WO2004008975A1

WO2004008975A1 - クリップ操作装置

Info

Publication number: WO2004008975A1
Application number: PCT/JP2003/009048
Authority: WO
Inventors: Tsutomu Okada
Original assignee: Olympus Corporation
Priority date: 2002-07-19
Filing date: 2003-07-16
Publication date: 2004-01-29
Also published as: EP1523946B1; JP4109030B2; US20040176784A1; DE60325365D1; EP1523946A1; EP1523946A4; JP2004049553A

Abstract

可撓性を有したシース(４)内に進退自在に挿通された操作ワイヤ(９)を、前記シース(４)の先端付近に配置されるクリップ(６)に対し離脱可能に連結し、前記操作ワイヤ(９)は、これが挿通される前記シース(４)の形に追従できる程度以上の柔軟性があるものとした。

Description

明細書

クリップ操作装置

技術分野

本発明は、生体腔内の生体組織等を処置対象とするクリツプ操作装置またはクリップ装置に関する。

背景技術

内視鏡と共に用いて、体腔内部位の出血を止血するクリップ装置としては、実公平 4 一 2 6 0 9 1 号公報ゃ特公昭 6 3 - 6 0 1 6 号公報に開示したものがある。

実公平 4 一 2 6 0 9 1 号公報に開示したものは、図 2 3 に示すように、シース 5 0 内に揷通した操作ワイヤ 5 1 の先端に取着したフック 5 2 に連結板 5 4 を介してクリップ 5 3 を引っ掛ける構造である。また、特公昭 6 3 - 6 0 1 6号公報に開示したものは、操作ワイヤの先端に取着したフックをクリップに直接引っ掛けるようにした構造である。

いずれの形式のものでも、操作ワイヤの先端に、フックや連結板等の硬質な連結部材を接続し、この硬質の連結部材に対し、シースの先端に配置したクリップを離脱可能に取り付けて装着するようにしている。操作ワイヤを進退して、タリップの開閉及び離脱の操作ができる。

この種のクリップ装置は、内視鏡のチャンネルを通じて体腔内へ誘導して使用することになる。通常は直視型内視鏡と組み合わせて使用する。しかし、体腔内の治療部位によっては直視型内視鏡では処置操作が極めてやりにくい場合があるこの場合は、図 2 3 に示すような側視型内視鏡と組み合わせて使用する。

側視型内視鏡 5 6 は、チャンネルの先端開口部内に鉗子起上装置 5 7 を装備しており、この鉗子起上装置 5 7 により、クリップ装置 5 8 を起上し、体腔内の処置部位にクリップ装置 5 8 を誘導するようにする。

このように側視型内視鏡 5 6 では、鉗子起上装置 5 7 を用いてクリップ装置 5 8 を曲げて起上するため、クリップ装置 5 8 の先端近傍付近は特に強く屈曲する状態になる。

上述した特公昭 6 3 - 6 0 1 6 号公報や実公平 4 一 2 6 0 9 1 号公報で示したような、クリップ装置では、導入管の先端に、クリップを装着して体腔内に導入し、その後に、操作ワイヤによりクリップを操作し、操作ワイヤの連結部材からクリップを離脱するようになっている。このクリップの開閉操作または操作ワイヤからクリップを離脱する操作過程で操作ワイヤ先端にあるフックや連結板等の硬質な連結部材が、操作ワイヤと一緒にシース内を移動し、最終的にシース後方へ移動する。

しかるに、側視型内視鏡を使用した場合には、特にクリップ装置のシース先端部近傍が鉗子起上装置 5 7 によって強く急激に屈曲させられる。このため、フックや連結板等の硬質な連結部材の部分が、そのシースの屈曲部分に引っ掛かり易い。また、フックや連結板等の硬質な連結部材の部分が、シースの屈曲部分をスムーズに通過でき難く、クリップの把持操作から離脱操作までの一連の操作が、確実かつスムーズに行うことができないことがあった。このような事態は、側視型内視鏡と組み合わせて使用する場合に限らず、直視型や斜視型の内視鏡と組み合わせて使用する場合にも起こり得るものである。

また、直視型や斜視型内視鏡でも、鉗子起上装置を装備したものがある。鉗子起上装置を装備しない内視鏡でも挿入部自体を湾曲させる等、シースに屈曲部分が生じる事態は起こり得る。特に、細いシースを用いたクリップ装置では組み合わせて使用する内視鏡の形式に拘わらず、シースの僅かな屈曲部分にもフックや連結板等の硬質な連結部材の部分が引つ掛かり易く、その硬質な連結部材の部分が屈曲部分をスムーズに通過できなくなり易い。

本発明では、導入管先端付近に配置されるクリップ（タリップュ -ットを含む）に連結した操作手段によるクリップ或いはクリップュニットの操作が確実かつ迅速にできるようにしたクリップ操作装置またはクリップ装置を提供することを目的とする。

発明の開示

本発明は、生体腔内に揷入可能な可撓性の導入管内に移動自在に揷通された柔軟性を有した可撓性のワイヤの先端部によって、前記導入管の先端部に配置されるクリップを離脱可能に連結する連結部を構成し、前記連結部は、前記導入管の変形に追従可能な柔軟性を有したクリップ操作装置である。

本発明は、生体腔内に挿入可能な可撓性の導入手段に、長尺手段を進退移動自在に挿通し、前記長尺手段には、前記導入手段の先端部に配置されるクリップを離脱可能に連結可能であり、且つ、前記長尺手段は、前記導入手段の変形に追従できる程度以上の柔軟性を有したクリップ操作装置である。

本発明は、生体腔内に挿入可能な可撓性導入管内に進退移動自在に揷通され、前記導入管の先端部に配置されるクリツプの把持操作及びクリップの離脱操作を行う操作部材と、前記操作部材の先端に一端を連結し、該他端を、前記タリップに離脱可能に連結し、前記導入管の変形に追従できる柔軟性を有した可撓性の接続部材とを具備したクリップ操作装置である。

本発明は、生体腔内に揷入可能な可撓性の導入管内に移動自在に揷通された操作部材の先端に連結部材を設け、前記クリップから延び、前記導入管の変形に追従できる柔軟性を有するワイヤを、前記連結部材に連結されるクリップ操作装置である。

図面の簡単な説明

図 1 は、第 1 実施形態に係るクリップ操作装置の斜視図図 2 は、第 1 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 3 は第 1 実施形態に係るクリップ操作装置の使用状態での図。

図 4 は第 1 実施形態に係るクリップ操作装置の使用状態での図。

図 5 A —図 5 Dは、第 2 実施形態に係るクリップ操作装置の使用時の動作を説明する図。

図 6 は、第 3実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 7 は、第 3 実施形態に係るクリップ操作装置の使用状態の図。

図 8 A及ぴ図 8 B は、第 4 実施形態に係るタリップ操作装置の先端部付近の説明図。

図 9 A及び図 9 B は、第 4 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の説明図。

図 1 0 は、第 4 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の説明図。

図 1 1 は、第 4 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態の説明図。

図 1 2 A及び図 1 2 B は、第 4 実施形態に係るタリップ操作装置の先端部付近の使用状態の説明図。

図 1 3 は、第 4 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態での説明図。

図 1 4 は、第 5 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 1 5 は、第 5 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態での図。

図 1 6 は、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 1 7 は、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態での図。

図 1 8 は、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態での図。図 1 9 は、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 2 0 は、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の使用状態での図。

図 2 1 は、第 7実施形態に係るクリップ操作装置の先端部付近の図。

図 2 2 は、第 7 実施形態に係るグリップ操作装置の先端部付近の使用状態での図。

図 2 3 は、従来のクリップ装置の先端部付近の図。

発明を実施するための最良の形態

(第 1 実施形態）

図 1 乃至図 4 を参照して、本発明の第 1 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態に係るクリップ操作装置 1 は図 1 に示すように揷入部 2 と操作部 3 を有する。揷入部 2 は、例えば樹脂製であって可撓性のチューブシース 4 と、このチューブシース 4 内に挿通した可撓性の導入管としてのコイルシース 5 から成る。このチューブシース 4 と、コイルシース 5 は、相対的に前後方向ヘスライド可能な相互関係にある。コイルシース 5 の基端は操作部 3 の本体 3 a に接続されている。また、チューブシース 4 の基端部外周には、本体 3 a の先端に当接が可能な筒状のストツパ 4 b が固定的に設けられている。

図 2 に示すように、コイルシース 5 の先端にはク V ップュニット 6 が組み付けられる。このタリップュニット 6 はタリップ 7 と押え管 8 力ら構成される。クリップ 7 はステンレス製の薄い帯板材を真中部分で曲げ、この曲げ部分を基端部 7 a とし、この基端部 7 a から続く部分によって、前記押え管 8 の内径よりも広い間隔の一対の嵌動部 7 b を形成する。嵌動部 7 b からさらに延びる帯板材の部分を互いに交差し、その交差部から延長する両方の帯板材の片部分によって一対の腕部 7 c を形成する。さらに、各腕部 7 c の先端部分を互いに向き合うように折り曲げて、この両方の折り曲げ部分を挟持部 7 d とする。そして、一対の腕部 7 c には、互いに向き合う挟持部 7 d が、図 2 に示すように、開くように拡開習性が付与されている。

図 2 に示すように、前記クリップ 7 の基端部には、略 J 字状に曲げられたフック状の係止部 7 e が、後方へ突き出して形成されている。この係止部 7 e は、前記コイルシース 5 内に挿通した操作ワイヤ 9 の先端に対し離脱可能に連結する連結部を構成する。係止部 7 e は後述する操作手段としての操作ワイヤ 9 の先端に連結される。略 J字状に曲げられた前記係止部 7 e は、所定値以上の駆動力で、前記操作ワイヤ 9 を牽引したとき、その牽引力により、真っ直ぐに延ぴ、操作ヮィャ 9 カゝら解放される。

図 2 に示すように、前記操作ワイヤ 9 は、一本の可撓性ヮィャ部材を 2 つに折り曲げて、手元側へ折り返した 2本のヮィャ部分によって、操作手段を構成する。一本の可撓性ワイャ部材を折り曲げることにより形成される先端ループ部分を連結部（連結手段）とする。つまり、操作ワイヤ 9 は、先端ループ部分を、前記クリップ 7 の係止部 7 e に係止する連結部（連結手段）とする。操作ワイヤ 9 はその可撓性ワイヤ部材の折り返した先端ループ部分を直接に用いて、柔軟性のある連結部を構成する。この操作ワイヤ 9 のループ最先端部分が前記係止部 7 e に引っ掛ける連結部となるため、前記操作ワイヤ 9 の先端側ループ部分におけるワイヤ部材によって柔軟性のある連結部材を形成する。この連結部は、前記導入管としてのコイルシース 5 が、通常、起こり得る湾曲または屈曲などの変形に追従できる柔軟性を有する。

そして、前記クリップ 7 は、コイルシース 5 の先端付近に配置して装着される。前記クリップ 7 の基端部分を、コイルシース先端 5 a に当接した押え管 8 内に嵌め込み、その押え管 8 内に、シリコン等の充填材を充填し、これにより、タリップ 7 はコイルシース先端 5 a に仮止め固定される状態で装着される。

前記操作ワイヤ 9 の基端側部分は、挿入部 2 のコイルシース 5 内を通り抜けて、操作部 3 に設けられた前後動自在なスライダ 3 b まで達し、そのスライダ 3 b に対し接続されている。このため、クリップ 7 の係止部 7 e 力、らコイルシース 5 内に位置する後方の操作ワイヤ 9 上には、クリップ 7 に係止する前記連結部を含め、硬質な部分が存在しない。

前記クリップュニット 6 はコイルシース 5 の先端に配置される。そして、チューブシース 4 よりも、コイルシース 5 上を前進させることにより、クリップユニット 6 を、チューブシース 4 の先端部内に収容する。この装填状態から、図 2 に示すように、ストツノ 4 b が操作部 3 の本体 3 a に当接するまで、チューブシース 4 を後退させると、コイルシース 5 及ぴクリップュニット 6 の先端部分が、チューブシース 4 の先端から突き出して外へ露出する。このように、ストッパ 4 b が、操作部 3 の本体 3 a に突き当たるとき、コイルシース 5 の先端部分は、チューブシース 4 の先端から突き出した露出部 5 b となる。

次に、第 1 実施形態に係る装置の動作について説明する。まず、クリップュニット 6 をチューブシース 4 内に収容した状態で、クリップ操作装置 1 の揷入部 2 を、図 3 に示す側視型内視鏡 1 0 のチャンネル 1 0 a 内を通じて体内に誘導する。

図 3 に示すように、内視鏡 1 0 力ゝら、クリップ操作装置 1 の挿入部 2 の先端部分を突き出し、操作部材としてのチューブシース 4 を後退させて、ストッパ 4 b を、操作部 3 の本体 3 a の先端に当接させる。すると、クリップユニット 6 、及びコィノレシース 5 の露出部 5 b のいずれもチューブシース 4 の先端から突き出す。

この状態で、図 3 に示すように、内視鏡 1 0 の鉗子起上装置 1 0 b を起上動作する。すると、コイルシース 5 の露出部 5 b が鉗子起上装置 1 O b により集中的に屈曲して起上し、クリップュニット 6 は、内視鏡 1 0 の観察視野内に入り込む。ここで、コイルシース 5 の露出部 5 b の長さは、鉗子起上装置 1 0 b で湾曲させるに十分な長さである。このため、露出部 5 b の途中部分を鉗子起上装置 1 0 b で屈曲させたまま、その起上状態にしっかりと固定できる。

図 3 に示すように、クリップユニット 6 を体内の患部 1 1 に誘導し、操作部 3 におけるスライダ 3 b を基端側に引く操作を行う。この操作により、操作ワイヤ 9 が牽引され、基端側へ後退する。すると、図 3 に示すように、クリップ 7 の嵌動部 7 b は押え管 8 内に引き込まれて押え管 8 によって押し潰され、クリップ 7 の一対の挟持部 7 d は外側方向に大きく拡開する。

このクリップ 7 の一対の挟持部 7 d が拡開した状態で、一対の挟持部 7 d を患部 1 1 に押し付け、このまま、スライダ 3 b を基端側へ引くことによって操作ワイヤ 9 を牽引して後退させる。すると、図 4 に示すように、クリップ 7 の腕部 7 c の基端部分が押え管 8 内まで引き込まれ、クリップ 7 の腕部 7 c は閉じ、患部 1 1 を把持する。

このように、クリップ 7 で患部 1 1 を挟んだ状態で、スライダ 3 b を基端側に引き、操作ワイヤ 9 を牽引して後退させる。操作ワイヤ 9 を後退させる際の牽引力は、これまで以上に強いので、操作ワイヤ 9 の先端が係止していたクリップ 7 の係止部 7 e が、図 4 に示すように、変形して伸び、係止部 7 e カゝら操作ワイヤ 9 が外れる。クリップ 7 と操作ワイヤ 9 との係合が解除され、クリップユニット 6 は、操作ワイヤ 9 力、ら離脱 ' 解放される。図 4 に示すように、クリップュニット 6 は、患部 1 1 を挟持したまま、体内に留置される。

クリップュ -ット 6 が操作ワイヤ 9 から離脱する最終段階では、クリップ 7 の係止部 7 e は、図 4 に示すように、略直線的に伸びるが、その係止部 7 e の先端が押え管 8 の端から外へはみ出ない。このため、離脱後に伸びたフック状の係止部 7 e によって体壁等を傷つけることがない。

本実施形態は、クリップ 7 の係止部 7 e の後方に位置する操作ワイヤ 9 によって形成した先端の連結部を含め、柔軟であり、硬質部が存在しない。このため、操作ワイヤ 9 を手元側へ引くことによる一連のクリップ操作の過程で、鉗子起上装置 1 0 b で屈曲されたコイルシース 5 の部分に引っ掛かり難く、コイルシース 5 内をスムーズに移動させることができる。コイルシース 5 内を操作ワイヤ 9 が速やかに進退でき、スムーズな操作が可能である。特に、側視型内視鏡 1 0 で鉗子起上装置 1 0 によりコイルシース 5 を強く屈曲させる場合でも、コイルシース 5 内での移動が阻害されることがなく側視型内視鏡 1 0 でもクリップ操作装置 1 を確実かつ迅速に操作できる。

本実施形態の発明は、クリップ或いはクリップュニットに対し離脱可能に連結する連結手段を前記導入管の形に追従できる程度以上の柔軟性がある構成としたから、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結手段が導入管内途中に引っ掛かり難く、導入管内をスムーズに移動させることができる。

また、操作ワイヤ 9 の操作手段により、所定値以上の牽引力で牽引したとき、その牽引力により前記操作手段から解放する係止部を前記クリップ或いはクリップュニットに設けたから、前記操作手段側に形成される硬質領域をなくし、または減らすことができる。このため、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結手段が引っ掛かり難く、導入管内をスムーズに移動させることができる。 (第 2実施形態）

図 5 A〜図 5 Dを参照して本発明の第 2 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態のクリップ操作装置 1 2 は以下に記述するような構成を有する。クリップ操作装置 1 2 の揷入部 2 は、前記チューブシース 4 に相当するシース部材がコイルシース 1 3 になっている。このコイルシース 1 3 の先端には、そのコィルシース 1 3 の内径よりも縮径された筒状の先端チップ 1 4 が同軸に配置して取り付け固定されている。

クリップュニット 6 に連結する操作ワイヤ 1 5 は、コイルシース 1 3 内に配置した、後述するシース状の押し部材 1 7 に揷通した状態で、前記コイルシース 1 3 内を通じて手元側へ導かれている。

前記操作ワイヤ 1 5 は、柔軟なワイヤを途中で折り返して構成してなり、この折り返した先端側部分によって柔軟な連結部（連結手段）を形成し、この最先端のループ部 1 5 a に対し、タリップュ -ット 6 の係止部 7 e を着脱自在に係着する。

前記クリップユニット 6 は、前述した第 1 実施形態と同様に形成したクリップ 7 と、十分な強度と弾性を有した樹脂や金属などにより成形した締付リング 1 6 とから構成されている。締付リング 1 6 はその外周部位に弾性的に変形して外方へ突没自在な弾性突起部として折り畳み自在な一対または複数枚の羽根 1 6 a , 1 6 a ' を設けてある。この弾性突起部としては、羽根状の突起部に限らず、締付リング 1 6 を周回する弾性突状のリング等であってもよい。

前記クリップ 7 の後端には、ワイヤ接続部としての係止部 7 e が設けられてレ、る。この係止部 7 e には操作ワイヤ 1 5 のループ部（連結部） 1 5 a が着脱自在に係合して連結される。この係止部 7 e も前記第 1 実施形態のものと同様、コィルシース 5 内に揷通した操作ワイヤ 9 の先端ループ部を離脱可能に連結する構成とする。この係止部 7 e は、後述する操作手段としての操作ワイヤ 9 を所定値以上の牽引力で牽引したとき、その牽引力により延ぴ、操作ワイヤ 9 を解放する。

また、コイルシース 1 3 内には、操作ワイヤ 1 5 の周りを囲繞する可撓性の押し部材 1 7 が設けられている。押し部材 1 7 は手元側で前記操作ワイヤ 1 5 に固定されている。

本実施形態でも、クリップ 7 の係止部 7 e から後方に位置する操作ワイヤ 1 5 は、硬質な部分が存在しない。これら以外の構成は、上述した第 1 実施形態のものと同様である。

次に、本実施形態に係る装置の動作について説明する。まず、図 5 Aに示すように、締付リング 1 6 の羽根 1 6 a , 1 6 a ' を折り畳んで、クリップユニット 6 をコイルシース 1 3 内に収容する。このクリップュニット 6 を収容した状態でクリップ操作装置 1 の揷入部 2 を内視鏡のチャンネルを介して体腔内に導入する。

ついで、図 5 B に示すように、操作部 3 のスライダ 3 b により、押し部材 1 7 を前進させ、クリップユニット 6 をコィルシース 1 3 の先端からー且、突き出す。すると、それまで折り畳まれていた締付リング 1 6 の羽根 1 6 a , 1 6 a ' が膨らみ、元の形に戻る。

図 5 Cに示すように、コイルシース 1 3 と共に操作ワイヤ 1 5 を引き、締付リング 1 6 を僅かに後退させると、羽根 1 6 a , 1 6 a ' が、先端チップ 1 4 に係止し、これ以上、後退しない。コイルシース 1 3 は、先端チップ 1 4 を残して、後退させる。

コイルシース 1 3 を、先端チップ 1 4 から退避させた状態で、内視鏡の鉗子起上装置により、適宜起上し、クリップ 7 を体腔内の患部 1 1 に向けて誘導する。そして、患部 1 1 にクリップ 7 を押し付けた状態で、スライダ 3 b を手元側へ引き、操作ワイヤ 1 5 を牽引すると、図 5 Cに示すように、締付リング 1 6 内にクリップ 7 の嵌動部 7 b が引き込まれ、嵌動部 7 b を潰してクリップ 7 を拡開させる。

操作ワイヤ 1 5 をさらに後退させ、タリップ 7 の腕部 7 c の基部まで締付リング 1 6 内に引き込むと、クリップ 7 は閉じ、患部 1 1 を把持することができる。そして、患部 1 1 をクリップ 7 で挟んだ状態で、操作ワイヤ 1 5 を牽引して後退させると、図 5 Dに示すょぅに、クリップ 7 の係止部 7 e が変形して直線的に伸ぴ、操作ワイヤ 1 5先端の連結部との係合が解かれ、クリップユニット 6 は、揷入部 2 から離脱する , クリップ 7 は、図 5 Dに示すように患部 1 1 を挟持したまま体内に留置される。

本実施形態によれば、上述したように第 1 実施形態と同様の効果の他に、クリップュニット 6 のコイルシース 1 3 力らの突き出し、及び、クリップの操作は、操作部 3 のスライダ 3 b だけで可能であるので、操作が簡便である、という効果力 ^sある。

(第 3実施形態）

図 6及び図 7 を参照して、本発明の第 3 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態の生体組織のクリップ操作装置 1 8 は、以下のような構成のものである。クリップ操作装置 1 8 の揷入部 2 は、前述した第 1 実施形態と同様の構成である。揷入部 2 のコイルシース 5 内には図 6 に示すように、操作ワイヤ 1 9 を揷通してある。クリップユニット 6 は、クリップ 7 と、後述する細径部 2 0 a を有した押え管 2 0 とカゝら成る。

クリップ 7 は前述した第 1 実施形態のものと略同様の構成であるが、本実施形態では、係止部 7 e を設けず、クリップ 7 の基端部 7 a のループ部分をワイヤ接続用係止部としてなり、このループ部分に前記操作ワイヤ 1 9 の先端ワイヤ部分を通して係止する。

図 6 に示すように、操作ワイヤ 1 9 の先端部分は一本の柔軟なワイヤ部材をクリップ 7 の基端部 7 a のループ部分に通して後方へ折り返し、さらに後方へ折り返したワイヤ部分を . 残っていた操作ワイヤ 1 9 の元の部分と撚り合わせて、撚り合わせ部 1 9 a を形成して結合する。この撚り合わせ部 1 9 はワイヤ部材で一番、弱い部分になる。

このような構成であるため、クリップ 7 の基端部 7 a 力ら後方の操作ワイヤ 1 9上にわたって硬質部のない柔軟な連結部材の部分を形成することができる。前記コイルシース 5 の先端には筒状の先端チップ 2 1 を設け、この先端チップ 2 1 の先端部分は押え管 2 0 の後端部外周に形成した細径部 2 0 a に嵌合し、先端チップ 2 1 の後端部分はコイルシース 5 の先端部外周に嵌合して取り付ける。これ以外の構成は前述した第 1 実施形態のものと同様である _c 本実施形態に係る装置はクリップュニット 6 の離脱形態が , 前述した第 1 実施形態のものと異なる。すなわち、本実施形態では操作ワイヤ 1 9 を牽引して、クリップ 7 を閉じ、患部 1 1 を把持した状態で、さらに強く操作ワイヤ 1 9 を牽引すると、撚り合わせ部（ウィーク ' ポイント） 1 9 a のワイヤ部分がほぐれて、タリップ 7 の基端部 7 a 力ら操作ワイヤ 1 9 が外れ、クリップュニット 6 が操作ワイヤ 1 9 から離脱する。操作ワイヤ 1 9 は、撚り合わせ部 1 9 a のワイヤ部分がほぐれる所定値以上の牽引力で牽引するとき、その牽引力で撚り合わせ部 1 9 a がほぐれ、クリップ 7 を離脱する連結部を構成している。それ以外は前述した第 1 実施形態と略同様の構成である。

本実施形態によれば、第 1 実施形態と同様に使用することができ、同様の作用 · 効果を奏する。また、本実施形態によれば、第 1 実施形態の効果の他に、クリップ 7 に後方へ突き出した係止部を設けていないので、後方へ延びる係止部を覆うために押え管 2 0 の長さを長くすることが不要であり、その分、押え管 2 0 の長さを短くできる。また、コイルシース 5 の先端に設けた先端チップ 2 1 と押え管 2 0 が嵌合するので、クリップユニット 6 が傾くことがない、という効果が得られる。

(第 4実施形態）

図 8 A乃至図 1 3 を参照して、本発明の第 4実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態の生体組織のクリップ操作装置 2 2 は、以下に述べるような構成のものである。図 8 Aに示すように、揷入部 2 はコイルシース 2 3 力、らなり、このコイルシース 2 3 の先端には、先端チップ 2 4 が固定的に取り付けられている。この先端チップ 2 4 には、前記クリップを離脱可能に収容し前記クリップの開閉と塑性変形を制御するクリップ装着部が形成されている。すなわち、図 8 B に示すように、先端チップ 2 4 の内壁部には、一対のスロープ部 2 4 a が、先端側程互いに離れるように、線対称的に上下に配置して形成されてレヽる。この一対のスロープ部 2 4 a は、先端チップ 2 4 の先端から途中まで続く。図 8 Aに示すように、スロープ部 2 4 a の後端縁より後端側に位置する部分には、スロープ部 2 4 a の後端縁に続く、大径の孔 2 4 b となっている。スロープ部 2 4 a の後端には、一対の凸部 2 4 c を形成する。この凸部 2 4 c は、スロープ部 2 4 a 力ら大径の孔 2 4 b に移る境の突き出し端縁を利用して形成される。

図 8 Aに示すように、先端チップ 2 4 には、一方の側面に開口したスリット 2 4 d が設けられている。スロープ部 2 4 a には、前記スリット 2 4 d を利用することにより、先端チップ 2 4 の部分から側方へクリップ 2 5 を着脱できる。また図 9 Aに示すように、スリット 2 4 d を利用して、クリップ 2 5 の装填作業や装填状態の確認等もできる。

図 8 Aに示すように、前記クリップ 2 5 はステンレス製の薄い帯板材を真中部分で折り曲げて、その曲げた部分を、基端部 2 5 a とし、この基端部 2 5 a 力ゝら腕部 2 5 b が延出する形になっている。各腕部 2 5 b の先端部は互いに向き合う向きに折り曲げられ、この両者によって、挟持部 2 5 c とする。そして、クリップ 2 5 は図 9 Aに示す以上に、挟持部 2 5 c を開くように、基端部 2 5 a に拡開習性を付与してある _c 図 8 Aに示すように、タリップ 2 5 の基端部 2 5 a 近傍の腕部 2 5 b には、前記凸部 2 4 c が嵌り込んで、それに係合可能な凹部 2 5 dが設けられてレヽる。

操作ワイヤ 1 9 は前述した第 3 実施形態と同様にワイヤ先端側部分を柔軟な連結部（連結手段）としてなる。すなわち - 操作ワイヤ 1 9 のワイヤ先端側部分を、クリップ 2 5 の基端部 2 5 a のループ部分に突き通して折り曲げ、その折り曲げたワイヤ部分を、後方へ導き、残っていた元のワイヤ部分と撚り合わせて結合した撚合わせ部 1 9 a とする。このため、本実施形態でもクリップ 2 5 の基端部 2 5 a から後方の操作ワイヤ 1 9上には硬質部分が存在しない。

前記コイルシース 2 3 は、操作部 3 の本体 3 a に接続され操作ワイヤ 1 9 はスライダ 3 b に接続される。

次に、本実施形態に係る装置の動作について、説明する。まず、図 8 Aおよび図 8 B に示すように、クリップ 2 5 の腕部 2 5 b における基端側部分を先端チップ 2 4 内に収容した状態に装着し、この状態で、クリップ操作装置 1 2 の揷入部 2 を内視鏡のチャンネルを通じて体腔内に誘導する。操作部 3 のスライダ 3 b を少し前進させ、操作ワイヤ 1 9 を緩めてクリップ 2 5 を少し前進させる。すると、図 9 Aおよび図 9 B に示すように、クリップ 2 5 は、それ自身の拡開習性により、腕部 2 5 b が開く。逆に、スライダ 3 b を手元側へ引くと、クリップ 2 5 の腕部 2 5 b が先端チップ 2 4 内に入り込み、腕部 2 5 b の外面がスロープ部 2 4 a に接触して拡開習性に反して、クリップ 2 5 の腕部 2 5 b は閉じるように制御される（図 1 0及ぴ図 1 1 を参照）。

そこで、内視鏡の鉗子起上装置を操作し、図 1 1 に示すように、クリップ 2 5 の部分を体腔内の患部 1 1 に誘導する。そして、操作ワイヤ 1 9 を前進させ、クリップ 2 5 を開き、患部 1 1 に押し付ける。タリップ 2 5 を患部 1 1 に押し付けた状態で、スライダにより操作ワイヤ 1 9 を引く。これによつて、クリップ 2 5 は図 1 1 に示すように閉じ、患部 1 1 を把持する。このとき、クリップ 2 5 の基端部 2 5 a は先端チップ 2 4 の凸部 2 4 c により塑性変形し、凸部 2 4 c を通過した後は、凸部 2 4 c 力 Sクリップ 2 5 の凹部 2 5 d に嵌合して、クリップ 2 5 を係止する。

この係止状態で、操作ワイヤ 1 9 をさらに後退させると、図 1 2 に示すように、撚り合わせ部 1 9 a は、〖まぐれる。操作ワイヤ 1 9 はタリップ 2 5 の基端部 2 5 a 力、ら外れる。

クリップ 2 5 は、先端チップ 2 4 のスリツト 2 4 d 力ら側方へ離脱できるようになる。図 1 3 に示すように、先端チップ 2 4 から離脱して、患部 1 1 を挟持したまま、クリップ 2 5 を体内に留置させることができる。

本実施形態によれば、前述した第 1 実施形態と同様の効果が得られる。クリップ 2 5 から押え管 8 等をなくしたので、部品数が少なく、安価に製造できるようになる、という効果も奏する。また、操作を簡便化できる。また、クリップ 2 5 の腕部 2 5 b が先端チップ 2 4 内に入り込み嵌合するので、例えば鉗子起上時に、クリップ 2 5 のユニットと、コイルシース 1 3 とのずれを防止できる。

(第 5実施形態）

図 1 4及ぴ図 1 5 を参照して、本発明の第 5 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態の生体組織のクリップ操作装置 2 6 は、前述した第 3 実施形態とは、操作ワイヤ 2 7 の形態が相違する。本実施形態の操作ワイヤ 2 7 は、手元側に位置する駆動ワイヤ 2 7 a と、この駆動ワイヤ 2 7 a の先端に接続部 2 7 b を介して接続される連結部（連結手段）としての折り返された糸 2 7 c とで構成した。この折り返された糸 2 7 c の先端ル一プの部分をクリップ 7 に係止する連結部となる。糸 2 7 c はその折り返す部分（連結部）をクリップ 7 の基端部（係止部） 7 a に通して係止する。糸 2 7 c は一定以上の負荷が加わったとき、その折り返したワイヤ部分がウィーク ' ポイントとなって切断し、クリップ 7 を解放する。前記接続部 2 7 b はコイルシース 5 の露出部 5 b よりも後方に位置しているつまり、前記操作手段としての駆動ワイヤ 2 7 a は前記クリップ 7 に可撓性を有した連結部材としての糸 2 7 c を連結すると共に、前記コイルシース 5 の先端から適宜長さ離間した位置に前記接続部 2 7 b を配置した。

尚、折り返した糸 2 7 c 上に糸部分を束ねる等の目的で固着材等による極小さい領域で硬質部を設けてもよい。コイルシース 5 の先端は、第 1 実施形態と同様の押え管 2 8が当接している。前記構成以外は前述した第 1 実施形態と同様である。

次に、本実施形態に係る装置の動作について、説明する。本実施形態では、クリップユニット 6 の離脱作用が、前述した第 3実施形態の場合と異なる。本実施形態では駆動ワイヤ 2 7 a を牽引し、クリップ 7 を閉じ、患部 1 1 を把持する。この把持状態で、さらに駆動ワイヤ 2 7 a を牽引すると、その所定値以上の牽引力によって糸 2 7 c が切れ、クリップ 7 の基端部 7 a 力ら外れる。クリップュニット 6 が操作ワイヤ 2 7 から離脱する。本実施形態の効果は前述した第 3実施形態と同様である。また、硬質の接続部があっても、側視スコープで使用できる。また、硬質の接続部があっても、側視スコープで鉗子起上台を作用させた状態で、スムーズに使用できる。

なお、本実施形態でのワイヤ部分が切断し、クリップ 7 を解放する離脱手段は、前述した第 1 実施形態にも適用可能である。前述した第 3実施形態における撚り合わせ部 1 9 a のワイヤ部分がほぐれて、タリップ 7の基端部 7 _a から操作ヮィャ 1 9 が外れるものを利用することもできる。

(第 6 実施形態）図 1 6 乃至図 2 0 を参照して、本発明の第 6 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態におけるクリップ操作装置 2 9 , 3 1 は、前述した第 1 実施形態のものとは、操作ワイヤ 3 0 と、クリップ 7 の係止構造が相違する。

すなわち、まず、クリップ操作装置 2 9 は図 1 6 に示すように、操作ワイヤ 3 0 が手元側に位置する駆動ワイヤ 3 0 a の部分と、その駆動ワイヤ 3 0 a の先端に接続部 3 O b を介して接続された折り返しワイヤ 3 0 c とから構成されている。すなわち、折り返しワイヤ 3 0 c は折り返し先端部分を、クリップ 7 の係止部 7 e に掛けて接続する柔軟な連結部材の部分となっている。この折り返しワイヤ 3 0 c は比較的長い。このため、前記接続部 3 0 b は内視鏡の起上装置に対応した可動範囲領域に相当する範囲を少なくとも含む範囲を越えて、クリップ 7 の先端から距離 Lが 3 O m mの位置 Aよりも後方に位置する。よって、図 1 6及び図 1 7 に示すように、接続部 3 0 b の部分は、常に、チューブシース 4 内に位置し、且つ、チューブシース 4 の先端から前方へ突き出して露出することがない。

図 1 9 に示すように、クリップ操作装置 3 1 も同様に構成されるが、クリップ操作装置 3 1 では、折り返しワイヤ 3 0 c の折り返し先端部分の根元部分を結着して、これより、先端側部分を、ループ状の部分とする点が相違する。このループ部をクリップ 7 の係止部 7 e に掛けるようにする。

次に、本実施形態に係る装置の動作について、説明する。図 1 6 乃至図 1 8 に示す手順で使用される。この使用方法は、第 1 実施形態と同様であるが、この過程で、操作ワイヤ 3 0 の接続部 3 0 b は、タリップ 7 の先端から後方 3 0 m mの位置 Aまでの範囲内に侵入することがない。また、クリップ 7 先端から後方への距離 Lが 3 0 m mの範囲を通らない。従つて、接続部 3 0 b が硬質部なものであっても、支障がない。言い換えれば、硬質な接続部 3 0 b が鉗子起上装置 1 0 で屈曲されたコイルシース 5 内を通過することがないため、操作ワイヤ 3 0 の移動が阻害されることがない。また、操作ヮィャ 3 0 の一部（手元側部分）を太い駆動ワイヤ 3 0 a にすることが可能であるため、操作ワイヤ 3 ◦ による力の伝達性能が向上する。

尚、図 1 9 に示すクリップ操作装置 3 1 は、前述した第 6 実施形態に係るクリップ操作装置 2 9 の変形例である。このクリップ操作装置 3 1 は、クリップュニット 6 の離脱時の操作方法が、第 6 実施形態に係るクリップ操作装置 2 9 の場合と異なる。すなわち、図 2 0 に示すように、クリップ 7が患部 1 1 を把持した後、操作ワイヤ 3 0 を前進させ、コイルシース 5 から折り返しワイヤ 3 0 c を突出させ、その折り返しワイヤ 3 0 c の先端をクリップ 7 の係止部 7 e カゝら外し、クリップュ -ット 6 を体内に留置する。

この離脱操作過程においても操作ワイヤ 3 0 の接続部 3 0 b はクリップ 7 の先端から後方 3 0 m mの位置 Aまでの範囲内に侵入することはない。

本実施形態によれば、硬質部である接続部 3 0 b はクリップ 7先端から後方への距離 Lが 3 0 m mの範囲を通過しないので、第 1 実施形態同様の効果が得られる。また、この他に操作ワイヤ 3 0 の一部を太い駆動ワイヤ 3 0 a にすることにより力の伝達性が向上する。

(第 7 実施形態）

図 2 1 及ぴ図 2 2 を参照して、本発明の第 7 実施形態に係るクリップ操作装置について説明する。

本実施形態のクリップ操作装置 3 2 に用いるクリップュ二ット 6 は図 2 1 に示すように、クリップ 7 と、クリップ 7 の基端に掛けた可撓性接続部材としての柔軟なループワイヤ 3 3 と押え管 8 とから構成する。操作手段としての操作ワイヤ 3 4 の先端には、フック 3 5 を設け、このフック 3 5 には、取外し可能に連結板 3 6 を取り付け、操作ワイヤ 3 4 の連結板 3 6 に対し、前記ループワイヤ 3 3 を介してクリップュ二ット 6 を連結するようにした。連結板 3 6 はその先端部分に変形可能な係止手段としての J 部 3 6 a を形成してなる。この係止用 J 部 3 6 a に対し、ループワイヤ 3 3 の基端部分を引っ掛けて、連結板 3 6 にフック 3 5 を離脱可能に連結する。前記フック 3 5及び連結板 3 6 は上述したと同様にタリップ 7 の先端から後方へ距離 Lが、 3 0 m mの位置 Aより後方に位置し、チューブシース 4 の先端から突き出して露出しないようになっている。

次に、本実施形態に係るクリップ操作装置 3 2 の動作について説明する。図 2 2 に示すように、クリップ 7 で患部 1 1 を把持した後、さらに操作ワイヤ 3 4 を強く引くと、連結板 3 6 の J 部 3 6 a が伸びて、ループ 3 3 の係止状態が解除して外れ、クリップユニット 6 が離脱する。そして、クリップユニット 6 は、体内に留置される。本実施形態の効果は、上述した第 6実施形態と同様である。

尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、他の形態にも適用が可能である。

本発明は、クリップ或いはクリップュニットに対し離脱可能に連結される連結手段を前記導入管の形に追従できる程度以上の柔軟性がある構成としたから、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結手段が引っ掛かり難く、導入管内をスムーズに移動させることができる。

本発明は、前記操作手段により、所定値以上の駆動力で駆動されたとき、その駆動力により前記操作手段から解放する係止部を前記クリップ或いはクリップュニットに設けた力ゝら . 前記操作手段側の硬質領域を減らすことができ、このため、導入管が佴に屈曲状態にあっても連結手段が引っ掛かり難く導入管内をスムーズに移動させることができる。

また、本発明は、前記クリップ或いはクリップュニットを連結すると共に、所定値以上の駆動力で駆動されたとき、その駆動力により前記クリップ或いはクリップュニットから解放する連結手段を可撓性のものとしたから、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結手段が引っ掛かり難く、導入管内をスムーズに移動させることができる。

本発明は、前記クリップ或いはクリップュニットに可撓性を有する接続部を介して導入管の先端から適宜長さ離間した位置で連結したから、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結用係止手段の部材が引っ掛かり難く、導入管内をスムーズに移動させることができる。

本発明によれば、いずれも導入管先端に配置されるクリップ或いはクリップュニットに連結した操作手段の操作を確実かつ迅速に行なうことができる。

本発明は、前記クリップ或いはクリップュニットに連結された可撓性を有する接続部材を介して前記クリップ或いはクリップユニットを前記操作手段に連結すると共に、前記接続部材と前記操作手段は前記導入管の先端から、適宜長さ離間した位置に配置された係止手段によって連結され、前記係止手段は前記操作手段が所定値以上の駆動力で駆動されたときに前記接続部材と前記操作手段の連結を解除するようにしたものであるから、導入管が仮に屈曲状態にあっても連結用係止手段の部材が導入管に引っ掛かり難い。

Claims

5冃求の

1 .生体腔内に揷入可能な可撓性の導入管（ 5 ) と、前記導入管（ 5 ) 内に移動自在に揷通された柔軟性を有した可撓性のワイヤ（ 9 ) と、

前記ワイヤ（ 9 ) の先端部に設けられ、前記導入管（ 5 ) の先端部に配置されるクリップ（ 7 ) を離脱可能に連結すると共に、前記導入管（ 5 ) の変形に追従可能な柔軟性を有した連結部と、

を具備したクリップ操作装置。

2 . 前記連結部は、前記ワイヤ（ 9 ) を折り返したループ部を有し、このループ部に、前記クリップ（ 7 ) を連結する請求項 1 のクリップ操作装置。

3 . 前記ワイヤ（ 9 ) は、前記クリップ（ 7 ) に連結する折り返し部と、折り返した両側のワイヤ部分の少なくとも一部によって形成され、前記クリップ（ 7 ) を離脱可能な強い牽引力で、前記ワイヤ（ 9 ) を牽引したとき、ほぐれるように撚つたウィーク部と、を有した、請求項 1 のクリップ操作装置。

4 . 前記連結部は、前記クリップ（ 7 ) を離脱可能な強い牽引力で、前記ワイヤ（ 9 ) を牽引したとき、破断するウイ一ク部を有する、請求項 1 のクリップ操作装置。

5.生体腔内に揷入可能な可撓性の導入管（ 5 ) と、前記導入管（ 5 ) 内に移動自在に挿通された柔軟性を有した可撓性のワイヤ（ 9 ) と、

前記導入管（ 5 ) の先端部に配置され、フック（ 7 e ) を有したクリップ（ 7 ) と、

前記ワイヤ（ 9 ) の先端部に設けられ、前記クリップ ( 7 ) のフック（ 7 e ) に離脱可能に連結すると共に、前記導入管（ 5 ) の変形に追従可能な柔軟性を有した連結部と、を具備したクリップ操作装置。

6 . 前記クリップ（ 7 ) は、前記ワイヤ（ 9 ) を牽引するとき、該クリップ（ 7 ) の基端部に被さり、前記クリップ ( 7 ) を操作するクリップ押え管（ 8 ) を備え、前記押え管 ( 8 ) は、前記フック（ 7 e ) が変形して、前記ワイヤ ( 9 ) から、前記フック（ 7 e ) が外れたとき、前記フック ( 7 e ) を覆う、請求項 5 のクリップ操作装置。

7 . 前記導入管（ 5 ) の先端に設けられ、前記クリップ ( 7 ) を離脱可能に収容し、前記ワイヤ（ 9 ) を操作するときに、前記クリップ（ 7 ) の開閉と塑性変形を制御するクリップ装着部（ 2 4 ) を具備した、請求項 1 に記載のクリップ操作装置。

8 . 前記クリップ装着部（ 2 4 ) は、前記クリップ（ 7 ) を塑性変形させた後の前記クリップ（ 7 ) を脱出するためのスリット（ 2 4 d ) を具備した、請求項 7 の生体組織のクリップ操作装置。

9 .生体腔内に挿入可能な可撓性の導入手段（ 5 ) と、前記導入手段（ 5 ) に進退移動自在に揷通され、前記導入手段（ 5 ) に対し移動して前記導入手段（ 5 ) の先端部に配置されるクリップ（ 7 ) を離脱可能に連結可能であり、且つ、前記導入手段（ 5 ) の変形に追従できる程度以上の柔軟性を有し、前記クリップ（ 7 ) の把持操作及び前記クリップ ( 7 ) の離脱操作を行う長尺手段と、

を備えたクリップ操作装置。

1 0 . 前記長尺手段は、可撓性のワイヤ（ 9 ) を有した、請求項 9 のクリップ操作装置。

1 1 .生体腔内に挿入可能な可撓性導入管（ 5 ) と、前記導入管（ 5 ) 内に進退移動自在に揷通され、前記導入管（ 5 ) に対して移動し、前記導入管（ 5 ) の先端部に配置されるクリップ（ 7 ) の把持操作及ぴクリップ（ 7 ) の離脱操作を行う操作部材（ 2 7 a ) と、

一端と他端を有し、該一端を、前記操作部材（ 2 7 a ) の先端に連結し、該他端を、前記クリップ（ 7 ) に離脱可能に連結し、前記導入管（ 5 ) の変形に追従できる柔軟性を有した可撓性の接続部材（ 2 7 b ) と、

を具備したクリップ操作装置。

1 2 . 前記接続部材（ 2 7 b ) は、可撓性のワイヤと、前記ワイヤの先端部に設けられ、前記クリップ（ 7 ) に離脱可能に連結すると共に、前記導入管（ 5 ) の変形に追従可能な柔軟性を有した連結部と、

を有した、請求項 1 1 のクリップ操作装置。

1 3 . 前記連結部は、前記ワイヤによって形成され、前記クリップ（ 7 ) を離脱可能な強い牽引力で、前記操作部材

( 2 7 a ) を牽引したとき、前記ワイヤが破断するウィーク部を有する、請求項 1 2 のクリップ操作装置。

1 4 . 前記ワイヤは、前記クリップ（ 7 ) に連結する折り返し部と、折り返した両側のワイヤ部分の少なくとも一部によって形成され、前記操作部材（ 2 7 a ) を牽引したとき、ほぐれるように撚つたウィーク部とを有した、請求項 1 2 のクリップ操作装置。

1 5 . 生体腔内に揷入可能な可撓性の導入管（ 5 ) と、前記導入管（ 5 ) 内に移動自在に揷通され、前記導入管 ( 5 ) に対し移動させて前記導入管（ 5 ) の先端部に配置されるクリップ（ 7 ) の把持操作及び前記クリップ（ 7 ) の離脱操作を行う操作部材（ 2 7 a ) と、

前記操作部材（ 2 7 a ) の先端に設けられ、前記クリップ ( 7 ) から延び、前記導入管（ 5 ) の変形に追従できる柔軟性を有するワイヤに連結され、前記クリップ（ 7 ) の把持操作を行うと共に、前記クリップ（ 7 ) を離脱可能な強い牽引力で、前記操作部材（ 2 7 a ) を牽引するとき、前記クリツプ（ 7 ) が離脱可能な連結部材（ 2 7 b ) と、

を具備したクリップ操作装置。

1 6 . 前記導入管（ 5 ) を進退自在に揷通する可撓性チュ一ブシース ( 4 ) を備え、前記チューブシース ( 4 ) 内に、前記導入管（ 5 ) の先端部に配置されるクリップ（ 7 ) を、収納可能な構成とした、請求項 1 のクリップ操作装置。

1 7 . 前記クリップ（ 7 ) が、前記チューブシース（ 4 ) から突き出した状態で、前記クリップ（ 7 ) の後方に位置し、前記チューブシース（ 4 ) の先端から露出した前記導入管

( 5 ) の領域の部分が湾曲起上部を形成する、請求項 1 6 のクリップ操作装置。