WO2003032443A1

WO2003032443A1 - Connecteur de cable

Info

Publication number: WO2003032443A1
Application number: PCT/JP2001/008362
Authority: WO
Inventors: Kazuomi Sato; Yoshinori Mizusawa; Hisashi Ishida; Masahiro Yamauchi
Original assignee: Japan Aviation Electronics Industry, Limited; Nec Corporation
Priority date: 2000-08-28
Filing date: 2001-09-26
Publication date: 2003-04-17
Also published as: EP1437799B1; CA2461752C; EP1437799A4; CA2461752A1; DE60141174D1; EP1437799A1; AU2001292249B2

Description

明細書ケーブルコネクタ技術分野

本発明は、導電性のコンタク卜とケーブルの導線とを接続するケーブルコネクタに属する。背景技術

第 1 図及び第 2図を参照して、第 1 の関連技術におけるケーブルコネクタについて説明する。図示のケーブルコネクタは、複数の導電性のコンタク卜 1 1 2が互いに 2列に整列された状態で設けられているベースインシユレ一夕 1 1 4と、複数本の導線を互いに所定間隔をもってフラット状に整列され配置されている 2枚のケーブル 1 1 7， 1 1 8を挟み込んで保持する長板形状の 2枚のカバ一インシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2と、 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2のそれぞれに設けられている複数の導電性のケープル結線用コンタクト 1 2 5とを有している。

コンタクト 1 1 2は、ケーブル結線用コンタク卜 1 2 5に接触するソケッ卜部 1 1 2 aと、図示しない相手コネクタの相手コンタクトに接触するピン形状の接触部 1 1 2 bとを有している。ケーブル結線用コンタク卜 1 2 5は, 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 , 1 2 2の一縁部分に形成されている複数の溝 1 3 1 ， 1 3 2間に設けられているピン形状の結線用接触部 1 2 5 a と、溝 1 3 1 ， 1 3 2の近傍に形成されている複数の孔 1 3 5にそれぞれ打ち込まれている結線用保持部 1 2 5 bとを有している。

ベースインシユレ一夕 1 1 4は、相手コネクタ（図示せず）が嵌合しコンタク卜 1 1 2に相手コンタクトを接触させるように開口されて接触部 1 1 2 bが配されている嵌合部 1 1 4 aを含むベース部 1 1 4 bと、ベース部 1 1 4 bの両側に設けられているベース固定部 1 1 4 cとを有している。ベース固定部 1 1 4 cには、ベースネジ孔 1 1 4 dが形成されている。また 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2のそれぞれには、四隅の近傍にカバ一ネジ孔 1 2 1 a〜 1 2 l d , 1 2 2 a〜 1 2 2 dが形成されている。

2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2の間には、 2枚のケーブル 1 1 7， 1 1 8が挟み込まれる。上側のカバーインシユレ一夕 1 2 1 には、上側のケーブル 1 1 7の導線が上側のケーブル結線用コンタクト 1 2 5に一対一に接続される。下側のカバーインシユレ一夕 1 2 2には、下側のケープル 1 1 8の導線が下側のケーブル結線用コンタクト 1 2 5に一対一に接続される。

その後、 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2は、ケーブル 1 1 7， 1 1 8を挟み固定するためにカバーネジ孔 1 2 1 a〜 1 2 1 d , 1 2 2 a〜 1 2 2 dにネジ 1 4 1 を螺合することによってネジ止めされる。そして、ベースネジ孔 1 1 4 c， 1 1 4 dには、 2つのカバーネジ孔 1 2 2 b， 1 2 2 cが合わされてネジ止めされる。 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2は、ベースインシユレ一夕 1 1 4に保持された状態でコンタクト 1 1 2と結線される。

第 1の関連技術に係るケーブルコネクタの例は、特開平 1 0— 3 0 3 5 2 9号公報にも開示されている。

しかしながら、第 1 の関連技術 1 に係るケーブルコネクタでは、ベースィンシユレ一夕 1 1 4及びカバーインシュレー夕 1 2 1 ， 1 2 2を治具（図示せず）にてそれぞれ保持して、治具のガイドに沿って結線するため、結線時における確実性に劣る。また、カバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2及びべースインシユレ一夕 1 1 4をネジ止めし、カバ一インシユレ一夕 1 2 1 , 1 2 2を固定することで、ケーブルコネクタ全体の剛性を確保しているが、ネジ止めの作業に時間がかかり、また自動化しようとしても設備が複雑になり経済性が劣る要因となっていた。

また第 3図を参照して、第 2の関連技術に係るケーブルコネクタついて説明する。図示のケーブルコネクタは、第 1 図に示したケーブルと同様な 1枚の同軸フラットリボン形状のケーブル 1 1 7を用いている。ケーブル 1 1 7 の端部に側面略 Sの字形状の曲げ加工を施したケーブル曲部 1 1 7 aを形成している。ケーブル曲部 1 1 7 aが、 2枚のカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2に形成されている凹凸部 1 2 1 e， 1 2 2 eによって固定されている。この場合、ケーブル 1 1 7に曲げ加工を施す工程や、ケーブル 1 1 7の被覆部分を剥ぎ取って導線を露出させるス卜リップ工程などの作業が行われる。

さらに第 4図を参照して第 3の関連技術に係るケーブルコネクタについて説明する。図示のケーブルコネクタにおいては、第 1 図に示したケーブルと同様な 2枚のケーブル 1 1 7， 1 1 8が中間部材 1 6 1 を介して重ねられている。第 1 図に示したような 2枚のカバーインシユレ一タ 1 2 1 ， 1 2 2 と中間部材 1 6 1 とによってケーブル 1 1 7， 1 1 8が挟み込み固定されている。ケーブル 1 1 7， 1 1 8はカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2に両面テープ 1 6 5， 1 6 6によってそれぞれ仮り止めされている。中間部材 1 6 1 はケーブル 1 1 7 , 1 1 8の抜けを防止する役目を果たす。

第 2及び第 3の関連技術に係るケーブルコネクタの例は、特開平 1 1 一 3 2 9 6 2 0号公報にも開示されている。

しかしながら、第 2の関連技術に係るケーブルコネクタでは、カバーインシユレ一夕 1 2 1 とカバーインシユレ一夕 1 2 2とが合体するまでは、曲げ加工されたケーブル 1 1 7は不安定な状態にあり、作業を自動化するのが難しいという問題がある。

また第 3の関連技術に係るケーブルコネクタでは、ケーブル 1 1 7， 1 1 8をカバーインシユレ一夕 1 2 1 ， 1 2 2へ貼り付けるための作業に多くの時間がかかる。また、作業工程間を移動する際に、ケーブル 1 1 7 , 1 1 8 に外力が働いて、貼り付けたケーブル 1 1 7 , 1 1 8が剥がれてしまうことがある。

また、中間部材 1 6 1 をケーブル 1 1 7， 1 1 8間に設けるため、自動的に組み立てる場合にも不安定となるという問題がある。発明の開示

それ故に本発明の目的は、結線の信頼性が向上し、結線した状態でコネク夕全体の剛性が確保できるケーブルコネクタを提供することにある。

本発明の他の目的は、単純な設備で製造の自動化を計ることができ、経済性に優れたケーブルコネクタを提供することにある。本発明のさらに他の目的は、ケーブルを保持するための作業工程を減少させ、作業時間を短縮することができ、ケーブルハーネス品の全長管理が精度よくできるケーブルコネクタを提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、ケーブルに外力が働いた場合にもケーブルが移動してしまうことがなく、結線時における歩留まりを向上させることができるケーブルコネクタを提供することにある。

本発明によれば、複数本の導線を有するケーブルの接続に使用されるケーブルコネクタであって、複数の導電性のコンタク卜と、前記コンタク卜を保持したベースインシユレ一夕と、前記導線を一平面上に整列させて保持するための、前記ベースインシユレ一夕に着脱可能なカバーインシユレ一夕であり、前記ベースインシユレ一夕に装着されたときに前記導線を前記コンタク卜に接続させるケーブル側インシュレー夕とを含み、前記ベースインシユレ一夕は、前記コンタク卜を互いに所定間隔をもって整列させたベース部と、前記ベース部の両端から互いに対向しつつ延在した一対のベースガイド部とを有し、前記ケーブル側インシュレータはその移動を前記ベースガイド部によってガイドされた一対のカバーガイド部を有し、前記ベースガイド部及び前記カバーガイド部の少なくとも一方は、前記導線が前記コンタク卜に接続されたケーブル接続状態で前記ベースガイド部及び前記カバーガイド部を互いに圧入関係になす突起部を有することを特徴とするケーブルコネク夕が得られる。図面の簡単な説明

第 1 図は、第 1 の関連技術におけるケーブルコネクタを分解して示した斜視図である。

第 2図は、第 1 図に示したケーブルコネクタの要部を示す断面図である。第 3図は、第 2の関連技術におけるケーブルコネクタの要部を示す断面図である。

第 4図は、第 3の関連技術におけるケーブルコネクタの要部を示す断面図である。

第 5図は、本発明の第 1の実施例に係るケーブルコネクタの斜視図である < 第 6図は、第 5図のケーブルコネクタの分解斜視図である。

第 7図は、第 5図の VI— VI線に沿って得られた拡大断面図であり、ケープルが接続されている。

第 8図は、第 5図のケーブルコネクタに含まれた 2枚のカバーインシユレ一夕を互いに合せた状態での一部のみの斜視図である。

第 9図は、第 5図のケーブルコネクタに含まれたベースインシユレ一夕の第 5図の IX— IX線に沿って得られた拡大断面図である。

第 1 0図は、第 5図のケーブルコネクタにおいてベースインシユレ一夕にカバーインシユレ一夕が完全に挿入された後の作業を説明するための斜視図である。

第 1 1 図は、第 5図のケーブルコネクタを、ベースインシユレ一夕にカバ一インシユレ一夕が挿入される前の状態で示す斜視図である。

第 1 2図は、第 1 1 図の XI— XI線に沿って得られた拡大断面図である。第 1 3図は、第 5図のケーブルコネクタを、ベースインシユレ一夕にカバーィンシユレ一夕が挿入される途中の状態で示す、第 1 2図と同様な断面図である。

第 1 4図は、第 5図のケーブルコネクタを、ベースインシユレ一夕にカバ一インシユレ一夕が完全に挿入された状態で示す、第 1 2図と同様な断面図である。

第 1 5囡は、第 5図のケーブルコネクタの変形例を示す、第 1 3図と同様な断面図である。

第 1 6図は、第 5図のケーブルコネクタの他の変形例を示す、第 1 3図と同様な断面図である。

第 1 7図は、本発明の第 2の実施例に係るケーブルコネクタを結線状態で示す断面図である。

第 1 8図は、第 1 7図のケーブルコネクタの一部を分解して示した断面図である。

第 1 9図は、第 1 8図のケーブルコネクタにより接続され得るケ一プルの一部を示した斜視図である。第 2 0図は、本発明の第 3の実施例に係るケーブルコネクタの一部を断面で示した平面図である。

第 2 1 図は、第 2 0図の XXI-XXI線に沿って得られた断面図である。第 2 2図は、第 2 0図の ΧΧΠ-ΧΧΠ線に沿って得られた断面図である。第 2 3図は、本発明の第 4の実施例に係るケーブルコネクタの断面図である。

第 2 4図は、第 2 3図のケーブルコネクタの要部を分解して示した斜視図である。発明を実施するための最良の形態

第 5図一第 9図を参照して、本発明の第 1の実施例に係るケーブルコネク夕について説明する。

図示のケーブルコネクタは、複数の導電性のコンタク卜 1 1 (第 7図参照）と、これらのコンタク卜 1 1 を 2列に整列された状態で保持したベースインシユレ一夕 1 3と、複数本の導線 2 1 を互いに所定間隔をもってフラッ卜状に形成したフラッ卜リボンケーブルのような 2枚のケーブル 2 3， 2 4を挟み込んで保持する 2枚のカバーインシュレー夕 2 6， 2 7と、カバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7の各々に保持された複数の導電性のケーブル結線用コンタク卜 2 8とを有している。コンタクト 1 1 は、ケーブル結線用コンタク卜 2 8に接触するソケッ卜部 1 1 aと、図示しない相手コネクタの相手コンタク卜に接触するピン形状の接触部 1 1 bとを有している。

カバーインシユレ一夕 2 6， 2 7の各々には、一縁部分の複数の結線溝 3 1 と、これらの結線溝 3 1の近傍の複数の孔 3 3とが形成されている。ケープル結線用コンタク卜 2 8は、結線溝 3 1 に配されたピン形状の結線用接触部 2 8 aと、孔 3 3に圧入された結線用保持部 2 8 bとを有している。

上側のカバーインシユレ一夕 2 6に設けた結線用接触部 2 8 aには、ケーブル 2 3の導線 2 1 の端部が結線溝 3 1 に入り込み巻き付いた状態で結線されている。下側のカバーインシユレ一夕 2 7に設けた結線用接触部 2 8 a には、ケーブル 2 4の導線 2 1の端部が結線溝 3 1 に入り込み巻き付いた状態で結線されている。カバーインシユレ一夕 2 6、 2 7は合わせてケーブル側インシユレ一夕を構成している。

ベースインシユレ一夕 1 3は、コンタク卜 1 1の配列方向にのびたベース部 1 4と、ベース部 1 4の両端から互いに対向しつつ、配列方向に直交する挿抜方向に延在した一対のベースガイド部 1 5とを有している。即ち、ベースインシユレ一夕 1 3を平面から見ると、ベース部 1 4と一対のベースガイド部 1 5とによって略コの字形状を呈している。ベースガイド部 1 5の互いに対向した面には、挿抜方向にのびた長いべ一スガイド溝 1 6がそれぞれ形成されている。ベース部 1 3には、相手コネクタ（図示せず）が嵌合するために開口した嵌合部 1 8が形成されている。嵌合部 1 8に相手コネクタが嵌合すると、コンタクト 1 1 に相手コネクタの相手コンタク卜が接触する。なお、ベースガイド溝 1 6の溝幅は、ベースガイド部 1 5のうち、ベース部 1 4から遠くに位置した入口部の付近でもっとも広く、そしてベース部 1 4に近い奥部では少し狭く作られている。ベースガイド溝 1 6の溝幅については後文にて明らかにする。

嵌合部 1 8はベース部 1 4と一体な仕切板 1 9によって上段部分及び下段部分に仕切られている。嵌合部 1 8の上段部分及び下段部分の各々に複数のコンタク卜 1 1の接触部 1 1 bが配されている。嵌合部 1 8と反対側には, コンタクト 1 のソケット部 1 1 aが配されている。即ち、ソケット部 1 1 aはベース部 1 4に位置しており、一対のベースガイド部 1 5よりも奥部に位置している。コンタク卜 1 1 は上段部分のものと下段部分のものとが仕切板 1 9からみて対称な形態をもっている。

上側のカバーインシユレ一夕 2 6に設けたケーブル結線用コンタク卜 2 8の結線用接触部 2 8 aに接続した導線 2 1の接続部分は、上側のコンタク卜 1 1のソケット部 1 1 aに入り込んで接触している。下側のカバーインシユレ一夕 2 7に設けたケーブル結線用コンタク卜 2 8の結線用接触部 2 8 aに接続した導線 2 1の接続部分は、下側のコンタク卜 1 1 のソケット部 1 1 aに入り込んで接触している。このように、ケーブル結線用コンタク卜 2 8は、ケーブル 2 3， 2 4の結線をサポー卜するサポー卜コンタクトの役目を果す。

ケーブル 2 3， 2 4は、カバ一^ Tンシユレ一夕 2 6， 2 7に両面テープ 3 6もしくは接着剤によリそれぞれ固着されており、カバーィンシユレ一夕 2 6 , 2 7を互いに合わせた際に互いに対向する。カバ一^ Tンシユレ一夕 2 6 , 2 7は互いに同じ形状及び寸法に作られたものであり、一方を 1 8 0度の角度で反転した姿勢にして合体されることで、両者間にケーブル 2 3， 2 4を挟んだ状態になる。カバーインシユレ一夕 2 6， 2 7は互いに同じ形状及び寸法のものであるため、一方のカバーインシユレ一夕 2 6について説明し、他方のカバーインシユレ一夕 2 7については、各部に同じ符号を付して説明を省略する。

カバーインシユレ一夕 2 6は、ベースガイド部 1 5間の幅寸法と同等もしくは若干幅寸法が小さい幅寸法を持つ長方形状の主板部 4 1 と、この主板部 4 1 の幅方向を直交する一辺に主板部 4 1 よリも少し段落ちした形態で一体に接続されて突き出している結線用板部 4 3と、主板部 4 1 の幅方向の両側辺で少し段落ちした形態で一体に接続され突き出している一対のカバ一ガイド部 4 5とを有している。主板部 4 1 は、フラッ卜形状のケーブル 2 3 の端部を受けるように、ケーブル 2 3の端部の幅寸法とほぼ同じ幅寸法を持つている。結線用板部 4 3には、前述したようにケーブル 2 3の導線 2 1の端部が入リ込み巻き付けられる結線溝 3 1が形成されている。

カバーガイド部 4 5は主板部 4 1 の幅方向の両側辺から突き出している。具体的には、カバーガイド部 4 5は、結線用板部 4 3の近傍で主板部 4 1 よりも外側へ突き出している一対のカバー突出部 4 5 aと、結線用板部 4 3とは反対側で主板部 4 1 の幅寸法よりも大きく外側へ突き出している一対の固定板部 4 5 bと、カバー突出部 4 5 a及び固定板部 4 5 b間の挿抜方向間に形成されている一対の係合部 4 5 cとを有している。

一対の係合部 4 5 cは、主板部 4 1の板厚方向に直交する方向へ突き出して延びており、主板部 4 1 の面の中心点を定めると、この中心点を平面上で交叉する対角線上に形成されている。即ち、 2枚のカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7を組み合わせたときには、一方のカバーインシユレ一夕 2 6の係合部 4 5 cと他方のカバーインシュレータ 2 7の係合部 4 5 cとが互いに挿抜方向で係合する。この際、一方のカバーインシユレ一夕 2 6の固定板部 4 5 bと、他方のカバーインシュレータ 2 7の固定板部 4 5 bとが互いに主板部 4 1の面に平行な面で合わされている。また、一方のカバーインシユレ一夕 2 6の結線用板部 4 3と、他方のカバーインシユレ一夕 2 7の結線用板部 4 3とは、互いに主板部 4 1の面に平行な面で所定間隔をもって対向している。

固定板部 4 5には、 2つのカバー貫通孔 4 7が形成されている。ベースガィド部 1 5のベースガイド溝 1 6を規定する互いに平行なベースガイド板部 1 5 aにはベース貫通孔 5 1が対応した位置に形成されている。

カバーィンシユレ一夕 2 6， 2 7は、結線用板部 4 3を前方としてベースガイド溝 1 6に挿入され、これによりベースインシユレ一夕 1 3に保持される。この状態で、導線 2 1がコンタクト 1 1 に接触する。コンタクト 1 1 に導線 2 1 を接触させた後の結線状態においては、ベース貫通孔 5 1 とカバー貫通孔 4 7との軸線が共通した状態で位置している。

カバーインシュレー夕 2 6， 2 7がベースインシユレ一夕 1 3に保持されている状態では、カバー突出部 4 5 aがべ一スガイド溝 1 6の奥部まで入り込んでいる。そして、固定板部 4 5 bが入口側付近のベースガイド溝 1 6間に嵌め込まれており、ベースインシユレ一夕 1 3に対してカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7がこれ以上挿入されるのを阻止している。

第 1 0図を参照して、ベースインシユレ一夕 1 3にカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7が完全に挿入された後の作業を説明する。

ベースインシユレ一夕 1 3にカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7が完全に挿入されると、上述したように結線状態が得られる。その後、ベース貫通孔 5 1及びカバー貫通孔 4 7に、平行ピン又はスプリングピン等のピン 5 3を真つ直ぐに打ち込み挿入する。ピン 5 3によってベースインシユレ一夕 1 3がカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7に固定される。こうしてカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7がベースインシユレ一夕 1 3から抜けるのを防止する。したがって、ケ一プル 2 3， 2 4が引かれてもカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7 がベースインシユレ一夕 1 3から脱落することはない。

さらに、ベースィド部 1 5及びカバーガイド部 4 5の少なくとも一方に，ベースガイド部 1 5及びカバーガイド部 4 5を互いに圧入関係になす圧入関係付与手段を備える。第 1 1 図乃至第 1 4図を参照して、圧入関係付与手段の具体例について説明する。

図示の圧入関係付与手段は、ベースガイド部 1 5に形成したベース突起部 5 5と、カバーガイド部 4 5に形成したカバー突起部 5 7とを有している。ベース突起部 5 5は、ベース部 1 4に近い奧部に形成されている。カバー突起部 5 7は、ベース部 1 4から遠い入口部に対応する部分において固定板部 4 5 bの外面上に形成されている。ここで、ベース突起部 5 5間の寸法は、カバーインシユレ一夕 2 6， 2 7を合わせた状態でのカバー突出部 4 5 aの厚み寸法の合計よりも小さい寸法となっている。カバー突起部 5 7の先端間の寸法は、ベースガイド部 1 5の入口部におけるベース板部 1 5 a間の寸法 (即ち、ベースガイド溝 1 6の溝幅寸法）よりも大きい寸法となっている。今、ベースインシユレ一夕 1 3のベースガイド溝 1 6にカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7のカバーガイド部 4 5を挿入する。挿入途中では、力パー突出部 4 5 aのテーパ形状の先端部分がベース突起部 5 5に当たる。さらに挿入を続けると、カバ一突出部 4 5 aがベース突起部 5 5間に圧入される。その後、固定板部 4 5 bがベースガイド溝 1 6内へ完全に挿入されると、ベース突起部 5 5間へのカバ一突出部 4 5 aの圧入が完了する。

この時、導線 2 1 はコンタク卜 1 1 のソケッ卜部 1 1 aに接触し、結線状態が得られる。ベース突起部 5 5にカバー突出部 4 5 aがしつかりと圧入されて保持されているので、ケーブル 2 3， 2 4が外力によって上下左右にゆすられたとしても結線状態が弛む虞は少ない。特に、結線状態が得られる直前で圧入関係になる構造であるため、ベースインシユレ一夕 1 3に対する力バーインシユレ一夕 2 6， 2 7の挿入は小さな力でスムーズに行われ得る。第 1 5図を参照して、圧力関係付与手段の他の具体例について説明する。図示の圧力関係付与手段において、カバーガイド部 4 5はさらにカバー突起部 5 8を有している。一方のカバー突起部 5 7はベースガイド部 4 5の入口部に対応する位置に形成されているが、他方のカバー突起部 5 8はカバーガイド部 4 5の奥部に対応する位置に形成されている。即ち、一方のカバー突起部 5 7はカバー突出部 4 5 bの外面上に形成されており、他方のカバー突起部 5 7が固定板部 4 5 aの外面上に形成されている。なお、ベースガイド溝 1 6の溝幅寸法は一定の幅寸法となっている。

このようなカバー突起部 5 7， 5 8によっても、ベースガイド溝 1 6に力バーガイド部 4 5が圧入されて保持されるので、ケーブル 2 3， 2 4が外力によって上下左右にゆすられたとしても、結線状態が弛む虞は少ない。

第 1 6図を参照して、圧力関係付与手段の他の具体例について説明する。図示の圧力関係付与手段は、ベースガイド溝 1 6奥部に溝幅を狭くするように形成したベース突起部 5 5と、ベースガイド溝 1 6の入口部に溝幅を狭くするように形成したベース突起部 5 9とを有している。

このようなベース突起部 5 5， 5 9によっても、ベースガイド溝 1 6に力バーガイド部 4 5が圧入されるので、ケーブル 2 3， 2 4が外力によって上下左右にゆすられたとしても、結線状態が弛む虞は少ない。

第 1 7図及び第 1 8図を参照して、本発明の第 2の実施例に係るケーブルコネクタについて説明する。なお、同様な部分については、同じ符号を付して説明を省略する。

図示のケーブルコネクタは、カバ Tンシユレ一夕 2 6， 2 7間に収容されかつケーブル 2 3， 2 4の端部をその外側から固着した 2枚のプレー卜 6 1 , 6 2を有している。カバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7には、互いに対向する面にプレー卜 6 1 ， 6 2をそれぞれ保持するための凹部 2 6 aが形成されている。ケーブル 2 3， 2 4の両面には、プレー卜 6 1 ， 6 2がそれぞれ固着されている。ケーブル 2 3 , 2 4はカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7によって挟み付けられて保持されている。

第 1 9図をも参照して、このケーブルコネクタの組立工程について説明する。

始めにケーブル 2 3， 2 4にプレー卜 6 1 ， 6 2を固着する。これを基準にして、ケーブル 2 3， 2 4の被覆を一部、ス卜リップ加工機によって剥がし導線 2 1 を露出させる。そして、ケーブル 2 3， 2 4を第 1 4図に示したカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7の凹部 2 6 aに両面テープ 3 6もしくは接着剤を用いて嵌め込み固着する。さらに、ケーブル結線用コンタク卜 2 8の結線用接触部 2 8 aに導線 2 1 を巻き付けた後、巻き付け端で導線 2 1 を一定長さ寸法に切断すると、結線溝 3 1 内に導線 2 1がセッ卜される。結線状態では、プレー卜 6 1 ， 6 2がカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7の凹部 2 6 aに収納されるので、ケーブル 2 3， 2 4の保持力を十分に大きく設定できる。

第 2 0図—第 2 2図を参照して、本発明の第 3の実施例に係るケープルコネクタについて説明する。なお、同様な部分については、同じ符号を付して説明を省略する。

図示のケーブルコネクタにおいて、ケ一プル 2 3， 2 4は、クランク形状に形成したクランク部 2 3 a , 2 4 aを有している。カバーインシユレ一夕 2 6， 2 7はクランク部 2 3 a， 2 4 aが挿入されるクランプ溝 7 1 a , 7 1 bと係止孔 7 3とを有している。

さらに、ケーブルコネクタは、ケーブル 2 3 , 2 4をカバーインシュレータ 2 6， 2 7に保持 ·固定するための係止部材（ケーブルクランプ部材） 7 5 a , 7 5 bを有している。

係止部材 7 5 a , 7 5 bは、金属板にプレス加工を施すことによって、長手方向の両端部分が同じ方向へ略直角に曲げられた断面略コの字形状に形成されている。ケーブル 2 3， 2 4をカバーインシユレ一夕 2 6 , 2 7に固定するための組立作業では、ケーブル 2 3， 2 4をクランク形状に加工し、カバーインシユレ一夕 2 6， 2 7にケーブル 2 3， 2 4のストリップ部分を整列した状態で、係止部材 7 5 a， 7 5 bをケーブル 2 3， 2 4のクランプ部 2 3 a， 2 4 aに被せるようにカバーインシユレ一夕 2 6， 2 7の係止孔 7 3に打ち込んで圧入 ·固定する。この状態で、ケーブル 2 3 , 2 4はカバ一インシユレ一夕 2 6 , 2 7に固定される。これを 2組向かい合わせに合体させた状態でベース部 1 4に設けたコンタク卜 1 1 をもつベースインシュレータ 1 3を打ち込むと結線が完了する。

第 2 3図及び第 2 4図を参照して、本発明の第 4の実施例に係るケーブルコネクタについて説明する。なお、同様な部分については、同じ符号を付して説明を省略する。

図示のケーブルコネクタでは、ケーブル 2 3は、クランク形状に形成されたクランク部 2 3 aを有している。カバーインシユレ一夕 2 7は、クランク部 2 3 aが挿入されるクランプ溝 8 1 と係止孔 8 3とを有している。さらに、ケーブルコネクタは、ケーブル 2 3をカバーインシユレ一夕 2 7 に保持 '固定するための係止部材（ケーブルクランプ部材） 8 5を有している。

係止部材 8 5の長手方向の両側には同じ方向へ直角に延びている一対の係止部 8 5 aが形成されている。一対の係止部 8 5 aは、係止孔 8 3に入り込み、係止孔 8 3に形成されている係止突起 8 8に係合する。

1 本のケーブル 2 3の外被が薄く弱い場合は、このような係止部材 8 5を採用することによって、ダメージが少なくなる。このケーブルコネクタの組立て作業は、第 2 0図—第 2 2図を参照して説明したケーブルコネクタの場合と同様に行われる。

なお、上述では、 2枚のケーブルが 2枚のカバーインシユレ一夕によって挟み付けられ 2枚のカバーインシユレ一夕を合体することによって 2枚のケーブルが保持 ·固定されている例や、 1 枚のケーブルを 1 枚のカバーインシユレ一夕によって挟み付ける例をもって説明したが、 3枚以上のケーブルが 3枚以上のカバーインシユレ一夕によって保持 '固定するように構成したリ、 3枚以上のプレー卜によって保持 ·固定することもできることは言うまでもない。産業上の利用可能性

本発明のケーブルコネクタは、コンピュータや携帯電話機などの内部に使用されるケーブルを接続するための接続装置として好適である。

Claims

請求の範囲

1 .複数本の導線を有するケーブルの接続に使用されるケーブルコネクタであって、

複数の導電性のコンタクトと、

前記コンタク卜を保持したベースインシユレ一夕と、

前記導線を一平面上に整列させて保持するための、前記ベースインシユレ一夕に着脱可能なケーブル側インシユレ一夕であり、前記ベースインシユレ一夕に装着されたときに前記導線を前記コンタク卜に接続させるケーブル側インシユレ一夕とを含み、

前記ベースインシユレ一夕は、前記コンタク卜を互いに所定間隔をもって整列させたベース部と、前記ベース部の両端から互いに対向しつつ延在した一対のベースガイド部とを有し、

前記ケーブル側インシユレ一夕はその移動を前記ベースガイド部によつてガイドされた一対のカバーガイド部を有し、

前記ベースガイド部及び前記カバーガイド部の少なくとも一方は、前記導線が前記コンタク卜に接続されたケーブル接続状態で前記ベースガイド部及び前記カバーガイド部を互いに圧入関係になす突起部を有することを特徴とするケーブルコネクタ。

2 . 請求の範囲 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ベースガイド部は前記ベース部に近い奥部と前記ベース部から遠い入口部とを有し、前記突起部は前記奥部と前記入口部との各々に対応する位置にあることを特徴とするケーブルコネクタ。

3 . 請求の範囲 2に記載のケーブルコネクタにおいて、前記突起部は、前記奧部と、前記カバーガイド部のうち、前記入口部に対応する部分との各々に形成されていることを特徴とするケーブルコネクタ。

4 . 請求の範囲 2に記載のケーブルコネクタにおいて、前記突起部は、前記カバーガイド部のうち、前記奧部に対応する部分と前記入口部に対応する部分との各々に形成されていることを特徴とするケーブルコネクタ。

5 . 請求の範囲 2に記載のケーブルコネクタにおいて、前記突起部は、前記奥部と前記入口部との各々に形成されていることを特徴とするケーブルコネクタ。

6 . 請求の範囲 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブル接続状態にある前記ベースガイド部及び前記カバーガイド部を貫通した貫通孔と、前記貫通孔に挿通され、前記ベースインシユレ一夕と前記ケーブル側インシュレー夕とを互いに係合させたピンとを有することを特徴とするケーブルコネクタ。

7 . 請求の範囲 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブル側インシユレ一夕は、前記ケーブルを挟んで保持する一対のカバーインシユレ一夕を有することを特徴とするケーブルコネクタ。

8 . 請求の範囲 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブルに固着したプレー卜を有し、前記ケーブル側インシユレ一夕は前記プレー卜を保持するための凹部を有していることを特徴とするケーブルコネクタ。

9 . 請求の範囲 8に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ケーブル側インシュレータは、前記プレー卜を介して前記ケーブルを挟んで保持する一対のカバーインシユレ一夕を有することを特徴とするケーブルコネクタ。

1 0 . 請求の範囲 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記ケープル側ィンシユレ一夕に前記ケーブルを介して対向する係止部材を有し、前記ケープルは前記係止部材に対向するクランク形状に形成されたクランク部を有し、前記ケーブル側インシユレ一タは前記クランク部が挿入されるクランプ溝を有していることを特徴とするケーブルコネクタ。

1 1 .請求の範囲 1 0に記載のケーブルコネクタにおいて、前記係止部材は、金属板をプレス加工によって断面略 uの字形状に形成されていることを特徴とするケーブルコネクタ。

1 2 . 請求の範囲 1 1 に記載のケーブルコネクタにおいて、前記係止部材が樹脂によって作られていることを特徴とするケーブルコネクタ。