WO2002014074A1

WO2002014074A1 - Imprimante a jet d'encre et procede de nettoyage du systeme de restauration

Info

Publication number: WO2002014074A1
Application number: PCT/JP2001/006898
Authority: WO
Inventors: Yutaka Kawamata; Yasuyuki Takagi; Tomohiro Ishizu
Original assignee: Copyer Co.,Ltd.
Priority date: 2000-08-11
Filing date: 2001-08-10
Publication date: 2002-02-21
Also published as: CN101024337A; EP2151325A3; CN101024337B; CN101024338A; EP1312479A4; EP1312479B1; EP1312479A1; EP2151325A2; US6796633B1; CN1433357A; DE60140066D1; CN1308148C

Description

明細書ィンクジェット記録装置およびその回復系清掃方法技術分野

本発明は、記録へッドに形成されたノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジエツト記録装置に関する。背景技術

コンピュータやワークステーションなどの情幸艮処理装置の出力装置の一種として、インクを吐出して記録紙などの記録媒体に画像を形成するインクジエツト方式の記録装置が知られている。このインクジェット記置は、通常、インクが吐出するノズルが形成された記録へッドと、この記録へッドを搭載して所定方向に往復移動するキャリッジと、この所定方向に直交する方向（記録媒体搬送方向）に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置とを備えている。

記録紙に画像を形成する際は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録紙を一時的に停止させ、キャリッジを上記の所定方向に往復動させながら、画像情報を含む画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録紙上の、ノズルの出口（インク吐出口）に向き合う画像形成領域に 1パンド分の画像を形成する。その後、記録紙を 1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キヤリツジを上記所定方向に往復動させながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録紙上の新たな画像形成領域に 1バンド分の画像を形成する。このような動作を繰り返すことにより、記録紙に画像全体を形成する。

このようなインクジェット記録装置では、インク（記録液）を記録へッドから直接吐出させて記録を行うことから、ィンクを常に吐出可能な状態に記録へッドを維持する必要があり、そのために、他の記録装置には見られない、以下のような種々の特別な動作が必要である。

「吸引」

インク吐出孔であるノズルにインクを供給する供給路や、ノズル近傍のインク溜まり（共通液室）に気体が泡として混入し、その気泡がある程度の大きさになるとノズルへのインクの供給を妨げィンクが吐出されない場合が生じる。その対処法として、共通液室までのインクと気泡をノズル面に負圧をかけて吸引除去する動作が吸引である。また、後述するキャップをヘッドから外した状態で、予備吐出によりキャップに貯まったインクを除去するためにも吸 ίが行われる。（本発明で説明する吸引は後者の吸引である。）ノズルを配置した面（フェイス面）に付着する、インク吐出の妨げになる物質 (紙粉，インク等）によってインクが正常に吐出されない場合があり、これを除去するため、ゴムなどの可撓性のブレード部材でフェイス面を拭く動作がヮィピングである。また、ワイピングを行う手段はワイパーと呼ばれる。

「予備吐出」

画像形成中に、インク吐出を行うノズルは必ずしも全てではない。従って、吐出が行われないノズルについてはィンクの乾燥が進み、吐出不可能となる場合がある。この画像不良を改善するため所定の時間毎に記録紙以外の部分にインクを吐出し、インクの乾燥を防止する動作が予備吐出である。「予備吐」ともいう。「キヤッビング」

非印字時間中に、ノズル内のインクの乾燥を防ぐためキャップでフェイス面を覆う動作がキャッピングである。キヤップ内には乾燥を防ぐために、吸引インクがある程度染み込んだ吸収体が入つている。

ところで、印字中の予備吐は一般的に時間管理で少量ずつ実行するので、比較的長い時間にわたつてキヤップ内に少量のインクを溜め込むことになる。また、溜め込んだィンクを吸引する動作をおこなっても、キヤップ内の吸 IR体内部に十分なインクの層が無い場合は大気を吸引してしまうため、キャップ内にインクが残留する。このような理由から、キャップや吸引ポンプ内のインクの粘度が増加 (増粘）し、キャップや吸引ポンプ、および廃インクタンクに導くインク流路に固着する。

また、吸引ポンプやインク流路等に固着したインクは、吸引動作によってある程度は再溶解し、廃インクタンク内に排出されるが、最終的にインク流路が塞がったり、ポンプの故障を招いたり、キャップ内に吐出したインクがあふれるといったトラブルが生するおそれがあった。顔料ィンクなどは耐水性を向上させている場合が多く再溶解しにくいため、この問題は特に顕著となる。

本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、回復系におけるインク固着を防止し、吸引動作および予備吐動作を良好に行えるようにすることができるィンクジェット記録装置およぴその回復系清掃方法を提供することにある。発明の開示

本発明の回復系清掃方法は、記録へッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うインクジェット記録装置の回復系清掃方法であって、廃インクをするキヤップ内に前記記録へッドのノズルから予備吐出したィンクを累積力ゥントし、所定時点にキャップ内に吐出したインクの吸引動作を実行する際は、予め定めた所定カウント値と累積カウント値との差分のインクを前記キャップに連続して吐出し、ついで、前記キャップ内のインクの吸引動作を実行することを特徴とする。

また、本発明によるインクジェット記録装置は、ノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行う記録へッドと、前記ノズルの乾燥を防止するためのキヤップと、非印字時に前記ィンクジエツト式記録へッドを前記キャップに対向させて前記ノズルからインク滴を吐出させて印字不良を解消する予備吐出手段と、前記キャップに連通し前記キヤップ内のインクを吸引するインク吸弓 I手段と、前記ノズルから前記キャップに吐出したインクをカウントするカウント手段と、所定時点に、前記キャップ内に吐出したインクの吸引動作を実行する際は、当該吸引動作の前に、予め定めた所定カウント値と累積カウント値との差分のインクを前記キャップに連続して吐出し、ついで、前記キャップ内のインクの吸引動作を実行する制御手段とを備えたことを特徴とする。

このような本発明の方法および装置によれば、従来の回復ュニットの構成を大幅に変更することなく、少なくとも印字前、印字終了時にインク流路にある程度の量のインクを流すことによって、回復系各部においてインクの固着を防止することができる。本発明の回復系清掃方法は、他の見地によれば、記録へッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うインクジェット記録装置の回復系清掃方法であって、キャップから廃インクを吸引する吸引動作は、印字終了後はキヤップょり下流のィンク流路からインクを出するまで行い、印字直前または印字中はキヤップ内からインクを排出するがィンク流路にインクが残存する程度に実行することを特徴とする。

これにより、印字前に流したインクがインク流路に残存し、印字中の時間分だけィンク流路内の固着ィンクを再溶解し、更に再溶解したィンクを印字終了時流すことによって、長期保存によって発生した固着インクも解消しうる。その結果、長期にわたって吸引動作、予備吐動作を良好に行うことが可能となり、良好な画質を保つことが可能となる。

本発明の回復系清掃方法は、さらに他の見地によれば、記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うインクジェット記録装置の回復系清掃方法であって、所定時点にインクの予備吐出動作を行う際は、ノズルの乾燥防止のための予備吐出動作である第 1の予備吐出動作と、第 1の予備吐出動作より多いカウント値のィンクを吐出する第 2の予備吐出動作を所定の間隔で切り換えて実行することを特徴とする。

また、本発明による他のインクジェット記録装置は、ノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行う記録へッドと、前記ノズルの乾燥を防止するためのキャップと、非印字時に前記ィンクジエツト式記録へッドを前記キャップに対向させて前記ノズルからインク滴を吐出させて印字不良を解消する予備吐出手段と、前記キヤップに連通し前記キヤップ内のインクを吸引するインク吸 [手段と、予め定めた判定用のデータを収集し、この判定用のデータを予め定めた判定基準に基づいて判定する判定手段と、少なくとも印字開始前または印字終了後に所定量のィンクの予備吐出を実行する第 1の予備吐出動作を伴う第 1の印字動作と、少なくとも印字開始前または印字終了後に前記所定量より多いィンクの第 2 の予備吐出動作を伴う第 2の印字動作とを、前記判定手段の判定結果に基づいて切り換えて実行する制御手段とを備えたことを特徴とする。

このように、所定の判断基準にしたがって、インクの予備吐出量の異なる第 1 の印字動作と、第 2の印字動作を切り換えて実行することにより、少なくとも印字前おょぴ印字終了時にィンク流路にある程度の量のィンクを定期的に流すことになる。これによつて、回復系各部におけるインクの固着を防止することができる。

なお、前記所定の間隔での切り替えは、印字動作において印字した累積ドット数がそれぞれ所定のドット数に達したとき、印字動作において印字した印字枚数がそれぞれ所定の枚数に達したとき、あるいは、印字動作において印字した印字時間がそれぞれ所定の時間に達したときに行うことができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の実施の形態に係るインクジェットプロッタの概略の^ II構成を示す斜視図である。

図 2は、図 1内に示した回復装置の 1つのィンクについてのキヤップおよび対応するポンプの模式図である。

図 3は、図 1に示したインクジェットプロッタの制御ハードウェアの概略構成を示すプロック図である。

図 4は、本発明の第 1の実施の形態に係るインクジェットプロッタの印字動作のフローチヤ一トである。

図 5は、本発明の第 2の実施の形態に係るインクジェットプロッタの印字動作のフローチャートである。

図 6は、本発明の第 3の実施の形態に係るインクジェットプロッタの回復系清掃動作時のフローチヤ一トである。

図 7は、第 3の実施の形態における、ドットカウントに応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換える場合の判定基準の説明図である。

図 8は、第 3の実施の形態における、印字枚数に応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換える場合の判定基準の説明図である。

図 9は、第 3の実施の形態における、印字時間（h ) に応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換える場合の判定基準の説明図である。

図 1 0は、第 3の実施の形態における、第 1と第 2の印字動作の切り換えを行う処理のフローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

以下、本明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

図 1を参照して本発明のィンクジェット記録装置の一例であるプロッタを説明する。図 1は、プロッタの概略の^ ϋ構成を示す斜視図である。

プロッタ 1 0は、矢印 Α方向に搬送される記録紙 1 2が載置されるプラテン 1 4を備えている。このプラテン 1 4の上方には、プラテン 1 4に対して平行に 2 本の走査レール（ガイドレール） 1 6が掛け渡されている。この走査レール 1 6 にはモータ（図示せず）とベルト 1 8によって矢印 B， C方向（矢印 A方向に直交する方向）に往復動するキャリッジ 2 0がスライド軸受け（図示せず）を介して取り付けられている。

キャリッジ 2 0には、インクを吐出するインク吐出口（ノズルの出口：図示せず）を有する 4つの記録ヘッド 2 2 K (ブラック) 、 2 2 C (シアン）、 2 2 M (マゼンタ）、 2 2 Y (イェロー）が搭載されている。インク吐出口の前方に、ほぼノズル列幅に相当するパンド幅の画像形成領域が己録紙 1 2上に想定される。この画像形成領域に対してインク吐出口からインクが吐出され、これにより、この部分に 1パンド分の画像が形成される。

キヤリッジ 2 0の移動可能な範囲の一端の、画像形成領域から離れた位置には、ノズルからインクを強制的に吸引し、記録ヘッド 2 2に形成されたインク供給経路やノズルなどをクリ一二ングして記録へッド 2 2のインク吐出状態を初期の吐出状態に回復させる回復装置 3 0が配置されている。回復装置 3 0は、 4つの記録へッド 2 2 K， 2 2 C , 2 2 Μ, 2 2 Υの各ノズルの出口それぞれを着脱自在に覆うゴム製の 4つのキャップ 3 2 Κ, 3 2 C , 3 2 Μ, 3 2 Υを備えている。各キャップ 3 2 Κ， 3 2 C , 3 2 Μ, 3 2 Υにはチューブ（図示せず）の一端が続されており、このチューブの他端は吸引ポンプ（図示せず）に接続されている。 4つのキャップ 3 2 K， 3 2 C， 3 2 M, 3 2 Yはキャップ台 3 2に固定されている。

ロール紙などの記録紙 1 2に画像を形成するに当っては、プラテン 1 4に記録紙 1 2を載置し、プラテン 1 4に形成された開口部から外周面の一部を露出した搬送ローラ 2 4と、記録紙 1 2の両端部を上方から押えるピンチローラ 2 6とによって記録紙 1 2を挟持しながら、モータ（図示せず）によって搬送ローラ 2 4 を回転させることにより記録紙 1 2を搬送する。

—方、記録紙 1 2の上方でキャリッジ 2 0を矢印 B， C方向に往復動させ、へッド制御部 1 3 0 (図 3参照）から各記録へッド 2 2 K, 2 2 C , 2 2 M, 2 2 Yに送信された画像情報を含む画像信号に基づいてノズルからインクを吐出して、記録紙 1 2のうち、 1バンドの画像形成領域に画像を形成する。画像形成動作中、ノズルなどをクリーニングするために、ノズルからインクを吸引することが必要な状態になると、キヤリッジ 2 0を回復装置 3 0の上方に移動させ、所定の回復動作を実行する。画像形成が終ると、キャリッジ 2 0に搭載されたカツタ (図示せず）を所定位置まで飛び出させて記録紙 1 2を所定サイズに裁断する。図 2は、図 1内に示した回復装置 3 0の 1づのインク（例えば黒）についてのキャップ 3 2 Kおよび対応するポンプ 3 4の模式図である。キャップ 3 2 Kの底面には、インク流路 3 3 aの一端が接続され、その他端にはポンプ 3 4が接続されている。さらに、ポンプ 3 4の底面には他のインク流路 3 3 bの一端が接続されている。インク流路 3 3 bの他端は、不図示の廃インクタンクに導かれている。

図 3は、以上説明したインクジエツトプロッタの制御ハードウェアの概略構成を示すブロック図である。ホストコンピュ^ "タから転送されてくる画像データは、記録装置の受信パッファ 1 2 1に一旦保持される。逆に、正しくデータが送されているか否かを確認するデータや記録装置の動作状態を示すデータが録装置からホストコンピュータに転送される。受信バッファ 1 2 1に保持されているデータは、 C P U等を有した制御部 1 2 2の管理のもとで、メモリ部 1 2 3に転送され、一時的に記憶される。

駆動制御部 1 2 4は、制御部 1 2 2からの指令によりキヤリッジ移動用のキヤリッジモータ、被記録材搬送用の搬送モータ等の駆動を制御すると共に、吸引、ワイピング等の回復動作のための駆動部 1 2 5の駆動を制御する。センサ制御部 1 2 6は、環境温度、湿度等を検知する各種センサやスィッチ（S W) からなるセンサ部 127から出力される信号を制御部 122内の CPUに送る。へッド制御部 130は、制御部 122の画像処理部 221からの指令により各記録へッド 22 K， 22 C， 22M, 22 Yの駆動を制御する。また、各記録へッドの状態を示す温度情報等を制御部 122に伝える。

図 4は、本明の第 1の実施の形態に係るインクジェットプロッタの印字動作のフローチャートである。この処理は、各記録ヘッドについて個別に実行される。丽像データが入力されると、この動作が開始される。まず、予備吐の個数を計数するための予備吐出カウントをスタートする（S 1) 。すなわち、予備吐出カウント値 T tを 0とする。次にキャップをヘッドから離し（S 2) 、キャップ上で印字前の予備吐出を、予め定めた T 1発だけ行う（S 3) 。このとき、 T t を T 1だけ増加させる。次に印字前のワイビング動作をおこない（S 4) 、ワイビング後の予備吐出を再度 T 2発分行う（S 5) 。このとき、丁 1:を丁2だけ増加させる。

これらの動作の完了後、印字動作を開始する（S 6) 。そこで、時間カウントを開始して（S 7) 、以後の印字時間を管理する。所定の印字時間（例えば 10 秒）の経過までは（S 8， No) 、印字を継続する（S 9) 。所定の印字時間経過毎に（S8， Ye s) 、ノズル内のインクの乾燥を防止する為に、印字を中止し、キャップ上にヘッドを移動させ、予め定めた T 3発分の予備吐出を行う（S 1 1) 。このとき、 T tを T3だけ増加させる。また、時間カウントをリセットする（S 12) 。ついで、予備吐のカウント値（予備吐計）が予め定めた所定数を超えたら（S 13， Ye s) 、吸引ポンプによる吸引を行う（S 14) 。予め定めた所定数は、例えば、キャップのインクがほぼ満杯になる数であり、ここでは 1500発としている。この吸引後はキャップ内インク力⁵'空になるので、 T t を 0にリセットする（S 15) 。ステップ S 13で T tが所定数以下であれば、ステップ S 7へ戻つて印字を継続する。

印字が終了したら（S 10， Ye s) 、現在の予備吐出カウント T tの 150 0発に足りない分、すなわち、予め定めた所定カウント値と累積カウント値との差分（1500 _T t) を計算する（S 16) 。ついで、この差分だけキャップに対して予備吐を実行する（S 17) 。その後、ポンプでインクの吸引を行うことにより、キャップおよびインク流路をインクで流す（S 1 8 ) 。その後、へッドにキャップをして（S 1 9 ) 、図 4の動作が終了する。

このように構成、動作することによって、一枚画像を形成する毎に、キャップ内の残留インクをきれいに排出することが出来るので、インク流路、吸引ポンプ内に増粘ィンクを溜めることが無く、清浄に保つことが出来る。

図 5は、本発明の第 1の実施の形態に係るィンクジェットプロッタの印字動作のフローチヤ一トである。本体構成は図 1〜図 3に示したとおりである。図 5の S 2 1〜S 4 0の動作は、基本的には図 4の S 1〜S 1 9と類似しており、その相違点についてのみ説明する。

図 5の処理では、印字前にキャップを 0 F Fした後に行う印字前予備吐（ S 2 3 ) が図 4の処理と量的に異なる。すなわち、本実施の形態では、 1 5 0 0発の予備吐出を行う（S 2 3 ) 。この 1 5 0 0発はキャップに溜めることが可能な最大インク量である。その後、吸引ポンプ動作を実行する（S 2 4 ) 。この吸引ポンプの動作量は、キャップのインクを全量吸引するが、その吸引されたインクの一部（例えばほぼ半分）はインク流路および吸引ポンプ等の回復系各部内にとどまる程度のものとする。このように、乾燥によって増粘しやすい回復系各部に増粘の無いインクをとどめることにより、インク乾燥による固着を防止するとともに、放置された場合の増粘インクにも対処（例えば再溶解）することができる。さらに、印字終了時にこれらのインクを回復系各部からまとめて流し出すことにより、回復系各部を清浄に保つことが可能となる。

上述した第 1およぴ第 2の実施の形態の印字動作は、各印字動作時および/または所定のタイミング時で実行するようにしてもよい。所定のタイミングとしては、例えば、所定の出力枚数毎、所定の時間毎、へッド交換時、インクタンク交換時が挙げられる。

このように本実施の形態によれば、印字終了後に増粘の無いィンクをインク流路、吸引ポンプ等の回復系各部に流すことによって、印字中に予備吐により排出されたインクをきれいに流すことができる。或いは印字開始前に増粘の無いィンクをインク流路、吸弓 Iポンプ回復系各部に行き渡らせることによって増粘したィンクを再溶解させ、印字終了時に流し出すことができる。このことによって、ィンクが回復系の各部に固着することが無くなり、回復パーツの長寿命化が図れ、ひいては良好な画像が得られる。本発明は、顔料インクを採用したインクジエツト記録装置に適用して特に好適である。

次に、本発明の第 3の実施の形態について説明する。この第 3の実施の形態では、図 4の処理と次に説明する図 6の処理とを所定の間隔で切り替えて実行するものである。 .

図 6は、本実施の形態に係るインクジエツトプロッタの回復系清掃動作時のフローチャートを表す。ステップ S 5 1〜S 6 9の動作は、基本的には図 4のステツプ S 1〜S 1 9と同様である。異なる点は、予備吐数 T 1， T 2， Τ 3をそれぞれ Y l， Υ 2 , Υ 3に増やす（2〜2 0倍）ことによって、キャップ内のィンクの乾燥を防止するとともに、印字中に吸引ポンプを作動させる機会を増加させた点である。これによつて、図 4の通常の印字動作では洗い流せないような回復系各部のインクも洗い流すことが可能となる。

図 4に示した第 1の予備吐動作を伴う第 1の印字動作（通常印字動作）と、図 6に示した第 2の予備吐動作を伴う第 2の印字動作（回復系洗浄動作）は、予め定めた条件に従つて所定の間隔で切り換えて実行することができる。予め定めた条件としては、以下のようなものが挙げられる。

第 1は、図 7に示すように、ドットカウントに応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換えるものである。そのために、ドットカウントを計数する手段を備える。この例では、第 1の印字動作を行うドットカウントの範囲を、第 2の印字動作を行うドットカウントの範囲よりも広くしている。これによつて、通常印字動作時の廃インク量を減らすことができる。

第 2は、図 8に示すように、印字枚数に応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換えるものである。そのために、印字枚数を計数する手段を備える。この例でも、第 1の印字動作を行う印字枚数の範囲を、第 2の印字動作を行う印字枚数の範囲よりも広くしている。

第 3は、図 9に示すように、印字時間（h ) に応じて第 1と第 2の印字動作を交互に切り換えるものである。そのために、印字時間を計数する手段を備える。この例でも、第 1の印字動作を行う印字時間の範囲を、第 2の印字動作を行う印字時間の範囲よりも広くしている。図 1 0に、第 1と第 2の印字動作の切り換えを行う処理のフローチャートを示す。この処理は、印字動作毎に実行される。その時点の印字ドット数、印字枚数、印字時間のような判定用データに基づいて、第 1の印字動作か第 2の印字動作を実行すべきかを判定する（S 4 1 ) 。前者であれば（S 4 2， Y e s ) 、第 1の印字動作を選択し（S 4 3 ) 、後者であれば第 2の印字動作を選択する（S 4 4 ) 。

以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、予備吐出発数や秒数などはあくまで説明用の例示であり、本発明はそれらの具体的な数値に限定されるものではない。

本実施の形態によれば、吐出ドット数、印字枚数、印字時間等の所定の判定基準に基づいて、通常の予備吐出を実行する第 1の印字動作と、予備吐出量の多い第 2の印字動作とを切り換えて実行することによって、インクが回復系の各部に固着することが無くなり、回復パ一ッの長寿命化が図れ、ひいては良好な画像が得られる。産業上の利用可能性

本発明は、インクジェット記録装置の設計、開発、製造に利用することができ

Claims

請求の範囲

1 . 記録へッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うィンクジエツト記録装置の回復系清掃方法であつて、

廃インクを Φ ^するキヤップ内に前記記録へッドのノズルから予備吐出したィンクを累積カウントし、所定時点にキャップ内に吐出したインクの吸引動作を実行する際は、予め定めた所定カウント値と累積カウント値との差分のインクを前記キャップに連続して吐出し、ついで、前記キャップ内のインクの吸引動作を実行することを特徴とする回復系清掃方法。

2 . 記録へッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うインクジエツト記録装置の回復系清掃方法であって、

キャップから廃インクを吸弓ける吸 ί動作は、印字終了後はキャップより下流のィンク流路からインクを排出するまで行い、印字直前または印字中はキヤップ内からインクを排出するがィンク流路にィンクが残存する程度に実行することを特徴とする回復系清掃方法。

3 . 記録へッドのノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行うィンクジェット記録装置の回復系清掃方法であって、

所定時点にィンクの予備吐出動作を行う際は、ノズルの乾燥防止のための予備吐出動作である第 1の予備吐出動作と、第 1の予備吐出動作より多いカウント値のィンクを吐出する第 2の予備吐出動作を所定の間隔で切り換えて実行することを特徴とする回復系清掃方法。

4 . 前記所定の間隔での切り替えは、印字動作において印字した累積ドット数がそれぞれ所定のドット数に達したときに行うことを特徴とする請求の範囲 3記載の回復系清掃方法。

5 . 前記所定の間隔での切り替えは、印字動作において印字した印字枚数がそれぞれ所定の枚数に達したときに行うことを特徴とする請求の範囲 3記載の回復系清掃方法。

6 . 前記所定の間隔での切り替えは、印字動作において印字した印字時間がそれぞれ所定の時間に達したときに行うことを特徴とする請求の範囲 3記載の回復系清掃方法。

7 . 前記所定時点は、前記記録へッドによる印字が終了した後であることを特徴とする請求の範囲 1または 3記載の回復系清掃方法。

8 . 前記所定時点は前記記録へッドによる印字を開始する前であることを特徴とする請求の範囲 1または 3記載の回復系清掃方法。

9 . 予め定めた所定カウント値は前記キヤップがほぼ満杯になる量に相当することを特徴とする請求の範囲 1記載の回復系清掃方法。

1 0 . 前記予備吐出を印字中にも実行し、この印字中の予備吐出は、予め定めた時間の経過毎に、印字を一時中断して実行することを特徴とする請求の範囲 1 記載の回復系清掃方法。

1 1 . ノズルからィンク滴を吐出して記録紙に記録を行う記録へッドと、前記ノズルの乾燥を防止するためのキャップと、

非印字時に前記ィンクジエツト式記録へッドを前記キャップに対向させて前記ノズルからインク滴を吐出させて印字不良を解消する予備吐出手段と、

前記キヤップに連通し前記キヤップ内のィンクを吸引するィンク吸引手段と、前記ノズルから前記キャップに吐出したインクをカウントするカウント手段と、

所定時点に、前記キャップ内に吐出したインクの吸引動作を実行する際は、当該吸引動作の前に、予め定めた所定カウント値と累積カウント値との差分のインクを前記キャップに連続して吐出し、ついで、前記キャップ内のインクの吸引動作を実行する制御手段と、

を備えたことを特徴とするインクジエツト記録装置。

1 2 . 予め定めた所定カウント値は前記キヤップがほぼ満杯になる量に相当することを特徴とする請求の範囲 1 1記載のインクジエツト記録装置。

1 3 . ノズルからインク滴を吐出して記録紙に記録を行う記録へッドと、前記ノズルの乾燥を防止するためのキャップと、

非印字時に前記インクジエツト式記録へッドを前記キャップに対向させて前記ノズルからインク滴を吐出させて印字不良を解消する予備吐出手段と、

前記キヤップに連通し前記キヤップ内のィンクを吸引するィンク吸引手段と、予め定めた判定用のデータを収集し、この判定用のデータを予め定めた判定基準に基づいて判定する判定手段と、

少なくとも印字開始前または印字終了後に所定量のィンクの予備吐出を実行する第 1の予備吐出動作を伴う第 1の印字動作と、少なくとも印字開始前または印字終了後に前記所定量より多いィンクの第 2の予備吐出動作を伴う第 2の印字動作とを、前記判定手段の判定結果に基づいて切り換えて実行する制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジエツト記録装置。

1 . 前記判定用のデータは、印字動作において印字した累積ドット数、印字枚数、印字時間のいずれかであることを特徴とする請求の範囲 1 3記載のインクジエツト記録装置。