WO2004052720A1 - ダイバーズ用情報処理装置、制御方法、制御プログラム、記録媒体、潜水具及び潜水具の制御方法 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置、制御方法、制御プログラム、記録媒体、潜水具及び潜水具の制御方法 Download PDF

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Abstract

複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガスを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置は、あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、前記混合ガスの切換タイミングを判別し、この切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前記切換タイミングを告知する。また、ダイバーが潜水用ガスの混合比率の異なるボンベに切り替えるべく何れかのボンベを選択した場合に、当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがあると判定した場合には、選択したボンベへの切り替えを禁止させるべく処理を行う。従って、高深度ダイビングにおいても、酸素欠乏、減圧症、窒素中毒あるいは酸素中毒の発生を回避し、低減する。

Description

明細書 ダイバーズ用情報処理装置、 制御方法、 制御プログラム、 記録媒体、 潜水具及び 潜水具の制御方法 技術分野
本発明は、 ダイバーズ用情報処理装置、 制御方法、 制御プログラム、 記録媒体 潜水具及び潜水具の制御方法に係り、 特に高深度潜水を行うために用いられるダ ィパーズ用情報処理装置、 制御方法、 制御プログラム、 記録媒体、 潜水具及び潜 水具の制御方法に関する。 背景技術
従来より、 ダイビングにより体内に溶け込んだ呼吸気中の窒素などの不活性ガ スは、 体内で気泡となって減圧症を招くことが知られている。
また、 普通の空気を呼吸ガスとして使用する空気潜水では、 体質や熟練度によ つても差があるが、 水深 3 0メートル程度を越えて潜水をするといわゆる窒素中 毒を起こす可能性が高くなる。
このような問題を解決すベく、 ダイブコンピュータと称せられるダイバ一ズ用 情報処理装置として、 潜水時に一定のアルゴリズムでダイバーの安全性を確保す るのに必要な情報、 例えば、 現在の水深値や体内に過剰に蓄積された不活性ガス が排出されるまでの時間や安全な浮上速度を求め、 それを液晶表示パネルなどの 表示部に表示するものが知られている。このようなダイバーズ用情報処理装置は、 例えば、 特開平 1 1一 2 0 7 8 7号公報に開示されている。
また、 さらに深度が深いダイビング (高深度ダイビング) を行う場合には、 酸 素濃度を高くした酸素および窒素の混合ガスを用いる混合ガス潜水が用いられて いる。
しかしながら、 上述した従来の混合ガス潜水でも、 水深 4 0メートル程度を越 えると酸素中毒を起こす可能性が高くなる。 さらに潜水用ガスの混合比が同じ若 しくは異なる複数のボンべを使用している場合には、 切り替えを間違うと酸素欠 乏にいたる可能性もある。
一方、 作業潜水などにおいては、 水深 4 0メートルより深い水深に潜行するよ うなダイビング (高深度ダイビング) は、 ごく普通に行われている。
そこで、 本発明の目的は、 高深度ダイビングにおいても酸素欠乏、 減圧症、 窒 素中毒あるいは酸素中毒の発生を低減することが可能なダイバーズ用情報処理装 置、 制御方法、 制御プログラム、 記録媒体、 潜水具及び潜水具の制御方法を提供 することにある。 発明の開示
上記課題を解決するため、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異 なる複数の混合ガスを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理 装置は、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パ 夕一ンに基づいて、 前記混合ガスの切換タイミングを判別する切換夕ィミング判 別部と、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報 及び前記切換タイミングを告知する告知部と、 を備えたことを特徴としている。 上記構成によれば、 切換タイミング判別部は、 あらかじめ設定された予定潜水 パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、 混合ガスの切換タイ ミングを判別する。
これにより、 告知部は、 切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定す るための情報及び切換タイミングを告知する。
この場合において、 より好ましくは、 前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を 入力する混合比率入力部と、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範 囲をあらかじめ記憶する入力範囲記憶部と、 記憶した前記入力範囲に基づいて、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外である場合に、 当該混合比率を前記入 力範囲内に補正する入力値補正部と、 を備えるようにしてもよい。
また、 前記潜水用ガスは、 酸素を含み、 入力された酸素に対応する前記混合比 率あるいは入力後に補正された前記混合比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混 合比率を算出する酸素基準比率算出部を備えるようにしてもよい。
さらに、 前記潜水用ガスは、 ヘリウムおよび窒素を含み、 前記酸素基準比率算 出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比率に基づいて前記窒素 の混合比率を算出するようにしてもよい。
さらにまた、 前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリ ゥムの混合比率が 1 0 0 [%] を越える場合には、 前記酸素の混合比率を変更せ ずに前記ヘリウムの混合比率を補正し、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥム の混合比率を 1 0 0 [ %] に設定するようにしてもよい。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置は、 あらかじめ 設定された予定潜水パ夕一ンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、 前記混合ガスの切換夕イミングを判別する切換タイミング判別部と、 前記切換夕 ィミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前記切換タイミ ングを告知する告知部と、 操作者が前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力 する混合比率入力部と、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶する 優先順位記憶部と、 記憶した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の高い前記 潜水用ガスについての前記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜水用 ガスについての前記混合比率を補正する低優先順位入力値補正部と、 を備えたこ とを特徴としている。
上記構成によれば、 操作者は混合比率入力部を介して、 複数種類の潜水用ガス の混合比率を入力する。
この場合に優先順位記憶部は、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を 記憶し、 低優先順位入力値補正部は、 記憶した優先順位に基づいて、 より優先順 位の高い潜水用ガスについての混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜 水用ガスについての混合比率を補正することとなる。
こうして入力された混合比率に基づいて切換夕ィミング判別部は、 あらかじめ 設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、 前記混合ガスの切換夕イミングを判別する。
告知部は、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための 情報及び前記切換夕ィミングを告知する。
この場合において、 より好ましくは、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比 率の入力範囲をあらかじめ記憶する入力範囲記憶部と、 前記優先順位の高い潜水 用ガスについての前記混合比率の設定値及び記憶した前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の低い潜水用ガスに対応する前記混合比率の入力範囲を補正する入 力範囲補正部と、 を備えるようにしてもよい。
また、前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示する条件提示部と、 前記切換条件を操作者に選択させるための選択操作部と、 前記選択された切換条 件を前記ボンべ毎に記憶する切換条件記憶部と、 を備えるようにしてもよい。 さらに、 前記条件提示部は、 潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水 可能時間あるいは水深に対応する前記切換条件を提示するようにしてもよい。 さらにまた、 前記切換条件記憶部は、 前記ボンべ毎に前記潜水時間、 前記体内 酸素量、 前記体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるいは前記水深に対応する 前記切換条件のいずれか一つあるいは組み合わせを記憶するようにしてもよい。 また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置の制御方法は、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに 基づいて、前記混合ガスの切換タイミングを判別する切換タイミング判別過程と、 前記切換夕ィミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前記 切換タイミングを告知する告知過程と、 を備えたことを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比 率の入力範囲をあらかじめ記憶する入力範囲記憶過程と、 前記複数種類の潜水用 ガスの混合比率を入力する混合比率入力過程と、 記憶した前記入力範囲に基づい て、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外である場合に、 当該混合比率を前 記入力範囲内に補正する入力値補正過程と、 を備えるようにしてもよい。
また、 前記潜水用ガスは、 酸素を含み、 入力された酸素に対応する前記混合比 率あるいは入力後に補正された前記混合比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混 合比率を算出する酸素基準比率算出過程を備えるようにしてもよい。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置の制御方法は、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに 基づいて、前記混合ガスの切換タイミングを判別する切換タイミング判別過程と、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前記 切換夕イミングを告知する告知過程と、 前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を 入力する混合比率入力過程と、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記 憶する優先順位記憶過程と、 記憶した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の 高い前記潜水用ガスについての前記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低 い潜水用ガスについての前記混合比率を補正する低優先順位入力値補正過程と、 を備えたことを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比 率の入力範囲をあらかじめ記憶する入力範囲記憶過程と、 前記優先順位の高い潜 水用ガスについての前記混合比率の設定値及び記憶した前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の低い潜水用ガスに対応する前記混合比率の入力範囲を補正する入 力範囲補正過程と、 を備えるようにしてもよい。
また、 前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示する条件提示過程 と、 前記切換条件を操作者に選択させるための選択操作過程と、 前記選択された 切換条件を前記ボンべ毎に記憶する切換条件記憶過程と、 を備えるようにしても よい。
さらに、 前記条件提示部は、 潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水 可能時間あるいは水深に対応する前記切換条件を提示するようにしてもよい。 さらにまた、 前記切換条件記憶部は、 前記ボンべ毎に前記潜水時間、 前記体内 酸素量、 前記体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるいは前記水深に対応する 前記切換条件のいずれか一つあるいは組み合わせを記憶するようにしてもよい。 また、 コンピュータを複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる 複数の混合ガスを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置 として機能させるための制御プログラムは、 あらかじめ設定された予定潜水パ夕 ーンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、 前記混合ガスの切換夕ィ ミングを判別させ、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定する ための情報及び前記切換夕イミングを告知させる、 ことを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を 入力させ、 あらかじめ記憶させた前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入 力範囲に基づいて、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外である場合に、 当 該混合比率を前記入力範囲内に補正させるようにしてもよい。
また、 前記潜水用ガスは、 酸素を含み、 入力された酸素に対応する前記混合比 率あるいは入力後に補正された前記混合比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混 合比率を算出させるようにしてもよい。
さらに前記潜水用ガスは、 ヘリウムおよび窒素を含み、 前記酸素基準比率算出 部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比率に基づいて前記窒素の 混合比率を算出させるようにしてもよい。
さらにまた、 前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリ ゥムの混合比率が 1 0 0 [%] を越える場合には、 前記酸素の混合比率を変更さ せせずに前記ヘリウムの混合比率を補正させ、 前記酸素の混合比率および前記へ リウムの混合比率を 1 0 0 [%] に設定させるようにしてもよい。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置をコンピュータ により制御するための制御プログラムは、 あらかじめ設定された予定潜水パ夕一 ンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づいて、 前記混合ガスの切換タイミ ングを判別させ、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するた めの情報及び前記切換夕ィミングを告知させ、 前記複数種類の潜水用ガスの混合 比率を入力させ、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶させ、 記憶 した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の高い前記潜水用ガスについての前 記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜水用ガスについての前記混合 比率を補正させる、 ことを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比 率の入力範囲をあらかじめ記憶させ、 前記優先順位の高い潜水用ガスについての 前記混合比率の設定値及び記憶させた前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の 低い潜水用ガスに対応する前記混合比率の入力範囲を補正させるようにしてもよ い。
また、 前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示させ、 前記切換条 件を操作者に選択させ、 前記選択された切換条件を前記ボンべ毎に記憶させるよ うにしてもよい。
さらに、 前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示させるに際し、 潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水可能時間あるいは水深に対応す る前記切換条件を提示させるようにしてもよい。
さらにまた、 前記選択された切換条件を記憶させるに際し、 前記ボンべ毎に前 記潜水時間、 前記体内酸素量、 前記体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるい は前記水深に対応する前記切換条件のいずれか一つあるいは組み合わせを記憶さ せるようにしてもよい。
また、 上記いずれかの制御プログラムをコンピュー夕読取可能な記録媒体に記 録させることも可能である。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガス がそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバ ーズ用情報処理装置は、 酸素分圧の算出及び監視を行う酸素分圧算出 ·監視部を 備え、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の異なるボンベに切り替えるべく何れ かのボンべを選択した場合に、 当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素中毒のお それがあると判定した場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁止させる ベく処理を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、酸素分圧算出'監視部は、酸素分圧の算出及び監視を行う。 これにより、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の異なるボンベに切り替える ベく何れかのボンべを選択した場合に、 当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素 中毒のおそれがあると判定した場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁 止させるべく処理を行う。
この場合において、 より好ましくは、 前記ボンべ内には前記潜水用ガスとして 酸素を含有するようにしてもよい。
また、 前記酸素分圧算出 ·監視部は、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがあ るかどうかを判断する酸素分圧違反判定部と、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそ れがある場合にその旨を報知する報知部と、 を備えるようにしてもよい。
さらに、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切 り替えるべく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のお それがないと判定された場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すべく処 理を行うようにしてもよい。
さらにまた、前記報知部は、前記ボンベの切り替えの可否を表示、アラーム音、
E Lバックライ ト等により報知するようにしてもよい。
また、 潜水経過時間を計測する計時部と、 水深値を検出する水深計測部と、 予 め定められた潜水経過時間に対応して水深計測部によって水深値を検出して、 前 記検出した水深値と潜水経過時間とを記憶する潜水情報記憶部と、 を備えるよう にしてもよい。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガス がそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバ ーズ用情報処理装置は、 潜水中における各前記ボンベの切換条件を前記ボンべ毎 に記憶する切換条件記憶部と、 切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させるた めの切り換え先ボンべ選択部と、 前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素 中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあるか否かを判別する安全性判別部と、 前記安全 性判別部の判別結果が酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあると判別された場合 にその旨を警告する警告部と、 を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、 切換条件記憶部は、 潜水中における各前記ボンベの切換条 件を前記ボンべ毎に記憶する。
切り換え先ボンべ選択部は、 切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させる。 これらの結果、 安全性判別は、 前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素 中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあるか否かを判別し、 警告部は、 安全性判別部の 判別結果が酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあると判別された場合にその旨を 警告する。
この場合において、 より好ましくは、 前記選択された切り換え先のボンベにつ いての情報を提示するボンべ情報提示部を備えるようにしてもよい。
また、 前記ボンべ情報提示部は、 切り換え先のボンベについての情報として、 当該切り換え先のボンベの潜水用ガスの混合比および前記ボンべを切り換えたと 仮定した場合の潜水状態情報を提示するようにしてもよい。 さらに、 前記ボンべ情報提示部は、 前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可能 時間あるいは減圧潜水指示と、 酸素分圧と、 を提示するようにしてもよい。
また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガス がそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバ ーズ用情報処理装置の制御方法は、 酸素分圧の算出及び監視を行う酸素分圧算 出 ·監視過程と、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボン べに切り替えるべく何れかのボンべを選択した場合に、 当該選択したボンベが酸 素欠乏又は酸素中毒のおそれがあると判定した場合には、 前記選択したボンベへ の切り替えを禁止させるベく処理を行う切換禁止過程と、 を備えたことを特徴と している。
この場合において、 より好ましくは、 前記酸素分圧算出 ·監視過程は、 酸素中 毒もしくは酸素欠乏のおそれがあるかどうかを判断する酸素分圧違反判定過程と、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがある場合にその旨を報知する報知過程と、 を備えるようにしてもよい。
また、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切り 替えるべく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のおそ れがないと判定された場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すベく処理 を行うようにしてもよい。
さらに、 前記報知過程は、 前記ボンベの切り替えの可否を表示、 アラーム音、
E Lバヅクライト等により報知するようにしてもよい。
さらにまた、 潜水経過時間を計測する計時過程と、 水深値を検出する水深計測 過程と、 予め定められた潜水経過時間に対応して水深値を検出して、 当該検出し た水深値と潜水経過時間とを記憶する潜水情報記憶過程と、 を備えるようにして もよい。
ボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置の制御方 法は、 潜水中における各前記ボンベの切換条件を前記ボンべ毎に記憶する切換条 件記憶過程と、 切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させるための切り換え先 ボンべ選択過程と、 前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素中毒あるいは 酸素欠乏の恐れがあるか否かを判別する安全性判別過程と、 前記安全性判別過程 における判別結果が酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあると判別された場合に その旨を警告する警告過程と、 を備えることを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記選択された切り換え先のボンベにつ いての情報を提示するボンべ情報提示過程を備えるようにしてもよい。
また、前記ボンべ情報提示過程は、切り換え先のボンベについての情報として、 当該切り換え先のボンベの潜水用ガスの混合比および前記ボンべを切り換えたと 仮定した場合の潜水状態情報を提示するようにしてもよい。
さらに、 前記ボンべ情報提示過程は、 前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可 能時間あるいは減圧潜水指示と、 酸素分圧と、 を提示するようにしてもよい。 また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガス がそれぞれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバ —ズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、 酸 素分圧の算出及び監視を行わせ、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若し くは異なるボンベに切り替えるべく何れかのボンべを選択した場合に、 当該選択 したボンベが酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがあるか否かを判定させ、 おそれが あると判定された場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁止させるベく 処理を行わせる、 ことを特徴としている。
この場合において、 より好ましくは、 前記酸素分圧に基づいて酸素中毒もしく は酸素欠乏のおそれがあるか否かを判別させ、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそ れがある場合にその旨を報知させる、 ようにしてもよい。
また、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切り 替えるべく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のおそ れがないと判定された場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すべく処理 を行わせるようにしてもよい。
さらに、 前記ボンベの切り替えの可否を表示、 アラーム音、 E Lバックライ ト 等により報知させるようにしてもよい。
さらにまた、 潜水経過時間を計測させ、 水深値を検出させ、 予め定められた潜 水経過時間に対応して水深値を検出させて、 当該検出させた水深値と潜水経過時 間とを記憶させるようにしてもよい。 また、 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガス がそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイバ ーズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、 潜 水中における各前記ボンベの切換条件を前記ボンべ毎に記憶させ、 切り換え先の 前記ボンべを操作者に選択させ、 前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素 中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあるか否かを判別させ、 酸素中毒あるいは酸素欠 乏の恐れがあると判別された場合にその旨を警告させる、ことを特徴としている。 この場合において、 より好ましくは、 前記選択された切り換え先のボンベにつ いての情報を提示させるようにしてもよい。
また、 切り換え先のボンベについての情報として、 当該切り換え先のボンベの 潜水用ガスの混合比および前記ボンべを切り換えたと仮定した場合の潜水状態情 報を提示させるようにしてもよい。
さらに、 前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可能時間あるいは減圧潜水指示 と、 酸素分圧と、 を提示させるようにしてもよい。
また、 上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録するこ とも可能である。
また、潜水具は、複数種類の潜水用ガスを混合した混合ガスが充填され、かつ、 互いに前記潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数のボンベと、 前記複 数のボンベに接続され、 前記複数のボンベに充填された混合ガスのうちいずれか を選択的に供給すべく前記ボンベの切り換えを行うための切換装置と、 前記切換 装置を介して供給された前記混合ガスを所定圧力として供給するレギュレ一夕と、 を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、 切換装置は、 複数のボンベに充填された混合ガスのうちい ずれかを選択的に供給すべく切り換えを行い、 レギユレ一夕は、 切換装置を介し て供給された混合ガスを所定圧力としてダイバーに供給することとなる。
この場合において、 より好ましくは、 前記複数のボンべは、 潜行時の水深域に 基づいて前記混合比率が設定されたボンベと、 減圧潜水用に前記混合比率が設定 されたボンベと、 を含むようにしてもよい。
また、 前記混合ガスは所定の 3種類以上の前記潜水用ガスのうち、 少なくとも 2種類の前記潜水用ガスを混合しているようにしてもよい。
さらに、 前記潜水用ガスは、 酸素、 窒素およびヘリウムを含むようにしてもよ い。
さらにまた、 前記潜水用ガスは、 少なくとも酸素と、 不活性ガスとを含み、 前 記混合ガスは、 酸素と一または複数種類の不活性ガスとが混合されているように してもよい。
また、 前記不活性ガスは、 ヘリウム、 ネオン、 アルゴン、 クリプトンあるいは キセノンのうち、 少なくともいずれかを含むようにしてもよい。
さらに、 前記潜水用ガスとして水素を含むようにしてもよい。
さらにまた、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の 潜水パターンに基づいて、 前記選択バルブ装置の切り換え指示および現在以降の 潜水パターンの指示を行うダイバーズ用情報処理装置を備えるようにしてもよい。 また、 複数種類の潜水用ガスを混合した混合ガスが充填され、 かつ、 互いに前 記潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数のボンベと、 前記複数のボン べに接続され、 前記複数のボンベに充填された混合ガスのうちいずれかを選択的 に供給すべく前記ボンベの切り換えを行うための切換装置と、 前記切換装置を介 して供給された前記混合ガスを所定圧力として供給するレギュレー夕と、 を備え た潜水具の制御方法は、 あらかじめ予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜 水パターンを記憶する記憶過程と、 記憶した前記予定潜水パターンおよび現在ま での実際の潜水パターンに基づいて、 前記選択バルブ装置の切り換え指示を行う 切換指示過程と、現在以降の潜水パターンの指示を行う潜水パターン指示過程と、 を備えたことを特徴としている。
上記発明によれば、 高深度ダイビングを行う際に酸素欠乏、 減圧症、 窒素中毒 あるいは酸素中毒の発生を予防し、 あるいは、 高深度ダイビング中にそれらの発 生を回避し、 低減することが可能となる。 図面の簡単な説明
第 1図は、 実施形態の潜水具の使用態様図である。
第 2図は、 実施形態の潜水具の概要構成説明図である。 第 3図は、各ボンベに充填された潜水用ガスの混合比率の一例の説明図である。 第 4図はダイブコンピュータの外観正面図である。
第 5図は、 ダイブコンピュータの概要構成プロヅク図である。
第 6図は、 潜水パターンの一例の説明図である。
第 7図は、 各水深時の目安になる気体混合比率の割合の説明図である。
第 8図は、 酸素混合比率設定の処理フローチャートである。
第 9図は、 酸素混合比率設定時の表示画面 (その 1 ) の説明図である。
第 1 0図は、 酸素混合比率設定時の表示画面 (その 2 ) の説明図である。
第 1 1図は、 酸素混合比率設定後の表示画面の一例である。
第 1 2図は、 ヘリウム混合比率設定の処理フローチャートである。
第 1 3図は、 第 1実施形態におけるダイブコンピュータの各種動作モードにお ける表示画面の遷移を模式的に示す図である。
第 1 4図は、 切換可能時におけるボンべ切換管理モードの表示画面の一例の説 明図 (その 1 ) である。
第 1 5図は、 切換可能時におけるボンべ切換管理モードの表示画面の一例の説 明図 (その 2 ) である。
第 1 6図は、 切換不可能時におけるボンべ切換管理モードの表示画面の一例の 説明図 (その 1 ) である。
第 1 7図は、 切換不可能時におけるボンべ切換管理モードの表示画面の一例の 説明図 (その 2 ) である。
第 1 8図は、 切換不可能時におけるボンべ切換管理モードの表示画面の一例の 説明図 (その 3 ) である。
第 1 9図は、 ボンべ切換条件設定テーブルの一例の説明図である。
第 2 0図は、 ボンべ切換タイミングの設定例の説明図である。
第 2 1図は、 ボンべ Aについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「潜水時間」 に対応するものである。
第 2 2図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「潜水時間」 に対応するものである。
第 2 3図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「体内酸素量」 に対応するものである。
第 2 4図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「体内不活性ガス量」 に対応するものである。
第 2 5図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「水深」 に対応するものである。
第 2 6図は、ダイビング時のダイブコンピュータの処理フローチャートである。 第 2 7図は、 第 2実施形態の浮上速度監視機能実現のための機能ブロック図で める。
第 2 8図は、 第 2実施形態のダイブコンピュータの不活性ガス量算出機能実現 のための機能構成プロヅク図である。 発明を実施するための最良の形態
次に発明を実施するための好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[ 1 ] 第 1実施形態
第 1図は、 実施形態のダイバーズ用情報処理装置を用いる場合の潜水装備の使 用態様図である。 また第 2図は実施形態の潜水装備 (潜水具) の概要構成説明図 である。
潜水装備 (潜水具) 1 0 0は、 大別すると、 複数のボンべ A〜Dを有するボン ベュニット 1と、 切換バルブ ·レギユレ一夕 2と、 水深 ·残圧計 3と、 ダイバ一 ズ用情報処理装置 (以下、 ダイブコンピュータという。 ) 4と、 を備えている。 本第 1実施形態においては、 ボンべユニット 1を構成するボンべ A〜Dは、 そ れそれ 2種または 3種類の潜水用ガスを混合した混合ガスが充填され、 その混合 比率がそれそれ異なっている。 しかしながら、 必要に応じて、 複数の同一の混合 比率のボンベおよび少なくとも一つの混合比率の異なるボンべを組み合わせるよ うにすることも可能である。
第 3図は、 潜水用ガスの混合比率の一例の説明図である。 以下の説明において は、 潜水用ガスとして、 酸素 02 、 窒素 N2 およびヘリウム H eの 3種類を用い る場合について説明する。
ボンべ Aは、酸素 02 の混合比率 F 02 = 2 1 %、窒素N2 の混合比率 F N2 = 79%、 ヘリウム Heの混合比率 FHe = 0%となっており、 いわゆる通常の空 気と同じ混合比率となっている。 この混合比率の混合ガスは、 潜行時に深度 30 m程度まで用いることが可能となる。
ボンべ Bは、酸素 02 の混合比率 F 02 =15 ,g¾N2の混合比率 FN2 = 45%、 ヘリウム Heの混合比率 FHe = 40%となっており、 潜行時および浮 上時の水深 3 Om以深の高深度領域で用いられる。 この混合比率の混合ガスは、 主として酸素中毒の防止を目的としている。
ボンべ Cは、酸素 02の混合比率 F 02 =50%、窒素 N2の混合比率 FN2 = 0%、 ヘリウム Heの混合比率 FHe = 50%となっており、 浮上時における比 較的高深度から深度 1 Om程度の比較的低深度までの深度領域で用いられる。 こ の混合比率の混合ガスは、 主として窒素中毒の防止を目的としている。
ボンべ Dは、酸素 02 の混合比率 F 02 =70%、窒素 N2の混合比率 FN2 = 10%、 ヘリウム Heの混合比率 FHe = 20%となっており、 減圧潜水時に用 いられる。 すなわち、 この混合比率の混合ガスは、 主として減圧症の防止を目的 としている。
切換バルブ · レギユレ一夕 2は、 ボンべ A〜Dから供給される混合ガスを切り 換えるとともに、混合ガスの圧力を所定の圧力にするファーストステージ 2 Aと、 フアーストステージ 2 Aにレギユレ一夕ホース 2 Bを介して接続されたセカンド ステージ 2 Cと、 を備えている。
水深 ·残圧計 3は、 潜水中の水深および各ボンべ A〜 Dのうち現在使用されて いるボンベの残圧 (残量) を計測し、 表示を行う。
第 4図は、 ダイブコンピュータ 4の外観正面図である。 また、 第 5図は、 ダイ ブコンビュ一夕の概要構成プロック図である。
本実施形態のダイブコンピュー夕 4は、 以下のような機能を有している。
(1) 潜水中のダイバーの深度や潜水時間を計算して表示する。
(2) 潜水中に体内に蓄積される不活性ガス量を計測し、 この計測結果から 潜水後に水からあがった状態で体内に蓄積された窒素が排出されるまでの時間な どを表示する。
(3) あらかじめ設定された予定潜水パ夕一ンおよび現在までの実際の潜水 パターンに基づいて、 切換バルブ 'レギユレ一夕 2の切り換え指示および減圧症 などを引き起こさないための現在以降の潜水パターンの指示を行う。
次にダイブコンピュータ 4の構成を説明する。
ダイブコンピュータ 4は、 第 4図に示すように、 略楕円状の装置本体 4 Aに対 して、 図面上下方向に腕バンド 4 Bがそれそれ連結され、 この腕バンド 4 Bによ つて腕時計と同様にユーザの腕に装着されて使用されるようになっている。 装置本体 4 Aは、 上ケースと下ケースとが完全水密状態でビス止めなどの方法 で固定され、 図示しない各種電子部品が内蔵されている。 装置本体 4 Aの図面正 面側には、 液晶表示パネル 1 1を有する表示部 1 0 (第 4図参照) が設けられて いる。
さらに装置本体 4 Aの図面下側にはダイブコンピュータ 4における各種動作モ —ドの選択/切替を行うための操作部 5が形成され、 操作部 5は、 プッシュボタ ン形式の二つのスィッチ 5 A、 5 Bを有している。 装置本体 4 Aの図面左側には 潜水を開始したか否かを判別するために用いられる導通センサを用いた潜水動作 監視スイッチ 3 0が構成されている。 この潜水動作監視スイッチ 3 0は、 装置本 体 4 Aの図面正面側に設けられた電極 3 0 A, 3 0 Bを有し、 電極 3 0 A, 3 0 B間が海水などにより導通状態となることにより、 電極 3 O A , 3 0 B間の抵抗 値が小さくなつた場合に入水したと判断するものである。 しかしながら、 この潜 水動作監視スィツチ 3 0は、 あくまで入水したことを検出してダイブコンビユー 夕 4の動作モードをダイビングモードに移行させるために用いるだけであり、 実 際に潜水 (ダイビング) を開始した旨を検出するために用いられる訳ではない。 すなわち、 ダイブコンピュータ 4を装着したュ一ザの腕が海水に浸かっただけの 場合もあり、 このような状態で潜水を開始したの判断するのは好ましくないから である。
このため、 本ダイブコンビュ一夕 4においては、 装置本体 4 Aに内蔵した圧力 センサによって水圧 (水深) が一定値以上、 より具体的には、 水圧が水深にして 1 . 5 [m]相当以上となった場合にダイビングを開始したものとみなし、かつ、 水圧が水深にして 1 . 5未満となった場合にダイビングが終了したものとみなし ている。 制御部 5 0は、 スイッチ A、 B ( =操作部 5 ) および潜水動作監視スィッチ 3 0、 報音装置 3 7および振動発生装置 3 8が接続されるとともに、 装置全体の制 御を行う C P U 5 1と、 C P U 5 1の制御下で、 各動作モードに対応した表示を 液晶表示パネル 1 1に行わせるため液晶ドライバ 1 2を制御し、 あるいは、 後述 の時刻用カウン夕 3 3における各動作モードにおける処理を行う制御回路 5 2と、 制御用プログラムおよび制御用デ一夕を格納した R O M 5 3と、 各種データを一 時的に格納する RAM 5 4と、 を備えて構成されている。
また、 圧力計測部 6 1は、 ダイブコンピュータ 4においては水深 (水圧) を計 測、 表示するとともに、 水深および潜水時間からユーザの体内に蓄積される不活 性ガス量を計測することが必要であるため、 気圧および水圧を計測している。 圧 力計測部 6 1は、 半導体圧力センサにより構成される圧力センサ 3 4と、 この圧 力センサ 3 4の出力信号を増幅するための増幅回路 3 5と、 増幅回路 3 5の出力 信号のアナログ /ディジタル変換を行い、 制御部 5 0に出力する A/D変換回路 3 6と、 を備えて構成されている。
水温計測部 6 2は、 水温計測センサ 4 1と、 水温計測センサ 4 1の出力信号を 増幅する増幅回路 4 2と、 増幅回路 4 2の出力信号のアナログ /ディジタル変換 を行って制御部 5 0に出力する AZD変換回路 4 3と、を備え、水温を計測する。 計時部 6 8は、 ダイブコンピュー夕 4においては通常時刻の計測や潜水時間の 監視をおこなうために、 所定の周波数を有するクロック信号を出力する発振回路 3 1と、 この発振回路 3 1からのクロック信号の分周を行う分周回路 3 2と、 分 周回路 3 2の出力信号に基づいて 1秒単位での計時処理を行う時刻用カウン夕 3 3と、 を備えて構成されている。
次に表示部の構成について第 4図を参照して詳細に説明する。
表示部 1 0を構成する液晶表示パネル 1 1の表示面は、 7つの表示領域を有し ている。 なお、 本実施形態では、 液晶表示パネル 1 1の表示面が長方形状の例を 示したが、長方形に限定されるものではなく、円形状、楕円形状、 トラック形状、 長方形以外の多角形状など他の形状であってもかまわない。
液晶表示パネル 1 1の表示面のうち、 図面上部左側に位置する第 1の表示領域 1 1 1は、各表示領域のうちで最も大きく構成され、後述するダイビングモード、 サーフェスモード (時刻表示モード) 、 プランニングモード、 ログモードにおい て、 それぞれ、 現在水深、 現在月日、 水深ランク、 潜水月日 (ログ番号) が表示 される。
第 2の表示領域 1 1 2は、 第 1の表示領域 1 1 1の図面右側に位置し、 ダイビ ングモード、 サ一フェスモード (時刻表示モード) 、 プランニングモード、 ログ モードにおいて、 それそれ潜水時間および酸素飽和度、 現在時刻、 無減圧潜水可 能時間、 潜水開始時刻 (潜水時間) が表示される。
第 3の表示領域 1 1 3は、 第 1の表示領域 1 1 1の図面下側に位置し、 ダイビ ングモード、 サ一フェスモード (時刻表示モード) 、 プランニングモード、 ログ モードにおいて、 それそれ、 最大水深、 体内不活性ガス排出時間、 セーフティレ ベル、 最大水深 (平均水深) が表示される。
第 4の表示領域 1 1 4は、 第 3の表示領域 1 1 3の図面右側に位置し、 ダイビ ングモード、 サーフェスモード (時刻表示モード) 、 プランニングモード、 ログ モードにおいて、 それそれ無減圧潜水可能時間、 水面休止時間、 温度、 潜水終了 時刻 (最大水深時水温) が表示される。
第 5の表示領域 1 1 5は、 第 3の表示領域 1 1 3の図面下側に位置し、 電源容 量切れを表示する電源容量切れ警告表示部 1 1 5 Aやユーザの現在の高度の属す る高度ランクを表示する高度ランク表示部 1 1 5 Bが設けられている。
第 6の表示領域 1 1 6は、 図面下部左側に位置し、 体内不活性ガス量および体 内酸素量がそれそれバーグラフ (最大 9個点灯) で表示される。
第 7の表示領域 1 1 7は、 第 6の表示領域 1 1 6の図面右側に位置し、 ダイビ ングモードで減圧潜水状態になった場合に、 窒素ガス (不活性ガス) が吸収傾向 にあるのか、 排出傾向にあるかを示す領域 (図中、 上下方向矢印が図示されてい る) と、 浮上速度が高すぎる場合に浮上速度違反警告のひとつとして減速を指示 するための 「S L OW」 を表示する領域と、 潜水中に減圧潜水を行わなければな らない旨を警告するための 「D E C O」 を表示する領域と、 を備えて構成されて いる。
次に実施形態の潜水具の使用態様について説明する。
高深度潜水を行う場合、 深度に応じて潜水用ガスの混合比率を変更したボンべ を潜水中に切り換える必要があり、 数本 (本実施形態では 4本) のボンべを持つ て潜水を行う。
安全な潜水を行うためにも、 複数のボンべ A〜Dのうちどの夕ィミングでどの ボンべ使用するかをあらかじめシミュレーションしておき、 使用者が把握してお く必要がある。
上述したように、 本実施形態で使用する混合ガスは酸素 02 、 窒素 N2 、 ヘリ ゥム H eの 3種類のガスを用いている。 ヘリウム H eは、 無臭、 無毒性で非爆発 性の不活性ガスである。
ところで、 混合ガスを用いて潜水を行う場合にガスボンベの気体混合比率を設 定する必要があると同時に、 深く潜行するダイビングにおいては、 長時間潜水を 行うことから潜水パターンに応じて潜水用ガスの混合比率の異なる、 すなわち、 複数種類の混合ガスに対応する複数のガスボンベを用意する必要がある。 なお、 全てのガスボンベにおける潜水用ガスの混合比率が互いに異なる必要はなく、 ガ スボンベの一部 (例えば、 4本中 2本) が同一の混合ガスを充填したものである 場合もある。
このためあらかじめダイビングを行うに際しては、 シミュレーションを行い、 潜水パターンから使用する気体混合比率を選定する必要がある。
以下、 シミュレーションの詳細を説明する。 実際のシミュレーションは、 ダイ ブコンピュータ 4とは別個に設けられたパーソナルコンビユー夕などのシミュレ 一夕装置により行われる。
まず、シミュレーションを行うュ一ザは、シミュレータ装置に対し、潜水時間、 この潜水時間に応じた水深値を入力する。 より詳細には、 潜行あるいは浮上速度 がほぼ一定な範囲に相当する潜行 (浮上) 閧始深度、 潜行 (浮上) 目的深度およ び両深度間の移行に要する時間を入力する。
さらに、 ユーザは、 複数のボンべ、 本実施形態では、 4本のボンべ A〜Dのそ れそれについて酸素、窒素、ヘリゥムの混合比率をシミュレータ装置に入力する。 この場合において、 設定が認められない混合比率については、 あらかじめ設定さ れたデ一夕ベースに基づいてその旨をュ一ザに通知するとともに、 再入力を促す こととなる。 そして有効なデ一夕が入力されると、 シミュレ一夕装置は、 シミュレーション を実行し、 実際のダイビング同様に潜水時間に応じて体内に排出 ·蓄積される不 活性ガス量、 酸素量、 酸素分圧及び無減圧潜水可能時間を潜水用ガスの混合比率 ^水深値から求める。 さらに、 減圧潜水の状態時には、 減圧停止に必要な時間及 び深度を潜水用ガスの混合比率と水深値から求める。
まず酸素分圧 P02 の算出について説明する。
酸素分圧 P02は、 現在の水圧を Pw、 大気圧を Pa、 呼吸気中の酸素混合比 率を F02 とすると次式で表される。
P02 = (Pw+P a) x F02
例えば、 現在水深が 16mであるとすると対応する現在の水圧 Pw= l. 6 b a rとなる。このときの大気圧 Pa = 1 b a rとし、酸素混合比率 F 02 = 36% であるとすると、
P02 = (1. 6 + 1) X 0. 36
= 0. 9 b a r
となる。
ここで、 本実施形態のダイブコンピュータにおいては、 酸素中毒 (酸素酔い) を防ぐという観点から酸素分圧最大許容値 P 02 max= 1.6 ba rに設定してい る。
従って、 このシミュレーション結果に従ってダイビングを行うダイバ一は、 酸 素分圧 P 02 が酸素分圧最大許容値 P 02 max以下であれば適正なダイビングで あり、 自分自身を酸素中毒 (酸素酔い) から守ることができる。
また、本実施形態のダイブコンピュータにおいては、酸素欠乏を防ぐ観点から、 酸素分圧最低許容値 P 02 mi n=0. 16 barに設定している。
以上の説明のように、 本実施形態のダイブコンピュータにおいては、 酸素分圧 最大許容値 P02maX= 1.6 b a rとし、酸素分圧最低許容値 P 02 mi n = 0. 16 barとしているが、 より安全な潜水を行うべく、 あるいは、 ユーザである ダイバーに危険性を予め認識させるベく、例えば、酸素分圧最大許容値 P 02 max = 1. 3〜 1. 4 b a rで警告を行ったり、 ガスボンベの切換を禁止したりする ように制御プログラムによりソフトウエア的に安全側に設定できるようにしてい る。 同様に酸素分圧最低許容値 P 02 mi nについても安全側に設定を変更する ことが可能である。
第 6図は潜水パターンの一例を示す図である。
例えば、 第 6図に示す潜水パターンにおいて、 潜水時、 潜水パターン中の A領 域では、 水深がまだ浅いので、 大気中の気体 (主として酸素及び窒素) の混合比 率と同じにして潜ればよい。 すなわち、 第 3図に示すように、 潜水パターン中の A領域では、 酸素混合比率 F 02 =21%、 窒素混合比率 FN2 =79%、 ヘリ ゥム混合比率 FHe=0%とする。
また、 深い水深の地点に潜行したい場合には、 体内に窒素や酸素がまだ蓄積さ れていない潜水初期時 (好ましくは潜水開始時) に潜行する。 そして、 人体に危 険を及ぼす恐れがある酸素混合比率 F 02および窒素混合比率 FN2は低めにし ておき、 深く潜行することとなる。
また、 潜水パターン中の B領域では、第 3図に示すように、 酸素混合比率 F02 = 15%、 窒素混合比率 FN2 =45%、 ヘリウム混合比率 FHe = 40%とす る o
10 Omもの高深度潜行になると減圧症になりやすい状態となるので、 徐々に 浮上してゆく。 このとき、 水深が浅くなるまでの気体混合比率の設定は、 窒素混 合比率を低くし、 酸素中毒も意識する。 具体的には、 潜水パターン中の C領域で は、 第 3図に示すように、 酸素混合比率 F02 = 50%、 窒素混合比率 FN2 = 0%、 ヘリウム混合比率 50%とする。
さらに、 潜水パターン中の D領域では、 減圧潜水状態で水深が浅いところなの で、 不活性ガスの比率を低くし、 酸素混合比率を高くしている。 具体的には、 第 5図に示すように、酸素混合比率 F 02 = 70%、窒素混合比率 FN2 = 10%、 ヘリウム混合比率 FHe = 20%とする。
第 7図は各水深時の目安になる気体混合比率の割合の説明図である。
第 7図に示すように、 実際の潜水では、 そのときの潜水時間や各気体の体内蓄 積状況が異なることからあくまでも目安であり、 用途に応じて切換を行う必要が ある。
この場合において、 予め優先順位 (生命維持、 安全性確保の観点からの優先順 位) を設定して、 これを記憶しておき、 優先順位の高い潜水用ガスの設定がより 優先順位の低い潜水用ガスの設定の影響を受けないようにするものとする。 具体 的には、 酸素、 窒素、 ヘリウムの 3種類の潜水用ガスを用いる場合には、 優先順 位が高い順から酸素、 ヘリウム、 窒素となる。 従って以下の説明では、 酸素 (手 動設定)→ヘリウム(手動設定)→窒素(自動設定)の順番で設定を行っている。 以下、 一般的な設定時の注意事項について説明する。
高深度潜水時には酸素混合比率は低めにし、 酸素中毒にならないような設定に している。
また、 不活性ガスが体内に蓄積し、 減圧潜水状態になったら徐々に水深を浅く していく。
浮上していくにつれて、 不活性ガスが排出されていくので、 酸素中毒及び減圧 症を考慮しつつ、 酸素の割合を大きくし、 最終的に水深数メートルでは、 減圧指 示が出ている場合には純酸素に近い設定で減圧潜水することで体内の不活性ガス を排出することとなる。 これにより、 減圧時間を短縮することができ、 無減圧潜 水に切り替わった段階で、 水面に上がることができる。
次にシミュレーションしたダイビングに際しての準備について説明する。 ダイビングに先立ち、 ダイバーは、 シミュレーションにより設定した混合比率 と同一の潜水用ガスのボンべを用意する。
次にダイブコンピュータ 4において、 使用するボンベに関する潜水用ガスの混 合比率を設定しておく。 また、 ガスボンベを切り換える切換タイミングを報知す るため、 潜水時間、 水深値などを目安にユーザが設定する。
ここで、 ダイブコンピュータ 4へのデ一夕の設定について説明する。
まず、 潜水用ガスの混合比率の設定について説明する。
酸素混合比率 F 02、 窒素混合比率 F N2 およびヘリウム混合比率 F H eの関 係は、
F 02 + F N2 + F H e = 1 0 0 %
であるから、 ユーザが酸素 02 およびヘリウム H eの混合比率の設定を行えば、 窒素 N2 の混合比率は自動算出部により酸素 02 およびヘリウム H eの混合比率 に基づいて自動的に算出することができる。 酸素混合比率 F 02 の設定は、 潜水時に酸素欠乏を考慮し、 あまりに低い値の 設定ができないように、 8〜9 9 %の設定範囲 (水深が深い所では、 酸素中毒を 防止すべく酸素混合比率の低い設定値が使用される) が用いられる。 このために R O M 5 3 (あるいは不揮発性の場合には R AM 5 4 ) は、 入力範囲記憶部とし て機能し、 C P U 5 1が記憶された入力範囲に基づいて当該範囲内に設定範囲を 制限することとなる。
ヘリウム混合比率 F H eの設定は、 0〜9 9 %の設定範囲が用いられる。 この場合において、 酸素は低い比率では、 酸素欠乏となり、 高濃度では、 水深 値に応じて酸素中毒になる危険性が高いことから、 へリウム混合比率 F H eおよ び自動設定される窒素混合比率 F N2 の設定の影響を受けないように必ずユーザ が設定する構成を採っており、 自動設定は行わないようにしている。
すなわち、 予め潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶させ、 記憶した優先 順位に基づいて、 より優先順位の高い潜水用ガスについての混合比率の設定を優 先し、 より優先順位の低い潜水用ガスについての前記混合比率を補正させるよう にしている。
また、 この場合において、 第 7図に示したように、 潜水用ガス毎に許容する混 合比率の入力範囲をあらかじめ記憶させ、 優先順位の高い潜水用ガスについての 混合比率の設定値及び記憶させた入力範囲に基づいて、 優先順位の低い潜水用ガ スに対応する混合比率の入力範囲を補正させる用にしている。
まず、 酸素混合比率設定の処理について説明する。
第 8図は、 酸素混合比率設定の処理フローチャートである。 第 9図は、 酸素混 合比率設定時の表示画面 (その 1 ) の説明図である。 第 1 0図は、 酸素混合比率 設定時の表示画面 (その 2 ) の説明図である。
以下の説明においては、 ボンべ番号 = 1のボンベにおいて酸素混合比率設定を 行う場合であって、 あらかじめ酸素混合比率設定画面を表示させておいたものと して説明する。 また、 C P U 5 1は、 入力値補正部および酸素基準比率算出部と して機能している。 さらに R O M 5 3は、 入力範囲記憶部として機能している。 まず、 ダイブコンピュータ 4の C P U 5 1は、 混合比率入力部として機能する 操作部 5を介して酸素混合比率設定の修正桁が設定されたか否かを判別する (ス テツプ S 1 1) 。
具体的には、 第 8図に示すように、 操作ボタン 5 Aを押し下げることにより十 の位に力一ソルが移動され、 修正桁 (この場合、 十の位) を確定する。
ステップ S 1 1の判別において修正桁が設定されていない場合には (ステップ S 11 ; No) 、 CPU51は、 酸素混合比率設定処理を終了する。
ステップ S 1 1の判別において修正桁が設定された場合には (ステップ S 1 1 ; Ye s)、 CPU 51は、 酸素 02 の混合比率 F 02の値に 1を加算する処 理を行う (ステップ S 12) 。
具体的には、 初期状態が第 9図に示すような状態の場合、 第 10図に示すよう に十の位の値が、 「2」 から 「3」 に設定される。
続いて、 CPU 51は酸素 02 の混合比率 F 02 が設定可能範囲最大値を超過 したか否かを判別する (ステップ S 13) 。
ステップ S 13の判別において、 酸素 02の混合比率 F 02が設定可能範囲最 大値を超過した場合には、 CPU 51は酸素 02の混合比率 F02 を設定可能範 囲最小値に設定し (ステップ S 14)、 酸素混合比率設定処理を終了する。 具体 的には、 第 7図の例の場合、 水深 40〜6 Omの水深域においては、 CPU51 は酸素 02 の混合比率 F02 =16%とする。
ステップ S 13の判別において、 酸素 02の混合比率 F 02が設定可能範囲最 大値以下である場合には、 CPU51は、 酸素 02 の混合比率 F02及びへリウ ム Heの混合比率 FHeの和が 100 %を超過したか否かを判別する (ステップ S 15) 。
ステップ S 15の判別において、 酸素 02 の混合比率 F 02及びヘリウム He の混合比率 FHeの和が 100%を超過した場合には(ステップ S 15; Ye s )、 CPU 51は次式により、 ヘリウム Heの混合比率 FHeを確定するとともに、 窒素 N2 の混合比率 FN2 =0%に確定し (ステップ S 16) 、 酸素混合比率設 定処理を終了する。
FHe=100-FO2 [ ]
ステップ S 15の判別において、 酸素 02 の混合比率 F 02及びヘリウム He の混合比率 FH eの和が 100%以下の場合には (ステップ S 15; N 0) 、 C PU51は次式により、窒素 N2の混合比率 FN2 を確定し(ステップ S 17)、 酸素混合比率設定処理を終了する。
FN2 = 100-FO2 -FHe [%]
第 11図は、 酸素混合比率設定後の表示画面の一例である。
酸素混合比率処理が終了すると、 第 11図に示すように、 ボンベの番号、 酸素
02の混合比率 F 02、 ヘリウム H eの混合比率 FH eおよび窒素 N2の混合比 率 FN2 が表示されることとなる。
次にヘリウム混合比率設定の処理について説明する。
第 12図は、 ヘリウム混合比率設定の処理フローチャートである。
まず、 ダイブコンピュータ 4の CPU51は、 操作部 5を介してヘリウム混合 比率設定の修正桁が設定されたか否かを判別する (ステップ S 21) 。
ステップ S 21の判別において修正桁が設定されていない場合には (ステップ
S21 ; No) 、 CPU51は、 ヘリウム混合比率設定処理を終了する。
ステップ S 21の判別において修正桁が設定された場合には (ステップ S 2
1 ; Ye s) 、 CPU 51はヘリウム Heの混合比率の値に 1を加算する処理を 行う (ステップ S 22) 。
続いて、 CPU 51は、 酸素 02 の混合比率 F 02およびヘリウム Heの混合 比率 FHeの和が 100%を超過したか否かを判別する (ステップ S 23) 。 ステップ S 23の判別において、 酸素 02の混合比率 F 02及びヘリウム He の混合比率 FHeの和が 100%以上の場合には (ステップ S 23 ; Ye s) 、
CPU 51はヘリウム H eの混合比率 FH e = 0 %に確定し(ステップ S 24)、 ヘリウム混合比率設定処理を終了する。
ステップ S 23の判別において、 酸素 02 の混合比率 F 02及びヘリウム He の混合比率 FHeの和が 100%未満の場合には (ステップ S 23 ; No) 、 C
PU51は次式により、窒素 N2の混合比率 FN2 を確定し(ステップ S 25)、 酸素混合比率設定処理を終了する。
FN2 = 100-FO2 -FHe [%]
次に上記構成からなるダイブコンピュータの動作について説明する。
第 13図はダイブコンピュー夕 4の各種動作モ一ドにおける表示画面の遷移を 模式的示す図である。
第 13図に示すようにダイプコンピュータ 4の動作モードには、 時刻モード S T 1、サーフェスモード ST 2、プランニングモード ST 3、設定モード ST 4、 ダイビングモード ST 5、 ログモード ST 6、 ボンべ切換条件設定モード ST 7 がある。
以下各種動作モードについて説明する。 なお、 これらの各種動作モードにおけ る処理は、 前述した制御部 50によって実行される。
時刻モード ST 1は、 スィッチ操作を行わず、 かつ、 体内不活性ガス分圧が平 衡状態にあり、 陸上で携帯するときの動作モードである。 この時刻モードにおい て、 液晶表示パネル 1 1には、 第 13図 (符号 ST 1参照) に示すように、 現在 月日、 現在時刻及び高度ランクが表示される。 なお、 高度ランク =0の場合には 高度ランク表示はおこなわれない。 具体的には、 第 13図においては、 現在月日 が 12月 5日であり、 現在時刻が 10時 06分であることを意味しており、 特に 現在時刻は、 コロン (:) が点滅することによって、 現在の時刻を表示している ことをュ一ザに知らせている。
この時刻モード ST 1においてスィツチ 5 Aを押すと、 第 13図に示すように プランニングモード ST 3に移行する。 また、 スイッチ 5 Bを押すとログモード ST 6に移行する。さらにスィツチ 5 Aを押したままスィツチ 5 Bを所定時間(例 えば、 5秒) 押し続けると設定モード ST 4に移行することとなる。
サ一フェスモード ST 2は、 前回のダイビングから 48時間経過するまで陸上 で携帯するときのモードであり、 ダイブコンピュータ 4は、 前回のダイビングの 終了後、 ダイビング中に導通状態にあった潜水動作監視スィツチ 30が絶縁状態 になると自動的にサ一フェスモード S T 2に移行するようになっている。 このサ —フェスモード ST 2においては、 時刻モード ST 1で表示される現在月日、 現 在時刻および高度ランクの他に、 体内不活性ガス排出時間がカウントダウン表示 される。 ただし、 体内不活性ガス排出時間として表示すべき時間が 0時間 00分 に至ると、 それ以降は無表示状態となる。 また、 サーフェスモード ST 2におい ては、 ダイビング終了後の経過時間が水面休止時間として表示される。 この水面 休止時間は、 後述するダイビングモードにおいて、 水深が 1. 5メ一トルよりも 浅くなつた次点をダイビングの終了として計時が開始され、 ダイビング終了から
4 8時間が経過した時点で無表示状態となる。 従って、 ダイブコンピュータ 4に おいて、 ダイビング終了後 4 8時間が経過するまでは陸上において、 このサーフ エスモード S T 2となり、それ以降は、時刻モード S T 1に移行することとなる。 具体的には、 第 1 3図に示すサーフェスモード S T 2においては、 水面休止時 間が 1時間 1 3分、 即ち、 ダイビング終了後 1時間 1 3分経過していることが表 示されている。 また、 これまでに行ったダイビングにより体内に吸収された不活 性ガス量が体内不活性ガスグラフのマーク 4個分に相当することが表示され、 こ の状態から体内の過剰な不活性ガスが排出されて平衡状態なるまでの時間、 即ち 体内不活性ガス排出時間が 1 0時間 5 5分であることを表示している。
このサーフェスモード S T 2においてスイッチ 5 Aを押すと、 第 1 3図に示す ように、 プランニングモード S T 3に移行する。 また、 スィッチ 5 Bを押すと口 グモ一ド S T 6に移行する。 さらにスィヅチ 5 Aを押したままスィツチ 5 Bを所 定時間 (例えば、 5秒) 押し続けると設定モード S T 4に移行することとなる。 ブランニングモード S T 3は、 次に行うダイビングの最大水深と潜水時間の目 安を、 そのダイビング前に入力することが可能な動作モードである。 このプラン ニングモード S T 3においては、 水深ランク、 無減圧潜水可能時間、 水面休止時 間、 体内不活性ガスグラフが表示される。 水深ランクのランクは、 所定時間毎に 順次、 表示が変わっていくようになっている。 各水深ランクは、 例えば、 9 m、 1 2 m、 1 5 m、 1 8 m、 2 1 m、 2 4 m、 2 7 m、 3 0 m、 3 3 m, 3 6 m、 3 9 m、 4 2 m、 4 5 m、 4 8 mの各ランクがあり、 その表示は 5秒毎に切り替 わるようにされている。 この場合において、 時刻モード S T 1からプランニング モード S T 3に移行したのであれば、 過去の潜水によって体内に過剰な窒素蓄積 がない場合、 すなわち、 初回潜水のプランニングであるため、 体内不活性ガスグ ラフの表示マークは 0個であり、 具体的には、 第 1 3図 (符号 S T 4参照) に示 すように水深が 1 5 mの場合に無減圧潜水可能時間 = 6 6分と表示される。 これ は、 水深 1 2 m以上 1 5 m以下の水深で 6 6分未満までは無減圧潜水が可能であ ることを表している。
これに対して、 サーフェスモード S T 2からプランニングモード S T 3に移行 したのであれば、 第 1 3図に示すように、 過去の潜水によって体内に過剰の不活 性ガス蓄積がある反復潜水のプランニングであるため、 体内不活性ガスグラフに おいてマークが 4個表示され、 例えば水深が 1 5 mの場合に無減圧潜水可能時間 = 4 5分と表示される。 これは、 水深 1 2 m以上 1 5 m以下の水深で 4 5分未満 までは無減圧潜水が可能であることを表している。 このプランニングモード S T 3において、 水深ランクが 9 mから 4 8 mへと順次表示されていく間に、 スイツ チ 5 Aを 2秒以上押し続けると、 第 1 3図に示すように、 サ一フェスモード S T 2に移行する。 また、 水深ランクが 4 8 mと表示された後には、 時刻モード S T 1またはサ一フェスモード S T 2に自動的に移行する。 このように所定の期間ス ィツチ操作がない場合には、 サ一フェスモード S T 2または時刻モ一ド S T 1に 自動的に移行するので、 その都度スィッチ操作を行う必要がなく、 ダイバーにと つて便利である。 また、 スィッチ 5 Bを押すとログモード S T 6に移行する。 設定モード S T 4は、 現在月日や現在時刻の設定の他に、 警告アラームのオン オフ設定、 セーフティレベルの設定を行うための動作モードである。 この設定 モード S T 4では、現在月日、 現在年、現在時刻の他にも、 セーフティレベル(図 示せず) 、 アラームのオンノオフ (図示せず) 、 高度ランク (図示せず) が表示 される。 これらの表示項目のうち、 セーフティレベルは、 通常の減圧計算を行う レベルと、 ダイビング後に 1ランク高い高度ランクの場所へ移動することを前提 として減圧計算を行うレベルの二つのレベルを選択することが可能である。なお、 過去の潜水によって体内に過剰の不活性ガス蓄積がある場合には、 体内不活性ガ スグラフも表示される。 アラームのオン/オフは、 報知装置 1 3から各種警告の アラームを鳴らすか否かを設定するための機能であり、 アラームをオフに設定し ておけば、 アラームが鳴ることはない。 これは、 ダイバーズ用情報処理装置のよ うに電池切れを極力さける必要がある装置では、 アラームのために電力が消費さ れて不用意に電池切れに至ることを避けることができ、 好都合だからである。 な お、アラームをオンにする場合としては、浮上速度違反時や減圧潜水時等がある。 この設定モード S T 4では、 スィッチ 5 Aを押す度に設定項目が時、 秒、 分、 年、 月、 日、 セーフティレベル、 アラームオン オフの順に切り替わり、 設定対 象部分の表示が点滅することとなる。 このとき、 スィッチ 5 Bを押すと設定項目 の数値または文字が変わり、押し続けると設定項目の数値や文字が素早く変わる。 また、 アラームのオン オフが点滅している状態でスィツチ 5 Aを押すとサーフ エスモード S T 2または時刻モード S T 1に戻ることとなる。 また、 アラームの ォン /ォフが点滅している状態でスィッチ 5 Aと Bとを同時に押すとボンべ切換 条件設定モード S T 7に移行する。 さらにスィッチ 5 A、 5 Bのいずれについて も予め定めた期間 (例えば、 1〜2分) 操作されなければ、 サ一フェスモード S T 2または時刻モード S T 1に自動的に復帰することとなる。
ダイビングモード S T 5とは、 潜水時の動作モードであり、 無減圧潜水モード S T 5 1、 現在時刻表示モ一ド S T 5 2、 減圧潜水表示モード S T 5 3、 ボンべ 切換管理モ一ド S T 5 4からなる。
無減圧潜水モード S T 5 1では、 現在水深、 潜水時間、 最大水深、 無減圧潜水 可能時間、 体内不活性ガスグラフ、 高度ランクなどダイビングに必要な情報が表 示される。
上述の例の場合、 第 1 3図に示す無減圧潜水モード S T 5 1においては、 ダイ ビングを開始してから 1 2分が経過し、 現在、 ダイバ一は水深 1 5 . O mの深さ の場所に位置し、 この水深では、 あと 4 2分間だけ無減圧潜水を続けることがで きる旨が表示されている。 また、 現在までの最大水深は、 2 0 . O mである旨が 表示され、 さらに現在の体内不活性ガス量は体内不活性ガスグラフにおけるマー ク 4個が点灯しているレベルである旨が表示されている。
また、 ダイビングモード S T 5では、 スィッチ 5 Aを押すと、 スィッチ 5 Aが 押し続けられている間だけ、現在時刻表示モード S T 5 2に移行し、現在時刻と、 現在水温が表示される。 具体的には、 第 1 3図に示す現在時刻表示モード S T 5 2においては、 現在時刻が 1 0時 1 8分であり、 現在水温が 2 3 [°C] であるこ とが表示されている。 このように、 ダイビングモード S T 5においてその旨のス ィッチ操作があつたときには所定の期間だけ現在時刻や現在水温の表示を行うた め、 小さな表示画面内で通常はダイビングに必要なデ一夕だけを表示するように 構成したとしても、 現在時刻などを必要に応じて表示できるので便利である。 し かも、 このようにダイビングモード S T 5においても、 表示の切り替えにスイツ チ操作を用いたので、 ダイバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示するこ とが可能となっている。
また、 ダイビングモード S T 5の状態で、 水深が 1 . 5 mより浅いところにま で浮上したときには、 ダイビングが終了したものとみなされ、 潜水により導通状 態となつて潜水動作監視スイッチ 3 0が絶縁状態になった時点でサ一フヱスモー ド S T 2に自動的に移行する。 なお、 水深が 1 . 5 m以上となったときから再び 水深が 1 . 5 m未満となった時までを 1回の潜水動作として、 この期間中の潜水 結果 (ダイビングの日付、 潜水時間、 最大水深などの様々なデ一夕) が R AM 5 4に記憶される。
本実施形態のダイブコンピュータは、 無減圧潜水を前提に構成されているもの であるが、 減圧潜水を行う必要が生じた場合には、 その旨のアラームをオンしダ ィバーに告知し、 動作モードを減圧潜水表示モード S T 5 3に移行する。
減圧潜水表示モード S T 5 3においては、 現在水深、 潜水時間、 体内不活性ガ スグラフ、 高度ランク、 減圧停止深度、 減圧停止時間、 総浮上時間を表示する。 具体的には、 第 1 3図に示す減圧潜水表示モード S T 5 3においては、 潜水開始 から 2 4分経過し、水深が 2 9 . 5 mのところにいる旨が表示されている。また、 体内不活性ガス量が最大許容値を超え危険であるため、 安全な浮上速度を守りな がら水深 3 mのところまで浮上し、 そこで 1分間の減圧停止をするようにとの指 示が表示されている。 ダイバーは、 上記のような表示内容に基づいて減圧停止し た後、 浮上することとなるが、 この減圧を行っている間、 体内不活性ガス量が減 少傾向にある旨が下向きの矢印により表示される。
ボンべ切換管理モード S T 5 4には、 無減圧潜水モ一ド S T 5 1において、 ス ィツチ 5 Bを押すことにより移行する。
このボンべ切換管理モード S T 5 4は、 現在の潜水状態 (使用しているボンべ の混合ガス比率も含む) から混合ガス比率が同じ若しくは異なる新たなボンベに 切り換えた場合に、 安全性が確保できるか否か、 換言すれば、 新たなボンベに切 り換えた場合に安全性が確保できないと判断された場合には切換を行わないよう ダイバーに知らせるためのモードである。
第 1 4図及び第 1 5図は、 ボンべ切換管理モードの表示画面の一例 (切換可能 時) の説明図である。 第 14図に示すように、 初期状態においては、 現在の潜水状態および現在使用 中のボンベのガス混合比率が表示される。
具体的には、 水深 = 21 m、 潜水時間 = 20分、 (無減圧) 潜水可能時間 = 2 0分、 酸素分圧 =0. 6、 現在使用しているボンベにおけるガス混合比率 (酸素
21%、 ヘリウム 50%、 窒素 29%) が表示されている。
この状態において、 スィツチ 5 Bを所望の切換先のボンベの情報が表示される まで繰り返し押すことにより、 切換先のボンベにおける潜水可能時間、 酸素分圧 およびガス混合比率が表示される。
具体的には第 15図に示すように、 水深 =2 lm、 潜水時間 =20分、 (無減 圧) 潜水可能時間 =21分、 酸素分圧 =0. 9、 切換先のボンベにおけるガス混 合比率 (酸素 21%、 ヘリウム 50%、 窒素 29%) が表示されることとなる。 ダイバーはこの状態において、 内容を確認し、 問題がなければ、 スィッチ 5 A を押すことにより、 ダイブコンビュ一夕 4は、 当該切換先のボンべ使用による安 全性を確認し、 問題がないと判断し、 ボンべ切換管理モード ST 54を終了して 表示を減圧潜水モ一ド S T 51に移行する。
ダイブコンピュータ 4は、 切換後のボンベに対応する情報に基づいて演算を行 うこととなる。
Bを押すことにより移行する。
第 16図〜第 18図は、 ボンべ切換管理モードの表示画面の一例 (切換不可能 時) の説明図である。
第 16図に示すように、 初期状態においては、 現在の潜水状態および現在使用 中のボンベのガス混合比率が表示される。
具体的には、 水深 = 10 m、 潜水時間 = 35分、 減圧潜水指示 = 3 mで 15分 待機、 酸素分圧 =0. 6、 現在使用しているボンベにおけるガス混合比率 (酸素
32%、 ヘリウム 0%、 窒素 68%) が表示されている。
この状態において、 スィツチ 5 Bを所望の切換先のボンベの情報が表示される まで繰り返し押すことにより、 切換先のボンベにおける潜水可能時間、 酸素分圧 およびガス混合比率が表示される。
具体的には第 17図に示すように、 水深 = 10m、 潜水時間 =35分、 減圧潜 水指示 = 3 mで 2分待機、 酸素分圧- 1 . 9、 切換先のボンベにおけるガス混合 比率 (酸素 1 0 0 %、 ヘリウム 0 %、 窒素 0 %) が表示されることとなる。 ダイバ一はこの状態において、 内容を確認し、 問題がないと判断すれば、 スィ ツチ 5 Aを押すことになるが、 この場合には、 ダイブコンピュー夕 4は、 当該切 換先のボンべ使用による安全性を確認し、 酸素分圧が高いことにより、 酸素中毒 になる恐れがあると判断し、 当該スィッチ 5 Aの操作を無効とする。 さらに報音 装置 3 7によるアラーム音の発生、 振動発生装置 3 8によるアラーム振動の発生 あるいは液晶表示パネルにその旨の警告を表示する。
さらにダイブコンピュータ 4は、 第 1 8図に示すように、 再び、 現在の潜水状 態および現在使用中のボンベのガス混合比率が表示することとなる。
以上の説明は、 酸素中毒の恐れがある場合のものであつたが、 酸素混合比率が 低い場合には、 酸素欠乏に陥る可能性があるので、 このような場合にも、 ダイブ コンピュータ 4は、 報音装置 3 7によるアラーム音の発生、 振動発生装置 3 8に よるアラーム振動の発生あるいは液晶表示パネルにその旨の警告を表示し、 ボン ベ切換を行わないようにしている。
口グモ一ド S T 6は、 ダイビングモード S T 5に入った状態で水深 1 . 5 mよ りも深くに 3分以上潜水したときの各種データを記憶、 表示する機能である。 こ のようなダイビングのデ一夕は、 ログデータとして潜水毎に順次記憶され、 所定 数 (例えば、 1 0回) の潜水のログデ一夕を記憶保持する。 ここで、 最大記憶数 以上の潜水を行った場合には、 古いデ一夕から順に削除され常に最新のログデー 夕が記憶されていることとなる。なお、最大記憶数以上の潜水を行つた場合でも、 予め設定しておくことにより、 ログデ一夕の一部を削除せずに保持するように構 成することも可能である。
このログモード S T 6へは、 時刻モード S T 1あるいはサ一フェスモード S T 2において、 スィツチ 5 Bを押すことにより移行することが可能となっている。 ログモード S T 6においては、 ログデータは所定時間 (例えば、 4秒) 毎に切り 替わる二つのモード画面を有している。 第 1 3図に示すように、 第 1のログモー ド S T 6 1では、 潜水月日、 平均水深、 潜水開始時刻、 潜水終了時刻、 高度ラン ク、 潜水を終了した時点における体内不活性ガスグラフが表示される。 第 2の口 グモ一ド S T 6 2では、 潜水を行った日における何回目の潜水であるかを示す口 グナンバー、 最大水深、 潜水時間、 最大水深時の水温、 高度ランク、 潜水を終了 したときの体内不活性ガスグラフが表示される。 具^的には、 第 1 3図 (符号 S Τ 6参照) に示すように、 高度ランク = 0の状態において、 1 2月 5日の 2回目 のダイビングでは、 潜水が 1 0時 0 7分に開始され、 1 0時 4 5分で終了し、 3 8分間の潜水であった旨が表示されている。 このときのダイビングでは、 平均水 深が 1 4 . 6 m、 最大水深が 2 6 . 0 m、 最大水深時の水温 = 2 3 [°C]であり、 ダイビング終了後、 体内不活性ガスグラフのマークが 4個点灯に相当する不活性 ガスが体内に吸収されていた旨を表している。
このように本実施形態のログモード S T 6においては、 2つのモード画面を自 動的に切り替えながら各種情報を表示するので、 表示画面が小さくても実質的に 表示可能な情報量を多くする事ができ、 視認性が低下することがない。
さらにログモード S T 6においては、 スィツチ 5 Bを押す度に新しいデ一夕か ら古いデータに順次表示が切り替わり、 最も古いログデータが表示された後は、 時刻モード S T 1またはサ一フヱスモード S T 2に移行する。 全ログデ一夕のう ち一部のログデ一夕を表示し終わった状態においても、 スィツチ 5 Bを 2秒以上 押し続けることにより時刻モード S T 1またはサ一フェスモ一ド S T 2に移行す ることができる。 さらにスィッチ 5 A、 5 Bのいずれもが所定時間 ( 1 ~ 2分) 操作されない場合であっても、 動作モードがサ一フェスモ一ド S T 2または時刻 モード S T 1に自動的に復帰する。 従ってダイバーがスィツチ操作を行う必要が なく使い勝手が向上している。 また、 スイッチ 5 Aを押すとプランニングモード S T 3に移行する。
ボンべ切換条件設定モード S T 7では、 ボンべ切替タイミングの各種設定が行 える。
高深度潜水を行う場合や長時間潜水を行う場合、 安全な潜水を行うためにも複 数のボンべ A〜Dのうち、 いずれのボンべをいずれのタイミング使用するのかを 予めダイブコンピュータ 4に言己憶させておく必要がある。 このため、 ダイブコン ピュー夕 4のユーザは、 このボンべ切換条件設定モード S T 7においてボンべ切 換の要因となる項目を選択し、 当該項目における切換条件をダイブコンピュータ 4に入力することとなる。
第 19図は、 切換条件設定テーブルの一例の説明図である。
第 19図に示すように、 ボンべ切換の要因となる項目としては、 以下の 5種類 の項目が挙げられる。
( 1 ) 潜水時間
( 2 ) 体内酸素量
(3)体内不活性ガス量
(4) 潜水可能時間
(5) 水深
この場合において、 本実施形態においては、 項目 「潜水時間」 に対応する切換 条件としては、 設定コード 1〜10に相当する 10種類の切換条件が設定可能と なっている。 具体的には、 潜水時間 0〜 10分 (設定コード 1) 、 潜水時間 11 〜20分(設定コード 2)、 ……、 潜水時間 91分〜 100分(設定コード 10) の 10種類となっている。
また、 項目 「体内酸素量」 に対応する切換条件としては、 設定コード 11〜1 4に相当する 4種類の切換条件が設定可能となっている。 具体的には、 体内酸素 量を表示するバーグラフが 1個または 2個点灯 (設定コード 1 1)、 3個または 4個点灯 (設定コード 12)、 ……、 7個または 8個点灯 (設定コード 14) の 4種類となっている。
また、 項目 「体内不活性ガス量」 に対応する切換条件としては、 設定コード 1 6〜20に相当する 5種類の切換条件が設定可能となっている。 具体的には、 体 内不活性ガス量を表示するバーグラフが 1個または 2個点灯 (設定コード 16)、 3個または 4個点灯 (設定コード 17) 、 ……、 7個または 8個点灯 (設定コー ド 19) 、 9個点灯 (設定コード 20) の 5種類となっている。
また、 項目 「潜水可能時間」 に対応する切換条件としては、 設定コード 21〜 24に相当する 4種類の切換条件が設定可能となっている。 具体的には、 潜水可 能時間 200〜: L 51分 (設定コード 21) 、 潜水時間 150〜 101分 (設定 コード 22) 、 ……、 潜水時間 50分〜 0分 (設定コード 24) の 4種類となつ ている。 また、 項目 「水深」 に対応する切換条件としては、 設定コード 2 5〜3 3に相 当する 9種類の切換条件が設定可能となっている。 具体的には、 水深 1 0 m~ 2 0 m (設定コード 2 5 ) 、 水深 2 0〜3 0 m (設定コード 2 6 ) 、 ……、 水深 8 0〜9 O m (設定コード 3 2 ) 、 水深 9 0〜: L 0 O m (設定コード 3 3 ) の 9種 類となっている。
第 2 0図は、 切換タイミングの設定例の説明図である。
次に切り換えたミングの具体的な設定について説明する。
第 2 0図に示すように、 ボンべ Aは、 潜水開始時に使用するボンべ (初期使用 ボンべ) として用いられる。
第 2 1図はボンべ Aについての切換夕ィミング設定画面の一例であり、項目「潜 水時間」 に対応するものである。
初期状態においては、 条件表示領域に 「初期使用」 と表示される。 従って、 ス イッチ 5 Aおよびスィツチ 5 Bを同時に押してボンべ Aを初期使用ボンベとして 使用する旨を確定することとなる。
これにより、 液晶表示パネル 1 1には、 順次ボンべ B、 ボンべ C、 ボンべ Dの 切換タイミング設定画面が表示されることとなるが、 いずれも同様であるので、 ボンべ Cを例として具体的に説明する。
ボンべ Cは、第 2 0図に示したように、設定コード = 3の条件を満たし、かつ、 設定コード = 1 2の条件を満たし、 かつ、 設定コード = 2 0の条件を満たし、 か つ、設定コード = 2 9の条件を満たした場合に切り換えるものとする。すなわち、 潜水時間 = 2 1〜3 0分、 かつ、 体内酸素量を表示するバ一グラフが 3個または 4個点灯、 かつ、 体内不活性ガス量を表示するバーグラフが 9個点灯、 かつ、 水 深 5 0〜6 O mの時に切り換えられるものである。
第 2 2図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「潜水時間」 に対応するものである。
初期状態においては、 条件表示領域に 「初期使用」 と表示されるが、 スィッチ 5 Bを 3回(あるいはスィツチ 5 Aを 8回)押すことにより条件表示領域には「2 1分〜 3 0分」 と表示される。 この状態で、 スィッチ 5 Aおよびスィッチ 5 Bを 同時に押すことにより、 ボンべ Cの項目 「潜水時間」 における切換条件として潜 水時間 = 2 1〜3 0分が設定される。
第 2 3図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「体内酸素量」 に対応するものである。
初期状態においては、 条件表示領域に 「 1— 2個点灯」 と表示されるが、 スィ ツチ 5 Bを 1回 (あるいはスィッチ 5 Aを 4回) 押すことにより条件表示領域に は 「3— 4個点灯」 と表示される。 この状態で、 スィッチ 5 Aおよびスィッチ 5 Bを同時に押すことにより、 ボンべ Cの項目 「体内酸素量」 における切換条件と して体内酸素量を表示するバーグラフが 3個または 4個点灯の状態が設定される。 第 2 4図は、 ボンべ Cについての切換夕イミング設定画面の一例であり、 項目 「体内不活性ガス量」 に対応するものである。
初期状態においては、 条件表示領域に 「 1— 2個点灯」 と表示されるが、 スィ ツチ 5 Aを 1回 (あるいはスィッチ 5 Bを 4回) 押すことにより条件表示領域に は 「9個点灯」 と表示される。 この状態で、 スィッチ 5 Aおよびスィッチ 5 Bを 同時に押すことにより、 ボンべ Cの項目 「体内不活性ガス量」 における切換条件 として体内不活性ガス量を表示するバーグラフが 9個点灯の状態が設定される。 第 2 5図は、 ボンべ Cについての切換タイミング設定画面の一例であり、 項目 「水深」 に対応するものである。
初期状態においては、 条件表示領域に 「 1 0— 2 0 m」 と表示されるが、 スィ ツチ 5 Aを 4回 (あるいはスィッチ 5 Bを 4回) 押すことにより条件表示領域に は 「5 0— 6 0 m」 と表示される。 この状態で、 スィッチ 5 Aおよびスイッチ 5 Bを同時に押すことにより、 ボンべ Cの項目 「水深」 における切換条件として水 深 5 0— 6 0 mが設定される。
以上の説明のように本ボンべ切換条件設定モード S T 7においては、 簡単な操 作で確実に設定が行える。
次に実際のダイビングを行う場合について説明する。
ダイビング時には、 先に行ったシミュレーシヨンと全く同一の水深で潜行する わけではないので、 ダイプコンピュータ 4は、 シミュレーション結果に基づいて ボンべを切り換えるタイミングとなっても、 そのまま報知する訳ではない。
すなわち、 次に切り換えるボンベの潜水用ガスの混合比率で潜行した時に安全 か否かを判別するために、ボンべ切換後の混合比率で酸素分圧、無減圧可能時間、 減圧状態では減圧停止時間や減圧停止深度が実際にはどのようになるかを算出し て液晶表示パネル 1 1に表示する。
そして液晶表示パネル 1 1に表示された情報に基づいてユーザが適宜ボンベの 混合比を選び切換を行うこととなる。
次にダイビング時のダイブコンピュータの具体的処理を説明する。
第 26図は、ダイビング時のダイブコンピュータの処理フローチヤ一トである。 まず、 ダイブコンピュータ 4の CPU 5 1は、 自己の夕イマに基づいてダイビ ング開始時間からの経過時間を測定する (ステップ S 3 1) 。
続いて水深計測を行う (ステップ S 32) 。
これにより CPU 5 1は、 現在使用すべき、 潜水用ガスの混合比率を算出する (ステップ S 33) 。
つぎに CPU 5 1は、 酸素分圧 F02 の算出を行う (ステップ S 34) 。
続いて CPU 5 1は、 体内不活性ガス量を算出し (ステップ S 35) 、 体内酸 素量を算出する (ステップ S 36) 。
続いて CPU 5 1は、 現在までの潜水パターンに基づいて減圧潜水状態か否か を判別する (ステップ S 37) 。
ステップ S 37の判別において、 CPU 5 1は現在の潜水パターンが減圧潜水 状態である場合には (ステップ S 37 ; Ye s) 、 減圧停止深度、 減圧停止時間 および総浮上時間の算出を行い (ステップ S 39) 、 処理をステップ S 40に移 行する。
ステップ S 37の判別において、 CPU5 1は現在の潜水パターンが減圧潜水 状態ではない場合には(ステップ S 37; No)、無減圧可能時間を算出する(ス テツプ S 38) 。
これらの結果、 CPU 5 1は、 表示部 10の液晶表示パネル 1 1に減圧停止深 度、 減圧停止時間および総浮上時間あるいは無減圧可能時間のいずれか一方を表 示することとなる (ステップ S 40) 。
以上の説明のように本第 1実施形態によれば、 潜水パターンに応じて複数のボ ンベの潜水用ガスの混合比率を設定し、 各ボンベの使用夕ィミング (切換タイミ ング) をダイビング前にシミュレーションする。 そして、 このシミュレーション 結果に基づいて、 切換タイミングをダイブコンピュータに設定し、 実際のダイビ ングではダイブコンピュー夕が実際の潜水ノ ターンを考慮してダイバーにボンべ の使用タイミング (切換タイミング) を報知することによりダイビングの安全性 を高めることが可能となる。
また、 実際のダイビングにおいても、 潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異 なる複数のボンべを切換装置により切り換え、 レギユレ一夕を介してダイバーに 供給するに際し、 確実にダイバーズ用情報処理装置により切換指示がなされるの で、 高深度潜水を行う場合でも、 酸素欠乏、 酸素中毒、 窒素中毒あるいは減圧症 の発生を抑制することが可能となる。 さらに切換先の潜水用ガスの混合比率に対 する無減圧潜水可能時間、 減圧潜水時には、 減圧停止に必要な時間と深度を演算 するので、 ボンべを切り換えた場合に安全か否かの判別を確実に行うことができ る
さらにダイバーズ用情報処理装置は、 各潜水用ガスの混合比率に対する無減圧 潜水可能時間、 あるいは減圧停止に必要な時間と深度を指示することができ、 酸 素中毒、 窒素中毒あるいは減圧症の発生を抑制しつつ安全なダイビングを行うこ とができる。
また、 ダイバーズ用情報処理装置への潜水用ガスの混合比率の設定は、 容易か つ誤りが発生しにくいので、 操作性と安全性とを両立させることができる。 以上の説明においては、 潜水用ガスとして、 酸素、 窒素及びヘリウムを用いて いたが、 酸素、 窒素および水素の組み合わせなど、 潜水状態に応じて既知の各種 潜水用ガスを用いることが可能である。
また、 以上の説明においては、 潜水用ガスを 3種類用いる場合において説明し たが、 4種類以上の潜水用ガスを用いるように構成することも可能である。 この 場合における潜水用ガスとしては、 水素、 ネオン (N e ) 、 アルゴン (A r ) 、 クリプトン (K r )、 キセノン(X e )などから適宜選択することが可能である。 さらに以上の説明においては、 各ボンベの切換は、 ダイバーが行う構成を採つ ていたが、 ダイバーの指示を待って、 自動的に切り換えるように構成することも 可能である。 もちろんこの場合には、 万が一を考慮し、 手動で切換可能に構成し ておくのが好ましい。 さらに酸素中毒の恐れがある場合および酸素欠乏に陥る可 能性がある場合には、ダイブコンピュータは、報音装置によるアラーム音の発生、 振動発生装置によるアラーム振動の発生あるいは液晶表示パネルにその旨の警告 を表示し、 自動的なボンべ切換を禁止するように構成する必要がある。
[ 2 ] 第 2実施形態
次に図面を参照して第 2実施形態について詳細に説明する。
本第 2実施形態は、 第 1実施形態のダイブコンピュータに浮沈管理機能を取り 入れたものである。 この場合において、 ダイブコンピュータの構成については、 第 1実施形態と同様であるので、 適宜第 1実施形態の図面を参照して説明する。 第 2 7図は、 第 2実施形態の浮沈管理機能を構成する浮上速度監視機能実現の ための機能プロック図である。
第 5図に示したダイブコンピュータ 4は、 ダイビングモード中、 ダイバーの浮 上速度を監視するように構成され、 この機能は、 制御部 5 0を構成する C P U 5 1、 R O M 5 3、 R A M 5 4等の機能を利用して以下の構成として実現される。 ダイブコンピュータ 4では、 第 2 7図に示すように、 計時部 6 8の計時結果お よび圧力計測部 6 1の計測結果に基づいて浮上時に浮上速度を計測する浮上速度 計測部 7 1と、 浮上速度計測部 7 1の計測結果と予め設定されている浮上速度基 準デ一夕 Ί 2とを比較して現在の浮上速度が浮上速度基準データ 2 3に対応する 浮上基準速度より速い場合に浮上速度違反警告を行う浮上速度違反判定部 7 3と、 潜水履歴など各種の潜水に関するデ一夕を記憶する潜水結果記憶部 7 4と、 水温 計測部 6 2と、 呼吸気中の酸素分圧を算出し、 監視する酸素分圧算出 ·監視部 7 5と、 算出した酸素分圧が酸素中毒あるいは酸素欠乏のおそれがあるものである か否かを判別する酸素分圧違反判定部 7 6と、 表示部、 報音装置 3 7及び振動発 生装置 3 8を介して各種警告を報知する報知部 7 7と、 表示部 1 0を介して各種 警告を表示する警告表示部 7 8と、 を備えている。
具体的には、 本実施形態においては、 浮上速度違反判定部 7 3は、 浮上速度基 準データ 7 2として R O M 5 3に格納されている水深範囲毎の浮上基準速度と現 在の浮上速度とを比較して、 現在の浮上速度が現在水深における浮上基準速度よ り早い場合には、 報知部 7 7が表示部 1 0あるいは報音装置 3 7を介してアラー ム音の発生、 表示の点滅などを行い、 さらに振動発生装置 3 8を介してダイバー への振動の伝達等の方法で浮上速度違反の警告を行う。 そして、 浮上速度が浮上 基準速度以下となった時点で浮上速度違反の警告を停止する。
本第 2実施形態では、 浮上速度基準データ 7 2として各水深範囲例として以下 の値が設定されている。
水深範囲 浮上速度基準値
1 . 8 m未満 警告なし
1 . 8 π!〜 5 . 9 m 8 111/分 (約0 . 8 m/ 6秒)
6 . O n!〜 1 7 . 9 m 1 2 mZ分 (約 1 . 2 m/ 6秒)
1 8 m以上 1 6 111 分 (約 1 . 6 m/ 6秒) このように水深の深いところの方が、 浮上速度基準値が大きくなるように設定 しているのは、 以下の理由による。
水深が深いところでは、 同じ浮上速度で浮上しても単位時間あたりの浮上前後 の周囲の水圧比が小さいので、 比較的大きな浮上速度を許容しても減圧症を十分 に防止できるからである。 これに対して、 水深が浅いところでは、 同じ浮上速度 で浮上しても単位時間あたりの浮上前後の水圧比が大きいので、 比較的小さな浮 上速度しか許容しないようになっているのである。
本実施形態では、 浮上速度基準データ 7 2として 6秒あたりの浮上速度値が R O M 5 3に格納されているのは、 水深の計測は 1秒毎に行うにしても、 ダイブコ ンピュー夕 4を装着した腕の動きが算出する浮上速度に影響を与えるのを防ぐた めである。 同様の理由で、 浮上速度計測も 6秒ごとに行っている。
この結果、 ダイブコンピュータ 4を装着した腕の動きが算出する浮上速度に影 響を与えるのを防止しつつ、 ダイブコンピュータ 4は、 今回の水深計測値と 6秒 前の前回の水深計測値との差分を算出し、 この差分を浮上速度基準データ 7 2に 対応する浮上基準速度と比較することとなる。
また、 ダイブコンピュータ 4の潜水結果記憶部 7 4は、 圧力計測部 6 1により 計測した水圧に対応する水深値に基づいて潜水結果デ一夕を記憶する。すなわち、 水深値が 1 . 5 m (潜水開始判定用水深値) より深く潜水した時点から水深値が 再び 1 . 5 mより浅くなつた時点までを 1回の潜水動作としてこの間の潜水結果 データを R A M 7に記憶、保持しておく。ここで、潜水結果デ一夕とは、例えば、 潜水日時データ、 潜水管理番号デ一夕、 潜水時間データ、 最大潜水水深デ一夕、 最大潜水水深における水温デ一夕などである。
この潜水結果記憶部 7 4も第 5図に示した制御部 5 0を構成する C P U 5 1、 R O M 5 3、 R AM 5 4の機能として実現される。
ここで、 潜水結果記憶部 7 4は、 浮上速度違反判定部 7 3が 1回の潜水で連続 して複数回の警告、 例えば、 連続して 2回以上の警告を発した時に浮上速度違反 があった旨を潜水結果として記憶するように構成されている。
この潜水結果記憶部 7 4は、 圧力計測部 6 1により計測した水圧に対応する水 深値が、 1 . 5 m (潜水開始判定用水新地) より深くなつてから、 再び 1 . 5 m より浅くなるまでの間、計時部 6 8の計測結果に基づいて潜水時間の計測を行う。 そしえ、 計測した潜水時間が 3分未満であれば、 この間の潜水は 1回の潜水と して扱われず、 その間の潜水結果については記録しない。 これは、 素潜りのよう な短時間のダイビングまで全て記憶しょうとすると、 記憶容量の関係から重要な ダイビング記録が更新されてしまう可能性があるからである。
このように実施形態のダイブコンピュータ 4では、 水深が 1 . 5 m以下であつ て潜水時間が 3分以上である場合に、 新たな潜水が開始されたと判断しているの で、 潜水開始後に水深が 1 . 5 m未満になると、 水深 0 mとして取り扱われる。 したがって、 水深が 1 . 5 mより僅かに深い場合に、 腕を上げることなどによ りダイブコンピュータのみが水深が 1 · 5 m未満になると浮上速度を守っている にも拘わらず、 浮上速度違反警告が出される可能性が生じ得るが、 本第 2実施形 態では、 このような場合には、 浮上速度違反警告を行わないようにして、 浮上速 度違反警告の信頼性を向上させている。
本第 2実施形態では、 ダイビング中に酸素中毒あるいは酸素欠乏の危険度を示 す酸素分圧 P 02 を酸素分圧算出 '監視算出部 7 5で算出し、 酸素分圧 P 02 が 適正な範囲にあるかを酸素分圧違反判定部 7 6で判別し、 必要に応じて報知部 7 7を介して各種警告表示、 アラーム音などで報知している。
また、 算出した酸素分圧 P 02 の値は、 表示部 1 0を構成する液晶表示パネル 1 1に表示される。 第 28図は、 ダイブコンピュータの体内不活性ガス量算出機能実現のための機 能構成ブロック図である。
次に、第 28図のプロック図を参照しながら、ダイブコンピュータ 4において、 ダイバーに蓄積される体内不活性ガス量を計算するための機能構成について説明 する。 この場合において、 本第 2実施形態における体内不活性ガスとしては、 窒 素およびヘリウムが挙げられ、 窒素量 (窒素分圧) 及びヘリウム量 (ヘリウム分 圧) を算出している。
第 28図に示すように、 ダイブコンピュータ 4は、 前述の計時部 68および圧 力計測部 68のほか、 呼吸気不活性ガス分圧計測部 81、 呼吸気不活性ガス分圧 記憶部 82、 比較部 83、 半飽和時間選択部 84、 体内不活性ガス分圧算出部 8 5、 体内不活性ガス分圧記憶部 86、 体内不活性ガス分圧排出時間導出部 87お よび潜水可能時間導出部 88を備えている。 これらは、 第 2図に示した各構成部 分および CPU51、 ROM53、 R AM 54によって実行されるソフトウェア によって実現可能である。 ただし、 これに限らず、 ハードウェアである論理回路 のみ、 あるいは、 論理回路と MPUを含む処理回路とソフトウェアとを組み合わ せることで実現することも可能である。
呼吸気不活性ガス分圧計測部 81は、 水圧 ·水深計測部 10の計測結果である 現在時刻 tにおける水圧 P (t) に基づいて後述する呼吸気不活性ガス分圧 P I N2 (t ) を算出する。
これにより呼吸気不活性ガス分圧記憶部 82は、 呼吸気不活性ガス分圧計測部 81が算出した呼吸気の不活性ガス分圧 P I N2 (t ) を記憶する。
一方、 半飽和時間選択部 84は、 体内不活性ガス分圧を算出する際に用いる半 飽和時間 THを体内不活性ガス分圧算出 85に出力する。 体内不活性ガス分圧算 出部 85は、 不活性ガスの吸収/排出の速度が異なる組織部位毎に後述する体内 不活性ガス分圧 PGT (t ) を算出する。 体内不活性ガス分圧記憶部 86は、 体 内不活性ガス分圧算出部 85が算出した体内不活性ガス分圧 PGT (t ) を記憶 する。
これらの結果、 比較部 83は、 呼吸気不活性ガス分圧 P I N2 (t ) および体 内不活性ガス分圧 PGT (t) を比較し、 比較結果に基づいて半飽和時間 THを 可変する。
次に体内不活性ガス分圧の具体的計算方法について説明する。 本実施形態のダ ィブコンピュータ 4において行われる体内不活性ガス分圧の計算方法については、 例えば KEN LOYST et al.著の 「DIVE COMPUTERS A CONSUMER'S GUIDE TO HISTORY, THEORY &
PERFORMANCEj Watersport Publishing Inc.(1991)や、 A.A.Buhlmann 著の 厂 Decompjression_Decomp;ressioi Sickness」 (特に第 1 4頁)、 Springer, Berlin(1984)に記載されている。なお、 ここで示す体内不活性ガス 分圧の計算方法はあくまで一例であり、 この他にも各種の方法を用いることがで きる。
まず、 水圧 ·水深計測部 10は、 時刻 tに対応する水圧 P (t ) を出力する。 ここで、 P (t) は、 大気圧も含めた絶対圧を意味する。
呼吸気不活性ガス分圧計測部 81は、 水圧 ·水深計測部 10から出力された水 圧 P (t) に基づいて、 ダイバーが呼吸している空気中に対応する呼吸気不活性 ガス分圧 P IN2 (t ) を計算し、 出力する。 ここで、 呼吸気不活性ガス分圧 P IN2 (t ) は、 水圧 P (t) を用いた次式により算出される。
P I N 2 ( t ) 二 (不活性ガス混合比率) xP (t) [bar] … (1) 呼吸気不活性ガス分圧記憶部 82は、 呼吸気不活性ガス分圧計測部 81によつ て (1) 式のように計算された呼吸気不活性ガス分圧 P I N2 (t ) の値を記憶 する。
体内不活性ガス分圧計算部 64は、 不活性ガスの吸収 Z排出の速度が異なる体 内組織毎にそれそれ体内不活性ガス分圧を計算することとなる。
例えばある一つの組織を例に取ると、 潜水時間 t=t 0〜t Eまでに吸収 Z排 出する体内不活性ガス分圧 PGT (t E) は、 計算開始時 (=t 0時) の体内不 活性ガス分圧 PGT (to) として、 次式によって計算される。
PGT ( t E) =PGT (to)
+ {P I N 2 (to) -PGT (to)}
x {1 -exp (一 K (t E- to) /HT)} - (2) ここで、 Kは実験的に求められる定数であり、 ΗΤは各組織に不活性ガスが溶 け込んで飽和状態の半分に達するまでの時間(以下、半飽和時間と呼ぶ)であり、 各組織によって異なる数値である。 この半飽和時間 HTは、 後述するように、 P GT (to) と P IN2 (to) の大小に応じて可変となる。 なお、 時刻 toや時 刻 t Eなどの時間の計測は、 第 28図に示した計時部 68によって管理されてい る。
体内不活性ガス量算出部 85は、上記のような体内不活性ガス分圧 PGT (t) の計算を所定のサンプリング周期 tEで繰り返し実行する。 この際、 式によって サンプリング周期毎に計算された体内不活性ガス分圧 PGT (tE) は、 体内不 活性ガス排出時間導出部 87と潜水可能時間導出部 88に供給されるほか、 比較 部 83と体内不活性ガス分圧排出時間導出部 87に PGT (to) として供給さ れる。 これは、 即ち、 式における PGT (to) として前回サンプリング時の P GT (tE) が用いられることを意味している。
さて、 上記計算に先立ち、 比較部 83は、 呼吸気不活性ガス分圧記憶部 82に 記憶されている呼吸気不活性ガス分圧 P IN2 (to) と、 体内不活性ガス分圧 記憶部 86から供給さえる PGT (to) とを比較し、 その比較結果を半飽和時 間選択部 84に出力する。 半飽和時間選択部 84は、 体内不活性ガス分圧算出部 85が分圧計算に用いるべき半飽和時間 HTを 2種類 (後述する半飽和時間 HT 1及び HT2) 記憶しており、 比較部 83による比較結果に応じて半飽和時間 H T 1或いは HT 2を選択し、 体内不活性ガス分圧算出部 85に出力する。
体内不活性ガス分圧算出部 85は、 半飽和時間選択部 84により選択された半 飽和時間 HT 1又は HT 2を用いて、 時刻 t =t Eのときの体内不活性ガス分圧 PGT (tE) を下式により計算する。
(A) PGT (to) >P I N2 (to) の場合
PGT (tE) 二 PGT (to) + {P I N 2 (to) -PGT (to)}
x {1 -exp (一 K (t E— t 0) /HT 1)}…
(3)
(B) PGT (to) <P I N2 (to) の場合
PGT (tE) =PGT (to) + {P I N2 (to) 一 PGT (to)} x {1一 exp (— K (t E- to) /HT 2)} - (3 ')
なお、 上記 (3) 式及び (3 ') 式では、 HT 2 <HT 1となっている。 なお、 PGT (to) =P I N 2 (to) の場合には、 半飽和時間 HTを次式のように定 めるのが好ましい。
HT= (HT 1 +HT 2) /2 … (4)
ここで、 PGT (to) >P I N 2 (to) の場合と、 PGT (to) く P IN 2 (to) の場合とで、 半飽和時間 HTが異なる理由について説明する。
まず、 PGT (to) >P IN2 (to) の場合は、 体内から不活性ガスが排出 される場合であり、 逆に PGT (to) <P I N 2 (to) の場合は、 体内へ不活 性ガスが吸収される場合である。 すなわち、 不活性ガスの排出は不活性ガスの吸 収に比較して時間がかかるので、 不活性ガスが排出される場合の半飽和時間 HT 1が不活性ガスを吸収する場合の半飽和時間 H T 2より長く設定するのである。 このように排出時と吸収時とで異なる半飽和時間 HTを用いることにより、 体内 不活性ガス量のシミュレーションをより厳密に行うことができる。 従って、 この 仮想体内不活性ガス算出部によって求められた不活性ガス分圧に基づいて、 後述 するような無減圧潜水可能時間や体内不活性ガス排出時間を求める際にも、 より 正確な値を算出することが可能となる。 体内不活性ガス量算出部 85は、 上記の ような体内不活性ガス分圧 PGT (t ) の計算を行うことにより、 ダイビングを 行っているダイバーについて最新の体内不活性ガス分圧を把握することが可能と なる。
上記のようにして求められた体内不活性ガス分圧 PGT (t E) と、 呼吸気不 活性ガス分圧計測部 81によって算出される t = t E時の呼吸気不活性ガス分圧 PIN2 (t E) とに基づいて、 無減圧潜水可能時間と体内不活性ガス排出時間 とが、 以下のようにして算出される。 無減圧潜水可能時間は、 式において計算さ れる PGT (t E) が、 各組織の許容過飽和不活性ガス量を示す Pt o 1となる 場合の (tE— t 0) を求めることによって算出される。 このとき、 現時点が t 0と考えるので、 式おける PGT (to) として、 体内不活性ガス量算出部 85 によって求められた体内不活性ガス分圧 PGT (t E)が用いられ、 P I N 2 (t 0) として、 呼吸気不活性ガス分圧計測部 81によって算出される呼吸気不活性 ガス分圧 P I N2 (t E) が用いられる。 即ち、
t E-t 0 = -HTx (In (l_f)) /K (5) ただし、
f = (Pt o l— PGT (t E)) / (P I N2 (t E) 一 PGT (tE)) で ある。 この式によって、 各組織における無減圧潜水可能時間が全て算出され、 そ の中でもっとも小さい値が、 求めるべき無減圧潜水可能時間となる。 このように して算出された無減圧潜水可能時間は、 後述するようなダイビングモードにおい て表示されるようになっている。
次に、 水面浮上後において体内不活性ガスが排出されるまでの体内不活性ガス 排出時間の算出方法について説明する。
体内不活性ガス排出時間を算出するには、 前述した
PGT (tE) =PGT (to) + {P I N 2 (to) —PGT (to)} x {1-exp (-K (tE-to) /HT)} - (6) において、 水面浮上時を toとして、
PGT (t E) =0
となる t Eを求めればよい。 しかしながら、 上記式のような指数関数では、 tE が無限大にならなければ、 PGT (tE) =0とならないため、 便宜的に下式を 用いて各組織ごとの体内不活性ガス排出時間 t Zを算出している。
t Z = -HTx In ( 1 -f ) /K (7)
し、
f= (Pde-P IN2) / (0. 79 -P I N 2 )
である。 ここで、 HTは前述した半飽和時間であり、 Pdeは各組織ごとの残留 不活性ガス排出とみなす不活性ガス分圧 (以下、 許容不活性ガス分圧と呼ぶ) で あり、 これらは全て既知の値である。 また、 PIN2は、 水面浮上時の各組織内 の不活性ガス分圧であり、 体内不活性ガス量計算部 60によって算出される値で ある。 上記式によって各組織ごとに t Zが算出され、 その中でもっとも大きい値 が体内不活性ガス排出時間となる。 このようにして算出された体内不活性ガス排 出時間は、 後述するようなサ一フェスモ一ドにおいて表示されるようになってい る。 次に、 上記構成からなる第 2実施形態のダイブコンピュータ 4の動作について 第 13図を参照して説明する。
第 13図に示したように、 ダイブコンピュータ 4の動作モードには、 時刻モー ド ST 1、 サ一フェスモード ST 2、 プランニングモード S T 3、 設定モード S T 4、 ダイビングモード S T 5、 ログモード S T 6、 ボンべ切換条件設定モード ST 7があるが、 以下、 本第 2実施形態に関連するダイビングモード ST 5につ いて説明する。
本第 2実施形態のダイビングモード S T 5は、 第 1実施形態のダイビングモー ド ST 5と同様、 潜水時の動作モードであり、 無減圧潜水モード ST 5 1、 現在 時刻表示モード ST 52、 減圧潜水表示モード ST 53、 ボンべ切換管理モード S T 54からなる。
無減圧潜水モード ST 5 1では、 現在水深、 潜水時間、 最大水深、 無減圧潜水 可能時間、 体内不活性ガスグラフ、 高度ランクなどダイビングに必要な情報が表 示される。
本第 2実施形態のダイビングモ一ド S T 5においては、 急激な浮上が減圧症の 原因となることから、 上述した浮上速度監視機能が働くこととなっている。 すな わち、 所定時間毎 (例えば、 6秒毎) に現在の浮上速度を算出するとともに、 算 出した浮上速度と現在水深に対応する浮上速度上限値とを比較し、 算出した浮上 速度が浮上速度上限値よりも速い場合には、 報音装置 37から 4 [kHz] の周 波数でアラーム音 (浮上速度違反警告アラーム) を 3秒間発するとともに、 浮上 速度を落とすように液晶表示パネル 1 1において、 「S LOW」の表示と、現在水 深の表示とを所定周期 (例えば、 1秒周期) で交互に表示して浮上速度違反警告 を行う。 さらに振動発生装置 38から浮上速度違反である旨を振動でダイバーに 警告する。 そして浮上速度が正常なレベルにまで低下したときには、 浮上速度違 反警告を停止することとなる。
また、 ダイビングモード S T 5の状態で、 水深が 1. 5 mより浅いところにま で浮上したときには、 ダイビングが終了したものとみなされ、 潜水により導通状 態となつて潜水動作監視スイッチ 30が絶縁状態になった時点でサ一フェスモー ド ST 2に自動的に移行する。 なお、 水深が 1. 5m以上となったときから再び 水深が 1 . 5 m未満となった時までを 1回の潜水動作として、 この期間中の潜水 結果 (ダイビングの日付、 潜水時間、 最大水深などの様々なデ一夕) が R A M 5 4に記憶される。併せて、 今回のダイビング中に上述した浮上速度違反警告が連 続して 2回以上あった場合には、 その旨も潜水結果に含めて記録される。
以上の説明のように、 本第 2実施形態によれば、 複数種類の潜水用ガスの混合 比率が異なる複数の混合ガスがそれぞれ収納された複数のボンべを用いて潜水を 行うに際しても、 酸素中毒あるいは酸素欠乏のおそれのあるボンベへの切り換え を防止し、 あるいは、 報知 (警告) することができ、 安全にダイビングを行うこ とが可能となるとともに、 現在の浮上速度が浮上基準速度より速い場合に浮上速 度違反警告を行うことにより、 潜水病の発生を未然に防止することができる。
[ 3 ] 実施形態の変形例
以上の説明においては、 潜水用ガスとして、 酸素、 窒素及びヘリウムを用いて いたが、 酸素、 窒素および水素の組み合わせなど、 潜水状態に応じて既知の各種 潜水用ガスを用いることが可能である。
また、 以上の説明においては、 潜水用ガスを 3種類用いる場合において説明し たが、 4種類以上の潜水用ガスを用いるように構成することも可能である。
さらに以上の説明においては、 各ボンベの切り換えは、 ダイバーが行う構成を 採っていたが、 ダイバーの指示を待って、 自動的に切り換えるように構成するこ とも可能である。 もちろんこの場合には、 万が一を考慮し、 手動で切換可能に構 成しておくのが好ましい。 さらに酸素中毒の恐れがある場合および酸素欠乏に陥 る可能性がある場合には、 ダイブコンピュータは、 報音装置によるアラーム音の 発生、 振動発生装置によるアラーム振動の発生あるいは液晶表示パネルにその旨 の警告を表示し、自動的なボンべ切り換えを禁止するように構成する必要がある。 上記説明では、 上述した各種動作を行うためのプログラムが予め R O M 5 3に 記憶されていることを前提としていた。 ただし、 これに限らず、 図示せぬパ一ソ ナルコンピュータゃサ一バコンピュー夕とダイブコンピュータを通信ケーブルあ るいはネットワークを介して接続し、 このパーソナルコンビュ一夕あるいはサ一 バコンピュー夕からダイブコンビユー夕に上記プログラムをダウンロードするよ うな形態であってもよい。 この場合、 ダイブコンピュータ内の書き換え可能な不 揮発性メモリ (図示略) にプログラムが記憶されることになる。 そして、 C P U 5 1は、 この不揮発性メモリからプログラムを読み出して、 これを実行すればよ い。
以上の説明のように上記各実施形態によれば、 潜水パターンに応じて複数のボ ンベの潜水用ガスの混合比率を設定し、 各ボンベの使用タイミングをダイビング 前にシミュレーションする。 そして、 このシミュレーション結果に基づいて、 切 換夕ィミングをダイブコンピュータに設定し、 実際のダイビングではダイブコン ピュー夕が実際の潜水パターンを考慮してダイバーにボンベの使用タイミングを 報知することによりダイビングの安全性を高めることが可能となる。
また各潜水用ガスの混合比率に対する無減圧潜水可能時間、 減圧潜水時には、 減圧停止に必要な時間と深度をあらかじめシミュレーションできるので、 実際の ダイビングにおいても、 ボンべを切り換えた場合に安全か否かの判別を確実に行 うことができる。
以上の説明においては、 混合ガスに用いる潜水用ガスとして、 酸素、 窒素及び ヘリウムを用いていたが、混合ガスとして酸素、窒素および水素の組み合わせや、 潜水用ガスとして不活性ガスであるネオン (N e )、 アルゴン (A r )、 クリブト ン (K r ) あるいはキセノン (X e ) 等の人体に影響を及ぼす可能性が低いガス を用いるなど、 潜水状態に応じて既知の各種潜水用ガスあるいは各種混合ガスを 用いることが可能である。
また、 以上の説明においては、 潜水用ガスを 3種類用いる場合において説明し たが、 4種類以上の潜水用ガスを用いるように構成することも可能である。
さらに以上の説明においては、 各ボンベの切換は、 ダイバーが行う構成を採つ ていたが、 ダイバーの指示を待って、 自動的に切り換えるように構成することも 可能である。 もちろんこの場合には、 万が一を考慮し、 手動で切換可能に構成し ておくのが好ましい。 この場合には、 ダイバーの切換指示が先にあっても、 酸素 中毒や酸素欠乏などの恐れがある場合にはその旨をダイバーに通知するとともに、 一旦、 切換を禁止し、 再度の指示があった場合にのみ切換を行うように構成する ことも可能である。

Claims

請求の範囲
1 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置であって、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターン に基づいて、前記混合ガスの切換夕イミングを判別する切換タイミング判別部と、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前 記切換タイミングを告知する告知部と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
2 . 請求の範囲第 1項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力する混合比率入力部と、 前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲をあらかじめ記憶する入 力範囲記憶部と、
記憶した前記入力範囲に基づいて、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外 である場合に、 当該混合比率を前記入力範囲内に補正する入力値補正部と、 を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
3 . 請求の範囲第 1項または第 2項記載のダイバーズ用情報処理装置におい て、
前記潜水用ガスは、 酸素を含み、
入力された酸素に対応する前記混合比率あるいは入力後に補正された前記混合 比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混合比率を算出する酸素基準比率算出部を 備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
4 . 請求の範囲第 3項記載のダイパーズ用情報処理装置において、 前記潜水用ガスは、 ヘリウムおよび窒素を含み、
前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比 率に基づいて前記窒素の混合比率を算出することを特徴とするダイバーズ用情報 処理装置。
5 . 請求の範囲第 4項記載のダイパーズ用情報処理装置において、 前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比 率が 1 0 0 [%] を越える場合には、 前記酸素の混合比率を変更せずに前記ヘリ ゥムの混合比率を補正し、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比率を
1 0 0 [%] に設定することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
6 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異 る複数の混合ガス を用いて潜水を行うために用いられるダイパーズ用情報処理装置であって、 あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターン に基づいて、前記混合ガスの切換夕イミングを判別する切換夕ィミング判別部と、 前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前 記切換夕ィミングを告知する告知部と、
操作者が前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力する混合比率入力部と、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶する優先順位記憶部と、 記憶した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の高い前記潜水用ガスについ ての前記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜水用ガスについての前 記混合比率を補正する低優先順位入力値補正部と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
7 . 請求の範囲第項 6記載のダイバ一ズ用情報処理装置において、
前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲をあらかじめ記憶する入 力範囲記憶部と、
前記優先順位の高い潜水用ガスについての前記混合比率の設定値及び記憶した 前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の低い潜水用ガスに対応する前記混合比 率の入力範囲を補正する入力範囲補正部と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
8 . 請求の範囲第 1項ないし第 7項の何れかに記載のダイパーズ用情報処理 . 装置において、 .
前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示する条件提示部と、 前記切換条件を操作者に選択させるための選択操作部と、
前記選択された切換条件を前記ボンべ毎に記億する切換条件記憶部と、 を備えたことを特徴とするダイバ一ズ用情報処理装置。
9 . 請求の範囲第 8項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記条件提示部は、 潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水可能時間 あるいは水深に対応する前記切換条件を提示することを特徴とするダイバーズ用 情報処理装置。
1 0 . 請求の範囲第 9項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記切換条件記憶部は、 前記ボンべ毎に前記潜水時間、 前記体内酸素量、 前記 体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるいは前記水深に対応する前記切換条件 のいずれか一つあるいは組み合わせを記憶することを特徴とするダイバーズ用情 報処理装置。
1 1 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガ スを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置の制御方法で あって、
あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターン に基づいて、 前記混合ガスの切換夕ィミングを判別する切換タイミング判別過程 と、
前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するだめの情報及び前 記切換タイミングを告知する告知過程と、
を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
1 2 . 請求の範囲第 1 1項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲をあらかじめ記憶する入 力範囲記憶過程と、
前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力する混合比率入力過程と、 記憶した前記入力範囲に基づいて、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外 である場合に、 当該混合比率を前記入力範囲内に補正する入力値補正過程と、 を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
1 3 . 請求の範囲第 1 1項または第 1 2項記載のダイパーズ用情報処理装置 の制御方法において、
前記潜水用ガスは、 酸素を含み、
入力された酸素に対応する前記混合比率あるいは入力後に補正された前記混合 比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混合比率を算出する酸素基準比率算出過程 を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
1 4 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガ スを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置の制御方法で あって、 - あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パ夕一ン に基づいて、 前記混合ガスの切換夕ィミングを判別する切換タイミング判別過程 と、
前記切換夕ィミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前 記切換夕ィミングを告知する告知過程と、
操作者が前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力する混合比率入力過程と、 予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶する優先順位記憶過程と、 記憶した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の高い前記潜水用ガスについ ての前記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜水用ガスについての前 記混合比率を補正する低優先順位入力値補正過程と、
を備えたことを特徴とするダイバ一ズ用情報処理装置の制御方法。
1 5 . 請求の範囲第 1 4項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲をあらかじめ記憶する入 力範囲記憶過程と、
前記優先順位の高い潜水用ガスについての前記混合比率の設定値及び記憶した 前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の低い潜水用ガスに対応する前記混合比 率の入力範囲を補正する入力範囲補正過程と、
を備えたことを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
1 6 . 請求の範囲第 1 1項ないし請求の範囲第 1 5項の何れかに記載のダイ バーズ用情報処理装置の制御方法において、
前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示する条件提示過程と、 前記切換条件を操作者に選択させるための選択操作過程と、
前記選択された切換条件を前記ボンべ毎に記憶する切換条件記憶過程と、 を備えたことを特徴とするダイバ一ズ用情報処理装置の制御方法。
1 7 . 請求の範囲第 1 6項記載のダイバーズ用情報処理装置において、
前記条件提示部は、 潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水可能時間 あるいは水深に対応する前記切換条件を提示することを特徴とするダイバーズ用 情報処理装置の制御方法。
1 8 . 請求の範囲第 1 7項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、 .
前記切換条件記憶部は、 前記ボンべ毎に前記潜水時間、 前記体内酸素量、 前記 体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるいは前記水深に対応する前記切換条件 のいずれか一つあるいは組み合わせを記憶することを特徴とするダイバーズ用情 ' 報処理装置の制御方法。
1 9 . コンビユー夕を複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異な る複数の混合ガスを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装 置として機能させるための制御プログラムであって、
あらかじめ設定された予定潜水パ夕一ンおよび現在までの実際の潜水ノ 夕一ン に基づいて、 前記混合ガスの切換タイミングを判別させ、
前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前 記切換夕イミングを告知させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
2 0 . 請求の範囲第 1 9項記載の制御プログラムにおいて、 , 前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力させ、
あらかじめ記憶させた前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲に 基づいて、 入力された前記混合比率が前記入力範囲外である場合に、 当該混合比 率を前記入力範囲内に補正させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
2 1 . 請求の範囲第 1 9項または請求の範囲第 2 0項記載の制御プログラム において、
前記潜水用ガスは、 酸素を含み、
入力された酸素に対応する前記混合比率あるいは入力後に補正された前記混合 比率に基づいて他の前記潜水用ガスの混合比率を算出させることを特徴とする制 御プログラム。
2 2 . 請求の範囲第 2 1項記載の制御プログラムにおいて、
前記潜水用ガスは、 ヘリウムおよび窒素を含み、
前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリゥムの混合比 率に基づいて前記窒素の混合比率を算出させることを特徴とする制御プログラム。
2 3 . 請求の範囲第 2 2項記載の制御プログラムにおいて、
前記酸素基準比率算出部は、 前記酸素の混合比率および前記ヘリウムの混合比 率が 1 0 0 [ %] を越える場合には、 前記酸素の混合比率を変更させせずに前記 ヘリゥムの混合比率を補正させ、 前記酸素の混合比率および前記ヘリウムの混合 比率を 1 0 0 [%] に設定させることを特徴とする制御プログラム。
2 4 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数の混合ガ スを用いて潜水を行うために用いられるダイバーズ用情報処理装置をコンビユー 夕により制御するための制御プログラムであって、
あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターン に基づいて、 前記混合ガスの切換タイミングを判別させ、
前記切換タイミングに基づいて切換先の混合ガスを特定するための情報及び前 記切換夕ィミングを告知させ、
操作者に前記複数種類の潜水用ガスの混合比率を入力させ、
予め前記潜水用ガス毎に設定された優先順位を記憶させ、
記憶した前記優先順位に基づいて、 より優先順位の高い前記潜水用ガスについ ての前記混合比率の設定を優先し、 より優先順位の低い潜水用ガスについての前 記混合比率を補正させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
2 5 . 請求の範囲第 2 4項記載の制御プログラムにおいて、
前記潜水用ガス毎に許容する前記混合比率の入力範囲をあらかじめ記憶させ、 前記優先順位の高い潜水用ガスについての前記混合比率の設定値及び記憶させ た前記入力範囲に基づいて、 前記優先順位の低い潜水用ガスに対応する前記混合 比率の入力範囲を補正させる、 ことを特徴とする制御プログラム。
2 6 . 請求の範囲第 1 9項ないし請求の範囲第 2 5項の何れかに記載の制御 プログラムにおいて、
前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示させ、
前記切換条件を操作者に選択させ、
前記選択された切換条件を前記ボンべ毎に記憶させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
2 7 . 請求の範囲第項 2 6記載の制御プログラムにおいて、
前記ボンべ毎に切換条件を設定するための情報を提示させるに際し、潜水時間、 体内酸素量、 体内不活性ガス量、 潜水可能時間あるいは水深に対応する前記切換 条件を提示させることを特徴とする制御プログラム。
2 8 . 請求の範囲第 2 7項記載の制御プログラムにおいて、
前記選択された切換条件を記憶させるに際し、 前記ボンべ毎に前記潜水時間、 前記体内酸素量、 前記体内不活性ガス量、 前記潜水可能時間あるいは前記水深に 対応する前記切換条件のレ、ずれか一つあるいは組み合わせを記憶させることを特 徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
2 9 . 請求の範囲第 1 9項ないし請求の範囲第 2 8項のいずれかに記載の制 御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
3 0 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれぞれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ パーズ用情報処理装置であって、
酸素分圧の算出及び監視を行う酸素分圧算出 ·監視部を備え、 操作者が前記潜 水用ガスの混合比率の異なるボンベに切り替えるべく何れかのボンべを選択した 場合に、 当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがあると判定した 場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁止させるベく処理を行うことを 特徴とするダイバ一ズ用情報処理装置。
3 1 . 請求の範囲第 3 0項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記ボンべ内には前記潜水用ガスとして酸素を含有することを特徴とするダイ パーズ用情報処理装置。 O 2004/052720
3 2 . 請求の範囲第 3 0項又は第 3 1項記載のダイバーズ用情報処理装置に おいて、
前記酸素分圧算出 ·監視部は、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがあるかど うかを判断する酸素分圧違反判定部と、
酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがある場合にその旨を報知する報知部と、 を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
3 3 . 請求の範囲第 3 0項ないし第 3 2項のいずれかに記載のダイバーズ用 情報処理装置において、
操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切り替える ベく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがな いと判定された場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すべく処理を行う ことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
3 4 . 請求の範囲第 3 2項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記報知部は、 前記ボンベの切り替えの可否を表示、 アラーム音、 E Lバック ライト等により報知することを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
3 5 . 請求の範囲第 3 0項ないし第 3 4項の何れかに記載のダイバーズ用情 報処理装置において、
潜水経過時間を計測する計時部と、
水深値を検出する水深計測部と、
予め定められた潜水経過時間に対応して水深計測部によって水深値を検出して、 前記検出した水深値と潜水経過時間とを記憶する潜水倩報記憶部と、
- を備えることを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
3 6 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ パーズ用情報処理装置であって、
潜水中における各前記ボンベの切換条件を前記ボンべ毎に記憶する切換条件記 憶部と、
切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させるための切り換え先ボンべ選択部 前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れが あるか否かを判別する安全性判別部と、
前記安全性判別部の判別結果が酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあると判別 された場合にその旨を警告する警告部と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
3 7 . 請求の範囲第 3 6項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記選択された切り換え先のボンベについての情報を提示するボンべ情報提示 部を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置。
3 8 . 請求の範囲第 3 7項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記ボンべ情報提示部は、 切り換え先のボンベについての情報として、 当該切 り換え先のボンベの潜水用ガスの混合比および前記ボンべを切り換えたと仮定し た場合の潜水状態情報を提示することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
3 9 . 請求の範囲第 3 8項記載のダイバーズ用情報処理装置において、 前記ボンべ情報提示部は、 前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可能時間ある いは減圧潜水指示と、 酸素分圧と、 を提示することを特徴とするダイバーズ用情 報処理装置。
4 0 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれぞれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ バーズ用情報処理装置の制御方法であって、
酸素分圧の算出及び監視を行う酸素分圧算出 ·監視過程と、
操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンべに切り替える ベく何れかのボンべを選択した場合に、 当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素 中毒のおそれがあると判定した場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁 止させるべく処理を行う切換禁止過程と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
4 1 . 請求の範囲第 4 0項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記酸素分圧算出■監視過程は、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがあるか どうかを判断する酸素分圧違反判定過程と、 酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがある場合にその旨を報知する報知過程と、 を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
4 2 . 請求の範囲第 4 0項または請求の範囲第 4 1項記載のダイバーズ用情 報処理装置の制御方法において、
操作者が前記潜水用ガスの混合比率の異なるボンベに切り替えるべく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがないと判定され た場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すべく処理を行うことを特徴と するダイバーズ用情報処理装置の制御方法。
4 3 . 請求の範囲第 4 1項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記報知過程は、 前記ボンベの切り替えの可否を表示、 アラーム音、 E Lバッ クライ卜等により報知することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置の制御方
4 4 . 請求の範囲第 4 0項ないし請求の範囲第 4 3項のいずれかに記載のダ ィパーズ用情報処理装置の制御方法において、
潜水経過時間を計測する計時過程と、
水深値を検出する水深計測過程と、
予め定められた潜水経過時間に対応して水深値を検出して、 当該検出した水深 値と潜水経過時間とを記憶する潜水情報記憶過程と、
を備えることを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
4 5 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれそれ収納ざれた複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ パーズ用情報処理装置の制御方法であって、
潜水中における各前記ポンベの切換条件を前記ボンべ毎に記憶する切換条件記 憶過程と、
切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させるための切り換え先ボンべ選択過 程と、
前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れが あるか否かを判別する安全性判別過程と、 前記安全性判別過程における判別結果が酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあ ると判別された場合にその旨を警告する警告過程と、
を備えたことを特徴とするダイパーズ用情報処理装置の制御方法。
4 6 . 請求の範囲第 4 5項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記選択された切り換え先のボンベについての情報を提示するボンべ情報提示 過程を備えたことを特徴とするダイバ一ズ用情報処理装置の制御方法。
4 7 . 請求の範囲第 4 6項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記ボンべ情報提示過程は、 切り換え先のボンベについての情報として、 当該 切り換え先のボンベの潜水用ガスの混合比および前記ボンべを切り換えたと仮定 した場合の潜水状態情報を提示することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置 の制御方法。
4 8 . 請求の範囲第 4 7項記載のダイバーズ用情報処理装置の制御方法にお いて、
前記ボンべ情報提示過程は、 前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可能時間あ るいは減圧潜水指示と、 酸素分圧と、 を提示することを特徴とするダイバーズ用 情報処理装置の制御方法。
4 9 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれぞれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ バ一ズ用情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであ つて、
酸素分圧の算出及び監視を行わせ、
操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切り替える ベく何れかのボンべを選択した場合に、 当該選択したボンベが酸素欠乏又は酸素 中毒のおそれがあるか否かを判定させ、
おそれがあると判定された場合には、 前記選択したボンベへの切り替えを禁止 させるべく処理を行わせる、
ことを特徴とする制御プログラム。
5 0 . 請求の範囲第 4 9項記載の制御プログラムにおいて、 前記酸素分圧に基づいて酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがあるか否かを判 別させ、
酸素中毒もしくは酸素欠乏のおそれがある場合にその旨を報知させる、 ことを特徴とする制御プログラム。
5 1 . 請求の範囲第 4 9項または第 5 0項記載の制御プログラムにおいて、 操作者が前記潜水用ガスの混合比率の同一若しくは異なるボンベに切り替える ベく選択し、 選択したボンベの酸素分圧値が酸素欠乏又は酸素中毒のおそれがな いと判定された場合に当該選択したボンベへの切り替えを許可すべく処理を行わ せる、 ことを特徴とする制御プログラム。
5 2 . 請求の範囲第 5 1項記載の制御プログラムにおいて、
前記ボンベの切り替えの可否を表示、 アラーム音、 E Lバックライ ト等により 報知させることを特徴とする制御プログラム。
5 3 . 請求の範囲第 4 9項ないし請求の範囲第 5 2項のいずれかに記載の制 御プログラムにおいて、
潜水経過時間を計測させ、
水深値を検出させ、
予め定められた潜水経過時間に対応して水深値を検出させて、 当該検出させた 水深値と潜水経過時間とを記憶させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
5 4 . 複数種類の潜水用ガスの混合比率が同一若しくは異なる複数の混合ガ スがそれそれ収納された複数のボンべを用いて潜水を行うために用いられるダイ ノ、"一ズ用情報処理装置をコンビユー夕により制御するための制御プログラムであ つて、
潜水中における各前記ボンベの切換条件を前記ボンべ毎に記憶させ、 切り換え先の前記ボンべを操作者に選択させ、
前記ボンべを切り換えたと仮定した場合に酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れが あるか否かを判別させ、
酸素中毒あるいは酸素欠乏の恐れがあると判別された場合にその旨を警告させ る、
ことを特徴とする制御プログラム。
5 5 . 請求の範囲第 5 4項記載の制御プログラムにおいて、
前記選択された切り換え先のボンベについての情報を提示させることを特徴と する制御プログラム。
5 6 . 請求の範囲第 5 5項記載の制御プログラムにおいて、
切り換え先のボンベについての情報として、 当該切り先えのボンベの潜水用ガ スの混合比および前記ボンべを切り換えたと仮定した場合の潜水状態情報を提示 させることを特徴とする制御プログラム。 '
5 7 . 請求の範囲第 5 6項記載の制御プログラムにおいて、
前記潜水状態情報として、 無減圧潜水可能時間あるいは減圧潜水指示と、 酸素 分圧と、 を提示させることを特徴とする制御プログラム。
5 8 . 請求の範囲第 4 9項ないし請求の範囲第項 5 7の何れかに記載の制御 プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
5 9 . 複数種類の潜水用ガスを混合した混合ガスが充填され、 かつ、 互い に前記潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数のボンベと、
前記複数のボンベに接続され、 前記複数のボンベに充填された混合ガスのうち いずれかを選択的に供給すべく前記ボンベの切り換えを行うための切換装置と、 前記切換装置を介して供給された前記混合ガスを所定圧力として供給するレギ ュレー夕と、
を備えたことを特徴とする潜水具。
6 0 . 請求の範囲第 5 9項記載の潜水具において、
前記複数のボンべは、 潜行時の水深域に基づいて前記混合比率が設定されたボ ンベと、
減圧潜水用に前記混合比率が設定されたボンベと、
を含むことを特徴とする潜水具。
6 1 . 請求の範囲第 5 9項または請求の範囲第 6 0項記載の潜水具において、 前記混合ガスは所定の 3種類以上の前記潜水用ガスのうち、 少なくとも 2種類 の前記潜水用ガスを混合していることを特徴とする潜水具。
6 2 . 請求の範囲第 6 1項記載の潜水具において、
前記潜水用ガスは、酸素、窒素およびヘリウムを含むことを特徴とする潜水具。
6 3 . 請求の範囲第 5 9項または請求の範囲第 6 0項記載の潜水具において、 前記潜水用ガスは、 少なくとも酸素と、 不活性ガスとを含み、
前記混合ガスは、 酸素と一または複数種類の不活性ガスとが混合されているこ とを特徴とする潜水具。
6 4 . 請求の範囲第 6 3項記載の潜水具において、
前記不活性ガスは、 ヘリウム、 ネオン、 アルゴン、 クリプトンあるいはキセノ ンのうち、 少なくともいずれかを含むことを特徴とする潜水具。
6 5 . 請求の範囲第 5 9項ないし請求の範囲第 6 4項のいずれかに記載の潜 水具において、
前記潜水用ガスとして水素を含むことを特徴とする潜水具。
6 6 . 請求の範囲第 5 9項ないし請求の範囲第 6 5項のいずれかに記載の潜 水具において、
あらかじめ設定された予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターン に基づいて、 前記選択バルブ装置の切り換え指示および現在以降の潜水パターン の指示を行うダイバーズ用情報処理装置を備えたことを特徴とする潜水具。
6 7 . 複数種類の潜水用ガスを混合した混合ガスが充填され、 かつ、 互いに 前記潜水用ガスの混合比率が同じ若しくは異なる複数のボンベと、 前記複数のボ ンべに接続され、 前記複数のボンベに充填された混合ガスのうちいずれかを選択 的に供給すべく前記ボンベの切り換えを行うための切換装置と、 前記切換装置を 介して供給された前記混合ガスを所定圧力として供給するレギユレ一夕と、 を備 えた潜水具の制御方法において、
あらかじめ予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンを記憶する 記憶過程と、
記憶した前記予定潜水パターンおよび現在までの実際の潜水パターンに基づい て、 前記選択バルブ装置の切り換え指示を行う切換指示過程と、
現在以降の潜水パターンの指示を行う潜水パターン指示過程と、
を備えたことを特徴とする潜水具の制御方法。
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