデータが時分割されて時間軸上で離間した複数の第 2バーストとして伝送される DVB— Hサービスを利用可能な受信機である。この受信機 100によれば、第 1のデータの第 1バーストのオフタイムの間にバックグラウンドで他のサービスの情報を受信し、ザッビングデータとしてメモリに保存しておく。そこで、他のサービスへ切り替える時には、従来は最大でオフタイムにわたる時間、すなわち本実施の形態では 5秒を必要とした力この受信機ではあら力じめメモリに保存されているザッビングデータにアクセスできるため、他のサービスの情報を得る時間を大幅に短縮できる。

[0030] この受信機は、 CPU1、 ROM2、 RAM3、記憶部 4、表示部 5、入力部 6、受信部 7 、復調部 8、デコーダ 9、抽出部 10、切替部 11、電源部 12、チューナ 13とを備える。

CPU1は全体を制御する。同一伝送チャンネル中に、第 1のサービスに対応する第 1 の信号と第 2のサービスに対応する第 2の信号とがそれぞれ時間軸上でバースト的に伝送されている場合、受信部 7は、現在選択されているサービスが第 1のサービスの場合、第 1の信号を受信する。復調部 8は、受信部 7で受信した第 1の信号を復調する。デコーダ ₉は、復調部 8で復調された第 1の信号をデコードし、表示部 5へ復調したデータを出力する。次に、第 1の信号を受信していない期間に、受信部 7は第 2の信号を受信する。復調部 8は、受信した第 2の信号を復調する。さらに、デコーダ 9は、復調した第 2の信号をデコードする。抽出部 10は、受信した第 2の信号に対する、復調されたデータあるいはデコードされたデータに基づいて、ザッビング用のデータを抽出する。記憶部 4は、抽出したザッビングデータを第 2のサービスに関するザツビングデータとして格納する。なお、記憶部 4は、受信機 100内部のメモリでも、あるいは着脱可能なメモリやその他の記憶媒体であってもよい。チューナ 13は、送信機と受信機 100との間の同調をとる。入力部 6は、ユーザによるサービスの選択を受け付ける。また、第 1の信号及び第 2の信号が伝送される伝送チャネルとは異なる伝送チヤネルに第 3の信号が伝送されている場合には、切替部 11は、第 1の信号を受信していない期間に、第 3の信号が伝送されている伝送チャネルの周波数にチューナを切り替え、受信部 7は、第 3の信号を受信する。受信した第 3の信号に対するその他の処理は第 2の信号に対して上述した通りなので省略する。

[0031] 図 5は、受信機 100が同一のセル内で複数のチャネル（CH N、CH N+ 1、CH

N + 2)からの複数の DVB— Hサービスを利用できる場合の概略図である。本発明の受信機 100は、複数のチャネルのうちの一つの伝送チャネルから一つのサービスを利用する際に、そのサービスのオフタイムの間にバックグラウンドで他のサービスの情報を受信しておくことができるので、ユーザが、その他のサービスに切り替える際に利用しやすくなる。

[0032] 複数のチャネル上を伝送される種々の DVB— Hサービスの例を図 6に示す。示されるチャネル N, N + 1 , N + 2の各々は、各特定サービスについてのバーストを一定の間隔で伝送する。

[0033] 図 6に示すように、チャネル Nは、サービス 1についてのバースト 310を一定の間隔で伝送する。これらのバースト 310間に、他のサービスのバースト 320、即ちサービス 2、サービス 3、サービス 4、及びサービス 5が伝送される。この伝送方式は、繰り返して続けられる。同様に、サービス 6— 10がチャネル N + 1上を伝送され、サービス 11 一 15がチャネル N + 2上を伝送される。

[0034] 図 6に示す例によれば、サービス 1は、現在選択されている DVB—Hサービスを示す。サービス 1のデータは、チャネル N上を一定の間隔で伝送されるバースト 310力、ら由出される。

[0035] バースト 310の間隔の間に、 DVB— Hの受信部は、バッテリの消費電力を削減するために電源を切ることもできる。あるいは、バースト間の他の複数のサービスにァクセスして他の DVB— Hサービスについての情報を抽出するバックグラウンド受信が実行される。

[0036] 図 6に示すように、最初のオフタイムは、同じ伝送チャネル Nを伝送される他のサービス、即ち、サービス 2、サービス 3、サービス 4、及びサービス 5上にアクセスするために用いられる。 2つ目のオフタイムの間は、 DVB—H受信機は、チャネル N + 1上を伝送されるサービス 8， 9,及び 10から情報を抽出する。その後のオフタイムの間には、チャネル N + 2からサービス 11及び 15に関する情報が抽出される。

[0037] 異なるチャネル N, N + 1 , N + 2内を伝送されるサービスが互いに同期していない場合は、伝送チャネル N + 1及び N + 2内のサービス 1と同じ時間で重複するサービスもまた、その後のオフタイムでアクセスすることができる。この方法では、 UHF帯域全体を評価することができ、全てのサービスの情報が集められ、受信機の中に格納され得る。ユーザが他のサービスに切り換える指示を出した際には直ちに、予め格納され復号化された情報が、受信機のメモリから抽出されて、ユーザに対して表示される

[0038] 他のサービスに対するアクセスに基づいて、サービスの種類及びそこに配された現在の内容を指示するのに役立つであろう情報が抽出される。抽出された情報は、受信機に記憶される。

[0039] 記憶された情報は、この DVB— H方式の長い切り換え時間を埋めるために用いられる。本発明に基づいて、視聴者は、新たに選択したサービスで良レ、か、又は別のサービスにさらに切り換えるかを直ちに決定できる。この切り換えは、新しく選択したサービスの最初のバーストを待たずに行うことができる。他の伝送チャネルに提供されるサービスに切り換える際には、待ち時間には、さらに、他の伝送チャネルへ切り換える同期手順が含まれる。このように、本発明を用いることにより、ユーザの利便性をかなり改善することができる。

[0040] 受信機の内部メモリに格納されたサービス情報を常に更新しておくために、受信機は、記憶されたサービス情報を頻繁に取得し更新する。このような更新操作は、現在利用できる全ての DVB—Hサービスについて繰り返し行うことができる。そのような更新操作は、バッテリーの電源容量やユーザの好み等に基づいて実行することもできる。 [0041] バックグラウンド受信の間に行われる操作の典型的な例は、他の DVB— Hサービス力スナップショットを獲得することである。好ましくは、スナップショットは、ビデオデータを含む現在利用できる全ての DVB—Hサービス力、あるいは、全ての有効なサ一ビスのうち、予め選択されたもののみから取得される。スナップショットは、現在伝送されている DVB—Hビデオサービスの特定の一つのビデオ画像である。同じチヤネル又は他の伝送チャネルの他の DVB—Hビデオサービスに切り換えると、各スナップショットのデータが、ザッビングデータとして、直ちに視聴者に表示される。このスナツプショットは、ビデオ画像の Iピクチャなどが選ばれる。

[0042] 図 7にフローチャートを示す。図 6の伝送方式を参照して、 DVB—Hサービスデータを受信する 1つの方法について説明する。

(a)特定の DVB—Hサービス（伝送チャネル）を選択する（ステップ S 10)。この例ではチャネル Nのサービス 1 (Service 1)を選択する。このサービス 1は第 1のビデオ信号を含む。

(b) DVB— Hビデオデータのバーストの受信時間が判別される（ステップ S20)。

(c)決定された伝送方式に従って、 DVB— Hデータを含むバーストが受信され (ステップ S30)、そのバーストから DVB—Hデータ（ビデオ信号）が抽出される（ステップ S4 0)。この例ではサービス 1の第 1バーストが受信され、第 1のビデオ信号が抽出される

(d)バースト 310の間のオフタイムの間に、受信機は、同一の伝送チャネル又は他の伝送チャネルに切り換える（ステップ S50)。この例では、最初のオフタイムには同一の伝送チャネル、次のオフタイムにはチャネル N+ l、さらに次のオフタイムにはチヤネル N + 2に切り替える。

(e)同一の伝送チャネル又は他の伝送チャネル上を伝送される他の DVB—Hサービスのバーストを受信する（ステップ S60)。この例では、最初のオフタイムには同一の伝送チャネルからサービス 2、サービス 3、サービス 4のタイムスロットを受信し、次のォフタイムにはチャネル N+ 1内のサービス 8 10、さらに次のオフタイムにはチャネル N + 2内のサービス 15、サービス 11を受信する。

[0043] (f)受信機は、現在提供されてレ、る全ての或いは予め選択した DVB— Hサービスを獲得するために、他の DVB— Hサービスから、好ましくは、サービス情報又はスナツプショットデータのような補助情報等の情報を抽出する (ステップ S70)。

(g)他の DVB-Hサービスから取得された情報は、受信機の記憶部に格納される (ステツプ S80)。この記憶部は、受信機の内部に設けられたメモリであってもよぐ着脱可能なメモリであってもよレ、。

[0044] (h)ステップ S10で選択されたものとは異なる他のサービスに切り換える（ステップ S9 0)と、待ち時間は、すでに取得されていたその DVB— Hサービスに関連する情報をメモリから読み出して直ちに表示するだけである（ステップ S100)。

(i)新しく選択された DVB— Hサービスの最初のバーストが受信されるまで、受信機の内部メモリからのデータが表示される。

[0045] 図 6で示したように、複数の異なる DVB—Hサービス力 S、現在受信されているチヤネル上に、および他のチャネルを用いて伝送されている。好ましい例では、配信されたデータ上の情報を取得するために、全ての利用できる他のサービスにアクセスできる。しかし、バッテリ式受信機の場合、バッテリ容量に限りがあるため、選択された数の他のサービスだけをバックグラウンド受信中にアクセスして、受信機のメモリに格納してもよレ、。また、他のサービスにアクセスする時間間隔をのばして、各サービスのデータの更新間隔を長くしても良い。

[0046] 受信機によってモニターされる他のサービスの数が制限されるときは、受信機は、アクセスするように予め決定されたサービスのリストを格納する。この「サービスリスト」は、ユーザが好むサービスを示す。サービスリストは、ユーザ自身によって編集されるか、好ましくは、自動的に作成されるかのいずれかである。

[0047] このリストに基づいて、受信機は、「サービスリスト」に従ってオフタイムの間に他のサ一ビスに切り換えることによってバックグラウンド受信を実行する。他のサービスは、ァクセスしゃすいかどうかを考慮してアクセスされ、例えば、同じ伝送チャネル N上で提供されたサービスがまずアクセスされた後に、他のチャネル上を伝送されるサービスに切り換える。抽出された情報は相応の方法で更新される。あるいは、「サービスリスト」は、互いの個々のサービスの優先度を示す。そのような優先度に基づいて、優先度の低いサービスがスキャンされる前に、優先度の高いサービスがスキャンされる。 [0048] 「サービスリスト」に含まれるサービスの数、及びそれらの優先度は、双方とも自動的に作成され、且つ絶えず受信機のメモリに格納される。このため、現在選択されているサービス、及び選択されたサービスの時間がモニターされて評価される。取得された好ましいサービスの特性に基づいて、受信機は、ユーザの好みに合うサービスリストを作成する。

[0049] サービスリストの自動作成を完成するために、受信機は、特定のサービスの選択回数と特別なサービスの選択期間をカウントする。検出されたサービス選択履歴に基づいて、最も好ましいサービスと好ましくないサービスが決定される。

[0050] どのサービスが他のサービスよりも好ましいかを決定する際には、受信機は、特に受信時間だけを考慮するか、または過去の結果の重みを低くしてもよい。

[0051] ユーザが定義したキーワードに基づいて、バックグラウンド受信の間に取得された情報を評価することができ、キーワードと格納された情報の間の一致が検出されると、予め定義された動作が開始される。一致を検出すると、受信機は、現在表示されている画像内、あるいは、画像領域の外側の画面中の予め指定された領域に指示を挿入すること力 Sできる。そのような指示は、キーワードそのもの、取得されたテキスト情報、他のサービスの ID等であってもよレ、。テキスト情報は、共通に伝送された HTMLフアイル、 Java (登録商標）テキストファイル、テレテキスト（文字放送）、及び類似のテキストソースから容易に抽出することができる。

[0052] 一致を検出したことをユーザに通知した後で、受信機は、ユーザの確認を受けて、例えば、予め定義されたボタンを押すことによって、一致が検出された他のサービスに切り換えてもよい。あるいは、一致を検出すると、受信機は、現在表示されている D VB— Hサービスを直ちに中断し、ユーザの確認を待つことなぐ一致が検出されたサ一ビスに自動的に切り換えることもできる。

[0053] このように、バックグラウンド受信は、現在選択されている DVB— Hサービスに関係なぐユーザに更新情報を提供するために用いることもできる。例えば、スポーツの試合の最新のスコア、特別なトピックに関する最新のニュース、又は株式市場での新価格を、直ちにユーザに通知することができる。

[0054] さらに、他のサービスにおける所望の内容の放送は、前もって検出されてユーザに通知することもできる。このために、現在表示されている DVB-Hサービスに、「次のイベント：世界のニュースが 2分後にチャネル 3で開始」のようなテキストを重ねることもできる。

[0055] 要約すると、本発明は、バッテリ式の DVB— H用携帯受信機に関する。 DVB— Hサ一ビスデータは、伝送チャネル上でバーストとして伝送される。バーストは、間に数秒のオフタイムを有する間隔で伝送される。これらのオフタイムは、ノックグラウンド受信に用いられる。バックグラウンド受信中に、他のサービスからの情報が取得されて受信機のメモリに記憶される。ユーザが他のサービスに切り換えると、このサービスに関して格納された情報は、新しいサービスの最初のバーストが受信されるまでの時間を坦めるために直ちに表示される。取得された情報は、テキスト又は静止画を含んでもよレ、。このバックグラウンド受信方式では、他のサービスをスキャンし、好ましくは取得された情報を更新するために受信機内で単一のチューナ Z復調器を用いるだけでよレ、。バックグラウンド受信中に切り換えられる個々のサービス、及び生じ得る取得情報の更新は、現在のバッテリ状態、受信機の装備、及び/又はユーザの好みに基づいて実行される。

[0056] 上述の通り、本発明は好ましい実施形態により詳細に説明されているが、本発明はこれらに限定されるものではなぐ以下の特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲内において多くの好ましい変形例及び修正例が可能であることは当業者にとって自明なことであろう。

[0057] なお、本発明は様々な実施の形態に示されている以下の構成をとることができる。

第 1の構成によれば、バーストの形態で第 1のデータを伝送する伝送チャネルから前記第 1のデータを受信する方法であって、前記バースト（220 240)は、前記伝送チャネル（110)上を間隔（260)をあけて伝送され、第 2のデータが、前記バースト（220 一 240)の間隔の間に前記同じ伝送チャネル（110)上を伝送され、且つ/又は他の伝送チャネル上をバーストの形態で伝送され、

前記伝送チャネル（110)上を伝送されるバースト（220 240)から前記第 1のデータを抽出するステップと、

前記第 1のデータのバーストが伝送されない間隔の間に、前記第 1のデータの受信から、前記同じチャネル又は前記他の伝送チャネル上をバーストとして伝送される第

2のデータの受信に切り換えるステップと、

前記第 2のデータから情報を抽出するステップ (S70)と、

前記抽出された情報を格納するステップ (S80)と

を含むことを特徴とする方法である。

第 2の構成によれば、バースト (220-240)の形態で第 1のデータを伝送する伝送チャネル（110)から前記第 1のデータを受信する受信機であって、前記バースト（22 0— 240)は、前記伝送チャネル（110)上を間隔（260)をあけて伝送され、第 2のデータが、前記バースト（220— 240)の間隔の間に前記同じ伝送チャネル（110)上を伝送され、且つ/又は他の伝送チャネル上をバーストの形態で伝送され、

前記伝送チャネル（110)上を伝送されるバースト（220 240)から前記第 1のデータを抽出する（S40)第 1抽出手段と、

前記受信を、前記第 1のデータから、前記第 1のデータのバーストが伝送されない間に、前記同じチャネル又は前記他の伝送チャネル（110)上をバーストとして伝送される第 2のデータに切り換える切り換え手段と、

前記第 2のデータから情報を抽出する（S70)第 2抽出手段と、

前記抽出された情報を格納する（S80)記憶手段と

を含むことを特徴とする受信機である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数のサービスそれぞれに対応する複数のデータに関する情報をそれぞれ含む複数の入力信号に対して、選択された 1つのサービスに対応する信号を受信する受信方法であって、

前記複数の入力信号は、第 1の周波数チャネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送されており、

選択されたサービスに対応する入力信号を受信し、

受信した入力信号を復調した後出力し、

前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信し、

受信した前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調し、前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調した結果に基づき、前記選択された以外のサービスに関するザッビングデータを抽出し、

前記ザッビングデータを格納する受信方法。

[2] サービスの選択が変更された場合には、

変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力する請求項 1記載の受信方法。

[3] 前記変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力中に、前記変更されたサービスに対応する入力信号を受信した場合、

受信した前記変更されたサービスに対応する入力信号を復調した後出力する請求項 2記載の受信方法。

[4] 前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信する処理は、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間でかつ、所定の周期で行われ格納された前記ザッビングデータを更新する請求項 1一 3のいずれか一項に記載の受信方法。

[5] 前記複数の入力信号は、前記第 1の周波数チャネルと異なる第 2の周波数チヤネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送される複数の信号をさらに含み、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、前記第 2の周波数チャネルに切り替え、

前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を受信し、

受信した前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調し、

前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調した結果に基づき、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号に関するザッビングデータを抽出し、

前記ザッビングデータを格納する請求項 1一 4のいずれか一項に記載の受信方法

[6] 前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、

前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに含まれる静止画像データである請求項 1一 5のいずれか一項に記載の受信方法。

[7] 前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、

前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに関する補助情報である請求項 1一 5 のレ、ずれか一項に記載の受信方法。

[8] 前記補助情報は、前記ビデオデータのタイトル情報又はサービスプログラム情報を含む請求項 7記載の受信方法。

[9] 前記ザッビングデータは、テキストデータを含む請求項 1一 8のいずれか一項に記載の受信方法。

[10] 複数のサービスそれぞれに対応する複数のデータに関する情報をそれぞれ含む複数の入力信号に対して、選択された 1つのサービスに対応する信号を受信する受信装置であって、

前記複数の入力信号は、の第 1の周波数チャネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送されており、

選択されたサービスに対応する入力信号を受信する受信部と、

受信した入力信号を復調した後出力する復調部とを備え、

前記受信部は、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信し、

前記復調部は、受信した前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調し、

前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を復調した結果に基づき、前記選択された以外のサービスに関するザッビングデータを抽出する抽出部と、前記ザッビングデータを格納する記憶部とを備える受信装置。

[11] サービスの選択が変更された場合には、

変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力する請求項 10記載の受信装置。

[12] 前記変更されたサービスに対応する前記格納されたザッビングデータを出力中に、前記変更されたサービスに対応する入力信号を受信した場合、

前記復調部は、受信した前記変更されたサービスに対応する入力信号を復調した後出力する請求項 11記載の受信装置。

[13] 前記受信部が行う前記選択された以外のサービスに対応する入力信号を受信する処理は、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間でかつ、所定の周期で行われ、

前記記憶部は、格納された前記ザッビングデータを更新する請求項 11一 12のいずれか一項に記載の受信装置。

[14] 前記複数の入力信号は、前記第 1の周波数チャネルと異なる第 2の周波数チヤネル上を時間軸上でそれぞれバースト的に伝送される複数の信号をさらに含み、前記選択されたサービスに対応する入力信号を受信しない期間に、前記受信部の受信周波数を前記第 2の周波数チャネルに切り替える切替部をさらに備え、

前記受信部は、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を受信し、

前記復調部は、受信した前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調し、前記抽出部は、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号を復調した結果に基づき、前記第 2の周波数チャネル上の入力信号に関するザッビングデータを抽出し、前記格納部は、前記ザッビングデータを格納する請求項 10 13のいずれか一項に記載の受信装置。

[15] 前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、

前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに含まれる静止画像データである請求項 10— 14のいずれか一項に記載の受信装置。

[16] 前記サービスに対応する前記データはビデオデータを含み、

前記ザッビングデータは、前記ビデオデータに関する補助情報である請求項 10—

14のレ、ずれか一項に記載の受信装置。

[17] 前記補助情報は、前記ビデオデータのタイトル情報又はサービスプログラム情報を含む請求項 16記載の受信装置。

[18] 前記ザッビングデータは、テキストデータを含む請求項 10— 17のいずれか一項に