WO2004031004A1

WO2004031004A1 - シートベルト装置

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Publication number: WO2004031004A1
Application number: PCT/JP2003/012604
Authority: WO
Inventors: Chiharu Igarashi; Kazuo Yamamoto
Original assignee: Autoliv Development Ab
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2003-10-01
Publication date: 2004-04-15
Also published as: JP4044817B2; AU2003275536A1; JP2004122894A

Abstract

このシートベルト装置は、ウェビングガイドとしてのスルーアンカ(5)には、インサート金具(12)が用いられ、インサート金具(12)のウェビング挿通孔4となる領域には被覆樹脂(14)がモールド成形され、この被覆樹脂(14)のウェビング(3)が摺接するウェビング摺接面(18)には凹凸部(17)が形成されたステンレス材(16)が装着されて、ステンレス材(16)の凹凸部(17)の表面には電解研磨あるいは化学研磨が施されている。したがって、ウェビング摺接面が金属面となる構成のスルーアンカを有していても、管理工数の増加を抑えてコストアップを防止する。

Description

JP2003/012604

シートベルト装置技術分野

この発明は、シートベルト装置に係り、詳しくは、乗員の身体をシートに拘束するゥェビングが揷通されるゥェビング揷通孔を有するゥェビングガイドを備えたシートベルト装置に関する。明

背景技術書

自動車等のシートに着座した乗員の身体を拘束するシートベルト装置として、第 19図に示した構成のものが知られている（例えば、特開 2002— 1278 69号公報（第 6頁、第 16図〜 17) 参照)。第 19図は、同シートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、また、第 20図は、第 19図の F— F矢視断面図である。

同スルーアンカ 100は、第 19図及び第 20図に示すように、例えば三角形状のような平面形状に形成された炭素鋼鋼材のようなィンサート金具 (金属板） 101が用いられて、このィンサート金具 101の下部には例えば長孔形状のゥェビング揷通孔 102が設けられる一方、その上部には車体に回動自在に取り付けるための嵌揷孔 103が設けられている。ゥェビング揷通孔 102の両端には、ゥェビング揷通孔 102に連通するとともに嵌揷孔 103に向かって延びた孔 1 02 aが形成されている。スルーアンカ 100の嵌揷孔 103にポルト等を挿入することで、スルーアンカ 100を車体に回動自在に取り付けることができる。

また、スルーアンカ 100のインサート金具 101のゥェビング挿通孔 10 2となる領域には被覆樹脂 104がモールド成形され、ゥェビングが摺接する面となるゥェビング摺接面 105は、ィンサート金具 101の一部が露出されることで提供されている。インサート金具 101は、その一部がプレス加工により適宜折り曲げられて、略円筒状の湾曲部 106とされている。この湾曲部 106の表面がゥェビング摺接面 105となる。ゥェビング摺接面 105の頂部付近には、 P T/JP2003/012604 スルーアンカ 1 0 0の厚み方向に沿って延びる複数の溝により凹凸部 1 0 7が形成されている。

上述したような構成のスルーアンカ 1 0 0のように、特に表面にインサート金具 1 0 1のような金属面が露出している構造ではゥェビング摺接面 1 0 5が金属面となるために、リトラクタから引き出したゥェビングをスルーアンカ 1 0 0 のゥェビング揷通孔 1 0 2を揷通させる際に、ゥェビングの良好な卷取り性やゥェビング引出し時の良好な操作感を確保することができるという利点がある。

しかしながら、上述したようなゥェビング摺接面 1 0 5が金属面となる構成のスルーアンカ 1 0 0では、ゥェビングに対する摩擦抵抗が低くなるので、ゥェビング揷通孔 1 0 2内においてゥェビングが横滑りして片寄るいわゆるジャミング現象が発生し易くなるため、ゥェビングの摺動特性が悪くなる。このため、ゥェビング摺接面 1 0 5が金属面となる構成のスルーアンカでは、ゥェビングの摺動特"生を向上させる目的で、従来から、上述のように表面に金属面が露出しているインサート金具 1 0 1のような金属材の表面にクロームめっきを施すことが行われている。

しかしながら、ゥェビング摺接面が金属面となる構成のスルーァンカを有する従来のシートベルト装置では、ゥェビングの摺動特性を向上させる目的で露出している金属材の表面にクロームめっきを施すと、管理工数が増えるのでコストアップが避けられない、という問題がある。

すなわち、従来のシートベルト装置のスルーアンカ 1 0 0は、ゥヱビングの摺動特性を向上させる目的で、露出しているインサート金具 1 0 1のような金属材の表面にクロームめっきが施されているものの、クロムめつきが剥がれ易くなる。また、第 2 1図に示したように、特にステンレス材のような金属材 1 0 8を巻きつけてスルーアンカを構成するタイプでは、クロムめつきの剥がれの度合いが大きくなるので、管理工数が増えることになるため、コストアップになるのが避けられない。

この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ゥヱビング摺接面が金属面となる構成のスルーアンカを有していても、管理工数の増加を抑えてコストァップを防止することができるようにしたシートベルト装置を提供することを目的 T/JP2003/012604 としている発明の開示 - 請求項 1記載の発明は、乗員の身体をシートに拘束するゥェビングと、該ゥェビングが揷通されて該ゥェビングと摺接するゥェビング揷通孔を有するゥェビングガイドとを備えたシートベルト装置に係り、上記ゥェビングガイドは、インサート金具と、該インサート金具の上記ゥェビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、該被覆樹脂に装着されて上記ゥヱビングが摺接するゥヱビング摺接面を形成する耐腐食性の金属材とから構成され、該金属材の表面に研磨が施されている一方、めっきは施されていないことを特徴としている。

また、請求項 2記載の発明は、請求項 1記載のシートベルト装置に係り、上記金属材の表面に、電解研磨あるいはィヒ^ W磨が施されていることを特徴としている。

また、請求項 3記載の発明は、請求項 2記載のシートベルト装置に係り、上記電解研磨あるいはィ匕^ ^:磨が施された上記金属材の表面に、凹凸部が形成されていることを特徴としている。

また、請求項 4記載の発明は、請求項 3記載のシートベルト装置に係り、上記凹凸部は、クロス形状であることを特徴としている。

また、請求項 5記載の発明は、請求項 3記載のシートべト装置に係り、上記凹凸部は、ショット形状であることを特徴としている。

また、請求項 6記載の発明は、請求項 1乃至 5のいずれか 1に記載のシートベルト装置に係り、上記ゥェビングガイドは、上記ゥェビングを揷通させるスル —アンカを用いることを特徴としている。

また、請求項 7記載の発明は、乗員の身体をシートに拘束するゥェビングと、該ゥェビングが揷通されて該ゥェビングと摺接するゥェビング揷通孔を有するゥェビングガイドとを備えたシートベルト装置に係り、上記ゥェビングガイドは、インサート金具と、該インサート金具の上記ゥヱビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、該被覆樹脂に装着されて上記ゥヱビングが摺接するゥヱビング摺接面を形成するステンレス材とから構成され、該ステンレス材の表面に研磨が施されている一方、めっきは施されていないことを特徴としている。また、請求項 8記載の発明は、請求項 7記載のシートベルト装置に係り、上記ステンレス材の表面に、電解研磨あるレヽはィ匕^ ¹磨が施されてレ、ることを特徴としている。

また、請求項 9記載の発明は、請求項 8記載のシートベルト装置に係り、上記電解研磨あるいは化^ F磨が施された上記ステンレス材の表面に、凹凸部が形成されていることを特徴としている。

また、請求項 1 0記載の発明は、請求項 9記載のシートベルト装置に係り、上記凹凸部は、クロス形状であることを特徴としている。

また、請求項 1 11己載の発明は、請求項 9記載のシートベルト装置に係り、上記凹凸部は、ショット形状であることを特徴としている。

また、請求項 1 2記載の発明は、請求項 7乃至 1 1のいずれか 1に記載のシートベルト装置に係り、上記ゥェビングガイドは、上記ゥェビングを揷通させるス Λ ^—アンカを用いることを特徴としている。

. この発明のシートベルト装置の構成によれば、ゥェビングガイドは、インサ一ト金具と、インサート金具のゥェビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、被覆樹脂に装着されてゥェビングが摺接するゥェビング摺接面を形成する耐腐食性の金属材（ステンレス材）とから構成され、耐腐食性の金属材 (ステンレス材）の表面には研磨が施されているので、従来のように金属材の表面にクロームめっきを施さなくとも表面を滑らかにして、ゥェビングの摺動特性を向上させることができる。

したがって、ゥェビング摺接面が金属面となる構成のスルーァンカを有していても、管理工数の増加を抑えてコストアップを防止することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の第 1実施例であるシートベルト装置の構成を示す側面図、第 2図は、同シートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 3図は、同スルーアンカの主要部を示す正面図である。また、第 4図は、この発明の第 2実施例のシートべノレト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図である。第 5図は、この発明の第 3実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部を示す正面図である。第 6図は、この発明の第 4実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 7図は、第 6図の A矢視図である。第 8図は、この発明の第 5実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部を示す正面図である。第 9図は、この発明の第 6実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部を示す正面図である。第 1 0図は、この発明の第 7実施例のシートべト装置に用いられるスルーアン力の主要部を示す正面図である。第 1 1図は、この発明の第 8実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 2図は、第 1 1図の Β— Β矢視断面図である。また、第 1 3図は、この発明の第 9実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 4図は、第 1 3図の C— C矢視断面図である。また、第 1 5図は、この発明の第 1 0実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 6図は、第 1 5図の D矢視図である。第 1 7図は、この発明の第 1 1実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 8図は、第 1 7 図の Ε矢視図である。また、第 1 9図は、従来のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 2 0図は、第 1 9図の F— F矢視断面図、また、第 2 1図は、従来のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。第 1実施例

第 1図は、この発明の第 1実施例であるシートベノレト装置の構成を示す側面図、第 2図は、同シートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 3図は、同ス —アンカの主要部を示す正面図である。

この例のシートベルト装置は、第 1図に示すように、一端がリトラクタ 1に卷回され他端がリトラクタ 1から引き出されてアンカープレート 2に係止されるゥェビング 3と、ゥェビング 3を揷通させてこのゥェビング 3と摺接することにより摺接案内するゥェビング揷通孔 4を有するスルーアンカ 5と、ゥェビング 3 の途中位置をシート 6の近傍に設けられたバックル 7に係止することにより乗員 8を拘束するためのスルータング 9とから構成されている。ゥェビング 3の引き出し経路に設けられているスルーアンカ 5、スルータンダ 9等はゥェビングガイドとして働いている。

ゥ工ビングガイドとしてのスルーアンカ 5には、第 2図及び第 3図に示すように、例えば三角形状のような平面形状に形成された炭素鋼鋼材のようなィンサート金具（金属板） 1 2が用いられて、このインサート金具 1 2の下部には例えば長孔形状の上記ゥェビング揷通孔 4が設けられる一方、その上部には車体に回動自在に取り付けるための嵌揷孔 1 3が設けられている。ゥヱビング挿通孔 4の両端には、ゥェビング揷通孔 4に連通するとともに嵌揷孔 1 3に向かって延びた孔 4 aが形成されている。スルーアンカ 5の嵌揷孔 1 3にボルト等を揷入することで、スルーアンカ 5を車体に回動自在に取り付けることができる。また、スル一了ンカ 5のィンサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆榭脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着されている。ステンレス材 1 6は、耐腐食性の点で優れているので、例えば塩水噴霧試験等を行っても鲭が発生することがない。被覆樹脂 1 4の材質としては、機械的強度の高いポリアミド系樹脂、ポリアセタール及びポリプロピレンに強化剤を入れた榭脂、ポリカーボネート等が用いられる。

ステンレス材 1 6の表面には、予めクロス形状の凹凸部 1 7が形成されて、この凹凸部 1 7の表面は電解研磨あるいはィ匕学研磨が施されている。電解研磨は、電解溶液中にスルーアンカ 5を漬けて電流を流すことにより行う。あるいは、化学研磨は、溶液中にスルーアンカ 5を漬けて電流を流さないで行う。いずれの研磨によっても、ステンレス材 1 6の表面は削り落とされて滑らかになる。スルーアンカ 5における凹凸部 1 7を含むステンレス材 1 6の表面がゥェビング摺接面 1 8となる。すなわち、スルーアンカ 5のゥェビング揷通孔 4の一方の長辺を提供する面が、電解研磨あるいはィ匕^ W磨が施されたステンレス材 1 6から成るゥェビング摺接面 1 8となる。

このように、この例のシ一トベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカ 5は、インサート金具 1 2が用いられ、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆榭脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8には凹凸部 1 7が形成されたステンレス材 1 6が装着されて、ステンレス材 1 6の凹凸部 1 7の表面には電解研磨あるいは化^ W磨が施されているので、従来のように金属材の表面にクロームめつきを施さなくとも表面を滑らかにして、ゥェビングの摺動特性を向上させることができる。

したがって、ゥェビング摺接面が金属面となる構成のスルーアンカを有していても、管理工数の増加を抑えてコストアップを防止することができる。第 2実施例

第 4図は、この発明の第 2実施例のシートベルト装置に用いられるスルーァン力の構成を示す正面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1 実施例のそれと大きく異なるところは、ク口ス形状の凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカ 1 0は、第 2図の第 1実施例と略同様に、ィンサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆榭脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 4図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、互いに交差する溝 1 9 Aと縦溝 1 9 Bとの組み合わせから成る凹凸部 1 9が形成されて、この凹凸部 1 9の表面は電解研磨あるいはィ匕学研磨が施されている。電解研磨あるいはィ匕学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。これ以外は、上述した第 1実施例と略同様である。それゆえ、第 4図において、第 1図〜第 3図の構成部分と対応する各部には、同一の番号を付してその説明を省略する。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカ 1 0は、ステンレス材 1 6の凹凸部 1 9の表面には電解研磨ある Vヽは化^ W磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 3実施例

第 5図は、この発明の第 3実施例のシートベルト装置に用いられるスルーァン力の主要部を示す正面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、クロス形状の凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部は、第 2図の第 1実施例と略同様に、ィンサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3 が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 5図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、互いに交差するピッチの大きな溝 2 1 Aとピッチの小さな溝 2 1 Bとの組み合わせから成る凹凸部 2 1 が形成されて、この凹凸部 2 1の表面は電解研磨あるいは化学研磨が施されている。電解研磨あるいは化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシートべノレト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカは、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 1の表面には電解研磨あるいは化磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 4実施例

第 6図は、この発明の第 4実施例のシートベルト装置に用いられるスルーァン力の構成を示す正面図、第 7図は第 6図の A矢視図である。この例のスルーァン力の構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、クロス形状の凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカ 1 5は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 6図及ぴ第 7図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、互いに交差する溝 2 2 A、 2 2 Bから成る凹凸部 2 2が形成されて、この凹凸部 2 2の表面は電解研磨あるいは化^ ¹磨が施されている。電解研磨あるいは化^ F磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。また、凹凸部 2 2は、第 6図に示すように、ゥヱビング摺接面 1 8の頂部（ゥェビング折り返し） 1 8 A付近にのみ設けることで形成されている。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカ 1 5は、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 2の表面には電解研磨ある V、は化^ W磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 5実施例

第 8図は、この発明の第 5実施例のシートベノレト装置に用いられるスルーァン力の主要部を示す正面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3 が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 8図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、略中央部において接するようにその中央部に向かって伸びる第 1の斜溝 2 3 Aと第 2の斜溝 2 3 Bとの組み合わせから成る凹凸部 2 3が形成されて、この凹凸部 2 3の表面は電解研磨あるいは化^ W磨が施されている。電解研磨あるいはィ匕学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとして JP2003/012604 のスルーアンカは、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 3の表面には電解研磨あるいは化学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 6実施例

第 9図は、この発明の第 6実施例のシートベルト装置に用いられるスルーァン力の主要部を示す正面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3 が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 9図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、略中央部において直溝 2 4 Aと接するように伸びる第 1の斜溝 2 4 Bと第 2の斜溝 2 4 Cとの組み合わせから成る凹凸部 2 4が形成されて、この凹凸部 2 4の表面は電解研磨あるいは化学研磨が施されてレ、る。電解研磨あるレヽは化磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカは、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 4の表面には電解研磨あるいは化学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 7実施例

第 1 0図は、この発明の第 7実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部を示す正面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの主要部は、第 2図の第 1実施例と略同様に、ィンサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3 が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 1 0図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、略中央部において可変幅溝 2 6 Aと接するように伸びる第 1の斜溝 ² 6 Bと第²の斜溝 2 6 Cとの組み合わせから成る凹凸部 2 6が形成されて、この凹凸部 2 6の表面は電解研磨あるいは化学研磨が施されている。電解研磨あるレヽは化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシ一トベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカは、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 6の表面には電解研磨あるいは化学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 8実施例

第 1 1図は、この発明の第 8実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 2図は第 1 1図の B— B矢視断面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、ショット形状の凹凸部を形成するようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカ 2 0は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 1 1図及ぴ第 1 2図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、凹部 2 7 A と凹部 2 7 Bとの組み合わせから成るショット形状の凹凸部 2 7が形成されて、この凹凸部 2 7の表面は電解研磨あるいはィ匕学研磨が施されている。電解研磨あるレ、は化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカは、ステンレス材 1 6の表面に形成されたショット形状の凹凸部 2 7の表面には電解研磨あるヽは化^ W磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる第 9実施例

第 1 3図は、この発明の第 9実施例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカの構成を示す正面図、第 1 4図は第 1 3図の C一 C矢視断面図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、ショット形状の凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートべノレト装置に用いられるスルーアンカ^{2 5}は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3力 S 摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 1 3図及び第 1 4図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、平坦部 2 8 A、凹部 2 8 B及び凸部 2 8 Cの組み合わせから成るショット形状の凹凸部 2 8 が形成されて、この凹凸部 2 8の表面は電解研磨あるいは化磨が施されている。電解研磨あるいは化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。

このように、この例のシートべ/レト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカは、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 8の表面には電角 ¥研磨あるいは化学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 1。実施例

第 1 5図は、この発明の第 1 0実施例のシートベルト装置に用いられるスル一アンカの構成を示す正面図、また、第 1 6図は第 1 5図の D矢視図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカ 3 0は、第 2図の第 1実施例と略同様に、インサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 ⁸にはステンレス材 1 ⁶が装着された構成において、第 1 5図及び第 1 6図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、平行な直溝力ら成る！ ϊΐώ部 2 9が形成されて、この凹凸部 2 9の表面は電解研磨あるいは化学研磨が施されている。電解研磨あるいは化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。また、凹凸部 2 9は、第 1 6図に示すように、ゥェビング摺接面 1 8のうちゥヱビング折り返し位置（頂部） 1 8 Αに対する一方側にのみ設けることで形成されている。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカ 1 5は、ステンレス材 1 6の凹凸部 2 9の表面には電解研磨あるいはィ匕学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。第 1 1実施例

第 1 7図は、この発明の第 1 1実施例のシートベルト装置に用いられるスル一アンカの構成を示す正面図、第 1 8図は第 1 7図の E矢視図である。この例のスルーアンカの構成が、上述した第 1実施例のそれと大きく異なるところは、凹凸部の形状を変形させるようにした点である。

すなわち、この例のシートベルト装置に用いられるスルーアンカ 3 5は、第 2図の第 1実施例と略同様に、ィンサート金具 1 2のゥェビング揷通孔 4となる領域には被覆樹脂 1 4がモールド成形され、この被覆樹脂 1 4のゥェビング 3が摺接するゥェビング摺接面 1 8にはステンレス材 1 6が装着された構成において、第 1 7図及び第 1 8図に示すように、ステンレス材 1 6の表面には、平行な直溝から成る回凸部 3 1が形成されて、この凹凸部 3 1の表面は電解研磨あるいは化学研磨が施されている。電解研磨あるいは化学研磨は、第 1実施例で示した方法と略同様な方法により行われる。また、凹凸部 3 1は、第 1 8図に示すように、ゥェビング摺接面 1 8のうちゥェビング折り返し位置（頂部） 1 8 Aに対する一方側力つ折り返し位置から離れた個所にのみ設けることで形成されている。

このように、この例のシートベルト装置によれば、ゥェビングガイドとしてのスルーアンカ 1 5は、ステンレス材 1 6の凹凸部 3 1の表面には電解研磨あるいは化学研磨が施されて滑らかにされているので、第 1実施例と略同様な効果を得ることができる。

以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、スルーアンカを構成するインサート金具は、三角形状の例で説明したが、これに限らず楕円形状のような他の形状にしてもよい。また、ゥェビングガイドとしてはスルーアンカに例をあげて説明したが、ゥェビングガイドとしての働きをするものであれば、スルーアンカに限らずにスルータンダのような他の構成部材にも適用することができる。ゥェビング摺接面を形成する金属材は、耐腐食性、研磨性に優れる限り、ステンレス材に限らない。産業上の利用可能性

以上説明したように、この発明のシートベルト装置は、ゥェビングガイド力インサート金具と、インサート金具のゥェビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、被覆樹脂に装着されてゥェビングが摺接するゥェビング摺接面を形成するステンレス材とから構成され、ステンレス材の表面には研磨が施されているので、従来のように金属材の表面にクロームめっきを施さなくとも表面を滑らかにして、ゥェビングの摺動特性を向上させることができる。

したがって、ゥェビング摺接面が金属面となる構成のスルーアンカを有していても、管理工数の増加を抑えてコストアップを防止することができる。

Claims

請求の範囲乗員の身体をシートに拘束するゥヱビングと、該ゥェビングが揷通されて該ゥェビングと摺接するゥェビング揷通孔を有するゥェビングガイドとを備えたシートベルト装置であって、

前記ゥビングガイドは、ィンサート金具と、該ィンサート金具の前記ゥェビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、該被覆樹脂に装着されて前記ゥヱビングが摺接するゥェビング摺接面を形成する耐腐食性の金属材とから構成され、該金属材の表面に研磨が施されている一方、めつきは施されていないことを特徴とするシートベルト装置。

前記金属材の表面に、電解研磨あるいは化学研磨が施されていることを特徴とする請求項 1記載のシートベルト装置。

前記電解研磨あるいは化学研磨が施された前記金属材の表面に、凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項 2記載のシートベルト装置。

前記凹凸部は、ク口ス形状であることを特徴とする請求項 3記載のシートベルト装置。

前記凹凸部は、ショット形状であることを特徴とする請求項 3記載のシートベルト装置。

前記ゥェビングガイドは、前記ゥェビングを揷通させるスルーアンカを用いることを特徴とする請求項 1乃至 5のいずれか 1に記載のシートベルト装置。

乗員の身体をシートに拘束するゥェビングと、該ゥェビングが挿通されて該ゥヱビングと摺接するゥェビング揷通孔を有するゥェビングガイドとを備えたシートベルト装置であって、

前記ゥェビングガイドは、インサート金具と、該インサート金具の前記ゥェビング揷通孔となる領域にモールド成形された被覆樹脂と、該被覆樹脂に装着されて前記ゥェビングが摺接するゥェビング摺接面を形成するステンレス材とから構成され、該ステンレス材の表面に研磨が施されている一方、めつきは施されていないことを特徴とするシートベルト装置。前記ステンレス材の表面に、電解研磨あるいはィ匕^ W磨が施されていることを特徴とする請求項 7記載のシートベルト装置。

前記電解研磨あるいは化学研磨が施された前記ステンレス材の表面に、凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項 8記載のシートベルト装置。. 前記凹凸部は、クロス形状であることを特徴とする請求項 9記載のシートベルト装置。

. 前記凹凸部は、ショット形状であることを特徴とする請求項 9記載のシ一卜べノレ卜装置。

. 前記ゥヱビングガイドは、前記ゥヱビングを揷通させるスルーアンカを用いることを特徴とする請求項 7乃至 1 1のいずれか 1に記載のシートベルト装置。