WO2004013552A1

WO2004013552A1 - ワイン等の冷却器

Info

Publication number: WO2004013552A1
Application number: PCT/JP2003/009907
Authority: WO
Inventors: Syoji Shirai
Original assignee: Builmatel Co.,Ltd.
Priority date: 2002-08-06
Filing date: 2003-08-04
Publication date: 2004-02-12
Also published as: AU2003252393A1

Abstract

　ワイン等の各種形状、大きさのボトルを十分に冷却することのできる卓上冷却器を提供する。卓上冷却器は、ワイン等のボトルの収容室２０と、収容室２０を囲繞して配される可撓性を有する冷却管４０と、冷却管４０をボトルの側壁に密着させる押圧材１０と、冷却管４０内に冷媒を流通させる冷却手段４２とを備えてなり、収容室２０は押圧材１０によって形成され、押圧材１０の圧縮係数は冷却管４０を構成する材料の圧縮係数より小さい。

Description

明糸田書ワイン等の冷却器技術分野

この発明は、ワイン、ビール、日本酒等のアルコール類、または、ジュース、水等の飲料用卓上冷却器に関するものである。背景技術

従来、ワイン等を家庭等において冷却するための卓上冷却器には、小型で、冷却性能に優れたものは殆ど知られていない。

日本実開平 6— 4 1 6 3 1号公報には、上面が開口し、収容された氷の溶けた水が内側から外側に通過可能な内桶と、同じく上面が開口し、内側面部及び底部に空隙を有しつつ前記内桶が挿入固定される外桶とを含むワインクーラ一が開示されているが、該ワインクーラーにはボトルと内桶との間に氷が入るスペースが必要であり、この結果、外桶が大きくなつて卓上冷却器には適さない。

また、日本特開 2 0 0 0 - 1 5 4 9 5 6号公報によれば、瓶を揷入可能な貫孔を有する環状製氷皿を備えたワインクーラ一も公知であるが、前記実用新案公開公報記載の考案と同様に卓上冷却器に適さない他、冷媒としての氷とボトルとが直接接触することがないので、冷却能力が十分ではない。

卓上冷却器ではないが、日本特開 2 0 0 1 - 1 8 0 8 0 0号公報には、ステンレス製のビール樽などを冷却するための業務用冷却器として、冷却容器本体内に設けられた、蓋の開閉に応じて分割又は一体嵌合可能な半割構造の筒状の断熱材ケースを、先ず上記蓋を開くことにより前後方向に分割した状態にして、その内側のビール樽収納空間内に筒体形状のステンレス製のビール樽を入れ、その後、蓋を閉じると、上記半割構造の筒状の断熱材ケースは上記分割状態から嵌合一体化された状態に変移し、上記ビール樽収納空間の怪が縮小して、当該収納されたビール樽は、ベルチ： cュニッ卜の吸熱面側伝熱ブロックの円弧面形状の伝熱プレート全体に密着した状態で収納され、該密着状態で上記ベルチ: Eュニッ卜に電源が入ると、冷却作用が開始され、上記伝熱ブ□ックおよび伝熱プレートを介して上記ビール樽が冷却される構造が知られている。しかしながら、このような業務用冷却器は構造が複雑であり、装置価格が高く、また、取扱いが煩雑となる点において、卓上冷却器としては不向きである。発明の開示

本発明は、冷媒として氷を使用することなく、ワイン等の各種形状、大きさのボトルを十分に冷却することのできる卓上冷却器を提供することを目的とするものである。本発明に係るワイン等の第 1冷却器は、ワイン等のボトルの収容室と、該収容室を囲繞して配される可撓性を有する冷却管と、該冷却管をボトルの側壁に密着させる抻圧材とを備えたワイン等の冷却器であって、該抻圧材により前記収容室を形成してなることを特徴とする。

前記ワイン等の冷却器は、前記冷却管内に冷媒を流通させる冷却手段を備えることが好ましい。前記抻圧材の圧縮係数は前記冷却管を構成する材料の圧縮係数ょリ小さいことが好ましい。前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、空気袋、等のクッション材からなることが好ましい。前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、等のクッション材を塊状または粒状にして袋詰めにしたものであることが好ましい。前記抻圧材がエアポンプに連結された空気袋であることが好ましい。前記冷却管が合成ゴムまたは合成樹脂のいずれかによリ構成されてなることが好ましい。本発明に係るワイン等の第 2冷却器は、ワイン等のボトルが挿入される一端が開放された略円筒状の収容室と、該収容室を囲鐃して配される可撓性を有する冷却管または冷却板と、該冷却管または冷却板をボトルの側壁に密着させる抻圧材とを備えたヮィン等の冷却器であつて、該抻圧材によリ前記収容室を形成すると共に、ボトルを収容する前における当該収容室の水平方向の断面積 sが、前記ボトルの胴部水平方向の断面積 Sより小なることを特徴とするものである。前記収容室の開放端における水平方向の断面積 S。は、前記ボトルの胴部水平方向の断面積 Sょリ大であることが好ましい。前記冷却管または冷却扳は、垂直方向に伸びる葛折形状に配されてなることが好ましい。前記抻圧材は、前記収容室の開放端を除いて難変形性のケースにより外装されてなることが好ましい。さらに、前記冷却管内に冷媒を流通させる冷却手段を備えてなることが好ましい。前記冷却板に伝熱するためのペルチェ素子を冷却手段として備えてなることが好ましい。前記抻圧材の圧縮係数が前記冷却管または冷却板を構成する材料の圧縮係数より小さいことが好ましい。前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、空気袋、等のクッション材からなることが好ましい。前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、等のクッション材を塊状または粒状にして袋詰めにしたものであることが好ましい。前記抻圧材がエアポンプに連結された空気袋であることが好ましい。前記冷却管が合成ゴムまたは合成樹脂のいずれかにより構成されてなることが好ましい。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る第 1の卓上冷却器の外形を構成するケースを省略して図示した斜視図であり、図 2は、縦置き型の第 1の卓上冷却器の斜視図であり（図 2 ( a ) 、（c ) ) 、図 2 ( b ) はマツ卜状の空気袋によって構成された抻圧材 1 0の斜視図である。

図 3は、縦置型の第 2卓上冷却器の斜視図であり、図 4は、冷却器から取り出した抻圧材 1 0を部分的に示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係る家庭用卓上冷却器の最良の形態を図面に基づいて説明する。図 1は、第 1の卓上冷却器の外形を構成するケースを省略して図示した斜視図であり、観音開きとなるように構成された抻圧材 1 0が横置きされている。即ち、抻圧材 1 0は、略直方体の下部抻圧材 1 1と左右の上部抻圧材 1 2 a、 1 2 bにより構成され、これらの抻圧材 1 0の中心部にワイン等の瓶の収容室 2 0が形成されている。図 1において、収容室 2 0の手前側は閉塞され、奥側が開放されており、ワイン等の瓶の底部が手前側に、注ぎ口部が奥側に夫々設置されて、収納、取り出しが容易となるようになつている。

—方、図 2 ( c ) は、縦置き型の第 1卓上冷却器の斜視図であり、ワイン瓶 3 0が縦に設置された冷却器が示されている。図 2 ( c ) において符号 1 8は押圧材 1 0の外側に設けられたケースであり、卓上冷却器の運搬、取扱とワイン等の注ぎを便利にするために、ケース 1 8には把手 1 3が設けられている。なお、本発明において卓上冷却器の設置方法は、前記した縦置き又は横置きの他、これらの中間配置としての斜め置きとすることもできる。

収容室 2 0を形成する抻圧材 1 0の分割方法には特別の制限はなく、ワイン瓶 3 0の収納、取 y出しが簡便且つ容易となるように分割することが好ましい。このような観点から、図 1の実施形態では押圧材 1 0を 3分割した観音開きとしたが、図示した横置きの場合、抻圧材 1 0を垂直または水平方向に 2分割して、開閉可能とするようにしてもよい。

後述する抻圧材 1 0の形態と材質にもよるが、例えば、抻圧材 1 0を空気袋により構成し、これをエアポンプで膨らませる形式のものとすれば、膨脹 '収縮容積を大きく取れるので、抻圧材を分割する必要はない（図 2 ( a ) ) 。

押圧材 1 0は収容室 2 0を形成すると同時に、次述する冷却管（または冷却板） 4 0をボトル（ワイン等の瓶類またはビール缶） 3 0の側壁に密着させる役割を担っている。従って、抻圧材 1 0の圧縮係数を冷却管 4 0を構成する材料の圧縮係数より小さくなるように選定して、冷却管 4 0をボトル 3 0の側壁に密着し易いようにすることが好ましい。このような観点から、抻圧材 1 0の材質は発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、空気袋、等のクッション材とすることが好ましい。

これらのクッション材は、そのまま瓶の収容室 2 0を有する形状に成形したり、該クッション材を塊状または粒状にして袋詰めすることが好ましい。図 2は、本発明に係る他の卓上冷却器の実施形態を示しており、冷却器を縦置きとし、空気袋による抻圧材 1 0を用いた例（図 2 ( a ) ) を示してい ¾。即ち、図 2 ( b ) に示すように、抻圧材 1 0をマット状の空気袋によって構成し、該空気袋をエアポンプ 1 5で膨らませるようにしたものである。

本発明の卓上冷却器ではワイン等を冷却するために、ワイン瓶 3 0の収容室 2 0を囲鐃するようにして、可撓性を有する冷却管 4 0 (または冷却扳）が配される。冷却管 4 0の材質は、冷媒の使用に耐え、熱電導性に優れた合成ゴムまたは合成樹脂とすることが好ましく、合成ゴムとして、イソプレンゴム、スチレンブ夕ジェンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプ0 ピレンゴム、二トリルゴ厶、シリコーンゴム、フッ素ゴムを、合成樹脂として、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、フッ化ビニリデン、エチレン四フッ化工チレン、四フッ化工チレン六フッ化プロピレン、四フッ化工チレン、パーフル才ロアルコキシを、夫々例示することができる。

冷却管 4 0は可撓性を有しているので、抻圧材から受ける押圧力によってワイン瓶 3 0の側壁面に沿った形状に変形することができ、どの様な形状、大きさのワイン瓶 3 0に対しても側壁面に密着可能である。該側壁面との接触面積を大きくするために冷却管 4 0のパイプ断面は円形に限らず、長円形、 D字形としてもよい。

冷却管 4 0の管内には冷源が充塡されることが必要である。特に、アンモニア、代替フロン等の通常用いられている冷媒を充塡し、この冷媒を冷却手段 4 2によつて管内を流通可能とすることが好ましい。本発明の卓上冷却器において冷却手段 4 2と冷媒には特別の制限はなく、従来公知の小型の冷却手段が用いられる。一方、冷却管 4 0に代えて冷却板 4 0を用いる場合には、冷却手段 4 2としてペルチエ素子に代表される熱電変換素子を用い、これに伝熱板としての冷却板 4 0を接続すれば良い。ペルチ素子は既知のように、熱電半導体を利用したヒートポンプの一種であり、二つの異なった導体若しくは半導体をつないで、これに直流電流を流し、それぞれの結合部において、ジュール熱以外の熱の吸収または発生を得るものである。ベルチ素子などの熱電変換素子を冷却手段 4 2とすれば、卓上冷却器をよリー層小型化することができる。上述した本発明に係る第 1のワイン等の卓上冷却器によれば、

①各種形状、大きさのワインボトルを十分に冷却することができる、 ②常温のボトルを卓上にて急速に冷却することができる。即ち、冷蔵庫、氷が不要である、

③氷を使用しな t、小型の冷却器であるから、ワイン等を冷却器から直接注ぐことができ、また、ボトルに水滴が付着することがない、

④小型の装置によって構成されているので、冷えたボトルをそのまま卓上で保冷しておくことができる、

という優れた効果を享受することができる。続いて、本発明に係る第 2の卓上冷却器を説明する。

図 3は縦置型の卓上冷却器の斜視図であリ、この卓上冷却器は上端 2 2が開放された略円筒状の収容室 2 0を、変形可能な抻圧材 1 0により形成し、抻圧材 1 0の外側を難変形性のケース 1 8により外装して構成したものである。以下の第 2卓上冷却器の説明において、第 1卓上冷却器と同一の部材には、それと同一の符号を付して説明を省略する。なお、第 2卓上冷却器においても、このような縦置形の他、横置または斜め置可能な形態として構成してもよい。

第 2卓上冷却器では、ボトル 3 0を収容する前の状態において収容室 2 0の水平方向の断面積 sは、ボトル 3 0の胴部水平方向の断面積 Sより小さく形成されている。この結果、第 2卓上冷却器では、ボトル 3 0を冷却器の収容室 2 0内に揷入するという簡易な操作だけで、ボトル 3 0の側壁が自動的に冷却管 4 0に密着することになる。

第 2卓上冷却器において、ボトル 3 0が挿入される収容室 2 0の上端 2 2では、その水平方向の断面積 s。が、前記ボトルの胴部水平方向の断面積 Sより大きく形成されている。この結果、ボトル 3 0の冷却器内への揷入が極めて容易になる。特に、収容室 2 0の上端 2 2から下方に進むに従って徐々に収容室 2 0の水平方向の断面積 sが小さくなるようにすれば、より一層、収納、取り出しが簡便且つ容易となる。ケース 1 8は抻圧材 1 0を外側から拘束し、ボトル 3 0と冷却管 (または冷却板） 4 0との密着性を高め、冷却効果を向上させる。図 4には、冷却器から取り出した抻圧材 1 0の一部が示されており、抻圧材 1 0の内壁面には冷却管 4 0が接した状態が図示されている。即ち、冷却管 4 0は収容室 2 0を囲鐃するようにして配される。図示したように、冷却管 4 0を垂直方向に伸びる葛折形状に配設すれば、ボトル 3 0を冷却器内に挿入したときに、抻圧材 1 0が外径方向に広がる際に生じる冷却管 4 0の伸長を最小限とすることができ、当該伸長による破損等から冷却管 4 0を保護することができる。本発明に係るヮィン等の第 2卓上冷却器によれば、

①各種形状、大きさのワイン等の瓶類またはビール缶類を、冷却器の収容室内に挿入するというワンタッチ操作で十分に冷却することができる、

②常温のボトルを卓上にて急速に冷却することができる。即ち、冷蔵庫、氷が不要である、

③氷を使用しない小型の冷却器であるから、ワイン等を冷却器から直接注ぐことができ、また、ボトルに水滴が付着することがない、

という優れた効果を享受することができる。

Claims

求の範囲

1 . ワイン等のボトルの収容室と、該収容室を囲鐃して配される可撓性を有する冷却管と、該冷却管をボトルの側壁に密着させる抻圧材とを備えたワイン等の冷却器であつて、該圧材によリ前記収容室を形成してなるワイン等の冷却器。

2 . 前記冷却管内に冷媒を流通させる冷却手段を備えてなる請求項 1記载のヮィン等の冷却器。

3 . 前記抻圧材の圧縮係数が前記冷却管を構成する材料の圧縮係数より小さいことを特徴とする請求項 1記載のヮィン等の冷却器。

4 . 前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、空気袋、等のクッション材からなる請求項 1記載のワイン等の冷却器。

5 . 前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、等のクッション材を塊状または粒状にして袋詰めにしたものである請求項 1記載のワイン等の冷却器。

6 . 前記抻圧材がエアポンプに連結された空気袋である請求項 1記載のワイン等の冷却器。

7 . 前記冷却管が合成ゴムまたは合成樹脂のいずれかにより構成されてなる請求項 1記載のヮィン等の冷却器。

8 . ワイン等のボトルが揷入される一端が開放された略円筒状の収容室と、該収容室を囲繞して配される可撓性を有する冷却管または冷却板と、該冷却管または冷却板をボトルの側壁に密着させる抻圧材とを備えたワイン等の冷却器であつて、該抻圧材により前記収容室を形成すると共に、ボトルを収容する前における当該収容室の水平方向の断面積 sが、前記ボトルの胴部水平方向の断面積 Sよリ小なることを特徴とするワイン等の冷却器。

9 . 前記収容室の開放端における水平方向の断面積 s _e が、前記ボトルの胴部水平方向の断面積 Sより大である請求項 8記載のヮィン等の冷却器。

1 0 . 前記冷却管または冷却板が垂直方向に伸びる葛折形状に配されてなる請求項 8記載のヮィン等の冷却器。

1 1 . 前記抻圧材が前記収容室の開放端を除いて難変形性のケースにより外装されてなる請求項 8記載のワイン等の冷却器。

1 2 . 前記冷却管内に冷媒を流通させる冷却手段を備えてなる請求項 8記載のワイン等の冷却器。

1 3 . 前記冷却板に伝熱するためのペルチエ素子を冷却手段として備えてなる請求項 8記載のヮィン等の冷却器。

1 4 . 前記抻圧材の圧縮係数が前記冷却管または冷却板を構成する材料の圧縮係数よリ小さいことを特徴とする請求項 8記載のヮィン等の冷却器。

1 5 . 前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、空気袋、等のクッシヨン材からなる請求項 8記載のワイン等の冷却器。

1 6 . 前記抻圧材が発泡スチレン、発泡ウレタン、スポンジ、等のクッション材を塊状または粒状にして袋詰めにしたものである請求項 8記載のワイン等の冷却器。

1 7 . 前記抻圧材がエアポンプに連結された空気袋である請求項 8記載のワイン等の冷却器。

1 8 . 前記冷却管が合成ゴムまたは合成樹脂のいずれかにより構成されてなる請求項 8記載のヮィン等の冷却器。