WO2002011904A1 - Dispositif actionneur de type a induction electromagnetique et structure de montage adaptee et assistant numerique - Google Patents

Description

明 細 書 電磁誘導型ァクチユエータ装置及びその取付構造並びに携帯用情報機器 技術分野

本発明は、 主として振動発生体であり、 音声発生、 ブザー発生の機能も 備えた電磁誘導型ァクチユエータ装置の改良、 及び電磁誘導型ァクチユエ ータ装置と回路基板の導電パターンとの電気的接続を確実に取れるよう改 良した電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造、 並びに電磁誘導型ァク チュエータ装置を装備する携帯電話等を含む携帯用情報機器の改良に関す るものである。 背景技術

一般に、 電磁誘導型ァクチユエータ装置としては、 第 3 6図に示すよう に筒形のハウジング 1 0を基枠とし、 ポールピース 1 3と一体のマグネッ ト 1 1と、 磁気ギヤップ Gをポールピース 1 3との間に隔ててマグネット 1 1をポールピース 1 3と一体に保持するヨーク 1 2とから磁気回路部を 形成し、 その磁気回路部を薄板状のスプリング 1 4 a， 1 4 bで支持させ てハウジング 1 0の内部に組み付けると共に、 ボイスコイル 1 6を内面側 に取り付けたダイヤフラム 1 5を備え、 そのボイスコイル 1 6をポールピ ース 1 3とヨーク 1 2との磁気ギヤップ Gに挿置させてダイヤフラム 1 5 をハウジング 1 0の開放端 1 0 aで枠内に張設し、 更に、 端子金具 5 8 a , 5 8 bをハウジング 1 0の側壁より突出する端子台 1 0 dに備え、 ボイ スコイル 1 6を端子金具 5 8 a , 5 8 bと電気的に接続することにより構 成するものがある。

この電磁誘導型ァクチユエータ装置は、 ボイスコイル 1 6に印加する電 流とマグネット 1 1の磁界作用により、 低周波信号の印加では磁気回路部 を支持するスプリング 1 4 a , 1 4 bから振動を発生し、 高周波信号の印 加ではダイアフラム 1 5から音声やブザー音を発生するように構成されて いる。

従来、 上記の電磁誘導型ァクチユエータ装置は作動中に振動を伴うため 、 そのボイスコイルと、 携帯電話等の携帯用情報機器内部の回路基板の導 電パターンとを電気的に接続するために、 ボイスコイルと電気的に接続す る端子金具から引き出されるフレキシブルコードが用いられている。 この フレキシブルコードは、 それ自体は振動に耐えられるが、 端子金具との接 点または回路基板の導電パターンとの接点に負荷が加わることにより各接 点で断線し易いという問題点がある。

そこで、 このような問題点を解決するために、 振動発生機構の電気的接 続に関しては、 偏心分銅による振動発生機構のケースから板パネを斜めに 引き出し、 この板パネを給電ランドに圧接させて振動発生機構と回路基板 の導電パターンとの電気的接続を取る方法 （特開平 1 1一 1 3 6 9 0 1号 )、 または、 その板パネをケースの外側に取り付ける弾性押圧体で受けて 給電ランドに圧接することにより振動発生機構と回路基板の導電パターン との電気的接続を取る方法が提案されている （特開 2 0 0 0— 7 8 7 9 0 号)。

しかし、 上記のような板パネによる電気的接続では、 振動発生機構と回 路基板の板面との相対間隔を確実に保つよう振動発生機構を正確に位置決 め装着する必要がある。 特に板パネを、 ケースの外側に取り付ける弾性押 圧体で受けるものでは、 板パネが圧接し過ぎることにより弾性押圧体にめ り込んで接触不良を来す虞れがある。

更に、 従来、 第 3 6図に示す電磁誘導型ァクチユエータ装置は、 ダイァ フラム 1 5の取付け側を携帯用情報機器本体の外装ケーシングに向け、 力 バー 1 8の取付け側を上記回路基板の板面に向けて端子金具 5 8 a , 5 8 bを回路基板の導電パターンと電気的に回路接続することにより携帯電話 等の機器内に組付け装備されていた。

上記の電磁誘導型ァクチユエータ装置では、 質量的に重い磁気回路部を 振動させて加速度を得るため、 磁気回路部より出る漏洩磁束が振動周波数 に変調されて交流磁界となり、 この交流磁界がダイアフラム 1 5の取付け 側から、 携帯用情報機器外部に出るところから、 機器外部にある磁気記録 カード類に対する影響が懸念されていた。

この交流磁界による影響を防ぐためには、 ダイアフラム 1 5の取付け側 と反対側で、 且つ、 漏洩磁束の少ないカバー 1 8の取付け側を機器本体の 外装ケーシングに向け、 ダイヤフラム 1 5側を回路基板の板面に向けて携 帯電話等の機器内に組付け装備することが考えられる。

然し、 上述した電磁誘導型ァクチユエータ装置を唯単に逆向きに組み付 けるだけでは、 ボイスコイル 1 6のリード線 8 a， 8 bを端子金具 5 8 a , 5 8 bに半田付けした側が回路基板の導電パターンと相対位置するため 、 この半田盛りが端子金具 5 8 a， 5 8 bを回路基板の導電パターンと電 気的に回路接続するのに邪魔となっていた。

上記様々な問題点を鑑みて、 まず第一にフレキシブルコードを用いるこ と無くボイスコイルと回路基板の導電パターンとの導通を確実に行う手段 が望まれる。

第二に、 より好ましくは、 上記確実な導通を実現することに加えて、 前記 漏洩磁束の問題も解決する手段が望まれている。

従って本発明は、 振動発生機構として端子金具を回路基板の導電パター ンに圧接させて電気的に接続する接点構造により回路基板との相対間隔を 正確に保って電気的に確実に接続できると共に、 併せて、 音響発生機構と して余計な振動が回路基板や外装ケーシングに伝わることによる共振防止 , 衝撃による内部機構の損傷防止も図れるよう改良した電磁誘導型ァクチ ユエータ装置の取付構造を提供することを目的とする。

また、 外装ケ一シングの内部における漏れ音響を防いで音響特性を向上 するよう改良した電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造を提供するこ とを目的とする。

それに加えて、 回路基板との相対間隔を正確に保って電磁誘導型ァクチ ユエータ装置を簡単に組付け装着できるよう改良した電磁誘導型ァクチュ エータ装置の取付構造を提供することを目的とする。

更に、 本発明は、 ダイァフラムの装着側を回路基板の板面側に向け、 そ の反対側を機器本体の筐体パネル側に向けて機器内に組付け装備すること により交流磁界による影響を抑えることを主眼とし、 端子金具を回路基板 の給電ランドと電気的に回路接続させて機器内に容易に組み付けられる電 磁誘導型ァクチユエータ装置を提供することを目的とする。

又、 本発明は端子金具をハウジングの端子台に強固に取り付けし、 しか も回路基板の導電パターンと電気的に確実に接続することに加え、 装置全 体としてコンパク トに組み立てられる電磁誘導型ァクチユエータ装置を提 供すると共に、 電磁誘導型ァクチユエータ装置を振動発生， 音声発生， ブ ザ一音発生機器として装備しても、 前記交流磁界による影響を抑えられる 携帯電話等を含む携帯用情報機器を提供することを目的とする。 発明の開示

本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置は、 筒状のハウジングを基 枠とし、 ポーノレピースと一体のマグネットと、 磁気ギャップをポーノレピー スとの間に隔ててマグネットをポールピースと一体に保持するヨークとか らなる磁気回路部を形成し、 この磁気回路部を薄板状のスプリングで支持 させてハウジングの内部に組み付けると共に、 ボイスコイルを内面側に取 り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイスコィノレをポーノレピースとヨーク との間の磁気ギャップに揷置させてダイヤフラムをハウジングの開放端で 枠内に張設し、 更にハウジングの側壁より外方に突出する端子台に取り付 ける端子金具とを備え、 この端子金具とボイスコイルとを外部に引き出さ れるリード線で電気的に接続させて構成する電磁誘導型ァクチユエータ装 置において、

端子台に備える端子金具を板パネで形成し、 その端子金具を回路基板の導 電パターンと圧接させることで、 確実な回路基板との電気的な接続をした ことを特徴とする。

この発明によれば、 フレキシブルコードを用いること無くボイスコイル と回路基板の導電パターンとの導通を確実に行うことができる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 筒形のハウジングを基枠とし、 ポールピースと一体のマグネットと、 磁気ギヤップをポールピースとの間に隔ててマグネットをポールピースと 一体に保持するヨークとから磁気回路部を形成し、 この磁気回路部を薄板 状のスプリングで支持させてハウジングの内部に組み付けると共に、 ボイ スコイルを内面側に取り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイスコイルを ポールピースとヨークとの間の磁気ギヤップに揷置させてダイヤフラムを ハウジングの開放端で枠内に張設し、 更に、 端子金具をハウジングの側壁 より外方に突出する端子台に備え、 この端子金具とボイスコイルとをハウ ジングの外部に引き出されるリード線で電気的に接続し、 且つ、 その端子 金具を回路基板の導電パターンと電気的に接続させて外装ケーシングの内 部に装備する電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において、 ダイアフラムを嵌合せ固定するハウジングの開放端と反対側で端子台よ りハウジングの外方に伸びる板パネの端子金具を端子台に備え、 弾性材を パッド材として板パネの突出側でハウジングの開放端側と回路基板の板面 との間に挟み込むと共に、 板パネを回路基板の導電パターンに圧接させて 端子金具を回路基板の導電パターンと電気的に接続したことを特徴とする この発明によれば、 弾性材が圧縮されて所定の厚みを保つことからパッ ド材として電磁誘導型ァクチユエータ装置と回路基板の板面との相対間隔 を一定に設定できると共に、 端子金具の板パネが圧縮変形されて回路基板 の導電パターンと緊密に密接することから電気的接続を確実に取れる。 また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 付け根側をハウジングの斜め外方に突出させて先端側を反上げ曲げた 略レ字状の板バネを有する端子金具を端子台に備え、 その板パネを回路基 板の導電パターンに弾圧圧接させて端子金具を回路基板の導電パターンと 電気的に接続したことを特徴とする。

この発明によれば、 電磁誘導型ァクチユエータ装置の止着固定と相俟っ て、 板パネの円弧状に橈み変形する接点により回路基板の導電パターンを 傷付けないで電気的接続を確実に取れる。 また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 端子金具を備える端子台を除いてハウジングの側壁を外側から覆う側 壁部と、 ハウジングの各開放端を覆う環状の張出しフランジ部とを有する 弾性材のブッシュを備え、 ハウジングの片開放端を覆う張出しフランジ部 をパッド材として回路基板の板面との間に挟み込むと共に、 その他側の開 放端を覆う張出しフランジ部を放音孔囲込み兼用のシール材として外装ケ 一シングの内側に組み付けたことを特徴とする。

この発明によれば、 弾性材を簡単に装備できて端子金具の板パネによる 電気的接続を確実に取れるよう構成でき、 また、 電磁誘導型ァクチユエ一 タ装置より生ずる振動が回路基板並びに外装ケーシングに伝わることによ る共振や漏れ音響を各張出しフランジ部で防止できて良好な音響特性を発 揮できしかも衝撃を受けることによる内部機構の損傷も防げる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 突部を側壁部の外周に設けたブッシュを備えると共に、 そのブッシュ の突部と嵌り合う凹部を有する止め縁を設けた外装ケーシングまたは回路 基板を備え、 プッシュの突部を凹部に嵌め込んでブッシュを含む電磁誘導 型ァクチユエータ装置を止め縁で外装ケーシングまたは回路基板に止着固 定したことを特徴とする。

この発明によれば、 電磁誘導型ァクチユエータ装置と回路基板の板面と の相対間隔を一定に設定させて電磁誘導型ァクチユエータ装置を外装ケー シングの内側に簡単に組付け固定できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 弾性材の突起を側壁の外側面で円周方向定間隔毎に複数取り付けたハ ウジングを備えると共に、 そのハウジングの突起と嵌り合う凹部を有する 止め縁を設けた外装ケーシングまたは回路基板を備え、 ハウジングの突起 を凹部に嵌め込んで電磁誘導型ァクチユエータ装置を止め縁で外装ケーシ ングまたは回路基板に止着固定したことを特徴とする。

この発明によれば、 ハウジングの側壁に備える突起によっても、 電磁誘 導型ァクチユエータ装置と回路基板の板面との相対間隔を一定に設定させ て電磁誘導型ァクチユエータ装置を外装ケーシングの内側に簡単に組付け 固定できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 ハウジングの片開放端を覆う弾性材をパッド材としてハウジングの片 開放端と回路基板の板面との間に挟み込むと共に、 その他側の開放端を覆 うシール材を放音孔の囲込み兼用として外装ケーシングの内側に組み付け たことを特徴とする。

この発明によれば、 ハウジングの側壁に備える突起と共に、 電磁誘導型 ァクチユエータ装置より生ずる振動が回路基板並びに外装ケーシングに伝 わることによる共振や漏れ音響をパッド材， シール材で防止できて、 良好 な音響特性を発揮できしかも衝撃を受けることによる内部機構の損傷も防 げる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 環状の突条を回路基板の板面と相対する面内に設けた弹性材を備え、 その突条を圧縮変形させて弾性材をパッド材としてハウジングの片開放端 と回路基板の板面との間に挟み込んだことを特徴とする。

この発明によれば、 突条が回路基板の板面との接触面積を小さく保って 緊密に接触することから共振防止をより確実に図れる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において は、 電磁誘導型ァクチユエータ装置を携帯電話の内部に組付け装備するの に適用したことを特徴とする。

この発明によれば、 電気的構成に優れて良好な音響特性を発揮できしか も耐衝撃性に優れた携帯電話を構成できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 筒状のハウ ジングを基枠とし、 ポールピースと一体のマグネットと、 磁気ギヤップを ポールピースとの間に隔ててマグネットをポールピースと一体に保持する ヨークとからなる磁気回路部を形成し、 この磁気回路部を薄板状のスプリ ングで支持させてハウジングの内部に組み付けると共に、 ボイスコイルを 内面側に取り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイスコイルをポールピー スとヨークとの間の磁気ギヤップに揷置させてダイヤフラムをハウジング の開放端で枠内に張設し、 更にハウジングの側壁より外方に突出する端子 台に取り付ける端子金具とを備え、 この端子金具とボイスコイルとを外部 に引き出されるリ一ド線で電気的に接続させて構成する電磁誘導型ァクチ ユエータ装置において、

回路基板の導電パターンと電気的に接続させる接点部をダイァフラムの 取付け側に設け、 且つ、 ボイスコイルのリード線と電気的に接続する平板 部をダイァフラムの取付け側と反対側に設けた板パネの端子金具を備え、 ダイァフラムよりハウジングの外部に引き出されるボイスコイルのリ一ド 線をダイァフラムの取付け側より反対方向に引き伸ばし、 そのボイスコィ ルのリ一ド線をダイアフラムの取付け側と反対側で端子金具の平板部と + ， 一極に分けて電気的に接続し、 ダイアブラムの取付け側を回路基板の板 面と相対させて機器筐体の内部に装備する逆向き型に構成したことを特徴 とする。

この発明によれば、 漏洩磁束の多いダイァフラムの取付け側を回路基板 の板面に向けて機器内に組付け装備できるから、 磁気記録カード類に対す る交流磁界の影響を抑えられ、 また、 ボイスコイルのリード線がダイァフ ラムの取付け側と反対側で半田付け固定されているため、 端子金具を回路 基板の給電ランドと電気的に回路接続するのに邪魔とならないことにより 機器内に容易に組付け装備できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 端子台を + 極， 一極用に区分けするスリットを中央に設け、 ハウジングの外部に引き 出されるボイスコイルのリード線を端子台のスリットに通過させてダイァ フラムの取付け側より反対方向に引き伸ばし、 そのボイスコイルのリード 線をダイァフラムの取付け側と反対側で +， 一極に分けて端子金具の平板 部と電気的に接続してなることを特徴とする。

この発明によれば、 ボイスコイルのリード線を短い距離で安定よく配線 させて端子金具の平板部と確実に電気接続できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 中央奥に向 かう凹陥部と、 凹陥部の天板部並びに底板部と、 天板部並びに底板部より 大きい張出し寸法を有する凹陥部の両側板部とから +極， 一極用の端子台 をハウジングの側壁に設けると共に、

コの字状の嵌込み板部を中央に配置し、 その嵌込み板部の片辺端から所 定の隙間を保って相並行に折れ曲がるリード線接続用の平板部と、 該嵌込 み板部の他辺端から下り勾配の斜めに延びる板パネ部より上弦状に湾曲す る導電パタ一ン接続用の接点部とから形成した端子金具を備え、

端子台の天板部をリ一ド線接続用の平板部と嵌込み板部の片端辺とから 挟んで嵌込み板部を端子台の凹陥部に嵌め合せ、 且つ、 導電パターン接続 用の接点部を端子台の底板部より突出させて両側板部で支持する嵌着構造 により端子金具を端子台に取り付けてなることを特徴とする。

この発明によれば、 嵌込み板部を凹陥部に向けて圧入するだけで端子金 具を端子台に強固に取付け固定できる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 外側縁より 突き出る突歯を備えて嵌込み板部の片端迈から両側に伸びるパネアーム部 を端子金具に設けると共に、 各パネアーム部の板厚に相当する隙間を隔て て端子台の天板部と相対する受け桟を両側板部の内面に設け、 そのパネァ 一ム部を端子台の天板部と両側板部の受け桟との間に嵌め込んで突歯を両 側板部の内面に弾圧係止する嵌着構造により端子金具を端子台に取り付け てなることを特徴とする。

この発明によれば、 端子金具を端子台に一層強固に取付け固定できる。 また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 板パネ部よ り上弦状に湾曲する接点部の先端から内側に折れ曲がって端子台の両側板 方向に伸びる羽根板部を端子金具に設けると共に、 その羽根板部を板パネ 部の弾圧変位に伴って受止め支持する受け桟を両側板部の内面に設け、 接 点部をパネ変位可能に組み付ける嵌着構造により端子金具を端子台に取り 付けてなることを特徴とする。

この発明によれば、 接点部を回路基板の導電パターンと圧接するに伴つ て、 端子金具がバネ変位できると共に、 受け桟が羽根板部を押えて導電パ ターンに対する圧接力を強く保てるため、 端子金具による電気的接触を回 路基板の導電パターンと確実に取れる。

また、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータにおいては、 回路基板の 導電パターンと接触する突条を接点部の円弧方向に沿って板面中央に設け た端子金具を備え付けてなることを特徴とする。

この発明によれば、 接点部を回路基板の導電パターンと強く接触させて も変形を生じないため、 導電パターンに対する端子金具の電気的接触を一 層確実に取れる。

また、 本発明に係る携帯電話等を含む携帯用情報機器においては、 電磁 誘導型ァクチユエータ装置を振動発生， 音声発生， ブザー音発生機器とし て装備してなることを特徴とする。

この発明によれば、 漏洩磁束の多いダイァフラムの取付け側を回路基板 の板面に向けて機器内に組付け装備するので、 交流磁界による影響を抑え られる携帯用情報機器を構成できる。 図面の簡単な説明

第 1図は本発明の実施の形態 1に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の 取付構造を適用した携帯電話の内部構造を示す説明図であり、 第 2図は本 発明の実施の形態 1に適用する電磁誘導型ァクチユエータ装置の構成を示 す断面図であり、 第 3図は本発明の実施の形態 1の取付構造を適用するブ ッシュを被せた電磁誘導型ァクチユエータ装置をダイアフラム側から示す 平面図であり、 第 4 ·図は第 3図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す側 面図であり、 第 5図は第 3図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す正面 図であり、 第 6図は第 3図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す背面図 であり、 第 7図は第 3図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す底面図で あり、 第 8図は第 3図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を第 3図の A— A 線で示す断面図であり、 第 9図は第 3図のプッシュを示す平面図であり、 第 1 0図は第 3図のブッシュを示す正面図であり、 第 1 1図は第 3図のブ ッシュを第 9図の B— B線で示す断面図であり、 第 1 2図は第 3図のブッ シュを第 9図の C一 C線で示す断面図であり、 第 1 3図は第 1図の電磁誘 導型ァクチユエータ装置における板パネの弾圧変形例を示す説明図であり 、 第 1 4図は第 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置における板パネの別 の弾圧変形例を示す説明図であり、 第 1 5図は本発明の実施の形態 1の取 付構造を適用する別のブッシュを被せた電磁誘導型ァクチユエータ装置を ダイアフラム側から示す平面図であり、 第 1 6図は第 1 5図の電磁誘導型 ァクチユエータ装置を示す正面図であり、 第 1 7図は第 1 5図の電磁誘導 型ァクチユエータ装置を示す背面図であり、 第 1 8図は本発明の実施の形 態 1の取付構造を適用する別の突起を備えたハウジングを部分的に示す断 面図であり、 第 1 9図は本発明の実施の形態 1の別形態に係る電磁誘導型 ァクチユエータ装置の取付構造を示す説明図であり、 第 2 0図は第 1 8図 並びに第 1 9図で示す実施の形態の応用例に係る電磁誘導型ァクチユエ一 タ装置の取付構造を示す説明図であり、 第 2 1図は本発明の実施の形態 2 に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の内部構造を示す断面図であり、 第 2 2図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す底面図であり、 第 2 3図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す側面図であり 、 第 2 4図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を示す平面図であ り、 第 2 5図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置を装備する一例 として携帯電話等の機器内における取付構造を示す説明図であり、 第 2 6 図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置のハウジングに設けられる 端子台を示す底面図であり、 第 2 7図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエ ータ装置のハウジングに設けられる端子台を示す断面図であり、 第 2 8図 は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置のハウジングに設けられる端 子台を示す正面図であり、 第 2 9図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエ一 タ装置の端子台に取り付けられる端子金具を示す側面図であり、 第 3 0図 は第 2 9図の端子金具を示す平面図であり、 第 3 1図は第 2 9図の端子金 具を示す左面図であり、 第 3 2図は第 2 9図の端子金具を示す底面図であ り、 第 3 3図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置のハウジングに 設けられる端子台と端子金具の相対位置関係を示す説明図であり、 第 3 4 図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチユエータ装置の端子台における端子金具 の取付構造を示す説明図であり、 第 3 5図は第 2 1図の電磁誘導型ァクチ ユエータ装置の端子台における端子金具の接点構造を示す説明図であり、 第 3 6図は従来例に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置の内部構造を示す 断面図である。 発明を実施するための最良の形態

(実施の形態 1 )

以下、 実施の形態 1を添付図面を参照して説明すると、 第 1図は好適な 実施の形態として電磁誘導型ァクチユエータ装置を携帯電話の内部に組付 け装備した場合を示す。 この電磁誘導型ァクチユエータ装置 1は、 回路基 板 2の導電パターン 2 0 (但し、 直接的には導電ランドと接続させる。） と後述する端子金具 1 7の板バネ 1 7 aで電気的に接続し、 また、 後述す る弾性材のプッシュ 3で外側から覆うことにより外装ケーシング 4の内部 に装備されている。 なお、 同図中、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1はブ ッシュ 3の内部に位置している。

電磁誘導型ァクチユエータ装置 1は、 第 2図で示すように開放端 1 0 a , 1 0 bを両側に有する円筒形のハウジング 1 0を基枠とし、 磁気発生用 のマグネット 1 1と、 マグネット 1 1を挟んで相対するヨーク 1 2並びに ポールピース 1 3とから磁気回路部を形成し、 そのヨーク 1 2の外周部 1 2 aを薄板状のスプリング 1 4 a， 1 4 bで挟み込んだダブルサスペンド 構造により支持させてハウジング 1 0の内部に組み付ける構成を有する。 また、 ハウジング 1 0の開放端 1 0 aに嵌合せ固定するダイアフラム 1 5と、 ダイアフラム 1 5の内側に取り付けるボイスコイル 1 6と、 ノ、ウジ ング 1 0の側壁 1 0 cより外方に突出する端子台 1 0 dに取り付ける + , 一極用の端子金具 1 7とを備え、 ボイスコイル 1 6をリード線 （図示せず ) で各端子金具 1 7と電気的に接続し、 更に、 複数の放音孔 1 8 a , 1 8 b…を点在させて設けた力パー 1 8をハウジング 1 0の開放端 1 0 bに嵌 込み固定する構成を有する。 その構成部中、 マグネット 1 1とポールピース 1 3とはヨーク 1 2の凹 部 1 2 bに重ねて取り付けることにより内磁型のものとして組み付けられ ている。 各スプリング 1 4 a , 1 4 bは、 外周端をハウジング 1 0の側壁 1 0 cに設けた内側段部 1 0 e , 1 0 f に嵌め込んでハウジング 1 0の内 部に取付固定されている。 また、 ダイアフラム 1 5は外周縁をハウジング 1 0の開放端 1 ◦ aに設けた内側段部 1 0 gに嵌め込んで取付固定されて いる。

+ , —極用の端子金具 1 7はリン青銅， チタン銅等の導電性を有する金 属薄板から折曲げ形成したもので、 付け根側をハウジング 1 0の斜め外方 に突出させて二股状の先端側を反上げ曲げた略レ字状の板バネ 1 7 aを有 するものが備え付けられている。 この端子金具 1 7はハウジング 1 0を樹 脂成形するのに伴って端子台 1 0 dにインサート成形することによりボイ スコイル 1 6のリード線を接続する接点板 1 7 bまで連続するよう備え付 けられている。

ブッシュ 3は、 ゴム， シリ コン等の弾性を有する材料から形成されてレ、 る。 このブッシュ 3としては、 第 3図から第 8図で示すように端子金具 1 7を備える端子台 1 0 dを除いてハウジング 1 0の側壁 1 0 cを外側から 覆う側壁部 3 0と、 ハウジング 1 0の各開放端 1 0 a , 1 0 bを覆う環状 の張出しフランジ部 3 1， 3 2とを有するものが備え付けられている。 そ のブッシュ 3では、 張出しフランジ部 3 1， 3 2が環状に形成されている ため、 カバー 1 8の放音孔 1 8 a， 1 8 b…を設けた内面並びにダイァフ ラム 1 5の中央部には被らない。

そのプッシュ 3には、 第 9図から第 1 2図で示すように端子台 1 0 dを 外部に突出する開口部 3 3が設けられている。 また、 半円形を呈する環状 の突部 3 4， 3 5が側壁部 3 0の外周に設けられている。 更に、 環状の突 条 3 6が回路基板の板面と相対する張出しフランジ部 3 1の面内に設けら れている。 これに加えて、 後述する如く張出しフランジ部 3 2を外装ケー シングの内部に立ち上がる押え縁で押圧することから、 環状の突条 3 6と 同様の突条 3 7を張出しフランジ部 3 2の面内に設けるようにできる。 回路基板 2としては、 第 1図で示すように電磁誘導型ァクチユエータ装 置 1、 その他必要な各種の回路部品を電気的に接続する導電パターン 2 0 を板面に設けたものが備え付けられている。 この回路基板 2の板面には、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の力パー 1 8に設けた放音孔 1 8 a , 1 8 b…と連通する複数の通気孔 2 1 a , 2 1 b…も設けられている。

外装ケーシング 4としては、 アツバーケース部 4 0とアンダーケース部 4 1からなるものが備え付けられている。 そのアッパーケース部 4 0には 、 放音孔 4 2 a , 4 2 b…が設けられている。 また、 アッパーケース部 4 0の内側にはブッシュ 3で覆った電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の止め 縁 4 3が設けられている。 この止め縁 4 3は、 ブッシュ 3の突部 3 4を嵌 め込む凹部 4 4を有するもので、 ブッシュ 3の円周方向に対応させて等間 隔毎に複数設けるようにできる。

その他、 アッパーケース部 4 0の内側にはブッシュ 3の張出しフランジ 部 3 2を押える押え縁 4 5が設けられている。 この押え縁 4 5は、 ブッシ ュ 3の張出しフランジ部 3 2に相応する環状の立上り縁として設けるとよ い。 また、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の止め縁 4 3と共に、 端子台 1 0 dを側端面より押えるストツパ縁 4 6を設けるようにできる。 アンダ 一ケース部 4 1には、 受け縁 4 7を設けることにより回路基板 2を取付固 定できる。

これら各部から、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1を外装ケーシング 4 の内部に装備するには、 まず、 端子台 1 0 dを開口部 3 3より外部に突出 させてブッシュ 3を電磁誘導型ァクチユエ一タ装置 1の外側に被せる。 次 に、 そのブッシュ 3を被せた電磁誘導型ァクチユエータ装置 1をアッパー ケース部 4 0の内側に設けた複数の止め縁 4 3並びにストッパ縁 4 6で区 画する空間内に組み付ける。

その電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の組付けにより、 ブッシュ 3の突 部 3 4が止め縁 4 3の凹部 4 4に嵌り込むことから、 電磁誘導型ァクチュ エータ装置 1をァッパーケース部 4 0の内側に簡単に止着固定できる。 ま た、 この電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の固定により、 プッシュ 3の突 条 3 7を含む張出しフランジ部 3 2が環状の押え縁 4 5で圧縮されること から、 アッパーケース部 4 0の放音孔 4 2 a， 4 2 b…を設けた内面を取 り囲むと共に、 押え縁 4 5と緊密に密接するシール材としてアッパーケー ス部 4 0の内側で生ずる漏れ音響を防げる。

その電磁誘導型ァクチユエータ装置 1を内側に組み付けたアッパーケー ス部 4 0に対し、 回路基板 2を内側に組み付けたアンダーケース部 4 1を 嵌合せ固定する。 これに伴って、 端子金具 1 7の板パネ 1 7 aが回路基板 2の導電パターン 2 0に圧接されると共に、 プッシュ 3の突条 3 6を含む 張出しフランジ部 3 1が回路基板 2の板面に圧接される。

この圧接により、 プッシュ 3の突条 3 6を含む張出しフランジ部 3 1が 圧縮されて所定の厚みを保つことから、 パッド材として電磁誘導型ァクチ ユエータ装置 1と回路基板 2の板面との相対間隔を一定に設定できる。 そ れと共に、 端子金具 1 7の板パネ 1 7 aが圧縮変形されて回路基板 2の導 電パターン 2 0と緊密に密接することにより電気的接続を確実に取れる。 それに加えて、 ブッシュ 3が弾性材であることから、 電磁誘導型ァクチ ユエータ装置 1より生ずる振動が回路基板 2並びにアッパーケース部 4 0 に伝わるのを各張出しフランジ部 3 1 , 3 2で防げるため、 共振を防止で きて良好な音響特性を発揮でき、 また、 衝撃を受けることによる内部機構 の損傷も防げる。 特に、 ブッシュ 3の突条 3 6が回路基板 2の板面との接 触面積を小さく保って緊密に接触することにより共振防止を確実に図れる 端子金具 1 7としては、 付け根側をハウジング 1 0の斜め外方に突出さ せて先端側を反上げ曲げた略レ字状の板バネ 1 7 aを有するものを備える ため、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の止め縁 4 3による止着固定と相 俟つて、 その円弧状に橈み変形する接点により回路基板 2の導電パターン を傷付けないで電気的接続を確実に取れる。

その端子金具 1 7は、 第 1 3図で示すように端子台 1 0 dの内部を切り 欠いて板パネ 1 7 aの逃げ空間 1 0 hを設けることにより、 板バネ 1 7 a を橈み変形させるようにできる。 また、 第 1 4図で示すように板パネ 1 7 aを端子台 1 0 dの端面側に逃がして橈み変形させてもよい。

上述した実施の形態では、 ブッシュ 3の突部 3 4， 3 5として円周方向 に連続した環状のものを側壁 3 0に設けたが、 それに代えて、 第 1 5図か ら第 1 7図で示すように円周方向の一部 3 8 , 3 9を切り欠いて側壁 3 0 と面一に形成したものを備え付けられる。 これにより、 端子台 1 0 dから 電磁誘導型ァクチユエータ装置の全体幅を狭く抑えて組み立てるようにで きる。

また、 ブッシュ 3に代えて、 第 1 8図で示すように弾性材の突起 5を側 壁 1 0 cの外側面に嵌込み固定することにより円周方向の定間隔毎に複数 取り付けたハウジング 1 0を備えて構成することもできる。 この突起 5は 、 上述した実施の形態と同様に、 第 1 9図で示す如くアッパーケース部 4 0の内側に設けた止め縁 4 3の凹部 4 4に嵌め合せることにより電磁誘導 型ァクチユエータ装置 1を止着固定するようにできる。

その突起 5による場合には、 第 1 9図で示すようにハウジング 1 0の片 開放端 1 0 aを覆うゴム， シリ コン等の弾性材 6をパッド材としてハウジ ング 1 0の片開放端 1 0 aと回路基板 2の板面との間に挟み込むと共に、 その他側の開放端 1 0 bを覆うゴム， シリ コン、 その他の材質のシール材 7を放音孔 4 2 a , 4 2 b…の囲込み兼用としてアッパーケース部 4 0の 内側に組み付ければよい。

なお、 第 1 8図並びに第 1 9図で示す実施の形態のように、 弾性材の突 起 5を側壁 1 0 cの外側面に嵌込み固定することにより円周方向の定間隔 毎に三個程度複数取り付けたハウジング 1 0を備え、 その突起 5を止め縁 4 3の凹部 4 4に嵌め合せて電磁誘導型ァクチユエータ装置 1を止着固定 するだけで、 振動に伴う共振防止と共に、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の上下動も防げる。

このため、 第 2 0図で示すように板パネ 1 7 aにより回路基板 2の導電 パターン 2 0との電気的接続を取ることからすれば、 ハウジング 1 0の片 開放端 1 0 a と 1 0 bの回路基板 2の板面との間に挟み込む弾性材ゃ外装 ケーシング 4の内側に組み付けるシール材を備えないでも、 回路基板 2の 導電パターン 2 0に対する電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の取付構造と して適用できる。

上述した実施の形態では、 電磁誘導型ァクチユエータ装置 1の止め縁 4 3をアッパーケース部 4 0の内側に立ち上げて設ける場合で説明したが、 その止め縁 4 3は回路基板 2の板面に立上げ装着するようにもできる。 (実施の形態 2 )

以下、 実施の形態 2について第 2 1図〜第 3 5図を参照して説明する。 説明の便宜上、 電磁誘導型ァクチユエータ装置の装備向きを特定するのに 、 機器本体の筐体パネルと相対する側を上とし、 回路基板の板面と相対す る側を下とすることにより説明する。

電磁誘導型ァクチユエータ装置の基本形態は、 第 2 1図で示すように円 筒状のハウジング 1 0を基枠とし、 ポールピース 1 3と一体のマグネット 1 1と、 磁気ギャップ Gをポールピース 1 3との間に隔ててマグネット 1 1をポールピース 1 3と一体に保持する皿状のヨーク 1 2とから磁気回路 部を形成し、 この磁気回路部を薄板状のスプリング 1 4 a， 1 4 bによる ダブルサスペンド構造で支持させてハウジング 1 0の内部に組み付けるこ とにより構成されている。

また、 ボイスコイル 1 6を内面側に取り付けたダイアフラム 1 5を備え 、 そのボイスコィノレ 1 6をポールピース 1 3とヨーク 1 2との磁気ギヤッ プ Gに揷置させてダイアフラム 1 5をハウジング 1 0の開放端 1 0 aで枠 内に張設すると共に、 ボイスコイル 1 6のリード線 8 a ( 8 b ) をハウジ ング 1 0の側壁より外方に突出する端子台 2 4 bの端子金具 9 a ( 9 b ) と電気的に接続し、 更に、 複数の放音孔 1 8 a , 1 8 b…を設けたカバー 1 8をハウジング 1 0の開放端 1 0 bに被着することにより構成されてい る。

以上の基本形態の下に、 端子金具 9 a ( 9 b ) として （以下、 各金具の 同じ構成部は単一の符号で示す。） は、 回路基板の導電パターン （図示せ ず） と電気的に接続させる接点部 1 9をダイアフラム 1 5の取付け側に設 け、 ボイスコイル 1 6のリード線 8 aと電気的に接続する平板部 2 2を力 パー 1 8の取付け側に設けたものが備え付けられている。

その端子金具 9 a , 9 bを備えては、 第 2 2図〜第 2 4図で示すように ダイアフラム 1 5よりハウジング 1 0の外部に引き出されるボイスコイル (図示せず） のリード線 8 a， 8 bをダイアフラム 1 5の取付け側より反 対方向に引き伸ばし、 そのボイスコイル 1 6のリード線 8 a， 8 bをカパ 一 1 8の取付け側で端子金具 9 a , 9 bの平板部 2 2と十， 一極に分けて 電気的に接続することにより構成されている。

このように構成する電磁誘導型ァクチユエータ装置は、 携帯電話等を機 器本体として組付け装備する際、 第 2 5図で示すように力パー 1 8の取付 け側を機器の外装ケーシング 4のアッパーケース部 4 0と相対させ、 ダイ ァフラム （図示せず） の取付け側をアッパーケース部 4 0との間でアンダ 一ケース部 4 1に取り付けられる回路基板 2の板面と相対させて外装ケー シング 4の内部に装備する逆向き型のものとして構成されている。

その電磁誘導型ァクチユエータ装置では、 漏洩磁束の少ないカバー 1 8 の取付け側を外装ケーシング 4のアッパーケース部 4 0に向け、 漏洩磁束 の多いダイァフラムの取付け側を回路基板 2の板面に向けて機器内に組付 け装備することから、 交流磁界が外装ケーシング 4のアッパーケース部 4 0より外部に漏れ出ることが抑えられるため、 磁気記録カード類に対する 交流磁界の影響を防げる。

これと共に、 ボイスコイル 1 6のリード線 8 a ( 8 b ) が外装ケーシン グ 1 0のアッパーケース部 4 0と相対するカバー 1 8の取付け側で端子金 具 9 a ( 9 b ) の平板部 2 2と + , —極に分けて各々半田付け固定されて いるため、 その半田盛りが端子金具 9 a ( 9 b ) を接点部 1 9で回路基板 2の導電パターン 2 0と電気的に回路接続するのに邪魔とならない。

その構成中、 端子台 2 4 bは、 第 2 2図〜第 2 4図で示すようにスリッ ト 2 3を中央に設け、 二つの +極， 一極用 2 4 a， 2 4 bと区分けするこ とによりハウジング 1 0の側壁に設けられている。 この端子台 2 4 a， 2 4 bに対し、 ボイスコイルのリード線 8 a , 8 bはスリ ッ ト 2 3に通過さ せてキャップ 9の取付け側に引き伸ばすと共に、 +， 一極に分けて端子金 具 9 a , 9 bの平板部 2 2と電気的に接続されている。

このリード線の配線構造では、 スリット 2 3を介し、 ボイスコイル 1 6 のリード線 8 a， 8 bを短い距離で安定よく配線させて端子金具 9 a， 9 bの平板部 2 2と確実に電気的に接続固定できる。

そのダイアブラム 1 5より連続するリード線の引出し側においては、 第 2 6図で示すように円弧状の湾曲した面取り部 2 5をスリ ッ ト 2 3の奥側 と連続させてハウジング 1 0の外周縁に設けるとよい。 この面取り部 2 5 により、 スリ ッ ト 2 3に通過させてカバー 1 8の取付け側に引き伸ばすリ ード線 8 a， 8 bの絶縁被膜を損傷するのを防げる。

ダイアフラム 1 5は、 第 2 2図で示すようにハウジング 1 0に固定され る外周部 2 6 aと、 ポイスコイルの取り付けられる中央部 2 6 bとに分け て形成したものを備え、 ボイスコイルのリード線 8 a , 8 bを外周部 2 6 aと中央部 2 6 bとのフランジによる合わせ目から引き出させて一体に接 合するとよい。

このリード線の引出し構造により、 ボイスコイルのリード線 8 a， 8 b を外周部 2 6 aの外側に配線できるため、 ボイスコイルのリード線 8 a , 8 bがハウジング 1 0の内部に備えられる磁気回路部と接触しないよう配 線できてリード線の断線を防げる。

端子台 2 4 a ( 2 4 b ) は、 第 2 7図並びに第 2 8図で示す （以下、 各 端子台の同じ構成部は単一の符号で示す） 如く中央奥に向かう凹陥部 2 7 と、 回陥部 2 7の上下を区画する天板部 2 8並びに底板部 2 9と、 天板部 2 8並びに底板部 2 9より大きい張出し寸法を持って凹陥部 2 7の左右を 区画する両側板部 4 8 , 4 9とから形成されている。

端子金具 9 a ( 9 b ) は、 リン青銅， チタン銅等の導電性を有する金属 薄板を折曲げ形成したものが備え付けられている。 この端子金具 9 a ( 9 b ) は、 第 2 9図〜第 3 2図で示すようにコの字状の嵌込み板部 5 0を中 央に配置し、 その嵌込み板部 5 0の片辺端から所定の隙間を保つ立上り板 部 5 1を介して相並行に折れ曲がるリ一ド線接続用の平板部 2 2と、 嵌込 み板部 5 0の他辺端から下り勾配の斜めに延びる板バネ部 5 2より上弦状 に湾曲する導電パターン接続用の接点部 1 9とから形成されている。

その端子金具 9 a ( 9 b) は、 第 3 3図で示すようにコの字状の嵌込み 板部 5 0を橋絡板部 5 3 aより端子台 2 4 a (2 4 b) の凹陥部 2 7に向 けて圧入し、 端子台 2 4 a (2 4 b) の天板部 2 8をリード線接続用の平 板部 2 2と嵌込み板部 5 0の上端辺 5 3 bとから挟み込みで嵌込み板部 5

0を凹陥部 2 7の内部に嵌め合せ、 導電パターン接続用の接点部 1 9を端 子台 2 4 a ( 2 4 b ) の底板部 2 9より突出させて両側板部 4 8， 4 9で 支持することにより取り付けられている。

この端子金具 9 a ( 9 b ) の嵌着構造により、 第 3 4図で示すように嵌 込み板部 5 0の上端辺 5 3 b並びに下端辺 5 3 cが凹陥部 2 7の天板部 2

8並びに底板部 2 9に圧接すると共に、 端子台 2 4 a ( 2 4 b) の天板部

2 8をリード線接続用の平板部 2 2と嵌込み板部 5 0の上端辺 5 3 bとで 挟込み保持することから、 嵌込み板部 5 0を凹陥部 2 7に向けて圧入する だけで、 端子金具 9 a (9 b) を端子台 2 4 a ( 2 4 b) に強固に取付け 固定できる。

それと共に、 接点部 1 9を端子台 2 4 a ( 2 4 b) の底板部 2 9より突 出させて両側板部 4 8 , 4 9で支持することにより、 端子金具 9 a (9 b ) を外方に張り出させないで端子台 2 4 a ( 2 4 b ) の内部に収めて取り 付けられるため、 装置全体としてコンパク トなものに組み立てられる。 その端子金具並びに端子台の構成に加えて、 端子金具 9 a， 9 bには第

3 0図並びに第 3 3図で示すように複数の突歯 5 4 a , 5 4 bを外側縁よ り突き出すことにより嵌込み板部 5 0の上端辺 5 3 bから両側に伸びて脇 空きのパネアーム部 5 5 a , 5 5 bが設けられている。 これに対し、 端子 台 2 4 a ( 2 4 b ) には、 第 2 8図並びに第 3 3図で示すように各パネア ーム部 5 5 a , 5 5 bの板厚に相当する隙間を隔て天板部 2 8と相対する 受け桟 5 6 a , 5 6 bが両側板部 4 8 , 4 9の内面に設けられている。 この構成各部では、 端子金具 9 a ( 9 ) のバネアーム部 5 5 a , 5 5 bを端子台 2 4 a (2 4 b ) の天板部 2 8と両側板部 4 8， 4 9の受け桟 5 6 a , 5 6 bとの聞に嵌め込んで突歯 5 4 a， 5 4 bを両側板部 4 8 , 4 9の内面に弾圧係止することから、 端子金具 9 a (9 b ) を端子台 2 4 a (2 4 b ) に一層強固に取付け固定できる。

また、 端子金具 9 a (9 b) には羽根板部 5 7が板バネ部 5 2より上弦 状に湾曲する接点部 1 9の先端から内側に折れ曲がって端子台 2 4 a ( 2 4 b) の両側板方向に伸びるよう設けられている。 これに対し、 端子台 2 4 a (2 4 b ) には端子金具 9 a (9 b ) の羽根板部 5 7を板バネ部 5 2 の弾圧変位に伴って受止め支持する受け桟 5 6 c , 5 6 dが両側板部 4 8 , 4 9の内面に設けられている。

この構成各部では、 第 3 5図で示すように接点部 1 9を回路基板 2の導 電パターン 2 0と圧接するに伴って、 端子金具 9 a ( 9 b ) がパネ変位で きると共に、 受け桟 5 6 c , 5 6 dがストッパーとして羽根板部 5 7を押 えることにより導電パターン 2 0に対する圧接力を強く保てて端子金具 9 a (9 b ) による電気的接触を確実に取れる。

なお、 羽根板部 5 7の受け桟 5 6 c， 5 6 dはパネアーム部 5 5 a， 5 5 bの受け桟 5 6 a， 5 6 bと背合わせで一体に設けられている。 また、 端子金具 9 a ( 9 b) の嵌込み装着時に、 接点部 1 9の突出姿勢を位置決 め規制する羽根板部 5 7の受け桟 5 6 e， 5 6 f が両側板部 4 8 , 4 9の 下端辺に沿って内側に設けられている （第 2 8図並びに第 3 3図参照）。 上述した他に、 端子金具 9 a ( 9 b ) には、 回路基板 2の導電パターン 2 0と接触する突条 5 9が接点部 1 9の円弧方向に沿って板面中央に設け られている。 この突条 5 9は、 リブとして接点部 1 9を補強でき、 接点部 1 9を回路基板 2の導電パターン 2 0と強く接触させても変形を生じない ことにより導電パターン 2 0に対する端子金具の電気的接触を一層確実に 取れる。

このような端子金具を備える電磁誘導型ァクチユエータ装置では、 ダイ ァフラム 1 5の取付け側を回路基板 2の板面に向け、 その反対側を外装ケ —シング 4のパネル面に向けて機器内に組付け装備することから、 交流磁 界が外装ケーシング 4の外部に出るのを抑えられることにより、 磁気記録 カード等に対する影響を防げる。 それと共に、 端子金具 9 a ( 9 b ) を回路基板 2の導電パターン 2 0と 電気的に回路接続させて機器内に容易に組み付けられ、 また、 端子金具 9 a ( 9 b ) をハウジング 1 0の端子台 2 4 a ( 2 4 b ) に強固に取り付け られることにより、 回路基板の導電パターン 2 0と電気的に確実に回路接 続でき、 装置全体としてもコンパクトに組み立てられる。

なお、 本明細書中で用いた用語及ぴ表現は本発明を判り易く説明するた めに用いたものであり、 その用語及ぴ表現は本発明の技術的思想を何ら限 定するものでない。 仮に、 限定的な用語及ぴ表現を用いたからといって、 そのことにより、 上述した本発明の形態と均等なもの或いはその一部を排 除する意図はない。

特に、 電磁誘導型ァクチユエータ装置の組付け向きについて機器本体の 外装ケーシングのアッパーケース部と相対する側を上とし、 回路基板の板 面と相対する側を下とすることにより説明したが、 これは飽くまで説明の 便宜上であり、 端子台の天板部並びに底板部等の表現も同様である。 この ため、 権利が要求されている本発明の範囲内で種々の表現の変更を加える ことが可能である。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明に係る電磁誘導型ァクチユエータ装置と電磁誘導 型ァクチユエータ装置の取付構造並びに携帯電話等を含む携帯用情報機器 は、 端子金具板パネで形成するため、 携帯用情報機器内に組み付け装備し たとき圧縮変形されて回路基板の導電パターンと緊密に密接するから電気 的接続を確実に取れると共に、 機器内に容易に組付け装備できるから、 携 帯電話等を含む携帯用情報機器の使用に適している。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 筒状のハウジングを基枠とし、 ポールピースと一体のマグネッ トと 、 磁気ギャップをポールピースとの間に隔ててマグネットをポールピース と一体に保持するヨークとからなる磁気回路部を形成し、 この磁気回路部 を薄板状のスプリングで支持させてハウジングの内部に組み付けると共に 、 ボイスコイルを内面側に取り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイスコ ィルをポールピースとヨークとの間の磁気ギヤップに揷置させてダイヤフ ラムをハウジングの開放端で枠内に張設し、 更にハウジングの側壁より外 方に突出する端子台に取り付ける端子金具とを備え、 この端子金具とボイ スコイルとを外部に引き出されるリ一ド線で電気的に接続させて構成する 電磁誘導型ァクチユエータ装置において、

端子台に備える端子金具を板パネで形成し、 その端子金具を回路基板の 導電パターンと圧接させることで、 確実な回路基板との電気的な接続をし たことを特徴とする電磁誘導型ァクチユエータ装置。

2 . 筒开のハウジングを基枠とし、 ポールピースと一体のマグネッ トと 、 磁気ギャップをポールピースとの間に隔ててマグネッ トをポールピース と一体に保持するヨークとから磁気回路部を形成し、 この磁気回路部を薄 板状のスプリングで支持させてハウジングの内部に組み付けると共に、 ボ イスコイルを内面側に取り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイスコイル をポールピースとヨークとの間の磁気ギヤップに挿置させてダイヤフラム をハウジングの開放端で枠内に張設し、 更に、 端子金具をハウジングの側 壁より外方に突出する端子台に備え、 この端子金具とボイスコイルとをハ ウジングの外部に引き出されるリード線で電気的に接続し、 且つ、 その端 子金具を回路基板の導電パターンと電気的に接続させて外装ケーシングの 内部に装備する電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造において、 ダイアフラムを嵌合せ固定するハウジングの開放端と反対側で端子台よ りハウジングの外方に伸ぴる板バネの端子金具を端子台に備え、 弾性材を パッ ド材として板パネの突出側でハウジングの開放端側と回路基板の板面 との間に挟み込むと共に、 板バネを回路基板の導電パターンに圧接させて 端子金具を回路基板の導電パターンと電気的に接続したことを特徴とする 電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造。

3 . 付け根側をハウジングの斜め外方に突出させて先端側を反上げ曲げ た略レ字状の板パネを有する端子金具を端子台に備え、 その板パネを回路 基板の導電パターンに弾圧圧接させて端子金具を回路基板の導電パターン と電気的に接続したことを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の電磁誘導 型ァクチユエータ装置の取付構造。

4 . 端子金具を備える端子台を除いてハウジングの側壁を外側から覆う 側壁部と、 ハウジングの各開放端を覆う環状の張出しフランジ部とを有す る弹性材のブッシュを備え、 ハウジングの片開放端を覆う張出しフランジ 部をパッド材として回路基板の板面との間に挟み込むと共に、 その他側の 開放端を覆う張出しフランジ部を放音孔囲込み兼用のシール材として外装 ケーシングの内側に組み付けたことを特徴とする請求の範囲第 2項または 第 3項に記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造。

5 . 突部を側壁部の外周に設けたブッシュを備えると共に、 そのブッシ ュの突部と嵌り合う凹部を有する止め縁を設けた外装ケーシングまたは回 路基板を備え、 ブッシュの突部を凹部に嵌め込んでブッシュを含む電磁誘 導型ァクチユエータ装置を止め縁で外装ケーシングまたは回路基板に止着 固定したことを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の電磁誘導型ァクチュ エータ装置の取付構造。

6 . 弾性材の突起を側壁の外側面で円周方向定間隔毎に複数取り付けた ハウジングを備えると共に、 そのハウジングの突起と嵌り合う凹部を有す る止め縁を設けた外装ケーシングまたは回路基板を備え、 ハウジングの突 起を凹部に嵌め込んで電磁誘導型ァクチユエータ装置を止め縁で外装ケー シングまたは回路基板に止着固定したことを特徴とする請求の範囲第 2項 または第 3項に記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造。

7 . ハウジングの片開放端を覆う弾性材をパッド材としてハウジングの 片開放端と回路基板の板面との間に挟み込むと共に、 その他側の開放端を 覆うシール材を放音孔の囲込み兼用として外装ケーシングの内側に組み付 けたことを特徴とする請求の範囲第 6項に記載の電磁誘導型ァクチユエ一 タ装置の取付構造。

8 . 環状の突条を回路基板の板面と相対する面内に設けた弾性材を備え 、 その突条を圧縮変形させて弾性材をパッド材としてハウジングの片開放 端と回路基板の板面との間に挟み込んだことを特徴とする請求の範囲第 2 項〜第 7項のいずれかに記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造

9 . 電磁誘導型ァクチユエータ装置を携帯電話の内部に組付け装備する のに適用したことを特徴とする請求の範囲第 2項〜第 8項のいずれかに記 載の電磁誘導型ァクチユエータ装置の取付構造。

1 0 . 筒状のハウジングを基枠とし、 ポールピースと一体のマグネット と、 磁気ギャップをポールピースとの間に隔ててマグネッ トをポールピー スと一体に保持するヨークとからなる磁気回路部を形成し、 この磁気回路 部を薄板状のスプリングで支持させてハウジングの内部に組み付けると共 に、 ボイスコイルを内面側に取り付けたダイヤフラムを備え、 そのボイス コイルをポールピースとヨークとの間の磁気ギヤップに揷置させてダイヤ フラムをハウジングの開放端で枠内に張設し、 更にハゥジングの側壁より 外方に突出する端子台に取り付ける端子金具とを備え、 この端子金具とボ イスコイルとを外部に引き出されるリ ド線で電気的に接続させて構成す る電磁誘導型ァクチユエータ装置において、

回路基板の導電パターンと電気的に接続させる接点部をダイァフラムの 取付け側に設け、 且つ、 ボイスコイルのリード線と電気的に接続する平板 部をダイァフラムの取付け側と反対側に設けた板パネの端子金具を備え、 ダイァフラムよりハウジングの外部に引き出されるボイスコイルのリード 線をダイァフラムの取付け側より反対方向に引き伸ばし、 そのボイスコィ ルのリ一ド線をダイァフラムの取付け側と反対側で端子金具の平板部と + , 一極に分けて電気的に接続し、 ダイァフラムの取付け側を回路基板の板 面と相対させて機器筐体の内部に装備する逆向き型に構成したことを特徴 とする電磁誘導型ァクチユエータ装置。

1 1 . 端子台を +極， 一極用に区分けするスリ ッ トを中央に設け、 ハウ ジングの外部に引き出されるボイスコイルのリード線を端子台のスリット に通過させてダイァフラムの取付け側より反対方向に引き伸ばし、 そのポ イスコイルのリード線をダイァフラムの取付け側と反対側で + , —極に分 けて端子金具の平板部と電気的に接続してなることを特徴とする請求の範 囲第 1 0項に記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置。

1 2 . 中央奥に向かう凹陥部と、 凹陥部の天板部並びに底板部と、 天板 部並びに底板部より大きい張出し寸法を有する凹陥部の両側板部とから + 極， 一極用の端子台をハウジングの側壁に設けると共に、

コの字状の嵌込み板部を中央に配置し、 その嵌込み板部の片辺端から所 定の隙間を保って相並行に折れ曲がるリード線接続用の平板部と、 該嵌込 み板部の他辺端から下り勾配の斜めに延びる板バネ部より上弦状に湾曲す る導電パターン接続用の接点部とから形成した端子金具を備え、

端子台の天板部をリ一ド線接続用の平板部と嵌込み板部の片端辺とから 挟んで嵌込み板部を端子台の凹陥部に嵌め合せ、 且つ、 導電パターン接続 用の接点部を端子台の底板部より突出させて両側板部で支持する嵌着構造 により端子金具を端子台に取り付けてなることを特徴とする請求の範囲第 1 0項または第 1 1項に記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置。

1 3 . 外側縁より突き出る突歯を備えて嵌込み板部の片端辺から両側に 伸びるパネアーム部を端子金具に設けると共に、 各バネアーム部の板厚に 相当する隙間を隔てて端子台の天板部と相対する受け桟を両側板部の内面 に設け、 そのバネアーム部を端子台の天板部と両側板部の受け桟との間に 嵌め込んで突歯を両側板部の内面に弾圧係止する嵌着構造により端子金具 を端子台に取り付けてなることを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載の 電磁誘導型ァ.クチユエータ装置。

1 4 . パネ板部より上弦状に湾曲する接点部の先端から内側に折れ曲が つて端子台の両側板方向に伸びる羽根板部を端子金具に設けると共に、 そ の羽根板部を板バネ部の弾圧変位に伴って受止め支持する受け桟を両側板 部の内面に設け、 接点部をパネ変位可能に組み付ける嵌着構造により端子 金具を端子台に取り付けてなることを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記 載の電磁誘導型ァクチユエータ装置。

1 5 . 回路基板の給電ランドと接触する突条を接点部の円弧方向に沿つ て板面中央に設けた端子金具を備え付けてなることを特徴とする請求の範 囲第 1 4項に記載の電磁誘導型ァクチユエータ装置。

1 6 . 請求の範囲第 1 0項〜第 1 5項のいずれかに記載の電磁誘導型ァ クチユエータ装置を振動発生， 音声発生， ブザー音発生機器として装備し てなることを特徴とする携帯電話等を含む携帯用情報機器。