WO2004026421A1

WO2004026421A1 - ゲームシステム、管理装置、ゲーム端末、ジャックポットの払い出し方法及びプログラム

Info

Publication number: WO2004026421A1
Application number: PCT/JP2003/011987
Authority: WO
Inventors: Masamichi Iida
Original assignee: Dyna Co., Ltd.
Priority date: 2002-09-20
Filing date: 2003-09-19
Publication date: 2004-04-01
Also published as: US20060014584A1; AU2003264520A1; JP2004130119A

Abstract

いつ発生するか分らないというジャックポットの魅力を残しつつ、プレイヤ全員がジャックポット獲得に意欲を燃やし白熱したゲームを展開できる娯楽性に富むゲームシステムが開示される。このゲームシステムは、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末１と、それら複数のゲーム端末と通信可能に接続されたジャックポットの管理装置２とを含み、管理装置２がジャックポット払い出し可能と判断したときに、複数のゲーム端末１においてジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行して、ジャックポットを払い出すゲーム端末１を決定する。

Description

明細書ゲームシステム、管理装置、ゲーム端末、ジャックポットの払い出し方法及びプログラム技術分野

本発明は、ジャックポットの払い出しに特徴を有するゲームシステム、管理装置、ゲーム端末、ジャックポットの払い出し方法及びそのプログラムに関する。背景技術

ラスベガスのカジノなどでは、スロットマシン等のゲーム機を多数台リンクさせ、各ゲーム機に賭けられたメダルの内から一定率をまとめてプールしておき、出現する確率の小さい特定の役を成立させた場合などにプールした分を一気に払い出すジャックポットと呼ばれるシステムが古くから知られている。ジャックポットは、単独のゲーム機では到底得られない大金を突然に得ることができ、プレイヤにとって非常に魅力の大きいものである。わが国においても、ゲームセンター等に設置されるスロットマシンやポーカー等のメダノレゲーム機に、このジャックポットのシステムが取り入れられている。なお、そのようなシステムは、プログレッシブシステムと呼ぶ場合もある。

ジャックポットは、あまり頻繁に発生するのではプールされるメダルの量が少なくて面白味がなく、その一方であまりにも厳しい条件を設定したために、プレイヤのジャックポット獲得に対する意欲が失われるようでも困る。また、何の前触れもなく突然に発生するという突発的な要素はジャックポットの特徴であり、魅力でもあるが、反面ゲームをプレィしている最中には、プレイヤにジャックポットを狙おうとレヽぅ心理はあまり働かないもので、ゲームの進行自体に熱をおびさせる作用が乏し力つた。

そこで、下記の特許文献 1に記載のゲームシステムでは、比較的簡単な条件をクリアしたものにジャックポットを獲得するための特別の抽選用ゲームにチヤレンジする権利を与え、そのゲームに勝利することでジャックポットを与えることとし、抽選用ゲームの進行状況がその場に居合わせた他のプレイヤにも分るようにしている。また、下記の特許文献 2に記載のゲームシステムでは、比較的簡単な条件をクリァするとジャックポットアイテムが発生し、リンクさせた全ゲーム機によって所定の数のジャックポットアイテムが溜められた時点でジャックポットを与えることとし、ジャックポットアイテムが溜められていく状況は表示手段に表示され、全プレイヤに分るようにしている。

特許文献 1 特開平 1 0— 3 2 8 3 5 4号公報

特許文献 2 特開 2 0 0 2— 8 5 8 1 1号公報発明の開示

上記特許文献 1に記載されたゲームシステムでは、誰かが抽選用ゲームに挑戦している間、他のプレイヤはそれをただ見ているしかない。また、せっかく権利を得て抽選用ゲームにチャレンジした本人も、そのゲームにはずれてぬか喜びに終わることも多い。上記特許文献 2に記載されたゲームシステムでは、ジャックポットが発生するおおよそのタイミングがプレイヤに分ってしまうため、ジャックポット本来の魅力が削がれ、ジャックポットアイテムがある程度溜まっている時ばかり熱をおびる結果となってしまう。

本発明は以上に述べた実情に鑑みてなされたものであって、いつ発生するか分らないというジャックポットの魅力を残しつつ、プレイヤ全員がジャックポット獲得に意欲を燃やし白熱したゲームを展開できる娯楽性に富むゲームシステム、管理装置、ゲーム端末、ジャックポットの払い出し方法及びそれらのプロダラムの提供を目的とする。

本発明によるゲームシステムは、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と、それら複数のゲーム端末と通信可能に接続されたジャックポットの管理装置とを含むゲームシステムにおいて、管理装置がジャックポット払い出し可能と判断したときに、複数のゲーム端末においてジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行して、ジャックポットを払い出すゲーム端末を決定することを特徴とする。ここでメダル等とは、プレイヤがゲームをプレイするために必要なメダル、コイン、紙幣、磁気カード、ポイント等をいう。賞品とは、ゲーム結果に応じて定められた量のメダル等であつてもよいし、所定の景品等であってもよい（メダル等や景品等を得るための権利を含む。）。また、ジャックポットとは、プレイヤに与えられる特別な価値を意味する概念であり、それは必ずしもメダル等である必要はなく、特別な景品であってもよい。また、ゲーム端末とは、スロットマシンやポーカー等の一台一台独立したゲーム機であってもよいが、競馬ゲームやルーレツトゲームのように、一台のゲーム機に複数のプレイャ位置を設けた、いわゆるマスゲーム機にあっては、そのそれぞれのプレイヤ位置が一つのゲーム端末に相当する。ゲーム端末において行われるゲームの種類は問わない。特別ゲームは、通常のゲームとは別個に行われるもので、通常のゲームの賞品やォッズとは関係がなく、誰かがジャックポットを獲得するまで続けられる。

本発明によれば、ジャックポットが払い出し可能な状態となったときに、複数のプレイヤ間で白熱したジャックポット争奪戦（特別ゲーム）が繰り広げられ、これに勝利することでジャックポットを必ず獲得できるので、多数のプレイヤに興奮に満ちた格別のゲーム感覚を提供できる。本発明の一態様では、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と、それら複数のゲーム端末と通信可能に接続されたジャックポットの管理装置とを含むゲームシステムにおいて、管理装置に設けられ、ジャックポットを払い出し可能か否か判断するジャックポット払い出し時期検出手段と、各ゲーム端末に設けられ、ジャックポットが払い出し可能となったことを管理装置からの情報により認識したときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行する特別ゲーム実行手段と、管理装置に設けられ、ゲーム端末から送信される特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するジャックポット払い出し先決定手段とを備えていることを特徴とする。

また、本発明の一態様では、前記管理装置は、各ゲーム端末に投入されたメダル等のうちの一部をジャックポットとして積み立てるジャックポット積み立て手段を有し、ジャックポットが一定以上積み立てられることにより、ジャックポット払い出し可能と判断することを特徴とする。このようにすると、ジャックポットが発生する間隔が極端に短くなったり長くなつたりすることがなく、また、毎回のジャックポットの値が異なる不公平もない。

また、本発明の一態様では、前記管理装置は、ジャックポットが一定以上積み立てられることに加えて、一定台数以上のゲーム端末がプレイ中であることを条件に、ジャックポット払い出し可能と判断することを特徴とする。このようにすると、特別ゲームが必ず一定人数以上のプレィャ間で争われるので、確実に白熱したものにすることができる。

また、本発明の一態様では、特別ゲームが行われることをプレイヤに知らせる告知手段を備えていることを特徴とする。告知手段は、表示画面の表示ゃスピーカーからのアナウンス等によって、プレイヤに特別ゲームについての情報を知らせるもので、各ゲーム端末にそれぞれ設けることもできるし、ゲーム端末とは別個に設けることもできる。告知手段は、特別ゲームが行われることと合わせて、特別ゲームのルール（どうすればジャックポットを獲得できる力をプレイヤに知らせることが好ましい。

さらに前記告知手段が、特別ゲームの開始にあたりカウントダウンを行うこととすれば、プレイヤの興奮を一層盛り上げるのに効果的である。前記特別ゲームは、全てのゲーム端末において参加できるようにしてもよいが、ジャックポットが払い出し可能となる直前にプレイ中であつたゲーム端末のみプレイ可能とすることもできる。このようにすると、通常のゲームに参加しないでジャックポットだけを取ろうとしてもできなくなるので、ジャックポットが欲しいプレイヤに通常のゲームへの参加を促すことができる。

また、本発明に係る管理装置は、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と接続され、それらゲーム端末に払い出すジャックポットを管理する管理装置において、ジャックポットを払い出し可能か否か判断するジャックポット払い出し時期検出手段と、ジャックポットが払い出し可能となったことをゲーム端末に認識させる通知手段と、ジャックポットが払い出し可能となったときに複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけに行われる特別ゲームの結果に基づいて、ジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するジャックポット払い出し先決定手段とを備えていることを特徴とする。

また、本発明に係るゲーム端末は、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出すとともに、ジャックポット当たりが発生するゲーム端末において、ゲーム端末は、ジャックポットを管理する管理装置に通信可能に複数接続され、管理装置からの情報によりジャックポットが払い出し可能であることを認識したときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行する特別ゲーム実行手段と、特別ゲームの結果を管理装置に送信する手段とを備えていることを特徴とする。

また、本発明に係る方法は、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末がジャックポットの管理装置に通信可能に接続され、管理装置が管理するジャックポットをゲーム端末に払い出すジャックポットの払い出し方法において、管理装置が、ジャックポットが払い出し可能か否か判断するステップと、ジャックポットが払い出し可能であることを複数のゲーム端末に認識させるステップと、ジャックポットが払い出し可能となったときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行するステップと、管理装置が、特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するステップとを備えていることを特徴とする。また、本発明に係るプログラムは、メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と接続されたコンピュータを、それらゲーム端末に払い出すジャックポットの管理装置として機能させるためのプログラムであって、ジャックポットが払い出し可能か否か判断するステップと、ジャックポットが払い出し可能であることを複数のゲーム端末に認識させるステップと、ジャックポットが払い出し可能な状態にあるときに複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけに行われる特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するステップとを前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。

また、本発明に係るプログラムは、ジャックポットの管理装置と通信可能に接続され、ジャックポット当たりが発生するゲーム端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、ジャックポットが払い出し可能であることを管理装置からの情報により認識するステップと、ジャックポットが払い出し可能な状態にあるときにジャックポット争奪のためだけに特別ゲームを実行するステップと、特別ゲームの結果を管理装置に送信するステップとを前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。図面の簡単な説明

図 1は、本発明のゲームシステムの制御系の構成を示すプロック図、図 2は、本発明のゲームシステムの構成を概略的に示す外観図、図 3は、プレイ中のゲーム端末の台数を把握するしくみを説明する説明図、

図 4は、告知手段の表示画面に表示される特別ゲームの告知の一例、図 5 A、 5 B、 5 C、 5 Dは、特別ゲームの告知から終了までのゲーム端末の表示画面の表示の一例、

図 6は、本発明のゲームシステムの処理の流れを示すフローチヤ一ト、図 7 Aは、本発明に係るゲームシステムの別の実施形態を示す平面図、図 7 Bは、本発明に係るゲームシステムの別の実施形態を示す同正面図、

図 8は、図 7の実施形態に係るゲームシステムの概略プロック図、図 9は、通常のゲーム時にべット表示テーブルに表示される画像を示す図、

図 1 0 Aは特別ゲームが開始される直前にべット表示テーブルに表示される画像を示す図、

図 1 0 Bは特別ゲームが終了した直後にべット表示テーブルに表示される画像を示す図、

図 1 1 A、 1 1 B、 1 1 Cは、別の実施形態におけるゲーム端末の一連の表示画面を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図 2は本発明のゲームシステムの構成を概略的に示す外観図である。このゲームシステムは、メダルを投入してゲームをプレイする複数台のゲーム端末 1 と、それらゲーム端末 1を管理する一台の管理装置 2と、所定の条件が満たされたときに行われるジャックポット獲得のための特別ゲームに関する情報をプレイヤに知らせる告知手段 5を有している。各ゲーム端末 1及ぴ管理装置 2は有線又は無線の電気通信回線で繋がっており、必要なデータを互いにやり取りする。管理装置 2は、複数台のゲーム端末 1のうちの一つに内蔵して設置することもできる。また本システムは、ゲームセンター等の一箇所に並べて設置された数台のゲーム端末 1を管理装置

2に接続してもよいし、広い地域に分散して設置されたより多数のゲーム端末 1を管理装置 2に接続してあってもよい。ゲーム端末 1には、ゲーム内容を表示する表示画面 7、プレイヤがゲームの操作を行う操作部 8、メダルの投入口 9、メダルの払出口 1 0等を有する。ゲーム端末 1 で行われるゲームの種類は問わないが、ここでは花札ゲームの場合について説明する。プレイヤはメダルをべットして表示画面 7上で架空の相手とゲームを行い、ゲーム結果に応じてメダルが払い出される。

図 1は、このゲームシステムの制御系の概略ブロック図である。各ゲーム端末 1のブロック構成は同一であり、 C P U 1 1 と、これに接続されるメダル取入手段 1 2、メダル払出手段 1 3、操作入力手段 14、画像表示手段 1 5及ぴ通信制御手段 1 6 とを有している。 C PU 1 1はマイク口プロセッサ及ぴその動作に必要な各種の周辺チップ、 ROM、 R

AM等のメモリ、その他の周辺部品を組み合わせて構成される。 C PU 1 1は、 ROMに格納されたプログラムに従って、ゲームの進行に必要な種々の演算及び前記各手段の制御を行う。プログラムには、通常のゲームを実行するためのプログラムと、後述する特別ゲームを実行するためのプログラムとを含み、ゲーム端末 1は前記の通常のゲームを実行するばかりでなく、特別ゲーム実行手段としても機能する。また特別グームの結果は、通信制御手段 1 6を介して管理装置 2に送信される。

メダル取入手段 1 2は、メダル投入口 9にメダルが投入されるとその投入を示す信号を CPU 1 1に出力するとともに、所定の保管場所へとメダルを送りだす。メダル払出手段 1 3は、 C PU 1 1から指示された枚数のメダルを保管場所から取り出してメダルの払出口 1 0に送りだす。操作入力手段 1 4は、プレイヤによる操作部 8のボタンやレバーの操作に応じた信号を CPU 1 1に出力する。画像表示手段 1 5は、表示画面及びその表示制御に必要な駆動回路を有し、 CPU 1 1からの指令に応じて必要な情報を表示画面 7に表示する。通信制御手段 1 6は、 C PU 1 1からの指示に従って管理装置 2に対するデータ通信を行う。

C P U 1 1の内部には、マイク口プロセッサと特定のソフトウエアとの組み合わせによってォッズ演算手段 1 7、乱数発生手段 1 8、役判定手段 1 9が設けられる。ォッズ演算手段 1 7は、賭けられたメダル数に応じた当たり役毎のメダルの配当枚数を演算する。乱数発生手段 1 8はゲームの進行に必要な乱数を発生させ、それに基づいてプレイヤに配られる札が決められる。役判定手段 1 9は、ゲームを進行する中で ROM 内に記憶させてある所定の役が達成されたかどうかを判定する。また、管理装置 2の制御系には、 C P U 2 0と、これに接続された告知手段 5、通信制御手段 2 1を有している。 C P U 2 0はマイクロプロセッサ及ぴその動作に必要な各種の周辺チップ、 R O M、 R AM等のメモリ、その他の周辺部品を組み合わせて構成される。 C P U 2 0は、 R O Mに格納されたプログラムに従って、ジャックポットの管理に必要な種々の演算及び各手段の制御を行う。告知手段 5は、ジャックポットを獲得する者を決める特別グームに関する情報を、表示画面による表示とスピーカーからのアナウンスによってプレイヤに知らせる。通信制御手段 2 1は、 C P U 2 0からの指示に従ってゲーム端末 1に対するデータ通信を行う。

C P U 2 0の内部には、マイクロプロセッサと特定のソフトウエアとの組み合わせによって、ジャックポット積立て手段 3、ジャックポット払い出し時期検出手段 4、ジャックポット払い出し先決定手段 3 1、ジャックポット払い出し処理手段 2 2.等が構成されている。ジャックポット積立て手段 3は、各ゲーム端末 1に投入されたメダルの合計枚数を集計し、そのうちの一定割合をジャックポット用に割り当てて一括して積み立てる。ジャックポット払い出し時期検出手段 4は、ジャックポットが一定以上積み立てられ、且つ一定台数以上のゲーム端末 1がプレイ中であることを条件にジャックポット払い出し可能と判断し、告知手段 5 と各ゲーム端末 1に特別ゲームを開始させるための信号を出力する。そのために C P U 2 0は、図 3に示すように、一定の時間的間隔をおいて現在何台のゲーム端末 1がプレイ中であるかチェックし、各ゲーム端末 1のスタートボタンが押された時点（図中の▲印）からプレイアウトボタンが押された時点（図中の△印）までをプレイ中とみなし、図の例では 5台以上のゲーム端末 1がプレイ中となったところでジャックポット払い出し可能と判断することにしている。特別ゲームは、ジャックポット払い出し可能となったときに、ジャックポットを払い出すゲーム端末 1を決めるためだけに各ゲーム端末 1において行われる特別なゲームであり、通常時のゲームのォッズや賞品とは無関係に行われる。特別ゲームは、例えば所定の役を誰が一番早く達成するか競うゲームであったり、制限時間内にどれだけ得点できるか競うゲームであったり、競馬のゲームで一着を予想するゲームとすることができる。各ゲーム端末で行われる特別ゲームに関する情報は管理装置に随時送信され、管理装置に設けたジャックポット払い出し先決定手段 3 1が、前記情報に基づいてどのゲーム端末 1が最も優秀な成績であつたかを判断し、ジャックポットを払い出すゲーム端末 1を決定する。ジャックポット払い出し処理手段 2 2は、ジャックポット積立て手段 3によって積立てたジャックポットを、そのゲーム端末 1に払い出す処理を行い、その他のゲーム端末 1 と告知手段 5には特別ゲームの終了を告知するよう処理を行う。ジャックポットは、特別ゲームの成績が最も良かつた一台のゲーム端末 1にのみ与えても良いが、何台かのゲーム端末 1 に分けて与えても良い。

なお特別ゲームは、管理装置 2に接続した全てのゲーム端末 1で実行されるようにしてもよいが、管理装置 2がジャックポット払い出し可能と判断する時点でプレイ中であったゲーム端末 1のみで実行されるようにしてもよい。先に述べたように、管理装置 2は現在プレイ中のゲーム端末 1を認識しているので、プレイ中でないゲーム端末 1には特別ゲームの実行信号を出力しないようにすれば、そのような状態で特別ゲームを実施できる。

次に、本ゲームシステムで行われる処理の流れを、ジャックポットに関わる部分を中心に図 6のフローチャートに即して述べる。ステップ S 1では、各ゲーム端末 1が個々に通常時のゲームを実行して稼動している状態であり、各ゲーム端末 1にメダルが投入されることにより管理装置 C P U 2 0内のジャックポット積立て手段 3がジャックポットを順次積み立てている。ステップ S 2でジャックポットが所定の値に達したと判定されると、ステップ S 3に進んで所定台数以上のゲーム端末 1がプレイ中であるかどうかを判断する。このステップを経てジャックポット払い出し可能と判断するとステップ S 4に進み、管理装置 2が各ゲーム端末 1 と告知手段 5に指令を出力して、特別ゲームの開始告知演出を行う。

開始告知演出の内容は、例えば図 4に示すように、告知手段 5の表示画面に特別ゲームが行われる旨の表示 2 3と、ジャックポットボーナスを獲得するための条件 2 4と、ジャックポットボーナスの値 2 5と、力ゥントダウン 6が表示され、同時にこれらの情報が告知手段のスピー力一からアナウンスされる。さらに、図 5 Aに示すように、各ゲーム端末 1の表示画面 7にも特別ゲーム開始までのカウントダウン 2 6が表示される。カウントダウン中に現行ゲームが終了したゲーム端末 1及び現在利用されていないゲーム端末 1の表示画面 7は、図 5 Bに示すような待機画面となる。その画面にはジャックポット獲得ゲームが行われる旨の表示 2 7、参加台数 2 8、獲得するための条件 2 9、ジャックポットポ一ナスの値 3 0、カウントダウン 2 6が表示される。カウントダウンがゼロになると全台いっせいに特別ゲームが開始される。図 5 Cは、特別ゲームが行われている間のゲーム端末の表示画面 7を示しており、プレィャはジャックポットを獲得することに集中して特別ゲームをプレイする。特別ゲームのプレイ状況データは管理装置に送信され、ジャックポット獲得条件の判定（ステップ S 5 ) が行われる。特別ゲームは、通常のゲームとは背景色を変えて差別化を図っている。

特別ゲームは、誰かがジャックポットを獲得するまで何回でもプレイできる。また特別ゲームの最中もベットを徴集し、次回のジャックポット用に積み立てられる。特別ゲームは、長い時間延々と続くのでは興味が薄れるので、獲得条件は比較的達成しやすいものが良い。ステップ S 6で、いずれかのゲーム端末 1で獲得条件が達成されるとステップ S 7 に進み、管理装置 2がそのゲーム端末 1に対してジャックポットの払い出し処理を行いく管理装置 2内に設けたジャックポット積立て手段 3のジャックポット値がその分だけ減算される。次にステップ S 8に進み、管理装置 2が各ゲーム端末 1に指令を出力して特別ゲームを終了させるとともに、ゲーム端末 1及び告知手段 5の表示画面に特別ゲームの終了告知演出を行う。終了告知演出は、図 5 Dに示すように、ジャックポットを獲得したゲーム端末の表示画面 7にはその旨を表示し、それ以外のゲーム端末の表示画面 7には特別ゲームが終了した旨を表示する。その後ステップ S 1に戻り、通常のゲームの状態に戻る。

また特別ゲームは、プレイヤからべットを徴収することなく、無料でプレイできるようにしてもよい。その場合は、先に述べたような方法で、ジャックポット払い出し可能となる直前にプレイ中であったゲーム端末のみで特別ゲームが実行されるようにするなど、特別ゲームが実行されるゲーム端末を制限する。

図 7〜図 1 0は、本発明に係るゲームシステムの別の実施形態を示している。このシステムは、ルーレットゲームを複数人が同時にプレイできるようにしたもので、テーブル型の筐体 3 2の中央にルーレツト盤 3 3が設けられ、ルーレツト盤 3 3の両側のテーブル上にはべット表示テ一ブル 3 4が設けられ、筐体 3 2の周囲にはプレイヤがルーレツトゲームに参加するための 1 0台のゲーム端末 1力 S、テーブルを取り囲むように並べて設置されている。筐体 3 2の内部には、各ゲーム端末 1 と電気通信回線 4 1で接続されたホストマシン 3 5が設けられ、ホストマシン 3 5は、内蔵するメモリに記憶させたプログラムに従って、ルーレット盤 3 3の回転制御やべット表示テーブル 3 4の画像表示、スピーカーからのゲーム進行アナウンスの出力等を行うとともに、各ゲーム端末 1からゲーム情報を収集し、ベットの徴収、賞品の払い出しを行って、ルーレットゲームを実行させる。ホストマシン 3 5は、ジャックポットの管理装置 2としての機能も備えており、先に述べた実施形態と同じように、ジャックポット払い出し時期を検出するとともに、ジャックポット争奪のための特別ゲームをゲーム端末 1に実行させて、ジャックポットをゲーム端末 1に払い出すものである。図中の符号 3 6はジャックポット得点表示装置であり、特別ゲームが行われている間、そこにジャックポットの値が表示される。

通常のゲームにおいては、ベット表示テーブル 3 4には、図 9に示すように、各ゲーム端末 1ごとのクレジット 3 7やカーソル 3 8を表示する。ルーレット盤 3 3は一定時間毎に自動的にスタートする。プレイヤは、各ゲーム端末 1に搭載された操作入力手段でテーブル上のカーソル 3 8を操作し、時間内に自分のクレジットをベットする。ルーレット盤 3 3が停止して当たり番号が確定すると、ホストマシンが各ゲーム端末 1の当たり外れを判定し、各ゲーム端末 1に対してベットの徴収、賞品の払い出し処理を行う。

ホストマシン 3 5は、所定の条件がクリァされてジャックポット払い出し可能と判断すると、現行ゲームが終了した後に、ベット表示テープル 3 4に、図 1 0 Aに示すような特別ゲームの開始告知表示 3 9を行つた後、特別ゲームを開始させる。特別ゲームの開始と同時にベットタイムに入り、プレイヤはべット表示テーブル 3 4上の 0〜 3 6番のいずれか一点にのみ、所定のクレジットをべットできる。べットタイムが終了すると、自動的にルーレット盤 3 3がスタートする。ルーレット盤 3 3 が停止して当たり番号が確定した際、当選プレイヤがいた場合は、べット表示テーブル 3 4に図 1 0 Bに示すようなジャックポット獲得表示 4 0が表示され、ジャックポット得点表示装置 3 6の得点が当選プレイヤのクレジットに加算される。特別ゲ'ームは、当選プレイヤが出るまで繰り返し行われる。当選プレイヤが出たゲームで特別ゲームは終了となり、通常ゲーム状態に戻る。

本発明のゲームシステムは、メダノレをべットしてゲームを行うポー力一ゃスロットマシン等のメダルゲーム機、複数人が同時にプレイできる競馬ゲームやルーレツトゲーム等のマスゲーム機、硬貨を投入して様々なゲームを行い、ぬいぐるみ等の景品を狙うプライズゲーム機、パチンコ ·パチスロ遊技機、ゲーム機能を搭載した商品自動販売機等に適用することもできる。以下、商品自動販売機に適用する場合の実施の形態を、図 1 1に即して説明する。

図中の 1は商品自動販売機の前面に取り付けられた小型のゲーム端末を示しており、離れた場所に分散して設置された多数の自動販売機に設けられたゲーム端末 1が、電気通信回線を通じて一台の管理装置にリンクしている。ゲーム端末 1の液晶の表示画面 7には、図 1 1 Aに示すように、通常は商品の宣伝などを表示している。ゲーム端末 1は硬貨の投入を検知する手段を備え、その情報は管理装置に送られる。管理装置は、そのデータに基づいてジャックポットポイントを積み立てる。ジャックポットポイントが一定以上積み立てられると、管理装置からの指令によりゲーム端末 1の画面表示が図 1 I Bの状態へと変わる。この時に商品を購入すると、客は特別ゲーム（この例ではルーレットゲーム）をプレィすることができ、図 1 1 Cに示すように当たりが出ると、商品購入者は景品を得ることができる。産業上の利用可能性

本発明に係るゲームシステム等によれば、ジャックポットが払い出し可能な状態となったときに、複数のプレイヤ間で白熱したジャックポット争奪戦（特別ゲーム）が繰り広げられ、これに勝利することでジャックポットを必ず獲得できるので、多数のプレイヤに興奮に満ちた格別のゲーム感覚を提供できる。

さらに、ジャックポットが一定以上積み立てられることにより、管理装置がジャックポット払い出し可能と判断するものであれば、ジャックポットが発生する頻度をある程度コントロールすることができ、また、ジャックポットの値が毎回異なる不公平がなく、しかもプレイヤには特別ゲームがいつ行われるか予測できないので、ジャックポット本来の魅力が減殺されない。

さらに管理装置が、ジャックポットが一定以上積み立てられることに加えて、一定台数以上のゲーム端末がプレイ中であることを条件に、ジャックポット払い出し可能と判断するものであれば、必ず一定の人数以上の他のプレイヤとジャックポットを競い合うことになるので、特別ゲームを確実に白熱したものにすることができる。

さらに、特別ゲームが行われることをプレイヤに知らせる告知手段を備えたものであれば、プレイヤにジャックポット及びそれを獲得するための特別ゲームの存在を強く印象付けさせ、プレイヤの射幸心を煽り、プレイヤをゲームに熱中させることができる。さらに告知手段が、特別ゲームの開始にあたりカウントダウンを行うこととすれば、プレイヤの興奮をより一層盛り上げるのに効果的である。

また、特別ゲームを、ジャックポットが払い出し可能となる直前にプレイ中であったゲーム端末のみプレイ可能とすることで、通常のゲームに参加しないでジャックポットだけを取ろうとしてもできなくなるので、ジャックポットが欲しいプレイヤに通常のゲームへの参加を促すことができる。

Claims

請求の範囲

1 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と、それら複数のゲーム端末と通信可能に接続されたジャックポットの管理装置とを含むゲームシステムにおいて. 管理装置がジャックポット払い出し可能と判断したときに、複数のゲーム端末においてジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行して, ジャックポットを払い出すゲーム端末を決定することを特徴とするグーム

2 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と、それら複数のゲーム端末と通信可能に接続されたジャックポットの管理装置とを含むゲームシステムにおいて、管理装置に設けられ、ジャックポットを払い出し可能か否か判断するジャックポット払い出し時期検出手段と、各ゲーム端末に設けられ、ジャックポットが払い出し可能となったことを管理装置からの情報により認識したときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行する特別ゲーム実行手段と、管理装置に設けられ、ゲーム端末から送信される特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するジャックポット払い出し先決定手段とを備えていることを特徴とするゲームシステム。

3 . 前記管理装置は、各ゲーム端末に投入されたメダル等のうちの一部をジャックポットとして積み立てるジャックポット積み立て手段を有し、ジャックポットが一定以上積み立てられることにより、ジャックポット払い出し可能と判断することを特徴とする請求項 1又は 2記載のゲームシステム。

4 . 前記管理装置は、ジャックポットが一定以上積み立てられることに加えて、一定台数以上のゲーム端末がプレイ中であることを条件に、ジャックポット払い出し可能と判断することを特徴とする請求項 3記載のゲームシステム。

5 . 特別ゲームが行われることをプレイヤに知らせる告知手段を備えていることを特徴とする請求項 1又は 2記載のゲームシステム。

6 . 前記告知手段は、特別ゲームの開始にあたりカウントダウンを行うことを特徴とする請求項 5記載のゲームシステム。

7 . 前記特別ゲームは、ジャックポットが払い出し可能となる直前にプレイ中であったゲーム端末のみプレイ可能とすることを特徴とする請求項 1又は 2記載のゲーム

8 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と接続され、それらゲーム端末に払い出すジャックポットを管理する管理装置において、ジャックポットを払い出し可能か否か判断するジャックポット払い出し時期検出手段と、ジャックポットが払い出し可能となったことをゲーム端末に認識させる通知手段と、ジャックポットが払い出し可能となったときに複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけに行われる特別ゲームの結果に基づいて、ジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するジャックポット払い出し先決定手段とを備えていることを特徴とする管理装置。

9 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出すとともに、ジャックポット当たりが発生するゲーム端末において、ゲーム端末は、ジャックポットを管理する管理装置に通信可能に複数接続され、管理装置からの情報によりジャックポットが払い出し可能であることを認識したときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行する特別ゲーム実行手段と、特別ゲ一ムの結果を管理装置に送信する手段とを備えていることを特徴とするゲーム端末。

1 0 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末がジャックポットの管理装置に通信可能に接続され、管理装置が管理するジャックポットをゲーム端末に払い出すジャックポットの払い出し方法において、管理装置が、ジャックポットが払い出し可能か否か判断するステップと、ジャックポットが払い出し可能であることを複数のゲーム端末に認識させるステップと、ジャックポットが払い出し可能となったときに、複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけの特別ゲームを実行するステップと、管理装置が、特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するステップとを備えていることを特徴とするジャックポットの払い出し方法。

1 1 . メダル等を徴収してゲームを実行し、ゲーム結果に応じて賞品を払い出す複数のゲーム端末と接続されたコンピュータを、それらゲーム端末に払い出すジャックポットの管理装置として機能させるためのプ口グラムであって、ジャックポットが払い出し可能か否か判断するステップと、ジャックポットが払い出し可能であることを複数のゲーム端末に認識させるステップと、ジャックポットが払い出し可能な状態にあるときに複数のゲーム端末でジャックポット争奪のためだけに行われる特別ゲームの結果に基づいてジャックポットを払い出すゲーム端末を決定するステップとを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。

1 2 . ジャックポットの管理装置と通信可能に接続され、ジャックポット当たりが発生するゲーム端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、ジャックポットが払い出し可能であることを管理装置からの情報により認識するステップと、ジャックポットが払い出し可能な状態にあるときにジャックポット争奪のためだけに特別ゲームを実行するステップと、特別ゲ一ムの結果を管理装置に送信するステツプとを前記コンピュータに実行させるためのプログラム。