明 細 書
マツ ト レ ス装置
技術分野
この発明はべッ ドなどに用い られるマツ ト レス装置に関す る。
背景技術
たと えば、 べッ ドに用レヽられるマ ツ ト レス装置は矩形板状 に形成されたスプリ ングュニッ トゃ発泡弾性体などのク ッシ ヨ ン体を有し、 このク ッ ショ ン体を外装地で被覆して構成さ れている。
マ ッ ト レ ス装置の上面に仰臥した利用者は、 仰臥した姿勢 で読書を した り 、 テ レビを見る こ と がある。 その場合、 頭部 を水平状態よ り も、 わずかに持ち上げた状態の方が楽に読書 を した り 、 テ レビを見る こ と ができ る。
従来のマ ッ ト レス装置では、 利用者の頭部を上げた状態で 保持する とい う こ とができないから、 利用者が頭部を上げる ためには、 枕の下に座布団を折り 畳んで挟むとい う こ と を行 なっていた。 しかしなが ら、 そのよ う に して頭部を持ち上げ る よ う に したのでは安定性が悪いため、 疲れ易いとい う こ と 力 sある。
マ ツ ト レス装置が用いられるべッ ドには、 マ ツ ト レス装置 を載置した床板を複数に分割し、 利用者の上半身に対応する 部分を起伏駆動でき る よ う に した、 いわゆる起床式べッ ドが 知 られている。 起床式ベッ ドによれば、 床板の一部を起上さ せる こ とで、 利用者の上半身を起こすこ とが可能である。
しかしなが ら、 起床式べッ ドの場合、 床板の一部を起伏駆 動するために駆動機構が必要と なるから、 こ の駆動機構をべ ッ ドに組み込むためには構成の複雑化ゃコス ト上昇、 さ らに はべッ ドの大型化などを招く と レ、 う こ とがある。
こ の発明は、 簡単な構造で少なく と も利用者の頭部を持ち 上げる こ とができ る よ う にしたマ ツ ト レス装置を提供する こ と にある。
発明の開示
こ の発明は、 長手方向の一端部の上面に頭部を位置させて 利用者が利用するマツ ト レス装置において、
折り 曲げ可能なク ッショ ン体と、
こ のク ッショ ン体の外周部の少な く と も両側に一体的に設 けられた固定扦状部材と、
回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結された一対 の取付け部を有し、 一方の取付け部が上記固定杆状部材の端 部に取付けられたヒ ン ジ機構と 、
このヒ ンジ機構の他方の取付け部に連結されて上記ク ッシ
3 ン体の少なく と も一端部の外周部に一体的に設けられ上記 ヒ ンジ機構によって回動上昇させる こ とで上記ク ッショ ン体 の少なく と も一端部を屈曲させる可動杆状部材と、
上記ク ッショ ン体を被覆した外装地と
を具備している。
図面の簡単な説明
図 1 はこの発明の第 1 の実施の形態に係るマツ ト レス装置 が用いられたべッ ドの斜視図。
図 2 はマ ツ ト レス装置の一部分を示す断面図。
図 3 は固定杆状部材と可動杆状部材と をスプ リ ングュニ ッ ト に保持する手段を拡大 して示 した断面図。
図 4 Aはスプ リ ングュニ ッ ト の概略的構成を示す斜視図、 図 4 B はスプ リ ングュニ ッ ト の側面図'、 図 4 C はスプリ ング ュニ ッ ト の正面図。
図 5 は固定扞状部材と可動杆状部材と をスプ リ ングュニ ッ ト に保持する構造を一部破断して示す斜視図。
図 6 は ヒ ンジ機構の一部断面 した側面図。
図 7 はこの発明の第 2 の実施の形態を示すスプリ ングュ二 ッ ト の概略的構成を示す斜視図。
図 8 はこの発明の第 3 の実施の形態に係るマ ツ ト レス装置 が用い られたべッ ドの斜視図。
図 9 は図 8 に示すマ ッ ト レス装置の断面図。 ' 図 1 0 は図 9 に示すマ ツ ト レス装置に用い られたスプ リ ン グュニ ッ ト の斜視図。
図 1 1 はこ の発明の第 4 の実施の形態に係るマ ツ ト レス装 置が用い られたべッ ドの斜視図。
図 1 2 は図 1 1 に示すマ ツ ト レス装置に用い られたスプ リ ン グュニ ッ 卜 の斜視図。
図 1 3 A〜 C はそれぞれこ の発明の第 5 の実施の形態を示 すスプリ ングュニ ッ ト の側面図。
図 1 4 A〜 C は こ の発明のマ ツ ト レス装置の使用形態の説 明図。
図 1 5 はこの発明の第 6 の実施の形態を示すスプリ ングュ
ニッ ト の一部分を示す斜視図。
図 1 6 はこの発明の第 7 の実施の形態を示すマツ ト レス装 置の一部破断した斜視図。
図 1 7 は図 1 6 に示すマツ ト レ ス装置の側面図。
図 1 8 はこの発明の第 8 の実施の形態を示すべッ ド装置の 斜視図。
図 1 9 Aはスプリ ングュニッ ト の斜視図、 図 1 9 Bは図 1 9 Aに示すスプ リ ングュニッ トの側面図。
図 2 0 はこの発明の第 9 の実施の形態に係るマツ ト レス装 置が用いられたべッ ドの斜視図。
図 2 1 はマ ツ ト レ ス装置の一部分を示す拡大断面図。
図 2 2 は上部スプ リ ングュニッ ト に固定杆状部材又は可動 杆状部材を保持する手段を拡大して示した断面図。
図 2 3 Aはスプリ ングュニッ トの概略的構成を示す斜視図 図 2 3 Bはスプリ ングュニッ トの側面図、 図 2 3 Cはスプリ ングュニッ トの正面図。
図 2 4 は固定杆状部材と可動杆状部材と を上部スプリ ング ュニッ トに保持する構造を一部破断して示す斜視図。
図 2 5 はヒ ンジ機構の一部断面した側面図。
図 2 6 はボ ト ムスプ リ ン グュニ ッ ト と上部スプ リ ン グュ二 ッ ト のク リ ップによって連結された幅方向一端部を示す断面 図。
図 2 7 A、 B は外装地の一部を示す斜視図、 図 1 7 Cは外 装地と 2つのスプリ ングュニッ ト を示す分解図。
図 2 8 はマツ ト レス装置に利用者が仰臥した状態の説明図
図 2 9 はこ の発明の第 1 0 の実施の形態を示す上部スプ リ ングュニッ ト の一部分の斜視図。
図 3 0 この発明の第 1 1 の実施の形態に係るマ ツ ト レス装 置の断面図。
発明を実施するための最良の形態
以下、 図面を参照 しなが ら こ の発明の実施の形態を説明す る。
図 1 乃至図 6 はこの発明の第 1 の実施の形態を示す。 図 1 はマ ツ ト レス装置 1 をべッ ド 2 の床板 3 上に载置した状態を 示す斜視図であって、 こ のマ ツ ト レス装置 1 は上記べッ ド 2 のへッ ドボー ド 4側に位置する一端部 1 a を所定の角度で上 昇させて保持する こ と ができ る よ う になつている。
上記マ ツ ト レス装置 1 は、 図 2 に示すよ う にク ッ シ ョ ン体 と してのスプリ ングュニ ッ ト 5 を有する。 こ の スプ リ ングュ ニッ ト 5 は同図 と 図 4 A〜 C に示すよ う に鼓形状をな した多 数の コイルスプ リ ング 6 を行列状に配置する こ と で、 矩形板 状をな している。
スプ リ ン グュニ ッ ト 6 の長手方向に沿って隣 り 合 う コイル ス プ リ ング 6 は幅方向に沿つ て設け られたへ リ カル線 7 によ つて上端面と 下端面と が連結されている。 なお、 図 4 Aでは 上端面を連結 したヘ リ カル線 7 だけを示 している。
上記スプリ ングュニ ッ ト 5 の上下面の周縁部には枠線 8 が 図示しないク リ ップによ って取付け られてレ、る。 こ の枠線 8 はスプ リ ングュニ ッ ト 5 の幅方向両側の長手方向一端部で第 1 の部分 8 a と 第 2 の部分 8 b と に分断されている。 第 1 の
部分 8 a と第 2 の部分 8 b と はそれぞれほぼコ字状と なって いる。 それによつて、 ス プ リ ングユニッ ト 5 は枠線 8 が分断 された個所で折り 曲げ可能と なっている。
なお、 上記ヘリ カル線 7 はス プ リ ン グュニッ ト 5 の長手方 向に沿って設ける よ う にしても よい。 また、 枠線 8 の第 1 の 部分 8 a と第 2 の部分 8 b と に分断された箇所は軟質な合成 樹脂やゴムな どによって形成された部材、 たと えばチューブ 状の部材などによって連結する よ う に しても よい。
上記スプリ ン グュニッ ト 5 の外周部には、 上記枠線 8 の第 1 の部分 8 a と対応する コ字状の固定杆状部材 1 1 と、 同 じ く 第 2 の部分 8 b に対応する コ字状の可動杆状部材 1 2 とが 後述する保持手段によって上記スプリ ングュニッ ト 5 と一体 的に設けられている。
上記固定扦状部材 1 1 と可動扦状部材 1 2 と はパイプ材に よって形成されていて、 これらの上記スプリ ングュニッ ト 5 の一端部の両側に位置する両端は、 それぞれヒ ンジ機構 1 3 によって回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結され ている。
ヒ ンジ機構 1 3 によって連結された上記固定扞状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と は、 上記ス プ リ ン ダュニ ッ ト 5 の平面 形状よ り もわずかに小さな矩形状をな している。 それによつ て、 ス プ リ ングュニッ ト 5 の外周部に設けられた固定扦状部 材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と は、 図 2 と 図 3 に示すよ う にス プリ ングュニ ッ ト 5 の周辺部に位置する コイ ルスプリ ング 6 のばね部の軸方向中途部、 こ の実施の形態では下端部の螺旋
状の卷き線 6 a 間に入り 込み、 こ のスプリ ングュニッ ト 6 に 一体的に保持されている。
上記ヒ ンジ機構 1 3 は図 6 に示すよ う に一端が枢軸 1 6 に よって枢着された、 取付け部と しての第 1 のアーム 1 7 と第 2 のアーム 1 8 を有する。 第 1 のアーム 1 7 の他端は上記可 動杆状部材 1 2 の端部に嵌入固定され、 第 2 のアーム 1 8 の 端部は上記固定杆状部材 1 1 の端部に嵌入固定されている。
第 1 のアーム 1 7 の一端には歯 1 9 が形成され、 第 2 のァ ーム 1 8 の一端には上記歯 1 8 に係合するス ト ツパ 2 1 がピ ン 2 2 によって枢支されている。 このス ト ツパ 2 2 はばね 2 3 によって上記歯 1 9 に係合する方向に付勢されている。 上記枢軸 1 6 にはカム板 2 4 が回動可能に取付け られてい る。 このカム板 2 4 の外周面には周方向に所定の角度で凹部 2 5 と凸部 2 6 と が形成されている。 上記凸部 2 6 の上記枢 軸 1 6 か らの半径寸法は、 上記歯 1 9 の枢軸 1 6 からの半径 寸法よ り も大き く 形成されている。 上記第 1 のアーム 1 7 の 一端には、 上記歯 1 9 に上記ス ト ツパ 2 1 が係合した状態に おいて、 上記凹部 2 5 に位置する係合体 2 7 が設けられてい る。
それによって、 上記歯 1 9 と上記ス ト ツパ 2 1 と の係合に よって第 1 のアーム 1 7 を第 2 のアーム 1 8 に対して所定の 回動角度で保持する こ と ができ る。 上記第 1 のアーム 1 7 を 図 6 に矢印で示す方向に回動させ、 この回動にカム板 2 4 を その凹部 2 5 の一端に当接する係合体 2 7 によって連動させ れば、 このカム板 3 4 の凸部 2 6 に上記ス ト ツ ノ 2 1 が乗り
上げて歯 1 9 と の係合が外れる。 それによつて、 上記第 1 の アーム 2 7 を矢印と逆方向に 自 由に回動させる こ とができ る c 上記第 1 のアーム 1 7 の矢印と逆方向の回動は上記係合体 2 7 が凹部 2 5 の他端に当接してカム板 2 4 を回動させ、 上 記ス ト ツパ 2 1 がカム板 2 4 の凸部 2 6 から外れて歯 1 9 に 係合するまで、 すなわち第 1 のアーム 1 7 が第 2 のアーム 1 8 に対してほぼ水平な状態になるまで回動させる こ と ができ る。
したがって、 上記可動杆状部材 1 2 は、 上記ヒ ンジ機構 1 3 によ り 、 上記固定杆状部材 1 1 に対して所定の角度で起立 した状態で保持可能である と と もに、 起立した状態から水平 に倒伏させる こ と ができ る よ う になつている。
図 2 と 図 5 に示すよ う に、 上記スプリ ングュニッ ト 5 の上 下面の全面にはそれぞれフ ェル ト 3 1 が設け られている。 各 フ ェル ト 3 1 の周辺部は枠線 8 を巻き込むよ う に折り 曲げら れ、 その部分はク リ ップ 3 2 によって上記枠線 8 に保持され ている。
上記スプリ ングュ二ッ ト 5 の下面に設けられたフェル ト 3 1 には保持手段を構成する保持布 3 3 が設け られている。 こ の保持布 3 3 はスプ リ ングュニッ ト 5 の平面形状よ り も十分 に大きな矩形状に形成されていて、 周辺部が スプリ ングュ二 ッ 1、 5 の周辺部から外方へ延出されている。
上記保持布 3 3 のスプリ ングュニ ッ ト 5 の周辺部力ゝら延出 された周辺部は、 図 2 と 図 3 に示すよ う にス プ リ ングュニッ ト 5 の周辺部に設けられた固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材
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1 2 と にこれらの内周側から外周側に向かって卷かれ、 スプ リ ングュニッ ト 5 の下面の周辺部に戻されている。
図 5 に示すよ う に、 上記保持布 3 3 の各杆状部材 1 1 , 1 2 の内周側に向かう部分は第 1 のク リ ップ 3 4 によって上記 フ ェル ト 3 1 の端部と と もに下側の枠線 8 に連結固定され、 内周側から外周側に折り 曲げられた部分は第 2 の ク リ ップ 3 5 によって内周側の部分と と と もに上記枠線 8 に連結固定さ れている。 それによつて、 固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と は、 上記保持布 3 3 の周辺部よつ てス プ リ ン グュニ ッ ト 5 に一体的に保持されている。
固定杆状部材 1 1 と可動扞状部材 1 2 とがス プ リ ングュニ ッ ト 5 に一体的に保持されている こ とで、 可動杆状部材 1 2 を固定杆状部材 1 1 に対して所定の角度で回動させれば、 そ の回動にスプリ ングュニッ ト 5 の可動杆状部材 1 2 に対応す る部分を固定杆状部材 1 1 に対応する部分に対して所定の角 度で屈曲させる こ とができ る。 しかも、 保持布 3 3 の周辺部 が各杆状部材 1 1 , 1 2 に巻回されている と こ と で、 各扦状 部材 1 1 , 1 2 と コイルスプリ ング 6 と がぶつかり 合って金 属音が発生するのが防止されている。
さ らに、 固定杆状部材 1 1 と可動扦状部材 1 2 と は、 スプ リ ングュニッ ト 5 の三方を囲むほぼコ字状と なっている。 そ のため、 スプリ ングュニッ ト 5 は固定杆状部材 1 1 と可動杆 状部材 1 2 と によって幅方向に捩れるのが防止される。 と く に、 可動杆状部材 1 2 を上昇させてスプリ ングュニッ ト 5 の 一端部を上方へ屈曲させた場合、 スプリ ングュニッ ト 5 の屈
曲された部分は幅方向に捩れ易 く なるが、 上記可動杆状部材
1 2 によって確実に防止する こ とができ る。
なお、 固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と はスプリ ン グュニッ ト 5 の周辺部に位置する コ イ ルスプリ ング 6 の卷き 線 6 a 間に係合している。 そのため、 保持布 3 3 を用いなく ても、 これら杆状部材 1 1 , 1 2 はスプリ ングュニッ ト 5 に 一体的に係合保持されるから、 スプリ ングュニッ ト 5 の可動 杆部 1 2 に対応する一端部を、 可動扞部材 1 2 の回動に連動 させて折り 曲げる こ と は可能である。
上記スプリ ングュニッ ト 5 の上面のフェル ト 3 1 と、 下面 の保持布 3 3 にはそれぞれゥ レタ ンフ ォ ームなどによって形 成された弾性シー ト 3 6 が積層 されている。 こ の積層体は外 装地 3 7 によって被覆されている。
上記外装地 3 7 は、 図 2 に示すよ う に上記スプリ ングュニ ッ ト 5 の上面を被覆した上部鏡地 3 8 と 、 下面を被覆した下 部鏡地 3 9及ぴ外周面を被覆したまち地 4 0 と からなる。 各 鏡地 3 8 , 3 9及ぴまち地 4 0 は表地と裏地と の間に弹性シ ー ト を挟んだ 3層構造と なっていて、 まち地 4 0 の上下端に 各鏡地 3 8 , 3 9 の周辺部がテープエ ッジ 4 1 によって一体 的に縫合されている。
各鏡地 3 8, 3 9 の裏地の周辺部には帯状のフ ラ ンジ布 4
2 の幅方向一端が縫合されている。 こ の フ ラ ンジ布 4 2 は上 記弹性シ一 ト 3 6 の周辺部を卷き込んで幅方向の他端をスプ リ ングュニッ ト 5 の周辺部に位置する コイルスプリ ング 6 の 卷き線 6 a にク リ ップ 4 3 によって連結している。 それによ
つて、 外装地 3 7 がスプリ ングュニッ ト 5 に対してずれ動く のが防止されている。
上記マ ッ ト レス装置 1 によれば、 スプリ ングュニッ ト 5 の 外周部に、 固定扦状部材 1 1 と可動扦状部材 1 2 と を、 コィ ルスプリ ング 5 の卷き線 6 a 間に係合させて設け、 これら杆 状部材 1 1 , 1 2 を保持布 3 3 によって上記スプリ ングュニ ッ ト 5 に一体的に保持する よ う にした。 上記固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と はヒ ンジ機構 1 3 によって回動可能 かつ所定の回動角度で保持可能に連結されている。
そのため、 上記可動扞状部材 1 2 を固定扞状部材 1 1 に対 して図 4 Cに実線で示す状態から鎖線で示すよ う に上昇方向 に回動させて所定の角度で保持すれば、 こ の可動杆状部材 1 2 の回動にスプリ ングュニ ッ ト 5 の上記可動扞状部材 1 2 に 対応する一端部を鎖線で示すよ う に連動させ、 屈曲 させる こ と ができ る。
ス プ リ ングュニッ ト 5 の一端部を可動杆状部材 1 2 によつ て屈曲させれば、 図 1 に示すよ う にマツ ト レス装置 1 の一端 部 1 a を所定の角度で上昇させて保持する こ と ができ る。
それによつて、 図 1 4 B に示すよ う に、 マ ツ ト レス装置 1 の上面に仰臥した利用者 Uは頭部をわずかに持ち上げた姿勢 を楽に維持する こ とができ るから、 仰臥した状態で読書を し た り 、 テ レビを見るな どのこ と ができ る。
図 1 4 Aに示すよ う に利用者 Uがマツ ト レス装置 1 上で枕 4 4 を用いて横臥する場合、 こ のマ ッ ト レス装置 1 の一端部 1 a を上昇させれば、 その角度によって頭部が脊柱に対して
左右に曲がる こ と がない姿勢を と る こ とができ るから、 首に 負担をかける こ と なく 横臥の姿勢を楽に維持する こ と ができ る。
このよ う に、 マ ッ ト レス装置 1 の一端部 l a を、 可動杆状 部材 1 2 によって所定の角度で上昇させて保持する こ とがで き る よ う に した。 そのため、 マ ッ ト レス装置 1 の一端部を上 昇させるために、 べッ ド 2 の床板 3 を起伏用の駆動機構によ つて起伏させる場合に比べ、 簡単で、 安価な構成とする こ と ができ る。
また、 マッ ト レス装置 1 は、 ス プ リ ン グユニッ ト 5 が外装 地 3 7 で被覆されてお り 、 しかもスプリ ングュニッ ト 5 の一 端部を屈曲 させるための固定杆状部材 1 1 、 可動杆状部材 1 2 或いはヒ ンジ機構 1 3 が外観的には全く 見えない。 しかも、 各杆状部材 1 1 , 1 2 はスプリ ングュニッ ト 5 の周辺部に位 置する コイルスプリ ング 6 の巻き線 6 a 間に挿入されている 力 ら、 マツ ト レス装置 1 の周辺部から外部に突出する とレヽ ぅ こ と もない。
そのため、 このマ ッ ト レス装置 1 は、 一端部が折り 曲げる こ とができ る よ う になつている にも係わらず、 外観的には通 常のマ ツ ト レス装置と なんら変わる と ころがないから、 極め て体裁がよいばかり か、 上下面のどち らの面を上に してでも 使用する こ とができ る。
図 7 は第 1 の実施の形態の固定杆状部材 1 1 と可動杆状部 材 1 2 と の変形例を示す第 2 の実施の形態である。 こ の実施 の形態では、 固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 とがそれ
ぞれ一対の直扦 1 1 a , 1 2 a カゝらなる。 こ れ ら の直扦 1 1 a , 1 2 a は端部がヒ ンジ機構 1 3 によって連結されている。 そ して、 連結された各直杆 1 1 a , 1 2 a はスプリ ングュニ ッ ト 5 の幅方向両側に位置する コ イ ルスプリ ング 6 の卷き線 6 a 間に係合して設けられている。
上記スプリ ングュニッ ト 5 の幅方向両側に位置する各一対 の直杆 1 1 a , 1 2 a は、 それぞれスプリ ングュニッ ト 5 の 幅方向に沿って設けられた丸棒な どの複数の連結部材 4 5 に よって連結され、 スプリ ングュニッ ト 5 に一体的に保持され ている。 つま り 、 こ の実施の形態では上記連結部材 4 5 が保 持手段と なっている。
したがって、 このよ う な構成であっても、 可動杆状部材 1 2 の一対の直杆 1 2 a を、 固定扦状部材 1 1 の一対の直扞 1 1 a に対してヒ ンジ機構 1 3 によ り 、 所定の角度に回動上昇 させれば、 ス プ リ ングユニ ッ ト 5 の上記可動扦状部材 1 2 の —対の直杆 1 2 a に対応する部分を、 これら直杆 1 2 a に連 動させて屈曲上昇させる こ とができ る。 つま り 、 固定杆状部 材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と はコ字状でなく 、 直杆状であつ ても よい。
なお、 保持手段と しては、 上記連結部材 4 5 に代わ り 、 上 記各直杆 1 1 a , 1 2 a をスプリ ン グュニッ ト 5 の周辺部に 位置する コ イ ルス プ リ ン グ 6 の卷き線 6 a に結束する ワ イ ヤ や紐な どの結束部材であっても よい。
図 8 乃至図 1 0 はこ の発明の第 3 の実施の形態を示す。 こ の実施の形態のマツ ト レス装置 1 Aは、 ク ッ シ ョ ン性能を向
上させるためにダブルク タ ッ シ ョ ンタイ プと なっている。 す なわち、 マ ッ ト レス装置 1 Aは、 図 9 に示すよ う に第 1 の実 施の形態と 同 じ構成のスプリ ングュニ ッ ト 5 を有し、 このス プ リ ングュニ ッ ト 5 はボ ト ムク ッ シ ョ ン体と してのボ ト ムス プリ ングュニ ッ ト 5 1 の上面にフェル ト な どのシー ト状の仕 切 り 部材 5 2 を介 して積層 されている。 仕切 り 部材 5 2 は各 スプ リ ングュニ ッ ト 5 , 5 1 の長手方向一端部、 つま り スプ リ ングュニ ッ ト 5 の可動杆状部材 1 2 に対応する部分を除く 部分に設け られている。
上記ポ ト ム スプリ ングュニ ッ ト 5 1 は、 多数の コイルスプ リ ング 5 3 を行列状に配置し、 長手方向において隣 り 合 う コ ィルスプ リ ング 5 3 の上下端面を長手方向 と 交差する幅方向 に沿ってヘ リ カル線 (図示せず) によ って連結する と と と も に、 下面の周縁部に枠線 5 4 を設けて構成されている。
上記スプ リ ングュ ニ ッ ト 5 の下面周縁部に設け られた枠線 8 は、 ボ ト ム スプ リ ングュニ ッ ト 5 1 の上面周縁部の枠線を 兼ねている と と もに、 上記第 1 の実施の形態の よ う に 2 つの 部分 8 a , 8 b に分断されている。
上記ス プ リ ングュニ ッ ト 5 の下側の枠線 8 の一方の部分 8 a には、 ボ ト ム ス プ リ ングュ二 ッ ト 5 1 の周辺部に位置する コ イ ルス プ リ ン グ 5 3 の上端面が仕切 り 部材 5 2 の周縁部 と と も にク リ ップ (図示せず) によって一体的に結合されてい る。
ボ ト ム スプ リ ングュニ ッ ト 5 1 の下面にはシー ト状の下部 弾性シー ト 5 6 が積層 され、 スプ リ ングュニ ッ ト 5 の上面に
は上部弾性シー ト 5 7 が積層 されている。 そ して、 こ の積層 体は外装地 5 8 によ って被覆されている。
積層 された 2 つのスプ リ ングュニ ッ ト 5 , 5 1 の長手方向 の一端部である、 スプ リ ングュニ ッ ト 5 の可動杆状部材 1 2 によ って屈曲 される部分は、 上記外装地 5 8 が上側のスプ リ ングュニ ッ ト 5 と 下側のボ ト ムスプ リ ングュニ ッ ト 5 1 と を 別々 に被覆している。 すなわち、 積層体の一端部においては、 スプ リ ングュニ ッ ト 5 は外装地 5 8 によって上面だけでな く 下面も被覆され、 ボ ト ムスプ リ ングュニッ ト 5 1 は下面だけ でな く 、 上面も被覆されている。
したがって、 こ の よ う な構成によれば、 図 8 に示すよ う に、 マ ツ ト レス装置 1 Aの一端部 1 a を所定の角度で上昇させて 保持する こ と ができ る。 そ して、 その と きマ ッ ト レス装置 1 Aの一端部 1 a に位置する スプ リ ングュニ ッ ト 5 と ボ ト ム ス プ リ ングュニ ッ ト 5 1 は外装地 5 8 によって別々 に被覆され ているから、 スプリ ングュニ ッ ト 5 の下面ゃポ ト ムスプ リ ン グユニ ッ ト 5 1 の上面が外部に全く 露出 しないので、 外観的 に極めて体裁が よい。
図 1 1 と 図 1 2 はこ の発明の第 4 の実施の形態を示すマ ツ ト レス装置 1 B の変形例である。 こ の実施の形態のマ ツ ト レ ス装置 1 B は、 第 1 の実施の形態に示す 2 つのスプリ ングュ ニ ッ ト 5 を幅方向に並設 し、 これらスプ リ ングュニ ッ ト 5 を 外装地 6 1 で被覆して構成されている。 つま り 、 マ ッ ト レス 装置 1 B はダブルサイ ズと なっている。
2 つのスプ リ ングュニ ッ ト 5 の可動杆状部材 1 2 によ って
屈曲 される、 マ ッ ト レス装置 I Bの一対の一端部 l a は、 そ れぞれの部分を独立して屈曲させる こ とができ る よ う 、 上記 外装地 6 1 によって別々 に被覆されている。
それによつ て、 マ ッ ト レス装置 1 B の一対の一端部 l a の う ち、 どち らか一方の一端部 1 a だけを選択的に回動上昇さ せる こ とができ るばかり か、 一方の一端部 1 a だけを回動上 昇させたと きに、 その一端部 a や他端部 l b の内部構造、 つ ま り スプリ ングュニッ ト 5 が外部に露出する こ とがないから、 外観的にも体裁がよい。
図 1 3 A〜図 1 3 Cはこの発明の第 5 の実施の形態を示す、 スプリ ングュニ ッ トの変形例である。 図 1 3 Aに示すスプリ ングュニッ ト 5 Aは、 その長手方向の一端部と他端部とがそ れぞれ可動杆状部材 1 2 によって屈曲させる こ と ができ る よ う になっている。
すなわち、 固定杆状部材 1 1 Aは直杆状をな していて、 そ の一端と他端と にそれぞれコ字状の可動杆状部材 1 2 がヒ ン ジ機構 1 3 によって回動可能かつ所定の回動角度で保持可能 に連結されている。 一方の可動杆状部材 1 2 と他方の可動杆 状部材 1 2 と は、 同図に矢印で示すよ う に上下逆方向に回動 する よ う 、 ヒ ンジ機構 1 3 の向きが上下逆方向になっている c なお、 枠線 8 は直杆状の固定杆状部材 1 1 Aの両端部に対 応する箇所でそれぞれ分断されてお り 、 枠線 8 が各可動杆状 部材 1 2 によってスプリ ングュニ ッ ト 5 の両端部を屈曲 させ る際に邪魔になる こ とがないよ う になってレヽる。
このよ う に、 スプリ ングュニッ ト 5 Aの一端部と他端部と
を上下逆方向に屈曲させる こ と ができ る こ と で、 スプリ ング ュニッ ト 5 Aの一方の面と他方の面と の どち らの面を上にし て利用する場合であっても、 その一端部を上方へ屈曲 させて 利用者の頭部を持ち上げて保持する こ とができ る。
図 1 3 Bは第 1 の実施の形態のスプリ ングュニッ トの変形 例であって、 こ の実施の形態のスプリ ングュニ ッ ト 5 B は一 端部が二段階に屈曲させる こ と ができ る よ う になっている。 すなわち、 スプリ ングュニッ ト 5 B の外周部に設けられる可 動杆状部材 1 2 は、 スプリ ングュニッ ト 5 Bの両側に位置す る中途部が複数の部分、 この実施の形態では 2 つの部分 1 2 x, 1 2 y分断されている。
分断された 2 つの部分 1 2 X , 1 2 y は、 上記固定扞状部 材 1 1 の端部に順次ヒ ンジ機構 1 3 によって連結されている。 これらの ヒ ンジ機構 1 3 は、 可動杆状部材 1 2 の 2 つの部分 1 2 x, 1 2 y を同方向に屈曲 させる よ う に設け られてレヽる。
したがって、 図 1 4 Cに示すよ う に、 このよ う な構成のス プリ ングュニ ッ ト 5 B を用いたマ ツ ト レス装置 1 Cによれば、 可動扦状部材 1 2 の 2 つの部分 1 2 X , 1 2 y をそれぞれ上 昇方向に屈曲 させる こ とで、 利用者 Uの頭部だけでな く 、 上 半身を起こ した状態で保持する こ と が可能と なる。
図 1 3 Cに示すスプ リ ングュニ ッ ト 5 C は図 1 3 A と 図 1 3 B と を組み合わせた構成と なっている。 すなわち、 スプリ ングュニッ ト 5 Cの両端部がそれぞれ可動杆状部材 1 2 によ つて上下逆方向に屈曲させる こ とができ る よ う になっている と と もに、 一方の可動杆状部材 1 2 は 2 つの部分 1 2 X , 1
2 y力、らな り 、 その 2つの部分 1 2 x , 1 2 y はヒ ンジ機構 1 3 によって同方向に屈曲可能と なっている。 なお、 枠線 8 は、 それぞれの ヒ ン ジ機構 1 3 に対応する部分で分断されて レヽる。
したがって、 このよ う な構成のスプリ ングュニッ ト 5 Cに よれば、 同図に鎖線で示すよ う に屈曲させる こ とが可能と な るから、 利用者の上半身を起こすと と もに、 脚部を屈曲させ た状態とする こ とができ る。
すなわち、 従来は床板を背上げ駆動機構によって起伏させ る こ と によって行なっていた動作を、 マツ ト レス装置を構成 するスプリ ングュニ ッ ト 5 Cによって行な う こ とが可能と な る。
図 1 5 はこの発明の第 6 の実施の形態を示す。 こ の実施の 形態はスプリ ングュニッ トを構成するばね体の変形例である , すなわち、 スプリ ングュニッ ト 5 Dを構成するばね体にはコ ィルスプリ ングに代わ り連続ばね 6 1 が用いられている。 こ の連続ばね 6 1 は複数のコイル部 6 2 を有する。 複数のコィ ル部 6 2 は、 1 本の線材によって軸線をほぼ平行に している 隣り 合う 一対のコ イ ル部 6 2 は、 中途部の卷き線が係合して いる と と もに、 上端は上部連結扦 6 3 によって連続し、 下端 は下部連結杆 6 4 によって連続している。
並設された複数の連続ばね 6 1 は、 並設方向 と交差する方 向に沿って設け られたヘリ カル線 6 5 によって連結されてい る。 こ のスプリ ングユニッ ト 5 Dの上下面の周縁部には、 上 記第 1 の実施の形態と 同様、 枠線 8 がク リ ップ 6 6 によって
取付けられている。 枠線 8 は、 詳細は図示しないが、 ヒ ンジ 機構 1 3 によって連結された固定杆部材 1 1 と可動杆.部材 1 2 と の連結部分に対応する箇所で分断されている。
図 1 5 はスプリ ングュニッ ト 5 Dを下面側から見た図で、 可動杆状部材 1 2 が設け られた端部はヒ ンジ機構 1 3 によつ て同図に矢印で示す方向に屈曲 される。
上記固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と はスプリ ング ュニッ ト 5 Dの周辺部に位置する コイル部 6 2 の巻き線間に 挿入されて第 1 の実施の形態と 同様な保持手段によって保持 される。
したがって、 スプリ ングュニッ ト 5 D力 Sコイルスプリ ング 以外のばね体である、 連続ばね 6 1 によって構成されていて も 、 そのスプリ ングュニッ ト 5 Dの一端部を可動杆状部材 1 2 によって上昇方向に屈曲させる こ とが可能である。
図 1 6 と 図 1 7 はこの発明の第 7 の実施の形態を示す。 こ の実施の形態のマツ ト レス装置 1 Cは、 ク ッ ショ ン体と して 上記各実施の形態に示されたスプリ ングュニッ トに代わ り 、 軟質或いは半硬質の発泡弾性体 7 1 によって形成されている。 この発泡弾性体 7 1 は矩形板状に成形されていて、 その外周 面には全長にわたって保持手段を構成する保持溝 7 2 が形成 されている。
上記保持溝 7 2 にはパイプ材をコ字状に曲成した固定扦状 部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 とが弹性的に圧入保持されてい る。 固定杆状部材 1 1 と可動杆状部材 1 2 と の両端部はそれ ぞれヒ ンジ機構 1 3 によって回動可能かつ所定の回動角度で
保持可能に連結されている。 そ して、 上記発泡弾性体 7 1 は 外装地 7 3 によって被覆されている。
このよ う な構成のマツ ト レ ス装置 1 Cによれば、 可動杆状 部材 1 2 を固定扞状部材 1 1 に対してヒ ンジ機構 1 3 によつ て所定の回動角度で屈曲 させれば、 発泡弾性体 7 1 の可動杆 状部材 1 2 に対応する部分が、 可動杆状部材 1 2 と保持溝 7
2 と の係合によって弾性的に屈曲 させられる。 したがって、 マツ ト レス装置 1 C の一端部を図 1 7 に鎖線で示すよ う に屈 曲 させる こ と ができ る。
すなわち、 ク ッショ ン体と してはスプリ ングュニッ トでな く 、 発泡弾性体であっても、 こ の発明を適用する こ と ができ る。
なお、 上記各実施の形態において、 ク ッショ ン体がスプリ ングュニッ ト の場合、 固定杆状部材と可動杆状部材と をウ レ タ ンフォームな どの樹脂シー トで被覆した り 、 発泡樹脂を吹 き付ける よ う にしても よ く 、 そのよ う な構成によれば、 各杆 状部材と スプリ ングュニッ トのばね体とがぶつかり 合って騷 音を発生するのを防止する こ とができ る。
図 1 8及び図 1 9 A , B はこ の発明の第 8 の実施の形態を 示す。 この実施の形態におけるマ ッ ト レ ス 1 Dは、 図 1 8 に 示すよ う に、 利用者の頭部側に位置する長手方向の一端部 1 a だけでなく 、 足部側に位置する他端部 1 b も上昇方向に屈 曲可能な構成と なっている。
図 1 9 A, B は上記マ ッ ト レス I Dに用い られるスプリ ン グュニッ ト 5 E を示す。 このスプリ ングュニッ ト 5 Eの上下
面の周縁部に設けられる枠線 8 は、 スプリ ングュニッ ト 5 E の幅方向両側に長手方向の中央部分に沿って設けられる直線 状の第 1 の部分 8 a と、 長手方向の一端部に設け られる コ字 状の第 2 の部分 8 b及び他端部に設けられる コ字状の第 3 の 部分 8 c と に分割されている。
上記スプリ ングュニッ ト 5 Eの外周面には、 幅方向両側の 長手方向の中央部分に直扦状の固定扦状部材 1 1 が設けられ ている。 上記スプリ ングュニ ッ ト 5 Eの長手方向の一端部に はコ字状の第 1 の可動杆状部材 1 2 a が設け られ、 他端部に は同 じく コ字状の第 2 の可動杆状部材 1 2 b が設け られてい る。
上記第 1 の可動杆状部材 1 2 a は、 両端を上記一対の固定 扞状部材 1 1 の一端にヒ ンジ機構 1 3 によって上昇方向に回 動可能に連結され、 上記第 2 の可動杆状部材 1 2 b は、 両端 を上記一対の固定杆状部材 1 1 の他端にヒ ンジ機構 1 3 によ つて第 1 の可動杆状部材 1 2 a と 同様、 上昇方向に回動可能 に連結されている。
図 1 9 B に示すよ う に、 上記第 1 の可動杆状部材 1 2 a の 上記ス プ リ ングュニ ッ ト 5 Eの長手方向に沿 う 長さ寸法を L 1 と し、 第 2 の可動杆状部材 1 2 b のス プ リ ン グュニ ッ ト 5 Eの長手方向に沿 う長さ方向寸法を L 2 とする と、 L 1 > L 2 に設定されている。
なお、 詳細は図示しないが、 第 1 の実施の形態と 同様、 上 記スプリ ングュニッ ト 5 Eは外装地 3 7 によって上下面及ぴ 外周面が被覆されてお り 、 上記固定杆状部材 1 1及び第 1 、
第 2 の可動杆状部材 1 2 a , 1 2 b は、 上記スプリ ングュ二 ッ ト 5 E の下面に設け られた保持布 3 3 の周辺部によってス プリ ングュニッ ト 5 Eの外周部に保持されている。
図 1 8 に示すよ う に、 上記構成のマッ ト レス 1 Dは、 べッ ド 2 のへッ ドボー ド 4側に第 2 の可動杆状部材 1 2 b が設け られた一端部 1 a を位置させて設け られている。
利用者はへッ ドボ一 ド 4側に頭部を位置させてマツ ト レス 1 D上に仰臥する。 それによつて、 利用者はマ ッ ト レス 1 D の一端部 1 a によって頭部を持ち上げた姿勢や他端部 1 b に よって足部を持ち上げた姿勢を と る こ と ができ るばかり か、 頭部と足部と の両方を持ち上げた姿勢をと る こ と もでき る。
マツ ト レス 5 Dは、 利用者の足部側に位置する第 1 の可動 杆状部材 1 2 a 側の他端部 1 b を頭部側に位置する第 2 の可 動杆状部材 1 2 b側の一端部 1 a よ り も長い寸法で上昇させ る こ と ができ る。
そのため、 利用者は頭部に比べて長さ寸法の長い脚部を、 マツ ト レス 5 D の第 1 の可動杆状部材 1 2 a が設けられた他 端部 1 b によって安定した状態で上昇保持する こ とができ る。 つま り 、 利用者は脚部を持ち上げた姿勢を楽に維持する こ と ができ る。
このよ う に第 1 乃至第 8 の実施の形態の発明によれば、 可 動杆状部材を所定の角度で起立させれば、 この可動杆状部材 によってク ッ ショ ン体の少なく と も利用者の頭部が載置され た部分を屈曲 させる こ とができ るから、 それによつて利用者 の頭部を持ち上げて保持する こ とができ る。
すなわち、 従来のよ う にベッ ドの床板を起伏駆動機構を用 いて起伏させなく ても、 マ ッ ト レス装置の少なく と も一端部 を起伏せるこ とができるため、 コ ス ト的に有利である。
図 2 0 乃至図 2 8 はこの発明の第 9 の実施の形態を示す。 図 2 0 はマ ツ ト レス装置 1 0 1 をべッ ド 1 0 2 の基台 1 0 3 上に載置した状態を示す斜視図である。 こ のマ ッ ト レス装置 1 0 1 は、 上記べッ ド 1 0 2 のへ ッ ドボー ド 1 0 4側に位置 する長手方向の一端部 1 0 1 a と 、 他端部 1 0 1 b と を後述 する よ う に所定の角度で上昇させて保持する こ と ができ る よ う になっている。
上記マ ッ ト レス装置 1 0 1 は、 図 2 1 に示すよ う にボ トム ク ッ シ ョ ン体と しての平面形状が矩形状のボ ト ム ス プ リ ング ュニ ッ ト 1 0 8 上に上部ク ッ シ ョ ン体と しての上部ス プ リ ン グュニッ ト 1 0 9 を重合載置して構成されている。
各ス プ リ ン グユニッ ト 1 0 8 , 1 0 9 は、 図 2 3 A〜図 2 3 Cに示すよ う にコ イ ルス プ リ ン グ 1 1 1 が行列状に配置さ れている。 各スプリ ングユニッ ト 1 0 8 , 1 0 9 の長手方向 に沿って隣り 合う コ イ ルス プ リ ン グ 1 1 1 の上下端面は、 そ れぞれヘリ カル線 1 1 2 によって幅方向に連結されている。
上記ボ トムス プ リ ングュニ ッ ト 1 0 8 の下面の周縁部には 線材を矩形枠状に形成した下部枠線 1 1 3 が周辺部に位置す る コイルスプリ ング 1 1 1 の下端面にク リ ップ 1 1 4 によつ て連結固定されている。 ボ トムスプリ ングユニッ ト 1 0 8 の 上面の周縁部には上部枠線 1 1 5 が設けられている。 こ の上 部枠線 1 1 5 は、 ボ トムス プ リ ングユニッ ト 1 0 8 の両端部
に設け られる一対のコ字状部 1 1 5 a に分割されている。 こ れら コ字状部 1 1 5 a はク リ ップ 1 1 6 によってボ トムスプ リ ングュ -ッ ト 1 0 8 の長手方向両端部に位置する コイルス プリ ング 1 1 1 の上端面に連結されている。
上記上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の下面周縁部には下部 枠線 1 1 8 が設けられ、 上面周縁部には上部枠線 1 1 9 が設 け られている。 図 2 3 に示すよ う に、 下部枠線 1 1 8 は上部 スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の長手方向両端部に設けられた一 対のコ字状部 1 1 8 a と、 幅方向両側に設け られた一対の直 杆部 1 1 8 b と に分割されている。 これら コ字状部 1 1 8 a と直杆部 1 1 8 b と は上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の周縁 部に位置する コ イ ルス プ リ ング 1 1 1 の下端面に図示しない ク リ ップで連結固定されている。
上記上部枠線 1 1 9 は上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の長 手方向両端部にク リ ッ プ 1 2 1 によって連結固定された一対 のコ字状部 1 1 9 a 及び上部スプリ ングュニ ッ ト 1 0 9 の幅 方向両側ク リ ップ 1 2 1 によって固定された一対の直扦部 1 1 9 b に分割されている。
上部スプリ ングュニ ッ ト 1 0 9 の上下面周縁に設け られる 下部枠線 1 1 8 と上部枠線 1 1 9 と をそれぞれ 3 つの部分に 分割する こ と で、 この上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の長手 方向の一端部と他端部と を上方へ屈曲させる こ とができ る よ う になっている。
上記上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の外周部には、 その上 部枠線 1 1 9 の一対のコ字状部 1 1 9 a と対応する長手方向
両端部にパイ プ材をコ字状に曲成した一対の可動杆状部材 1 2 2 と、 直杆部 1 1 9 b に対応する幅方向両側の中途部に同 じく パイ プ材によって形成された直杆状の一対の固定扦状部 材 1 2 3 が後述する保持手段によって上記上部スプリ ングュ ニッ ト 1 0 9 に一体的に保持されてレヽる。
上部スプリ ングュニ ッ ト 1 0 9 の長手方向一端部に設けら れた可動杆状部材 1 2 2 の長手方向に沿 う長さ寸法は、 他端 部に設け られた可動杆状部材 1 2 2 の長手方向に沿 う長さ寸 法よ り も短く 設定されている。
上記一対の可動杆状部材 1 2 2 の両端は、 上記固定杆状部 材 1 2 3 の両端にそれぞれヒ ンジ機構 1 2 4 によって回動可 能かつ所定の回動角度で保持可能に連結されている。
ヒ ンジ機構 1 2 4 によって連結された上記可動杆状部材 1 2 2 と固定杆状部材 1 2 3 と は、 上記上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の平面形状よ り もわずかに小さな矩形枠状をな して いる。 それによつて、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の外周 部に設け られた可動杆状部材 1 1 2 と 固定扞状部材 1 2 3 と は、 図 2 2 と 図 2 6 に示すよ う に上部スプリ ン グュニッ ト 1 0 9 の周辺部に位置する コ イ ルスプリ ン グ 1 1 1 のばね部の 軸方向中途部、 こ の実施の形態では下端部の螺旋状の巻き線 1 1 1 a 間に入 り 込み、 こ の上部スプリ ングュニッ ト 1 0 6 に一体的に保持されている。
上記ヒ ンジ機構 1 2 4 は図 2 5 に示すよ う に一端が枢軸 1 2 6 によって枢着された、 取付け部と しての第 1 のアーム 1 2 7 と第 2 のアーム 1 2 8 を有する。 第 1 のアーム 1 2 7 の
他端は上記可動扦状部材 1 2 2 の端部に嵌入固定され、 第 2 のアーム 1 2 8 の他端は上記固定杆状部材 1 2 3 の端部に嵌 入固定されている。
第 1 のアーム 1 2 7 の一端には歯 1 2 9 が形成され、 第 2 のアーム 1 2 8 の一端には上記歯 1 2 9 に係合するス ト ツパ 1 3 1 がピ ン 1 3 2 によって枢支されている。 こ のス ト ツノ 1 3 2 はばね 1 3 3 によって上記歯 1 2 9 に係合する方向に 付勢されている。
上記枢軸 1 2 6 にはカム板 1 3 4 が回動可能に取付けられ ている。 こ のカム板 1 3 4 の外周面には周方向に所定の角度 で凹部 1 3 5 と凸部 1 3 6 とが形成されている。 上記凸部 1 3 6 の上記枢軸 1 2 6 からの半径寸法は、 上記歯 1 2 9 の枢 軸 1 2 6 からの半径寸法よ り も大き く 形成されている。 上記 第 1 のアーム 1 2 7 の一端には、 上記歯 1 2 9 に上記ス ト ツ パ 1 3 1 が係合した状態において、 上記凹部 1 3 5 に位置す る係合体 1 3 7 が設けられている。
それによつて、 上記歯 1 2 9 と上記ス ト ツパ 1 3 1 と の係 合によって第 1 のアーム 1 2 7 を第 2 のアーム 1 2 8 に対し て所定の回動角度で保持する こ とができ る。 上記第 1 のァー ム 1 2 7 を図 2 5 に矢印で示す方向に回動させ、 こ の回動に カム板 1 3 4 をその凹部 1 3 5 の一端に当接する係合体 1 3 7 によって連動させれば、 こ のカム板 1 3 4 の凸部 1 3 6 に 上記ス ト ツパ 1 3 1 が乗り 上げて歯 1 2 9 と の係合が外れる c それによつて、 上記第 1 のアーム 1 3 7 を矢印と逆方向に自 由に回動させる こ とができ る。
上記第 1 のアーム 1 2 7 の矢印 と逆方向の回動は上記係合 体 1 3 7 が凹部 1 3 5 の他端に当接してカ ム板 1 3 4 を回動 させ、 上記ス ト ツパ 1 3 1 がカ ム板 1 3 4 の凸部 1 3 6 力 ら 外れて歯 1 3 9 に係合するまで、 すなわち第 1 のアーム 1 2 7 が第 2 のアーム 1 2 8 に対してほぼ水平な状態になるまで 回動させる こ と ができ る。
したがって、 上記可動杆状部材 1 2 2 は、 上記ヒ ンジ機構 1 2 4 によ り 、 上記固定杆状部材 1 2 3 に対して所定の角度 で起立した状態で保持可能である と と も に、 起立 した状態か ら水平に倒伏させる こ と ができ る よ う になっ てレヽる。
図 2 1 に示すよ う にボ ト ムスプリ ングュニ ッ ト 1 0 8 と 上 部スプ リ ングュニ ッ ト 1 0 9 と の上下面には、 それぞれこれ らスプ リ ングユニ ッ ト 1 0 8 , 1 0 9 の平面形状よ り も大き く 形成されたフ ェル ト 1 4 1 が重合されている。 各フ ェル ト 1 4 1 の周辺部はスプ リ ングユニ ッ ト 1 0 8, 1 0 9 の上下 面周縁部に設け られた枠線 1 1 3, 1 1 5 及び 1 1 8, 1 1 9 を巻き込み、 ク リ ップ 1 4 2 (—部を図 2 4 に示す) によ つて固定されている。
ボ ト ムスプ リ ングュニ ッ ト 1 0 8 の下面と 、 上部スプ リ ン グュニ ッ ト 1 0 9 の上面と にはそれぞれウ レタ ンフォームな どの弹性シ一 ト 1 4 3 が重合されている。 各弾性シー ト 1 4 3 は、 外装地 1 4 4 を構成する下部鏡地 1 4 5 と上部鏡地 1 4 6 と によ ってそれぞれ被覆されている。 各鏡地 1 4 5 , 1 4 6 は裏地 1 4 5 a , 1 4 6 a と表地 1 4 5 b、 1 4 6 b と の間に弾性シー ト 1 4 5 c、 1 4 6 c を介在させ、 これら を
キルティ ング した 3層構造と なっている。 各鏡地 1 4 5 , 1 4 6 のキルティ ングは図 2 0 に示すよ う に幅方向に沿って形 成されている。
図 2 1 に示すよ う に、 各裏地 1 4 5 a , 1 4 6 a の周辺部 には、 フ ラ ンジ布 1 4 7 が幅方向の一端部を逢着して設けら れている。 これらフラ ンジ布 1 4 7 の他端部は、 上記弾性シ 一 ト 1 4 3 の周辺部を巻き込んで各スプ リ ングュニ ッ ト 1 0 8 , 1 0 9 の周辺部に位置する コイルスプ リ ング 1 1 1 にク リ ップ 1 4 8 によ って連結固定されている。
上記上部スプ リ ングュニ ッ ト 1 0 9 .の下面に設けられたフ ヱル ト 1 4 1 には、 このスプ リ ングュニ ッ ト 1 0 9 の平面形 状よ り も大きな矩形状に形成された保持手段を構成する保持 布 1 5 1 が重合されている。
上記保持布 1 5 1 の上部スプ リ ングュニ ッ ト 1 0 9 の外周 面から外方へ突出 した周辺部は、 図 2 1 、 図 2 2 、 図 2 4及 ぴ図 2 6 に示すよ う に可動杆状部材 1 2 2 と 固定杆状部材 1 2 3 と にこれらの内周側から外周側に向かって卷かれて上部 スプ リ ングュニッ ト 1 0 9 の下面の周辺部に戻されている。
図 2 4 に示すよ う に、 上記保持布 1 5 1 の各扦状部材 1 2 2 , 1 2 3 の内周側に向かう 部分はク リ ッ プ 1 5 2 によって 上記フェル ト 1 4 1 の端部と と もに下側の枠線 1 1 8 に連結 固定され、 内周側から外周側に折り 曲げられた部分はク リ ッ プ 1 5 3 によって内周側に向か う部分と と と もに上記枠線 1 1 8 に連結固定されている。 それによつて、 可動杆状部材 1 2 2 と固定杆状部材 1 2 3 と は、 上記保持布 1 5 1 の周辺部
よって上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 に一体的に保持されて いる。
図 2 6 及び図 2 3 Cに示すよ う に、 重合されたボ トムス プ リ ングュニッ ト 1 0 8 と上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 と の 両側の長手方向中途部は、 ボ ト ムスプリ ングュニッ ト 1 0 8 の コ イ ルス プ リ ング 1 1 1 の上端面と、 上部ス プ リ ングュニ ッ ト 1 0 9 の下部枠線 1 1 8 の直杆部 1 1 8 b と 力 Sク リ ップ 1 5 4 によって一対のフ ェル ト 1 4 1 及び保持布 1 5 1 と と もに連結されている。 それによつて、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の両側の長手方向中途部は上記ボ トムス プ リ ン グュ ニッ ト 1 0 8 に連結される。
.上記可動扞状部材 1 2 2 と 固定杆状部材 1 2 3 とが上部ス プリ ングュニッ ト 1 0 9 に一体的に保持されてレヽる こ とで、 可動杆状部材 1 2 2 を固定杆状部材 1 2 3 に対して所定の角 度で回動させれば、 その回動に上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の可動杆状部材 1 2 2 に対応する一端部と他端部と を図 2 3 Cに鎖線で示すよ う に所定の角度で屈曲上昇させる こ と力 S でき る。
上部スプリ ン グュニッ ト 1 0 9 の長手方向一端部に設け ら れた可動杆状部材 1 2 2 は他端部に設け られた可動杆状部材 1 2 2 よ り も長さ寸法が短く なってレ、る力ゝら、 これら可動杆 状部材 1 2 2 の長さ寸法の差に応じて上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の一端部 1 ◦ 1 a と他端部 1 0 1 b と の上方へ屈曲 される部分の長さ寸法も異なってき る。
しかも、 保持布 1 5 1 の周辺部が各扦状部材 1 2 2 , 1 2
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3 に卷回されている こ とで、 各扞状部材 1 2 2 , 1 2 3 と コ ィルス プ リ ン グ 1 1 1 とがぶつかり 合って金属音が発生する が防止されている。
さ らに、 可動扞状部材 1 2 2 は、 上部ス プ リ ングユニッ ト 1 0 9 の三方を囲むほぼコ字状と なっている。 そのため、 上 部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 は可動杆状部材 1 2 2 によって 幅方向に捩れるのが防止される。 と く に、 可動杆状部材 1 2 2 を上昇させて上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の一端部と他 端部と を上方へ屈曲 させた場合、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の屈曲された部分は幅方向に捩れ易 く なるが、 コ字状の 上記可動杆状部材 1 2 2 によって幅方向に捩れるのが防止さ れる。
なお、 可動杆状部材 1 2 2 と 固定杆状部材 1 2 3 と は上部 スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の周辺部に位置する コイルスプリ ング 1 1 1 の巻き線 1 1 1 a 間に係合している。 そのため、 保持布 1 5 1 を用いなく ても、 これら杆状部材 1 2 2 , 1 2 3 は上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 に一体的に係合保持され る力ゝら、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の可動杆状部材 1 2 2 に対応する一端部と他端部と を、 可動扦状部材 1 2 2 の回 動に連動させて折り 曲げる こ と が可能である。
上記外装地 1 4 4 は、 上記各鏡地 1 4 5 , 1 4 6 の他に、 図 2 7 A〜図 2 7 C及び図 2 1 に示すよ う にボ トムスプリ ン グュニッ ト 1 0 8 の長手方向両端部の上面を覆う 一対の補助 上鏡地 1 5 5 と 、 ボ トムスプリ ングュニッ ト 1 0 8 の長手方 向両端部の三方の外周面を覆う 下部まち地 1 5 6 を有する。
下部まち地 1 5 6 は、 上端が補助上鏡地 1 5 5 の周縁部の三 辺に縫合され、 下端が図 2 1 に示すよ う に上記下部鏡地 1 4 5 の周縁に下部テープエッジ 1 5 7 によって縫合されている。
さ らに、 外装地 1 4 4 は、 上部スプ リ ングユニッ ト 1 0 9 の長手方向両端部の下面を覆う一対の補助下鏡地 1 5 8 と、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の長手方向両端部の三方の外 周面を覆う 上部まち地 1 5 9 を有する。 上部まち地 1 5 9 は、 下端が捕助下鏡地 1 5 8 の三辺に縫合され、 上端が図 2 1 に 示すよ う に上記上部鏡地 1 4 6 の周縁部に上部テープエッジ 1 6 0 によって縫合されている。
図 2 7 Aに示すよ う に、 重合された補助上鏡地 1 5 5 と補 助下鏡地 1 5 8 と のまち地 1 5 6 , 1 5 9 が縫合されていな い一端部は第 1 の縫合線 1 6 2 によって縫合されている。
第 1 の縫合線 1 6 2 によって縫合された一対の補助上鏡地 1 5 5 と捕助下鏡地 1 5 8 と の一端部には図 2 7 B に示すよ う に連結布 1 6 3 の一端部と他端部とがそれぞれ第 2 の縫合 線 1 6 4 によって連結されている。 つま り 、 各一対の補助上 鏡地 1 5 5 と補助下鏡地 1 5 8 と は連結布 1 6 3 によって連 結されている。
図 2 7 B に示すよ う に、 上記連結布 6 3 の幅方向両端には、 中間まち地 1 6 5 の高さ方向中途部が縫合されている。 一対 の中間まち地 1 6 5 の長さ方向一端と他端と は、 それぞれ上 記下部まち地 1 5 6 と上部まち地 1 5 6 と の端部に縫合され ている。
図 2 7 Cに示すよ う に、 一対の補助上鏡地 1 5 5 と下部ま
ち地 1 5 6 と がなす空間部にはボ トムスプリ ングュニッ ト 1 0 8 が収容された後、 その下面が下部鏡地 1 4 5 によって被 覆され、 こ の下部鏡地 1 4 5 の周縁部と上記下部まち地 1 5 6 の下端及び中間まち地 1 6 5 の下端とが上記下部テープェ ッ ジ 1 5 7 によって縫合される。
—対の補助下鏡地 1 5 8 と上部まち地 1 5 9 と がなす空間 部には上記上部ス プ リ ングュニッ ト 1 0 9 が収容される。 こ の上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の上面は上記上部鏡地 1 4 6 によって被覆され、 こ の上部鏡地 1 4 6 の周縁部と上記上 部まち地 1 5 9 の上端及び中間まち地 1 6 5 の上端とが上記 上部テープエッ ジ 1 6 0 によって縫合される。
このよ う に、 上記ボ トムスプリ ングュニッ ト 1 0 8 と上部 スプリ ン グュニ ッ ト 1 0 9 と は外装地 1 4 4 によって一体的 に被覆されている。 上部スプリ ン グュニッ ト 1 0 9 の一端部 と他端部、 つま り 可動杆状部材 1 2 2 と と もに上方へ屈曲 さ れる両端部分は、 補助下鏡地 1 5 8 と補助上鏡地 1 5 5 と に よって上記ボ ト ムスプリ ング 1 0 8 と別々 に被覆されてレヽる それによつて、 上部ス プ リ ン グュニッ ト 1 0 9 の一端部と 他端部と を上方へ屈曲 させても、 ボ トムス プ リ ン グュニ ッ ト 1 0 8 の上面が露出 した り 、 上部ス プ リ ングュニ ッ 卜 1 0 9 の下面が露出する こ と がない。
なお、 外装地 1 4 4 の各収容部に収容される上記ボ トムス プリ ングュニッ ト 1 0 8 と上部スプリ ングユニッ ト 1 0 9 と の上下面には、 予めフ ェル ト 1 4 1 、 弹性シー ト 1 4 3及ぴ 保持布 1 5 1 が重合されて各スプリ ングュニ ッ ト 1 0 8 , 1
0 9 に取付けられている。
上記構成のマ ツ ト レス装置 1 0 1 によれば、 上部スプリ ン グュニッ ト 1 0 9 の上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の外周部 に、 一対の可動杆状部材 1 2 2 と 固定杆状部材 1 2 3 と を、 コイルスプリ ング 1 1 1 の巻き線 1 1 1 a 間に係合させて設 け、 これら杆状部材 1 2 2 , 1 2 3 を保持布 1 5 1 によって 上記上部ス プ リ ングュニッ ト 1 0 9 に一体的に保持する よ う にした。 上記可動杆状部材 1 2 2 と 固定杆状部材 1 2 3 と は ヒ ンジ機構 1 2 4 によって回動可能かつ所定の回動角度で保 持可能に連結されている。
そのた め、 一対の上記可動扞状部材 1 2 2 を固定杆状部材 1 2 3 に対して図 2 3 Cに実線で示す状態から鎖線で示すよ う に上昇方向に回動させて所定の角度で保持すれば、 こ の可 動杆状部材 1 2 2 の回動に上部ス プ リ ン グュニッ ト 1 0 9 の 上記可動杆状部材 1 2 2 に対応する両端部を鎖線で示すよ う に連動させ、 屈曲させる こ とができ る。 '
上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の一端部を可動杆部材 1 2 2 によって屈曲 させれば、 図 2 0 に示すよ う にマ ツ ト レス装 置 1 0 1 の一端部 1 0 1 a と他端部 1 0 1 b と を所定の角度 で上昇させて保持する こ とができ る。
それによつ て、 図 2 8 に示すよ う に、 マ ッ ト レス装置 1 0 1 の上面に仰臥した利用者 Uは頭部と足部と をわずかに持ち 上げた姿勢を楽に維持するこ と ができ るから、 仰臥した状態 で読書を した り 、 テ レビを見るなどのこ とができ るばか り か 足部の血行をよ く して疲れを早期に取り 除く こ と も可能とな
る。
一対の可動杆状部材 1 2 2 は、 上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 の長手方向に沿 う長さ寸法が異なる。 そのため、 マ ッ ト レス装置 1 0 1 は図 2 0 に示すよ う に上方へ屈曲させる長さ 寸法を、 一端部 1 0 1 a よ り も他端部 1 0 1 b を長く する こ とができ る。 つま り 、 利用者 Uの足部を支持する他端部 1 0 1 b は足部の長さ に応じて長く 、 頭部を支持する一端部 1 0 1 a は頭部を支持する長さ に応じた長さになっている。
したがって、 利用者 Uは、 頭部と足部とがそれぞれ安定し た状態で確実に支持される こ と になる。
こ の よ う に、 マ ツ ト レス装置 1 0 1 の一端部 1 0 1 a と他 端部 1 0 1 b と を、 一対の可動杆状部材 1 1 2 によって所定 の角度で上昇させて保持する こ とができ る よ う に した。 その ため、 マ ッ ト レス装置 1 0 1 の一端部と他端部と を上昇させ るための構造を、 床板を起伏用の駆動機構によって起伏させ る従来に比べて簡単で、 安価とする こ とができ る。
ボ トム スプリ ングュニッ ト 1 0 8 と上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 と は外装地 1 4 4 によって一体的に被覆されてお り . しかも上部スプリ ン グュニ ッ ト 1 0 9 の一端部と他端部と を 上方へ屈曲 させるために外周に設け られた可動扞状部材 1 2 2 、 固定杆状部材 1 2 3及ぴヒ ンジ機構 1 2 4 は外部から見 る こ とができず、 しかも各杆状部材 1 2 2 , 1 2 3 は上部ス プリ ングュニッ ト 1 0 9 の周辺部に位置する コイルスプリ ン グ 1 1 1 の巻き線 1 1 1 a 間に挿入されてレ、る力 ら、 マツ ト レス装置 1 0 1 の外周部から外方へ突出する とい う こ と もな
い
そのため、 こ のマ ッ ト レス装置 1 0 1 は、 両端部が上方へ 屈曲 させる こ と ができ る よ う になってレヽる にも係わ らず、 外 観的には通常のマ ツ ト レス装置と なん ら変わる と こ ろがない から、 極めて体裁が よい
上部スプリ ングュニ ッ ト 1 0 9 の上方へ屈曲 させる こ と が でき る長手方向の両端部 と 、 ボ ト ムスプ リ ングュ - ッ ト 1 0 8 の長手方向両端部 と は外装地 1 4 4 を分けて被覆する よ う に した。 つま り 、 上部ス プ リ ングユニ ッ ト 1 0 9 の両端部は 上面が上部鏡地 1 4 6 によ って被覆され、 下面が補助下鏡地 1 5 8 によ っ て被覆されている と と も に、 外周面が上部ま ち 地 1 5 9 によ って被覆されている。
ボ ト ムスプ リ ングュニ ッ ト 1 0 8 の上部スプ リ ン グュニ ッ ト 1 0 9 の両端部に対応する部分は、 下面が下部鏡地 1 4 5 によ って被覆され、 上面が補助上鏡地 1 5 5 によ って被覆さ れる と と もに、 外周面が下部ま ち地 1 5 6 によって被覆され ている。
そのため、 上部スプ リ ン グュニ ッ ト 1 0 9 の一端部と他端 部 と を上方へ屈曲 させる こ と ができ る ばカゝ り 力 、 上方へ屈曲 させた と き に、 ボ ト ムス プ リ ン グュニ ッ ト 1 0 3 の上面が外 部に露出 した り 、 上部スプリ ングュニ ッ ト 1 0 9 の下面が外 部に露出する と い う こ と がないから、 外観的に極めて体裁が よい。
図 2 9 はこ の発明の第 1 0 の実施の形態を示す、 上部スプ リ ングュニッ ト 1 0 9 を構成するばね体の変形例である。 な
お、 図 2 9 は上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 を下面側から見 た斜視図である。
上部スプリ ングュニッ ト 1 0 9 を構成するばね体にはコィ ルスプリ ングに代わ り 連続ばね 1 7 1 が用い られている。 こ の連続ばね 1 7 1 は複数のコイル部 1 7 2 を有する。 複数の コイル部 1 7 2 は、 1 本の線材によって軸線がほぼ平行にな る よ う形成されている。 隣り 合う一対のコイル部 1 7 2 は、 中途部の卷き線が係合している と と もに、 上端は上部連結杆 1 7 3 によって連続し、 下端は下部連結杆 1 7 4 によって連 続している。
並設された複数の連続ばね 1 7 1 は、 並設方向 と交差する 方向に沿って設けられたヘリ カル線 1 7 5 によって連結され ている。 このスプ リ ングユニ ッ ト 1 0 8 , 1 0 9 の上下面の 周縁部には、 枠線 1 7 6 がク リ ップ 1 7 7 によって取付け ら れている。 枠線 1 7 6 は、 詳細は図示しないが、 ヒ ンジ機構 1 2 4 によって連結された可動杆状部材 1 2 2 と 固定扞状部 材 1 2 3 と の連結部分に対応する箇所で分断されている。 上 記可動杆状部材 1 2 2 は同図に矢印で示す方向へ回動させる こ と ができ る よ う になっ ている。
この よ う に、 各ス プ リ ングユニッ ト 1 0 8 , 1 0 9 を構成 するばね体はコイルスプリ ングに限られず、 上述したよ う な 連続ばね体であっても差し支えない。
なお、 上部スプリ ングュニッ ト を連続ばねによって形成し た場合、 ボ ト ムスプ リ ングユニ ッ ト の構成は限定されず、 た と えばコイルスプリ ングゃ連続ばねのいずれで形成しても差
し支えない。
図 3 0 はこ の発明の第 1 1 の実施の形態を示す、 ボ トムグ ッ シ ョ ン体と上部ク ッ シ ョ ン体と の変形例である。 すなわち、 こ の実施の形態のマツ ト レス装置 1 0 1 Aは、 第 1 の実施の 形態に示されたス プ リ ン グュニッ トに代わ り 、 軟質或いは半 硬質の発泡弾性体によって所定の厚さの矩形板状に形成され たボ トム発泡弾性体 1 8 1 と上部発泡弾性体 1 8 2 が用いら れている。
上部発泡弾性体 1 8 2 の外周面には保持溝 1 8 3 が全周に わたって形成されている。 こ の保持溝 1 8 3 の長手方向の両 端部にはそれぞれコ字状の可動扦状部材 1 2 2 が設け られて いる。 一対の可動扞状部材 1 2 2 は上部発泡弾性体 1 8 2 の 側面に位置する長さ寸法が異なっている。
上部発泡弾性体 1 8 2 の両側の長手方向中途部にはそれぞ れ直杆状の固定杆状部材 1 2 3 が設けられている。 この固定 杆状部材 1 2 3 の両端には、 上記一対の可動杆状部材 1 2 2 の両端が第 1 の実施の形態と 同 じ構成のヒ ンジ機構 1 2 4 に よって連結されている。
それによつて、 ダブルク ッ シ ョ ンタイプのマ ツ ト レス装置 1 0 1 Aであって も、 上部発泡弾性体 1 8 2 の一端部 1 0 1 a と他端部 1 0 1 と を、 図 3 0 に実線で示す状態から鎖線 で示すよ う に上方へ屈曲 させて保持する こ と ができ る。
上記ボ トム発泡弾性体 1 8 1 と上部発泡弾性体 1 8 2 と は、 外装地 1 4 4 によって一体的に、 しかも上部発泡弾性体 1 8 2 の可動扞状部材 1 2 2 によって上方へ屈曲 される部分をボ
ト ム発泡弾性体 1 8 1 と別々 に被覆している。 こ の実施の形 態の外装地 1 4 4 は簡略化して示されているが、 図 2 2 1 に 示す第 9 の実施の形態の外装地 1 4 4 と 同 じ構成であ り 、 同 一部分には同一記号を付して説明を省略する。
したがって、 こ の実施の形態においても、 上部発泡弾性体 1 8 2 の両端部を上方へ屈曲 させて保持したと きに、 ボ トム 発泡弾性体 1 8 1 の上面や上部発泡弾性体 1 8 2 の下面が露 出するのが防止される。
なお、 ダブルク ッ シ ョ ンタイプのマ ツ ト レス装置と しては、 たと えば第 9 の実施の形態に示されたスプリ ングュニッ ト と 第 1 1 の実施の形態に示された発泡弾性体と を組み合わせて ち ょい。
こ の第 9 乃至第 1 1 の実施の形態に示された発明よれば、 可動杆状部材を所定の角度で起立させれば、 こ の可動杆状部 材によって上部ク ッショ ン体の一端部と他端部と を上方へ屈 曲 させて保持する こ とができ るから、 それによつて利用者の 頭部や足部を持ち上げて保持する こ とができ る。
しかも、 固定杆状部材にヒ ンジ機構によって連結された可 動杆状部材を回動させる こ と で、 上部ク ッショ ン体の一端部 と他端部を起伏せる こ とができ るため、 ダプルク ッ シ ョ ンタ イ ブのマ ツ ト レス装置の上部ク ッショ ン体に適用する こ と が でき るばかり か、 従来の起伏駆動機構に比べて簡単な構成と する こ とができ る。