WO2001092653A1

WO2001092653A1 - Toilettes de style occidental

Info

Publication number: WO2001092653A1
Application number: PCT/JP2001/004232
Authority: WO
Inventors: Takanori Idota; Junjiro Ebitani; Toshio Hino; Toshiaki Matushita; Katsunori Tomita; Takashi Minami; Masahiro Iguchi
Original assignee: Inax Corporation
Priority date: 2000-06-01
Filing date: 2001-05-18
Publication date: 2001-12-06
Also published as: HK1055772A1; CN1287053C; EP1288381A4; CN1432093A; KR100738756B1; KR20030041865A; EP1288381A1; US6895607B2; US20030126677A1; TW480303B

Description

明細 ^: 洋風水洗式便器技術分野

第 1〜 3発明は洋風水洗式便器に関する。背景技術

従来、陶磁器製の洋風便器本体と、この洋風便器本体の後部に設けられた機能装置とを備えた洋風水洗式便器が知られている。

機能装置として公知の例えば局部洗浄装置は、洋風便器本体に取り付けられるべ一スプレートと、このベースプレート上に固定された局部洗浄機構を構成する各部品と、各部品をスペースとともに内装する本体カバーと、本体カバーに揺動可能に設けられた暖房便座と、本体カバーに揺動可能に設けられた便蓋とからなる。かかる局部洗浄装置は、各部品の協働作用により、暖房便座を介して着座した人の局部を洗浄可能であるという機能を洋風便器本体に付与することができる。

また、近年の局部洗浄装置は、少なくとも洋風便器本体の鉢面後方を露出すべく上昇可能に設けられている。かかる局部洗浄装置では、上昇されることにより、少なくとも洋風便器本体の鉢面後方を露出し、これによりそこの汚れを水洗い等で容易に清掃できるようになつている。

他方、他の機能装置の一部である便器洗浄機構としては、洋風便器本体の後部で局部洗浄装置の後方に設けられるロータンク等が一般的である。この便器洗浄機構は、ロータンクに貯留した洗浄水を洋風便器本体に吐出可能になっており、これにより洋風便器本体を洗浄できるようになつている。発明の開示

{第 1発明 }

しかし、上記のように上昇可能な機能装置を備えた洋風水洗式便器では、機能装置の上昇時に部品又はスペースが剥き出しとなってしまう。こうして部品やスペースが剥き出しの状態で洋風便器本体の鉢面後方を清掃する場合、水等が部品に接触して部品の性能を損なうとともに、手指や清掃具がスペースに挾まってその清掃性を阻害しやすい。特に、部品が電気部品である場合には、ショート等を生じる危険性もある。

第 1発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、機能装置を構成する部品の性能を損なうことなく、かつ洋風便器本体の清掃性を確実に高めることのできる洋風水洗式便器を提供することを解決すべき第 1 の課題としている。

第 1発明の洋風水洗式便器は、洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、ベースプレート上に固定された該洋風便器本体に種々の機能を付与可能な部品をスペースとともに本体カバーで内装した機能装置とを備え、該機能装置が少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出すべく上昇可能に設けられた洋風水洗式便器において、

前記機能装置の上昇時に剥き出しとなり得る前記部品又は前記スペースを隠蔽する隠蔽部材が設けられていることを特徴とする。

第 1発明の洋風水洗式便器では、隠蔽部材が機能装置の上昇時に剥き出しとなり得る部品又はスペースを隠蔽するため、この状態で洋風便器本体の鉢面後方を清掃することができる。このため、水等が部品に接触して部品の性能を損なうことがないとともに、手指や清掃具がスペースに挟まつて清掃性を阻害することもない。特に、電気部品に水等が接触しないことから、ショート等の危険性もない。

隠蔽部材は、部品又はスペースを前方及び側方の少なくとも一方で隠蔽可能であれば足りる。洋風便器本体の清掃は前方及び側方の少なくとも一方から行われることが一般的だからである。

隠蔽部材は、部品又はスペースを全周で隠蔽可能なものであることがより好ましい。こうであれば、洋風便器本体の清掃をいずれの方向から行つても本発明の作用効果を得ることができるからである。

{第 2発明 }

しかし、上記従来の洋風水洗式便器では、便器洗浄機構が局部洗浄機構とは別体であることから、工場で製造された後の梱包又は配送が面倒であり、出荷にコストを要してしまう。

この点、便器洗浄機構と局部洗浄機構とを単一のベースプレート上に固定してこれらを一体とすることも考えられる。こうであれば、これら便器洗浄機構及び局部洗浄機構を一度に梱包又は配送することができるため、出荷コストの低廉化を実現できる。

しかしながら、こうして便器洗浄機構と局部洗浄機構とを一体とした洋風水洗式便器では、工場内で単一のベースプレート上にこれらを組み付けなければならないことから、全体として大容積化及び大重量化し、組み付け作業性及び搬送性に欠けることとなってしまう。

第 2発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、工場内での組み付け作業性及び搬送性を高めつつ、出荷コストの低廉化を実現可能な洋風水洗式便器を提供することを解決すべき第 1の課題としている。第 2発明の洋風水洗式便器は、洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構と、該洋風便器本体の後部で該局部洗浄機構の後方に設けられ、該洋風便器本体を洗浄水により洗浄可能な便器洗浄機構とを備えた洋風水洗式便器において、

前記局部洗浄機構は主としてフロントベースプレートを介して前記洋風便器本体に取り付けられ、前記便器洗浄機構はリアベースプレートを介して該洋風便器本体に取り付けられ、該フロントベースプレートは少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出すべく上昇可能であり、該フロントべ一スプレートと該リアベ一スプレートとはロック機構により固定及び離反可能になされていることを特徴とする。

第 2発明の洋風水洗式便器では、局部洗浄機構が主としてフロントベースプレート上に固定されている一方、便器洗浄機構がリアベ一スプレート上に固定されているが、これらフロントベースプレートとリァベースプレートとが口ック機構により固定されておれば、局部洗浄機構と便器洗浄機構とは一体となる。このため、この状態で便器洗浄機構及び局部洗浄機構を一度に梱包又は配送することができるため、出荷コストの低廉化を実現できる。

また、この洋風水洗式便器では、工場内において、ロック機構によりリアベ一スプレートと離反されたフロントベースプレート上に局部洗浄機構を組み付け、口ヅク機構によりフロントベースプレートと離反されたリァペースプレート上に便器洗浄機構を組み付けることができる。このため、全体として小容積化及び小重量化し、組み付け作業性及び搬送性に優れる口ック機構は床面への施工時にフロントベースプレートとリアべ一スプレートとを固定するものであることが好ましい。こうであれば、洋風便器本体の後部に局部洗浄機構及び便器洗浄機構を一度に設けることができることから、床面への施工性が向上する。

口ヅク機構は床面への施工後はフロントベースプレートとリァベースプレートとを離反するものであることが好ましい。こうであれば、局部洗浄機構だけを上昇させることが可能となり、使用後における洋風便器本体の鉢面後方の清掃性を高めることができる。

口ック機構は、フロントベースプレートとリァベースプレートとを離反した後、フロントベースプレートとリアベ一スプレートとを再度固定可能なものであることが好ましい。こうであれば、一旦床面に施工した後の点検ゃ修理が便宜であり、また移転等を行う場合も便宜である。

局部洗浄機構及び便器洗浄機構はフロントベースプレートに固定された本体カバー内に内装され得る。そして、便器洗浄機構が手動により洗浄水を洋風便器本体に供給可能であるとともに着脱可能な手動ハンドルを有する場合、この手動ハンドルは、装着時にフロントベースプレートとリアべースプレートとを固定し、非装着時にフロントべ一スプレートとリアベ一スプレートとを離反するロック機構とされ得る。こうであれば、特別な口ヅク機構を採用する必要がないことから、さらなる低コストを実現できる

{第 3発明 }

しかし、上記のように上昇可能な機能装置を備えた洋風水洗式便器では、機能装置の上昇時、機能装置自身が洋風便器本体に影を落とし、鉢面後方の清掃性を阻害しやすい。

第 3発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、上昇可能な機能装置を備えた洋風水洗式便器が高い清掃性を発揮できるようにすることを解決すべき課題としている。

第 3発明の洋風水洗式便器は、洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、ペースプレート上に固定された該洋風便器本体に種々の機能を付与可能な部品を本体カバーで内装した機能装置とを備え、該機能装置は少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出すベく上昇可能に設けられた洋風水洗式便器において、

前記機能装置の前記部品の少なくとも一つは該機能装置の上昇時に露出する部分を照射可能な照明器具であることを特徴とする。

第 3発明の洋風水洗式便器では、機能装置の部品の一つである照明器具が機能装置の上昇時に露出する部分を照射するため、機能装置自身による影がなくなり、洋風便器本体の鉢面後方の清掃性が向上する。照明器具は、機能装置の下降時に消灯し、該機能装置の上昇時に点灯するものであることが好ましい。こうであれば、省電力により、ランニングコストの低廉化を実現できる。

他方、照明器具は機能装置の下降時にも点灯するものであることも好ましい。こうであれば、暗いトイレ室であっても、洋風便器本体と機能装置との間等から漏れる光により洋風水洗式便器回りを僅かには照らすことができる。このため、例えば真夜中の小用時等の便宜性及び美観を向上させることができる。

また、照明器具は、機能装置の上昇時に便座が水平状態又は下降回動状態にあれば、点滅するものであることが好ましい。こうであれば、これらの状態を使用者に認知させることができる。図面の簡単な説明

第 1図は、第 1発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置降下時の側面図である。

第 2図は、第 1発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置の一部省略斜視図である。

第 3図は、第 1発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置のリアベースプレート等の斜視図である。

第 4図は、第 1発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置上昇時の側面図である。

第 5図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置降下時の一部断面側面図である。

第 6図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置の局部洗浄機構等を示す斜視図である。

第 7図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置の便器洗浄機構等を示す斜視図である。第 8図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、固定時の要部断面図である。

第 9図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、離反時の要部断面図である。

第 1 0図は、第 2発明における実施形態 1の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置上昇時の側面図である。

第 1 1図は、第 2発明における実施形態 2の洋風水洗式便器に係り、固定時における局部洗浄装置の一部省略斜視図である。

第 1 2図は、第 2発明における実施形態 2の洋風水洗式便器に係り、離反時における局部洗浄装置の一部省略斜視図である。

第 1 3図は、第 2発明における実施形態 2の洋風水洗式便器に係り、離反時の要部断面図である。

第 1 4図は、第 2発明における実施形態 3の洋風水洗式便器に係り、固定時の要部断面図である。

第 1 5図は、第 3発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置降下時の側面図である。

第 1 6図は、第 3発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置上昇時の側面図である。

第 1 7図は、第 3発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置の一部省略斜視図である。

第 1 8図は、第 3発明における実施形態の洋風水洗式便器に係り、局部洗浄装置の要部拡大断面図である。発明を実施するための最良の形態

{第 1発明 }

以下、第 1発明を具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。実施形態の洋風水洗式便器は、図 1に示すように、陶磁器製の洋風便器本体 1と、この洋風便器本体 1の後部に設けられた機能装置としての局部洗浄装置 2を備えている。

局部洗浄装置 2は、図 2に示すように、フロントベースプレート 3 aと、このフロントベースプレート 3 a上に固定された局部洗浄機構を構成するノズル等の第 1部品群 3 bと、第 1部品群 3 bをスペース 3 cとともに内装する本体カバ一 3 dと、図 1に示すように、本体カバー 3 dに揺動可能に設けられた暖房便座 3 eと、本体カバー 3 dに揺動可能に設けられた便蓋 3 f とを有している。

また、この局部洗浄装置 2は、図 3に示すように、リアペースプレート 4 aと、このリアベ一スプレート 4 a上に固定された第 2部品群 4 bとを有している。第 2部品群 4 bは、局部洗浄機構の残部を構成する温水タンク、便器洗浄機構を構成するバルブ等及びフロントべ一スプレート 3 aをリアベ一スプレート 4 aに対して昇降可能に設ける昇降機構のラックアンドピニオン等である。

リアベ一スプレート 4 aの水平方向の全周囲には隠蔽部材 5が立設されている。この隠蔽部材 5は第 2部品群 4 bをスペース 4 cとともに囲包しており、下端がリアべ一スプレート 4 aと水密状態で固定されている。かかる第 2部品群 4 b及び隠蔽部材 5をもつリアべ一スプレー卜 4 aは、一対のボルト取付穴 4 dに図示しないボルトが揷通され、これらのボルトが洋風便器本体 1に貫設された図示しない便座取付け穴に揷通されて図示しないナツトが締結されることにより固定される。フロントベースプレート 3 aは、図 4に示すように、第 1部品群 3 b、本体カバー 3 d、暖房便座 3 e及び便蓋 3 f とともに、第 2部品群 4 bの昇降機構によりリァベースプレート 4 aに対して垂直に昇降可能になっている。図 1に示すように、フロントペースプレート 3 a等が下降している際、第 2部品群 4 bはスぺース 4 cとともに本体カバー 3 dにより内装されている。

かかる局部洗浄装置 2を備えた洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の局部洗浄機構により、暖房便座 3 eを介して着座した人の局部を洗浄可能である。また、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の便器洗浄機構により、洋風便器本体 1を洗浄可能である。

また、この洋風水洗式便器では、図 4に示すように、局部洗浄装置 2のフロントベースプレート 3 a等が昇降機構により上昇可能になっており、これにより洋風便器本体 1の鉢面後方が露出するようになっている。このため、洋風便器本体 1の鉢面後方の汚れを水洗い等で容易に清掃できる。この際、隠蔽部材 5がフロントベースプレート 3 a等の上昇時に剥き出し 'となり得る第 2部品群 4 b及びスペース 4 cを全周で隠蔽するため、いずれの方向からでも、この状態で洋風便器本体 1の鉢面後方を清掃することができる。このため、水等が第 2部品群 4 bに接触して第 2部品群 4 bの性能を損なうことがないとともに、手指や清掃具がスペース 4 cに挟まつて清掃性を阻害することもない。特に、第 2部品群 4 bの電気部品に水等が接触しないことから、ショート等の危険性もない。

したがって、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2を構成する第 2 部品群 4 bの性能を損なうことなく、かつ洋風便器本体 1の清掃性を確実に高めることができる。

なお、上記実施形態では、リアベースプレート 4 aと隠蔽部材 5とが別体であつたが、水平方向に延在するリアべ一スプレート本体と、このリアベースプレート本体と一体に形成された隠蔽部材としての隔壁とによりリアベ一スプレートを構成することもできる。

{第 2発明 }

以下、第 2発明を具体化した実施形態 1〜 3を図面を参照しつつ説明する o

(実施形態 1 )

実施形態 1の洋風水洗式便器は、図 5に示すように、陶磁器製の洋風便器本体 1と、この洋風便器本体 1の後部に設けられた局部洗浄装置 2を備えている。

局部洗浄装置 2は、図 6に示すように、フロントベースプレート 3 aと、このフロントベースプレート 3 a上に固定されたノズル等の局部洗浄機構 3 bと、局部洗浄機構 3 bを内装する本体カバー 3 dと、図 5に示すように、本体カバ一 3 dに揺動可能に設けられた暖房便座 3 eと、本体カバ — 3 dに揺動可能に設けられた便蓋 3 f とを有している。本体カバー 3 d の両側には開口 3 f が形成されており、各開口 3 f 内にはフロントペースプレート 3 aと局部洗浄機構 3 bとの間で後述するフック 6の上片 6 aを挿入可能な揷入口 3 eが形成されている。

また、この局部洗浄装置 2は、図 7に示すように、リアべ一スプレート 4 aと、このリアベ一スプレート 4 a上に固定された局部洗浄機構 3 の残部を構成する温水タンク 3 cと、リアベ一スプレート 4 a上に固定されたバルブ等の便器洗浄機構 4 cと、リァベースプレート 4 a上に固定され、フロントぺ一スプレート 3 aをリアベ一スプレート 4 aに対して昇降可能に設ける図示しない昇降機構とを有している。なお、リアベースプレート 4 aの水平方向の全周囲には、温水タンク 3 c、便器洗浄機構 4 c及び昇降機構を囲包する隠蔽部材 5が立設されている。

リアベ一スプレート 4 aの両側には両側に開くガイド穴 4 eが凹設されており、各ガイド穴 4 e内にはフック 6が水平摺動可能に設けられている。各フック 6は、図 8及び図 9に示すように、略コ字形状をなしており、ガイド穴 4 e内に挿入される長い下片 6 bと、この下片 6 bと対面して短く延在する上片 6 aとを有し、下片 6 bの付け根には指等を掛け得る半円柱状の指掛け 6 cが突設されている。リアベ一スプレート 4 aの各ガイド穴 4 eの両側面には凹部 4 bが凹設され、各フック 6の下片 6 bの両側面には各凸部 4 bと整合する凸部 6 dが突設されている。こうして口ヅク機構が構成されている。かかる温水タンク 3 c、便器洗浄機構 4 c等をもつリアベ一スプレート 4 aは、一対のボルト取付穴 4 dに図示しないボルトが揷通され、これらのボルトが洋風便器本体 1に貫設された図示しない便座取付け穴に挿通されて図示しないナツトが締結されることにより固定される。フロントべ一スプレート 3 aは、図 1 0に示すように、局部洗浄機構 3 b、本体カバー 3 d、暖房便座 3 e及び便蓋 3 f とともに、昇降機構によりリアべ一スプレート 4 aに対して垂直に昇降可能になっている。図 5に示すように、フロントべ一スプレート 3 a等が下降している際、温水タンク 3 c、便器洗浄機構 4 c等は本体カバー 3 dにより内装されている。

かかる局部洗浄装置 2を備えた洋風水洗式便器では、局部洗浄機構 3 b が主としてフロントベースプレート 3 a上に固定されている一方、便器洗浄機構 4 cがリアべ一スプレート 4 a上に固定されている。ここで、図 8 に示すように、両フック 6が押し込められ、各凸部 6 dがリアベースプレ —ト 4 aの各凹部 4 bに係合した状態とされておれば、各下片 6 bと各上片 6 aとでフロントベースプレート 3 aとリアベ一スプレート 4 aとを固定できる。このため、この場合には、局部洗浄機構 3 bと便器洗浄機構 4 cとは一体となり、この状態で便器洗浄機構 4 c及び局部洗浄機構 3 bを一度に梱包及ぴ配送することができるため、出荷コストの低廉化を実現でぎる。

また、この洋風水洗式便器は、工場内においては、図 9に示すように、両フック 6を引き出した状態でリアベ一スプレート 4 aと離反されたフロントべ一スプレート 3 a上に局部洗浄機構 3 bを組み付け、同様に両フック 6を引き出した状態でフロントベースプレート 3 aと離反されたリアベースプレート 4 a上に便器洗浄機構 4 cを組み付けることができる。このため、全体として小容積化及び小重量化し、組み付け作業性及び搬送性に優れる。

したがって、この洋風水洗式便器では、工場内での組み付け作業性及び搬送性を高めつつ、出荷コストの低廉化を実現することができる。このため、こうして得られる洋風水洗式便器は安価なものとなる。

また、床面への施工時、図 8に示すように、両フック 6を指等により押し込み、フロントベースプレ一ト 3 aとリアベ一スプレート 4 aとを固定する。これにより、洋風便器本体 1の後部に局部洗浄機構 3 b及び便器洗浄機構 4 cを一度に設けることができることから、床面への施工性が向上する。

床面に施工したこの洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の局部洗浄機構 3 bにより、暖房便座 3 eを介して着座した人の局部を洗浄可能である。また、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の便器洗浄機構 4 cにより、洋風便器本体 1を洗浄可能である。

そして、床面への施工後は、図 9に示すように、両フック 6を指等により引き出し、フロントベースプレート 3 aとリァベースプレート 4 aとを離反する。これにより、図 1 0に示すように、局部洗浄装置 2のフロントベ一スプレート 3 a等が昇降機構により上昇可能になっており、これにより洋風便器本体 1の鉢面後方が露出するようになっている。このため、使用後における洋風便器本体 1の鉢面後方の汚れを水洗い等で容易に清掃でぎる。

仮に、一旦床面に施工した後の点検や修理を行う場合又は洋風水洗式便器の移転等を行う場合、両フック 6を指等により再度押し込み、フロントベースプレート 3 aとリァぺ一スプレート 4 aとを再度固定する。これにより点検等の作業を便宜よく行うことができる。

(実施形態 2 )

実施形態 2の洋風水洗式便器は、図 1 1及び図 1 2に示す本体カバー 1 2をもつ局部洗浄装置を備えている。この本体カバー 1 2は、実施形態 1 と同様のフロントベースプレートに固定されており、実施形態 1と同様の局部洗浄機構 3 b及び便器洗浄機構 4 cを内装している。ここで、便器洗浄機構 4 cは手動により洗浄水を洋風便器本体 1に供給可能な手動ハンドル 1 3を有している。この手動ハンドル 1 3は、図 1 3 に示すように、軸 1 3 aが本体カバ一 1 2の開口 1 2 aを介して便器洗浄機構 4 cのモー夕軸 4 f に着脱可能に設けられている。これらがロック機構を構成している。他の構成は実施形態 1と同様である。

この洋風水洗式便器では、手動ハンドル 1 3の装着時には、図 1 1に示すように、手動ハンドル 1 3の軸 1 3 aが本体カバー 1 2の上昇を防止するため、フロントベースプレ一ト 3 aとリアベ一スプレート 4 aとを固定する。また、手動ハンドル 1 3の非装着時には、図 1 2に示すように、フロン卜べ一スプレート 3 aとリアベ一スプレート 4 aとを離反する。

したがって、この洋風水洗式便器では、実施形態 1のフック 6等のような特別なロック機構を採用する必要がないことから、さらなる低コストを実現できる。他の作用効果は実施形態 1と同様である。

(実施形態 3 )

実施形態 3の洋風水洗式便器は、図 1 4に示すキー 1 4をロック機構として採用している。このキー 1 4は、指等を挿入可能なリング状をなす指掛け 1 4 aと、この指掛け 1 4 aから一方向に延在する軸部 1 4 bと、軸部 1 4 bの先端で矢印形状をなし、中央に軸方向に延びるスリット 1 4 c を有する挿入部 1 4 dとからなる。

リアベ一スプレート 4 aの両側にはキー 1 4の軸部 1 4 bと整合する上下に延びる溝 4 gが凹設され、フロントベースプレ一ト 3 aの両側には溝 4 g及びキー 1 4の軸部 1 4 bと整合する上下に延びる溝 3 gが凹設されている。溝 4 gと溝 3 gとの合計の長さはキー 1 4の軸部 1 4 bの長さと等しくされている。こうしてロック機構が構成されている。他の構成は実施形態 1と同様である。

この洋風水洗式便器では、工場内での組み付け時にはキ一 1 4が溝 4 g 、 3 gに係合されず、優れた組み付け作業性及び搬送性を発揮する。また、梱包、配送及び施工時にはキ一 1 4が溝 4 g、 3 gに係合され、出荷コストの低廉化及び優れた施工性を発揮する。そして、施工後には、指等を指掛け 1 4 aに挿入してキ一 1 4を溝 4 g、 3 gから抜き取り、使用後における洋風便器本体 1の鉢面後方の清掃性を高める。他の作用効果は実施形態 1と同様である。

{第 3発明 }

以下、第 3発明を具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。実施形態の洋風水洗式便器は、図 1 5及び図 1 6に示すように、陶磁器製の洋風便器本体 1と、この洋風便器本体 1の後部に設けられた機能装置としての局部洗浄装置 2を備えている。

局部洗浄装置 2は、フロントべ一スプレート 3 aと、このフロントべ一スプレート 3 a上に固定された局部洗浄機構を構成するノズル 3 b等の部品と、ノズル 3 b等の部品を内装する本体カバー 3 dと、本体カバー 3 d に揺動可能に設けられた暖房便座 3 eと、本体カバー 3 dに揺動可能に設けられた便蓋 3 f とを有している。

フロントベースプレート 3 aには、図 1 7に示すように、局部洗浄装置 2の裏面側に開く開口 3 eが形成されている。開口 3 e内では、図 1 8に示すように、略筒状の透明ケース 3 f がその下端を開口 3 e内に位置させるように設けられている。透明ケース 3 f 内にはリード線 3 iが基板 3 h と接続された照明器具としての L E D素子 3 gが収納され、基板 3 hは L E D素子 3 gを封止状態で収納すべく透明ケース 3 f にシリコンシ一ラにより固定されている。 L E D素子 3 gのリード線 3 iは図示しない電源及びリミットスィツチに接続されている。リミットスィツチは、局部洗浄装置 2の下降時に洋風便器本体 1との接触により L E D素子 3 gを消灯し、局部洗浄装置 2の上昇時に洋風便器本体 1と離反して L E D素子 3 gを点灯するようになっている。また、図 1 5に示すように、この局部洗浄装置 2は、リアベースプレート 4 aと、このリアベ一スプレート 4 a上に固定された局部洗浄機構の残部を構成する温水タンク 4 b、便器洗浄機構を構成するバルブ等及びフロントべ一スプレート 3 aをリァペースプレート 4 aに対して昇降可能に設ける昇降機構のラックアンドピニオン等の部品とを有している。なお、リアベ一スプレート 4 aの水平方向の全周囲には温水夕ンク 4 b等を囲包する隠蔽部材 5が立設されている。

かかる温水タンク 4 b等をもつリアベ一スプレート 4 aは、図示しない —対のボルト取付穴に図示しないボルトが揷通され、これらのボルトが洋風便器本体 1に貫設された図示しない便座取付け穴に揷通されて図示しないナツトが締結されることにより固定される。フロントベースプレート 3 aは、ノズル 3 b等、本体カバ一 3 d、暖房便座 3 e及び便蓋 3 f とともに、昇降機構によりリアベ一スプレート 4 aに対して垂直に昇降可能になつている。図 1 5に示すように、フロントべ一スプレート 3 a等が下降している際、温氷タンク 4 b等は本体カバ一 3 dにより内装されている。かかる局部洗浄装置 2を備えた洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の局部洗浄機構により、暖房便座 3 eを介して着座した人の局部を洗浄可能である。また、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の便器洗浄機構により、洋風便器本体 1を洗浄可能である。

また、この洋風水洗式便器では、図 1 6に示すように、局部洗浄装置 2 のフロントベースプレート 3 a等が昇降機構により上昇可能になっており、これにより洋風便器本体 1の鉢面後方が露出するようになっている。このため、洋風便器本体 1の鉢面後方の汚れを水洗い等で容易に清掃できる。この際、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の部品の一つである L E D素子 3 gが局部洗浄装置 2の上昇時に露出する部分を照射するため、局部洗浄装置 2自身による影がなくなり、洋風便器本体 1の鉢面後方の清掃性が向上する。したがって、この上昇可能な局部洗浄装置 2を備えた洋風水洗式便器は、高い清掃性を発揮できる。特に、この洋風水洗式便器では、局部洗浄装置 2の下降時に L E D素子 3 gが消灯し、局部洗浄装置 2の上昇時に L E D素子 3 gが点灯するため、省電力であり、ランニングコストの低廉化を実現できる。

なお、リミツトスィツチを除き、局部洗浄装置 2の下降時にも L E D素子 3 gが点灯するようにすることもできる。こうであれば、暗いトイレ室であっても、洋風便器本体 1と局部洗浄装置 2との間等から漏れる光により洋風水洗式便器回りを僅かには照らすことができるため、例えば真夜中の小用時等の便宜性及び美観を向上させることができる。

また、局部洗浄装置 2の上昇時に暖房便座 3 eが水平状態又は下降回動状態にある場合において、 L E D素子 3 gが点滅するようにすることもできる。こうであれば、これらの状態を使用者に認知させることができるため、使用者がこの状態で暖房便座 3 eに着座することを防止し、洋風水洗式便器の破損を防止できる。

以上の実施例は例示であり、第 1〜3発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。産業上の利用可能性

したがって、第 1発明の洋風水洗式便器では、機能装置を構成する部品の性能を損なうことなく、かつ洋風便器本体の清掃性を確実に高めることができる。第 2発明の洋風水洗式便器では、工場内での組み付け作業性及び搬送性を高めつつ、出荷コストの低廉化を実現することができる。このため、こうして得られる洋風水洗式便器は安価なものとなる。第 3発明の上昇可能な機能装置を備えた洋風氷洗式便器は、高い清掃性を発揮できる

Claims

請求の範囲

1 . 洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、ベースプレート上に固定された該洋風便器本体に種々の機能を付与可能な部品をスペースとともに本体カバーで内装した機能装置とを備え、該機能装置が少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出'すべく上昇可能に設けられた洋風水洗式便器において、

前記機能装置の上昇時に剥き出しとなり得る前記部品又は前記スペースを隠蔽する隠蔽部材が設けられていることを特徴とする洋風水洗式便器。

2 . 隠蔽部材は部品又はスペースを前方及び側方の少なくとも一方で隠蔽可能なものであることを特徴とする請求項 1記載の洋風水洗式便器。

3 . 隠蔽部材は部品又はスペースを全周で隠蔽可能なものであることを特徵とする請求項 2記載の洋風水洗式便器。

4 . 洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、人体の局部を洗浄可能な局部洗浄機構と、該洋風便器本体の後部で該局部洗浄機構の後方に設けられ、該洋風便器本体を洗浄水により洗浄可能な便器洗浄機構とを備えた洋風水洗式便器において、

前記局部洗浄機構は主としてフロントペースプレートを介して前記洋風便器本体に取り付けられ、前記便器洗浄機構はリアペースプレートを介して該洋風便器本体に取り付けられ、該フロントべ一スプレートは少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出すべく上昇可能であり、該フロントべースプレートと該リアベ一スプレートとはロック機構により固定及び離反可能になされていることを特徴とする洋風水洗式便器。

5 . 口ック機構は床面への施工時にフロントベースプレートとリアべ一スプレー卜とを固定するものであることを特徴とする請求項 4記載の洋風水洗式便器。

6 . ロック機構は床面への施工後はフロントベースプレートとリアベ一スプレートとを離反するものであることを特徴とする請求項 4又は 5記載の洋風水洗式便器。

7 . ロック機構は、フロントベースプレートとリアベースプレートとを離反した後、該フロントぺ一スプレートと該リアベ一スプレートとを再度固定可能なものであることを特徴とする請求項 6記載の洋風水洗式便器。

8 . 局部洗浄機構及び便器洗浄機構はフロントペースプレートに固定された本体カバ一内に内装され、該便器洗浄機構は手動により洗浄水を洋風便器本体に供給可能であるとともに着脱可能な手動ハンドルを有し、該手動ハンドルは、装着時に該フロントべ一スプレートとリアベ一スプレートとを固定し、非装着時に該フ口ントべ一スプレートと該リアベ一スプレートとを離反するロック機構とされていることを特徴とする請求項 7記載の洋風水洗式便器。

9 . 洋風便器本体と、該洋風便器本体の後部に設けられ、ベースプレート上に固定された該洋風便器本体に種々の機能を付与可能な部品を本体カバ —で内装した機能装置とを備え、該機能装置は少なくとも該洋風便器本体の鉢面後方を露出すべく上昇可能に設けられた洋風水洗式便器において、前記機能装置の前記部品の少なくとも一つは該機能装置の上昇時に露出する部分を照射可能な照明器具であることを特徴とする洋風水洗式便器。

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10. 照明器具は、機能装置の下降時に消灯し、該機能装置の上昇時に点灯するものであることを特徴とする請求項 9記載の洋風水洗式便器。

1 1. 照明器具は機能装置の下降時にも点灯するものであることを特徴とする請求項 9記載の洋風水洗式便器。

12. 照明器具は、機能装置の上昇時に便座が水平状態又は下降回動状態にあれば、点滅するものであることを特徴とする請求項 9、 10又は 1 1 記載の洋風水洗式便器。