WO2001097001A1

WO2001097001A1 - Unite de lecture de disque

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Publication number: WO2001097001A1
Application number: PCT/JP2001/005135
Authority: WO
Inventors: Morihiko Uchida; Tetsuya Suzuki; Yoshikazu Kagawa; Hiroto Handa
Original assignee: Clarion Co., Ltd
Priority date: 2000-06-16
Filing date: 2001-06-15
Publication date: 2001-12-20
Also published as: EP1302843A1; EP1302843A4; CN1441928A; US7345962B2; US20040017738A1; JP2001357602A; JP4739488B2

Description

明細書ディスクドライブ装置技術分野

本発明は、ディスクに記録された情報を検出するためのディスクドライブ装置に係り、特に、ディスクの排出機構の制御に改良を施したディスクドライブ装置に関する。背景技術

一般に、パーソナルコンピュータには、 C D— R OM、 D V D - R O M, MO ディスクなどのリム一バブルメディア用のディスクドライブ装置が設けられている。このディスクドライブ装置は、例えば、図 1 0に示すように、パーソナルコンピュータの本体 Cから出し入れされるトレイ Tに、ディスク Dを載置することによってディスク Dの導入排出を行うトレイ式のものが多い。

かかるトレイ式のディスクドライブ装置におけるディスク Dの排出は、トレィ Tに設けられたイジェクトボタン Eを操作して、トレイ Tを駆動する機構を作動させ、トレイ Tを本体 Cから突出させることによって行われていた。また、パーソナルコンピュータの O S (オペレーティングシステム) 上でディスク排出指示を入力すれば、トレイ Tを駆動してディスク Dを排出させることができた。ところで、上述のようなディスクドライブ装置においては、イジェクトボタン操作ゃデイスク排出指示入力を行うことによって、誰でも容易にディスクを取り出すことができた。このため、例えば、パーソナルコンピュータの正当な使用者以外の者も、容易にディスクを取り出すことができ、ディスクが盗難される可能性が高かった。

本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、正当な使用者以外の者によるディスクの取り出しを確実に防止することができるディスクドライブ装置を提供することにある。発明の開示

上記の目的を達成するため、本発明は、ディスクの信号を検出する信号検出部と、ディスクを排出するディスク排出機構とが、入力手段を有する制御装置に接続されたディスクドライブ装置において、前記制御装置は、前記ディスク排出機構の駆動を制御する機構制御手段と、前記入力手段からの入力操作がない状態で、あらかじめ設定された時間長が経過した場合には、ディスク排出指示及び認証情報が入力されたときにのみ、前記機構制御手段にディスク排出指示を出力する認証制御手段.とを有することを特徴とする。

以上のような本発明では、正当な使用者が、あらかじめ設定された時間の間、入力手段から入力操作をしなかった場合には、ディスク排出指示及び認証情報を入力しなければ、認証制御手段から機構制御手段にディスク排出指示が出力されないので、機構制御手段によるディスクの排出がされない。従って、例えば、正当な使用者が制御装置から離れて長時間放置していたような場合であっても、正当な使用者以外の者によるディスクの持ち出しを確実に防止することができる。また、他の態様の装置は、ディスクの信号を検出する信号検出部と、ディスクを排出するディスク排出機構とを備えたディスクドライブ装置において、前記デイスク排出機構の駆動を制御する機構制御手段と、あらかじめ設定された時間帯若しくはそれ以外の時間帯においては、ディスク排出指示及び認証情報が入力された場合にのみ、前記機構制御手段にディスク排出指示を出力する認証制御手段とを有する。

以上のような態様の装置では、正当な使用者が、あらかじめ設定された時間帯内若しくはその時間帯外には、ディスク排出指示及び認証情報を入力しなければ、認証制御手段から機構制御手段にディスク排出指示が出力されないので、機構制御手段によるディスクの排出がされない。従って、例えば、正当な使用者が使用 . しないような時間帯において、正当な使用者以外の者によるディスクの持ち出しを確実に防止することができる。

また、他の態様の装置は、前記認証制御手段には、認証情報を入力する認証情報入力手段が接続され、前記認証制御手段は、時間を測定する時間測定部と、あらかじめ設定された時間長若しくは時間帯を記憶する設定時間記憶部と、前記時間測定部と前記設定時間記憶部からの情報に基づいて、あらかじめ設定された時間長を絰過したか又はあらかじめ設定された時間帯内若しくは時間帯外か否かを判定する時間判定部と、認証情報を入力する認証倩報入力手段と、所定の認証情報を記憶する認証情報記憶部と、前記認証情報入力手段から入力された認証情報と前記認証情報記憶部に記憶された認証情報とが一致するか否かを判定する判定部と、前記時間判定部によって、あらかじめ設定された時間長を経過した又はあらかじめ設定された時間帯内若しくは時間帯外と判定された場合には、ディスク排出指示が入力され、且つ前記判定部によって認証倩報が一致すると判定されたときにのみ、前記機構制御手段にディスク排出指示を出力するディスク排出指示部とを有する。

以上のような態様の装置では、時間と認証情報の 2つの手段によって、デイスクの排出を管理することができるので、盗難され易い時間に合わせて、盗難防止を図ることができる。従って、正当な使用者は、盗難防止を図る必要のない時間には、認証情報を入力しなくともディスクを取り出すことができ、利便性が向上する。

また、他の態様の装置は、前記認証情報が、ディスク固有の情報である。以上のような態様の装置では、例えば、ディスクの内部に記録されるファイル名、ホルダ一名、 T O C (目次）情報、演奏時間、タイトル名等のディスク固有の情報を認証情報とするので、正当使用者が認証情報を記憶しやすい。

また、他の態様の装置は、前記認証情報がパスワードである。

以上のような態様の装置では、正当な使用者にとって管理が容易なパスヮ一ドによって、盗難防止を図ることができる。

また、他の態様の装置は、前記認証情報入力手段が、複数のボタンによって操作される複数のスィッチを有し、前記認証情報は、前記複数のボタン操作に応じたスィツチ切り換えの順序及び回数の組み合わせに関する情報である。

以上のような態様の装置では、ボタン操作の組み合わせによって、認証情報の入力を容易に行うことができる。

また、他の態様の装置は、前記認証情報入力手段が音声認識部を有し、前記認証情報は話者限定音声情報である。以上のような態様の装置では、音声によつて正当な使用者か否かを認証するので、本人の確認をより正確に行うことができる。

また、他の態様の装置は、前記認証情報入力手段が指紋認識部を有し、前記認証情報は指紋情報である。

以上のような態様の装置では、指紋によって正当な使用者か否かを認証することができるので、本人の確認をより正確に行うことができる。

また、他の態様の装置は、前記認証情報入力手段が網膜パターン検出部を有し、前記認証情報は、網膜パターン情報である。

以上のような態様の装置では、網膜パ夕ーンによつて正当な使用者か否かを認証することができるので、本人の確認をより正確に行うことができる。

また、他の態様の装置は、前記判定部における判定に用いられる認証情報が、複数種類の認証情報における少なくとも 2種であり、若しくは複数種類の認証倩報における少なくとも 2種のうちのいずれか 1種である。

以上のような態様の装置では、複数種類の認証情報の組み合わせによって正当な使用者を認証することができるので、正当な使用者以外の者によるディスクの持ち出しを、より確実に防止できる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明のデイスクドライプ装置の一つの実施の形態を示す機能プロヅク図である。

図 2は、図 1の実施の形態における駆動機構部を示す平面図である。

図 3は、図 1の実施の形態における駆動機構部を示す正面図である。

図 4は、図 1の実施の形態を組み込んだコンビュ一夕本体のディスク揷入口を示す斜視図である。

図 5は、図 1の実施の形態における時間長登録処理の手順を示すフローチヤ一トである。

図 6は、図 1の実施の形態における時間長指定のディスク盗難防止処理の手順を示すフローチャートである。

図 7は、図 1の実施の形態における使用者確認処理の手順を示すフローチヤ一トである。

図 8は、図 1の実施の形態における時間帯登録処理の手順を示すフローチヤ —トである。

図 9は、図 1の実施の形態における時間帯指定のデイスク盗難防止処理の手順を示すフローチャートである。

図 1 0は、トレイ式のディスクドライブ装置を組み込んだパーソナルコンビュ —夕の一例を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

[ 1 . 実施の形態の構成]

本発明の実施の形態を、図 1〜9を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態における認証制御部、機構制御部のうち情報処理に関する部分は、典型的には、ソフトウェアで制御される C P U (コンピュータ本体のものであっても、デイスクドライブ装置専用のものであっても、外部処理装置のものであってもよい）及びその周辺回路において実現される。この場合のソフトウェアは、ハードウェアを物理的に活用することで本発明の作用効果を実現するものであるが、ソフトウエアやハードウェアの種類や構成、ソフトウエアで処理する範囲などは各種変更可能であるため、以下の説明では、本発明及び本実施の形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。また、本発明は、これをコンピュータによつて実現するためのソフトウエアを記録した記録媒体として把握することもでぎる。

すなわち、本実施の形態は、図 1に示すように、コンピュータ本体 C内に構成された駆動機構部 1 0、機構制御部 2 0及び認証制御部 3 0、コンピュータに接続されたキーボード、マウス等の入力部 4 0及び C R Tや L C D等の表示装置 5 0によって構成されている。駆動機構部 1 0は、図 2に示すように、筐体 1 0 a 内に配設されたディスク口一デイング機構 1 1、光学ピックアップ送り機構 1 2、ターンテーブル 1 3、図示しないクランプ機構等によって構成されている。筐体 1 0 aには、図 3に示すように、ディスク Dの揷入口 1 0 bが形成されている。そして、図 3及び図 4に示すように、筐体 1 0 aは、引出し不可能なようにコンピュー夕本体 C内に収容され、揷入口 1 O bのみが露出している。

ディスクローデイング機構 1 1は、ギヤ機構を介してローデイングモータ 1 1 aによって回転する口一ディングローラ 1 1 bと、このローディングロ一ラ 1 1 bとの間でディスク Dを挟持するディスクガイド（図示せず）によって構成されている。そして、ローデイングローラ 1 l bは、図示しないローラ接離機構によつてディスク Dに接離する方向に移動可能に設けられている。なお、筐体 1 0 a 内の揷入口 1 O b近傍には、ディスク Dの挿入-排出を検出するセンサ 1 1 cが配設されている。

光学ピヅクァヅプ送り機構 1 2は、ディスク信号検出用の光学ピヅクァヅプ 1 2 aを、表面にネジが切られたリードスクリユー 1 2 bと、これと平行に配設されたガイドシャフト 1 2 cとの間にスライド移動可能に配設したものである。リードスクリユー 1 2 bは、ギヤ機構を介して送り出しモ一夕 1 2 dによって回転可能に設けられ、その回転によって光学ピックアップ 1 2 aをディスク Dの径方向にスライド移動させることができる。なお、光学ピックァヅプ 1 2 aには、トラッキングやフォ一カシングを行うためのァクチユエ一夕が構成されている。夕一ンテーブル 1 3は、信号検出時のディスク Dが載置される部材であり、スピンドルモー夕 1 3 aによって回転可能に設けられている。なお、クランプ機構は、図示しないクランパーと夕一ンテ一ブル 1 3との間でディスク Dの内径を挟持するための機構である。

機構制御部 2 0は、駆動機構部 1 0における口一ディングモ一夕 1 1 a、送り出しモ一夕 1 2 d、スピンドルモ一夕 1 3 a、光学ピヅクアップのァクチユエ一夕、ローラ接離機構のモータ等の各種駆動源（図 1の S ) を制御する作動制御部 2 1と、光学ピックアップ 1 2 aによって検出された信号を処理する信号処理部 2 2と、駆動機構部 1 0及び認証制御部 3 0との間のインタ一フェイス（ I /F ) 2 3 , 2 4とを有している。

認証制御部 3 0は、あらかじめ登録される認証情報を管理する登録管理部 3 1 と、認証情報を記憶するメモリ部 3 2と、メモリ部 3 2に記憶された認証情報と入力された認証情報とを照合して一致するか否かを判定する判定部 3 3と、入力部 4 0からディスク排出指示が入力されるとともに、判定部 3 3において認証情報が一致すると判定された場合に、機構制御部 2 0にディスク排出指示を出力するイジェクト指示部 3 と、機構制御部 2 0、入力部 4 0及び表示装置 5 0との間のイン夕一フェイス（I /F ) 3 5とを有している。

さらに、認証制御部 3 0は、あらかじめ設定される時間長若しくは時間帯をメモリ部 3 2に格納する時間設定部 3 6と、時間を測定する夕イマ 3 7と、メモリ部 3 2に格納された時間長若しくは時間帯及びタイマ 3 7によって測定される時間に基づいて、設定された時間長が経過したか又は設定された時間帯内か若しくは設定された時間外かを判定する時間判定部 3 8とを有している。なお、図 1 では、コンピュータ本体 Cに備えられるべき、各種演算装置、記憶装置等の図示は省略されている。

[ 2 . 実施の形態の作用]

[ 2 - 1 . ディスクの挿入]

以上のような本実施の形態の作用を説明する。すなわち、正当使用者であるュ —ザは、揷入口 1 0 bからディスク Dを揷入すると、センサ 1 1 cによってディスク揷入が検出される。すると、作動制御部 2 1の指示によってローデイングモ —夕 1 1 aが作動するので、口一ディングロ一ラ 1 1 bがディスク導入方向への回転を開 $台する。これにより、ディスク Dは口一ディングロ一ラ 1 1 bとデイスクガイドとの間に挟持されながらターンテーブル 1 3側へ引き込まれる。そして、夕一ンテ一ブル 1 3上にディスク Dの内径が合ったときにローデイングローラ l i bが下降し、その後、クランプ機構によって、クランパーとターンテーブル 1 3との間でディスク Dが挟持される。

このようにディスク Dがターンテーブル 1 3上にセヅトされると同時に、口一ディングローラ 1 l bは、そのローラ接離機構によってディスク Dから離れる方向に移動して、ディスク Dを解放する。そして、スピンドルモー夕 1 3 aの作動によって夕一ンテ一ブル 1 3上のディスク Dを回転させながら、送り出しモー夕 1 2 d及びァクチユエ一夕の作動によって光学ピヅクアップをディスク Dの径方向に移動させて、ディスク Dに記録された信号を検出する。検出された,信号は信号処理部 2 2によって処理され、コンピュータの C P Uに出力される。

[ 2 - 2 . 時間長による盗難防止] 以上のように駆動機構部 1 0内に収容されたディスク Dは、以下に示すような手順によって、正当な使用者以外の者による取り出しが防止される。この手順を、図 5〜 9のフローチャートに従って以下に説明する。なお、本実施の形態においては、時間長、時間帯及びパスワードの入力に際して、表示装置 5 0にダイァログボックス等の入力用画面表示がなされるように設定されている。

まず、入力部 4 0からの入力操作がない状態で、あらかじめ設定した時間が経過した場合に、ディスクの排出を制限する場合の手順について、図 5〜7のフロ一チャートに従って説明する。すなわち、ディスクの盗難防止を設定したい正当使用者は、入力用画面に従って入力部 4 0から指定時間長（例えば、「2 0分」）を入力する（ステップ 5 0 1 ) 。すると、この指定時間長が認証制御部 3 0における時間設定部 3 6によってメモリ部 3 2に記憶される（ステップ 5 0 2 ) 。次に、正当使用者は、入力用画面に従って入力部 4 0から任意のパスワードを入力する（ステップ 5 0 3 ) 。すると、このパスワードが認証制御部 3 0における登録管理咅 1によって、正当使用者のパスワードとしてメモリ部 3 2に記憶され (ステップ 5 0 4 ) 、事前の設定処理が終了する。

以上のような設定がなされ、電源オフ状態若しくはネットワークのログオフ状態となつているコンピュータを使用しょうと思った正当使用者が、コンピュータの起動若しくはネットワークのログインを行うと、その際に、使用者確認処理が行われる。この確認処理は、図 7のフローチャートに示すように、認証情報を入力し、これがあらかじめ登録された認証情報と一致するか否かを確認することによって行う（ステップ 7 0 1 ) 。そして、確認できた場合（一致した場合）には (ステップ 7 0 2 ) 、当人 F L A Gをオンとし（ステップ 7 0 3 ) 、確認ができない場合（一致しない場合）には、当人 F L A Gをオフとし（ステップ 7 0 4 )、コンピュータの使用者が正当使用者であるか否かを記憶させる。この記憶は F L A Gに限らずメモリ一やレジスタ一などの他の手段であってもよい。

そして、コンピュータの起動若しくはネットワークのログイン後に、この起動若しくはログインさせた者が正当使用者であるか否かの判断は、当人 F L A Gで行なう。排出動作の手順を、図 6のフローチャートに示す。まず、使用者確認処理（ステヅプ 6 0 1 ) を行なう。すなわち、当人 F L A Gがオフで使用者確認ができなかった場合には（ステップ 6 0 2 ) 、そのまま処理が終了する。また、当人 F L A Gがォンで使用者確認ができた場合には（ステップ 6 0 2 )、以降の処理に移行できる。このように使用者確認を行ない、コンピュータの使用を開始した正当使用者が、例えば、コンピュータから離れて 2 0分経過した後に再びコンピュー夕に向かい、ディスク Dを取り出したいと思った場合には、入力部 4 0からディスク排出指示を入力する（ステップ 6 0 3 )。すると、時間判定部 3 8は、夕イマ 3 7によって計測された時間とメモリ部 3 2に記憶された時間長とに基づいて、入力部 4 0から何の操作入力もない状態で、指定時間（ここでは 2 0分）が経過したことを判定する（ステップ 6 0 4 ) 。

次に、表示装置 5 0に、パスワードの入力用画面が表示されるので、上記のように登録したハスワードを、入力部 4 0から入力する（ステップ 6 0 5 ) 。すると、判定部 3 3においては、入力されたパスワードとメモリ部 3 2に記憶された正当使用者のパスワードとが照合され、一致するか否かが判定される（ステップ 6 0 6 ) 。そして、一致すると判定された場合には、イジェクト指示部 3 4が、機構制御部 2 0の作動制御部 2 1にディスク排出指示を出力する（ステップ 6 0 7 ) 。

このようにイジェクト指示部 3 4からのディスク排出指示が入力された作動制御部 2 1は、クランプ機構からディスクを解放させ、ローデイングモータ 1 1 aに対して作動指示を出力するとともに、ローラ接離機構に対して、口一ディングロ一ラ 1 1 bをディスク Dに接する方向へ移動させる指示を出力するので（ステツプ 6 0 8 ) 、ディスク Dは、ディスク排出方向に回転する口一ディングロ一ラ 1 l bとディスクガイドとの間に挟持されながら、揷入口 1 O bから排出される（ステップ 6 0 9 ) 。なお、ディスク Dの排出完了が、センサ 1 1 cによって検出されると、作動制御部 2 1はローディングモ一夕 1 1 aを停止させる。一方、指定時間経過後であっても、例えば、正当使用者がコンピュータに戻つて来ないうちに、正当使用者でない者からディスク排出指示が入力された場合には（ステップ 6 0 3 ) 、上記のように時間判定部 3 8によって、入力操作なしに指定時間が経過したことが判定される（ステップ 6 0 4 ) 。そして、表示装置 5 0に表示されたパスワードの入力用画面に対して、あらかじめ登録されたものでないパスワードが入力されると（ステップ 6 0 5 ) 、判定部 3 3によってパスヮードがー致しないと判定されるので（ステップ 6 0 6 ) 、ディスク Dの排出指示が出力されず、口一ディングローラ 1 1 bは作動しないので、ディスク Dを取り出すことはできず、処理が終了する。

さらに、入力部 4 0からの入力操作がない状態で、あらかじめ設定した時間が経過していない場合に、ディスク排出指示入力があったときには（ステップ 6 0 3 ) 、時間判定部 3 8によって指定時間長が経過していないと判定され（ステヅプ 6 0 4 ) 、ステップ 6 0 7以降の処理に移行するので、ディスク Dを取り出すことができる。

なお、図 7に示した使用者確認処理は、コンピュータの起動時、ネットワークのログイン時等に実行される。図 5に示した事前設定の処理については、認証情報の登録時又は変更時に実施される。認証情報の登録時又は変更時にも、事前に使用者確認処理が行われる。また、パスワードの選択は任意であるが、使用者にとって分かり易いものが望ましい。さらに、図 6に示したディスク排出処理は、例えば、パーソナルコンピュータの場合、ドライバーソフトや O Sの一部に組み込まれて動作することが考えられ、この処理は短時間中に随時繰り返し実行される。

[ 2— 3 . 時間帯による盗難防止]

次に、あらかじめ指定された時間帯に、ディスクの排出を制限する場合の手順について、図 8及び図 9のフロ一チャートに従って説明する。なお、上記の図 5 〜 7で示した手順と同様の手順については、説明を簡略化する。すなわち、ディスクの盗難防止を設定したい正当使用者は、入力用画面に従って入力部 4 0から指定時間帯（例えば、午前 6時〜午後 6時）を入力する（ステップ 8 0 1 ) 。すると、この指定時間帯が認証制御部 3 0における時間設定部 3 6によってメモリ部 3 2に記憶される（ステップ 8 0 2 ) 。次に、正当使用者は、上記と同様のパスワードの設定手続を行う（ステップ 8 0 3 , 8 0 4 ) 。

以上のような設定をした後に、指定時間帯（例えば、午前 6時〜午後 6時）内において、正当使用者がディスク Dを取り出したいと思った場合には、入力部 4 0からディスク排出指示を入力する（ステップ 9 0 1 ) 。すると、時間判定部 3 8は、タイマ 3 7によって計測された時間とメモリ部 3 2に記憶された時間帯とに基づいて、指定時間帯（ここでは午前 6時〜午後 6時）内であることを判定する（ステップ 9 0 2 ) 。

次に、表示装置 5 0に、パスワードの入力用画面が表示されるので、登録したパスワードを入力部 4 0から入力すると（ステップ 9 0 3 ) 、上記のようにパスワードが一致すると判定され（ステップ 9 0 4 ) 、作動制御部 2 1にディスク排出指示が出力される（ステップ 9 0 5 ) ので、ディスク Dが排出される（ステツプ 9 0 6 , 9 0 7 ) 。

一方、指定時間帯内に、正当使用者でない者からディスク排出指示が入力された場合には（ステップ 9 0 1 ) 、上記のように時間判定部 3 8によって、指定時帯内であることが判定される（ステヅプ 9 0 2 ) 。そして、表示装置 5 0に表示されたパスワードの入力用画面に対して、あらかじめ登録されたものでないパスワードが入力されると（ステップ 9 0 3 ) 、判定部 3 3によってパスワードがー致しないと判定されるので（ステップ 9 0 4 ) 、ディスク Dの排出指示が出力されず、ディスク Dを取り出すことはできない。

なお、指定時間帯外に、ディスク排出指示入力があった場合には（ステップ 9 0 1 ) 、時間判定部 3 8によって、指定時間帯外であると判定されるので（ステヅプ 9 0 2 ) 、ステップ 9 0 5以降の処理に移行して、正当使用者であってもそれ以外の者であってもディスクを取り出すことができる。なお、上記の時間長による盗難防止で示したと同様に、使用者確認処理を行うステップを含ませることも可能である。

[ 3 . 実施の形態の効果]

以上のような本実施の形態の効果は以下の通りである。すなわち、入力部 4 0 からの入力がない状態で設定された時間が経過した場合や設定された時間帯内においては、あらかじめ登録されたパスワードを入力しなければ、ディスク Dがお出されないので、正当使用者以外の者はディスク Dを取り出すことができない c 従って、正当使用者がコンピュータから離れた時や、コンピュータを使用しない時間帯に合わせて、正当使用者によるディスク Dの持ち出しを効果的に防止できる。また、正当使用者が入力部 4 4によってコンピュータを使用中の場合ゃコンピュー夕を使用している時間帯には、通常の通りにディスク Dを取り出すことができるので、正当使用者の利便性が低下することはない。

さらに、駆動機構部 1 0はトレイ式ではなく、口一ディングロ一ラ 1 l bによつてディスク Dを搬送する方式なので、ディスク Dのみを強引に引出せるような構造となっておらず、しかも、駆動機構部 1 0の筐体 1 0 a自体はコンピュータ本体 Cに引出しできないように収容されているので、正当使用者以外の者による強引なディスク Dの取り出しを確実に防止することができる。

[ 4 . 他の実施の形態]

本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。まず、上記の実施の形態では、ユーザが任意のパスワードを入力して登録し、その後、排出を希望するときに、そのパスワードを入力して認証を得るものとして説明したが、デイスク固有の情報（例えば、内部に記録されるファイル名、ホルダ一名、 T O C (目次）情報、演奏時間（特定の曲のものでも全体の総演奏時間でもよい）、デイスクのタイトル名等）を入力して認証を得るようにしてもよい。この場合は、ュ一ザによるパスワードの登録処理を不要とすることもできる。

かかる場合には、デフォルトで上記のディスク固有情報がデイスクから自動的に読み込まれてメモリ部に記憶 ·登録され、ユーザが入力したディスク固有情報との一致若しくは不一致が判定部によって判定されるように構成することも可能である。また、ディスク挿入時に画面表示される複数の固有情報の中から、ュ —ザが選択した固有倩報が、メモリ部に記憶 ·登録されて認証に用いられるように構成することも可能である。このようにディスク固有情報を用いることによつて、ユーザは、パスワードよりも認証情報を覚えやすくなるとともに、認証情報の登録も容易となる。

また、上記の実施の形態においては、指定時間帯内にある場合に、ディスクの排出を制限する設定としたが、指定時間外の場合に、ディスクの排出を制限する設定とすることも可能である。また、指定時間長及び時間帯は、上記の実施の形態で例示したものには限定されず、自由に設定可能である。

また、認証情報を入力する入力手段としては、キーボードやマウスには限定されない。例えば、ディスクを記録媒体として用いるゲーム装置や音響 ·映像装置等に本発明を適用し、ゲームパッドのボタン、ジョイスティック、エスカツションの操作ボタン、リモコン等の入力手段から、認証情報を入力する構成とすることも可能である。

かかる場合には、画面表示された表から文字、数字、記号等を選択してパスヮ —ドを入力することもできるが、例えば、複数のボタンを押圧する順序や回数の組み合わせを認証情報として設定することも可能である。このような設定にすると、ボタン操作によって認証情報の設定、入力を容易に行うことができる。

また、パスワードはいわゆる暗証番号のみならず、文字、記号、数字のいずれか若しくはこれらの組み合わせでもよい。但し、認証情報の種類はパスワードには限定されない。例えば、認証制御手段に接続される入力手段として、音声、指紋若しくは網膜パターンを検出し、照合に適した信号に変換する認識装置を設け、これらの認識装置からの信号に基づいて、正当使用者を判定する構成とすることも可能である。

より具体的には、上記の実施の形態における I /F 3 5に音声認識装置を接続した場合には、いわゆる特定話者（話者限定）方式の認証を行うことができる。まず、音声認識装置から正当使用者の音声を入力すると、音声信号が登録管理部 3 1によってメモリ部 3 2に格納される。次に、ディスク排出指示を入力した正当使用者から、音声認識装置を介した音声信号の入力があると、判定部 3 3によつて、入力された音声信号とメモリ部 3 2に格納された正当使用者の音声信号とが照合され、一致する場合にはイジェクト指示部 3 4からディスク排出指示が出力される。一致しない場合には、ディスク排出指示は出力されない。指紋認識装置や網膜パターン認識装置を接続した場合も同様である。なお、音声の場合には、使用可能な語句を、任意の語句やあらかじめ設定された語句に限定することによつて、認識の精度を高めることも可能である。

さらに、上記のような各種の認証情報を組み合わせて用いることも可能である c 例えば、パスワードと音声信号とをメモリ部に記憶しておき、このパスワード及び音声の双方が、キ一ボ一ドから入力されたパスヮ一ド及び音声認識装置からの音声信号と一致した場合に、ディスク排出処理がなされる構成としてもよい。また、登録したパスワード及び音声のいずれか一方が、入力された認証情報と一致した場合に、ディスク排出処理がなされる構成としてもよい。かかる組み合わせは、パスワード、ボタン操作、音声、指紋、網膜パターンうちのいずれでもよく、その他の種類の認証情報であってもよい。

また、駆動機構部 1 0の筐体 1 0 aは、コンピュータ本体 Cと一体に形成することによって、さらに盗難防止効果を高めることができる。また、揷入口 1 0 b の位置は、コンピュータ本体 Cにおけるどのような位置であってもよい。

また、ローデイングローラを用いたディスクローデイング機構は、上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、実公平 5— 1 0 0 3号公報ゃ特公平 6 - 1 0 3 5 6 8号公報に示すもの等、周知のあらゆる技術が適用可能である。また、ディスクの揷入-排出等を検知するセンサの種類、位置及び数は、自由に設計可能であり、特公平 6— 1 0 3 5 6 8号公報に示す技術のように、複数のセンサを用いることによって、ディスク径の判別や異物の挿入防止を図る構成としてもよい。さらに、口一ディングロ一ラを用いないディスク排出機構を使用してもよい。

また、クランプ機構は、夕一ンテーブル側が上昇することによって、駆動機構部の天井に配設されたクランパーにディスクが圧着される構成としてもよい。クランプ機構によるディスクの解放及び圧着とローラ接離機構による口一ディングロ一ラのディスクの圧着及び解放を連動させるリンク機構を設けた構成としてもよい。

さらに、本発明が適用されるディスクドライブ装置は、デスクトヅプやノート型のパーソナルコンピュータ用のものには限定されない。例えば、上記のようにゲーム機の記録媒体用のドライブ装置や音響 ·映像機器の記録媒体用のドライブ装置としても用いることもできる。従って、表示装置も、テレビジョン受像機、 L E Dによる表示機等であってもよい。また、記録媒体は、記録再生用のものであっても、再生専用（信号読み取り専用）のものであってもよく、どのような形状、種類、大きさであってもよい。産業上の利用可能性

以上説明したように本発明によれば、正当な使用者以外の者によるディスクの取り出しを確実に防止可能なデイスクドライブ装置を提供することができる。

Claims

請求の範囲 .

1 . ディスクの信号を検出する信号検出部と、ディスクを排出するディスク排出機構とが、入力手段を有する制御装置に接続されたディスクドライブ装置において、

前記制御装置は、

前記デイスク排出機構の駆動を制御する機構制御手段と、

前記入力手段からの入力操作がない状態で、あらかじめ設定された時間長が経過した場合には、ディスク排出指示及び認証情報が入力されたときにのみ、前記機構制御手段にディスク排出指示を出力する認証制御手段と、

を有することを特徴とするディスクドライブ装置。

2 . ディスクの信号を検出する信号検出部と、ディスクを排出するディスク排出機構とを備えたディスクドライブ装置において、

前記ディスク排出機構の駆動を制御する機構制御手段と、

あらかじめ設定された時間帯若しくはそれ以外の時間帯においては、ディスク拂出指示及び認証倩報が入力された場合にのみ、前記機構制御手段にデイスク排出指示を出力する認証制御手段と、

を有することを特徴とするディスクドライブ装置。

3 . 前記認証制御手段には、認証情報を入力する認証情報入力手段が接続され、前記認証制御手段は、

時間を測定する時間測定部と、

あらかじめ設定された時間長若しくは時間帯を記憶する設定時間記憶部と、前記時間測定部と前記設定時間記憶部からの情報に基づいて、あらかじめ設定された時間長を経過したか又はあらかじめ設定された時間帯内若しくは時間帯外か否かを判定する時間判定部と、

所定の認証情報を記憶する認証情報記憶部と、

前記認証情報入力手段から入力された認証情報と前記認証情報記憶部に記憶された認証情報とがー致するか否かを判定する判定部と、

前記時間判定部によって、あらかじめ設定された時間長を経過した又はあらかじめ設定された時間帯内若しくは時間帯外と判定された場合には、ディスク排出指示が入力され、且つ前記判定部によって認証情報が一致すると判定されたときにのみ、前記機構制御手段にディスク排出指示を出力するディスク排出指示部と、を有することを特徴とする請求項 1又は請求項 2記載のデイスクドライブ装置。

4 . 前記認証情報は、ディスク固有の情報であることを特徴とする請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載のディスクドライブ装置。

5 . 前記認証情報は、パスワードであることを特徴とする請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載のディスクドライブ装置。

6 . 前記認証情報入力手段は、複数のボタンによって操作される複数のスイッチを有し、

前記認証情報は、前記複数のボタン操作に応じたスィッチ切り換えの順序及び回数の組み合わせに関する情報であることを特徴とする請求項 3記載のデイスクドライブ装置。 .

7 . 前記認証情報入力手段は音声認識部を有し、

前記認証情報は、話者限定音声情報であることを特徴とする請求項 3記載のデイスクドライブ装置。

8 . 前記認証情報入力手段は指紋認識部を有し、

前記認証情報は、指紋情報であることを特徴とする請求項 3記載のデイスクドライブ装置。

9 . 前記認証情報入力手段は網膜パターン検出部を有し、

前記認証倩報は、網膜パ夕一ン倩報であることを特徴とする請求項 3記載のデイスクドライブ装置。

1 0 . 前記判定部における判定に用いられる認証情報は、複数種類の認証倩報における少なくとも 2種であり、若しくは複数種類の認証情報における少なくとも 2種のうちのいずれか 1種であることを特徴とする請求項 3 ~ 9のいずれか 1項に記載のデイスクドライブ装置。