WO2004087395A1 - 成形同時絵付け用金型 - Google Patents

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Mitsuhiro Ozawa
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Abstract

 金型製造時においては安価、短納期を実現でき、また成形時においては安定して量産することができる成形同時絵付け用金型である。絵付け用フィルム(13)を挿入すべき成形用のキャビティ(28,58,128,138)が固定側および可動側の取り付け台(7,10,107,110)に取付けられたキャビティ形成ブロック(3,21,121,131)によって構成される成形同時絵付け用金型において、取り付け台にはキャビティ形成ブロックが嵌め込まれるポケットが設けられておらず、取り付け台とキャビティ形成ブロックとが両者の接触面のうち一方に設置された係合突起部(4,44,104,144)と他方に穿たれた係合凹部(5,105)により位置決めされて取り付けられており、かつキャビティ形成ブロックの周囲に複数の型締め力受け部(6a,6b,112a,112b)がフィルム通過領域の外側に設置されている。

Description

明 細 書 成形同時絵付け用金型 技術分野
本発明は、 金型製造時においては安価、 短納期を実現でき、 また成形時におい ては熱効率に優れた成形同時絵付け用金型に関するものである。 背景技術
従来、 樹脂からなる成形品表面を装飾する方法として、 印刷等の施された絵付 け用フィルムを連続して金型内に送り込み、 成形時の樹脂圧力と熱により印刷層 を成形品表面に一体化させる成形同時絵付け法がある。 使用される成形同時絵付 け用金型としては、 一般の成形金型の標準的な形式に準じて、 モールドベースと 呼ばれる金型部品供給メ一力一にとっての規格品を利用し、 該モールドベースの 金型分離面 (パーティング面)に成形用のキヤビティを形成する。 キヤビティの形 成は、 具体的には可動側取り付け台 5 7および固定側取り付け台 6 0の対向面に それぞれ凹加工、 いわゆるポケット 6 2を付す加工を施し (例えば、 特開平 2 0 0 1 - 1 3 7 6号公報、 第 1 , 2図参照。 ) 、 当該ポケット 6 2に入れ子 5 3 , 5 4を嵌め込み、 この入れ子 5 3, 5 4及ぴポケットの周囲壁によってパーティ ング面を構成するものが多く見られる (図 2 4 A、 図 2 4 B参照) 。
ところで、 従来の成形同時絵付け用金型 5 1、 5 2では、 入れ子 5 3, 5 4を 装着するポケット 6 2は窪み加工により形成されているため、 取り付け台 5 7 , 6 0に設けられたボケットの底部を精度よく加工するのが難しく、 ポケット 6 2 に装着時において、 可動側の入れ子 5 3及び固定側の入れ子 5 4の対向面同士を 平行に保持することは容易ではなかった。 入れ子 5 3, 5 4の対向面同士を精密 に平行にできないと、 得られる成形品に樹脂バリが発生し、 また絵付け用フィル ムを金型に挟み込むためにエアやガスの排出不良が製品にフィルムシヮゃインキ 付き不良などの問題も引き起こす原因となり、 さらには、 型締め時に入れ子 5 3, 5 4同士が衝突して破損するという問題がある。 このような問題を防止するために、 ポケット 6 2を精度よく加工するために充 分な時間が必要となり、 金型製造に長期間を要し短納期することが困難となる。 また、 時間をかけてポケット加工をすれば、 その分だけ金型の製造コストも高く なる。
さらに、 一般には、 一度に成形する成形品の数ゃ大きさによって入れ子 5 3,
5 4に最低限必要な寸法は変化する。 しカゝし、 従来の成形同時絵付け用金型では、 入れ子 5 3 , 5 4とポケット 6 2の大きさは合致するように形成されなければな らない。 そのため、 入れ子 5 3 , 5 4の寸法が変化すれば、 その都度、 その新し い寸法の入れ子 5 3 , 5 4に合わせたポケット 6 2を有する金型構成部材 (取り 付け台) を新たに準備する必要がある。 もちろん、 モールドベースに施すポケッ ト加工の寸法を大きめにして固定とすれば、 入れ子 5 3, 5 4以外の金型構成部 材 (取り付け台) を共用することができるが、 大きめのポケット 6 2のサイズに 寸法を合わせた入れ子 5 3, 5 4にしなければならず、 不要な部分を含むことに なり、 入れ子 5 3 , 5 4について無駄に材料を用いなければならない。 また、 絵 付け用フィルム 1 3も当該不要な部分を含む入れ子の大きさに合わせる必要があ り、 絵付け用フィルムにフィルム送り方向に絵柄を設ける絵柄間のピッチゃ絵付 け用フィルムの幅方向寸法も大きくせざるを得ず、 絵付け用フィルムの無駄も多 くなる。
また、 入れ子 5 3, 5 4をポケット 6 2内に嵌め込んでいるので、 入れ子の熱 が入れ子 5 3, 5 4の側面から可動側取り付け台 5 1および固定側取り付け台 5 2のポケットの周囲壁 5 6 , 6 6に熱伝導するため、 金型 5 1 , 5 2の熱効率が 悪くなる。 その結果、 成形サイクルが長くなる。 また、 金型 5 1 , 5 2の温度調 節が難しくなるため、 溶融樹脂材料の流動 ·固化 ·収縮■結晶化などに及ぼす影 響は極めて大きく、 この影響は成形品の強さ、 表面性状、 収縮量,反り ·捩れな どの変形等、 成形品の種々の性能に及ぶことになる。
また、 成形にあたり短時間にキヤビティ ■スプルー ·ランナ内のエアを榭脂材 料に置き換えることと、 樹脂材料が持込むガスを排出することが重要であるが、 入れ子 5 3 , 5 4をポケット 6 2内に嵌め込んでいるので、 当該ポケットを構成 する周囲壁 5 6, 6 6によって、 エア抜きやガス抜きの際のスムーズなガスの排 出が妨げられる。 その結果、 絵付け成形品にガス焼けや皺が生じたり、 絵付けフ イノレム 1 3と成形品との密着不良が生じたりする原因となる。
さらに、 ポケットの周囲壁 5 6 , 6 6及び入れ子は 2つの金型が閉じた状態に おいて互いに接触するパーティング面を構成するため、 両金型の間に挟まれる絵 付け用フィルムに金型の型締め力が加わり、 絵付け用フィルムを損傷する。 さら に、 上記のようにポケットの底面が精度よく加工されていない場合は、 入れ子が しっかりと位置決めできないため、 入れ子の表面のコーナー部が絵付け用フィル ムに接触する場合があり、 この場合は絵付け用フィルムの破れなどの原因となる。 従って、 本発明の目的は、 上記問題点を解決するものであって、 金型製造時に おいては安価、 短納期を実現でき、 また成形時においては安定した量産に寄与す る入れ子形式の成形同時絵付け用金型を提供することである。 発明の開示
本発明は、 前記目的を達成するため、 以下のように構成している。
本発明の第 1態様によれば、 固定側金型および可動側金型を備え、 その少なく とも一方の金型が、 成形用のキヤビティが設けられたキヤビティ形成プロックと、 前記キヤビティ形成ブロックを取り付ける取り付け台とを有し、 絵付け用フィル ムの絵柄が前記キヤビティに位置した状態で前記絵付け用フィルムを両金型で挟 み、 前記キヤビティに溶融樹脂を射出して成形品を成形する成形同時絵付け用金 型において、 前記取り付け台は、 他方の金型に対向する面に前記絵付け用フィル ムの通過領域に重なるように位置し平滑に形成されかつ前記キヤビティ形成プロ ックを取り付けるための取り付け面と、 前記絵付け用フィルムの通過領域及ぴ前 記取り付け面の外に一方の金型の前記絵付けフィルムの通過方向沿いの中心線に 対して略対称に設けられた型締め力受け部とを備え、 前記取り付け台及ぴ前記キ ャビティ形成ブロックの一方に設けられた係合突起部と、 他方に設けられかつ前 記係合突起部と係合する係合凹部とを備え、 前記係合突起部と係合凹部が係合す ることによつて前記キヤビティ形成ブロックを前記取り付け台の取り付け面に位 置決めして、 前記キヤビティ形成プロックを前記取り付け台に取り付ける成形同 B寺絵付け用金型を提供する。 本発明の第 2態様によれば、 前記係合突起部及び係合凹部は、 一方が前記取り 付け台の取り付け面に、 他方が前記キヤビティ形成プロックの前記キヤビティ形 側の面に対して裏面側に設けられ、 前記係合凹部は、 前記取り付け面又は裏面側 において、 前記溶融樹脂が前記キヤビティ内に射出される前記取り付け台に設け られた射出口又は前記射出口から前記キヤビティに前記溶融樹脂を供給する前記 キヤビティ形成プロックのスプル一が設けられた位置又はその位置に対応する位 置から略放射方向に長い長穴形状に形成され、 前記キヤビティ形成プロックの前 記取り付け台への取り付け時に前記係合凹部の長手方向の内側壁が前記係合突起 部と接触するように構成されている第 1態様の成形同時絵付け用金型を提供する。 本発明の第 3態様によれば、 前記係合突起部は、 前記取り付け面に設けられ、 前記係合囬部は、 前記裏面側に設けられている第 2態様の成形同時絵付け用金型 を提供する。
本発明の第 4態様によれば、 前記両金型が閉じた状態において、 前記絵付け用 フィルムを挟むための隙間を前記絵付け用フィルムの通過領域内に備える第 1態 様の成形同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 5態様によれば、 前記隙間は、 前記一方の金型の前記キヤビティ形 成プロックの前記キヤビティ形成側の表面が前記型締め力受け部の他方の金型と の対向面よりも前記取り付け面からみて低く設けられることにより形成される第
4態様の成形同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 6態様によれば、 前記隙間は、 前記両金型の型締め力が前記絵付け 用フィルムに及ばないような寸法に形成されている第 4態様又は第 5態様の成形 同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 7態様によれば、 前記隙間は、 前記絵付け用フィルムの厚みと略同 じ寸法に形成されている、 第 4態様又は第 5態様の成形同時絵付け金型を提供す る。
本発明の第 8態様によれば、 前記取り付け面は、 前記取り付け台の他方の金型 に対向する面に設けられ、 前記取り付け面とともに平滑加工された平滑加工用面 と同じ面上に設けられている、 第 1態様の成形同時絵付け金型を提供する。
本発明の第 9態様によれば、 前記型締め力受け部が、 前記取り付け台と一体的 に形成されたものである第 1態様の成形同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 1 0態様によれば、 さらに前記絵付け用フィルムの絵柄を前記キヤ ビティ内に位置させた状態で前記絵付け用フィルムを保持するクランプを前記可 動側の金型に備え、 前記クランプが前記キヤビティ形成プロックに対して支持さ れている第 1態様の成形同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 1 1態様によれば、 さらに前記絵付け用フィルムの絵柄を前記キヤ ビティ内に位置させた状態で前記絵付け用フィルムを保持するクランプを前記可 動側の金型に備え、 前記クランプが前記型締め力受け部に対して支持されている、 第 1態様の成形同時絵付け用金型を提供する。
本発明の第 1 2態様によれば、 前記キヤビティ形成ブロックは、 前記キヤビテ ィ内に射出された溶融樹脂を冷却する冷却水用配管を備え、 前記冷却水用配管は、 冷却水の供給装置と直結する第 1態様に記載の成形同時絵付け用金型を提供する。 本発明の第 1 3態様によれば、 前記型締め力受け部は前記キヤビティ形成プロ ックと隙間をおいて設けられる、 第 1態様の成形同時絵付け用金型を提供する。 本発明によれば、 キヤビティ形成プロックの嵌め込まれるポケットが取り付け 台に設けられておらず、 取り付け台とキヤビティ形成プロックとが両者の一方に 設置された係合突起部と他方に設けられた係合凹部の係合により位置決めされて 取り付けられ、 かつキヤビティ形成プロックの周囲に複数の型締め力受け部が部 分的に設置されており、 枠形状になっていないため、 型締め力受け部が設けられ ていない隙間を利用して取り付け面の平滑処理をすることができるので、 窪み処 理を行う必要がなく、 取り付け面の平滑処理が容易となる。 したがって、 金型製 造に要する時間を短縮することができ、 安価、 短納期を実現でき、 また成形時に おいては安定した量産に寄与する。 また、 取り付け面を平滑加工用面と同一面上 に構成すれば、 その平滑加工用面により平滑加工を行う面の端がオープンになり、 当該取り付け面と平滑加工用面を一括して加工することができるため、 平滑加工 をさらに容易にすることができる。
また、 キヤビティ形成プロ Vクを絵付け用フィルムの通過領域に設けるととも に、 絵付け用フィルムの通過領域及び取り付け面の外に型締め力受け部を設ける ため、 両金型が閉じた場合に、 型締め力が絵付け用フィルムにかかることがない。 したがって、 成形同時絵付け時においてフィルムの損傷を起こすことがない。 ま た、 キヤビティ形成ブロックは、 ポケットではなく、 係合突起部と係合凹部によ り取り付け台に取り付けられるため、 取り付け台の取り付け面を平滑にして、 キ ャビティ形成プロックを互いに平行に配置することができる。 したがって成形品 のバリの発生などの問題を防止することができ、 また、 キヤビティ内などに存在 するガスの排出をスムーズに行うことができる。
さらに、 型締め力受け部がキヤビティ形成プロックの外側に存在し枠形状に設 ける必要がないため、 また好ましくは、 キヤビティ形成プロックとの間に隙間を 設けることにより、 両者の接触部位を少なくすることができ、 キヤビティ形成ブ ロックの熱が他の部材に熱伝導する量を少なくすることができる。 よって、 金型 の温度調整などの温度調節が容易となる。 図面の簡単な説明
本発明のこれらと他の目的と特徴は、 添付された図面についての好まし!/ヽ実施 形態に関連した次の記述から明らかになる。 この図面においては、
図 1は、 本発明の第 1実施形態にかかる成形同時絵付け用金型が搭載される成 形同時絵付け装置の概略構成を示す図であり、
図 2 Aは、 図 1の成形同時絵付け装置において用いられる絵付け用フィルムの 外観構成を示す図であり、
図 2 Bは、 図 2 Aの A— A断面概略図であり、
図 3 A, 3 B, 3 Cは、 それぞれ図 1の成形同時絵付け装置における成形同時 絵付けの工程を示す模式図であり、
図 4は、 図 3 A, 3 B , 3 Cの成形同時絵付けにより成形された成形品の断面 構成を示す図であり、
図 5は、 本発明における第 1実施形態の成形同時絵付け用金型の可動側金型の 構成を示す斜視図であり、
図 6は、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型の組み立て分解斜視図であ り、
図 7 A, 図 7 Bは、 それぞれ図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型のクラ ンプの動作を示す斜視図であり、
図 8 Aは、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型に用いられるキヤビティ 形成プロックのキヤビティ形成側面から見た斜視図であり、
図 8 Bは、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型に用いられるキヤビティ 形成ブロックの裏面側から見た斜視図であり、
図 9は、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型に用いられる取り付け台の 斜視図であり、
図 1 0は、 図 9の取り付け台の組み立て分解斜視図であり、
図 1 1は、 図 9の取り付け台の部分拡大図であり、
図 1 2 Aは、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型と絵付け用フィルムの 位置関係を示す図であり、
図 1 2 Bは、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型の変形例にかかる可動 側金型と絵付け用フィルムの位置関係を示す図であり、
図 1 3 Aは、 図 5の成形同時絵付け用金型の可動側金型のキヤビティ形成プロ ックと取り付け台との係合状態を説明するための図であり、
図 1 3 B , 1 3 C , 1 3 D , 1 3 Eは、 それぞれ可動側金型のキヤビティ形成 ブロックと取り付け台との係合のための機構の他の構成例を示す図であり、 図 1 4は、 本発明における第 1実施形態の成形同時絵付け用金型の固定側金型 の構成を示す斜視図であり、
図 1 5は、 図 1 4の固定側金型の組み立て分解斜視図であり、
図 1 6は、 本発明における第 1実施形態の成形同時絵付け用金型の固定側金型 の変形例の構成を示す斜視図であり、
図 1 7 Aは、 図 5の可動側金型と図 1 4の固定側金型の接合状態を示す斜視図 であり、
図 1 7 Bは、 図 5の可動側金型と図 1 4の固定側金型の接合状態を示す一部断 面側面図であり、
図 1 7 Cは、 図 1 7 Bの部分拡大図であり、
図 1 8 Aは、 図 5の可動側金型に図 8 A, 8 Bに示すキヤビティ形成プロック とは別のキヤビティ形成プロックを取り付けるための取り付け台の構成を示す図 であり、
図 1 8 Bは、 図 1 8 Aの取り付け台に図 8 A, 8 Bに示すキヤビティ形成ブロ ックとは前記別のキヤビティ形成プロックを取り付けた状態を示す図であり、 図 1 8 Cは、 図 5の可動側金型に図 8 A, 8 Bに示すキヤビティ形成プロック とはさらに別のキヤビティ形成ブ口ックを取り付けるための可動側取り付け台の 変形例にかかる取り付け台の構成を示す図であり、
図 1 9は、 本発明における第 2実施形態の成形同時絵付け用金型の可動側金型 の構成を示す斜視図であり、
図 2 0は、 図 1 9の成形同時絵付け用金型の可動側金型の組み立て分解斜視図 であり、
図 2 1は、 図 2 0の C— C断面図であり、
図 2 2は、 図 1 9の可動側金型と絵付け用フィルムの位置関係を示す図であり、 図 2 3は、 本発明における第 2実施形態の成形同時絵付け用金型の固定側金型 の構成を示す斜視図であり、
図 2 4 Aは、 従来技術に係る成形同時絵付け用金型の可動側金型を示す斜視図 であり、
図 2 4 Bは、 従来技術に係る成形同時絵付け用金型の固定側金型を示す斜視図 である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の記述を続ける前に、 添付図面において同じ部品については同じ参照符 号を付している。
以下、 図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第 1実施形態)
図 1は、 本発明の第 1実施形態にかかる成形同時絵付け用金型が搭載される成 形同時絵付け装置の概略構成を示す図である。 図 1に示すように、 成形同時絵付 け装置 2 0 0は、 可動盤 2 0 1に取付けた可動側金型 1と固定盤 2 0 2に取付け た固定側金型 2と両金型間に形成されるキヤビティに溶融樹脂を射出する射出ノ ズル 2 0 5を備える。 この実施の形態では固定盤 2 0 2は架台 2 0 6に固定され、 この固定盤 1に固 定されたタイバー 2 0 4によって可動盤 2 0 1が案内され固定盤 2 0 2に離接可 能に移動する。
可動盤 2 0 1を移動することで固定側金型 2のパーティング面と可動側金型 1 のパーティング面が圧接し、 金型の成形部 (固定側金型 2のキヤビティ 5 8と可 動側金型 1のキヤビティ 2 8 ) でキヤビティを形成した型閉じ状態と、 両金型の パーティング面が離隔した型開き状態となる。
また、 基本的には固定側金型 2と可動側金型 1を用い当該 2つの金型でキヤビ ティを形成するが、 例えば、 両金型に挟まれてキヤビティを形成する中間金型な どの附随的な部材を用いることもできる。
前記可動盤 1にはフィルム送り出し装置 2 1 0とフィルム卷取り装置2 1 1が 設けられている。 フィルム送り出し装置 2 1 0とフィルム卷取り装置 2 1 1は、 絵付け用フイノレム 1 3を可動側金型 1の成形部 2 8に対して移動 (絵付け用フィ ルム 1 3の長手方向に移動) させる。
絵付け用フィルム 1 3は可動側金型 1のパーティング面と離隔し、 かつ平行と なるように移動される。
なお、 フィルム送り出し装置 2 1 0とフィルム巻取り装置 2 1 1の取りつけ位 置は、 図 1に示すものに限るものではなく、 フィルム送り出し装置 2 1 0を可動 盤 2 0 1の下部又は左右側部に取付け、 フィルム卷取り装置 2 1 1を可動盤 2 0 1の上部又は左右他側部に取付けても良いし、 フィルム送り出し装置 2 1 0、 フ イルム卷取り装置 2 1 1を架台 2 0 6や固定盤 2 0 2に取付けてもよい。
つまり、 絵付け用フィルム 1 3が、 成形同時絵付けを行う前に金型のパーティ ング面 (固定側金型 2のパーティング面又は可動側金型 1のパーティング面) に 対してその長手方向に移動可能である構成であればよい。
次に絵付け用フィルムについて説明する。 成形同時絵付け装置において用いら れる絵付け用フィルムは、 図 2 Aに示すように、 フィルム送り出し装置 2 1 0に 卷き取られたロールの状態から金型のパーティング面上を移動するように送り出 され、 成形同時絵付けがなされた後、 フィルム巻き取り装置 2 1 1でロール状に 卷き取られる。 絵付け用フィルム 1 3は、 図 2 Bに示すように、 基材シート 2 2 2の表面に図 柄 2 2 1が長手方向に間隔を置いて設けられている。 基材シート 2 2 2は、 ベー スフイルム 2 2 5と剥離保護層 2 2 4とを備えており、 その上に図柄 2 2 1を構 成する図柄インキ層 2 2 1 aが設けられる。 また、 図柄インキ層 2 2 1 aの上に は、 接着剤層 2 2 3が設けられており、 成形同時絵付け時に溶融樹脂と接触して これに接着し、 図柄ィンキ層 2 2 1 aが剥離保護層 2 2 4と共にベースフィルム 2 2 5から剥離して成形品に転写される。
すなわち、 成形同時転写時においては、 ベースフィルム 2 2 5上に、 剥離保護 層 2 2 4、 図柄ィンキ層 2 2 1 a、 接着層 2 2 3などからなる転写層を形成した 転写材を用い、 この転写材を成形金型内に挟み込み、 キヤビティ内に樹脂を射出 充満させ、 冷却して樹脂成形品を得るのと同時にその面に転写材を接着させた後、 ベースフィルムを剥離して、 被転写物面に転写層を転移して装飾を行う。
ベースフィルム 2 2 5の材質としては、 ポリプロピレン系樹脂、 ポリエチレン 系樹脂、 ポリアミド系樹脂、 ポリエステル系樹脂、 ポリアクリル系樹脂、 ポリ塩 化ビュル系樹脂などの樹脂シート、 アルミニウム箔、 銅箔などの金属箔、 グラシ ン紙、 コート紙、 セロハンなどのセルロース系シート、 あるいはこれらの 2以上 の各シートの複合体など、 通常の転写材のベースフィルムとして用いられるもの を使用することができる。
ベースフィルム 2 2 5からの転写層 2 2 1 a , 2 2 3 , 2 2 4の剥離性が良い 場合には、 ベースフィルム 2 2 5上に転写層 2 2 1 a, 2 2 3 , 2 2 4を直接設 ければよい。 ベースフィルム 2 2 5からの転写層の剥離性を改善するためには、 ベースフィルム上に転写層を設ける前に、 離型層を全面的に形成してもよレ、。 離 型層は、 成形同時転写後にベースフィルム 2 2 5を剥離した際に、 ベースフィル ム 2 2 5とともに転写層から離型するが、 場合によっては層間離型を起こし、一 部が転写層の最外面に残存することもある。 離型層の材質としては、 メラミン樹 脂系離型剤、 シリコーン樹脂系離型剤、 フッ素樹脂系離型剤、 セルロース誘導体 系離型剤、 尿素樹脂系線型剤、 ポリオレフイン樹脂系離型剤、 パラフィン系離型 剤およびこれらの複合型離型剤などを用いることができる。 离醒層の形成方法と しては、 ロールコート法、 スプレーコート法などのコート法、 グラビア印刷法、 スクリーン印刷法などの印刷法がある。
剥離保護層 2 2 4は、 ベースフィルム 2 2 5又は離型層上に全面的または部分 的に形成される。 剥離保護層 2 2 4は、 図 4に示すように、 成形同時転写後にベ 一スフイルム 2 2 5を剥離した際に、 ベースフィルム 2 2 5または離型層から剥 離して被転写物の最外面となる。
なお、 剥離保護層 2 2 4が層間剥離を起こす場合には、 層間剥離した面が最外 面となる。 また、 離型層が層間離型を起こしている場合には、 転写層の表真に残 存している離型層が、 被転写物の最外面となる。 剥離保護層 2 2 4の材質として は、 ポリアクリル系樹脂、 ポリエステル系樹脂、 ポリ塩化ビニル系樹脂、 セル口 ース系樹脂、 ゴム系樹脂、 ポリウレタン系樹脂、 ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほ か、 塩化ビュル一酢酸ビュル共重合体系樹脂、 エチレン一酢酸ビュル共重合体系 樹脂などのコポリマーを用いるとよい。 剥離保護層 2 2 4に硬度が要求される場 合には、 紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、 電子線硬化性樹脂などの放射線 硬化性樹脂、 熱硬化性樹脂などを選定して用いるとよい。
剥離保護層 2 2 4は、 着色したものでも、 未着色のものでもよい。 剥離保護層
2 2 4の形成方法としては、 グラビアコート法、 ロールコート法、 コンマコート 法などのコート法、 グラビア印刷法、 スクリーン印刷法などの印刷法がある。 図柄ィンキ層 2 2 1 aは、 剥離保護層 2 2 4の上に、 通常は印刷層として形成 する。 印刷層の材質としては、 ポリ塩化ビュル系樹脂、 ポリアミド系樹脂、 ポリ エステル系樹脂、 ポリアクリル系樹脂、 ポリウレタン系樹脂、 ポリビュルァセタ ール系樹脂、 ポリエステルウレタン系樹脂、 セルロースエステル系樹脂、 アルキ ド樹脂などの樹脂をバインダーとし、 適切な色の顔料または染料を着色剤として 含有する着色インキを用いるとよい。 印刷層の形成方法としては、 オフセット印 刷法、 ダラビア印刷法、 スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよ い。 特に、 多色刷りや階調表現を行うには、 オフセット印別法やグラビア印刷法 が適している。 また、 単色の場合には、 グラビアコート法、 ロールコート法、 コ ンマコート法などのコート法を採用することもできる。 印刷層は、 表現したい図 柄に応じて、 全部的に設ける場合や部分的に設ける場合もある。
また、 図柄インキ層 2 2 l aは、 金属薄膜層からなるもの、 あるいは印刷層と 金属薄膜層との組み合わせからなるものでもよい。 金属薄膜層は、 図柄インキ層 2 2 1 aとして金属光沢を表現するためのものであり、 真空蒸着法、 スパッター リング法、 イオンプレーティング法、 鍍金法などで形成する。 この場合、 表現し たい金属光沢色に応じて、 アルミニウム、 ニッケル、 金、 白金、 クロム、 鉄、 銅、 スズ、 インジウム、 銀、 チタニウム、 鉛、 亜鉛などの金属、 これらの合金又は化 合物を使用する。 部分的な金属薄膜層を形成する場合の一例としては、 金属薄膜 層を必要としない部分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、 その上に全面的に金属 薄膜を形成し、 溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹脂層と共に不要な金属薄膜を除去 する方法がある。 この場合によく用いられる溶剤は、 水又は水溶液である。 また、 別の一例としては、 全面的に金属薄膜を形成し、 次に金属薄膜を残しておきたい 部分にレジスト層を形成し、 酸又はアルカリでエッチングを行い、 レジスト層を 除去する方法がある。 なお、 金属薄膜層を設ける際に、 他の転写層と金属薄膜層 との密着性を向上させるために、 前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。 前アンカー層おょぴ後アンカー層の材質としては、 2液性硬化ウレタン樹脂、 熱 硬化ウレタン樹脂、 メラミン系樹脂、 セルロースエステル系樹脂、 塩素含有ゴム 系樹脂、 塩素含有ビュル系樹脂、 ポリアクリル系樹脂、 エポキシ系樹脂、 ビュル 系共重合体樹脂などを使用するとよい。 前アンカー層および後アンカー層の形成 方法としては、 グラビアコート法、 ロールコート法、 コンマコート法などのコー ト法、 グラビア印刷法、 スクリーン印刷法などの印刷法がある。
接着層 2 2 3は、 被転写物面に上記の各層を接着するものである。 接着層 2 2
2 3は、 接着させたい部分に形成する。 すなわち、 接着させたい部分が全面的な ら、 図柄ィンキ層 2 2 1 a上に接着層 2 2 3を全面的に形成する。 また、 接着さ せたい部分が部分的な場合は、 図柄ィンキ層 2 2 1 a上に接着層 2 2 3を部分的 に形成する。 接着層 2 2 3としては、 被転写物の素材に適した感熱性あるいは感 圧性の樹脂を適宜使用する。 たとえば、 被転写物の材質がポリアタリル系樹脂の 場合はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。 また、 被転写物の材質がポリフエ二 レンォキシド共重合体ポリスチレン系共重合体樹脂、 ポリカーボネート系樹脂、 スチレン系樹脂、 ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、 これらの樹脂と親和性 のあるポリアクリル系樹脂、 ポリスチレン系樹脂、 ポリアミド系樹脂などを使用 すればよい。 さらに、 被転写物の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、 塩素化ポ リオレフイン樹脂、 塩素化工チレン一酢酸ビュル共重合体樹脂、 環化ゴム、 クマ ロンインデン樹脂が使用可能である。 接着層 2 2 3の形成方法としては、 グラビ ァコート法、 ロールコート法、 コンマコート法などのコート法、 グラビア印刷法、 スクリーン印刷法などの印刷法がある。
なお、 転写層の構成は、 上記した態様に限定されるものではなく、 たとえば、 図柄ィンキ層の材質として被転写物との接着層性に優れたものを使用する場合に は、 接着層を省略することができる。
被転写物は、 樹脂成形品からなる。 これらは、 透明、 半透明、 不透明のいずれ でもよい。 また、 被転写物は、 着色されていても、 着色されていなくてもよい。 樹脂としては、 ポリスチレン系樹脂、 ポリオレフイン系樹脂、 A B S樹脂、 A S 樹脂、 AN樹脂などの汎用樹脂を挙げることができる。 また、 ポリフエ二レンォ キシド 'ポリスチレン系樹脂、 ポリカーボネート系樹脂、 ポリアセタール系樹脂、 ポリアタリル系樹脂、 ポリカーボネート変性ポリフエニレンエーテル樹脂、 ポリ エチレンテレフタレート樹脂、 ポリブチレンテレフタレート樹脂、 超高分子量ポ リエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂ゃポリスルホン樹脂、 ポリフエ 二レンサルファイド系樹脂、 ポリフエ二レンォキシド系樹脂、 ポリアリレート樹 月旨、 ポリエーテノレイミド樹脂、 ポリイミド樹脂、 液晶ポリエステル樹脂、 ポリア リル系耐熱樹脂などのスーパーェンジエアリング樹脂を使用することもできる。 前記した絵付け用フィルムを用い、 射出成形による成形同時転写法を利用して 被転写物である樹脂成形品の面に装飾を行う方法について説明する。 図 3 Aから 図 3 Cは、 樹脂の流れの理角军のために、 模式的な樹脂の流れを示している。 まず、 図 3 Aに示すように、 可動側金型と固定側金型とからなる成形用金型内に絵付け 用フィルムを送り込む。 この場合、 本実施形態においては、 長尺の絵付け用フィ ルム 1 3の必要部分を間欠的に送り込む構成としているが、 毎葉の転写材を 1枚 ずつ送り込んでもよい。 長尺の絵付け用フィルム 1 3を使用する場合、 位置決め 機構を有する送り装置を使用して、 絵付け用フィルムの図柄 2 2 1と成形用金型 との見当が一致するようにするとよい。 また、 絵付け用フィルムを間欠的に送り こむ際に、 絵付け用フィルムの位置をセンサーで検出した後に絵付け用フィルム を可動側金型と固定側金型とで挟んで固定するようにすれば、 常に同じ位置で転 写材を固定することができ、 図柄ィンキ層の位置ずれが生じないので便利である。 図 3 Bに示すように、 成形用金型を閉じた後、 固定側金型に設けたゲート 2 2 6 より溶融樹脂をキヤビティ内に射出充満させ、 被転写物を形成するのと同時にそ の面に絵付け用フィルムを接着させる。 このとき、 図 1に示す冷却水供給装置 2 0 3よりキヤビティを冷却するための冷媒を両金型のキヤビティに供給し、 キヤ ビティを冷却することにより溶融樹脂を短時間で固化することができ、 成形に要 する時間を短くすることができる。
次いで、 図 3 Cに示すように、 被転写物である樹脂成形品 1 0 0を冷却した後、 成形用金型を開いて樹脂成形品 1 0 0を取り出す。 最後に、 ベースフィルム 2 2 5を剥がすことにより、 射出された成形樹脂 1 0 0 aの表面に図柄インキ層 2 2 1 aが転写され成形同時絵付けが完了する。
次に金型について説明する。 図 5及び図 1 4に一実施形態として示す成形同時 絵付け用金型 1, 2は、 薄板状の成形品の表面に成形と同時に絵付けを施す成形 同時転写装置に用いられる金型である。 図 5に示す可動側金型 1及び図 1 4に示 す固定側金型 2は、 それぞれ、 絵付け用フィルムを揷入すべき成形用のキヤビテ ィ 2 8, 5 8が 2個分設けられたキヤビティ形成ブロック 3、 2 1と、 当該キヤ ビティ形成ブロック 3, 2 1を固定する取り付け台 7, 1 0とを備えている。 本実施形態にかかる金型 1 , 2は、 従来技術のように入れ子を嵌め込むための ボケットを取り付け台に設けることなく、 取り付け台とキヤビティ形成プロック とが、 両者の接触面のうち取り付け台に設置された突起部とキヤビティ形成プロ ックに設けられた凹部により位置決めされており、 力つキヤビティ形成プロック の周囲に複数の型締め力受け部 6 a , 6 bを部分的に設置したものである。 すな わち、 キヤビティ形成ブロックは、 ポケットに嵌め込まれる入れ子とは異なるも のである。
まず、 可動側金型について説明する。 可動側金型 1は、 図 5、 図 6に示すよう に、 可動側取り付け台 7の取り付け面 7 a上にキヤビティ形成プロック 3が後述 する突起部 4と凹部により位置決めされて固定用ネジ 1 5で固定される。 取り付 け台 7の取り付け面 7 aと同一面上である固定側金型との対向面 (平滑加工用面 7 b ) コーナー部に型締め力受け部 6 aが設けられる。 型締め力受け部 6 aは、 取り付け面 7 aの外側であって、 かつ後述する絵付け用フィルム 1 3の通過領域 の外側にパーティング面が位置するように金型のフィルム通過方向沿いの中心線 に対して略対称に設けられる。 パーティング面は、 型締め力受け部 6 aが接合時 に他方の金型と接触する面であり、 本実施形態では、 型締め力受け部 6 aの対向 面 6 f がこれに該当する。
また、 キャビティ形成プロック 3には、 絵付け用フィルムを保持するクランプ 9が取り付けられている。
取り付け台 7は、 図 6に示すように、 固定側金型 2との対向する側の面が全体 として平滑に処理されており、 当該対向面の一部をキヤビティ形成プロック 3の 取り付け面 7 aとして機能させる。 固定側金型 2との対向する側の面と同じ面上 に取り付け面 7 aが存在しているため、 取り付け面を平滑に処理する場合、 当該 対向面の取り付け面以外の面 (平滑加工用面 7 b ) とともに当該対向面全体を平 滑処理すればよく、 平滑処理を容易にかつ高精度に施すことができる。 当該取り 付け面 7 aには、 図 6に示すように、 キヤビティ形成プロック 3の取り付け位置 を決定するとともに、 両者を係合させるための突起部 4が設けられているが、 こ の詳細は後述する。
キヤビティ形成ブロック 3は、 後述するように、 キヤビティが形成されている 側の面 (以下、 キヤビティ形成側面と略記する。 ) 3 aにキヤビティ 2 8が設け られており、 当該キヤビティ形成側面 3 aの裏面は平滑に構成され、 キヤビティ 形成プロック 3を取り付け台 7に取り付ける時に取り付け台 7の取り付け面と接 触する。 キヤビティ形成ブロック 3の取り付け台 7への取り付けは、 上述のよう に固定用ネジ 1 5を用いて行う。 図 6においては、 固定用ネジ 1 5の記載を一部 省略している。 キヤビティ形成プロック 3には、 各コーナー部近傍に当該固定用 ネジ 1 5を通すための貫通穴 3 bが設けられており、 当該貫通穴 3 bを貫通した 固定用ネジ 1 5は、 取り付け台の取り付け面 7 aに設けられたネジ穴 1 bと螺合 してキヤビティ形成プロック 3を取り付け台 7に固定する。
取り付け台 7の対向面の 4つのコーナー部には、 型締め力受け部 6 aが設けら れている。 型締め力受け部 6 aは、 キヤビティ形成プロック 3の長手方向の側面 と一部接触するように構成されているが、 後述するように、 キヤビティ形成プロ ック 3と非接触であってもよく、 キヤビティ形成プロック 3の外形寸法などに応 じて接触しない場合もある。
クランプ 9は、 図 7 Bに示すように、 絵付け用フィルム 1 3をキヤビティ形成 ブロック 3のキヤビティ形成側面 3 aに押圧するように保持するためのものであ り、 2本平行になるように配置される。 クランプ 9は、 細長い板状のフィルム押 さえ部 9 aとフィルム押さえ部 9 aの両端部近傍からそれぞれ垂設された 2本の 通し部 2 9とを備える。 通し部 2 9は、 取り付け台 7に固定された状態でキヤビ ティ形成ブロック 3に設けられたクランプ用貫通穴 3 0を貫通し、 取り付け台 7 の取り付け面 7 aに設けられたクランプ用揷入穴 3 1に揷入される。 取り付け台 7には、 クランプ用揷入穴 3 1に揷入された通し部 2 9と連結し、 クランプ 9を 上下移動させるためのクランプ移動機構 7 cが設けられており、 図 7 A, 図 7 B に示すように、 クランプ 9を上下させて、 絵付け用フィルムの保持と開放を切り 替え可能に構成されている。
図 7 Aに示すように、 クランプ 9が上昇している場合は、 絵付け用フィルム 1
3は、 クランプ 9から開放され当該長手方向に移動可能である。 一方、 図 7 Bに 示すようにクランプ 9が下降している場合は、 絵付け用フィルム 1 3は、 クラン プによりキヤビティ形成ブロック 3のキヤビティ形成側面 3 aに押圧され、 その 位置が保持される。 クランプが上昇している場合は、 主に両金型が開放状態にあ り、 絵付け用フィルムの送りが行われる場合であり、 クランプが加工している場 合は、 絵付け用フィルムの位置合わせが終了し、 金型を閉じて溶融樹脂を射出す る場合など、 当該位置に絵付け用フィルムを保持する必要がある場合である。 次に、 当該可動側金型 1に用いられるキヤビティ形成プロックについて説明す る。 図 8 A, 図 8 Bに示すように、 キヤビティ形成ブロック 3は、 扁平形状の板 状体であり、 扁平面の一方の面は、 キヤビティ 2 8が形成されたキヤビティ形成 側面 3 aであり、 他面は、 取り付け台に取り付けられる場合の固定面 3 8を構成 する。 キヤビティ形成側面 3 aには、 キヤビティ 2 8の周囲に両金型を閉じた場 合に絵付け用フィルムを引っ張った状態に保持するための溝 2 8 aが設けられて いる。 固定面 3 8には、 取り付け台 7の取り付け面 7 aに設けられた突起部 4 4と係 合しキヤビティ形成ブロックの取り付け面 7 a上での取り付け位置決めをするた めの凹部 5が設けられている。 凹部 5は、 固定面 3 8において、 キヤビティ形成 プロックの中心部分から放射方向に長い長穴形状である。 本実施形態においては、 対向する固定側金型のキヤビティ形成プロック 2 1 (図 1 4参照) の中心部分に 溶融樹脂を射出するスプル一が設けられているため、 キヤビティ形成ブロック 3 に設けられた長穴は、 中心部分から放射状に延在するように形成したが、 この長 穴の延在方向は固定側金型のキャビティ形成ブ口ック 2 1スプルーの位置に応じ てスプル一に対応する位置を中心として放射状に延在するようなものであっても よい。 このように凹部 5を長穴形状とする理由は、 溶融樹脂の射出時又は冷却時 に金型 (キヤビティ形成ブロック) の膨張または収縮に対応できるためである。 すなわち、 最も高温となるスプルーの位置を中心として放射状に延びる長穴形状 とすることにより、 金型の熱膨張などによる位置決めのずれを少なくすること力 S できる。
キヤビティ形成ブロック 3の一側面 3 9には、 図 1に示す冷却する供給装置 2
0 3と直結する 2本の冷媒供給配管 3 cが設けられており、 内部に設けられた冷 媒供給通路 4 0を介して一本の冷媒流路を構成する。
また、 キヤビティ形成ブロックには、 上述のように、 クランプ用貫通穴 3 0及 ぴ固定用ネジ 1 5を通すための貫通穴 3 bがそれぞれコーナー部に設けられてお り、 それぞれクランプの通し部の揷入及びキヤビティ形成ブロックの取り付け台 への固定に用いられる。 また、 裏面 (固定面) 3 8には溝 2 8 aに連通する吸引 穴 3 3が設けられており、 後述するように取り付け台 7に取り付けられたとき、 絵付け用フィルム 1 3をキヤビティ形成プロックのキヤビティ形成側面 3 aに吸 引するために用いられる。
次に、 当該可動側金型 1に用いられる取り付け台 7について説明する。 図 9、 図 1 0に示すように、 可動側取り付け台 7は、 成形同時絵付け装置 2 0 0の可動 盤 2 0 1との固定を行うための連結部 7 2と、 当該連結部 7 2上に設けられた可 動側固定板 7 1、 固定板 7 1上に固定される 4つの型締め力受け部 6 a、 キヤビ ティ形成ブロックの位置決めに用いられる直方体形状の突起部 4とを供える。 連 結部 7 2には、 キヤビティ形成プロック 3やクランプ 9のための機構が搭載され ており、 上述のようにクランプを上下移動させるためのクランプ移動機構 7 cや キヤビティ形成プロックの吸引穴と連通する吸引機構の少なくとも一部が設けら れる。
固定板 7 1は、 キヤビティ形成ブロック 3を固定する。 図 1 0に示すように、 固定板 7 1の固定側金型 2との対向面 (キヤビティ形成プロックの取り付け面 7 a及び平滑加工用面 7 b ) は、 上述のように平滑処理されている。 対向面には型 締め力受け部 6 aの固定用ネジ穴 3 4、 キヤビティ形成プロック 3の固定用ネジ 穴 1 b、 クランプ 9の通し部 2 9を貫通させてクランプ移動機構 7 cに到達させ るためのクランプ用挿入穴 3 1、 突起部 4を固定するための突起部固定用凹部 3 5、 キヤビティ形成ブロックの吸引穴 3 3と連結部 7 2の吸引機構とを連通させ るための吸引穴 3 2が設けられている。 固定板 7 1は、 板状に形成されているた め、 突起部 4、 各種穴 l b, 3 4 , 3 1、 3 2や突起部固定用凹部 3 5が設けら れる前に固定板 7 1の表面を平滑に加工する際に、 研磨処理など容易であり、 高 い精度を確保することができる。 その結果、 従来技術と比べて、 短納期に対応し、 また製造コストの削減を図ることができる。
型締め力受け部 6 aは、 それぞれに 2つずつ設けられたネジ穴 3 6にネジ 2 7 を通し、 固定板 7 1の固定用ネジ穴 3 4にネジ止めされることによって固定板 7 1に固定される。 なお、 図 1 0では、 型締め力受け部 6 aを固定するためのネジ 2 7は 1本のみを記載し、 他のネジの記載を省略している。 ネジ穴 3 6は、 ネジ
2 7の頭をその内部に納めることができるようになつている。 型締め力受け部 6 aは、 可動側金型 1及び固定側金型 2が接合状態となるとき、 固定側金型と対向 する側の面 6 f で型締め力を受けるものであり、 当該対向側面 6 fがパーティン グ面となる。 型締め力受け部 6 aは、 ガイドブッシュ 8が設けられており、 固定 側金型 2との組み合わせ時に両者の位置あわせに用いられる。
突起部 4は、 キヤビティ形成プロック 3の回部 5と係合してキヤビティ形成ブ ロックを取り付け面 7 aに取り付ける際の位置決めを行うものである。 突起部は 箱型形状であり、 図 1 1に示すように、 固定板 7 1の突起部固定用凹部 3 5にそ の下方部位がはめ込まれた状態でネジ 1 4によりネジ止めされる。 突起部固定用 凹部 3 5には、 そのためのネジ穴 1 aが設けられている。 なお、 ネジ 1 4の頭は 突起部ネジ穴内に納まるようになつている。
図 1 3 Aに突起部 4と凹部 5の係合の状態を示す。 キヤビティ形成プロック 3 を取り付け面 7 aに取り付ける場合には、 突起部 4がキヤビティ形成プロックの 凹部 5にはまり込み、 両者の位置決めがなされる。 このとき、 突起部 4の長手方 向沿 、の外側面と凹部 5の長手方向沿いの内側面とが接触するように両者の設置 箇所を調整し、 短手方向沿いの 2つの側面 4 d、 5 dの間にそれぞれ若干遊びを 設けておくことにより、 成形時における金型の熱膨張、 収縮などにおける取り付 け位置のずれを少なくすることができる。
なお、 図 1 3 B、 図 1 3 C、 図 1 3 D , 図 1 3 Eは、 突起部 4と凹部 5の変形 例を示す図である。 図 1 3 Bは、 突起部を固定する手段として、 ビス 1 4を用い たビス止めではなく単に突起部 4を突起部固定用囬部 3 5にはめ込んで固定した 例である。 突起部 4と突起部固定用凹部の間の固定は、 接着剤などにより接着し てもよい。 図 1 3 Cは、 キヤビティ形成プロック 3に突起部 5 aが設けられ、 取 り付け台 7の取り付け面 7 a側に凹部 4 bが設けられた例を示すものである。 ま たキヤビティ形成プロック 3に突起部を設ける場合は、 キヤビティ形成プロック の裏面 3 8ではなく、 たとえば、 図 1 3 Eに示すように、 キヤビティ形成プロッ ク 3の側面に突起部 5 f を固定し、 取り付け台に当該突起部 5 f に契合する凹部 4 f を設けてもよい。 また、 突起部の形状は、 丸ピン形状等、 色々な形状のもの を用いこともできる。 さらに、 図 1 3 Dに示すように、 キヤビティ形成ブロック の裏面 3 8及び取り付け面 7 a共に凹部 5 b、 4 bを設け、 両凹部 5 b、 4 に はまり込むような固定ピン 5 eを用いて両者を係合させることもできる。
図 1 2 Aに図 5の可動側金型の平面図を示す。 図 1 2 Aに示すように、 キヤビ ティ形成ブロックは、 その側面の一部が型締め力受け部 6 aと接触しているが、 図 1 2 Bに示す変形例のように、 キヤビティ形成プロックと型締め力受け部との 間に隙間ができるように型締め力受け部を配置し、 キヤビティ形成プロック 3の 側面すベてを露出するようにしてもよい。 側面すべてが露出するように構成する ことにより、 キヤビティ形成ブロックの側面が空気と接しているため、 側面から 周囲に熱伝導しにくく、 金型の熱効率を向上させることができる。 その結果、 成 形サイクルを短縮でき、 量産性が向上する。 また、 金型の温度調節が容易になる ため、 溶融樹脂材料の流動 ·固化 ·収縮■結晶化などに及ぼす影響は少なくて済 み、 収縮 '反り ·捩れなどの変形等を発生させることなく絵付け成形品を安定し て製造できる。 側面が露出して空気と接しているため、 エア抜きやガス抜きの際 のスムーズな排出が可能であり、 絵付け成形品をガス焼けや皺、 絵付けフィルム 1 3と成形品との密着不良を発生させることなく、 安定して製造できる。
また、 絵付け用フィルム 1 3が通過する領域は、 型締め力受け部 6 aと重なつ ていないため、 両金型が閉じたときに絵付け用フィルムに型締め力が及ぶことが ない。
次に、 固定側金型 2について説明する。 固定側金型 2は、 図 1 4、 図 1 5に示 すように、 固定側取り付け台 1 0の取り付け面 1 0 a上にキヤビティ形成ブロッ ク 2 1が後述する突起部 4 4と凹部により位置決めされて固定用ネジ 4 5で固定 される。 取り付け台 1 0の取り付け面 1 0 aと同一面上である可動側金型 1との 対向面 (平滑加工用面 1 0 b ) コーナー部に型締め力受け部 6 bが設けられる。 型締め力受け部 6 bは、 取り付け面 1 0 aの外側であって、 かつ可動側金型が閉 じた場合に位置する絵付け用フィルム 1 3の外側にパーティング面が位置するよ うに設けられる。 パーティング面は、 型締め力受け部 6 bが接合時に他方の金型 と接触する面であり、 本実施形態では、 型締め力受け部 6 bの対向面 6 f がこれ に該当する。
取り付け台 1 0は、 図 1 5に示すように、 可動側金型 1との対向する側の面が 全体として平滑に処理されており、 当該対向面の一部をキヤビティ形成プロック 2 1の取り付け面 1 0 aとして機能させる。 可動側金型 1との対向する側の面と 同じ面上に取り付け面 1 0 aが設けられているため、 取り付け面を平滑に処理す る場合、 当該対向面の取り付け面以外の面 (平滑加工用面 1 0 b ) とともに当該 対向面全体を平滑処理すればよく、 研磨処理などの平滑処理を容易にかつ高精度 に施すことができる。 また、 当該取り付け面 1 0 aには、 図 1 5に示すように、 キヤビティ形成ブロック 2 1の取り付け位置を決定するとともに、 両者を係合さ せるための突起部 4 4が設けられているが、 これは可動側金型の突起部 4と同じ 機能を有するものであるため、 説明を省略する。 キヤビティ形成ブロック 2 1は、 後述するように、 キヤビティが形成されてい る側の面 (以下、 キヤビティ形成側面と略記する。 ) 2 l aにキヤビティ 5 8が 設けられており、 当該キヤビティ形成側面 2 1 aの裏面は、 平滑に構成され、 キ ャビティ形成ブロック 2 1を取り付け台 1 0に取り付ける時に取り付け台 7の取 り付け面 1 0 aと接触する。 キヤビティ形成ブロック 3の取り付け台 7への取り 付けは、 可動側金型と同じように固定用ネジ 4 5を用いて行うが、 そのネジの頭 はネジ穴 2 1 b内に納まるようになっている。 図 1 5においては、 固定用ネジ 4 5の記載を一部省略している。 キヤビテイ-形成ブロック 2 1には、 各コ一う "一部 近傍に当該固定用ネジ 4 5を通すための貫通穴 2 1 bが設けられており、 当該貫 通穴 2 1 bを貫通した固定用ネジ 4 5は、 取り付け台の取り付け面 1 0 aに設け られたネジ穴 2 bと螺合してキヤビティ形成ブロック 2 1を取り付け台 1 0に固 定する。
取り付け台 1 0の対向面の 4つのコーナー部には、 型締め力受け部 6 bが設け られている。 型締め力受け部 6 bは、 可動側金型 1と固定側金型 2が閉じた場合 に、 可動側金型 1のクランプ 9が型締め力受け部 6 bと干渉しないように切り欠 きが設けられており、 キヤビティ形成プロック 2 1の取り付け時にキヤビティ形 成ブロック 2 1と隙間が開くように構成されている。
キャビティ形成ブロック 2 1は、 可動側金型 1に用いられているキヤビティ形 成プロック 3と概ね共通する構造を有するが、 可動側金型 1と固定側金型 2が閉 じた場合に、 可動側金型 1のクランプ 9が型締め力受け部 6 bと干渉しないよう に切り欠き 2 2が設けられている点、 及び、 成形同時絵付け装置 2 0 0の射出ノ ズル 2 0 5から射出された溶融樹脂をキヤビティ内に送り込むためのスプルーが 設けられている点、 可動側金型 1と固定側金型 2が閉じた場合に両金型にはさま れる絵付け用フィルム 1 3を引っ張った状態に保持するための溝 2 8 aに嵌入す る押さえ部 2 8 bが設けられている点、 クランプ保持用の挿入穴及び吸引穴など が設けられていない点などにおいて異なる。
固定側取り付け台 1 0は、 成形同時絵 ί寸け装置 2 0 0の固定盤 2 0 2との固定 を行うための連結部 8 2と、 当該連結部 8 2上に設けられた可動側固定板 8 1、 固定板 8 1上に固定される 4つの型締め力受け部 6 b、 キヤビティ形成ブロック の位置決めに用いられる直方体形状の突起部 4 4とを供える。 連結部 8 2には、 その裏面に溶融樹脂を射出するノズル 2 0 5と連結するための連結穴 1 0 c (図 1 7 A参照) が設けられている。
固定板 8 1は、 キヤビティ形成プロック 2 1を固定するためのものである。 図 1 5に示すように、 固定板 8 1の可動側金型 1との対向面 (キヤビティ形成ブロ ックの取り付け面 1 0 a及び平滑加工用面 1 0 b ) は、 上述のように平滑処理さ れている。 対向面には型締め力受け部 6 bの固定用ネジ穴 (図示なし) 、 キヤビ ティ形成プロック 3の固定用ネジ穴 2 b、 突起部 4 4を固定するための突起部固 定用凹部 (図示なし) 、 ノズル揷入 1 0 c (図 1 7 B参照) から送り込まれた溶 融樹脂をキヤビティ形成プロック 2 1のスプル一に送るための供給口 2 6が設け られている。 固定板 8 1は、 板状に形成されているため、 突起部 4 4や各種穴、 突起部固定用凹部が設けられる前に固定板 8 1の表面を平滑に加工する際に、 格 段に加工しやすく、 精度も容易に確保することができる。
型締め力受け部 6 bは、 それぞれに 2つずつ設けられたネジ穴 (図示なし) に ネジを通し、 固定板 8 1の固定用ネジ穴にネジ止めされることによって固定板 8 1に固定される。 ネジ穴は、 ネジの頭をその内部に納めることができるようにな つている。 型締め力受け部 6 bは、 可動側金型 1及び固定側金型 2が閉じた状態 となるとき、 その型締め力を受けるものであり、 可動側金型 1との対向側の表面 6 f がパーティング面となる。 型締め力受け部 6 bには、 ガイドビン 1 1が設け られており、 可動側金型との組み合わせ時に、 可動側金型 1の型締め力受け部 6 aのガイドプッシュ 8にはまり込み、 両者の位置あわせに用いられる。 突起部 4 4は、 キヤビティ形成ブロック 2 1の凹部 (図示なし) と係合してキヤビティ形 成プロックを取り付け面 1 0 aに取り付ける場合の位置決めを行うものである。 設置箇所の調整及び突起部を固定する手段などについては可動側金型と同じよう にすることができる。
図 1 7 Aは、 本実施形態にかかる可動側金型 1及び固定側金型 2とが閉じた状 態を示す斜視図である。 図 1 7 Bは、 本実施形態にかかる可動側金型 1及び固定 側金型 2とが閉じた状態の側面外略図である。 両金型 1, 2は、 接合状態におい て型締め力受け部 6 a , 6 bにより型締め力を受け、 両者の接触面がパーティン グ面として機能する。 両金型が閉じた状態では、 2つのキヤビティ形成プロック 3 , 2 1のキヤビティ形成側面 3 a, 2 1 aの間にはわずかに隙間 7 5が開くよ うに構成されている。 本実施形態においては、 各金型の型締め力受け部 6 a , 6 bの対向面 6 f よりも 2つのキヤビティ形成プロック 3, 2 1のキヤビティ形成 側面 3 a , 2 l aが取り付け面 7 a , 1 0 aからみてわずかに低くなるように構 成されることにより両金型が接合したときに隙間 7 5が形成される。
隙間 7 5の寸法 Dは、 両金型 1, 2の型締め力が絵付け用フィルム 1 3に及ば ないような寸法であればよく、 たとえば、 絵付け用フィルム 1 3の厚みと略同じ 寸法とすることができる。
図 1 7 Cは、 図 1 7 Bの部分拡大断面図である。 図 1 7 Cに示すように、 金型 が接合状態となったとき、 2つのキヤビティ形成ブロック 3, 2 1のキヤビティ 2 8 , 5 8の周りに設けられている溝 2 8 aと押さえ部 2 8 bとが絵付け用フィ ルム 1 3を挟んで互いに嵌入するため、 当該部分で絵付け用フィルムが引っ張ら れ、 絵付け用フィルムの皺をなくすことができる。 この状態で溶融樹脂を射出す ることにより、 フィルムの皺による絵柄のずれなどの問題をなくすことができる。 本実施形態においては、 固定側金型及び可動側金型の双方ともにポケットを設 けることなく、 突起部と凹部との係合によってキヤビティ形成ブロックと取り付 け部との取り付けを行うようにしているが、 たとえば、 一方の金型にポケットを 備えた金型を用いることもできる。 例としては、 図 1 6に示すような固定側金型 を図 5に示す可動側金型と組み合わせて用いることも可能である。 なお、 この場 合、 図面には明確に現れていないが、 可動側金型 1に設けられたクランプとの干 渉を防止するための切り欠きを備えることが好ましい。
なお、 本実施形態にかかる金型は、 従来技術のように、 入れ子の嵌め込まれる ポケットが設けられていないため、 一度に成形する成形品の数や大きさが変更さ れる場合、 キヤビティ形成プロック 3のみを必要な寸法で新たに準備すれば済み、 可動側取り付け台 7および固定側取り付け台 1 0も規格部品として別の機会に金 型を組み立てる際に共用することができる。 すなわち、 図 1 8 Aに示すように可 動側取り付け台 7を例にとつて説明すると、 可動側取り付け台 7の固定板の対向 面に複数のサイズのキヤビティ形成プロック 3の貫通穴 3 bに対応する位置にネ ジ穴 l b、 l cを設けておき、 図 1 8 Bに示すように小さいキヤビティ形成プロ ックを用いる場合は、 ネジ穴 1 cを用いてこれを固定する。 このとき、 突起部 4 は、 固定板の中心に近レ、位置に設けられているので、 これを共用することができ る。 その結果、 従来技術と比べて、 短納期に対応し、 また製造コストの削減を図 ることができる。
また、 図 1 8 Cに示すような直交溝 4 eを設け、 一方、 キヤビティ形成プロッ ク 3の裏面側に当該溝 4 eに嵌入可能な十字形状の突起 (図示なし) を設けるこ とにより、 キヤビティ形成プロック 3のサイズに関係なく両者の位置決めを行う ことも可能である。
本実施形態にかかる金型は、 上述した効果に加えてさらに、 キヤビティ形成ブ ロック 3、 2 1の嵌め込まれるポケットが設けられていないため、 可動側取り付 け台 7および固定側取り付け台 1 0のキヤビティ形成プロック 3, 2 1を囲む部 分についてエア抜きやガス抜きのためのクリアランス調整が不要である。 その結 果、 従来技術と比べて、 短納期に対応し、 また製造コストの削減を図ることがで きる。
なお、 キヤビティ形成ブロック 3、 2 1の固定はキヤビティ形成ブロックのキ ャビティ形成側面 3 a , 2 1 aから行うことが好ましいが、 取り付け台側からネ ジ締めして行なうことも可能である。 キヤビティ形成側面からのネジ締めの場合 は、 キヤビティ形成側面側から締め付けられたネジを外すことによって、 キヤビ ティ形成プロック 3を容易に成形同時絵付け装置から分離することができるため、 成形同時絵付け工法上、 必要条件となっている金型の清掃. メンテナンスを精度 よく容易に行うことが可能となる。
なお、 本実施形態にかかる金型を用いて成形同時絵付け法が使用される成形品 は、 印刷等の施された絵付けフィルムを連続して金型内に送り込み、 該絵付け用 フィルム 1 3をキヤビティ形成ブロック 3、 2 1のキヤビティ形状に沿わせた状 態で射出成形を行ない、 成形時の樹脂圧力と熱により印刷層等を成形品表面に一 体化させるという特性上、 比較的製品側壁が低い厚み 1 O mm以下の成形品に用 いることが好ましい。 そのため、 キヤビティ内においては、 可動側取り付け台 7 と固定側取り付け台 1 0の開閉方向に及ぼす樹脂の圧力が少ないものが多い。 し たがって、 そのような条件下では、 可動側取り付け台 7および固定側取り付け台 1 0にポケット加工を施すことなくキヤビティ形成ブロック 3、 2 1を取付けて も、 キヤビティ形成ブロック 3、 2 1のみの強度で樹脂の圧力に対抗でき、 本発 明のような構成が可能である。
また、 成形同時絵付け用金型の型締め力受け部 6 a , 6 bは、 キヤビティ形成 プロック 3、 2 1の側面が一部露出または全部露出しかつ、 パーティング機能お よび前記効果が得られるのであれば、 その数および設置個所などを適宜設定する ことができる。 また、 この型締め力受け部 6 a, 6 bは、 成形品の種類とは関係 がないため、 他の成形同時絵付け用金型と共用することもできる。
また、 エア抜きやガス抜きのためのキヤビティ形成ブロック 3、 2 1における クリアランス調整は、 前記の型締め力受け部 6 a, 6 bの高さ調整により行うこ とができる。 たとえば、 対向面 6 f を研磨したり、 型締め力受け部 6 a , 6 bの 固定板 7 1 , 8 1へのネジ止めに際して、 両者の間に薄板を挟んだりすることに よって行うことができる。 よって、 クリアランスの部分的な調整が容易である。 その結果、 従来技術と比べて、 短納期に対応し、 また製造コストの削減を図るこ とができる。
(第 2実施形態)
次に本発明の第 2実施形態にかかる成形同時絵付け用金型について説明する。 図 1 9及び図 2 3に第 2の実施形態として示す成形同時絵付け用金型 1 0 1, 1 0 2は、 薄板状の成形品の表面に成形と同時に絵付けを施すたとえば、 図 1に 示す成形同時転写装置に用いられる金型である。 図 1 9に示す可動側金型 1 0 1 及び図 2 3に示す固定側金型 1 0 2は、 それぞれ、 絵付け用フィルムを挿入すベ き成形用のキヤビティ 1 2 8 , 1 3 8が 2個分設けられたキヤビティ形成ブロッ ク 1 0 3、 1 3 1と、 当該キヤビティ形成ブロック 1 0 3, 1 3 1をそれぞれ 2 つずつ固定する取り付け台 1 0 7, 1 1 0とを備えている。
本実施形態にかかる金型 1 0 1, 1 0 2は、 従来技術のように入れ子を嵌め込 むためのポケットを取り付け台に設けることなく、 取り付け台とキヤビティ形成 プロックとが、 両者の接触面のうち取り付け台に設置された突起部とキヤビティ 形成プロックに設けられた凹部により位置決めされており、 かつキヤビティ形成 プロックの周囲に取り付け台 1 0 7, 1 1 0と一体的に構成された複数の型締め 力受け部 1 1 2 a , 1 1 2 bを部分的に設置したものである。
まず、 可動側金型について説明する。 可動側金型 1 0 1は、 図 1 9、 図 2 0に 示すように、 可動側取り付け台 1 0 7の取り付け面 1 0 7 a上にキヤビティ形成 プロック 1 0 3が後述する突起部 1 0 4と凹部 1 0 5により位置決めされて固定 される。 取り付け台 1 0 7の取り付け面 1 0 7 aと同一面上である固定側金型と の対向面の一辺に沿って型締め力受け部 1 1 2 aがー体的に形成されている。 型 締め力受け部 1 1 2 aは、 取り付け面 1 0 7 aの外側であって、 かつ後述する絵 付け用フィルム 1 3の通過領域の外側にパーティング面が位置するように設けら れる (図 2 2参照) 。 パーティング面は、 型締め力受け部 1 1 2 aが接合時に他 方の金型と接触する面であり、 本実施形態では、 型締め力受け部 1 1 2 aの対向 面 1 1 2 fがこれに該当する。
また、 キヤビティ形成プロック 1 0 3には、 絵付け用フィルムを保持するクラ ンプ 1 0 9が取り付けられている。
取り付け台 1 0 7は、 図 2 0に示すように、 固定側金型 1 0 2との対向する側 の面が全体として平滑に処理されており、 当該対向面の一部をキヤビティ形成ブ ロック 1 0 3の取り付け面 1 0 7 aとして機能させる。 固定側金型 1 0 2との対 向する側の面と同じ面上に取り付け面 1 0 7 aが存在しているため、 取り付け面 を平滑に処理する場合、 当該対向面の取り付け面以外の面 (平滑加工用面 1 0 7 b ) とともに当該対向面全体を平滑処理すればよく、 平滑処理を容易にかつ高精 度に施すことができる。 当該取り付け面 1◦ 7 aには、 図 2 0に示すように、 キ ャビティ形成プロック 1 0 3の取り付け位置を決定するとともに、 両者を係合さ せるための突起部 1 0 4が設けられているが、 この詳細は後述する。
キヤビティ形成プロック 1 0 3は、 後述するように、 キヤビティ形成側面 1 0 3 aにキヤビティ 1 2 8が設けられており、 当該キヤビティ形成側面 1 0 3 aの 裏面は平滑に構成され、 キヤビティ形成プロック 1 0 3の取り付け台 1 0 7への 取り付け時に取り付け面 1 0 7 aと接触する。 キヤビティ形成ブロック 1◦ 3の 取り付け台 1 0 7への取り付けは、 キヤビティ形成ブロック 1 0 3の裏面に設け られている取り付け部材 1 2 3をガイドとして用いると取り付けやすい。 取り付 け部材 1 2 3は、 図 2 1に示すように、 円柱の棒状の部材であり、 ネジ 1 1 0 a によってキヤビティ形成ブロックの裏面に固定される。 取り付け部材 1 2 3は、 取り付け台 1 0 7に設けられた貫通穴 1 1 1を貫通して、 成形同時絵付け装置の 可動盤 2 0 1に到達し、 当該可動盤 2 0 1によって固定される。
キヤビティ形成ブロック 1 0 3の短手沿いの一側面には、 図 2 0に示す冷却す る供給装置 2 0 3と連結する 2本の冷媒供給口 1 4 0 cが設けられており、 内部 に設けられた冷媒供給通路 1 4 0を介して一本の冷媒流路を構成する。 冷媒供給 口 1 4 0 cは、 キヤビティ形成プロック 1 0 3の取り付け時に、 型締め力受け部 1 1 2 aに設けられた通し穴 1 1 2 cを通して供給装置 2 0 3と連結する。 なお、 図 2 0においては、 1つのキヤビティ形成プロック 1 0 3についてのみ冷媒供給 通路 1 4 0を示し、 他の記載は省略している。
クランプ 1 0 9は、 図 2 0に示すように、 絵付け用フィルム 1 3をキヤビティ 形成ブロック 1 0 3のキヤビティ形成側面 1 0 3 aに押圧するように保持するた めのものであり、 板状の部材に固定側金型のキヤビティ形成プロックが揷入され るための貫通部 1 0 9 aを備えたフィルム押さえ部 1 0 9 bとフィルム押さえ部 1 0 9 bのコーナー部近傍からそれぞれ垂設された 4本の通し部 1 2 9とを備え る。 通し部 1 2 9は、 取り付け台 1 0 7の型締め力受け部 1 1 2 aに設けられた クランプ用挿入穴 1 3 0に挿入される。 取り付け台 7には、 クランプ用揷入穴 1 3 0に挿入された通し部 1 2 9と連結し、 クランプ 1 0 9を上下移動させるため のクランプ移動機構 (図示なし) が設けられておりクランプ 1 0 9を上下させて、 絵付け用フィルムの保持と開放を切り替え可能に構成されている。 本実施形態に 力、かる金型においても、 クランプ 1 0 9が上昇している場合は、 絵付け用フィル ム 1 3は、 クランプ 1 0 9から開放され当該長手方向に移動可能であり、 クラン プ 1 0 9が下降している場合は、 絵付け用フィルム 1 3は、 キヤビティ形成側面 1 0 3 aに押圧され、 その位置が保持される。
キヤビティ形成ブロック 1 0 3は、 図 2 0に示すように、 中央部分の厚みが薄 い扁平形状の板状体であり、 扁平面の一方の面はキヤビティ 1 2 8が形成された キヤビティ形成側面 1 0 3 aであり、 他面は取り付け台に取り付けられる場合の 固定面を構成する。 固定面には、 取り付け台 1 0 7の取り付け面 1 0 7 aに設けられた突起部 1 0 4と係合しキヤビティ形成ブロックの取り付け面 1 0 7 a上での取り付け位匱決 めをするための凹部 1 0 5が設けられている。 凹部 1 0 5は、 それぞれのキヤビ ティ形成ブロックの中心部分から放射方向に長レ、長穴形状である。
可動側取り付け台 7は、 図 2 0に示すように、 成形同時絵付け装置 2 0 0の可 動盤 2 0 1との固定を行うための連結部 1 7 2と、 当該連結部 1 7 2上に設けら れた可動側固定板 1 7 1、 キヤビティ形成ブロックの位置決めに用いられる直方 体形状の突起部 1 0 4とを供える。 連結部 1 7 2には、 キヤビティ形成プロック 1 0 3やクランプ 1 0 9のための図示しない機構が搭載されており、 上述のよう にクランプを上下移動させるためのクランプ移動機構の少なくとも一部が設けら れる。
固定板 1 7 1は、 図 2 0に示すように、 一体的に構成された対向する辺に沿つ て設けられた型締め力受け部 1 1 2 aと、 型締め力受け部 1 1 2 aではさまれた 固定側金型との対向面であるキヤビティ形成プロックを固定する取り付け面 1 0 7 a及ぴ平滑加工用面 1 0 7 bとを備える。 キヤビティ形成ブロックの取り付け 面 1 0 7 a及び平滑加工用面 1 0 7 bは、 上述のように平滑処理されている。 対 向面にはキヤビティ形成プロック 1 0 3の固定用貫通穴 1 1 1、 突起部 1 0 4を 固定するための突起部固定用凹部(図示なし)が設けられている。 対向面は、 対向 する一組の辺が平板状に形成されているため、 突起部 1 0 4、 各種穴 1 1 1、 突 起部固定用凹部が設けられる前に固定板 1 7 1の表面を平滑処理することにより、 容易に研磨処理などを行うことができ、 高い処理精度を確保することができる。 型締め力受け部 1 1 2 aは、 可動側金型 1 0 1及び固定側金型 1 0 2が接合状 態となるとき、 固定側金型と対向する側の対向面 1 1 2 f で型締め力を受けるも のであり、 当該対向面 1 1 2 f がパーティング面となる。 型締め力受け部 1 1 2 aは、 ガイドブッシュ 1 0 6が設けられており、 固定側金型 2との組み合わせ時 に両者の位置あわせに用いられる。 また、 型締め力受け部 1 1 2 aは、 キヤビテ ィ形成プロックとの接触面積を少なくするために、 中間部分に切り欠きが設けら れている。
突起部 1 0 4は、 キヤビティ形成プロック 1 0 3の凹部 1 0 5と係合してキヤ ビティ形成プロックを取り付け面 1 0 7 aに取り付ける際の位置決めを行うもの である。 突起部 1 0 4は、 図 2 0に示すように、 固定板 1 7 1の突起部固定用凹 部にその下方部位がはめ込まれた状態でネジ 1 1 4によりネジ止めされる (図 2 1参照) 。 キヤビティ形成ブロック 1 0 3を取り付け面 1 0 7 aに取り付ける場 合には、 突起部 1 0 4がキヤビティ形成プロックの凹部 1 0 5にはまり込み、 両 者の位置決めがなされる。 このとき、 突起部 1 4 4の長手方向沿いの外側面と凹 部の長手方向沿いの内側面とが接触するように両者の設置箇所を調整し、 短手方 向沿いの 2つの側面の間にそれぞれ若干遊びを設けておくことにより、 成形時に おける金型の熱膨張、 収縮などにおける取り付け位置のずれを少なくすることが できる。
図 2 2に図 1 9の可動側金型の平面図を示す。 図 2 2に示すように、 キヤビテ ィ形成プロックは、 その側面の一部が型締め力受け部 1 1 2 aと接触している力 側面の大部分は露出する。 側面が露出することにより、 キヤビティ形成プロック の側面が空気と接しているため、 側面から周囲に熱伝導しにくく、 金型の熱効率 を向上させることができる。 その結果、 成形サイクルを短縮でき、 量産性が向上 する。 また、 金型の温度調節が容易になるため、 溶融樹脂材料の流動 ·固化-収 縮-結晶化などに及ぼす影響は少なくて済み、 収縮 '反り ·捩れなどの変形等を 発生させることなく絵付け成形品を安定して製造できる。 側面が露出して空気と 接しているため、 エア抜きやガス抜きの際のスムーズな排出が可能であり、 絵付 け成形品をガス焼けや皺、 絵付けフィルム 1 3と成形品との密着不良を発生させ ることなく、 安定して製造できる。
また、 絵付け用フィルム 1 3が通過する領域は、 型締め力受け部 1 1 2 aと重 なっていないため、 両金型が閉じたときに絵付け用フィルムに型締め力が及ぶこ とがない。
次に、 固定側金型 1 0 2について説明する。 固定側金型 1 0 2は、 図 2 3に示 すように、 固定側取り付け台 1 1 0の取り付け面 (図示なし) 上にキヤビティ形 成ブロック 1 3 1が後述する突起部 1 4 4と凹部により位置決めされて固定され る。 取り付け台 1 1 0の取り付け面と同一面上である可動側金型 1との対向面の 対向する辺に沿って型締め力受け部 1 1 2 bがー体的に成形される。 型締めカ受 け部 1 1 2 bは、 取り付け面の外側であって、 かつ可動側金型が閉じた場合に位 置する絵付け用フィルム 1 3の外側にパーティング面が位置するように設けられ る。 パーティング面は、 型締め力受け部 1 1 2 bが接合時に他方の金型と接触す る面であり、 本実施形態では、 型締め力受け部 1 1 2 bの対向面 1 1 2 fがこれ に該当する。
取り付け台 1 1 0は、 図 2 3に示すように、 可動側金型 1 0 1との対向する側 の面が全体として平滑に処理されており、 当該対向面の一部をキヤビティ形成プ ロック 1 3 1の取り付け面として機能させる。 可動側金型 1 0 1との対向する側 の面と同じ面上に取り付け面が存在しているため、 取り付け面を平滑に処理する 場合、 当該対向面の取り付け面以外の面 (平滑加工用面 1 1 O b ) とともに当該 対向面全体を平滑処理すればよく、 平滑処理を容易にかつ高精度に施すことがで きる。 また、 取り付け面には、 キヤビティ形成ブロック 1 3 1の取り付け位置を 決定するとともに、 両者を係合させるための突起部 1 4 4が設けられているが、 これは可動側金型の突起部 1 0 4と同じ機能を有するものであるため、 説明を省 略する。
キヤビティ形成プロック 1 3 1は、 後述するように、 キヤビティ形成側面 1 3 1 aにキヤビティ 1 3 8が設けられており、 当該キヤビティ形成側面 1 3 1 aの 裏面は平滑に構成され、 キヤビティ形成プロック 1 3 1の取り付け台 1 1 0への 取り付け時に取り付け面と接触する。 キヤビティ形成プロック 1 3 1の取り付け 台 1 1 0への取り付けは、 可動側金型 1 0 1と同様にキヤビティ形成プロック 1 3 1の裏面に設けられている取り付け部材を用いて行う。
キャビティ形成プロック · 1 3 1は、 図 2 3に示すように中央部分の厚みが厚レヽ 扁平形状の板状体であり、 扁平面の一方の面はキヤビティ 1 3 8が形成されたキ ャビティ形成側面 1 3 1 aであり、 他面は取り付け台に取り付けられる場合の固 定面を構成する。
固定面には、 取り付け台 1 1 0の取り付け面に設けられた突起 1 4 4と係合し キヤビティ形成プロックの取り付け面上での取り付け位置決めをするための凹部 が設けられている。
キヤビティ形成側面 1 3 1 aの幅厚部分は、 両金型の接合時に、 クランプ 1 0 9の貫通部 1 0 9 aにはまり込むような形状となっている。 また、 成形同時絵付 け装置 2 0 0の射出ノズル 2 0 5から射出された溶融樹脂をキヤビティ 1 3 8内 に送り込むためのスプノレーが設けられている。
固定側取り付け台 1 1 0は、 成形同時絵付け装置 2 0 0の固定盤 2 0 2との固 定を行うための連結部 1 8 2と、 当該連結部 1 8 2上に設けられた可動側固定板 1 8 1、 キヤビティ形成ブロック 1 3 1の位置決めに用いられる直方体形状の突 起部 1 4 4とを供える。 連結部 1 8 2には、 その裏面に溶融樹脂を射出するノズ ル 2 0 5と連結するための連結穴 (図示なし) が設けられている。
固定板 1 8 1は、 図 2 3に示すように、 対向する側の辺に沿って、 一体的に形 成された型締め力受け部 1 1 2 bと、 型締め力受け部 1 1 2 aではさまれた固定 側金型との対向面であるキヤビティ形成プロックを固定する取り付け面 (図示な し) と平滑加工用面 1 1 0 bとを備える。 対向面にはキヤビティ形成ブロック 1 3 1の固定用貫通穴、 突起部 1 4 4を固定するための突起部固定用四部(ともに 図示なし)が設けられている。 対向面は、 対向する一組の辺が平板状に形成され ているため、 突起部 1 4 4、 各種穴、 突起部固定用凹部が設けられる前に固定板 1 8 1の表面を平滑処理することにより、 容易に研磨処理などを行うことができ、 高い処理精度を確保することができる。
型締め力受け部 1 1 2 bは、 可動側金型 1 0 1及び固定側金型 1 0 2が接合状 態となるとき、 固定側金型と対向する側の対向面 1 1 2 f で型締め力を受けるも のであり、 当該対向面 1 1 2 f がパーティング面となる。 また、 両金型の接合時 に可動側金型 1 0 1のクランプ 1 0 9が干渉しないように、 対抗面 1 1 2 f に当 該クランプのための切り欠き 1 2 2が設けられている。 型締め力受け部 1 1 2 b には、 ガイドビン 1 1 3が設けられており、 可動側金型 1 0 1との組み合わせ時 に、 可動側金型 1 0 1の型締め力受け部 1 1 2 bのガイドブッシュ 1 0 6がはま り込み、 両者の位置あわせに用いられる。
突起部 1 4 4は、 キヤビティ形成プロック 1 3 1の凹部 (図示なし) と係合し てキヤビティ形成ブロックを取り付け面に取り付ける場合の位置決めを行うもの である。 設置箇所の調整及び突起部を固定する手段などについては可動側金型と 同じようにすることができる。 両金型 1 0 1 , 1 0 2は、 接合状態において型締め力受け部 1 1 2 a, 1 1 2 bにより型締め力を受け、 両者の接触面 1 1 2 f がパーティング面として機能す る。 両金型が閉じた状態では、 本実施形態においては、 固定側金型のキヤビティ 形成プロッタのキヤビティ形成側面 1 3 1 aの幅厚部分がクランプ 1 0 9の貫通 部 1 0 9 aにはまり込み、 2つのキヤビティ形成ブロック 1 2 1 , 1 3 1のキヤ ビティ形成側面 1 2 1 a, 1 3 1 aの間にはわずかに隙間が開くように構成され ている。 隙間の寸法は、 両金型 1 0 1 , 1 0 2の型締め力が絵付け用フィルム 1 3に及ばないような寸法であればよく、 たとえば、 絵付け用フィルム 1 3の厚み と略同じ寸法とすることができる。
本実施形態においては、 固定側金型及び可動側金型の双方ともにボケットを設 けることなく、 突起部と凹部との係合によってキヤビティ形成ブロックと取り付 け部との取り付けを行うようにしているが、 たとえば、 一方の金型にポケットを 備えた金型を用いることもできる。
本実施形態にかかる金型は、 上述した効果に加えてさらに、 キヤビティ形成プ ロック 1 2 1、 1 3 1の嵌め込まれるポケットが設けられていないため、 可動側 取り付け台 1 0 7および固定側取り付け台 1 1 0のキヤビティ形成ブロック 1 2 1、 1 3 1を囲む部分についてエア抜きやガス抜きのためのクリアランス調整が 不要である。 その結果、 従来技術と比べて、 短納期に対応し、 また製造コストの 削減を図ることができる。
なお、 本実施形態にかかる金型を用いて成形同時絵付け法が使用される成形品 は、 印刷等の施された絵付けフィルムを連続して金型内に送り込み、 該絵付け用 フィルム 1 3をキヤビティ形成ブロック 1 2 1、 1 3 1のキヤビティ形状に沿わ せた状態で射出成形を行ない、 成形時の樹脂圧力と熱により印刷層等を成形品表 面に一体化させるという特性上、 製品側壁が比較的低い成形品に用いることが好 ましい。 本実施形態にかかる金型は、 キヤビティ形成ブロックの 3つの側面が他 の部材と接触しているため、 製品側壁の高さを約 1 5 mm程度と高くすることが できる。
なお、 本宪明は上記実施形態に限定されるものではなく、 その他種々の態様で 実施できる。 可動側金型にガイドプッシュ、 固定側金型にガイドピンを設けて両 金型の接合時の位置合わせを行うようにしているが、 これを逆にして可動側金型 にガイドビン、 固定側金型にガイドブッシュを設けるようにしてもよい。
また、 平滑加工用面 7 b, 10 b, 1 07 b, 1 10 bには、 取り付け面 7 a, 1 0 a, 1 0 7 aの平滑処理を行つた後に、 両金型の接合時に型締め力受け部の 対向面 6 ί、 1 1 2 ίよりもキヤビティ形成ブロックの取り付け面から見て低レ、 対向面を有する他の部材を取り付けてもよい。 他の部材としては、 たとえば、 キ ャビティ形成ブロックの側面の少なくとも一部と当接するようなブロックなどが 例示され、 当該ブロックは、 型締め力受け部 (6 a, 6 b) と一体的に構成され ていてもよい。
なお、 前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることに より、 それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、 添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載さ れているが、 この技術の熟練した人々にとつては種々の変形や修正は明白である。 そのような変形や修正は、 添付した請求の範囲による本 明の範囲から外れない 限りにおいて、 その中に含まれると理解されるべきである。

Claims

請 求 の 範 囲
1. 固定側金型 (2, 102) および可動側金型 (1, 1 0 1) を備え、 その 少なくとも - 方の金型が、 成形用のキャビティ (28, 58, 1 28, 1 38) が設けられたキャビティ形成ブロック (3, 2 1, 1 21, 1 3 1) と、 前記キ ャビティ形成ブロックを取り付ける取り付け台 ( 7 , 10, 107, 1 1 0) と を有し、 絵付け用フィルム (13) の絵柄 (22 1) が前記キヤビティ (28, 58, 1 28, 1 38) に位置した状態で前記絵付け用フィルムを両金型で挟み、 前記キヤビティ (28, 5 8, 1 28, 1 38) に溶融樹脂を射出して成形品を 成形する成形同時絵付け用金型において、
前記取り付け台 (7, 1 0, 107, 1 10) は、 他方の金型に対向する面に 前記絵付け用フィルム (1 3) の通過領域に重なるように位置し平滑に形成され かつ前記キヤビティ形成ブロックを取り付けるための取り付け面 (7 a, 1 0 a, 107 a, ) と、 前記絵付け用フィルムの通過領域及び前記取り付け面の外に前 記一方の金型の前記絵付けフィルムの通過方向沿レヽの中心線に対して略対称に設 けられた型締め力受け部 (6 a, 6 b, 1 1 2 a, 1 1 2 b) とを備え、
前記取り付け台 (7, 1 0, 107, 1 1 0) 及び前記キヤビティ形成プロッ ク (3, 21, 1 21, 1 3 1) の一方に設けられた係合突起部 (4, 44, 1 04, 144) と、 他方に設けられかつ前記係合突起部 (4, 44, 1 04, 1 44) と係合する係合凹部 (5, 10 5) とを備え、 前記係合突起部 (4, 44,
104, 144) と係合凹部 (5, 1 05) が係合することによって前記キヤビ ティ形成ブロック (3, 2 1, 1 21, 1 3 1) を前記取り付け台の取り付け面 (7 a, 10 a, 1 07 a, ) に位置決めして、 前記キヤビティ形成プロックを 前記取り付け台 (7, 10, 107, 1 10) に取り付ける成形同時絵付け用金 型。
2. 前記係合突起部 (4, 44, 1 04, 144) 及び係合凹部 (5, 10 5) は、 一方が前記取り付け台の取り付け面 (7 a, 1 0 a, 1 07 a, ) に、 他方が前記キヤビティ形成プロックの前記キヤビティ形成側の面に対して裏面側
(38) に設けられ、 前記係合凹部 (5) は、 前記取り付け面又は裏面側において、 前記溶融樹脂が 前記キヤビティ内に射出される前記取り付け台 (10) に設けられた射出口又は 前記射出口から前記キヤビティに前記溶融樹脂を供給する前記キヤビティ形成ブ ロック (2 1) のスプル一が設けられた位置又はその位置に対応する位置から略 放射方向に長レヽ長穴形状に形成され、 前記キヤビティ形成ブロックの前記取り付 け台への取り付け時に前記係合凹部の長手方向の内側壁 (5 d) が前記係合突起 部と接触するように構成されている請求項 1記載の成形同時絵付け用金型。
3. 前記係合突起部 (4, 44) は、 前記取り付け面 (7 a, 10 a) に設け られ、 前記係合凹部 (5) は、 前記裏面側 (38) に設けられている請求項 2に 記載の成形同時絵付け用金型。
4. 前記両金型が閉じた状態において、 前記絵付け用フィルムを挟むための隙 間 (75) を前記絵付け用フィルムの通過領域内に備える請求項 1に記載の成形 同時絵付け用金型。
5. 前記隙間 (75) は、 前記一方の金型の前記キヤビティ形成ブロック (3, 2 1) の前記キヤビティ形成側の表面 (3 a, 2 1 a ) が前記型締め力受け部
(6 a, 6 b) の他方の金型との対向面 (6 ί) よりも前記取り付け面 (7 a, 10 a) からみて低く設けられることにより形成される請求項 4に記載の成形同 時絵付け用金型。
6. 前記隙間 (75) は、 前記両金型の型締め力が前記絵付け用フィルム (1 3) に及ばないような寸法に形成されている請求項 4又は 5に記載の成形同時絵 付け用金型。
7. 前記隙間 (75) は、 前記絵付け用フィルム (1 3) の厚みと略同じ寸法 に形成されている、 請求項 4又は 5に記載の成形同時絵付け金型。
8. 前記取り付け面は、 前記取り付け台の他方の金型に対向する面に設けられ 力っ前記取り付け面とともに平滑加工された平滑加工用面 ( 7 b, 10 b, 1 0
7 b, 1 1 0 b) と同じ面上に設けられている、 請求項 1に記載の成形同時絵付 け金型。
9. 前記型締め力受け部 (1 1 2 a, 1 1 2 b) 力 前記取り付け台 (107, 1 1 0) と一体的に形成されたものである請求項 1に記載の成形同時絵付け用金 型。
10. さらに前記絵付け用フイノレム (1 3) の絵柄 (22 1) を前記キヤビテ ィ内に位置させた状態で前記絵付け用フィルム (1 3) を保持するクランプ
(9) を前記可動側金型に備え、 前記クランプ (9) が前記キヤビティ形成プロ ック (3) に対して支持されている請求項 1に記載の成形同時絵付け用金型。
1 1. さらに前記絵付け用フィルム (1 3) の絵柄 (22 1) を前記キヤビテ ィ内に位置させた状態で前記絵付け用フィルム (1 3) を保持するクランプ (1 09) を前記可動側金型に備え、 前記クランプが前記型締め力受け部 (1 1 2 a) に対して支持されている、 請求項 1に記載の成形同時絵付け用金型。
1 2. 前記キヤビティ形成ブロック (3, 2 1, 1 2 1, 1 3 1) は、 前記キ ャビティ内に射出された溶融樹脂を冷却する冷却水用配管 (3 c, 2 1 c) を備 え、 前記冷却水用配管 (3 c 21 c) は、 冷却水の供給装置 (203) と直結 する請求項 1に記載の成形同時絵付け用金型。
1 3. 前記型締め力受け部 ( 6 a, 6 b) は前記キヤビティ形成プロック ( 3, 21) と隙間をおいて設けられる、 請求項 1に記載の成形同時絵付け用金型。
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