JP2823701B2

JP2823701B2 - 冷却装置

Info

Publication number: JP2823701B2
Application number: JP8521919A
Authority: JP
Inventors: クラーク，ジョゼフ; フォーショー，ブライアン
Original assignee: マイクロチル・インターナショナル・リミテッド
Priority date: 1995-01-17
Filing date: 1996-01-17
Publication date: 1998-11-11
Anticipated expiration: 2016-01-17
Also published as: ZA954550B; JPH10503835A; WO1996022494A1; EP0804710A1; US5845514A; AUPN056295A0; CA2210298A1; EP0804710A4

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は冷却または冷凍装置に関し、特に、専用の態
様ではないが、ビンまたはカン入りのビール、ワインお
よびソフトドリンクなどの容器内の飲物の冷蔵に適用可
能であるだけでなく、他の品物の冷却または冷蔵にも適
用可能な装置に関する。

背景技術容器内の飲物は、通常、従来の冷蔵庫、またはより大
型の市販の設備、冷凍室で冷却される。しかし、飲物容
器を冷蔵庫または冷凍室に配置する時間と、その温度が
飲料として許容されるまでの時間との間に経過する時間
間隔は通常かなり長くかかる。氷を使用することによ
り、もっと迅速な冷却が達成されるが、多くの場合、氷
はすぐに利用可能であるわけではなく、また溶けること
なく容易に保有することはできない。上記問題点はレス
トランなどの冷却飲料の供給設備において特に重要な課
題となる。これらの場合には、サービスまたは供給用の
大量のワインまたは他の飲物を低温で貯蔵保管すること
はしばしば不可能となる。ビンまたはその他の容器を冷
却壁を搬送するコンテナ内に配置するいくらかの構成が
提案されているが、これらの配置構成では、ビンまたは
その他の容器は濡れてしまい、従ってすぐに使用に適す
る構成ではない。また、濡れたビンまたは容器はユーザ
の手から滑り落ちる危険性がある。

発明の概要本発明は、より好ましい態様において、飲物を冷却ま
たは冷凍する装置で、特にワインのビン、ビールおよび
ソフトドリンクのビン、カンなどの飲物容器とその内容
物を、飲物容器を実質乾いた状態のままで、迅速かつ効
率的に冷却または冷凍するための装置を提供することを
目的とする。本発明は、特に飲物の冷却または冷凍に適
用可能であるとともに、その他の品物の冷却または冷凍
用にも使用可能である。本発明の他の目的および利点は
下記の説明から明らかとなるであろう。

上記およびその他の目的をもって本発明は、飲物容器
とその内容物などの品物を冷却または冷凍するための装
置で、冷却または冷凍液を保持するための室と、上記室
内で上記品物を保持するための手段と、該保持手段に保
持された上記品物の周囲に載置されるように適用された
可撓性膜手段とを有し、該保持手段は該可撓性膜手段が
上記品物の実質周辺部と接触することを可能ならしめる
ように急速に収縮可能であり、これにより上記品物は、
上記液の冷却または冷凍効果を受けることが可能である
とともに、上記冷却または冷凍液との直接接触が防止さ
れる。

好ましくは、上記保持手段は、品物をその主要部分が
室内の冷却または冷凍液の水平面以下になるように保持
するフレーム手段を有する。上記可撓性膜手段は上記フ
レーム手段と関連または隣接した配置構成である。室内
の冷凍液の圧力により上記フレーム手段は急速に内部方
向に変形し、不浸透性袋が品物と接触することが可能と
なり、液の冷却または冷凍効果が熱交換により品物に伝
達される。上記可撓性膜手段は、好ましくは液不浸透性
材料で形成された袋、例えばフレーム構成の外部に配置
されるプラスチック製の袋を有する。上記袋は、適宜そ
の上端または開口が室内の液の水準面より上に保持され
ている。

上記室は、好ましくは、それぞれ冷凍すべき品物が挿
入される１つ以上の開口部が設けられた頭部壁を有す
る。それと関連して、または各開口部はそれぞれ冷凍す
べき品物を保持するためのそれぞれのフレーム手段であ
る。上記頭部壁は、好ましくは各開口部の周囲に同軸的
に配置された円環状の端縁を有し、その周囲には袋の開
口が、弾性帯状部、バンドまたは他の部材、または他の
固定手段等で固定可能である。

上記保持手段が袋にて囲まれた場合、袋は保持手段に
よって通常開状態で保持され、したがって、品物はフレ
ーム手段に入れ出しされるので、袋の損傷が防止され
る。

フレーム手段は、適宜、冷却すべき品物が直接または
間接的に載置される基底部材を有する。フレーム手段は
さらに、袋がフレーム手段によって保持された品物の実
質周辺部と接触可能となるように液圧下で内部方向に変
形可能な可撓性サイドフレーム部材を有してもよい。該
サイドフレーム部材と基底部材は実質Ｕ形状の部材で形
成可能である。サイドフレーム部材と基底部材は、適宜
帯状または棒状のプラスチック材などの薄膜状の可撓性
または弾性材料で一体的に形成可能である。

好ましくは、冷却または冷凍液は、室内に冷却コイル
を有し該コイルが液と接触して液がコイルの直接的な冷
却効果を受ける冷蔵装置によって、低温に維持される。
コイルは適宜、室壁に隣接して配置される。好ましく
は、冷却または冷凍液を室内に循環させるために、適
宜、循環ポンプの形態での循環手段が設けられる。

室内での液の過度な加熱を防止するために、好ましく
は絶縁材料が室の周囲に設けられ、その中の液が外部温
度から実質的に絶縁される。

冷却液は好ましくはグリコール溶液を有し、好ましく
はプロピレングリコール溶液を有する。溶液は、適宜、
水と食用性プロピレングリコールを有する。

図面の簡単な説明本発明の好ましい実施例を示す添付の図面について説
明する。

図１は、冷却または冷凍されているビンを示す本発明
の一形態にかかる装置の切断側面図であり、図２は、ビンが取り出された状態の図１の装置の室の
切断端面図であり、図３は、図１、２の装置のためのコンテナ保持手段の
一形態の平面図であり、図４は、図３の線Ａ−Ａに沿った断面図であり、図５は、ビンが装置内で保持冷却される態様を示す部
分断面図であり、図６は、図５の線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。

好ましい実施例の詳細な説明図面に関しては、最初に図１および図２では、液体を
容れるように適用された中空室13を形成する内部室構成
12を囲む外ケース11を有する本発明の一形態にかかる冷
却または冷凍装置10が図示されている。好ましくは、室
13と外ケース11の部分は外部金属基底15上に保持された
ガラス強化プラスチック（GRP）で形成されている。室1
3は外方向に張り出した側壁16を有し、側壁16と少なく
ともケース11の部分および基底15との間の空間を満たす
プラスチック発泡などの絶縁材料17で囲まれている。ケ
ース11はまた、室13に隣接する冷蔵装置19のモータおよ
びコンプレッサ用の空間18を形成している。

室壁16には室13の上部周縁に上縁棚部20が形成され、
頭部カバーまたは壁構成21を保持し、室13の頭部を実質
閉じるように構成されている。カバー構成21は、図３お
よび図４でさらに明瞭に示すように、冷却されるべきビ
ンがそれぞれ挿入される、この例では２個の開口部23が
形成された上板22を有する。各開口部23の周囲で板22の
下側には、開口部23と同軸で下方向に延在する円環状の
端縁24が形成されている。また、板22の下側には品物保
持部25が延在し、この実施例ではＵ形状の部材26を有す
る。部材26は例えば接着剤または締付金具で端縁24に固
定されている。このために、側腕部27の上端は、端縁の
内側に固定可能であるけれども、接着剤または他の接続
手段によって、端縁24の他の側に固定されている。Ｕ形
状部材26は、好ましくは、薄型の可撓性または弾力性の
ある帯状のプラスチック材である。部材26を囲んでいる
のは液体不浸透性のプラスチック薄膜または材料の袋29
であり、それの基底部30で閉じ密閉され、またそれの上
端または開口部31は端縁24の周囲に位置する構成であ
る。ゴムバンドまたは帯状部32は、袋29の開口部31を部
材26の腕部27の上方の端縁24に保持するために設けられ
ている。望ましくは、端縁24は、袋29を位置的にもっと
確実に保持するために、バンド32を受け止めまたは位置
決めするための円環状の溝33またはリブを有することも
できる。

冷却コイル34が、室13の下部でそれの壁および／また
は基底部に隣接して設けられ、室14から外へ延在し、冷
蔵装置19と連通している。室13内に冷却または冷凍液を
循環させるために、循環ポンプ35を室13内に設けること
もできる。

使用に当たっては、室13は、袋29が実質沈められてい
ることを示すレベルまでの冷却液36で満杯にされる。液
36の圧力は袋29をしばしば壊すことがあり、部材26の腕
部27を内部方向に強制付勢し、部材26はこのことが発生
することを許容するのに十分にフレキシブルである。冷
凍液36は好ましくは低凍結点液であり、最も好ましくは
食用性グリコールを含む溶液である。上記溶液は好まし
くは50％濃度のプロピレングリコールと水との溶液であ
る。冷蔵装置19が操作され、コイル34と液36との間の熱
交換により、液36は凍結点以下の温度が達成されるまで
急速に冷却される。好ましくはその温度は摂氏−20゜か
ら−28゜の範囲内である。冷凍または冷却されるべきビ
ン37または他の容器が開口部23の１つに挿入され、図１
と図５に示すような立ち姿勢で保持されるように部材26
の下方交差アーム部28上に配置される。挿入中、ビン37
は腕部27を強制的に引き離し、ビン37が交差アーム部28
上に配置することが可能となる。袋29にかかる液36の圧
力は、図５と図６に示すように、袋29をビン37の周壁部
の実質部分と接触させ、その内容物は熱交換により急速
に冷凍される。袋29が萎んでビン36と係合することもま
た、部材26とその腕部27の可撓性により容易であるだろ
うし、該部材26と腕部27はまた袋29上の液により延在す
る圧力により内部方向に付勢され、ビン37の最大表面積
が袋29により接触されることが可能となる。このことは
熱交換の効果を強化する。しかし、袋29の液不浸透性に
より冷凍液36とビン37との直接接触が防止され、ビンは
乾いたままである。所定時間後にビン37は取り出され直
ちに使用のために利用可能であり、しかもその内容物は
すでに望ましい温度に冷却されている。冷凍液36はま
た、氷の貯蔵または他の生産物を冷却または冷凍状態で
保有するために使用される容器31も冷却する。

部材26は冷却すべきビン37を袋29とは独立に保持し、
したがって袋29はビン37からのいかなる直接的な搭載も
受けない。このように、袋29が破断される危険はほとん
どない。更に、部材26は袋29とそのビン37との間に真空
が形成されることを防止し、袋29が部材26により室13内
に拘束された状態でビン37を室13から容易に取り出すこ
とが可能となる。なお、フレーム部材の下端部は、ま
た、図示の交差アーム部28以外にビンが配置される台座
を保持または台座と接続することも可能である。

上記構成において、多くの異なった形態の容器、他の
追加される例としてカンを含めて、が保持冷却されるこ
とは明らかであろう。さらにまた、カンの回収はユーザ
の手を液の直接的な冷凍作用にさらすことはないであろ
うことは明らかであろう。

装置10の形状が図示および上記の構成から実質変形可
能であることは喜ばしいであろう。袋29は多くの異なっ
た形状および材料のものが可能であり、相互接続または
成形された膜構造またはパネルを有することも可能であ
り、この場合、冷凍液とビンまたは他の容器または冷却
すべき品物との液体の接触を防止するであろう。袋29の
好ましい材料は厚さが50ないし100ミクロンのポリエチ
レンであるが、他の液体不浸透性プラスチックも袋とし
て使用可能である。袋用のさらに別の材料として、ナイ
ロンで強化されたプラスチックがある。

もちろん、袋の上端または薄膜は、開口部23の周囲の
上板22に、適当な様式、例えば締付具、クランプまたは
接着剤などで固定することもできる。

Ｕ形状保持部25は最も好ましくは帯状または棒状材料
の可撓性または弾力性のあるＵ形状部材26であるが、内
部方向に収縮し、袋と冷凍すべき単数または複数の容器
との実質的な接触を確実にする他の形態のものでもよ
い。上記構成はまた、保持部により容器の周囲の大部分
が効率的な熱交換のために袋と接触可能となるので、多
くの範囲の容器または多くの異なった大きさおよび形状
の品物が冷凍されることを可能にする。これは、袋29で
実質囲まれたより小さな容器の輪郭を点線で示す図６で
明らかである。

上記は本発明の図示の実施例により与えられている
が、それの当業者に明らかな変形および変化のすべては
広い請求範囲および添付のクレームで記載の本発明の範
囲内に含まれるものと見なされる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平６−154095（ＪＰ，Ａ) 特許2744987（ＪＰ，Ｂ２) 実公昭43−23800（ＪＰ，Ｙ１) 米国特許2061427（ＵＳ，Ａ) 米国特許5237835（ＵＳ，Ａ) 米国特許4715195（ＵＳ，Ａ) 国際公開88／3251（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) F25D 1/02 F25D 11/00 102 F25D 25/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】飲物容器とその内容物などの品物を冷却す
るための装置で、冷却液を保持するための室と、上記室内の下方向に延在し、品物を受け取るための開口
上端または開口部を有する可撓性膜手段と、上記可撓性膜手段内に品物を保持し、上記可撓性膜手段
を介して上記品物と冷却液との間で熱的接触を可能にす
るために、上記可撓性膜手段内に下方向に延在する保持
手段とを有し、上記保持手段は径方向に収縮可能または可撓性があり、
上記可撓性膜手段を介して上記品物と冷却液との間での
よりよい熱的接触を容易にする装置。
【請求項２】上記保持手段は、品物を、その主要部分が
室内の冷却液の水準面以下になるように保持するための
フレーム手段を有する請求項１に記載の装置。
【請求項３】上記可撓性膜手段は上記フレーム手段を囲
み、上記可撓性膜手段の外部の流体圧力により上記可撓
性膜手段が上記フレーム手段内の間隙を介して品物と接
触する請求項２に記載の装置。
【請求項４】上記可撓性膜手段は、液不浸透性材料で形
成された袋を有する請求項１に記載の装置。
【請求項５】上記袋は、その上端または開口が上記室内
の液の水準面より上に保持されている請求項４に記載の
装置。
【請求項６】上記室が、冷却すべき品物の受け入れ用の
１つ以上の開口部が設けられた頭部壁を有する請求項１
に記載の装置。
【請求項７】上記頭部壁は、周囲に可撓性膜手段の開口
が固定可能な各開口部と関連した円環状の端縁を有する
請求項６に記載の装置。
【請求項８】上記可撓性膜手段の開口が、弾性部材によ
り上記端縁の周囲に固定される請求項７に記載の装置。
【請求項９】上記フレーム手段は、上記品物が載置され
る基底部材を有する請求項２または３に記載の装置。
【請求項１０】上記フレーム手段は、上記基底部材を保
持するサイドフレーム部材を有し、該サイドフレーム部
材は可撓性がありそれの径方向内部方向に変形可能であ
る請求項９に記載の装置。
【請求項１１】上記サイドフレーム部材と基底部材は実
質Ｕ形状の部材で形成される請求項10に記載の装置。
【請求項１２】上記基底部材とサイドフレーム部材は、
可撓性プラスチック材で一体的に形成される請求項10に
記載の装置。
【請求項１３】上記可撓性プラスチック材は可撓性帯状
部を有する請求項12に記載の装置。