JP4160845B2 - マットレス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はベッドなどに用いられるダブルクッションタイプのマットレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、ベッドに用いられるマットレス装置にはシングルクッションタイプとダブルクッションタイプとがあり、クッション性能の点でダブルクッションタイプがシングルクッションタイプよりも優れている。ダブルクッションタイプのマットレス装置は、それぞれ外装地によって被覆されたボトムクッション体の上面に上部クッション体を載置して構成されている。
【0003】
上部クッション体の上面に仰臥した利用者は、仰臥した姿勢で読書をしたり、テレビを見ることがある。その場合、頭部を水平状態よりもわずかに持ち上げた状態の方が楽に読書をしたり、テレビを見ることができる。また、足部に疲れを感じた場合などには、仰臥した状態で足部を高く保持することで、血行をよくして疲れを早期に取り除くことができるということがある。
【0004】
従来のダブルクッションタイプのマットレス装置では、利用者の頭部を上げたり、足部を上げた状態で保持するということができない。そのため、利用者が頭部や足部を上げるためには、座布団を折り畳んで頭部や足部に挟むということを行なっていたため、安定性が悪く、疲れ易いということがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マットレス装置が用いられるベッドには、マットレス装置を載置した床板を複数に分割し、利用者の上半身に対応する部分を起伏駆動できるようにした、いわゆる起床式ベッドが知られている。起床式ベッドによれば、床板の一部を起上させることで、利用者の上半身を起こしたり、脚部を持ち上げて保持することが可能である。
【0006】
しかしながら、起床式ベッドの場合、床板の一部を起伏駆動するために駆動機構が必要となるから、この駆動機構をベッドに組み込むためには構成の複雑化やコスト上昇、さらにはベッドの大型化などを招くということがある。
【0007】
起床式ベッドの場合、床板上には1つのクッション体が載置される、いわゆるシングルクッションタイプである。そのため、床板の一部とともにクッション体を屈曲することが可能である。
【0008】
しかしながら、マットレス装置がダブルクッションタイプの場合には、クッション体がボトムクッション体と上部クッション体との二層構造であるから、シングルクッションタイプの起床式ベッドのように床板を起伏させて上部クッション体を上方へ屈曲させるということは構造的に困難である。
【0009】
この発明は、簡単な構造で少なくとも利用者の頭部と足部とを持ち上げることができるようにしたダブルクッションタイプのマットレス装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、長手方向の一端部の上面に頭部を位置させて利用者が利用するマットレス装置において、
ボトムクッション体と、
このボトムクッション体上に設けられた折り曲げ可能な上部クッション体と、
この上部クッション体の長さ寸法よりも短く形成され上記上部クッション体の幅方向両側に保持された一対の固定杆状部材と、
回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結された一対の取付け部を有し、一方の取付け部が各固定杆状部材の両端部にそれぞれ取付けられた複数のヒンジ機構と、
各ヒンジ機構の他方の取付け部に連結されるとともに上記上部クッション体の一端部と他端部との外周部に一体的に設けられ上記ヒンジ機構によって回動上昇させることで上記上部クッション体の一端部と他端部とをそれぞれ屈曲上昇させる一対の可動杆状部材と、
上記ボトムクッション体と上記上部クッション体とを被覆した外装地を具備し、
上記上部クッション体はスプリングユニットであって、上記固定杆状部材と可動杆状部材とは、上記スプリングユニットの周辺部に位置するばね体のコイル部に保持手段によって一体的に保持され、
上記保持手段は、上記スプリングユニットの下面若しくは上面に周辺部を上記スプリングユニットの周辺部から延出させて設けられた保持布であって、この保持布は周辺部が上記固定杆状部材及び可動杆状部材に巻回されるとともに、その巻回部分が上記スプリングユニットの周辺部にクリップで連結固定されていることを特徴とするマットレス装置にある。
【0014】
上記ヒンジ機構によって連結された固定杆状部材と可動杆状部材は、上記スプリングユニットの平面形状よりも小さな矩形枠状をなしていて、これらの杆状部材は上記スプリングユニットの周辺部に位置するばね体のコイル部の巻き線間に挿入保持されていることが好ましい。
【0015】
上記外装地は、上記ボトムクッション体と上部クッション体とを一体的に被覆するとともに、上記上部クッション体の上記可動杆状部材によって上方へ屈曲される部分は上記ボトムクッション体と別々に被覆していることが好ましい。
【0016】
上記上部クッション体の上記可動杆状部材によって上方へ屈曲される一端部と他端部とは、異なる長さ寸法に設定されていることが好ましい。
【0017】
この発明によれば、可動杆状部材を所定の角度で起立させれば、この可動杆状部材によって上部クッション体の一端部と他端部とを上方へ屈曲させることができるから、それによって利用者の頭部や足部を持ち上げて保持することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1乃至図9はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1はマットレス装置1をベッド2の基台3上に載置した状態を示す斜視図である。このマットレス装置1は、上記ベッド2のヘッドボード4側に位置する長手方向の一端部1aと、他端部1bとを後述するように所定の角度で上昇させて保持することができるようになっている。
【0020】
上記マットレス装置1は、図2に示すようにボトムクッション体としての平面形状が矩形状のボトムスプリングユニット8上に上部クッション体としての上部スプリングユニット9を重合載置して構成されている。
【0021】
各スプリングユニット8,9は、図4(a)〜(c)に示すようにコイルスプリング11が行列状に配置されている。各スプリングユニット8,9の長手方向に沿って隣り合うコイルスプリング11の上下端面は、それぞれヘリカル線12によって幅方向に連結されている。
【0022】
上記ボトムスプリングユニット8の下面の周縁部には、線材を矩形枠状に形成した下部枠線13が周辺部に位置するコイルスプリング11の下端面にクリップ14によって連結固定されている。ボトムスプリングユニット8の上面の周縁部には上部枠線15が設けられている。この上部枠線15は、ボトムスプリングユニット8の両端部に設けられる一対のコ字状部15aに分割されている。これらコ字状部15aはクリップ16によってボトムスプリングユニット8の長手方向両端部に位置するコイルスプリング11の上端面に連結されている。
【0023】
上記上部スプリングユニット9の下面周縁部には下部枠線18が設けられ、上面周縁部には上部枠線19が設けられている。下部枠線18は上部スプリングユニット9の長手方向両端部に設けられた一対のコ字状部18aと、幅方向両側に設けられた一対の直杆部18bとに分割されている。これらコ字状部18aと直杆部18bとは上部スプリングユニット9の周縁部に位置するコイルスプリング11の下端面に図示しないクリップで連結固定されている。
【0024】
上記上部枠線19は上部スプリングユニット9の長手方向両端部にクリップ21によって連結固定された一対のコ字状部19a及び上部スプリングユニット9の幅方向両側クリップ21によって固定された一対の直杆部19bに分割されている。
【0025】
上部スプリングユニット9の上下面周縁に設けられる下部枠線18と上部枠線19とをそれぞれ3つの部分に分割することで、この上部スプリングユニット9の長手方向の一端部と他端部とを上方へ屈曲させることができるようになっている。
【0026】
上記上部スプリングユニット9の外周部には、その上部枠線19の一対のコ字状部19aと対応する長手方向両端部にパイプ材をコ字状に曲成した一対の可動杆状部材22と、直杆部19bに対応する幅方向両側の中途部に同じくパイプ材によって形成された直杆状の一対の固定杆状部材23が後述する保持手段によって上記上部スプリングユニット9に一体的に保持されている。
【0027】
上部スプリングユニット9の長手方向一端部に設けられた可動杆状部材22の長手方向に沿う長さ寸法は、他端部に設けられた可動杆状部材22の長手方向に沿う長さ寸法よりも短く設定されている。
【0028】
上記一対の可動杆状部材22の両端は、上記固定杆状部材23の両端にそれぞれヒンジ機構24によって回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結されている。
【0029】
ヒンジ機構24によって連結された上記可動杆状部材22と固定杆状部材23とは、上記上部スプリングユニット9の平面形状よりもわずかに小さな矩形枠状をなしている。それによって、上部スプリングユニット9の外周部に設けられた可動杆状部材12と固定杆状部材23とは、図3と図7に示すように上部スプリングユニット9の周辺部に位置するコイルスプリング11のばね部の軸方向中途部、この実施の形態では下端部の螺旋状の巻き線11a間に入り込み、この上部スプリングユニット6に一体的に保持されている。
【0030】
上記ヒンジ機構24は図6に示すように一端が枢軸26によって枢着された、取付け部としての第1のアーム27と第2のアーム28を有する。第1のアーム27の他端は上記可動杆状部材22の端部に嵌入固定され、第2のアーム28の他端は上記固定杆状部材23の端部に嵌入固定されている。
【0031】
第1のアーム27の一端には歯29が形成され、第2のアーム28の一端には上記歯29に係合するストッパ31がピン32によって枢支されている。このストッパ32はばね33によって上記歯29に係合する方向に付勢されている。
【0032】
上記枢軸26にはカム板34が回動可能に取付けられている。このカム板34の外周面には周方向に所定の角度で凹部35と凸部36とが形成されている。上記凸部36の上記枢軸26からの半径寸法は、上記歯29の枢軸26からの半径寸法よりも大きく形成されている。上記第1のアーム27の一端には、上記歯29に上記ストッパ31が係合した状態において、上記凹部35に位置する係合体37が設けられている。
【0033】
それによって、上記歯29と上記ストッパ31との係合によって第1のアーム27を第2のアーム28に対して所定の回動角度で保持することができる。上記第1のアーム27を図6に矢印で示す方向に回動させ、この回動にカム板34をその凹部35の一端に当接する係合体37によって連動させれば、このカム板34の凸部36に上記ストッパ31が乗り上げて歯29との係合が外れる。それによって、上記第1のアーム37を矢印と逆方向に自由に回動させることができる。
【0034】
上記第1のアーム27の矢印と逆方向の回動は上記係合体37が凹部35の他端に当接してカム板34を回動させ、上記ストッパ31がカム板34の凸部36から外れて歯39に係合するまで、すなわち第1のアーム27が第2のアーム28に対してほぼ水平な状態になるまで回動させることができる。
【0035】
したがって、上記可動杆状部材22は、上記ヒンジ機構24により、上記固定杆状部材23に対して所定の角度で起立した状態で保持可能であるとともに、起立した状態から水平に倒伏させることができるようになっている。
【0036】
図2に示すようにボトムスプリングユニット8と上部スプリングユニット9との上下面には、それぞれこれらスプリングユニット8,9の平面形状よりも大きく形成されたフェルト41が重合されている。各フェルト41の周辺部はスプリングユニット8,9の上下面周縁部に設けられた枠線13,15及び18,19を巻き込み、クリップ42(一部を図5に示す)によって固定されている。
【0037】
ボトムスプリングユニット8の下面と、上部スプリングユニット9の上面とにはそれぞれウレタンフォームなどの弾性シート43が重合されている。各弾性シート43は、外装地44を構成する下部鏡地45と上部鏡地46とによってそれぞれ被覆されている。各鏡地45,46は裏地45a,46aと表地45b、46bとの間に弾性シート45c、46cを介在させ、これらをキルティングした3層構造となっている。各鏡地45,46のキルティングは図1に示すように幅方向に沿って形成されている。
【0038】
各裏地45a,46aの周辺部にはフランジ布47が幅方向の一端部を逢着して設けられている。これらフランジ布47の他端部は、上記弾性シート43の周辺部を巻き込んで各スプリングユニット8,9の周辺部に位置するコイルスプリング11にクリップ48によって連結固定されている。
【0039】
上記上部スプリングユニット9の下面に設けられたフェルト41には、このスプリングユニット9の平面形状よりも大きなく矩形状に形成された保持手段を構成する保持布51が重合されている。
【0040】
上記保持布51の上部スプリングユニット9の外周面から外方へ突出した周辺部は、図2、図3、図5及び図7に示すように可動杆状部材22と固定杆状部材23とにこれらの内周側から外周側に向かって巻かれて上部スプリングユニット9の下面の周辺部に戻されている。
【0041】
図5に示すように、上記保持布51の各杆状部材22,23の内周側に向かう部分はクリップ52によって上記フェルト41の端部とともに下側の枠線18に連結固定され、内周側から外周側に折り曲げられた部分はクリップ53によって内周側に向かう部分ととともに上記枠線18に連結固定されている。それによって、可動杆状部材22と固定杆状部材23とは、上記保持布51の周辺部よって上部スプリングユニット9に一体的に保持されている。
【0042】
図7及び図4(c)に示すように、重合されたボトムスプリングユニット8と上部スプリングユニット9との両側の長手方向中途部は、ボトムスプリングユニット8のコイルスプリング11の上端面と、上部スプリングユニット9の下部枠線18の直杆部18bとがクリップ54によって一対のフェルト41及び保持布51とともに連結されている。それによって、上部スプリングユニット9の両側の長手方向中途部は上記ボトムスプリングユニット8に連結される。
【0043】
上記可動杆状部材22と固定杆状部材23とが上部スプリングユニット9に一体的に保持されていることで、可動杆状部材22を固定杆状部材23に対して所定の角度で回動させれば、その回動に上部スプリングユニット9の可動杆状部材22に対応する一端部と他端部とを図4(c)に鎖線で示すように所定の角度で屈曲上昇させることができる。
【0044】
上部スプリングユニット9の長手方向一端部に設けられた可動杆状部材22は他端部に設けられた可動杆状部材22よりも長さ寸法が短くなっているから、これら可動杆状部材22の長さ寸法の差に応じて上部スプリングユニット9の一端部と他端部との上方へ屈曲される部分の長さ寸法も異なってきる。
【0045】
しかも、保持布51の周辺部が各杆状部材22,23に巻回されていることで、各杆状部材22,23とコイルスプリング11とがぶつかり合って金属音が発生するが防止されている。
【0046】
さらに、可動杆状部材22は、上部スプリングユニット9の三方を囲むほぼコ字状となっている。そのため、上部スプリングユニット9は可動杆状部材22によって幅方向に捩れるのが防止される。とくに、可動杆状部材22を上昇させて上部スプリングユニット9の一端部と他端部とを上方へ屈曲させた場合、上部スプリングユニット9の屈曲された部分は幅方向に捩れ易くなるが、コ字状の上記可動杆状部材22によって幅方向に捩れるのが防止される。
【0047】
なお、可動杆状部材22と固定杆状部材23とは上部スプリングユニット9の周辺部に位置するコイルスプリング11の巻き線11a間に係合している。そのため、保持布51を用いなくても、これら杆状部材22,23は上部スプリングユニット9に一体的に係合保持されるから、上部スプリングユニット9の可動杆状部材22に対応する一端部と他端部とを、可動杆状部材22の回動に連動させて折り曲げることが可能である。
【0048】
上記外装地44は、上記各鏡地45,46の他に、図8(a)〜(c)及び図2に示すようにボトムスプリングユニット8の長手方向両端部の上面を覆う一対の補助上鏡地55と、ボトムスプリングユニット8の長手方向両端部の三方の外周面を覆う下部まち地56を有する。下部まち地56は、上端が補助上鏡地55の周縁部の三辺に縫合され、下端が図2に示すように上記下部鏡地45の周縁に下部テープエッジ57によって縫合されている。
【0049】
さらに、外装地44は、上部スプリングユニット9の長手方向両端部の下面を覆う一対の補助下鏡地58と、上部スプリングユニット9の長手方向両端部の三方の外周面を覆う上部まち地59を有する。上部まち地59は、下端が補助下鏡地58の三辺に縫合され、上端が図2に示すように上記上部鏡地46の周縁部に上部テープエッジ60によって縫合されている。
【0050】
図8(a)に示すように、重合された補助上鏡地55と補助下鏡地58とのまち地56,59が縫合されていない一端部は第1の縫合線62によって縫合されている。
【0051】
第1の縫合線62によって縫合された一対の補助上鏡地55と補助下鏡地58との一端部には図8(b)に示すように連結布63の一端部と他端部とがそれぞれ第2の縫合線64によって連結されている。つまり、各一対の補助上鏡地55と補助下鏡地58とは連結布63によって連結されている。
【0052】
図8(b)に示すように、上記連結布63の幅方向両端には、中間まち地65の高さ方向中途部が縫合されている。一対の中間まち地65の長さ方向一端と他端とは、それぞれ上記下部まち地56と上部まち地56との端部に縫合されている。
【0053】
図8(c)に示すように、一対の補助上鏡地55と下部まち地56とがなす空間部にはボトムスプリングユニット8が収容された後、その下面が下部鏡地45によって被覆され、この下部鏡地45の周縁部と上記下部まち地56の下端及び中間まち地65の下端とが上記下部テープエッジ60によって縫合される。
【0054】
一対の補助下鏡地58と上部まち地59とがなす空間部には上記上部スプリングユニット9が収容される。この上部スプリングユニット9の上面は上記上部鏡地46によって被覆され、この上部鏡地46の周縁部と上記上部まち地59の上端及び中間まち地65の上端とが上記上部テープエッジ60によって縫合される。
【0055】
このように、上記ボトムスプリングユニット8と上部スプリングユニット9とは外装地44によって一体的に被覆されている。上部スプリングユニット9の一端部と他端部、つまり可動杆状部材22とともに上方へ屈曲される両端部分は、補助下鏡地58と補助上鏡地55とによって上記ボトムスプリング8と別々に被覆されている。
【0056】
それによって、上部スプリングユニット9の一端部と他端部とを上方へ屈曲させても、ボトムスプリングユニット8の上面が露出したり、上部スプリングユニット9の下面が露出することがない。
【0057】
なお、外装地44の各収容部に収容される上記ボトムスプリングユニット8と上部スプリングユニット9との上下面には、予めフェルト41、弾性シート43及び保持布51が重合されて各スプリングユニット8,9に取付けられている。
【0058】
上記構成のマットレス装置1によれば、上部スプリングユニット9の上部スプリングユニット9の外周部に、一対の可動杆状部材22と固定杆状部材23とを、コイルスプリング11の巻き線11a間に係合させて設け、これら杆状部材22,23を保持布51によって上記上部スプリングユニット9に一体的に保持するようにした。上記可動杆状部材22と固定杆状部材23とはヒンジ機構24によって回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結されている。
【0059】
そのため、一対の上記可動杆状部材22を固定杆状部材23に対して図4(c)に実線で示す状態から鎖線で示すように上昇方向に回動させて所定の角度で保持すれば、この可動杆状部材22の回動に上部スプリングユニット9の上記可動杆状部材22に対応する両端部を鎖線で示すように連動させ、屈曲させることができる。
【0060】
上部スプリングユニット9の一端部を可動杆部材22によって屈曲させれば、図1に示すようにマットレス装置1の一端部1aと他端部1bとを所定の角度で上昇させて保持することができる。
【0061】
それによって、図9に示すように、マットレス装置1の上面に仰臥した利用者Uは頭部と足部とをわずかに持ち上げた姿勢を楽に維持することができるから、仰臥した状態で読書をしたり、テレビを見るなどのことができるばかりか、足部の血行をよくして疲れを早期に取り除くことも可能となる。
【0062】
一対の可動杆状部材22は、上部スプリングユニット9の長手方向に沿う長さ寸法が異なる。そのため、マットレス装置1は図1に示すように上方へ屈曲させる長さ寸法を、一端部1aよりも他端部1bを長くすることができる。つまり、利用者Uの足部を支持する他端部1bは足部の長さに応じて長く、頭部を支持する一端部1aは頭部を支持する長さに応じた長さになっている。
【0063】
したがって、利用者Uは、頭部と足部とをそれぞれ安定した状態で確実に支持されることになる。
【0064】
このように、マットレス装置1の一端部1aと他端部1bとを、一対の可動杆状部材12によって所定の角度で上昇させて保持することができるようにした。そのため、マットレス装置1の一端部と他端部とを上昇させるための構造を、床板を起伏用の駆動機構によって起伏させる従来に比べて簡単で、安価とすることができる。
【0065】
ボトムスプリングユニット8と上部スプリングユニット9とは外装地44によって一体的に被覆されており、しかも上部スプリングユニット9の一端部と他端部とを上方へ屈曲させるために外周に設けられた可動杆状部材22、固定杆状部材23及びヒンジ機構24は外部から見ることができず、しかも各杆状部材22,23は上部スプリングユニット9の周辺部に位置するコイルスプリング11の巻き線11a間に挿入されているから、マットレス装置1の外周部から外方へ突出するということもない。
【0066】
そのため、このマットレス装置1は、両端部が上方へ屈曲させることができるようになっているにも係わらず、外観的には通常のマットレス装置となんら変わるところがないから、極めて体裁がよい
上部スプリングユニット9の上方へ屈曲させることができる長手方向の両端部と、ボトムスプリングユニット8の長手方向両端部とは外装地44を分けて被覆するようにした。つまり、上部スプリングユニット9の両端部は上面が上部鏡地46によって被覆され、下面が補助下鏡地58によって被覆されているとともに、外周面が上部まち地59によって被覆されている。
【0067】
ボトムスプリングユニット8の上部スプリングユニット9の両端部に対応する部分は、下面が下部鏡地45によって被覆され、上面が補助上鏡地55によって被覆されるとともに、外周面が下部まち地56によって被覆されている。
【0068】
そのため、上部スプリングユニット9の一端部と他端部とを上方へ屈曲させることができるばかりか、上方へ屈曲させたときに、ボトムスプリングユニット8の上面が外部に露出したり、上部スプリングユニット9の下面が外部に露出するということがないから、外観的に極めて体裁がよい。
【0069】
図10はこの発明の第2の実施の形態を示す、上部スプリングユニット9を構成するばね体の変形例である。なお、図10は上部スプリングユニット9を下面側から見た斜視図である。
【0070】
上部スプリングユニット9を構成するばね体にはコイルスプリングに代わり連続ばね71が用いられている。この連続ばね71は複数のコイル部72を有する。複数のコイル部72は、1本の線材によって軸線がほぼ平行になるよう形成されている。隣り合う一対のコイル部72は、中途部の巻き線が係合しているとともに、上端は上部連結杆73によって連続され、下端は下部連結杆74によって連続されている。
【0071】
並設された複数の連続ばね71は、並設方向と交差する方向に沿って設けられたヘリカル線75によって連結されている。このスプリングユニット8,9の上下面の周縁部には、枠線76がクリップ77によって取付けられている。枠線76は、詳細は図示しないが、ヒンジ機構24によって連結された可動杆状部材22と固定杆状部材23との連結部分に対応する箇所で分断されている。上記可動杆状部材22は同図に矢印で示す方向へ回動させることができるようになっている。
【0072】
このように、各スプリングユニット8,9を構成するばね体はコイルスプリングに限られず、上述したような連続ばね体であっても差し支えない。
【0073】
なお、上部スプリングユニットを連続ばねによって形成した場合、ボトムスプリングユニットの構成は限定されず、たとえばコイルスプリングや連続ばねのいずれで形成しても差し支えない。
【0074】
図11はこの発明の第3の実施の形態を示す、ボトムクッション体と上部クッション体との変形例である。すなわち、この実施の形態のマットレス装置1Aは、第1の実施の形態に示されたスプリングユニットに代わり、軟質或いは半硬質の発泡弾性体によって所定の厚さの矩形板状に形成されたボトム発泡弾性体81と上部発泡弾性体82が用いられている。
【0075】
上部発泡弾性体82の外周面には保持溝83が全周にわたって形成されている。この保持溝83の長手方向の両端部にはそれぞれコ字状の可動杆状部材22が設けられている。一対の可動杆状部材22は上部発泡弾性体82の側面に位置する長さ寸法が異なっている。
【0076】
上部発泡弾性体82の両側の長手方向中途部にはそれぞれ直杆状の固定杆状部材23が設けられている。この固定杆状部材23の両端には、上記一対の可動杆状部材22の両端が第1の実施の形態と同じ構成のヒンジ機構24によって連結されている。
【0077】
それによって、ダブルクッションタイプのマットレス装置1Aであっても、上部発泡弾性体82の一端部1aと他端部1bとを、図11に実線で示す状態から鎖線で示すように上方へ屈曲させて保持することができる。
【0078】
上記ボトム発泡弾性体81と上部発泡弾性体82とは、外装地44によって一体的に、しかも上部発泡弾性体82の可動杆状部材22によって上方へ屈曲される部分をボトム発泡弾性体81と別々に被覆している。この実施の形態の外装地44は第1の実施の形態の外装地44と同じ構成であり、同一部分には同一記号を付して説明を省略する。
【0079】
したがって、この実施の形態においても、上部発泡弾性体82の両端部を上方へ屈曲させて保持したときに、ボトム発泡弾性体81の上面や上部発泡弾性体82の下面が露出するのが防止される。
【0080】
この発明は上記各実施の形態に限定されず、たとえば第1の実施の形態に示されたスプリングユニットと第3の実施の形態に示された発泡弾性体とを組み合わせてダブルクッションタイプのマットレス装置としてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、可動杆状部材を所定の角度で起立させれば、この可動杆状部材によって上部クッション体の一端部と他端部とを上方へ屈曲させて保持することができるから、それによって利用者の頭部や足部を持ち上げて保持することができる。
【0082】
しかも、固定杆状部材にヒンジ機構によって連結された可動杆状部材を回動させることで、上部クッション体の一端部と他端部を起伏せることができるため、ダブルクッションタイプのマットレス装置の上部クッション体に適用することができるばかりか、従来の起伏駆動機構に比べて簡単な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るマットレス装置が用いられたベッドの斜視図。
【図2】マットレス装置の一部分を示す拡大断面図。
【図3】上部スプリングユニットに固定杆状部材又は可動杆状部材を保持する手段を拡大して示した断面図。
【図4】(a)はスプリングユニットの概略的構成を示す斜視図、(b)はスプリングユニットの側面図、(c)はスプリングユニットの正面図。
【図5】固定杆状部材と可動杆状部材とを上部スプリングユニットに保持する構造を一部破断して示す斜視図。
【図6】ヒンジ機構の一部断面した側面図。
【図7】ボトムスプリングユニットと上部スプリングユニットのクリップによって連結された幅方向一端部を示す断面図。
【図8】(a),(b)は外装地の一部を示す斜視図、(c)は外装地と2つのスプリングユニットを示す分解図。
【図9】マットレス装置に利用者が仰臥した状態の説明図。
【図10】この発明の第2の実施の形態を示す上部スプリングユニットの一部分の斜視図。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係るマットレス装置の断面図。
【符号の説明】
8…ボトムスプリングユニット(下部クッション体)、9…上部スプリングユニット(上部クッション体)、11…コイルスプリング(ばね体)、22…固定杆状部材、23…可動杆状部材、24…ヒンジ機構、44…外装地、51…保持布(保持手段)、81…ボトム発泡弾性体、82…上部発泡弾性体、83…保持溝(保持手段)。

Claims (4)

  1. 長手方向の一端部の上面に頭部を位置させて利用者が利用するマットレス装置において、
    ボトムクッション体と、
    このボトムクッション体上に設けられた折り曲げ可能な上部クッション体と、
    この上部クッション体の長さ寸法よりも短く形成され上記上部クッション体の幅方向両側に保持された一対の固定杆状部材と、
    回動可能かつ所定の回動角度で保持可能に連結された一対の取付け部を有し、一方の取付け部が各固定杆状部材の両端部にそれぞれ取付けられた複数のヒンジ機構と、
    各ヒンジ機構の他方の取付け部に連結されるとともに上記上部クッション体の一端部と他端部との外周部に一体的に設けられ上記ヒンジ機構によって回動上昇させることで上記上部クッション体の一端部と他端部とをそれぞれ屈曲上昇させる一対の可動杆状部材と、
    上記ボトムクッション体と上記上部クッション体とを被覆した外装地を具備し、
    上記上部クッション体はスプリングユニットであって、上記固定杆状部材と可動杆状部材とは、上記スプリングユニットの周辺部に位置するばね体のコイル部に保持手段によって一体的に保持され、
    上記保持手段は、上記スプリングユニットの下面若しくは上面に周辺部を上記スプリングユニットの周辺部から延出させて設けられた保持布であって、この保持布は周辺部が上記固定杆状部材及び可動杆状部材に巻回されるとともに、その巻回部分が上記スプリングユニットの周辺部にクリップで連結固定されていることを特徴とするマットレス装置。
  2. 上記ヒンジ機構によって連結された固定杆状部材と可動杆状部材は、上記スプリングユニットの平面形状よりも小さな矩形枠状をなしていて、これらの杆状部材は上記スプリングユニットの周辺部に位置するばね体のコイル部の巻き線間に挿入保持されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  3. 上記外装地は、上記ボトムクッション体と上部クッション体とを一体的に被覆するとともに、上記上部クッション体の上記可動杆状部材によって上方へ屈曲される部分は上記ボトムクッション体と別々に被覆していることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  4. 上記上部クッション体の上記可動杆状部材によって上方へ屈曲される一端部と他端部とは、異なる長さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
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