WO2003008320A1

WO2003008320A1 - Treuil d'ascenseur

Info

Publication number: WO2003008320A1
Application number: PCT/JP2001/005984
Authority: WO
Inventors: Shinji Yamasaki; Kenji Inoue; Hidehiko Urakawa; Yasumasa Iida
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2001-07-10
Filing date: 2001-07-10
Publication date: 2003-01-30
Also published as: KR100502458B1; EP1405815A1; EP1405815A4; JPWO2003008320A1; CN1469837A; KR20030026363A

Description

明細エレべ一夕卷上機

技術分野

この発明は、主索が巻き掛けられている駆動シーブ部と、この駆動シ一ブ部を回転させる駆動モー夕と、上記駆動シ一ブ部の回転を制動するブレーキ装置とを有するエレべ一夕卷上機に関するものである。

背景技術

図 9は例えば特開 2 0 0 0 - 2 8 9 9 5 4号公報に示された従来のエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 1 0は図 9の巻上機の内部構造を一部断面で示す側面図である。

図において、金属製のケース 1は、円筒部 l aと、円筒部の軸方向の一端部に設けられた開口部 l bと、円筒部 1 aの軸方向の他端部に設けられた底部 1 cとを有している。底部 l cには、円筒部 l aの軸方向（図 1 0の左右方向）に沿つて延びる主軸 2の一端部 2 aが支持されている。

ケース 1内には、主軸 2を中心として回転可能な回転体 3が収容されている。回転体 3は、駆動シープ部 3 aと、この駆動シ一ブ部 3 aと一体に形成された円筒状のドラム部 3 bとを有している。駆動シーブ部 3 aの外周部には、複数本の主索 4が巻き掛けられる。

ドラム部 3 bの外周面には、電機子 5が搭載されている。円筒部 l aの内周面には、電機子 5に対向する固定子卷線 6が固定されている。回転体 3を回転させる駆動モー夕 7は、電機子 5及び固定子卷線 6を有している。主軸 2には、回転体 3の回転速度を検出するエンコーダ 1 5が搭載されている。

円筒部 l aの一端部には、ブレーキ支持板 8が取り付けられている。ブレーキ支持板 8には、主軸 2の他端部 2 bが挿通される支持孔 8 aが設けられている。また、ブレーキ支持板 8には、回転体 3の回転を制動するブレーキ装置 1 0が搭載されている。ブレーキ装置 1 0は、摇動可能な一対のブレーキアーム 1 1、ブレーキアーム 1 1に搭載され、ブレーキアーム 1 1の揺動によりドラム部 3 bの内周面に接離する一対のプレーキシュ一 1 2、ブレーキシュ一 1 2がドラム部 3 bに接触する方向へブレーキアーム 1 1を付勢する一対のばね 1 3、及びばね 1 3に抗してプレーキシュ一 1 2がドラム部 3 bから開離する方向へブレーキアーム 1 1を揺動させる一対の電磁石機構 1 4を有している。

上記のような従来のエレべ一夕卷上機においては、ケース 1の開口部 1 bから駆動モー夕 7やブレーキ装置 1 0が露出しているため、水、油、塵埃等の異物が駆動モータ 7やブレーキ装置 1 0に付着し、絶縁部の劣化、制動力の低下及び機器損傷が生じる恐れがあつた。

例えば、特閧平 8— 4 0 6 7 5号公報には、卷上機が昇降路の下部に配置されているエレべ一夕が示されている。このようなエレべ一夕では、昇降路の上部から落下したゴミ、塵埃、水滴などが開口部 l bからケース 1内に侵入する可能性が高くなつてしまう。

また、主軸 2の一端部 2 aは、ケース 1の底部 1 cに支持されているのに対して、主軸 2の他端部 2 bは、ブレーキ支持板 8の支持孔 8 aに挿通されているため、支持孔 8 aの位置を円筒部 1 aの中心に位置決めするのが難しかった。

さらに、エンコーダ 1 5が故障した場合、ブレーキ支持板 8をケース 1から取り外す必要があるが、ブレーキ支持板 8にはブレーキ装置 1 0が搭載されているため、ブレーキ支持板 8をケース 1に再度取り付けた後には、ブレーキシュ一 1 2のドラム部 3 bへの接触状態の調整を行う必要があり、作業効率が低い。発明の開示

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ケース内への異物の侵入を防止することができるとともに、ケースの円筒部に対する支持孔の位置決めをより正確に行うことができるエレべ一夕卷上機を得ることを目的とする。

この発明によるエレべ一夕卷上機は、円筒部と、円筒部の軸方向の一端部に設けられた開口部と、円筒部の軸方向の他端部に設けられた底部とを有するケース、一端部が底部に支持され、円筒部の軸方向に沿って延びる主軸、ケース内に収容され、かつ主索が巻き掛けられる駆動シ一プ部と、円筒状のドラム部とを有し、主軸を中心として回転可能な回転体、ケースと回転体との間に設けられ、回転体を回転させる駆動モ一夕、円筒部の一端部に取り付けられ、主軸の他端部が揷通される支持孔を有するブレーキ支持板、及びブレーキ支持板に搭載され、回転体の回転を制動するブレーキ装置を備え、ブレーキ支持板は、開口部全体を塞ぐ力バ一を兼ねており、ブレーキ支持板には、開口部の周縁部に嵌合する段部が設けられており、段部は、支持孔を中心とする円周の少なくとも一部に沿って設けられているものである。図面の簡単な説明

図 1はこの発明の実施の形態 1によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 2は図 1の I I— I I線に沿う断面図、

図 3は図 2の要部を示す拡大図、

図 4はこの発明の実施の形態 2によるエレべ一夕卷上機を一部切り欠いて示す正面図、

図 5はこの発明の実施の形態 3によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 6は図 5の V I— V I線に沿う断面図、

図 7はこの発明の実施の形態 4によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 8は図 7の V I I I— V I I I線に沿う断面図、

図 9は従来のエレべ一夕巻上機の一例を示す正面図、

図 1 0は図 9の卷上機の内部構造を一部断面で示す側面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。

実施の形態 1 . .

図 1はこの発明の実施の形態 1によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 2は図 1の I I— I I線に沿う断面図である。

図において、金属製のケース 1は、円筒部 l aと、円筒部の軸方向の一端部に設けられた開口部 l bと、円筒部 1 aの軸方向の他端部に設けられた底部 1 cとを有している。底部 1 cには、円筒部 l aの軸方向（図 2の左右方向）に沿って延びる主軸 2の一端部 2 aが支持されている。

ケース 1内には、主軸 2を中心として回転可能な回転体 3が収容されている。回転体 3は、駆動シーブ部 3 aと、この駆動シーブ部 3 aと一体に形成された円筒状のドラム部 3 bとを有している。駆動シ一ブ部 3 aの外周部には、複数本の主索 4が巻き掛けられる。

円筒部 1 aの一端部には、複数本のボルト 2 0によりブレーキ支持板 2 1が取り付けられている。ブレーキ支持板 2 1には、主軸 2の他端部 2 bが挿通される円形の支持孔 2 1 aが設けられている。また、ブレーキ支持板 2 1には、回転体 3の回転を制動するブレーキ装置 2 2が搭載されている。

ブレーキ装置 2 2は、揺動可能な一対のブレーキアーム 2 3、ブレーキアーム 2 3に搭載され、ブレーキアーム 2 3の揺動によりドラム部 3 bの内周面に接離する一対のブレーキシュ一 2 4、ブレ一キシュ一 2 4がドラム部 3 bに接触する方向へブレーキアーム 2 3を付勢する一対のばね 2 5、及びばね 2 5に抗してブレーキシュ一 2 4がドラム部 3 bから開離する方向へブレーキアーム 2 3を摇動させる一対の電磁石機構 2 6を有している。

また、ブレーキ支持板 2 1は、開口部 1 bの全体を塞ぐカバ一を兼ねている。ブレーキ支持板 2 1には、開口部 l bの周縁部に嵌合する段部 2 l bが設けられている。段部 2 l bは、支持孔 2 1 aを中心とする円の全周に沿って設けられている。即ち、段部 2 l bは、支持孔 2 1 aの同心円に沿って設けられている。さらに、ブレーキ支持板 2 1の裏面（回転体 3に対向する面）には、ブレーキアーム 2 3を支持するアーム支持部 2 1 cと、ばね 2 5及び電磁石機構 2 6が取り付けられる凸部 2 I d , 2 1 eとが形成されている。凸部 2 1 d , 2 1 e間には、エンコーダ 1 5を配置するための空間 2 7が確保されている。図 3は図 2の要部を示す拡大図である。ブレーキ支持板 2 1のケース 1の端面との接触面には、開口部 l bの全周を囲むように溝 2 I fが設けられている。溝 2 1 f内には、弾性体としての 0リング 2 8が挿入されている。溝 2 1 fの深さ dは、 0リング 2 8の断面径よりも小さい。従って、 0リング 2 8は、ブレーキ支持板 2 1をケース 1に取り付けたときに溝 2 1 fの内壁面及び円筒部 1 aの端面に圧接される。

このようなエレべ一夕卷上機では、ブレーキ支持板 2 1が開口部 l b全体を塞いでいるため、昇降路内の下部に配置された場合でも、ケース 1内に異物が侵入するのが防止され、絶縁劣化や機器の機能低下を防止することができる。

また、開口部 1 bに嵌合する段部 2 1 bと、主軸 2の他端部 2 bを支持する支持孔 2 l aとが、ブレーキ支持板 2 1に設けられており、かつ互いに同心円になつているため、円筒部 1 aに対する支持孔 2 1 aの位置決めをより正確に行うことができる。即ち、円形の段部 2 1 bの中心に支持孔 2 1 aを位置させておき、段部 2 l bを開口部 l bに嵌合させれば、支持孔 2 1 aを容易に円筒部 1 aの中心に配置することができ、主軸 2の芯出しを容易に行うことができる。

さらに、ケース 1とブレーキ支持板 2 1との間に 0リング 2 8を介在させたので、ケース 1内への油や水滴の侵入をより確実に防止することができる。

なお、段部 2 1 bは、支持孔 2 1 aを中心とする円周に沿って部分的に円弧状に設けてもよい。

また、上記の例ではブレーキ支持板 2 1に溝 2 1 fを設けたが、溝はケースの円筒部の端面に設けてもよい。また、ブレーキ支持板とケースの両方に溝を設けてもよい。実施の形態 2 .

次に、図 4はこの発明の実施の形態 2によるエレべ一夕卷上機を一部切り欠いて示す正面図である。図において、ブレーキ支持板 2 1には、ブレーキ装置 2 2 の点検を行うための一対の点検開口部 2 l gが設けられており、かつ点検開口部

2 1 gを開閉する一対の点検カバ一 3 1が取り付けられている。

また、点検カバ一 3 1の表面とブレーキ支持板 2 1の表面とが面一になるように、点検開口部 2 l gの周縁部には、段部 2 l hが設けられている。点検カバー 3 1は、複数のねじ 3 2によりブレーキ支持板 2 1に取り付けられている。他の構成は、実施の形態 1と同様である。

このようなエレベータ卷上機では、ブレーキ装置 2 2の点検時に点検カバ一 3 1が取り外され、点検開口部 2 1 gが開放される。これにより、ブレーキ支持板 2 1をケース 1から取り外すことなく、ブレーキ装置 2 2の点検作業を容易に行うことができ、作業時間を短縮し、作業性を向上させることができる。

また、点検開口部 2 1 gの周縁部に段部 2 l hを設けたので、点検カバ一 3 1 がブレーキ支持板 2 1の表面から突出せず、狭い昇降路内にも卷上機を設置することができる。実施の形態 3 .

次に、図 5はこの発明の実施の形態 3によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 6は図 5の V I— V I線に沿う断面図である。図において、ブレーキ支持板 2 1には、エンコーダ 1 5を主軸 2に対して脱着するための中央開口部 2 1 iが設けられており、かつ中央開口部 2 1 iを開閉する中央カバ一 3 3が取り付けられている。

中央カバ一 3 3には、カバ一凹部 3 3 aが設けられている。カバー凹部 3 3 a の底部には、主軸 2の他端部 2 bを支持する支持孔 3 3 bが設けられている。中央カバ一 3 3には、カバ一凹部 3 3 aの開口を塞く、蓋 3 4が取り付けられている中央カバー 3 3の表面及び蓋 3 4の表面は、ブレーキ支持板 2 1の表面と面一になっている。他の構成は、実施の形態 2と同様である。

このようなエレべ一夕卷上機では、蓋 3 4を取り外し、主軸 2の他端部 2 bから止めナツト等を取り外した後、中央カバ一 3 3がブレーキ支持板 2 1から取り外される。これにより、ブレーキ支持板 2 1をケース 1から取り外すことなく、中央開口部 2 1 iが開放され、主軸 2に対するエンコーダ 1 5の脱着作業を行うことができ、作業性を向上させることができる。

また、カバ一凹部 3 3 aの開口を蓋 3 4で塞ぐようにしたので、主軸 2の他端部に異物が付着するのを防止することができる。実施の形態 4 .

次に、図 7はこの発明の実施の形態 4によるエレべ一夕卷上機を示す正面図、図 8は図 7の V I I I—V I I I線に沿う断面図である。図において、ブレーキ支持板 2 1には、ケース 1外に引き出される複数本の電線 3 5が挿入される溝部 2 1 jが設けられている。電線 3 5は、固定子卷線 6や電磁石機構 2 6の電磁石に接続されている。

溝部 2 1 jには、溝部 2 1 jと電線 3 5との間の隙間を埋めつつ、電線 3 5を保護する弾性変形可能な筒状の保護部材（緩衝部材） 3 6が配置されている。保護部材 3 6は、例えば発泡スチロールやゴム等からなっている。他の構成は、実施の形態 3と同様である。

このようなエレべ一夕卷上機によれば、ブレーキ支持板 2 1に溝部 2 1 jを設けたので、簡単な構造で電線 3 5をケース 1外へ引き出すことができる。また、溝部 2 1 j '内に保護部材 3 6を配置したので、電線 3 5の損傷を防止することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 円筒部と、上記円筒部の軸方向の一端部に設けられた開口部と、上記円筒部の軸方向の他端部に設けられた底部とを有するケース、

一端部が上記底部に支持され、上記円筒部の軸方向に沿って延びる主軸、上記ケース内に収容され、かつ主索が巻き掛けられる駆動シ一ブ部と、円筒状のドラム部とを有し、上記主軸を中心として回転可能な回転体、

上記ケースと上記回転体との間に設けられ、上記回転体を回転させる駆動モー夕、

上記円筒部の一端部に取り付けられ、上記主軸の他端部が挿通される支持孔を有するブレーキ支持板、及び

上記ブレーキ支持板に搭載され、上記回転体の回転を制動するブレーキ装置を備え、

上記ブレーキ支持板は、上記開口部全体を塞ぐカバーを兼ねており、上記ブレーキ支持板には、上記開口部の周縁部に嵌合する段部が設けられており、上記段部は、上記支持孔を中心とする円周の少なくとも一部に沿って設けられているェレべ一夕卷上機。

2 . 上記ケースと上記ブレーキ支持板との接触面の少なくともいずれか一方には、上記開口部の全周を囲むように溝が設けられており、上記溝内には、弾性体が挿入されており、上記弾性体は、上記ブレーキ支持板を上記ケースに取り付けたときに上記ケース及び上記ブレーキ支持板に圧接される請求項 1記載のエレべ —夕卷上機。

3 . 上記ブレーキ支持板には、上記ブレーキ装置の点検を行うための点検開口部が設けられており、かつ上記点検開口部を開閉する点検カバーが取り付けられている請求項 1記載のエレべ一夕巻上機。

4 . 上記主軸には、上記回転体の回転速度を検出するエンコーダが搭載されており、上記ブレーキ支持板には、上記エンコーダを上記主軸に対して脱着するための中央開口部が設けられており、かつ上記中央開口部を開閉する中央カバーが取り付けられており、上記中央カバーには、上記支持孔が設けられている請求項 1 記載のエレべ一夕巻上機。

5 . 上記中央カバーには、カバー凹部が設けられており、上記カバ一凹部の底部に上記支持孔が設けられており、上記中央カバーには、上記カバー凹部の開口を塞く、蓋が取り付けられている請求項 4記載のエレべ一夕巻上機。

6 . 上記ブレーキ支持板には、上記ケース外に引き出される電線が挿入される溝部が設けられている請求項 1記載のェレベー夕卷上機。

7 . 上記溝部には、上記溝部と上記電線との間の隙間を埋めつつ、上記電線を保護する弾性変形可能な保護部材が配置されている請求項 6記載のエレべ一夕卷上機。