WO2005003286A1 - 細胞または組織の培養制御装置とその方法 - Google Patents

細胞または組織の培養制御装置とその方法 Download PDF

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Abstract

細胞または組織を培養し、その際の細胞または組織の接着位置および伸長方向を制御する培養制御装置であって、細胞非接着性物質が固定化された基板、この基板近傍に配置された電極、そしてこの電極の機能および動作を制御するためのコンピュータとを有し、この電極に酸化電位を印加することによって、電気化学的に活性酸化種が生成され、基板に固定された細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質させることを特徴とする。

Description

明細書 細胞または組織の培養制御装置とその方法 技術分野
この出願の発明は、 細胞または組織の培養制御装置とその方法に関す るものである。 さらに詳しくは、 この出願の発明は、 大掛かりな装置を 必要とせず、 人為的に細胞または組織の接着位置および伸長方向の制御 を可能とする培養制御装置とその方法に関するものである。 背景技術
細胞には、 接着、 成長、 増殖、 分泌、 遺伝子発現等数多くの機能を有 し、 複雑なネットワークを形成して、 多種多様な生理機能を発揮してい る。 このような複雑な生命現象を解明するために、 様々なアプローチが 考えられ、 その一つの方法として、 培養細胞の接着位置や伸長方向を制 御し、 任意のパターンにて培養育成するパターン培養が考えられている。 この培養細胞のパターニングを制御する方法について、 .数多く研究ゃ検 討がなされてきている。 たとえば、 フォトリソ;ダラ-スィ; を用 ,たパ夕 —ン培養方法が提案されている (Yoshihiro. I to, Bioma.terial s 20 ; 2333-2342, 1999)。 この方法は、 予め培養細胞の接着位置等のパターン をマイクロチップに写したマスク (あるいは、 ネガ) と呼ばれるものを 使用して、 基板にパターンを転写することを特徵とするフォトリソグラ フィ一を利用している。 このフォトリソグラフィ一によって、 基板上に 細胞接着性と細胞非接着性の領域をパターンエングしておき、 培養細胞 のパターン培養に用いている。 しかしながら、 フォトリソグラフィ一に 用いられる各種の試薬類 (有機系溶剤) は、 細胞や組織等の培養の際に 細胞接着の足場等として利用されるポリスチレン等の多くのポリマー 材を溶解する等の悪影響があり、 培養細胞の足場が失われ、 良好な培養 条件を保つことが困難であるという問題あった。
近年、 ポリジメチルシロキサン (PDMS) を用いたパターン培養方法が 開発された (Ravi S. Kane, S uichi Takayaia, et al. , Biomaterial s 20 ; 2363-2376, 1999)。 このパターン培養方法は、 パターンを産生する のにゴム状の高分子であるポリジメチルシロキサン (PDMS) で作製した 微細構造を有する表面を利用して、 細胞接着物質を基板に転写するソフ トリソグラフィ一と呼ばれる技術を基にしている。 このような PDMS を 用いた技術を採用することによって、 培養基板に対するフォトリソグラ フィ一が不要となり、 上記のような有機系溶剤による足場の溶解等が生 じることなく、 培養条件への悪影響を減少することができる。
しかしながら、 上記に例示したパターン培養では、 PDMSの表面加工に フォトリソグラフィ一、 あるいは、 電子ビームリソグラフィーを基盤と しているため、 大掛かりな装置が必要となり、 コスト等がかかってしま うという.問題があった。 また、 細胞接着性と細胞非接着性の領域を細胞 の培養に先立つて、 'パターニングする必要があり 細胞が接着する場所 の規定に限定され、 引き続いて生じる細胞の伸長や増殖の位置制御する ことが困難で 'あり、 さらに複数種類の細胞を段階的にバタ i ニングする ことも困難であった。 このような問題は、 基板の表面を細胞非接着性と し、 任意の箇所を細胞接着性に改質、 変化させることによって、 解決す ると期待できるが、 このような技術は未だ報告、 あるいは発表されてい ない。
そこで、 この出願の発明は、 以上のとおりの事情に鑑みてなされたも のであって、従来技術の問題点を解決し、大掛かりな装置を必要とせず、 細胞接着性と細胞非接着性の領域を細胞の培養に先立って、 パターニン グする必要もなく、 人為的に細胞または組織の接着位置および伸長方向 の制御を可能とする培養制御装置とその方法を提供することを課題と している。 発明の開示
この出願の発明は、 前記の課題を解決するものとして、 第 1には、 細 胞または組織を培養し、 その際の細胞または組織の接着位置および伸長 方向を制御する培養制御装置であって、 細胞非接着性物質が固定化され た基板、 この基板近傍に配置された電極、 そしてこの電極の機能および 動作を制御するためのコンピュータとを有し、 この電極に酸化電位を印 加することによって、 電気化学的に活性酸化種が生成され、 基板に固定 された細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質させる; tとを特徴 とする培養制御装置を提供する。
またこの出願の発明は、 第 2には、 細胞非接着性物質が、 アルブミン であることを特徴とする培養制御装置を、 第 3には、 アルブミンが、 ゥ シ血清アルブミン (Bovine Serum Albumin ; BSA) 由来であることを特 徵とする培養制御装置を、 第 4には、 活性酸化種が、 ハロゲン化物ィォ ンを酸化させて生成された活性ハロゲン種であることを特徴とする培 養制御装置を、 第 5には、 活性ハロゲン種が、 次亜臭素酸.(HOBr) また は次亜塩素酸(H0C1)であることを特徴とする培養制御装置を提供する。 さらにまた、 この出願の発明は、 第 6には、 上記第 1から第 5の発明 のいずれかの培養制御装置を用いて、 細胞または組織を培養し、 その際 の細胞または組織の接着位置および伸長方向を制御する方法であって、 細胞非接着性物質が固定化された基板の近傍に電極が配置され、 またこ の電極の機能および動作を制御するためのコンピュータが電極と連結 設置され、 このコンピュータの制御下にある電極に酸化電位を印加する ことによって、 電気化学的に活性酸化種を生成させ、 基板に固定された 細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質させることによって、 細胞 または組織の接着位置および伸長方向を制御することを特徴とする制 御方法を提供し、 そして、 第 7には、 第 6の発明の制御方法を段階的に 行うことによって、さらに新たな細胞または組織を播種し、共培養して、 この培養に際した接着位置および伸長方向を制御することを特徵とす る制御方法を提供する。 図面の簡単な説明
図 1は、 BSAに対する次亜臭素酸ナトリゥムの効果を示した図であり、 aは細胞の培養状態を蛍光染色して確認した写真を、 bおよび cは表面 プリズモン測定の結果をそれぞれ示している。
図 2 aは、マイクロ電極で生成した HOBrを用いる基板の局所における BSA.を改質する様子を模式的に例示した図であり、 図 2 bは、 ΒΓ酸化パ ルス':酸化電位を電極に印加し、 碁板のアルブミンを改質した後に、 HeLa 細胞を培養した様子を示した写真と図である。
図 3は、 渦巻状に電極を 2次元走査して、 酸化パルス酸化電位を電極 に印加したじて、 基板に細胞を培養した様子を示した写真 ある。
図 4は、 酸化電位による基板上のアルブミンの改質前 (a) と改質後 (b) の後根神経節細胞の培養状態をそれぞれ示した写真である。
図 5は、 既に細胞を培養されている基板に対して、 局所的に酸化パル ス酸化電位を電極に印加して局所的に細胞非接着活性を改質させ、 この 箇所に培養細胞を播種 ·培養を行う工程を概略的に例示した図 )であ り、 その結果として、 HeLa細胞培養 2時間の様子を示した写真 (b)、 右 側細胞群のパターン培養前にカルセィン処理を行った場合の蛍光写真 図 (c:)、 HeLa細胞培養 24時間後の様子を示した写真 (d) である。
図 6 aは、 アルブミンを固定化した基板にスぺ一サ一を介して電極部 を備えた基板を設置し、 この電極部に酸化電位を印加から酸化パルスを 発生させ、 局所的に.アルブミンの細胞非接着活性を消失させ、 改質させ て、 培養細胞を培養する様子を模式的に例示した図であり、 図 6 bは、 使用した電極部の形状を示した写真であり、 図 6 c は、 図 6 b に示した 電極部付き基板を使用した場合の、 細胞培養の結果を示した写真である。 発明を実施するための最良の形態
この出願の発明は、 上記のとおりの特徴をもつものであるが、 以下に その実施の形態について詳しく説明する。
この出願の第 1の発明は、 大掛かりな装置を必要とすることなく、 細 胞ゃ組織の接着位置や伸長方向等を人為的に制御することができる培 養制御装置である。 この培養制御装置では、 培養細'胞.や組織が足場等に 接着することを阻害する活性を有する細胞非接着性物質を、 疎水化相互 作用を利用して基板に固定化し、 またマイクロ電極等の電極をこの基板 近傍に配置させている。 基板としては、 半導体やガラス薄板等が利用す ることができ、. 特段限定されるものではない。 また、 電極は、 任意に配 置変更することができ、 その移動や動作等は、 電極と連結されているコ ンピュー夕によって制御することができる。
そして、 このコンピュータの制御下にある電極に酸化電位を印加する ことによって、 電気化学的に活性酸化種を局所的に生成させることがで きる。 この活性化種によって、 細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと 改質することができる。 すなわち、 基板の任意の箇所で、 電極に酸化電 位 (あるいは、 印加時間が短いのなら酸化パルスともいうことがある) を印加することによって、 活性酸化種が生成され、 その箇所のみを細胞 接着性物質に改質させることができ、 細胞、 あるいは組織が足場に接着 することができるようになる。 この電極のサイズは、 小さいため、 これ ら一連の反応は、 上記のとおり局所的に行われる。 .
なお、 細胞接着面積は、 電極と基板間の距離、 また電極反応の時間依 存しており、 電極先端で生成された活性化学種の拡散供給に支配されて いる。
この出願における 「細胞」 とは、 いかなる由来の培養細胞でもよく、 たとえば植物細胞、 昆虫細胞、 動物細胞があり、 また異種由来の細胞同 士あるいは細胞とコラーゲンゲル膜、 繭糸、 ナイロンメッシュ等の非細 胞との融合細胞でもよい。 もちろん、 初代細胞や株化細胞でもよい。 特 に動物細胞であることが好ましい。 さらに、 動物細胞における初代細胞 としでは、 ニヮトリ胚由来細胞(PSG)、 ラット初代心筋細胞、 ラット初 代肝細胞、 マウス初代骨髄細胞、 ブタ初代肝細胞、',ゥシ血管内皮細胞、 七卜初代臍帯血細胞'、 ヒト初代骨髄造血細胞、 後根神経節細胞(DRG)等 のヒト初代神経細胞等が例示される。 また、 株化細胞では、 チヤィニー ズ八ムスター卵巣細胞由来の CH0細胞、ヒト子宮ガン由来の. HeLa細胞、 ヒト肝ガン由来の Huli7細胞や HepG2細胞等が例示できる:。.'また、 これ ら細胞にプラスミ ド導入やウィルス感染等の遺伝子操作により得られ た細胞もこの出願の発明に用いることができる。
また、 細胞は、 接着性細胞あるいは浮遊性細胞でもよいが、 接着性細 胞であることが、 この出願の発明の効果をより顕著に得ることができる ため、 好ましい。
一方、 「組織」 とは、 たとえば肝臓、 心臓、 腎臓、 皮膚、骨、 軟骨、骨 髄等や、 これら例示した組織から派生して形成された組織等が挙げられ る。
この出願における、 細胞非接着性物質とは、 多くの細胞や組織は、 自 身が増殖 '伸長するためには、 足場に接着することが多く、 この接着を 阻害する非接着活性を有する物質のことを指す。 そこで、.この出願の発 明の第 2の発明は、 上記の培養制御装置において、 細胞非接着性物質と してアルブミンを用いた場合、 アルブミンの改質反応自体の速度はきわ めて高いため、 神経細胞、 心筋細胞、 内皮細胞等多くの培養細胞の接着 誘導が可能となり、 好ましい態様としている。 さらに、 第 3の発明とし て、'このアルブミンが、ゥシ血清アルブミン(Bovine Serum Albumin ; BSA) 由来であることを特徴とする培養制御装置を提供する。 もちろん、 細胞 非接着物質は、 アルブミンに限定されるものではなく、 細胞が、 基板、 すなわち足場に接着することを防ぐ活性を有するものであれば、 いかな るものでもよい。 アルブミンの種類においても、 ゥシ胎児血清(Fe t al Bovine Serum; FBS)、 卵白中に含有するオボアルブミン、 乳中のラクト アルブミン等を例示することができる。
. この出願の発明は、 変性剤や活性酸化種等を用いることによって、 ァ . ルブミン等の細胞非接着性物質の非接着活性を消失させ、 細胞や組織が 足場に接着することができるようになる。 すなわち、 細胞接着性物質へ と改質することができる。 なお、 変性剤としては、 グァニジン塩酸等が 例示できる。
この出願の発明は、 上記の通り変性剤あるいは活性酸化種いずれも使 用することができるが、 活性酸化種を使用することが好ましい。 すなわ ち、 第 4の発明として、 活性酸化種として、 ハロゲン化物イオンを酸化 させて生成された活性ハロゲン種であることを特徴とする培養制御装 置を提供する。 「ハロゲン化物イオン」 は、 周期表 17族 (7B) に属する ハロゲン元素のイオンのことであり、 いずれのハロゲン化物イオンも利 用することができる。 具体的には、 フッ素(F)、 塩素(Cl)、 臭素(Br)、 ヨウ素(I)またはァス夕チオン(At)のことである。 これら活性ハロゲン 種は、 次亜臭素酸.(HOBr) または次亜塩素酸 (H0C1) であることが好ま しく、 第 5の発明の培養制御装置として提供することができる。
さらにまた、第 6の発明として、上記の発明の培養制御装置を用いて、 細胞または組織を培養し、 その際の細胞または組織の接着位置および伸 長方向を制御する方法を提供する。 この制御方法は、 アルブミン等の細 胞非接着性物質が固定化された基板の近傍に電極が配置されており、 こ の電極の動作を制御するためのコンピュータが電極と連結設置されて いる。 そして、 このコンピュータの制御下にある電極に酸化電位を印加 することによって、 電気化学的に活性酸化種を局所的に生成させ、 細胞 非接着性物質を細胞接着性物質へと改質させることができる。 これによ つて:、 細胞または組織の接着位置および俾長方向を制御することができ る。
そして、 第 7の発明として、 第 6の発明の制御方法を段階的に行.うこ とを特徴とする制御方法を提供することができる。 この制御方法の場合 には、 さら 4こ新たな細胞または組織を播種し、 先に培養 ている細胞ま たは組織と共培養して、 この培養に際した接着位置および伸長方向を制 御することができる。 すなわち、 既に細胞や組織が培養されている基板 に対して、 再び細胞や組織が培養されていない任意の箇所に電極を 2次 元走査し、 そして酸化電位 (酸化パルス等) を電極に印加して、 活性酸 化種を生成させる。 この活性酸化種が、 再び基板の任意の箇所(局所的) の細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質し、 そこに新たな培養細 胞あるいは組織を播種することによって、 パターン培養を行うことがで きる。 この際の新たに播種する細胞や組織の種類や由来は、 特に限定さ れるものではなく、 先に培養されている細胞種や組織由来とは、 異なる ものでもよい。 研究、 実験等の目的に合わせて、 細胞や組織の種類や由 来は、 適宜に採択することができる。 .
以上のような、 この出願の発明によって、 大掛かりな装置を必要とせ ず、 細胞接着性と細胞非接着性の領域を細胞の培養に先立って、 パター ニングする必要もなく、 人為的に細胞または組織の接着位置および伸長 方向の制御を可能とする培養制御装置とその方法が実現されることと なり、 医用工学やセンサ工学等の広い分野領域に革新的なツールとして 提供することができ、 産業的にも、 経済的にも大きな効果をもたらすこ とが期待することができる。
以下に実施例を説明し、 さらに詳しくこの出願の発明について説明す る。 もちろん、 以下の例によって発明が限定されることはない。 実施例
実施例 1 :基板の前処理
ガラス板を基板として用いた。 この基板を洗浄し、 lOnM n-ォク夕デ シルトリ Q小キシシラン _ ベンゼン溶液に 2時間浸し 基板表面を疎水 化させた。 :.次に、 ゥシ血清アルブミン(BSA)を含むリン酸バッファー (PBS)溶液(0. 5mgから 10mg mじ1、 pH 7. 4) に 30分間浸すことによって、 BSAを疎水化相互作用によって、 基板表面に吸着固定させた。 実施例 2 : BSAに対する次亜臭素酸ナトリウムの効果
( 1 ) 培養細胞を用いた検討
基板に固定化された BSA に対する次亜臭素酸ナトリウム (NaBrO) の 効果を評価した。 NaBrO は、 弱酸によって容易に分解され、 強い酸化力 を有する次亜臭素酸 (HBrO) を遊離するという特徴をもつ。 基板全面に BSA を固定化した基板に、 基板の任意の箇所を前記の特徴をもつ NaBrO 溶液 (有効臭素 9¾の NaBrOを PBSで 10倍希釈した溶液) に浸した。 次 に、 培養細胞として HeLa細胞をこの基板上に播種し、 培養を行った。 結果は、 図 1 a に示したとおりである。 公知の方法で、 蛍光染色を行 つて、確認した。破線の左側は、 NaBrO処理を行っていないものであり、 破線の右側は、 NaBrO処理を行ったものである。 NaBrO処理を行うこと によって、 HeLa細胞は基板表面に接着し、 培養されている。 これは、 す なわち、 BSAの細胞非接着性の活性が失われ、 細胞接着性へと改質され たことを意味すると考えられる。
( 2 ) 表面プラズモン(SPR)測定
BSA に対する次亜臭素酸ナトリゥムの効果を表面プラズモン(SPR)測 定を表面プラズモンバイオセンサ (SPR 670M、 日本レーザ一電子) を用 いて評価した。 基板全面に BSAを固定化した後に、 ·血清を含有する培養 液を流すと :、 図 l b に示したとおり、 BSA 固定化後のシグナルの基準で ある共鳴角度が増加した。 一方、 BSAを固定化した基板に. NaBrO溶液を 接触させると、 図 l c のとおり、 共鳴角度の減少が観測され、 さらに血 清を含む培養液を接触させると、 共鳴角度が増加するという結果が確認 された。
このような結果から、 基板に固定化された BSAは、 NaBrO溶液 (すな わち、 HBrO) で酸化されることで、 血清タンパク質が基板に吸着しやす くなると考えることができる。 すなわち、 血清中に含まれるフイブロネ クチン(FN)やラミニン(LN)等の細胞接着性物質 (この場合、 細胞接着性 タンパク質) が基板に接着することで、 細胞の基板への接着が促進され ることと考えられる。
なお、 図には示していないが、 BSA等の細胞非接着性物質が固定化さ れている基板を、 塩酸グァニジン等の変性剤の水溶液にさらすことによ つても、 BSAの細胞非接着活性が消失し、 培養細胞が基板表面に接着、 増殖することができる。 .
実施例 3 :電気化学的手法の利用
( 1 ) 電極の作製
活性ハロゲン種の生成に用いた電極はマイクロ電極として作製した。 電解エッチングにより細線化した白金(Pt)線をガラスキヤビラリ一に 挿入し、 加熱することによって、 ガラスを融解し、 キヤビラリ一内に Pt 線を封入した。 次に、 キヤビラリ一先端を研磨することによって、 Pt部 を露出させ、 Ptマイクロディスク電極として、 作製した。 4mM フエロシ アン化カリウム溶液中で得られてポルタモグラフから、 電極半径は 15 Ai mとした。また、絶縁ガラス部分を含むチップ径:は、約. とした。
( 2 ) 電極の操作、'制御
作製された電極は、 基板近傍に、 かつ、 コンビユー夕の制御の下にな るよう設置じた。 すなわち、 電極位置は、 コンピュータの.制御下にある ステツピン <グモ一夕一駆動型 xyzステージにマイク口電極を固定して用 いた。 なお、' 参照極として、 Ag/AgC l電極を用い、 ハロゲン化物イオン の酸化電流はコンピュータにて制御した。
図 2 aは、マイクロ電極で生成した HOBrを用いる基板の局所を BSAを 改質する様子を模式的に例示した図であり、 図 2 bは、 Br—酸化電位を印 加した後に、 HeLa細胞を培養した様子を示した写真と図である。
図 2 a に例示したように、 実施例 1で作製した、 BSA を固定化した基 板を 25mM KBr、 0. lM KC1、 0. 1M リン酸バッファ一 (pH 7. 5) を含有す る水溶液中に浸し、マイクロ電極一基板間の距離を (!〜 5 mに保持した。 そして、 1. 7Vの ΒΓ酸化電位を電極に印加することで、 基板局所に HOBr が生成され、 基板上の BSAの細胞非接着活性を細胞接着性へと改質させ た。
結果は、 図 2 bに示したとおりである。 電極に ΒΓ酸化電位を 60秒間 印加し、 BSAが固定化された基板に局所的に配置、 走査した。 そして、 培養細胞として HeLa細胞を播種 ·培養した。 ΒΓ酸化電位を印加された 電極を配置、 走査した箇所のみに HeLa細胞を育成することができた。 なお、 HOC 1を用いて、 基板に固定されている細胞非接着性物質 (実 施例においては BSA)を細胞接着性物質に改質する場合には、 0. 1M KC1、 0. 1M リン酸バッファ一 (pH 7. 5) を含む水溶液中に浸し、 1. 9V の C1一 酸化電位を電極に印加する。
実施例 4 :電極 2次元移動による培養細胞における培養への効果
実施例 3 ( 2 ) に.例示したと同様に、 マイクロ電極および BSA固定化 '済み基板を設置した。そして、 ΒΓ酸化電位を基板電極に印加した状態を 保持したまま電極を 1250 i m/sの速度で、 2次元走査して、 BSAの細胞 非接着活性を細胞接着性に改質させた。 この時、 電極の移動速度に依存 してパターン幅が変化し、 電極を高速移動することによって単一細胞の 配列を形成させることができる。 この電極の移動は、 コンピュータの制 御下で行われ、 任意のパターン培養を行うことができる。 この特徴を利 用することによって、 神経細胞の場合には、 軸索の伸長方向も制御する ことがで.きる。 結果は、 図 3および図 4に示したとおりであった。 図 3は、 渦巻状に 電極を 2次元走査し BSAを改質し、 培養細胞として HeLa細胞を播種 · 培養した様子を示した写真である。 この図 3に示したとおり、 HeLa細胞 は、 渦巻状に接着し、 増殖した。
また、図 4 aは後根神経節細胞(DRG)を通常の方法で培養した様子を示 した写真であり、 図 4 bは BSAを改質した基板に DRGを播種 '培養した 結果を示した写真である。 改質を行ってない場合は、 図 4a のように、 無秩序に増殖し、 その一方で図 4 b に示したとおり、 改質行った場合に おいては、 改質を行った箇所に沿って軸索が伸長することが確認された。
このように、電極電位を保持しながら、電極を任意のパターン (形状) で 2次元走査することによって、 そのパターン (形状) に沿って細胞を 培養することができることが確認された。
実施例 5 :培養細胞の再播種
図 5 a に、 既に細胞を培養されている基板に対して、 実施例 3 ( 2 ) の操作を行い、 局所的に細胞非接着活性を改質させ、 この箇所に培養細 胞を播種 ·培養を行う工程を概略的に例示した。
この図 5 a に例示したとおり、 実施例 3 ( 2 ) の電極操作を繰り返す ことによって、 既に培養細胞が培養されている基板であっても、 任意の 箇所に後から別の培養細胞を播種 ·培養することができる。 .もちろん、 このような電極操作を段階的に繰り返すことによって、 多段階的に培養 細胞 (異種の細胞も) を播種して、 培養することができる。' .
結果は、 図 5 b、 cおよび dに示したとおりである。 図 5 bは、 HeLa細 胞を 2つの群に分け、 パターン培養したものである。 また、 図 5 cに示 したように、 右側の細胞集団のパターン培養を行う前に、 力ルセイン処 理を行っているため、 左側の細胞集団のみが蛍光染色されることが確認 された。 図 5 d は、 培養 24 時間後の状態を示した写真である。 この図 5dに示したとおり、電極操作による局所的な改質をした箇所のみに円形 に細胞集団が培養されていることが確認された。
実施例 6 :アルブミン固定基板と基板電極の利用
図 6 a に例示したとおり、 BSA を固定化した基板にスぺーサーを介し て電極部を備えた基板を設置し、 電極部から実施例 3 ( 2 ) のように活 性八ロゲン種を発生させ、 この電極部に対応する箇所のみを BSAの細胞 非接着活性を消失させ、 改質させて、 培養細胞を培養した。
結果は、 図 6 bおよび図 6 cに示したとおりであった。 図 6 bに示した 太線箇所に電極部を配置させており、 この電極部を有する基板を用いて、 ΒΓ酸化電位を 10秒間印加させた。 次いで、 HeLa細胞をこの改質された BSA 固定基板に播種し、 培養を行った。 図 6 c のとおり、 電極部の形状 に沿って、 培養細胞 (本実施例では、 HeLa細胞) が接着、 増殖され、 誘 導されることが確認された。 産業上の利用可能性
この出願の発明によって、. 大掛かりな装置を必要とせず、 細胞接着性 と細胞非接着性の領域を細胞の培養に先立って、 'パターニングする必要 も.なく、 人為的に細胞または組織の接着位置および伸長方向の制御を可 能とする培養制御装置とその方法が提供される。

Claims

請求の範囲
1 . 細胞または組織を培養し、 その際の細胞または組織の接着位置お よび伸長方向を制御する培養制御装置であって、 細胞非接着性物質が固 定化された基板、 この基板近傍に配置された電極、 そしてこの電極の機 能および動作を制御するためのコンピュータとを有し、 この電極に酸化 電位を印加することによって、 電気化学的に活性酸化種が生成され、 基 板に固定された細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質させるこ とを特徴とする培養制御装置。
2 . 細胞非接着性物質が、 アルブミンであることを特徴とする請求項 1記載の培養制御装置。
3 . アルブミンが、 ゥシ血清アルブミン (Bovine Serum Albumin ; BSA) 由来であることを特徵とする請求項 2記載の培養制御装置。
4 . 活性酸化種が、 ハロゲン化物イオンを酸化させて生成された活性 ハロゲン種であることを特徴とする請求項 1から 3いずれかに記載の 培養制御装置。
5 . 活性ハロゲン種が、 次亜臭素酸 (HOBr) または次亜塩素酸 (H0C 1). であることを.特徴とする請求項 4記載の培養制御装置。
6 . 請求項, 1.から 5いずれかに記載の培養制御装置を用いて、 細胞ま たは組織を培養し、 その際の細胞または組織の接着位置おょぴ伸長方向 を制御する方法であって、 細胞非接着性物質が固定化された基板の近傍 に電極が配置され、 またこの電極の機能および動作を制御するためのコ ンピュ一夕が電極と連結設置され、 このコンピュータの制御下にある電 極に酸化電位を印加することによって、 電気化学的に活性酸化種を生成 させ、 基板に固定された細胞非接着性物質を細胞接着性物質へと改質さ せることによって、 細胞または組織の接着位置および伸長方向を制御す ることを特徵とする制御方法。
7 . 請求項 6記載の制御方法を段階的に行うことによって、 さらに新 たな細胞または組織を播種し、 共培養して、 この培養に際した接着位置 および伸長方向を制御することを特徴とする制御方法。
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