WO2002024856A1 - Procede de fabrication d'un savon contenant des bulles d'air - Google Patents

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WO2002024856A1
WO2002024856A1 PCT/JP2001/008175 JP0108175W WO0224856A1 WO 2002024856 A1 WO2002024856 A1 WO 2002024856A1 JP 0108175 W JP0108175 W JP 0108175W WO 0224856 A1 WO0224856 A1 WO 0224856A1
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Takeshi Hasegawa
Yasunori Miyamoto
Tadao Abe
Koichi Hatano
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Kao Corporation
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D13/00Making of soap or soap solutions in general; Apparatus therefor
    • C11D13/14Shaping
    • C11D13/16Shaping in moulds

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Description

明 細 書 気泡入り石験の製造方法 技術分野
本発明は、 無数の気泡を含有する溶融石鹼から気泡入り石鹼を製造す る方法に関し、 更に詳しくは該溶融石鹼における気泡と液体分との分離 が防止された気泡入り石鹼の製造方法に関する。 背景技術
気泡入り石鹼の製造方法として、 本出願人は先に特開平 1 0— 1 9 5 4 9 4号公報において、 無数の気泡を含有する溶融石鹼を成形型のキヤ ビティ内で固化させるに際して、 固化工程を、 気密状に密閉されたキヤ ビティ内で行うことを提案した。 前記製造方法によれば、 キヤビティ内に外部から空気が入り込むこと が阻止できるので、 固化された石鹼には空洞や凹みが発生しずらい。 し かし、 気泡入り石鹼の製造中に何らかのトラブルが発生して作業が停止 すると、 溶融石鹼はその供給配管内や貯蔵タンク内で停滞し、 気泡同士 が合一してその径が大きくなり、 気泡と液体分とが分離状態となる。 こ の状態から作業を再開すると、 気泡と液体分とが分離した状態のまま溶 融石鹼がキヤビティ内に注入されてしまう。 その結果、 得られた石鹼で は気泡が不均一に分散した状態となり、 使用時の泡立ちが低下してしま う。 最も一般的な撹拌方法である撐拌翼 (撹拌羽根) を用いた場合、 剪 断力が低いと気泡の合一や気液分離の改良が困難であり、 剪断力が強す ぎると空気を巻き込んで溶融石鹼の比重が変化してしまう。 また、 気泡 の状態 (特に気泡量) の変動に伴い、 固化された石鹼の重量が変動する 場合もあった。 発明の開示
従って、 本発明は、 無数の気泡を分散含有する溶融石鹼における気泡 と液体分との分離が防止された気泡入り石験の製造方法を提供すること を目的とする。 また本発明は、 固化した石鹼における気泡の分散が均一で且つ重量変 動が少なくなる石鹼の気泡入り石鹼の製造方法を提供することを目的と する。 · 本発明は、 無数の気泡を分散含有する溶融石鹼を成形装置で固化させ る気泡入り石鹼の製造方法において、
前記溶融石鹼の貯蔵タンクには、 該貯蔵タンク内を経由するループを 形成する循環路が設けられており、 該循環路又は該貯蔵タンクに前記溶 融石鹼の供給部が接続されており、
前記溶融石鹼を、 前記循環路内を循環させながら前記供給部を通じて 前記成形装置へ供給する気泡入り石鹼の製造方法を提供することにより 前記目的を達成したものである。 また本発明は、 前記気泡入り石鹼の製造方法に使用するための製造装 置であって、 溶融石験の貯蔵タンクと、 該貯蔵タンクに接続され且つ該 貯蔵タンク内を経由するループを形成する循環管路と、 該循環管路又は 該貯蔵タンクに接続された溶融石鹼の供給部と、 該供給部から供給され た溶融石鹼を所定形状に成形固化させる成形装置とを備えた気泡入り石 鹼の製造装置を提供するものである。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の製造方法の第 1の実施形態に用いられる装置におけ る溶融石鹼の循環部を示す模式図である。
図 2は、 本発明の製造方法の一実施形態に用いられる装置における溶 融石鹼の供給部を示す模式図である。
図 3 ( a ) 、 図 3 ( b ) 及ぴ図 3 ( c ) は、 本発明の製造方法の一実 施形態に用いられる装置における溶融石鹼の成形部を示す模式図であ る。
図 4は、 本発明の製造方法の第 2の実施形態に用いられる装置におけ る溶融石験の循環部を示す模式図である (図 1相当図) 。
図 5は、 本発明の製造方法の第 2の実施形態に用いられる装置におけ る溶融石鹼の循環部を示す模式図である (図 1相当図) 。 発明を実施するための最良の形態
以下本発明を、 その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説 明する。 本実施形態で用いられる製造装置は、 溶融石鹼の循環部、 該循 環部に接続された溶融石鹼の供給部、 及び該供給部によって供給された 溶融石鹼の成形型を備えた成形部を具備している。 図 1 には、 本発明の 製造方法の第 1の実施形態に用いられる装置における溶融石鹼の循環部 が示されており、 図 2には溶融石鹼の供給部が示されている。 また図 3 には溶融石鹼の成形部が示されている。 図 1 に示す溶融石鹼の循環部 6は、 貯蔵タンク 6 1、 貯蔵タンク 6 1 に接続され且つ貯蔵タンク 6 1内を経由するループを形成する循環管路 6 2、 循環管路 6 2の途中に介在された循環ポンプ 6 3を備えている。 また貯蔵タンク 6 1には、 発泡部 (図示せず) において発泡された溶融 石験の供給管路 6 4が接続されている。 更に貯蔵タンク 6 1内には撹拌 翼 6 5が設置されている。 撹拌翼 6 5はモ一夕 6 6によって所定方向に 回転する。 貯蔵夕ンク 6 1の上部には、 液面高さ計 6 7が配置されてい る。 液面高さ計 6 7 としては、 例えば光学式、 超音波式又は差圧式のも のが使用できる。 循環管路 6 2には、 その途中に比重計 6 8が介在配置 されている。 比重計 6 8としては、 例えば桜エンドレス (株) の 「コリ オリ質量流量計」 が使用でき、 密度測定モードにより測定することがで きる。 更に循環管路 6 2には、 溶融石鹼の供給部 3が、 循環管路 6 2 と 開閉可能に連通するように接続されている。 供給部 3は複数個が直列に 接続されている。 貯蔵タンク 6 1及び循環管路 6 2を含む循環部 6並び に供給部 3には、 何れも温水及びヒータなどの保温装置が取り付けられ ており、 所定温度に保たれている。 液面高さ計 6 7で計測された溶融石鹼の液面高さ、 及び比重計 6 8で 計測された溶融石鹼の密度は、 それぞれ電気信号に変換されて演算部 6 9へと送られる。 演算部 6 9では、 溶融石鹼の液面高さ及び溶融石鹼の 密度の値に基づき後述するサーポモータ 3 8の動作を制御する演算を行 い、 演算結果を電気信号に変換してサーポモータ 3 8へ送る。 以上の構成を有する循環部による溶融石鹼の循環について説明する と、 図示しない発泡部において発泡されて、 無数の気泡が分散含有され ている溶融石鹼は、 供給管路 6 4を通じて貯蔵タンク 6 1内に貯えられ る。 貯蔵タンク 6 1内において溶融石鹼は、 撹拌翼 6 5 によって撹拌さ れて、 気泡の分散状態が均一に保たれる。 溶融石鹼の一部は、 循環ボン プ 6 3によって循環管路 6 2内に送り込まれる。 その結果、 貯蔵タンク 6 1内に貯えられている溶融石鹼は、 貯蔵タンク 6 1 を経由して循環管 路 6 2内を循環する。 この循環によって、 たとえ何らかのトラプルが発 生して気泡入り石鹼製造の作業が停止しても、 溶融石鹼が供給配管系内 で停滞することがなくなり、 溶融石鹼に剪断力が常に加わった状態が維 持され、 気泡と液体分とが分離状態となることが防止される。 特に、 本 実施形態においては、 溶融石鹼を循環させることで剪断力を加えるの で、 例えば溶融石鹼の流速を制御して溶融石験に剪断力を加える時間を 制御できるという利点がある。 つまり気泡を含む溶融石鹼のような保存 安定性の低い圧縮性流体に長時間剪断力を加え続けることで気泡の状態 を変化させることができる。 一方、 剪断力を加えないと、 気泡の合一や 気液の分離が起こることが避けられない。 このように、 溶融石鹼を循環 させる場合に、 剪断力を加える時間を制御することで、 溶融石鹼に効果 的に剪断力を加えることができ、 その結果、 貯蔵タンク 6 1内の気泡入 り石鹼における気泡の分散状態を良好にすることができ、 且つその良好 な状態を長時間保つ.ことができる。 貯蔵タンク 6 1 における撹拌翼 6 5 による撹拌によっても、 気泡と液体分との分離はある程度防止できる が、 十分とはいえない。 撹拌翼 6 5によって気液分離や気泡の合一が発 生しないように溶融石鹼を撹拌すると、 溶融石鹼が気泡を巻き込みその 比重が変動してしまう。 従って、 貯蔵タンク 6 1内では気泡を混入させ ない緩やかな撹拌を行い、 気泡と液体分との分離防止は、 循環管路 6 2 内の循環によって行うことが好ましい。 溶融石鹼の循環の間、 その密度が比重計 6 8によって計測される。 こ れと同時に貯蔵タンク 6 1 における溶融石験の液面高さが液面高さ計 6 7によって計測される。 無数の気泡を分散含有する溶融石鹼の調製方法としては、 例えば本出 願人の先に出願に係る特開平 1 1 — 4 3 6 9 9号公報の第 2欄 1 5行〜 第 5欄 1行に記載されている方法を用いることができる。 溶融石鹼の発 泡には各種気体を用いることができるが、 特に不活性気体、 とりわけ窒 素ガス等の非酸化性の不活性ガスを用いることで、 溶融石鹼の加熱に起 因して、 その配合成分が酸化分解することで発生する異臭等を効果的に 防止することができる。 発泡に不活性気体を用いることは、 気泡入り石 鹼の配合成分として、 酸化分解し易い香料成分が配合されている場合に 特に有効である。 溶融石験の循環においては、 その温度を 5 5〜 8 0 ^、 特に 6 0 ~ 7 0 °Cに保つことが、 後述する供給ノズル先端での溶融石鹼の固化防止、 及び石鹼の酸化や香料の劣化の防止の点から好ましい。 これに関連し、 溶融石鹼の循環においては、 溶融石鹼をその融点より も 1〜 2 0 、 特に 2〜 5 °C高い温度に加熱し保温した条件下に循環さ せることが、 同様の理由から好ましい。 溶融石鹼の循環においては、 その循環流量 V (m h ) に対する、 貯蔵夕ンク 6 1の容量 S (m3) の比 S Z V ( h ) が 0. 0 1〜 5 とな るように溶融石鹼を循環させることが、 気泡の合一防止、 及び気泡と液 体分との分離防止の点から好ましい。 前記循環流量に関連するが、 溶融石鹼は、 その循環管路 6 2内での流 速 V dが 0. 0 2〜 5 mZ s、 特に 0. 0 5 ~ 0. 8 mZ s となるよう に循環されることが好ましい。 下限値未満であると、 溶融石験の供給部 3への分注時に圧力低下が発生し易くなる。 上限値を超えると、 設備が 大掛かりになる上、 循環中に気泡を巻き込む可能性が高くなる。 またこ れに関連して、 循環管路 6 2は、 その断面積が 1 0〜 2 0 0 c m 特 に 2 0〜 1 8 0 c m2であることが、 同様の理由から好ましい。 溶融石鹼の循環においては、 その剪断速度が 0. 2〜 5 0 0 s— 1、 特 に 0. 3〜: 1 0 0 s— '、 とりわけ 0. 3〜 2 0 s となるように溶融石 鹼を循環させることが、 気泡の合一防止、 及びと気泡と液体分との分離 防止の点から好ましい。 剪断速度 Dは D = 2 V dZdから算出される。 ここで V dは溶融石鹼の循環流速 (mZ s ) を示し、 dは循環管路 6 2 の径 (m) を示す。 循環管路内には、 前記剪断速度の範囲の剪断を加え ることができるスタティ ックミキサー (静止混合器) を適宜設けること が好ましい。 循環管路 6 2を循環する溶融石鹼は、 その一部が循環管路 6 2に接続 されている供給部 3へ送り込まれる。 図 2に示すように、 供給部 3は、 その一端が循環管路 6 2に接続されている接続管路 3 5、 接続管路 3 5 の他端に接続されている切り替えバルブ 3 2、 切り替えバルブ 3 2の一 端に接続されている供給ノズル 3 1、 切り替えバルブ 3 2の他端に接続 されているシリンダ 3 3、 及びシリ ンダ 3 3内に配されたピス トン 3 4 を備えている。 この切り替えバルブ 3 2によって、 循環管路 6 2 と供給 ノズル 3 1 とが開閉可能に連通する。 ピス トン 3 4におけるロッ ドの先 端にはリニアガイ ド 3 6が取り付けられている。 リニアガイ ド 3 6は、 リ ンク機構 3 7を介してサーポモータ 3 8に接続されている。 サーポモ 一夕 3 8の作動によってリニァガイ ド 3 6は直線往復蓮動をするように なされている。 この運動によって、 ピス トン 3 2はシリンダ 3 3内を摺 動自在になっている。 そして、 ピストン 3 4の引き込み距離又は押し込 み距離によって、 溶融石験の注出体積が決定される。 具体的には、 ①吸 引前のピス トンの位置を原点としてピストンの引き込み距離で供給体積 を決定する方法、 又は②吸引後のピストンの位置を原点としてピス トン の押し込み距離で供給体積を決定する方法がある。 計量する溶融石鹼は 圧縮性の流体であるので、 前記の①の方法において、 ピストンの原点の 位置でシリンダー内に溶融石鹼ができるだけ残さないように原点を決め ることが、 測定重量の精度を高める点から好ましい。 前述の通り、 サー ポモータ 3 8は、 演算部 6 9における演算結果に基づき制御される。 制 御の詳細については後述する。 供給部 3における溶融石鹼の流れについて説明すると、 循環管路 6 2 内を循環する溶融石験は、 その一部が、 切り替えバルブ 3 2による流路 の切り替えによって、 接続管路 3 5及び循環管路 6 2を通じてシリ ンダ 3 3内に送り込まれる。 この場合、 ピストン 3 4は、 リニアガイ ド 3 6 によって予め所定の位置まで引き戻された状態になっていてもよい。 或 いは溶融石鹼のシリンダ 3 3内への送り込みと共に、 ピストン 3 4を漸 次引き戻してもよい。 所定量の溶融石鹼がシリンダ 3 3内に送り込まれたら、 切り替えバル ブ 3 2によって流路を切り替え、 シリンダ 3 3 と供給ノズル 3 1 とが接 続されるようにする。 次いで、 リニアガイ ド 3 6によってピストン 3 4 を所定距離押し込んで、 シリンダ 3 3内の溶融石鹼を押し出す。 これに よって溶融石鹼は供給ノズル 3 1 を通じて成形装置としての成形部 7へ 注入される。 成形部 7は、 供給ノズル 3 1の個数と同数用いられる。 以 上の一連の操作がすべての供給部 3において行われる。 ピストン 3 4の移動距離は、 比重計 6 8によって計測された溶融石鹼 の密度、 及び液面高さ計 6 7によって計測された貯蔵タンク 6 1 におけ る溶融石鹼の液面高さを基に演算部 6 9において演算された結果に基づ き、 サ一ポモータ 3 8を制御することで決定される。 具体的には以下の 操作が行われる。 先ず、 溶融石鹼の密度に関しては、 成形部 7への溶融石鹼の注入重量 Aと、 溶融石鹼の密度 / αとの相関関係を予め求めておく。 両者は右上が りの直線関係となることが本発明者らの検討により判明している。 この 直線関係から求められた係数を C |0とする。 溶融石鹼の液面高さについ ても同様に、 成形部 7への溶融石鹼の注入重量 Αと、 溶融石鹼の液面高 さ Lとの相関関係を予め求めておく。 両者も右上がりの直線関係となる ことが本発明者らの検討により判明している。 この直線関係から求めら れた係数を CLとする。 また、 成形部 7へ注入すべき溶融石鹼の重量 A。 を設定しておく。 またこの設定重量 A„に対応する溶融石験の密度 P0及 び液面高さ L。を前述の直線関係から予め求めておく。 これら C p、 Cい A0、 pfl及び L。の値は初期値として演算部 6 9に入力しておく。 次に、 予め求められた ιθο及ぴ L。の値、 並びに計測によって求められ た溶融石鹼の密度 Pm及び液面高さ! ^の値に基づき、 iO raと p。との差 Δ ρ (= pm- Po) 、 及び Lmと L。との差 AL (= Lm- L0) を演算部 6 9で 算出する。 算出された Δ ρ及び の値に、 それぞれ初期値として入力 されている C p及び C Lの値を乗じ、 設定重量 A。からの補正重量、 即ち ( C p Δ p + C L A L ) の値を求める。 この値を計測された密度 で除 すことで補正体積を求める。 シリンダ 3 3の断面積は予め判っているの で、 補正体積を断面積で除すことで、 ピストン 3 4の移動の補正距離が 算出される。 算出された補正距離をサーポモータ 3 8の回転ステップに 換算し、 換算された値をサ一ポモータ 3 8に送り、 ピス トン 3 4の移動 距離を調整する。 この一連の操作によって、 溶融石鹼の密度が何らかの原因で変動して も、 一定重量の溶融石鹼が成形部 7に注入される。 更に、 溶融石鹼を循 環させておく ことで、 たとえ作業が停止しても、 溶融石験の発泡から注 入迄の間で、 溶融石鹼が停滞することはなく、 気泡と液体分とが分離状 態となることが防止される。 その結果、 得られる気泡入り石鹼において は、 気泡が均一に分散した状態となり、 使用時の泡立ちが良好となる。 次に、成形部 7へ注入された溶融石鹼の成形について図 3 ( a )〜( c ) を参照しながら説明する。 図 3 ( a ) に示すように、 成形部 7は、 成形 型としての下型 1及び上型 2を備えている。 下型 1は金属等の剛体から なり、 上部に向けて開口したキヤビティ 1 1 を有している。 キヤビティ 1 1は、 製品である気泡入り石鹼の底部及び各側部の形状に合致した凹 状形状となっている。 キヤビティ 1 1の底部には、 キヤピティ 1 1 と下 型 1の外部とを互いに連通させる連通孔 1 2が複数個穿設されている。 下型 1の側面には、 下型 1 と上型 2とを固定させるためのロック機構 1 3が取り付けられている。 一方、 上型 2 も金属等の剛体からなっている。 上型 2は、 蓋体 2 1 、 蓋体 2 1の下面に取り付けられ且つその下面が気泡入り石鹼の上部の形 状に合致している圧縮部 2 2、 蓋体 2 1の上面に取り付けられた加圧部 2 3、 及び加圧部 2 3に遊嵌され且つ下型 1の口ック機構 1 3に係合す る係合部 2 4を備えている。 図 3 ( a ) に示すように、 供給ノズル 3 1から注出された溶融石鹼 4 は、 下型 1のキヤビティ 1 1内に注入される。 このとき、 前述の演算部 6 9による制御で注入される溶融石鹼 4の体積が、 製品である気泡入り 石鹼の目標設定体積の好ましくは 1 . 0 5倍以上、 更に好ましくは 1 . 1倍以上であることが、 後述する溶融石鹼の圧縮と相俟って、 溶融石鹼 の冷却に起因する収縮やひけの発生が効果的に防止される。 このような 関係が成立するように溶融石鹼を注入するには、 溶融石験の密度を適宜 調整すればよい。 溶融石鹼の注入体積の上限値は、 溶融石験に含まれて いる気泡の体積の割合に応じて適宜決定される。 例えば溶融石鹼の体積 に占める気泡の全体積が比較的大きい場合には、 冷却に起因する収縮の 度合いが大きくなるので、 注入体積の上限値は比較的大きくすることが できる。 一方、 溶融石鹼の体積に占める気泡の全体積が比較的小さい場 合には、 冷却に起因する収縮の度合いはそれほど大きくないので、 注入 体積の上限値は比較的小さくなる。 本実施形態における溶融石鹼の体積 に占める気泡の全体積が 5〜 7 0 %程度であることを考慮すると、 注入 体積の上限値は、 気泡入り石鹼の体積の 3倍、 特に 2倍であることが好 ましい。 溶融石鹼の体積は、 圧力及び温度によって変化するが、 本明細 書において、 溶融石鹼の体積とは、 1気圧下、 2 5 °Cにおける体積をい つ 溶融石験のキヤビティ 1 1内への注入温度は、 循環管路 6 2内を循環 する溶融石鹼の温度とほぼ同一となっている。 溶融石鹼 4の注入が完了したら、 下型 1の上面を上型 2で閉塞させ、 下型 1 に取り付けられている口ック機構 1 3によって上型 2に取り付け られている係合部 2 4を係合させる。 これにより、 両型を固定し、 キヤ ビティ 1 1内を気密状態にする。 次いで、 図 3 ( b ) に示すように、 上 型 2に取り付けられている加圧部を、 加圧シリンダ等の所定の加圧手段 (図示せず) によって押圧し、 キヤビティ 1 1内に注入された溶融石鹼 4を、 製品である気泡入り石験の目標設定体積まで圧縮する。 そして、 その圧縮状態下に溶融石鹼を固化させる。 この操作によって、 溶融石鹼 の冷却に起因する収縮やひけの発生が効果的に防止され、 良好な外観を 呈する気泡入り石鹼が得られる。 溶融石鹼の圧縮の圧力 (ゲージ圧) は、 溶融石鹼の注入体積が、 気泡 入り石鹼の目標設定体積の何倍位かによつても異なるが、 一般に 0. 0 0 5〜 0. 3 MP a、 特に 0. 0 5〜 0. 2 MP a程度となる。 また、 溶融石鹼の圧縮比、 つまり、 溶融石鹼に含まれている気体成分 の圧縮比 (圧縮前の気体成分の体積 Z圧縮後の気体成分の体積) は、 1. 0 8〜 2. 5、 特に 1. 1〜 2であることが、 冷却に起因する収縮やひ けの発生の防止、 並びに冷却時間の短縮化及び生産効率の向上の点から 好ましい。 溶融石鹼に含まれている気体成分には、 溶融石験の発泡に用 いられる気体及び溶融石鹼に含有されている水蒸気等が含まれる。 溶融石鹼の固化に際しては、 下型 1を所定の冷却手段、 例えば水等の 冷媒によって冷却させて、 溶融石鹼の固化時間を短縮化させてもよい。 勿論、 自然冷却でもよい。 水によって冷却する場合、 水温は 5〜 2 5 °C 程度とすることが、 冷却時に気泡が不均一に分散することを防止する点 から好ましい。 溶融石鹼の固化は、 得られる気泡入り石鹼の見掛け密度が 0. 4〜 0. 8 58/ 0 1113、 特に 0. 6〜 0. S gZ c m3となるように行われるこ とが、 溶融石鹼の流動性の確保及び冷却効率の向上、 並びに気泡入り石 鹼のキヤビティ 1 1からの離型性の向上及び外観の向上の点から好まし い。 このような状態となるように溶融石鹼を固化させるには、 例えば大 気圧下 5 5 m l の窒素ガスと 9 0 m l の石鹼組成物とからなる気泡入り 溶融石鹼を、 6 4°Cにてキヤビティ 1 1内に注入後、 1 2 0 m l まで圧 縮した状態下に固化させればよい。 気泡入り石鹼の見掛け密度の測定方 法は、 後述する実施例において説明する。 また溶融石鹼の固化は、 得られる気泡入り石鹼における全気泡の体積 に占める径 1〜 3 0 0 mの気泡の体積の割合 (以下、 気泡体積分率と いう) が 8 0 %以上となるように行われることが、 石鹼の泡立ちの向上 及びふやけ防止の点から好ましい。 このような状態となるように溶融石 鹼を固化させるには、 例えば (株) 荏原製作所製ユーロミックス MD F O型エアレ一シヨン装置を用い、 ロータ—を l O O O k P a ( 5 0 0 r P m) の条件で回転させながらエアレ一シヨ ンし、 キヤビティ内で圧縮 保持したまま冷却固化させればよい。 気泡入り石鹼の気泡体積分率の測 定方法は、 後述する実施例において説明する。 溶融.石鹼の固化が完了したら、 下型 1 に取り付けられているロック機 構 1 3と、 上型 2に取り付けられている係合部 2 4との係合を解除し、 次いで図 3 ( c ) に示すように上型 2を取り外す。 更に、 所定の把持手 段、 例えば真空チャックを用いて、 下型 1のキヤビティ 1 1内から気泡 入り石鹼 5を取り出す。 取り出しに際しては、 キヤビティ 1 1の底部に 穿設された連通孔 1 2を通じてキヤビティ 1 1内に空気等の気体を吹き 込んで、 気泡入り石鹼 5の離型を促進させるようにしてもよい。 このようにして得られた気泡入り石鹼は、 気泡が全体に亘つて均一に 分散したものとなる。 従って、 該気泡入り石鹼は泡立ちの良好なものと なる。 また、 該気泡入り石鹼には、 溶融石鹼の冷却に起因する収縮やひ けが観察されず、 良好な外観を呈するものとなる。 更に、 気泡入り石鹼 の重量は、 設定された重量にほぼ一致する。 気泡入り石鹼を構成する配合成分としては、 脂肪酸石赖、 非イオン系 界面活性剤、 無機塩、 ポリオール類、 非石鹼系のァニオン界面活性剤、 遊離脂肪酸、 香料、 水等が挙げられる。 更に、 抗菌剤、 顔料、 染料、 油 剤、 植物エキス等の添加物を必要に応じて適宜配合してもよい。 次に本発明の第 2及び第 3の実施形態について図 4及び図 5 を参照し ながら説明する。 これらの実施形態については、 第 1の実施形態と異な る点についてのみ説明し、 特に説明しない点については、 第 1の実施形 態に関して詳述した説明が適宜適用される。 また、 図 4及び図 5におい て、 図 1〜図 3 と同じ部材に同じ符号を付してある。 尚、 図 4及び図 5 においては、 図 1 に示されている液面高さ計 6 7、 比重計 6 8及び演算 部 6 9が省略されている。 図 4に示す第 2の実施形態においては、 気泡入り石鹼の製造装置にお ける貯蔵タンク 6 1 と供給部 3との間に循環管路 6 2を循環する溶融石 鹼の冷却用の冷却装置 8 1が取り付けられている。 具体的には、 供給部 3が循環管路 6 2に接続されている接続位置と貯蔵タンク 6 1 との間に おいて、 循環管路 6 2に冷却装置 8 1が取り付けられている。 冷却装置 8 1は、供給部 3が循環管路 6 2に接続されている位置の直ぐ上流側(直 前) に取り付けられている。 また、 循環管路 6 2には、 該循環管路 6 2 を循環する溶融石鹼の加熱用の加熱装置 8 0も取り付けられている。 加 熱装置 8 0の取り付け位置は、 供給部 3が循環管路 6 2に接続されてい る接続位置よりも下流側になっている。 つまり、 循環管路 6 2には、 溶 融石鹼の循環方向に関して、 上流側に冷却装置 8 1が取り付けられてお り、 それよりも下流側に加熱装置 8 0が取り付けられている。 そして、 循環管路 6 2に取り付けられた冷却装置 8 1 と加熱装置 8 0との間に、 溶融石験の供給部 3が接続されている。 加熱装置 8 0における加熱温度 は、 循環管路 6 2から貯蔵タンク 6 1に戻る溶融石鹼の温度を、 貯蔵夕 ンク 6 1内の溶融石鹼の温度 (保温温度) と同温度とするため、 循環管 路 6 2の温度よりも高温度に設定されている。 一方、 冷却装置 8 1にお ける冷却温度は、 循環管路 6 2を保温する保温装置の保温温度よりも低 温度に設定されている。 これにより溶融石鹼は、 その保温温度よりも例 えば 0 . 5〜 1 0 °C程度低く冷却される。 勿論、 冷却温度は石鹼の溶融 温度以上となっている。 加熱装置 8 0 としては、 熱交換器などを用いる ことができる。 冷却装置 8 1 としては、 水冷管などを用いることができ る。 本実施形態の製造方法においては、 溶融石鹼が、 成形部 7のキヤビテ ィ 1 1内に注入される前に、 循環中の温度 (保温温度) よりも低い温度 に冷却されるので、 キヤビティ 1 1内での冷却固化時間が第 1の実施形 態の場合よりも短縮されるという利点がある。 特に、 溶融石鹼をキヤビ ティ 1 1内に供給する直前で、 保温温度よりも 0 . 5〜 1 O t:低い温度 に冷却することで、 撹拌や剪断が加わっていないキヤビティ 1 1内での 静置時間を短縮できるので、 固化するまでに発生する気泡の合一や分離 が低減できるので好ましい。 但し、 冷却装置 8 1によって溶融石鹼を冷 却すると、 循環管路 6 2内における溶融石鹼の流動性が低下して円滑な 循環を行えないおそれがあることから、 循環管路 6 2における、 該循環 管路 6 2 と供給部 3 との接続位置よりも下流の位置に、 該循環管路 6 2 の保温装置とは別に、 溶融石鹼の加熱用の加熱装置 8 0を取り付け、 該 加熱装置 8 0による加熱で溶融石鹼の円滑な循環を確保している。 図 5に示す第 3の実施形態においては、 気泡入り石鹼の製造装置にお ける循環部 6に取り付けられている循環管路 6 2に供給部 3が接続され ていない。 また、 加熱装置及び冷却装置も取り付けられていない。 これ に代えて、 循環管路 6 2とは別に貯蔵タンク 6 1に接続された接続管路 3 5を介して、 供給部 3が貯蔵タンク 6 1 に接続されている。 そして貯 蔵タンク 6 1 と供給部 3 とを接続する接続管路 3 5には冷却装置 8 1が 取り付けられている。 つまり、 貯蔵タンク 6 1 と供給部 3との間に冷却 装置 8 1が取り付けられている。 尚、 図 5においては、 供給部 3がーつ しか図示されていないが、 複数の供給部を貯蔵タンク 6 1に接続しても よい。 その場合には、 各供給部と貯蔵タンク 6 1 とを接続する管路に冷 却装置をそれぞれ取り付ける。 何れの場合においても、 冷却装置 8 1 に よる冷却温度は、 貯蔵タンク 6 1 を保温する保温装置の保温温度よりも 低温度に設定されている。 これにより溶融石鹼は、 その保温温度よりも 例えば 0 . 5〜 1 0 °C程度低く冷却される。 本実施形態の製造方法においても、 第 2の実施形態と同様に、 溶融石 鹼が、 成形部 7のキヤビティ 1 1内に注入される前に、 循環中の温度よ りも低い温度に冷却されるので、 キヤビティ 1 1内での冷却固化時間が 第 1の実施形態の場合よりも短縮されるという利点がある。 その上、 第 2の実施形態と異なり循環管路 6 2を冷却していないので、 第 2 の実施 形態で用いた加熱装置を用いなくても良いとい利点もある。 その分、 製 造装置の構成を簡単にすることができる。 本発明は前記実施形態に制限されない。 例えば、 第 1及び第 2の実施 形態においては、 一本のループ状の循環管路 6 2に複数個の供給部 3を 直列に接続したが、 これに代えて貯蔵タンク 6 1 にループ状の循環管路 を複数設け、 各循環管路にそれぞれ一個又はそれ以上の供給部 3を接続 してもよい。 即ち、 各循環管路にそれぞれ一個又はそれ以上の供給ノズ ルを設け、 各供給ノズルに対応した個数の下型を用いてよい。 この方式 によれば (特に供給ノズルを一個のみ設ける場合) 、 直列に接続する場 合に比して、 ポンプ回転数をそれぞれ独立に調整でき、 更に、 注入重量 の精度を向上出来るという利点がある。 また前記実施形態においては下型 1及び上型 2を用いて気泡入り石鹼 を製造したが、 気泡入り石鹼の形状によっては、 下型 1 を複数の割型か ら構成してもよい。 また前記実施形態においては、 溶融石験の密度の変動、 及び貯蔵タン ク 6 1内における溶融石鹼の液面高さの変動に基づいて、 溶融石鹼の注 入体積を増減させたが、 これに代えて、 溶融石鹼の密度の変動のみに基 づいても、 十分に一定重量の気泡入り石鹼を製造できる。 この理由は、 溶融石鹼の体積の変動に及ぼす要因としては、 貯蔵タンク 6 1 内におけ る溶融石鹼の液面高さの変動よりも、 溶融石鹼の密度の変動の方が大き いからである。 しかし、 勿論、 両者に基づいて溶融石鹼の注入体積を増 減させることが、 重量を精密に制御する点から好ましい。 また前記実施形態においては、 溶融石鹼の密度を、 貯蔵タンク 6 1 と 供給部 3 との間の位置である循環管路 6 2において計測したが、 計測位 置はこれに限られず、 貯蔵タンク 6 1 と供給ノズル 3 1 との間であれば 他の位置でもよい。 しかし、 前記位置で測定することが、 溶融石鹼の流 量が安定し、 注入量のばらつきがなくなる点から好ましい。 また前記実施形態においては気泡入り石鹼の成形装置が、 下型 1及び 上型 2を備えた成形型を有していたが、 これに代えて、 他の形状及び Z 又は構造を有する成形装置を用いてもよい。 例えば、 前記実施形態に用 いられる成形型に代えて、 ポリエチレン、 ポリプロピレン、 ポリカーボ ネート、 ポリエステルなどの合成樹脂 ; 可撓性を有する薄板状金属 ; 可 撓性を有するゴム材料などからなる中空体を、 成形型として用いてもよ い。 この場合には、 該中空体内に溶融石鹼を供給し固化させれば、 該中 空体がそのまま、 得られた気泡入り石鹼の包装容器となるという利点が ある。 また前記実施形態においては成形型が凹部を有する下型 1 と該凹部を 閉塞する上型 2 とから構成されていたが、 これに代えて複数の割型から なり且つ各割型を組み付けることで、 目的とする気泡入り石鹼の形状に 合致した形状のキヤビティが形成される成形型を用いてもよい。 このよ うな成形型を用いる場合には、 プラスチックの射出成形と同様の方法で 該成形型に溶融石鹼を注入すればよい。
〔実施例 1 〜 6及び比較例 1〕
以下の表 1 に示す配合成分を用いて、 前述した特開平 1 1 一 4 3 6 9 9号公報に記載の方法に従い無数の気泡が分散含有された溶融石鹼を調 製した。 発泡には窒素ガスを用いた。
溶融石験の配合成分 重量部
ラウリン酸ナトリウム 30.0
ココイルイセチオン酸 2.0
ナトリウム
ラウロイル乳酸 5.0
ナトリウム
ポリオキシエチレン 2.0
モノラウレート
ラウリン酸 5.0
グリセリン 20.0
塩化ナトリウム 1 .5
香料 1 .5
水 32.0
調製された溶融石鹼を用い、 実施例 1 〜 6 においては、 図 1〜図 3に 示す工程に従い気泡入り石鹼を製造した。 気泡入り石鹼の重量は 9 0 g に設定した。 溶融石鹼の貯蔵タンク 6 1の容積は 0 . 2 m 3で、 循環管 路 6 2の断面積は 7 8 . 5 c m 2であった。 溶融石鹼の循環温度、 循環 流量 V、 循環流速 V d、 タンク容積 Sと循環流量 Vとの比 S Z V、 及び 剪断速度 Dは表 2に示す通りであった。 比較例 1 においては、 貯蔵タン ク 6 1の出口を直接成形部 3に接続させて、 溶融石鹼の循環を行わない ようにした。 実施例及び比較例の何れにおいても、 石鹼製造の過程にお いて、 製造ラインを 2時間停止した後に、 以下の手順で作業を再開した。 溶融石鹼を、 供給ノズル 3 1 を通じて下型 2のキヤビティ 1 1 に注入 した。 次いで、 下型 1の上面を上型 2で閉塞させ、 キヤビティ 1 1内を 気密状態にした後、 上型 2の圧縮部 2 2によって溶融石鹼を気泡入り石 鹼の目標設定体積 ( 1 2 0 c m3) まで圧縮した。 溶融石鹼の圧縮比は 表 2に示す通りであった。 この圧縮状態下に下型 1 を 5〜 1 5 °Cの冷却 水で 3〜 1 5分冷却し、 溶融石験を固化させた。 溶融石鹼の固化完了後、 上型 2を取り外し、 更にキヤビティ 1 1の底 部に穿設された連通孔 1 2を通じてキヤビティ 1 1内に圧縮空気を吹き 込むと共に真空チャックを用いて気泡入り石鹼を把持しキヤビティ 1 1 内から取り出し、 最終製品である気泡入り石鹼を得た。 このようにして得られた気泡入り石鹼について、 以下の方法で見掛け 密度、 及び気泡体積分率を測定すると共に、 その重量を測定した。 また 以下の基準で気泡の分散性及び外観の良否を評価した。 これらの結果を 表 2に示す。 〔見掛け密度の測定〕
得られた気泡入り石鹼から三辺の長さが既知 (例えば 1 0〜 5 0 mm 長とする) の直方体状の測定片を切り出し、 その重量を測定し、 重量値 を体積値で除して求めた。 体積値は直方体の三辺の値から計算したもの を用いた。 重量測定は電子天枰により行った。 なお、 本測定は、 2 5 °C ± 3 °C、 相対湿度 4 0〜 7 0 %環境下で行った。
〔気泡体積分率の測定〕
- 1 9 6 °Cで急冷した気泡入り石鹼を— 1 5 0°Cで切断し、 一 1 5 0 °C真空下にて切断面を電子顕微鏡観察した。 電子顕微鏡として J E O L H I GHT E CH C O. L TD. 社製、 クライオ S EM J S M 一 5 4 1 O ZC RUを用いた。 加速電圧は 2 k V、 検出信号として二次 電子像を用いた。 得られた 5 0 0倍の顕微鏡写真から気泡の径を測定 し、 測定された径から気泡体積分率を算出した。
〔気泡の分散性の評価〕
得られた石鹼を半分に切断し、 切断面を以下の基準で目視評価した, 〇 · · · 切断面の各部に濃淡差が観察されない。
△ · · · 切断面の各部に濃淡の違いにより筋が観察される。
X · · , 切断面の各部に濃淡の違いにより筋又は面が複数観察される <
〔外観の良否の評価〕
目視により外観の良否を以下の基準で評価した。
◎ · · , キヤビティ形状と同等の外観形状が得られた。
〇 · · , キヤビティ形状とほぼ同等の外観形状が得られた。
X · · ' キヤビティ形状と比較して、 ひけが見られた。 表 2
実施例 比較例
1 2 3 4 5 6 1 循環温度 (°c) 64 65 55 70 70 64 64 循環流量 V(m3_ h) 3.3 2 1 0.5 0.5 3.3 循環流速 Vd (m/s) 0.15 0.05 0.03 0..02 0.02 . 0.12
S/V(h) 0.06 0.1 0.2 0.4 4 0.06 溶融石鹼
剪断速度 D (s -1) 1.8 0.6 0.5 0.3 0.3 1.8 注入体積 (%)
(気泡入り石験の目標 135 125 112 135 135 120 135 設定体積に対して)
圧縮比 1.49 1.64 1.45 1.86 1.86 1.70 2.47 見掛け密度
0.75 0.62 0.75 0.6 0.6 0.75 0.8
Figure imgf000021_0001
気泡入り 気泡体積分率
石験 100 100 100 100 100 100 50
(%)
気泡の分散性 〇 〇 〇 〇 〇 〇 X 外観の良否 ◎ ◎ 〇 〇 〇 〇 〇
90 90 90 90 90 90 90 表 2に示す結果から明らかなように、 各実施例で得られた気泡入り石 鹼では、 気泡が均一に分散していた。 また、 冷却に起因する収縮やひけ が観察されず、 良好な外観を呈していた。 更に、 各実施例で得られた気 泡入り石鹼では、 その重量は、 設定重量とほぼ同じであった。 表には示 していないが、 各実施例で得られた気泡入り石鹼では、 溶融石鹼の加熱 に起因する異臭等は観察されなかった。 これに対して、 比較例 1で得ら れた気泡入り石験では、 気泡の分散が不均一であった。 産業上の利用可能性
本発明の気泡入り石鹼の製造方法によれば、 無数の気泡を分散含有す る溶融石鹼における気泡と液体分との分離が防止される。 また本発明の気泡入り石鹼の製造方法によれば、 気泡が均一に分散 し、 泡立ちの良好な気泡入り石鹼が得られる。 特に、 溶融石鹼の注入量を、 気泡入り石鹼の目標設定体積よりも大き くすることで、 該溶融石鹼を固化させるに際して、 冷却に起因する収縮 やひけの発生が効果的に防止される。 更に、 溶融石鹼の発泡に不活性ガ スを用いると、 溶融石鹼の加熱に起因する異臭等の発生が効果的に防止 される。 また、 成形装置に供給される溶融石鹼の比重の変動に応じて、 該溶融 石験の該成形装置への供給体積を増減させることで、 重量にばらつきを 生じさせることなく気泡入り石鹼を製造することができる。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 無数の気泡を分散含有する溶融石鹼を成形装置で固化させる気泡 入り石験の製造方法において、
前記溶融石験の貯蔵タンクには、 該貯蔵タンク内を経由するループを 形成する循環路が設けられており、 該循環路又は該貯蔵タンクに前記溶 融石鹼の供給部が接続されており、
前記溶融石鹼を、 前記循環路内を循環させながら前記供給部を通じて 前記成形装置へ供給する気泡入り石鹼の製造方法。
2 . 前記成形装置に供給される前記溶融石鹼の比重の変動に応じて、 該溶融石鹼の該成形装置への供給体積を増減させ、 該溶融石鹼の供給量 を一定重量にする請求の範囲第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
3 . 前記貯蔵タンクに貯えられた前記溶融石鹼を前記成形装置へ供給 するに際し、 該貯蔵タンク内の前記溶融石鹼の液面高さの変動に応じ て、 該溶融石鹼の前記成形装置への供給体積を増減させる請求の範囲第 2項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
4 . 前記貯蔵タンクと前記成形装置との間の位置において前記溶融石 鹼の比重を測定する請求の範囲第 2項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
5 . 前記溶融石鹼を、 5 5〜 8 0でに保温して循環させる請求の範囲 第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
6 . 前記溶融石鹼を、 保温温度よりも低い温度に冷却して前記成形装 置へ供給する請求の範囲第 5項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
7. 前記溶融石鹼の循環流量 V (m h) に対する、 前記貯蔵タン クの容量 S (m3) の比 SZV ( h ) が 0. 0 1 ~ 5となるように前記 溶融石鹼を循環させる請求の範囲第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方 法。
8. 前記溶融石鹼をその剪断速度が 0. 2〜 5 0 0 s 1となるように 循環させる請求の範囲第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
9. 前記循環路又は前記貯蔵タンクには、 前記供給部が複数個接続さ れており、 各供給部に対応した個数の前記成形装置が用いられる請求の 範囲第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方法。
1 0. 前記貯蔵タンクには前記循環路が複数設けられており、 各循環 路に前記供給部が設けられており、 各供給部に対応した個数の前記成形 装置が用いられる請求の範囲第 1項記載の気泡入り石験の製造方法。
1 1. 請求の範囲第 1項記載の気泡入り石鹼の製造方法に使用するた めの製造装置であって、 溶融石鹼の貯蔵タンクと、 該貯蔵タンクに接続 され且つ該貯蔵タンク内を経由するループを形成する循環管路と、 該循 環管路又は該貯蔵タンクに接続された溶融石鹼の供給部と、 該供給部か ら供給された溶融石鹼を所定形状に成形固化させる成形装置とを備えた 気泡入り石鹼の製造装置。
1 2. 前記循環管路内を循環する前記溶融石鹼を所定の温度に保った めの保温装置が該循環管路及び前記貯蔵タンクに取り付けられていると 共に、 前記貯蔵タンクと前記供給部との間に、 前記溶融石鹼をその保温 温度よりも低い温度に冷却するための冷却装置が取り付けられている請 求の範囲第 1 1項記載の気泡入り石鹼の製造装置。
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