JP6172602B2 - 洗浄槽付き流し台 - Google Patents

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Description

本発明は、シンクに隣接するカウンターに洗浄槽が設置された洗浄槽付き流し台に関するものである。
特許文献1には、キャビネットに洗浄槽を組み込んだ厨房用洗浄装置が開示されている。この厨房用洗浄装置では、キャビネットの上面であるカウンターに、洗浄槽の開口部が開口している。この洗浄槽の開口部は、非使用時には蓋で閉塞される。
特開平9−84733号公開
上述した特許文献1の厨房洗浄装置では、使用者は、洗浄槽の開口部を閉塞する蓋を開く作業を行なわなければ、洗浄槽を利用することができなかった。
そこで、本発明は、洗浄槽の口を閉塞する蓋を開く作業をしなくても、洗浄槽を利用することができて、使い勝手の良い洗浄槽付き流し台を提案することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の洗浄槽付き流し台は、シンクと、前記シンクに隣接するカウンターと、前記カウンターに形成される貫通孔と、この貫通孔に連通する洗浄槽と、前記貫通孔に装着される蓋とを、備え、前記蓋は、前記貫通孔を閉塞し、上方から押圧されたときに弾性変形して前記貫通孔を開くものであり、前記カウンターは、上方に向けて突出する突出部分を前記貫通孔の周囲に有することを特徴とする。
また、前記洗浄槽の内側に向けて紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることが好ましい。
本発明の洗浄槽付き流し台では、洗浄槽の口をなす貫通孔を閉塞する蓋に対して、洗浄物を上方から押し当てることで、この蓋を弾性変形させて、洗浄槽の口を開くことができる。すなわち、本発明の洗浄槽付き流し台では、洗浄槽内に洗浄物を挿入するといった作業によって、洗浄槽の口を閉塞する蓋を開くことができ、この作業とは別に、洗浄槽の口を閉塞する蓋を開く作業をしなくても、洗浄槽を利用することができて、使い勝手が良い。
(a)は本発明の第一実施形態の洗浄槽付き流し台を示す斜視図であり、(b)は同上の洗浄槽付き流し台の要部を示す断面図である。 (a)〜(c)は同上の洗浄槽付き流し台の洗浄槽に洗浄物を出し入れする過程を示す説明図であり、(d)は(b)の状態を上から視た説明図である。 (a)は同上の洗浄槽付き流し台の排水構造を示す断面図であり、(b)は同上の洗浄槽付き流し台の他の排水構造を示す断面図である。 (a)は本発明の第二実施形態の洗浄槽付き流し台を示す斜視図であり、(b)は同上の洗浄槽付き流し台の要部を示す断面図である。
本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の洗浄槽付き流し台は、図1に示すように、シンク1と、シンク1に隣接するカウンター2と、カウンター2に形成される貫通孔3と、この貫通孔3に連通する洗浄槽4と、貫通孔3に装着される蓋5と、を備える。蓋5は、貫通孔3を閉塞し、上方から押圧されたときに弾性変形して貫通孔3を開くものである。本実施形態の洗浄槽付き流し台は、シンク1に水を供給するカラン10と、シンク1及びカウンター2の下方に配される収納庫21とを更に備える。
以下では、図1におけるシンク1に対して貫通孔3が位置する側を右側とし、その反対方向を左側とし、シンク1に対してカラン10が位置する側を後側とし、その反対方向を前側として、各構成について説明を行う。なお、この左右方向及び前後方向に直交する方向が上下方向である。
シンク1は、左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とし、上下方向を深さ方向とする平断面略長方形状の容器である。シンク1は、例えば、ステンレス製である。シンク1は、前壁(図示せず)、後壁11、右壁12、左壁13、底壁14を有する。底壁14に、排水溝15が形成されている。シンク1の底面をなす底壁14の上面は、排水溝15に向けて下り傾斜している。
排水溝15は、図3(a)に示すように、排水トラップ部18を介して、下水管に連通接続される。排水溝15には、排水溝15に流入する水中のごみを捕獲するフィルタ16が装着される。排水溝15は、有底筒状であり、その底部に排水トラップ部18に連通する排水孔150を有する。本実施形態では、排水溝15の側壁には、洗浄槽4に連通する連通孔151が開口している。
フィルタ16は、排水溝15の形状に対応した形状を有する。本実施形態では、フィルタ16は、有底筒状の網体であり、連通孔151に対向する箇所に、開口160が設けられている。
カラン10は、レバー操作によって給水と止水とが手動で切り替えられるものである。なお、カラン10は、センサーによる検知によって給水と止水とが自動的に切り替えられるものであってもよい。
カウンター2は、調理台であり、シンク1の側方に位置する。本実施形態では、カウンター2は、シンク1の右側に位置する。なお、カウンター2の右側には、加熱調理器(図示せず)が配される。
カウンター2のうち、シンク1に隣接する箇所に、貫通孔3が形成されている。貫通孔3は、カウンター2を上下方向に貫通している。貫通孔3は、前後方向を長手方向とし、左右方向を短手方向とする角孔である。
カウンター2は、上方に向けて突出する突出部分20を貫通孔3の周囲に有する。詳しくは、カウンター2の貫通孔3の右側の孔縁からは、貫通孔3の長手方向に沿った一条の突出部分20が上方に向けて突出している。そして、カウンター2の貫通孔3の左側の孔縁からは、貫通孔3の長手方向に沿った一条の突出部分20が上方に向けて突出している。なお、以下では、必要に応じて、貫通孔3の右側の突出部分20を、右突出部分20といい、貫通孔3の左側の突出部分20を、左突出部分20という。
右突出部分20及び左突出部分20は、貫通孔3の長手方向の全長に亘って形成される。右突出部分20及び左突出部分20は、上方への最大突出量は同じである。本実施形態では、右突出部分20は、左端部が上方への突出量が最大な部位となっており、この左端部から右端にかけては、上方への突出量が徐々に小さくなるように上面がなだらかに傾斜した部位となっている。また、左突出部分20は、右端部が上方への突出量が最大な部位となっており、この右端部から左端にかけては、上方への突出量が徐々に小さくなるように上面がなだらかに傾斜した部位となっている。なお、突出部分20は、貫通孔3の左右の孔縁だけでなく、貫通孔3の前後の孔縁からも上方に向けて突出させてもよい。つまり、突出部分20は平面視にて環状をなすように形成されてもよい。なお、突出部分20は、上述した山形の断面形状のものに限らず、前後方向の断面が矩形状のものであってもよい。
貫通孔3に連通する洗浄槽4は、洗浄槽4の内部の洗浄空間が貫通孔3に連通するように、カウンター2に設置される。つまり、貫通孔3は、洗浄槽4の口をなしている。洗浄槽4は、前後方向を長手方向とし、左右方向を短手方向とし、上下方向を深さ方向とする平断面長方形状の容器である。洗浄槽4は、例えばステンレス製である。洗浄槽4の前後長さは、シンク1の前後長さと略同じである。洗浄槽4は、包丁、フライパン、フライ返し、まな板などの薄手の調理器具や、食品トレイ、皿などの薄手の食器を洗浄するためのものである。そのため、洗浄槽4は、前述の調理器具や食器からなる洗浄物が少なくとも1つ挿入できるような大きさに形成されている。
洗浄槽4は、前壁部(図示せず)、後壁部(図示せず)、左右の側壁部40,41、及び底壁部42(図3参照)を有する。そして、洗浄槽4は、上部に上方に向けて開口する開口部43を有する。この開口部43が、洗浄槽4内に洗浄物を出し入れするための口である。洗浄槽4は、この開口部43が貫通孔3に位置するように、カウンター2に設置される。底壁部42には、排水孔44を有する。底壁部42の上面は、排水孔44に向けて下り傾斜するように設けられている。なお、排水孔44は、底壁部42の長手方向の一部に配置されている。排水孔44には連通管45が接続される。この連通管45が、排水トラップを介して、下水管に連通接続される。
洗浄槽4には、図1(b)に示すように、洗浄水吐出装置8が設置されている。本実施形態では、洗浄槽4には、紫外線照射装置7及びセンサ6が更に設置されている。洗浄水吐出装置8は、洗浄槽4内に向けて洗浄水を吐出して、洗浄槽4内に挿入された洗浄物の汚れを洗浄水の勢いによって洗い流す。なお、洗浄水とは、例えば、洗剤の入っていない水である。洗浄水吐出装置8としては、直線状に洗浄水を吐出するものや、放射状に洗浄水を吐出するもの等が用いられる。
紫外線照射装置7は、洗浄槽4内に向けて紫外線を照射して、洗浄槽4内に挿入された洗浄物の殺菌を行う。紫外線照射装置7としては、直線状に紫外線を照射するものや、放射状に紫外線を照射するもの等が用いられる。センサ6は、洗浄槽4内に洗浄物が存在するか存在しないかを検知する。センサ6としては、光センサや超音波センサ等の周知の検知方式で検知を行う装置が用いられる。
洗浄槽4には、制御部(図示せず)が更に設置されている。センサ6は、洗浄槽4の開口部43に設置されている。このセンサ6よりも下方に、紫外線照射装置7及び洗浄水吐出装置8が設置されている。本実施形態では、紫外線照射装置7は、洗浄水吐出装置8よりも上方に配置されている。なお、紫外線照射装置7は、洗浄水吐出装置8よりも下方に配置されていてもよい。
制御部は、センサ6の検知結果を受信して、この検知結果を基に、洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7を駆動制御する。例えば、制御部は、センサ6によって洗浄槽4内に洗浄物が存在することを検知したときに、洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7を駆動させる。このとき、制御部は、洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7の駆動時間を制御することもできる。また、制御部は、センサ6によって洗浄槽4内に洗浄物が存在しないことを検知したときに、洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7の駆動を停止させる。
なお、洗浄槽4には、センサ6が設置されなくてもよい。この場合、カウンター2上に、洗浄水吐出装置8や紫外線照射装置7の操作ボタンを設置して、使用者が手動で洗浄水吐出装置8や紫外線照射装置7の駆動を操作するようにすればよい。また、洗浄槽4には、紫外線照射装置7が設置されなくてもよい。
洗浄水吐出装置8は、少なくとも洗浄槽4の左右の側壁部40,41にそれぞれ設置される。なお、洗浄水吐出装置8は、洗浄槽4の左右の側壁部40,41の他に、洗浄槽4の前壁部及び後壁部に設置されてもよい。洗浄水吐出装置8の設置数は、適宜設定可能である。洗浄水吐出装置8は、斜め下方に向けて洗浄水を吐出する。
洗浄水吐出装置8は、例えば、左右の側壁部40,41にそれぞれ複数個ずつ配置される。このとき、各側壁部40,41に配置された複数の洗浄水吐出装置8は、例えば、互いに前後方向及び上下方向に離間させて配置される。なお、洗浄水吐出装置8は、左右の側壁部40,41にそれぞれ1個ずつ配置されてもよい。洗浄水吐出装置8は、前壁部及び後壁部にそれぞれ複数個ずつ配置される場合、例えば、互いに左右方向及び上下方向に離間させて配置される。なお、洗浄水吐出装置8は、前壁部及び後壁部にそれぞれ1個ずつ配置されてもよい。
紫外線照射装置7は、上述した洗浄水吐出装置8と同様に設置される。そのため、紫外線照射装置7の設置位置や設置数に関する詳しい説明は省略する。紫外線照射装置7は、洗浄槽4内に向けて水平方向に紫外線を照射する。なお、紫外線照射装置7は、斜め下方に向けて紫外線を照射してもよい。
本実施形態では、洗浄槽4の排水孔44に接続された連通管45は、図3(a)に示すように、シンク1の排水溝15の連通孔151に連通接続されている。そのため、洗浄槽4からの排水は、連通管45、連通孔151、開口160をこの順に通過して、フィルタ16内へ流入する。これにより、洗浄槽4からの排水中のごみは、シンク1の排水溝15に装着したフィルタ16によって捕獲される。そして、ごみが取り除かれた洗浄槽4からの排水は、シンク1の排水トラップ部18を通じて、下水管に排出される。
なお、洗浄槽4の連通管45は、図3(b)に示す他の排水構造のように、シンク1の側壁に連通接続されてもよい。連通管45が連通接続されるシンク1の側壁とは、例えば、シンク1の右壁12である。右壁12には、連通孔120が形成されている。この連通孔120に連通管45が連通接続される。なお、連通管45が接続されるシンク1の側壁は、シンク1の左壁13や前壁や後壁11であってもよい。このようにシンク1の側壁に連通管45を接続することで、洗浄槽4からの排水をシンク1の底壁14上に流すことができる。そのため、この排水構造では、排水溝15への連通孔151の形成と、フィルタ16への開口160の形成を省略できる。
図3(a)及び図3(b)に示すような排水構造とすることで、洗浄槽4は、シンク1の排水トラップ部18を利用することができ、洗浄槽4専用の排水トラップが必要とならないため、構造を簡素化することができる。
貫通孔3に装着される蓋5は、図1(a)及び図1(b)に示すように、前後方向を長手方向とし、左右方向を短手方向とする略矩形板状のものである。本実施形態では、蓋5は、ゴム等の弾性変形可能な部材で形成されている。蓋5には、前後方向に長い切れ目50が形成されている。切れ目50は、蓋5の左右方向の中央部に配置されている。切れ目50は、蓋5を上下方向に貫通している。蓋5のうち、切れ目50の右側に位置する右部位52は、少なくとも左縁部が弾性変形可能である。そして、蓋5のうち、切れ目50の左側に位置する左部位51は、少なくとも右縁部が弾性変形可能である。以下では、必要に応じて、右部位52の左縁部を、右部位52の先端部といい、左部位51の右縁部を左部位51の先端部という。
蓋5は、貫通孔3を上方から覆うように、カウンター2の上面に取り付けられている。蓋5のカウンター2の上面への固定は、接着や溶着によるものであってもよいし、ネジ等の固定具によるものであってもよい。蓋5は、例えば、左右両端部がカウンター2の上面のうち貫通孔3の左右の孔縁部位に固定される。
本実施形態では、蓋5は、その左端部が左突出部分20の右端部に固定される。そして蓋5は、その右端部が右突出部分20の左端部に固定される。蓋5は、前端部が左右の突出部分20の前面に固定され、後端部が左右の突出部分20の後面に固定される。これにより、蓋5は、貫通孔3を上方からだけでなく前後方向からも覆い隠す。なお、蓋5は、貫通孔3を上方及び前後方向から覆い隠すように取り付けられればよく、固定箇所は限定されない。
蓋5は、負荷がかかっていない状態で、図1(b)に示すように貫通孔3(開口部43)を略完全に閉塞する。なお、切れ目50は、わずかに左右幅を有するものであってもよい。蓋5は、切れ目50部分が上方から押圧されると、右部位52の先端部と左部位51の先端部が下方に弾性変形して、切れ目50が左右方向に拡がって、貫通孔3(開口部43)を開く。
図2には、洗浄槽4内に洗浄物としてフライパン9を出し入れするときの、蓋5の弾性変形の様子が示されている。
使用者がフライパン9の柄部分91を把持して、フライパン9の鍋部分90を上方から洗浄槽4内に挿入する際、蓋5の右部位52の先端部と左部位51の先端部は、図1(b)に示す閉塞状態から図2(a)に示す開口状態へと大きく下方へ弾性変形する。このとき、センサ6によってフライパン9が洗浄槽4内に存在することを検知し、この検知結果を制御部で受けて、制御部によって洗浄水吐出装置8と紫外線照射装置7を駆動する。
使用者が図2(a)に示す状態から更にフライパン9を下方へと挿入すると、蓋5の右部位52の先端部と左部位51の先端部は、図2(b)に示すように、フライパン9の柄部分91に接触するように弾性変形する。このとき、蓋5の右部位52の先端部と左部位51の先端部は、図2(d)に示すように、フライパン9の柄部分91に接触する前後方向の一部分のみが下方に弾性変形し、前後方向のその他の部分は、貫通孔3を閉塞する状態へと復帰することができる。これにより、蓋5は、フライパン9の柄部分91が挿通する部分以外は、貫通孔3を閉塞した状態となる。そのため、洗浄水吐出装置8から吐出される洗浄水のうち、フライパン9に当たって飛び散った水しぶきが、切れ目50から上方へと吹き出すことを抑制できる。また、紫外線照射装置7から照射された紫外線が、切れ目50から上方に漏れ出すことも抑制できる。
そして、使用者がフライパン9を上方に引き出していくと、図2(c)に示すように、蓋5の右部位52の先端部と左部位51の先端部は、フライパン9の柄部分91と鍋部分90によって押し上げられて、上方に弾性変形する。このとき、少なくともフライパン9の鍋部分90の底側である左側面には、蓋5の左部位51の先端部が前後方向に亘って接触する。そのため、蓋5の左部位51の先端部とフライパン9の鍋部分90の左側面との間から上方へ水しぶきが吹き出すことや紫外線が漏れ出すことを抑制できる。
フライパン9の鍋部分90が洗浄槽4から取り出されると、蓋5の右部位52と左部位51は、図1(b)に示す閉塞状態へと復帰して、貫通孔3(開口部43)を閉塞する。このとき、センサ6によってフライパン9が洗浄槽4内に存在しないことを検知し、この検知結果を制御部で受けて、制御部によって洗浄水吐出装置8と紫外線照射装置7の駆動を停止する。
なお、制御部によって洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7の駆動時間を制御することで、洗浄水吐出装置8及び紫外線照射装置7の駆動を停止した後で、使用者は図2(c)に示すように、フライパン9を上方に引き出すようにしてもよい。
上述のように、フライパン9などの持ち手を有する洗浄物は、持ち手が洗浄槽4の外側で把持され、洗浄対象部位が洗浄槽4内に配置された状態で洗浄が行なわれる。そして、皿やトレイなどの持ち手を有していない洗浄物は、端の一部が洗浄槽4の外側で把持され、洗浄対象部位が洗浄槽4内に配置された状態で洗浄が行われる。
以上のように、蓋5は、洗浄槽4内に挿入される洗浄物によって上方から押圧されることで、洗浄槽4の口(開口部43)をなす貫通孔3を閉塞する状態から、貫通孔3を開く状態へと弾性変形する。そのため、本実施形態の洗浄槽付き流し台では、洗浄槽4内に洗浄物を挿入するといった作業によって、洗浄槽4の口を閉塞する蓋5を開くことができる。これにより、本実施形態の洗浄槽付き流し台は、前記作業とは別に、洗浄槽4の口を閉塞する蓋5を開く作業をしなくても、洗浄槽4を利用することができ、使い勝手の良いものとなっている。
また、本実施形態の洗浄槽付き流し台では、蓋5の切れ目50の開き幅を、挿通される洗浄物の形状に合わせて変えることができる。これにより、本実施形態の洗浄槽付き流し台は、蓋5の切れ目50に挿通された洗浄物と、蓋5の切れ目50の縁部分(右部位52,左部位51)との間に隙間ができ難く、この隙間から洗浄水の吹き出しや紫外線の漏れ出しが発生し難いものとなっている。そのため、本実施形態の洗浄槽付き流し台は、様々な形状の洗浄物の洗浄に適したものとなっている。
また、本実施形態の洗浄槽付き流し台では、カウンター2が、上方に向けて突出する突出部分20を貫通孔3の周囲に有しているため、カウンター2上のものが洗浄槽4の口(開口部43)を閉じる蓋5上へ移動することを抑制できる。
なお、上述した実施形態のようにカウンター2は、上方に向けて突出する突出部分20を貫通孔3の周囲に有することが好ましいが、図4に示す第二実施形態の洗浄槽付き流し台のように、カウンター2は、突出部分20を有していなくてもよい。なお、第二実施形態の構成のうち、既述した第一実施形態と同様の構成については、図中に同一符号を付して詳しい説明を省略する。
第二実施形態の洗浄槽付き流し台では、カウンター2の貫通孔3の左右の孔縁部位は、カウンター2のその他の部位と同じ高さでフラットである。このフラットなカウンター2の貫通孔3の左右の孔縁部位に、蓋5は取り付けられている。
第二実施形態の洗浄槽付き流し台においても、洗浄槽4内に洗浄物を挿入するといった作業によって、洗浄槽4の口を閉塞する蓋5を開くことができる。これにより、第二実施形態の洗浄槽付き流し台は、前記作業とは別に、洗浄槽4の口を閉塞する蓋5を開く作業をしなくても、洗浄槽4を利用することができて、使い勝手の良いものとなっている。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 シンク
2 カウンター
3 貫通孔
4 洗浄槽
5 蓋
7 紫外線照射装置
20 突出部分

Claims (2)

  1. シンクと、前記シンクに隣接するカウンターと、前記カウンターに形成される貫通孔と、この貫通孔に連通する洗浄槽と、前記貫通孔に装着される蓋とを、備え、
    前記蓋は、前記貫通孔を閉塞し、上方から押圧されたときに弾性変形して前記貫通孔を開くものであり、
    前記カウンターは、上方に向けて突出する突出部分を前記貫通孔の周囲に有することを特徴とする洗浄槽付き流し台。
  2. 前記洗浄槽の内側に向けて紫外線を照射する紫外線照射装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の洗浄槽付き流し台
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