WO2001092753A1 - Dispositif d'amortissement - Google Patents

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WO2001092753A1
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Masashi Konomoto
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Thk Co., Ltd.
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    • F16F9/12Devices with one or more rotary vanes turning in the fluid any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
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    • F16F2232/00Nature of movement
    • F16F2232/06Translation-to-rotary conversion

Description

技術分野
本発明は、地震の際に基礎から建築物に振動が伝わらないようにした免震装置、 地震の際に高層の建築物自体が揺れるのを抑える制振装置等に用いられる減衰装 置に関する。 背景技術
従来、 免振装置用あるいは制振装置用の減衰装置として、 図 6に示すような減 衰装置 1 (特開平 1 0— 1 8 4 7 5 7号公報) が知られている。 この減衰装置 1 は、 建築物等の対象部 2 a , 2 b間に配置され、 対象部 2 a , 2 bの振動を減衰 する。 図 6に示す減衰装置 1は、 ケーシング 3と、 対象部 2 a , 2 b間の相対的 な直線運動を回転体 4の回転運動に変換するポ一ルねじ機構 5と、 回転体 4の回 転運動に抵抗する減衰部 6とを備える。 ポ一ルねじ機構 5のナット 7は、 ケ一シ ング 3に回転自在に支持され、 回転体 4に連結されている。 ケ一シング 3の基端 3 bは、 対象部の一方 2 bに固定されている。 ボールねじ機構 5のねじ軸 8は、 ケーシング 3の先端 3 aから突出し、 対象部の他方 2 aに固定されている。 減衰 部 6は、 ケーシング 3の内周と回転体 4の外周との間に封入される粘性流体 9を 有する。 ボールねじ機構 5が対象部 2 a , 2 b間の相対的な直線運動を回転体 4 の回転運動に変換し、 減衰部 6が回転体 4の回転運動に抵抗する。
また、 同公報には、 図 7に示す減衰装置 1の変形例 1 1が記載されている。 こ の変形例 1 1は、 上記減衰装置 1と同様に、 ケーシング 1 3と、 対象部 2 a, 2 b間の相対的な直線運動を回転体 1 4の回転運動に変換するポールねじ機構 1 5 と、 回転体 1 4の回転運動に »ΐする減衰部 1 6とを備える。 この変形例 1 1に おいて、 上記減衰装置 1と異なり、 筒状の回転体 1 4の先端とケーシング 1 3の 底面との間には隙間 Wが開けられ、 回転体 1 4の外側のみならず内側にも粘性流 体 1 9が充填されている。 そして、 回転体 1 4の内側の粘性流体 1 9と外側の粘 性流体 1 9とが回転体 1 4の下方で連通している。
回転体 4 , 1 4に大きな減衰力を与えるためには、 回転体 4, 1 4と粘性流体 9 , 1 9との接触面積を大きくする必要 ある。 しかしながら、 従来の図 6に示 す減衰装置にあっては、 回転体 4の外周面のみが粘性流体 9に接触するので、 回 転体 4の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができないという 問題が生じる。 減衰力を大きくするために、 回転体 4を軸線方向に長くすると、 回転体 4ひいては減衰装置 1が大型し、 その製造が困難になる。
また、 図 7に示す減衰装置 1 1にあっては、 回転体 1 4の内周面および外周面 が粘性流体 1 9に接蝕しているので、 接触面積を大きくとることができるが、 回 転体 1 4の内側の粘性流体 1 9が回転体 1 4と一緒に回転してしまい、 回転体 1 4の内側の粘性流体を充分にせん断させることができない。 すなわち、 回転体 1 4の内側の粘性流体 1 9が回転体の回転運動に ffi^することができず、この結果、 回転体 1 4の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができないと いう問題を生じる。 発明の開示
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、 軸線方向の単位長さ当たりの減衰力 を大きくすることができる減衰装置を提供することを目的とする。
以下、 本発明について説明する。 なお、 本発明の理解を容易にするために添付 図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、 それにより本発明が図示の形態に限 定されるものでない。
上記課題を解決するために、 本発明者は、 粘性流体が封入される封入層を回転 体の内側および外側に設け、 それぞれの封入層が回転体の回転運動に抵抗するよ うにした。具体的には、 本発明は、 対象部間の相対的な直線運動を回転体(3 0 ) の回転運動に変換する運動変換手段 (2 1 ) と、 前記回転体 (3 0 ) の回転運動 に する減衰手段 (2 2 ) とを備える減衰装置 (2 0 , 5 0 ) であって、 前記 減衰手段 (2 2 ) は、 前記回転体 (3 0 ) と、 前記回転体 (3 0 ) の内周側に設 けられ、 粘性流体が封入される内周側の封入層 (3 4) と、 前記回転体 (3 0 ) の外周側に設けられ、粘性流体が封入される外周側の封入層(3 3 )と、を備え、 前記内周側の封入層 (34) および前記外周側の封入層 (33) それぞれが、 前 記回転体 (30) の回転運動に抵抗することを特徴とする減衰装置により、 上述 した課題を解決した。 ここで、 運動変換手段には、 直線運動を回転運動に変換す るものであれば、 種々の機構を用いることができ、 例えばポールねじ機構、 リ一 ドを有するねじ機構、 ラックとピニオン等を用いることができる。
この発明によれば、 内周側の封入層および前記外周側の封入層それぞれが回転 体と接触し、 しかもそれぞれの封入層が回転体の回転運動に抵抗するので、 回転 体の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができる。 従来の減衰 装置と同程度の減衰力を得たい場合には、 回転体の軸線方向の長さを略半分にす ることができるので、 回転体ひいては減衰装置を小型にでき、 しかもその製造が 容易になる。
また、 本発明は、 前記減衰手段 (22) が、 前記回転体 (30) の外側に設け られる外筒 (31) と、 前記回転体 (30) の内側に設けられ、 前記外筒 (31) に固定される内筒 (32) とを備え、 前記外周側の封入層 (33) は、 前記外筒
(31) と前記回転体 (30) との間に設けられ、 前記内周側の封入層 (34) は、 前記内筒 (32) と前記回転体 (30) との間に設けられ、 前記内周側の封 入層 (34) と前記外周側の封入層 (33) とが区分けされていることを特徴と する。
この発明によれば、 内周側の前記封入層および外周側の前記封入層は、 回転体 によってせん断されるので、 確実に回転体の回転運動に抵抗する。 このため、 回 転体の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができる。 仮に、 内 周側の封入層と外周側の封入層とを連通させると、 内周側の封入層と外周側の封 入層とが互いに、 回転体に与える減衰力を弱めるように悪影響を及ぼすおそれが ある。
さらに、 本発明は、 前記回転体 (30) は、 前記外筒 (31) および前記内筒 (32) それぞれに支持手段 (37, 37, 38, 38) を介して回転自在に支 持されていることを特徵とする。 ここで、 支持手段には、 ベアリング、 すべり軸 受等の軸受を用いることができる。
減衰力に影響を与える要素としては、 上述の回転体と粘性流体との接触面積の 他に、 回転体と外倚との間の隙間、 あるいは回転体と内筒との間の隙間、 すなわ ち封入層の厚みがある。 減衰力は封入層の厚みに反比例するので、 減衰力を大き くするためには封入層の厚みを小さくする必要がある。 本発明によれば、 回転体 が外筒および内筒それぞれに支持手段を介して回転自在に支持されているので、 外筒と回転体との間の隙間および内筒と回転体との隙間を小さくしても、 回転体 と外筒または内筒がぶっかるおそれがなくなる。 この結果、 隙間の管理がし易く なり、 回転体の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくするように封入層の 厚みを小さくすることができる。
さらに、 本発明は、 前記運動変換手段 (2 1 ) が、 前記外筒 (3 1 ) に連結さ れるケ一シング (2 4) と、 ケーシング (2 4) に回転自在に支持されるナツ卜 ( 2 5 ) と、 このナット (2 5 ) に螺合するねじ軸 (2 6 ) とを備え、 前記回転 体 (3 0 ) が、 前記ナット (2 5 ) に連結されることを特徴とする。
運動変換手段にねじ機構を用いた場合、 ねじ軸に起因して減衰装置が軸線方向 長くなる傾向がある。 この発明によれば、 回転体の軸線方向の長さを短くできる ので、 ねじ機構を用いた減衰装置であっても減衰装置が軸線方向に長くなるのを 防止することができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1の実施形態に減衰装置の側面図 (一部断面図を含む) で ある。 図 2は、 上記図 1の A部拡大図である。 図 3は、 上記図 1の B部拡大図で ある。 図 4は、 本発明の第 2の実施形態における減衰装置を示す断面図である。 図 5は、 上記図 4の C部拡大図である。 図 6は、 従来の減衰装置を示す断面図で ある。 図 7は、 従来の減衰装置の変形例を示す断面図である。 発明を実施するための最良の形態
図 1は本発明の第 1の実施形態における減衰装置 2 0を示す。 この減衰装置 2 0は、 地震の際に基礎から建鍵勿に振動が伝わらないようにした免震装置、 地震 の際に高層の建築物自体が揺れるのを抑える制振装置等に用いられる。 免震装置 に用いられる場合、 減衰装置 2 0は、 対象部としての基礎および対象部としての 建築物の間に配置され、 基礎の振動が建築物に伝達しないようにする。 制振装置 に用いられる場合、 減衰装置 2 0は、 対象部としての建築物の、 例えば枠状構造 体の対角位置に配置され、 建築物自体の揺れ、 すなわち曲げ振動を減衰する。 減衰装置 2 0は、 対象部間の相対的な直線運動を回転体の回転運動に変換する 運動変換手段としての運動変換部 2 1と、 回転体の回転運動に »ίする減衰手段 としての減衰部 2 2とを備える。 運動変換部 2 1と減衰部 2 2とは、 軸線を一致 させて連結部 2 3を介して連結される。
運動変換部 2 1は、 円筒状のケ一シング 2 4と、 このケ一シング 2 4に回転自 在に支持されたナツト 2 5と、 このナツト 2 5に螺合するねじ軸 2 6とを有して いる。 ナット 2 5とねじ軸 2 6との間には、 複数のポールが介在される。 複数の ポールは、 ねじ軸 2 6に対するナツト 2 5の相対的な回転に伴い、 ねじ軸 2 6の 外周を転がり運動する。
ねじ軸 2 6の外周面 2 6 aには、 螺旋状のポール転走溝が形成され、 ねじ軸 2 6の両端部には取付部用キ一溝 2 6 b , 2 6 bが形成される。 ねじ軸 2 6の両端 あるいは一端には、 対象部の一方に取り付けるための円盤状の取付部 2 6 c (図 4参照) が取り付けられる。 なお、 ねじ軸 2 6は、 減衰装置 2 0を貫通するよう な長さにされているが、 対象部間のストロークによっては、 減衰装置 2 0を貫通 しないような長さに設定してもよい。 また、 取付部用キ一溝 2 6 b, 2 6 bは、 ねじ軸 2 6の一端にのみ形成してもよい。
ナツト 2 5の内周面には、 螺旋状のボール転走溝に対向する螺旋状の負荷転走 溝が形成される。 ナット 2 5は、 ケ一シング 2 4に支持手段としての一対のスラ ストベアリング 2 7 , 2 7およびラジアルベアリング 2 8を介して、 ケ一シング 2 4に回転自在に支持される。 対象部間が変位し、 一方の対象部が他方の対象部 に対して相対的に直線運動すると、 ケーシング 2 4とナツト 2 5との間には、 大 きな軸線方向の力がカ卩わる。 スラストベアリング 2 7 , 2 7は、 この軸線方向の 力を受ける。 一方、 ラジアルベアリング 2 8は、 ケーシング 2 4とナット 2 5と の間に働く半径方向の力を受ける。 各ベアリング 2 7 , 2 7 , 2 8は、押え部材 2 9, 2 9によってケーシング 2 4に固定される。
減衰部 2 2は、 筒状の回転体 3 0と、 回転体 3 0の外側に設けられる外筒 3 1 と、 回転体 3 0の内側に設けられ、 外筒 3 1に固定される内筒 3 2と、 外筒 3 1 と回転体 3 0との間に設けられ、 粘性流体が封入される外周側の封入層 3 3と、 内筒 3 2と回転体 3 0との間に設けられ、 粘性流体が封入される内周側の封入層 3 4とを備える。 封入層 3 3と封入層 3 4とは、 区分けされる。 そして、 封入層 3 3および封入層 3 4それぞれが、 回転体 3 0の回転運動に抵抗する。
外筒 3 1は、 外径がケ一シング 2 4と略等しい筒状をなし、 その一端が連結部
2 3の連結筒 3 5を介してケーシング 2 4に連結される。 外筒 3 1の他端には、 対象部の他方に取り付けるための円盤状の取付部 3 6が取り付けられる。 本実施 形態の減衰装置 2 0は、 対象部間が相対的に変位し、 一方の対象部が他方の対象 部に対して相対的に直線運動すると、 外筒 3 1およびケーシング 2 4に対してね じ軸 2 6が軸線方向に相対的に直線運動し、 この外筒 3 1に対するねじ軸 2 6の 直線運動によって減衰力を発生する。
外筒 3 1の内側に配置される回転体 3 0は、 筒状をなし、 外筒 3 1と軸心が一 致される。図 2および図 3は、外筒 3 1、回転体 3 0および内筒の組合せを示す。 回転体 3 0の運動変換部 2 1側の一端 3 0 aは、 ナット 2 5と連結される。 この 連結は、 例えば以下のように行われる。 回転体 3 0の一端 3 0 aの周方向の離れ た箇所に凸部を形成し、 ナット 2 5に凸部に係合する凹部を形成し、 この凸部と 凹部との嚙み合いによって、 回転体 3 0とナツ卜 2 5とを回転伝達可能かつ着脱 自在に連結する。 そして、 連結筒 3 5と外筒 3 1の結合を取り外すと、 運動変換 部 2 1と減衰部 2 2とが分割できるようになつている。
回転体 3 0は、その両端部が支持手段としての一対のラジアルベアリング 3 7 ,
3 7を介して外筒 3 1に回転自在に支持されている。 連結部 2 3側に位置するラ ジアルベアリング 3 7は、 連結筒 3 5によって押さえられている。 また、 連結部 2 3の反対側に位置するラジアルベアリング 3 7は、 環状の取付部 3 6によって 押さえられている。 一対のラジアルベアリング 3 7 , 3 7の内側には、 粘性流体 をシールするシール手段としての一対のメカニカルシール 3 9, 3 9が設けられ る。 このメカニカルシール 3 9 , 3 9は、 回転体 3 0と外筒 3 1に固定されたシ ール受け部材 4 0との間に配置され、 粘性流体のシールを保ったまま外筒 3 1に 対する回転体 3 0の回転を許容する。 シール受け部材 4 0 , 4 0と外筒 3 1との 間には、 粘性流体が漏れるのを防止する〇リング 4 1 , 4 1が設けられる。 外筒 3 1のィ則面には、 粘性流体を注入するための注入孔 4 5 , 4 5が開けられる。 外筒 3 1の内周面と回転体 3 0の外周面との間には僅かな隙間が開けられ、 こ の隙間に外周側の封入層 3 3を構成する粘性流体が封入される。 粘性流体は、 粘 性体ともいい、 弹性を有するもの (粘弾性体) と弹性を有さないものを含んでい る。 粘性流体の一例として例えばポリィソブチレン等を挙げることができる。 回転体 3 0の内側に配置される内筒 3 2は、 筒状をなし、 外筒 3 1に固定され る。 取付部 3 6を外筒 3 1に取り付けると、 取付部 3 6が内筒 3 2を押さえ、 内 筒 3 2が外筒 3 1に固定される。 回転体 3 0は、 その両端部が支持手段としての 一対のラジアルベアリング 4 2 , 4 2を介して内筒 3 2に回転自在に支持されて いる。 連結部 2 3側に位置するラジアルベアリング 4 2は、 図示しない連結部 2 3の一部によって押さえられている。 また、 連結部 2 3の反対側に位置するラジ アルベアリング 4 2は、 環状の取付部 3 6によって押さえられている。 一対のラ ジアルベアリング 4 2 , 4 2の内側には、 粘性流体をシールするシール手段とし ての一対のメカニカルシール 3 8, 3 8が設けられる。 このメカニカルシール 3 8 , 3 8は、 内筒 3 2と回転体 3 0に固定されたシール受け部材 4 3, 4 3との 間に配置され、 粘性流体のシールを保ったまま内筒 3 2に対する回転体 3 0の回 転を許容する。 シール受け部材 4 3, 4 3と回転体 3 0との間には、 粘性流体が 漏れるのを防止する Oリング 4 4, 4 4が設けられる。
回転体 3 0の内周面と内筒 3 2の外周面との間には僅かな隙間が開けられ、 こ の隙間に内周側の封入層 3 4を構成する粘性流体が封入される。 内周側の封入層 3 4および外周側の封入層 3 3は、 上記メカニカルシール 3 8 , 3 9および Oリ ング 4 1, 4 4等によって連通することなく、 区画されている。
上記減衰装置 2 0の組立て方法について説明する。 まず運動変換部 2 1および 減衰部 2 2を別々に組み立て、 最終工程で連結部 2 3を介して運動変換部 2 1お よび減衰部 2 2を連結する。 この最終工程で減衰部 2 2の回転体 3 0の凸部がナ ット 2 5の凹部に嵌まり込む。 これによつて、 ナット 2 5と回転体 3 0とが同軸 をなして回転伝達可能に連結される。
上記構成の減衰装置 2 0において、 運動変換部 2 1のねじ軸 2 6の一端が対象 部の一方に取り付けられ、 外筒 3 1の取付部 3 6が対象部の他方に取り付けられ る。 地震が発生すると、 2つの対象部間は、 相対的に変位する。 運動変換部 2 1 は、 対象部間の相対的な直線運動を回転体 3 0の回転運動に変換する。 回転体 3 0は外筒 3 1および外筒 3 1に固定された内筒 3 2に対して相対的に回転するの で、 減衰部 2 2は粘性摩擦によって回転体 3 0の回転速度に比例した抵坑を生ず る。 この抵抗によって、 回転体 3 0の回転運動のエネルギーが熱エネルギー等に 変換され、 減衰装置 2 0が減衰力を発生する。 なお、 ポールねじ機構を用いるこ とにより、 対象部間の直線運動の速度に比べて、 回転体 3 0の回転速度を飛躍的 に増大することができ、 大きな減衰力を得ることができる。
本発明の減衰装置 2 0は、 粘性流体が封入される封入層 3 3, 3 4を回転体 3 0の内側および外側に設けられ、 それぞれの封入層 3 3 , 3 4が回転体 3 0に接 触し、 回転体 3 0の回転運動に抵抗するようにしているので、 回転体 3 0の軸線 方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができる。 従来の減衰装置と同 程度の減衰力を得たい場合には、 回転体 3 0の軸線方向の長さを略半分にするこ とができるので、 回転体 3 0ひいては減衰装置 2 0を小型にでき、 しかもその製 造が容易になる。 また、 減衰力に影響を与える要素としては、 上述の回転体 3 0 と粘性流体との接蝕面積の他に、 回転体 3 0と外筒 3 1との間の隙間、 あるいは 回転体 3 0と内筒 3 2との間の隙間、 すなわち封入層 3 3, 3 4の厚みがある。 減衰力は、 封入層 3 3 , 3 4の厚みに反比例するので、 減衰力を大きくするため には封入層 3 3, 3 4の厚みを小さくする必要がある。 本発明によれば、 回転体 3 0が外筒 3 1および内筒 3 2それぞれにラジアルベアリング 3 7 , 4 2を介し て回転自在に支持されているので、 外筒 3 1と回転体 3 0との間の隙間および内 筒 3 2と回転体 3 0との隙間を小さくしても、 回転体 3 0と外筒 3 1または内筒 3 2がぶつかるおそれがなくなる。 この結果、 隙間の管理がし易くなり、 回転体 3 0の軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくするように封入層 3 3 , 3 4 の厚みを小さくすることができる。 さらに、 運動変換部 2 1にポールねじ機構を 用いた場合、ねじ軸 2 6に起因して減衰装置 2 0が軸線方向長くなる傾向がある。 この発明によれば、 回転体 3 0の軸線方向の長さを短くできるので、 ねじ機構を 用いた減衰装置 2 0であっても軸線方向に長くなるのを防止することができる。 図 4および図 5は、 本発明の第 2の実施形態における減衰装置 5 0を示す。 こ の減衰装置 5 0は、 上記第 1の実施形態の減衰装置 2 0と同様に、 運動変換部 2 1と減衰部とを備える。 運動変換部 2 1の構成は、 上記第 1の実施形態の運動変 換部 2 1と略同様なので、 同一の符号を附してその説明を省略する。 減衰部 2 2 は、 上記第 1の実施形態の減衰装置 2 0と同様に、 筒状の回転体 3 0と、 回転体 3 0の外側に設けられる外筒 3 1と、 前記回転体 3 0の内側に設けられ、 前記外 筒 3 1に固定される内筒 3 2と、 外筒 3 1と前記回転体 3 0との間に設けられ、 粘性流体が封入される外周側の封入層 3 3と、 内筒 3 2と前記回転体 3 0との間 に設けられ、 粘性流体が封入される内周側の封入層 3 4とを備え、 内周側の封入 層 3 4と外周側の封入層 3 3とが区分けされる。 この第 2の実施形態の減衰装置 5 0において、 減衰部 2 2の回転体 3 0には、 その軸線方向の中央付近に外方に 突出する円盤部 3 0 bが設けられている。 この円盤部 3 0 bに対応して外筒 3 1 にも円盤部 3 0 bを囲む円盤部 3 1 bが形成される。 これらの円盤部 3 O b , 3 1 a間にも上記粘性流体が充填される。 そして、 内周側の封入層 3 4および外周 側の封入層 3 3それぞれが、 前記回転体 3 0の回転運動に する。
このように、 円盤部 3 0 b, 3 1 aを形成することにより、 回転体 3 0と外周 側の封入層 3 3との接触面積を半径方向に大きくとることができ、 大きな減衰力 を得ることができる。 したがって、 従来の減衰装置と同程度の減衰力を得たい場 合には、 回転体 3 0の軸線方向の長さをさらに短くすることができる。
なお、 上記第 1および第 2の実施形態において、 運動変換部にポールねじ 機構を用いているが、 直線運動を回転運動に変換することができるものであ れば、 ポールねじ機構に限られることなく、 リードを有するねじ機構、 ピニ オンとラック機構等を用いてもよい。 また、 外筒 3 1、 回転体 3 0および内 筒 3 2が筒形状をなしているが、 回転体 3 0の内周側の封入層 3 4および回 転体 3 0の外周側の封入層 3 3それぞれが回転体 3 0の回転運動に抵抗す ることができれば、 外筒 3 1、 回転体 3 0および内筒 3 2は、 筒形状に限ら れることはなく、 種々の形状を採用し得る。 さらに、 上記第 1および第 2の 実施形態において、 円筒形の回転体の 3 0の内周側および外周側にのみ封入 層 3 3 , 3 4を設けているが、 回転体 3 0を複数の直径を有する複数の円筒 で構成し、 これら複数の円筒の内周側および zまたは外周側に、 回転体の回 転運動に抵抗する複数の封入層を設けてもよい。
以上に説明したように、 本発明によれば、 減衰装置が対象部間の相対的な直線 運動を回転体の回転運動に変換する運動変換手段と、 前記回転体の回転運動に抵 抗する減衰手段とを備える。減衰手段は、回転体と、回転体の内周側に設けられ、 粘性流体が封入される内周側の封入層と、 回転体の外周側に設けられ、 粘性流体 が封入される外周側の封入層と、 を備える。 そして、 内周側の封入層および外周 側の封入層それぞれが、 回転体の回転運動に するようにしたので、 回転体の 軸線方向の単位長さあたりの減衰力を大きくすることができる。

Claims

請求の範囲
1 . 対象部間の相対的な直線運動を回転体の回転運動に変換する運動変換手 段と、 前記回転体の回転運動に掛亢する減衰手段とを備える減衰装置であって、 前記減衰手段は、 前記回転体と、 前記回転体の内周側に設けられ、 粘性流体が 封入される内周側の封入層と、 前記回転体の外周側に設けられ、 粘性流体が封入 される外周側の封入層と、 を備え、
前記内周側の封入層および前記外周側の封入層それぞれが、 前記回転体の回転 運動に抵抗することを特徴とする減衰装置。
2 . 前記減衰手段は、 前記回転体の外側に設けられる外筒と、 前記回転体の 内側に設けられ、 前記外筒に固定される内筒とを備え、
前記外周側の封入層は、 前記外筒と前記回転体との間に設けられ、 前記内周側 の封入層は、 前記内筒と前記回転体との間に設けられ、
前記内周側の封入層と前記外周側の封入層とが区分けされていることを特徴と する請求項 1に記載の減衰装置。
3 . 前記回転体は、 前記外筒および前記内筒それぞれに支持手段を介して回 転自在に支持されていることを特徴とする請求項 2に記載の減衰装置。
4. 前記運動変換手段は、 前記外筒に連結されるケーシングと、 ケーシング に回転自在に支持されるナツトと、 このナツトに螺合するねじ軸とを備え、 前記回転体は、 前記ナツ卜に連結されることを特徴とする請求項 2または 3に
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