JPH08338056A - 便座装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置本体が便器から取り外されたり、便器の
背後部方向に持ち上げられたときに、装置本体の開口部
を蓋部材により自動的に塞ぐことによって、便器等の清
掃に際して装置本体内部に水が浸入するのを防止するこ
とが可能な便座装置を提供する。 【構成】 ケーシング１１の開口部１５が開いている状
態において、着脱センサ２９及び傾斜センサ３１のいず
れからも所定の検出信号が出力されていないときには、
シャッタ２１による開口部１５の閉塞は行われない。こ
の状態において、ケーシング１１が便器１３から離脱さ
れると、これにより着脱センサ３１から所定の検出信号
が出力され、これによりシャッタ２１による開口部１５
の閉塞が行われる。ケーシング１１が便器から持ち上げ
られることにより、傾斜センサ２９から所定の検出信号
が出力された場合も同様である。これにより、便器１３
等の清掃に際して使用される水が開口部１５からケーシ
ング１１内に浸入するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、便座や便蓋を回転可能
に支持し、ノズルや温水タンクや駆動装置等から成る局
部洗浄装置を内蔵した便座装置の改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、図１に示すような、締結具５を緩
めて装置本体１を便器３後部上面から取り外すことによ
り装置本体１と便器３後部上面との隙間に付着した汚水
等の飛沫の清掃を可能とした第１のタイプの便座装置が
知られていたが、装置本体１の着脱作業に非常な手間が
掛かっていた。そこで、図２に示すような、便器３後部
上面に取付部材７を固定し、取付部材７の後端部におい
て、ヒンジ機構８により装置本体１を上下方向に回転自
在に軸支させ、装置本体１を持ち上げることにより上記
部位の露出を可能とした第２のタイプの便座装置が提案
された（実開平５―４９９５号公報参照）。また、便器
に固定されたプレートとの間に係合部を設け、便座を便
器から完全に分離できるものも提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、第２のタ
イプの便座装置においては、第１のタイプの便座装置と
は異なり、装置本体１の便器３からの着脱という手間の
掛かる作業を要せず、単に装置本体１を便器３の背後部
方向に持ち上げるだけで上記隙間に相当する部位を露出
させて清掃できるという利点があった。

【０００４】しかし、第１、第２のタイプの便座装置の
いずれにおいても、装置本体１には局部洗浄装置のノズ
ル伸縮口や臭気吸込口等（いずれも図示しない）の開口
部９が形成されているので、清掃に際して使用する水が
この開口部９から装置本体１内部に浸入し易い。そのた
め、上記いずれのタイプの便座装置においても、水等の
浸入に起因して局部洗浄装置として内蔵されている各種
機器類（図示しない）に故障等の不具合が生ずる虞があ
った。

【０００５】従って本発明の第１の目的は、装置本体が
便器から取り外されたり、便器の背後部方向に持ち上げ
られたり、便座が傾けられて内部に浸水のおそれが生じ
たときに、装置本体の開口部を蓋部材により自動的に塞
ぐことによって、便器等の清掃に際して装置本体内部に
水が浸入するのを防止することが可能な便座装置を提供
することにある。

【０００６】本発明の第２の目的は、蓋部材による装置
本体の開口部の開／閉動作を、簡単な機械的構成によ
り、装置本体の便器からの持ち上げ動作、便器上への載
置動作に応じて行うことが可能な便座装置を提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の側面は、
便器に対し離着可能に支持され、便器内に所定の作用を
及ぼすための機器が内蔵された便座装置において、前記
機器を前記便器内へ臨ませるための開口部と、前記開口
部を閉じるための蓋部材と、前記便座装置が前記便器か
ら離間したときに、前記開口部を塞ぐよう前記蓋部材を
駆動する蓋部材駆動機構と、を備えることを特徴とす
る。

【０００８】本発明の第２の側面は、本発明の第１の側
面において、便座装置が便器から離脱又は前記便器に対
し傾斜したことを検出したときに、所定の電気信号を出
力する検出手段を備え、蓋部材駆動機構は、蓋部材を駆
動するための蓋部材駆動手段と、前記検出手段から所定
の電気信号が出力されたときに、開口部を塞ぐよう前記
蓋部材駆動手段に制御信号を出力する制御手段と、を備
えることを特徴とする。

【０００９】本発明の第３の側面は、本発明の第１の側
面において、蓋部材は、巻取り／引伸ばしが自在に構成
されており、蓋部材駆動機構は、便座装置内の前方に前
記蓋部材の一端側が取付けられた状態で設けられ、前記
便座装置が便器に載置されているときには、前記蓋部材
を巻取ることにより開口部を開放する蓋部材巻取り手段
と、前記蓋部材の他端部に取付けられ、前記便座装置が
便器に対し垂直方向に回転するにつれ自重により前記蓋
部材巻取り手段の巻取り力に打ち勝って前記蓋部材を引
き伸ばし、前記開口部を塞ぐ重り部材と、を備えること
を特徴とする。

【００１０】本発明の第４の側面は、本発明の第１の側
面において、蓋部材は、開口部を塞ぐ方向に付勢されて
おり、便座装置が便座へ装着されているときは前記開口
部を開放した状態に係止し、前記便座が前記便器から離
脱又は前記便器に対して傾斜したことを検出したときに
係止を解除する係止手段を備えたことを特徴とする。

【００１１】

【作用】本発明の第１の側面によれば、蓋部材駆動機構
により便座装置が便器から離間したときに、開口部を塞
ぐよう蓋部材を駆動することとしたので、便座装置を便
器の後端部方向に持ち上げたときに、開口部を自動的に
塞ぐことにより、便器等の清掃に際して便座装置内部に
水が浸入するのを防止することができる。

【００１２】本発明の第２の側面によれば、検出手段が
所定の電気信号を出力したときに、制御手段が開口部を
塞ぐよう蓋部材駆動手段に制御信号を出力することとし
たので、便器等の清掃に際して便座装置内部に水が浸入
するのを防止することができる。

【００１３】本発明の第３の側面によれば、便座装置が
便器に対し垂直方向に回転するにつれ重り部材の自重に
より蓋部材巻取り手段の巻取り力に打ち勝って蓋部材巻
取り手段により巻取られていた蓋部材を引き伸ばし、開
口部を塞ぐこととしたので、便座装置の便器からの離脱
や傾斜を検出するセンサや蓋部材を制御するための制御
手段や蓋部材を駆動するための駆動手段及び駆動電力が
不要である。

【００１４】本発明の第４の側面によれば、蓋部材は開
口部を塞ぐ方向に付勢されながら係止されており、便座
装置が便器から離隔したときに、その係止を解除するこ
ととしたので、開口部を塞ぐための駆動手段を不要と
し、便器等の清掃に際して便座装置内に水が侵入するの
を防止することができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。

【００１６】図３は、本発明の一実施例に係る便座装置
及び該装置が取付けられた便器を示す斜視図であり、便
器後部上面において回転自在に軸支された便座装置が便
器の背後部方向に持ち上げられた状態を示している。

【００１７】上記装置は、便器１３の背後部上面に取付
固定されたベースプレート１７、ベースプレート１７の
後端部にヒンジ機構１８により回転自在に軸支され、内
蔵するノズル伸縮口や臭気吸込口等（いずれも図示しな
い）が出没自在な開口部１５を底部１９に有したケーシ
ング１１、ケーシング１１の正面に回動自在に軸支され
た便座、便蓋（図示しない）を備える。上記装置は、上
記各部に加えて図４に示すように、ケーシング１１内に
設けられた、開口部１５を開／閉するためのシャッタ２
１、シャッタ２１の裏面に設けられたラック２３、ラッ
ク２３と噛み合うピニオン２５、及びピニオン２５を正
逆両方向に回転させるためのモータ２７をも備える。

【００１８】上記装置は、更に、ケーシング１１が持ち
上げられることにより便器１３に対して傾斜したときに
所定の検出信号を出力する傾斜センサ２９、ケーシング
１１が便器１３から取り外されたことにより便器１３か
ら離間したときに所定の検出信号を出力する着脱センサ
３１（いずれも図３参照）、及びこれら各センサ２９、
３１からの出力に基づき、モータ駆動部３７を介してモ
ータ２７を正／逆回転させるコントローラ３５（図５参
照）をも備える。

【００１９】開口部１５は、図４に示すように、ケーシ
ング１１の底部１９の前方寄りの部位に形成されてお
り、開口部１５を挟んだ底部１９の両側の部位には、シ
ャッタ２１の移動を案内するために、例えば案内溝のよ
うなガイド機構（図示しない）が形成されている。更
に、開口部１５の周縁部に当たる底部１９の部位には、
開口部１５がシャッタ２１によって塞がれたときに、外
部からの水等の浸入を完全に防ぐために、シール部材
（図示しない）が貼付されている。

【００２０】シャッタ２１、ラック２３、ピニオン２
５、モータ２７は、ケーシング１１内の開口部１５近傍
の、局部洗浄ノズル等（図示しない）の出没に支障にな
らない位置に設けられている。モータ２７には、例えば
回転軸にパルスエンコーダ（図示しない）が取付けら
れ、このパルスエンコーダからの出力パルス数に基づ
き、コントローラ３５から出力される制御信号により回
転が制御されるステッピングモータ、或いは、リミット
スイッチにより回転が停止する構成のモータ等が採用さ
れている。なお、モータ２７は、その回転軸がピニオン
２５の回転軸と同軸になるように設定されている。

【００２１】図５は、上記装置が備えるコントロール部
の構成を示すブロック図である。本実施例では、傾斜セ
ンサ２９、又は、着脱センサ３１の少なくともいずれか
一方から所定の検出信号が出力されると、コントローラ
３５は、ケーシング１１が便器１３から持ち上げられた
ものと判断して、シャッタ２１が開口部１５を閉じるよ
うにモータ駆動部３７に制御信号を出力する。なお、上
記シャッタ２１による開口部１５の閉塞時には、前記局
部洗浄装置を構成しているヒータ（図示しない）等の駆
動もコントローラ３５により停止される。

【００２２】次に、コントローラ３５によるシャッタ２
１の開閉制御の動作を、図６のフローチャートを参照し
て説明する。

【００２３】まず、開口部１５が開いている状態におい
て、着脱センサ３１から所定の検出信号が出力されてい
るか否かをチェックする（ステップＳ１０１）。ステッ
プＳ１０１でのチェックの結果、出力されていないと判
断すると、次は傾斜センサ２９から所定の検出信号が出
力されているか否かをチェックする（ステップＳ１０
２）。ステップＳ１０２でのチェックの結果、出力され
ていないと判断すると、再びステップＳ１０１に移行す
る。この場合には、ケーシング１１が便器１３から取り
外されておらず、また、持ち上げられてもいないため、
モータ２７を駆動しない。その結果、シャッタ２１によ
る開口部１５の閉塞は行われない。

【００２４】この状態において、ケーシング１１が便器
１３から取り外されると、これにより着脱センサ３１か
ら所定の検出信号が出力されるから（ステップＳ１０
１）、シャッタ２１による開口部１５の閉塞を行うため
に、モータ駆動部３７に制御信号が出力される（ステッ
プＳ１０３）。

【００２５】一方、ステップＳ１０１で着脱センサ３１
から所定の検出信号が出力されていないことを確認した
後、ケーシング１１が便器１３から持ち上げられると、
傾斜センサ２９から所定の検出信号が出力されるから
（ステップＳ１０３）、シャッタ２１による開口部１５
の閉塞を行うために、モータ駆動部３７に制御信号が出
力される（ステップＳ１０３）。なお、ステップＳ１０
３の場合には、既述のように局部洗浄装置を構成してい
るヒータ（図示しない）等の駆動もコントローラ３５に
より停止される。

【００２６】以上説明したように、本発明の一実施例に
よれば、ケーシング１１がユーザ等により便器１３から
離脱された場合には、これにより着脱センサ３１から所
定の検出信号が出力されて開口部１５がシャッタ２１に
より密閉状態で閉塞され、ケーシング１１がユーザ等に
より便器１３から持ち上げられた場合には、これにより
傾斜センサ２９から所定の検出信号が出力されて開口部
１５がシャッタ２１により密閉状態で閉塞される。その
ため、清掃時に使用される水等が開口部１５からケーシ
ング１１内部に浸入するのを防止でき、局部洗浄装置を
構成する機器類に故障等の不具合が生ずる虞はない。

【００２７】図７は、本発明の他の実施例に係る便座装
置の構成を示す側断面図である。

【００２８】本実施例では、ケーシング４１について
は、その底部４３の開口部４５から背後部寄りの部位
に、シャッタ４７の先端部側からその大部分を収容する
ためのシャッタ収容室４９が形成されていることが上述
した実施例と相違する。また、シャッタ４７について
は、その先端部両側に夫々１個ずつ重り５１、５３が取
付けられ、先端部寄りの部位に、開口部４５と同一形状
の穴５５が形成されており、更に、基部側（即ち、ケー
シング４１内の手前側）に、シャッタ４７を巻き取るた
めのゼンマイ式巻取機構５７が取付けられていることが
上記実施例と相違する。その他の構成については、上記
実施例と同様であるので説明を省略する。

【００２９】ここで、ゼンマイ式巻取機構５７のシャッ
タ巻取力Ｆは、ケーシング４１が図６に示すように便器
（図示省略）上に載置されているときには、以下の
（１）式に示される関係が成立するように、また、ケー
シング４１が図８に示すように便器に対して垂直方向に
持ち上げられているときには、以下の（２）式に示され
る関係が成立するように決定される。

【００３０】Ｆ＞μＮ……………………（１） 但し、Ｎは重りの質量、μは重りの静摩擦係数である。

【００３１】Ｆ＜Ｎｇ……………………（２） 但し、ｇは重力加速度である。

【００３２】次に、上記構成におけるシャッタ４７の開
／閉動作について説明する。

【００３３】図７に示すように、ケーシング４１が、内
蔵する機器類の使用が可能な状態で便器上に載置されて
いるときには、シャッタ４１はゼンマイ式巻取機構５７
により巻取られ、シャッタ４１の穴５５が開口部４５と
略同一位置に位置決めされている。よって、この場合に
は、開口部４５を介して局部洗浄ノズルや臭気吸込口
（いずれも図示しない）の出没が可能である。

【００３４】この状態において、ケーシング４１が便器
の背後部側に持ち上げられると、重り５１、５３の自重
Ｎによりシャッタ４７はゼンマイ式巻取機構５７の巻取
力Ｆに抗して図１０に示すように伸張し始める。これに
より穴５５の位置は開口部４５の位置より背後部側へと
移動することとなるため、開口部４５はシャッタ４７に
より塞がれた状態になる。そして、ケーシング４１が図
９に示すように便器（図示省略）から完全に持ち上げら
れることにより、ケーシング４１によって覆われていた
便器後部の上面が露出した状態になると、シャッタ４７
は、重り５１、５３の自重Ｎによりシャッタ収容室４９
の最奥部にまで伸張される。

【００３５】なお、本実施例においても、上記実施例に
おけると同様に開口部４５の周縁部に当たる底部の部位
にシール部材を貼付すれば、開口部４５がシャッタ４７
によって塞がれたときのシール効果をより一層向上させ
ることができる。

【００３６】以上説明したように、本実施例によれば、
ケーシング４１の便器からの離脱や便器に対する傾斜を
検知するためのセンサ２９、３１やシャッタ４７を駆動
するためのラック２３、ピニオン２５等の動力伝達機構
や動力伝達機構を駆動するためのモータ２７やモータ２
７を制御するためのコントローラ３５等を必要とせず、
ゼンマイ式巻取機構５７と重り５１、５３という比較的
簡単な機械構成で、上記実施例におけると同様の効果を
奏し得るものである。

【００３７】また、上記実施例とは異なりモータ２７に
よりシャッタ４７を開／閉する構成になっていないか
ら、シャッタ４７を開／閉するための電力が不要であ
り、便座ケーシング４１の電源プラグがコンセントから
抜かれた状態でも、ケーシング４１を便器上から持ち上
げたり便器上に降ろす動作を行うだけでシャッタ４７の
開／閉が可能である。

【００３８】なお、上述した内容は、あくまで本発明に
係る実施例に関するものであって、本発明が上記内容の
みに限定されることを意味するものではない。例えば、
図７に示したシャッタ収容室４９と重り５１、５３とを
除去し、ゼンマイ式巻取機構５７に対抗してシャッタ４
７の他端側にプーリと、このプーリを駆動するためのク
ラッチ付きモータを設け、更に、ケーシング４１の、ベ
ースプレート１７に対する着／脱を検知する着脱センサ
を設けた便座装置も想定し得る。

【００３９】そして、この構成において、着脱センサが
ケーシング４１の、ベースプレート１７からの離間を検
知したときにはクラッチがオフとなり、ゼンマイ式巻取
機構５７がシャッタ４７の巻取りを行い、一方、着脱セ
ンサがケーシング４１の、ベースプレート１７への装着
を検知したときにはクラッチがオンとなり、モータの回
転力によりシャッタ４７の引出しを行うよう制御するこ
とも可能である。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
装置本体が便器から取り外されたり、便器の背後部方向
に持ち上げられたときに、装置本体の開口部を蓋部材に
より自動的に塞ぐことによって、便器等の清掃に際して
装置本体内部に水が浸入するのを防止することが可能な
便座装置を提供することができる。

【００４１】また、本発明によれば、蓋部材による装置
本体の開口部の開／閉動作を、簡単な機械的構成によ
り、装置本体の便器からの持ち上げ動作、便器上への載
置動作に応じて行うことが可能な便座装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の第１のタイプの便座装置の装置本体が持
ち上げられた状態を示す斜視図。

【図２】従来の第２のタイプの便座装置の装置本体が持
ち上げられた状態を示す斜視図。

【図３】一実施例の便座装置の装置本体が持ち上げられ
た状態を示す斜視図。

【図４】図３の装置本体の内部構成を示す側断面図。

【図５】図３の装置本体が備えるコントロール部の構成
を示すブロック図。

【図６】図５のコントロール部の制御動作を示すフロー
チャート。

【図７】他の実施例の便座装置の装置本体の構成を示す
側断面図。

【図８】図７の装置本体が備えるシャッタ機構が巻取ら
れたときの状態を示す斜視図。

【図９】図７の装置本体が持ち上げられたときの状態を
示す側断面図。

【図１０】図７の装置本体が備えるシャッタ機構が伸び
たときの状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１１ ケーシング １３ 便器 １５ 開口部 ２１ シャッタ ２３ ラック ２５ ピニオン ２７ モータ ２９ 傾斜センサ ３１ 着脱センサ ３５ コントローラ ３７ モータ駆動部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器に対し離着可能に支持され、便器内
   に所定の作用を及ぼすための機器が内蔵された便座装置
   において、 前記機器を前記便器内へ臨ませるための開口部と、 前記開口部を閉じるための蓋部材と、 前記便座装置が前記便器から離間したときに、前記開口
   部を塞ぐよう前記蓋部材を駆動する蓋部材駆動機構と、 を備えることを特徴とする便座装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の便座装置において、 前記便座装置が前記便器から離脱又は前記便器に対し傾
   斜したことを検出したときに、所定の電気信号を出力す
   る検出手段を備え、 前記蓋部材駆動機構は、 前記蓋部材を駆動するための蓋部材駆動手段と、 前記検出手段から所定の電気信号が出力されたときに、
   前記開口部を塞ぐよう前記蓋部材駆動手段に制御信号を
   出力する制御手段と、 を備えることを特徴とする便座装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の便座装置において、 前記蓋部材は、巻取り／引伸ばしが自在に構成されてお
   り、 前記蓋部材駆動機構は、 前記便座装置内の前方に前記蓋部材の一端側が取付けら
   れた状態で設けられ、前記便座装置が前記便器に載置さ
   れているときには、前記蓋部材を巻取ることにより前記
   開口部を開放する蓋部材巻取り手段と、 前記蓋部材の他端部に取付けられ、前記便座装置が前記
   便器に対し垂直方向に回転するにつれ自重により前記蓋
   部材巻取り手段の巻取り力に打ち勝って前記蓋部材を引
   き伸ばし、前記開口部を塞ぐ重り部材と、 を備えることを特徴とする便座装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載の便座装置において、 前記蓋部材は、前記開口部を塞ぐ方向に付勢されてお
   り、 前記便座装置が前記便座へ装着されているときは前記開
   口部を開放した状態に係止し、前記便座が前記便器から
   離脱又は前記便器に対して傾斜したことを検出したとき
   に係止を解除する係止手段を備えたことを特徴とする便
   座装置。