WO2004065900A1 - 光検出装置 - Google Patents

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Yukinobu Sugiyama
Seiichiro Mizuno
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Hamamatsu Photonics K.K.
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    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
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    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/767Horizontal readout lines, multiplexers or registers

Description

明糸田
光検出装置
技術分野
【0 0 0 1】 本発明は、 光が入射した 2次元位置を検出する光検出装置に関す るものである。
背景技術
【0 0 0 2】 従来における光検出装置においては、 MO S型イメージセンサ等 の固体撮像素子を用いて、 撮像により得られた画像データを画像メモリに取り込 み、 画像処理して 2次元位置を検出するのが一般的である (例えば、 特許文献 1
【0 0 0 3】 【特許文献 1】 特開平 0 1— 1 6 7 7 6 9号公報 発明の開示
【0 0 0 4】 しかしながら、 上述した従来の技術においては、 得られた画像デ 一タを格納する画像メモリが必要となることから、 装置構成が複雑なものになつ てしまう。 また、 画像データを画像メモリに格納した後に演算処理を行って 2次 元位置を検出するため、 2次元位置の検出処理に時間がかかってしまう。
【0 0 0 5】 本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、 その目的は、 2次元 位置の検出処理の高速化および構成の簡素化を図ることが可能な光検出装置を提 供することにある。
【0 0 0 6〗 上述した目的を達成するため、 本発明に係る光検出装置は、 対象 物に光を照射する光源とともに用いられ、 画素が 2次元配列された光感応領域を 有する光検出装置であって、 各々入射した光の強度に応じた電流を出力する複数 の光感応部分を同一面内にて隣接して配設することで 1画素が構成され、 2次元 配列における第 1の方向に配列された複数の画素にわたつて、 当該各画素を構成 する複数の光感応部分のうち一方の光感応部分同士が電気的に接続され、 2次元 配列における第 2の方向に配列された複数の画素にわたって、 当該各画素を構成 する複数の光感応部分のうち他方の光感応部分同士が電気的に接続されており、 光源により対象物に光が照射されている第 1の期間にわたり第 1の方向に配列さ れた複数の画素間において電気的に接続された一方の光感応部分群にて蓄積され た電荷に対応する出力と、 光源により対象物に光が照射されていない第 2の期間 にわたり一方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力との差分に基づ いて、 第 2の方向での輝度プロファイルを検出する第 1信号処理回路と、 第 1の 期間にわたり第 2の方向に配列された複数の画素間において電気的に接続された 他方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力と、 第 2の期間にわたり 他方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力との差分に基づいて、 第 1の方向での輝度プロファイルを検出する第 2信号処理回路と、 を有することを 特徴とする。
【0 0 0 7】 本発明に係る光検出装置では、 1つの画素に入射した光は当該画 素を構成する複数の光感応部分それぞれにおいて検出されて、 光強度に応じた電 流が光感応部分毎に出力される。 そして、 一方の光感応部分同士が 2次元配列に おける第 1の方向に配列された複数の画素にわたつて電気的に接続されているの で、 一方の光感応部分からの電流出力は第 1の方向に送られる。 また、 他方の光 感応部分同士が 2次元配列における第 2の方向に配列された複数の画素にわたつ て電気的に接続されているので、 他方の光感応部分からの電流出力は第 2の方向 に送られる。 このように、 一方の光感応部分からの電流出力は第 1の方向に送ら れるとともに、 他方の光感応部分からの電流出力は第 2の方向に送られることか ら、 第 1の方向での輝度プロフアイルと第 2の方向での輝度プロファイルとをそ れぞれ独立して得ることが可能となる。 この結果、 1画素に複数の光感応部分を 配設するという極めて簡素な構成にて、 入射した光の 2次元位置を高速に検出す ることができる。
【0 0 0 8〗 また、 本発明においては、 第 1信号処理回路により、 上記第 1の 期間にわたり一方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力と上記第 2 の期間にわたり一方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力との差分 に基づいて、 第 2の方向での輝度プロファイルが検出されることとなる。 これに より、 光感応領域に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 2の方向での輝度プロファイルを検出することができる。 また、 第 2信号処理 回路により、 上記第 1の期間にわたり他方の光感応部分群にて蓄積された電荷に 対応する出力と上記第 2の期間にわたり他方の光感応部分群にて蓄積された電荷 に対応する出力との差分に基づいて、 第 1の方向での輝度プロファイルが検出さ れることとなる。 これにより、 光感応領域に背景光が入射した場合でも、 背景光 成分を除去した状態で、 第 1の方向での輝度プロフアイルを検出することができ る。 これらの結果、 入射した光の 2次元位置を極めて精度良く検出することがで きる。
【0 0 0 9〗 また、 第 1信号処理回路は、 一方の光感応部分群からの電流出力 を第 2の方向に順次読み出すための第 1シフトレジスタと、 第 1シフトレジスタ により順次読み出される各一方の光感応部分群からの電流出力を順次入力し、 そ の電流出力を電圧出力に変換して出力する第 1積分回路と、 第 1積分回路からの 電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する第 1 C D S (相関二重サンプリン グ; Correlated Double Sampling) 回路と、 第 1 C D S回路からの電圧出力をデ ジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 1 AZD変換回路と、 第 1 A/ D変換回路から出力されたデジタ /レ値に基づいて、 第 1の期間に対応したデジタ ノレイ直と第 2の期間に対応したデジタル値との差分を求める第 1差分演算回路と、 を含み、 第 2信号処理回路は、 他方の光感応部分群からの電流出力を第 1の方向 に順次読み出すための第 2シフトレジスタと、 第 2シフトレジスタにより順次読 み出される各他方の光感応部分群からの電流出力を順次入力し、 その電流出力を 電圧出力に変換して出力する第 2積分回路と、 第 2積分回路からの電圧出力の変 化量に応じた電圧出力を出力する第 2 C D S回路と、 第 2 C D S回路からの電圧 出力をデジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 2 AZD変換回路と、 第 2 AZD変換回路から出力されたデジタル値に基づいて、 第 1の期間に対応し たデジタル値と第 2の期間に対応したデジタル値との差分を求める第 2差分演算 回路と、 を含んでいることが好ましい。 このように構成した場合、 第 1積分回路 及び第 2積分回路それぞれが積分動作ごとに異なるノイズばらつきを有していて も、 第 1 C D S回路及び第 2 C D S回路によりノイズ誤差が解消される。 この結 果、 第 1の方向での輝度プロファイルと第 2の方向での輝度プロファイルとを高 精度にて得ることができる。 また、 第 1及び第 2シフトレジスタそれぞれにより 一方及び他方の光感応部分群それぞれからの電流出力を順次読み出して、 AZD 変換して差分を求めているので、 第 1及び第 2信号処理回路の構成の簡素化及び 低コスト化を図ることができる。
【0 0 1 0】 また、 第 1信号処理回路は、 第 1 AZD変換回路と第 1差分演算 回路との間に設けられ、 第 1の期間に対応したデジタノレ値と第 2の期間に対応し たデジタル値とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を第 1差分演算回路に出力す る第 1デジタルメモリを更に含み、 第 2信号処理回路は、 第 2 AZD変換回路と 第 2差分演算回路との間に設けられ、 第 1の期間に対応したデジタル値と第 2の 期間に対応したデジタル値とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を第 2差分演算 回路に出力する第 2デジタルメモリを更に含んでいることが好ましい。 このよう に構成した場合、 第 1及び第 2差分演算回路において、 第 1の期間に対応したデ ジタルイ直と第 2の期間に対応したデジタル値との差分の演算を適切且つ確実に行 なわせることができる。
【0 0 1 1〗 また、 第 1信号処理回路は、 一方の光感応部分群に対応して設け られ、 対応する一方の光感応部分群からの電流出力を電圧出力に変換して出力す る第 1積分回路と、 第 1積分回路に対応して設けられ、 対応する第 1積分回路か らの電圧出力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 1結合容 量素子および第 1増幅器と、 第 1増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 1積 分容量素子と、 第 1積分容量素子に電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積させ る第 1スィッチ素子手段と、 を有する第 1 C D S回路と、 第 1積分回路に対応し て設けられ、 対応する第 1積分回路からの電圧出力を入力する入力端子と出力端 子との間に順に設けられた第 2結合容量素子および第 2増幅器と、 第 1積分容量 素子の容量値と等しい容量値を有し第 2増幅器の入出力間に並列的に設けられた 第 2積分容量素子と、 第 2積分容量素子に電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄 積させる第 2スィッチ素子手段と、 を有する第 2 C D S回路と、 第 1 C D S回路 及び第 2 C D S回路に対応して設けられ、 対応する第 1 C D S回路の第 1積分容 量素子および対応する第 2 C D S回路の第 2積分容量素子それぞれに蓄積されて いる電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する第 1差分演算回 路と、 を含み、 第 2信号処理回路は、 他方の光感応部分群に対応して設けられ、 対応する他方の光感応部分群からの電流出力を電圧出力に変換して出力する第 2 積分回路と、 第 2積分回路に対応して設けられ、 対応する第 2積分回路からの電 圧出力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 3結合容量素子 および第 3増幅器と、 第 3増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 3積分容量 素子と、 第 3積分容量素子に電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積させる第 3 スィッチ素子手段と、 を有する第 3 C D S回路と、 第 2積分回路に対応して設け られ、 対応する第 2積分回路からの電圧出力を入力する入力端子と出力端子との 間に順に設けられた第 4結合容量素子および第 4増幅器と、 第 4積分容量素子の 容量値と等しい容量値を有し第 4増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 4積 分容量素子と、 第 4積分容量素子に電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積させ る第 4スィッチ素子手段と、 を有する第 4 C D S回路と、 第 3 C D S回路及び第 4 C D S回路に対応して設けられ、 対応する第 3 C D S回路の第 3積分容量素子 および対応する第 4 C D S回路の第 4積分容量素子それぞれに蓄猿されている電 荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する第 2差分演算回路と、 を含んでいることが好ましい。 このように構成した場合、 一方の光感応部分群毎 に第 1差分演算回路が設けられ、 他方の光感応部分群毎に第 2差分演算回路が設 けられることとなるので、 第 1及び第 2の方向での輝度プロファイルを高速で得 ることができる。 また、 第 1積分回路及び第 2積分回路それぞれが積分動作毎に 異なるノイズばらつきを有していても、 第 1〜第 4 C D S回路それぞれによりノ ィズ誤差が解消される。 また、 第 1の期間に、 第 1及び第 3 C D S回路の第 1及 ぴ第 3積分容量素子に光源からの信号光成分及び背景光成分に応じた電荷が蓄積 され、 第 2の期間に、 第 2及び第 4 C D S回路の第 2及び第 4積分容量素子に背 景光成分に応じた電荷が蓄積され、 そして、 両者の差分が第 1及び第 2差分演算 回路で求められるので、 第 1及び第 2差分演算回路からの電圧出力は、 光源から の信号光成分のみに応じたものである。 このように、 光感応領域に入射する光の 強度すなわち上記電圧出力の値が小さい場合であっても、 輝度プロファイル検出 の S /N比は優れたものとなる。
【0 0 1 2】 また、 第 1信号処理回路は、 第 1差分演算回路に対応して設けら れ、 対応する第 1差分演算回路からの電圧出力を保持して出力する第 1サンプノレ ァンドホールド回路と、 第 1サンプルァンドホールド回路それぞれからの電圧出 力を順次に入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換して、 そのデジタル値を出 力する第 1 AZD変換回路と、 を更に含み、 第 2信号処理回路は、 第 2差分演算 回路に対応して設けられ、 対応する第 2差分演算回路からの電圧出力を保持して 出力する第 2サンプノレアンドホールド回路と、 第 2サンプルアンドホールド回路 それぞれからの電圧出力を順次に入力し、その電圧出力をデジタル値に変換して、 そのデジタル値を出力する第 2 A D変換回路と、 を更に含んでいることが好ま しい。 このように構成した場合、 第 1及び第 2の方向での輝度プロファイルをデ ジタル値として出力することができる。
【0 0 1 3〗 また、 第 1信号処理回路は、 一方の光感応部分群に対応して設け られ、 対応する一方の光感応部分群からの電流出力を入力する入力端子と出力端 子との間に並列的に設けられた第 1容量素子及び第 2容量素子を有し、 一方の光 感応部分群にて第 1の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて 電荷を第 1容量素子に蓄積し、 一方の光感応部分群にて第 2の期間にわたり蓄積 された電荷に対応した電流出力に応じて電荷を第 2容量素子に蓄積する第 1電荷 蓄積回路と、 第 1電荷蓄積回路に対応して設けられ、 第 1容量素子及び第 2容量 素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力 を出力する第 1差分演算回路と、 を含み、 第 2信号処理回路は、 他方の光感応部 分群に対応して設けられ、 対応する他方の光感応部分群からの電流出力を入力す る入力端子と出力端子との間に並列的に設けられた第 3容量素子及び第 4容量素 子を有し、 他方の光感応部分群にて第 1の期間にわたり蓄積された電荷に対応し た電流出力に応じて電荷を第 3容量素子に蓄積し、 他方の光感応部分群にて第 2 の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷を第 4容量素子 に蓄積する第 2電荷蓄積回路と、 第 2電荷蓄積回路に対応して設けられ、 第 3容 量素子及び第 4容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差 分に応じた電圧出力を出力する第 2差分演算回路と、 を含んでいることが好まし レ、。 このように構成した場合、 第 1電荷蓄積回路により、 対応する一方の光感応 部分群にて第 1の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷 が第 1容量素子に蓄積され、 対応する一方の光感応部分群にて第 2の期間にわた り蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷が第 2容量素子に蓄積され、 第 1差分演算回路により、 第 1容量素子及び第 2容量素子それぞれに蓄積されて いる電荷量の差分が求められ、 その差分に応じた電圧出力が出力される。 また、 第 2電荷蓄積回路により、 対応する他方の光感応部分群にて第 1の期間にわたり 蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷が第 3容量素子に蓄積され、 対 応する他方の光感応部分群にて第 2の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電 流出力に応じて電荷が第 4容量素子に蓄積され、 第 2差分演算回路により、 第 3 容量素子及び第 4容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分が求められ、 その差分に応じた電圧出力が出力される。 これにより、 第 1及び第 2信号処理回 路の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。 【0 0 1 4】 また、 第 1信号処理回路は、 第 1容量素子及び第 2容量素子から 当該第 1容量素子及び第 2容量素子に蓄積されている電荷に対応した電流出力を 順次入力し、 その電流出力を電圧出力に変換して第 1差分演算回路に出力する第 1積分回路と、 第 1差分演算回路からの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力を デジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 1 AZD変換回路と、 を更に 含み、 第 2信号処理回路は、 第 3容量素子及び第 4容量素子から当該第 3容量素 子及び第 4容量素子に蓄積されている電荷に対応した電流出力を順次入力し、 そ の電流出力を電圧出力に変換して第 2差分演算回路に出力する第 2積分回路と、 第 2差分演算回路からの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変 換し、 そのデジタル値を出力する第 2 AZD変換回路と、 を更に含んでいること が好ましい。 このように構成した場合、 第 1及び第 2の方向での輝度プロフアイ ルをデジタル値として出力することができる。
【0 0 1 5〗 本発明に係る光検出装置は、 対象物に光を照射する光源とともに 用いられ、画素が 2次元配列された光感応領域を有する光検出装置であつて、各々 入射した光の強度に応じた電流を出力する複数の光感応部分を同一面内にて隣接 して配設することで 1画素が構成され、 2次元配列における第 1の方向に配列さ れた複数の画素にわたって、 当該各画素を構成する複数の光感応部分のうち一方 の光感応部分同士が電気的に接続され、 2次元配列における第 2の方向に配列さ れた複数の画素にわたって、 当該各画素を構成する複数の光感応部分のうち他方 の光感応部分同士が電気的に接続されており、 第 1の方向に配列された複数の画 素間において電気的に接続された一方の光感応部分群に対応して設けられ、 光源 により対象物に光が照射されている第 1の期間における一方の光感応部分群から の電流出力から、 光源により対象物に光が照射されていない第 2の期間における —方の光感応部分群からの電流出力を除去して、 出力する第 1除去回路と、 第 1 除去回路に対応して設けられ、 対応する第 1除去回路からの電流出力に応じて電 荷を蓄積して、 その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力を出力する第 1積分回 路と、 第 2の方向に配列された複数の画素間において電気的に接続された他方の 光感応部分群に対応して設けられ、 第 1の期間における他方の光感応部分群から の電流出力から、 第 2の期間における他方の光感応部分群からの電流出力を除去 して、 出力する第 2除去回路と、 第 2除去回路に対応して設けられ、 対応する第 2除去回路からの電流出力に応じて電荷を蓄積して、 その蓄積された電荷の量に 応じた電圧出力を出力する第 2積分回路と、 を有することを特徴とする。
【0 0 1 6】 本発明に係る光検出装置では、 1つの画素に入射した光は当該画 素を構成する複数の光感応部分それぞれにおいて検出されて、 光強度に応じた電 流が光感応部分毎に出力される。 そして、 一方の光感応部分同士が 2次元配列に おける第 1の方向に配列された複数の画素にわたって電気的に接続されているの で、 一方の光感応部分からの電流出力は第 1の方向に送られる。 また、 他方の光 感応部分同士が 2次元配列における第 2の方向に配列された複数の画素にわたつ て電気的に接続されているので、 他方の光感応部分からの電流出力は第 2の方向 に送られる。 このように、 一方の光感応部分からの電流出力は第 1の方向に送ら れるとともに、 他方の光感応部分からの電流出力は第 2の方向に送られることか ら、 第 1の方向での輝度プロファイルと第 2の方向での輝度プロファイルとをそ れぞれ独立して得ることが可能となる。 この結果、 1画素に複数の光感応部分を 配設するという極めて簡素な構成にて、 入射した光の 2次元位置を高速に検出す ることができる。
〖0 0 1 7〗 また、 本発明においては、 第 1除去回路により、 上記第 1の期間 における一方の光感応部分群からの電流出力から、 上記第 2の期間における一方 の光感応部分群からの電流出力が除去されることとなる。 これにより、 光感応領 域に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 2の方向での 輝度プロファイルを検出することができる。 また、 第 2除去回路により、 上記第 1の期間における他方の光感応部分群からの電流出力から、 上記第 2の期間にお ける他方の光感応部分群からの電流出力が除去されることとなる。 これにより、 7
光感応領域に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 1の 方向での輝度プロファイルを検出することができる。 これらの結果、 入射した光 の 2次元位置を極めて精度良く検出することができる。
【0 0 1 8】 また、 第 1除去回路は、 ソース端子が一方の光感応部分に接続さ れ、 ドレイン端子が接地された第 1 MO Sトランジスタと、 一方の端子が第 1 M O S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の端子が接地された第 1容量素 子と、 一方の端子が第 1 MO S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の端 子が第 1積分回路の出力と接続された第 1スィッチ素子と、 を含み、 第 2除去回 路は、 ソース端子が他方の光感応部分に接続され、 ドレイン端子が接地された第 2 MO Sトランジスタと、 一方の端子が第 2 M〇 Sトランジスタのゲート端子と 接続され、 他方の端子が接地された第 2容量素子と、 一方の端子が第 2 MO Sト ランジスタのゲ一ト端子と接続され、 他方の端子が第 2積分回路の出力と接続さ れた第 2スィツチ素子と、 を含んでいることが好ましい。 このように構成した場 合、 上記第 1及ぴ第 2除去回路を簡易且つ低コストにて構成することができる。 【0 0 1 9】 また、 第 1積分回路に対応して設けられ、 当該第 1積分回路から の電圧出力のうちの第 2の期間に対応した電圧出力を保持するとともに、 当該第 1積分回路からの電圧出力のうちの第 1の期間に対応した電圧出力との差分に応 じた電圧出力を出力する第 1差分演算回路と、 第 1差分演算回路に対応して設け られ、 対応する第 1差分演算回路からの電圧出力を保持して出力する第 1サンプ ルアンドホールド回路と、 第 1サンプルァンドホールド回路それぞれからの電圧 出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力 する第 1 A/D変換回路と、 第 2積分回路に対応して設けられ、 当該第 2積分回 路からの電圧出力のうちの第 2の期問に対応した電圧出力を保持するとともに、 当該第 2積分回路からの電圧出力のうちの第 1の期間に対応した電圧出力との差 分に応じた電圧出力を出力する第 2差分演算回路と、 第 2差分演算回路に対応し て設けられ、 対応する第 2差分演算回路からの電圧出力を保持して出力する第 2 サンプルアンドホールド回路と、 第 2サンプルアンドホールド回路それぞれから の電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタル値 を出力する第 2 AZD変換回路と、 を更に有することが好ましい。 このように構 成した場合、 第 1の方向での輝度プロファイルと第 2の方向での輝度プロフアイ ルとをより一層高精度にて得ることができる。 また、 第 1及び第 2の方向での輝 度プロファイルをデジタノレ値として出力することができる。
図面の簡単な説明
【0020】 図 1は、第 1実施形態に係る光検出装置を示す概念構成図である。 【0021】 図 2は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
【0022〗 図 3は、 図 2の I I I一 I I I線に沿った断面図である。
ί 0023〗 図 4は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
【0024〗 図 5は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
【0025】 図 6は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
【0026】 図 7は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
〖0027〗 図 8は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる光感応領域の 一例を示す要部拡大平面図である。
【0028〗 図 9は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる第 1信号処理 回路を示す概略構成図である。
【0029〗 図 10は、 第 1実施形態に係る光検出装置に含まれる第 2信号処 理回路を示す概略構成図である。
【0030】 図 11は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1積分回路の回路図で ある。
【0031】 図 12は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1 CDS回路の回路図 である。
【0032】 図 13 Aは、 第 1シフトレジスタに入力されるスタート信号の経 時的変化を示すグラフである。
【0033】 図 1 3 Bは、 第 1シフトレジスタに入力される信号の経時的変化 を示すグラフである。
【0034】 図 13 Cは、 第 1シフ トレジスタに入力される信号の経時的変化 を示すグラフである。
【0035〗 図 13Dは、 第 1積分回路に入力されるリセット信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0036〗 図 13Eは、 第 1シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【003 7】 図 13 Fは、 第 1シフ トレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0038】 図 1 3Gは、 第 1シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0039】 図 13Hは、 第 1シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
〖0040〗 図 13 Iは、 第 1積分回路から出力される電圧の経時的変化を示 すグラフである。
【0041】 図 14 Aは、 第 2シフトレジスタに入力されるスタート信号の経 時的変化を示すグラフである。
【0042】 図 14 Bは、 第 2シフトレジスタに入力される信号の経時的変化 を示すグラフである。
【0043】 図 14Cは、 第 2シフトレジスタに入力される信号の経時的変化 を示すグラフである。
【0044】 図 14Dは、 第 2積分回路に入力されるリセット信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0045】 図 14Eは、 第 2シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0046】 図 14 Fは、 第 2シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0047】 図 14Gは、 第 2シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0048】 図 14Hは、 第 2シフトレジスタから出力される信号の経時的変 化を示すグラフである。
【0049〗 図 14 1は、 第 2積分回路から出力される電圧の経時的変化を示 すグラフである。
【0050】 図 15 Aは、 第 1シフトレジスタ及び第 1AZD変換回路に入力 されるスタート信号の経時的変化を示すグラフである。
【005 1】 図 15 Bは、 第 1差分演算回路に入力されるスタート信号の経時 的変化を示すグラフである。
【0052】 図 15 Cは、 タイミング制御回路から出力される制御信号 LEDの 経時的変化を示すグラフである。
〖0053〗 図 1 5Dは、 第 1 A/D変換回路の出力の経時的変化を示すダラ フである。
【0054】 図 1 5 Eは、 第 1差分演算回路の出力の経時的変化を示すグラフ である。
【0055】 図 1 6 Aは、 第 2シフトレジスタ及び第 2 A/D変換回路に入力 されるスタート信号の経時的変化を示すグラフである。
【0056】 図 16Bは、 第 2差分演算回路に入力されるスタート信号の経時 的変化を示すグラフである。
【0057】 図 16 Cは、 タイミング制御回路から出力される制御信号 LEDの 経時的変化を示すグラフである。
【0058】 図 16Dは、 第 2 AZD変換回路の出力の経時的変化を示すダラ フである。
【0059】 図 16Eは、 第 2差分演算回路の出力の経時的変化を示すグラフ である。
【0060】 図 17は、 第 2実施形態に係る光検出装置に含まれる第 1信号処 理回路を示す概略構成図である。
[0061 ] 図 18は、 第 2実施形態に係る光検出装置に含まれる第 2信号処 理回路を示す概略構成図である。
【0062〗 図 19は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1 CDS回路、 第 2C D S回路及び第 1差分演算回路の回路図である。
【0063】 図 20は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1サンプノレアンドホー ルド回路の回路図である。
【0064】 図 21は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミング チャートである。
【0065】 図 22は、 第 3実施形態に係る光検出装置に含まれる第 1信号処 理回路を示す概略構成図である。
〖0066〗 図 23は、 第 3実施形態に係る光検出装置に含まれる第 2信号処 理回路を示す概略構成図である。
[0067] 図 24は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1電荷蓄積回路の回路 図である。
〖0068〗 図 25は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1積分回路の回路図で ある。
【0069】 図 26は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1差分演算回路の回路 図である。
【0 0 7 0】 図 2 7は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミング チャートである。
【0 0 7 1】 図 2 8は、 第 4実施形態に係る光検出装置に含まれる第 1信号処 理回路を示す概略構成図である。
【0 0 7 2】 図 2 9は、 第 4実施形態に係る光検出装置に含まれる第 2信号処 理回路を示す概略構成図である。
【0 0 7 3】 図 3 0は、 第 1信号処理回路に含まれる第 1積分回路、 第 1除去 回路及び第 1差分演算回路の回路図である。
【0 0 7 4〗 図 3 1は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミング チャートである。
【0 0 7 5〗 図 3 2は、 本実施形態に係る光検出装置の変形例を示す概念構成 図である。
発明を実施するための最良の形態
【0 0 7 6】 本発明の実施形態に係る光検出装置について図面を参照して説明 する。 なお、 説明において、 同一要素又は同一機能を有する要素には、 同一符号 を用いることとし、 重複する説明は省略する。 以下では、 パラメータ Mおよび N それぞれを 2以上の整数とする。 また、 特に明示しない限りは、 パラメータ mを 1以上 M以下の任意の整数とし、 パラメータ nを 1以上 N以下の任意の整数とす る。
【0 0 7 7〗 (第 1実施形態)
[ 0 0 7 8 ] 図 1は、 本第 1実施形態に係る光検出装置を示す概念構成図であ る。 本実施形態に係る光検出装置 1は、 図 1に示されるように、 対象物に光を照 射する光源 3とともに用いられ、 光感応領域 1 0と、 第 1信号処理回路 2 0と、 第 2信号処理回路 3 0と、 タイミング制御回路 5 0とを有している。 光検出装置 1は、 例えば、 光源 3が有する発光素子 (L E D、 半導体レーザ等) 5から対象 物に照射されるスポット光の直接光あるいは反射光の入射位置を検出するもので ある。 光源 3は、 タイミング制御回路 50からの制御信号により開閉するスイツ チ素子 7を有しており、 スィツチ素子 7が閉じることにより発光素子 5が点灯す ることとなる。
【00 7 9】 光感応領域 1 0は、 画素 1 lmnが M行 N列に 2次元配列されてい る。 1画素は、 各々に入射した光の強度に応じた電流を出力する光感応部分 1 2 mn (第 1光感応部分) 及び光感応部分 1 3ran (第 2光感応部分)) を同一面内にて 隣接して配設することで構成されている。これにより、光感応領域 1 0において、 光感応部分 1 2mnと光感応部分 1 3mnとは 2次元的に混在した状態で同一面内に て配列されることとなる。
【00 8 0〗 2次元配列における第 1の方向に配列された複数の画素 1 1 u〜 1 11N, 1 121〜1 12N, · · ·, 1 1M1〜1 1MNにわたつて、 当該各画素 1 l を構 成する複数の光感応部分 1 2mn, 1 3„nのうち一方の光感応部分 1 2mn同士 (たと えば、一方の光感応部分 1 2U〜 1 21N)が互いに電気的に接続されている。また、 2次元配列における第 2の方向に配列された複数の画素 1 lu〜l 1M1, 1 112
1 1M2, ■ ■ ·, 1 11N〜1 1M„にわたつて、 当該各画素 1 lmnを構成する複数の光 感応部分 1 2'n, 1 3 mnのうち他方の光感応部分 1 3,n同士 (たとえば、 他方の光 感応部分 1 3U〜1 3M1) が互いに電気的に接続されている。
【008 1〗 ここで、 図 2及び図 3に基づいて、 光感応領域 1 0の構成につい て説明する。 図 2は、 光検出装置に含まれる光感応領域の一例を示す要部拡大平 面図であり、 図 3は、 図 2の I I I - I I I線に沿った断面図である。 なお、 図 2においては、 保護層 4 8の図示を省略している。
【008 2〗 光感応領域 1 0は、 P型 (第 1導電型) の半導体からなる半導体 基板 40と、 当該半導体基板 40の表層に形成された N型 (第 2導電型) の半導 体領域 4 1, 4 2とを含んでいる。 これにより、 各光感応部分 1 2ran, 1 3mは半 導体基板 40部分と一組の第 2導電型半導体領域 4 1 , 4 2とを含み、 フォトダ ィオードが構成されることとなる。 第 2導電型半導体領域 4 1, 4 2は、 図 2に 示されるように、 光入射方向から見て略三角形状を呈しており、 1画素において 2つの領域 4 1 , 4 2が互いに一辺が隣接して形成されている。 半導体基板 4 0 は、 接地電位とされている。 なお、 光感応領域 1 0は、 N型の半導体からなる半 導体基板と、 当該半導体基板の表層に形成された P型の半導体領域とを含んで構 成されていてもよい。 領域 4 1 (光感応部分 1 2 mn) と領域 4 2 (光感応部分 1 3 mn) とは、 図 2から分かるように、 第 1の方向及び第 2の方向において交互に 配列されている。 また、 領域 4 1 (光感応部分 1 2 mn) と領域 4 2 (光感応部分 1 3 とは、 第 1の方向と第 2の方向とに交差する (たとえば、 4 5 °にて交差 する) 第 3の方向及ぴ第 4の方向において交互に配列されている。
【0 0 8 3〗 半導体基板 4 0と領域 4 1, 4 2の上には第 1絶縁層 4 3が形成 され、 この第 1絶縁層 4 3に形成されたコンタクトホールを介して第 1配線 4 4 がー方の領域 4 1に電気的に接続されている。 また、 第 1絶緣層 4 3に形成され たコンタクトホールを介して電極 4 5が他方の領域 4 2に電気的に接続されてい る。
【0 0 8 4】 第 1絶縁層 4 3の上には第 2絶縁層 4 6が形成され、 この第 2絶 縁層 4 6に形成されたコンタクトホールを介して第 2配線 4 7が電極 4 5に電気 的に接続されている。 これにより、 他方の領域 4 2は、 電極 4 5を介して第 2配 線 4 7に電気的に接続されることになる。
〖0 0 8 5〗 第 2絶縁層 4 6の上には保護層 4 8が形成されている。 第 1絶像 層 4 3、 第 2絶縁層 4 6及び保護層 4 8は、 S i 02又は S i N等からなる。 第 1 配線 4 4、 電極 4 5及び第 2配線 4 7は、 A 1等の金属からなる。
【0 0 8 6】 第 1配線 4 4は、 各画素 1 1 nにおける一方の領域 4 1を第 1の 方向にわたって電気的に接続するものであって、 画素 1 l wn間を第 1の方向に延 びて設けられている。 このように、 各画素 1 l mnにおける一方の領域 4 1を第 1 配線 4 4で接続することにより、 2次元配列における第 1の方向に配列された複 数の画素 1 lu l 11N, 1 i21〜i i2N, · ' ·, i iM1〜i l にわたつて一方の 光感応部分 1 2ran同士 (たとえば、 一方の光感応部分 12U〜1 21N) が電気的に 接続されて、 光感応領域 10において第 1の方向に長く延びる光感応部が構成さ れる。 この第 1の方向に長く延びる光感応部は M列形成されることになる。 【0087】 第 2配線 47は、 各画素 1 lmnにおける他方の領域 42を第 2の 方向にわたって電気的に接続するものであって、 画素 1 lmn間を第 2の方向に延 びて設けられている。 このように、 各画素 1 lmnにおける他方の領域 42を第 2 配線 47で接続することにより、 2次元配列における第 2の方向に配列された複 数の画素 1 lu〜l 1M1, 1 112〜 1 1H2, · · ·, 1 11N〜1 1MNにわたつて他方の 光感応部分 1 3mn同士 (たとえば、 他方の光感応部分 1 3U〜1 3M1) が電気的に 接続されて、 光感応領域 10において第 2の方向に長く延びる光感応部が構成さ れる。 この第 2の方向に長く延びる光感応部は N行形成されることになる。
【0088】 また、 光感応領域 10においては、 上述した第 1の方向に長く延 びる M列の光感応部と第 2の方向に長く延びる N行の光感応部とが同--面上に形 成されることになる。
【0089】 領域 41, 42の形状は、 図 2に示された略三角形状のものに限 られず、 図 4〜図 8に示されるように、 他の形状であってもよい。
【0090】 図 4に示された第 2導電型半導体領域 (光感応部分) は、 光入射 方向から見て長方形状を呈しており、 1画素において2つの領域 41, 42が互 レヽに長辺が隣接して形成されている。 領域 41 (光感応部分 1 2,m) と領域 42 (光感応部分 1 3mil) とは、 第 2の方向において交互に配列されている。 図4に 示されるように、 1画素あたり第 1の方向と第 2の方向の第 2導電型半導体領域 の面積が異なっていても、 画素間で夫々の方向ごとに一定であればよい。 すなわ ち、 同一の方向に延びる全ての配線で各々に接続されている光感応領域の総面積 が同じであればよい。
【0091〗 図 5に示された第 2導電型半導体領域 (光感応部分) は、 略三角 形状を呈した一方の領域 4 1が第 1の方向に連続して形成されている。 他方の領 域 4 2は略三角形状を呈しており、 各画素 1 l mn間で独立して形成されている。 領域 4 1 (光感応部分 1 2 J と領域4 2 (光感応部分 1 3 ran) とは、 第2の方向 において交互に配列されている。 なお、 一方の領域 4 1を第 1の方向に連続して 形成した場合、 必ずしも第 1配線 4 4を設ける必要はないが、 直列抵抗の增加に 伴って読み出し速度が低下することが考えられることから、 第 1配線 4 4にて各 領域 4 1を電気的に接続するのが好ましい。
【0 0 9 2】 図 6に示された第 2導電型半導体領域 (光感応部分) は、 1画素 あたり 4つの領域 4 l a , 4 1 b , 4 2 a , 4 2 bからなり、 対角に位置する領 域を対として、第 1配線 4 4あるいは第 2配線 4 7にて電気的に接続されている。 領域 4 1 (光感応部分 1 2 ) と領域 4 2 (光感応部分 1 3 J とは、 第 1の方向 及び第 2の方向において交互に配列されている。 また、 領域 4 1 (光感応部分 1 2 と領域 4 2 (光感応部分 1 3,„) とは、 第 3の方向及び第 4の方向において 交互に配列されている。
【0 0 9 3】 図 7に示された第 2導電型半導体領域 (光感応部分) は、 2つの 櫛状の領域 4 1, 4 2がお互い嚙み合うように形成されている。
【0 0 9 4】 図 8に示された第 2導電型半導体領域 (光感応部分) は、 光入射 方向から見て 4角形以上の多角形状 (たとえば 8角形状) を呈しており、 1画素 において 1辺が隣接して形成されている。 そして、 領域 4 1と領域 4 2とは、 1 画素において第 1の方向と第 2の方向とに交差する第 3の方向に並設されており、 光入射方向から見てハニカム状に配列されている。 すなわち、 領域 4 1 (光感応 部分 1 2 mn) と領域 4 2 (光感応部分 1 3 mn) とは、 第 3の方向及び第 4の方向に おいて交互に配列されている。
【0 0 9 5】 続いて、 図 9及び図 1 0に基づいて、 第 1信号処理回路 2 0及び 第 2信号処理回路 3 0の構成について説明する。 図 9は、 第 1信号処理回路を示 す概略構成図であり、 図 1 0は、 第 2信号処理回路を示す概略構成図である。 【0096】 第 1信号処理回路 20は、 光源 3により対象物にスポット光が照 射されている第 1の期間にわたり第 1の方向に配列された複数の画素 1 1 u〜 1 11N, 1 121~ 1 12N, · · ·, 1 1M1〜1 1MN間において電気的に接続された一方 の光感応部分 1 2mn群 (一方の第 2導電型半導体領域 41からなり、 第 1の方向 に長く延びる M列の光感応部) にて蓄積された電荷に対応する出力と、 光源 3に より対象物にスポッ ト光が照射されていない第 2の期間にわたり一方の光感応部 分 1 2mn群にて蓄積された電荷に対応する出力との差分に基づいて、 第 2の方向 での輝度プロファイルを検出する。 第 1信号処理回路 20は、 図 9に示されるよ うに、第 1の方向に配列された複数の画素 1 l lt〜l 11N, 1 121〜1 12N, · · ·, 1 1Μ1〜1 1ΜΝ間において電気的に接続された一方の光感応部分 1 2 mn群に対応し て設けられた第 1スィツチ素子 21と、 第 1の方向に配列された複数の画素 1 1 u〜l 11N, 1 121〜 1 12N, ■ · ·, 1 1M1〜1 l 間において電気的に接続された 一方の光感応部分 1 2mn群からの電流を第 2の方向に順次読み出すための第 1シ フトレジスタ 22と、 第 1シフトレジスタ 22により順次読み出される各一方の 光感応部分 1 2 mn群からの電流出力を順次入力し、 その電流出力を電圧出力に変 換して出力する第 1積分回路 23とを有している。 また、 第 1信号処理回路 20 は、 第 1 CD S回路 24、 第 1 A/D変換回路 25、 第 1デジタルメモリ 26、 第 1差分演算回路 27とを有している。
【0097】 第 1スィツチ素子 21は、 第 1シフトレジスタ 22から出力され る信号 s h i f t (Hm) により制御されて順次閉じられる。 第 1スィッチ素子 2 1を閉じることにより、 第 1の方向に配列された複数の画素 1 1 u〜 1 11N, 1 1 21〜1 12M, ■ ■ · , 1 11U〜1 1,間において電気的に接続された一方の光感応部 分 1 2mn群に蓄積された電荷が電流出力となって、 第 1配線 44及び第 1スイツ チ素子 2 1を介して第 1積分回路 23に出力される。第] -シフトレジスタ 22は、 タイミング制御回路 50から出力される信号 ΦΗ1, ΦΗ2Hstlによりその動作が制 御されて、 第 1スィッチ素子 21を順次閉じる。 P T/JP2004/000537
【0098】 第 1積分回路 23は、 図 1 1に示されるように、 第 1の方向に配 列された複数の 1 lu〜l 11N, 1 121〜1 12N, · ■ · , 1 1Μ1〜1 1ΜΝ間において 電気的に接続された一方の光感応部分 12mn群からの電流出力を入力し、 入力し た電流出力の電荷を増幅するアンプ と、 アンプ の入力端子に一方の端子が 接続され、 アンプ の出力端子に他方の端子が接続された容量素子 と、 アン プ八1の入力端子に一方の端子が接続され、 アンプ A1の出力端子に他方の端子が 接続され、 タイミング制御回路 50から出力されるリセット信号 Hreset (図示せ ず) が有意の場合には 「ON」 状態となり、 リセット信号 Hresetが非有意の場合 には 「OFF」 状態となるスィッチ素子 とを有している。
【0099】 第 1積分回路 23は、 スィッチ素子 が 「ON」 状態であると きには、容量素子 ^を放電して初期化する。 一方、 第 1積分回路 23は、 スイツ チ素子 S ^が「OFF」状態であるときには、第 1の方向に配列された複数の画 素 1 lu〜l 11N, 1 121〜1 12N, · · ·, 1 1M1〜1 l 間において電気的に接続 された一方の光感応部分 1 2mn群から入力端子に入力した電荷を容量素子 に 蓄積して、 その蓄積された電荷に応じた電圧出力を出力端子から出力する。
【0 100】 ここで、図 1 3 A〜図 1 3 Iに基づいて、第 1スィツチ素子 21、 第 1シフトレジスタ 22、 第 1積分回路 23との動作について説明する。 図 1 3 A〜図 1 3 Iは、 第 1信号処理回路における第 1スィッチ素子、 第 1シフ トレジ スタ及び第 1積分回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0 10 1】 タイミング制御回路 50から第 1シフトレジスタ 22にスタート 信号 ΦΗ:;11が入力されると (図 1 3 Α参照)、 信号 ΦΗ2の立ち上がりから信号 ΦΗ1 の立下りまでの期間に対応したパルス幅を有する信号 s h i ί t (Hra) が順次出 力される (図 13 B、 図 1 3 C、及び図 1 3 £〜図1 3H参照)。 第 1シフトレジ スタ 22から対応する第 1スィツチ素子 21に s h i f t (Hm)が出力されると、 第 1スィッチ素子 21が順次閉じ、 対応する一方の光感応部分 12ran群に蓄積さ れた電荷が電流出力となって第 1積分回路 23に順次出力される。 【0102】 第 1積分回路 23には、 タイミング制御回路 50からリセット信 号 ¾resetが入力されている (図 1 3D参照)。 リセット信号 DHresetが 「OFFj 状態の期間、 対応する一方の光感応部分 1 2mn群に蓄積された電荷が容量素子 d に蓄積されて、 蓄積された電荷量に応じた電圧出力が第 1積分回路 23から順次 出力される (図 1 3 I参照)。 なお、 第 1積分回路 23は、 リセット信号 Hreset 力 S「ONj状態のときにはスィツチ素子 S を閉じて容量素子 C1を初期化する。
【0103】 このように、 第 1積分回路 23からは、 第 1の方向に配列された 複数の画素 1!^〜丄 1 1 121〜 1 12N, · · ■, 1 1M1〜1 1刚間において電気 的に接続された一方の光感応部分 1 2mn群にて蓄積された電荷に対応した電圧出 力が、 対応する一方の光感応部分 1 2ηι1ι群毎に順次時系列データとして出力され る。 この時系列データは、 第 2の方向での輝度プロファイル (アナログデータ) を示すものである。
【0104〗 再ぴ、 図 9を参照する。 第 1 CDS回路 24は、 第 1積分回路 2 3からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。第 1 CD S回路 24は、 図 1 2に示されるように、 入力端子と出力端子との間に順にスィッチ素子 SW21、 結合容量素子 C21およびアンプ A2を有している。 また、 アンプ A2の入出力間に スイツチ素子 S W22および積分容量素子 C 22が互レ、に並列的に接続されている。ス ィツチ素子 SW22および SW21は、積分容量素子 C22に電荷を蓄積させるためのス ィツチ素子手段として作用する。 第 1 CDS回路 24は、 スィッチ素子 SW22が 閉じているときには、 積分容量素子 C22を放電して初期化する。 スィッチ素子 S w22が開きスイツチ素子 s w21が閉じているときには、入力端子から結合容量素子 c21を経て入力した電荷を積分容量素子 c22に蓄積して、その蓄積された電荷に応 じた電圧出力を出力端子から出力する。 スィッチ素子 sw21は、 タイミング制御 回路 50から出力される CSW21信号に基づいて開閉する。 また、 スィッチ素子 S W22は、タイミング制御回路 50から出力される Clampl信号に基づいて開閉する。
【0105】 第 1 AZD変換回路 25は、 第 1 CDS回路 24からの電圧出力 (アナログ値) を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタ ノレ値を出力する。 第 1 AZD変換回路 2 5には、 タイミング制御回路 5 0からク ロックパルス信号 (図示せず)、 スタート信号 Φ ί1が入力されており、 これらの 信号に基づいて動作する。第 1 AZD変換回路 2 5から出力されるデジタノレ値は、 第 2の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。
【0 1 0 6】 第 1デジタルメモリ 2 6は、 第 1 A/D変換回路 2 5から出力さ れたデジタル値のうちの第 1の期間に対応したデジタル値 (上記第 1の期間にわ たり一方の光感応部分 1 2 M群にて蓄積された電荷に対応する電流出力を電圧出 力 (アナログ値) とし、 当該電圧出力を AZD変換した値) と、 同じく第 2の期 間に対応したデジタル値 (上記第 2の期間にわたり一方の光感応部分 1 2 mn群に て蓄積された電荷に対応する電流出力を電圧出力 (アナログ値) とし、 当該電圧 出力を A/D変換した値) とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を第 1差分演算 回路 2 7に出力する。 第 1デジタルメモリ 2 6には、 タイミング制御回路 5 0か らスタート信号 Hstl, ΦΗΒ12 (図示せず) が入力されており、 これらの信号に基づ いて動作する。
【0 1 0 7】 上記第 1の期間は、 光源 3が点灯している、 即ちタイミング制御 回路 5 0からの制御信号に基づいてスィッチ素子 7が閉じられ、 発光素子 5から スポット光が照射されている期間である。 したがって、 第1 ノ0変換回路2 5 から出力されたデジタル値のうちの第 1の期間に対応したデジタル値は、 発光素 子 5からのスポッ ト光成分 (信号光成分) と背景光成分 (例えば、 蛍光灯や太陽 等からの光) とを含んだ第 2の方向での輝度プロフアイルを表す出力となってい る。
【0 1 0 8】 上記第 2の期間は、 光源 3が点灯していない、 即ちタイミング制 御回路 5 0からの制御信号に基づいてスィッチ素子 7が開かれ、 発光素子 5から スポット光が照射されていない期間である。 したがって、 第 1 AZD変換回路 2 5から出力されたデジタル値のうちの第 1の期間に対応したデジタノレ値は、 背景 光成分 (例えば、 蛍光灯や太陽等からの光) のみを含んだ第 2の方向での輝度プ 口ファイルを表す出力となっている。
【0109】 第 1差分演算回路 27は、 第 1デジタルメモリ 26から出力され た第 1の期間に対応したデジタル と第 2の期間に対応したデジタル値との差分 を求め、 当該差分に対応するデジタル値を出力する。 したがって、 第 1差分演算 回路 27から出力されるデジタル値は、 背景光成分が除去され、 スポッ ト光成分 のみを含んだ第 2の方向での輝度プロフアイルを表す出力となる。
【01 10】 ここで、 図 1 5 〜図1 5 Eに基づいて、 第 1差分演算回路 27 の動作を説明する。 図 1 5A〜図 1 5 Eは、 第 1信号処理回路における第 1差分 演算回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 なお、 図 1 5D及 び図 15 Eにおいては、 説明のため、 第 1 A/D変換回路及ぴ第 1差分演算回路 のデジタル出力をアナ口グ出力の形態で示している。
【011 1】 タイミング制御回路 50からの制御信号 LEDが 「ハイ」 である 所定の期間にわたりスィッチ素子 7が閉じられると (図 1 5 C参照)、当該所定の 期間に対応した期間だけ発光素子 5からスポッ ト光が照射される。 そして、 スタ ート信号 <¾stlに同期して、上述したように、第 1積分回路 23から電圧出力が出 力され、 第 1A/D変換回路 25からデジタル値が順次出力される (図 1 5A及 び図 15D参照)。第 1 A/D変換回路 25から出力されたデジタル値は、上記第 1及び第 2の期間に対応するデジタノレ値ごとに、 第 1デジタルメモリ 26に記憶 される。 第 1差分演算回路 27は、 タイミング制御回路 50から出力されたスタ 一ト信号 に同期して、第 1デジタルメモリ 26に記憶されている第 1の期間 に対応したデジタル値と第 2の期間に対応したデジタル値とを読み出し、 その差 分を求め、 差分に応じたデジタル値を出力する (図 1 5 B及び図 1 5 E参照)。 【01 1 2〗 第 2信号処理回路 30は、 光源 3により対象物にスポット光が照 射されている第 1の期間にわたり第 2の方向に配列された複数の 1 lu〜l 1M1, 1 112〜1 1M2, · · ·, 1 11N〜1 1MN間において電気的に接続された他方の光感 応部分 1 3mn群 (他方の第 2導電型半導体領域 42からなり、 第 2の方向に長く 延びる N行の光感応部) にて蓄積された電荷に対応する出力と、 光源 3により対 象物にスポッ ト光が照射されていない第 2の期間にわたり他方の光感応部分 13 mn群にて蓄積された電荷に対応する出力との差分に基づいて、 第 1の方向での輝 度プロファイルを検出する。第 2信号処理回路 30は、図 10に示されるように、 第 2の方向に配列された複数の 1 lu〜l 1M1, 1 112〜1 1M2, · · ·, 1 1〜1 1ΜΝ間において電気的に接続された他方の光感応部分 1 3 群に対応して設けら れた第 2スィッチ素子 3 1と、第 2の方向に配列された複数の画素 1 lu〜l 1M1, 1 112〜1 1M2, · · ., 1 11N〜1 l 間において電気的に接続された他方の光感 応部分 1 3mn群からの電流を第 1の方向に順次読み出すための第 2シフ トレジス タ 32と、 第 2シフ卜レジスタ 32により順次読み出される各他方の光感応部分 1 3mn群からの電流を順次入力し、 その電流を電圧に変換して出力する第 2積分 回路 33とを有している。また、第 2信号処理回路 30は、第 2 CD S回路 34、 第2 /0変換回路35、 第 2デジタルメモリ 36、 第 2差分演算回路 37とを 有している。
[01 1 3] 第 2スィツチ素子 31は、 第 2シフトレジスタ 32から出力され る信号 s h i f t (Vn) により制御されて順次閉じられる。 第 2スィッチ素子 3 1を閉じることにより、 第 2の方向に配列された複数の画素 1 lu〜l 1M1, 1 1 12〜1 1M2, ■ · ·, 1 11N〜1 1MN間において電気的に接続された他方の光感応部 分 1 3mn群に蓄積された電荷が電流出力となって、 第 2配線 47及び第 2スイツ チ素子 3 1を介して第 2積分回路 33に出力される。第 2シフトレジスタ 32は、 タイミング制御回路 50から出力される信号 Φνι, Φν2, ΦΥεΗによりその動作が制 御されて、 第 2スイツチ素子 3 1を順次閉じる。
【01 14〗 第 2積分回路 33は、 図 1 1に示された第 1積分回路 23と同等 の構成を有し、 第 2の方向に配列された複数の画素 1 1„〜1 1Μ1, 1 112〜1 1 Μ2, · · ■, 1 1〜1 1ΜΝ間において電気的に接続された他方の光感応部分 1 3mn 群からの電流出力を入力し、 入力した電流出力の電荷を増幅するアンプと、 アン プの入力端子に一方の端子が接続され、 アンプの出力端子に他方の端子が接続さ れた容量素子と、 アンプの入力端子に一方の端子が接続され、 アンプの出力端子 に他方の端子が接続され、 タイミング制御回路 50から出力されるリセット信号 esetが有意の場合には 「ON」 状態となり、 リセット信号 fresetが非有意の場 合には 「OFF」 状態となるスィッチ素子とを有している。
【01 1 5】 第 2積分回路 33は、 スィッチ素子が 「ON」 状態であるときに は、 容量素子を放電して初期化する。 一方、 第 2積分回路 33は、 スィッチ素子 が 「OFF」 状態であるときには、 第 2の方向に配列された複数の画素 1 1 u - 1 1M1, 1 112~ 1 1 m, - · ■, 1 11N〜1 1MN間において電気的に接続された他 方の光感応部分 1 3mn群から入力端子に入力した電荷を容量素子に蓄積して、 そ の蓄積された電荷に応じた電圧出力を出力端子から出力する。
【01 16】 ここで、図 14 〜図14 Iに基づいて、第 2スィッチ素子 3 1、 第 2シフ トレジスタ 32、 第 2積分回路 33との動作について説明する。 図 14 A〜図 14 1は、 第 2信号処理回路における第 2スィッチ素子、 第 2シフトレジ スタ及び第 2積分回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
[0 1 1 7] タイミング制御回路 50から第 2シフトレジスタ 32にスタート 信号 <IVstlが入力されると (図 14A参照)、 信号 Φν2の立ち上がりから信号 Φη の立下りまでの期間に対応したパルス幅を有する信号 s h i f t (Vn) が順次出 力される (図 14B、 図 14C、及び図 14£〜図14H参照)。 第 2シフトレジ スタ 32から対応する第 2スィツチ素子 31に s h i f t (Vn)が出力されると、 第 2スィツチ素子 3 1が順次閉じ、 対応する他方の光感応部分 1 3ran群に蓄積さ れた電荷が電流出力となって第 2積分回路 33に順次出力される。
【01 18】 第 2積分回路 33には、 タイミング制御回路 50からリセッ ト信 号 <DVresetが入力されている (図 14 E参照)。 リセット信号 <DVresetが 「0 F F」 状態の期間、 対応する他方の光感応部分 1 3mn群に蓄積された電荷が容量素子に 蓄積されて、 蓄積された電荷量に応じた電圧出力が第 2積分回路 33から順次出 力される (図 14 1参照)。 なお、 第 2積分回路 33は、 リセット信号《l esetが 「ON」 状態のときにはスィツチ素子を閉じて容量素子を初期化する。
【0119】 このように、 第 2積分回路 33からは、 第 2の方向に配列された 複数の画素 1 lu l 1Mい 1112〜1 1M2, · ■ · , 111N〜11MN間において電気 的に接続された他方の光感応部分 13mn群にて蓄積されて電荷 (電流出力) に対 応した電圧出力が、 対応する他方の光感応部分 13mn群毎に順次時系列データと して出力される。 この時系列データは、 第 1の方向での輝度プロファイル (アナ ログデータ) を示すものである。
〖0120〗 再び、 図 10を参照する。 第 2 CDS回路 34は、 第 2積分回路 33からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。 第 2 CD S回路 34 は、 図 12に示された第 1 CDS回路 24と同等の構成を有し、 入力端子と出力 端子との間に順にスイツチ素子、結合容量素子およびアンプを有している。また、 ァンプの入出力間にスイツチ素子およぴ積分容量素子が互いに並列的に接続され ている。
【0121】 第 2 AZD変換回路 35は、 第 2 C D S回路 34からの電圧出力 (アナログ値) を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタ ル値を出力する。 第 2 AZD変換回路 35には、 タイミング制御回路 50からク ロックパルス信号 (図示せず)、 スタート信号 Φ¾ΐ1が入力されており、 これらの 信号に基づいて動作する。第 2 AZD変換回路 35から出力されるデジタル値は、 第 1の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。
【0122】 第 2デジタルメモリ 36は、 第 2 AZD変換回路 35から出力さ れたデジタル値のうちの第 1の期間に対応したデジタル値 (上記第 1の期間にわ たり他方の光感応部分 13隨群にて蓄積された電荷に対応する電流出力を電圧出 力 (アナログ値) とし、 当該電圧出力を A/D変換した値) と、 同じく第 2の期 間に対応したデジタル値 (上記第 2の期間にわたり他方の光感応部分 13m„群に 4 000537
て蓄積された電荷に対応する電流出力を電圧出力 (アナログ値) とし、 当該電圧 出力を AZD変換した値) とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を第 2差分演算 回路 3 7に出力する。 第 2デジタルメモリ 3 6には、 タイミング制御回路 5 0か らスタート信号 ®Vstl, Vst2 (図示せず) が入力されており、 これらの信号に基づ いて動作する。
【0 1 2 3】 第 2差分演算回路 3 7は、 第 2デジタルメモリ 3 6から出力され た第 1の期間に対応したデジタルィ直と第 2の期間に対応したデジタル値との差分 を求め、 当該差分に対応するデジタル値を出力する。 したがって、 第 2差分演算 回路 3 7から出力されるデジタル ^[直は、 背景光成分が除去され、 スポッ ト光成分 のみを含んだ第 1の方向での輝度プロファイルを表す出力となる。
【0 1 2 4】 ここで、 図 1 6 〜図1 6 Eに基づいて、 第 2差分演算回路 3 7 の動作を説明する。 図 1 6 〜図1 6 Eは、 第 2信号処理回路における第2差分 演算回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 なお、 図 1 6 D及 ぴ図 1 6 Eにおいては、 説明のため、 第 2 AZD変換回路及び第 2差分演算回路 のデジタル出力をアナ口グ出力の形態で示している。
【 0 1 2 5】 タイミング制御回路 5 0力 らの制御信号 L E Dが 「ハイ j である 所定の期間にわたりスィツチ素子 7が閉じられると (図 1 6 C参照)、当該所定の 期間に対応した期間だけ発光素子 5からスポッ ト光が照射される。 そして、 スタ ート信号 <DVstlに同期して、上述したように、第 2積分回路 3 3から電圧出力が出 力され、 第 2 A/D変換回路 3 5からデジタル値が順次出力される (図 1 6 A及 ぴ図 1 6 D参照)。第 2 A/D変換回路 3 5から出力されたデジタル値は、上記第 1及び第 2の期間に対応するデジタル値ごとに、 第 2デジタルメモリ 3 6に記憶 される。 第 2差分演算回路 3 7は、 タイミング制御回路 5 0から出力されたスタ 一ト信号 l Vst2に同期して、第 2デジタルメモリ 3 6に記憶されている第 1の期間 に対応したデジタル値と第 2の期間に対応したデジタル値とを読み出し、 その差 分を求め、 差分に応じたデジタル を出力する (図 1 6 B及び図 1 6 E参照)。 【0126】 以上のように、 本第 1実施形態の光検出装置 1においては、 1つ の画素 1 lmnに入射した光は当該画素 1 lranを構成する複数の光感応部分 1 2mn, 1 3 mnそれぞれに、 光強度に応じた電流が光感応部分 1 2mn, 1 3ran毎に出力され る。 そして、 一方の光感応部分 1 2mn同士が 2次元配列における第 1の方向に配 列された複数の画素 1 1η〜1 11N, 1 121〜1 12N, · ■ ·, 1 1M1〜1 1MNにわた つて電気的に接続されているので、 一方の光感応部分 1 2mnから出力された電流 は第 1の方向に送られる。 また、 他方の光感応部分 1 3mn同士が 2次元配列にお ける第 2の方向に配列された複数の画素 1 lu〜l 1M1, 1 112〜1 1M2, · · ·, 1 1〜1 1ΜΝにわたつて電気的に接続されているので、 他方の光感応部分 1 3mn から出力された電流は第 2の方向に送られる。 このように、 一方の光感応部分 1 2mnから出力された電流は第 1の方向に送られるとともに、 他方の光感応部分 1 3 mnから出力された電流は第 2の方向に送られることから、 第 1の方向での輝度 プロファイルと第 2の方向での輝度プロファイルとをそれぞれ独立して得ること が可能となる。 この結果、 1画素に複数の光感応部分 1 2 mn, 1 3mnを配設すると いう極めて簡素な構成にて、 入射した光の 2次元位置を高速に検出することがで きる。
【0 1 27】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 各光感応部分 1 2mn, 1 3 は、半導体基板 40部分と第 2導電型半導体領域 41, 42とを含み、 第 2導電型半導体領域 41, 42は、 光入射方向から見て略三角形状を呈してお り、 1画素において互いに一辺が隣接して形成されている。 これにより、 複数の 光感応部分 1 2, 1 3mnを 1画素内に配設する際に、 各光感応部分 1 2mn, 1 3 m„ (第 2導電型半導体領域 41, 42) の面積が減少するのを抑制することがで きる。
【0128〗 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 2導電型半導 体領域 41, 42は、 光入射方向から見て略長方形状を呈しており、 1画素にお いて長辺が隣接して形成されている。 これにより、 複数の光感応部分 1 2mn, 1 3mnを 1画素内に配設する際に、 各光感応部分 1 2mn, 13m (第 2導電型半導体 領域 41, 42) の面積が減少するのを抑制することができる。
【01 29】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 2導電型半導 体領域 41, 42は、 光入射方向から見て 4角形以上の多角形状を呈しており、 1画素において 1辺が隣接して形成されている。 これにより、 複数の光感応部分 1 2mn, 1 3 mn (第 2導電型半導体領域 41, 42) を 1画素内に配設する際に、 各光感応部分 1 2mn, 1 3mnの面積が減少するのを抑制することができる。 また、 各光感応部分 1 2ran, 1 3mnの面積に対する周囲長は減ることとなり、単位面積当 たりに換算した暗電流が低減される。 なお、 4角形以上の多角形状として、 菱形 形状を採用してもよい。
【0130〗 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 2導電型半導 体領域 41, 42とは、 1画素において第 1の方向と第 2の方向とに交差する第 3の方向に並設されている。 これにより、 一方の光感応部分 1 2 mn群及び他方の 光感応部分 1 3mn群において、 各光感応部分 1 2mn, 1 3mn群の中心部分に対応す る光感応部分 1 2mn, 13mnが集中することとなり、解像度を向上することができ る。
【0 1 3 1】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 2導電型半導 体領域 41, 42は、 光入射方向から見てハ-カム状に配列されている。 これに より、 複数の光感応部分 1 2 mn, 1 3 mn (第 2導電型半導体領域 41, 42) を 1 画素内に配設する際に、各光感応部分 1 2 mn, 1 3mnの面積が減少するのをより一 層抑制することができる。 また、 幾何学的対称性が高く、 第 2導電型半導体領域 41, 42 (光感応部分 12ran, 1 3mn) を形成するために用いるマスクが位置ず れしたことによる不均一性が抑制できる。
【0132〗 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1においては、 第 1配線 44 、 画素 1 lmn間を第 1の方向に延びて設けられており、 第 2配線 47が、 画素
1 lmn間を第 2の方向に延びて設けられている。 これにより、 それぞれの配線 4 4, 4 7により光感応部分 1 2mn, 1 3 mn (第 2導電型半導体領域 4 1, 4 2 ) へ の光の入射を妨げられることはなく、 検出感度の低下を抑制できる。
【0 1 3 3】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1においては、 第 1信号処理 回路 2 0により、 上記第 1の期間にわたり一方の光感応部分群 1 2 mnにて蓄積さ れた電荷に対応する出力と上記第 2の期間にわたり一方の光感応部分群 1 2 mnに て蓄積された電荷に対応する出力との差分に基づいて、 第 2の方向での輝度プロ ファイルが検出されることとなる。 これにより、 光感応領域 1 0に背景光が入射 した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 2の方向での輝度プロファイル を検出することができる。 また、 第 2信号処理回路 3 0により、 上記第 1の期間 にわたり他方の光感応部分群 1 3 mnにて蓄積された電荷に対応する出力と上記第 2の期間にわたり他方の光感応部分群 1 3 mnにて蓄積された電荷に対応する出力 との差分に基づいて、第 1の方向での輝度プロファイルが検出されることとなる。 これにより、 光感応領域 1 0に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去し た状態で、 第 1の方向での輝度プロファイルを検出することができる。 これらの 結果、 光感応領域 1 0に入射した光の 2次元位置を極めて精度良く検出すること ができる。
【0 1 3 4】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 1信号処理回 路 2 0は、 第 1シフトレジスタ 2 2と、 第 1積分回路 2 3と、 第 1 C D S回路 2 4と、 第 1 A/D変換回路 2 5と、 第 1差分演算回路 2 7とを含み、 第 2信号処 理回路 3 0は、 第 2シフトレジスタ 3 2と、 第 2積分回路 3 3と、 第 2 C D S回 路 3 4と、 第 2 A/D変換回路 3 5と、 第 2差分演算回路 3 7とを含んでいる。 これにより、 第 1積分回路 2 3及び第 2積分回路 3 3それぞれが積分動作ごとに 異なるノイズばらつきを有していても、 第 1 C D S回路 2 4及び第 2 C D S回路 3 4によりノィズ誤差が解消される。 この結果、 第 1の方向での輝度プロフアイ ルと第 2の方向での輝度プロファイルとを高精度にて得ることができる。 また、 第 1及び第 2シフトレジスタ 2 2, 3 2それぞれにより一方及び他方の光感応部 分群 12mn, 1 3ranそれぞれからの電流出力を順次読み出して、 AZD変換して差 分を求めているので、 第 1及び第 2信号処理回路 20, 30の構成の簡素化及び 低コスト化を図ることができる。
【0 135】 また、 本第 1実施形態の光検出装置 1において、 第 1信号処理回 路 20は、 第 1AZD変換回路 25と第 1差分演算回路 27との間に設けられた 第 1デジタルメモリ 26を更に含み、 第 2信号処理回路 30は、 第 2AZD変換 回路 35と第 2差分演算回路 37との間に設けられた第 2デジタルメモリ 36を 更に含んでいる。 これにより、 第 1及び第 2差分演算回路 27, 37において、 第 1の期間に対応したデジタル値と第 2の期間に対応したデジタル値との差分の 演算を適切且つ確実に行なわせることができる。
【0136〗 (第 2実施形態)
[0137] 次に、 図 1 7〜図 22に基づいて、 第 2実施形態に係る光検出装 置について説明する。 第 1実施形態の光検出装置と第 2実施形態の光検出装置と では、第 1信号処理回路 20及ぴ第 2信号処理回路 30の構成に関して相違する。 【0138】 第 2実施形態に係る光検出装置の第 1信号処理回路 20は、 図 1 7に示されるように、 第 1積分回路 23と、 第 1 CDS回路 1 21と、 第 2 CD S回路 1 22と、 第 1差分演算回路 1 30と、 第 1サンプルアンドホールド回路 (以下、 第 1 SZH回路と称する) 140と、 第 1シフトレジスタ 1 50と、 第 1スィッチ素子 160と、第 1 A/D変換回路 1 70とを有している。図 1 7は、 第 1信号処理回路を示す概略構成図である。
【01 39〗 第 1積分回路 23は、 一方の光感応部分 1 2mn群に対応して設け られ、対応する一方の光感応部分 1 2 群からの電流出力を電圧出力に変換して、 当該電圧出力を出力する。
【0140】 第 1 C D S回路 1 21は、第 1積分回路 23に対応して設けられ、 対応する第 1積分回路 23からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。 第 1 CDS回路 1 21は、 図 1 9に示されるように、 入力端子と出力端子との間 に順にスィッチ素子 SW211、 第 1結合容量素子 C211および第 1アンプ (増幅器) A21を有している。 また、 アンプ A21の入出力間にスィツチ素子 SW212および第
1積分容量素子 c212が互いに並列的に接続されている。 スイツチ素子 s w211およ び S W212は、 第 1積分容量素子 C 212に電荷を蓄積させるための第 1スィッチ素子 手段として作用する。 第 1 CD S回路 1 2 1は、 スィッチ素子 SW212が閉じてい るときには、 第 1積分容量素子 C212を放電して初期化する。 スィッチ素子 SW212 が開きスィッチ素子 S W2Uが閉じているときには、 入力端子から第 1結合容量素 子 C211を経て入力した第 1の電荷を第 1積分容量素子 c212に蓄積して、 その蓄積 された電荷に応じた電圧出力を出力端子から出力する。 スィツチ素子 SW2Uは、 タイミング制御回路 5◦から出力される CSW211信号に基づいて開閉する。 また、 スィッチ素子 SW212は、 タイミング制御回路 5 0から出力される Clamp 1信号に 基づいて開閉する。
【0 14 1】 第 2 CD S回路 1 2 2は、第 1積分回路 2 3に対応して設けられ、 対応する第 1積分回路 2 3からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。 第 2 CD S回路 1 22は、 図 1 9に示されるように、 入力端子と出力端子との間 に順にスィツチ素子 SW221、 第 2結合容量素子 C221および第 2アンプ A22を有し ている。 また、 アンプ A22の入出力間にスィッチ素子 SW222および第 2積分容量 素子 C222が互レヽに並列的に接続されている。スイツチ素子 S W221および S W222は、 第 2積分容量素子 C 222に電荷を蓄積させるための第 2スイツチ素子手段として作 用する。 第 2 CDS回路 1 2 2の第 2積分容量素子 C222の容量値は、 第 1 C D S 回路 1 2 1の第 2積分容量素子 C212の容量値と等しい。第 2 CD S回路 1 2 2は、 フヽィッチ素子 S W222が閉じているときには、 第 2積分容量素子 C 222を放電して初 期化する。スィッチ素子 S WZ22が開きスイツチ素子 S W221が閉じているときには、 入力端子から第 2結合容量素子 C221を経て入力した第 2の電荷を第 2積分容量素 子 C 222に蓄積して、 その蓄積された電荷に応じた電圧出力を出力端子から出力す る。 スィッチ素子 SW221は、 タイミング制御回路 50から出力される CSW221信 号に基づいて開閉する。 また、 スィッチ素子 SW222は、 タイミング制御回路 50 から出力される Clamp2信号に基づいて開閉する。
【0142】 第 1差分演算回路 1 30は、 第 1 CD S回路 1 21及び第 2 CD
S回路 122に対応して設けられ、 対応する第 1 CDS回路 1 21の第 1積分容 量素子 C212および対応する第 2 CDS回路 1 21の第 2積分容量素子 C222それぞ れに蓄積されている電荷量の差分を求め、その差分に応じた電圧出力を出力する。 第 1差分演算回路 1 30は、 図 19に示されるように、 2つの入力端子 130 a および 13◦ bならびに 1つの出力端子 1 30 cを有しており、 第 1の入力端子
1 30 aが第 1 CDS回路 1 2 1の出力端子に接続され、 第 2の入力端子 1 30 bが第 2 C D S回路 1 22の出力端子に接続されている。 第 1差分演算回路 13
0は、 スィッチ素子 SW31〜SW33、 容量素子 C3およびアンプ A3を備える。 第 1 の入力端子 1 30 aと出力端子 1 30 cとの間に順に、 スィツチ素子 SW31、 容 量素子 C3およびアンプ A3が配され、 第 2の入力端子 1 30 bと出力端子 1 30 cとの間に順に、スィツチ素子 SW32、容量素子 C3およびアンプ A3が配されてい る。 また、 容量素子 C3とアンプ A3との接続点がスィ Vチ素子 S W33を介して接 地されている。
【0 143】 この第 1差分演算回路 1 30は、 スィツチ素子 SW33を閉じてい るときにスィツチ素子 sw32を開きスィツチ素子 sw31を一定期間だけ閉じるこ とで、第 1 CDS回路 1 21からの電圧出力を入力して、容量素子 C3に電荷 Q 1 だけ充電する。 また、 第 1差分演算回路 1 30は、 スィッチ素子 SW33を開いて いるときにスィツチ素子 sw31を開きスィツチ素子 sw32を一定期間だけ閉じる ことで、第 2 CDS回路 1 22からの電圧出力を入力して、容量素子 C3から電荷 Q 2を放電する。 このようにして、 第 1差分演算回路 1 30は、 電荷 Q 1と電荷 Q 2との差分すなわち電荷(Q 1—Q2) を容量素子 C3に蓄積して、 その蓄積さ れた電荷 (Q 1 -Q 2) に応じた電圧出力をアンプ A3から出力する。 スィッチ素 子 SW31は、 タイミング制御回路 50から出力される Samplel信号に基づいて開 閉する。スィッチ素子 SW32は、タイミング制御回路 50から出力される Sample2 信号に基づいて開閉する。 また、 スィッチ素子 SW33は、 タイミング制御回路 5 0から出力される Clamp3信号に基づいて開閉する。
【0144】 第 1 S/H回路 140は、 第 1差分演算回路 130に対応して設 けられ、 対応する第 1差分演算回路 130からの電圧出力を保持して出力する。 第 1 SZH回路 140は、 図 20に示されるように、 入力端子と出力端子との間 に順にスィツチ素子 SW4およびアンプ A4を有し、スィツチ素子 SW4とアンプ A 4との接続点が容量素子 C4を介して接地されている。 第 1 S/H回路 140は、 スイツチ素子 S W4が閉じているときに第 1差分演算回路 130からの電圧出力 を容量素子 c4に記憶し、スィツチ素子 sw4が開いた後も、容量素子 c4の電圧出 力を保持して、 その電圧出力をアンプ A4を介して出力する。 スィッチ素子 SW4 は、タイミング制御回路 50から出力される Hold信号に基づいて開閉する。第 1 スィツチ素子 160は、第 1シフトレジスタ 150により制御されて順次に開き、 第 1 SZH回路 140からの電圧出力を第 1 A/D変換回路 170に順次に入力 させる。
【0145】 第 1 A/D変換回路 170は、 第 1 SZH回路 140それぞれか らの電圧出力(アナ口グ値)を順次入力し、その電圧出力をデジタノレ値に変換し、 そのデジタル値を出力する。 第 1 AZD変換回路 170から出力されるデジタル 値は、 第 2の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。 〖0146〗 第 2実施形態に係る光検出装置の第 2信号処理回路 30は、 図 1 8に示されるように、 第 2積分回路 33と、 第 3 CD S回路 221と、 第 4 CD S回路 222と、 第 2差分演算回路 230と、 第 2サンプル'ァンドホールド回路 (以下、 第 2 SZH回路と称する) 240と、 第 2シフ トレジスタ 250と、 第 2スィツチ素子 260と、第 2A/D変換回路 270とを有している。図 18は、 第 2信号処理回路を示す概略構成図である。
【0147】 第 2積分回路 33は、 他方の光感応部分 13 ran群に対応して設け られ、対応する他方の光感応部分 1 3 ran群からの電流出力を電圧出力に変換して、 当該電圧出力を出力する。
【0148】 第 3 CDS回路 221は、第 2積分回路 33に対応して設けられ、 対応する第 2積分回路 33からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。 第 3 CDS回路 221は、 図 19に示された第 1 CDS回路 1 21と同等の構成 を有し、 入力端子と出力端子との間に順にスィッチ素子、 第 3結合容量素子およ び第 3アンプを有している。 また、 第 3アンプの入出力間にスィッチ素子および 第 3積分容量素子が互いに並列的に接続されている。 各スィッチ素子は、 第 3積 分容量素子に電荷を蓄積させるための第 3スィツチ素子手段として作用する。 【0149】 第 4CDS回路 222は、第 2積分回路 33に対応して設けられ、 対応する第 2積分回路 33からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する。 第 4 CDS回路 222は、 図 1 9に示された第 2 CD S回路 1 22と同等の構成 を有し、 入力端子と出力端子との間に順にスィッチ素子、 第 4結合容量素子およ び第 4アンプを有している。 また、 第 4ァンプの入出力間にスイツチ素子およぴ 第 4積分容量素子が互いに並列的に接続されている。 各スィッチ素子は、 第 4積 分容量素子に電荷を蓄積させるための第 4スィツチ素子手段として作用する。 【0 1 50】 第 2差分演算回路 230は、 第 3 CDS回路 221及び第 4 C D S回路 222に対応して設けられ、 対応する第 3 CD S回路 221の第 3積分容 量素子および対応する第 4 CDS回路 221の第 4積分容量素子それぞれに蓄積 されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する。 第 2差 分演算回路 230は、 図 1 9に示された第 1差分演算回路 1 30と同等の構成を 有し、 スィッチ素子、 容量素子おょぴアンプを備えている。
【0 1 5 1】 第 2 S/H回路 240は、 第 2差分演算回路 230に対応して設 けられ、 対応する第 2差分演算回路 230から出力される電圧を保持して出力す る。 第 2 SZH回路 240は、 図 20に示された第 1 SZH回路 140と同等の 構成を有し、入力端子と出力端子との間に順にスィツチ素子およびアンプを有し、 の接続点が容量素子を介して接地されている。 第 2スィ ッチ素子 260は、 第 2シフトレジスタ 250により制御されて順次に開き、 第 2 SZH回路 240からの電圧出力を第 2 AZD変換回路 270に順次に入力さ せる。
【0152】 第 2 A/D変換回路 270は、 第 2 SZH回路 240それぞれか らの電圧出力(アナログ値)を順次入力し、その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力する。 第 2AZD変換回路 270から出力されるデジタル 値は、 第 1の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。
[0153〗 続いて、 図 21に基づいて、 第 2実施形態の光検出装置における 第 1信号処理回路 20及び第 2信号処理回路 30の動作について説明する。 図 2 1は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 以 下に説明する動作は、 背景光成分を除去して、 発光素子 5から対象物に投光され たスポット光成分 (信号光成分) のみについての光検出信号を出力するものであ る。
【0 154】 時刻 t iに、 Reset信号が High となることにより、 第 1積分回路 23のスィッチ素子 S W1が閉じて、容量素子 C iが放電され初期化される。また、 Clampl信号も Highとなることにより、 第 1 CDS回路 121のスィツチ素子 S W212が閉じて、 第 1 CDS回路 1 21における CDS動作が停止される。
【0155】 時刻 t 2に、 Reset信号が Lowとなることにより、 第 1積分回路 2 3のスィッチ素子 S ^が開く。 そして、 時刻 t2以降、 対応する一方の光感応部 分 1 2mn群から出力された電荷が容量素子 に蓄積されていき、第 1積分回路 2 3の出力端子からの電圧出力は次第に大きくなっていく。 この時刻 t2では、 Clampl信号は論理 Hのままであり、第〗. CDS回路 1 21のスィッチ素子 S W212 は閉じたままである。 また、 時刻 12では、 CSW211信号は Lowであり、 第 1 CD S回路 1 21のスィツチ素子 SW211は開いている。
【0156】 時刻 に、 Clampl信号が Lowとなることにより、 第 1 CDS回 路 1 21のスィッチ素子 SW212が開き、 また、 CSW211信号が Highとなることに より、 第 1 CDS回路 1 2 1のスィツチ素子 SW2Uが閉じる。 そして、 時刻 t3 から一定時間 T経過後の時刻 14に、 CSW211信号が Lowとなることにより、 第 1 CDS回路 1 21のスィッチ素子 SW211が開く。
【0157】 B孝刻 t2〜 t4の期間では、 タイミング制御回路 50から出力され た制御信号 L E Dにより発光素子 5が発光し、 当該発光素子 5から対象物にスポ ット光が照射されている。 したがって、 発光素子 5から投光され対象物により反 射されたスポット光成分および背景光成分の双方が光感応領域 10に入射して、 それによつて発生した電流が光感応領域 10 (—方の光感応部分 1 2 mn群) から 出力される。 そして、 その電流出力を入力した第 1積分回路 23では、 容量素子 に電荷が蓄積され、その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力が第 1積分回路 23から出力される。 また、 時刻 t3〜t4の期間 (第 1の期間) では、 第 1積分 回路 23の出力端子からの電圧出力が第 1 C D S回路 1 2 1に入力して、時刻 以降の入力電圧出力の変化分に相当する電荷が第 1積分容量素子 C212に蓄積され、 その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力が第 1 CDS回路 1 21から出力され る。 したがって、時刻 t4以降に第 1 CD S回路 121からの電圧出力は、時刻 t 3および時刻 4それぞれに第 1積分回路 23からの電圧出力の差に相当する電圧 値 Vnlとなり、第 1積分回路 23にて生じるノィズ成分が除去されたものとなる。 【0158〗 時刻 14に、 Reset信号が High となることにより、 第 1積分回路 23のスィッチ素子 が閉じて、容量素子 ^が放電され初期化される。また、
Clamp2信号も Highとなることにより、 第 2 CD S回路 1 22のスィッチ素子 S W22:;が閉じて、 第 2 C D S回路 1 22における C D S動作が停止される。
[ 01 593 時刻 15に、 Reset信号が Lowとなることにより、 第 1積分回路 2 3のスィッチ素子 S ^が開く。 そして、 時刻 t5以降、 一方の光感応部分 12 群から出力された電荷が容量素子 に蓄積されていき、第 1積分回路 23の出力 端子からの電圧出力は次第に大きくなつていく。 この時刻 t5では、 Clarap2信号 は High のままであり、 第 2 CDS回路 1 22のスィツチ素子 SW222は閉じたま まである。 また、 時刻 t5では、 CSW221信号は Lowであり、 第 2 CDS回路 1 2 2のスィツチ素子 SW は開いている。
【0 160】 時刻 6に、 Clarap2信号が Lowとなることにより、 第 2CDS回 路 1 22のスィッチ素子 SW222が開き、 また、 CSW221信号が High となることに より、 第 2 CDS回路 1 22のスィッチ素子 SW が閉じる。 そして、 時刻 t6 から一定時間 T経過後の時刻 17に、 CSW221信号が Lowとなることにより、 第 2 CD S回路 122のスィツチ素子 SW221が開く。
【01 6 1】 時刻 t5〜 の期間では、 発光素子 5から対象物にスポット光が 照射されていない。 したがって、 背景光成分のみが光感応領域 10に入射して、 それによつて発生した電流が光感応領域 10 (一方の光感応部分 12mn群) から 出力される。 そして、 その電流出力を入力した第 1積分回路 23では、 容量素子 に電荷が蓄積され、その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力が第 1積分回路 23から出力される。 また、 時刻 t6〜t7の期間 (第 2の期間) では、 第 1積分 回路 23の出力端子からの電圧出力が第 2 CD S回路 122に入力して、時刻 16 以降の入力電圧出力の変化分に相当する電荷が第 2積分容量素子 C222に蓄積され、 その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力が第 2 CD S回路 1 22から出力され る。 したがって、時刻 t7以降に第 2 CDS回路 122からの電圧出力は、 時刻 t 6および時刻 17それぞれに第 1積分回路 23からの電圧出力の差に相当する電圧 値 Vn2となり、第 1積分回路 23にて生じるノイズ成分が除去されたものとなる。 【0162】 時刻 17以降では、第 1 C D S回路 121の第 1積分容量素子 C212 に蓄積されている電荷は、 スポット光成分と背景光成分とを加算したものに相当 するものであり、 第 2 CDS回路 1 22の第 2積分容量素子 C222に蓄積されてい る電荷は、 背景光成分のみに相当するものである。 また、 時刻 t3〜t4までの期 間 (第 1の期間) と時刻 t6〜t7までの期間 (第 2の期間) とは互いに等しい時 間 Tであり、 第 1 CDS回路 1 21の第 1積分容量素子 C。,2および第 2 CD S回 路 122の第 2積分容量素子 C222それぞれの容量は互いに等しいので、 電圧値 V nlは、 スポット光成分と背景光成分とを加算したものに相当するものであり、 電 圧値 Vn2は、 背景光成分のみに相当するものであり、 したがって、 これら間の電 圧差 Δνπ= (Vnl-Vn2)は、スポット光成分のみに相当するものである。そこで、 時刻 t8以降では、 この電圧差 Δνηが第 1差分演算回路 130により以下のよう にして求められる。
【0163】 時刻 t7以降 (第 3の期間)、 Reset信号は Highであり、 第 1積分 回路 23のスィツチ素子 が閉じて、 容量素子 Ciが放電され初期化状態が維 持される。 Clampl信号は Lowであり、 第 1 C D S回路 1 21のスィッチ素子 SW 212が開いたままである。 また、 Clamp2信号は Lowであり、 第 2 CDS回路 1 22 のスィツチ素子 SW222が開いたままである。
【0164】 時刻 7以降の第 3の期間のうち時刻 39の期間に、 Samplel 信号は Highであり、 第 1差分演算回路 130のスィッチ素子 SW31は閉じる。 こ のとき、 Sample2信号は Lowであり、 第 1差分演算回路 1 30のスィッチ素子 S W32は開いており、 また、 ClamP3信号は Highであり、第 1差分演算回路 1 30の スィッチ素子 SW33は閉じている。 この期間に、 第 1 CD S回路 1 21の出力端 子から出力される電圧値 Vnlが第 1差分演算回路 1 30のスィツチ素子 SW31を 介して容量素子 C3に入力し、 その電圧値 Vnlが容量素子 C3に保持される。
【0 165】 時刻 7以降の第 3の期間のうち時刻 11Q〜 t uの期間に、 Sample2 信号は Highであり、 第 1差分演算回路 1 30のスィツチ素子 SW32は閉じる。 こ のとき、 Samplel信号は Lowであり、 第 1差分演算回路 1 30のスィッチ素子 S W31は開いており、 また、 C lampS信号は Lowであり、 第 1差分演算回路 1 30の スィッチ素子 SW33は開いている。 この期間に、 第 2 C D S回路 1 22の出力端 子から出力される電圧値 Vn2が第 1差分演算回路 1 30のスィツチ素子 SW32を 介して容量素子 C3に入力する。 このとき、第 1差分演算回路 130のスィツチ素 子 SW33は開いているので、 第 1差分演算回路 130の容量素子 C3には、 電圧値 Vn2と電圧値 Vnlとの差 Δνηが保持される。 この電圧値 Δνηは、 スポット光成分 のみに相当するものである。
【0166】 そして、 時刻 110に Hold信号が Highとなり、 第 1 S /H回路 1 40のスィツチ素子 SW4が閉じると、 第 1差分演算回路 1 30の容量素子 C3に 保持されている電圧値 AVnは、 第 1差分演算回路 1 30のアンプ Α3および第 1 S/H回路 140のスィツチ素子 SW4を経て、第 1 SZH回路 140の容量素子 C4に保持される。 時刻 tuに Hold信号が Lowとなってスィツチ素子 SW4が開い た後も、 第 1 S/H回路 140の容量素子 C4に保持された電圧値 AVnは、 アン プ八4から電圧出力 Vn3として出力される。各第 1 SZH回路 140からの電圧出 力 Vn3は、 上述したように第 1 A/D変換回路 1 70に順次入力され、 デジタル 値に変換されて、 第 1 A/D変換回路 1 70から出力される。
【0167〗 第 2信号処理回路 30に含まれる第 2積分回路 33、 第 3 CDS 回路 221、 第 4CDS回路 222、 第 2差分演算回路 230及び第 2 S ZH回 路 240は、 第 1信号処理回路 20に含まれる第 1積分回路 23、 第 1 CDS回 路 1 21、 第 2 CDS回路 1 22、 第 1差分演算回路 1 30及び第 1 S/H回路 140と同等の動作 (図 2 1参照) を行い、 スポット光成分のみに相当する電圧 値を有する電圧出力が第 2 SZH回路 240から出力される。 各第 2 S/H回路 240からの電圧出力は、 上述したように第 2 AZD変換回路 270に順次入力 され、 デジタル値に変換されて、 第 2 AZD変換回路 270から出力される。 〖01 68〗 以上のように、 本第 2実施形態の光検出装置においても、 光感応 領域 1 0に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 1及び 第 2の方向での輝度プロファイルを検出することができる。 これらの結果、 光感 応領城 10に入射した光の 2次元位置を極めて精度良く検出することができる。 【0 169〗 また、 本第 2実施形態の光検出装置において、 第 1信号処理回路 20は、 第 1積分回路 23と、 第 1 CDS回路 1 21と、 第 2 CDS回路 1 22 と、 第 1差分演算回路 1 30と、 を含み、 第 2信号処理回路 30は、 第 2積分回 路 33と、 第 3 CDS回路 221と、 第 4CDS回路 222と、 第 2差分演算回 路 1 30とを含んでいる。 これにより、 一方の光感応部分 12mn群毎に第 1差分 演算回路 1 30が設けられ、 他方の光感応部分群 1 3mn毎に第 2差分演算回路 2 30が設けられることとなるので、 第 1及び第 2の方向での輝度プロファイルを 高速で得ることができる。 また、 第 1積分回路 23及び第 2積分回路 33それぞ れが積分動作毎に異なるノイズばらつきを有していても、 第 1〜第 4 CDS回路 1 21, 1 22, 221, 222それぞれによりノイズ誤差が解消される。また、 第 1の期間に、 第 1及ぴ第 3 CDS回路 1 21, 221の第 1及び第 3積分容量 素子 C212に光源 3からのスポット光成分 (信号光成分) 及び背景光成分に応じた 電荷が蓄積され、 第 2の期間に、 第 2及び第 4 CDS回路 122, 222の第 2 及び第 4積分容量素子 C222に背景光成分に応じた電荷が蓄積され、 そして、 両者 の差分が第 1及び第 2差分演算回路 1 30, 230で求められるので、 第 1及び 第 2差分演算回路 130, 230からの電圧出力は、 光源 3からのスポット光成 分のみに応じたものである。 このように、 光感応領域 10に入射する光の強度す なわち上記電圧出力の値が小さい場合であっても、 輝度プロファイル検出の SZ N比は優れたものとなる。
【0 1 70】 また、 本第 2実施形態の光検出装置において、 第 1信号処理回路 20は、 第 1 SZH回路 140と、 第 1 AZD変換回路 1 Ί 0とを更に含み、 第 2信号処理回路 30は、 第23/«[回路240と、 第 2 A/D変換回路 270と を更に含んでいる。 これにより、 第 1及び第 2の方向での輝度プロフアイルをデ ジタル値として出力することができる。
【01 7 1〗 (第 3実施形態)
【01 72〗 次に、 図 22〜図 27に基づいて、 第 3実施形態に係る光検出装 置について説明する。 第 1実施形態の光検出装置と第 3実施形態の光検出装置と では、第 1信号処理回路 20及び第 2信号処理回路 30の構成に関して相違する。 【01 73〗 第 3実施形態に係る光検出装置の第 1信号処理回路 20は、 図 2 2に示されるように、第 1電荷蓄積回路 310と、第 1シフトレジスタ 320と、 第 1積分回路 330と、 第 1差分演算回路 340と、 第 1 AZD変換回路 1 70 とを有している。 図 22は、 第 1信号処理回路を示す概略構成図である。
【01 74】 第 1電荷蓄積回路 3 10は、 一方の光感応部分 1 2mn群に対応し て設けられ、 対応する一方の光感応部分群 1 2mnからの電流出力を入力する入力 端子 31 OAと出力端子 310Bとの間に並列的に設けられた第 1容量素子 C41A 及び第 2容量素子 C41Bを有し、 一方の光感応部分 1 2mn群にて上記第 1の期間に わたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷を第 1容量素子 C41Aに蓄 積し、 一方の光感応部分 1 2mn群にて上記第 2の期間にわたり蓄積された電荷に 対応した電流出力に応じて電荷を第 2容量素子 C41Bに蓄積する。 第 1電荷蓄積回 路 3 1 0は、 図 24に示されるように、 スィッチ素子 SW41A, SW42A! S W41B, SW42Bを有している。 互いに縦続接続されたスィツチ素子 SW41A及ぴスィツチ素 子 S W42Aと、 互いに縦続接続されたスイツチ素子 S W41B及びスィッチ素子 S W42B と力 入力端子 3 1 OAと出力端子 310 Bとの間に並列的に接続されている。 スィツチ素子 SW41Aとスィツチ素子 SW42Aとの接続点が第 1容量素子 C41Aを介し て接地されている。 スィツチ素子 SW41Bとスィツチ素子 SW42Bとの接続点が第 2 容量素子 C41Bを介して接地されている。 また、 入力端子 31 OAとスィッチ素子 SW41A, SW41Bとの接続点は、 スィッチ素子 SW43を介して第 1基準電位 Vreflに 接続されている。
【01 75】 スィッチ素子 SW43が開かれている状態において、 第 1電荷蓄積 回路 310は、 スィッチ素子 S W41Aが閉じてスィッチ素子 S W42A, S W41B, S W 42Bが開いているときに、 第 1容量素子 C41Aに電荷を蓄積し、 スィッチ素子 SW が閉じてスィッチ素子 SW41A, SW42A, SW42Bが開いているときに、 第 2容量素 子 c41Bに電荷を蓄積する。 スィッチ素子 sw41A, SW41B, sw43は、 タイミング 制御回路 50から出力される制御信号 A, B, Rに基づいて開閉する。 スィッチ 素子 SW42A, SW42Bは、 第 1シフ トレジスタ 320から出力される信号 s h i f t (HmA) , s h i f t (HmB) により制御されて順次閉じられる。 スィッチ素子 S W42Aを閉じることにより、第 1容量素子 C41Aに蓄積された電荷が電流となって、 第 1積分回路 3 3 0に出力される。 また、 スィッチ素子 S W42Bを閉じることによ り、 第 2容量素子 C41Bに蓄積された電荷が電流となって、 第 1積分回路 3 3 0に 出力される。 第 1シフトレジスタ 3 2 0は、 タイミング制御回路 5 0から出力さ れる信号によりその動作が制御されて、 スィッチ素子 S W42A, S W42Bを順次閉じ る。
【0 1 7 6】 第 1積分回路 3 3 0は、 第 1容量素子 C41A及び第 2容量素子 C41B から当該第 1容量素子 C41A及び第 2容量素子 C41Bに蓄積されている電荷に対応し た電流出力を順次入力し、 その電流出力を電圧出力に変換して第 1差分演算回路 3 4 0に出力する。 第 1積分回路 3 3 0は、 図 2 5に示されるように、 入力端子 と出力端子との間に互 、に並列にァンプ A41、積分容量部 C42およぴスィッチ素子 S W44が接続されている。アンプ A41は、その反転入力端子が第 1電荷蓄積回路 3 1 0の出力端子 3 1 0 Bと接続され、非反転入力端子が第 1基準電位 V nとされ、 出力端子が第 1差分演算回路 3 4 0と接続されている。 積分容量部 C42およびス ィツチ素子 S W44は、了ンプ A41の反転入力端子と出力端子との間に設けられてい る。 第 1積分回路 3 3 0は、 スィッチ素子 S W44が閉じているときには、 積分容 量部 C42を放電して初期化する。 一方、 第 1積分回路 3 3 0は、 スィッチ素子 S W44が開いているときには、入力端子に入力した電荷を積分容量部 C 42に蓄積して、 その蓄積された電荷の量に応じた値の電圧出力を出力端子から出力する。
【0 1 7 7〗 第 1差分演算回路 3 4 0は、 第 1電荷蓄積回路 3 1 0の第 1容量 素子 C41A及び第 2容量素子 C41Bそれぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する。 第 1差分演算回路 3 4 0は、 図 2 6に示 されるように、 入力端子と出力端子との間に順に容量素子 C43およびアンプ A42 を有し、 また、 スィッチ素子 S W45および容量素子 C44がアンプ A42の入出力間に 互いに並列的に接続されている。 アンプ A42は、 その反転入力端子が第 1積分回 路 3 3 0の出力端子と接続され、非反転入力端子が第 2基準電位 Vref2とされてい る。 第 1差分演算回路 3 4 0の出力端子は、 第 1 AZD変換回路 1 7 0の入力端 子に接続されている。 第 1差分演算回路 3 4 0は、 スィッチ素子 S W45を閉じて いるときには、 第 1積分回路 3 3 0から容量素子 C43に電荷 Q 1だけ充電する。 そして、 スィッチ素子 S W45を開いているときには、 第 1積分回路 3 3 0から容 量素子 C43を経て流入した電荷 Q 2だけ容量素子 C44から放電する。このようにし て、 電荷 Q 1と電荷 Q 2との差分すなわち電荷 (Q 1—Q 2 ) を容量素子 C44に 蓄積して、 その蓄積された電荷 (Q 1—Q 2 ) に応じた電圧出力をアンプ A42か ら出力する。 スィッチ素子 S W45は、 タイミング制御回路 5 0から出力される Clamp信号に基づいて開閉する。
【0 1 7 8〗 第 1 AZD変換回路 1 7 0は、 第 1差分演算回路 3 4 0からの電 圧出力 (アナログ値) を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 その デジタノレ値を出力する。第 1 AZD変換回路 1 7 0から出力されるデジタル値は、 第 2の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。
【0 1 7 9】 第 3実施形態に係る光検出装置の第 2信号処理回路 3 0は、 図 2 3に示されるように、第 2電荷蓄積回路 4 1 0と、第 2シフトレジスタ 4 2 0と、 第 2積分回路 4 3 0と、 第 2差分演算回路 4 4 0と、 第 2 A/D変換回路 2 7 0 とを有している。 図 2 3は、 第 2信号処理回路を示す概略構成図である。
【0 1 8 0】 第 2電荷蓄積回路 4 1 0は、 他方の光感応部分 1 3„n群に対応し て設けられ、 対応する他方の光感応部分群 1 3 nmからの電流出力を入力する入力 端子と出力端子との間に並列的に設けられた第 3容量素子及ぴ第 4容量素子を有 し、 他方の光感応部分 1 3„m群にて上記第 1の期間にわたり蓄積された電荷に対 応した電流出力に応じて電荷を第 3容量素子に蓄積し、 他方の光感応部分 1 3„m 群にて上記第 2の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷 を第 4容量素子に蓄積する。 第 2電荷蓄積回路 4 1 0は、 図 2 4に示された第 1 電荷蓄積回路 3 1 0と同等の構成を有し、 上記第 3容量素子、 第 4容量素子及び 5個のスィツチ素子を含んでいる。 入力端子と第 3容量素子及び第 4容量素子と の間に設けられている 3個のスィッチ素子は、 スィッチ素子 S W41A, S W41B, S W43と同様に、 タイミング制御回路 5 0から出力される制御信号 A, B , Rに基 づいて開閉する。 出力端子と第 3容量素子及び第 4容量素子との間に設けられて いる 2個のスィッチ素子は、 スィッチ素子 S W42A, S W42Bと同様に、 第 2シフト レジスタ 4 2 0から出力される信号 s h i f t (VnA), s h i f t (VnB) によ り制御されて順次閉じられる。 第 2シフトレジスタ 4 2 0は、 第 1シフトレジス タ 3 2 0と同様に、 タイミング制御回路 5 0から出力される信号によりその動作 が制御されて、 上記各スィツチ素子を順次閉じる。
〖0 1 8 1〗 第 2積分回路 4 3 0は、 第 3容量素子及び第 4容量素子から当該 第 3容量素子及び第 4容量素子に蓄積されている電荷に対応した電流出力を順次 入力し、その電流出力を電圧出力に変換して第 2差分演算回路 4 4 0に出力する。 第 2積分回路 4 3 0は、 図 2 5に示された第 1積分回路 3 3 0と同等の構成を有 し、 入力端子と出力端子との間に互いに並列にアンプ、 積分容量部およびスイツ チ素子が接続されている。 第 2積分回路 4 3 0は、 スィッチ素子が閉じていると きには、 積分容量部を放電して初期化する。 一方、 第 2積分回路 4 3 0は、 スィ ツチ素子が開いているときには、 入力端子に入力した電荷を積分容量部に蓄積し て、 そめ蓄積された電荷の量に応じた値の電圧出力を出力端子から出力する。 【0 1 8 2】 第 2差分演算回路 4 4 0は、 第 2電荷蓄積回路 4 1 0の第 3容量 素子及び第 4容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分 に応じた電圧出力を出力する。 第 2差分演算回路 4 4 0は、 図 2 6に示された第 1差分演算回路 3 4 0と同等の構成を有し、 入力端子と出力端子との間に順に容 量素子およびアンプを有し、 また、 当該アンプの入出力間にスィッチ素子および 容量素子が互いに並列的に接続されている。 第 2差分演算回路' 4 4 0は、 スイツ チ素子を閉じているときには、 第 2積分回路 4 3 0からアンプと縦続接続された 容量素子に電荷 Q 3だけ充電する。そして、スィツチ素子を開いているときには、 第 2積分回路 430からアンプと縦続接続された容量素子を経て流入した電荷 Q 4だけアンプに並列接続された容量素子から放電する。 このようにして、 電荷 Q 3と電荷 Q 4との差分すなわち電荷 (Q3— Q4) をアンプに並列接続された容 量素子に蓄積して、 その蓄積された電荷 (Q3— Q4) に応じた電圧出力を当該 アンプから出力する。 スィッチ素子は、 上記スィッチ素子 SW45と同様に、 タイ ミング制御回路 50から出力される Clamp信号に基づいて開閉する。
【0183】 第 2AZD変換回路 270は、 第 2差分演算回路 440からの電 圧出力 (アナログ値) を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 その デジタル値を出力する。第 2 AZD変換回路 270から出力されるデジタル値は、 第 1の方向での輝度プロファイル (デジタルデータ) を表す出力となる。
【0184〗 続いて、 図 27に基づいて、 第 3実施形態の光検出装置における 第 1信号処理回路 20及び第 2信号処理回路 30の動作について説明する。 図 2 7は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 【0185】 時刻 t に、 制御信号 Rが Highとなることにより、 各第 1電荷蓄 積回路 310のスィッチ素子 SW43が閉じて、 入力端子 31 OAが第 1基準電位 Vreflとされ、 初期化される。 時刻 12に、 制御信号 Rが Lowとなることにより、 スィッチ素子 SW43が開く。 -
【0186】 時刻 13において、 制御信号 Bが Highとなることにより、 各第 1 電荷蓄積回路 310のスィッチ素子 SW41Bが閉じると、時刻 t4にてスィッチ素子 SW41Bが開くまでの間、 時刻 t2〜t4の期間 (第 2の期間) にわたり一方の光感 応部分 12TO群にて蓄積された電荷に対応する電流が出力され、 当該電流出力に 対応する電荷が各第 1電荷蓄積回路 310の第 2容量素子 C41Bに蓄積される。 こ のとき、 発光素子 5からスポッ ト光が照射されておらず、 第 2容量素子 C41Bに蓄 積される電荷は背景光成分のみに対応した電荷となる。
〖0187】 時刻 t5に、 再び制御信号 Rが Highとなることにより、 各第 1電 荷蓄積回路 310のスィッチ素子 SW43が閉じて、 入力端子 310 が第1基準 電位 Vreflとされ、 初期化される。 時刻 t6に、 制御信号 Rが Lowとなることによ り、 スィッチ素子 SW43が開く。
【0188】 時刻 17において、 制御信号 Aが Highとなることにより、 各第 1 電荷蓄積回路 310のスイツチ素子 S W41Aが閉じると、時刻 18にてスイツチ素子 SW41Aが開くまでの間、 時刻 t6〜 の期間 (第 1の期間) にわたり一方の光感 応部分 1 2皿群にて蓄積された電荷に対応する電流が出力され、 当該電流出力に 対応する電荷が各第 1電荷蓄積回路 3 10の第 1容量素子 C41Aに蓄積される。 こ のとき、 時刻 t6〜 t7の期間において発光素子 5から対象物にスポット光が照射 されており、 対象物により反射されたスポット光成分および背景光成分の双方が 光感応領域 10に入射しているので、 第 1容量素子 C41Aに蓄積される電荷は背景 光成分及びスポット光成分に対応した電荷となる。
【0189】 時刻 18に、 Reset信号が High となることにより、 第 1積分回路 330のスィッチ素子 SW44が閉じて、容量素子 C42が放電され初期化される。 ま た、 Clamp信号も Highとなることにより、 第 1差分演算回路 340のスィッチ素 子 SW45が閉じて、 容量素子 C43への電荷の蓄積 (充電) が可能な状態となる。
【01 90】 時刻 t9に、 Reset信号が Lowとなることにより、 第 1積分回路 3 30のスィッチ素子 SW44が開く。 そして、 時亥 ij t10に、 信号 s h i f t (H1B) が Highとなることにより、一方の光感応部分 1 2 ln群に対応する第 1電荷蓄積回 路 3 10のスィッチ素子 SW42Bが閉じ、 当該第 1電荷蓄積回路 310の第 2容量 素子 C41Bに蓄積されている電荷が電流として出力される。 そして、 その電流出力 を入力した第 1積分回路 330では、 容量素子 C42に電荷が蓄積され、 その蓄積 された電荷の量に応じた電圧出力 V。uUが第 1積分回路 330力 ら出力される。こ の第 1積分回路 3 30からの電圧出力 V。utlは、第 1差分演算回路 340の容量素 子 C43に保持される。 このとき、 第 1積分回路 330から出力される電圧出力 V 。utlは、 背景光成分のみに相当するものである。
【01 91】 時刻 t nに、 信号 s h i f t (H1B) が Lowとなることにより、一 方の光感応部分 1 2 ln群に対応する第 1電荷蓄積回路 3 1 0のスィッチ素子 S W 42Bが開く。 また、 Clamp信号も L となることにより、 第 1差分演算回路 3 4 0 のスィッチ素子 S W45が開いて、容量素子 C 44に流入する電荷だけ放電することが 可能な状態となる。
【0 1 9 2】 時刻 t 12に、 信号 s h i f t (H1A) が Highとなることにより、 —方の光感応部分 1 2 ln群に対応する第 1電荷蓄積回路 3 1 0のスィッチ素子 S W42Aが閉じ、 当該第 1電荷蓄積回路 3 1 0の第 1容量素子 C41Aに蓄積されている 電荷が電流として出力される。 そして、 その電流出力を入力した第 1積分回路 3 3 0では、 容量素子 C42に電荷が蓄積され、 その蓄積された電荷の量に応じた電 圧出力 V。utlが第 1積分回路 3 3 0から出力される。 このとき、第 1積分回路 3 3 0からの電圧出力 V。utlは、背景光成分及びスポット光成分に相当するものである。 【0 1 9 3】 また、 第 1差分演算回路 3 4 0のスィッチ素子 S W45が開いてい ることから、 第 1差分演算回路 3 4 0の容量素子 C44には、 第 2容量素子 C4IBに 蓄積されている電荷に対応する電圧出力と第 1容量素子 C41Aに蓄積されている電 荷に対応する電流出力との差が保持される。 そして、 第 1差分演算回路 3 4 0の 容量素子 C44に保持されている電圧出力がアンプ A42を介して出力される。このァ ンプ A42からの電圧出力 V。ut2は、 スポット光成分のみに相当するものである。 【0 1 9 4】 時刻 1 13に、 信号 s h i f t (H1A) が Lowとなることにより、 一 方の光感応部分 1 2 ln群に対応する第 1電荷蓄積回路 3 1 0のスィツチ素子 S W 42Aが開く。 また、 Reset信号が Highとなることにより、 第 1積分回路 3 3 0のス ィッチ素子 S W44が閉じ、 Clamp信号も Highとなることにより、 第 1差分演算回 路 3 4 0のスィツチ素子 S W45が閉じる。
【0 1 9 5】 続いて、 時刻 1 13〜 t の期間において、 時刻 813の期間と同 様な処理が行われ、 一方の光感応部分 1 22n群に対応する電圧出力 V。ut2が第 1差 分演算回路 3 4 0から出力されることとなる。 以下、 時刻 83の期間の処理 を操り返して行なうことで、 一方の光感応部分 1 2 mn群それぞれに対応する電圧 出力 V。ut2が第 1差分演算回路 3 4 0から順次出力されることとなる。第 1差分演 算回路 3 4 0からの電圧出力 V。ut2は、上述したように第 1 A/D変換回路 1 7 0 に順次入力され、 デジタル値に変換されて、 第 1 AZD変換回路 1 7 0から出力 さ る。
【0 1 9 6】 第 2信号処理回路 3 0に含まれる第 2電荷蓄積回路 4 1 0、 第 2 シフトレジスタ 4 2 0、 第 2積分回路 4 3 0、 第 2差分演算回路 4 4 0及び第 2 A/D変換回路 2 7 0は、 第 1信号処理回路 2 0に含まれる第 1電荷蓄積回路 3 1 0、 第 1シフトレジスタ 3 2 0、 第 1積分回路 3 3 0、 第 1差分演算回路 3 4 0、 第 1 A/D変換回路 1 7 0と同等の動作 (図 2 7参照) を行い、 スポッ ト光 成分のみに相当する電圧値を有する電圧出力が第 1差分演算回路 3 4 0から出力 される。 第 1差分演算回路 3 4 0からの電圧出力は、 上述したように第 2 A/D 変換回路 2 7 0に順次入力され、 デジタル値に変換されて、 第 2 AZD変換回路 2 7 0から出力される。
【0 1 9 7】 以上のように、 本第 3実施形態の光検出装置においても、 光感応 領域 1 0に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 1及び 第 2の方向での輝度プロファイルを検出することができる。 これらの結果、 光感 応領域 1 0に入射した光の 2次元位置を極めて精度良く検出することができる。 【0 1 9 8】 また、 本第 3実施形態の光検出装置において、 第 1信号処理回路 2 0は、 第 1容量素子 C41A及び第 2容量素子 C41Bを有する第 1電荷蓄積回路 3 1 0と、 第 1差分演算回路 3 4 0とを含み、 第 2信号処理回路 3 0は、 第 3容量素 子及ぴ第 4容量素子を有する第 2電荷蓄積回路 4 1 0と、 第 2差分演算回路 4 4 0とを含んでいる。 これにより、 第 1電荷蓄積回路 3 1 0において、 対応する一 方の光感応部分 1 2 mn群にて第 1の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流 出力に応じて電荷が第 1容量素子 C41Aに蓄積され、 対応する一方の光感応部分 1 2 mn群にて第 2の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷 が第 2容量素子 C41Bに蓄積され、 第 1差分演算回路 3 4 0において、 第 1容量素 子 c41A及び第2容量素子 c41Bそれぞれに蓄積されている電荷量の差分が求められ、 その差分に応じた電圧出力 V。ut2が出力される。 また、第 2電荷蓄積回路 4 1 0に おいて、 対応する他方の光感応部分 1 3 ran群にて第 1の期間にわたり蓄積された 電荷に対応した電流出力に応じて電荷が第 3容量素子に蓄積され、 対応する他方 の光感応部分 1 3 mn群にて第 2の期間にわたり蓄積された電荷に対応した電流出 力に応じて電荷が第 4容量素子に蓄積され、 第 2差分演算回路において、 第 3容 量素子及び第 4容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分が求められ、 そ の差分に応じた電圧出力が出力される。 これにより、 第 1及び第 2信号処理回路 2 0, 3 0の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
【0 1 9 9】 また、 第 1信号処理回路 2 0は、 第 1積分回路 3 3 0と、 第 1 A /D変換回路 1 7 0とを更に含み、 第 2信号処理回路 3 0は、 第 2積分回路 4 3 0と、 第 2 AZD変換回路 2 7 0とを更に含んでいる。 これにより、 第 1及び第 2の方向での輝度プロフアイルをデジタル値として出力することができる。
[ 0 2 0 0 ] (第 4実施形態)
[ 0 2 0 1 ] 次に、 図 2 8〜図 3 1に基づいて、 第 4実施形態に係る光検出装 置について説明する。 第 1実施形態の光検出装置と第 4実施形態の光検出装置と では、第 1信号処理回路 2 0及び第 2信号処理回路 3 0の構成に関して相違する。 【0 2 0 2】 第 4実施形態に係る光検出装置の第 1信号処理回路 2 0は、 図 2 8に示されるように、 第 1積分回路 5 1 0と、 第 1除去回路 5 2 0と、 第 1差分 演算回路 5 3 0と、 第 1 S ZH回路 1 4 0と、 第 1シフ トレジスタ 1 5 0と、 第 1スィッチ素子 1 6 0と、第 1 AZD変換回路 1 7 0とを有している。図 2 8は、 第 1信号処理回路を示す概略構成図である。
【0 2 0 3〗 第 1積分回路 5 1 0は、 一方の光感応部分 1 2 mn群に対応して設 けられ、 対応する一方の光感応部分 1 2 mn群からの電流出力を電圧出力に変換し て、当該電圧出力を出力する。第 1積分回路 5 1 0は、図 3 0に示されるように、 一方の光感応部分 1 2 mn群から入力される光電流 I 1を増幅するアンプ Auと、ァ ンプ Auの入出力接点間に並列接続された容量素子 Cuとスィツチ素子 SWUで構 成されている。 よって、 リセット信号 R S 1によってスィッチ素子 SWUがオフ 状態となるときは、 光電流 I 1が容量素子 Cuに充電され、 リセット信号 RS 1 によってスイツチ素子 S Wnがオン状態となるときは、容量素子 C uの電荷が放電 される。 ここで、 第 1積分回路 510の積分動作時間を数 μ 3 e cに設定するた めに、容量素子 Cuは数 p Fに設定されている。 なお、 スィッチ素子 SW12の 「ォ ンノオフ」信号 (ST) により、 アンプ Auの入出力端子間への容量素子 Cuの接 '続を制御する。
【0204〗 第 1除去回路 520は、 一方の光感応部分 1 2mn群に対応して設 けられ、上記第 1の期間における一方の光感応部分群 1 2mnからの電流出力から、 上記第 2の期間における一方の光感応部分群 12ranからの電流出力を除去して、 出力する。 この第 1除去回路 520は、 図 30にも示されるように、 第 1積分回 路 5 10の入力端子に接続されている。 第 1除去回路 520は、 ソース端子が第 1積分回路 510の入力端子に、 ドレイン端子が GND (接地レベル) に接続さ れた第 1MOS トランジスタ MQ51を備え、第 1MOS トランジスタ MQ51のゲー ト端子が第 1容量素子 C51を介して接地される。 そして、 第 1MOSトランジス タ MQ51のゲート端子には、 タイミング制御回路 50から発行される制御信号 R Mにより 「オン Zオフ」 が制御される第 1スィッチ素子 SW51を介して第 1積分 回路 510の出力が接続される。
[0205 ] 第 1差分演算回路 530は、 第 1積分回路 510に対応して設け られ、 当該第 1積分回路 5 10からの電圧出力のうちの上記第 2の期間に対応し た電圧出力 (上記第 2の期間にわたり一方の光感応部分 1 2mn群にて蓄積された 電荷に対応する電流出力に応じた電圧出力 (アナログ値)) を保持するとともに、 当該第 1積分回路 510からの電圧出力のうちの上記第 1の期間に対応した電圧 出力 (上記第 1の期間にわたり一方の光感応部分 1 3mn群にて蓄積された電荷に 対応する電流出力に応じた電圧出力(アナログ値)) との差分に応じた電圧出力を 出力する。 この第 1差分演算回路 5 3 0は、 図 3 0にも示されるように、 第 1積 分回路 5 1 0の出力接点 (即ち、 アンプ Auの出力接点) に接続されている。 第 1差分演算回路 5 3 0は、 スィッチ素子 SW61及び容量素子 C61、 アンプ A61とそ の入出力接点間に並列接続された容量素子 C62及びスィツチ素子 SW62で構成さ れている。 そして、 アンプ A61の出力接点が出力端子に接続されている。 尚、 容 量素子 C61と容量素子 C62は、回路全体の動作速度マージンとノイズマージンとの 兼ね合いから、 共に 1 p F程度の等しい容量値のものが適用されている。 更に、 スィツチ素子 S W61は、 タイミング制御回路 5 0から出力された切換え信号 C S W 5によってオン状態とオフ状態とが切換わる。又、第 1差分演算回路 5 3 0は、 タイミング制御回路 5 0から出力されたリセット信号 R S 2によってスィツチ素 子 S W62がオフ状態となるときは蓄積動作し、 逆に、 リセット信号 R S 2によつ てスィツチ素子 SW62がオン状態となるときは蓄積動作を停止する。
【0 2 0 6】 第 4実施形態に係る光検出装置の第 2信号処理回路 3 0は、 図 2 9に示されるように、 第 2積分回路 6 1 0と、 第 2除去回路 6 2 0と、 第 2差分 演算回路 6 3 0と、 第 2 S ZH回路 2 4 0と、 第 2シフトレジスタ 2 5 0と、 第 2スィツチ素子 2 6 0と、第 2 AZD変換回路 2 7 0とを有している。図 2 9は、 第 2信号処理回路を示す概略構成図である。
【0 2 0 7】 第 2積分回路 6 1 0は、 他方の光感応部分 1 3 mn群に対応して設 けられ、 対応する他方の光感応部分 1 3mn群からの電流出力を電圧出力に変換し て、 当該電圧出力を出力する。 第 2積分回路 6 1 0は、 図 3 0に示された第 1積 分回路 5 1 0と同等の構成を有し、 他方の光感応部分 1 3 mn群から入力される光 電流を増幅するアンプと、 当該アンプの入出力接点間に並列接続された容量素子 とスィツチ素子で構成されている。
【0 2 0 8〗 第 2除去回路 6 2 0は、 他方の光感応部分 1 3 ran群に対応して設 けられ、上記第 1の期間における他方の光感応部分群 1 3 Μからの電流出力から、 上記第 2の期間における他方の光感応部分群 1 3 mnからの電流出力を除去して、 出力する。 第 2除去回路 6 2 0は、 図 3 0に示された第 1除去回路 5 2 0と同等 の構成を有し、 ソース端子が第 2積分回路 6 1 0の入力端子に、 ドレイン端子が G N D (接地レベル) に接続された第 2 MO S トランジスタを備え、 第 2 MO S トランジスタのゲート端子が第 2容量素子を介して接地される。 そして、 第 2 M O S トランジスタのゲート端子には、 タイミング制御回路 5 0から発行される制 御信号 RMにより 「オン/オフ」 が制御される第 2スィッチ素子を介して第 2積 分回路 6 1 0の出力が接続される。
【0 2 0 9】 第 2差分演算回路 6 3 0は、 第 2積分回路 6 1 0に対応して設け られ、 当該第 2積分回路 6 1 0から出力される電圧出力のうちの上記第 2の期間 に対応した電圧出力 (上記第 2の期間にわたり他方の光感応部分 1 3 mn群にて蓄 積された電荷に対応する電流出力に応じた電圧出力(アナログ値))を保持すると ともに、 当該第 2積分回路 6 1 0からの電圧出力のうちの上記第 1の期間に対応 した電圧出力 (上記第 1の期間にわたり他方の光感応部分 1 3 mn群にて蓄積され た電荷に対応する電流出力に応じた電圧出力(アナログ値)) との差分に応じた電 圧出力を出力する。 第 2差分演算回路 6 3 0は、 図 3 0に示された第 1差分演算 回路 5 3 0と同等の構成を有し、 スィッチ素子及び容量素子、 アンプとその入出 力接点間に並列接続された容量素子及びスィッチ素子とで構成されている。
【0 2 1 0】 続いて、 図 3 1に基づいて、 第 4実施形態の光検出装置における 第 1信号処理回路 2 0及び第 2信号処理回路 3 0の動作について説明する。 図 3 1は、 第 1信号処理回路の動作を説明するためのタイミングチヤ一トである。
【0 2 1 1〗 まず、 定常背景光成分検出期間 Tにおいて、 発光素子 5がスポッ ト光を出力しない状態に設定されると同時に、 第 1スィッチ素子 S W51をオンに して、 背景光を検出する。 この時、 同時に第 1積分回路 5 1 0は、 タイミング制 御回路 5 0から出力されるリセット信号 R S 1によりスィツチ素子 S WUが 「ォ ン」 に設定され、 タイミング制御回路 5 0から出力される制御信号 S Tによりス イッチ素子 S W12力 S 「オフ」 に設定されることにより、 非積分動作状態に設定さ れる。 この状態では、 第 1積分回路 5 1◦の入力端子には、 当該第 1積分回路 5 10に対応する一方の光感応部分群 1 2mnからの電流出力が入力される。そして、 非積分動作時に第 1積分回路 5 10からの電圧出力が第 1MOSトランジスタ]^ Q51のゲート端子に供給されることにより、 この電流の全ては第 1除去回路 52 0の第 1MOSトランジスタ MQ51で除去される。 この状態での第 1MOSトラ ンジスタ MQ51のゲート ■ ソース間電圧 Vg sは、
V g s = (2x I τ //3 ) 1/2 + V t h ··· (1)
I τ :電流値
β :第 1 MO Sトランジスタ MQ51のサイズで決まる定数
V t h :第 1MO S トランジスタ MQ51の閾値
で表される。
【021 2】 時間 Tが経過すると、第 1スィッチ素子 SW51を「オフ」 とする。 この結果、 第 1スィッチ素子 SW51の 「オフ」 時点で第 1積分回路 5 10の入力 端子に供給されていた電流値だけ、 引き続いて第 1MOS トランジスタ MQ51を 流れ続ける。 すなわち、 第 1MOS トランジスタ MQ51のゲート ■ ソース間電圧 V g sが保持され、 以後の計測にあたってのノイズの主成分である、 背景光の平 均的な寄与分が除去される。
[02 1 3] 次に、 スィッチ素子 SW12を 「オン」 に切換え、 第 1積分回路 5 10を積分動作状態にした後、 背景光変化分検出期間 T 1 (時間幅: τ) の間、 ス イッチ素子 SWUを 「オフ」 とする。 この状態が設定されると、 背景光の変化分 に相当する電流出力が第 1積分回路 510に流入し、容量素子 Cuに充電される。 【0214〗 この結果、 期間 T 1では、 背景光のみを入射し、 背景光の変動に よって発生した光電流の変動分 I 1を第 1積分回路 5 10が容量素子 Cuに充電 するので、 積分出力 V 1が次第に上昇していく。 そして、 この時間 τ経過時にお ける第 1積分回路 510の積分出力の電圧を VI 1、 背景光の変動分によって一 方の光感応部分群 12 mnから入力される電流を とすれば、 I l = Idから、 V 11 = Id · τ/C 1 1 … (2)
C 1 1 :容量素子 Cuの容量
となる。
【021 5】 時間 τが経過すると、スィッチ素子 SW61がー瞬「オン」 となり、 第 1差分演算回路 530に伝達され、 その電圧 V 1 1が容量素子 C61に保持され る。 また、 時間 τが経過すると、 スィッチ素子 SWuは 「オン」 に切換えられ、 第 1積分回路 5 10はリセットされる。
【021 6】 次いで、 (スポット光 +背景光変化分) 検出期間 T 2 (時間幅: t) の間、 発光素子 5が点灯される。 この点灯時、 同時にスィッチ素子 SWU, SW62 とが 「オフ」 に設定される。 そして、 このような切換え動作の結果、 第 1積分回 路 5 10は背景光の変化分とスポット光成分との和に相当する光電流 I 1を容量 素子 Cuに充電していく。
【021 7】 ここで、 時間 τ経過時点での第 1積分回路 5 10の積分出力の電 圧を V I 2、 反射スポット光成分による電流を Ish、 背景光の変動分の光強度は 期間 T 1のときと変わらないので背景光変動分の電流を Idとすると、 I l = Id + Ishから、
V 1 2= ( I sh+ I d) ■ τ/C 11 … (3)
の関係となる。
【021 8】 期間 T 2の経過時にスィッチ素子 SW61を一瞬 「オン」 にし、 第 1積分回路 510の積分出力の電圧 V 1 2を第 1差分演算回路 530に伝達する。 また、 第 1差分演算回路 530は、 期間 T 1ではリセット状態であり、 期間 T 2 では減算動作を行うので、 電荷保存の法則により、
( V 1 2 - V 1 1 ) · C 12 = V0l · C 1 3 … (4)
C 12 :容量素子 C61の容量 ' C 1 3 :容量素子 C62の容量
に従った電荷が、 容量素子 C61, C62に保持される。 【021 9】 そして、 上記式 (4) に式 (2) 及び (3) を代入とすると第 1 差分演算回路 530の出力端子に発生する出力 の電圧は、
V0l= Ish - x- C 12/C l l - C 13 ··■ (5)
で示される値となる。 また、 容量素子 c61と容量素子 c62の容量を等しくすると、 V0l= Ish ' %/C 1 1 ··· (6)
となる。
【0220】 第 1 SZH回路 140のスィッチ素子 SW4が閉じると、第 1差分 演算回路 530の出力端子に発生する出力 は、 第 1 SZH回路 140の容量 素子 C4に保持され、 出力される。 各第 1 S7H回路 140からの電圧出力は、上 述したように第 1 A/D変換回路 1 70に順次入力され、 デジタル値に変換され て、 第 1 AZD変換回路 1 70から出力される。
【022 1〗 第 2信号処理回路 30に含まれる第 2積分回路 610、 第 2除去 回路 620、 第 2差分演算回路 630、 第 2 SZH回路 240、 第 2シフ トレジ スタ 250、 第 2スィッチ素子 260及び第 2 AZD変換回路 270は、 第 1信 号処理回路 20に含まれる第 1積分回路 5 10、 第 1除去回路 520、 第 1差分 演算回路 530、 第 1 S/H回路 140、 第 1シフトレジスタ 1 50、 第 1スィ ツチ素子 160及び第 1 A/D変換回路 170と同等の動作 (図 31参照) を行 い、 スポット光成分のみに相当する電圧値を有する電圧出力が第 2 SZH回路 2 40から出力される。 各第 2 SZH回路 240からの電圧出力は、 上述したよう に第 2 A/D変換回路 270に順次入力され、 デジタル値に変換されて、 第 2A ZD変換回路 270から出力される。
【0222〗 以上のように、 本第 4実施形態の光検出装置においても、 光感応 領域 10に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 1及び 第 2の方向での輝度プロファイルを検出することができる。 これらの結果、 光感 応領域 10に入射した光の 2次元位置を極めて精度良く検出することができる。 【0223】 また、 本第 4実施形態の光検出装置においては、 第 1除去回路 5 2 0により、 上記第 1の期間における一方の光感応部分群 1 2 mnからの電流出力 力 ら、 上記第 2の期間における一方の光感応部分群 1 2 mnからの電流出力が除去 されることとなる。 これにより、 光感応領域 1 0に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 2の方向での輝度プロフアイルを検出すること ができる。 また、 第 2除去回路 6 2 0により、 上記第 1の期間における他方の光 感応部分群 1 3 mnからの電流出力から、 上記第 2の期間における他方の光感応部 分群 1 3 ranからの電流出力が除去されることとなる。 これにより、 光感応領域 1 0に背景光が入射した場合でも、 背景光成分を除去した状態で、 第 1の方向での 輝度ブロファイルを検出することができる。 これらの結果、 入射した光の 2次元 位置を極めて精度良く検出することができる。
【0 2 2 4】 また、 本第 4実施形態の光検出装置において、 第 1除去回路 5 2 0は、 ソース端子が一方の光感応部分 1 2 mnに接続され、 ドレイン端子が接地さ れた第 1 MO Sトランジスタ MQ51と、 一方の端子が第 1 MO S トランジスタ M Q51のゲート端子と接続され、他方の端子が接地された第 1容量素子 C51と、一方 の端子が第 1 MO S トランジスタ MQ51のゲート端子と接続され、 他方の端子が 第 1積分回路 5 1 0の出力と接続された第 1スィッチ素子 S W51と、 を含み、 第 2除去回路 6 2 0は、 ソース端子が他方の光感応部分に接続され、 ドレイン端子 が接地された第 2 MO Sトランジスタと、 一方の端子が第 2 MO Sトランジスタ のゲート端子と接続され、 他方の端子が接地された第 2容量素子と、 一方の端子 が第 2 MO S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の端子が第 2積分回路 の出力と接続された第2スィッチ素子と、 を含んでいる。 これにより、 上記第 1 及び第 2除去回路 5 2 0 , 6 2 0を簡易且つ低コストにて構成することができる。 【0 2 2 5〗 また、 本第 4実施形態の光検出装置においては、 第 1差分演算回 路 5 3 0と、 第 1 S /H回路 1 4 0と、 第 1 A/D変換回路 1 7 0と、 第 2差分 演算回路 6 3 0と、 第 2 S ZH回路 2 4 0と、 第 2 A/D変換回路 2 7 0とを更 に有している。 これにより、 背景光成分を確実に除去することができ、 第 1の方 向での輝度プロファイルと第 2の方向での輝度プロファイルとをより一層高精度 にて得ることができる。 また、 第 1及び第 2の方向での輝度プロファイルをデジ タノ W直として出力することができる。
【0 2 2 6】 本努明は、 前述した実施形態に限定されるものではない。 たとえ ば、 シフトレジスタを用いる代わりに、 各光感応部分 1 2 mn, 1 3 mn (第 2導電型 半導体領域 4 1, 4 2 ) を均一な抵抗線で接続して、 光の入射に伴って発生した 電荷を抵抗線に流れ込んだ位置と当該抵抗線それぞれの端部との距離に反比例す るように抵抗分割して抵抗線の端部から取り出し、 当該端部からの電流出力に基 づいて光の入射位置を求めるようにしてもよい。
\ 0 2 2 7 ] また、 前述した実施形態においては、 1画素を複数の光感応部分 で構成しているが、 1画素を一つの光感応部分で構成してもよい。 たとえば、 図 3 2に示されるように、 光感応領域 1 0は、 第 1の方向にわたって互いに電気的 に接続される複数の第 1光感応部分 1 2 mと第 2の方向にわたって互いに電気的 に接続される複数の第 2光感応部分 1 3 mnとを含み、 複数の第 1光感応部分 1 2 mnと複数の第 2光感応部分 1 3 ranとは 2次元的に混在した状態で同一面内にて配 列してもよい。 この場合、第 1光感応部分 1 2 mnと第 2光感応部分 1 3„nとは市松 模様状に配列しており、第 1光感応部分 1 2 mnと第 2光感応部分 1 3 とは第 1の 方向及ぴ第 2の方向において交互に配列している。 なお、 巿松模様状に配列する 代わりに、 図 8に示されるようなハニカム状に配列してもよい。
【0 2 2 8〗 また、 第 1信号処理回路 2 0及び第 2信号処理回路 3 0は、 同じ タイミングにて動作させてもよく、 時系列順で独立して動作させてもよい。 産業上の利用可能性
【0 2 2 9〗 本発明の光検出装置は、 反射光あるいは直接光の入射位置検出シ ステムに利用できる。

Claims

言青求の範匪
1 . 対象物に光を照射する光源とともに用いられ、 画素が 2次元配列され た光感応領域を有する光検出装置であって、
各々入射した光の強度に応じた電流を出力する複数の光感応部分を同一面内に て隣接して配設することで 1画素が構成され、
前記 2次元配列における第 1の方向に配列された複数の画素にわたって、 当該 各画素を構成する複数の光感応部分のうち一方の光感応部分同士が電気的に接続 され、
前記 2次元配列における第 2の方向に配列された複数の画素にわたつて、 当該 各画素を構成する複数の光感応部分のうち他方の光感応部分同士が電気的に接続 されており、
前記光源により前記対象物に前記光が照射されている第 1の期間にわたり前記 第 1の方向に配列された前記複数の画素間において電気的に接続された一方の光 感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力と、 前記光源により前記対象物に 前記光が照射されていない第 2の期間にわたり前記一方の光感応部分群にて蓄積 された電荷に対応する出力との差分に基づいて、 前記第 2の方向での輝度プロフ ァィルを検出する第 1信号処理回路と、
前記第 1の期間にわたり前記第 2の方向に配列された前記複数の画素間におい て電気的に接続された他方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する出力と、 前記第 2の期間にわたり前記他方の光感応部分群にて蓄積された電荷に対応する 出力との差分に基づいて、 前記第 1の方向での輝度プロフアイルを検出する第 2 信号処理回路と、 を有することを特徴とする光検出装置。
2 . 前記第 1信号処理回路は、
前記一方の光感応部分群からの電流出力を前記第 2の方向に順次読み出すた めの第 1シフトレジスタと、
前記第 1シフトレジスタにより順次読み出される前記各一方の光感応部分群 からの電流出力を順次入力し、 その電流出力を電圧出力に変換して出力する第 1 積分回路と、
前記第 1積分回路からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する第 1 C D S回路と、
前記第 1 C D S回路から出力される電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデ ジタル値を出力する第 1 A/D変換回路と、
前記第 1 AZD変換回路から出力された前記デジタル値に基づいて、 前記第 1の期間に対応したデジタル値と前記第 2の期間に対応したデジタル値との差分 を求める第 1差分演算回路と、 を含み、
前記第 2信号処理回路は、
前記他方の光感応部分群からの電流出力を前記第 1の方向に順次読み出すた めの第 2シフトレジスタと、
前記第 2シフトレジスタにより順次読み出される前記各他方の光感応部分群 からの電流出力を順次入力し、 その電流出力を電圧出力に変換して出力する第 2 積分回路と、
前記第 2積分回路からの電圧出力の変化量に応じた電圧出力を出力する第 2 C D S回路と、 - 前記第 2 C D S回路から出力される電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデ ジタル値を出力する第 2 AZD変換回路と、
前記第 2 AZD変換回路から出力された前記デジタル値に基づいて、 前記第
1の期間に対応したデジタル'値と前記第 2の期間に対応したデジタル値との差分 を求める第 2差分演算回路と、 を含んでいることを特徴とする請求の範囲第 1項 に記載の光検出装置。
3 . 前記第 1信号処理回路は、 前記第 1 AZD変換回路と前記第 1差分演 算回路との間に設けられ、 前記第 1の期間に対応した前記デジタル値と前記第 2 の期間に対応した前記デジタル値とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を前記第 1差分演算回路に出力する第 1デジタルメモリを更に含み、
前記第 2信号処理回路は、 前記第 2 A/D変換回路と前記第 2差分演算回路と の間に設けられ、 前記第 1の期間に対応した前記デジタル値と前記第 2の期間に 対応した前記デジタル値とを記憶し、 当該記憶したデジタル値を前記第 2差分演 算回路に出力する第 2デジタルメモリを更に含んでいることを特徴とする請求の 範囲第 2項に記載の光検出装置。
4 . 前記第 1信号処理回路は、
前記一方の光感応部分群に対応して設けられ、 対応する一方の光感応部分群 からの電流出力を電圧出力に変換して出力する第 1積分回路と、
前記第 1積分回路に対応して設けられ、 対応する第 1積分回路からの電圧出 力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 1結合容量素子およ び第 1増幅器と、 前記第 1増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 1積分容量 素子と、 前記第 1積分容量素子に前記電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積さ せる第].スイツチ素子手段と、 を有する第 1 C D S回路と、
前記第 1積分回路に対応して設けられ、 対応する第 1積分回路からの電圧出 力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 2結合容量素子およ び第 2増幅器と、 前記第 1積分容量素子の容量値と等しい容量値を有し前記第 2 増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 2積分容量素子と、 前記第 2積分容量 素子に前記電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積させる第 2スィツチ素子手段 と、 を有する第 2 C D S回路と、
前記第 1 C D S回路及び前記第 2 C D S回路に対応して設けられ、 対応する 第 1 C D S回路の前記第 1積分容量素子およぴ対応する第 2 C D S回路の前記第 2積分容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じ た電圧出力を出力する第 1差分演算回路と、 を含み、
前記第 2信号処理回路は、
前記他方の光感応部分群に対応して設けられ、 対応する他方の光感応部分群 からの電流出力を電圧出力に変換して出力する第 2積分回路と、 前記第 2積分回路に対応して設けられ、 対応する第 2積分回路からの電圧出 力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 3結合容量素子およ び第 3増幅器と、 前記第 3増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 3積分容量 素子と、 前記第 3積分容量素子に前記電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積さ せる第 3スィッチ素子手段と、 を有する第 3 C D S回路と、
前記第 2積分回路に対応して設けられ、 対応する第 2積分回路からの電圧出 力を入力する入力端子と出力端子との間に順に設けられた第 4結合容量素子およ び第 4増幅器と、 前記第 4積分容量素子の容量値と等しい容量値を有し前記第 4 増幅器の入出力間に並列的に設けられた第 4積分容量素子と、 前記第 4積分容量 素子に前記電圧出力の変化量に応じた電荷量を蓄積させる第 4スィツチ素子手段 と、 を有する第 4 C D S回路と、
前記第 3 C D S回路及び前記第 4 C D S回路に対応して設けられ、 対応する 第 3 C D S回路の前記第 3積分容量素子および対応する第 4 C D S回路の前記第 4積分容量素子それぞれに蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じ た電圧出力を出力する第 2差分演算回路と、 を含んでいることを特徴とする請求 の範囲第 1項に記載の光検出装置。
5 . 前記第 1信号処理回路は、
前記第 1差分演算回路に対応して設けられ、 対応する第 1差分演算回路から の電圧出力を保持して出力する第 1サンプノレアンドホールド回路と、
前記第 1サンプルアンドホールド回路それぞれからの電圧出力を順次に入力 し、 その電圧出力をデジタル値に変換して、 そのデジタル値を出力する第 1 AZ D変換回路と、 を更に含み、
前記第 2信号処理回路は、
前記第 2差分演算回路に対応して設けられ、 対応する第 2差分演算回路から の電圧出力を保持して出力する第 2サンプルアンドホールド回路と、 前記第 2サンプルアンドホールド回路それぞれからの電圧出力を順次に入力 し、 その電圧出力をデジタル値に変換して、 そのデジタル値を出力する第 2 AZ D変換回路と、 を更に含んでいることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の光
6 . 前記第 1信号処理回路は、
前記一方の光感応部分群に対応して設けられ、 対応する一方の光感応部分群 力 らの電流出力を入力する入力端子と出力端子との間に並列的に設けられた第 1 容量素子及ぴ第 2容量素子を有し、 前記一方の光感応部分群にて前記第 1の期間 にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷を前記第 1容量素子に 蓄積し、 前記一方の光感応部分群にて前記第 2の期間にわたり蓄積された電荷に 対応した電流出力に応じて電荷を前記第 2容量素子に蓄積する第 1電荷蓄積回路 と、
前記第 1電荷蓄積回路の前記第 1容量素子及び前記第 2容量素子それぞれに 蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する第 1 差分演算回路と、 を含み、
前記第 2信号処理回路は、
前記他方の光感応部分群に対応して設けられ、 対応する他方の光感応部分群 からの電流出力を入力する入力端子と出力端子との間に並列的に設けられた第 3 容量素子及び第 4容量素子を有し、 前記他方の光感応部分群にて前記第 1の期間 にわたり蓄積された電荷に対応した電流出力に応じて電荷を前記第 3容量素子に 蓄積し、 前記他方の光感応部分群にて前記第 2の期間にわたり蓄積された電荷に 対応した電流出力に応じて電荷を前記第 4容 fi素子に蓄積する第 2電荷蓄積回路 と、
前記第 2電荷蓄積回路の前記第 3容量素子及び前記第 4容量素子それぞれに 蓄積されている電荷量の差分を求め、 その差分に応じた電圧出力を出力する第 2 差分演算回路と、 を含んでいることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の光検
7 . 前記第 1信号処理回路は、
前記第 1容量素子及び前記第 2容量素子から当該第 1容量素子及び第 2容量 素子に蓄積されている電荷に対応した電流出力を順次入力し、 その電流出力を電 圧出力に変換して前記第 1差分演算回路に出力する第 1積分回路と、
前記第 1差分演算回路からの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタ ル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 1 AZD変換回路と、 を更に含み、 前記第 2信号処理回路は、
前記第 3容量素子及び前記第 4容量素子から当該第 3容量素子及び第 4容量 素子に蓄積されている電荷に対応した電流出力を順次入力し、 その電流出力を電 圧出力に変換して前記第 2差分演算回路に出力する第 2積分回路と、
前記第 2差分演算回路からの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタ ル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 2 A/D変換回路と、 を更に含んで いることを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の光検出装置。
8 . 対象物に光を照射する光源とともに用いられ、 画素が 2次元配列され た光感応領域を有する光検出装置であって、
各々入射した光の強度に応じた電流を出力する複数の光感応部分を同一面内に て隣接して配設することで 1画素が構成され、
前記 2次元配列における第 1の方向に配列された複数の画素にわたって、 当該 各画素を構成する複数の光感応部分のうち一方の光感応部分同士が電気的に接続 され、
前記 2次元配列における第 2の方向に配列された複数の画素にわたつて、 当該 各画素を構成する複数の光感応部分のうち他方の光感応部分同士が電気的に接続 されており、
前記第 1の方向に配列された前記複数の画素間において電気的に接続された一 方の光感応部分群に対応して設けられ、 前記光源により前記対象物に前記光が照 射されている第 1の期間における前記一方の光感応部分群からの電流出力から、 前記光源により前記対象物に前記光が照射されていない第 2の期間における前記 一方の光感応部分群からの電流出力を除去して、 出力する第 1除去回路と、 前記第 1除去回路に対応して設けられ、 対応する第 1除去回路からの電流出力 に応じて電荷を蓄積して、 その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力を出力する 第 1積分回路と、
前記第 2の方向に配列された前記複数の画素間において電気的に接続された他 方の光感応部分群に対応して設けられ、 前記第 1の期間における前記他方の光感 応部分群からの電流出力から、 前記第 2の期間における前記他方の光感応部分群 からの電流出力を除去して、 出力する第 2除去回路と、
前記第 2除去回路に対応して設けられ、 対応する第 2除去回路からの電流出力 に応じて電荷を蓄積して、 その蓄積された電荷の量に応じた電圧出力を出力する 第 2積分回路と、 を有することを特徴とする光検出装置。
9 . 前記第 1除去回路は、
ソース端子が前記一方の光感応部分に接続され、 ドレイン端子が接地された 第 1 MO S トランジスタと、
一方の端子が前記第 1 MO S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の 端子が接地された第 1容量素子と、
一方の端子が前記第 1 MO S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の 端子が前記第 1積分回路の出力と接続された第 1スィッチ素子と、 を含み、 前記第 2除去回路は、
ソース端子が前記他方の光感応部分に接続され、 ドレイン端子が接地された 第 2 MO S トランジスタと、
一方の端子が前記第 2 MO S トランジスタのゲート端子と接続され、 他方の 端子が接地された第 2容量素子と、
一方の端子が前記第 2 MO Sトランジスタのゲート端子と接続され、 他方の 端子が前記第 2積分回路の出力と接続された第 2スィツチ素子と、 を含んでいる ことを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の光検出装置。
1 0 . 前記第 1積分回路に対応して設けられ、 当該第 1積分回路からの電 圧出力のうちの前記第 2の期間に対応した電圧出力を保持するとともに、 当該第 1積分回路からの電圧出力のうちの前記第 1の期間に対応した電圧出力との差分 に応じた電圧出力を出力する第 1差分演算回路と、
前記第 1差分演算回路に対応して設けられ、 対応する第 1差分演算回路からの 電圧出力を保持して出力する第 1サンプノレアンドホーノレド回路と、
前記第 1サンプルアンドホールド回路それぞれからの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタノレ値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 1 AZD変換 回路と、
前記第 2積分回路に対応して設けられ、 当該第 2積分回路からの電圧出力のう ちの前記第 2の期間に対応した電圧出力を保持するとともに、 当該第 2積分回路 からの電圧出力のうちの前記第 1の期間に対応した電圧出力との差分に応じた電 圧出力を出力する第 2差分演算回路と、
前記第 2差分演算回路に対応して設けられ、 対応する第 2差分演算回路からの 電圧出力を保持して出力する第 2サンブルアンドホールド回路と、
前記第 2サンプルアンドホールド回路それぞれからの電圧出力を順次入力し、 その電圧出力をデジタル値に変換し、 そのデジタル値を出力する第 2 AZD変換 回路と、 を更に有することを特徴とする請求の範囲第 8項に記載の光検出装置。
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