WO2002101181A1

WO2002101181A1 - Systeme de collecte/livraison de bagage et de boite a domicile et procede associe

Info

Publication number: WO2002101181A1
Application number: PCT/JP2002/005794
Authority: WO
Inventors: Kikuo Kaneko
Original assignee: Kikuo Kaneko
Priority date: 2001-06-12
Filing date: 2002-06-11
Publication date: 2002-12-19
Also published as: CA2447634A1; US20040181570A1; EP1396595B1; DE60205623T2; EP1396595A1; JP3748790B2; US7822618B2; CA2447634C; EP1396595A4; CN1514903A; AU2002306307B2; KR100624965B1; DE60205623D1; KR20040010695A; JP2002367029A; CN1285817C

Description

明細書

宅配ボックス及び宅配便集配システム並びにその方法

技術分野

本発明は、イン夕一ネットなどのネットワークを利用した情報の送受信に基づいて荷物の集配を行う宅配ボックス及び宅配便集配システム並びにその方法に関する。

背景技術

従来、宅配荷主が宅配便を利用して荷物を荷受人に送る場合、荷物を自らがコンビニエンスストアなどの宅配便代理店や宅配便の営業支店に持ち込んだり、あるいは営業支店などに電話して宅配便トラックの運転手に自宅まで取りに来てもらつたりして手渡しで預ける。預けられた荷物は、宅配便トラックの運転手によつて集荷セン夕に搬送され、仕向地別に振り分けられた後、仕向地の配送セン夕に輸送される。そして、荷物は配送セン夕から当該地域を担当する宅配便トラックの運転手によって宅配荷受人宅に配送され、宅配荷受人に直接手渡される。しかしながら、従来の宅配便集配方法では、荷物の受け渡しが手渡しでなされるために、集荷を依頼しても宅配便トラックが到着するまで宅配荷主は自宅に待機しなければならず、時間的に制約されてしまうという問題がある。一方、宅配便業者の側では、集荷の依頼により宅配荷主宅に出向いていった際に荷主が不在であると、無駄足となるばかりか再度集荷に出向かなければならず、集配効率が低下するという問題がある。

また、宅配業者が荷物を宅配荷受人宅に配送した際に荷受人が不在であると、無駄足になるばかりか再度配送しなければならず、集配効率が大幅に低下するという問題がある。宅配荷受人は、原則として何が配送されて来るかを予め知らされないので、イン夕一ネットなどの通信販売を利用して注文した物品が宅配便で送られてくる際に、例えば、注文していない物品が本人不在のときに配送されても、注文したか否かは他人には分からないので、本人以外の人が、支払う必要のない代引き料金を支払ったり、逆に宅配便業者が代引き料金や着払いの支払いを拒否されて、料金回収に手間取るなどの問題がある。さらには、原則として荷物は予告なしに配達されるのが常なので、宅配便の到着を告げられると、荷受人は怪しむことなくドアを開けてしまい、その結果、配送員を装った賊に押し入られてしまうと言うような防犯上の弱点に関する問題がある。

本発明の目的は、インターネットなどのネットワークを利用した情報の送受信によって宅配便の集配の信頼性及び効率性が高められる宅配ボックス及び宅配便集配システム並びにその方法を提供することにある。

本発明の他の目的は、宅配便利用者の利便性及び安全性が高められる宅配ボックス及び宅配便集配システム並びにその方法を提供することにある。

発明の開示

本発明の宅配便集配システムは、荷物を送る宅配荷主からその荷物を受け取る宅配荷受人に宅配業者がインターネットなどのネットワークによる情報の送受信に基づいて前記荷物を集配する宅配便集配システムであって、錠により施錠状態と閧錠状態に切り換えられるボックス扉を有し、荷物を収納するために顧客が利用する宅配ボックスと、前記宅配ボックスに設けられ、前記宅配ボックスの内部に収納された荷物を宅配業者が取り出す際に使用される第 1メモリカードに記録された情報、及び荷物を宅配業者が前記宅配ボックス内に搬入する際に使用される第 2メモリ力一ドに記録された情報を読み取る力一ドリーダと、前記宅配業者の宅配業者端末にネットワークを介して接続され、前記力一ドリ一ダとの間で信号を送受信する顧客の端末とを有し、前記第 1メモリカードは宅配荷主の宅配ボックスから荷物を取り出す宅配業者の宅配業者端末により前記顧客の端末から発せられる情報に基づいて作成され、前記第 2メモリカードは宅配荷受人の宅配ボックスに荷物を搬入する宅配業者の宅配業者端末により前記顧客の端末から発せられる情報に基づいて作成され、宅配業者はメモリカードにより宅配ボックスの扉の施錠を解いて荷物の前記宅配ボックス内からの取り出しと前記宅配ボックス内への挿入とを行うことを特徴とする。

本発明にあっては、荷物を送る宅配荷主は自己の利用する宅配ボックスに荷物を入れておけば、宅配業者が第 1メモリカードを操作して宅配ボックスから取り出すことができる。また、荷物を受け取る宅配荷受人が利用する宅配ボックス内には宅配業者が第 2メモリ一カードを操作して荷物を搬入することができる。したがって、宅配荷主及び宅配荷受人が不在でも荷物の受け渡しを確実に行うことができる。宅配ボックスのカードリーダと顧客の端末との間は、有線又は無線のローカルェリァネットワークにより信号の送受信が行われる。

本発明の宅配便集配システムは、インターネットなどのネットワークに接続された宅配荷主端末及び宅配荷受端末、並びに前記ネットワークに接続された宅配サーバを介して接続される宅配業者端末の間での情報の送受信に基づいて荷物の集配が行われるシステムであって、前記宅配サーバは、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデータベースを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末並びに宅配業者端末を検索して通信する機能を有し、宅配荷主ボックスは、前記荷物が収納されたときの当該ボックス扉の施錠手段と、第 1メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したときの当該ボックス扉の開錠手段とを備えるとともに、宅配荷受ボックスは、第 2メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較し、両情報の全て又は一部が一致したときの当該ボックス扉の開錠手段と、前記荷物が収納されたときの当該ボックス扉の施錠手段とを備えてなり、前記宅配業者端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を前記第 1メモリカード及び第 2メモリカードに書き込むことを特徴とする。

本発明にあっては、イン夕一ネットなどのネットワークを利用した情報の送受信によって宅配便の集配の信頼性及び効率性が高められ、また、宅配便利用者の利便性及び安全性が高められる。

上記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報のうち、荷主端末からの情報としては、荷主及び荷受人の住所、氏名、電話番号、荷物の品名、元払い、着払いの指定、場合によっては荷物の大きさや重量、荷物の代引き請求、そして荷主パスワードなどであり、荷受端末からの情報としては、荷受人の住所、氏名、電話番号等と受け取り承認情報及び荷受パスワードなどである。

また、第 1メモリカードに書き込まれる情報と第 2メモリカードに書き込まれる情報とが同一の場合には、 1つのメモリ力一ドで対応するようにしてもよいことはもちろんである。また、宅配荷主ボックスにおいて、宅配荷主端末から発せられる情報と荷物に付される預かり証情報とを比較判定し、所定情報の一致を確認したとき、施錠手段により当該ボックス扉が施錠されるようにしてシステムの更なる信頼性を担保することが好ましい。

また、宅配荷受ボックスでは、宅配業者端末において荷物の送り状に書き込まれるようにした情報と宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較判定し、所定情報が一致したとき、施錠手段により当該ボックス扉が施錠されるようにしてシステムの更なる信頼性を担保するのが好ましい。

ところで、施錠手段や開錠手段は、上記比較判定に基づく制御信号によって、例えば、 ON-OFF動作するスィツチ回路で電磁気的に施錠したり開錠したりする口ック機構ゃステッビングモー夕などでダイャル錠の施錠と開錠とを制御する口ック機構などで構成する。

本発明の宅配便集配システムは、宅配荷主端末及び/又は宅配荷受端末が携帯電話や P H S , P D Aなどの移動端末であるようにしたもので、どこにいても配送情報や受け取り承認情報などの様々な情報のやり取りを、例えば宅配荷主端末と宅配荷受端末間、或いは宅配荷主端末や宅配荷受端末と宅配業者端末などで行うことができ、地理的制約が軽減されるために本システムの利用者の利便性が向上する。この場合、移動端末はネットワークを介して宅配ボックスが接続されているローカルエリアネットワークとの間で通信することができる。

本発明の宅配便集配システムにおける前記宅配ボヅクス、前記宅配荷主ボックス又は前記宅配荷受ボックスを住戸の入り口ドアに取り付けるようにし、入り口ドアの内側と外側で荷物の出し入れを行うようにしてもよい。また、前記宅配ボックス、前記宅配荷主ボックス又は前記宅配荷受ボックスとの間で信号の送受信を行う前記顧客の端末、前記宅配荷主端末又は宅配荷受端末は、火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器、電力 ·ガス ·水道等の検針デー夕報知器などの付加機器の信号を前記ィンターネットを介して所定の受信者に送るようにしてもよく、この場合には利用料を前記付加機器の利用者に課金することができる。

本発明の宅配便集配システムは、宅配業者端末が移動端末でその移動位置を認識できるように、例えば G P Sなどの位置認識手段を備えていれば、その位置認識手段による位置情報と宅配サーバのデ一夕ベースに登録された顧客情報とから当該荷物の集配のための最適経路を当該移動端末の画面上に地図表示することができ、地理に詳しくない地域であっても効率的に荷物の集荷と配達とを行うことができ、物流の作業効率が向上する。

本発明の宅配便集配システムは、宅配ボックスが独自にネットワーク接続機能を有する場合であり、宅配荷主ボックス及び宅配荷受ボックスが、ネットワークに、宅配荷主端末及び宅配荷受端末のローカルエリアネットワークを介することなく、直接接続される場合に、宅配サーバは、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデータベースを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末と宅配荷主ボックスのいずれか一方又は双方、及び宅配荷受端末と宅配荷受ボックスのいずれか一方又は双方、並びに宅配業者端末を検索して通信する機能を有するように設定される。これにより、本システムは、特に、宅配荷主端末及び宅配荷受端末と宅配荷主ボックス及び宅配荷受ボックスとが互いに独立してネットワークに接続される場合であり、宅配荷主端末及び宅配荷受端末が移動端末のときに利便性が増す。また、本システムによれば、上記ボックスの設置場所を、宅配荷主あるいは宅配荷受人の自宅に限ることなく、自由に選ぶことができる。

本発明の宅配便集配システムは、宅配業者端末が、宅配荷主及び宅配荷受人のそれそれに対応する宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末に区分けされる場合、宅配サーバは、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデータペスを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末或いは前記宅配荷主ボックス及び前記宅配荷受ボックス、並びに宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末を検索して通信する機能を有し、前記宅配荷主担当支店端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリカードに書き込む一方、前記宅配荷受担当支店端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 2メモリカードに書き込むようにしており、宅配業者端末を、宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末に区分けして、本システムのより具体的利用形態をなすものとなっている。

ところで、宅配荷主担当支店端末が第 1メモリカードに上記情報を書き込むと同時に、この情報の一部又は全てを送り状に書き込む一方、宅配荷受担当支店端末が、宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報と上記送り状の情報との比較判定から荷物を認識し、これに基づき第 2メモリカードに上記情報を書き込むようにして、更なる信頼性を担保することが好ましい。

本発明の宅配便集配システムは、宅配荷主ボックスが確認ボタンを備えるとき、宅配荷主ボックスの施錠手段は、預かり証情報の付された荷物が宅配荷主ボックスに収納されると仮施錠（宅配荷主が所持するキーで開錠できる施錠状態）し、確認ボタンが押されたときに、宅配荷主端末から発せられる情報と預かり証情報とを比較判定し、所定情報の一致を確認して完全施錠（上記第 1メモリカードでしか開錠できない施錠状態）するようにしており、配送される荷物の確証を担保する。

本発明の宅配便集配システムは、宅配荷受ボックスが前記荷物を計測する手段、例えば荷物の大きさの測定装置を有するとき、宅配荷受ボックスの施錠手段は、荷物の送り状に書き込まれた情報と宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報との比較判定において計測情報と照合し、計測情報を加えた所定情報が一致したときに施錠するようにして、配送される荷物の更なる確証を担保する。本発明の宅配便集配システムは、宅配荷主ボックスにおいて、荷物を計測してその送料を決定する手段を有し、決定された送料を、宅配荷主により予め指定された倩報の元払い又は着払い項目欄のうち元払い項目欄に加入したときに、宅配荷主側で電子決済がなされるようにし、宅配業者及び宅配便利用者の利便性が図られ。

このような電子決済の手段としては、第 1メモリカード、例えば I Cカードなどを用いるやり方、また、プリペイドカードやクレジットカード、デビットカードなどを用いるやり方、更には例えば端末のハードディスクに格納された電子マネーなどを用いるやり方がある。

本発明の宅配便集配システムは、宅配荷受ボックスにおいて、着払い項目欄に荷物の送料が加入されているときに、宅配荷受人側で電子決済がなされるようにし、宅配業者及び宅配利用者の利便性が図られる。このような電子決済の手段としては、上記第 2メモリカード、例えば I Cカードなどを用いるやり方、また、上述同様に、プリペイドカードやクレジットカード、デビットカードなどを用いるやり方、更には例えば端末のハードディスクに格納された電子マネ一などを用いるやり方がある。

本発明の宅配便集配方法は、インターネットなどのネットワークに接続された宅配荷主端末及び宅配荷受端末、並びに前記ネットワークに接続された宅配サーノを介して接続される宅配業者端末の間での情報の送受信に基づいて荷物の集配が行われる荷物の集配方法であって、前記荷物を宅配荷主ボックスに収めたときに当該ボックス扉を施錠する一方、前記宅配荷主端末から発せられる前記情報は前記宅配荷受端末及び宅配業者端末に送信されるとともに、これを受信して前記宅配荷受端末から発せられる情報が前記宅配荷主端末及び宅配業者端末に送信され、前記宅配業者端末では、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリ力一ド及び第 2メモリ力一ドに書き込み、前記宅配荷主ボックスにおいては、前記第 1メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したときに当該ボックス扉を開錠して前記荷物の取り出しを可能にし、一方、前記宅配荷受ボックスにおいては、前記第 2メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したとき当該ボックス扉を開錠して前記荷物の搬入を可能にし、該荷物が搬入されたとき当該ボックス扉を施錠する。これにより、宅配便の集配の信頼性及び効率性が高められ、また、宅配便利用者の利便性及び安全性が高められる。ここで、第 1メモリカードに書き込まれる情報と第 2メモリ力一ドに書き込まれる情報とが同一の場合には、 1つのメモリカードで対応するようにしてもよいことは上述の通りである。

ところで、宅配荷主ボックスにおいて、宅配荷主端末から発せられる情報と荷物に付される預かり証とを比較判定し、所定情報の一致を確認したとき、施錠手段により当該ボックス扉が施錠されるようにしてシステムの更なる信頼性を担保することが好ましい。また、宅配荷受ボックスでは、宅配業者端末において荷物の送り状に書き込まれるようにした情報と宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較判定し、所定情報が一致したとき、施錠手段により当該ボックス扉が施錠されるようにしてシステムの更なる信頼性を担保することが好ましい。

本発明の宅配便集配方法は、宅配業者端末が、宅配荷主及び宅配荷受人のそれそれに対応する宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末に区分けされる場合、宅配荷主担当支店端末が、宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリカードに書き込む一方、宅配荷受担当支店端末が、宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 2メモリカードに書き込むようにしており、本宅配便集配を実現するためのより具体的方法を示すものである。

ところで、宅配荷主担当支店端末が、第 1メモリカードに上記情報を書き込むと同時に、この情報の一部又は全てを送り状に書き込む一方、宅配荷受担当支店端末が、宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報と上記送り状の情報との比較判定から荷物を認証し、これに基づき第 2メモリカードに上記情報を書き込むようにして、更なる信頼性を担保することが望ましい。

本発明の宅配ボックスは、開閉自在のボックス扉を備え、荷物を収容する空間を有し顧客が利用する宅配ボックスであって、荷物を輸送する宅配業者が保有する業者端末にインターネットなどのネットワークを介して接続される顧客端末と、前記ボックス扉を施錠状態と開錠状態とに設定する施錠開錠手段と、前記顧客端末から前記業者端末に発せられる情報に基づいて前記業者端末により作成されたメモリカードに記録された情報を読み取るカードリーダとを有し、前記顧客端末は前記カードリーダが読み取った情報と前記顧客端末に保存されている情報とを照合し、前記宅配業者のメモリ力一ドが適正であると判定したときには前記施錠閧錠手段に開錠可能信号を出力し、前記宅配業者が前記ボックス扉を開いて荷物の取り出しと搬入とを行うことを特徴とする。

本発明の宅配ボックスによれば、荷物を送る荷主が荷物を荷受人に送る場合には荷物を運搬する宅配業者は荷主と直接会って荷物を手渡しで受け取ることなく、宅配ボックスから荷物を搬出することができる。また、荷受人が荷物を受け取る場合に、荷物を運搬する宅配業者は荷受人と直接会って荷物を手渡しすることなく、宅配ボックスに荷物を搬入することができる。宅配業者が宅配ボックスのボックス扉を開錠する際には、荷主或いは荷受人の端末から送られた情報に基づいて宅配業者の端末で作成されたメモリカードが使用されるので、顧客あるいは宅配業者といえども勝手にメモリカードを作ることができず、本発明の宅配ボックスは第三者に対しては勿論のこと、顧客に対しても宅配業者に対しても高い安全性を備えている。

図面の簡単な説明

図 1は本発明の一実施の形態に係る宅配便集配システムの構成図である。図 2は本宅配便集配方法のフローチャートである。

図 3は本宅配便集配方法のフローチャートである。

図 4は本宅配便集配方法のフローチャートである。

図 5は本宅配便集配方法のフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態に係る宅配便集配システムの一例を図面を参照して説明する。本システムは、各住戸ないし家屋に設置されて荷物を収納する宅配ボックスと、宅配ボックスにネットワークにより接続される業者端末とを有し、荷物を送る側の宅配ボックス内に収納された荷物を宅配業者が取り出し、荷物を受ける側の宅配ボックスに輸送する。各住戸ないし家屋に予め設置された宅配ボックスは、搬出される荷物を収納するときには宅配荷主ボックスとなり、搬入される荷物を収納するときには宅配荷受ボックスとなる。本システムには荷物を送る宅配荷主と荷物を受け取る宅配荷受人とが顧客として加入している。宅配ボックスは開閉自在のボックス扉を有しており、住戸の入り口ドア近くに敷設することが好ましいが、住戸の入り口ドアに宅配ボックスを設け、入り口ドアの内側と外側で荷物の出し入れを行うようにしてもよい。

宅配ボックスはボックス扉を施錠する錠を有し、その宅配ボックスを利用する顧客は完全施錠された場合を除いてキーや端末からの開錠指令などにより自由に開閉することができ、宅配業者はメモリカードを使用することにより開閉することができる。本宅配便集配システムは、図 1に示すように、イン夕一ネットなどのネットヮ —クにそれそれ顧客端末として接続された宅配荷主端末 1及び宅配荷受端末 2を有し、ネットワークには宅配サーバ 3を介してそれそれ宅配業者端末である宅配荷主担当支店端末 4と宅配荷受担当支店端末 5とが接続されており、それそれの間での情報の送受信に基づいて荷物の集配が行われる。図 1に示す実施の形態では、宅配荷主ボックス 6は宅配荷主端末 1を介してネットワークに有線で接続され、宅配荷受ボックス 7は宅配荷受端末 2を介してネットワークに有線で接続されており、宅配荷主担当支店端末 4と宅配荷受担当支店端末 5と宅配サーバ 3は、当該宅配便業者における企業内ネットワークに接続されている。

上記宅配サーバ 3は、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報（例えば、住所、氏名、電話番号など）が登録されたデータべ一スを参照して宅配荷主端末 1 及び宅配荷受端末 2から発せられる情報ごとに適宜な宅配荷主端末 1と宅配荷受端末 2と宅配荷主担当支店端末 4と宅配荷受担当支店端末 5を検索してこれらと通信する機能を有するように設定されている。

本システムを用いた宅配便集配方法を、図 1に加え、図 2〜図 5に示すフローチャートを参照して説明する。

荷物の送り主である宅配荷主が、その荷物を宅配荷受人に送る時には、宅配荷主端末 1に、荷主及び荷受人の住所、氏名、電話番号、荷物の品名、元払いか着払いの指定、更には、荷物の大きさ、代引き請求などの配送情報を入力すると（ステップ S 1 )、宅配荷主端末 1においては、例えば今回の取引に限って有効な荷主パスワードが発行される（ステップ S 2 )。更に、宅配荷主端末 1においては、これらを保存して所謂正本とするとともに、本実施の形態では、当該正本に対する副本であることを証明するための合鍵情報を含んだ預かり証（磁気カードなど ) を出力する（ステップ S 3 )。宅配荷主は、荷物に荷物の預かり証を貼付して宅配荷主ボックス 6内に収納する（ステップ S 4 ) が、このときには宅配荷主ボヅクス 6は仮施錠の状態にある。

ところで、上記合鍵とは、預かり証情報の出所が宅配荷主端末 1からのものであることを保証するための所謂割り印機能を果たさせる電子的マークなどであり、合鍵情報を含んだ預かり証は、宅配荷主が送る荷物そのものであることを保証するものである。但し、場合によっては当該合鍵情報を含ませなくともよい。この宅配荷主ボックス 6では、その確認ボタン（図示せず）が押されたときに、当該宅配荷主ボックス 6の測定装置（荷物を計測する手段） 6 aにより荷物の大きさを測定する（ステップ S 5 )。このとき、宅配荷主ボックス 6において、予め記憶されている荷物の大きさと送料との対応テーブルを参照して送料が決定され（ステップ S 6 )、配送情報に元払いの指定があるときには、元払い欄に当該送料が、また、着払いの指定があるときには、着払い欄に当該送料が加入される。ここで、元払いの指定があるとき、宅配荷主側でプリペイドカードやクレジットカード、デビットカードなどを用いて電子決済が行われるようにしてもよい。かかる電子決済情報は、例えば宅配荷主端末 1に保存される。

荷物を測定した後、宅配荷主ボックス 6では、その預かり証読取リーダ 6 で上記預かり証のデータを読み取り（ステップ S 7 )、次のステップ S 8で、宅配荷主端末 1に保存された正本とこれとの合鍵情報を含んだ預かり証の副本とを比較判定し、両情報のうち所定情報（例えば、配送情報の一部と荷主パスワード）が一致しているのを確認して当該ボックス 6の扉を施錠手段 6 cにより完全に施錠する（ステップ S 9 )。このとき、宅配荷主端末 1には、上記預かり証の副本と対をなすことを証明する合鍵情報を含んだ当該預かり証の正本が保存される。しかる後、宅配荷主端末 1に保存されている上記配送情報や荷主パスヮードが宅配荷受端末 2と宅配荷主担当支店宅末 4と宅配荷受担当支店端末 5に送信される（ステツプ S 1 0 )。ステップ S 8で上記情報が一致していないと判定されたときには、エラーメッセージを表示して（ステップ S 1 1 )、最初からやり直しするようにする。

ところで、元払いの指定があるのに、電子決済情報が宅配荷主端末 1に保存されないときには、宅配荷主端末 1からの配送情報や荷主パスヮードの発信が不能になり、以後における本システムの利用ができなくなるようにしてもよい。宅配荷受端末 2では、宅配荷主端末 1からの配送情報及び荷主パスヮードを受信して（ステップ S 2 0 )、宅配荷受人により当該荷物を受け取ることが決定されると（ステップ S 2 1 )、例えば今回の取引に限って有効な荷受パスワードを発行し（ステップ S 2 2 )、受け取り承認情報及び荷受パスヮードを宅配荷主端末 1と宅配荷主担当支店端末 4と宅配荷受担当支店端末 5に送信する（ステップ S 2 3 )。このとき、配送情報に着払いや代引き請求の指定があれば、宅配荷受人側でプリペイドカードゃクレジットカード、デビットカードなどを用いて電子決済が行われるようにしてもよい。かかる電子決済情報は、例えば宅配荷受端末 2に保存される。

しかるに、着払いや代引き請求の指定があるのに、電子決済情報が宅配荷受端末 2に保存されないときには、宅配荷受端末 2からの受け取り承認情報及び荷受パスヮ一ドの発信が不能になり、以後における本システムの利用ができなくなるようにしてもよい。

宅配荷主担当支店端末 4では、宅配荷受端末 2からの受け取り承認情報及び荷受パスワードを受信して（ステップ S 3 0 )、かかる受け取り承認情報及び荷受パスワードに加え、先に受信していた宅配荷主端末 1からの配送情報及び荷主パスワードを送り状（磁気カードなど）に書き込むとともに（ステップ S 3 1 )、本実施の形態では、荷主パスワードを含む適宜な情報を第 1メモリカードに書き込む (ステップ S 3 2 )。そして、宅配荷主担当支店の配送人は、送り状及び第 1メモリカードを持って宅配荷主宅に行く。このとき、宅配荷主担当支店端末 4が G P S (位置認識手段）を備えた移動端末であると、宅配サーバ 3の顧客情報、即ち、宅配荷主宅の所在位置情報を取得して当該荷物の集配のための最適経路を端末 4の画面上に地図表示することができ、迅速に宅配荷主宅に行ける。配送人は、最初に、宅配荷主ボックス 6のカードリーダ 6 dに第 1メモリカードを差し込む。宅配荷主ボックス 6では、第 1メモリカードに書き込まれた情報を読み取り（ステップ S 3 3 )、次のステップ S 3 4で、第 1メモリカードに書き込まれた情報と、宅配荷主端末 1に保存されている配送情報、荷主パスワード、及び宅配荷受端末 2から発せられた上記情報とを比較判定し、少なくとも荷主ノスワードが一致したとき当該ボックス 6の扉を開錠手段 6 eにより開錠して荷物の取り出しを可能にするが、本実施の形態では、第 1メモリカードによって送料の電子決済がなされないときには荷物の取り出しができないようにしている。この場合には、ステップ S 3 2で、第 1メモリカードの元払い欄に送料が書き込まれていることは勿論である。即ち、宅配荷主ボックス 6では、上述のように両情報を比較判定し（ステップ S 3 4 )、更に、次のステヅプ S 3 5で、第 1メモリカードに記憶された送料（元払い料）と、宅配荷主端末 1に保存されている電子マネーの残高とを比較判定し、少なくとも荷主パスワードが一致し、且つ、「支払い可」と判定すれば残高から送料を第 1メモリカードに引き落として電子決済がなされ、荷物の取り出しが可能になる（ステップ S 3 6 )。この電子決済情報、及び荷物の取り出し情報は、宅配荷主端末 1に保存される。しかるに、一致しなかった場合や「支払い不可」と判定する場合には、適宜なエラ一メッセージなどを表示して（ステップ S 3 7 ) 、荷物の取り出しを不可とする（ステップ S 3 8 )。

そして、配送人は、取り出した荷物に送り状を貼付して第 1メモリカードとともに宅配荷主担当支店に持ち帰り（ステップ S 3 9 )、第 1メモリカードを用いて入金処理などを行った後、送り状が貼付された荷物を宅配荷受担当支店に配送する（ステップ S 4 0 )。

但し、上述したように、プリペイドカードやクレジットカード、デビット力一ドなどによって既に電子決済が行われている場合には、ステップ S 3 4における両情報の比較判定のみで荷物を取り出すことができ、第 1メモリカードによる決済は要しないことは勿論である。

宅配荷受担当支店では、その宅配荷受担当支店端末 5で、上記送り状の情報を読み取り（ステップ S 5 0 )、次のステップ S 5 1で、送り状の情報と、荷物が配送されて来た時点で既に当該宅配荷受担当支店端末 5に保存されている宅配荷主端末 1及び宅配荷受端末 2からの上記情報とを比較判定して、本実施の形態では、両情報が一致していれば荷物を認証し（ステップ S 5 2 )、第 2メモリカードに荷受パスワードを含む適宜な情報を書き込む（ステップ S 5 3 )。しかるに、一致していなければエラ一メヅセージを表示する（ステップ S 5 4 )。

そして、宅配荷受担当支店の配送人は、送り状が貼付された荷物及び第 2メモリカードを持って宅配荷受人宅に行く。このとき、宅配荷受担当支店端末 5が G P S (位置認識手段）を備えた移動端末であると、宅配サーバ 3の顧客情報、即ち、宅配荷受人宅の所在位置情報を取得して当該荷物の集配のための最適経路を端末 5の画面上に地図表示することができ、迅速に宅配荷受人宅に行ける。配送人は、最初に、宅配荷受ボックス 7のカードリーダ 7 dに第 2メモリーカードを差し込む。宅配荷受ボックス 7では、第 2メモリカードに書き込まれた情報を読み取り（ステップ S 5 5 )、次のステップ S 5 6で、第 2メモリカードに書き込まれた情報と、宅配荷受端末 2に保存されている受け取り承認情報、荷受パスヮ一ド、及び宅配荷主端末 1から発せられた上記情報とを比較判定し、少なくとも荷受パスワードがー致したとき当該ボックス 7の扉を開錠手段 7 eにより開錠して荷物の搬入を可能とするが、本実施の形態では、第 2メモリカードによって送料の電子決済がなされないときには荷物の搬入ができないようにしている。この場合には、ステップ S 5 3で、第 2メモリカードの着払い欄に送料が書き込まれていることは勿論である。

即ち、宅配荷受ボックス 7では、上述のように両情報を比較判定し（ステップ S 5 6 )、更に、次のステップ S 5 7で、第 2メモリ力一ドに記憶された送料（着払い料）と、宅配荷受端末 2に保存されている電子マネーの残高とを比較判定し、少なくとも荷受パスワードが一致し、且つ、「支払い可」と判定すれば残高から送料を第 2メモリカードに引き落として電子決済がなされ、宅配荷受ボックス 7 内への荷物の搬入が可能になる（ステップ S 5 8 )。この電子決済情報、及び荷物の収納情報は宅配荷受端末 2に保存される。しかるに、一致しなかった場合や「支払い不可」と判定する場合には、適宜なエラ一メッセージなどを表示して（ステツプ S 5 9 )、荷物の搬入を不可能とする（ステップ S 6 0 )。尚、代引き請求があった場合は、上述した送料（着払い料）の場合と同様の処理が行われる。但し、上述したように、プリペイドカードやクレジット力一ド、デビット力一ドなどによって既に電子決済か行われている場合、或いは、第 1メモリカードで電子決済が行われている場合には、ステップ S 5 6における両情報の比較判定のみで荷物を搬入でき、第 2メモリカードによる電子決済は要しないことは勿論でめる。

宅配荷受ボックス 7に荷物を搬入して当該ボックス 7の確認ボタン（図示せず ) を押すと、当該ボックス 7の送り状読み取りリーダ 7 bにより荷物に貼付された送り状の情報を読み取り（ステップ S 6 1 )、次のステップ S 6 2で、送り状の情報と、宅配荷受端末 2に保存されている受け取り承認情報、荷受パスワード及び宅配荷主端末 1からの上記情報とを比較判定して、本実施の形態では、両情報がー致すれば、荷主が配送を依頼し荷受人が受け取りを承認した荷物であることを認証し（ステップ S 6 3 )、当該ボックス 7の扉を施錠手段 7 cにより施錠するとともに（ステップ S 6 4 )、宅配荷受端末 2に荷物受領情報が保存される。ステップ S 6 4の施錠後は、第 2メモリカードをカードリーダ 7 dに再度差し込んでも開錠しない設定としておくことが望ましい。また、荷物の取り出しは、宅配荷受人が宅配荷受端末 2や宅配荷受ボックス 7に所定の開錠指令を与えて行うなどが考えられる。しかるに、一致しないときにはエラ一メッセージを表示する（ステヅプ S 6 5 )。

そして、配送人は、第 2メモリカードを宅配荷受担当支店に持ち帰り、入金処理などを行った後、宅配荷主端末 1には配送済み通知を送信して一連の荷物の集配が完了する。

ところで、宅配荷受ボックス 7の確認ボタンを押したときに、当該宅配荷受ボックス 7の測定装置（荷物を計測する手段） 7 aにより荷物の大きさを測定し、上記比較判定の際に、上記測定結果の照合をも加えるようにして上記認証を更に確実にすることができる。

また、第 2メモリカードが読みとられるときでなく、送り状が読みとられたときに、宅配荷受端末 2に保存されている電子マネ一の残高から当該送料を第 2メモリカードに引き落とすとともに、送り状の情報を上述のように比較判定することにより認証して、当該ボックス 7の扉を施錠するようにしてもよい。

上述した本実施の形態に係るシステムでは、宅配荷主及び宅配荷受人は、これらの者に関する情報が宅配サーバ 3のデータベースに登録された言わば本システムの登録ユーザであつたが、本システムは、登録ユーザ外の者であっても利用することができる。

最初に、宅配荷主が登録ユーザ外の者で、宅配荷受人が登録ユーザである場合について説明する。但し、上述した登録ユーザ同士で行われるのと同一の集配方法で行われるところは説明を割愛する。

この場合は、宅配荷主が登録ユーザ外の者であるために、荷物を、宅配荷主が最寄りの宅配荷主担当支店に持ち込むか、その配送者に宅配荷主宅まで取りに来てもらうかして、直接手渡す。そして、宅配荷主担当支店では、その宅配荷主担当支店端末 4を用いて、荷主及び荷受人の住所、氏名、電話番号、荷物の品名、元払い、着払いの指定などの配送情報を入力し、荷主パスワードを発行する。そして、これら配送情報及び荷主パスワードを、宅配荷主担当支店端末 4から宅配荷受端末 2と宅配荷受担当支店端末 5に送信するとともに、宅配荷主担当支店端末 4で保存して、これを所謂正本とする一方、当該正本に対する副本であることを証明するための合鍵情報を含んだ預かり証を出力する。かかる預かり証は荷物に貼付されるが、正本の写しが宅配荷主に渡される。このとき、元払いの送料が支払われた場合には、上記正本の写しが領収書を兼ねる。宅配荷主担当支店に渡した当該荷物は、登録ユーザ同士で行われるのと同一の集配方法で、宅配荷主担当支店から宅配荷受担当支店に配送され、そして、荷受人の宅配荷受ボックス 7 に収納され、当該ボックス 7の扉は上述の手順を経て施錠される。その後、宅配荷主に配送済み通知を郵送して一連の荷物の集配が完了する。

次に、宅配荷主が登録ユーザで、宅配荷受人が登録ユーザ外の者である場合について説明する。但し、上述した登録ユーザ同士で行われるのと同一の集配方法で行われるところは説明を割愛する。

宅配荷主は、その宅配荷主端末 1に、荷主及び荷受人の住所、氏名、電話番号などの配送情報及び荷主パスワードを入力して、これらを宅配荷主担当支店端末

4及び宅配荷受担当支店端末 5に送信するとともに、荷物を宅配荷主ボックス 6 に収納して当該ボックス 6の扉を完全施錠しておけばよい。但し、当然のことながら荷受人からは上述したような受け取り承認情報などの通知はないが、宅配サーバ 3の検索により荷受人が登録ユーザでないことは判明するので、かかる通知がなくても次の配送ステップに進めることができる。当該荷物は、登録ユーザ同士行われるのと同一の集配方法で、宅配荷主担当支店の配送者によって宅配荷主ボックス 6から取り出されて宅配荷受担当支店に配送される。そして、宅配荷受担当支店の配送者によって宅配荷受人宅に配送されて宅配荷受人に直接手渡される。このとき、着払いの送料が支払われた場合には、その旨及び配送済み通知を、宅配荷受担当支店端末 5から宅配荷主端末 1に送信して一連の荷物の集配が完了する。ところで、上述した実施の形態では、宅配荷主端末 1や宅配荷受端末 2が接続されているイン夕一ネットなどのネットワークに、宅配荷主担当支店端末 4や宅配荷受担当支店端末 5などで構成される宅配便業者の企業内ネットワークが接続されている場合について説明したが、宅配荷主端末 1や宅配荷受端末 2が専用回線で宅配便業者の企業内ネットワークに接続されるようにしてもよい。

また、宅配荷主端末 1や宅配荷受端末 2は、宅配便集配システム専用に設けてもよいが、例えば、インターネット等のネットワークに、ネットワーク端末としてパソコン等が接続されている環境が準備されていれば、ネットワーク端末としのパソコン等を、宅配荷主端末及び宅配荷受端末として利用することができる。すなわち、それそれ宅配ボックスである宅配荷主ボックス 6及び宅配荷受ボックス 7に設けられた測定装置 6 a， 7 a〜開錠手段 6 e， 7 eは、顧客の端末である宅配荷主端末 1及び宅配荷受端末 2との間で情報の送受信を行うようになっており、既存の前記パソコン等のネットワーク端末を、宅配荷主端末 1や宅配荷受端末 2に見立てて、これらの前記パソコン等のネットワーク端末とそれそれの宅配ボックスとで口一カルエリアネットワークを構成して情報の送受信を行ってもよい。

このように、パソコン等の既存のネットワーク端末を利用することによって、宅配便集配システムを構築するコストを低く抑えることができる。ィン夕一ネット等のネットワークに接続したパソコン等のネットワーク端末は、今後に着実に増加することが予測されるので、既存の前記パソコンなどのネットワーク端末を中心にして、そこに口一カルエリアネットワークで前記の宅配ボックスを接続するシステムの有用性は益々高くなる。

また、パソコン等のネットワーク端末を中心にして、宅配ボックスの他にも各種の機器をローカルエリアネットワークで接続すれば、火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器、電力 ·ガス '水道などの検針データ報知器等、これら付加機器の信号を所定の受信者に送ることができるため、付加機器の利用者に課金することが可能となり、システムの収益性を高めることができる。パソコン等のネヅトワーク端末を中心にしてローカルエリアネッワークを構成するに当たっては配線に煩わされることがないため、設置の自由度の高い無線によるローカルエリアネットワーク（無線 L AN) が特に優れている。無線 L A Nによる接続であれば、宅配ボックスの置き場所も自由に選べ、各種の付加機器も機能に応じた最適な場所に設置することができる。

更に、宅配ボックスの利用者と宅配業者はそれそれの端末がインターネット等のネットワークにより接続されているこから、宅配業者の端末に特定の情報提供サイトへの接続機能を予め設定しておけば、宅配業者は顧客に対して広告等の各種情報を提供することができる。したがって、顧客が自己の端末を使用して各種の情報にアクセスした度数に応じて情報提供者に広告料等を課金することが可能となり、システムの収益性を更に向上させることができる。

火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器、電力 ·ガス ·水道等の検針データ報知器等、これらの付加機器によるサービスや、情報提供サービス等を宅配便集配システムに組み合わせることは、単なる無意味な組み合わせではなく、宅配便集配システムとの組み合わせにおいてこそ、それそれが特段の効果を奏するものである。

例えば、火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器等から発せられる情報に対しては、速やかに人的対応をすることが求められている。これらの報知対応サービスを宅配便集配システムと組み合わせた場合には、宅配便の配送エリアには常時多くの宅配便集配車が運行されており、一般的に、エリア当たりの宅配便集配車の数は、警備業務を専門とする警備会社の巡回車の数よりも多いので、火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器などから発せられた情報を受信した直近の宅配便集配車の運転手がこれらの必要な人的対応に迅速に応えることが可能である。宅配便集配車のェリァ当たりの数が警備会社の巡回車のエリア当たりの数よりも多くても、そのコス卜を低く抑えることができる。即ち、宅配便集配車は集配業務と兼務であるため、警備会社が警備専門の巡回車を増強して宅配便集配車のェリァ密度と同等の密度にするコストより、宅配便集配車による報知対応サービスのコス卜の方が大幅に低く、なおかつ充実したサービスの提供が可能である。更に、火災、侵入等の異常事態は頻繁に発生することはないので、警備業務を専門とする警備会社のように、稀な事態に備えて貴重な人，物を待機させるより、兼務で対応する方が合理的である。また、宅配事業としても、報知対応サービスを兼務して火急の時に頼りになることが宅配事業者への信頼性を向上させ、宅配受注の増大へつながる等の相乗効果が期待でさる o

また、電力 'ガス ·水道等の検針データ報知サービスは、電力会社やガス会社あるいは水道公社等にとって、自前の検針人が不要となるだけでなく、どうしても人的対応が必要な漏電チエックやガス漏れ検査、漏水検査などをも常時地域を巡回している宅配事業者に委託することが可能となり、更には宅配便集配システムの電子決済機能を使えば料金の回収まで依託することが可能である。

次に、宅配ボックスの利用者へ情報提供するサービスと宅配便集配システムとの関係について言えば、情報提供者、即ち広告主として有望な対象は、物流を伴ぅネットワーク上の通信販売業者等が考えられる。ネットワーク上の取引であつても、金融取引や相場取引の類、文章やコンピュータソフトウェア、画像、音楽等の著作物、これらデジタル情報化できるものの取引は、最終決済時の現金輸送を除けばネットワーク上で取引を終了させることができるが、物理的に質量を有するものの取引には、品物を A地点から B地点へ運搬するという物流の過程がどうしても必要である。したがって、物流を伴う通信販売の業者は、品物を早く正確に購買者のもとに届けてくれる手段を必要としており、一方購買者は、発注した品物の配達日時には在宅して品物を受け取らなければならないので、その品物の配達日時に大きな関心がある。そこで、発注した品物が本発明の宅配便集配システムによって配達されれば、購買者は配達日時に煩わされることがない。つまり、通信販売業者は本発明の宅配集配システムを採用する宅配業者とタイアップして、購買者が配達日時に煩わされることがない配達手段を確保することによつて購買者の負担を軽減し、それによる受注の増加が期待され、宅配業者の方は通信販売業者と言う安定荷主を確保すると共に宅配便集配システムに併設した情報提供サ一ビスから広告料収入も期待できることになる。

一つのシステムで多角的なサービス提供が可能になったのは、本発明の宅配便集配システムの特徴である時間的制約を受けずに正確かつ効率敵な集配を実現することによって、集配人の負担を著しく増加することなく、各種の報知対応サ一ビスとの組み合わせが可能となったものであり、情報提供サービスと宅配便集配システムとの組み合わせも、本発明の宅配便集配システムとの組み合わせでしかなし得ない相乗効果によるものである。したがって、本発明の実施により、これらのサービスを個別に実施するよりも少ないコストでより大きな収益が期待でき、宅配サービスにとどまることなく、保安サービスや介護サービス、更には情報提供サービスをも取り込んで、事業収益の多角化、最大かが可能となる。

また、上述した実施の形態に係る宅配便集配システムは、その適用範囲を一国内に限らず、複数の国まで広げることが可能であり、それにより利便性が増す。産業上の利用可能性

本発明は荷物を送る荷主及び荷物を受け取る荷受人となる顧客は自宅に宅配ボックスを設置し、宅配業者は荷主の宅配ボックスから荷物を取り出すことができる。また、宅配業者は荷受人の宅配ボックスに荷物を搬入することができる。業者が宅配ボックスのボックス扉を閧錠するには、宅配業者の端末により顧客の端末から発せられる情報に基づいて発行されたメモリカードを操作する。このようにして、荷主及び荷受人が自宅に不在でも、メモリカードを用いて宅配業者は宅配ボックスを閧錠することにより荷物の搬出と搬入とを行うことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 荷物を送る宅配荷主からその荷物を受け取る宅配荷受人に宅配業者がィン夕ーネットなどのネットワークによる情報の送受信に基づいて前記荷物を集配する宅配便集配システムであって、

錠により施錠状態と開錠状態に切り換えられるボックス扉を有し、荷物を収納するために顧客が利用する宅配ボックスと、

前記宅配ボックスに設けられ、前記宅配ボツクスの内部に収納された荷物を宅配業者が取り出す際に使用される第 1メモリカードに記録された情報、及び荷物を宅配業者が前記宅配ボックス内に搬入する際に使用される第 2メモリカードに記録された情報を読み取るカードリーダと、

前記宅配業者の宅配業者端末にネットワークを介して接続され、前記カードリ —ダとの間で信号を送受信する顧客の端末とを有し、

前記第 1メモリカードは宅配荷主の宅配ボックスから荷物を取り出す宅配業者の宅配業者端末により前記顧客の端末から発せられる情報に基づいて作成され、前記第 2メモリ力一ドは宅配荷受人の宅配ボックスに荷物を搬入する宅配業者の宅配業者端末により前記顧客の端末から発せられる情報に基づいて作成され、宅配業者はメモリカードにより宅配ボックスの扉の施錠を解いて荷物の前記宅配ボックス内からの取り出しと前記宅配ボックス内への搬入とを行うことを特徴とする宅配便集配システム。

2 . インターネットなどのネットワークに接続された宅配荷主端末及び宅配荷受端末、並びに前記ネットワークに接続された宅配サーバを介して接続される宅配業者端末の間での情報の送受信に基づいて荷物の集配が行われるシステムであって、

前記宅配サーバは、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデ —夕ペースを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末並びに宅配業者端末を検索して通信する機能を有し、

宅配荷主ボックスは、前記荷物が収納されたときの当該ボックス扉の施錠手段と、第 1メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したときの当該ボックス扉の開錠手段とを備えるとともに、宅配荷受ボックスは、第 2メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較し、両情報の全て又は一部が一致したときの当該ボックス扉の開錠手段と、前記荷物が収納されたときの当該ボックス扉の施錠手段とを備えてなり前記宅配業者端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を前記第 1メモリ力一ド及び第 2メモリカードに書き込むことを特徴とする宅配便集配システム。

3 . 前記宅配ボックスのカードリーダと前記顧客の端末との間を、有線または無線の口一カルエリアネットワークにより信号の送受信を行うことを特徴とする請求項 1または 2のいずれかに記載の宅配便集配システム。

4 . 前記宅配荷主端末及び/又は宅配荷受端末が移動端末であることを特徴とする請求項 1〜 3のいずれかに記載の宅配便集配システム。

5 . 前記宅配ボックス、前記宅配荷主ボックス又は前記宅配荷受ボックスが住戸の入り口ドアに取り付けられ、前記入り口ドアの内側と外側で荷物の出し入れを行うことを特徴とする請求項 1〜4のいずれかに記載の宅配便集配システム

6 . 前記宅配ボックス、前記宅配荷主ボックス又は前記宅配荷受ボックスとの間で信号の送受信を行う前記顧客の端末、前記宅配荷主端末又は宅配荷受端末は、火災報知器、侵入報知器、介護報知器、その他の異常報知器、電力 ·ガス · 水道等の検針デ一夕報知器などの付加機器の信号を前記ィン夕ーネットを介して所定の受信者に送ることを特徴とする請求項 1〜 5のいずれかに記載の宅配便集酉己システム。

7 . 前記付加機器の利用料を前記付加機器の利用者に課金することを特徴とする請求項 6記載の宅配便集配システム。

8 . 前記宅配業者端末が移動端末でその移動位置を認識できる位置認識手段を備えているとき、該位置認識手段による位置情報と前記宅配サーバの顧客情報とから前記荷物の集配のための最適経路を前記移動端末の画面上に地図表示することを特徴とする請求項 1〜 7のいずれかに記載の宅配便集配システム。

9 . 前記宅配荷主ボックス及び宅配荷受ボックスが、前記ネットワークに直接接続される場合、前記宅配サーバの機能は、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデータベースを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末と宅配荷主ボックスのいずれか一方又は双方、及び宅配荷受端末と宅配荷受ボックスのいずれか一方又は双方、並びに宅配業者端末を検索して通信する機能に置換されることを特徴とする請求項 1〜 8のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 0 . 前記宅配業者端末が、前記宅配荷主及び宅配荷受人のそれそれに対応する宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末に区分けされる場合、前記宅配サーバの機能は、宅配荷主及び宅配荷受人に関する顧客情報が登録されたデ一夕ベースを参照して前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられる情報ごとに適宜な前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末或いは前記宅配荷主ボックス及び前記宅配荷受ボックス、並びに宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末を検索して通信する機能に置換され、前記宅配荷主担当支店端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリカードに書き込む一方、前記宅配荷受担当支店端末は、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 2メモリカードに書き込むことを特徴とする請求項 1〜 9のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 1 . 前記宅配荷主ボックスが確認ボタンを備えるとき、前記宅配荷主ボックスの施錠手段は、預かり証情報の付された前記荷物が前記宅配荷主ボックスに収納されると仮施錠し、前記確認ボタンが押されたときに、前記宅配荷主端末から発せられる情報と前記預かり証情報とを比較判定し、所定情報の一致を確認して完全施錠することを特徴とする請求項 1〜 1 0のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 2 . 前記宅配荷受ボックスが前記荷物を計測する手段を有するとき、前記宅配荷受ボックスの施錠手段は、前記荷物の送り状に書き込まれた情報と前記宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報との比較判定において前記計測情報と照合し、該計測情報を加えた所定情報が一致したときに施錠することを特徴とする請求項 1〜 1 1のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 3 . 前記宅配荷主ボックスは、前記荷物を計測してその送料を決定する手段を有し、該決定された送料を、前記宅配荷主により予め指定された前記情報の元払い又は着払い項目欄のうち元払い項目欄に加入したときに、前記宅配荷主側で電子決済する手段を有してなることを特徴とする請求項 1〜 1 2のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 4 . 前記宅配荷受ボックスは、着払い項目欄に前記荷物の送料が加入されているときに、前記宅配荷受人側で電子決済する手段を有してなることを特徴とする請求項 1〜 1 3のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 5 . 前記宅配業者端末は特定の情報提供サイトへの接続機能を有し、顧客が自己の端末を使用して各種の情報にアクセスした度数に応じて情報提供者に広告料を課金することを特徴とする請求項 1〜 1 4のいずれかに記載の宅配便集配システム。

1 6 . ィン夕一ネットなどのネットワークに接続された宅配荷主端末及び宅配荷受端末、並びに前記ネットワークに接続された宅配サーバを介して接続される宅配業者端末の間での情報の送受信に基づいて荷物の集配が行われる荷物の集配方法であって、

前記荷物を宅配荷主ボックスに収めたときに当該ボックス扉を施錠する一方、前記宅配荷主端末から発せられる前記情報は前記宅配荷受端末及び宅配業者端末に送信されるとともに、これを受信して前記宅配荷受端末から発せられる情報が前記宅配荷主端末及び宅配業者端末に送信され、前記宅配業者端末では、前記宅配荷主端末及び宅配荷端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリカード及び第 2メモリカードに書き込み、前記宅配荷主ボックスにおいては、前記第 1メモリカードに書き込まれた情報と前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したときに当該ボックス扉を開錠して前記荷物の取り出しを可能にし、一方、前記宅配荷受ボックスにおいては、前記第 2メモリ力一ドに書き込まれた情報と前記宅配荷受端末及び宅配荷主端末から発せられた情報とを比較判定し、両情報の全て又は一部が一致したとき当該ボックス扉を開錠して前記荷物の収納を可能にし、該荷物が収納されたとき当該ボックス扉を施錠することを特徴とする宅配便集配方法。

1 7 . 前記宅配業者端末が、前記宅配荷主及び宅配荷受人のそれそれに対応する宅配荷主担当支店端末及び宅配荷受担当支店端末に区分けされる場合、前記宅配荷主担当支店端末が、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 1メモリカードに書き込む一方、前記宅配荷受担当支店端末が、前記宅配荷主端末及び宅配荷受端末から発せられた情報の全て又は一部を第 2メモリカードに書き込むことを特徴とする請求項 1 6に記載の宅配便集配方法。

1 8 . 開閉自在のボックス扉を備え、荷物を収容する空間を有し顧客が利用する宅配ボックスであって、

荷物を輸送する宅配業者が保有する業者端末にインターネットなどのネットヮークを介して接続される顧客端末と、

前記ボックス扉を施錠状態と開錠状態とに設定する施錠開錠手段と、前記顧客端末から前記業者端末に発せられる情報に基づいて前記業者端末により作成されたメモリカードに記録された情報を読み取るカードリーダとを有し、前記顧客端末は前記カードリーダが読み取った情報と前記顧客端末に保存されている情報とを照合し、前記宅配業者のメモリカードが適正であると判定したときには前記施錠開錠手段に開錠可能信号を出力し、

前記宅配業者が前記ボックス扉を開いて荷物の取り出しと搬入とを行うことを特徴とする宅配ボックス。