JPH08210746A - 携帯冷却装置 - Google Patents
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- JPH08210746A JPH08210746A JP1760095A JP1760095A JPH08210746A JP H08210746 A JPH08210746 A JP H08210746A JP 1760095 A JP1760095 A JP 1760095A JP 1760095 A JP1760095 A JP 1760095A JP H08210746 A JPH08210746 A JP H08210746A
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- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- F25D3/12—Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies using solidified gases, e.g. carbon-dioxide snow
- F25D3/14—Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies using solidified gases, e.g. carbon-dioxide snow portable, i.e. adapted to be carried personally
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却効率が高く、容易に持ち運ぶことができ
る携帯冷却装置を提供する。 【構成】 缶を挟んで包囲する凹状の円筒型をなす一対
の断熱容器１ａ，１ｂと、断熱容器１ａ，１ｂの内面設
けられ且つ内部に液体二酸化炭素が充てんされる凹状の
円筒型をなす貯蔵室２ａ，２ｂと、貯蔵室２ａ，２ｂの
内側の外面に設けられ且つ貯蔵室２ａ，２ｂの周方向に
沿って螺旋状に曲折された冷却管３ａ，３ｂと、冷却管
３ａ，３ｂを覆う高伝熱性の充てん材９と、貯蔵室２
ａ，２ｂにオフィリス管５ａ，５ｂを介して連結された
ポペット弁６、７と、冷却管３ａ，３ｂに連結され且つ
断熱容器１ａ，１ｂによる缶の包囲に伴ってポペット弁
６、７と嵌合する導入管４ａ，４ｂと、導入管４ａ，４
ｂ内に立設され且つ上記嵌合に伴ってポペット弁６、７
の弁体６ｂ，７ｂを押す押出棒８ａ，８ｂとを備えてな
る。
る携帯冷却装置を提供する。 【構成】 缶を挟んで包囲する凹状の円筒型をなす一対
の断熱容器１ａ，１ｂと、断熱容器１ａ，１ｂの内面設
けられ且つ内部に液体二酸化炭素が充てんされる凹状の
円筒型をなす貯蔵室２ａ，２ｂと、貯蔵室２ａ，２ｂの
内側の外面に設けられ且つ貯蔵室２ａ，２ｂの周方向に
沿って螺旋状に曲折された冷却管３ａ，３ｂと、冷却管
３ａ，３ｂを覆う高伝熱性の充てん材９と、貯蔵室２
ａ，２ｂにオフィリス管５ａ，５ｂを介して連結された
ポペット弁６、７と、冷却管３ａ，３ｂに連結され且つ
断熱容器１ａ，１ｂによる缶の包囲に伴ってポペット弁
６、７と嵌合する導入管４ａ，４ｂと、導入管４ａ，４
ｂ内に立設され且つ上記嵌合に伴ってポペット弁６、７
の弁体６ｂ，７ｂを押す押出棒８ａ，８ｂとを備えてな
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯冷却装置に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】アウトドアでのスポーツやレジャーなど
においては、清涼飲料水の入った缶やボトルなどを冷や
す携帯冷却装置が望まれている。このような冷却装置と
しては、実開昭５９−９２７６号公報に開示された液化
炭酸ガスによる冷蔵庫や、特開平６−１５９８８９号公
報に開示された液化炭酸ガスを用いた局所冷却器などが
ある。
においては、清涼飲料水の入った缶やボトルなどを冷や
す携帯冷却装置が望まれている。このような冷却装置と
しては、実開昭５９−９２７６号公報に開示された液化
炭酸ガスによる冷蔵庫や、特開平６−１５９８８９号公
報に開示された液化炭酸ガスを用いた局所冷却器などが
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
５９−９２７６号公報に開示された液化炭酸ガスによる
冷蔵庫では、クールボックスにパイプを介して炭酸ガス
ボンベを連結しているため、容器や重量が比較的大きな
ものとなってしまい、自動車などに積載して移動する場
合には、不具合を特に生じないものの、電車などで移動
する場合には、持ち運びに多大な労力を要してしまう。
５９−９２７６号公報に開示された液化炭酸ガスによる
冷蔵庫では、クールボックスにパイプを介して炭酸ガス
ボンベを連結しているため、容器や重量が比較的大きな
ものとなってしまい、自動車などに積載して移動する場
合には、不具合を特に生じないものの、電車などで移動
する場合には、持ち運びに多大な労力を要してしまう。
【０００４】一方、特開平６−１５９８８９号公報に開
示された液化炭酸ガスを用いた局所冷却器では、液化炭
酸ガスのガスカートリッジに取り付けたバルブ本体のノ
ズル装置から液化炭酸ガスを被冷却体へ噴き付けるた
め、局所的な冷却を行う場合には、不具合を特に生じな
いものの、清涼飲料水の入った缶などの容器を全体的に
冷却する場合には、非常に手間がかかるだけでなく、ガ
スが大気中を経由することにより被冷却体に対する冷却
効率にムダを生じてしまい、限定された容量の液化炭酸
ガスを有効に利用することができない。
示された液化炭酸ガスを用いた局所冷却器では、液化炭
酸ガスのガスカートリッジに取り付けたバルブ本体のノ
ズル装置から液化炭酸ガスを被冷却体へ噴き付けるた
め、局所的な冷却を行う場合には、不具合を特に生じな
いものの、清涼飲料水の入った缶などの容器を全体的に
冷却する場合には、非常に手間がかかるだけでなく、ガ
スが大気中を経由することにより被冷却体に対する冷却
効率にムダを生じてしまい、限定された容量の液化炭酸
ガスを有効に利用することができない。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による携帯冷却装置は、被冷却体を挟ん
で包囲する一対の断熱容器と、前記断熱容器の内側に設
けられ、前記被冷却体を包囲する冷却管と、前記断熱容
器と前記冷却管との間に設けられ、前記被冷却体を包囲
すると共に、内部に冷媒が充てんされる貯蔵室と、前記
断熱容器による前記被冷却体の包囲に伴って前記冷却管
と前記貯蔵室とを連結する連結手段とを備えてなること
を特徴とする。
ための、本発明による携帯冷却装置は、被冷却体を挟ん
で包囲する一対の断熱容器と、前記断熱容器の内側に設
けられ、前記被冷却体を包囲する冷却管と、前記断熱容
器と前記冷却管との間に設けられ、前記被冷却体を包囲
すると共に、内部に冷媒が充てんされる貯蔵室と、前記
断熱容器による前記被冷却体の包囲に伴って前記冷却管
と前記貯蔵室とを連結する連結手段とを備えてなること
を特徴とする。
【０００６】本発明に係る携帯冷却装置は、高伝熱性を
有する充てん材で前記冷却管を覆ったことを特徴とす
る。
有する充てん材で前記冷却管を覆ったことを特徴とす
る。
【０００７】本発明に係る携帯冷却装置は、前記連結手
段が、前記貯蔵室に連結されたポペット弁と、前記冷却
管に連結され、前記断熱容器による前記被冷却体の包囲
に伴って対向する当該断熱容器側の前記ポペット弁と連
結する導入管と、前記導入管の内部に設けられ、前記ポ
ペット弁と当該導入管との連結に伴って当該ポペット弁
を開放する開放部材とを備えてなることを特徴とする。
段が、前記貯蔵室に連結されたポペット弁と、前記冷却
管に連結され、前記断熱容器による前記被冷却体の包囲
に伴って対向する当該断熱容器側の前記ポペット弁と連
結する導入管と、前記導入管の内部に設けられ、前記ポ
ペット弁と当該導入管との連結に伴って当該ポペット弁
を開放する開放部材とを備えてなることを特徴とする。
【０００８】
【作用】前述したように構成された本発明の携帯冷却装
置によれば、一対の断熱容器で被冷却体を挟んで包囲す
ることにより、連結手段が貯蔵室と冷却管とを連結し、
貯蔵室内の冷媒が冷却管の内部を流れて、被冷却体を冷
却する。
置によれば、一対の断熱容器で被冷却体を挟んで包囲す
ることにより、連結手段が貯蔵室と冷却管とを連結し、
貯蔵室内の冷媒が冷却管の内部を流れて、被冷却体を冷
却する。
【０００９】また、前述したような充てん材を備えれ
ば、冷媒による被冷却体への伝熱面積が増大すると共
に、被冷却体が安定して保持される。
ば、冷媒による被冷却体への伝熱面積が増大すると共
に、被冷却体が安定して保持される。
【００１０】また、連結手段が前述したようなポペット
弁、導入管、開放部材を備えてなるものであれば、断熱
容器による被冷却体の包囲に伴って、対向する断熱容器
側のポペット弁と導入管とが連結することにより、開放
部材がポペット弁を開放するので、貯蔵室内の冷媒は、
ポペット弁から導入管を経由して冷却管内に流れる。
弁、導入管、開放部材を備えてなるものであれば、断熱
容器による被冷却体の包囲に伴って、対向する断熱容器
側のポペット弁と導入管とが連結することにより、開放
部材がポペット弁を開放するので、貯蔵室内の冷媒は、
ポペット弁から導入管を経由して冷却管内に流れる。
【００１１】
【実施例】本発明による携帯冷却装置の一実施例を図
１、２を用いて説明する。なお、図１は、その構造を表
す断面図、図２は、その全体構成を表す一部破断斜視図
である。
１、２を用いて説明する。なお、図１は、その構造を表
す断面図、図２は、その全体構成を表す一部破断斜視図
である。
【００１２】図１、２に示すように、凹状をなす円筒型
に形成された一対の断熱容器１ａ，１ｂの内面には、凹
状をなす円筒型に形成された貯蔵室２ａ，２ｂがそれぞ
れ設けられている。これら貯蔵室２ａ，２ｂは、その内
部が中空となっており、冷媒である液体二酸化炭素（以
下、Ｌ−ＣＯ2 と記す）をそれぞれ貯蔵できるようにな
っている。これら貯蔵室２ａ，２ｂの内側の外面には、
貯蔵室２ａ，２ｂの周方向に沿って螺旋状に曲折された
冷却管３ａ，３ｂがそれぞれ設けられている。これら冷
却管３ａ，３ｂは、その一端が貯蔵室２ａ，２ｂの開放
面側の周縁端面の近傍にそれぞれ位置し、その他端が貯
蔵室２ａ，２ｂの開放面と対向する面の中央付近にそれ
ぞれ位置している。
に形成された一対の断熱容器１ａ，１ｂの内面には、凹
状をなす円筒型に形成された貯蔵室２ａ，２ｂがそれぞ
れ設けられている。これら貯蔵室２ａ，２ｂは、その内
部が中空となっており、冷媒である液体二酸化炭素（以
下、Ｌ−ＣＯ2 と記す）をそれぞれ貯蔵できるようにな
っている。これら貯蔵室２ａ，２ｂの内側の外面には、
貯蔵室２ａ，２ｂの周方向に沿って螺旋状に曲折された
冷却管３ａ，３ｂがそれぞれ設けられている。これら冷
却管３ａ，３ｂは、その一端が貯蔵室２ａ，２ｂの開放
面側の周縁端面の近傍にそれぞれ位置し、その他端が貯
蔵室２ａ，２ｂの開放面と対向する面の中央付近にそれ
ぞれ位置している。
【００１３】図１に示すように、冷却管３ａ，３ｂの一
端には、貯蔵室２ａ，２ｂの前記周縁端面に立設する導
入管４ａ，４ｂの当該周縁端面側がそれぞれ連結されて
いる。貯蔵室２ａ，２ｂの軸心を中心とした導入管４
ａ，４ｂの点対称箇所となる貯蔵室２ａ，２ｂの前記周
縁端面には、貯蔵室２ａ，２ｂ内のＬ−ＣＯ2 を一定の
流量で送り出すオリフィス管５ａ，５ｂが軸心を貯蔵室
２ａ，２ｂの軸心に沿う方向へ向けてそれぞれ連結され
ている。これらオリフィス管５ａ，５ｂには、貯蔵室２
ａ，２ｂの内部と外部との開閉を行うポペット弁６、７
がそれぞれ連結されている。これらポペット弁６、７の
管状をなす弁ばこ６ａ，７ａは、その外径が前記導入管
４ａ，４ｂの内径と同等の大きさをなしている。つま
り、断熱容器１ａ，１ｂの開放面側同士を近接させるこ
とにより、導入管４ａとポペット弁７の弁ばこ７ａとを
嵌合させることができると共に、導入管４ｂとポペット
弁６の弁ばこ６ａとを嵌合させることができるのであ
る。
端には、貯蔵室２ａ，２ｂの前記周縁端面に立設する導
入管４ａ，４ｂの当該周縁端面側がそれぞれ連結されて
いる。貯蔵室２ａ，２ｂの軸心を中心とした導入管４
ａ，４ｂの点対称箇所となる貯蔵室２ａ，２ｂの前記周
縁端面には、貯蔵室２ａ，２ｂ内のＬ−ＣＯ2 を一定の
流量で送り出すオリフィス管５ａ，５ｂが軸心を貯蔵室
２ａ，２ｂの軸心に沿う方向へ向けてそれぞれ連結され
ている。これらオリフィス管５ａ，５ｂには、貯蔵室２
ａ，２ｂの内部と外部との開閉を行うポペット弁６、７
がそれぞれ連結されている。これらポペット弁６、７の
管状をなす弁ばこ６ａ，７ａは、その外径が前記導入管
４ａ，４ｂの内径と同等の大きさをなしている。つま
り、断熱容器１ａ，１ｂの開放面側同士を近接させるこ
とにより、導入管４ａとポペット弁７の弁ばこ７ａとを
嵌合させることができると共に、導入管４ｂとポペット
弁６の弁ばこ６ａとを嵌合させることができるのであ
る。
【００１４】また、図１に示すように、導入管４ａ，４
ｂの内部には、当該導入管４ａ，４ｂと前記ポペット弁
６、７の弁ばこ６ａ，７ａとの嵌合に伴って、ポペット
弁６、７のきのこ型の弁体６ｂ，７ｂを押し開ける開放
部材である押出棒８ａ，８ｂがそれぞれ立設されてい
る。つまり、導入管４ａ，４ｂとポペット弁６、７の弁
ばこ６ａ，７ａとの前述した嵌合に伴って、押出棒８
ａ，８ｂがポペット弁６、７の弁体６ｂ，７ｂをぞれぞ
れ押し開けることにより、貯蔵室２ａ内のＬ−ＣＯ 2 が
オリフィス管５ａ、ポペット弁６を介して導入管４ｂか
ら冷却管３ｂ内に流れ込み、貯蔵室２ｂ内のＬ−ＣＯ2
がオフィリス管５ｂ、ポペット弁７を介して導入管４ａ
から冷却管３ａ内に流れ込むのである。このような導入
管４ａ，４ｂ、オフィリス管５ａ，５ｂ、ポペット弁
６、７、押出棒８ａ，８ｂなどにより、本実施例では、
連結手段を構成している。
ｂの内部には、当該導入管４ａ，４ｂと前記ポペット弁
６、７の弁ばこ６ａ，７ａとの嵌合に伴って、ポペット
弁６、７のきのこ型の弁体６ｂ，７ｂを押し開ける開放
部材である押出棒８ａ，８ｂがそれぞれ立設されてい
る。つまり、導入管４ａ，４ｂとポペット弁６、７の弁
ばこ６ａ，７ａとの前述した嵌合に伴って、押出棒８
ａ，８ｂがポペット弁６、７の弁体６ｂ，７ｂをぞれぞ
れ押し開けることにより、貯蔵室２ａ内のＬ−ＣＯ 2 が
オリフィス管５ａ、ポペット弁６を介して導入管４ｂか
ら冷却管３ｂ内に流れ込み、貯蔵室２ｂ内のＬ−ＣＯ2
がオフィリス管５ｂ、ポペット弁７を介して導入管４ａ
から冷却管３ａ内に流れ込むのである。このような導入
管４ａ，４ｂ、オフィリス管５ａ，５ｂ、ポペット弁
６、７、押出棒８ａ，８ｂなどにより、本実施例では、
連結手段を構成している。
【００１５】また、図１、２に示すように、冷却管３
ａ，３ｂは、高伝熱性を有するゲル状の充てん材９でそ
れぞれ覆われており、これら充てん材９で形成される凹
状をなす円筒型の空間の径の大きさは、被冷却体であ
る、清涼飲料水などの入った缶１０の外径と同等の大き
さをなしている。つまり、冷却管３ａ，３ｂの内部に流
れ込んだＬ−ＣＯ2 は、冷却管３ａ，３ｂの壁面及び充
てん材９を介して缶１０と熱交換を行いながら当該冷却
管３ａ，３ｂの他端から流出し、充てん材９と缶１０と
の間を通って、断熱容器１ａ，１ｂ間から外部へ放出さ
れるのである。なお、図１中、６ｃ，７ｃはコイルばね
である。
ａ，３ｂは、高伝熱性を有するゲル状の充てん材９でそ
れぞれ覆われており、これら充てん材９で形成される凹
状をなす円筒型の空間の径の大きさは、被冷却体であ
る、清涼飲料水などの入った缶１０の外径と同等の大き
さをなしている。つまり、冷却管３ａ，３ｂの内部に流
れ込んだＬ−ＣＯ2 は、冷却管３ａ，３ｂの壁面及び充
てん材９を介して缶１０と熱交換を行いながら当該冷却
管３ａ，３ｂの他端から流出し、充てん材９と缶１０と
の間を通って、断熱容器１ａ，１ｂ間から外部へ放出さ
れるのである。なお、図１中、６ｃ，７ｃはコイルばね
である。
【００１６】このような携帯冷却装置は、次のように用
いられる。断熱容器１ａ，１ｂの開放面側を互いに対向
させ、導入管４ａとポペット弁７とを対向させると共に
導入管４ｂとポペット弁６とを対向させ、缶１０の上面
と下面とを断熱容器１ａ，１ｂで挟むようにして缶１０
に断熱容器１ａ，１ｂをそれぞれ取り付ける。この断熱
容器１ａ，１ｂの缶１０への取り付けに伴い、導入管４
ａとポペット弁７とが連結すると共に導入管４ｂとポペ
ット弁６とが連結し、貯蔵室２ａ内のＬ−ＣＯ2 が冷却
管３ｂ内へ流れ込み、貯蔵室２ｂ内のＬ−ＣＯ2 が冷却
管３ａ内へ流れ込む。冷却管３ａ，３ｂ内へ流れ込んだ
Ｌ−ＣＯ2 は、缶１０と熱交換しながら当該冷却管３
ａ，３ｂの他端から流出し、充てん材９と缶１０との間
を通って、断熱容器１ａ，１ｂ間から外部へ放出され
る。このようにして、缶１０は冷却されるのである。
いられる。断熱容器１ａ，１ｂの開放面側を互いに対向
させ、導入管４ａとポペット弁７とを対向させると共に
導入管４ｂとポペット弁６とを対向させ、缶１０の上面
と下面とを断熱容器１ａ，１ｂで挟むようにして缶１０
に断熱容器１ａ，１ｂをそれぞれ取り付ける。この断熱
容器１ａ，１ｂの缶１０への取り付けに伴い、導入管４
ａとポペット弁７とが連結すると共に導入管４ｂとポペ
ット弁６とが連結し、貯蔵室２ａ内のＬ−ＣＯ2 が冷却
管３ｂ内へ流れ込み、貯蔵室２ｂ内のＬ−ＣＯ2 が冷却
管３ａ内へ流れ込む。冷却管３ａ，３ｂ内へ流れ込んだ
Ｌ−ＣＯ2 は、缶１０と熱交換しながら当該冷却管３
ａ，３ｂの他端から流出し、充てん材９と缶１０との間
を通って、断熱容器１ａ，１ｂ間から外部へ放出され
る。このようにして、缶１０は冷却されるのである。
【００１７】従って、Ｌ−ＣＯ2 と缶１０との熱交換
は、高伝熱性の冷却３ａ，３ｂ及び充てん材９のみを介
して行われるだけでなく、冷却管３ａ，３ｂにより缶１
０の全体にわたって行われるので、Ｌ−ＣＯ2 による缶
１０の冷却に無駄がなくなり、貯蔵室２ａ，２ｂ内の限
定された容量のＬ−ＣＯ2 を有効に利用することができ
る。
は、高伝熱性の冷却３ａ，３ｂ及び充てん材９のみを介
して行われるだけでなく、冷却管３ａ，３ｂにより缶１
０の全体にわたって行われるので、Ｌ−ＣＯ2 による缶
１０の冷却に無駄がなくなり、貯蔵室２ａ，２ｂ内の限
定された容量のＬ−ＣＯ2 を有効に利用することができ
る。
【００１８】また、冷却管３ａ，３ｂを充てん材９で覆
っているので、Ｌ−ＣＯ2 による缶１０への伝熱面積が
増大し、冷却効率がさらに向上する一方、缶１０を安定
して保持することができる。また、貯蔵室２ａ，２ｂと
冷却管３ａ，３ｂとの連結をポペット弁６、７や導入管
４ａ，４ｂなどにより行うようにしたので、連結するだ
けでＬ−ＣＯ2 が流れ、冷却を迅速に行うことができる
一方、ポペット弁６、７から貯蔵室２ａ，２ｂ内へＬ−
ＣＯ2 を容易に充てんすることができるので、当該装置
を容易に再利用することができる。
っているので、Ｌ−ＣＯ2 による缶１０への伝熱面積が
増大し、冷却効率がさらに向上する一方、缶１０を安定
して保持することができる。また、貯蔵室２ａ，２ｂと
冷却管３ａ，３ｂとの連結をポペット弁６、７や導入管
４ａ，４ｂなどにより行うようにしたので、連結するだ
けでＬ−ＣＯ2 が流れ、冷却を迅速に行うことができる
一方、ポペット弁６、７から貯蔵室２ａ，２ｂ内へＬ−
ＣＯ2 を容易に充てんすることができるので、当該装置
を容易に再利用することができる。
【００１９】このような携帯冷却装置で、例えば、３５
０ｍｌ容量の清涼飲料水の缶を冷却する場合、当該装置
の規格は次のようになる。当該装置を高圧ガス取締法の
申請対象外規格とするため、前記貯蔵室２ａ，２ｂの容
量を最大限の１００ｍｌとする。また、ＣＯ2 を貯蔵室
２ａ，２ｂ内に臨界状態で貯蔵するため、ＣＯ2 の状態
図（例えば、「ＴＨＥＲＭＯＤＹＮＡＭＩＣ ＦＵＮＣ
ＴＩＯＮＳ ＯＦ ＧＡＳＥＳ，ｐａｂｌｉｓｈｅｄ
ｂｙ ＢＵＴＴＥＲＷＯＲＴＨ ＳＣＩＥＮＴＩＦＩＣ
ＰＵＢＬＩＣＡＴＩＯＮＳ，８８ＫＩＮＧＳＷＡＹ，
ＬＯＮＤＯＮ，Ｗ．Ｃ．２」等参照）から充てん圧力を
求めると、約８０ｋｇ／ｃｍ2 が適切である。このた
め、貯蔵室２ａ，２ｂは、その肉厚がステンレス製の場
合で約２．５ｍｍとなる。よって、当該装置は、その重
量が合計約２ｋｇ程度となる。
０ｍｌ容量の清涼飲料水の缶を冷却する場合、当該装置
の規格は次のようになる。当該装置を高圧ガス取締法の
申請対象外規格とするため、前記貯蔵室２ａ，２ｂの容
量を最大限の１００ｍｌとする。また、ＣＯ2 を貯蔵室
２ａ，２ｂ内に臨界状態で貯蔵するため、ＣＯ2 の状態
図（例えば、「ＴＨＥＲＭＯＤＹＮＡＭＩＣ ＦＵＮＣ
ＴＩＯＮＳ ＯＦ ＧＡＳＥＳ，ｐａｂｌｉｓｈｅｄ
ｂｙ ＢＵＴＴＥＲＷＯＲＴＨ ＳＣＩＥＮＴＩＦＩＣ
ＰＵＢＬＩＣＡＴＩＯＮＳ，８８ＫＩＮＧＳＷＡＹ，
ＬＯＮＤＯＮ，Ｗ．Ｃ．２」等参照）から充てん圧力を
求めると、約８０ｋｇ／ｃｍ2 が適切である。このた
め、貯蔵室２ａ，２ｂは、その肉厚がステンレス製の場
合で約２．５ｍｍとなる。よって、当該装置は、その重
量が合計約２ｋｇ程度となる。
【００２０】また、上述した条件に基づく室温下（２５
℃）からのＣＯ2 の放出に伴う吸熱量は、５５ｋｃａｌ
／ｋｇであることが前記状態図から求められる。よっ
て、貯蔵室２ａ，２ｂに充てんされたＣＯ2 による缶の
吸熱量は、３．２ｋｃａｌとなり、缶を約１１℃までに
冷却することができるので、十分に冷やされた清涼飲料
水を得ることができる。このようなことから、当該装置
は、十分な冷却能力を有しながらも容積や重量が小さい
ものとなるのである。
℃）からのＣＯ2 の放出に伴う吸熱量は、５５ｋｃａｌ
／ｋｇであることが前記状態図から求められる。よっ
て、貯蔵室２ａ，２ｂに充てんされたＣＯ2 による缶の
吸熱量は、３．２ｋｃａｌとなり、缶を約１１℃までに
冷却することができるので、十分に冷やされた清涼飲料
水を得ることができる。このようなことから、当該装置
は、十分な冷却能力を有しながらも容積や重量が小さい
ものとなるのである。
【００２１】従って、携帯性が大幅に向上し、電車など
で移動する場合でもカバン等に入れて容易に持ち運びす
ることができる。
で移動する場合でもカバン等に入れて容易に持ち運びす
ることができる。
【００２２】
【発明の効果】本発明による携帯冷却装置では、断熱容
器内の冷却管で被冷却体を包囲し、当該冷却管に冷媒を
流通させるようにしたので、冷媒による被冷却体の冷却
効率を大幅に向上させることができ、貯蔵室の内部の限
定された容量の冷媒を有効に利用することができる。さ
らに、断熱容器と冷却管との間に被冷却体を包囲する貯
蔵室を設けたので、全体構成をコンパクトにすることが
でき、携帯性を大幅に向上させることができる。
器内の冷却管で被冷却体を包囲し、当該冷却管に冷媒を
流通させるようにしたので、冷媒による被冷却体の冷却
効率を大幅に向上させることができ、貯蔵室の内部の限
定された容量の冷媒を有効に利用することができる。さ
らに、断熱容器と冷却管との間に被冷却体を包囲する貯
蔵室を設けたので、全体構成をコンパクトにすることが
でき、携帯性を大幅に向上させることができる。
【００２３】また、高伝熱性を有する充てん材で冷却管
を覆っているので、冷媒による被冷却体への伝熱面積が
増大し、冷却効率がさらに向上する一方、被冷却体を安
定して保持することができる。
を覆っているので、冷媒による被冷却体への伝熱面積が
増大し、冷却効率がさらに向上する一方、被冷却体を安
定して保持することができる。
【００２４】また、連結手段が前述したようなポペット
弁、導入管、開放部材を備えてなるものであれば、断熱
容器による被冷却体の包囲に伴って、ポペット弁と導入
管とが連結して、貯蔵室内の冷媒が冷却管内を流れるの
で、被冷却体への取り付けと同時に冷媒を流通させるこ
とができ、冷却を迅速に行うことができる一方、ポペッ
ト弁から貯蔵室内へ冷媒を容易に充てんすることができ
るので、当該装置を容易に再利用することができる。
弁、導入管、開放部材を備えてなるものであれば、断熱
容器による被冷却体の包囲に伴って、ポペット弁と導入
管とが連結して、貯蔵室内の冷媒が冷却管内を流れるの
で、被冷却体への取り付けと同時に冷媒を流通させるこ
とができ、冷却を迅速に行うことができる一方、ポペッ
ト弁から貯蔵室内へ冷媒を容易に充てんすることができ
るので、当該装置を容易に再利用することができる。
【図１】本発明による携帯冷却装置の一実施例の構造を
表す断面図である。
表す断面図である。
【図２】その全体構成を表す一部破断斜視図である。
１ａ，１ｂ 断熱容器 ２ａ，２ｂ 貯蔵室 ３ａ，３ｂ 冷却管 ４ａ，４ｂ 導入管 ６、７ ポペット弁 ８ａ，８ｂ 押出棒 ９ 充てん材 １０ 缶
Claims (3)
- 【請求項１】 被冷却体を挟んで包囲する一対の断熱容
器と、 前記断熱容器の内側に設けられ、前記被冷却体を包囲す
る冷却管と、 前記断熱容器と前記冷却管との間に設けられ、前記被冷
却体を包囲すると共に、内部に冷媒が充てんされる貯蔵
室と、 前記断熱容器による前記被冷却体の包囲に伴って前記冷
却管と前記貯蔵室とを連結する連結手段とを備えてなる
ことを特徴とする携帯冷却装置。 - 【請求項２】 高伝熱性を有する充てん材で前記冷却管
を覆ったことを特徴とする請求項１に記載の携帯冷却装
置。 - 【請求項３】 前記連結手段が前記貯蔵室に連結された
ポペット弁と、 前記冷却管に連結され、前記断熱容器による前記被冷却
体の包囲に伴って対向する当該断熱容器側の前記ポペッ
ト弁と連結する導入管と、 前記導入管の内部に設けられ、前記ポペット弁と当該導
入管との連結に伴って当該ポペット弁を開放する開放部
材とを備えてなることを特徴とする請求項１または２に
記載の携帯冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1760095A JPH08210746A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 携帯冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1760095A JPH08210746A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 携帯冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08210746A true JPH08210746A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11948385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1760095A Withdrawn JPH08210746A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 携帯冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08210746A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007032906A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 冷却器 |
| JP2008020108A (ja) * | 2006-07-12 | 2008-01-31 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 温度制御装置および飲料供給装置 |
| WO2007128823A3 (en) * | 2006-05-10 | 2008-03-06 | Prendas Capricornio S L | Cooling system by contact |
| JP2010513841A (ja) * | 2006-12-18 | 2010-04-30 | ロイヤル ビジョウ | 携帯型温度制御容器 |
| ITBG20100016A1 (it) * | 2010-04-07 | 2011-10-08 | Ferrari Trading Srl | Dispositivo per la generazione di raffreddamento istantaneo, particolarmente per l'abbattimento della temperatura di liquidi e bevande contenute in bottiglie e per il raffreddamento e mantenimento di basse temperature di alimenti. |
| US8348173B2 (en) | 2006-12-18 | 2013-01-08 | Royal Bijou | Portable temperature controlled container |
| CN104654700A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-05-27 | 季弘 | 一种多功能冷藏箱及冷藏/解冻/保温方法 |
| JP2016512879A (ja) * | 2013-03-20 | 2016-05-09 | エンリケ・ハビエル・モレノ・バルデスＥｎｒｉｑｕｅ Ｊａｖｉｅｒ ＭＯＲＥＮＯ ＶＡＬＤＥＳ | 携帯型自己冷却自律システム |
| JP2020153653A (ja) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | 宏祐 名倉 | 液体窒素、液体酸素、液体ヘリウム等の低温物質を使用した冷却温調装置 |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP1760095A patent/JPH08210746A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |