明 細 書 運動体制御システム 技術分野
本発明は運動体制御システム、運動体及びそのプログラムに関する。 そして、 特に、 広く利用されている M I D I (Musical Instrument Digital Interface) データを人形等の蓮動体を駆動する為の駆動デー タと して利用し、 運動体を制御する運動体制御システム、 運動体及び そのプログラムに関する。
また、 特に、 一つの運動体が中心と り、 他の運動体が中心となる運 動体のパフォーマンスを捕助するパフォーマンスを行う運動体制御シ ステム、 運動体及びそのプログラムに関する。
また、特に、人形に行わせるパフォーマンスを更新することができ、 さらに人形の数を追加していく ことにより、 よ り多彩なパフオーマン スを行わせることができる運動体制御システムに関する。 背景技術
近年、 デジタル化の波は音楽の世界にも波及しており、 デジタルの 演奏データによる楽器の演奏が行われている。 この技術の代表的なも のと して、 M I D I (Musical Instrument Digital Interface の頭文 字) がある。 この M I D I は、 楽器同士を接続しその音楽情報をデジ タル信号によつて伝達するためのィンターフェースを意味し、 演奏状 態を他の楽器に伝達するための標準となるハードウエアおよぴソフ ト ウェアフォーマッ トである。
更に、 M I D Iで用いられる M I D Iデータは、 実際の音をデジタ
ル信号に変換したオーディオ信号とは異なり、 音そのもののデータで はなく、 楽器の演奏情報である。 例えば、 キーボードでいえば、 鍵盤 を押す ·離す、 ペダルを踏む '離す、 音色を変えるといった動作をそ れぞれ符号化したものである。
M I D Iデータは、 複数のパート別に独立したコントロールをする ためのチャンネノレメ ッセージと、 M I D I システム全体をコントロー ルするためのシステムメ ッセージに大別できる。
チャンネルメ ッセージでは最大 1 6パートをコントロールするため、 M I D Iチャンネルとレヽぅ概念が用いられている。 さらに、 チャンネ ルメ ッセージはノート (音符) 情報などのボイスメ ッセージとボイス メ ッセージの受信状態を設定するモードメ ッセージに区別される。 ボイスメ ッセージには、 ノートオン · オフ (音を出す ·止める)、 プ ログラムチェンジ (音色切替)、 ピッチベンド等がある。
奏情報の中でもつとも基本的な、例えば、「鍵盤を押す(ノートオン)」 「鍵盤を離す (ノートオフ)」 といった動作はノートオンメ ッセージと ノートォフメ ッセージで行われる。
ノートオンメ ッセージは、 ステータスバイ トにつづき、 2バイ ト分 のデータパイ トで構成される。 尚、 ステータスバイ トは通常、 先頭の 9がこのメ ッセージがノートオンメ ッセージであることを示し、 次に 任意のチャンネル番号が入る。
2パイ トで構成されるデータバイ トの 1バイ ト目は音階をあらわす ノート番号である。 このノート番号は音階を数字で表現したもので、 ピアノの中央の C (ド) を番号 6 0 と して、 半音ごとに 1つづ増減し ていき、 一番低い音が 0、 一番高い音が 1 2 7 となる。 また、 2バイ ト目は音の強さを示すベロシティである。 この 2バイ ト目のデータバ ィ トのベロシティ とは、 鍵盤を押す速さ (楽器を鳴らす速さ) をその
音の強さとみなして、 その値をあらわしたパラメータである。
また、 ノートオフメ ッセージは、 通常、 ステータスバイ トの先頭の 8がノートオフメ ッセージであることを示し、 次に任意のチャンネル 番号が入る。
このように M I D Iデータは、 M I D Iチヤンネル情報、音色情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報と言った演奏に必要な音符情報が、 規格に基づいて符号化されたものである。
一方、 従来、 複数の人形からなり、 所定の演奏を行う玩具が知られ ている。 これらの演奏人形は、 予め人形内に記憶されている演奏情報 に基づいて、 人形が駆動し、 演奏を行うものである。
しかしながら、 従来の演奏人形は、 演奏するメロディ と動作との同 期が難しく、 動きも不自然であった。 これは、 人形を駆動するデータ と、 メ ロディのデータとを別個に作成するからである。
また、 従来の演奏人形では、 演奏する曲を決定し、 この曲のスコア を元に駆動するデータとメロディのデータとを、 独自のフォーマッ ト で作成するため、 作成のコス トが高いものとなり、 また、 新しい演奏 曲の追加も簡単にはできなかった。
一方、 M I D Iデータは、 上述したように代表的な規格であり、 M I D Iデータで作成された曲が多く提供されており、 また、 作成も容 易である。
更に、従来の演奏人形は複数の演奏人形が同じ楽曲を演奏するので、 ユーザの好みに応じて中心となる任意の一体だけを選択し、 他の人形 は中心となる人形を捕助するといった多彩な演奏はできず、 演奏の様 子が単調に過ぎ、変化に乏しいという問題があった。例えば、 ピアノ、 トランペッ ト、 ドラム及びベースからなる楽団の人形である場合、 ピ ァノだけがフィーチャーされ、 他の人形はそのピアノを補助するとい
つたことは出来なかった。
更に、 従来の演奏人形は、 上述したよ うに予め演奏情報が記憶され ており、 記憶されている分の演奏の動作を繰り返すだけであり、 演奏 の様子が単調に過ぎ、 変化に乏しいとレヽぅ問題があった。
そこで、 本発明は上記問題点に鑑みて作成されたものであって、 そ の目的は M I D Iデータから得られた演奏データを、 演奏人形を駆動 する駆動データと して用いることにより、 メロディ と同期が取れ、 自 然な動作を行うことができる運動体の駆動制御を行う運動体制御シス テム、 運動体及びそのプログラムを提供することにある。
また、 本発明の目的は、 各運動体はホス トと して選択された運動体 を中心と したパフォーマンスを行う運動体制御システム、 蓮動体及び そのプログラムを提供することにある。
また、 本発明の目的は、 パフォーマンスに必要な全部の運動体が揃 つていなく とも、 ホス ト となる蓮動体が欠けた運動体を捕助する運動 体制御システム、 運動体及びそのプログラムを提供することにある。 また、 本発明の目的は、 人形等の運動体に行わせるパフォーマンス を更新することができ、 さらに運動体を追加していく ことにより、 よ り多彩なパフォーマンスを行わせることができる技術を提供すること にある。 発明の開示
上記本発明の目的を達成する第 1の発明は、 運動体制御
あって、
制御部と、 複数の運動体とを有し、
前記制御部は、
M I D Iデータの音符情報から得られた演奏データが格納された記
憶手段と、
前記演奏データを呼び出し、 前記演奏データの M I D I チャンネル 情報に基づいて、 その M I D Iチヤンネル情報に対応する運動体に演 奏データを供給する供給手段と
を有し、
前記各運動体の各々は、
駆動箇所を駆動する複数の駆動手段と、
供給された演奏データに基づいて運動体の駆動箇所及び駆動時間を 判定し、 これらの判定結果に基づいて前記複数の駆動手段を制御する 駆動制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2の発明は、 運動体制御システムで あって、
制御部と、 複数の運動体とを有し、
前記制御部は、
M I D Iデータから得られた M I D I チヤンネル情報、 音色情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報から成る演奏データが格納された記 憶手段と、
前記演奏データを呼び出し、 前記演奏データの M I D I チャンネル 情報に基づいて、 その M I D I チャンネル情報に対応する運動体に演 奏データを供給する供給手段と
を有し、
前記各運動体の各々は、
駆動箇所を駆動する複数の駆動手段と、
供給された演奏データの音色情報及び/又は音階情報から運動体の 駆動箇所を判定し、 前記演奏データの音長情報及び 又は音強情報か
ら前記駆動箇所の駆動時間を判定し、 これらの判定結果に基づいて前 記複数の駆動部を制御する駆動制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3の発明は、 上記第 1又は第 2の発 明において、 他の運動体を接続し、 この運動体を制御する為の演奏デ ータを運動体に供給する為の接続部を更に有することを特徴とする。 上記本発明の目的を達成する第 4の発明は、 上記第 1、 第 2又は第 3の発明において、 演奏データが格納された記録媒体を接続する接続 部を有し、
前記制御部は、 前記記億部に代えて接続された前記記録媒体から演 奏データを読み出すことを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5の発明は、 上記第 1、 第 2、 第 3 又は第 4の発明において、 M I D Iデータの M I D Iチヤンネル情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報に基づいて、 演奏データを生成する 演奏データ生成部を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6の発明は、 上記第 5の発明におい て、 前記駆動制御手段は、 前記駆動箇所の駆動時間を音長情報による 音の長さより も、 短いものとすることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 7の発明は、 上記第 5又は第 6の発 明において、 前記駆動手段は、 一動作の周期が音長情報による 1音符 の音の長さとなるように駆動されるよ うに構成されていること特徴と する。
上記本発明の目的を達成する第 8の発明は、 運動体制御システムで あって、
運動体を駆動する駆動部と、
M I D Iデータから前記駆動部を制御する為の駆動制御データを生
成し、 前記駆動制御データに基づいて、 前記駆動部を制御する制御部 と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 9の発明は、 上記第 8の発明におい て、 前記制御部は、 M I D Iデータの音符情報より、 運動体の駆動場 所及び駆動時間を判断して、 駆動制御データを生成することを特徴と する。
上記本発明の目的を達成する第 1 0の発明は、 上記第 8又は第 9の 発明において、 前記制御部は、 M I D Iデータの音色情報及び/又は 音階情報から運動体の駆動場所を決定し、 M I D Iデータの音長情報 及び Z又は音強情報から、 駆動場所の駆動時間を決定することを特徴 とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 1の発明は、 上記第 1 0の発明に おいて、 前記制御部は、 前記駆動箇所の駆動時間を音長情報による音 の長さより も、 短いものとすることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 2の発明は、 上記第 1 0又は第 1 1の発明において、 前記駆動部は、 一動作の周期が音長情報による 1 音符の音の長さとなるように駆動されるように構成されていること特 徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 3の発明は、 運動体であって、 駆動箇所を駆動する複数の駆動手段と、
M I D Iデータの音符情報から、 蓮動体の駆動箇所及び駆動時間を 判定し、 これらの判定結果に基づいて前記複数の駆動手段を制御する 駆動制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 4の発明は、 運動体であって、
駆動箇所を駆動する複数の駆動手段と、
M I D Iデータから得られた音色情報、 音階情報、 音長情報及び音 強情報から成る演褰データを受信し、 前記演奏データの音色情報及び 又は音階情報から運動体の駆動箇所を判定し、 前記演奏データの音 長情報及び/又は音強情報から前記駆動箇所の駆動時間を判定し、 こ れらの判定結果に基づいて前記複数の駆動手段を制御する駆動制御手 段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 5の発明は、 上記第 1 3又は第 1 4の発明において、 演奏データを受信する為の接続部を更に有するこ とを特徴する。
上記本発明の目的を達成する第 1 6の発明は、 上記第 1 3、 第 1 4 又は第 1 5の発明において、 前記駆動制御手段は、 前記駆動箇所の駆 動時間を 1音符の音の長さより も、短いものとすることを特徴とする。 上記本発明の目的を達成する第 1 7の発明は、上記第 1 3、第 1 4、 第 1 5又は第 1 6の発明において、 前記駆動手段は、 一動作の周期が 一音符の音の長さとなるよ うに駆動されるように構成されていること 特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 8の発明は、 M I D Iデータによ り、 運動体の駆動を制御する運動体制御方法であって、
M I D Iデータの音符の情報と、 運動体の駆動箇所及びこの駆動箇 所の駆動時間とを関連付けて記憶させておき、 この関連付けに基づい て、 読み込まれた M I D Iデータの音符情報から、 駆動する駆動箇所 及びこの駆動箇所の駆動時間を決定し、 運動体の駆動を制御すること を特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 1 9の発明は、 上記第 1 8の発明に
おいて、 前記 M I D Iデータの音符情報が、 M I D Iデータの音色情 報、 音階情報、 音長情報及び音強情報であり、 前記音色情報及び Z又 は音階情報から蓮動体の駆動場所を決定し、 前記音長情報及びノ又は 音強情報から、 駆動場所の駆動時間を決定することを特徴とする。 上記本発明の目的を達成する第 2 0の発明は、 上記第 1 8又は第 1
9の発明において、 M I D Iデータのチヤンネル情報と複数の運動体 とを関連付けておき、 チャンネル情報に対応した運動体に、 そのチヤ ンネル情報の音符情報を割り当てることによって、 複数の運動体を制 御することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 1の発明は、 上記第 1 8、 第 1 9 又は第 2 0の発明において、 駆動箇所の駆動時間を 1音符の音の長さ より も、 短いものとすることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 2の発明は、 運動体の駆動部を制 御する情報処理装置のプログラムであって、
前記プログラムは、 情報処理装置を、 M I D Iデータから得られた 音符情報から駆動部を制御する為の駆動制御データを生成し、 前記駆 動制御データに基づいて、 前記駆動部を制御する制御手段と して機能 させることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 3の発明は、 上記第 2 2の発明に おいて、 前記プログラムは情報処理装置を、 M I D Iデータから得ら れた音符情報より、 運動体の駆動場所及び駆動時間を判断して、 駆動 制御データを生成する制御手段と して機能させることを特徴とする。 上記本発明の目的を達成する第 2 4の発明は、 上記第 2 2又は第 2
3の発明において、 前記プログラムは情報処理装置を、 M I D Iデー タから得られた音色情報及び Z又は音階情報から運動体の駆動場所を 決定し、 M I D Iデータの音長情報及び/又は音強情報から、 駆動場
所の駆動時間を決定する制御手段と して機能させることを特徴とする。 上記本発明の目的を達成する第 2 5の発明は、 上記第 2 2、 第 2 3 又は第 2 4の発明において、 前記プログラムは情報処理装置を、 駆動 箇所の駆動時間が 1音符の音の長さより も短い駆動制御データを生成 する駆動制御手段と して機能させることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 6の発明は、 複数の運動体の駆動 部を制御する情報処理装置のプログラムであって、
前記プログラムは情報処理装置を、
M I D Iデータから得られた M I D Iチヤンネル情報、 音色情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報から成る演奏データを記憶部から呼 び出し、 前記演奏データの M I D Iチャンネル情報に基づいて、 その M I D Iチャンネル情報に対応する運動体を判定する手段と、
前記判定された運動体の駆動箇所を前記演奏データの音色情報及び /又は音階情報から判定し、 前記演奏データの音長情報及び/又は音 強情報から前記駆動箇所の駆動時間を判定し、 これらの判定結果に基 づいて、 運動体の駆動箇所の駆動を制御する手段と して機能させるこ とを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 7の発明は、 上記第 2 6の発明に おいて、前記プログラムは情報処理装置を、複数の記憶部を選択して、 演奏データを読み出す手段と して機能させることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 8の発明は、 上記第 2 6又は第 2 7の発明において、 前記プログラムは情報処理装置を、 M I D Iデー タの M I D Iチャンネル情報、 音色情報、 音階情報、 音長情報及び音 強情報に基づいて、 演奏データを生成する手段と して機能させること を特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 2 9の発明は、 上記第 2 6、 第 2 7
又は第 2 8の発明において、 前記プログラムは情報処理装置を、 駆動 箇所の駆動時間が 1音符の音の長さより も短くなるよ うに駆動を制御 する駆動制御手段と して機能させることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 0の発明は、 上記第 2 2から第 2 8の発明のプログラムが格納された記録媒体である。
上記本発明の目的を達成する第 3 1の発明は、 運動体制御システム であって、
複数の運動体と、 前記蓮動体同士を接続する通信線とを有し、 前記運動体の各々は、
各運動体を識別する運動体識別子が格納された記憶装置と、 ユーザアクショ ンによる自運動体をホス トとする命令に応答して、 スレーブとなる他の運動体に対して、 運動体識別子の送信を要求する 運動体識別子要求信号を要求する手段と、
前記運動体識別子要求信号に応答して、 ホス トとなる運動体に前 記記憶装置に格納されている運動体識別子を送信する送信手段と、 自運動体がホス トとなった場合における、 自己のパフォーマンス を行う為の主パフォーマンス制御情報及びス レーブとなる他の運動体 の副パフォーマンス制御情報とが運動体識別子に対応して格納された 記憶装置と、
自運動体がスレーブとなった場合、 送信されてく る副パフォーマ ンス制御情報を一時的に記憶される一時記憶装置と、
自運動体がホス トとなった場合、 送信されてきた運動体識別子に 対応する副パフォーマンス制御情報を、 対応する運動体識別子を持つ 蓮動体に送信する手段と、
自運動体がスレープとなった場合、 送信されてく る副パフォーマ ンス制御情報を受信し、 前記一時記憶装置に格納する手段と、
運動体にパフォーマンスを行わせるパフォーマンス手段と、 自運動体がホス トとなった場合には前記記憶装置に格納されてい る主パフォーマンス制御情報に基づいて前記駆動部を制御し、 自蓮動 体がス レーブとなった場合には前記一時記憶装置に格納されている副 パフォーマンス制御情報に基づいて前記パフォーマンス手段を制御す る制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 2の発明は、 第 3 1の発明におい て、 自運動体がホス ト となり、 スレーブとなる他の運動体が欠如して いる場合、 欠如している蓮動体のパフォーマンスを補助する為の補助 パフォーマンス制御情報が、 運動体識別子に対応して格納された記憶 装置と、
送信されてきた運動体識別子に基づいて、 欠如している運動体識別 子を判別し、 欠如している運動体識別子に対応する補助パフオーマン ス制御情報を、 前記記憶装置から読み出し、 読み出した補助パフォー マンス制御情報に基づいて、 パフォーマンス手段を制御する捕助制御 手段と
を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 3の発明は、 上記第 3 1又は第 3 2の発明において、 各運動体は通信線により リ ング形状に接続され、 ホス トとなった演奏人形から、 信号を順次転送していく ように構成さ れていることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 4の発明は、 上記第 3 1又は第 3 2の発明において、 各運動体はホス トとなる運動体を中心と して、 通 信線によりスター形状に接続され、 各運動体とホス ト となった演奏人 形との間で個別に信号の送受信が行われるように構成されていること
を特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 5の発明は、 運動体であって、 運動体を識別する蓮動体識別子が格納された記憶装置と、 ユーザァクショ ンによる自運動体をホス トとする命令に応答して、 ス レーブとなる他の運動体に対して、 運動体識別子の送信を要求する 運動体識別子要求信号を要求する手段と、
前記運動体識別子要求信号に応答して、 ホス ト となる運動体に前記 記憶装置に格納されている運動体識別子を送信する送信手段と、 自運動体がホス トとなった場合における、 自己のパフォーマンスを 行う為の主パフォーマンス制御情報、 及びスレーブとなる他の運動体 の副パフォーマンス制御情報とが運動体識別子に対応して格納された 記憶装置と、
自運動体がスレーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を一時的に記憶される一時記憶装置と、
自運動体がホス トとなった場合、 送信されてきた運動体識別子に対 応する副パフォーマンス制御情報を、 対応する運動体識別子を持つ運 動体に送信する手段と、
自運動体がス レーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を受信し、 前記一時記憶装置に格納する手段と、
蓮動体にパフォーマンスを行わせるパフォーマンス手段と、 自運動体がホス トとなった場合、 前記記憶装置に格納されている主 パフォーマンス制御情報に基づいて前記駆動部を制御し、 自運動体が スレーブとなった場合、 前記一時記憶装置に格納されている副パフォ 一マンス制御情報に基づいて前記パフォーマンス手段を制御する制御 手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 6の発明は、 上記第 3 5の発明に おいて、 自蓮動体がホス トとなり、 スレーブとなる他の運動体が欠如 している場合、 欠如している蓮動体のパフォーマンスを捕助する為の 捕助パフォーマンス制御情報が、 運動体識別子に対応して格納された 記憶装置と、
送信されてきた運動体識別子に基づいて、 欠如している運動体識別 子を判別し、 欠如している運動体識別子に対応する捕助パフオーマン ス制御情報を、 前記記憶装置から読み出し、 読み出した補助パフォー マンス制御情報に基づいて、 パフォーマンス手段を制御する補助制御 手段と
を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 3 7の発明は、 複数の運動体を有す る運動体制御システムにおいて、 前記運動体制御システムの運動体の 各々に、
各運動体を識別する運動体識別子が格納された記憶装置と、 ユーザァクショ ンによる自運動体をホス トとする命令に応答して、 スレーブとなる他の運動体に対して、 運動体識別子の送信を要求する 運動体識別子要求信号を要求する手段と、
前記運動体識別子要求信号に応答して、 ホス トとなる運動体に前記 記憶装置に格納されている運動体識別子を送信する送信手段と、 自運動体がホス トとなった場合における、 自己のパフォーマンスを 行う為の主パフォーマンス制御情報、 及びス レーブとなる他の蓮動体 の副パフォーマンス制御情報とが運動体識別子に対応して格納された 記憶装置と、
自運動体がス レーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を一時的に記憶される一時記憶装置と、
自運動体がホス トとなった場合、 送信されてきた運動体識別子に対 応する副パフォーマンス制御情報を、 対応する蓮動体識別子を持つ運 動体に送信する手段と、
自運動体がス レーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を受信し、 前記一時記憶装置に格納する手段と、
蓮動体にパフォーマンスを行わせるパフォーマンス手段と、 自蓮動体がホス トとなった場合、 前記記憶装置に格納されている主 パフォーマンス制御情報に基づいて前記駆動部を制御し、 自運動体が スレープとなった場合、 前記一時記憶装置に格納されている副パフォ 一マンス制御情報に基づいて前記パフォーマンス手段を制御する制御 手段と して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 3 8の発明は、 上記第 3 7の発明に おいて、 運動体制御システムの運動体の各々に、
自運動体がホス トとなり、 スレーブとなる他の運動体が欠如してい る場合、 欠如している運動体のパフォーマンスを補助する為の補助パ フォーマンス制御情報が、 運動体識別子に対応して格納された記憶装 置と、
送信されてきた運動体識別子に基づいて、 欠如している運動体識別 子を判別し、 欠如している蓮動体識別子に対応する補助パフオーマン ス制御情報を、 前記記憶装置から読み出し、 読み出した補助パフォー マンス制御情報に基づいて、 パフォーマンス手段を制御する捕助制御 手段と して更に機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 3 9の発明は、 上記第 3 7又は第 3 8の発明において、 各運動体がリ ング形状に接続された場合、 ホス ト となった演奏人形から信号を順次転送していく ように機能させること を特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 4 0の発明は、 上記第 3 7又は第 3 8の発明において、 各運動体がホス トとなる運動体を中心と してスタ 一形状に接続された場合、 各運動体とホス トとなった演奏人形との間 で個別に信号の送受信が行われるように機能させることを特徴とする プログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 4 1の発明は、 運動体を、 運動体を識別する運動体識別子が格納された記憶装置と、 ユーザァクショ ンによる自運動体をホス トとする命令に応答して、 スレーブとなる他の運動体に対して、 運動体識別子の送信を要求する 運動体識別子要求信号を要求する手段と、
前記運動体識別子要求信号に応答して、 ホス ト となる運動体に前記 記憶装置に格納されている蓮動体識別子を送信する送信手段と、 自運動体がホス トとなった場合における、 自己のパフォーマンスを 行う為の主パフォーマンス制御情報、 及びス レープとなる他の運動体 の副パフォーマンス制御情報とが運動体識別子に対応して格納された 記憶装置と、
自運動体がスレーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を一時的に記憶される一時記憶装置と、
自運動体がホス トとなった場合、 送信されてきた運動体識別子に対 応する副パフォーマンス制御情報を、 対応する運動体識別子を持つ運 動体に送信する手段と、
自運動体がス レーブとなった場合、 送信されてく る副パフオーマン ス制御情報を受信し、 前記一時記憶装置に格納する手段と、
運動体にパフォーマンスを行わせるパフォーマンス手段と、 自運動体がホス ト となった場合、 前記記憶装置に格納されている主 パフォーマンス制御情報に基づいて前記駆動部を制御し、 自運動体が
スレープとなった場合、 前記一時記憶装置に格納されている副パフォ 一マンス制御情報に基づいて前記パフォーマンス手段を制御する制御 手段と して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 4 2の発明は、 上記第 4 1の発明に おいて、 運動体を、
自運動体がホス トとなり、 スレーブとなる他の運動体が欠如してい る場合、 欠如している運動体のパフォーマンスを捕助する為の捕助パ フォーマンス制御情報が、 運動体識別子に対応して格納された記憶装 置と、
送信されてきた運動体識別子に基づいて、 欠如している運動体識別 子を判別し、 欠如している運動体識別子に対応する捕助パフオーマン ス制御情報を、 前記記憶装置から読み出し、 読み出した捕助パフォー マンス制御情報に基づいて、 パフォーマンス手段を制御する補助制御 手段と して更に機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 4 3の発明は、 第 3 7から第 4 2の 発明に記載のプログラムが格納された記録媒体である。
上記本発明の目的を達成する第 4 4の発明は、 運動体制御システム であって、
運動体と、 前記運動体を制御する運動体制御部と、' 端末と、 サーバ とを有し、
前記サーバは、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報と、 前記 パフォーマンスを行う為に必要な運動体の運動体識別子が記載された 必要運動体識別子情報とが対応付けられて成るパフォーマンス情報が 格納された記憶装置と、
パフォーマンス情報のダウン口一ドの要求に応答して、 前記パフ
オーマンス情報を前記端末に送信する手段と
を有し、
前記運動体は、
運動体識別子が格納された記憶装置と、
前記運動体識別子を送信する送信手段と、
自己の運動体識別子に対応するパフォーマンス制御情報を受信す る受信手段と、
運動体を動作させる駆動部と、
前記受信手段で受信されたパフォーマンス制御情報に基づいて、 前記駆動部を制御する制御手段と
を有し、
前記運動体制御部は、
信号を送受信する送受信手段と、
蓮動体に運動体識別子の送信を要求する運動体識別子要求信号を. 前記送受信手段を介して送信する運動体識別子要求手段と、
各運動体から送信されてきた運動体識別子を、 前記送受信手段を 介して端末に転送する運動体識別子転送手段と、
端末からのパフォーマンス制御情報を、 各運動体に転送するパフ オーマンス制御情報転送手段と、
を有し、
前記端末は、
パフォーマンス情報のダウンロードを前記サーバに要求する手段 と、
ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 前記運動体制御部から送信されてきた各運動体の運動体識別子を 受信する手段と、
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前記記憶装置に格納されているパフォーマンス情報の必要運動体 識別子情報と、 前記運動体制御部から受信した各運動体の運動体識別 子とを比較し、 パフォーマンスが可能なパフォーマンス情報を選択す るパフォーマンス情報選択手段と、
前記パフォーマンス情報選択手段で選択されたパフォーマンス情 報の制御情報を、 前記前記運動体制御部に送信する送信手段と を有する
ことを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 4 5の発明は、 上記第 4 1の発明に おいて、 前記運動体と、 前記運動体制御部と、 前記端末との間の情報 の送受信が、 B l u e t o o t hで行われることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 4 6の発明は、 上記第 4 4又は第 4 5の発明において、 前記蓮動体制御部は、
運動体識別子が格納された記憶装置と、
自己の運動体識別子に対応する演奏情報を受信する受信手段と、 運動体を動作させる駆動部と、
パフォーマンス制御情報に基づいて、 前記駆動部を制御する制御手 段と
を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 4 7の発明は、 運動体制御システム であって、
運動体と、 前記運動体を制御する運動体制御部とを有し、 前記運動体は、
運動体を識別する為の運動体識別子が格納された記憶装置と、 前記蓮動体識別子を送信する送信手段と、
自己の運動体識別子に対応するパフォーマンス制御情報を受信す
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る受信手段と、
運動体を動作させる駆動部と、
前記受信手段で受信されたパフォーマンス制御情報に基づいて、 前記駆動部を制御する制御手段と
を有し、
前記運動体制御部は、
運動体に運動体識別子の送信を要求する運動体識別子要求信号を 送信する蓮動体識別子要求手段と、
各運動体から送信されてきた運動体識別子を、 外部の端末に転送 する蓮動体識別子転送手段と、
前記端末から得られたパフォーマンス制御情報を、 各運動体に転 送するパフォーマンス制御情報転送手段と、
を有する
ことを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 4 8の発明は、 上記第 4 7の発明に おいて、 前記運動体と、 前記運動体制御部との間の情報の送受信が、 B 1 u e t o o t hで行われることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 4 9の発明は、 上記第 4 7又は第 4 8の発明において、 前記運動体制御部は、
運動体識別子が格納された記憶装置と、
自己の蓮動体識別子に対応する演奏情報を受信する受信手段と、 運動体を動作させる駆動部と、
パフォーマンス制御情報に基づいて、 前記駆動部を制御する制御手 段と
を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 0の発明は、 運動体であって、
運動体を識別する為の運動体識別子が格納された記憶装置と、 前記蓮動体識別子を送信する送信手段と、
運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報の うち、 自己の蓮動体識別子に対応するパフォーマンス制御情報を受信 する受信手段と、
運動体を動作させる駆動部と、
前記受信手段で受信されたパフォーマンス制御情報に基づいて、 前 記駆動部を制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 1の発明は、 上記第 5 0の発明に おいて、 情報の送受信が、 B l u e t o o t hで行われることを特徴 とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 2の発明は、 遠隔地にあるサーバ より、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を ダウンロードし、 ダウンロードしたパフォーマンス情報のうち必要な 情報を、前記運動体を制御する運動体制御部に送信する端末であって、 パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報と、 前記パ フォーマンスを行う為に必要な運動体の運動体識別子が記載された必 要運動体識別子情報とが対応付けられて成るパフォーマンス情報のダ ゥンロードをサーバに要求する手段と、
ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 運動体制御部からの各運動体の運動体識別子を受信する手段と、 前記記憶装置に格納されているパフォーマンス情報の必要運動体識 別子情報と、 前記運動体制御部から受信した各運動体の運動体識別子 とを比較し、 パフォーマンスが可能なパフォーマンス情報を選択する パフォーマンス情報選択手段と、
前記パフォーマンス情報選択手段で選択されたパフォーマンス情報 の制御情報を、 前記前記運動体制御部に送信する送信手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 3の発明は、 上記第 5 2の発明に おいて、 蓮動体制御部との情報の送受信が、 B 1 u e t 0 o t hで行 われることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 4の発明は、 遠隔地にあるサーバ より、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を ダウンロードし、 ダウンロードしたパフォーマンス情報のうち必要な 情報を、前記運動体を制御する運動体制御部に送信する端末であって、 目 IJ記端末を、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報と、 前記パ フォーマンスを行う為に必要な運動体の運動体識別子が記載された必 要運動体識別子情報とが対応付けられて成るパフォーマンス情報のダ ゥンロードをサーバに要求する手段と、
ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 運動体制御部からの各運動体の運動体識別子を受信する手段と、 前記記憶装置に格納されているパフォーマンス情報の必要運動体識 別子情報と、 前記運動体制御部から受信した各運動体の運動体識別子 とを比較し、 パフォーマンスが可能なパフォーマンス情報を選択する パフォーマンス情報選択手段と、
前記パフォーマンス情報選択手段で選択されたパフォーマンス情報 の制御情報を、 前記前記運動体制御部に送信する送信手段
と して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 5 5の発明は、 上記第 5 4の発明に おいて、 運動体制御部との情報の送受信を、 B 1 u e t o o t hで行
わせる手段と して端末を更に機能させることを特徴とするプログラム である。
上記本発明の目的を達成する第 5 6の発明は、遠隔地にある端末に、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を送信す るサーバであって、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報と、 前記パ フォーマンスを行う為に必要な運動体の運動体識別子が記載された必 要運動体識別子情報とが対応付けられて成るパフォーマンス情報が格 納された記憶装置と、
端末からのパフォーマンス情報のダウンロードの要求に応答して、 前記パフォーマンス情報を前記端末に送信する手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 5 7の発明は、遠隔地にある端末に、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を送信す るサーバであって、 前記サーバを、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報と、 前記パ フォーマンスを行う為に必要な運動体の運動体識別子が記載された必 要運動体識別子情報とが対応付けられて成るパフォーマンス情報が格 納された記憶装置と、
端末からのパフォーマンス情報のダウンロードの要求に応答して、 前記パフォーマンス情報を前記端末に送信する手段と
して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 5 8の発明は、 運動体制御システム であって、
蓮動体と、 端末と、 サーバとを有し、
前記サーバは、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報が格納さ れた記憶装置と、
パフォーマンス制御情報のダウンロードの要求に応答して、 前記 パフォーマンス情報を前記端末に送信する手段と、
を有し、
前記運動体は、
パフォーマンス制御情報を受信する受信手段と、
運動体を動作させる駆動部と、
前記受信手段で受信されたパフォーマンス制御情報に基づいて、 前記駆動部を制御する制御手段と、
を有し、
前記端末は、
パフォーマンス情報のダウンロードを前記サーバに要求する手段 と、
ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 パフォーマンス情報を選択するパフォーマンス情報選択手段と、 前記パフォーマンス選択手段で選択されたパフォーマンス情報の パフォーマンス制御情報を、 前記運動体に送信する送信手段と を有することを特徴とする。
· 上記本発明の目的を達成する第 5 9の発明は、 上記第 5 8の発明に おいて、 前記運動体と、 前記端末との間の情報の送受信、 B l u e t o o t hで行われることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 0の発明は、 運動体であって、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報を 受信する受信手段と、
運動体を動作させる駆動部と、
前記受信手段で受信されたパフォーマンス制御情報に基づいて、 前 記駆動部を制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 1の発明は、 上記第 6 0の発明に おいて、 情報の送受信が、 B l u e t o o t hで行われることを特徴 とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 2の発明は、 遠隔地にあるサーバ より、 蓮動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を ダウンロードし、 ダウンロードしたパフォーマンス情報のうち必要な 情報を、 前記運動体に送信する端末であって、
パフォーマンス情報のダウンロードを前記サーバに要求する手段と . ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 パフォーマンス情報を選択するパフォーマンス情報選択手段と、 前記パフォーマンス選択手段で選択されたパフォーマンス情報のパ フォーマンス制御情報を、 前記運動体に送信する送信手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 3の発明は、 上記第 6 2の発明に おいて、 運動体との情報の送受信が、 B l u e t o o t hで行われる ことを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 4の発明は、 遠隔地にあるサーバ より、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を ダウンロードし、 ダウンロー ドしたパフォーマンス情報のうち必要な 情報を、 前記運動体に送信する端末であって、 前記端末を、
パフォーマンス情報のダウンロードを前記サーバに要求する手段と ダウンロードしたパフォーマンス情報を格納する記憶装置と、 パフォーマンス情報を選択するパフォーマンス情報選択手段と、
前記パフォーマンス選択手段で選択されたパフォーマンス情報のパ フォーマンス制御情報を、 前記運動体に送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 6 5の発明は、 上記第 6 4の発明に おいて、 運動体との情報の送受信を、 B 1 u e t o o t hで行わせる 手段と して端末を更に機能させることを特徴とするプログラムである 上記本発明の目的を達成する第 6 6の発明は、遠隔地にある端末に、 運動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を送信す るサーバであって、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報が格納され た記憶装置と、
端末からのパフォーマンス制御情報のダウンロードの要求に応答し て、 前記パフォーマンス制御情報を前記端末に送信する手段と を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 6 7の発明は、遠隔地にある端末に、 蓮動体にパフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス情報を送信す るサーバであって、 前記サーバを、
パフォーマンスを行わせる為のパフォーマンス制御情報が格納され た記憶装置と、
端末からのパフォーマンス制御情報のダウンロードの要求に応答し て、 前記パフォーマンス制御情報を前記端末に送信する手段と して機能させることを特徴とするプログラムである。
上記本発明の目的を達成する第 6 8の発明は、上記第 5 4、第 5 5、 第 5 7、 第 6 4、 第 6 5及び第 6 7に記載のプログラムが格納された 記録媒体である。
上記本発明の目的を達成する第 6 9の発明は、 運動体制御システム
であって、
複数の運動体と、 前記運動体同士を接続する通信線とを有し、 前記運動体の各々は、
各運動体を識別する運動体識別子が格納された記憶装置と、 ユーザアクショ ンによる自運動体をホス トとする命令に応答して、 スレープとなる他の運動体に対して、 運動体識別子の送信を要求する 蓮動体識別子要求信号を要求する手段と、
前記運動体識別子要求信号に応答して、 ホス トとなる蓮動体に前 記記憶装置に格納されている蓮動体識別子を送信する送信手段と、 自運動体がホス トとなった場合における、 M I D Iデータから得 られた音色情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報から成る主パフォ 一マンス制御情報と、 スレープとなる他の運動体の M I D Iデータか ら得られた音色情報、 音階情報、 音長情報及び音強情報から成る副パ フォーマンス制御情報とが運動体識別子に対応して格納された記憶装 置と、
自運動体がスレーブとなった場合、 送信されてく る副パフォーマ ンス制御情報を一時的に記憶される一時記憶装置と、
自運動体がホス トとなった場合、 送信されてきた蓮動体識別子に 対応する副パフォーマンス制御情報を、 対応する運動体識別子を持つ 運動体に送信する手段と、
自運動体がスレーブとなった場合、 送信されてく る副パフォーマ ンス制御情報を受信し、 前記一時記憶装置に格納する手段と、
駆動箇所を駆動する複数の駆動手段と、
自運動体がホス トとなった場合には前記記憶装置に格納されてい る主パフォーマンス制御情報の音色情報及び/又は音階情報から運動 体の駆動箇所を判定し、 前記演奏データの音長情報及び/又は音強情
報から前記駆動箇所の駆動時間を判定し、 これらの判定結果に基づい て前記複数の駆動部を制御し、 自運動体がスレープとなった場合には 前記一時記憶装置に格納されている副パフォーマンス制御情報の音色 情報及び/又は音階情報から運動体の駆動箇所を判定し、 前記演奏デ 一タの音長情報及び/又は音強情報から前記駆動箇所の駆動時間を判 定し、 これらの判定結果に基づいて前記複数の駆動部を制御する駆動 制御手段と
を有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 7 0の発明は、 上記第 6 9の発明に おいて、 前記駆動制御手段は、 前記駆動箇所の駆動時間を音長情報に よる音の長さより も、 短いものとすることを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 7 1の発明は、 上記第 6 9又は第 7 0の発明において、 前記駆動手段は、 一動作の周期が音長情報による 1音符の音の長さとなるように駆動されるように構成されていること 特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 7 2の発明は、 上記第 6 9から第 7 1のいずれかの発明において、 自運動体がホス トとなり、 ス レーブと なる他の運動体が欠如している場合、 欠如している運動体のパフォー マンスを捕助する為の M I D Iデータから得られた音色情報、 音階情 報、 音長情報及び音強情報から成る捕助パフォーマンス制御情報が、 運動体識別子に対応して格納された記憶装置と、
送信されてきた運動体識別子に基づいて、 欠如している運動体識別 子を判別し、 欠如している運動体識別子に対応する捕助パフオーマン ス制御情報を、 前記記憶装置から読み出し、 読み出した捕助パフォー マンス制御情報に基づいて、 パフォーマンス手段を制御する補助制御 手段と
を更に有することを特徴とする。
上記本発明の目的を達成する第 7 3の発明は、 上記第 6 9から第 7 2のいずれかの発明において、 前記運動体を識別する運動体識別子と して、 M I D Iデータの M I D I チャンネル情報を用いることを特徴 とする。 図面の簡単な説明
図 1は本発明の演奏人形システム本体 Aのプロック図であり、 図 2 は演奏データの一例を示した図であり、 図 3は演奏データの元となる スコアを示した図であり、図 4は演奏データの一例を示した図であり、 図 5は駆動部 1 0の構成を説明する為の図であり、 図 6は駆動部 1 0 の構成を説明する為の図であり、 図 7は駆動部 1 0の構成を説明する 為の図であり、 図 8は演奏人形 3の駆動制御信号の生成の一例を示し た図であり、 図 9は演奏人形 4の駆動制御信号の生成の一例を示した 図であり、 図 1 0は第 1の実施の形態の動作フローチャートであり、 図 1 1は第 2の実施の形態のブロック図であり、 図 1 2は第 3の実施 の形態のプロック図であり、 図 1 3は第 4の実施の形態のブロック図 であり、 図 1 4は本発明の第 5の実施の形態の概念図であり、 図 1 5 は演奏人形 2 0 1のプロック図であり、 図 1 6はドール I Dの送受信 を説明する為の図であり、 図 1 7はパフォーマンス制御情報を説明す る為の図であり、 図 1 8はパフォーマンス制御情報を説明する為の図 であり、 図 1 9は副パフォーマンス制御情報の送受信を説明する為の 図であり、 図 2 0は副パフォーマンス制御情報の送受信を説明する為 の図であり、 図 2 1は第 5の実施の形態における動作のフローチヤ一 トであり、 図 2 2は第 6の実施の形態を説明する為の図であり、 図 2 3は第 6の実施の形態の動作フローチヤ一トであり、 図 2 4は第 7の
実施の形態の概念図であり、 図 2 5は第 7の実施の形態における演奏 人形のプロック図であり、 図 2 6はドール I D要求信号及びドール I Dの送受信を説明する為の図であり、 図 2 7は副パフォーマンス制御 情報の送受信を説明する為の図であり、 図 2 8は第 8の実施の形態に おける演奏人形のプロック図であり、 図 2 9は第 9の実施の形態の概 念図であり、 3 0は演奏人形 5 0 l aのブロック図であり、 図 3 1は パフォーマンス制御データの送信フォーマツ トの一例を示す図であり、 図 3 2は指揮人形 5 0 2のブロック図であり、 図 3 3はサーバ 5 0 3 のブロック図であり、 図 3 4はパフォーマンスデータデータベース 5 3 2の一例を示す図であり、 図 3 5はパフォーマンスデータの一覧表 示の一例を示す図であり、 図 3 6はクライアント端末 5 0 4のプロッ ク図であり、 図 3 7はパフォーマンスデータを、 クライアント端末 5 0 4にダウンロードする動作を示す動作フローチヤ一トであり、 図 3 8はクライアン ト端末から各演奏人形にパフォーマンス制御データが 転送され、人形たちが演奏を行うまでの動作のフローチャートであり、 図 3 9は第 1 0の実施の形態を示す図であり、 図 4 0は第 1 0の実施 の形態を示す図であり、 図 4 1は演奏人形 5 2 1 aのブロック図であ り、 図 4 2はパフォーマンス制御データの受信方法を説明する為の図 であり、 図 4 3はサーバ 5 2 3のプロック図であり、 図 4 4はパフォ —マンスデータデータベース 6 3 2の一例を示す図であり、 図 4 5は パフォーマンスデータの一覧表示の一例を示す図であり、 図 4 6はク ライアント端末 5 2 4のブロック図であり、 図 4 7はパフォーマンス データを、 クライアント端末 5 2 4にダウンロードする動作を示す動 作フローチヤ一トであり、 図 4 8はクライアント端末 5 2 4から各演 奏人形にパフォーマンス制御データが転送され、 人形たちが演奏を行 うまでの動作のフローチャートであり、 図 4 9は新たに音楽名 " z z
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z " のパフォーマンスデータがパフォーマンスデータデータベース 5 3 2に追加されたことを示す図であり、 図 5 0は第 1 1の実施の形態 を示すプロック図であり、 図 5 1及び図 5 2は、 第 1 1の実施の形態 における動作のフローチヤ一トである。 発明を実施するための最良の形態
本発明は、 上述した M I D Iデータから得られた演奏データを用い て各演奏人形の動作を制御することを特徴とする。 以下、 本発明の実 施の形態を説明する。
本発明の第 1の実施の形態を説明する。
図 1は本発明の演奏人形システム本体 Aのプロ ック図である。
図 1中、 1は演奏データが格納された記憶部、 2は演奏データを各 演奏人形に供給する制御部、 3はアルトサックスの演奏を行う演奏人 形、 4はアコースティ ック ピアノを演奏する演奏人形、 5はベースの 演奏を行う演奏人形である。
記憶部 1は、 オリジナルの M I D Iデータから得られた M I D Iチ ヤンネル情報、 音色情報、 音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強(音の強さ)情報から成る演奏データが格納されている。 この演奏データは、 オリジナルの M I D Iデータから、 M I D I チヤ ンネル情報、 音色情報、 音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情 報及び音強 (音の強さ) 情報から成る音符情報を抽出し、 この抽出し たデータのフォーマツ ト等を変更することによ り、 制御部 2及び各演 奏人形 3〜 5の制御部を構成するマイコン等がデータ処理を行う こと ができるようにしたものである。 これは、 M I D Iデータ形式そのも ののデータを処理することが出来る C P U等は、 コス トの面から適切 なものでないからである。 伹し、 変換された演奏データは、 M I D I
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データの情報を反映したものであり 、 M I D Iデータが示す音符情報 と実質変わりはない。
尚、 制御部 2及び各演奏人形 3〜 5の制御部が、 M I D Iデータを 処理可能なものであれば、 オリジナルの M I D Iデータから抽出した M I D Iデータ形式の M I D Iチャンネル情報、 音色情報、 音階 (音 の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報を、 そのまま記憶部 1 に格納してもかまわない。
ここで、 演奏データの一例を、 図 2を用いて説明する。
図 2で示される演奏データは、 図 3に示されるスコァで示される'も のである。
演奏データの項目は、 上述したよ うに M I D Iチヤンネル情報、 音 色情報、 音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音 の強さ) 情報である。 図 2で示される演奏データは、 M I D Iチャン ネル情報は " 1 " であり、 音色情報は "アルトサックス" である。 また、 図 3に示されるスコアの 1番目の音は "四分音符" であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "C 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 0. 5秒" である。 尚、 音長 (音の長さ) 情報につい ては、 全体の速さが 1 2 0であるので、 四分音符を、 6 0/ 1 2 0 = 0. 5秒と した。 また、 音強 (音の強さ) 情報はスコアには表現され ないが、 M I D Iデータには音強 (音の強さ) 情報が含まれており、 ここでは、 音強 (音の強さ) 情報を " 5 " と した。
同様に、図 3に示されるスコアの 2番目の音は "八分音符"であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "E 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 0. 2 5秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 3 " である。
同様に、図 3に示されるスコアの 3番目の音は "八分音符"であり、
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これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "G 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は "0. 2 5秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 3 " である。
同様に、図 3に示されるスコアの 4番目の音は "二分音符"であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "C 5 " であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 1秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 8 " である。
更に、 他チャンネルの演奏データの一例を図 4に示す。 尚、 図 4に 示される演奏データも、図 3に示されるスコアで示されるものである。 演奏データの項目は、 上述したように M I D I チャンネル情報、 音 色情報、 音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音 の強さ) 情報である。 図 4で示される演奏データは、 M I D Iチャン ネル情報は " 2 " であり 、 音色情報は "アコースティ ックピアノ " で ある。
また、 図 3に示されるスコアの 1番目の音は "四分音符" であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "C 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 0. 5秒" である。 尚、 音長 (音の長さ) 情報につい ては、 全体の速さが 1 2 0であるので、 四分音符を、 6 0 Z 1 2 0 = 0. 5秒とした。 また、 音強 (音の強さ) 情報はスコアには表現され ないが、 M I D Iデータには音強 (音の強さ) 情報が含まれており、 ここでは、 音強 (音の強さ) 情報を " 5 " と した。
同様に、図 4に示されるスコアの 2番目の音は "八分音符"であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "E 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 0. 2 5秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 3 " である。
同様に、図 4に示されるスコアの 3番目の音は "八分音符"であり、
これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "G 4" であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 0. 2 5秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 3 " である。
同様に、図 4に示されるスコアの 4番目の音は "二分音符"であり、 これに対応する音階 (音の高さ) 情報は "C 5 " であり、 音長 (音の 長さ) 情報は " 1秒" である。 また、 音強 (音の強さ) 情報は " 8 " である。
以上のような演奏データが記憶部 1に格納されている。
制御部 2は、 M I D Iチャンネル情報に対応する演奏人形を記憶し ており、 記憶部 1から演奏データを読み出し、 演奏データの M I D I チャンネル情報に対応した演奏人形に演奏データを供給する。
例えば、 M I D Iチャンネル情報 " 1 " に対応する演奏人形と して 演奏人形 3が記憶されており、 M I D I チャンネル情報 " 2 " に対応 する演奏人形と して演奏人形 4が記憶されている。 そして、 記憶部 1 から演奏データを読み出し、 この演奏データの M I D Iチャンネル情 報が " 1 " であるならば、 その演奏データを演奏人形 3に供給し、 M I D Iチャンネル情報が " 2 " であるならば、 その演奏データを演奏 人形 4に供給する。
次に、 演奏人形 3〜 5について説明する。
各演奏人形は、演奏人形を動作(駆動) させる複数の駆動部 1 0 と、 メ口ディが出力されるスピー力 1 1 と、 駆動部 1 0及びスピー力 1 1 を制御するメ口ディ · 駆動制御部 1 2 とを有する。
駆動部 1 1は、 演奏人形の胴体や、 腕等を駆動させる。 この駆動部 1 1は、 演奏人形毎に異なる動力を持っており、 例えば、 アルトサッ タスの演奏を行う演奏人形 3では、 両手を駆動するソレノィ ド 1 1 1 と、 胴体を駆動するモータ 1 1 2 とを有する。 また、 ァコーステイ ツ
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クピアノを演奏する演奏人形 4では、 左手を駆動するソレノィ ド 1 5 0 と、 右手を駆動するソレノイ ド 1 5 1 と、 右足及び頭を駆動するソ レノイ ド 1 5 2 とを有する。 これらの駆動の制御は、 メロディ . 駆動 制御部 1 2からの駆動制御信号により行われる。
ここで、 駆動部 1 0の詳細を、 アル トサックスの演奏を行う演奏人 形 3を例にして説明する。
図 5は演奏人形 3の胴体を駆動するモータ 1 1 2が格納されたギヤ 部 1 1 3を説明する為の図である。
モータ 1 1 2は、後述する駆動制御信号の出力時間だけ回転を行う。 そして、 その回転力はギヤに伝えられ、 ギヤに接続されたクランプ 1 1 4が回転を行う ように構成されている。 クランプ 1 1 4上には支柱 1 1 5が配設されており、 クランプ 1 1 4の回転により、 支柱 1 1 5 が昇降するように構成されている。
また、 人形胴体本体 1 1 6は、 図 6に示される如く、 支柱 1 1 5が 揷入される円筒部 1 1 7 と、 この円筒部 1 1 7の両側にそれぞれ設け られた腕柱部 1 1 8 と、 円筒部 1 1 7の上端に設けられ、 内部にソレ ノイ ド 1 1 1が格納された回転支柱部 1 1 9 と、 人形胴体本体 1 1 6 の外に設けられたアルトサックス 1 2 0 と接続され、 水平方向に回動 可能であり、 且つ、 ソ レノイ ド 1 1 1の吸着により後述するコイルス プリング 1 2 2から見て反時計回りの方向へ回転可能な回転部 1 2 1 と、 その弾性によ り回転部 1 2 1 をソ レノイ ド 1 1 1の回転方向と逆 の方向に付勢可能なコイルスプリ ング 1 2 2 とを有する。
腕柱部 1 1 8は、 人形本体 1 2 3に回動可能に取り付けられ、 人形 胴体本体の中空部 1 1 7に揷入された支柱 1 1 5が昇降運動を行う こ とにより、 人形本体 1 2 3が前後方向に傾動を行う。
一方、 回転部 1 2 1 には磁石が設けられており、 駆動制御信号の供
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給により ソレノィ ド 1 1 1 に生じる吸着力により、 コイルスプリ ング 1 2 2から見て反時計回り の方向へコイルスプリ ング 1 2 2の弾性に 抗して回転するよ うに構成されている。 更に、 回転部 1 2 1は、 図 7 に示される如く、 アル トサックス 1 2 0 と人形本体 1 2 3の前方にて 固着されており、 回転部 1 2 1の回転によりアルトサックス 1 2 0力 S 左右に揺動するよ うに構成されている。
また、 アルトサックス 1 2 0は、 人形の左右の腕部 1 2 4に固着さ れており、 更に、 左右の腕部 1 2 4の下部に設けられ垂直下方へ延ぴ る軸 1 2 6は、 人形本体 1 2 3の腕受け部 1 2 5に回動可能に取り付 けられており、 左右の腕部 1 2 4は、 軸 1 2 6を中心に水平方向に回 動可能である。 そして、 左右の腕部 1 2 4は、 アルトサックス 1 2 0 の左右の摇動と連動して、 図 7に示される如く、 左右に揺動する。 " メ ロディ · 駆動制御部 1 2は、 制御部 2から供給された演奏データ に基づいて、 駆動部 1 0及びスピーカ 1 1 を駆動する為の駆動制御信 号及びメロディ信号を生成する。
ここで、 駆動部 1 0を制御する駆動制御信号の生成について説明す る。
メロディ · 駆動制御部 1 2は、 制御部 2から演奏データが供給され る。 この演奏データは、 上述したように M I D I チャンネル情報、 音 色情報、 音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音 の強さ) 情報から成る。 演奏データの各情報に基づく駆動制御信号の 生成は、 演奏人形毎に予め決定されている。
例えば、 アル トサックスの演奏を行う演奏人形 3 については、 M l D I チャンネル情報は、 これ以降の情報が自己の演奏人形の為の情報 であることを認識する為に用いられる。 また、 音色情報及び音階 (音 の高さ) 情報は、 駆動箇所を特定する為に用いられる。 また、 音長 (音
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の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報は、 駆動制御信号の出力時間 を決定する為に用いられる。
図 8に、 アルトサックスの演奏を行う演奏人形 3の駆動制御信号の 生成の一例を示す。 尚、 図 8に示される駆動制御信号は、 上述した図 3に示される演奏データに基づいて生成されたものである。
演奏人形 3の駆動箇所は、 竽 (ソレノイ ド 1 1 1 ) と胴体 (モータ 1 1 2 ) との 2箇所である。 そこで、 音色情報に基づいて、 手 (ソレ ノイ ド 1 1 1 ) と胴体 (モータ 1 1 2) との 2箇所の駆動場所を特定 する。 尚、 演奏人形 3では音階 (音の高さ) 情報は用いない。
次に、各駆動箇所の駆動時間(駆動制御信号の出力時間)であるが、 手 (ソレノイ ド 1 1 1 ) の駆動箇所については、 音強 (音の強さ) 情 報を用いる。 音の強さは 8段階であるので、 音の強さ " 1 " 及ぴ " 2" は駆動制御信号の出力時間を " 5 m S"、 音の強さ " 3 " 及び "4 " は 駆動制御信号の出力時間を " 1 0 m S"、 音の強さ " 5 " 及び " 66 " は 駆動制御信号の出力時間を " 2 O m S"、 音の強さ " 7 " 及び 8 は 駆動制御信号の出力時間を " 3 0 m S" と予め定めておく。
1番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 5 " であるので 手 レノイ ド 1 1 1 ) の駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は : 2 0 m S " となる。 また、 2番目の音では音強 (音の強さ) 情報は : 3,, で あるので、 手 (ソレノィ ド 1 1 1 ) の駆動箇所への駆動制御信号の出 力時間は " 1 0 m S " となる。 また、 3番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 3 " であるので、 手 (ソレノイ ド 1 1 1 ) の駆動箇所への駆 動制御信号の出力時間は " 1 0 m S " となる。 また、 4番目の音では 音強 (音の強さ) 情報は " 8 " であるので、 手 (ソレノィ ド 1 1 1 ) の駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は " 3 0 m S " となる。
続いて、 胴体 (モータ 1 1 2) の駆動箇所については、 音長 (音の
長さ) 情報を用いる。 胴体 (モータ 1 1 2 ) の駆動箇所への駆動制御 信号の出力時間は、 音長 (音の長さ) 情報の時間と同じに設定するよ うに予め定めておく。 1番目の音では音長 (音の長さ) 情報は " 0 . 5秒" であるので、 胴体 (モータ 1 1 2 ) の駆動箇所への駆動制御信 号の出力時間は " 0 . 5秒" となる。 また、 2番目の音では音長 (音 の長さ) 情報は " 0 . 2 5秒" であるので、 胴体 (モータ 1 1 2 ) の 駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は " 0 . 2 5秒" となる。 また、 3番目の音では音長 (音の長さ) 情報は " 0 . 2 5秒" であるので、 胴体 (モータ) の駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は " 0 . 2 5 秒" となる。 また、 4番目の音では音長 (音の長さ) 情報は " 1 . 0 秒" であるので、 胴体 (モータ 1 1 2 ) の駆動箇所への駆動制御信号 の出力時間は " 1 . 0秒" となる。
以上の如く、 M I D Iデータから得られた情報に基づいて、 アルト サッタスの演奏を行う演奏人形 3の駆動制御信号の生成が行なわれて いるため、 手 (ソレノイ ド 1 1 1 ) の駆動箇所と胴体 (モータ 1 1 2 ) の駆動箇所が駆動することによる演奏人形 3の動きと当該 M I D Iデ ータのメロディ とがー致する。
例えば、 演奏人形 3を図 5、 図 6に示す構成とすれば、 手 (ソレノ イ ド 1 1 1 ) の駆動箇所の駆動、 すなわちソレノィ ド 1 1 1 の励起に より生じる演奏人形 3の動作は、 ソ レノイ ド 1 1 1が励起されていな い状態では人形本体 1 2 3の正面から見て左側にあるアルトサックス (回転部 1 2 1が回動していない状態) が駆動制御信号の出力時間分 だけ人形本体 1 2 3の正面から見て右側に移動した状態 (ソレノィ ド 1 1 1 の吸着によ り コイルスプリ ング 1 2 2の弾性に抗して回転部 1 2 1が反時計方向に回転している状態) となる動作となり、 胴体 (モ ータ) の駆動箇所の駆動、 すなわちモータ 1 1 2の駆動により生じる
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演奏人形 3の動きは、 1往復 2秒間のサイクル (支柱部 1 1 5の 1回 の昇降サイクル) で人形本体 1 2 3を前後に傾動動作させるものとな る。 なお、 該傾動動作は一定の振幅で行なわれ 1往復 2秒間の動作と する。
今、 人形本体 1 2 3は前後傾動動作においてもっとも後に傾いた状 態にあるものとする。
このとき、 1番目の音の発生と一致して手 (ソレノイ ド) の駆動箇 所が 2 O m sだけ駆動されることにより、 回転部 1 2 1がソ レノイ ド 1 1 1に吸着されて反時計方向に回動するため、 音の長さ 0. 5秒の 先頭 2 0 m s の間だけアルトサックス 1 2 0が人形本体 1 2 3の正面 から見て右側に移動した状態となり、 2 0 m s経過後再び定常状態、 すなわち人形本体 1 2 3の正面から見て左側に戻る。 また、 2番目の 音の発生と一致して手 (ソレノィ ド) の駆動箇所が 1 0 m s駆動され ることにより、 1番目の音の場合と同様に音の長さ 0. 2 5秒の先頭 1 0 m sの間だけアルトサックス 1 2 0が人形本体 1 2 3の正面から 見て右側に移動した状態となり、 1 0 m s経過後、 再び人形本体 1 2 3の正面から見て左側に戻る。 また、 3番目の音の発生と一致して手 (ソレノイ ド) の駆動箇所が 1 0 m sだけ駆動されることにより、 1 番目の音の場合と同様に音の長さ 0. 5秒の先頭 1 0 m sの間だけァ ルトサックス 1 2 0が人形本体 1 2 3 の正面から見て右側に移動した 状態となり、 1 0 m s経過後、 再び人形本体 1 2 3の正面から見て左 側に戻る。 また、 4番目の音の発生と一致してに手.(ソレノイ ド) の 駆動箇所が 3 0 m sだけ駆動されることにより、 1番目の音の場合と 同様に音の長さ 0. 5秒の先頭 3 0 m sの間だけアルトサックス 1 2 0が人形本体 1 2 3の正面から見て右側に移動した状態となり、 3 0 ni s経過後、 再び人形本体 1 2 3の正面から見て左側に戻る。
このことにより、 音の発生と、 アルトサックス 1 2 0が左側から右 側に移動し再び左側に戻る動作が一致し、 さらに手 (ソレノイ ド) の 駆動箇所は音強 (音の強さ) 情報に応じて駆動制御信号の出力時間が 定められていることから、 アルトサックス 1 2 0が右側に移動した状 態となつている時間も音の強さに応じて変化する。 したがって、 音の 発生および音の強さと、 人形本体 1 2 3の腕部 1 2 4およびアルトサ ックス 1 2 0の動きが一致する。
また、 同時に 1番目の音の発生と一致して胴体 (モータ) の駆動箇 所が駆動しはじめ、 駆動制御信号の出力時間 0 . 5秒 (これは音長 (音 の長さ)情報と一致している)だけ人形本体 1 2 3は前方へ傾動する。 また、 2番目の音の発生と一致して胴体 (モータ) の駆動箇所が駆動 しはじめ、 駆動制御信号の出力時間 0 . 2 5秒 (これは音長 (音の長 さ) 情報と一致している) だけ人形本体 1 2 3は前方へ傾動する。 ま た、 3番目の音の発生と一致して胴体 (モータ) の駆動箇所が駆動し はじめ、 駆動制御信号の出力時間 0 . 2 5秒 (これは音長 (音の長さ) 情報と一致している) だけ人形本体 1 2 3は前方へ傾動する。 また、 4番目の音の発生と一致して胴体 (モータ) の駆動箇所が駆動しはじ め、 このとき人形本体 1 2 3はもつとも前傾している状態のため、 駆 動制御信号の出力時間 1 . 0秒 (これは音長 (音の長さ) 情報と一致 している) だけ後方へ傾動する。 このことにより、 音の長さと、 人形 本体 1 2 3が傾動する動作が一致し、 現実のアルトサックス奏者が音 の長さに合わせて体を摇らしている動きを表現できる。
尚、 上記の例では音の長さと駆動制御信号の出力時間を等しいもの と したため、 1番目から 4番目の音に対応した各々の傾動動作は連結 されて途切れのない一連の動きとなるが、 駆動制御信号の出力時間を 音の長さに対し調整 (例えば出力時間 =音の長さ一 1 0 m s ) して、
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各音の終了直前に傾動動作を停止させても良い。 このことにより、 音 の変化と傾動動作の停止が一致し、 より演奏人形 3の動作はメ口ディ と一致したものとなるのでリ アルである。
また、 1音符に対して 1サイクルの傾動動作を割り当てるようにし ても良い。 例えば、 1番目の音の発生と一致して胴体 (モータ) の駆 動箇所が駆動しはじめ、 駆動制御信号の出力時間 0 . 5秒 (これは音 長 (音の長さ) 情報と一致している) の半分の時間、 すなわち 0 . 2 5秒で演奏人形 3 の上体部分が下体部分に対しもつとも前傾している 状態となり、 その後の 0 . 2 5秒で元のもっとも後に傾いた状態とな るように制御しても良い。 このよ うにすることにより、 演奏人形の動 作が 1音符毎に対応していることが明確となり、リアルなものとなる。 次に、 アコースティ ック ピアノを演奏する演奏人形 4の駆動制御信 号の生成について説明する。 図 9に、 アコースティックピアノを演奏 する演奏人形 4の駆動制御信号の生成の一例を示す。 尚、 図 9に示さ れる駆動制御信号は、 上述した図 4に示される演奏データに基づいて 生成されたものである。
演奏人形 4の駆動箇所は、 左手 (ソレノイ ド) と、 右手 (ソ レノィ ド) と、 右足及び頭 (ソレノイ ド) との 3箇所である。 そこで、 音色 情報に基づいて、 駆動箇所と して右足及び頭 (ソレノイ ド) の箇所を 特定する。 続いて、 音階 (音の高さ) 情報により、 左手 (ソレノィ ド) 又は右手 (ソレノイ ド) のいずれを駆動箇所とするかを決定する。 本 実施の形態では、 音階 (音の高さ) 情報が " C 5 " 以上 (C 5 より髙 い音) の場合は右手 (ソレノィ ド) を駆動箇所と し、 " C 5 " より低い 音の場合は左手 (ソレノイ ド) を駆動箇所とするよ うに予め決定して おく。
これらに従う と、 1番目の音では音階 (音の高さ) 情報が " C 4 "
であるので、 左手 (ソレノイ ド) を駆動箇所とする。 また、 2番目の 音では音階 (音の高さ) 情報が "E 4 " であるので、 左手 (ソレノィ ド) を駆動箇所とする。 また、 3番目の音では音階 (音の高さ) 情報 が "G 4 " であるので、 左手 (ソレノィ ド) を駆動箇所とする。 また、 4番目の音では音階 (音の高さ) 情報が "C 5 " であるので、 右手 (ソ レノィ ド) を駆動箇所とする。
次に、各駆動箇所の駆動時間(駆動制御信号の出力時間)であるが、 左手 (ソレノィ ド) 又は右手 (ソレノィ ド) の駆動箇所については、 音強 (音の強さ) 情報を用いる。 音の強さは 8段階であるので、 音の 強さ " 1 " 及び " 2 ' は駆動制御信号の出力時間を ' : 1 0 m S ". 音の 強さ " 3 " 及び " 4 ' は駆動制御信号の出力時間を : 1 5 m S - 音の 強さ " 5 " 及び " 6 ' は駆動制御信号の出力時間を : 2 5 m S " . 音の 強さ " 7 " 及び " 8 は駆動制御信号の出力時間を " 3 5 m S ' と予 め定めておく。
1番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 5 " であるので、 左手 (ソ レノイ ド) の駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は " 2 5 mS " と なる。 また、 2番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 3 " であるの で、左手 (ソレノィ ド) の駆動箇所への駆動制御信号の出力時間は " 1 5 m S " となる。 また、 3番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 3" であるので、 左手 (ソレノイ ド) の駆動箇所への駆動制御信号の出力 時間は " 1 5 mS" となる。 また、 4番目の音では音強 (音の強さ) 情報は " 8 " であるので、 右手 (ソレノィ ド) の駆動箇所への駆動制 御信号の出力時間は " 3 5 m S " となる。
続いて、 右足及び頭 (ソレノイ ド) の駆動箇所については、 情報に かかわらず、 駆動時間を一定の " 2 0 m S" とするよ うに予め設定し ておく。 すなわち、 右足及び頭 (ソレノィ ド) の駆動箇所の駆動制御
信号の出力時間は、 1音符あたり " 2 0 m S " であり、 また音の発生 と同時に駆動される。 このことによ り、 音の発生と右足および頭の駆 動が一致する。
以上の如く、 M I D Iデータから得られた情報に基づいて、 アコ一 スティ ックピアノの演奏を行う演奏人形 4の駆動制御信号の生成が行 なわれているため、 左手 (ソレノィ ド) 及び右手 (ソレノィ ド) の駆 動箇所と、 胴体 (モータ) の駆動箇所とが駆動することによる演奏人 形 4の動きと、 当該 M I D Iデータのメロディ とがー致する。
具体的に説明すると、 例えば、 演奏人形 4の左手 (ソレノイ ド) 又 は右手 (ソレノイ ド) の駆動箇所の駆動制御による動作は、 ソレノィ ドが励起されていない状態では、 演奏人形 4の左手又は右手がアコ一 スティ ックピアノ の鍵盤から離れている (ノートオフ) 状態であり、 ソ レノイ ドの励起により、 駆動制御信号の出力時間分だけ、 ァコース ティ ックピアノの鍵盤を押した (ノートオン) 状態とする。
また、 演奏人形 4の右足及び頭 (ソレノイ ド) の駆動箇所の駆動、 すなわちソレノィ ドの励起による右足及び頭の動きについては、 上述 したように情報に関わらず、 制御信号の駆動時間が一定の " 2 0 m S " である。 そこで、.右足については " 2 0 m S " で 1往復の昇降動作を 行わせ、 頭については 1往復 " 2 0 m S " で前方に傾く傾動動作を行 わせる。
今、 演奏人形 4の左手及び右手はァコースティ ックピアノの鍵盤か ら離れている (ノートオフ)状態にあり、右足は接地した状態にあり、 頭は正面を向いた状態にあるもとする。
このとき、 1番目の音の発生と一致して左手 (ソレノイ ド) の駆動 箇所が 2 5 m sだけ駆動されることにより、 音の長さ 0 . 5秒の先頭 2 5 m s の間だけ、 演奏人形 4の左手が鍵盤を押した (ノートオン)
状態となり、 2 5 m s経過後再び定常状態、 すなわち演奏人形 4左手 が鍵盤から離れている (ノートオフ) 状態に戻る。 また、 2番目の音 の発生と一致して左手 (ソレノイ ド) の駆動箇所が 1 5 m s駆動され ることにより、 音の長さ 0 . 2 5秒の先頭 1 5 m sの間だけ、 演奏人 形 4の左手が鍵盤を押した (ノートオン) 状態となり、 1 5 m s経過 後再ぴ定常状態、すなわち演奏人形 4の左手が鍵盤から離れている(ノ ートオフ) 状態に戻る。 また、 3番目の音の発生と一致してに左手 (ソ レノィ ド) の駆動箇所が 1 5 m sだけ駆動されることにより、 音の長 さ 0 . 2 5秒の先頭 1 5 m s の間だけ、 演奏人形 4の左手が鍵盤を押 した (ノートオン) 状態となり、 1 5 m s経過後再び定常状態、 すな わち演奏人形 4の左手が鍵盤から離れている (ノートオフ) 状態に戻 る。 また、 4番目の音の発生と一致してに右手 (ソレノイ ド) の駆動 箇所が 3 5 m sだけ駆動されることにより、 音の長さ 1秒の先頭 3 5 in sの間だけ、 演奏人形 4の右手が鍵盤を押した (ノー トオン) 状態 となり、 3 5 m s経過後再び定常状態、 すなわち演奏人形 4の右手が 鍵盤から離れている (ノートオフ) 状態に戻る。
このことにより、 音の発生と、 鍵盤の押離動作 (ノートオン ' オフ の動作) とが一致し、 現実のアコースティ ックピアノ奏者の鍵盤の押 離動作 (ノートオン ' オフの動作) を表現することができる。 更に音 階の高さにより、 左手と右手とを区別して動作されるので、 現実のァ コースティックピアノ奏者が、 音階により左手と右手とを区別して鍵 盤の押離動作 (ノートオン ' オフの動作) 行っている様子を演出する ことができる。
また、 同時に 1番目の音の発生と一致して右足及び頭(ソレノィ ド) の駆動箇所が駆動しはじめ、 1番目の音の発生と一致して右足及び頭 (ソレノィ ド) の駆動箇所が 2 0 m sだけ駆動されることにより、 音
の長さ 0. 5秒の先頭 2 O m s間で、 右足が接地状態から離地状態、 そして再び接地状態となり、 頭は下体部分に対し前方へ傾動して再び 元の正立状態となる。 また、 2番目の音の発生と一致して右足及ぴ頭 (ソレノィ ド) の駆動箇所が 2 0 m sだけ駆動されることにより、 音 の長さ 0. 2 5秒の先頭 2 0 m s間で、右足が接地状態から離地状態、 そして再び接地状態となり、 頭は下体部分に対し前方へ傾動して再び 元の正立状態となる。 また、 3番目の音の発生と一致して右足及び頭 (ソレノイ ド) の駆動箇所が 2 0 m sだけ駆動されることにより、 音 の長さ 0. 2 5秒の先頭 2 0 m s間で、右足が接地状態から離地状態、 そして再ぴ接地状態となり、 頭は下体部分に対し前方へ傾動して再び 元の正立状態となる。 また、 4番目の音の発生と一致して右足及び頭 (ソレノィ ド) の駆動箇所が 2 0 m sだけ駆動されることにより、 音 の長さ 1秒の先頭 2 0 m s間で、 右足が接地状態から離地状態、 そし て再び接地状態となり、 頭は下体部分に対し前方へ傾動して再び元の 正立状態となる。
また、 このことにより、 音の発生と、 アコースティ ックピアノの奏 者人形 4の右足及ぴ頭の駆動が一致し、 現実のァコースティ ックピア ノ奏者が鍵盤を押す際に足を踏み、 頭を揺らす動作を演出することが できる。
以上の説明では、 アルトサックスの演奏人形 3 と、 ァコーステイツ クピアノの奏者人形 4 との駆動制御信号の生成の一例を説明したが、 同様にベースの演奏を行う演奏人形 5についても同様な方法で駆動制 御信号の生成が行なわれる。
一方、 メロディ ·駆動制御部 1 2は、 演奏データの音階 (音の高さ) 情報、 音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報に基づいて、 メロディ制御信号を作成し、 スピーカ 1 1に出力する。 尚、 メロディ
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の作成については、 公知の技術であるので、 詳細は省略する。
次に、 上述の構成における動作を説明する。
図 1 0は本実施の形態の動作フローチヤ一トである。
演奏の開始が指示されると (S t e p 1 0 0)、制御部 2は記録部 1から演奏データを読み出す (S t e p 1 0 1 )。 読み出された演奏 データの M I D Iチヤンネル情報から各演奏データの供給先 (演奏人 形) を判断し ( S t e p 1 0 2)、 演奏データを対応する演奏人形に 供給する (S t e p 1 0 3 )。
各演奏人形側では、 メ ロディ ·駆動制御部 1 2が、 演奏データの音 色情報及び音階 (音の高さ) 情報から、 演奏人形の駆動箇所を判断す る (S t e p 1 0 4 )。 また、 演奏データの音長 (音の長さ) 情報及 ぴ音強 (音の強さ) 情報から、駆動制御信号の出力時間を決定する (S t e p 1 0 5)。 そして、 決定した出力時間、 駆動制御信号を対応す る駆動箇所に出力する (S t e p 1 0 6 )。
一方、 演奏データの音階 (音の高さ) 情報、 演奏データの音長 (音 の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報から、 メ口ディ信号を生成し、 スピーカ 1 1に出力する (S t e p 1 0 7 )。
そして、 上記のステップが繰り返されて演奏動作が行われる (S t e p 1 0 8 )。
上述したよ うに、 本発明では M I D Iデータから得られた情報に基 づいて、 演奏人形を駆動する駆動制御信号を生成しているので、 演奏 人形の動きをメロディ と一致したリアルなものとすることができる。
尚、 制御部 2及びメロディ ' 駆動制御部 1 2を C P U、 I Cチップ 等で構成し、 プログラムで動作するように構成しても良い。
第 2の実施の形態を説明する。
図 1 1は第 2の実施の形態のブロック図である。
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第 2の実施の形態は、 第 1の実施の形態の構成に加え、 システム本 体 Aに他の演奏人形 2 0を接続する接続部 2 1を設け、 システム本体 Aの演奏人形と共に他の演奏人形も演奏することができるようにした ことを特徴とする。 - 以下、 第 1の実施の形態と異なる構成について説明する。
まず、 記憶部 1には、 演奏人形 3〜 5以外に新たに接続 (追加) さ れる演奏人形 2 0の為の演奏データが追加 · 格納されている。 この演 奏データは、 上述した演奏データと同様なものであるが、 新たに追加 された演奏人形 2 0を識別する為に M I D I チヤンネル情報に新たな チャンネルが追加されている。 例えば、 演奏人形 3〜 5を識別する M I D Iチヤンネル情報が " 1 〜 3 " であるならば、 新たに追加された 演奏人形 2 0を識別する M I D I チャンネル情報は " 4 " である。
また、 制御部 2は、 演奏データの M I D I チャンネル情報が演奏人 形 2 0のものであるならば、 その演奏データを演奏人形 2 0に供給す るように構成されている。
演奏人形 2 0の構成は、 接続部 2 1 と接続する為の接続部 2 2が設 けられている以外は、 上述した演奏人形 3〜 5 と同様の構成である。 以上のように新たな演奏人形を追加できるような構成とすれば、 演 奏ゃ動作にバリエーショ ンが増える。
第 3の実施の形態を説明する。
図 1 2は第 3の実施の形態のプロック図である。
第 3の実施の形態は、 第 1の実施の形態の構成に加え、 新たな演奏 データを追加する為、 記憶部 1に格納されている演奏データとは異な る演奏データが格納された記憶媒体 3 0を接続する為の接続部 3 1を 設けたことを特徴とする。
記憶媒体 3 0は、 不揮発性のフラッシュメモリや、 R O Mカートリ
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ッジ等、 演奏データが格納することが出来るものであれば、 種類は問 わない。
制御部 2では、 記録媒体 3 0が接続部 3 1に接続されると、 記録部 1に代えて記録媒体 3 0より、 演奏データを読み出す。 読み出した後 の処理は、 上述した実施の形態と同様である。
このような構成にすれば、新たな演奏データを追加することができ、 演奏のバリエーションが増える。
第 4の実施の形態を説明する。
図 1 3は第 4の実施の形態のプロック図である。
第 4の実施の形態は、 第 1の実施の形態の構成に加え、 オリジナル の M I D Iデータから、 演奏人形を駆動させるために必要な演奏デー タを抽出し、 演奏データを生成する演奏データ生成部 4 0を設けたこ とを特徴とする。
現在、 M I D Iデータによる音楽は種々提供されており、 入手する ことも容易である。 そして、 この提供されている M I D Iデータを用 いて、 演奏人形を動作させれば、 より有効である。
しかしながら、 オリジナルの M I D Iデータは、 従来技術で説明し たように種々の情報を含んでおり、 演奏人形を駆動する為に必要な情 報は、 M I D Iチャンネル情報や、 音符情報である。
そこで、オリジナルの M I D Iデータから必要な情報だけを抽出し、 演奏データを生成する演奏データ生成部 4 0を設けた。
本実施の形態では、 演奏データ生成部 4 0は、 オリ ジナルの M I D Iデータから、 M I D Iチャンネル情報、 音色情報、 音階情報、 音長 情報及び音強情報を抽出する。 そして、 制御部 2及ぴ各演奏人形 3 〜 5の制御部を構成するマイコン等がデータ処理を行う ことができるよ うに抽出した情報を変換するように構成されている。 そして、 生成さ
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れた演奏データは、 上述した第 3の実施の形態の記録媒体 3 0のよ う なものに格納されて用いられる。
以上で、 本発明の実施の形態の説明を終わる。
尚、 上述した第 1 の実施の形態、 第 2の実施の形態、 第 3 の実施の 形態及び第 4の実施の形態を適時に組み合わせて使用することも可能 である。
本発明の第 5の実施の形態を説明する。
図 1 4は本発明の第 1の実施の形態の概念図である。
図 1中、 2 0 1はピアノの演奏を行う演奏人形、 2 0 2はトランぺ ッ トの演奏を行う演奏人形、 2 0 3はドラムの演奏を行う演奏人形、 2 0 4はベースの演奏を行う演奏人形である。 そして、 各演奏人形 2 0 1 ~ 2 0 4は、 コード 2 0 5により リング状に結線されている。 これらの演奏人形 2 0 1 〜 2 0 4の構成は基本的には同様ものなの で、 演奏人形 2 0 1 を例にして説明する。
図 1 5は演奏人形 2 0 1 のブロ ック図である。
図 1 5中、 2 1 0、 2 1 1は他の演奏人形と接続する為のコード 2 0 5が接続されるコネクタである。
2 1 2はデータの送受信を行う送受信部である。
2 1 3はドール I D記憶部である。 このドール I D記憶部 2 1 3に は、演奏人形の種別を識別する ドール I Dが格納されている。例えば、 演奏人形 1 の ドール I Dは " 1 "、 演奏人形 2の ドール I Dは " 2 "、 演奏人形 3のドール I Dは " 3 "、 演奏人形 4のドール I Dは " 4 " で める。
2 1 4はホス ト選択ボタンである。このホス ト選択ボタン 2 1 4は、 複数の演奏人形の中から、 ユーザがホス ト (中心) にしたい演奏人形 を決定する為のボタンであり、 ユーザはホス トにしたい演奏人形のホ
ス ト選択ボタン 2 1 4を押下することにより、 ホス ト となる演奏人形 を決定する。
2 1 5はドール I D要求部である。このドール I D要求部 2 1 5は、 ホス ト選択ボタン 2 1 4がユーザに押下されると、 自演奏人形がホス トとなると判断する。そして、スレーブとなる他の演奏人形に対して、 ドール I Dの送信を要求する ドール I D要求信号を、 送受信部 2 1 2 を介して他の演奏人形に送信する。
2 1 6はドール I D応答部である。このドール I D応答部 2 1 6は、 ドール I D要求信号を受信すると、 応答信号と して ドール I D記憶部 2 1 1に格納されている ドール I Dを、 送受信部 2 1 2を介してホス トの演奏人形に送信する。
ここで、 ドール I Dの送受信について説明する。
図 1 6はドール I Dの送受信を説明する為の図である。
まず、 ホス トとなった演奏人形のドール I D要求部 2 1 5によ り ド ール I D要求信号が送信される。 この ドール I D要求信号は、 コネク タ 2 1 0又はコネクタ 2 1 2の一方から出力される。 例えば、 演奏人 形 2 0 1がホス ト となった場合、 時計回り方向に出力、 すなわち時計 回り方向に接続されている演奏人形 2 0 2に出力される。
ドール I D要求信号を受信した演奏人形は、 ドール I D要求信号に 自己の ドール I Dを付加して、 ドール I D要求信号を受信したコネク タと異なるコネクタ側に接続されている演奏人形に送信する。例えば、 ドール I D要求信号を受信した演奏人形 2は、 ドール I D要求信号に 自己の ドール I Dの " 2 " を付加して、 ドール I D要求信号を受信し たコネクタと異なるコネクタ側に接続されている演奏人形 3に送信す る。
これを順次送信していき、 ホス トとなった演奏人形は、 ドール I D
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要求信号を送信したコネクタと異なるコネクタから、 ドール I D要求 信号に付加されたドール I Dを入手する。 例えば、 図 1 6では、 最終 的に入手される ドール I Dは " 2 "、 " 3 " 及び " 4 " である。
2 1 7は記憶装置である。 この記憶装置 2 1 7には、 演奏人形にパ フォーマンスを行わせる為の動作情報であるパフォーマンス制御情報 が格納されている。
記憶装置 2 1 7に格納されているパフォーマンス制御情報を詳細に 説明する。
図 1 7はパフォーマンス制御情報を説明する為の図である。 尚、 図 1 7は演奏人形 2 0 1のパフォーマンス制御情報の一例である。
演奏人形 2 0 1はピアノ の演奏を行う ので、 演奏人形 2 0 1のパフ オーマンス制御情報はピアノのパートがフィ一チヤ一された、 すなわ ちピアノ の演奏が中心となる演奏データとなる。 図 1 7では、 演奏人 形 2 0 1が中心となる、 すなわちピアノが中心となる演奏データが、 "音楽 XXX"、 "音楽 YYY" 及ぴ "音楽 Z Z Z" の 3曲が格納され ている。 更に、 各演奏データ "音楽 XXX"、 "音楽 YYY" 及び "音 楽 Z Z Z" に対し、 演奏人形 2 0 1の演奏データとなる主パフォーマ ンス制御情報と、 演奏人形 2 0 2の演奏データとなる副パフオーマン ス制御情報、 演奏人形 2 0 3の演奏データとなる副パフォーマンス制 御情報及び演奏人形 2 0 4の演奏データとなる副パフォーマンス制御 情報とが格納されている。 そして、 主パフォーマンス制御情報、 副パ フォーマンス制御情報ともに対応する演奏人形のドール I Dが付され ている。
上述のパフォーマンス制御情報は演奏人形 2 0 1、 すなわちピアノ の演奏を行う人形について説明したが、 他の演奏人形 2 0 2〜 2 0 4 についても同様である。
例えば、 演奏人形 2 0 2はトランペッ トの演奏を行うので、 演奏人 形 2 0 2のパフォーマンス制御情報はトランぺッ トのパー トがフィー チヤ一された、 すなわち トランぺッ トの演奏が中心となる演奏データ となる。 図 1 8では、 演奏人形 2 0 2が中心となる、 すなわち トラン ペッ トが中心となる演奏データが、 "音楽し L L"、 "音楽 MMM" 及び "音楽 NNN" の 3曲が格納されている。 更に、 各演奏データ "音楽 L L L"、 "音楽 MMM" 及び "音楽 NNN" に対し、 演奏人形 2 0 2 の演奏データとなる主パフォーマンス制御情報と、 演奏人形 2 0 1の 演奏データとなる副パフォーマンス制御情報、 演奏人形 2 0 3の演奏 データとなる副パフォーマンス制御情報及び演奏人形 2 0 4の演奏デ ータとなる副パフォーマンス制御情報とが格納されている。 そして、 主パフォーマンス制御情報、 副パフォーマンス制御情報ともに対応す る演奏人形の ドール I Dが付されている。
2 1 8はパフォーマンス制御情報選択部である。 このパフオーマン ス制御情報選択部 2 1 8は、ホス ト選択ボタン 2 1 4が押下されると、 記憶装置 2 1 7に格納されているパフォーマンス制御情報 (演奏デー タ) から、 ユーザに希望のパフォーマンス制御情報 (演奏データ) を 選択させるものである。例えば、演奏人形 2 0 1では、 "音楽 XXX"、 "音楽 Y Y Y" 及び "音楽 Z Z Z" の 3曲の曲名を、 L CD 2 2 5に 表示し、 いずれかの音楽を選択させる。
2 1 9は副パフォーマンス制御情報送信制御部である。 この副パフ オーマンス制御情報送信制御部 2 1 9は、 ホス トとなった場合、 パフ オーマンス制御情報選択部 2 1 8で選択されたパフォーマンス制御情 報のうち、 ドール I D要求信号の応答に対して受信したドール I Dに 対応する副パフォーマンス制御情報を、 ドール I Dとともにスレーブ となる他の演奏人形に送信する。
2 2 0は R A Mのよ うな一時記憶装置である。 この'記憶装置 2 2 0 は、 ホス トの演奏人形から送信された副パフォーマンス制御情報を一 時的に格納するものである。
2 2 1は副パフォーマンス制御情報受信処理部である。 この副パフ オーマンス制御情報受信処理部 2 2 1は、 送受信部 2 1 2を介して受 ί言された副パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 2 0に格納する。
ここで、 副パフォーマンス制御情報の送受信について説明する。 図 1 9は副パフォーマンス制御情報の送受信を説明する為の図であ る。
送信されるデータは、 図 1 9に示されるよ うに先頭にドール I Dが 記述され、 この後にドール I Dに対応する副パフォーマンス制御情報 が記述される。 そして、 ドール I Dと、 副パフォーマンス制御情報と で 1組の演奏人形のデータが構成され、 全体と して演奏人形分のデー タが連続して、 ホス トとなった演奏人形の副パフォーマンス制御情報 送信制御部 2 1 9から、 図 2 0に示される如く送信される。
スレーブとなった演奏人形の副パフォーマンス制御情報受信処理部 2 2 1は、 この送信されてく るデータのうち、 自己の ドール I Dが付 された副パフォーマンス制御情報のみを選択し、 記憶装置 2 2 0に格 納する。
転送データ (副パフォーマンス制御情報) がホス ト となった演奏人 形で受信されると、 副パフォーマンス制御情報の転送が終了したと判 断し、 ホス トとなった演奏人形の副パフォーマンス制御情報送信制御 部 2 1 9から、 演奏開始命令がドール I D要求信号の場合と同様な方 法で送信される。
2 2 2は動力部である。 この動力部 2 2 2はモータなどであり、 制 御信号によ り、 演奏人形を動作させるものである。
2 2 3はスピーカである。 このスピーカ 2 2 3からは音楽等が出力 される。
2 2 4は動作制御部である。 この動作制御部 2 2 4は、 演奏人形が スレーブの場合、 ホス トの演奏人形から送信されてく る演奏開始命令 に応答して、 記憶装置 2 2 0に格納されている副パフォーマンス制御 情報に基づいて、 動力部 2 2 2及びスピーカ 2 2 3を制御する制御信 号を生成し、 この制御信号を出力する。 また、 演奏人形がホス トであ る場合、 演奏開始命令に応答して、 記憶装置 2 1 7に格納されている 主パフォーマンス制御情報に基づいて、 動力部 2 2 2及びスピー力 2 2 3を制御する制御信号を生成し、 この制御信号を出力する。
次に、 上述した構成の動作を説明する。
図 2 1は、 本実施の形態における動作のフローチャートである。 まず、 ホス ト選択ボタン 2 1 4が押下されてホス トとなる演奏人形 が決定される (S t e p 2 0 0 )。 ホス トとなる演奏人形が決定され ると、 この演奏人形のドール I D要求部 2 1 5より、 ドール I D要求 信号が送信される (S t e p 2 0 1 )。
ドール I D要求信号を受信した演奏人形は ( S t e p 2 0 2 )、 ド ール I D応答部 2 1 5が自己のドール I Dを、 ドール I D要求信号に 付加して他の演奏人形に転送する (S t e p 2 0 3 )。
ホス ト となった演奏人形がドール I D要求信号を受信すると、 副パ フォーマンス制御情報送信部 2 1 9は、 ドール I D要求信号に付加さ れている ドール I Dに基づいて、 接続されている演奏人形のドール I Dを取得する ( S t e p 2 0 4 )。
続いて、 ホス トとなった演奏人形において、 パフォーマンス制御情 報選択部 2 1 8は、 パフォーマンス制御情報 (演奏データ) の一覧を L CD 2 5に表示し、 希望のパフォーマンス制御情報 (演奏データ)
が選択される (S t e p 2 0 5 )。
選択されたパフォーマンス制御情報 (演奏データ) は副パフォーマ ンス制御情報送信部 2 1 9に送信され、 そのパフォーマンス制御情報 (演奏データ) に対応し、 かつ取得したドール I Dの副パフオーマン ス制御情報を記憶装置 2 1 7から読み出す ( S t e p 2 0 6 )。 そし て、 副パフォーマンス制御情報をスレープとなる演奏人形に転送する (S t e p 2 0 7 )。
ス レーブとなる演奏人形では、 副パフォーマンス制御情報受信制御 部 2 2 1が副パフォーマンス制御情報を受信し ( S t e p 2 0 8 )、 自己の ドール I Dのついた副パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 2 0に格納する (S t e p 2 0 9 )。
副パフォーマンス制御情報の転送が一巡してホス トとなる演奏人形 に戻ってく ると、 副パフォーマンス制御情報の転送が完了する ( S t e p 2 1 0)。
ホス トとなる演奏人形において、 副パフォーマンス制御情報の転送 が完了すると、 副パフォーマンス制御情報受信制御部 2 2 1が演奏開 始命令を送信すると共に ( S t e p 2 1 1 )、動作制御部 2 24が主 パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 1 7から読み出し、 読み出した 主パフォーマンス制御情報に基づいて演奏が開始される ( S t e p 2 1 2
一方、 ス レーブとなる演奏人形では演奏開始命令を受信し (S t e p 2 1 3 )、動作制御部 2 24が副パフォーマンス制御情報を記憶装 置 2 2 0から読み出し、 読み出した副パフォーマンス制御情報に基づ いて演奏が開始される (S t e p 2 1 4)。
具体的に説明すると、 例えば、 ピアノの演奏人形 2 0 1をホス トと 決定した場合、演奏人形 2 0 1から ドール I D要求信号が送信される。
そして、 各演奏人形 2 0 2〜 2 0 4は、 ドール I D要求信号に応答し て、 自己のドール I Dをドール I D要求信号に付加して順次送信して いく。
ピアノの演奏人形 2 0 1では、 ドール I D " 2 "、 " 3 " 及び " 4 " が取得される。 また、 ピアノの演奏人形 2 0 1では演奏する音楽、 例 えば "音楽 X X X " が選択され、 この "音楽 X X X " の副パフォーマ ンス制御情報のうち取得したドール I Dに対応する副パフォーマンス 制御情報が、 演奏人形 2 0 2〜 2 0 4に転送される。
演奏人形 2 0 2では、 送信されてく る副パフォーマンス制御情報の うち自己の ドール I D " 2 " の副パフォーマンス制御情報 ( トランぺ ッ ト) のみ取得し、 記憶装置 2 2 0に格納する。 同様に、 演奏人形 2 0 3では、 送信されてく る副パフォーマンス制御情報のうち自己の ド ール I D " 3 " の副パフォーマンス制御情報 ( ドラム) のみ取得し、 記憶装置 2 2 0に格納する。 同様に、 演奏人形 2 0 4では、 送信され てく る副パフォーマンス制御情報のうち自己の ドール I D " 4 " の副 パフォーマンス制御情報 (ベース) のみ取得し、 記憶装置 2 2 0に格 納する。
転送完了すると、 演奏人形 2 0 1は演奏開始命令を送信し、 この演 奏開始命令に応答して、 演奏人形 2 0 1は主パフォーマンス制御情報 (ピアノ) に基づいて演奏を開始し、 演奏人形 2 0 2は副パフォーマ ンス制御情報 ( トランペッ ト) に基づいて演奏を開始し、 演奏人形 2 0 3は副パフォーマンス制御情報(ドラム)に基づいて演奏を開始し、 演奏人形 2 0 4は副パフォーマンス制御情報 (ベース) に基づいて演 奏を開始する。
このよ うに、本発明によれば、ホス トと して選択した演奏人形から、 スレーブとなる他の演奏人形に対し、 ホス トの演奏人形が中心となる
楽曲の各パートに対応した演奏情報を供給することができ、 各演奏人 形はホス トと して選択した演奏人形を中心と した演奏を行う ことが出 来る。
すなわち、 ピアノの演奏人形をホス トと選択した場合、 ピアノの演 奏人形は前面に出て演奏し、 他の トランペッ ト、 ドラム及びベースの 演奏人形は、 ピアノの演奏人形を盛り立てるよ うな演奏を行う。
このようにユーザが希望する演奏人形をホス トと して選択できるよ うにすることにより、 よりユーザの趣向に合った演奏人形を適用でき る。
また、 一部の演奏人形が欠けている場合、 例えばトランペッ トの演 奏人形 2 0 2が欠けている場合であっても、 他の演奏人形はホス トと なる演奏人形から副パフォーマンス制御情報を取得できるので、 全体 と してはトランぺッ トの演奏がない演奏となるだけで、 ユーザがホス トとして選択した演奏人形を中心として演奏が可能である。
更に、 たとえ一体だけであっても、 その演奏人形は、 自己の主パフ オーマンス制御情報により演奏も可能である。
尚、 パフォーマンスデータは演奏情報に限ることなく、 他の情報、 例えば人形に体操、 台詞、 寸劇のよ うなアクションを行わせるもので あっても良レヽ。
本発明の第 6の実施の形態を説明する。
上述した第 5の実施の形態では、 各人形にドール I Dを付して、 高 度なパフォーマンスを行わせるように構成した。
しかし、 あるホス トになる演奏人形に対してスレープとなる演奏人 形が欠如している場等、 演奏される音楽全体と して貧しいものになつ てしま う。 例えば、 ホス トをピアノの演奏人形と した場合、 スレープ となる演奏人形全てが揃っていれば豪華な音楽となるが、 トランぺッ
トの演奏人形が欠けている場合にはトランぺッ トが演奏するパートが 抜けてしまい、 演奏する音楽が貧弱になってしまう。
そこで、 第 6の実施の形態は、 欠如している演奏人形が演奏するパ ートについて、 これを捕助する補助パフォーマンス制御情報 (人形に 動作させるデータではなく、 音楽データのみ) を用意し、 この補助パ フォーマンス制御情報に基づいて、 欠如している演奏人形の代わりに ホス トとなる演奏人形がその部分の音楽を出力することにより、 演奏 する音楽が貧弱となることを防止することを特徴とする。
このような特徴を達成させる為、 図 2 2に示される如く、 記憶装置 2 1 7には第 1の実施の形態に加えて、 ドール I Dに対応して補助パ フォーマンス制御情報が格納されている。 この補助パフォーマンス制 御情報は、 欠如している演奏人形が演奏するパートについて、 これを 捕助する演奏データ (人形に動作させるデータではなく、 音楽データ のみ) であり、 この補助パフォーマンス制御情報に基づいて、 欠如し ている演奏人形の代わりにホス トとなる演奏人形がその部分の音楽を 出力する為の情報である。
更に、 動作制御部 2 2 4は、 ドール I Dの取得により欠けている演 奏人形がある場合、 この欠けている演奏人形の ドール I Dに対応する 補助パフォーマンス制御情報を読み出し、 演奏を制御するように構成 されている。
以下、 第 6の実施の形態の動作を説明する。
図 2 3は第 6の実施の形態の動作フローチヤ一トである。
まず、 ホス ト選択ボタン 2 1 4が押下されてホス トとなる演奏人形 が決定される (S t e p 3 0 0 )。 ホス トとなる演奏人形が決定され ると、 この演奏人形のドール I D要求部 2 1 5 より、 ドール I D要求 信号が送信される (S t e p 3 0 1 )。
ドール I D要求信号を受信した演奏人形は ( S t e p 3 0 2 )、 ド ール I D応答部 2 1 5が自己のドール I Dを ドール I D要求信号に付 加して転送していく (S t e p 3 0 3 )。
ホス トとなった演奏人形の副パフォーマンス制御情報送信部 2 1 9 は、 ドール I D要求信号に付加されている ドール I Dに基づいて、 接 続されている演奏人形のドール I Dを取得する (S t e p 3 0 4)。 更に、 副パフォーマンス制御情報送信部 2 1 9は、 取得したドール I Dを動作制御部 2 4に送信する (S t e p 3 0 5 )。
続いて、 ホス トとなった演奏人形において、 パフォーマンス制御情 報選択部 2 1 8は、 パフォーマンス制御情報 (演奏データ) の一覧を L CD 2 2 5に表示し、希望のパフォーマンス制御情報 (演奏データ) が選択される (S t e p 3 0 6 )。
選択されたパフォーマンス制御情報 (演奏データ) は副パフォーマ ンス制御情報送信部 2 1 9に送信され、 副パフォーマンス制御情報送 信部 2 1 9はそのパフォーマンス制御情報 (演奏データ) に対応し、 かつ取得したドール I Dの副パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 1 7から読み出す (S t e p 3 0 7 )。 そして、 副パフォーマンス制御 情報をス レーブとなる演奏人形に転送する (S t e p 3 0 8 )。 ス レーブとなる演奏人形では、 副パフォーマンス制御情報受信制御 部 2 2 1が副パフォーマンス制御情報を受信し (S t e p 3 0 9 )、 自己のドール I Dのついた副パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 2 0に格納する ( S t e p 3 1 0 )。
副パフォーマンス制御情報の転送が一巡してホス トとなる演奏人形 に戻ってく ると、 副パフォーマンス制御情報の転送が完了する (S t e p 3 1 1 )。
ホス トとなる演奏人形において、 副パフォーマンス制御情報の転送
が完了すると、 副パフォーマンス制御情報受信制御部 2 2 1が演奏開 始命令を送信する (S t e p 3 1 2)。 また、 演奏開始命令に応答し て、 動作制御部 2 2 4は主パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 1 7 から読み出す (S t e p 3 1 3 )。 更に、 動作制御部 2 2 4は取得し た ドール I Dに基づいて欠けている演奏人形の ドール I Dに対応する 捕助パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 1 7から読み出す (S t e p 3 1 4)。 そして、 読み出した主パフォーマンス制御情報及び補助 パフォーマンス制御情報に基づいて演奏が開始される (S t e p 3 1 5 )。
—方、 ス 'レーブとなる演奏人形では演奏開始命令を受信し ( S t e p 3 1 6 )、動作制御部 2 2 4が副パフォーマンス制御情報を記憶装 置 2 2 0から読み出し、 読み出した副パフォーマンス制御情報に基づ いて演奏が開始される (S t e p 3 1 7 )。
このよ う に、 本発明によれば、 たとえ演奏人形が欠けてパフォーマ ンスに必要な全部の演奏人形が揃っていなく とも、 捕助パフオーマン ス制御情報に基づいて、 ホス トとなる演奏人形が欠けた演奏人形が演 奏する音楽を補助する音を出力するので、 演奏全体と して貧弱な演奏 とならない。
次に、 第 7の実施の形態を説明する。
第 5の実施の形態では、 各演奏人形同士をリ ング形状で接続した。 第 7の実施の形態では、 ホス トとなる演奏人形を中心としてスレーブ となる演奏人形をスター形状で接続することを特徴とする。
図 2 4は第 Ίの実施の形態の概念図である。
図 2 4によれば、 演奏人形 2 0 1を中心と して、 演奏人形 2 0 2〜 2 0 4がスター状に接続されている。
このよ うな接続とするため、 図 2 5に示される如く、 各演奏人形は
複数のコネクタ 2 4 0〜 2 4 2を有し、 ホス トとなる演奏人形を中心 と して各コネクタで接続される。
例えば、 演奏人形 2 0 1をホス トと した場合、 演奏人形 2 0 1のコ ネクタ 2 4 0 と演奏人形 2 0 2のコネクタ 2 4 0とがコードで接続さ れ、 演奏人形 2 0 1のコネクタ 2 4 1 と演奏人形 2 0 3のコネクタ 2 4 0 とがコードで接続され、 演奏人形 2 0 1のコネクタ 2 4 2 と演奏 人形 2 0 4のコネクタ 2 4 0 とがコードで接続される。
ドール I Dの送受信については、 図 2 6に示す如く、 ホス トの演奏 人形から接続されている各コネクタを介して、 各演奏人形に ドール I D要求信号が送信される。 そして、 スレーブとなる演奏人形は、 ドー ル I D要求信号に応答して自己のドール I Dをホス トの演奏人形に送 信する。 尚、 副パフォーマンス制御情報送信部 2 1 9は受信したドー ル I Dと、 この ドール I Dを受信したコネクタを記憶しておき、 後述 する副パフォーマンス制御情報の送信に用いる。
また、 副パフォーマンス制御情報の送信は、 図 2 7に示す如く、 各 演奏人形の副パフォーマンス制御情報を、 対応する ドール I Dを受信 したコネクタから送信する。
このように構成しても、 上述した第 5及び第 6の実施の形態と同様 な効果を得られる。
第 8の実施の形態を説明する。
近年、 複数の機能を一つのマイクコントローラによって達成できる ようになった。 そこで、 第 8の実施の形態は、 第 5、 第 6又は第 7の 実施の形態における構成部の一部を一つのマイクコントローラによつ て構成したことを特徴とする。
図 2 8は第 8の実施の形態における演奏人形のブロック図である。 図 2 8中のマイクコン トローラ 4 4 0は、 第 1の実施の形態におけ
る、 送受信部 2 1 2、 ドール I D記憶部 2 1 3、 ドール I D要求部 2 1 5、 ドール I D応答部 2 1 6、 記憶装置 2 1 7、 パフォーマンス制 御情報選択部 2 1 8、 副パフォーマンス制御情報送信制御部 2 1 9、 副パフォーマンス制御情報受信処理部 2 2 1及び動作制御部 2 2 4の 機能を有するものであり、 プログラムによって制御される。
第 8の実施の形態の動作は、 上述した第 5〜第 7の実施の形態と同 様なので、 詳細な説明は省略する。
尚、マイクコントローラ 4 4 0は、上述した全ての機能を持たせず、 適時他のマイクコン ト ローラにいくつかの機能を分散させても良い。 本発明の第 9の実施の形態を説明する。
図 2 9は第 9の実施の形態の概念図である。
図 2 9中、 5 0 1 a力 ら 5 0 1 cは演奏を行う演奏人形、 5 0 2は 演奏人形 5 0 1 a 〜 5 0 1 c を指揮する指揮人形、 5 0 3はパフォー マンスデータを蓄積するサーバ、 5 0 4は指揮人形にデータを送信す るクライアント端末、 5 0 5はクライアント端末 5 0 4とサーバ 5 0 3 とが接続されるネッ トワーク、 例えばインターネッ トである。
次に、 各構成要素について、 図面を参照して詳細に説明する。
まず、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cについて説明する。
演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cは、 パフォーマンス制御データに基づ いて、 演奏を行う ものである。 本実施の形態では、 演奏人形 5 0 l a はベースを演奏する人形、演奏人形 5 0 1 bはピアノを演奏する人形、 演奏人形 5 0 1 cはバイオリンを演奏する人形と して説明する。
これらの演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cの構成は基本的には同様もの なので、 演奏人形 5 0 1 aを例にして説明する。
図 3 0は演奏人形 5 0 1 aのブロック図である。
図 3 0中、 5 1 1は無線送受信部である。 この無線送受信部 5 1 1
は、 B 1 u e t o o t hによる無線通信により、 データの送受信を行 うものである。
5 1 2はドール I D記憶部である。 このドール I D記憶部 5 1 2に は、演奏人形の種別を識別する ドール I Dが格納されている。例えば、 演奏人形 1 a の ドール I Dは" 1 "、演奏人形 1 b のドール I Dは" 2 "、 演奏人形 1 cの ドール I Dは " 3 " である。
5 1 3はドール I D処理部である。このドール I D処理部 5 1 3は、 後述する ドール I D要求信号を受信すると、 応答信号と して ドール I D記憶部 5 1 2に格納されている ドール I Dを、 無線送受信部 5 1 1 を介して指揮人形 5 0 2に送信するものである。
5 1 4は記憶装置である。 この記憶装置 5 1 4には、 人形にパフォ 一マンスを行わせる為の動作情報であるパフォーマンス制御情報が格 納される。
5 1 5はパフォーマンス制御データ処理部である。 このパフォーマ ンス制御データ処理部 5 1 5は、 無線送受信部 5 1 1 を介して受信さ れたパフォーマンス制御データを記憶装置 5 1 4に格納する。ここで、 パフォーマンス制御データの受信方法について説明する。 パフォーマ ンス制御データは、 図 3 1に示されるように先頭にドール I Dが記述 され、 この後に ドール I Dに対応するパフォーマンス制御データが記 述される。 そして、 ドール I Dと、 パフォーマンス制御データとで 1 組の演奏人形のデータが構成され、 全体として演奏人形分のデータが 連続して送信される。 パフォーマンス制御データ処理部 5 1 5は、 こ のパフォーマンス制御データのうち、 自己の ドール I Dが付されたパ フォーマンス制御データのみを選択して取得する。
5 1 6は動力部である。 この動力部 5 1 6はモータなどであり、 制 御信号により、 演奏人形を動作させるものである。
5 1 7は動作制御部である。 この動作制御部 5 1 7は記憶装置 5 1 4に格納されているパフォーマンス制御情報に基づいて、 動力部 5 1 6を制御する制御信号を生成し、 この制御信号を動力部 5 1 6に出力 する。
次に、 指揮人形 5 0 2について説明する。
図 3 2は指揮人形 5 0 2のプロック図である。
指揮人形 5 0 2は、 上述した演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 c と同様に パフォーマンスを行うが、 各演奏人形を制御する機能も有する。 従つ て、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cの構成に新たに加えた構成について のみ説明する。
5 2 0はドール I D要求部である。この ドール I D要求部 5 2 0は、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cに対してドール I Dの送信要求を行う と 共に、 応答のあったドール I Dから全ドール I D情報を生成する。 具 体的に説明すると、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cに対して ドール I D の送信要求を行う と、 各演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cカゝらは、 ドール I Dの送信要求の応答と して自己のドール I Dが返信される。 本実施 の形態においては、 返信される ドール I Dは、 " 1 "、 " 2" 及び " 3 " である。 更に、 指揮人形 5 0 2の ドール I D記憶部 5 1 2に格納され ている ドール I Dを " 0 " とすると、 この自己のドール I D " 0 " と、 受信したドール I D " 1,,、 " 2 " 及び " 3 " とから、 全ドール I D情 報 " 0 , 1 , 2 , 3 " を生成する。 そして、 この全ドール I D情報を、 無線送受信部 5 1 1を介してクライアント端末 5 0 4に送信する。
5 2 1はパフォーマンス制御データ転送部である。 このパフォーマ ンス制御データ転送部 5 2 1は、 クライアント端末 5 0 4から送信さ れてく るパフォーマンス制御データを各演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 c に転送するものである。
続いて、 サーバ 5 0 3について説明する。
図 3 3はサーバ 5 0 3のブロック図である。
図 3 3中、 5 3 0はデータの送受信を行う送受信部である。
5 3 1は記憶装置である。 この記憶装置 5 3 1にはパフォーマンス データが格納されたパフォーマンスデータデータベース 5 3 2が格納 されている。 このパフォーマンスデータデータベース 5 3 2は、 図 3 4に示される如く、 音楽の名称と、 その音楽の演奏に必要な演奏人形 のドール I D (演奏ドール I D情報) と、 その音楽のパフォーマンス 制御データとがひとつのレコードとして対応付けられて格納されてレ、 る。 例えば、 音楽名 " X X X " の場合、 音楽名 " X X X " の演奏に必 要な演奏人形のドール I D、すなわち演奏ドール I D情報は " 0 , 1, 2 , 3,, であり、 パフォーマンス制御データは " 1 0 1 0… 1 1 " で ある。
5 3 3はパフォーマンスデータ選択処理部である。 このパフォーマ ンスデータ選択処理部は、 クライアント端末 5 0 4からのパフォーマ ンスデータのダウンロード要求に対して、 現在ダウンロードが可能な パフォーマンスデータの一覧表示を行う。 この表示の一例を図 3 5に 示す。 そして、 選択されたパフォーマンスデータをクライアント端末 5 0 4に送信する。
最後にク ライアン ト端末 5 0 4の構成について説明する。
図 3 6はクライアント端末 5 0 4のブロック図である。
図 3 6中、 5 4 0は無線送受信部である。 この無線送受信部 5 4 0 は、 B l u e t o o t hによる無線方式により、 指揮者人形 5 0 2 と データの送受信を行うものである。
5 4 1はドール I D認識部である。 このドール認識部 5 4 1は、 指 揮人形 5 0 2から送信されてきた全ドール I D情報を、 保有している
人魚の情報である保有ドール情報と して記憶する。 尚、 保有ドール情 報は、 基本的には全ドール I D情報と同じものである。
5 4 2はサーバ 5 0 3 とデータの送受信を行う送受信部である。 5 4 3は記憶装置である。 この記憶装置 5 4 3にはダウンロードし たパフォーマンスデータが格納される。
5 4 4はパフォーマンスデータ選択部である。 このパフォーマンス データ選択部 5 4 4は、 サーバ 5 0 3からダウンロードするパフォー マンスデータを選択すると共に、 ダウンロー ドしたパフォーマンスデ ータを記憶装置 5 4 3に格納する。 また、 ドール I D認識部 5 4 1か らの保有ドール情報と、 パフォーマンスデータの演奏ドール I D情報 とを比較し、 実行可能なパフォーマンスデータを選択する機能も有す る。
5 4 5はパフォーマンスデータ転送部である。 このパフォーマンス データ転送部 5 4 5は、 パフォーマンスデータ選択部 5 4 4で選択さ れたパフォーマンスデータのパフォーマンス制御データを、 無線送受 信部 5 4 0を介して指揮人形 5 0 2に送信するものである。
5 4 6はデータ等が表示されるディスプレイである。
次に、 上記のよ うな構成における動作を説明する。
まず、 サーバ 5 0 3より、 パフォーマンスデータを、 クライアント 端末 5 0 4にダウンロードする動作について説明する。 尚、 本動作の 説明において、 指揮者人形 2及び演奏人形 5 O l a〜 5 0 1 cの各パ フォーマンス制御データは、 1つの楽曲を構成する各パートに対応し た演奏情報として説明する。
図 3 7はパフォーマンスデータを、 クライアン 1、端末 5 0 4にダゥ ンロードする動作を示す動作フローチャートである。
まず、 クライアント端末 5 0 4は、 現在ダウンロード可能なパフォ
一マンスデータの一覧メニューを、 サーバ 5 0 3に要求する (S t e p 4 0 0)。
メニュー要求を受信したサーバ 5 0 3は、 パフォーマンスデータ選 択処理部 5 3 3がメニュー画面を記憶装置 5 3 1から読み出す (S t e p 4 0 1 )。 そして、 読み出したメニュー画面のデータを、 送受信 部 5 3 0を介してクライアント端末 5 0 4に送信する (S t e p 4 0 2)。
メニュー画面データを受信したクライアント端末 5 0 4のパフォー マンスデータ選択部により、 メニュー画面が表示され (S t e p 4 0 3 )、希望の音楽が選択され、選択された音楽の識別子が送信される ( S t e p 4 0 4)。 本動作においては、 音楽名 " X X X "、 音楽名 " y y y " 及び音楽名 " z z z " を選択したものとする。
サーバ 5 0 3のパフォーマンスデータ選択処理部 5 3 3は、 選択さ れた音楽の識別子に対応するパフォーマンスデータを記憶装置 5 3 1 から読み出し (S t e p 4 0 5 )、読み出したパフォーマンスデータ をクライアント端末 5 0 4に送信する (S t e p 4 0 6 )。 本動作で は、選択されたパフォーマンスデータは、音楽名 " X 音楽名 " y y y " 及ぴ音楽名 " z z z " なので、 これらのパフォーマンスデータ が記憶装置 5 3 1から読み出されてク ライアント端末 5 0 4に送信さ れる。
パフォーマンスデータを受信したクライアント端末 5 0 4では、 パ フォーマンスデータ選択部 5 4 4が受信したパフォーマンスデータを 記憶装置 4 3に格納する (S t e p 4 0 7 )。 すなわち、 音楽名 " x X x "、 音楽名 " y y y,, 及び音楽名 " z z z " のパフォーマンスデー タが記憶装置 5 4 3に格納される。
次に、 クライアント端末 5 0 4から各演奏人形にパフォーマンス制
御データが転送され、 人形たちが演奏を行うまでの動作を説明する。 図 3 8は、 クライアント端末 5 0 4から各演奏人形にパフオーマン ス制御データが転送され、 人形たちが演奏を行うまでの動作のフロー チヤ一トである。
まず、 クライアント端末 5 0 4から指揮人形 5 0 2に全ドール I D 情報の送信要求を行う (S t e p 5 0 0 )。
全ドール I D情報の送信要求を受信した指揮人形は、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cに対してドール I Dの送信要求を行う (S t e p 5 0 1 )。
ドール I Dの送信要求を受信した演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cは、 自己の ドール I Dを指揮人形 2に送信する (S t e p 5 0 2 )。 指揮人形 5 0 2は、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cから送信されてき た ドール I Dを受信し、 これらの ドール I Dと自己の ドール I Dとを まとめて全ドール I D情報と して、 クライアント端末 5 0 4に送信す る (S t e p 5 0 3 )。 本動作では、 返信される ドール I Dは " 1 "、 " 2 " 及び " 3 " であり、 自己の ドール I D " 0 " を含めて、 全ドー ル I D情報 " 0, 1, 2 , 3 " を生成する。
全ドール I D情報を受信したクライアント端末では、 全ドール I D 情報を保有ドール情報と して記憶する (S t e p 5 0 4)。 そして、 その保有ドール情報と、 記憶されているパフォーマンスデータの演奏 ドール I D情報とを比較し、 演奏可能なパフォーマンスデータを選択 し、 演奏可能なパフォーマンスデータの音楽名を表示する (S t e p 5 0 5 )。
本動作では、 保有ドール情報が " 0 , 1, 2 , 3 " である。 一方、 記憶されているパフォーマンスデータの演奏ドール I D情報は、 音楽 名 " X X X,, の " 0 , 1 , 2, 3,, と、 音楽名 " y y y " の " 0, 1,
2 , 3 " と、 音楽名 " ζ ζ ζ,, の " 0 , 1 , 2 , 3, 4,, である。 従 つて、演奏可能なパフォーマンスデータは、演奏ドール I D情報が" 0 , 1 , 2 , 3 " である音楽名 " X X X " 及び音楽名 " y y y " のパフォ 一マンスデータである。 そこで、 音楽名 " X X X " と音楽名 " y y y " とを表示する。
ユーザは表示された音楽名から希望の音楽を選択する ( S t e p 5 0 6 )。 そして、選択された音楽に対応するパフォーマンス制御デー タが指揮人形 5 0 2に送信される (S t e p 5 0 7 )。本動作におい ては、 音楽名 " X X X " と音楽名 " y y y " とが表示されており、 そ の うちの音楽名 " X X X " を選択したとすると、 音楽名 " X X X " の パフォーマンス制御データが指揮人形 5 0 2に送信される。
指揮人形 5 0 2ではパフォーマンス制御データを受信し ( S t e p 5 0 8 )、自己の ドール I Dが付されたパフォーマンス制御デ.ータを取 得すると共に、 演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cにパフォーマンス制御デ ータを転送する (S t e p 5 0 9 )。
演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cは、 自己のドール I Dが付されたパフ オーマンス制御データを受信し (S t e p 5 1 0 )、 受信完了の信号 を指揮人形 5 0 2に送信する (S t e p 5 1 1 )。
指揮人形 5 0 2では、 全ての演奏人形から受信完了信号を受信する と、 演奏開始の演奏開始信号を演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cに送信す る (S t e p 5 1 2)。
指揮人形 5 0 2及び演奏人形 5 0 1 a〜 5 0 1 cでは、 演奏開始信 号を受信すると、 演奏を開始する ( S t e p 5 1 3 )。
このよ う に、 本発明によれば、 指揮人形 5 0 2及び演奏人形 5 0 1 a〜5 0 1 cに対し、 1つの楽曲を構成する各パートに対応した演奏 情報を供給することができ、 各人形に各パ一トに対応した動作をさせ
ることができる。 従って、 指揮者人形 5 0 2が指揮棒を振るのに合わ せて、 演奏人形 5 0 1 aがベースを演奏し、 演奏人形 5 0 1 bがピア ノを弾き、 演奏人形 5 0 1 cがバイオリンを弾く といった具合に、 各 人形に実際のォーケス トラにおいて見られるのと同様な高度に音楽的 な動作をさせることができ、 いわゆる "人形のオーケス トラ" を構成 することができる。
また、 本発明は、 人形を新たに追加することによ り、 より複雑で高 度な "人形のォーケス トラ" を構成することができる。
例えば、 図 3 9に示される如く、 新たにギターの演奏人形 5 0 1 d を追加したものとする。演奏人形 1 dのドール I Dが " 4 "とすると、 保有ドール情報は " 0 , 1, 2 , 3 , 4 " となる。
従って、 演奏ドール I D情報が " 0, 1 , 2, 3 , 4 " であるパフ オーマンスデータ、 例えば今まで演奏不可能だった音楽名 " z z z " も演奏可能となり、 よ り豪華な演奏を行うことができる。
更に、 サーバ 5 0 3においてパフォーマンスデータを順次更新して いく ようにすれば、 新しいパフォーマンスデータを入手することがで き、 演奏人形に絶えず最新の音楽を演奏させることも可能である。 尚、 本実施の形態では、 指揮人形 5 0 2に他の演奏人形を制御する 制御部を兼ね備えさせたが、制御部のみを独立させて構成しても良い。 尚、 パフォーマンスデータは演奏情報に限ることなく、 他の情報、 例えば人形に体操、 台詞、 寸劇のようなアクショ ンを行わせるもので あっても良レヽ。
本発明の第 1 0の実施の形態を説明する。
上述した実施の形態では、 各人形にドール I Dを付して、 高度なパ フォーマンスを行わせるよ うに構成した。 しかし、 各人形に一斉に同 じ歌の同じパートを斉唱させるようなパフォーマンスでは、 特に各人
形に識別子を付さなくても可能である。 また、 サーバ上に格納されて いるパフォーマンスデータを更新していけば、 新しいパフォーマンス を人形に行わせることも可能である。 さらに、 クライアント端末から 直接人形にパフォーマンスデータを送信できれば、より簡素化できる。 そこで、 他の実施の形態では、 各人形に識別子を付さず、 パフォー マンスを行わせる制御データのみを、 クライアント端末から直接人形 に送信し、 また、 サーバ上に格納されているパフォーマンスデータを 更新することにより、 新しいパフォーマンスを人形に行わせるように 構成したことを特徴とする。
図 4 0は第 1 0の実施の形態の概念図である。
図 4 0中、 6 2 1 a力、ら 6 2 1 cは演奏を行う演奏人形、 6 2 3は パフォーマンスデータを蓄積するサーバ、 6 2 4は指揮人形にデータ を送信するクライアント端末、 6 2 5はクライアント端末 6 2 4 とサ ーバ 6 2 3 とが接続されるネッ トワーク、 例えばィンターネッ トであ る。
次に、 各構成要素について、 図面を参照して詳細に説明する。
まず、 演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cについて説明する。
演奏人形 6 2 1 a 〜 6 2 1 cは、 パフォーマンス制御データに基づ いて、 バイオリ ンを演奏する人形と して説明する。
これらの演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cの構成は同様ものなので、 演 奏人形 6 2 1 aを例にして説明する。
図 4 1は演奏人形 6 2 1 aのプロック図である。
図 4 1 中、 6 1 1は無線送受信部である。 この無線送受信部 6 1 1 は、 B 1 u e t 0 o t hによる無線通信により、 データの送受信を行 うものである。
6 1 4は記憶装置である。 この記憶装置 6 1 4には、 人形にパフォ
一マンスを行わせる為の動作情報であるパフォーマンス制御情報が格 納される。
6 1 5はパフォーマンス制御データ処理部である。 このパフォーマ ンス制御データ処理部 6 1 5は、 無線送受信部 6 1 1を介して受信さ れたパフォーマンス制御データを記憶装置 6 1 4に格納する。ここで、 パフォーマンス制御データの受信方法について説明する。 パフォーマ ンス制御データは、 図 4 2に示されるよ うに先頭にパフォーマンス制 御データであることを示す識別子が記述されるヘッダが設けられ、 こ のへッダの後にパフォーマンス制御データが記述される。 パフォーマ ンス制御データ処理部 6 1 5は、 へッダにパフォーマンス制御データ であることを示す識別子が記述されたデータを受信すると、 パフォー マンス制御データであると判断し、 パフォーマンス制御データを受信 して記憶装置 6 1 4に格納する。
6 1 6は動力部である。 この動力部 6 1 6はモータなどであり、 制 御信号により、 演奏人形を動作させるものである。
6 1 7は動作制御部である。 この動作制御部 6 1 7は記憶装置 6 1 4に格納されているパフォーマンス制御情報に基づいて、 動力部 6 1 6を制御する制御信号を生成し、 この制御信号を動力部 6 1 6に出力 する。
続いて、 サーバ 6 2 3について説明する。
図 4 3はサーバ 6 2 3のプロック図である。
図 4 3中、 6 3 0はデータの送受信を行う送受信部である。
6 3 1は記憶装置である。 この記憶装置 6 3 1 にはパフォーマンス データが格納されたパフォーマンスデータデータベース 6 3 2が格納 されている。 このパフォーマンスデータデータベース 6 3 2は、 図 4 4に示される如く、 音楽の名称と、 その音楽のパフォーマンス制御デ
ータとがひとつのレコードと して対応付けられて格納されている。 例 えば、 音楽名 " X X X " の場合、 パフォーマンス制御データは " 1 0 1 0■·· 1 1 " である。
6 3 3はパフォーマンスデータ選択処理部である。 このパフォーマ ンスデータ選択処理部は、 クライアント端末 6 2 4からのパフォーマ ンスデータのダウンロード要求に対して、 現在ダウンロードが可能な パフォーマンスデータの一覧表示を行う。 この表示の一例を図 4 5に 示す。 そして、 選択されたパフォーマンスデータをクライアント端末 6 2 4に送信する。
最後にクライアン ト端末 6 2 4の構成について説明する。
図 4 6はクライアント端末 6 2 4のプロック図である。
図 4 6中、 6 4 0は無線送受信部である。 この無線送受信部 6 4 0 は、 B l u e t o o t hによる無線方式により、 演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 c とデータの送受信を行う ものである。
6 4 2はサーバ 6 2 3 とデータの送受信を行う送受信部である。
6 4 3は記憶装置である。 この記憶装置 6 4 3にはダウンロードし たパフォーマンスデータが格納される。
6 4 4はパフォーマンスデータ選択部である。 このパフォーマンス データ選択部 6 4 4は、 サーバ 6 2 3からダウンロードするパフォー マンスデータを選択すると共に、 ダウンロードしたパフォーマンスデ ータを記憶装置 6 4 3に格納する。
6 4 5はパフォーマンスデータ転送部である。 このパフォーマンス データ転送部 6 4 5は、 パフォーマンスデータ選択部 6 4 4で選択さ れたパフォーマンスデータのパフォーマンス制御データを、 無線送受 信部 6 4 0を介して演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cに送信するものであ る。
6 4 6はデータ等が表示されるディスプレイである。
次に、 上記のよ うな構成における動作を説明する。
まず、 サーバ 6 2 3 より、 パフォーマンスデータを、 クライアント 端末 6 2 4にダウンロードする動作について説明する。
図 4 7はパフォーマンスデータを、 クライアント端末 6 2 4にダウ ンロードする動作を示す動作フロ一チャートである。
まず、 クライアント端末 6 2 4は、 現在ダウンロード可能なパフォ 一マンスデータの一覧メニューを、 サーバ 6 2 3に要求する (S t e p 6 0 0 )o
メニュー要求を受信したサーバ 6 2 3は、 パフォーマンスデータ選 択処理部 6 3 3がメニュー画面を記憶装置 6 3 1から読み出す (S t e p 6 0 1 )。 そして、 読み出したメニュー画面のデータを、 送受信 部 6 3 0を介してクライアント端末 6 2 4に送信する (S t e p 6
0 2)。
メニュー画面データを受信したクライアント端末 6 2 4のパフォー マンスデータ選択部 6 4 4により、 メニュー画面が表示され (S t e p 6 0 3 )、希望の音楽が選択され、選択された音楽の識別子が送信 される (S t e p 6 0 4 )。 本動作においては、 音楽名 " X X X " 及 び音楽名 " y y y " を選択したものとする。
サーバ 6 2 3のパフォーマンスデータ選択処理部 6 3 3は、 選択さ れた音楽の識別子に対応するパフォーマンスデータを記憶装置 6 3 1 から読み出し (S t e p 6 0 5 )、読み出したパフォーマンスデータ をクライアント端末 6 2 4に送信する (S t e p 6 0 6 )。 本動作で は、 選択されたパフォーマンスデータは、 音楽名 " X X X " 及び音楽 名 " y y y " なので、 これらのパフォーマンスデータが記憶装置 6 3 1から読み出されてクライアント端末 6 2 4に送信される。
パフォーマンスデータを受信したクライアント端末 6 2 4では、 パ フォーマンスデータ選択部 6 4 4が受信したパフォーマンスデータを 記憶装置 6 4 3に格納する (S t e p 6 0 7 )。すなわち、音楽名 " X X X " 及び音楽名 " y y y " のパフォーマンスデータが記憶装置 6 4 3に格納される。
次に、 クライアン ト端末 6 2 4から各演奏人形にパフォーマンス制 御データが転送され、 人形たちが演奏を行うまでの動作を説明する。 図 4 8は、 クライアント端末 6 2 4から各演奏人形にパフオーマン ス制御データが転送され、 人形たちが演奏を行うまでの動作のフロ一 チャー トである。
まず、 クライアント端末 6 2 4において、 記憶装置 6 4 3に格納さ れているパフォーマンスデータの音楽名を表示する (S t e p 7 0 0 )。
本動作では、 記憶されているパフォーマンスデータは、 音楽名 " X X X " 及び音楽名 " y y y " である。 従って、 音楽名 " x x x " と音 楽名 " y y y " とが表示される。
ユーザは表示された音楽名から希望の音楽を選択する ( S t e p 7 0 1 )。 そして、 選択された音楽に対応するパフォーマンス制御デー タが演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cに送信される ( S t e p 7 0 2 )。 本動作においては、 音楽名 " X X X " と音楽名 " y y y " とが表示さ れており、 そのう ちの音楽名 " X X X " を選択したとすると、 音楽名
" X X X " のパフォーマンス制御データが演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cに送信される。
演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cは、 へッダの識別子からパフオーマン ス制御データであることを判別し、 パフォーマンス制御データを受信 し (S t e p 7 0 3 )、 受信完了の信号をクライアント端末 6 2 4に
送信する (S t e p 7 0 4 )。
クライアン ト端末 6 2 4では、 全ての演奏人形から受信完了信号を 受信すると、 演奏開始の演奏開始信号を演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 c に送信する (S t e p 7 0 5 )。
演奏人形 6 2 1 a〜 6 2 1 cでは、 演奏開始信号を受信すると、 演 奏を開始する ( S t e p 7 0 6 )。
上述の動作によ り、 演奏人形に演奏を行わせることができる。 しか し、 演奏のバリエーショ ンを増やすため、 サーバ 6 2 3でパフォーマ ンスデータの更新が行われ、 新たに音楽名 " z z Z " が追加されたと する。
図 4 9は、 新たに音楽名 " z z z " のパフォーマンスデータがパフ オーマンスデータデータベース 6 3 2に追加されたことを示す図であ る。
ここで、 新たにユーザが、 サーバ 6 2 3にアクセスしたとすると、 上述の S t e p 6 0 1、 S t e p 6 0 2においてメニュー画面を 記憶装置 6 3 1から読み出す際、 メニュー画面に新たに追加された音 楽名 " z z z " も追加される。従って、 クライアント端末 1 2 4では、 音楽名 " X X X "及び音楽名 " y y y " に追加されて新たに音楽名 " z
Z Z " 力 s表示される。
ユーザは、 新たに追加された音楽名 " z z Z " を選択して、 音楽名
" Z Z Z " のパフォーマンスデータをダウンロードすることにより、 既にダウンロードした音楽名 " X X X " 及ぴ音楽名 " y y y " に加え て、 新たな演奏曲である音楽名 " z z z " の演奏を、 演奏人形 1 2 1 a〜 1 2 1 cに行わせることが出来る。 尚、 音楽名 " z z z " の演奏 方法については、 上述の図 4 8で示した動作と同様なものである。
このよ う に、 サーバ 6 2 3においてパフォーマンスデータを順次更
新していく ようにすれば、 新しいパフォーマンスデータを入手するこ とができ、 演奏人形に絶えず最新の音楽を演奏させることも可能とな る。
尚、 パフォーマンスデータは演奏情報に限ることなく、 他の情報、 例えば人形に体操、 台詞、 寸劇のようなアクショ ンを行わせるもので めっても良レヽ。
第 1 1の実施の形態を説明する。
第 1 1の実施の形態は、 上述した第 1の実施の形態と、 第 5の実施 の形態とを組み合わせたものであり、 パフォーマンス制御情報と して 第 1の実施の形態で説明した M I D I の演奏データを用いることを特 徴とする。
図 5 0は第 1 1の実施の形態を示すプロック図である。
図 5 0で示される第 1 1の実施の形態と、 図 1 5で示される第 5の 実施の形態と異なる点は、 動作制御部 2 2 4、 動力部 2 2 2及びスピ 一力 2 2 3に代えて、 第 1の実施の形態におけるメ ロディ駆動制御部
1 2、 駆動部 1 0及びスピー力 1 1を設けたことにある。
また、 記憶装置 2 1 7に格納される各パフォーマンス制御情報は、 図 1 7及び図 1 8に示されるものと同様なものであるが、 パフォーマ ンス制御データは、 第 1の実施の形態で述べた M I D Iデータに基づ いて作成された演奏データである。 但し、 M I D I チャンネル情報は 不要である。
次に、 上述の構成における動作を説明する。 尚、 動作の説明にあた つて、 ドール I Dの例は第 5の実施の形態の例に基づいて説明する。 図 5 1及び図 5 2は、 第 1 1の実施の形態における動作のフローチ ヤートである。
まず、 ホス ト選択ボタン 2 1 4が押下されてホス ト となる演奏人形
が決定される (S t e p 8 0 0 )。 ホス トとなる演奏人形が決定され ると、 この演奏人形の ドール I D要求部 2 1 5 よ り、 ドール I D要求 信号が送信される (S t e p 8 0 1 )。
ドール I D要求信号を受信した演奏人形は (S t e p 8 0 2 )、 ド ール I D応答部 2 1 5が自己のドール I Dを、 ドール I D要求信号に 付加して他の演奏人形に転送する (S t e p 8 0 3 )。
ホス トとなった演奏人形がドール I D要求信号を受信すると、 副パ フォーマンス制御情報送信部 2 1 9は、 ドール I D要求信号に付加さ れている ドール I Dに基づいて、 接続されている演奏人形のドール I Dを取得する ( S t e p 8 0 4)。
続いて、 ホス ト となった演奏人形において、 パフォーマンス制御情 報選択部 2 1 8は、 パフォーマンス制御情報 (演奏データ) の一覧を L CD 2 5に表示し、 希望のパフォーマンス制御情報 (演奏データ) が選択される ( S t e p 8 0 5 )。
選択されたパフォーマンス制御情報 (演奏データ) は副パフォーマ ンス制御情報送信部 2 1 9に送信され、 そのパフォーマンス制御情報 (演奏データ) に対応し、 かつ取得した ドール I Dの副パフオーマン ス制御情報を記憶装置 2 1 7から読み出す (S t e p 8 0 6 )。 そし て、 副パフォーマンス制御情報をス レープとなる演奏人形に転送する (S t e 8 0 7)。
スレーブとなる演奏人形では、 副パフォーマンス制御情報受信制御 部 2 2 1が副パフォーマンス制御情報を受信し (S t e p 8 0 8 )、 自己の ドール I Dのついた副パフォーマンス制御情報を記憶装置 2 2 0に格納する ( S t e p 8 0 9 )。
副パフォーマンス制御情報の転送が一巡してホス トとなる演奏人形 に戻ってく ると、 副パフォーマンス制御情報の転送が完了する (S t
e p 8 1 0)o
ホス トとなる演奏人形において、 副パフォーマンス制御情報の転送 が完了すると、 副パフォーマンス制御情報受信制御部 2 2 1が演奏開 始命令を送信すると共に (S t e p 8 1 1 )、 メロディ '駆動制御部 1 2が主パフォーマンス制御情報 (M I Dデータを元に作成された演 奏データ) を記憶装置 2 1 7から読み出す ( S t e p 8 1 2 )。
ホス トとなる演奏人形側では、 メロディ · 駆動制御部 1 2が、 演奏 データの音色情報及び音階 (音の高さ) 情報から、 演奏人形の駆動箇 所を判断する ( S t e p 8 1 3 )。 また、 演奏データの音長 (音の長 さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報から、 駆動制御信号の出力時間を 決定する ( S t e p 8 1 4)。 そして、 決定した出力時間、 駆動制御 信号を対応する駆動箇所に出力する (S t e p 8 1 5 )。
一方、 演奏データの音階 (音の高さ) 情報、 演奏データの音長 (音 の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報から、 メ ロディ信号を生成し、 スピーカ 1 1に出力する (S t e p 8 1 6 )。
そして、 上記のステップが繰り返されて演奏動作が行われる ( S t e p 8 1 7 )0
一方、 ス レーブとなる演奏人形では演奏開始命令を受信し (S t e p 8 1 8 )、 メロディ .駆動制御部 1 2が副パフォーマンス制御情報 を記憶装置 2 2 0から読み出す (S t e p 8 1 9 )。
そして、 スレーブなる演奏人形側では、 メ ロディ · 駆動制御部 1 2 力 演奏データの音色情報及び音階 (音の高さ) 情報から、 演奏人形 の駆動箇所を判断する (S t e p 8 2 0 )。 また、 演奏データの音長 (音の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報から、 駆動制御信号の出 力時間を決定する (S t e p 8 2 1 )。 そして、 決定した出力時間、 駆動制御信号を対応する駆動箇所に出力する (S t e p 8 2 2 )。
一方、 演奏データの音階 (音の高さ) 情報、 演奏データの音長 (音 の長さ) 情報及び音強 (音の強さ) 情報から、 メ口ディ信号を生成し、 スピーカ 1 1 に出力する (S t e p 8 2 3 )。
そして、 上記のステップが繰り返されて演奏動作が行われる (S t e p 8 2 4 )。
尚、 ドール I Dの代わりに M I D Iデータのチヤンネル情報を用い ることも可能である。 産業上の利用可能性
本発明は、 M I D Iデータから得られた情報に基づいて、 演奏人形 を駆動する駆動制御信号を生成しているので、 演奏人形の動きをメ口 ディ と一致したリアルなものとすることができる。
また、 本発明は、 新たな演奏人形や、 演奏データを追加できるよう な構成と したので、 演奏や動作にバリエーションが増えると言う効果 がある。
また、 本発明は、 ホス トと して選択した運動体から、 ス レーブとな る他の運動体に対し、 ホス トと して選択した運動体が中心となるパフ オーマンスの各パートに対応した情報を供給することができ、 各運動 体はホス トと して選択した運動体を中心と したパフォーマンスを行う ことが出来る。 例えば、 ピアノの演奏人形をホス トと選択した場合、 ピアノの演奏人形は前面に出て演奏し、 他の トランペッ ト、 ドラム及 びベースの演奏人形は、 ピアノの演奏人形を盛り立てるよ うな演奏を 行う。 このよ うにユーザが希望する運動体をホス トと して選択できる ようにすることにより、 よりユーザの趣向に合った運動体システムを 提供できる。
更に、 本発明は、 たとえ運動体が欠けてパフォーマンスに必要な全
部の運動体が揃わなく とも、捕助パフォーマンス制御情報に基づいて、 ホス トとなる運動体が欠けた運動体を捕助するパフォーマンスを行う ので、パフォーマンス全体と して貧弱なものとはならい効果を有する。 また、 本発明によれば、 各人形に対し、 1つの楽曲を構成する各パ 一トに対応した演奏情報等を供給することができ、 各人形に各パート に対応した動作をさせることができる。 従って、 例えば、 指揮者人形 が指揮棒を振るのに合わせて、各演奏人形が演奏するといった具合に、 各人形に実際のォーケス トラにおいて見られるのと同様な高度に音楽 的な動作をさせることができ、 いわゆる "人形のオーケス トラ" を構 成することができる。
また、 新たに人形を追加していく ことができ、 より豪華なパフォー マンスを行わせることができる。