WO2005058652A1 - 車載用マンマシン・インタフェースを実行する装置および方法 - Google Patents

Abstract

　画面表示を行うための表示手段と、画面上の押下位置を検出する押下位置検出手段と、複数の操作用図形を配置した操作画面を表示手段上に表示し、操作画面の押下により指示された操作内容を、各操作用図形の配置位置、各操作用図形に対応する操作、及び押下位置検出手段の出力に基づいて取得する制御手段とを備えた車載用のマンマシン・インタフェース装置において、当該装置が搭載された車両が走行中であるか否か又は車両の走行速度を検出する走行検出手段を設け、制御手段は走行検出手段の出力に基づき、操作画面において同時に表示させる操作用図形の数及び大きさの一方又は双方を設定し又は変化させるようにする。　これにより、操作をより容易かつ確実に行うことができるマンマシン・インタフェース技術が提供される。

Description

明細書

車載用マンマシン · ィン夕フェースを実行する装置および方法 技術分野

本発明は、 車載用装置におけるマンマシン · ィン夕フェース技術 に関する。

背景技術

従来、 マンマシン · インタフェースとして機能する表示装置と夕 ツチパネルを備えた車載用の C D / M Dレシーバにおいては、 各機 能毎に割り当てられた専用の操作キーの図形を配置した操作画面が 表示され、 各操作キ一を、 夕ツチパネルを介して押下することによ り、 各操作キーに対応する操作を行う ことができるようになつてい る。 その際、 メニュー · キ一等を押下して、 下位の調整モードの操 作画面を表示させ、その画面内の操作キーを押下等することにより、 操作を行うようになっている場合もある。

第 2図はこのような従来の C D Z M Dレシーバの外観を例示する。 この装置は、 画面表示を行うための液晶ディスプレイ 1、 及び、 液 晶ディスプレイ 1上の表示画面を押下することにより、 押下位置に 対応した座標を入力するための夕ッチパネル 2を備え、 実行可能な 各機能を実行するための操作に対応した操作キ一 2 0 、 2 3 〜 3 0 を配置した操作画面 2 1を表示する。 そして、 操作画面 2 1の押下 により指示された操作内容を、 各操作キーの表示位置、 各操作キー に対応する操作、 及び夕ツチパネル 2による入力座標に基づいて取 得するようになつている。

また、 同様にマンマシン · イン夕フエ一スを有するカーナビゲー ション装置等の車両用情報表示装置として、 車両が停車中か走行中 か、 あるいは装置の使用時が昼か夜かによつて、 操作画面における 描画要素の配色を切り換えるようにしたものが、 例えば、 特開平 7 - 1 9 1 6 1 2号公報において、 提案されている。 この装置によれ ば、 走行中に操作できない入力キ一と操作できる入力キーとを判別 しゃすく表示して、走行中でも安全に入力キーの操作を行い、また、 不用意な入力操作を低減することができるとされている。

しかしながら、 上述従来の C D / M Dレシーバによれば、 操作キ 一は、 表示画面をよく見ながら操作しなければならいため、 車両の 走行中における操作は困難である。 このため操作キーの操作は、 車 両を停止させてから行う必要がある。 つまり、 表示されている操作 キーのうちのどれを押下すればよいかを容易に認識することができ なかったり、 押下しょうとした操作キーの隣の操作キーを誤って押 下してしまったり、 車両の運転中に微細な操作を行う場合には画面 をじっく り見る必要があるために危険であったり、 視力が低い場合 は顔を画面に近づける必要があったり、 操作キーの配置や大きさが 常に同じであるために人によっては操作が容易ではなかったり、 表 示に変化がないのですぐに見飽きてしまったり、 すべての操作キー の操作において指先の感触がまったく同じであるために目で確認す る必要があったりするという問題がある。

また、 上述の車両用情報表示装置によれば、 操作可能な入力キ一 の判別が容易になるとしても、 操作可能な入力キーのうち、 どの入 カキ一を.操作すべきかを直ちに認識することが困難であったり、 常 に入力キーの配置や大きさが同じであるために人によっては操作が 容易でなかったりするといった、 上述と同様の問題を有する。

本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、 そ の目的は、 操作をより容易かつ確実に行うことができるようにする マンマシン · ィンタフェース技術を提供することにある。

発明の開示

上記発明目的を達成するために、 本発明は、 第 1の局面において は、 車載用マンマシン · インタフェース装置を提供する。 本発明の 車載用マンマシン · インタフェース装置は、 基本的に、 画面表示を 行うための表示手段と、 画面上の押下位置を検出する押下位置検出 手段と、 複数の操作用図形を配置した操作画面を表示手段上に表示 し、 操作画面の押下により指示された操作内容を、 各操作用図形の 配置位匱、 各操作用図形に対応する操作、 及び押下位置検出手段の 出力に基づいて取得する制御手段と当該装置が搭載された車両が走 行中であるか否か又は車両の走行速度を検出する走行検出手段と、 から構成される。 そして、 該制御手段は走行検出手段の出力に基づ き、 操作画面において同時に表示させる操作用図形の数及び大きさ の一方又は双方を設定し又は変化させるよう動作する。

ここで、 表示手段としては、 たとえば、 液晶ディスプレイやブラ ズマディスプレイが該当する。押下位置検出手段としてはたとえば、 夕ツチパネルが該当する。 操作用図形としては、 たとえば、 操作キ —の図形が該当する。 可能な操作としてはたとえば、 マンマシン インタフェース装置が適用される C D / M Dレシーバにおける A M 放送受信、 F M放送受信、 選局、 M D再生、 C D再生、 早送り、 早 戻し、 一時停止、 音量増大 · 減少の各機能を実行させるための操作 が該当する。

この構成において、 マンマシン · インタフェース装置は、 各種操 作用図形を所定位置に配置した操作画面を表示し、 操作画面の押下 がなされると、 その押下により指示された操作内容を、 各操作用図 形の配置位置、 各操作用図形に対応する操作、 及び押下位置検出手 段の出力に基づいて取得する。 その際、 操作画面の表示を、 車両が 走行中であるか否か又は車両の走行速度に基づいて、 操作画面にお いて同時に表示させる操作用図形の数及び大きさの一方又は双方を 設定し又は変化させる。 これによれば、 車両が走行中の場合には、 停車中の場合よりも大きな操作用図形を表示したり、 操作用図形の 表示数を少なく したりすることによって、 操作を容易かつ確実に行 うことができるようにすることができる。

本発明のマンマシン ·インタフェース装置において、制御手段は、 具体的には、 操作画面として、 車両が走行中でない場合は、 所定の 大きさ及び数の操作用図形を配置した停車時操作画面を表示し、 車 両が走行中の場合には、 停車時操作画面の操作用図形よりも大きく かつ数が少ない操作用図形を配置した走行時操作画面を表示するも のである。

好適には、 走行時操作画面として、 配置される操作用図形の組合 せが異なる複数のものを構成し、 各走行時操作画面を切り替えて表 示するものである。

また、 走行時操作画面に配置される操作用図形は、 具体的には、 停車時操作画面に配置される操作用図形のうちの、 使用頻度又は必 要性を考慮して選択した一部のものである。

さらに、 制御手段は、 表示中の走行時操作画面におけるいずれの 操作用図形の配置位置とも異なる位置が押下された場合、 他の走行 時操作画面、 又は各走行時操作画面の上位に位置する機能選択用の 操作画面に、 画面表示を切り替えるものであるとよい。 さらに、制御手段は、各走行時操作画面に配置すべき操作用図形、 又は各走行時操作画面に配置される操作用図形の大きさ若しくは配 置位置の設定又は変更を受け入れる手段を有するとよい。

さらに、 好適には、 制御手段は、 走行時操作画面として、 前記設 定又は変更の履歴に基づき、 配置すべき操作用図形、 又は配置され る操作用図形の大きさ若しくは配置位置を設定した操作画面を表示 するものであることを特徴とする。

制御手段は、 走行時操作画面として、 各操作用図形の操作履歴に 基づき、 配置すべき操作用図形を設定した操作画面を表示するもの であることを特徴とする。

本発明の車載用マンマシン · ィンタフエース装置は、 好適には、 前記履歴を他の装置との間で交換する手段をさらに有する。

本発明の車載用マンマシン · インタフェース装置において、 走行 検出手段は、 典型的には、 車速パルス発生機、 車両の速度計、 又は パーキングブレーキの操作を検出する手段の出力に基づき、 車両が 走行中であるか否か又は車両の走行速度の検出を行うものである。 本発明の車載用マンマシン · インタフエ一ス装置において、 さら に、 制御手段は、 各操作用図形による操作に関連した情報を前記操 作画面上に表示するとともに、 その表示の内容及び大きさのうち一 方又は双方を、 前記走行検出手段の出力に基づいて変化させるもの であり得る。

本発明は、 第 2の局面において、 上記車載用マンマシン · インタ フェース装置を構成する各手段として機能させることが可能なコン ピュー夕プログラムとして把握することができる。

さらに、 本発明は、 第 3の局面において、 マンマシン · インタフ エース処理を遂行する方法として把握することができる。その場合、 本発明に係るマンマシン · イン夕フェース方法は、 複数の操作用図 形を配置した操作画面を表示手段上に表示するステップと、 操作画 面の押下により指示された操作内容を、 各操作用図形の配置位置、 各操作用図形に対応する操作、 及び押下位置を検出する押下位置検 出手段の出力に基づいて取得するステツプ、 車載用装置が搭載され た車両が走行中であるか否か又は車両の走行速度を検出する走行検 出ステップと、 走行検出ステップにおける検出結果に基づき、 操作 画面において同時に表示させる操作用図形の数及び大きさの一方又 は双方を変化させるステツプとを含むものである。

本発明は、 上記構成を採用するため、 操作をより容易かつ確実に 行うことが可能なマンマシン · インタフェースを実現することがで さる。

図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の一実施形態に係る C D / M Dレシーバの構成 を示すブロック図である。

第 2図は、 第 1図の装置における C D又は の再生機能を実行 中の停車時操作画面を例示する図である。

第 3図は、 第 1図の装置における A M又は F M放送の受信機能を 実行する場合に表示されるチューナ操作画面を例示する図である。 第 4図は、 第 1図の装置における C D又は M Dの再生機能を実行 する場合に表示される C D Z M D操作画面を例示する図である。 第 5図は、 第 1図の装置におけるユーザ固有の固有操作画面を例 示する図である。

第 6図は、 第 1図の装置における C D再生機能、 M D再生機能、 AM受信機能、 又は FM受信機能を選択するためのセレクタ操作画 面を例示する図である。

第 7図は、 第 1図の装置における制御部による処理を示すフロー チヤ一卜である。

発明の実施の形態

以下、 図面を参照して、 本発明の実施の形態を、 具体的、 かつ詳 細に説明する。

第 1図は本発明の一実施形態に係る C DZMDレシーバの構成を 示すプロック図である。 同図に示すようにこの C DZMDレシーバ は、 画面表示を行うためのディスプレイ 1 と、 画面の押下位置に関 する情報を入力するための夕ツチパネル 2と、 可能な操作に関連付 けられた各種操作用キーを所定位置に配置した操作画面を表示し、 夕ツチパネル 2による入力に応じて操作内容を決定する制御部 3 と を備える。 制御部 3はプログラムに従って処理を行う C P U、 ディ スプレイ 1上に画像表示を行うための V RAMへの描画処理を行う 画像処理プロセッサ、 プログラムやデータを記憶する ROMや RA M、 夕ツチパネル 2等からデータを取得するためのインタフェース 等を備えている。 ディスプレイ 1、 夕ツチパネル 2、 制御部 3等に よりマンマシン · インタフェースを構成している。

C D/MDレシ一バはさらに、 C DZMDレシーバが搭載された 車両の走行速度に関する情報として、 走行速度に応じた周波数の車 速パルスを出力する車速パルス発生機 4を備える。 制御部 3は車速 パルスに基づいて車両が走行中か又は停車中かを判定し、 判定結果 に基づき、 操作画面において同時に表示する操作キーの数及び大き さを決定する。 C DZMDレシーバは、 また、 C Dチェンジャ 5、 M Dプレーヤ 6、 及び A M / F Mチューナ 7を備え、 これらは制御 部 3により、 夕ツチパネル 2による入力に応じて決定される操作内 容に従って制御される。 図中の 8は C Dチェンジャ 5等からの音声 信号を音響に変換して出力する音響出力部である。

第 2図ないし第 6図はディスプレイ 1上に表示される操作画面を 例示する。 制御部 3は、 車速パルスに基づき、 車両が停車中の場合 には、 図 2に示すような大きさ及び数の操作用キ一を配置した停車 時操作画面 2 1 を表示する。 車両が走行中の場合には、 停車時操作 画面 2 1における操作用キーよりも大きくかつ数が少ない操作用キ —を配置した第 3図ないし第 6図に示すような走行時操作画面を表 示する。 つまり、 配置される操作用キーの組合せが異なる複数の操 作画面を切り替えて表示する。 走行時操作画面では C D選択キー 2 0は、操作頻度や必要性、表示スペース等を考慮し、表示されない。 第 2図では C D又は M Dの再生機能を実行中の停車時操作画面 2 1が示されている。 ュ一ザが夕ツチパネル 2上から停車時操作画面 2 1上の操作キーを押下することによって操作入力を行うことがで きるようになつている。 停車時操作画面 2 1は、 ユーザに対する各 種情報を表示するための情報表示用領域 2 2、 及び各種操作キーの 表示を含んでいる。 情報表示用領域 2 2には、 再生中のトラック番 号、 再生時間、 アーティス ト名、 及び曲名が表示されている。

停車時操作画面 2 1内には、 各種操作キーとして、 A M放送の受 信機能を実行させるための A Mキ一 2 3、 F M放送の受信機能を実 行させるための F Mキー 2 4、 早戻しや、 演奏中や前の曲の頭出し を行うための戻しキー 2 5、 早送りや、 後の曲の頭出しを行うため の送りキー 2 6、 再生の開始及び一時停止を行うためのス夕一トポ —ズキ一2 7、 再生を停止させるためのス トップキー 2 8、 音響出 力部 8から出力される音響の音量を下げるための音量下降キ一 2 9、 前記音量を上げるための音量上昇キー 3 0、 及び C Dチェンジャ 5 における C Dを選択するための C D選択キー 2 0が表示されている。 C D選択キー 2 0 としては、 連装し得る 6枚の C Dから選択できる ように、 1〜 6の番号を付した 6個のキ一が表示されている。

第 3図では、 AM又は FM放送の受信機能を実行する場合に表示 されるチューナ操作画面 3 1が示されている。 この画面の情報表示 用領域 2 2には、 放送局名及び周波数のみが表示される。 操作用キ 一としては、 AMキ一 2 3、 FMキー 2 4、 戻しキ一 2 5、 送りキ 一 2 6、 音量下降キー 2 9、 及び音量上昇キー 3 0のみが表示され ている。 ただし、 この場合、 戻しキー 2 5及び送りキー 2 6は選局 を行うための選局キ一として用いられる。

第 4図では、 C D又は MDの再生機能を実行する場合に表示され る C DZMD操作画面 4 1が示されている。 情報表示用領域 2 2に は、 ァ一テイスト名及び曲名のみが表示されている。 操作用キーと しては、 戻しキー 2 5、 送りキー 2 6、 プレイポーズキ一 2 7、 ス トップキ一2 8、 音量下降キー 2 9、 及び音量上昇キ一 3 0のみが 表示されている。

第 5図では、 ユーザによる使用の履歴に基づき、 最も頻繁に使用さ れると判定された各操作用キーが配置された、 ユーザ固有の固有操 作画面 5 1が示されている。 図中の 5 2は MD再生機能を実行させ るための MDキーである。 情報表示用領域 2 2には、 アーティスト 名及び曲名のみが表示されている。 操作用キーとしては、 MDキー 5 2、 FMキー 2 4、 送りキー 2 6、 プレイポーズキ一2 7、 音量 下降キー 2 9、 及び音量上昇キー 3 0のみが表示されている。

第 6図では、 C D再生機能、 M D再生機能、 A M受信機能、 又は F M受信機能を所望に応じて選択するためのセレクタ操作画面 6 1 が示されている。 図中の 6 2は C Dプレーヤ 6による C D再生機能 を選択し、 実行させるための C Dキーである。 第 6図の操作画面に は、 C Dキ一 6 2、 M Dキー 5 1、 A Mキー 2 3、 及び F Mキー 2 4のみが表示されている。

第 7図は制御部 3におけ 処理を示すフローチャートである。 こ の処理は、 制御部 3が有する C P Uによりプログラムに従って行わ れる。 この処理では、 ステップ 7 1 において、 C D Z M Dレシーバ が搭載された車両が走行中か否かを判定する。 この判定は車速パル ス発生機 4からの車速パルスによって行うことができる。 走行中で あると判定した場合にはステップ 7 2に進み、 走行時における操作 画面の表示として、 第 6図のセレクタ操作画面 6 1又は第 3図ない し第 5図のような走行時操作画面の表示を行い、 ステップ 7 4へ進 む。 走行中でないと判定した場合は、 ステップ 7 3へ進み、 所定の スタート画面又は第 2図のような停車時操作画面 2 1の表示を行い、 ステップ 7 4へ進む。

ステップ 7 4では、 キーの押下があつたか否かを判定する。 キ一 の押下がなかったと判定した場合にはそのままステツプ 7 6へ進む。 キーの押下があつたと判定した場合にはステップ 7 5において押下 キーに応じた処理を行ってからステップ 7 6へ進む。

ステップ 7 5ではたとえば、 押下された操作キーが停車時走行画 面 2 1における F Mキーの場合には、 F M放送受信機能を実行させ る。 チューナ操作画面 3 1 における送りキー 2 6の場合には、 受信 周波数が増加する方向への自動選局機能を実行させる。 C DZMD 操作画面 4 1における戻しキー 2 5の場合には、 再生中又はその前 の曲に対する頭出しの機能を実行させる。 固有操作画面 5 1におけ る音量下降キー 2 9の場合は、 出力される音量を下げる機能を実行 させる。 また、 セレクタ操作画面 6 1 における C Dキー 6 2、 MD キー 5 2、 AMキー 2 3、 又は FMキー 2 4である場合には、 それ ぞれ C D再生機能、 MD再生機能、 AM放送受信機能、 又は FM放 送受信機能を実行させるとともに、 実行させる各機能に対応させ、 操作画面を、 CD/MD操作画面 4 1又はチューナ操作画面 3 1に 切り替える。 この場合、 実行させる機能について使用可能な場合に は、 固有操作画面 5 1に切り替えることができる。

固有操作画面 5 1を使用できるかどうかは、 各操作キ一について の使用回数の累積値を使用履歴として記録しておき、 この記録から 求められる各操作キ一の使用頻度に基づいて判定することができる。 たとえば、 使用頻度が所定値以上高い操作キーがいくつかあれば、 それらの操作キーを配置した固有操作画面 5 1を構成し、 使用する ことができる。 具体的には、 C D再生機能を使用しているとき、 M Dキー 5 1、 FMキー 2 4、 プレイキー 2 7及び送りキー 2 6が最 も高い頻度で、 かつ他のいずれの操作キーよりも所定倍以上の高頻 度で使用されていた場合には、 これらの操作キーを配置した固有操 作画面を、 C D機能を実行する場合の操作画面として使用すること ができると判定することができる。 第 5図の固有操作画面 5 1は、 このようにして設定したものの例である。 ただし、 音量下降キー 2 9及び音量上昇キー 3 0は常に必要であるため、 使用頻度に関係な く常に表示される。 ステップ 7 6では、 C D Z M Dレシーバが搭載された車両の状態 が、 走行状態若しぐは停車状態の一方の状態から他方の状態に変化 したか否かを判定する。 この判定は、 車速パルス発生機 4からの車 速パルスに基づいて行うことができる。 状態が変化したと判定した 場合はステップ 7 1へ戻り、 変化していないと判定した場合はステ ップ 7 4に戻る。

本実施形態によれば、 車両の走行中には、 停車時操作画面 2 1よ りも大きな操作キーを少数配置し、 情報表示用領域 2 2に表示する 情報も重要なもののみを選択して大きく表示するようにした走行時 操作画面 3 1 、 4 1 、 5 1を操作画面として表示するようにしたた め、 操作キーや表示情報を容易に認識して確実に操作することがで き、 さらには、 操作画面を見なくても操作することができる。

また、 学習機能により、 使用頻度の高い操作キーを配置した固有 操作画面 5 1を用いることができるので、 操作性をより向上させる ことができる。 また、 車両の停車中と走行中とで操作画面が変化す るので、 画面に飽きがくるのを防止することができる。 また、 ユー ザによって異なる固有操作画面 5 1が表示されるので、 ユーザの個 性を操作画面に反映させることができる。

なお、 本発明は上述の実施形態に限定されることなく、 適宜変形 して実施することができる。 たとえば、 上述においては、 車両が停 車中か又は走行中かを判定するために車速パルス発生機 4からの車 速パルスを用いているが、 この代わりに、 速度計の出力や、 パーキ ングブレーキの操作を検出する手段からの出力を用いるようにして もよい。

また、 上述においては、 走行時操作画面には予め決められた操作 キーを配置し、 又は操作頻度により決定される操作キーを配置する ようにしているが、 この代わりに、 ユーザが配置する操作キーの種 類や数、 操作キーの配置位置、 操作キーの大きさ等を決定して所望 の走行時操作画面を作成し登録するのを可能とする手段を設け、 車 両走行時にはこのようにして作成し登録された操作画面を表示でき るようにしてもよい。 かかる手段としては、 たとえば、 操作キーの 種類や数、 操作キーの配置、 操作キーの大きさ等を、 サンプル的に 表示し、 所望のものを夕ツチすることにより指定できるようにした 設定画面を表示し、設定を受け入れるものを使用することができる。 これによれば、 さらにユーザの嗜好に適合した走行時操作画面を表 示することができるので、 使い勝手をさらに向上させることができ る。

この場合、 各操作キ一の使用頻度に加え、 ユーザが決定した操作 キーの種類や数、 操作キーの配置、 操作キーの大きさ等を記憶し、 これらの記憶データにも基づいてユーザの好みを反映した固有操作 画面 5 1 を作成し表示するようにしてもよい。 これによれば、 さら にユーザの嗜好に適合した走行時操作画面を自動的に表示すること ができるようになるので、 さらに使い勝手のよいマンマシン · イン 夕フェースを提供することができる。 また、 記憶したデ一夕を他の 装置との間で交換するために、 メモリカード等に出力し又はメモリ カードから入力する手段を設けるようにしてもよい。これによれば、 他の車両においてもユーザの好みの固有操作画面 5 1 を表示させる ことができる。

また、 上述においては、 走行中に操作キー以外の部分が押下され た場合については特に言及していないが、 その場合にはセレクタ操 作画面に切り替えるようにしたり、 他の走行時操作画面に切り替え るようにしてもよい。

産業上の利用可能性

本発明によれば、 車載用装置において、 操作をより容易かつ確実 に行うことができるマンマシン · ィンタフェース技術を提供するこ とができる。

Claims

請求の範囲

1 . 車載用マンマシン ' インタフエ一ス装置であって、

画面表示を行うための手段と、

該画面上の押下位置を検出する押下位置検出手段と、

複数の操作用図形を配置した操作画面を前記表示手段上に表示し、 該操作画面の押下により指示された操作内容を、 各操作用図形の配 置位置、 各操作用図形に対応する操作、 及び前記押下位置検出手段 の出力に基づいて取得する制御手段と、

該車載用マンマシン · ィン夕フェース装置が搭載された車両が走 行中であるか否か又は該車両の走行速度を検出する走行検出手段と を備え、

該制御手段は、 該走行検出手段の出力に基づき、 該操作画面にお いて同時に表示させる操作用図形の数及び大きさの一方又は双方を 設定し又は変化させる手段を有することを特徴とする車載用マンマ シン · ィン夕フェース装置。

2 . 前記制御手段は、 前記操作画面として、 車両が走行中でな い場合は、 所定の大きさ及び数の操作用図形を配置した停車時操作 画面を表示し、 車両が走行中の場合には、 前記停車時操作画面の操 作用図形よりも大きくかつ数が少ない操作用図形を配置した走行時 操作画面を表示するものである請求項 1 に記載の車載用マンマシ ン · ィン夕フエ一ス装置。

3 . 前記制御手段は、 前記走行時操作画面として、 配置される 操作用図形の組合せが異なる複数のものを構成し、 各走行時操作画 面を切り替えて表示するものである請求項 2に記載の車載用マンマ シン ' インタフエ一ス装置。

4 . 前記走行時操作画面に配置される操作用図形は、 前記停車 時操作画面に配置される操作用図形のうちの、 使用頻度又は必要性 を考慮して選択した一部のものである請求項 2又は 3に記載の車載 用マンマシン · インタフェース装置。

5 . 前記制御手段は、 表示中の前記走行時操作画面におけるい ずれの操作用図形の配置位置とも異なる位置が押下された場合、 他 の走行時操作画面、 又は各走行時操作画面の上位に位置する機能選 択用の操作画面に、 画面表示を切り替えるものである請求項 3又は 4に記載の車載用マンマシン · インタフェース装置。

6 . 前記制御手段は、 各走行時操作画面に配置すべき操作用図 形、 又は各走行時操作画面に配置される操作用図形の大きさ若しく は配置位置の設定又は変更を受け入れる手段を有する請求項 2〜 5 のいずれか 1項に記載の車載用マンマシン · インタフェース装置。

7 . 前記制御手段は、 前記走行時操作画面として、 前記設定又 は変更の履歴に基づき、 配置すべき操作用図形、 又は配置される操 作用図形の大きさ若しくは配置位置を設定した操作画面を表示する ものである請求項 6に記載の車載用マンマシン · インタフェース。

8 . 前記制御手段は、 前記走行時操作画面として、 各操作用図 形の操作履歴に基づき、 配置すべき操作用図形を設定した操作画面 を表示するものである請求項 2〜 7のいずれか 1項に記載の車載用 マンマシン · インタフェース。

9 . 前記履歴を他の装置との間で交換する手段を有する請求項 7又は 8に記載の車載用マンマシン · インタフェース装置。

1 0 . 前記走行検出手段は、 車速パルス発生機、 車両の速度計、 又はパーキングブレーキの操作を検出する手段の出力に基づき、 前 記車両が走行中であるか否か又は該車両の走行速度の検出を行うも のである請求項 1〜 9のいずれか 1項に記載の車載用マンマシン · ィンタフェース装置。

1 1 . 前記制御手段は、 各操作用図形による操作に関連した情報 を前記操作画面上に表示するとともに、 その表示の内容及び大きさ のうち一方又は双方を、 前記走行検出手段の出力に基づいて変化さ せるものである請求項 1〜 1 0のいずれか 1項に記載の車載用マン マシン · ィン夕フェース装置。

1 2 . コンピュータを、 請求項 1〜 1 1のいずれかの車載用マン マシン · ィン夕フェース装置を構成する各手段として機能させるこ とを特徴とするプログラム。

1 3 . 車載装置が行うマンマシン ·インタフェース方法であって、 複数の操作用図形を配置した操作画面を表示手段上に表示するス テツプと、

該操作画面の押下により指示された操作内容を、 各操作用図形の 配置位置、 各操作用図形に対応する操作、 及び該押下位置を検出す る押下位置検出手段の出力に基づいて取得するステツプと、

該車載用装置が搭載された車両が走行中であるか否か又は該車両 の走行速度を検出する走行検出ステツプと、

該走行検出ステツプにおける検出結果に基づき、 該操作画面にお いて同時に表示させる操作用図形の数及び大きさの一方又は双方を 変化させるステップとを含むことを特徴とするマンマシン · ィン夕 フェース方法。