WO2004000674A1

WO2004000674A1 - 合成樹脂製ボトル

Info

Publication number: WO2004000674A1
Application number: PCT/JP2003/007722
Authority: WO
Inventors: Katsumasa Tomizawa; Yasufumi Sakurai; Akira Nogami
Original assignee: Hokkai Can Co.,Ltd.
Priority date: 2002-06-25
Filing date: 2003-06-18
Publication date: 2003-12-31
Also published as: CN1665723A; CN100429126C; KR20050005232A; JP2004026201A; KR100951806B1; JP4041357B2

Abstract

口部とプラスチックキャップとの間で優れた密封性が得られる合成樹脂製ボトルを提供する。雄ねじ部３が形成され熱結晶化された口部２を備える。天板７と、雌ねじ部９を備える円筒部８と、サイドシール部１０と、キャップライナー１１とを備え、口部２に螺着されるプラスチックキャップ６を備える。口部２は、キャップライナー１１を介して天板７に当接する天板当接部１５と、キャップライナー１１を介してサイドシール部１０に当接するサイドシール当接部１６とを備える。サイドシール当接部１６は、環状突部１７を備える。環状突部１７は、略半円形状の断面輪郭を備え、該断面輪郭を備える曲面部１８を介して天板当接部１５に連接し、サイドシール部１０の端部より天板７側の部分でキャップライナー１１に圧接する。該円弧状の断面輪郭は０．４～０．８ｍｍの範囲の半径を備える。環状突部１７は、片側０．０３～０．２ｍｍの範囲で突出形成されている。

Description

明細書合成樹脂製ボトル技術分野

本発明は、熱結晶化された口部を備える合成樹脂製ポトルに関するものである。背景技術

従来、ポリエチレンテレフ夕レート等の合成樹脂からなるプリフォームをニ軸延伸ブロー成形してなる合成樹脂製ポトルが知られている。前記合成樹脂製ボトルは、軽量であり、透明性、耐衝撃性、ガスバリヤ性に優れているので、各種飲料用容器として広く用いられている。

図 1示のように、前記合成樹脂製ボトル 1は、外面側に雄ねじ部 3と, その下方にビ一ドリング 4とが形成された口部 2を備え、口部 2にブラスチックキャップ 6が螺着されるようになっている。図 1示の口部 2は. 所謂 P C O口筒部と言われるものであり、ビードリング 4の上下幅を低減して重量減が図られている。

合成樹脂製ボトル 1は、果汁飲料、コーヒー、ウーロン茶、日本茶等の容器とする際には、前記内容物が 9 0で前後の温度で熱間充填される, このとき、合成樹脂製ポトル 1の図示しない胴部と底部とは二軸延伸されているので耐熱性を備えているが、口部 2は全く延伸を受けていないので、そのままでは耐熱性が無く、変形を起こす虞がある。そこで、口部 2を熱結晶化処理して白化させることにより、耐熱性を付与することが行われている。

合成樹脂製ボトル 1では、前述のようにして前記内容物が熱間充填されたのち、熱結晶化された口部 2にプラスチックキヤップ 6が螺着される。プラスチックキャップ 6は、円筒部 8の内面側に備えられた雌ねじ部 9を口部 2の雄ねじ部 3に螺合させて締め付けることにより口部 2に螺着される。

プラスチックキャップ 6は、図 2示のように、天板 7 とサイドシール部 1 0との内面にキャップライナー 1 1が設けられている。そして、口部 2は、天板当接部 1 5がキャップライナ一 1 1を介して天板 7に当接する一方、サイドシ一ル当接部 1 6がキヤップライナー 1 1を介してサイドシール部 1 0に当接する。この結果、プラスチックキャップ 6 と口部 2との密封性が確保される。

また、プラスチックキャップ 6は、円筒部 8の下部に橋絡部 1 2を介して接続される裾部 1 3を備え、裾部 1 3の内周側に設けられた鰭状の係止部 1 4が口部 2のビ一ドリング 4に係合することにより抜け止めされている。この結果、プラスチックキャップ 6は、ねじ部 3 , 9に沿つて回転させることにより橋絡部 1 2を破断しなければ開封することができず、橋絡部 1 2の破断により不正開封表示機能（一般にタンパーェビデンスまたはピルファ一プル一フと呼ばれる）が付与される。このとき. サイドシール当接部 1 6は、口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性保持のため、橋絡部 1 2が破断するまで、キャップライナー 1 1 を介してサイドシール部 1 0に当接している必要がある。

ところが、口部 2は、前記熱間充填により加熱されていると、プラスチックキャップ 6を螺着する際の締め付けトルクにより、先端部が内面側に倒れ込み、該先端部が基部よりも小径になる先すぼみ形状に変形する。口部 2が前記のように変形すると、口部 2の先端部ではサイドシ一ル当接部 1 6とキャップライナー 1 1 との接触が不十分になり、プラスチックキャップ 6を回転させて開栓するときに、プラスチックキャップ 6が僅かに上方に移動しただけでサイドシール当接部 1 6とキャップライナ一 1 1 との間に容易にリークが生じ、開栓角度、所謂リーク角度が小さくなる。

橋絡部 1 2の破断による不正開封表示機能を備えるプラスチックキヤップ 6では、橋絡部 1 2が破断するまで口部 2とプラスチックキャップ 6 との密封性を保持するために、リーク角度は 1 0 0 ° 以上であることが望ましいとされている。しかし、前記のようにリーク角度が小さくなると、橋絡部 1 2が破断に至らないうちにサイドシール当接部 1 6とキヤップライナー 1 1 との間にリークが生じ、こののち再び閉栓しても開封した証拠が残らないまま製品として販売される虞がある。即ち、口部 2が内面側に倒れ込むと、橋絡部 1 2の破断による前記不正開封表示機能が作用しないことがあるという問題がある。

前記問題を解決するために、図 6示のように、口部 2の上端縁に、サィドシール当接部 1 6の外面側から外方に突出する周状突部 2 0を形成することが提案されている。周状突部 2 0は、上端緣が天板当接部 1 5 の延長線上にあり、該上端縁と外周面とのコーナ一部には面取りが施されている。

前記周状突部 2 0を設けると、口部 2が前記締め付けトルクにより内面側に倒れ込む変形を生じても、周状突部 2 0がキャップライナ一 1 1 に接触していることができる。従って、周状突部 2 0 とキャップライナ — 1 1 との接触により、橋絡部 1 2が破断するまで、口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性を保持することができると考えられる。

しかしながら、前記形状の周状突部 2 0を設けると、口部 2にプラスチックキヤップ 6を高速で締め付ける際にキヤップライナー 1 1が損傷を受け、口部 2とプラスチックキャップ 6 との密封性が不十分になることがあるという不都合がある。また、キャップライナー 1 1は一般にポリエチレン等のポリォレフィンにより形成されているので、周状突部 2 0が押圧された状態で前記熱間充填の高温環境に曝されると、周状突部 2 0が押圧された部分が塑性変形し、口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性が不十分になるという不都合もある。発明の開示

本発明は、かかる不都合を解消して、口部とプラスチックキャップとの間で優れた密封性を得ることができる合成樹脂製ポトルを提供することを目的とする。

かかる目的を達成するために、本発明は、外面側に雄ねじ部が形成され熱結晶化された口部と、円盤状の天板と、該天板の外周縁から該ロ部の側面に沿って延設され内面側に該ロ部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備える円筒部と、該天板の該円筒部内周側から該ロ部方向に突出形成された環状のサイドシール部と、該天板と該サイドシール部との内面に設けられたキャップライナ一とを備え、該ロ部に螺着されて閉蓋するプラスチックキャップとを備え、該ロ部は、該ロ部の開口端に位置して該キヤップライナ一を介して該天板に当接する天板当接部と、該天板当接部の外面側に連設されて該キヤップライナーを介して該サイドシール部に当接するサイドシ一ル当接部とを備える合成樹脂製ポトルにおいて、該サイドシール当接部は、外面側に突出形成された環状突部を備え、該環状突部は、略半円形状の断面輪郭を備え、該円弧状の断面輪郭を備える曲面部を介して該天板当接部に連接する一方、該サイドシール部の端部より該天板側の部分で該キャップライナーに圧接し、該円弧状の断面輪郭は 0 . 4〜 0 . 8 mmの範囲の半径を備えることを特徴とする本発明の合成樹脂製ボトルは、前記環状突部を備えるので、内容物の熱間充填に続いて、前記口部に前記プラスチックキャップを螺着する際に、前記口部が内面側に倒れ込む変形を生じたとしても、該環状突部が前記キャップライナ一に圧接される。従って、前記口部とプラスチックキヤップとの密封性を確保することができる。

このとき、前記環状突部は、 0 . 4〜 0 . 8 m mの範囲の半径を備える円弧状の断面輪郭を備える曲面部を介して前記天板当接部に連接する形状となっている。従って、前記プラスチックキャップを螺着する際に，該曲面部と前記キャップライナ一との間に隙間があり、前記口部との接触による該キヤップライナ一の損傷を防止することができる。

また、前記環状突部は、前記サイドシール部に対して、該サイドシール部の端部と前記天板との間の部分で前記キヤップライナ一に圧接している。従って、前記サイドシール部の端部と、前記環状突部が圧接する部分との間には、押圧されていないキャップライナ一が残されている。この結果、前記内容物の熱間充填により、前記環状突部が圧接している部分の前記キャップライナ一が塑性変形を生じるとしても、前記押圧されていないキャップライナーは前記塑性変形を生じにくくなつている。従って、開栓する際には、前記押圧を受けず、前記塑性変形を生じにくくなつている部分のキャップライナーが前記環状突部に当接して密封性を保持することができ、十分大きなリーク角を得ることができる。

前記環状突部において、前記曲面部の円弧状断面輪郭の半径が 0 . 4 m m未満では、該曲面部と前記キヤップライナーとの間に十分な隙間を形成することができず、該キヤップライナーが該曲面部に接触して損傷を受けやすくなる。また、前記円弧状断面輪郭の半径が 0 . 8 m mを超えると、前記環状突部の位置が前記サイドシール部の端部に接近し、前記キャップライナーに、前記押圧を受けず前記塑性変形を生じにくくなる部分を十分に設けることができなくなる。前記構成は、本発明の合成樹脂製ボトルが、例えば、前記口部の内径が 2 0〜4 0 mmの範囲にあり、該ロ部の肉厚が 2〜 5 mmの範囲にあり、前記サイドシール部の長さが 1. 0〜 1. 2 mmの範囲にある場合に特に好適である。

また、前記環状突部は、前記サイドシール当接部の外面から外方に向かって、片側 0. 0 3〜 0. 2 mmの範囲で突出して形成されていることを特徴とする。前記環状突部の突出量が片側 0. 0 3 mm未満では、前記口部が内面側に倒れ込む変形を生じたときに、前記環状突部が前記キャップライナーに十分に圧接されず、該ロ部と前記プラスチックキヤップとの密封性が不十分になることがある。また、前記環状突部の突出量が片側 0. 2 mmを超えると、該環状突部が前記キャップライナーに対して強く圧接されることとなり、開栓の際に前記プラスチックキヤップを回転させにくくなる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る合成樹脂製ポトルの要部の構成を示す説明的断面図である。

図 2は、図 1の要部を拡大して示す説明的断面図である。

図 3は、図 1の要部を拡大して示す説明的断面図である。

図 4は、本発明に係る合成樹脂製ボトルにプラスチックキャップを螺着した状態を拡大して示す説明的断面図である。

図 5は、本発明に係る合成樹脂製ポトルにプラスチックキヤップを螺着した状態を拡大して示す説明的断面図である。

図 6は、従来の合成樹脂製ポトルの要部を拡大して示す説明的断面図である。発明を実施するための最良の形態

次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。

図 1に示す本実施形態の合成樹脂製ポトル 1は、ポリエチレンテレフ夕レートからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなるものであり、熱結晶化処理により白化された口部 2を備えている。本実施形態の合成樹脂製ポトル 1は所謂 P C O口筒部を備え、口部 2の外面側に雄ねじ部 3が形成され、さらに雄ねじ部 3の下方に、上下幅が低減されたビードリング 4と、サボ一トリング 5とが形成されている。

合成樹脂製ボトル 1は、果汁飲料、コーヒー、ウーロン茶、日本茶等の容器として用いられるものであり、口部 2は内径が 2 0〜4 0 m m、肉厚が 2〜 5 mmの範囲にある。合成樹脂製ボトル 1は、前記内容物が 9 0 °C前後の温度で熱間充填されたのち、熱結晶化処理により白化された口部 2に、プラスチックキャップ 6が螺着されて閉蓋される。

プラスチックキャップ 6は、円盤状の天板 7と、天板 7の外周縁から下方に延設された円筒部 8を備え、円筒部 8の内面側には口部 2の雄ねじ部 3に螺合する雌ねじ部 9が形成されている。また、天板 7には、円筒部 8の内周側の位置から下方に 1 . 0〜 1 . 2 m mの範囲の長さで突出する環状のサイドシール部 1 0が形成されている。

さらに、プラスチックキャップ 6は、円筒部 8の下部に橋絡部 1 2を介して接続される裾部 1 3を備え、裾部 1 3の内周側には鰭状の係止部 1 4が設けられている。

プラスチックキャップ 6には、図 2に示すように、天板 7とサイドシール部 1 0 との内面に、ポリエチレン等のポリオレフインからなるキヤップライナー 1 1が設けられている。そこで、プラスチックキャップ 6 が口部 2に螺着されると、口部 2は、天板当接部 1 5がキャップライナ一 1 1を介して天板 7に当接する一方、サイドシール当接部 1 6がキヤップライナー 1 1を介してサイドシール部 1 0に当接する。

このとき、プラスチックキャップ 6は、係止部 1 4が口部 2のビ一ドリング 4に係合することにより、抜け止めされている。従って、合成樹脂製ボトル 1は、プラスチックキャップ 6を回転させて橋絡部 1 2を破断しなければ開栓することができず、橋絡部 1 2の破断により開栓した痕跡が残されるという不正開封表示機能を備えている。

また、本実施形態の合成樹脂製ボトル 1では、図 3に拡大して示すように、口部 2のサイドシール当接部 1 6に環状突部 1 7が設けられている。環状突部 1 7は略半円形状の断面輪郭を備え、円弧状の断面輪郭を備える曲面部 1 8を介して天板当接部 1 5に連接している。

ここで、曲面部 1 8は前記円弧状の断面輪郭の半径 rが 0 . 4〜0 . 8 m mの範囲とされており、一方の端部では天板当接部 1 5が前記円弧状の断面輪郭の接線となり、他方の端部は環状突部 1 7の頂部に滑らかに連なっている。従って、環状突部 1 7の頂部は、天板当接部 1 5の下方、 0 . 4〜0 . 8 m mの範囲に形成されている。また、環状突部 1 7 は、サイドシール当接部 1 6の外面から 0 . 0 3〜0 . 2 m mの範囲の突出量 tで、突出して形成されている。

前記構成を備える合成樹脂製ポトル 1では、前記内容物の熱間充填に続いてプラスチックキャップ 6が高速で螺着されると、図 3に仮想線で示すように、前記熱間充填時の熱により加熱された口部 2の先端が前記螺着時の締め付けトルクにより内面側に倒れ込む変形が生じる。前記変形は、内径が 2 0〜4 0 m m、肉厚が 2〜 5 m mの範囲にある口部 2の場合、外径に対して内面側に 0 . 1〜0 . 2 m m倒れ込むものであり、この結果、口部 2は先端が基部より小径になり先すぼみ形状となる。このとき、環状突部 1 7は、前述のように、サイドシール当接部 1 6 の外面から 0 . 0 3〜 0 . 2 m mの範囲で突出している。従って、口部 2が前記先すぼみ形状に変形しても、図 4に示すように、環状突部 1 7 がプラスチックキヤップ 6のサイドシール部 1 0の内面に設けられたキヤップライナー 1 1に圧接して、口部 2 とプラスチックキャップ 6 との密封性を保持することができる。また、口部 2は曲面部 1 8が形成されているので、前記螺着の際にはキヤップライナー 1 1 と曲面部 1 8 との間に隙間 1 9があり、キャップライナ一 1 1が損傷を受けることを防止することができる。

また、プラスチックキャップ 6のサイドシール部 1 0は前述のように 1 . 0〜 1 . 2 m mの長さを備え、環状突部 1 7は天板当接部 1 5の下方 0 . 4〜 0 . 8 mmの範囲に頂部を備えている。従って、環状突部 1 7はサイドシール部 1 0の端部と天板 7との間でキャップライナー 1 1 に圧接し、環状突部 1 7が圧接する部分よりも下方には押圧されていない部分 1 1 aが残されている。

キヤップライナ一 1 1は、ポリエチレン等のポリオレフインにより形成されているので、環状突部 1 7が押圧された状態で前記熱間充填の高温環境に曝されると、環状突部 1 7が押圧された部分は塑性変形を生じ. 口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性が不十分になる。しかし、本実施形態では、開栓する際にプラスチックキヤップ 6が上方に移動すると、図 5に示すように、閉栓時に環状突部 1 7が圧接していた部分よりも下方に残されていた押圧されていない部分 1 1 aが新たに環状突部 1 7に圧接されることになり、これにより口部 2 とプラスチックキヤップ 6との密封性が保持される。

この結果、本実施形態の合成樹脂製ボトル 1では、十分大きなリーク角を得ることができ、橋絡部 1 2が破断されるまで、口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性を確実に維持することができる。次に、環状突部 1 7の突出量 t を 0. 0 3 mmまたは 0. 0 7 mmとし、曲面部 1 8の円弧状の断面輪郭の半径 rを 0. 5 0 mmまたは 0. 7 0 mmとした合成樹脂製ボトル 1 (実施例 1〜4) について、前記熱間充填後に口部 2にプラスチックキャップ 6を螺着したときに、開栓時のリーク角を測定し、環状突部 1 7 と曲面部 1 8とを全く形成しない場合（比較例）と比較した。前記リーク角は、それぞれ 3 0本の合成樹脂製ボトル 1について測定した値の平均値である。結果を表 1に示す。〔表 1〕

表 1から、実施例 1〜 4の合成樹脂製ポトル 1では、リーク角が 1 5 5〜 2 0 0 ° であって、橋絡部 1 2が破断するまで口部 2とプラスチックキャップ 6との密封性を保持するために望ましいとされる 1 0 0 ° 以上で、しかも十分に大きなリーク角を得ることができることが明らかである。これに対して比較例の合成樹脂製ポトルではリーク角が 8 0 ° であり、橋絡部 1 2が破断に至る前にリークが生じる虞があることが明らかである。

尚、本実施形態では、 P C O口筒部を備える合成樹脂製ボトル 1 について説明しているが、本発明は P C〇口筒部を備えていない合成樹脂製ボトル 1についても適用することができる。産業上の利用可能性

本発明の合成樹脂製容器は、不正開封表示機能を備え、果汁飲料、コ一ヒ一、ウーロン茶、日本茶等の飲料が充填される容器として用いる > とができる。

Claims

請求の範囲

1 . 外面側に雄ねじ部が形成され熱結晶化された口部と、

円盤状の天板と、該天板の外周縁から該ロ部の側面に沿って延設され内面側に該ロ部の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備える円筒部と、該天板の該円筒部内周側から該ロ部方向に突出形成された環状のサイドシール部と、該天板と該サイドシール部との内面に設けられたキヤップライナ一とを備え、該ロ部に螺着されて閉蓋するプラスチックキヤップとを備え、

該ロ部は、該ロ部の開口端に位置して該キヤップライナーを介して該天板に当接する天板当接部と、該天板当接部の外面側に連設されて該キャップライナ一を介して該サイドシール部に当接するサイドシール当接部とを備える合成樹脂製ボトルにおいて、

該サイドシール当接部は、外面側に突出形成された環状突部を備え、該環状突部は、略半円形状の断面輪郭を備え、該円弧状の断面輪郭を備える曲面部を介して該天板当接部に連接する一方、該サイドシール部の端部より該天板側の部分で該キヤップライナーに圧接し、

該円弧状の断面輪郭は 0 . 4〜 0 . 8 m mの範囲の半径を備えることを特徴とする合成樹脂製ボトル。

2 . 前記口部の内径が 2 0〜 4 0 m mの範囲にあり、該ロ部の肉厚が 2〜 5 m mの範囲にあり、前記サイドシール部の長さが 1 . 0〜 1 . 2 m mの範囲にあることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製ボトル。

3 . 前記環状突部は、前記サイドシール当接部の外面から外方に向かつて、片側 0 . 0 3〜 0 . 2 m mの範囲で突出して形成されていることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製ポトル。

4 . ポリエチレンテレフ夕レートからなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製ポトル。

5 . 内容物が熱間充填されることを特徴とする請求項 1記載の合成樹脂製ポ卜ル。