WO2004062330A1 - ヒンジ装置、ヒンジユニット、及び電子機器 - Google Patents

Abstract

電子機器の第一部材に設ける第一連結部に軸受け（１０）を設け、電子機器の第二部材に設ける第二連結部に上記軸受け（１０）に回動自在に係合する回動軸部を設け、この回動軸部に電子機器の機能に係る機能部材を配置するための中空部、及びカム板（１４）を設けると共に、相対回動することで上記カム板（１４）に凹凸係合するカム係合部を上記軸受け（１０）に設け、少なくとも上記カム板（１４）と上記　カム係合部との一方は他方に対して軸方向にバネ（１６）に抗して離反移動自在に設けて、上記回動軸部が上記軸受け（１０）に対して相対回動することで上記カム板（１４）が上記カム係合部に対して相対回動して凹凸係合するように構成する。

Description

明 細 書

ヒンジ装置、 ヒンジユニッ ト、 及び電子機器

技術分野

本発明は、 第一部材と第二部材とを回動自在に連結する電 子機器のためのヒンジ装置及びヒンジユニッ ト、 並びに、 そ のようなヒンジ装置を有する電子機器に関する ものである。 背景技術

特開平 8 — 2 2 3 4 3号公報は、 ノー トパソコ ンのよう に ディ スプレイ部と操作部 （キーボー ド部） とがヒンジ部によ り連結結合された情報処理装置において、 そのヒンジ部に撮 像光学系を内蔵し、 一端にレンズ部を配置した構成を開示し ている。

また、 特開 2 0 0 1 — 1 6 9 1 6 6号公報は、 本体部とモ 二夕画面を備えるフ リ ップ部とを回動自在な軸部によ り連結 した携帯端末において、 軸部内の長手方向に撮影レンズを配 置する構成を開示している。

上記特開平 8 — 2 2 3 4 3 号公報および特開 2 0 0 1 - 1 6 9 1 6 6 号公報には、 ヒンジ部にカメ ラを装備する との 記載はある。 しかしながら、 何れにおいても、 ヒンジ機構そ のものとカメ ラとは別々 に構成され、 開閉可能なそれぞれの 筐体の回動軸部にヒンジ機構、 カメ ラを別々 に配置している 従って、 これら公報に開示の構成では、 回動軸幅方向でヒン ジ機構、 カメ ラ部それぞれのスペースを必要とするため、 開 閉可能な筐体を持った機器の寸法が大きく なる という問題点 がある。 このような問題点は、 そのようなカメラ部等の機能部材を ヒンジ部に収納できるよう にすれば解消される こ とは明らか である。

発明の開示

本発明の目的は、 電子機器の機能に係る機能部材、 即ち、 その電子機器に付加される機能の一部又は全部を構成する部 材を収納できる ヒンジ装置及びヒンジユニッ ト、 並びに、 そ のようなヒンジ装置を有する電子機器を提供する ことである。 本発明のヒンジ装置の一態様は、 第一部材と第二部材とを 回動自在に連結する電子機器のためのヒンジ装置であって、 上記第一部材及び第二部材の一方に軸受け部を設け、 他方 に この軸受け部に回動自在に係合する回動軸部を設け、

この回動軸部に、 当該ヒンジ装置が適用される電子機器の 機能に係る機能部材を配設するための中空部を設けた、

ことを特徴とする。

また、 本発明のヒンジユニッ トの一態様は、 第一部材と第 二部材とを回動自在に連結する電子機器のための ヒ ンジュ ニッ 卜であって、

上記第一部材及び第二部材の一方に軸受け部を設け、 他方 に この軸受け部に回動自在に係合する回動軸部を設け、

この回動軸部に中空部を設けて、

この中空部に、 当該ヒンジユニッ トが適用される電子機器 の機能に係る機能部材を配設した、

こ とを特徴とする。

そして、 本発明の電子機器の一態様は、 操作部を設けた本 体部と、 ディ スプレイ部を設けた重合部とを、 上記操作部を 操作しない時にはこの操作部を覆う よう に重合配置し、 この 重合した状態か ら上記重合部を相対的に回動して操作部を露 出させる ことができるよう に上記本体部と上記重合部とを回 動自在に連結する ヒンジ装置を有する電子機器であって、 上記ヒンジ装置は、 上記本体部及び上記重合部の一方に設 けられた軸受け部と、 他方に設けられたこの軸受け部に回動 自在に係合する回動軸部とか ら少なく とも構成され、

この回動軸部に中空部を設けて、 この中空部に当該電子機 器の機能に係る機能部材を配設した、

こ とを特徴とする。

図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の第 1 実施例に係るヒンジ装置の構成を示 す断面図である。

図 2 は、 図 1 のヒンジ装置をパネ及び E リ ングを外した状 態で見た側面図である。

図 3 は、 本発明の第 2 実施例に係る ヒンジ装置の構成を示 す断面図である。

図 4は、 電子機器の機能にかかる機能部材の一例としての カメ ラュニッ トの構成を示す断面図である。

図 5 は、 図 4 のカメ ラュニッ トをレンズ面側から見た図で ある。

図 6 は、 スぺーサを説明するための断面図である。

図 7 は、 第 1 実施例に係る ヒンジ装置を用いた場合の本発 明の第 1 実施例に係るヒンジュニッ 卜の構成を示す断面図で ある。

図 8 は、 第 2実施例に係る ヒンジ装置を用いた場合の本発 明の第 1 実施例に係るヒンジュニッ 卜の構成を示す断面図で める。

図 9 は、 イ メージセンサの受光部の大きさを説明するため の平面図である。

図 1 0 は、 本発明の第 2 実施例に係る ヒンジユニッ トの構 成を示す断面図である。

図 1 1 は、 本発明の第 3実施例に係る ヒンジ装置及びヒン ジュニッ 卜の構成を示す断面図である。

図 1 2 は、 本発明の第 1 実施例に係る電子機器の外観を示 す斜視図である。

図 1 3 は、 軸支部分の構成を示す斜視図である。

図 1 4 は、 本発明の第 2 実施例に係る電子機器として、 力 メ ラュニッ トを装備した折り たたみ式の携帯電話機の使用状 態を示す図である。

図 1 5 は、 ヒンジユニッ トの組み込み方法を説明するため の組立図である。

図 1 6 は、 組みあがったヒンジュニッ 卜の斜視図である。 図 1 7 は、 本発明の第 4実施例に係る ヒンジ装置及びヒン ジュニッ 卜の構成を示す断面図である。

図 1 8 は、 本発明の第 5 実施例に係る ヒンジ装置の構成を 示す部分断面図である。

図 1 9 は、 本発明の第 6 実施例に係るヒンジ装置及びヒン ジュニッ 卜の構成を示す断面図である。 図 2 0 は、 コ ンバージョ ンレンズを外した場合の画角を説 明するための図である。

図 2 1 は、 本発明の第 7 実施例に係る ヒンジ装置及びヒン ジュニッ 卜の構成を示す断面図である。

図 2 2 は、 図 2 1 のヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の斜視 図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を図面を用いて説明する。

[ヒンジ装置の第 1 実施例]

図 1 に示すよう に、 本実施例に係る ヒンジ装置においては、 軸受け 1 0 が、 中空軸 1 2 に対して回動可能に、 中空軸 1 2 に嵌め合わされている。 また、 カム板 1 4 は、 同じく 中空軸 1 2 に嵌め合わされている。

上記カム板 1 4 は、 図 2 に示すよう に、 略円形の板状部材 にカム部 1 4 Aが構成されたものである。 そのカム部 1 4 A は、 例えば、 軸方向で凸となる形状が考えられる。 また、 こ のカム板 1 4 の内径部には回転規制部 1 4 Bが構成され、 上 記中空軸 1 2 もそれに対応した形状に形成されている。 これ によ り、 中空軸 1 2 とカム板 1 4 とは、 互いが回動不可能で 且つ軸方向への移動が可能なよう に組み合わされる。

一方、 上記軸受け 1 0 には、 図示しないが上記カム板 1 4 に対応する面に、 お互いが嚙合う よう にカム面が任意個所構 成されている。 この軸受け 1 0 に設けたカム面は、 中空軸 1 2 と軸受け 1 0 の相対回動の中で嚙合う よう に予め決め ら れた位置に構成される。 そして、 パネ 1 6 が、 自由長に対して圧縮して上記中空軸 1 2 周囲に圧縮及び伸張可能に配置される。 このパネ 1 6 は、 一端が上記カム板 1 4 によ り、 また他端が該パネ 1 6 の抜け 止めのために上記中空軸 1 2 に嵌め られた E リ ング 1 8 によ り、 その伸張を規制されている。 従って、 このバネ 1 6 によ り、 上記カム板 1 4 は上記軸受け 1 0 に押圧される。 なお、 本実施例では、 バネ 1 6 はコイルバネを示したが、 皿バネで も良い。 また、 カム板そのものを皿パネで構成する ことも可 能である。

従って、 上記カム板 1 4 のカム部 1 4 Aと上記軸受け 1 0 に設けられた不図示のカム面との嚙合いがなされている状態 では、 その回動は規制される。

こ こで、 中空軸 1 2 と軸受け 1 0 とを相対回動すべく使用 者が回動方向に力を加えると、 カム板 1 4 のカム部 1 4 Aと 軸受け 1 0 に設けられたカム面との間で嚙合いを外そう とす る力が働く 。 これによ り 、 カム板 1 4 は図 1 中左方向に、 上 記バネ 1 6 のパネ力に抗して動く 。

さ らに回動を続けた場合、 カム板 1 4 と軸受け 1 0 は上記 パネ 1 6 のパネ力を受けて発生する摩擦力に杭して回動され る ことになる。 そして、 軸受け 1 0 に設けられた別の位置で のカム面に上記カム部 1 4 Aが近づく と、 回動を加えなく て もカムの作用によ り相互のカムを嚙合わせよう と引き込みが 始まる。 そして、 互いのカムが嚙合った位置で安定する。 こ のカムの嚙合い及び外れが、 使用者にク リ ッ ク感を生じさせ る。 カム板 1 4 は、 中空軸 1 2 に対して軸方向に移動が可能で あるため、 中空軸 1 2 と軸受け 1 0 の相対回動においてク リ ッ ク感発生時も中空軸 1 2 と軸受け 1 0 とは軸方向の移動 は生じない。

もちろんこの動きは可逆的に可能である。 このヒンジ装置 が適用される電子機器に求め られる仕様で、 カムが嚙合う安 定位置、 回動時の操作感が決まる。 そして、 それらに応じて パネ力、 カム形状、 カム位置が設計される。

外筒 2 0 は、 図示はしないが、 上記カム板 1 4 のカム部 1 4 Aに嚙合う よう にス リ ツ ト も しく は内壁に溝が形成され てお り、 カム板 1 4 に対して回動不可能にしている。 そして バネ 1 6 の周囲に、 E リ ング 1 8 で抜け止めされて配置され る。 上記ス リ ッ トは当然ながらカム板 1 4 の軸方向の移動を 妨げぬよう に軸方向に一定の幅で構成される。 このような構 成によ り、 この外筒 2 0 は、 カム板 1 4 を介して中空軸 1 2 に対して相対回動が不可能になる。

このよう に中空軸 1 2 の周囲にク リ ッ ク機構を持つヒンジ 装置を構成する ことで、 このヒンジ装置を適用する電子機器 の機能に係る機能部材を中空軸 1 2 内に収納配置する こ とが できる。 即ち、 機器の回動軸の径方向、 及び軸方向のスぺー スを有効に活用する こ とができる。

[ヒンジ装置の第 2 実施例]

本発明のヒンジ装置の第 2実施例は、 カム板を用いずにヒ ンジ装置を構成したものである。

本実施例に係る ヒンジ装置においては、 図 3 に示すよう に 軸受け 2 2 が、 中空軸 2 4 に対して回動及び軸方向の移動が 可能なよう に、 中空軸 2 4 に組み付けられる。 さ らに、 中空 軸 2 4 にカム部 2 4 Aを形成し、 また、 軸受け 2 2 にもカム 部 2 2 Aを形成して、 お互いが嚙合う位置が任意個所設けら れている。 バネ 2 6 は、 E リ ング 2 8 にて軸受け 2 2 を押圧 した状態で組み付けられる。 E リ ング 2 8 、 外筒 3 0 は各々 中空軸 2 4 に対して相対回動不可能なよう に組み付けられる。 この場合、 E リ ング 2 8 が中空軸 2 4 に、 外筒 3 0 が E リ ン グ 2 8 にそれぞれ相対回動不能に構成されれば良い。 相対回 動不能にする手段としては、 図示しないがそれぞれが回動規 制部を持ち嚙合っていれば良い。

このような構成では、 中空軸 2 4 に対して軸受け 2 2 を回 動させる と、 カムが外れる時には、 軸受け 2 2 がパネ 2 6 の バネ力に抗して軸方向に移動する こ とでカムの嚙合いが外れ る。 その他の動作は、 上記第 1 実施例に係る ヒンジ装置と同 様である。

[ヒンジュニッ 卜の第 1 実施例]

図 4及び図 5 に示すよう に、 電子機器の機能にかかる機能 部材の一例と してのカ メ ラユニッ ト は、 レンズ群 3 2 、 ィ メ一ジセンサ 3 4、 蓋板 3 6 、 及び鏡枠 3 8 か ら構成される こ こで、 レンズ群 3 2 は、 撮影する像をィ メ一ジセンサ 3 4 上に結像させる。 イ メージセンサ 3 4 は、 その像を電気デ一 夕に変換する。 蓋板 3 6 は、 このイ メージセンサ 3 4 を実装 するための基板である。 鏡枠 3 8 は、 上記レンズ群 3 2 及び イ メージセンサ 3 4 を所定の位置に保持する ものである。 該 鏡枠 3 8 は、 絞り 3 8 Aを持つ。 なお、 図示はしないが、 鏡 枠 3 8 は、 レンズ保持部、 絞り 、 センサ保持部等各々別に構 成されても良い。

上記レンズ群 3 2 が上記鏡枠 3 8 に所定の手段で固定され また上記イ メージセンサ 3 4が上記蓋板 3 6 に実装されて、 それら鏡枠 3 8 と蓋板 3 6 とが固着される こ とで、 カメ ラュ ニッ ト となる。 なお、 こ こでは蓋板 3 6 と鏡枠 3 8 を固定す る例を挙げたが、 鏡枠 3 8 とイ メージセンサ 3 4 を直接固定 しても構わない。 また、 図示しないが蓋板 3 6 からはこの力 メ ラュニッ 卜が装備される機器に接続される配線が出ている こ とは言う までも無い。

上記第 1 又は第 2 実施例に係る ヒンジ装置に、 このような 機能部材であるカメ ラュニッ ト を装着する こ とができるよう にするためには、 図 6 に示すよう に、 上記ヒ ンジ装置の中空 軸 1 2 内に、 上記カメ ラユニッ トを装着するためのスぺ一サ 4 0 を入れる必要がある場合がある。 即ち、 こ のスぺーサ 4 0 によって限定された中空軸 1 2 内の残り の空間に、 上記 カ メ ラユニッ ト を装着する こ とができる。 こ こで、 上記ス ぺ一サ 4 0 及びカメ ラュニッ 卜はそれぞれ、 上記ヒンジ装置 に接着、 ビス留め、 圧入等の手段で装着される。 もちろん、 スぺーサ 4 0 と中空軸 1 2 とを一体としても良い。 伹し、 こ のよう にスぺーサ 4 0 を装着する構成とれば、 他の機能部材 の外形形状に応じて、 このスぺーサ 4 0 の形状を変更する こ とによ り様々な機能部材に対応できる という利点がある。 而して、 図 7 に示すよう に、 このよう にスぺーサ 4 0 を入 れたヒンジ装置の中空軸 1 2 内部に、 図 4及び図 5 に示した よ う な機能部材であるカ メ ラュニッ ト を装着する こ とでュ ニッ ト化する ことによ り 、 本発明の第 1 実施例に係る ヒンジ ュニッ 卜が構成される。

なお、 図 7 は上記第 1 実施例に係るヒンジ装置を用いた場 合の本発明の第 1 実施例に係るヒンジュニッ 卜であるが、 図 3 に示したような上記第 2実施例に係るヒンジ装置を用いた 場合の本発明の第 1 実施例に係る ヒンジユニッ トは、 図 8 に 示すような構成となる。

以上のよう に、 本ヒンジュニッ トの第 1 実施例によれば、 筐体の開閉に係るヒンジ部の軸に中空部を設け、 その中空部 にヒンジを適用する電子機器の機能に係る機能部材を収納配 設する こ とで、 機器のスペース効率を上げ、 機器の開閉動作 での操作感を向上させ、 組立性も向上させ、 また機器の小型 化を実現する こ とができる。

[ヒンジュニッ 卜の第 2実施例]

本発明の第 2実施例に係るヒンジユニッ トは、 上記第 1 又 は第 2 実施例に係る ヒンジ装置の中空軸 1 2 内に配置される カメ ラュニッ トの内、 イ メージセンサ 3 4 を上記中空軸 1 2 外に配置し、 組み合わせたものである。

即ち、 図 9 に示すよう に、 イ メージセンサ 3 4 は、 多数の 受光素子によ り構成される受光部 3 4 Aのほかに、 その受光 部 3 4 Aからの電気信号を後段に伝送するための処理部を、 該受光部 3 4 Aの周囲に持つ。 さ らに、 そのようなイ メージ センサ 3 4 を実装するための基板としての蓋板 3 6 が必要で ある。 そのため、 光学設計と しては、 受光部 3 4 Aに像を結 像させるため必要とされる レンズ外径よ り も、 イ メージセン サ 3 4 と蓋板 3 6 とを合わせたイ メージセンサ部のほうが大 きく なる。

そこで、 イ メージセンサ部をヒンジ装置の中空軸 1 2外に 配置すれば、 ヒンジ装置の中空軸 1 2 の径はレンズ外径から 決まる寸法にする ことができる。 これによ り 、 カメ ラュニッ トを組み込んだヒンジユニッ ト として外形を小さ く できる。 上記第 1 実施例に係る ヒンジユニッ トを示す図 7 と、 本実 施例に係る ヒンジュニッ 卜を示す図 1 0 とを比べれば、 同じ カメ ラュニッ トを組み込むと した場合、 本実施例に係る ヒン ジュニッ トの方がヒンジ装置外径が細くできる こ とが分かる， [ヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の第 3実施例]

次に、 本発明のヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の第 3 実施 例を説明する。 本実施例に係る ヒンジユニッ トは、 前述した 第 1 又は第 2 実施例に係る ヒ ンジ装置の中空軸がカ メ ラュ ニッ トの鏡枠を兼ねるよう に構成したものである。

即ち、 図 1 1 に示すよう に、 カメ ラユニッ トの鏡枠 4 2 は. 例えば図 1 のヒンジ装置における中空軸 1 2 の役割を兼用す る。

このよう に中空軸内に直接レンズ群 3 2 を配置する こ とで さ らにヒンジュニッ 卜の小径化が可能となる。

[電子機器の第 1 実施例]

次に、 本発明の電子機器の第 1 実施例を説明する。 こ こで は、 本発明の第 1 実施例に係る電子機器と して、 カ メ ラュ ニッ 卜を装備した折り たたみ式の携帯電話機を例に説明する。 もちろん、 電子機器としては、 他にも、 ノ一 卜型パソコ ン、 携帯型情報端末、 デジタルカメ ラ、 等の二つの筐体で相互を 開閉可能にヒンジ装置で連結した様々な適用例が考え られる この携帯電話機は、 図 1 2 に示すよう に、 L C D等の表示 部 4 4 Aを持っ た第一部材と しての上側筐体 4 4 と、 キー ボー ド等のスィ ツチ 4 6 Aを持った第二部材としての下側筐 体 4 6 とが、 回動軸 4 8 で、 お互いの筐体を折りたたみ、 展 開可能なよう に軸支されている。

こ の軸支部分は、 図 1 3 に示すよ う に構成されている。 即ち、 上記下側筐体 4 6 の軸部 4 6 B は、 その内周に凸部 4 6 Cが構成されている。 また、 上記第 1 乃至第 3実施例に 係る ヒンジ装置もしく はヒンジュニッ トは、 例えば上記外筒 2 0 に相当する外筒 5 0 に、 上記軸部 4 6 B の凸部 4 6 C に対応した形状の凹部 5 0 Aが設けられている。 従って、 上 記軸部 4 6 B とヒンジ装置又はヒンジュニッ ト とは、 お互い が一体的に回動するよ う に構成される。 こ こで、 上記軸部 4 6 Bは、 図示はしないが、 ヒンジ装置には機能部材が装着 されるため、 軸方向でその機能部材が露出するよう に開口 し ている。

また、 上記ヒンジ装置も し く はヒンジュニッ トの反対側は- 特に図示はしないが上側筐体 4 4 の軸部 4 4 B に対して、 例 えば上記軸受け 1 0 に相当する軸受け 5 2 がー体的に回動す るよう に同じく 凹部 5 2 Aが設けられ、 上側筐体 4 4 の軸部 4 4 B に設けられたそれに対応した形状の不図示凸部との嚙 合いで装着されるよう になっている。

[電子機器の第 2実施例]

次に、 本発明の電子機器の第 2 実施例を説明する。 こ こで は、 本発明の第 2 実施例に係る電子機器と して、 カ メ ラュ ニッ トを装備した折り たたみ式の携帯電話機を例に説明する 即ち、 この携帯電話機は、 図 1 4 に示すよう に、 下側筐体 5 4 と、 表示部 5 6 Aを持った上側筐体 5 6 とが、 筐体開閉 回動軸 5 8 A及び上側筐体回転軸 5 8 B を持つ第 1 乃至第 3 の何れか実施例に係るヒンジユニッ トにて連結されて構成さ れている。 カメ ラユニッ ト 6 0 は、 前述のとお り第 1 乃至第 3 の何れか実施例に係る ヒンジ装置の中空軸内に装備されて いる。

こ のよ う に ヒ ンジ装置に装着される機能部材がカ メ ラュ ニッ トの場合、 図 1 4 に示すよう に下側筐体 5 4 を把持して 使用するのが一般的である。 この場合、 カメ ラの画面は把持 部に対して整列するほうが好ましい。 従って、 特に図示しな いが、 カメ ラユニッ トはヒンジ装置の中空軸 1 2 に対して所 定の位置で整列して組み合わされる。 その方法としては、 中 空軸 1 2 の端面も し く は内面の一部とカメ ラュニッ ト 6 0 の 鏡枠 3 8 の外形に、 お互いが一定方向でしか組み合わせられ ない各々対応した凹凸を設ける こ とで可能になる。 前述の電 子機器の第 1 実施例で説明したとお り、 中空軸 1 2 に対して 外筒 2 0 は相対回動が不可能であるため、 本構成で充分達成 可能となる。

こ こで、 図 1 5及び図 1 6 を参照して、 このような電子機 器に対するヒンジュニッ トの組み込み方法を説明する。 なお、 図 1 5 は組立図であ り 、 図 1 6 は組みあがったヒンジュニッ トの斜視図である。

即ち、 カメ ラユニッ ト 6 0 に、 例えば上記軸受け 1 0 に相 当する軸受け部 6 2 Aが構成された例えば第一部材としての フレーム 6 2 を組み付けられる。 また、 このカメ ラユニッ ト 6 0 には、 例えば上記カム板 1 4 に相当するカム板 6 4、 例 えば上記バネ 1 6 に相当するパネ 6 6 、 及び例えば上記外筒 2 0 に相当する外筒を持つ例えば第二部材としての左下側筐 体用フレーム 6 8 を組み付けられる。 そして、 例えば上記 E リ ング 1 8 に相当する E リ ング 7 0 で抜け止め固定される。

また、 上記フ レーム 6 2 の反対側にも、 同様に、 軸受け部

6 2 Bが設けられている。 この軸受け部 6 2 B に中空軸 7 2 を通した上で、 右下側筐体用フレーム 7 4がカシメ られる。 こ こでは、 右側のヒンジはク リ ック機構を持たないヒンジで ある。

また、 上記フ レーム 6 2 には、 回転カム板 7 6 に対応した カム部 （図示せず） が構成されている。 回転中空軸 7 8 は、 フ レーム 6 2 に回動可能に通され、 さ ら に上記回転カム板

7 6 、 皿パネ 8 0 、 上側筐体フ レーム 8 2 を通される。 この よう にして、 上記回転中空軸 7 8 と上側筐体フ レーム 8 2 と が相対回動不可能に固定される。

そして、 電子機器の上側筐体 5 6 には上記上側筐体フ レー ム 8 2 を取 り付け、 下側筐体 5 4 には上記左下側筐体用 フ レーム 6 8及び右下側筐体用フ レーム 7 4 を取り付ける。 以上によ り 、 ヒ ンジ装置はカ メ ラュニッ 卜 6 0 と中空軸 7 2 の中心軸を筐体開閉回動軸 5 8 Aとし、 電子機器の上側 筐体 5 6 、 下側筐体 5 4 の開閉が可能になる。 また、 回転中 空軸 7 8 の中心軸を回転軸と し、 上側筐体 5 6 の回転が可能 になる。 なお、 それぞれの中空軸 7 2 , 7 8 は各部位からの 配線を通すスペース として利用する こ とができる。

[ヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の第 4実施例及び電子機 器の第 3実施例]

本発明の第 4実施例に係る ヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜 は、 機能部材を着脱可能にしたものである。 こ こで、 機能部 材としては、 カメラの前面に取り付けてレンズの特性を変え るコ ンパージョ ンレンズを例にとる。 コ ンパージョ ンレンズ の例と しては、 カメ ラに接写機能を付加する接写レンズ、 力 メ ラのレンズの画角を変えるワイ ドコ ンバージョ ンレンズ、 テレコ ンバージョ ンレンズ等がある。

本実施例に係る ヒンジ装置及びヒンジユニッ トにおいては、 図 1 7 に示すよう に、 例えば、 ヒンジ装置が電子機器の下側 筐体 4 6 の軸部 4 6 B及び上側筐体 4 4 の軸部 4 4 Bに取り 付けられている。

こ こで、 本実施例に係るヒンジ装置の中空軸 8 4 は、 上記 第 1 又は第 2 実施例に係る ヒンジ装置の中空軸 1 2 ， 2 4 の 上記軸受け 1 0 , 2 2側の開口部が閉じたような形態となつ ている。 これは、 この中空軸 8 4 内に収納される、 鏡枠 8 6 とレンズ 8 8 とで構成されたコ ンパ一ジョ ンレンズが、 開口 部から電子機器の軸部内又は機器内部に脱落しないよう にす るためである。

そして、 本実施例に係るヒンジ装置及びヒンジユニッ トに おいては、 更に、 蓋 9 0 が、 電子機器の下側筐体 4 6 の軸部

4 6 B に対し着脱可能に装着されるよう になっている。 この 蓋 9 0 は、 ヒンジ装置の中空軸 8 4内に装備されたコンバー ジョ ンレンズが不用意に脱落しないよう にする もので、 図示 しないが、 着脱可能ではあるが、 簡単に脱落しないようなェ 夫がなされている。

このような構成のヒンジュニッ 卜を有する本発明の第 3実 施例に係る電子機器においては、 図示しないが、 機器に装備 されたカメ ラは、 図 1 2 に示したような携帯電話機の場合、 上側筐体 4 4 の表示部 4 4 Aの反対面にレンズ表面が露出す るよう に設けても良い。 そして、 ヒンジ装置の中空軸 8 4 内 に装備されたコ ンパ一ジョ ンレンズを、 使用者が必要によ り 取り 出して、 そのカメ ラに装着する ことで、 撮影の幅を広げ る こ とができる。 なお、 コンパ一ジョ ンレンズのカメ ラへの 装着は、 図示しないがネジ等、 様々な手段が取れる ことは言 う までもない。

さ ら に、 図 1 4 に示した携帯電話機のよ う に ヒ ンジ装置 内にカ メ ラユニッ ト を配置した場合には、 筐体開閉回動軸

5 8 Aの片側のヒンジ装置にカメ ラュニッ トを固定的に配置 し、 さ らにその反対側のヒンジ装置に本実施例のようなコ ン パ一ジョ ンレンズを着脱可能に配置する こ とができる。

[ヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の第 5実施例及び電子機 器の第 4実施例] 本実施例は、 複数の中空部を有する ヒンジ装置及びヒンジ ユニッ ト、 及びそれを用いた電子機器である。

即ち、 図 1 8 に示すよう に、 上記第 1 乃至第 4 の何れかの 実施例、 例えば上記第 1 実施例に係る ヒンジ装置を 2個用い、 それぞれの軸受けとして、 一体的な軸受け 9 2 を使用する こ とで、 一体的な 1 個のヒンジ装置と して構成したものである。

また、 こ こでは前述のよう にヒンジ装置の外周部に電子機 器と嚙み合わさる凹部 （もしく は凸部） を設けるのではなく 、 上記軸受け 9 2 の一部を延ばし、 取り付け穴 9 2 Aを設けて、 それを介して電子機器の筐体に固定する手段が取れる。 なお、 この固定手段は、 前述の外筒 2 0 でも同様のこ とが可能であ る。

このようなヒンジ装置及びヒンジュニッ トによれば、 例え ば図 1 2 中左側となる中空部内に上記のようなカメ ラュニッ トを固定的に配置し、 さ らに図 1 2 中右側となる中空部内に 図 1 7 に示したようなコ ンパージョ ンレンズを着脱可能に配 置した電子機器を構成する こ とができる。

このよう にヒンジ装置に中空部を複数設け、 それぞれ機能 部材を固定的、 或いは着脱可能に装備し、 電子機器を小型の ままで付加価値を上げていく こ とが可能となる。 また、 ヒン ジ装置は一体的に構成されているためユニッ ト化が進め易く なり、 電子機器の組立性を向上させる こ とができる。

[ヒンジ装置及びヒンジユニッ トの第 6 実施例及び電子機 器の第 5実施例] ··

本実施例は、 ヒンジ装置の一つの中空軸内に固定的に機能 部材を装備させ、 さ らに着脱可能な付加機能部材を付加させ るよう にしたものである。

本実施例に係る ヒンジユニッ ト （ヒンジ装置） は、 図 1 9 に示すよう に、 第 1 乃至第 3 の何れか実施例、 例えば第 1 実 施例と同様の構成のヒンジ装置及びヒンジュニッ トではある。 但し、 その中空軸 9 4 内に、 鏡枠 9 6 、 レンズ 9 8 、 及びィ メージセンサ部で構成されるカメ ラユニッ ト を固定的に取り 付け、 さ らに、 別の鏡枠 1 0 0及び別のレンズ 1 0 2 で構成 されるコ ンパ一ジョ ンレンズュニッ ト を着脱可能に装着する ものである。 こ こで、 コ ンバージョ ンレンズユニッ トは、 特 に図示しないが、 中空軸 9 4 内壁のネジ部とそれに対応した 鏡枠 1 0 0 に設けたネジ部とによ り着脱可能に取り付けられ る。 また、 鏡枠 9 6 と鏡枠 1 0 0 が各々ネジで嚙合う よう に しても良い。

この例では、 コ ンバージョ ンレンズをワイ ドコ ンバージョ ' ンレンズとして構成する。 このような構成によれば、 図 1 9 のワイ ド レンズ時の主光線 1 0 4では、 ワイ ド画角 1 0 6 を 持つレンズと して構成される。 これに対して、 一部略してあ るが図 2 0 に示すよう に、 ワイ ドコ ンバージョ ンレンズを外 した状態では、 レンズの画角 1 0 8 は上記ワイ ド画角 1 0 6 よ り も狭く なる。 この場合でも、 主光線 1 0 4 は中空軸 9 4 にけられる こ と無く構成されねばならない。 この時、 中空軸 9 4 は、 不要光の入射を防ぐレンズフー ド と して作用する こ とができる。

また、 図示はしないが、 このような本実施例に係るヒンジ 装置を用いる こ とで、 第 5実施例に係る電子機器を構成でき る こ とは言う までもない。

[ヒンジ装置及びヒンジュニッ 卜の第 7 実施例及び電子機 器の第 6 実施例]

前述したようなカメ ラユニッ トでは、 その精度上、 当該力 メ ラュニッ 卜組立時にピン 卜調整が要求される場合がある。 そこで、 本実施例は、 そのようなピン ト調整を可能にするも のである。

図 2 1 及び図 2 2 を参照して、 本実施例に係る ヒンジ装置 及びヒンジユニッ トを説明する。 こ こでは、 ヒンジ装置の中 空軸が鏡枠を兼ねる場合で説明する。

図 2 1 に示すとお り、 本実施例においては、 カメ ラュニッ 卜の鏡枠は、 レンズ枠 1 1 0 とセンサ枠 1 1 2 とに分割され ている。 そして、 各々はそれぞれ、 レンズ及びィ メ一ジセン サ部が組み付けられてから各々のネジ部 1 1 0 A， 1 1 2 A を介して結合される。 この時、 所定の距離にある被写体に対 してイメージセンサ 3 4 にピン トの合った像を結ぶよう に上 記ネジ部 1 1 0 A， 1 1 2 Aでピン ト調整が行われる。

このピン ト調整が終わった状態を、 図 2 2 に示す。 図 2 を 参照して先に説明したとお り、 センサ枠 1 1 2 は回転規制部 1 1 2 B を持っている。 図 2 1 におけるカム板 1 1 4がこの 断面に対応した形状に穴が開いていれば、 そのカム板 1 1 4 は、 イ メージセンサ 3 4 を保持しているセンサ枠 1 1 2 に対 して軸方向の移動可能で且つ回動不可能な状態で組み付けら れる こ とができる。 こ こで、 レンズとイ メージセンサ 3 4 のピン ト調整は組立 工程上、 ク リ ック機構を組み付けるよ り先に実施されている。 また、 前述のとお り ヒンジ装置として外径をよ り細くするた めに、 ク リ ッ ク機構は中空軸である レンズ枠 1 1 0 の周囲 に配置される。 従って、 カム板 1 1 4 の穴形状はレンズ枠 1 1 0 の外形に対応した形状でもある。 しかし、 ピン ト調整 後にレンズ枠 1 1 0 の回転規制部 1 1 0 B とセンサ枠 1 1 2 の回転規制部 1 1 2 B とは、 外周方向で両方が同じ位置に位 置する とは限らない。 この場合でも、 カム板 1 1 4 を組み付 け可能とするために、 レンズ枠 1 1 0 の端面 1 1 0 C とセン サ枠 1 1 2 の端面 1 1 2 C との間隔は、 カム板 1 1 4 の厚さ よ り広く なるよ う に構成される。 これによ り カム板 1 1 4 は レンズ枠 1 1 0 に通し、 前記間隔の範囲で回転させ、 センサ 枠 1 1 2 に組み付ける ことができ、 ピン ト調整後の各々の枠 の位置がどこになろ う とも組み付け可能となる。

また、 図示はしないが、 このような本実施例に係るヒンジ 装置を用いる こ とで、 第 6実施例に係る電子機器を構成でき る こ とは勿論である。

以上実施例に基づいて本発明を説明したよう に、 ヒンジ装 置を中空軸と して中空軸外側にヒンジに関わるク リ ック機構 を設け、 中空軸内に機能部材を配する こ とができるよう にす る。 このよう な構成とすれば、 例えばカメ ラユニッ トの場合 でも軸方向にカメ ラユニッ ト とヒンジに関わるク リ ッ ク機構 を並べて設ける ことなく 、 機器の軸方向の寸法を有効に使用 して機器の価値を高める ことができる。 また、 機能部材がカ メ ラュニッ 卜の場合、 前述のようなコ ンバージョ ンレンズを 装備したり、 図示していないが光軸方向の寸法が大きく なる 多枚数レンズで構成される高画質レンズや、 ズームレンズ、 A F機能を持つ レンズ等を装備したりする際に、 非常に有効 な手段である。

以上実施例に基づいて本発明を説明したが、 本発明は上述 した実施例に限定されるものではなく 、 本発明の要旨の範囲 内で種々の変形や応用が可能なこ とは勿論である。

例えば、 上記実施例においてはヒンジ装置に配設する機能 部材をカメ ラユニッ ト及びレンズとして説明してきたが、 そ の他の機能部材を配設する こ とももちろん可能である。 その 機能部材としては、 例えば、 マイ ク、 アンテナ、 スピーカ、 電池、 コネクタ等が考えられる。 そして、 その機能部材は、 その電子機器に付加される機能の一部又は全部を構成する部 材であっても良い。 即ち、 上述の如く 、 例えばカメ ラ機能を 付加するためのカメ ラユニッ ト全体でも良く 、 または、 カメ ラュニッ トの一部である レンズでも良い。

産業上の利用可能性

本発明によれば、 カメ ラユニッ トを装備した折り たたみ式 の携帯電話機、 ノー ト型パソコ ン、 携帯型情報端末、 デジ夕 ルカメ ラ、 等の二つの筐体で相互を開閉可能にヒンジ装置で 連結した様々な電子機器への利用が見込まれる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 第一部材 （ 4 4 ; 5 4 ; 6 2 ) と第二部材 （ 4 6 ; 5 6 ； 6 8 ) とを回動自在に連結する電子機器のためのヒン ジ装置であって、

前記第一部材及び第二部材の一方に軸受け部 （ 1 0 ； 5 2 ； 6 2 A ； 9 2 ) を設け、 他方にこの軸受け部に回動自 在に係合する回動軸部を設け、

こ の回動軸部に、 当該ヒ ンジ装置が適用 される電子機器 の機能に係る機能部材 （ 3 2 , 3 4 ； 6 0 ； 8 8 ； 9 8 , 1 0 2 ) を配設するための中空部を設けた、

こ とを特徴とする ヒンジ装置。

2 . 前記回動軸部の中空部に配設される機能部材が、 カ メ ラ機能を果たすための レンズ （ 3 2 ； 9 8 ) と、 入光 部か ら入光する光を前記レンズを介して検知する光センサ

( 3 4 ) と、 を少なく とも含むカメ ラ （ 6 0 ) である こ とを 特徴とする請求項 1 に記載のヒンジ装置。

3 . 前記回動軸部の中空部に配設される機能部材が、 力 メ ラ機能を果たすためのレンズ （ 3 2 ； 9 8 ) である とき、 この回動軸部の一端部には入光部が設けられ、 他端部には当 該入光部から入光する光を前記レンズを介して検知する光セ ンサ （ 3 4 ) を配設するための光センサ配設部が設けられて いる こ とを特徴とする請求項 1 に記載のヒンジ装置。

4. 前記カメ ラは、 前記レンズと、 前記光センサと、 前 記レンズ及び前記光センサを保持する鏡枠部 （ 3 8 ； 4 2 ； 9 6 ) とから少なく とも構成され、 前記回動軸部が前記鏡枠部を兼ねるよう に構成された、 ことを特徴とする請求項 2 又は 3 に記載のヒンジ装置。

5 . 前記鏡枠部は、 前記レンズを保持する レンズ枠部 ( 1 1 0 ) と前記光センサを保持するセンサ枠部 （ 1 1 2 ) とからなり、

前記レンズ枠部と前記センサ枠部とは、 前記レンズと前記 光センサとの間隔を調整可能に接合されるよう に構成されて いる、

ことを特徴とする請求項 4 に記載のヒンジ装置。

6 . 前記中空部は、 前記機能部材を固定的に配設するよ う に構成されたこ とを特徴とする請求項 1 に記載のヒンジ装 置。

7 . 前記中空部は、 前記固定的に配置された機能部材に 付加機能を与える付加機能部材 （ 1 0 2 ) を着脱自在に更に 配設するよう に構成されたこ とを特徴とする請求項 6 に記載 のヒ ンジ装置。

8 . 前記中空部は、 前記機能部材を着脱自在に配設する よう に構成されたこ とを特徴とする請求項 1 に記載のヒンジ

9 . 前記中空部は、 複数の中空部からなる ことを特徴と する請求項 1 に記載のヒンジ装置。

1 0 . 前記第一部材に設ける第一連結部に前記軸受け部 を設け、

前記第二部材に設ける第二連結部に前記軸受け部に回動自 在に係合する前記回動軸部を設け、 この回動軸部にカム部 （ 2 4 A ) を設ける と共に、 相対回 動する こ とで前記カム部に凹凸係合するカム係合部を前記軸 受け部に設け、

少なく とも前記カム部と前記カム係合部との一方は他方に 対して軸方向に弾性体 （ 2 6 ) に抗して離反移動自在に設け て、 前記回動軸部が前記軸受け部に対して相対回動する こと で前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動して凹凸係 合し、 この凹凸係合が離反する際には前記弾性体に杭して前 記カム部が前記カム係合部に対して相対的に離反するよう に 構成し、 前記カム部と前記カム係合部とが凹凸係合する回動 位置ではこのカム係合力と前記弾性体による押圧付勢によ り 係合保持されるよう に構成した、

ことを特徴とする請求項 1 乃至 9 の何れかに記載のヒンジ 装置。

1 1 . 前記第一部材に設ける第一連結部に前記軸受け部 を設け、

前記第二部材に設ける第二連結部に前記軸受け部に回動自 在に係合する前記回動軸部を設け、

この回動軸部に、 該回動軸部を共に回動する よ う に回 り 止め状態に被嵌し、 且つ該回動軸に沿っ て弾性体 （ 1 6 ； 6 6 ) に抗して移動自在にカム部 （ 1 4 A ) を設け、

相対回動する こ とで前記カム部に凹凸係合するカム係合部 を前記軸受け部に設け、

前記回動軸部が前記軸受け部に対して相対回動する こ とで 前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動して凹凸係合 し、 この凹凸係合が離脱する際には前記弾性体に抗して前記 カム部が前記カム係合部に対して相対的に離反するよう に構 成し、 前記カム部と前記カム係合部とが凹凸係合する回動位 置ではこのカム係合力と前記弾性体による押圧付勢によ り係 合保持されるよう に構成した、

こ とを特徴とする請求項 1 乃至 9 の何れかに記載のヒンジ 装置。

1 2 . 第一部材 （ 4 4 ; 5 4 ; 6 2 ) と 第二部材 ( 4 6 ； 5 6 ； 6 8 ) とを回動自在に連結する電子機器のた めのヒンジュニッ 卜であって、

前記第一部材及び第二部材の一方に軸受け部 （ 1 0 ； 5 2 ； 6 2 A ； 9 2 ) を設け、 他方にこの軸受け部に回動自 在に係合する回動軸部を設け、

この回動軸部に中空部を設けて、

この中空部に、 当該ヒンジユニッ トが適用される電子機器 の機能に係る機能部材 （ 3 2 , 3 4 ； 6 0 ； 8 8 ； 9 8 , 1 0 2 ) を配設した、

こ とを特徴とする ヒンジュニッ ト。

1 3 . 前記回動軸部の中空部に配設された機能部材が、 カ メ ラ機能を果たすための レンズ （ 3 2 ； 9 8 ) と、 入光 部か ら入光する光を前記レンズを介して検知する光センサ

( 3 4 ) と、 を少なく とも含むカメ ラ （ 6 0 ) である ことを 特徴とする請求項 1 2 に記載のヒンジュニッ 卜。

1 4. 前記回動軸部の中空部に配設された機能部材が、 カメ ラ機能を果たすためのレンズ （ 3 2 ； 9 8 ) である とき、 この回動軸部の一端部には入光部を設け、 他端部には当該入 光部から入光する光を前記レンズを介して検知する光センサ ( 3 4 ) を配設するための光センサ配設部を設けたことを特 徵とする請求項 1 2 に記載のヒンジュニッ 卜。

1 5 . 前記カメ ラは、 前記レンズと、 前記光センサと、 前記 レ ンズ及び前記光セ ンサを保持する 鏡枠部 （ 3 8 ； 4 2 ； 9 6 ) とから少なくとも構成され、

前記回動軸部が前記鏡枠部を兼ねる、

こ と を特徴とする請求項 1 3 又は 1 4 に記載のヒ ンジュ ニッ ト。

1 6 . 前記鏡枠部は、 前記レンズを保持する レンズ枠部 ( 1 1 0 ) と前記光センサを保持するセンサ枠部 （ 1 1 2 ) とからなり 、

前記レンズ枠部と前記センサ枠部とは、 前記レンズと前記 光センサとの間隔を調整可能に接合されるよう に構成されて いる、

ことを特徴とする請求項 1 5 に記載のヒンジュニッ ト。

1 7 . 前記中空部は、 前記機能部材を固定的に配設した こ とを特徴とする請求項 1 2 に記載のヒンジュニッ ト。

1 8 . 前記中空部は、 前記固定的に配置した機能部材に 付加機能を与える付加機能部材 （ 1 0 2 ) を着脱自在に更に 配設したこ とを特徴とする請求項 1 7 に記載のヒンジュニッ h。

1 9 . 前記中空部は、 前記機能部材を着脱自在に配設し たことを特徴とする請求項 1 2 に記載のヒンジュニッ 卜。 2 0 ； 前記中空部は、 複数の中空部からなる こ とを特徴 とする請求項 1 2 に記載のヒンジュニッ ト。

2 1 . 前記第一部材に設ける第一連結部に前記軸受け部 を設け、

前記第二部材に設ける第二連結部に前記軸受け部に回動自 在に係合する前記回動軸部を設け、

この回動軸部にカム部 （ 2 4 A ) を設ける と共に、 相対回 動する こ とで前記カム部に凹凸係合するカム係合部を前記軸 受け部に設け、

少なく とも前記カム部と前記カム係合部との一方は他方に 対して軸方向に弾性体 （ 2 6 ) に抗して離反移動自在に設け て、 前記回動軸部が前記軸受け部に対して相対回動する こ と で前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動して凹凸係 合し、 この凹凸係合が離反する際には前記弾性体に抗して前 記カム部が前記カム係合部に対して相対的に離反するよう に 構成し、 前記カム部と前記カム係合部とが凹凸係合する回動 位置ではこのカム係合力と前記弾性体による押圧付勢によ り 係合保持されるよう に構成した、

こ とを特徴とする請求項 1 2 乃至 2 0 の何れかに記載のヒ ンジュニッ ト。

2 2 . 前記第一部材に設ける第一連結部に前記軸受け部 を設け、

前記第二部材に設ける第二連結部に前記軸受け部に回動自 在に係合する前記回動軸部を設け、

こ の回動軸部に、 該回動軸部を共に回動する よ う に回 り 止め状態に被嵌し、 且つ該回動軸に沿っ て弾性体 （ 1 6 ； 6 6 ) に抗して移動自在にカム部 （ 1 4 A) を設け、

相対回動する こ とで前記カム部に凹凸係合するカム係合部 を前記軸受け部に設け、

前記回動軸部が前記軸受け部に対して相対回動する こ とで 前記カム部が前記カム係合部に対して相対回動して凹凸係合 し、 この凹凸係合が離脱する際には前記弾性体に抗して前記 カム部が前記カム係合部に対して相対的に離反するよう に構 成し、 前記カム部と前記カム係合部とが凹 ώ係合する回動位 置ではこのカム係合力と前記弾性体による押圧付勢によ り係 合保持されるよう に構成した、

ことを特徴とする請求項 1 2 乃至 2 0 の何れかに記載のヒ ンジュニッ 卜。

2 3 . 操作部 （ 4 6 A ) を設けた本体部 （ 4 6 ； 5 4 ) と、 ディ ス プ レイ 部 （ 4 4 A ； 5 6 A ) を設けた重合部 ( 4 4 ； 5 6 ) とを、 前記操作部を操作しない時にはこの操 作部を覆う よう に重合配置し、 この重合した状態から前記重 合部を相対的に回動して操作部を露出させる こ とができるよ う に前記本体部と前記重合部とを回動自在に連結する ヒンジ 装置を有する電子機器であって、

前記ヒンジ装置は、 前記本体部及び前記重合部の一方に設 けられた軸受け部 （ 1 0 ； 5 2 ； 6 2 A ； 9 2 ) と、 他方に 設けられたこの軸受け部に回動自在に係合する回動軸部とか ら少なく とも構成され、

この回動軸部に中空部を設けて、 この中空部に当該電子機 器の機能に係る機能部材 （ 3 2， 3 4 ; 6 0 ; 8 8 ; 9 8， 1 0 2 ) を配設した、

ことを特徴とする電子機器。

2 4 . 前記回動軸部の中空部に配設された機能部材が、 カ メ ラ機能を果たすための レンズ （ 3 2 ； 9 8 ) と、 入光 部か ら入光する光を前記レンズを介して検知する光センサ ( 3 4 ) と、 を少なく とも含むカメ ラ （ 6 0 ) である こ とを 特徴とする請求項 2 3 に記載の電子機器。

2 5 . 前記回動軸部の中空部に配設された機能部材が、 カメ ラ機能を果たすためのレンズ （ 3 2 ； 9 8 ) である とき、 この回動軸部の一端部には入光部を設け、 他端部には当該入 光部から入光する光を前記レンズを介して検知する光センサ ( 3 4 ) を配設するための光センサ配設部を設けたこ とを特 徴とする請求項 2 3 に記載の電子機器。

2 6 . 前記カメ ラは、 前記レンズと、 前記光センサと、 前記 レ ンズ及び前記光セ ンサを保持する鏡枠部 （ 3 8 ； 4 2 ； 9 6 ) とから少なく とも構成され、

前記回動軸部が前記鏡枠部を兼ねる、

こ とを特徴とする請求項 2 4又は 2 5 に記載の電子機器。 2 7 . 前記鏡枠部は、 前記レンズを保持する レンズ枠部 ( 1 1 0 ) と前記光センサを保持するセンサ枠部 ( 1 1 2 ) とカゝ らなり、

前記レンズ枠部と前記センサ枠部とは、 前記レンズと前記 光センサとの間隔を調整可能に接合されるよう に構成されて いる、 ことを特徴とする請求項 2 6 に記載の電子機器。

2 8 . 前記中空部は、 前記機能部材を固定的に配設した ことを特徴とする請求項 2 3 に記載の電子機器。

2 9 . 前記中空部は、 前記固定的に配置した機能部材に 付加機能を与える付加機能部材 （ 1 0 2 ) を着脱自在に更に 配設したこ とを特徴とする請求項 2 8 に記載の電子機器。

3 0 . 前記中空部は、 前記機能部材を着脱自在に配設し たことを特徴とする請求項 2 3 に記載の電子機器。

3 1 . 前記中空部は、 複数の中空部からなる ことを特徴 とする請求項 2 3 に記載の電子機器。