JPH08105096A - 局部洗浄装置 - Google Patents

局部洗浄装置

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JPH08105096A
JPH08105096A JP26843094A JP26843094A JPH08105096A JP H08105096 A JPH08105096 A JP H08105096A JP 26843094 A JP26843094 A JP 26843094A JP 26843094 A JP26843094 A JP 26843094A JP H08105096 A JPH08105096 A JP H08105096A
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base plate
peripheral wall
casing
local cleaning
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Masahiro Iguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】便器本体の後部上面に局部洗浄装置のボックス
状のケーシングを載置状態に固設した場合において、ケ
ーシングの前部ないし便器本体の後部上面に付着した尿
等の汚れの成分を容易に清掃除去できるようにする。 【構成】便器本体10の後部上面に固設されるボックス
状のケーシング17を有する局部洗浄装置において、そ
のケーシング17をベースプレート18とケーシングカ
バー20との二分割構成とした上、ベースプレート18
に周壁部24を設け、ベースプレート18の周壁部24
に対し、ケーシングカバー20を嵌合させるようにし、
且つケーシングカバー20をベースプレート18に対し
て上下に相対移動可能と成す。そしてケーシングカバー
20をセット位置から上方に所定距離離れた待避位置に
移動させることによって、汚れた部分を容易に清掃でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はノズルの先端より洗浄
水を上向きに噴出して人体局部を洗浄する局部洗浄装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】便器に設けられ、ノズル先端より洗浄水
を上向きに噴出して人体局部を洗浄する局部洗浄装置が
従来広く用いられている。図5はこの局部洗浄装置の一
例を示している。この局部洗浄装置100は後付形式の
ものであって、便器本体102の後部上面に固設される
ボックス状のケーシング104を有しており、このケー
シング104の左右端部、具体的には左右端部の前方へ
の出張り部において便座106と便蓋108とが開閉可
能に支持されている。
【0003】この局部洗浄装置100は次のようにして
取り付けられるようになっている。即ち、先ずボルト1
10をボックス状のケーシング104の下面から下向き
に突き出すようにケーシング104に取り付けた上、こ
れを便器本体102の取付穴112に挿通し、更にその
下側からナット114をねじ込んで、これらボルト11
0,ナット114の締付力により局部洗浄装置100全
体を便器本体102に固定する。このときケーシング1
04は、便器本体102の後部上面に載った状態とな
る。
【0004】次に、一端を分岐栓116を介して給水管
118に接続した銅管120の他端を局部洗浄装置10
0の流入口に接続し、給水管118からの水を局部洗浄
装置100に導くようにする。
【0005】上記ケーシング104は、図5(B)に示
しているようにベースプレート122と、ケーシングカ
バー124とに上下に分割構成とされている。ベースプ
レート122は全体として板状の部材であって、上記ボ
ルト110により便器本体102に直接固定され、そし
て上面には、ノズル126の先端より洗浄水を噴出させ
るための電磁弁,その他の機構部品が取り付けられてい
る。
【0006】一方、ケーシングカバー124は周方向に
連続した周壁部を有し、内側に上記機構部品を収納する
収納凹部を有している。このケーシングカバー124
は、ベースプレート122に立設された支柱130への
ビス132のねじ込みによってベースプレート122に
固定されている。即ち、取付状態においてはこれらベー
スプレート122とケーシングカバー124とは一体と
されている。
【0007】尚、ベースプレート122の周縁部には周
壁部といったものは特に形成されておらず、ベースプレ
ート122の上面に設けられたボス部134に対して、
ケーシングカバー124の周壁部の下端部がビスにて固
定されるようになっている。
【0008】またベースプレート122には、前方に延
び出す突出状部136が形成されていてそこに切欠13
8が形成され、この切欠138を通じてノズル126が
前方に突き出している。一方、ケーシングカバー124
からも切欠138に対応する位置において突出状部14
0が前方に突き出しており、この突出状部140によっ
てケーシング104内部への飛沫等の浸入が防止されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの局部洗浄
装置100においては、便器本体102からの跳ね水や
お尻等に当って跳ねた局部洗浄装置100からの洗浄
水、或いは尿等が直接ケーシング104の前部下面と便
器本体102の後部上面(図中Sで示す部分)との間の
微小な隙間内に入り込んでそこに付着し、臭気の発生源
となる問題が指摘されていた。
【0010】このケーシング104と便器本体102と
の隙間は、上記のように微小な隙間であって手や清掃具
等が入り難い部分であり、これを無理に広げようとする
と上記銅管120と流入口との接続部又は銅管120と
分岐栓116或いは給水管118との接続部が歪んで漏
水を起こす恐れが生ずる。このため従来、同隙間に入り
込んだ跳ね水や尿等の汚れを除去するための清掃作業が
非常に困難な作業となっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、便器本体の後部上面に固設されるボックス状
のケーシングを有し、該ケーシングは、全体として板状
を成し、該便器本体の後部上面に固定的に設けられると
ともに、ノズル先端より洗浄水を噴出させるための機構
部品が上面に配設されたベースプレートと、周方向に連
続した周壁部を有し、内部に該機構部品を収納する凹部
を備えたケーシングカバーとに分割されている局部洗浄
装置において、前記ケーシングカバーが、取付状態にお
いて所定のセット位置とこれより所定距離上方の待避位
置との間で該ベースプレートに対し上下に相対移動可能
とされていることを特徴とする(請求項1)。
【0012】本願の別の発明は、請求項1の局部洗浄装
置において、前記ベースプレートの周縁部に沿って上方
に立ち上がる周壁部が形成され、該周壁部に対し前記ケ
ーシングカバーの周壁部が嵌合されるとともに、該ベー
スプレートの周壁部の高さが、該ケーシングカバーの前
記セット位置と待避位置との間の移動範囲において該ケ
ーシングカバーの周壁部と嵌合可能な高さとされている
ことを特徴とする(請求項2)。
【0013】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
局部洗浄装置において、前記ケーシングカバーを前記セ
ット位置と待避位置とに保持するロック機構が設けられ
ていることを特徴とする(請求項3)。
【0014】本願の更に別の発明は、請求項2の局部洗
浄装置において、前記ケーシングカバーを前記セット位
置と待避位置とに保持するロック機構が設けられ、且つ
該ロック機構が、前記ベースプレート又はケーシングカ
バーのそれぞれの周壁部の一方に設けられた突起と、他
方に設けられ、該突起に弾性嵌合する凹部とで構成され
ていることを特徴とする(請求項4)。
【0015】本願の更に別の発明は、請求項1,2,3
又は4の局部洗浄装置において、前記ケーシングカバー
が前記セット位置から待避位置に向かって移動したとき
に前記ケーシング内部の機構部品への通電を停止する通
電停止手段が設けられていることを特徴とする(請求項
5)。
【0016】本願の更に別の発明は、請求項5の局部洗
浄装置において、前記通電停止手段が、前記ケーシング
カバーの周壁部に設けられた突起と、該突起の当接によ
ってオン・オフ作動するリミットスイッチとを含んでい
ることを特徴とする(請求項6)。
【0017】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5又は6の局部洗浄装置において、前記ベース
プレートの前部の左右方向中間部に前記ノズルの突出し
用の切欠が設けられるとともに、前記ケーシングカバー
の前部の該切欠に対応する位置に、前方に延び出す突出
状部が設けられており、且つ該ベースプレートの前部形
状は、該ケーシングカバーにおける前方への突出状部に
対応する部分が切除された形態となされていることを特
徴とする(請求項7)。
【0018】尚請求項7の局部洗浄装置において、前記
ベースカバーを、左右端部において前方への出張り部を
有しており、且つそれら出張り部の間の部分においては
左右方向に実質上直状を成す直状形状とすることができ
る。
【0019】本願の更に別の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6又は7の局部洗浄装置において、前記ケ
ーシングカバーの前記ベースプレートからの抜けを防止
する抜け防止機構が設けられていることを特徴とする
(請求項8)。
【0020】本願の更に別の発明は、請求項8の局部洗
浄装置において、前記抜け防止機構が、前記ベースプレ
ート又はケーシングカバーのそれぞれの周壁部の一方に
設けられた係止凹部と、他方に設けられ、該係止凹部の
上端に係止する係止爪とを備えていることを特徴とする
(請求項9)。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、取付状態においてケーシングカバーを所定のセット
位置とこれより上方の待避位置との間でベースプレート
に対し上下に相対移動可能となしたものである。即ち、
従来の局部洗浄装置にあっては実質上ベースプレートと
ケーシングカバーとが一体化されており、ケーシングカ
バーがベースプレートに対して移動不能とされていたの
に対し、本発明ではケーシングカバーを取付状態におい
て上下に移動可能となしたものである。
【0022】本発明によれば、従来ケーシングカバーが
邪魔となって清掃できなかった部分を、ケーシングカバ
ーの待避位置への移動によって清掃することが可能とな
り、便器本体の上面所定個所等に付着した尿等を良好に
除去できるようになる。
【0023】請求項2の発明は、ベースプレートの周縁
部に沿って上方に立ち上がる周壁部を形成し、その周壁
部に対してケーシングカバーの周壁部を嵌合するように
したもので、本発明によればケーシングカバーの全移動
範囲においてそれら周壁部により移動案内をなすことが
できるとともに、ケーシングカバーを待避位置まで相対
的に上昇移動させた場合においても、それら周壁部の遮
蔽作用によってケーシング内部に水等が浸入するのを有
効に防止することができる。
【0024】請求項3の発明は、ケーシングカバーを上
記セット位置と待避位置とにそれぞれ保持するロック機
構を設けたもので、本発明によれば、ケーシングカバー
をセット位置と待避位置とにそれぞれ安定的に支持する
ことができ、従って例えばケーシングカバーを待避位置
まで上昇させた場合においても、ケーシングカバーを手
に持っている必要はなく、従って両手を自由にした状態
で所定の個所の清掃を行うことが可能となる。
【0025】請求項4の発明は、上記ロック機構をベー
スプレート又はケーシングカバーのそれぞれの周壁部の
一方に設けた突起と他方に設けた凹部とで構成するよう
になしたもので、本発明によればロック機構を極めて簡
単に構成でき、構造も特に複雑化しない利点が得られ
る。
【0026】請求項5の発明は、前記ケーシングカバー
がセット位置から待避位置に向かって移動した時点で内
部の機構部品への通電を停止する通電停止手段を設けた
もので、本発明によればケーシングカバーが上方に移動
した(浮き上がった)状態で内部の機構部品が作動して
しまうのを防止することができ、安全性を確保すること
ができる。
【0027】請求項6の発明は、上記通電停止手段を、
前記ケーシングカバーの周壁部に設けた突起と、その突
起によってオン・オフ作動するリミットスイッチとを含
むように構成したもので、本発明によれば通電停止手段
を安価に且つ簡単な構造で構成することができる。
【0028】局部洗浄装置においては、ノズルの前方へ
の突出し部分において切欠が設けられる。そしてこの切
欠からのケーシング内部への水等の浸入を防止するた
め、ケーシングカバー及びベースプレートの何れにも切
欠周辺部より前方への突出状部が設けられる。而してこ
の突出状部の存在が、ケーシングと便器本体上面との間
の清掃を困難としていた。
【0029】ここにおいて請求項7の発明は、突出状部
をケーシングカバーの側にのみ設け、ベースプレートの
側は、かかる突出状部を切除した形態となしたものであ
る。この突出状部を有するケーシングカバーは上下に移
動可能であり、またベースプレートはかかる突出状部を
有していないため、ケーシングカバーを上方に移動させ
ることで、特に汚れが付着しやすい突出状部の下側部分
を開放状態となすことができ、同部を容易に清掃できる
ようになる。
【0030】ここでベースカバーは、左右端部において
前方への出張り部を有しており、且つそれら出張り部の
間の部分においては左右方向に実質上直状を成す直状形
状とすることができる。
【0031】請求項8の発明は、上記ケーシングカバー
のベースプレートからの抜けを防止する抜け防止機構を
設けたもので、本発明によればケーシングカバーを上方
に持ち上げたときに、ケーシングカバーがベースプレー
トから抜けてしまうのを確実に防止でき、ケーシングカ
バーを上方に持ち上げたときに外部から水その他の異物
がケーシング内部に浸入するのを確実に防止できる。
【0032】請求項9の発明は、上記抜け防止機構を、
ベースプレート又はケーシングカバーのそれぞれの周壁
部の一方に形成した係止凹部と他方に設けた係止爪とを
含むように構成したもので、本発明によれば抜け防止機
構を極めて簡単な構造で構成できる利点が得られる。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は便器本体、12は洗浄水
タンクで、14はノズル16の先端より洗浄水を上向き
に噴出する後付形式の局部洗浄装置である。
【0034】この局部洗浄装置14は、便器本体10の
後部上面に固設されるボックス状のケーシング17を有
している。ここでケーシング17は、下側のベースプレ
ート18と上側のケーシングカバー20との二分割構成
とされている。
【0035】上記ベースプレート18は全体として板状
をなす部材であって、その主体をなす底部22と、その
全周縁に沿って上方に立ち上がる周壁部24とを有して
いる。ここで周壁部24は、その高さが40mmないし
それ以上の高さとされている。
【0036】ベースプレート18は、左右端部が前方へ
の出張り形状部26,28とされている。また前面側の
周壁部24は、これら出張り形状部26,28の間にお
いて左右方向に直状をなす直状形状とされており、その
前面側の周壁部24の左右方向略中間に、ノズル16突
出し用の切欠30が形成されている。
【0037】一方、左右の周壁部24及び出張り形状部
26,28の前面には、抜け防止機構の一部をなす係止
凹部32が上下に所定長さで形成されており、また左右
の周壁部24においては、それら係止凹部32の前後位
置において、ロック機構の一部をなす略半球状の嵌合凹
部34が形成されている。これら嵌合凹部34は、上下
に所定距離隔てた2位置に形成されている。
【0038】一方、ケーシングカバー20は全体として
ボックス状を成し且つ下面が開口形状の部材であって、
上部36と、周方向に連続した周壁部38とを有し、ま
た左右端部にベースプレート18における出張り形状部
26,28と対応する形状の出張り形状部40,42が
設けられている。
【0039】更に、左右の周壁部38の内面には、図3
に示しているように抜け防止機構の一部を構成する係止
爪44が突出状に設けられており、この係止爪44が、
ベースプレート18の係止凹部32内に係入させられて
いる。この係止爪44は、係止凹部32の上端に係合し
てケーシングカバー20の、ベースプレート18からの
抜けを防止する。
【0040】ケーシングカバー20の左右の周壁部38
の内面には、また、係止爪44の前後位置において、内
方に突出する半球状の突起45が設けられている。この
突起45はロック機構の一部を成すもので、ケーシング
カバー20がベースプレート18に対しほぼ完全に被っ
た状態、即ちセット状態において、下側の嵌合凹部34
に丁度嵌合する位置に設けられている。尚、本例におい
てベースプレート18及びケーシングカバー20は樹脂
製であり、それぞれの周壁部が弾性変形能を有してい
る。
【0041】ここでベースプレート18における嵌合凹
部34は上下2位置に形成されているのに対し、ケーシ
ングカバー20における突起45は下側の1位置にのみ
設けられている。
【0042】ケーシングカバー20の周壁部には、ま
た、図3(ロ)(B),(C)に示しているようにベー
スプレート18における周壁部24よりも上側位置にお
いて、内方に突出する突起47が設けられている。
【0043】また一方、ベースプレート18にはこれに
対応してリミットスイッチ46が固設されている。これ
ら突起47及びリミットスイッチ46は、ケーシングカ
バー20が図3(ロ)(B)に示す状態、即ちセット状
態にあるときに、丁度突起47がリミットスイッチ46
の作用部48を押圧してリミットスイッチ46がオン状
態となるように各位置が選ばれている。
【0044】図2に示しているようにケーシングカバー
20には、その前部且つベースプレート18の切欠30
に対応する位置において前方に延び出す突出状部50が
設けられている。そしてこの突出状部50と、左右両端
部の出張り形状部40,42との間の部分が左右方向に
直状を成す直状形状とされている。
【0045】一方ベースプレート18は、前述したよう
に出張り形状部26,28の間の部分が左右方向に直状
を成す直状形状部とされている。即ち本例においてベー
スプレート18には、ケーシングカバー20における突
出状部50に対応するような突出状部は形成されておら
ず、図4に二点鎖線で示しているように従来のベースプ
レートにおいて備えられている突出状部が切除された形
態を成している。
【0046】本例の局部洗浄装置14を備えた便器にあ
っては、便器使用時において跳ね水や尿等が図1中Sで
示す部分、即ちケーシングカバー20の前部によって覆
われた部分の便器本体10の後部上面に付着して同部に
残りやすい。
【0047】而して従来の局部洗浄装置においては同部
分Sに付着した汚れは清掃が極めて困難で、同部分が臭
気の発生源となりやすい問題があったのであるが、本例
においてはケーシングカバー20が上下に移動可能とさ
れており、そこでケーシングカバー20を所定距離(こ
の例では20mmないしそれ以上)ベースプレート18
に対し上方に持ち上げることによって、容易に同部を清
掃することができる。
【0048】ここでケーシングカバー20を上方に移動
させるとき、ベースプレート18の周壁部24とケーシ
ングカバー20の周壁部38との嵌合に基づいて、ケー
シングカバー20が移動案内され、そして予め設定して
ある待避位置に到ったとき、ケーシングカバー20の突
起45とベースプレート18の上側の凹部34とが弾性
嵌合する。ここにおいてケーシングカバー20が待避位
置に保持される。
【0049】本例においてはケーシングカバー20が持
ち上げられるとき、かかるケーシングカバー20が過大
に持ち上げられたときにケーシングカバー20に設けら
れた係止爪44とベースプレート18に設けられた係止
凹部32の上端とが当接し、この時点においてケーシン
グカバー20の更なる上昇が阻止される。即ちケーシン
グカバー20の持ち上げ過ぎによってケーシングカバー
20がベースプレート18から抜けてしまうのが防止さ
れる。
【0050】本例においてはケーシングカバー20がセ
ット位置にあるとき、即ち図3(ロ)(B)に示してい
るように、ケーシングカバー20の突起45がベースプ
レート18の下側の凹部34に嵌合した状態にあると
き、ケーシングカバー20に形成された突起47がベー
スプレート18に固設されたリミットスイッチ46の作
用部48を押圧し、リミットスイッチ46をオン状態と
する。而して図3(ロ)(C)に示すようにケーシング
カバー20が同位置より上方に移動すると、突起47が
リミットスイッチ46の作用部48より外れ、リミット
スイッチ46がオフ状態となる。これにより局部洗浄装
置における機構部品への通電が停止される。即ちケーシ
ングカバー20が持ち上げられた状態において局部洗浄
装置の機構部品が作動してしまうのが防止される。
【0051】以上のように本例はケーシングカバー20
の取付状態において、これを所定のセット位置とこれよ
り上方の待避位置との間でベースプレート18に対し上
下に相対移動可能としたものであり、本例によれば、従
来ケーシングカバーが邪魔となって清掃できなかった部
分を、ケーシングカバー20の待避位置への移動によっ
て清掃することが可能となり、便器本体10の上面所定
個所に付着した尿等汚れを良好に除去できるようにな
る。
【0052】またベースプレート18における周壁部2
4を常時ケーシングカバー20の周壁部38と嵌合状態
となるようにしているため、ケーシングカバー20を待
避位置まで上昇移動させた場合においても、それら周壁
部24,38の遮蔽作用によってケーシング17内部に
水等が浸入するのを良好に防止できる。
【0053】またケーシングカバー20を上記セット位
置と待避位置とにそれぞれ保持するロック機構を設けて
いるため、本例によればケーシングカバー20をセット
位置と待避位置とにそれぞれ安定的に支持することがで
き、ケーシングカバー20を待避位置まで上昇させたと
きにケーシングカバー20を手に持っている必要はな
く、従って両手を自由にした状態で所定の個所の清掃を
容易に行うことができる。
【0054】更に上記ロック機構を、ケーシングカバー
20の周壁部38に設けた突起45と、ベースプレート
18の周壁部24に設けた嵌合凹部34とで構成するよ
うにしているため、かかるロック機構を極めて簡単な構
成とすることができる。
【0055】また本例では通電停止手段を、ケーシング
カバー20の周壁部38に設けた突起47と、その突起
47によってオン・オフ作動するリミットスイッチ46
とで構成しているため、通電停止手段を安価且つ簡単な
構成とすることができる。
【0056】以上本発明の一実施例を詳述したがこれは
あくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない
範囲において、種々変更を加えた形態で構成可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である局部洗浄装置を便器本
体とともに示した分解斜視図である。
【図2】図1における局部洗浄装置のケーシングの平面
断面図及び側面断面図である。
【図3】同実施例の作用説明図である。
【図4】図1〜3に示すベースプレートの形状を従来の
それと比較して示す図である。
【図5】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 便器本体 14 局部洗浄装置 16 ノズル 17 ケーシング 18 ベースプレート 20 ケーシングカバー 24,38 周壁部 26,28,40,42 出張り形状部 30 切欠 32 係止凹部 34 嵌合凹部 44 係止爪 45,47 突起 46 リミットスイッチ 50 突出状部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の後部上面に固設されるボック
    ス状のケーシングを有し、該ケーシングは、全体として
    板状を成し、該便器本体の後部上面に固定的に設けられ
    るとともに、ノズル先端より洗浄水を噴出させるための
    機構部品が上面に配設されたベースプレートと、周方向
    に連続した周壁部を有し、内部に該機構部品を収納する
    凹部を備えたケーシングカバーとに分割されている局部
    洗浄装置において前記ケーシングカバーが、取付状態に
    おいて所定のセット位置とこれより所定距離上方の待避
    位置との間で該ベースプレートに対し上下に相対移動可
    能とされていることを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の局部洗浄装置において、前記
    ベースプレートの周縁部に沿って上方に立ち上がる周壁
    部が形成され、該周壁部に対し前記ケーシングカバーの
    周壁部が嵌合されるとともに、該ベースプレートの周壁
    部の高さが、該ケーシングカバーの前記セット位置と待
    避位置との間の移動範囲において該ケーシングカバーの
    周壁部と嵌合可能な高さとされていることを特徴とする
    局部洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の局部洗浄装置におい
    て、前記ケーシングカバーを前記セット位置と待避位置
    とに保持するロック機構が設けられていることを特徴と
    する局部洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の局部洗浄装置において、前記
    ケーシングカバーを前記セット位置と待避位置とに保持
    するロック機構が設けられ、且つ該ロック機構が、前記
    ベースプレート又はケーシングカバーのそれぞれの周壁
    部の一方に設けられた突起と、他方に設けられ、該突起
    に弾性嵌合する凹部とで構成されていることを特徴とす
    る局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4の局部洗浄装置
    において、前記ケーシングカバーが前記セット位置から
    待避位置に向かって移動したときに前記ケーシング内部
    の機構部品への通電を停止する通電停止手段が設けられ
    ていることを特徴とする局部洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の局部洗浄装置において、前記
    通電停止手段が、前記ケーシングカバーの周壁部に設け
    られた突起と、該突起の当接によってオン・オフ作動す
    るリミットスイッチとを含んでいることを特徴とする局
    部洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6の局部
    洗浄装置において、前記ベースプレートの前部の左右方
    向中間部に前記ノズルの突出し用の切欠が設けられると
    ともに、前記ケーシングカバーの前部の該切欠に対応す
    る位置に、前方に延び出す突出状部が設けられており、
    且つ該ベースプレートの前部形状は、該ケーシングカバ
    ーにおける前方への突出状部に対応する部分が切除され
    た形態となされていることを特徴とする局部洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,5,6又は7の
    局部洗浄装置において、前記ケーシングカバーの前記ベ
    ースプレートからの抜けを防止する抜け防止機構が設け
    られていることを特徴とする局部洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の局部洗浄装置において、前記
    抜け防止機構が、前記ベースプレート又はケーシングカ
    バーのそれぞれの周壁部の一方に設けられた係止凹部
    と、他方に設けられ、該係止凹部の上端に係止する係止
    爪とを備えていることを特徴とする局部洗浄装置。
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