WO2004068229A1

WO2004068229A1 - 液晶表示装置

Info

Publication number: WO2004068229A1
Application number: PCT/JP2004/000819
Authority: WO
Inventors: Hiroaki Okamoto; Masayoshi Nishiura; Hideaki Kishi; Katsumi Tanaka
Original assignee: Sanyo Electric Co., Ltd.; Tottori Sanyo Electric Co., Ltd.
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2004-01-29
Publication date: 2004-08-12
Also published as: KR100724912B1; JP3920786B2; US7369191B2; EP1589368A1; TWI288276B; JP2004264342A; CN1717618A; EP1589368A4; EP1589368B1; TW200417793A; DE602004022774D1; KR20050093850A; US20060139519A1; CN100430806C

Abstract

所定の形状を有し背面側が金属製の背面ケース１２で覆われた液晶モジュール１０と、この液晶モジュール１０の一側端縁で電気的に接続されこの側端縁から中央部へ向けて所定の長さ延び、その側端近傍に電気コネクタ２２が取付けられ金属製背面ケース１２上に載置される液晶駆動回路基板２０と、電気コネクタ２２が露出される大きさの切欠き部３３が設けられ液晶駆動回路基板２０を覆う金属製カバー３０とを備える。そして、切欠き部３３の側端縁にアース端子３６を設け、金属製カバー３３で液晶駆動回路基板２０を覆う際に、アース端子３６が液晶駆動回路基板２０の一面に設けたアース接点２４ａと弾性接触させる。　このような構成とすることにより、簡単な機械加工で表示装置内に安定したグランドラインを形成できノイズ障害をなくするようにした液晶表示装置が得られる。

Description

液晶表示装置

技術分野

本発明は、 P D A、カーナビゲー明シヨンシステム、ノート型パーソナルコンビユータ及ぴ小型テレビジョン等に好適な小型液晶表示装置に係り、特に、表示装田

置内に安定したグランドラインを形成してノイズ障害をなくするようにした液晶表示装置に関する。背景技術

近年、液晶表示装置は、その表示装置が有する薄型、軽量及び低消費電力等の特徴を生かし、各種表示装置、例えば P D A、カーナビゲーシヨンシステム、ノ一ト型パーソナルコンピュータ及ぴ小型テレビジョン等に広く使用されている。

この液晶表示装置は、通常、上部透明ガラス基板と下部透明ガラス基板とを透明導電膜からなる画素電極と配向膜等を積層した面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔てて重ね合わせ、両基板間の縁の周囲に設けたシール材により両基板を貼り合わせると共に両基板間に液晶を封入し、更に両基板の外側に偏光板を設置した液晶表示素子と、この液晶表示素子の外側に配置された液晶表示素子の駆動を行う液晶駆動回路基板と、液晶表示素子の下に配置された液晶表示素子に光を供給するパックライトと、これらの各部材を保持する枠状体と、これらの各部材を収納し、液晶表示窓があけられた金属製シールドケース（フレーム）と、液晶駆動回路基板等に外部から電力を供給するための電気コネクタとから構成されている。これらの構成部品のうち、電気コネクタは、通常フレームの側面に取付けるようになつている。しかし、フレーム側面にこのコネクタを取付けようとすると、フレームが金属体で形成されていることから、金属製フレームの加工が必要となり、そのため取付け構造が複雑化し、また、このコネクタがフレームの外枠から突出してしまい、突出したコネクタに外部から物品等が誤って衝突してコネクタが破損してしまうことがあり、或いは突出したコネクタは、見苦しいだけでなく、液晶表示装置のデザインも損ねていた。そこで、このコネクタを金属製フレームに設けることなく、液晶表示基板の一角に液晶封入部を形成し、この液晶封入部から離間させて液晶駆動回路基板を配置させ、この液晶封入部の近傍の電子部品搭載基板にコネクタを搭載し、このコネクタに対向する外枠の領域にコネクタ露呈孔を設けた液晶表示装置が知られている。（例えば、特開平 6— 2 6 5 9 2 5号公報の請求項 1、図 3及び図 1 4参照） _c また最近、液晶表示装置の液晶表示素子が高精細化され、これに伴って、液晶駆動回路基板には、種々の電子部品が多数個高密度に実装され、その配線も極度に密集し複雑化している。更に、液晶表示素子の駆動周波数が年々高くなつていることから、液晶表示装置から種々のノイズが発生され、また外部からもこの表示装置内へノイズが浸入等して、安定した表示を得ることができなかった。この対策として、表示装置内にグランドラインを形成することによってノイズによる影響をなくする方法が提案されている。このグランドラインは、通常、液晶駆動回路基板の面上に形成され、このグランドラインに電気的に接続されたフレームグランドパッドと、金属製シールドケ一スとをリード線を介して半田接続する方法、或いは金属製シールドケースに切り込みを設けて、このシールドケースと一体に設けた爪片をフレームグランドバッドに半田付けにより直接固定してグランドラインを形成する方法が知られている。（例えば、特開平 6— 2 6 5 9 2 2号公報の第 2頁右蘭、第 3頁右欄及ぴ図 1 参照）。 ―

3 一方、例えばカーナビゲーシヨンシステム等に使用される小型液晶表示装置は、近年、種々のソフトが装備されて高機能なものになっている。例えば、標準品ソフトを装備した液晶表示装置にユーザーの好みに応じて別のソフトを付設できるように設計されているものもある。

このような液晶表示装置では、収納スペースや設計上の制約等により前述の液晶表示装置をそのまま使用することができず、種々の回路設計の変更が必要となり、この変更に伴って回路基板上の回路配線、基板形状及びフレーム形状等、更には電気コネクタの取付け場所及びグランドラインも変更されている。

このような液晶表示装置は、既に市販され公知となっている。図 5は、その一例のカーナビゲーシヨン用液晶表示装置を示し、それを裏側から見た平面図である。この液晶表示装置 1 Aは、液晶モジュール 1 O Aと、この液晶モジュールの背面ケースに載置され、このモジュールのほぼ三分の一の大きさを有し、電気コネクタを搭載した液晶駆動回路基板 2 0 Aと、この液晶駆動回路基板 2 0 A上の電気コネクタ 2 2 Aを露出するように切り欠かれた切り欠き部 3 3 Aが設けられ、液晶駆動回路基板 2 0 Aを覆う金属製の金属カバー 3 0 Aとから構成されている。このうち液晶駆動回路基板 2 0 Aは、できるだけ小型化されるように電子部品が配置されるので、電気コネクタ 2 2 Aも回路基板の端縁から少し離れたところに取付けられる。このため、液晶駆動回路基板 2 O Aを覆う金属カバー 3 0 Aは電気コネクタ 2 2 Aが露出されるように大きく切り欠かれた構造となっている。なお、符号1 4 〜1 4 0は、背面ケース上に取り付けられたケーブル等を固定する留め具であり、符号 2 2 Bは電気コネクタ、符号 2 3 A、 2 3 Bはケーブルである。この液晶表示装置 1 Aでは、金属力パー 3 O Aで液晶駆動回路基板 2 O Aが接地されることになる。しかし、液晶モジュール 1 O A自体が金属ケース 1 2 Aに覆われ、この金属ケース 1 2 Aと金属カバー 3 O Aとが連結されるので、わざわざ特別な電気的接続手段を設けて液晶駆動回路基板 2 O Aと金属カバー 3 O Aと -

4 を接続する必要がないとしてグランドラインを省略したり、或いは接続手段を設ける場合でも金属カバー 3 O Aの中央部付近に接続手段用だけの特別な加工を施していた。このため、グランドラインが形成されず、或いはグランドラインが形成されても十分でないと、外部から表示装置内に浸入するノィズゃ装置内部で発生するノィズへの対策が不十分となり、安定した表示品質が得られず、また、エレクト口マグネテック · インタフィアレンス ( E M I ) を引起す不要な輻射電波が発生してしまう原因にもなつていた。また、金属カバー 3 O Aの中央部付近に接続手段を設けたものでも、ノイズの発生源を究明してグランドラインを形成したものでないことから、十分なノイズ障害対策とはなっていなかった。また、この接続手段は、金属力パー 3 0 Aのほぼ中央部付近に切り欠き等の加工を施していたものであることから、その金属加工等も面倒でもあった。

発明の開示この状況から、発明者は種々のノイズが電気コネクタ及ぴその近傍に多く発生していたことを突き止めた。一方、装置設計上の制約から、電気コネクタを金属カバーで覆う際に、少なくとも 1個のコネクタを金属カバーから露出させなければならないことから、電気コネクタの近傍及ぴ金属カバーの切り欠き部にグランドラインを形成すれば、ノイズの発生を効率的に抑制でき、しかもアース接続手段の機械加工が極めて簡単になる可能性があることに想到した。そこで、本発明は、ノイズ発生源を究明し、その対策を装置設計との兼ね合いで簡単に実現しょうとするもので、その発明の目的は、簡単な機械加工で表示装置内に安定したグランドラインを形成でき、ノイズ障害をなくするようにした液晶表示装置を提供することにある。

本発明の目的は、以下の手段により達成できる。本発明の液晶表示装置は、

所定の形状を有し背面が金属製背面ケースで覆われた液晶モジュールと、前記液晶モジュールの一側端縁で電気的に接続され、この側端縁から中央部へ向けて所定の長さに亘つて延びており、前記金属製背面ケース上に載置された液晶駆動回路基板と、

前記液晶駆動回路基板の側端近傍に取り付けられた電気コネクタと、前記電気コネクタが露出される大きさの切欠き部が設けられ、前記液晶駆動回路基板を覆う金属製カバーと、 '

を備え、

前記金属製力パーの切欠き部の側端縁にアース端子を設け、前記アース端子を前記液晶駆動回路基板の一面に設けたアース接点と弾性接触させたことを特徴とする。係る場合、前記液晶表示装置の前記液晶駆動回路基板には集積回路素子が設けられ、前記アース接点は、前記集積回路素子と前記電気コネクタとの間に配設されていることが好ましい。

また、前記液晶表示装置の前記集積回路素子は、前記液晶モジュールを駆動するタイミングコントローラであってもよい。

また、前記液晶表示装置の前記液晶駆動回路基板は、少なくとも前記アース接点が設けられた近傍部分が前記金属製背面ケースとの間に所定高さのスぺーサが介在されて前記金属製背面ケース上に載置されていることが好ましい。

また、前記液晶表示装置の前記スぺーサは、前記金属製カバーを固定する係止突起の一部で形成されていることが好ましい。

また、前記液晶表示装置の前記金属製背面ケースには、複数の突起部が形成され、前記突起部が前記液晶駆動回路基板の他の面に設けたアース接点と接触していることが好ましい。

また、前記液晶表示装置において前記金属製背面ケースの突起部に接触している前記液晶駆動回路基板の他の面に設けられたアース接点は、 1個乃至複数個が前記電気コネクタ取付け面の下方又は下方周辺に近接して設けられていることが好ましい。また、本発明の液晶表示装置は、所定の形状を有し、背面が金属製背面ケースで覆われた液晶モジュールと、

前記液晶モジュールの一側端縁で電気的に接続され、この側端縁から中央部へ向けて所定の長さに亘つて延びており、前記金属製背面ケース上に載置された液晶駆動回路基板と、

前記液晶駆動回路基板の側端近傍に取り付けられた電気コネクタと、を備え、

前記液晶駆動回路基板の一面に複数個のアース接点を、また、前記金属製背面ケースに複数個の突起部をそれぞれ設け、前記各アース接点と前記複数個の突起部とを弾性接触させて前記液晶駆動回路基板を前記金属製背面ケース上に載置させたことを特徵とする。

係る場合においては、前記液晶駆動回路基板に設けられたアース接点は、 1個乃至複数個が前記電気コネクタ取付け面の下方又は下方周辺に近接して設けられていることが好ましい。

また、前記液晶表示装置の前記液晶駆動回路基板は、前記金属製背面ケースとの間に所定高さのスぺーサを介して前記金属製背面ケースに載置されていることが好ましい。本発明の液晶表示装置においては、液晶駆動回路基板上のコネクタが配設された近傍にアース接点を設け、この接点と液晶駆動回路基板に載置された電子部品等を接続し、グランドラインを形成しているので、効率的にノイズ発生を抑制できる。また、本発明の液晶表示装置は、アース端子を金属製カバーの電気コネクタを露出させる切欠き部の側縁に設けているので、切欠き部の形成の際に同時にアース端子を形成できるため、加工を一度に行うことができ、構成が極めて簡単になると共に、コストの削減にもなる。更に、本発明の液晶表示装置においては、背面ケースにも凸状突起を形成してこの突起で回路基板に設けたアース接点と当接させているので、上方からアース端子がアース接点に弾性接触しながら回路基板を下方へ押圧し、一方、背面ケースの複数の凸状突起が回路基板を押し上げることになるので、液晶表示装置を使用している際に振動等が発生してもアース端子とアース接点との接触が良好になり、且つ液晶駆動回路基板の支持も安定する。

図面の簡単な説明図 1は、本発明の液晶表示装置の一実施形態を示し、液晶表示装置を裏面から見た斜視図である。

図 2は、図 1の液晶表示装置から金属カバー（裏蓋）を取り外した状態の分解斜視図である。

図 3は、図 1の液晶表示装置を構成する回路基板の平面図である。

図 4は、図 1の A— Aで切断し拡大した拡大断面図である。

図 5は、従来の液晶表示装置を裏側から見た平面図である。

発明を実施するための最良の形態以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。

図 1は、本発明の液晶表示装置の一実施形態を示し、液晶表示装置を裏面からみた斜視図、図 2は、図 1の液晶表示装置から金属力パー（裏蓋）を取り外した状態の分解斜視図、図 3は図 1の液晶表示装置を構成する回路基板の平面図、図 4は、図 1の点線 A— Aで切断し拡大した拡大断面図である。

ί

この液晶表示装置 1は、ほぼ矩形状の液晶モジュール 1 0と、この液晶モジュール 1◦の一側端縁と電気的に接続され、この側端縁から中央部へ向けて所定の長さ、例えば他の側端縁までの距離でほぼ三分の一乃至二分の一延びている液晶モジュールの背面に載置される液晶駆動回路基板 2 0と、この液晶駆動回路基板 2 0を覆う金属カバー 3 0と、液晶モジュール 1 0及ぴ液晶駆動回路基板 2 0等が積層された積層体の周囲を覆うフレーム 4 0とからなる。このうち液晶モジュール 1 0は、 2枚の透明ガラス基板間に液晶が封じ込められた液晶表示素子と、その下に配置される拡散シートなどの光学シート、及び光源を備えるパックライトュ-ット等から構成されている。液晶モジュール 1 0の背面側に配置される背面ケース 1 2は、所定の導電性を有する金属により形成され、表面の所定箇所に電気ケーブル等を固定する留め具 1 4 a ~ l 4 d、金属力バー等を固定する突起部 1 5 a〜l 5 d、及ぴ金属カバー 3 0の開孔と係合する係止突起 1 5 e〜l 5 hが配設され、また裏面には後述する電気コネクタの両端に対応する部分の近傍に複数個、例えば 2個の凸状突起 1 2 a、 1 2 b (図 4参照）が機械加工等によって形成されている。係止突起 1 5 e〜l 5 hは、絶縁材からなる樹脂により形成され、金属カバー 3 0と液晶駆動回路基板 2 0とが直接接触しないように所定の間隔を空けて支持するスぺーサの機能も兼ねている。なお背面ケース 1 2はバックライトュニットを構成する部材の一部、或いは別体であっても構わない。この液晶モジュール 1 0の周囲には、フレーム片 4 0 a〜4 0 dからなるフレーム 4 0が装着される。このフレームは、複数のフレーム片に分割して所定の連結具を用いて結合したもの、或いは一体にしたものが用いられる。また、液晶駆動回路基板 2 0は、図 3に示すように所定の厚さ及び大きさを有するプリント配線基板であって、その形状はほぼ矩形状をなし、長手方向の側辺は、一方の側辺 2 1 aが他方の対向側辺 2 1 cより若干長く、これらの長さは、側辺 2 1 aがほぼ液晶モジュール 1 0の側壁 1 3 c (図 2参照）より若干短くして、この液晶駆動回路基板 2 0が背面ケース 1 2に載置されたとき、背面ケース 1 2上に収まるようになつている。また、長手方向と直交する短辺 2 1 b、 2 1 は、対向側辺 2 1 cとの交わる両隅部が切り欠かれている。この切欠き部 2 1 b，、 2 1 d ' は、液晶駆動回路基板 2 0が液晶モジュール 1 0の背面ケース 1 2. 上に載置されたとき、金属カバー 3 0を固定する突起部 1 5 a、 1 5 bを逃げるためである。この液晶駆動回路基板 2 0には、電子部品（図示省略）及び電源回路（図示省略）等が配設されその表面に 2個の電気コネクタ 2 2、 2 3が設けられ、これらの部品、回路等はフレキシブル配線板 2 7 a〜2 7 dを介して液晶モジュール 1 0に接続されている。これらの電気コネクタのうちコネクタ 2 2は電力の供給及ぴ映像のための各種信号等を供給するものであり、コネクタ 2 3は液晶表示素子へ走査用の信号を供給するものである。なお、電気コネクタ 2 3はフレキシブル配線板 2 7 eを介して液晶モジュール 1 0に接続されている。

2個の電気コネクタのうち、一方の電気コネクタ 2 2は金属カバー 3 0に設けられた切欠き部 3 3に近接し、他方のコネクタ 2 3は中央部から若干右寄りにあつて短い側端縁付近に設置されている。勿論、これらの電気コネクタは、電子部品等と所定の配線により電気的に接続されている。また、この電気コネクタ 2 2の近傍には、所定形状のアース接点 2 4 aが設けられる。液晶駆動回路基板 2 0には、液晶モジュールを駆動させるタイミングコントローラ 2 8が取付けられる。このタイミングコントローラ 2 8は、集積回路素子で構成されている。アース接点 2 4 aは、このタイミングコントローラ 2 8 と電気コネクタ 2 2の間に設けることが好ましい。これは例えば外部から供給されるクロック信号などはタイミングコントローラ 2 8を介してゲートドライバ I Cなどへ供給されるため、ゲートドライノ I Cやソースドライノく I Cまたリセット I Cなどに比べノイズが大きく影響してしまうため、アース接点をこの間に配設することにより、このノイズ対策を効率よく行うことができる。更に、液晶駆動回路基板 2 0の裏面には、表面に取付けられた電気コネクタ 2 2の両端に対応する位置の近傍にそれぞれアース接点 2 4 b、 2 4 c (図 4参照）が設けられる。これらの端子 2 4 b、 2 4 cも、液晶駆動回路基板 2 0上で電子部品及び他のアース接点 2 4 a等と接続され、グランドラインを形成している。更に金属カバー 3 0は、図 2に示すように、液晶駆動回路基板 2 0及び電気コネクタ 2 3に連結された基板 2 3 aを覆うようにほぼ逆 L字状をなし、この逆 L 字状の内側側縁の一部に一方の電気コネクタ 2 2が露出する大きさの切り欠き部 3 3が形成され、また他の内側側縁は、所定の長さでほぼ 9 0度に屈曲され、この屈曲片 3 2 a〜3 2 dにより液晶駆動回路基板 2 0と金属カバー 3 0との間で所定の間隔を保持し、液晶駆動回路基板 2 0に搭載された電子部品等と不必要な接触をなくす。屈曲片 3 2 a、 3 2 b及び 3 2 dの屈曲部に形成された開孔は、背面ケースに設けられた係止突起 1 5 e〜l 5 hと係合する係合孔である。これらの係止突起 1 5 e〜1 5 hは、それぞれ樹脂で作られ所定の高さを有しており、金属カバー 1 2と液晶駆動回路基板 2 0とが電気的に接触しないようにスぺーサの機能を果たしている。また、各係止突起 1 5 e〜l 5 hのうち、アース接点 2 4 aに近接した係止突起 1 5 f は、アース接点 2 4 aにアース端子 3 6が弾性接触することによって、液晶駆動回路基板 2 0が下方へ押圧されても、係止突起 1 5 f がスぺーサとしてアース接点 2 4 aに近接して支持しているので、橈み量が小さくなり、アース端子 3 6との間で適度な弾性接触が維持され安定したグランドラインを形成できる。

. また、逆 L字状の外周端縁部も所定長さで所定の角度に屈曲され、この屈曲片 3 1 a〜3 1 cに係合孔を設け、液晶モジュール 1 0、液晶駆動回路基板 2 0とが積層され、この積層体が金属カバー 3 0で覆われたとき、これらの係合孔がフレーム 4 0の突起等と係合するようになっている。切り欠き部 3 3は、液晶駆動回路基板 2 0を金属力パー 3 0で覆ったとき、電気コネクタ 2 2が露出する大きさに切り欠かれるが、この切り欠き部 3 3は、金属カバー 3 0のプレス加工の際に打ち抜き形成される。この打ち抜き加工とほぼ同時に切欠き部 3 3の一つの隅部 3 5に切起し爪、すなわちアース端子 3 6が形成される。したがって、アース端子 3 6は、切欠き部 3 3の打ち抜きの際に同時形成できるので、余分な工程を追加することなく簡単に形成できる。このアース端子 3 6は、図 4に示すように、基端が金属カバー 3 0に連結され、途中所定の角度で屈曲し先端が自由端となっている。そして、液晶駆動回路基板 2 0が金属カバー 3 0で覆われたとき、アース端子 3 6の屈曲部が液晶駆動回路基板 2 0のアース接点 2 4 aへ弾性接触し、所定のグランドラインが形成される。液晶表示装置 1は、これらの液晶モジュール 1 0、液晶駆動回路基板 2 0及び金属カバー 3 0を用いて以下の方法で組み立てる。

まず、液晶モジュール 1 0の外周囲をフレーム片 4 0 a〜4 0 dでそれぞれ囲う。次いで、この液晶モジュール 1 0の背面ケース 1 2上に、液晶駆動回路基板

2 0を載置し、この液晶駆動回路基板 2 0の一側端部と液晶モジュール 1 0とを複数のフレキシブル配線板 2 7 a〜 2 7 dでそれぞれ電気的接続を行う。基板 2

3 aも同様にしてフレキシブル配線板 2 7 eにより電気的接続を行う。背面ケース 1 2上に液晶駆動回路基板 2 0を載置した後、液晶駆動回路基板 2 0を金属カバー 3 0で覆う。この覆いは、金属力パー 3 0の背面の開孔が背面ケース 1 2上の係止突起 1 5 e〜 1 5 hに係合し、屈曲片 3 1 a〜 3 1 cもフレーム 4 0の突起等に係合し、液晶表示装置 1が組み立てられる。この組立ての際に、図 4に示すように、ばね性を有するアース端子 3 6は、液晶駆動回路基板 2 0上のアース接点 2 4 aに弾性接触され、良好なグランドラインが形成される。その結果、ノイズの抑制を効率的に行うことができる。また、背面ケース 1 2に形成された凸状突起 1 2 a、 1 2 bも液晶駆動回路基板 2 0のアース接点 2 4 b、 2 4 cに当接する。この当接により、液晶駆動回路基板 2 0は上方からアース端子 3 6がアース接点 2 4 aに弾性接触しながら液晶駆動回路基板 2 0を下方へ押圧し、一方、背面ケース 1 2の複数の凸状突起 1 2 a、 1 2 bが液晶駆動回路基板 2 0を抻し上げることになるので、アース端子 3 6とアース接点 2 4 aとの接触が良好になり、且つ液晶駆動回路基板 2 0の支持も安定する。しかも、各アース接点 2 4 b、 2 4 cは、液晶駆動回路基板 2 0の一面において、他面に設けられた電気コネクタ 2 2の両サイド近傍に対応した箇所に設けることにより、液晶駆動回路基板 2 0の橈み防止の機能を果たすことができる。すなわち、例えば、電気コネクタに垂直方向から他の電気コネクタを差し込もうとすると、その差込により、液晶駆動回路基板 2 0が橈んでしまうが、上記のように電気コネクタの両サイドに対応する個所に突起を設けることにより、過度の撓みを抑制でき、しかも、安定したグランドラインを形成することができる。なお、アース接点は、 2個に限定されず 1個乃至 3個以上であってもよい。以上接説明したように、本発明によれば、安定したグランドラインが形成されるので、ノイズに起因する表示画質の低下を低減できる。すなわち、ノイズが電気コネクタの近傍から多く発生されることから、電気コネクタが配設された近傍にアース接点を設け、この接点と液晶駆動回路基板に載置された電子部品等を接続し、グランドラインを形成するので、効率的にノィズ発生を抑制できる。また、アース端子の形成は、電気コネクタを露出させる切欠き部の側縁に設けたので、この切欠き部の形成の際に同時に形成でき、加工が一度でよく極めて簡単になる。更に、背面ケースの裏面にも凸状突起を形成し、この突起で液晶駆動回路基板に設けたアース接点と当接するようにしたから、液晶駆動回路基板は上方からァース端子がアース接点に弾性接触しながら回路基板を下方へ押圧し、一方、平面パネルの複数の凸状突起で液晶駆動回路基板を押し上げることになるので、ァース端子とアース接点との接触が良好になり、且つ液晶駆動回路基板の支持も安定する。

Claims

求の範囲

1 - 所定の形状を有し背面が金属製背面ケースで覆われた液晶モジュールと、前記液晶モジュールの一側端縁で電気的に接続され、この側端縁から中央部へ向けて所定の長さに亘つて延びており、前記金属製背面ケース上に載置された液晶駆動回路基板と、

前記液晶駆動回路基板の側端近傍に取り付けられた電気コネクタと、前記電気コネクタが露出される大きさの切欠き部が設けられ、前記液晶駆動回路基板を覆う金属製カバーと、

を備え、

前記金属製力パーの切欠き部の側端縁にアース端子を設け、前記アース端子を前記液晶駆動回路基板の一面に設けたアース接点と弾性接触させたことを特徴とする液晶表示装置。

2 . 前記液晶駆動回路基板には集積回路素子が設けられ、前記アース接点は、前記集積回路素子と前記電気コネクタとの間に配設されていることを特徴とする請求項 1記載の液晶表示装置。

3 . 前記集積回路素子は、前記液晶モジュールを駆動するタイミングコント口ーラであることを特徴とする請求項 2記載の液晶表示装置。

4 . 前記液晶駆動回路基板は、少なくとも前記アース接点が設けられた近傍部分が、前記金属製背面ケースとの間に所定高さのスぺーサを介在させて、前記金属製背面ケース上に載置されていることを特徴とする請求項 1に記載の液晶表示

5 . 前記スぺーサは、前記金属製カバーを固定する係止突起の一部で形成されていることを特徴とする請求項 4記載の液晶表示装置。

6 . 前記金属製背面ケースには複数の突起部が形成され、前記突起部が前記液晶駆動回路基板の他の面に設けたアース接点と接触していることを特徴とする請求項 1〜 5の何れか 1項に記載の液晶表示装置。

7 . 前記液晶駆動回路基板の他の面に設けられたアース接点は、 1個乃至複数個が前記電気コネクタ取付け面の下方又は下方周辺に近接して設けられていることを特徴とする請求項 6記載の液晶表示装置。

8 . 所定の形状を有し、背面が金属製背面ケースで覆われた液晶モジュールと、前記液晶モジュールの一側端縁で電気的に接続され、この側端縁から中央部へ向けて所定の長さに亘つて延びており、前記金属製背面ケース上に載置された液晶駆動回路基板と、

前記液晶駆動回路基板の一面に複数個のアース接点を、また、前記金属製背面ケースに複数個の突起部をそれぞれ設け、前記各アース接点と前記複数個の突起部とを弾性接触させて前記液晶駆動回路基板を前記金属製背面ケース上に載置させたことを特徴とする液晶表示装置。

9 . 前記液晶駆動回路基板に設けられたアース接点は、 1個乃至複数個が前記電気コネクタ取付け面の下方又は下方周辺に近接して設けられていることを特徴とする請求項 8記載の液晶表示装置。

1 0 . 前記液晶駆動回路基板は、前記金属製背面ケースとの間に所定高さのスぺーサを介して前記金属製背面ケースに載置されていることを特徴とする請求項 8又は 9記載の液晶表示装置。