WO2003007492A1

WO2003007492A1 - On-vehicle audio system

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Publication number: WO2003007492A1
Application number: PCT/JP2001/005926
Authority: WO
Inventors: Takashi Senoo
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 2001-07-09
Filing date: 2001-07-09
Publication date: 2003-01-23
Also published as: DE60117549T2; DE60117549D1; EP1406393A4; EP1406393B1; EP1406393A1

Description

明細車載用オーディオ装置技術分野

この発明は、 AMラジオ受信機と FMラジオ受信機とで、チューナ回路を共用するタイプの車載用オーディオ装置に関するものである。背景技術

ヨーロッパあるいは北米において、 FMラジオ放送の中で、ラジオデ —夕システム（RDS) が用いられている。これは、ニュース、スポーヅ、音楽などの特定分野の情報を FMラジオ電波で放送するシステムである。このラジオデ一夕システムは、たとえば 19 kH z、 38kHz の周波数で変調された音声信号と、 5 7 kHzの周波数で変調された R D Sデータを含んでいる。 RD Sデータは、 P S Name (放送局名）、 PTY (放送タイプ）、 P I (放送コード）、 TA、 TP (交通情報）、 AF (代替周波数）などを含んでいる。 FMラジオ放送の何れの放送周波数を選択しても RD Sデータが得られるようになつている。また、ラジォ受信機以外の音響源、たとえば、ミニディスクプレイヤ（MD)、コンパクトディスクプレャ（CD)およびテープ再生機を選択して、それらを再生している状態においても、 FMラジオ放送の RD Sデータは受信されるようになっている。

車載用オーディオ装置は、前記ラジオデータシステムの特定の放送を予約する機能を持っている。この予約は、特定の放送内容を予約するもので、たとえば前記 PTY (放送タイプ）に含まれる特定の放送タイプを予約したり、または TA、 TP (交通情報）を予約することができる。この予約は、放送周波数に関係なく、放送内容を指定して予約を行うものであり、予約内容を記憶する記憶装置に特定の放送内容を記憶させることによって行なわれる。この記憶された特定の放送内容と一致する内容の放送が開始されると、自動的にその放送内容の放送を受信するように制御される。

ところで、車載用オーディオ装置には、チューナ共用タイプ、すなわち AMラジオ受信機と F Mラジオ受信機とで、チューナ回路を共用するタイプがある。このチューナ共用タイプの車載用オーディオ装置は、 A Mラジオ受信機と F Mラジオ受信機に、それそれ別個のチューナ回路を設けるものに比べ、受信機の構成を簡単化して、装置を低コスト化できる利点があり、広く用いられている。

このチューナ共用タイプの従来の車載用オーディオ装置は、 F Mラジォ放送の中の前記ラジオデータシステムの予約が、 A Mラジォ放送の受信に伴って自動的に解除されるように構成されている。このために、予約していたラジオデ一夕システムの放送を聞き逃してしまうという問題があり、また A Mラジオ放送の受信後に、ラジオデ一夕システムの予約のための操作を改めて行う必要もあり、操作も面倒である。

この発明は、 AMラジオ受信機と F Mラジオ受信機とで、チューナを共用するタイプの車載用オーディオ装置において、； F Mラジオ放送の内容予約が行なわれている状態で、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、その操作を無効とする新規な車載用オーディオ装置を提案するものである。

またこの発明は、 AMラジオ受信機と F Mラジオ受信機とで、チューナを共用するタイプの車載用オーディオ装置において、： F Mラジオ放送の内容予約が行なわれている状態で、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、その操作を無効とし、併せて操作者へ通知する手段を設けた新規な車載用オーディオ装置を提案するものである。発明の開示

この発明による車載用オーディオ装置は、 AMラジオ受信機（13) と FMラジオ受信機（15) とでチューナが共用されている車両用ォ一ディォ装置であって、 FMラジオ放送に対して予約を設定でき、また A Mラジオへの受信変更操作をすることができる操作部（50) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、この変更操作を無効化することを特徴とする。

この発明による車載用オーディォ装置では、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作は無効とされるので、予約していた FMラジオ放送を聞き逃してしまうという問題が改善でき、また AMラジオ放送の受信後に、消去されてしまつた F Mラジォ放送の予約をし直す操作も不要となり、操作も簡単化でる o

またこの発明による車載用オーディオ装置は、さらに、操作者に対して表示を行う表示部（59) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、この表示部（5 9) により、操作者に対して FMラジオ放送の受信が予約されていることを表示することを特徴とする。

またこの発明による車載用オーディオ装置は、さらに、操作者に対して音声を発する音声信号生成部（31) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 A Mラジォ放送への受信変更操作が行われた場合には、さらにこの音声信号生成部（31) により、操作者に対して音声を発することを特徴とする。この表示部（59) による表示または音声信号生成部（31) による音によって、 FMラジオ放送の予約が行われていること、および AMラジォへの受信変更操作が無効にされたことを、操作者に報知でき、更なる AMラジォ放送への受信変更操作を防止できる。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明による車載用オーディオ装置の実施の形態 1を示すブロック回路図であり、第 2図はラジオデータシステムの R D Sデ一夕の一例を示す図表であり、第 3図はこの発明による車載用オーディオ装置の実施の形態 1の予約受付部の動作フローチャートであり、第 4図はその実施の形態 1の予約状態比較部の動作フローチャートであり、第 5図はその実施の形態 1のラジオ情報予約内容比較部の動作フローチヤートであり、第 6図はこの発明による車載用オーディオ装置の実施の形態 2を示すプロック回路図である。発明を実施するための最良の形態

実施の形態 1.

[全体的構成の説明]

第 1図はこの発明による車載用オーディオ装置の実施の形態 1を示すブロック回路図である。この実施の形態 1の車載用オーディォ装置は、音響源（10)、音声制御回路（30)、パワーアンプ（41)、スピ一力（43)、操作部（50)、表示部（59)および制御用マイクロコンビュー夕（60) を備えている。

[音響源（10) の説明]

まず、音響源（10) は、ラジオ回路（11)、ミニディスクプレイャ（MD) (21)、コンパクトディスクプレイヤ（CD) (23) およびテープ再生機（25) を含んでいる。ラジオ回路（ 11) は、 AMラジォ受信機（ 13) と、 FMラジオ受信機（ 15) と、切換スィツチ（ 1 7) を含んでおり、切換スイッチ（17) は AMラジオ受信機（13) と FMラジオ受信機（17) の何れか一方を選択して動作させる。

AMラジオ受信機（13) と FMラジオ受信機（15) において、それらのチューナ回路は共用されるように構成されており、 AMラジオ受信機（ 13)の受信中はラジオデ一夕システムを含む FMラジオ放送の受信はできない構成となっている。ただし、 AMラジオ受信機（13) 以外の MD (21)、 CD (23) およびテープ再生機（25) の再生中には、 FMラジオ受信機（ 15) によってラジオデータシステムを含む FMラジオ放送が受信でき、そのラジオデータシステムの RD Sデ一夕を受信できるようになつている。 FMラジオ受信機（15) には、ラジォ情報デコード回路（19)が付設されており、このラジオ情報デコ —ド回路（19) は、 FMラジオ受信機（15) が FM放送のラジオデ —夕システムを受信するときに、その RD Sデ一夕信号を出力する。

[音声制御部（30) とパワーアンプ（41) とスピーカ（43) の説明]

ラジオ回路（1 1)、 MD (21)、 CD (23) およびテープ再生機 (25)のそれそれの出力は、音声制御回路（30)に接続されており、それらの 1つが制御用マイクロコンビユー夕（60)によって選択動作するよう制御され、その音声出力が音声制御回路（30)に入力される。音声制御回路（30) は、警告音（BEEP音）生成部（31) と、音声切換部（33)とを有している。警告音生成部（31)は、操作者（運転者）に対する警告音信号を生成する回路である。音声切換部（33) は、音響源（ 10)の中からの選択された音声出力と、警告音生成部（3 1) からの警告音信号とを受け、それらの何れかを選択して出力する。音声切換部（33) の出力部には、パワーアンプ（41) が接続され、このパワーアンプ（41)の出力部には車載スピーカ（43) が接続されている。

[操作部（50) と表示部（59) の説明]

操作部（50) は、音響源切換部（51)、予約設定（53)、 AM変更（55)およびラジオ選局部（57)を含んでいる。音響源切換部（ 5 1) は、たとえばボタン操作により、音響源（10) の中の各音響源の選択切換動作を行う。予約設定（53) は、たとえばポタン操作に応じて、ラジオデータシステムに対する予約内容の設定または予約解除を行う。 AM変更（ 55) は、たとえばボタン操作により、 FMラジオ放送の受信から AMラジオ放送の受信への切換を指令する。ラジオ選局部 ( 57)は、 AMラジオ受信機（13)および FMラジオ受信機（15) に対して受信周波数の設定を行うもので、たとえば受信周波数のプリセット機能、手動選局機能および周波数自動探索機能を有する。操作部（ 5 0) の近くには、操作者（運転者）に対する表示部（59) が付設されている。

[制御用マイクロコンピュータ（60) の説明]

制御用マイクロコンビユー夕（60) は、音響源制御部（61)、音声制御部（ 65 )、ラジォ情報解析部（67)、予約受付判定部（71)、予約内容記億部（73)、予約状況判定部（75)、ラジオ情報予約内容判定部（77)および表示制御部（79) を含んでいる。音響源制御部 (61) は、操作部（50) の音響源切換部（51)、ラジオ回路（1 1)、 MD (21)、 CD (23)、テープ再生機（25) に接続されており、音響源切換部 51から入力される指令に基づいて、ラジオ回路（ 1 1)、 MD (21)、 CD (23)、テープ再生機（25) の何れかを選択動作させる。音響源制御部（6 1) はラジオ切換制御部（63) を含んでおり、このラジオ切換制御部（63) はラジオ回路（10) の切換スィッチ（17) に接続されている。音響源切換部（51) からの指令がラジオ回路（10) を選択するものであるときには、このラジオ切換制御部（63) が動作し、切換スィツチ（ 17) により、 AMラジオ受信機（ 13) または FMラジオ受信機（15) の何れかを選択動作させる o

音声制御部（65)は、予約状況判定部（75)からの指令に基づき、警告音生成部（31) により警告音信号を発生させ、同時に音声切換部 (33)がこの警告音信号をパワーアンプ（41) に出力するように切換える。

ラジオ情報解析部（67)は内部メモリを有し、ラジオ情報デコーダ (19)からの RD Sデータ信号を受け、それをコード信号に変換して内部メモリに記憶する。 FMラジオ受信機（ 15)が選択動作しており、ラジオデ一夕システム放送が受信されている状態では、 RD Sデータ (同種類）はたとえば 1秒毎に送られており、ラジオ情報解析部（67) は、その RD Sデータが変化する毎に、その内容に応じて内部メモリの記憶内容を更新する。

予約受付判定部（71) は操作部（50) の予約設定（53) からの指令を受け、予約状況の判定を行う。予約内容を記憶するときには、予約内容記憶部（73)に記憶すべき予約内容を送り、予約内容記憶部（ 7

3)がそれを記憶する。予約状況判定部（7 5)は、予約内容記憶部（7

3)が予約状態にあるかどうか、すなわち予約を記憶している状態かどうかを確認し、予約状態にあれば、表示制御部（79) と音声制御部（6

5) とに指令を出す。

ラジオ情報予約内容比較部（77) は、ラジオ情報解析部（67) の内部メモリの記憶内容と、予約内容記憶部（73)の記憶内容とを比較する。予約状態においては、予約内容記憶部（73) に予約内容が記憶されており、受信されるラジオデ一夕システムの RD Sデ一夕が変化し、ラジオ情報解析部（67)の内部メモリの内容が変化して、それらの記憶内容が一致すれば、 FMラジオ受信機（15)の受信周波数をそれに応じて設定し、予約した放送内容の FMラジオ放送の受信が開始される _c [動作説明]

[RD Sデ一夕の説明]

次に実施の形態 1の動作を説明する。まず、この動作説明に先立って、 RD Sデータを具体的に説明する。第 2図は、 RDSデータの具体例を示し、受信周波数： f をたとえば， 9 8. 1 MHzとして、ある FMラジォ放送を受信している場合に得られる RD Sデータを示す。 A欄はある夕イミングにおける RD Sデータを、 B欄はそれから所定時間経過後の RDSデータを示す。 A欄の RDSデータは、放送局名（PS Nam e) が AAA、プログラムタイプ（PTY) が 1 (ニュース）、プログラムコード（P I) が C201、交通倩報（TP) が ON (交通情報放送予定あり）、交通情報（TA) が OFF (現在交通情報放送なし）、代替周波数（AF) が 87. 1、 90. 1、 101. 1 (同一または隣接地域にある代替放送周波数が 87. 1ΜΗζ、 90. 1MHzおよび 1 01. 1MHzである）、拡張ァザ一ネヅトワーク情報（EON) が 1 07. 9 (現在交通情報が 107. 9 MHzで放送中）である。

同様に、 B欄の RDSデータは、放送局名（PS Name) が AA A、プログラムタイプ（PTY) が 2 (スポーツ）、プログラムコード ( P I )が C 201、交通情報（ T P )が 0 N (交通情報放送予定あり）、交通情報（TA) が ON (現在交通情報放送中）、代替周波数（AF) が 88. 5、 92. 7 (同一または隣接地域にある代替放送周波数が 8 8. 5 MHz, 92. 7MHzである）、拡張ァザーネットワーク情報 (EON) が 103. 5 (現在交通情報が 103. 5 MHzで放送中）である。

[予約設定動作の説明]

さて、実施の形態 1において、操作部（50) の予約設定部（5 1) は、たとえば、プログラムタイプ（PTY)、交通情報（TP) あるいは交通情報（TA) を設定して予約を行う。この予約設定は、予約受付判定部（71) を介して、予約内容記憶部（73) に対し特定のコードを記憶させることによって行われる。たとえばプログラムタイプ（P T Y)の予約は、放送プログラムの内容に応じて分類分けされた複数の識別番号を予約内容記憶部（73 ) に記憶させることに行う。たとえば、ニュースはコード 1であり、プログラムタイプ（P T Y)がコ一ド 01 であることを意味する PTYO 1を予約内容記憶部（73)に記憶させる。 FMラジオの受信中には、ラジオ情報デコーダ（19) が受信信号に含まれた: RD Sデータを出力し、それをラジオ情報解析部（67)がコードに変換し、ラジオ情報解析部（67) の内部メモリに記憶する。今、予約内容記憶部（73)が PTYO 1であれば、ラジオ情報解析部 (67)のメモリ内容が PTYO 1に一致したときに、この PTYO 1 に該当する内容の所定周波数: fが 98. 1MHzの RD Sデータを含んだ F Mラジォ放送が受信される。

交通プログラム情報（TP) は、たとえば TP 01を予約内容記憶部 (73) に記憶させることによって行う。また交通アナウンス情報（T A) は、たとえば T AO 1を予約内容記憶部（73) に記憶させることによって行う。 TP 01、 TA 01におけるコード 01は、それが ON であることを示し、 TP 01が予約内容記憶部（73) に設定されている場合には、この設定された予約コード TP 01、すなわち交通情報を放送する予定のプログラムを持った F Mラジォ放送が受信される。 T A 01が予約内容記憶部（73) に設定されている場合には、交通情報が現在放送されている F Mラジオ放送が受信される。

[予約受付判定部（71) による予約受付判定動作の説明]

次に、予約受付判定部（71) の動作を第 3図により説明する。第 3 図はこの予約受付判定部 71の予約受付判定動作 S 10を示すフローチャートである。予約受付判定動作 S 10では、まずステップ S 1 1において、操作部（50) の予約設定（53) の指令が、予約設定内容が予約解除であるかどうかの判定が行われる。予約設定指令が予約を設定するものではなく、予約解除指令であって、ステップ S 11における判定の結果がイエス Yであれば、ステップ S 12に進み、予約内容記憶部 (73)の予約内容が消去される。予約解除指令ではなく、予約設定の指令であれば、ステップ S 1 1の判定結果はノウ Nとなる。ステップ S 1 1がノウ Nであれば、ステップ S 13に進み、 AMラジオ受信機（1 3)が受信中であるかどうかの判定が行われる。このステップ S 13の判定結果がイエス Yであれば、ステップ S 14で予約解除指令が出され、ステップ S I 1に戻る。この場合、ステップ S 14で予約解除指令が出されているので、ステップ S 11の判定結果はイエス Yとなり、予約内容記憶部（73)の記憶内容が消去される。ステップ S 13での判定結果がノウ Nであれば、ステップ S 15において、予約内容記憶部（73) に予約設定（53) からの予約設定コードが記憶される。

予約は FMラジオ放送のラジオデ一夕システムについての予約であり、もし、 AMラジオ放送の受信中にも、その予約内容を消去することなくそのまま保持しても、チューナが共用されていて、 FMラジオ放送電波は受信できないので、予約を保持する意味がない。また AMラジオ放送の受信中に FMラジオ放送の予約を保持すれば、表示部（59) に予約内容の表示がなされるにも拘わらず、その予約が実行されることはないので、結果として、操作者（運転者）に誤認される恐れがある。実施の形態 1では、予約受付判定部（71) において、 AMラジオ受信機 (13) が受信中かどうかが判定され、 AMラジオ受信機（13) が受信中であれば、予約内容記憶部（73) の記憶内容が消去されるので、このような誤認の恐れがない。

[予約状況判定部（75) による予約判定動作の説明]

第 4図は予約状況判定部（75)による予約状況判定動作 S 20を示すフ口一チャートである。この予約状況判定動作 S 20は、操作部（5 0) の AM変更（55) の操作に基づいて行われる。この予約状況判定動作 S 20では、まずステップ S 21において、ラジオデータシステムの予約がなされているかどうかの判定が、予約内容記憶部（73)の記憶内容に基づいて行われる。予約内容記憶部（73) にラジオデータシステムが予約されておれば、ステップ S 21の判定の結果はイエス Yとなり、ステップ S 22で AM変更（55) の動作が無効とされる。このステップ S 22に続き、ステップ S 23において、表示制御部（79) によって「FM予約中」の表示要求が表示部（59) に与えられ、表示部（59) に「FM予約中」の表示が行われる。併せて、ステップ S 2 4において、警告音の出力要求がなされ、この警告音の出力要求は、音声制御部（65) を介して警告音生成部（31) に与えられ、警告音生成部（31) が警告音信号を生成するとともに、音声切換部（33) を警告音生成部（31) 側に切換え、警告音信号がパワーアンプ（41) を介してスピーカ 43に与えられ、操作者（運転者）に対して警告音が発せられる。なお、予約がなされておらず、ステップ S 21において、ノウ Nの判定が出れば、ステヅプ S 25において、 AMラジオへの切換要求が出される。この AMラジオへの切換要求は、ラジオ切換制御部（6 3) に与えられ、スィツチ 17が AMラジオ受信機（13) を受信状態に切換える。

このように、予約状況判定部（75) は、ラジオデ一夕システムの予約状況判定し、予約がなされておれば、表示部（59) に FM予約中であることを表示し、併せてスピーカ（43) から警告音が出され、操作者（運転者）に対して、 AM変更動作の無効が報知され、不要な AM変更動作が防止されるとともに、その後においても、不要な AM変更動作が再び行われるのを防止する。

[ラジオ情報予約内容比較部（77)によるラジオ情報予約内容比較動作]

第 5図はラジオ情報予約内容比較部（77) によるラジオ情報予約内容比較動作 S 30を示すフローチャートである。この動作は、予約内容記憶部（73)の記憶内容と、ラジオ情報解析部（67)のメモリの記憶内容とを比較する動作である。この動作 S 30では、まずステップ S 31において、ラジオデータシステムの予約があるかどうかが判定される。この判定はラジオ情報予約内容比較部（77) によって、予約内容記憶部（73) に予約が記憶されているかどうかを判定して行われる。予約内容記憶部（73)にラジオデ一夕システムの予約が記憶されておれば、ステップ S 31の判定結果はイエス Yとなり、次のステヅプ S 3 2において、予約内容に相当するラジオデータシステムが受信中かどうかが判定される。これは、ラジオ情報予約内容比較部（77)によって、ラジオ情報解析部（67) の内部メモリの内容と、予約内容記憶部（7 3)の記憶内容をチェックすることにより行われる。たとえば、予約内容記憶部（73)に交通情報 T P 01が記憶され、ラジォ情報解析部（ 6 7)がこれと異なる情報を示しているとき、ステップ S 32はノウ Nとなり、ステップ S 35に進む。この状態で、予約された交通情報の受信が開始されると、ラジオ情報解析部（67)の内部メモリの内容が予約内容記憶部（73) の記憶内容と一致すると、ステップ S 35の判定結果がイエス Yとなり、ステップ S 36において、音響源 10を FMラジォ受信機（15) に切換える。たとえばラジオ回路（11)以外の音響源、たとえば、 MD (21) を聞いていても、 FMラジオ放送を受信する状態に切り変えられる。勿論 CD (23) を聞いていても、またテープ再生機（25) を聞いていても、 FMラジオ放送を受信する状態に切換えられる。このとき、 FMラジオ受信機（ 15) は、予約されたラジォデータシステムの交通情報放送を選局するように制御され、予約した交通情報の受信が開始される。

ステップ S 3 5における判定と同じ判定がステヅプ S 33においても、行われる。予約内容と同じラジオデ一夕システムの放送の受信が開始されると、ステップ S 32の判定結果もイエス Yとなり、ステップ S 33に進む。たとえば、交通情報 TP 01が予約され、それに一致するする交通情報放送の受信が開始されると、ステップ S 32とともにステヅプ S 33、 S 35もイエス Yとなるが、続いてこの交通情報放送が終了すると、ステップ S 33、 S 35がともにノウ Nとなり、ステップ S 33からステップ S 34に進み、音響源（10) を元の、交通情報の受信前の状態、たとえば MD (21) の再生状態に自動的に戻される。実施の形態 2.

第 6図は、この発明による車載用オーディオ装置の実施の形態 2を示すブロック図である。この実施の形態 2は、車両の前席と後席に配置される 2つのパワーアンプ（41 A) (41 B), 2つのスピーカ（43 A) (43 B), 2つの操作部（5 OA) (50B), 2つの表示部（59 A) ( 59 B) を有する。パワーアンプ（41 A)、スピーカ（43 A；)、操作部（ 50 A)、及び表示部（ 59 A)は前席に、またパワーアンプ（4 1 B)、スピーカ（43 B)、操作部（ 50 B)、及び表示部（ 59 B) は後席にそれそれ配置される。他の構成は実施の形態 1と同じであり、同じ部分は第 1図と同じ符号で示している。

前席用パワーアンプ（41 A：)、前席用スピーカ（43 A) は、音声切換部（33) の出力部に接続され、同様に後席用パワーアンプ（41 B)、後席用スピーカ（43B) も、同じ音声切換部（33) の出力部に接続され、音声切換部（3 3) によって、その一方または両方から音声が出力される。

前席用操作部（5 OA) と後席用操作部（50B) は、互いに同じに構成されており、それそれ第 1図の操作部（50) と同じく、音響源切換部（ 5 1 )、予約設定（ 5 3)、 AM変更（5 5)、ラジォ選局部（ 5 7) を有する。各操作部（5 OA) (50B) の音響源切換部（5 1) は、第 1図の音響源切換部（51) と同様に、制御用マイクロコンピュ —夕（60) の音響源制御部（61) に接続され、音響源（ 10) の中の 1つの音響源を選択する。前席と後席で別の音響源を選択すると、車室内で両者の音声が混在するので、何れか一方が優先して選択するように構成される。

各操作部（5 OA) (50B) の予約設定（53) は、ともにマイク口コンピュータ（60) の予約受付判定部（53) に接続され、操作部 (50A) (50B) のどちらからも、予約設定できるが、どちらかから先に予約設定がされておれば、その先に設定された予約が優先する。各操作部（50A) (50B) の AM変更（55) も、ともにマイクロコンピュータ（60) の予約状況判定部（75) に接続されており、操作部（50A) (50B)のどちらからでも AM変更操作が可能である。各操作部（50A) (50B) のラジオ選局部（57) は、ともに、ラジォ回路（10) に接続され、操作部（50A) (50B) のどちらからでも、ラジオの選局が可能である。表示部（59 A) (59B) は、ともに表示制御部（79) に接続され、両者で同じ表示を行う。

操作部（ 50 A) ( 50 B) の一方により、ラジオデータシステムへの予約が行われている状態において、どちらの操作部（5 OA) (50 B)で、 AM変更 55が操作されても、第 4図の予約状況判定部（75) の判定動作により、 AM変更操作は無効とされ、両方の表示部（59 A) (59B) で「FM予約中」の表示がなされる。併せて、両方のスビ一力（43A) (43 B) から警告音が発せられる。産業上の利用可能性

この発明は、 AMラジオ受信機と FMラジオ受信機とで、チューナ回路を共用するタイプの車載用オーディオ装置に利用される。

Claims

請求の範囲

1. AMラジオ受信機（13) と FMラジオ受信機（15) とでチューナが共用されている車載用オーディオ装置であって、 FMラジォ放送に対して予約を設定でき、また AMラジオ放送への受信変更操作を行うことができる操作部（50) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、この変更操作を無効化することを特徴とする車載用オーディオ装置。

2. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、前記操作部（50) は FMラジオ放送中のラジオデ一夕システムに対して予約を設定できる機能をもっている車載用オーディオ装置。

3. 第 2項記載の車載用オーディオ装置であって、前記操作部（50) は前記ラジオデータシステムの放送タイプ（PTY)、交通情報 (TA) (TP) の何れかを予約できる機能を持っている車載用オーディオ装置。

4. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、さらに、予約内容を記憶する予約内容記憶部（73) と、この予約内容記憶部（7 3) の記憶状況に基づいて予約状況を判定する予約状況判定部 ( 75 ) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、前記予約状況判定部（75) によって、この変更操作を無効化するようにした車載用オーディオ装置。

5. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、さらに、予約内容を記憶する予約内容記憶部（73) と、受信した FM放送から F

M放送の内容を示すコードを解析するラジオ情報解析部（67) とを有し、ラジオ情報解析部（67) からのコードが前記予約内容記憶部（73) の予約内容に一致したときに、自動的にその内容の FM放送が受信されるようにした車載用オーディォ装置。

6. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、さらに、操作者に対する表示部（59) を有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 A Mラジォ放送への受信変更操作が行われた場合には、前記表示部（59) により、操作者に対して、 FM放送に対する予約が行われていることを報知するようにした車載用オーディオ装置。

7. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、さらに、操作者に対して、音声を発生させる音声信号生成部（31) を有し、 FM ラジォ放送に対して予約が行われている状態において、 A Mラジォ放送への受信変更操作が行われた場合には、この音声信号生成部（31) により、操作者に対して音声を発するようにした車載用オーディオ装置。

8. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、さらに、操作者に対する表示部（59) と、操作者に対して、音声を発生させる音声信号発生部（31) とを有し、 FMラジオ放送に対して予約が行われている状態において、 AMラジオ放送への受信変更操作が行われた場合には、前記表示部（ 5 9)により、操作者に対して、

FMラジオ放送に対する予約が行われていることを報知するとともに、音声信号生成部（31) によって音声で報知するように > した車載用オーディオ装置。

9. 第 1項記載の車載用オーディオ装置であって、 2つの操作部（5 OA) (50B) を有し、これらの各操作部（5 OA) (5 OB) は、ともに FMラジオ放送に対する予約ができ、また AMラジオ放送への受信変更操作を行うことができるものであって、一方の操作部により F Mラジオ放送に対して予約が行われている状態において、他方の操作部により A Mラジォ放送への受信変更操作が行われた場合には、この変更操作を無効化することを特徴とする車載用オーディオ装置。