WO2002089570A1

WO2002089570A1 - Tapis pour l'electrocution des rats, et procede repoussant les oiseaux et animaux nuisibles

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Publication number: WO2002089570A1
Application number: PCT/JP2001/003480
Authority: WO
Inventors: Junzo Toyota
Original assignee: Junzo Toyota
Priority date: 2001-04-23
Filing date: 2001-04-23
Publication date: 2002-11-14
Also published as: JPWO2002089570A1; US6993867B2; US20040093788A1; EP1382243A4; JP3773199B2; EP1382243A1

Description

鼠駆除用電撃シ一卜並びに害鳥及び害獣の放逐方法

技術分野

本発明は、人間に害を与える動物を駆除する装置及び方法に関し、特明

に、鼠に電撃を与えて殺すための鼠駆除用電撃シ一卜と、害鳥や害獣を目的の場所から駆逐したり、生き田たまま捕獲する方法に関する。

背景技術

人間に害を与えたり、環境を破壊する動物として、鼠、鳩等の害鳥、猪等の害獣を挙げることができる。

従来、鼠を駆除する方法として、高圧電撃用紙を用いる駆除装置が提案されている（特公昭 4 7 - 5 1 0 6 9号に記載された「高圧電撃用紙による鼠族駆除装置」等）。これは、シ一卜状の絶縁性防水紙の上に金属箔等か.らなる電線をプリン卜し、その一端から高電圧を印加することにより、この用紙上を通過する鼠を電撃することにより駆除しょうとするものである。

しかしながら、この従来技術には次のような問題がある。

つまり、電撃用紙の上面には、高電圧が印加される電線が帯状に平行するようにプリン卜されているので、その電線の幅や間隔によっては、その電線と平行する絶縁部の上を鼠が走り抜けてしまうということが起しる。

また、このような電撃用紙は、平行に走る電線の一端から電圧が印加される方式なので、それら電線を切断するような形状に切り出して使用することができない。そのために、張り出した柱がある部屋やタンス等の重量物が置かれた部屋の床面等、入り組んだ形状の床面等に沿わせて敷設するということは断念しなければならない。

さらに、鼠は学習能力を有し、電撃用紙が危険なものであることを知るので、このような電撃用紙を単に繰り返し使用していたのでは、駆除の効果が激減してしまう。

一方、鳩等の害鳥により、建物や公園等は、糞公害を被り、ゴミ箱やゴミ袋が荒されてゴミが散乱し、町の住民は、害鳥の鳴き声による騒音公害に悩まされている。さらに、、鹿、猪、力ンガル一等の害獣により、農作物が莫大な被害を受けている。したがって、これら害鳥や害獣を目的の場所から放逐したり、生きたまま捕獲する効果的な方法の出現が待ち望まれている。

そこで、本発明は、このような動物による人間や環境への害に対処すベく考案されたものであり、鼠に対しては、より確実に鼠を電撃することができ、かつ、任意の形状に切って敷設することが可能な鼠駆除用電撃シ一卜を提供することを目的とする。また、鼠に学習させる余裕を与えることなく、繰り返し使用することができる鼠駆除用電撃シ一トを提供することをも目的とする。

一方、害鳥や害獣に対しては、それら害鳥や害獣を目的の場所から確実に放逐する方法を提供することを目的とする。また、それら害鳥や害獣を生きたまま確実に捕獲する方法を提供することをも目的とする。発明の開示

本発明に係る鼠駆除用電撃シートは、その上面に、高電圧を印加するための第 1電極及び第 2電極が縦方向及び横方向に交互に並ぶように露出した状態で設けられていることを特徴とする。例えば、 2枚のプラスチックシ一卜（上層シ一卜及び下層シー卜）が積層するように貼り合わされた鼠駆除用電撃シ一卜であって、上層シー卜の上面には、一定幅の直線が格子状に交差する銅箔パターンが第 1電極として形成されると共に、その銅箔バタ一ンで囲まれた四角領域には貫通窓が空けられており、下層シ一卜の上面には、上層シ一卜の上面に形成された銅箔パターンと同じパターンの銅箔パターンが第 2電極として形成され、それら上層シ ―卜と下層シートとは、貫通窓の中心に、下層シー卜の銅箔パターンの交点が位置することとなるように、重ねられている。これによつて、単に、電撃用紙上に平行電線をプリン卜する従来技術に比べ、シート上を走る鼠に対して極めて高い確率で電撃を与えることができる。

また、本発明に係る電撃殺鼠方法は、このような鼠駆除用電撃シ一卜を用いた電撃殺鼠方法であって、照明器具を備えた部屋に、鼠駆除用電撃シー卜を敷設しておくと共に、スピーカを設置しておき、前記照明器具を消灯した状態で、前記部屋に鼠が出没するのを待ち、鼠が出没してきたときに、 ω前記鼠駆除用電撃シー卜の第 1及び第 2電極間に高電圧を印加し、（ii)前記照明器具を点灯し、（iii)予め録音された記録媒体を再生装置で再生することによって前記スピーカから鼠の悲鳴を発生させることを特徴とする。これによつて、鼠は、照明の点灯と鼠の悲鳴という音と光の両方による恐怖感に襲われ、鼠駆除用電撃シー卜が自分達にとつて危険なものであるという学習をする余裕を持つことができない。したがって、繰り返し使用することによって鼠駆除用電撃シ一卜による駆除効果が減少してしまうという不具合が防止される。

さらに、本発明に係る害鳥及び害獣の放逐方法は、（i)対象の害鳥又は害獣の天敵が発する音が連続して記録され、 (ii)前記天敵が発する音の合間に、又は、前記天敵が発する音に重畳させて、対象の害鳥又は害獣の悲鳴が一定間隔をおいて記録された記録媒体を再生して得られる音を前記害鳥又は害獣に向けて出力することを特徴とする。これによつて、害鳥や害獣は、天敵の音と自分達の悲鳴の両方を聞くこととなり、天敵に襲われたと思って、その場所から退散する。

また、本発明に係る害鳥及び害獣の放逐方法は、野外に複数の無線スピー力を設置しておき、前記野外に害鳥又は害獣が現れたら、前記複数の無線スピーカを選択的に動作させることによって、当該害鳥又は害獣が嫌う音の発生源を移動させながら当該音を発生させることを特徴とする。これによつて、害鳥や害獣を追いかけるように、その音の発生源を移動させることができるので、目的とする場所に誘導し、生きたまま捕獲することが可能となる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施の形態における鼠駆除用電撃シー卜 1 0 の外観図である。

図 2は、図 1に示された鼠駆除用電撃シー卜 1 0の断面図である。図 3は、鼠駆除用電撃シ一卜 1 0を構成する 3つのシー卜 1 1〜1 3 それぞれの形状を示す斜視図である。

図 4は、鼠駆除用電撃シート 1 0を用いて効果的に鼠を殺す電撃殺鼠システムの外観図である。

図 5は、図 4に示された電撃殺鼠システムによって鼠を殺す場合の具体的な操作手順を示すフロー図である。

図 6は、本発明の第 2の実施の形態における鼠駆除用電撃シート 1 1 0の断面図である。

図 7は、鼠駆除用電撃シ一卜 1 1 0を構成する 2つのシ—卜 1 1 1、 1 1 2それぞれの形状を示す斜視図である。

図 8は、本発明の第 3の実施の形態における鼠駆除用電撃シー卜 2 0 0の外観図である。図 9は、鼠駆除用電撃シー卜 2 0 0を構成する 2つのシ一卜 2 1 0、 2 2 0それぞれの形状を示す斜視図である。

図 1 0は、本発明の第 4の実施の形態における害鳥及び害獣の放逐方法に使用される音を収録する手順を示すフローチャー卜である。

図 1 1は、テープの録音内容を示すデータ構成図である。

図 1 2は、図 1 2に示された音が収録されたテープを用いて害鳥を駆逐する様子を示す図である。

図 1 3は、眘によって野生の害獣を生きたまま捕獲する方法を説明する図である。

図 1 4 ( a )は、無線スピ一力 3 0 1 a等の外観図であり、図 1 4 ( b ) は、それら無線スピーカ 3 0 1 a等の機能プロヅク図である。

図 1 5 ( a ) は、遠隔制御装置 3 5 0の外観図であり、図 1 5 ( b ) は、遠隔制御装置 3 5 0の機能ブロック図である。発明を実施するための最良の形態

(第 1の実施の形態）

まず、本発明の第 1 の実施の形態に係る鼠駆除用電撃シ一卜について説明する。

図 1は、本実施の形態における鼠駆除用電撃シー卜 1 0の外観図である。

この鼠駆除用電撃シ一卜 1 0は、縦横に密集して並ぶ突起群 1 2 a、 1 3 a等を上面に有する 3層構造の（上層シー卜 1 1 、中間層シー卜 1 2及び下層シー卜 1 3が積層された）シートであり、例えば、幅が 2 m で長さが 1 O mの長尺物である。

この鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の上面に突出した突起群 1 2 a、 1 3 a 等のうち、縦横に 1つおきに並ぶ突起群 1 2 a、 b等は、中間層シ一卜 1 2と一体に形成されたものであり、もう一方の 1つおきに並ぶ突起群 1 3 a、 b等は、下層シ一卜 1 3と一体に形成されたものである。つまり、中間層シ一卜 1 2に形成された突起群 1 2 a、 bは、上層シー卜 1 1 に設けられた円形窓を貫通して上層シ—卜 1 1 の上面に突出し、下層シ一卜 1 3に設けられた突起群 1 3 a、 bは、中間層シ一卜 1 2及び上層シー卜 1 1 に設けられた円形窓を貫通して上層シー卜 1 1の上面に突出しし、る。

3つのシート 1 1〜1 3は、いずれも、フィルム状の薄いプラスチックシ一ト等を素材とし、そのうち、突起群を有する中間層シー卜 1 2及び下層シー卜 1 3は、いずれも、その上面（突起群の表面を含む面）が導電性の金属膜で一面に被覆されている。ただし、これら 3つのシ一卜 1 1〜1 3は、相互に電気的に絶縁されている。この鼠駆除用電撃シー卜 1 0の上面に突出した突起群 1 2 a、 b、 1 3 a、 bのうち、中間層シ一卜 1 2に属する突起群 1 2 a、 bは、鼠に対して高電圧を印加するための一つの電極（例えば、プラス電極）として作用し、一方、下層シ -卜 1 3に属する突起群 1 3 a、 bは、もう一方の電極（例えば、マイナス電極）として作用する。

鼠駆除用電撃シ—卜 1 0の上面における 1 つのコーナーには、電源コ —ド 4 0を介して供給される高電圧を複数の突起群（中間層シ一卜 1 2 に属する突起群と下層シート 1 3に属する突起群との間）に印加するためのコネクタ 3 0が固定されている。このコネクタ 3 0は、それら複数の突起群それぞれを才ス（凸）型の電極ピンとするメス（凹）型の電極ソケッ卜を内部に有し、それら複数の突起群と抜き差しすることで、着脱可能となっている。

このコネクタ 3 0を介して鼠駆除用電撃シート 1 0に高電圧が印加された場合には、鼠駆除用電撃シート 1 0上の全ての隣接する 2つの突起間（例えば、突起 1 2 aと突起 1 3 aとの間）に高電圧が印加された状態となる。したがって、この鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の上に鼠が乗った場合には、レール状に平行電線がプリン卜された従来のものと異なり、極めて高い確率で鼠の手足に対して高電圧のプラス電極とマイナス電極とが接触することとなり、確実に鼠に高電圧が印加される。

図 2は、図 1 に示された鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の断面図であり、図 1 の鼠駆除用電撃シー卜 1 0の手前横一列に並ぶ突起群 1 3 a、1 2 a、 1 3 b、 1 2 bを通る平面で切断した場合の断面図である。なお、本図において、中間層シート 1 2及び下層シート 1 3それぞれの上面に形成された金属膜は、太い線で示されている。

この断面図に示された鼠駆除用電撃シー卜 1 0の主要な箇所の寸法は、およそ以下の通りである。つまり、 3つのシ一卜 1 1〜 1 3それぞれの厚みは、いずれも、約 0 . 5 m mである。中間層シ一卜 1 2及び下層シ —ト 1 3に形成された突起群 1 2 a、 1 3 a等は、その先端がドーム状となった直径約 1 m mの円筒体であり、上層シート 1 1 から約 2 m mだけ突出する長さを有する。また、上層シ一卜 1 1 から突出した各突起群 1 2 a . 1 3 a等が約 2 m mおきに並ぶこととなるように、各突起群 1 2 a、 1 3 a等が中間層シ一卜 1 2及び下層シ一卜 1 3に一体形成されていている。

コネクタ 3 0内においては、高電圧が供給される電源コ—ド 4 0を構成する 2本の導線は、それぞれ、中間層シート 1 2に属する突起群と接触するメス型電極 3 1及び下層シ—卜 1 3に属する突起群と接触するメス型電極 3 2に接続されている。

図 3は、この鼠駆除用電撃シ一卜 1 0を構成する 3つのシ一卜 1 1〜 1 3それぞれの形状を示す斜視図である。

上層シー卜 1 1 には、約 2 m mの間隔で、縦横に、直径約 1 m mの貫通穴 1 1 a〜dが並ぶように設けられている。それら貫通穴 1 1 a〜 d のうち下層シート 1 3の突起群 1 3 a、 bが貫通する貫通穴 1 1 a、 c の裏面周縁部には、中間層シー卜 1 2の上面（金属膜）と下層シ一卜 1 3の突起群の表面（金属膜）とが接触しないように離隔させるスぺ一サとして機能するドーナツ状の突起部 1 1 j 、 k等が設けられている。

中間層シー卜 1 2には、突起群 1 2 a、 b等と、上層シ—卜 1 1 の裏面に形成された突起部 1 1 j 、 k等が差し込まれる貫通穴 1 2 j 、 k等とが、約 2 m mの間隔で、縦横に交互に並ぶように設けられている。

下層シー卜 1 3には、中間層シ一卜 1 2の貫通穴 1 2 j 、 k等及び上層シート 1 1の貫通穴 1 1 a、 c等を貫通する突起群 1 3 a、 bが約 4 m mの間隔で縦横に並ぶように設けられている。

なお、中間層シー卜 1 2及び下層シ一卜 1 3の上面（突起群の表面を含む）には、導電性の金属膜が形成（塗布又はプリント）され、各面上の突起群それぞれは、電気的に短絡された状態にある。

このような鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の製造方法は、以下の通りである。まず、液体状に溶かした合成樹脂等を型に入れたり、押出して成形すること等によって、突起部 1 1 ： i等や突起群 1 2 a等が一体形成されたシ一卜を作る。

そして、上層シ一卜 1 1 については、得られたシ一卜に対して、力ヅター等で一定間隔の穴を空けることにより、完成させる。また、下層シ —卜 1 3については、突起群が形成されたシ一卜に対して、銅粉を含むペース卜や塗料を表面に塗布したり、銅やアルミニウム等を蒸着させることにより金属膜をプリン卜することで、完成させる。中間層シ一卜 1 2については、下層シート 1 3と同様の製造工程を経た後に、最後に力ヅ夕一等で一定間隔の穴を空けることにより、完成させる。

図 4は、鼠駆除用電撃シート 1 0を用いて効果的に鼠を殺す電撃殺鼠システムの外観図である。このシステムは、鼠駆除角電撃シ—卜 1 0と、高電圧電源 5 0と、鼠の悲鳴や断末魔の声を予め録音した音声テープが装着されたテープ再生装置 5 1 と、そのテープ再生装置 5 1からの音を拡声するスピーカ 5 2とから構成される。

これらのうち、鼠駆除用電撃シー卜 1 0とスピーカ 5 2は、鼠が出現する現場に置かれ、高電圧電源 5 0及びテープ再生装置 5 1は、その現場を暗視カメラ等で監視することができる遠隔の部屋に設置される。また、その遠隔の部屋には、鼠駆除用電撃シー卜 1 0が敷設された部屋の照明を点灯 ·消灯させるスィツチが設けられているものとする。

ここで、現場に敷設された鼠駆除用電撃シ一卜 1 0は、柱等が張り出した現場の床の形状に合わせるために、ハサミ等で特殊な形状に切り出されたものである。

また、高電圧電源 5 0は、整流回路、昇圧回路、高圧用コンデンサ、卜グルスィツチ等から構成され、商用 A C 1 0 0 Vを整流■昇圧することによって高電圧（ D C 1 0 0 0 V等）を生成し、高圧用コンデンサに蓄積して保持すると共に、トグルスィツチが 0 N側に倒されたときに、その高圧用コンデンサからの高電圧を電源コード 4 0を介してコネクタ 3 0に向けて出力する。なお、出力される高電圧と電流の大きさは、鼠を気絶させたり感電死させたりするのに十分な最低値に設定されている, また、テープ再生装置 5 1 にセヅ卜されるテープは、鼠の種類（ドブネズミ、クマネズミ等の種類）ごとにその悲鳴が予め録音されたテープの中から、対象とする鼠の悲鳴が録音されたものが用いられる。

まず、害獣駆除シ一卜 1 0を鼠が出没する部屋の床などの形状に合せて切り出し、その現場に敷設する（ S 5 0 1 )。他の装置 5 0 - 5 2についても適切な箇所に設置し、それらを接続しておく。

次に、その部屋の照明等を消すことによって現場を暗くし（ S 5 0 2 )、暗視カメラ等で現場を監視しながら（ S 5 0 3 )、鼠が出現するのを待つ ( S 5 0 4 )o

鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の上や近辺に鼠が出没してきたことを確認した場合には（ S 5 0 4で Y e s )、手元に置かれた高電圧電源 5 0の卜グルスィツチを 0 N側に倒して高電圧を印加すると共に、その現場の照明を点灯させる（ S 5 0 5 )。続いて、間髪を要れずに、テープ再生装置 5 1 にセヅ卜されたテープを再生する（ S 5 0 6 )。

これらの操作によって、高電圧が印加された瞬間に鼠駆除用電撃シ一卜 1 0上にいた鼠は、感電によって即死する。また、その瞬間において鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の近辺にいた鼠は、照明の点灯とスピーカ 5 2 からの悲鳴によって慌ててしまい、仲間の鼠が鼠駆除用電撃シート 1 0 によって感電死したと気付く余裕を持つことなく、必死になって巣穴等に逃げ込もうとする。そのために、前方に鼠駆除用電撃シ一卜 1 0が置かれている場合には、その鼠は、その鼠駆除用電撃シー卜 1 0の上を一直線に走り抜けようとし、そこで感電して即死する。

また、たまたま鼠駆除用電撃シー卜 1 0に触れることなく逃げることができた鼠であっても、死んだ仲間がこの鼠駆除用電撃シ一卜 1 0によつて死んだと学習することができず、他の何者かに襲われて死んだとしか思わないので、この鼠駆除用電撃シート 1 0を忌避することはない。そこで、鼠の物音がしなくなった時点で、高電圧電源 5 0の卜グルスィツチを 0 F F側に戻すことで鼠駆除用電撃シ一卜 1 0への通電を止めた後に、鼠駆除用電撃シー卜 1 0上の死鼠を拾い上げてプラスチック袋等に入れ、焼却処分等することにより、死鼠を片付ける（ S 5 0 7 )。

この後、引き続いて鼠の駆除を継続する場合には（ S 5 0 8で Y e s )、以上の操作（S 5 0 2 ~ S 5 0 7 ) を繰り返す。

このようにして、本電撃殺鼠システムは、鼠駆除用電撃シー卜 1 0が危険なものであることを鼠に学習させる余裕を与えないので、繰り返して使用しても、駆除の効果が減少することがない。

また、鼠駆除用電撃シー卜 1 0には、高電圧が印加されたプラス電極とマイナス電極（中間層シー卜 1 2からの突起と下層シ一卜 1 3からの突起）が密集した状態で交互に入れ替わるように配列されているので、この鼠駆除用電撃シ一卜 1 0の上に乗った鼠を確実に電撃することがでさる。

なお、本実施の形態では、鼠駆除用電撃シ一卜 1 0は、直径約 1 m m の突起群 1 2 a、 1 3 aが約 2 m mおきに配列されていたが、このような寸法は、駆除したい鼠の種類やその手足の大きさ等に合わせて、適宜、選択すればよい。例えば、突起物のサイズや配列間隔について、各種異なる寸法にした複数種類の鼠駆除用電撃シートを製造しておき、使用時において、それらの中から適切なものを選択すればよい。

また、高電圧電源 5 0の電圧や電流の設定値についても、可変としたり、複数種類のものを製造しておいて選択的に使用してもよい。

なお、本実施の形態では、高電圧の発生という危険を伴うので、鼠駆除用電撃シ一卜 1 0が敷設される場所には人間等が入室することがないように安全対策が施されると共に、一定の資格を有する者によって操作される必要があるのは言うまでもない。

(第 2の実施の形態）

次に、本発明の第 2の実施の形態に係る鼠駆除用電撃シ—卜について説明する。

図 6は、本実施の形態における鼠駆除用電撃シート 1 1 0の断面図であり、第 1の実施の形態における図 2に相当する。

この鼠駆除用電撃シート 1 1 0は、縦横に密集して並ぶ突起群 1 1 1 a、 1 1 2 a等を上面に有するシ一卜であり、反物のような長尺物である点で、第 1の実施の形態と同じであるが、 2層構造である（上層シ一卜 1 1 1及び下層シ一卜 1 1 2が積層されている）点で、第 1の実施の形態と異なる。

図 7は、この鼠駆除用電撃シ一卜 1 1 0を構成する 2つのシ一卜 1 1 1、 1 1 2それぞれの形状を示す斜視図であり、第 1の実施の形態における図 3に相当する。

これらの図から分かるように、この鼠駆除用電撃シ一ト 1 1 0の上面に突出した突起群 1 1 1 a、 1 1 2 a等のうち、縦横に 1つおきに並ぶ突起群 1 1 1 a、 b等は、上層シ—卜 1 1 1 と一体に形成されたものであり、もう一方の 1つおきに並ぶ突起群 1 1 2 a、 b等は、下層シ一卜 1 1 2と一体に形成されたものである。つまり、下層シ一卜 1 1 2に形成された突起群 1 1 2 a、 bは、上層シート 1 1 1 に設けられた円形の貫通窓 1 1 1 c、 d等を突き抜けて上層シー卜 1 1 1の上面に突出している。

2つのシ一卜 1 1 1、 1 1 2は、いずれも、フィル厶状の薄いプラスチックシー卜等を素材とし、その上面（突起群を有する面）が導電性の金属膜で覆われ、電気的に導通した状態にある点で第 1 の実施の形態と共通するが、上層シート 1 1 1の上面の一部には、図 7に示されるように、非導電領域 1 1 1 j、 kが設けられている点で第 1 の実施の形態と異なる。

つまり、上層シート 1 1 1の上面の貫通穴 1 1 1 c、 d等の周縁は、約 0 . 5 m m幅で、ドーナツ状に非導電領域 1 1 1 j、 kが設けられている。これは、上層シ一卜 1 1 1の上面に形成された金属膜と下層シ一卜 1 1 2からの突起群 1 1 2 a、 b等の表面とが電気的に接触することを防止するためである。

このような非導電領域 1 1 1 j、 kを設けることによって、この鼠駆除用電撃シート 1 1 0は、わずか 2枚のシートが積層された単純な構造であるにも拘わらず、第 1の実施の形態と同じ機能を果たすことができる。つまり、これら 2つのシート 1 1 1、 1 1 2 (突起群 1 1 1 a、 b 等と突起群 1 1 2 a、 b等）は、お互いに絶縁され、鼠に対して高電圧を印加するための 2つの電極として機能する。

なお、この鼠駆除用電撃シート 1 1 0と高電圧電源とを電気的に接続するコネクタについては、第 1の実施の形態と同様のものを使用することができる。そして、第 1の実施の形態における鼠駆除用電撃シー卜 1 0に代えて、この鼠駆除用電撃シ一卜 1 1 0を用ることで、第 1の実施の形態と同様の電撃殺鼠システムを構築することができる。

また、このような鼠駆除用電撃シー卜 1 1 0の製造方法についても、基本的には、第 1 の実施の形態と同様である。ただし、本実施の形態の上層シー卜 1 1 1の上面の一部に、非導電領域 1 1 1 j、 k等を設けるプロセスが追加される。そのプロセスは、上層シー卜 1 1 1の上面に金属膜を塗布したりプリン卜する前に、その領域の部分にテープ等を貼付しておいてマスクする方法や、一面に金属面を形成した後に、その領域の部分だけ金属膜を剥がす方法等により実現される。

(第 3の実施の形態）

次に、本発明の第 3の実施の形態に係る鼠駆除用電撃シ—卜について説明する。

図 8は、本実施の形態における鼠駆除用電撃シート 2 0 0の外観図でめる。この鼠駆除用電撃シー卜 2 0 0は、格子状の銅箔パターンが上面に形成された 2つの薄いシート（上層シート 2 1 0及び下層シー卜 2 2 0 ) が貼り合わされたものであり、第 1及び第 2の実施の形態と同様に、幅広の長尺物である。

図 9は、この鼠駆除用電撃シ一卜 2 0 0を構成する 2つのシ一卜 2 1 0、 2 2 0それぞれの形状を示す斜視図である。

上層シート 2 1 0及び下層シ一卜 2 2 0は、いずれも、極めて薄い（例えば、厚さ 0 . 2 m m ) フイルム状のプラスチヅクシ一卜であり、その上面に、直交して走る約 2 m m幅の直線状の銅箔パターン 2 1 1 , 2 2 1 が形成（プリント）されている。上層シ一卜 2 1 0の上面には、銅箔パターン 2 1 1で囲まれた各領域内に四角形の貫通窓 2 1 2が空けられている。この上層シ一卜 2 1 0の貫通窓 2 1 2の中心に下層シート 2 2 0の銅箔パターン 2 2 1の交点が位置することとなるように、これら 2 つのシ一卜 2 1 0、 2 2 0が接着剤で貼り合わされている。つまり、貫通窓 2 1 2から、下層シート 2 2 0の銅箔パターン 2 2 1 が露出する状態となる。

この鼠駆除用電撃シー卜 2 0 0を使用する際には、上記第 1及び第 2 の実施の形態と同様に、適切な形状に切り出し、上層シー卜 2 1 0及び下層シ一卜 2 2 0の銅箔パターン 2 1 1、 2 2 1 それぞれに高電圧電源 5 0からの電源コ一ド 4 0をはんだ付け又はソケッ卜等で接続すればよい。これによつて、上層シー卜 2 1 0と下層シ一卜 2 2 0間に高電圧が印加される状態となり、上層シ一ト 2 1 0の銅箔パターン 2 1 1 と貫通窓 2 1 2から露出している下層シート 2 2 0の銅箔パターン 2 2 1 の両方に同時に触れた鼠は、感電死する。

以上のように、本実施の形態における鼠駆除用電撃シート 2 0 0の上面には、第 1及び第 2の実施の形態と同様に、高電圧のプラス電極とマィナス電極とが交互に入れ替わるように配列されている。したがって、単に平行電線を上面に貼り付けた従来の電撃用紙に比べ、その上に乗つた鼠に対して、極めて高い確率で電撃を与えて感電死させることができこのような鼠駆除用電撃シート 2 0 0は、以下のようにして製作する。つまり、プラスチックシートを準備し、その上面に銅箔のパターンを印刷（プリン卜）したり、銅テープを貼り付けたりすることで下層シー卜 2 2 0を完成させる。続いて、その下層シ一卜 2 2 0に対して、カツタ一等で貫通窓を空けることによって、上層シ一卜 2 1 0を完成させる。最後に、それら 2つのシート 2 1 0、 2 2 0を、貫通窓 2 1 2の中心に銅箔パターン 2 2 1の交点が位置するように重ね、接着材で貼り合わせればよい。

この鼠駆除用電撃シ一卜 2 0 0を構成している 2つのシートは、第 1 及び第 2の実施の形態と異なり、いずれも、突起物を有しない単純な平板構造である。しかも、これら 2つのシ一卜は、絶縁シート上に同一パターンの銅箔を有し、共通の製造工程を経て製作される。よって、本実施の形態の鼠駆除用電撃シー卜 2 0 0は、第 1及び第 2の実施の形態に比べ、簡易に製造することができるというメリッ卜を有する。 (第 4の実施の形態）

次に、本発明の第 4の実施の形態に係る害鳥及び害獣の放逐方法について説明する。

本実施の形態における害鳥及び害獣の放逐方法は、鳩等の害鳥及び鹿、猪、カンガル一等の害獣を音により駆逐する方法である。つまり、鳩等による建物や公園、道路等にて引き起こす糞公害や、ゴミ等の散らかし、うるさい鳴き声、その他果物、野菜等の農作物の被害を防止するため、しかも彼等を殺傷することなく、その場所より放逐する方法である。

図 1 0は、そのための音を収録する手順を示すフローチヤ一卜である。まず、放逐しょうとする目的の害鳥を捕まえて、その鳥の悲鳴や断未魔の声を「害鳥の悲鳴」としてテープレコーダ等で録音する（ S 6 0 1 )。さらに、放逐しょうとする目的の害鳥の天敵の飛ぶ音や獲物と襲うときの音を「天敵が襲ってくる音」として録音し（ S 6 0 2 )、天敵の鳴き声や獲物を襲うときの鳴き声等を「天敵の鳴き声」として録音する（ S 6 0 3 )。例えば、鳩等の天敵として、ヮシ■ タカ ' トビ■ コンドル ' フク口ゥ等の猛禽類を採用する。

そして、集めた 3種類の音 '声を音データとしてパーソナルコンビュ —夕に取り込み、音楽編集用ソフト等を用いて、図 1 1 に示されるような構成となる 1 つの連続するステレオ音声として編集する。得られた音声は、テープレコーダ等に出力することで 1 つのテープに収録しておく ( S 6 0 4 )o

図 1 1 は、編集後のテープの録音内容を示すデータ構成図である。ここには、 1 つのテープを構成する 2つの卜ラック（ L :左音声卜ラック、 R ：右音声トラック）それぞれに録音される 3種類の音■声（ 1 つの矩形が 1回の録音分（例えば、約 1秒分））の録音位置が示されている。左音声卜ラヅク（ L ) には、「天敵が襲ってくる音」が繰り返し録音され、その「天敵が襲ってくる音」の 1 0回に 1 回くらいの合間に「天敵の鳴き声」が揷入して録音されている。一方、右音声トラック（ R ) には、「害鳥の鳴き声」が一定間隔をおいて録音されている。その間隔は、左音声トラックに録音された「天敵の鳴き声」の 5回に 1 回くらいの割合で挿入されている。

このような音は、害鳥が天敵に襲われるときの天敵及び害鳥から発せられる声 .音が合成された典型的なものであり、害鳥にとっては、地獄のごとく、驚愕するような嫌な音であり、二度と聞きたくない音である。図 1 2は、このよ.うな音が収録されたテープを用いて害鳥を駆逐する様子を示す図である。収録テープをセヅ卜したテープレコーダ 2 5 0を自動車 2 5 1 に積んで、放逐しょうとする目的の害鳥の建造物や、公園、道路等の休息場所や、営巣場所、夜間の休息場所等まで行き、害鳥 2 5 2が集合したところを見計らって、テープレコーダ 2 5 0の音量ボリュームを最大にする等して、そのテープに収録された音を再生し、放逐しようとする害鳥 2 5 2を驚かす。そして、必要に応じて、逃げる害獣 2 5 2を自動車 2 5 1で追いかけ、害鳥達 2 5 2に向けて、その音を放送し続ける。これによつて、効果的に、その目的の場所より害鳥を追い払うことができる。

なお、鳩等は、相当しっこい性格があるので、その場所の様子を 2〜 3曰程度監視し、万一、害鳥が戻りそうな時は、再び、その害鳥の天敵の声のテープをその場所付近で流すことが必要である。

一方、害獣に対しては、猪の場合、天敵の音や鳴き声として、猪狩りに用いる多くの犬が猪を追いかけているときの音や鳴き声を録音したものを利用する。鹿に対しても、犬の鳴き声や鳴きながら走っているときの音を録音して使用する。さらに、猛獣の鳴き声も録音し使用する。農園や果樹園等では、高電圧が印加される裸電線等を周囲に張り巡らすことで猿等の侵入を防ぐと共に、各所に隠しスピーカ'を設け、天敵の鳴き声等を流すことによって、これら害獣が近寄らないようにする。また、原野や砂漠、森林地帯、高地、その他の広い場所で、野生の動物達を生きたまま捕まえて別の場所に連れていって共存させたり、一定の場所に誘導して移動させることで除外したりするときにも、上述のように製作したテープを用いることができる。

図 1 3は、音によって野生の害獣を生きたまま捕獲したり、遠方へ移動させたり、予防注射等のために柵で囲った敷地や檻等の一定の場所に誘導したりする方法を説明する図であり、原野等に予め配置される複数の無線スピーカ 30 1 a〜d、 302 a〜d、 ' · ■、 3 1 0 aの配置位置を示す。

捕獲場所 320は、害獣を追い込む目的場所であり、出入り口に開閉可能な扉を有する柵で囲まれた敷地等である。原野には、この捕獲場所 3 20から最も距離が遠い位置に無線スピ一: b 301 a〜dが一定間隔を置いて配列して設置され、その位置よりも捕獲場所 3 20に少し近い位置に無線スピーカ 302 a〜dが設置され、順次、捕獲場所 3 20に近づくにしたがって、無線スピーカ 30 3 a〜d、無線スピーカ 304 a〜d、 ' ■ ■、 3 1 0 aが設置されている。

無線スピーカ 30 1 a〜d、 302 a〜d、 ' ■ ■、 3 1 0 aは、それぞれ、一定の周波数チャネル f l、 f 2_N - ■ ■ 、 f 10で送られている電波を受信し、その電波に含まれる音信号を復調してスピーカから音を出力する拡声器である。

図 1 4 ( a ) は、それら無線スピー力 30 1 a等の外観図であり、図 1 4 ( b )は、それら無線スピーカ 30 1 a等の機能プロック図である。無線スピーカ 30 1 a等は、屋外で使用可能な密閉構造の無線式拡声器であり、特定の周波数チャネルの電波を受信するアンテナ 300 aと、受信された電波を F M復調し音信号に変換する F M復調器 300 cと、復調された音信号を電力増幅する増幅器 300 dと、増幅された音信号を音として出力するスピーカ 300 bとから構成されている。この無線スピーカ 30 1 a等は、内蔵のバッテリ等で駆動され、予定された周波数チャネルの電波を受信すると、その電波に含まれる音を増幅してスピ一力から出力する。

遠隔制御装置 3 50は、上述にように編集された音が録音された音声テープを内蔵しており、その音声テープから再生された音を、操作者が指定した周波数チャネル（ f 1、 f 2、 . · ■、 f 10 f のいずれか）で周波数変調し、電波で送信するリモコンである。つまり、この遠隔制御装置 3 5 0による遠隔操作によって、 1 0個のグループからなる無線スピ —力 3 0 1 a〜d、 3 0 2 a〜d、 . . ■、 3 1 O aのうち、いずれかのグループに属する無線スピーカ群に対して音信号を送信することで、それら無線スピーカ群から音を発生させることができる。

図 1 5 ( a ) は、遠隔制御装置 3 5 0の外観図であり、図 1 5 ( b ) は、遠隔制御装置 3 5 0の機能ブロック図である。遠隔制御装置 3 5 0 は、音声テープに録音されている音を再生し音信号として出力するテ一プ再生部 3 5 4と、その音信号を O N / O F Fするスイッチ 3 5 2と、 1 0種類の周波数の搬送波信号を出力する発信器 3 5 6と、それら搬送波信号から 1 つを選択するチャネル切替スィツチ 3 5 3と、選択された搬送波信号を音信号で周波数変調する F M変調器 3 5 5と、得られた変調信号を電力増幅する増幅器 3 5 7と、増幅された変調信号を電波として送信するアンテナ 3 5 1 とから構成される。

この遠隔制御装置 3 5 0は、内蔵のバッテリ等で駆動され、スィッチ 3 5 2が 0 Nのときに、チャネル切替スィツチ 3 5 3で選択されている周波数チャネルの電波で、テープ再生部 3 5 4からの音信号を変調して送信する。

いま、図 1 3に示されるように、原野において、第 2グループに属する無線スピーカ 3 0 2 a〜dが置かれている付近に、捕獲したい害獣 3 3 0が群れをなしているとする。このような状況において、まず、遠隔制御装置 3 5 0のチャネル切替スィヅチ 3 5 3をチャネル 1 にセヅトしてスィッチ 3 5 2を O Nにする。すると、第 1 グループに属する 4台の無線スピーカ 3 0 1 a〜dから上述の「天敵が襲ってくる音」や「害獣の悲鳴」等が放送されるので、害獣達 3 3 0は、その音の発生源とは反対の方向に向かって逃げる。

続いて、逃げる害獣達 3 3 0を追いかけるように、チャネル切替スィツチ 3 5 3を 1、 2、 3、. ■ ■、 1 0の順に切り替えていく。これによつて、逃げる害獣達 3 3 0の後ろから、無線スピーカ 3 0 2 a〜d、 3 0 3 a〜d、■ ■ ·、 3 1 0 aの順に上述の音が放送され、害獣達 3 3 0 は、捕獲場所 3 2 0へと追い込まれていく。害獣達 3 3 0が捕獲場所 3 2 0に入ったら、その出入り口の柵扉を閉める。このようにして、害獣達 3 3 0を生きたまま目的の場所に追い込み、そこで一網打尽に捕獲することができる。

以上、本発明に係る鼠駆除用電撃シ一卜並びに害鳥及び害獣の放逐方法について、 4つの実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。

. 例えば、第 4の実施の形態では、同一グループに属する無線スピーカ群は、一列に並べられていたが、このような配列だけに限られず、円形状や四角形状、放射状に配列してもよい。また、マトリクス状に無線スピー力群を配置しておき、列や行を任意に指定することで、一定領域にいる動物を任意の場所に誘導することもできる。

また、第 1〜3の実施の形態では、鼠駆除用電撃シートは、建物の床等に敷設されたが、鼠駆除用電撃シートの敷設場所としては、このような平面だけに限られず、柱や箱、配管、パイプ等に巻きつけたり、裏面に接着材をつけて壁等に貼り付けてもよい。

さらに、上記実施の形態では、音や声の記録媒体及び再生装置として磁気テープとテープレコーダ等が用いられたが、本発明は、このような記録媒体と再生装置に限られず、例えば、 M D (Mini Disc) と M Dプレ一ャ等を使用してもよい。また、第 1 〜3の実施の形態における鼠駆除用電撃シートは、上面に設けられた電極のサイズや間隔等を調整することで、鼠だけでなく、ィタチゃ狸や狐等の小動物にも適用することができる。産業上の利用の可能性

以上のように、本発明に係る鼠駆除用電撃シー卜は、建物の床等に敷設し、高電圧電源と共に使用することで、鼠に電撃を与え、感電死させたり、気絶させたりする鼠駆除のための部品として、また、本発明に係る害鳥及び害獣の放逐方法は、鳩等の害鳥や猪等の害獣を目的の場所から放逐したり、目的の場所に追い込んで生け捕りするための方法として有用でめる。

Claims

請求の範囲

1 . 電撃によって鼠を駆除するためのシートであって、

その上面には、高電圧を印加するための第 1電極及び第 2電極が縦方向及び横方向に交互に並ぶように露出した状態で設けられている

ことを特徴とする鼠駆除用電撃シ一卜。

2 . 前記鼠駆除用電撃シ一卜は、少なくとも 2枚のシ一卜（第 1及び第 2シート）が積層され、

前記第 1 シー卜は、前記第 2シ—卜の上に重ねられ、その上面に、前記第 1電極が形成されていると共に複数の窓が設けられ、

前記第 2シートは、その上面に、前記第 2電極が形成され、

前記第 1 シ— 卜と前記第 2シ—卜とは、前記窓から前記第 2電極が露出するように重ねられている

ことを特徴とする請求の範囲 1記載の鼠駆除用電撃シー卜。

3 . 前記第 1及び第 2電極は、それぞれ、前記第 1及び第 2シ—卜の上面から上方に向けて突起する複数の突起体であり、

前記第 2電極は、前記窓を貫通して前記第 1 シー卜の上面に突出している

ことを特徴とする請求の範囲 2記載の鼠駆除用電撃シー卜。

4 . 前記第 1及び第 2シートに形成された複数の突起体は、それぞれ、金属膜で被覆され、電気的に導通している

ことを特徴とする請求の範囲 3記載の鼠駆除用電撃シー卜。

5 . 前記鼠駆除用電撃シートは、さらに、前記第 1 シ一卜の上に積層して重ねられた第 3シ一トを有し、

前記第 3シートは、その上面に複数の窓が設けられ、

前記第 1及び第 2電極は、前記第 3シ—卜の窓を貫通して前記第 3シ —卜の上面に突出している

ことを特徴とする請求の範囲 4記載の鼠駆除用電撃シー卜。

6 . 前記第 1及び第 2電極は、それぞれ、前記第 1及び第 2シー卜の上面に印刷された銅箔である

7 . 前記第 1及び第 2電極は、一定幅の直線が格子状に直交するパターンを有する銅箔であり、

前記第 2電極の銅箔のパターンにおける交点が前記窓から露出している

ことを特徴とする請求の範囲 6記載の鼠駆除用電撃シート。

8 . 電撃によって鼠を殺すシステムであって、

請求の範囲 1記載の鼠駆除用電撃シー卜と、

高電圧を発生する高電圧電源と、

前記高電圧を前記鼠駆除用電撃シ一卜の第 1及び第 2電極に印加するコネクタと

を備えることを特徴とする電撃殺鼠システム。

9 . 前記第 1及び第 2電極は、それぞれ、電気的に導通した複数の突起体であり、前記コネクタは、前記第 1及び第 2電極の突起体を凸電極として嚙み合う凹電極のソケッ卜を有する

ことを特徴とする請求の範囲 8記載の電撃殺鼠システム。

1 0 . 電撃によって鼠を殺す方法であって、

照明器具を備えた部屋に、請求の範囲 1記載の鼠駆除用電撃シー卜を敷設しておくと共に、スピーカを設置しておき、

前記照明器具を消灯した状態で、前記部屋に鼠が出没するのを待ち、鼠が出没してきたときに、

(i)前記鼠駆除用電撃シ一トの第 1及び第 2電極間に高電圧を印加し、

(ii)前記照明器具を点灯し、

(iii)予め録音された記録媒体を再生装置で再生することによって前記スピーカから鼠の悲鳴を発生させる

ことを特徴とする電撃殺鼠方法。

1 1 . 害鳥及び害獣の放逐方法であって、

以下のような音が記録された記録媒体を再生して得られる音を前記害鳥又は害獣に向けて出力することを特徴とする害鳥及び害獣の放逐方法, ω対象の害鳥又は害獣の天敵が発する音が連続して記録され、

(ii)前記天敵が発する音の合間に、又は、前記天敵が発する音に重畳させて、対象の害鳥又は害獣の悲鳴が一定間隔をおいて記録されている。

1 2 . 前記天敵が発する音は、

(i)前記天敵が前記害鳥又は害獣を襲うときの飛ぶ音又は走る音が連続して記録され、

(ii)前記飛ぶ音又は走る音の合間に、又は、前記飛ぶ音又は走る音に重畳させて、前記天敵の鳴き声が一定間隔をおいて記録されていることを特徴とする請求の範囲 1 1記載の害鳥及び害獣の放逐方法。

1 3 . 前記天敵の飛ぶ音又は走る音と前記天敵の鳴き声は、約 1 0対 1 の時間比率で録音され、

前記天敵の鳴き声と前記害鳥又は害獣の悲鳴は、約 5対 1の時間比率で録音されている

ことを特徴とする請求の範囲 1 2記載の害鳥及び害獣の放逐方法。

1 4 . 害鳥及び害獣の放逐方法であって、

野外に複数の無線スピーカを設置しておき、

前記野外に害鳥又は害獣が現れたら、前記複数の無線スピーカを選択的に動作させることによって、当該害鳥又は害獣が嫌う音の発生源を移動させながら当該音を発生させる

ことを特徴とする請求の範囲 1 3記載の害鳥及び窖獣の放逐方法。

1 5 . 前記複数の無線スピーカは、複数のグループに分類され、

グループ単位で、前記複数の無線スピーカを選択的に動作させることを特徴とする請求の範囲 1 4記載の害鳥及び害獣の放逐方法。

1 6 . 前記グループは、前記複数の無線スピーカが受信する電波のチヤネルに対応し、

前記音の信号を含む電波を送信するチャネルを切り替えることで、前記複数の無線スピーカを選択的に動作させる

ことを特徴とする請求の範囲 1 5記載の害鳥及び害獣の放逐方法。

1 7 .前記複数の無線スピーカは、前記野外において、グループ単位で、放逐したい目的の場所に徐々に近づいていくような位置に設置されている

ことを特徴とする請求の範囲 1 6記載の害鳥及び害獣の放逐方法。