WO2001080675A1

WO2001080675A1 - Vetement de protection de parties de jambe presentant des parties cuisse

Info

Publication number: WO2001080675A1
Application number: PCT/JP2001/003303
Authority: WO
Inventors: Takako Fujii; Makoto Oyama
Original assignee: Wacoal Corp.
Priority date: 2000-04-20
Filing date: 2001-04-18
Publication date: 2001-11-01
Also published as: CN1839720A; US20030101506A1; US20070111868A1; AU2001248775A1; CN100591229C; EP1310179B1; EP1380219B1; DE60127185D1; HK1050615A1; HK1093871A1; KR100706631B1; ATE333808T1; JP3737759B2; US7229390B2; KR20030004344A; EP1380219A3; DE60121775D1; CA2378074C; TW475887B; CA2378074A1

Description

股部を有する下肢部サポート用被服

技術分野.

本発明は、股部を有する下肢部サポート用被服に関するものであり、特に本発明は、比較的緊締力の強い伸縮性部を特定部分に有する伸縮性の下肢部サボ一ト用被服に関す明るものである。

田

背景技術

加齢により膝を支える筋肉や靱帯の衰えや、スポーツなどによる膝の傷害など、膝は整形外科関係で最もトラブルの多い部位である。

近年かかる膝の傷害の治療や保護のために、人体の必要個所にテーピングを施したり、コルセットを着用することは、しばしば行われている。しかし、テーピングは、自分自身で施すことは困難であり、他の人にテーピングしてもらう必要があるが、素人ではテーピングはできないので、専門家にいちいちテーピングをしてもらう必要があり、着脱が不便である。また、長時間着用することができないし、皮膚障害に繋がることもある等の問題がある。また、膝関節を固定してしまい、膝関節の動きの自由度がかなり低下する。一方、コルセットを用いた場合には、膝蓋骨を十分に自由にしていないため、同様に膝関節の動きの自由度がかなり低下する。

近年は、特定の筋肉をサポートする各種の被服が提案されている。（日本特開平 4 - 3 4 3 8 6 8号、日本特開平 4 - 5 7 9 0 2号、日本特開平 4 - 5 0 3 0 2号、日本特開平 8— 8 1 8 0 7号、日本特開平 9 一 2 4 1 9 0 6号、日本特開平 1 0— 2 8 0 2 0 9号など）。このような筋肉サポート機能を有する被服としては、通常、サポートしたい筋肉上、またはその筋肉の脇側に緊締力の比較的強い部分を設けた被服が用いられている。

しかし、これらの筋肉サポート機能を有する被服は、それほど膝の保護という点に注目されて設計されていない。

人間は立っているだけでも膝が外反しようとする傾向にある。すなわち、脚部は膝関節内側側面を頂点として内側に凸に曲がろうとする力がかかり、膝関節の内側側面の側副靭帯（以下、これを内側側副靭帯と称する）にテンションがより多くかかってくる。内側側副靭帯は、その上を縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋の下側の腱の部分で覆われており保護されている。しかしこれらの筋肉が疲労したり、加齢により筋力が低下すると靱帯だけでは耐えきれなくなり膝が不安定になる。

ところで、今まで人体の膝関節の内側側副靭帯に注目してこれをサボ —トするための被服については、ほとんど検討されてきていない。ところが膝関節疾患の中でも膝内側側副靭帯損傷は統計的にかなり多い疾患でる。従って、膝の動きの自由度は確保し、しかも膝のサポートを十分行うには、内側側副靭帯を主体に検討すべきであることがわかった。内側側副靭帯は膝関節の内側側面において、大腿骨下端部近傍と頸骨上端部近傍をつなぐような形で膝関節の内側側面やや後ろ寄りに存在している。内側側副靭帯と反対側の膝関節の外側側面には外側側副靭帯が存在し、膝関節の外側側面において大腿骨下端部近傍と腓骨上端部近傍をつなぐような形で存在している。しかし、外側側副靭帯疾患は、内側側副靭帯疾患に比べてかなり少なく、内側側副靱帯疾患が多い。この理由としては、内側側副靭帯は外側側副靭帯に比べて引っ張り強度が小さく、断裂に至るまでの伸びも小さいからである。すなわち、強靱性と弾力性において内側側副靭帯は外側側副靭帯に比べて劣っている。前述したように内側側副靭帯は、その上を縫工筋、半腱様筋、半膜様筋あるいは薄筋の下側の腱の部分で覆われており、しかも膝関節の内側側面の若干後ろよりに存在するので、今まで筋肉サポート被服の提案においては、内側側副靭帯のサポートに注目してこれを具体的に取り上げたものは見あたっていない。

そこで、本発明者らは内側側副靭帯のサポートを中心に検討することによって、より効率よく膝を保護し、膝関節を安定に保ち、しかも膝関節の動きの自由度をあまり低下させず、着用感も良好で、膝の不安定さから生じる膝痛などの予防や、軽減、さらには、スポーツその他で生じる内側側副靭帯損傷の予防にも有用な下肢部サポート用被服を提供することを目的とするものである。発明の要約

上記の課題を解決するために、本発明は、次の様な下肢部サポート用被服を提供するものである。尚、下記における [ ] 内にいくつかの請求項に相当する内容の記載の前に補助的見出しを設けているが、これは、本発明の内容を参照する際に、便利なように設けた補助的見出しであつて、何ら、本発明を限定するものではない。

[股部を有する下肢部サポート用被服全般]

( 1 ) 伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサポートする股部を有する被服であって、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 Z 4以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿って設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A) を有する下肢部サポート用被服。

本発明の股部を有する下肢部サポート用被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) が内側側副靭帯をサポートし、さらに（A) が膝関節の上方において、前記内側側副靱帯の上に存在して上方に伸びている縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれかをサボ一トしており、このように上方に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上し、また、内側側副靭帯とともに膝関節をサポートしている縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋のいずれか少なくとも一つを比較的緊締力の強い伸縮性部がサポートするのでこの両者の総合作用から、膝を保護し、膝関節を安定に保ち、しかも膝関節の動きの自由度をあまり低下させず、着用感も良好で、膝の不安定さから生じる膝痛などの予防や、軽減、さらには、スポーッその他で生じる内側側副靭帯損傷の予防にも有用な下肢部サボ一ト用被服を提供できる。

( 2 ) 伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサポートする股部を有する被服であって、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 Z 2以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿って設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A) を有する下肢部サポート用被服。

本発明のこの股部を有する下肢部サボ一ト用被服は、大腿部をカバーする長さが少なくとも大腿部の長さの 1 / 2以上の長さとすることにより、（1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがより強く作用するので、より内側側副靱帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。

[股部を有しウェストラインから踝の上方までの長さを有する下肢部サポート用被服]

( 3 ) 下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから踝の上方までの長さを有し、股部を有する被服である前記（ 1 )項または（2 ) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから踝の上方までの長さを有するので ( 1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更により強く作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サボ一ト用被服が提供でき好ましい。しかも股部を有する夕イツ状の被服であるので、着用が容易で、スポーツ用にも好適である。

( 4 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) である前記（3 ) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に縫工筋をサポートし、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靱帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋をサポートでき好ましい。

(5) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1) を有している前記（4) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部 (A1— 1) を有しているので、前記（4) 項の機能が更に強化され、また、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

(6) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部である前記 (4) 項または（5) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(7) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) で表わされる部分が、更に、内側の腓腹筋側方から膝蓋骨の下側の周囲近辺を通って斜め上方に向かい膝蓋骨の外側側方に至る比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 - 2 ) を有している前記（4 ) 〜（6 ) 項のいずれかに記載の下肢部サボ ―ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、更に膝蓋骨周囲を内側の腓腹筋側方からすなわち内側下側から包み込み斜め上方に引き上げるようなパワーが作用し、より一層膝関節の安定性をはかることができ好ましい。

( 8 ) 更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、外側の腓腹筋及び/又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を有している前記（4 ) 〜（7 ) 項のいずれかに記載の下肢部サボ一ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を更に有しているので、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも腓腹筋及び又はヒラメ筋の活動を阻害しないようにその側方から腓腹筋及び Z又はヒラメ筋をサポートできる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

( 9 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋及び又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) である前記（3 ) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポ一トし、内側側副靭帯をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい。

( 1 0 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 _ 1 ) である前記（9 ) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

( 1 1 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1ノ4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、内側の腓腹筋及び/又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通つて大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3) である前記（3) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、内側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方から上に伸び、大腿部内側から後側を経て外側に向かつて斜めに大転子近傍に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、内側側副靭帯をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋及び Z又は半膜様筋をサポートでき好ましい。

(1 2) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3— 1) である前記（ 1 1) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(1 3) 更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバ一し、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B) を有している前記（9) 〜（1 2) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を更に有しているので、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも腓腹筋及び/又はヒラメ筋の活動を阻害しないようにその側方から腓腹筋及び又はヒラメ筋をサポートできる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

( 1 4 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) であって、前記（A 1 ) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) を有する前記（4 ) 項〜（8 ) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締カの強い伸縮性部（A 2 を更に有するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋とともに半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

( 1 5 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋及び又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿つて膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) を有している前記（3 ) 項に記載の下肢部サポー卜用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部前面側の外側広筋、内側広筋の活動を妨げないようにし、比較的緊締力の強い伸縮性部が、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも膝関節を包み込むように周囲からサポートしているので、より一層の膝関節のサポートを行うことができ、また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され好ましい。

( 1 6 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一している人体外側方向に向いた 2 つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一している人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 の膝蓋骨の下側部分を覆う正面側から見える面積が、大き目である前記（1 5 ) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、前記（1 5 ) 項で記載した機能を達成できるとともに、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましい。

( 1 7 ) 更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれかの位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿つて斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) とを有する前記（2 ) 〜（ 1 6 ) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) を有しているので、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサボ一卜することができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができる。また、（D ) を有しているので、腹直筋の一部と内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与することができ好ましい。

[股部を有しウェストラインから膝下までの長さを有する下肢部サボ —ト用被服]

( 1 8 ) 下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから膝下までの長さを有し、股部を有する被服である前記（ 1 ) 項または（2 ) 項のいずれかに記載の下肢部サポー卜用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから膝下までの長さを有するので（ 1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を上方に引っ張るようなパワーが強く作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。しかも股部を有する夕イツ状の被服であるので、着用が容易で、スポーツ用にも好適である。特に、気温の高い地域や、暑いシーズンに着用するのに好適である。なお、少なくとも膝下までの長さを有するとは、少なくとも膝蓋骨の下端ないしはそれより下まで裾が伸びていることを意味し、好ましくは、裾の位置が、少なくとも膝蓋骨の下端より 3〜 5 c mまで伸びているものが好ましい。

( 1 9 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1 ) である前記（ 1 8) 項に記載の下肢部サボ一ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に鏠ェ筋をサボ一トし、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋をサポートでき好ましい。

(20) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1— 1 ) を有している前記（ 1 9) 項に記載の下肢部サボ一ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部 (A²1 - 1 ) を有しているので、前記（ 1 9) 項の機能が更に強化され、また、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

(2 1) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている ^較的緊締力の強い伸縮性部である前記（1 9) 項または（2 0) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(22) 更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿つて膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部を力バーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している前記（1 9) 〜（21) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を更に有しているので、膝を両側からサポートでき、膝関節のサポートがより強化される。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

(23) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) である前記（18) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートし、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サボ一ト用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサボ一トでき好ましい。

(24) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 — 1) である前記（23) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(2 5) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 /4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び/又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通って大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3) である前記（ 1 8) 項に記載の下肢部サボ一ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部内側下部から後側を経て外側にかって斜め上方に大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、内側側副靭帯をサボートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に強められ、より内側側副靱帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋及び Z又は半膜様筋をサポートでき好ましい。

(2 6) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3 - 1) である前記（2 5) 項に記載の下肢部サポート用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバ一しているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(2 7) 更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している前記（2 3) 〜（2 6) 項のいずれかに記載の下肢部サポー卜用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を更に有しているので、膝の両側から膝関節をサポートし、従って膝関節のサポートをより強化できる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

( 2 8) 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1 ) であって、前記（A²1) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α ² 2 ' ) を有する前記 ( 1 9 ) 〜（2 2 ) 項のいずれかに記載の下肢部サポート用被服。上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び釋筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締カの強い伸縮性部（Α ² 2 ' ) を更に有するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋とともに半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましレ。更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

( 2 9 ) 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1Z2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一し、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B² ') を有している前記（18) 項に記載の下肢部サポート用被服。

(30) 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α²2 ') の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ² ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（Α²2 ' ) の膝蓋骨の下側部分を覆う凸部の頂点の位置が膝蓋骨の中心またはそれより外側に位置している前記（29) 項に記載の下肢部サポート用被服。上記本発明の好ましい態様とすることにより、前記（29) 項で記載した機能を達成できるとともに、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましい。

( 3 1 ) 更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれか,の位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿つて斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) とを有する前記（1 8 ) ~ ( 3 0 ) 項のいずれかに記載の下肢部サボ一ト用被服。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) を有しているので、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができる。また、（D ) を有しているので、腹直筋の一部と内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与することができ好ましい。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の股部を有しウェストラインから踝の上方までの長さを有する下肢部サポート用被服（ロングタイツタイプ）の一実施態様の背面図。図 2は、図 1の下肢部サポート用被服の正面図。

図 3は、図 2の下肢部サポート用被服の A _ A 'ラインにおける断面図。

図 4は、図 2の下肢部サボ一ト用被服の右側面図。

図 5は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 6は、図 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 7は、図 6の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 8は、図 6の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 9は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 0は、図 9の下肢部サポート用被服の正面図。

図 1 1は、図 1 0の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 2は、図 1 0の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 1 3は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 4は、図 1 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 1 5は、図 1 4の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 6は、図 1 4の下肢部サボ一卜用被服の右側面図。

図 1 7は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 8は、図 1 7の下肢部サボ一ト用被服の正面図。

図 1 9は、図 1 8の下肢部サポート用被服の A— A一ラインにおける断面図。

図 2 0は、図 1 8の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 2 1は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 2 2は、図 2 1の下肢部サポート用被服の正面図。

図 2 3は、図 2 2の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 2 4は、図 2 2の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 2 5は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 2 6は、図 2 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 2 7は、図 2 6の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 2 8は、図 2 6の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 2 9は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 3 0は、図 2 9の下肢部サポート用被服の正面図。

図 3 1は、図 3 0の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 3 2は、図 3 0の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 3 3は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 3 4は、図 3 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 3 5は図 3 4の下肢部サボ一ト用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 3 6は、図 3 4の下肢部サポート用被服の右側面図。図 3 7は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 3 8は、図 3 7の下肢部サボ' ト用被服の正面図。

図 3 9は、図 3 8の下肢部サボ' ト用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 4 0.は、図 3 8の下肢部サボ' 卜用被服の右側面図。

図 4 1は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 4 2は、図 4 1の下肢部サポート用被服の正面図。

図 4 3は、図 4 2の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 4 4は、図 4 2の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 4 5は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 4 6は、図 4 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 4 7は、図 4 6の下肢部サボ一ト用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 4 8は、図 4 6の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 4 9は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 5 0は、図 4 9の下肢部サポート用被服の正面図。

図 5 1は、図 5 0の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 5 2は、図 5 0の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 5 3は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。図 5 4は、図 5 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 5 5は、図 5 4の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 5 6は、図 5 4の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 5 7は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 5 8は、図 5 7の下肢部サポート用被服の正面図。

図 5 9は、図 5 8の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 6 0は、図 5 8の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 6 1は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 6 2は、図 6 1の下肢部サポート用被服の正面図。

図 6 3は、図 6 2の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 6 4は、図 6 2の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 6 5は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 6 6は、図 6 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 6 7は、図 6 6の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 6 8は、図 6 6の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 6 9は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 7 0は、図 6 9の下肢部サポート用被服の正面図。

図 7 1は、図 7 0の下肢部サポート用被服の A— A一ラインにおける断面図。

図 7 2は、図 7 0の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 7 3は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 7 4は、図 7 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 7 5は、図 7 4の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 7 6は、図 7 4の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 7 7は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 7 8は、図 7 7の下肢部サポート用被服の正面図。

図 7 9は、図 7 8の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 8 0は、図 7 8の下肢部サボ一ト用被服の右側面図。

図 8 1は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 8 2は、図 8 1の下肢部サポート用被服の正面図。

図 8 3は、図 8 2の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 8 4は、図 8 2の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 8 5は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 8 6は、図 8 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 8 7は、図 8 6の下肢部サポート用被服の A— A ' ラインにおける断面図。

図 8 8は、図 8 6の下肢部サポート用被服の右側面図。図 8 9は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の一実施態様を示す背面図。

図 9 0は、図 8 9の下肢部サポート用被服の正面図。

図 9 1は、図 9 0の下肢部サポート用被服の A— A一ラインにおける断面図。

図 9 2は、図 9 0の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 9 3は、本発明のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 9 4は、図 9 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 9 5は、図 9 4の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 9 6は、図 9 4の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 9 7は、本発明のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 9 8は、図 9 7の下肢部サポート用被服の正面図。

図 9 9は、図 9 8の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 0 0は、図 9 8の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 1 0 1は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 0 2は、図 1 0 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 1 0 3は、図 1 0 2の下肢部サボ一ト用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 0 4は、図 1 0 2の下肢部サボ一ト用被服の右側面図。

図 1 0 5は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。図 1 0 6は、図 1 0 5の下肢部サポート用被服の正面図。

図 1 0 7は、図 1 0 6の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 0 8は、図 1 0 6の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 1 0 9は本発明のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 1 0は図 1 0 9の下肢部サボ一ト用被服の正面図。

図 1 1 1は図 1 1 0の下肢部サボ一ト用被服の A— A一ラインにおける断面図。

図 1 1 2は図 1 1 0の下肢部サボ一ト用被服の右側面図。

図 1 1 3は本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す背面図。

図 1 1 4は図 1 1 3の下肢部サポート用被服の正面図。

図 1 1 5は図 1 1 4の下肢部サポート用被服の A— A 'ラインにおける断面図。

図 1 1 6は図 1 1 4の下肢部サポート用被服の右側面図。

図 1 1 7は、図 7の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入した被服本体の縫製ラインの位置の一実施態様を説明するための図。

図 1 1 8は、図 8の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入した被服本体の縫製ラインの位置の別の一実施態様を説明するための図。

図 1 1 9は、図 8 0の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入した被服本体の縫製ラインの位置の更に別の一実施態様を説明するための図。

図 1 2 0は、丸編において、カットボス編手法を説明するための断面概念工程図。

図 1 2 1は、丸編において、カットボス編手法を説明するための断面概念工程図。，図 1 2 2は、カツトポス編手法によって得られた丸編生地の断面概念 0。

図 1 2 3は、右半分が人体下肢部の前面側から見た骨格図、また、左半分が人体下肢部の前面側から見た筋肉図。

図 1 2 4は、左半分が人体下肢部の後面側から見た骨格図、また、右半分が人体下肢部の後面側から見た筋肉図。

図 1 2 5は、人体の右側の下肢部の外側側面側から見た一部骨格付きの筋肉図。

図 1 2 6は、人体の右側の下肢部の内側側面側から見た一部骨格付きの筋肉図。

図 1 2 7は、膝関節を後ろ側から見た膝関節近傍の骨格と靱帯の部分背面図。

図 1 2 8は、膝関節を人体内側から見た膝関節近傍の骨格と靱帯の部分側面図。発明の詳細な開示

以下、図面を参照しながら、本発明の具体的実施の形態例について説明するが、本発明では、本発明の下肢部サポート用被服のどの部分に比較的緊締力の強い伸縮性部が配置されているか、比較的緊締力の強い伸縮性部が配置されている被服上における位置の説明に身体の一部や筋肉や骨格相当部分の名称を使用している部分もあるので、理解を容易にするために、先ず、本発明で緊締力の強い部分の位置等の説明に使用する骨格や筋肉の人体における位置を説明しておく。図 1 2 3は図の右半分が人体下肢部の前面側から見た骨格図、また、左半分が人体下肢部の前面側から見た筋肉図である。図 1 2 4は図の左半分が人体下肢部の後面側から見た骨格図、また、右半分が人体下肢部の後面側から見た筋肉図である。また、図 1 2 5は人体の右側の下肢部の外側側面側から見た一部骨格付きの筋肉図、また、図 1 2 6は人体の右側の下肢部の内側側面側から見た一部骨格付きの筋肉図である。尚、図 1 2 3〜図 1 2 6において、本発明の説明に特に必要のない部分の筋肉や骨格は説明を省略している。

図 1 2 3〜図 1 2 6において、 7 0 1が中殿筋、 7 0 2が大殿筋、 7 0 3が大転子、 · 7 0 4が外側広筋、 7 0 5が腸脛靭帯、 7 0 6が大内転筋、 7 0 7が半膜様筋、 7 0 8が半腱様筋、 7 0 9が大腿二頭筋、 7 1 0が薄筋、 7 1 1が縫工筋、 7 1 2が内側広筋、 7 1 3が大腿骨の外側顆、 7 1 4が大腿骨の内側顆、 7 1 5が膝蓋部（膝蓋骨）、 7 1 6が前脛骨筋、 7 1 7が脛骨、 7 1 8がヒラメ筋（7 1 8 aが外側のヒラメ筋で 7 1 8 bが内側のヒラメ筋）、 7 1 9が腓腹筋（7 1 9 aが外側の腓腹筋で 7 1 9 bが内側の腓腹筋）、 7 2 0が長腓骨筋、 7 2 1が外果（外踝）、 7 2 2が内果（内踝）、 7 2 3が大腿直筋、 7 2 4が大腿骨、 7 2 5が腓骨、 7 2 6が腓骨頭、 7 2 7が大腿骨頭、 7 2 8が寛骨臼、 7 2 9が仙骨である。なお、腰椎は、第 1腰椎から第 5腰椎があり、これらの腰椎については図示を省略しているが、仙骨 7 2 9の上に存在している。また、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋についても図示していないが、腹直筋は腹部中央に縦方向に胸の下の腹部上部から下腹部にかけて存在する筋肉であり、外腹斜筋は、腹直筋の左右の脇側に存在し、筋繊維方向が脇側方向に斜め上向きの筋肉であり、内腹斜筋はほぼ腹直筋と外腹斜筋の背面側に存在し、筋繊維方向は人体前中心から左右にそれぞれほぼ斜め下向き方向である。次に内側側幅靱帯などを説明するために、膝関節近傍の骨格と靱帯の部分図として、図 1 2 7と図 1 2 8を示した。

図 1 2 7は、膝関節を後ろ側から見た背面図に相当し、矢印 A側が人体の内側であり、矢印 B側が外側である。また、図 1 2 8は、膝関節を内側（矢印 A側）から見た側面図に相当し、矢印 D側が人体の前側であり、矢印 E側が後側である。図 1 2 8は、膝を折り曲げている状態である。 8 0 0が内側側幅靱帯、 8 0 1が外側側幅靱帯、 8 0 3が頸骨の内側顆、 8 0 4が腓骨の外側顆、 8 0 5が内側半月、 8 0 6が外側半月、 8 0 7が後十字靱帯、 7 0 9 'は大腿二頭筋の腱の部分の一部であり、上方の筋肉は図示していない。

これらの図からも明らかなように、内側側副靭帯は膝関節の内側側面において、大腿骨下端部近傍と頸骨上端部近傍をつなぐような形で膝関節の内側側面やや後ろ寄りに存在している。

なお、これらの骨格や筋肉の位置、形、大きさは個体それぞれに応じて若干相違するので、上記筋肉ならびに骨格図は代表例の一つとして示したものである。

また、各筋肉の筋繊維の方向は、図示の各筋肉中に示した細線の長さ方向であり、この筋繊維の方向が筋肉の収縮方向である。なお、これらの骨格や筋肉の位置、形、大きさは個体それぞれに応じて若干相違するので、上記筋肉ならびに骨格図は代表例の一つとして示したものである。上述したように骨格や筋肉の位置、形、大きさは個体それぞれに応じて相違するし、人体全体の大きさも相違するので、比較的緊締力の強い伸縮性部と比較的緊締力の弱い部分とが配置されている被服上における位置が所定の指定された位置から多少のずれがあっても、本発明の目的が達成できる範囲においては差し支えない。

次に、本発明の理解を容易にするために、図面を参照しながら、本発明の下肢部サポート用被服の具体的実施の形態例について説明するが、本発明の下肢部サボ一ト用被服は、図示したもののみに限定されるものではない。

また、以下の説明においては、本発明の下肢部サポート用被服において、当該被服の比較的緊締力の強い伸縮性部などの位置を示すのに、人体の筋肉や靭帯、腱、骨などの名称を用いて説明しているが、これは、比較的緊締力の強い伸縮性部などが、人体の当該筋肉や靭帯、腱、骨などの存在する部分上またはその近傍上を通っていることを示すために、前記筋肉や骨などの名称を用いて略述したものである。また、被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部以外の部分は、縫合ラインの部分と力、、特に伸縮性の小さい又は伸縮性のない生地を用いる小部分を除いて、主たる部分は比較的緊締力の強い伸縮性部に比べて、それより比較的緊締力の弱い伸縮性の生地からなっている。そして、上述した事項は、以下に示す他の実施態様についても同様である。

また、本発明において、「比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし」とは、内側側副靭帯の全部をカバ一していなくても、大部分をカバーしていればよいことを意味しており、具体的には、膝関節より上側の内側側副靭帯はほぼカバ一され、膝関節より下側は、膝蓋骨の下端に相当する位置まで内側側副靭帯が比較的緊締力の強い伸縮性部でカバーされていればよい。

更に、以下の本発明の被服の実施態様を示す各図面において、図 1〜図 4を代表例として取り上げて説明するならば、 1は膝蓋骨の存在する位置を模式的に示したものであり、膝蓋骨の大きさがこの大きさであることを意味するものではない。そして、これはまた、膝関節の中心位置を示すためにも用いられている。なお、本発明の被服の実施態様の背面図においても、膝蓋骨の存在する位置にマ一クをつけておくことは、各図面の説明において、本発明の被服の理解を容易にするので、背面図においても膝蓋骨の存在する位置を鎖線の丸で示した。また、それぞれの

A - A 'ラインにおける断面図や側面図にも、膝蓋骨の存在する位置を半円で示した。

図 1は本発明の股部を有しウェストラインから踝の上方までの長さを有する下肢部サポート用被服（以下、このような長い形状の被服を「口ング夕イツタイプ」と略称することがある。）の一実施態様の背面図、図 2はその正面図、図 3は図 2の A— A 'ラインにおける断面図、図 4 は正面図を基準とした場合の正面図（この場合は図 2 ) の右側から見た場合に相当する被服の側面図である。以下、このような、正面図の右側から見た場合に相当する側面図のことを単に右側面図と略称する。

図 1〜4に示されたロングタイツタイプの本発明の下肢部サポート用被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上（ここでは約 1 . 7 / 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至つており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) 1 2 1 からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サボ一ト用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1が膝蓋骨 1の下側部分の一部 4をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に鏠ェ筋 6をサボ一トし、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子 8に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1が存在するので、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯 3め機能を補助している縫工筋 6をサボ一トでき好ましい _c 次に、図 5〜8は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 5はその背面図、図 6はその正面図、図 7は図 6の A— A 'ラインにおける断面図、図 8はその右側面図である。

この態様においては、図 1〜図 4に示した態様における比較的緊締カの強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分 1 2 1が、更に大転子近傍 8 から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部（A l— l ) 1 2 2を有している点が図 1〜図 4の示した態様と異なっている。従って、図 1〜図 4の示した態様と、同一の部分には、同一の符号を付し、重複説明を省略している。以下の、図面の各実施態様についても、特に断らない限り、先の図面に示した態様と、同一の部分には、同一の符号を付し、重複説明を省略している。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1 ) 1 2 2を有しているので、前記図 1〜4を用いて説明したと同様の機能が更に強化され、また、大転子 8をより強く押さえる機能が強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、従つて、更に股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

次に、図 9〜 1 2は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 9はその背面図、図 1 0はその正面図、図 1 1は図 1 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 2はその右側面図である。

この態様の被服は、図 5〜図 8で示した態様の被服の変形態様であり、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分 1 .2 1が、更に膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨 1の上側部分 1 1 の少なくとも一部をカバ一している下肢部サボ一ト用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、前記図 5〜 8を用いて説明した被服と同様の機能が発揮されるとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) 1 2 1が、更に膝蓋骨 1の上側部分の少なくとも一部 1 1もカバーしているので、膝蓋骨 1の下側部分 4と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

次に、図 1 3〜1 6は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 3はその背面図、図 1 4はその正面図、図 1 5は図 1 4の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 6はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1〜図 4で示した態様の被服の変形態様であり、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) 1 2 1で表わされる部分が、更に、内側の腓腹筋側方から膝蓋骨の下側の周囲近辺 1 2を通って斜め上方に向かい膝蓋骨 1の外側側方 1 3に至る比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 - 2 ) 1 2 3を有している。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、図 1〜図 4で示した態様と同様の機能が発揮されるとともに、更に膝蓋骨 1周囲を内側の腓腹筋側方からすなわち内側下側から包み込み斜め上方に引き上げるようなパヮ一が作用し、より一層膝関節の安定性をはかることができ好ましい。次に、図 1 7〜2 0は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 7はその背面図、図 1 8はその正面図、図 1 9は図 1 8の A— A 'ラインにおける断面図、図 2 0はその右側面図である。

この態様の被服は、図 5〜図 8で示した態様の被服の変形態様であり、図 5〜図 8で示した態様の被服に更に次に説明する比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) が付加された態様である。すなわち、更に、大転子近傍 8から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯 9に沿って膝蓋骨 1の外側側部側に至り、膝蓋骨の外側から下側部分 1 4の一部をカバーし、外側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 1 5を通って外踝の上側 1 6に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4を有している。比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4が比較的緊締力の強い伸縮性部（A l ) 1 2 1と合体した上方部分（A 1— 1 ) 1 2 2の部分は、図 5〜 8に示したものに比べて比較的緊締力の強い伸縮性部の幅が若干太くなつている。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、図 5〜 8に示した下肢部サボ一ト用被服と同様の機能が発揮されるとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4を更に有しているので、大腿部並びに下腿部において両側から膝と脚部をサポートし、しかも腓腹筋及びヒラメ筋の活動を阻害しないようにその側方から腓腹筋及ぴヒラメ筋をサポートできる。また、大転子 8を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

次に、図 2 1〜2 4は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 2 1はその背面図、図 2 2はその正面図、図 2 3は図 2 2の A— A 'ラインにおける断面図、図 2 4はその右側面図である。

この態様の被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 4の一部をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋 2 1に沿って臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) 1 3 0からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サポート用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 0が膝蓋骨 1の下側部分.4の一部をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに, 更に大腿部の内側に存在する半腱様筋 2 1をサポートし、内側側副靭帯 3をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパヮ一が強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋をサポートでき好ましい。

次に、図 2 5〜2 8は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 2 5はその背面図、図 2 6はその正面図、図 2 7は図 2 6の A— A 'ラインにおける断面図、図 2 8はその右側面図である。

この態様の被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 4の一部をカバ一し、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ薄筋 2 3に沿って股下近傍 2 4に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) 1 3 1からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サポート用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 1が膝蓋骨 1の下側部分 4の一部をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに，更に大腿部の内側に存在する薄筋 2 3をサポートし、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している薄筋をサポートでき好ましい。

次に、図 2 9〜 3 2は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 2 9はその背面図、図 3 0はその正面図、図 3 1は図 3 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 3 2はその右側面図である。

この態様の被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 4の一部をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋と薄筋の両者 2 5に沿って股下近傍 2 4並びに臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) 1 3 2からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サボ一ト用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 2が膝蓋骨 1の下側部分 4の一部をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに，更に大腿部の内側に存在する半腱様筋と薄筋の両者 2 5をサポートし、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引つ張るようなパワーが強められ、より内側側副靱帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋と薄筋の両者をサボ一卜でき好ましい。次に、図 3 3〜3 6は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 3 3はその背面図、図 3 4はその正面図、図 3 5は図3 4の八—八 'ラインにおける断面図、図 3 6はその右側面図である。

この態様の被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って膝蓋骨 1の周囲のほぼ 1 / 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分の一部 4をカバーし, 内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び半膜様筋 2 6に沿い、更に大腿二頭筋 2 7を斜めに通って大転子近傍 8に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) 1 3 3からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サポート用被服である

上記本発明の好ましい態様とすることにより、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5から上に伸び、大腿部内側から後側を経て外側に向かって斜めに大転子近傍 8に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部 ( A 3 ) 1 3 3が存在するので、膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、内側側副靱帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サボ一卜用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋及び半膜様筋をサボ一トでき好ましい。

次に、図 3 7〜4 0は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 3 7はその背面図、図 38はその正面図、図 3 9は図 38の A— A 'ラインにおける断面図、図 40はその右側面図である。

この態様の被服は図 5〜8に示した態様の被服と図 2 1〜24に示した態様の被服の特徴を併せて有する被服である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿つて少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 4以上（ここでは約 1. 7/4) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバ —し、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7、大転子近傍 8に至り（A 1) 1 2 1、更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1) 1 22を有しているとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) 1 2 1の膝関節上側において、分岐点 3 1から大腿部をほぼ半腱様筋 2 1に沿って臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α 2 ' ) 140を更に有している。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子 8を越えてウェスト近傍 1 0に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) 1 2 1と（A 1— 1) 1 2 2が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ半腱様筋 2 1沿って臀溝近傍 22に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α2 ' ) 140を更に有するので、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯 3の機能を補助している縫工筋 6とともに半腱様筋 2 1の筋肉もサボ —トでき好ましい。更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A l _ l) 1 22 を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

次に、図 4 1〜44は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 41はその背面図、図 42はその正面図、図 43は図 42の A— A 'ラインにおける断面図、図 44はその右側面図である。

この態様の被服は図 5〜8に示した態様の被服と図 2 5〜28に示した態様の被服の特徴を併せて有する被服である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1ノ 4以上（ここでは約 1. 7/4) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバ一し、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ鏠ェ筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7、大転子近傍 8に至り（A 1) 1 2 1、更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1 ) 1 22を有しているとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) 1 2 1の膝関節上側において、分岐点 3 1から大腿部をほぼ薄筋 2 3に沿って股下近傍 24に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A2 ' ) 141を更に有している。上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子 8を越えてウェスト近傍 1 0に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) 1 2 1と（A 1— 1 ) 1 2 2が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ薄筋 2 3沿って股下近傍 2 4に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α 2 ' ) 1 4 1を更に有するので、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯 3 の機能を補助している縫工筋 6とともに薄筋 2 3の筋肉もサポートでき好ましい。更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0 に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1 ) 1 2 2を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

次に、図 4 5〜4 8は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 4 5はその背面図、図 4 6はその正面図、図 4 7は図 4 6の A— A 'ラインにおける断面図、図 4 8はその右側面図である。

この態様の被服は比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨 1 の周囲のほぼ 1 Z 2強を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋及び薄筋に沿って股下近傍 2 4ないし臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) 1 4 2であり、更に、ウェスト近傍 1 0の脇側からほぼ腸脛靭帯 9に沿って大転子近傍 8を通り、ほぼ腸脛靭帯 9に沿って膝蓋骨 1の外側側部側に至り、膝蓋骨 1の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2強を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 3 2と上側部分 3 3の一部をカバーし、外側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 1 5を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ' ) 1 4 3を有している下肢部サポート用被服である。

そしてこの態様においては、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) 1 4 2の膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) 1 4 3の膝蓋骨 1の下側部分 3 2と上側部分 3 3の一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 3 2、 3 3よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（Α 2 ' ) 1 4 2の膝蓋骨 1の下側部分 4 を覆う正面側から見える面積が、大き目となっている。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部前面側の外側広筋、内側広筋の活動を妨げないようにし、比較的緊締力の強い伸縮性部が、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも膝関節を包み込むように周囲からサポートしているので、より一層の膝関節のサポートを行うことができ、また、大転子 8を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され好ましい。

また、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサボ一トでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましい。なお、上記したように、この態様においては、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) 1 4 2の膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) 1 4 3の膝蓋骨 1 の下側部分 3 2と上側部分 3 3の一部をカバ一している人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置 3 2、 3 3は、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2 よりも若千下側にずれた位置にあり、しかも凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3よりも若干下側にずれた位置にあることが、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましいが、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2と同じ高さの位置であったり、凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3と同じ高さの位置であったりすることは差し支えない。また、人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1が脚部前側の中心ラインより更に外側に突出しており、これと対向する凸部の位置 3 2と 3 3が脚部前側の中心ラインより更に内側に突出していてもよいし、あるいは 2つの凸部の位置 4と 3 2とが連結していたり、同様に凸部の位置 1 1と 3 3が連結した態様であってもかまわない。更には、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2よりも若干上側にずれた位置にあり、しかも凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3よりも若干上側にずれた位置にある態様とすることも可能である。

次に、図 4 9〜 5 2は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポー卜用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 4 9はその背面図、図 5 0はその正面図、図 5 1は図 5 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 5 2はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服の変形態様であり、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服に更に次に説明する比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と（D ) の応用タイプの比較的緊締力の強い伸縮性部が付加された態様である。従って、図 1 7〜図 2 0で示した態様と同じ部分の説明は、図面中に同一の符号を付することにより重複説明を省略している。図 1 7〜図 2 0で示した態様とほぼ同様の部分においても、若干異なる点があり、図 1 7〜図 2 0の比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4は、外踝の上側 1 6にまで至っているが、図 4 9〜 5 2に示した態様の比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4 'は、外側の腓腹筋及びヒラメ筋 1 5の側方に至っているところで止まっており，外踝の上側 1 6にまで至っていない点が若干異なっている。

それ以外の点は、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服とほぼ同様であり、更に次に説明する比較的緊締力の強い伸縮性部が更に設けられている。

後側の人体の第 4腰椎から仙骨に相当する位置 3 5に於いて左右部分が連結しており、前記位置 3 5から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子 8近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) 1 4 5を有し、ほぼウェスト部の後中心位置近傍に於いて左右部分が連結しており、前記ウェスト部の後中心位置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹斜筋の一部に当接され少なくとも脇位置までの部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部 1 4 6を有しているので、比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) 1 4 5により、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができる。また、比較的緊締カの強い伸縮性部 1 4 6により、ウェスト部の後中心位置近傍から左右の広背筋及び中殿筋及び外腹斜筋をより強力にサポートし、骨盤の後傾を防止し、骨盤の位置を安定した位置に保つ機能を補助する機能を発揮できる。

また、この態様の被服は、更に、腹部の腹直筋 3 6上に於いて左右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい大転子 8近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) 1 4 7と、腹部の腹直筋 3 6上に於いて左右部分が連結しており、前記下腹部の腹直筋 3 6 上から左右の外腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め上方に向かい少なくとも脇までの部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部 1 4 8を有している。

従って、比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) 1 4 7により腹直筋の一部と内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与しうる。また、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 4 8により、腹直筋の一部と外腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与しうる。

なお、このような比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) 1 4 5、 1 4 6、 ( D ) 1 4 7あるいは 1 4 8等は必要に応じて他の態様の被服の比較的緊締力の強い伸縮性部にも適用できることは勿論である。

次に、図 5 3〜5 6は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 5 3はその背面図、図 5 4はその正面図、図 5 5は図 5 4の A— A 'ラインにおける断面図、図 5 6はその右側面図である。この態様の被服は、膝関節の内側側面の側副靭帯 3より上側に伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部は、図 1〜 4に示された下肢部サポート用被服とほぼ同一であるが、それより下側に伸びる比較的緊締力の強い伸縮性部の位置が図 1〜4の被服と異なっている。即ち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上（ここでは約 1 . 7 / 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4を力バーしているが、それから下に伸びる比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 0は、下肢部前面を斜め外側に外踝方向 1 6 'に向かって伸びている。比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 0は、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8に至っている。

したがって、膝関節上側の部分は、図 1〜4の場合と同様の機能を発揮すると共に、内側側副靭帯 3を上下部分とも斜め外側に引っ張るように緊締力が作用するので、内側側副靭帯 3をよりしっかりとサポートすることが出来る。

次に、図 5 7〜 6 0は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 5 7はその背面図、図 5 8はその正面図、図 5 9は図 5 8の A— A 'ラインにおける断面図、図 6 0はその右側面図である。

この態様の被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 1が膝蓋骨 1の下方を取り巻いている態様は図 1 3〜図 1 6に示した態様とよく似ている。異なる点は、比較的緊締力の強い伸縮性部が、内側の腓腹筋側方から膝蓋骨の下側の周囲近辺 1 2を通って斜め上方に向かい膝蓋骨 1の外側側方 1 3を通り更に外側広筋 3 7及び腸脛靭帯 9に沿って上方に伸びていて、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6 に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部と合流点 3 8で合流している点である。

この態様とすることにより、図 1 3〜図 1 6で示した被服と同様の機能が発揮されると共に、膝関節をより安定にサボ一トすることが出来る。また、図 1 3〜図 1 6で示した被服に比べて、更に大転子近傍 8か.ら腸脛靭帯 9に沿ってウェス卜近傍 1 0に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部を有するので、大転子 8をより強く押さえる機能が強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、従って、更に股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

次に、図 6 1〜 6 4は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 6 1はその背面図、図 6 2はその正面図、図 6 3は図 6 2の A— A 'ラインにおける断面図、図 6 4はその右側面図である。

この態様の被服は、図 5 7〜図 6 0に示した態様の変形態様であり、図 5 7〜図 6 0に示した態様の比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 1に更に、分岐点 3 9から下方に向かって、外側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方を通り、外踝の上方 1 6に至る比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 2が更に設けられている点である。

この態様とすることにより、図 5 7〜図 6 0で示した被服と同様の機能が発揮されると共に、腓腹筋及びヒラメ筋の活動を阻害せずに、腓腹筋及びヒラメ筋を脇側からサポー卜することが出来好ましい。

次に、図 6 5〜6 8は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 6 5はその背面図、図 6 6はその正面図、図 6 7は図 6 6の A— A 'ラインにおける断面図、図 6 8はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1 3〜図 1 6に示した態様の変形応用態様である。比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 3が膝蓋骨 1の周囲を完全に取り巻いている点が特徴である。このことにより、膝の安定性をより一層向上させている。尚、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 3の上記以外の点は、図 1 3〜図 1 6に示した態様比較的緊締力の強い伸縮性部と同様の態様である。

この態様とすることにより、図 1 3〜図 1 6で示した被服と同様の機能が発揮されると共に、上述したように、膝関節をより安定にサポートすることが出来る。

次に、図 6 9〜 7 2は、本発明のロング夕イツタイプの下肢部サボ一ト用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 6 9はその背面図、図 7 0はその正面図、図 7 1は図 7 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 7 2はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1〜図 4に示した態様の変形応用態様である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上（ここでは約 1 . 7 / 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5に至つており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A l ) 1 2 1からなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している点は、図 1〜4 の下肢部サポート用被服と共通しており、この態様においては、更に略三角形状の比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 4が膝蓋骨 1の外側下側に設けられており、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4の凸部の頂点と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 4の頂点 4 0とが膝蓋骨 1の下で接しており、左右および下方から膝をサポートしている。従って図 1〜4の下肢部サポート用被服と同様の機能を発揮しうると共に、膝を下からサポートする機能が強化されている。尚、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4の凸部の頂点と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 4の頂点 4 0とは頂点で接するだけでなく、互いに重なり合った形になっていてもよい。

次に、図 7 3〜 7 6は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 7 3はその背面図、図 7 4はその正面図、図 7 5は図 7 4の A— A 'ラインにおける断面図、図 7 6はその右側面図である。

この態様の被服は、図 5〜図 8に示した態様の変形応用態様である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝盖骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿つて少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1ノ4以上（ここでは約 1 . 7 / 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーし、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5から更に内側の腓腹筋及びヒラメ筋の下方の側方 4 1を通り内踝上方 4 2に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8を経由して腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 + 1 2 2と類似した比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 2 'を有する。比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 2 'が、図 5〜図 8の比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 + 1 2 2と若干異なる点は、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 2 'が、内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5から更に内側の腓腹筋及びヒラメ筋の下方の側方 4 1を通り内踝上方 4 2に至っている点である。

そしてこの態様においては、更に、膝蓋骨 1の上方から、膝蓋骨 1の外側を回り膝蓋骨の下方 3 2をカバーし、更に外側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 4 3を通り下方の外踝上方 1 6に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 5を更に有している。

従って、図 5〜図 8の態様の被服と同等の機能を発揮出来、更に、膝関節を内側と外側からサポートし、より膝関節の安定なサポートに寄与するとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部が、腓腹筋及びヒラメ筋の内側と外側の側方を通っているので、腓腹筋及びヒラメ筋の活動を阻害せずにこれらの筋肉をサポート出来好ましい。

次に、図 7 7〜8 0は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 7 7はその背面図、図 7 8はその正面図、図 7 9は図 7 8の A— A 'ラインにおける断面図、図 8 0はその右側面図である。

この態様の被服は、図 9〜図 1 2に示した態様の応用態様である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1ノ 4以上（ここでは約 1 . 7 / 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4と膝蓋骨 1の上側部分 1 1の一部をカバーし内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5から更に内側の腓腹筋及びヒラメ筋の下方の側方 4 1を通り下方の内踝上方 4 2に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8を経由して腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 + 1 2 2と類似した比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6を有する。比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6が、図 9〜図 1 2の比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 + 1 2 2と若干異なる点は、比較的緊締カの強い伸縮性部 1 5 6の内側下方部分が内側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 5から更に内側の腓腹筋及びヒラメ筋の下方の側方 4 1を通り内踝上方 4 2に至っている点である。

そして、本態様の被服が、図 9〜図 1 2の被服の態様と大きく異なる点は、本態様の被服の比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6が、分岐点 4 4から、更に、脚部外側を下降して外踝 1 6に至る部分をカバ一している点である。すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6は、分岐点 4 4から、更に、ほぼ腸脛靭帯 9に沿って膝蓋骨 1の外側側部側に至り、膝蓋骨 1の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 2強を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 3 2と上側部分 3 3の一部をカバ一し、外側の腓腹筋及びヒラメ筋の側方 4 3を通り下方の外踝上方 1 6に至っている。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、図 9〜図 1 2の態様の被服と同等の機能を発揮出来、更に、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より一層内側側副靭帯 3のサポート力を向上させることができるとともに、膝関節を内側と外側からサポートし、より膝関節の安定なサポートに寄与できる。更に比較的緊締力の強い伸縮性部が、腓腹筋及びヒラメ筋の内側と外側の側方を通っているので、腓腹筋及びヒラメ筋の活動を阻害せずにこれらの筋肉をサポート出来好ましい。

次に、図 8 1〜8 4は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 8 1はその背面図、図 8 2はその正面図、図 8 3は図 8 2の A— A 'ラインにおける断面図、図 8 4はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服の変形態様であり、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) 1 2 1と比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4 ' が膝蓋骨の下側で接している態様である。従って、図 1 7〜図 2 0で示した態様と同じ部分の説明は、図面中に同一の符号を付することにより重複説明を省略している。図 1 7〜図 2 0で示した態様とほぼ同様の部分においても、若干異なる点があり、図 1 7〜図 2 0の比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4は、外踝の上側 1 6にまで至っているが、図 8 1〜 8 4に示した態様の比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4 ' は、外側の腓腹筋及びヒラメ筋 1 5の側方に至っているところで止まつており、外踝の上側 1 6にまで至っていない点が若干異なっている。上述以外の点は、図 1 7〜図 2 0で示した態様の被服とほぼ同様である。

すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4の凸部の頂点と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 ' の膝蓋骨 1の下側部分の一部 1 4の凸部の頂点とが膝蓋骨 1の下で接しており、左右および下方から膝をサポートしている。従って図 1 7〜2 0の下肢部サポート用被服と同様の機能を発揮しうると共に、膝を下からサボ一卜する機能が強化されている。

次に、図 8 5〜 8 8は、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 8 5はその背面図、図 8 6はその正面図、図 8 7は図 8 8の A— A 'ラインにおける断面図、図 8 8はその右側面図である。

この態様の被服は、図 8 1〜図 8 4で示した態様の被服の変形態様であり、図 8 1〜図 8 4で示した態様の被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) 1 2 1と比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) 1 2 4 ' が膝蓋骨の下側で接している部分が点接触ではなくやや広幅になって連結している態様である。従って、図 8 1〜図 8 4で示した態様と同じ部分の説明は、図面中に同一の符号を付することにより重複説明を省略している。

すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 ' の膝蓋骨 1の下側部分の一部 1 4とが膝蓋骨 1の下で連結しており、左右および下方から膝をサポートしている。従って図 8 1〜8 4の下肢部サポート用被服と同様の機能を発揮しうると共に、膝を下からサポートする機能が一層強化されている。

尚、この態様の場合、比較的緊締力の強い伸縮性部を形成するのに、被服本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを鏠合することにより形成する場合等には、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 ' の膝蓋骨 1の下側部分の一部 1 4との連結は、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 ' を連続した 1枚の布で形成してあらかじめこの部分が連結された 1体の生地を用いてもよいし、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 ' とはそれぞれ別個の生地で作成し、当該別個の生地の 4と 1 4で示した部分が重ねられて鏠合されることにより連結部が形成されたものでもよい。

以上、ロングタイツタイプの下肢部サポート用被服についての具体例を挙げて本発明について説明したが、本発明の目的が阻害されない限り、本発明のロングタイツタイプの下肢部サポート用被服において、必要に応じて上半身部分が更に付加された設計にすることを何ら除外するものではない。

次に、下肢部サポート用被服として、股部を有しウェストラインから膝下までの長さを有する下肢部サポート用被服（以下、これらをセミロングタイツタイプと略称することがある。）の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、前述したように、「少なくとも膝下までの長さを有する」とは、少なくとも膝蓋骨の下端ないしはそれより下まで裾が伸びていることを意味し、好ましくは、裾の位置が、少なくとも膝蓋骨の下端より 3〜 5 c mまで伸びているものが好ましい。また、特に限定するものではないが、最も裾が長いものでも被服の下端の位置は、好ましくは膝関節から下方の下腿部の長さの半分までの位置か又はそれより上であることが好ましい。但し、本発明はこれより更に長い裾丈を有するものを排除するものではない。

図 8 9〜 9 2は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サボ一ト用被服の一実施態様を示す図であり、図 8 9はその背面図、図 9 0はその正面図、図 9 1は図 9 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 9 2はその右側面図である。

この態様の被服は、図 5〜図 8に示したロングタイツタイプの下肢部サポート用被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4のところでそれより下側部分が力ットされた設計のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服に相当するものである。

すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分 2が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 4以上（ここでは約 1 . 7 Z 4 ) を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーしており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外面に向かってほぼ縫工筋 6に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分 7を通り、大転子近傍 8に至る比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 ) 1 2 1 aと更に大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿つてウェスト近傍 1 0にまで伸びている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 - 1 ) 1 2 2 aを有する。なお、この実施態様における裾の下端は膝蓋骨の下端より 5 c mの位置にある。（以下のセミロングタイツタイプの実施態様についても特に断らない限り、裾の下端の位置については同様である。）

図 8 9〜9 2に示されたセミロングタイツタイプの本発明の下肢部サポート用被服は、上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 ) 1 2 1 aが膝蓋骨 1の下側部分の一部 4をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に縫工筋 6をサポートし、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子 8に至るまで螺旋状に比較的緊締カの強い伸縮性部 1 2 1 aが存在するので、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。そして更に、内側側副靭帯 3の機能を補助している縫工筋 6をサポートでき好ましい。また 1 2 1 aが更に上方に伸びて大転子近傍 8から腸脛靭帯 9に沿ってウェスト近傍 1 0に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1— 1 ) 1 2 2 aを有しているので、大転子 8をより強く押さえる機能が強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、従って、更に股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

次に、図 9 3〜 9 6は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 9 3はその背面図、図 94はその正面図、図 9 5は図 94の A— A 'ラインにおける断面図、図 96はその右側面図である。

この態様の被服は、図 8 9〜図 9 2で示した態様の被服の変形態様であり、図 8 9〜図 92で示した態様の被服に更に次に説明する比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) 1 24 aが付加された態様である。すなわち、更に、大転子近傍 8から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯 9に沿って膝蓋骨 1の外側側部側に至り、膝蓋骨の外側から下側部分 14の一部をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) 1 24 aを有している。比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) 1 24 aが比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) 1 2 1 aと合体した上方部分（A²1— 1 ) 1

22 aの部分は、図 8 9〜9 2に示したものに比べて比較的緊締力の強い伸縮性部の幅が若干太くなつている。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、図 89〜 92に示した下肢部サポート用被服と同様の機能が発揮されるとともに、比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) 1 24 aを更に有しているので、膝を両側からサポートでき、膝関節のサボ一トがより強化される。また、大転子 8 を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。次に、図 9 7〜 1 00は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 97はその背面図、図 9 8はその正面図、図 9 9は図 9 8の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 00はその右側面図である。

この態様の被服は、図 2 1〜図 24で示したロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4のところでそれより下側部分がカツトされた設計のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服に相当するものである。

比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨 1の周囲のほぼ 1 Z 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分の一部 4をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋 2 1に沿って臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ) 1 3 0 aからなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サポート用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 0 aが膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する半腱様筋 2 1をサポートし、内側側副靭帯 3をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパヮ一が強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋をサポートでき好ましい。

次に、図 1 0 1〜 1 0 4は、本発明のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 0 1はその背面図、図 1 0 2はその正面図、図 1 0 3は図 1 0 2の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 0 4はその右側面図である。

この態様の被服は、図 2 5〜図 2 8で示したロングタイツタイプの下肢部サポート用被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 1の膝蓋骨 1の下側部分の一部 4のところでそれより下側部分が力ッ卜された設計のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服に相当するものである。比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨 1の周囲のほぼ 1 Z 4を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分の一部 4をカバ一し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ薄筋 2 3に沿って股下近傍 2 4に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 1 aからなる比較的緊締力の強い伸縮性部を有している下肢部サポート用被服である。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 3 1 aが膝蓋骨の下側部分の一部 4をカバーし膝蓋骨 1を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する薄筋 2 3をサポートし、内側側副靭帯 3をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯 3のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している薄筋をサポートでき好ましい。

次に、図 1 0 5〜 1 0 8は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 0 5はその背面図、図 1 0 6はその正面図、図 1 0 7は図 1 0 6の A— A一ラインにおける断面図、図 1 0 8はその右側面図である。

この態様の被服は、図 4 5〜図 4 8で示したロングタイツタイプの下肢部サポート用被服において、膝蓋骨 1の外側の下側部分の一部 3 2のところでそれより下側部分がカツ卜された設計のセミロングタイツタイプの下肢部サボ一ト用被服に相当するものである。

この態様の被服は比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯 3を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨 1の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨 1 の周囲のほぼ 1/2強を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋及び薄筋に沿って股下近傍 2 4ないし臀溝近傍 2 2に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²

2 ' ) 142 aであり、更に、ウェスト近傍 1 0の脇側からほぼ腸脛靭帯 9に沿って大転子近傍 8を通り、ほぼ腸脛靭帯 9に沿って膝蓋骨 1の外側側部側に至り、膝蓋骨 1の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って膝蓋骨の周囲のほぼ 1Z 2強を取り囲んでいて膝蓋骨 1の下側部分 32 と上側部分 3 3の一部をカバ一し、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Β² ' ) 1 43 aを有している下肢部サポート用被服である。

そしてこの態様においては、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 ' )

142 aの膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β² ' ) 143 aの膝蓋骨 1の下側部分

3 2と上側部分 3 3の一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 3 2、 33よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 ' ) 1 42 aの膝蓋骨 1の下側部分 4を覆う正面側から見える面積が、大き目となっている。

上記本発明の好ましい態様とすることにより、大腿部前面側の外側広筋、内側広筋の活動を妨げないようにし、比較的緊締力の強い伸縮性部が、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも膝関節を包み込むように周囲からサボ一トしているので、より一層の膝関節のサポートを行うことができ、また、大転子 8を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され好ましい。

また、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましい。

なお、上記したように、この態様においては、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) 1 4 2 aの膝蓋骨 1の下側部分 4と上側部分 1 1の一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1 が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（B ² ' ) 1 4 3 aの膝蓋骨 1の下側部分 3 2と上側部分 3 3の一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置 3 2、 3 3は、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2よりも若干下側にずれた位置にあり、しかも凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3よりも若干下側にずれた位置にあることが、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましいが、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2と同じ高さの位置であったり、凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3と同じ高さの位置であったりすることは何ら差し支えない。また、人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置 4と 1 1が脚部前側の中心ラインより更に外側に突出しており、これと対向する凸部の位置 3 2と 3 3 が脚部前側の中心ラインより更に内側に突出していてもよいし、あるいは 2つの凸部の位置 4と 3 2とが連結していたり、同様に凸部の位置 1 1と 3 3が連結した態様であってもかまわない。また、凸部の位置 4が凸部の位置 3 2よりも若干上側にずれた位置にあり、しかも凸部の位置 1 1が凸部の位置 3 3よりも若干上側にずれた位置にある態様とすることも可能である。

次に、図 1 0 9〜 1 1 2は、本発明のセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 0 9はその背面図、図 1 1 0はその正面図、図 1 1 1は図 1 1 0の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 1 2はその右側面図である。

この態様の被服は、図 8 5〜図 88で示した態様の被服の変形態様であり、図 8 5〜図 8 8で示した態様の被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1 ) 1 2 1 aと比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) 1 24 aが膝蓋骨の下側で接している態様である。従って、図 8 5〜図 88で示した態様と同じ部分の説明は、図面中に同一の符号を付することにより重複説明を省略している。

上記以外の点は、図 8 5〜図 88で示した態様の被服とほぼ同様である。

すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 4の凸部の頂点と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 24 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 14の凸部の頂点とが膝蓋骨 1の下で接している ₍ 従って図 8 5〜88の下肢部サポート用被服と同様の機能を発揮しうると共に、 4と 14で示した部分が接しているので、膝下部の被服の端部の位置が膝下部に安定してとどまり、ずれ上がりなどの着崩れが生じにくい。

次に、図 1 1 3〜 1 1 6は、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服の更に別の一実施態様を示す図であり、図 1 1 3はその背面図、図 1 14はその正面図、図 1 1 5は図 1 14の A— A 'ラインにおける断面図、図 1 1 6はその右側面図である。

この態様の被服は、図 1 0 9〜図 1 1 2で示した態様の被服の変形態様であり、図 1 0 9〜図 1 1 2で示した態様の被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) 1 2 1 aと比較的緊締力の強い伸縮性部 (B²) 1 24 aが膝蓋骨の下側で接している部分が点接触ではなくやや広幅になって連結している態様である。従って、図 1 0 9〜図 1 1 2 で示した態様と同じ部分の説明は、図面中に同一の符号を付することにより重複説明を省略している。

すなわち、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 4と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 1 4とが膝蓋骨 1の下で連結しており、左右および下方から膝をサボ一トしている。従って図 1 0 9〜 1 1 2の下肢部サポート用被服と同様の機能を発揮しうると共に、膝を下からサポートする機能がやや強化されている。

尚、この態様の場合、比較的緊締力の強い伸縮性部を形成するのに、被服本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを鏠合することにより形成する場合等には、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 4と比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 aの膝蓋骨 1の下側部分の一部 1 4との連結は、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 aと比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 aを連続した 1枚の布で形成してあらかじめこの部分が連結された 1体の生地を用いてもよいし、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1 aと比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 4 aとはそれぞれ別個の生地で作成し、当該別個の生地の 4と 1 4で示した部分が重ねられて縫合されることにより連結部が形成されたものでもよい。

以上、セミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服について、いくつかの実施態様を図面を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、先に図示した各種のロングタイツタイプの下肢部サボート用被服を、膝下より下方部分をカットした設計にして、セミロングタイツタイプとして適用することもできる。

また、本発明の目的が阻害されない限り、本発明のセミロングタイツタイプの下肢部サポート用被服において、必要に応じて上半身部分が更に付加された設計にすることを何ら除外するものではない。あるいは本発明の踝丈の下肢部サポート用被服において、必要に応じて、足底を横切り、両裾端を連結する布が設けられているものなども何ら除外するものではない。

尚、本発明のロング夕イツタイプあるいはセミロング夕イツタイプの下肢部サポート用被服においても、膝関節の内側側面の側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記側副靭帯上の領域を、被服本体の縫製ラインが通っていないことが好ましい。

すなわち、本発明のロングタイツタイプあるいはセミロング夕イツ夕イブのいずれのタイプの下肢部サボ一ト用被服においても、脚部を覆う部分を筒状に形成する必要があるが、脚部を筒状に形成するには、例えば平面状の生地を筒状に丸めて生地の一方の縁と他方の縁同士を鏠合するなどの手法が用いられる。このように縫合によって生地を筒状にする場合、従来法は、通常、この縫合ラインは脚部内側を通るように縫製されているのが一般的である。

本発明においては、このような縫製ラインが、膝関節の内側側面の側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記側副靭帯上の領域を通らないように設計することが好ましい。理解を容易にするために先の少数の図面を引用して上記脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインについて具体例を挙げて説明する。

図 1 1 7は、図 7の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入したものである。すなわち、図 1 1 7は、脚部を筒状に形成する被服本体の鏠製ライン 5 0が脚部の内側を通っている場合の一態様を示したものである。脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ライン 5 0 は、膝関節の内側側面の側副靭帯 3上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の少なくとも前記側副靭帯 3上の領域を避けて比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の一部の縁上を通る様に設計されている。このように「膝関節の内側側面の側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記側副靭帯上の領域を通らないように」とは、比較的緊締力の強い伸縮性部の前記側副靭帯上の領域の縁上を通る場合は許容される意味で用いている。もちろん、前記縫製ラインが前記側副靭帯上の領域の縁上を全く通らずに、比較的緊締力の強い伸縮性部の前記側副靭帯上の領域から少し離れた位置を通る設計にしてよいことは当然である。

次に、図 1 1 8は、被服本体の縫製ラインの位置を説明するための、前記図 1 1 7で示した態様とは別の態様を示す図であり、図 8の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入したものである。すなわち、図 1 1 8は、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ライン 5 1 が脚部の外側を通っている場合の一態様を示したものである。脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインが、脚部の外側を通っている場合は、膝関節の内側側面の側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記側副靭帯上の領域を通るということはないので、原則的にはかかる縫製ラインは、脚部の外側であればどの位置を通っていてもかまわない。しかし、脚部の外側にも、何らかの比較的緊締力の強い伸縮性部が存在する場合には、可能であれば、比較的緊締力の強い伸縮性部の領域を避けて、その縁上に沿って縫製ラインを設けるとか、比較的緊締力の強い伸縮性部の領域から、少し離れた位置に縫製ラインが通る様な設計にすることが好ましい。図 1 1 8に示した例では、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ライン 5 1は、上方部分においては、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1の一方の縁に沿って設けられており、ゥエスト位置 1 0から被服全体の長さの約 1 Z 3程度下方に下がった位置から、縫製ライン 5 1は比較的緊締力の強い伸縮性部 1 2 1と少し離れて、ほぼ被服の脇側の中央部を通っている設計になっている。

次に、図 1 1 9ば、被服本体の縫製ラインの位置を説明するための、前記図 1 1 7〜図 1 1 8で示した態様とは更に別の態様を示す図であり，図 8 0の図面に、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを記入したものである。すなわち、図 1 1 8は、脚部を筒状に形成する被服本体の鏠製ライン 5 2が脚部の外側を通っている場合の別の一態様を示したものである。図 1 1 8に示した例では、脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ライン 5 2は、比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6の後ろ側の縁に沿って設けられており、この箇所で縫製すると、鏠製ラインが比較的緊締力の強い伸縮性部 1 5 6の縁に沿っているので、かかる鏠製ラインのみが別個に被服に現れることがなく被服の外観に響きにくいので、デザイン性を損なうことがないと言う利点を有する。特に、比較的緊締カの強い伸縮性部が当て布によって構成される場合には、この縫製箇所は、当て布と被服本体布との縫製箇所にもなるので、デザイン性を損なうことがなく、かかる共通の縫製箇所とすることにより、少ない縫製箇所で本発明の下肢部サポート被服を作ることができ好ましい。上記の例は一例であるが、このように、比較的緊締力の強い伸縮性部が被服の脚部の外側を通っている場合で、ほぼ被服の上端から下端まで通っている楊合などには、比較的緊締力の強い伸縮性部の縁に沿って脚部を筒状に形成する被服本体の縫製ラインを設けることは上述したようなメリットもあり好ましい。

以上、少数の具体例を挙げて、脚部を筒状に縫製する場合の被服本体の縫製ラインについて説明したが、本発明においては、上記図示した具体例に限定されるものではない。

上述したように、膝関節の内側側面の側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記側副靭帯上の領域を、被服本体の縫製ラインが通っていない本発明の好ましい態様とすることにより、内側側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の少なくとも前記内側側副靭帯上の領域を、被服本体の縫製ラインが通っていると、縫製ラインにより伸縮性が低下することにより、内側側副靭帯をサポートするパワーが不十分になることを防止出来る。従って上記本発明の好ましい態様とすることにより、内側側副靭帯上に存在する比較的緊締力の強い伸縮性部の緊締力が十分に発揮され好ましい。

本発明の被服において、比較的緊締力の強い伸縮性部の形成方法としては、被服本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを縫合させることによって形成してもよいし、被服本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを接着することによって形成してもよい。特に前者の方法によれば、容易に耐久性のある被服を製造することができる。もちろん、比較的緊締力の強い伸縮性部とそれ以外の部分をそれぞれ所定形状のパーツにして、それらを接ぎ合わせて本発明の下肢部サポート用被服を形成してもよいが、縫製が複雑になり、やや手間がかかる。

また、そのほか例えば、被服本体に所定形状の伸縮性生地を引き伸ばして重ね合わせて縫合または接着する方法によって比較的緊締力の強い伸縮性部を形成してもよい。これらの方法によれば、比較的緊締力の強い伸縮性部により強力な緊締カを付与する場合に好適である。

また、被服本体の所定部分に弾力性を有する合成樹脂またはゴムの溶液またはェマルジョンを含浸またはコーティングしその後乾燥させる方法、弾力性を有する合成樹脂またはゴムのフィルムを積層する方法によつて比較的緊締力の強い伸縮性部を形成してもよい。これらの方法によれば、比較的緊締力の強い伸縮性部の厚みを比較的薄くすることも可能である。弾力性を有する合成樹脂としてはポリゥレタン樹脂ゃポリエステルエラストマ一樹脂その他の適宜の弾性樹脂が適用できる。

また、被服本体を構成する伸縮性生地の編み組織をより緊締力の強い編み組織にする方法によって比較的緊締力の強い伸縮性部を形成してもよい。これらの方法によれば、重ね合わせをしなくてもすむので、比較的緊締力の強い伸縮性部の厚みをより薄いものとすることができる。尚、上述したような編み組織の切り替えによって比較的緊締力の強い伸縮性部を形成する方法の定義には、被服本体を構成する繊維素材のうち、弹性繊維の太さが他の部分より太い弾性繊維を使用する方法や弾性繊維の使用密度を他の部分より大きくすることによって比較的緊締力の強い伸縮性部を形成する方法も含まれる。この方法によっても、重ね合わせをしなくてもすむので、比較的緊締力の強い伸縮性部の厚みをより薄くすることができる。

また、被服を形成する生地として丸編地などを用いる場合には、カツトポス編手法によって、比較的緊締力の強い伸縮性部を形成することもできる。

上記した強緊締カ部の形成方法の中でも、被服本体に所定形状の伸縮性生地を重ね合わせてそれを縫合することによって形成する方法と、被服本体に所定形状の伸縮性生地を引き伸ばして重ね合わせて鏠合する方法とが容易である。尚、これらの方法によれば、被服本体に縫合される伸縮性生地の緊締カは被服本体の伸縮性生地の緊締力よりもやや小さくても、同じでも、大きくてもよい。被服本体に伸縮性生地が重ね合わせられた結果、重ね合わされた部分の緊締力が増大するからである。どのくらいの緊締力の生地を重ね合わせたらよいかは、被服の種類や使用目的、着用者の好みなどによって適宜選定すればよい。

なお、前述したカットボス編手法によって、比較的緊締力の強い伸縮性部を形成する手法について、以下、理解を容易にするために、参考までに図 1 2 0〜図 1 2 2を用いて説明しておく。

図 1 2 0〜図 1 2 1は、丸編において、カットボス編手法を説明するための断面概念工程図である。点線の矢印 Aで示した側が丸編地の表側で、点線の矢印 Bで示した側が丸編生地の裏側である。

まず、図 1 2 0に示すように、表糸 6 1と裏糸 6 2を供給して丸編機で編む際に、カツトポス手法によって比較的緊締カを強くしたい部分に中糸 6 3を表糸 6 1と裏糸 6 2の間に挿入して、表糸 6 1と中糸 6 3と裏糸 6 2をそろえて供給して丸編機で編み込む。この部分は矢印 6 4 a 〜 6 4 bの間と矢印 6 4 c〜 6 4 dの間の部分である（尚、中糸 6 3は、わかりやすいように 1点鎖線で図示してある。）。そして、矢印 6 4 b〜 6 4 cの間の部分の如く、比較的緊締力が弱い部分に該当する部分は、中糸 6 3が表糸 6 1と裏糸 6 2の間に挿入されないように中糸 6 3を裏側に浮かせて、表糸 6 1と裏糸 6 2のみで編む。次いで矢印 6 4 a、 6 4 b、 6 4 c、 6 4 dのところで裏側に浮かされた中糸 6 3をカツトし、図 1 2 0に示したような Z！と Z ₃の部分が中糸 6 3が挿入されていて、比較的緊締力の強い伸縮性部となり、 Z ₂の部分が表糸 1と裏糸 2のみで編まれた比較的緊締力の弱い伸縮性部となる。

図 1 2 2に、上述のカツ卜ボス編手法によって得られた丸編生地の断面概念図を示した。 6 1 aが表糸 6 1があらわれている丸編生地の表側、 6 2 aが裏糸 6 2があらわれている丸編生地の裏側、 6 3 aが中糸 6 3 で構成された補強層であり、と Z ₃の部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部となり、 Z ₂の部分が比較的緊締力の弱い部分となる。

本発明においては、前記の如く比較的緊締力の強い伸縮性部と比較的緊締力の弱い伸縮性部をカツトポス編手法のみで形成してもよいが、更に、丸編地における同一コース内での度目調整によって、緊締力の変化を付与する手法を併用してもよい。比較的緊締力の強い伸縮性部の緊締力としては、特に限定するものではないが、ほぼその長さ方向で 0. 3 N〜 4 Nの緊締カを有する様に設計することが好ましい。このような緊締力の範囲において、本発明の機能が効果的に発揮され、また、圧迫感が余りに強過ぎることもなく着用感が良好で好ましい。尚、比較的緊締力の弱い伸縮性部の緊締力が 0. 3 Nを超えることがあっても、当該被服中に設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部よりも、その緊締力が小さければ差し支えない。

比較的緊締力の強い伸縮性部や比較的緊締力の弱い伸縮性部などの生地の緊締カを測定する場合には、次の引張り試験を行って測定する。素材経方向（ゥエール方向）が試験片の長さ方向になるように幅 2. 5 cmX長さ 1 6. 0 cmの試験片を作成し、その長さ方向を上下方向に向けてその両端をクリップでっかむ。上部つかみ長さを 2. 5 cm、下部つかみ長さを 3. 5 cmとし、従ってつかみ間隔は 1 0. 0 cmとして定速伸長形引張試験機（島津製作所製 "オートグラフ" AG— 5 0 0 D) に取り付け、 30 ± 2 cmZ分の速度で試験片を伸度 8 0 %まで伸ばす。この際、伸度 30 %時点で試験片に掛かっている応力を記録しこれを伸長力（単位 N)、 [ 1 g f = 0. 0 0 98 N] とし、次に伸度 8 0 %まで伸ばした試験片に掛かる応力を取り去ると、試験片が元の長さに戻ろうとして収縮するが、伸度 30 %まで回復した時の試験片に掛かる応力を緊締カ（単位 N) とする。これらの値は、上記引張試験機により自動的に記録される様に設定しておく。尚、伸長力、緊締力とも、これらのデータは試験片 2つの平均値を求めてそれぞれ伸長力、緊締力とした。

ここで、伸度 {%) とは、伸ばした状態で伸び方向の生地の長さを d、伸ばす前の試料の元の長さ（すなわちつかみ間隔）を eとすると、

[(d - e ) Ze] X 1 00の値である。尚、伸長力ゃ緊締力の測定の際に試験片の大きさとしては、前述のような大きさのものを用いることが好ましいが、かかる大きさの試料が測定対象の衣類から切り出せない場合にはそれより小さくても差し支えない。ただ、試料の大きさが小さくなるほど、測定誤差が大きくなるので、切り出せる範囲でできるだけ大きな試料を採取して測定することが好ましい。

本発明の被服における比較的緊締力の強い伸縮性部の幅は、その存在部位、用いる素材の緊締力の強さ、比較的緊締力の強い伸縮性部の形成手段、被服の使用目的（例えば着用者の膝関節の障害の程度や障害部位、または障害予防の目的、行うスポーツの種類など）、大人か子供かなどによって適宜本発明の目的が達成される範囲で適当な幅にすれば良く、また、部位によって当然幅が異なってくるので、一概に数値で規定することは困難であるが、線状のように幅の狭いものでは意味がなく、例えば、平均で 2 c m以上の幅であることが好ましく、平均で 3 c m以上の幅であることがより好ましい。最も幅の広い部分は通常 1 5 c m程度以下、より好ましくは 1 3 c m程度以下が好ましい。

もちろん本発明の目的が達成される範囲に於いて、比較的緊締力の強い伸縮性部の幅は、部位に応じて部分的に狭幅になったり、広幅になつたりすることがあるのは何ら差し支えない。

本発明において、種々説明した筋肉をサポートするための比較的緊締力の強い伸縮性部は、特殊な細部を除いて主として筋肉や靱帯の繊維方向にほぼ沿った方向に向かって設けられており、このような態様とすることによって、筋肉や靱帯の機能を阻害せずに筋肉の収縮や靱帯の機能を助長することができ、好ましい。

また、本発明の被服は、伸縮性生地として、被服本体部分や各比較的緊締力の強い伸縮性部において、伸縮性を有するポリウレタン繊維含有ラッセル編物であるポリウレタン繊維含有パワーネットゃ、ポリウレタン繊維含有トリコット編物であるポリウレタン繊維含有ッ一ウェイトリコット編物、ポリウレタン繊維含有丸編物などを好ましく用いることができるので、従来の比較的厚地のパイル地やネオプレンシートなどを用いるサポーターなどに比べて、通常の衣料を作成する際に用いられている程度の厚み、例えば約 0 . 3〜 0 . 8 mmの厚みの生地が使用でき、したがって着用時のプロポーションなどの外観が低下が少なく、身体によくフィットし、通気性も比較的良好な被服を提供できる。パワーネットの種類としては、例えば、プレーンパワーネット、サテンパワーネット、ッ一ウェイラッセル、 "トリスキン" （ト部株式会社の商標）などが挙げられる。

また、各比較的緊締力の強い伸縮性部の緊締カはすべて同一である必要はなく、部位に応じて異なった緊締力としてもよい。

被服の生地を構成する繊維糸の種類も、特に限定するものではなく、ポリエステル、ナイロンなどで代表される各種の合成繊維糸、木綿、ゥール、絹などで代表される天然繊維糸、レーヨンなどで代表される半合成繊維糸、ポリウレタン繊維糸などで代表される弾性繊維糸、あるいは、これらの少なくとも 2種類の繊維が混在した混合繊維からなる糸、カバリングヤーン、吸水速乾性糸、その他の加工糸など各種の繊維糸を用いることができる。

尚、弾性糸を使用する場合には、弾性繊維のみから作られた糸を用いてもよいが、目的に応じて、前述したような吸水速乾性糸、発水性に優れた合成繊維糸あるいは天然繊維糸などの他の繊維で力バリングされた弾性糸を用いることがより好適である。産業上の利用可能性本発明の被服は、次の様な機能を発揮し得る下肢部サポート用被服が提供される。

( 1 ) すなわち、本発明の下肢部サポート用被服は、伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサポートする股部を有する被服であつて、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的に力バーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 / 4以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿って設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) を有している。

従って本発明の下肢部サポート用被服は、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) が内側側副靭帯をサポートし、さらに（A ) が膝関節の上方において、前記内側側副靭帯の上に存在して上方に伸びている縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれかをサポートしており、この様に上方に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上し、また、内側側副靭帯とともに膝関節をサポートしている縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋のいずれか少なくとも一つを比較的緊締力の強い伸縮性部がサボ一トするのでこの両者の総合作用から、膝を保護し、膝関節を安定に保ち、しかも膝関節の動きの自由度をあまり低下させず、着用感も良好で、膝の不安定さから生じる膝痛などの予防や、軽減、さらには、スポーツその他で生じる内側側副靭帯損傷の予防にも有用な下肢部サポート用被服を提供できる。

( 2 ) また、伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサボ一トする股部を有する被服であって、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 Z 2以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿つて設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A) を有する下肢部サポート用被服においては、大腿部をカバーする長さが少なくとも大腿部の長さの 1 Z 2以上の長さとすることにより、（ 1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがより強く作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。

( 3 ) また、下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから踝の上方までの長さを有し、股部を有する被服である前記（ 1 ) 項または（2 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、下肢部サポート用被服が、少なくともゥェストラインから踝の上方までの長さを有するので（ 1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更により強く作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。しかも股部を有するタイツ状の被服であるので、着用が容易で、スポーツ用にも好適である。

( 4 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部を力バーし、内側の腓腹筋及びノ又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至つている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) である前記（3 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に縫工筋をサポートし、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靭 · 帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋をサポートでき好ましい。

( 5 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1 ) を有している前記（4 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A l— l ) を有しているので、前記（4 ) 項の機能が更に強化され、また、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

( 6 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部である前記（4 ) 項または（5 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

( 7 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に、内側の腓腹筋側方から膝蓋骨の下側の周囲近辺を通って斜め上方に向かい膝蓋骨の外側側方に至る比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1一 2 ) を有している前記（4 ) 〜（6 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、更に膝蓋骨周囲を内側の腓腹筋側方からすなわち内側下側から包み込み斜め上方に引き上げるようなパワーが作用し、より一層膝関節の安定性をはかることができ好ましい。

( 8 ) また、更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を有している前記（4 ) 〜（7 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を更に有しているので、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサボ一トし、しかも腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の活動を阻害しないようにその側方から腓腹筋及び Z 又はヒラメ筋をサポートできる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

( 9 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部を力バーし、内側の腓腹筋及び/又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至つている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) である前記（3 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部を力バーし膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートし、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サボ一ト用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい。

( 1 0 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部

( A 2 - 1 ) である前記（9 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

( 1 1 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かレ且つほぼ半腱様筋及び Z又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通って大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) である前記（3 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、内側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方から上に伸び、大腿部内側から後側を経て外側に向かって斜めに大転子近傍に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、内側側副靭帯をサボ一トしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に強められ、より内側側副靭帯のサボート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋及び又は半膜様筋をサポートでき好ましい。

( 1 2 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部

( A 3 - 1 ) である前記（ 1 1 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポー卜用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポー卜ができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

( 1 3 ) また、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を有している前記（9 ) 〜（1 2 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を更に有しているので、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の活動を阻害しないようにその側方から腓腹筋及び Z又はヒラメ筋をサポートできる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

( 1 4 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) であって、前記（A 1 ) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿つて股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) を有する前記 ( 4 ) 項〜（8 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様り下肢部サポート用被服とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なぐとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) を更に有するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋とともに半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい。更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

( 1 5 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部を力パーし、内側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿つて股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿つて少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通つている比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) を有している前記（3 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、大腿部前面側の外側広筋、内側広筋の活動を妨げないようにし、比較的緊締力の強い伸縮性部が、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも膝関節を包み込むように周囲からサポートしているので、より一層の膝関節のサポートを行うことができ、また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され好ましい。 (1 6) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部

(B ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（A2 ' ) の膝蓋骨の下側部分を覆う正面側から見える面積が、大き目である前記（1 5) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポー卜用被服とすることにより、前記（ 1 5) 項で記載した機能を達成できるとともに、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靱帯のサポート力も強化され好ましい。

(1 7) 更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれかの位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（C) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿つて斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（D) とを有する前記（2) 〜（ 1 6) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（C) を有しているので、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従って、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができる。また、（D ) を有しているので、腹直筋の一部と内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与することができ好ましい。

( 1 8 ) また、下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから膝下までの長さを有し、股部を有する被服である前記（1 ) 項または（2 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから膝下までの長さを有するので（ 1 ) 項で述べた大腿部上側に伸びている部分で内側側副靭帯をサポー卜している比較的緊締力の強い伸縮性部を上方に引っ張るようなパワーが強く作用するので、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。しかも股部を有するタイツ状の被服であるので、着用が容で、スポーツ用にも好適である。特に、気温の高い地域や、暑いシーズンに着用するのに好適である。

( 1 9 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 ) である前記（ 1 8 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に縫工筋をサポートし、大腿部を内側から外側に向かつて斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋をサポートでき好ましい。

(2 0) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェス卜近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1— 1) を有している前記（ 1 9) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1— 1) を有しているので、前記（ 1 9) 項の機能が更に強化され、また、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

(2 1) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部を力パーしている比較的緊締力の強い伸縮性部である前記（ 1 9) 項または（20) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(2 2) また、更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している前記（ 1 9) 〜（2 1 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を更に有しているので、膝を両側からサポートでき、膝関節のサポートがより強化される。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

(23) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) である前記（ 1 8) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部が膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし膝蓋骨を下側から引き上げるようにサポートでき膝関節の安定性を向上するとともに、更に大腿部の内側に存在する半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートし、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋、半膜様筋及ないしは薄筋の少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい。

(24) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部

( A ² 2 - 1 ) である前記（2 3 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 ( A ² 2 ) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部も力パーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

( 2 5 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び Z又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通って大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 3 ) である前記 ( 1 8 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、大腿部内側下部から後側を経て外側にかって斜め上方に大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するので、膝蓋骨を下側から引き上げるようにサボ一トでき膝関節の安定性を向上するとともに、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーが更に強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している半腱様筋及び Z又は半膜様筋をサボ

—トでき好ましい。

( 2 6 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 3 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部

(A²3 - 1 ) である前記（2 5) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サボ一ト用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部 (A²3) が、更に膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部もカバーしているので膝蓋骨の下側部分と両方から膝関節のサポートができ、より膝関節の安定性を保つことができ好ましい。

(2 7) また、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している前記（2 3) 〜（2 6) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を更に有しているので、膝の両側から膝関節をサポートし、従って膝関節のサポートをより強化できる。また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化される。

(2 8) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) であって、前記（A²1 ) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 ' ) を有する前記（1 9) 〜（22) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、大腿部を内側から外側に向かって斜めに大転子に至るまで螺旋状に比較的緊締力の強い伸縮性部が存在するとともに、膝関節上側において、二俣に分かれて、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも

1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) を更に有するので、内側側副靭帯をサポートしている比較的緊締力の強い伸縮性部を引っ張るようなパワーがこの両者の作用により更に一層強められ、より内側側副靭帯のサポート力が向上した下肢部サポート用被服が提供でき好ましい。更に、内側側副靭帯の機能を補助している縫工筋とともに半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉をサポートでき好ましい。更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部を有しているので、大転子を押さえる機能が付与されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合を良好にし、股関節の安定性を向上させる機能が発揮され好ましい。

( 2 9 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿つて股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ² ' ) を有している前記（ 1 8 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、大腿部前面側の外側広筋、内側広筋の活動を妨げないようにし、比較的緊締力の強い伸縮性部が、大腿部並びに下腿部の両側から膝と脚部をサポートし、しかも膝関節を包み込むように周囲からサポートしているので、より一層の膝関節のサポートを行うことができ、また、大転子を押さえる機能が更に一層強化されており、大腿骨頭と寛骨臼との結合をより良好にし、股関節の安定性を向上させる機能がより強化され好ましい。

( 3 0 ) また、比較的緊締力の強い伸縮性部（Α ² 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一している人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ² ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（Α ² 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分を覆う凸部の頂点の位置が膝蓋骨の中心またはそれより外側に位置している前記（2 9 ) 項に記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、前記（2 9 ) 項で記載した機能を達成できるとともに、下腿部においては内側は筋肉が少なく、頸骨が体表面に接しており、一方、下腿部外側は腓腹筋が腓骨の外側に付いているので、より筋肉の少ない内側をより多く下から引き上げるように膝関節をサポートでき、内側側副靭帯のサポート力も強化され好ましい。

( 3 1 ) また、更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれかの位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿つて臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿って斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) とを有する前記（1 8 ) 〜（3 0 ) 項のいずれかに記載の本発明の好ましい態様の下肢部サポート用被服とすることにより、比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) を有しているので、しっかりと大殿筋をその筋繊維方向にサポートすることができる。従つて、腰の回旋運動をサポートし腰の回旋角度の減少を防止し、骨盤の前後方向への安定に大きな役割をはたすことができ、高齢者においては転倒の防止に有効である。また、走行、ジャンプ、スロープを上る際の股関節の前後方向への伸展に大きな役割をはたすことができる。また、 ( D ) を有しているので、腹直筋の一部と内腹斜筋をサポートし、腰椎の前湾を弱め、良好な姿勢を保持し、体型が若々しく見え、腰痛などの痛みの発生を予防しうる機能を付与することができ好ましい。

以上説明したように、本発明の下肢部サポート用被服は、ロングタイプのスポーツ用タイツ、セミロングタイプのスポーツ用タイツなど、効率よく膝を保護し、膝関節を安定に保ち、膝関節の動きの自由度を低下させず、着用感も良好で、膝痛などの予防、軽減、スポーツその他で生じる内側側副靭帯損傷の予防に有用な下肢部サポート用被服として有用に用いられる。

Claims

請求の範囲

1 . 伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサポートする股部を有する被服であって、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 Z 4以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿って設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A) を有する下肢部サポート用被服。

2 . 伸縮性を有し、身体に密着して着用される下肢部をサポートする股部を有する被服であって、当該被服は比較的緊締力の強い伸縮性部を有し、前記比較的緊締力の強い伸縮性部が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、膝関節の上方においては、少なくとも大腿部の長さの 1 Z 2以上の長さを有し、縫工筋、半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれたいずれか少なくとも 1つに沿って設けられている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) を有する下肢部サポート用被服。

3 . 下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから踝の上方までの長さを有し、股部を有する被服である請求項 2に記載の下肢部サポート用被服。

4 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋及びノ又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) である請求項 3に記載の下肢部サポート用被服。

5 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1— 1 ) を有している請求項 4に記載の下肢部サポート用被服。

6 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部である請求項 4に記載の下肢部サポート用被服。

7 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 ) で表わされる部分が、更に、内側の腓腹筋側方から膝蓋骨の下側の周囲近辺を通って斜め上方に向かい膝蓋骨の外側側方に至る比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1 一 2 ) を有している請求項 4に記載の下肢部サポー卜用被服。

8 . 更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を有している請求項 4に記載の下肢部サポート用被服。

9 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 / 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋及び又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) である請求項 3に記載の下肢部サポート用被服。

1 0 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部を力パーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（ A 2— 1 ) である請求項 9に記載の下肢部サポート用被服。

1 1 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ

1ノ 4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋及び/又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び Z又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通つて大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) である請求項 3に記載の下肢部サポート用被服。

1 2 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3 ) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（A 3— 1 ) である請求項 1 1に記載の下肢部サポート用被服。

1 3 . 更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋及び Z又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ) を有している請求項 9に記載の下肢部サポー卜用被服。

14. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 1) であって、前記（A 1) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α2 ' ) を有する請求項 4に記載の下肢部サポート用被服。

1 5. 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 /2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーし、内側の腓腹筋及び Ζ又はヒラメ筋の側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿つて大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿つて膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿つて少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Ζ 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも —部をカバーし、外側の腓腹筋及び/又はヒラメ筋の側方を通っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) を有している請求項 3に記載の下肢部サポート用被服。

1 6. 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体外側方向に向いた 2 つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（Β ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバーしている人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（A 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分を覆う正面側から見える面積が、大き目である請求項 1 5に記載の下肢部サポート用被服。

1 7 . 更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれかの位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿つて斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) とを有する請求項 2に記載の下肢部サポート用被服。

1 8 . 下肢部サポート用被服が、少なくともウェストラインから膝下までの長さを有し、股部を有する被服である請求項 1または 2のいずれかに記載の下肢部サボ一ト用被服。

1 9 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1ノ4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をその内側から前側を通り外側に向かってほぼ縫工筋に沿い更に大腿直筋のうちの上方部分を通り、大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 ) である請求項 1 8に記載の下肢部サポー小用被服。

2 0 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 1 ) で表わされる部分が、更に大転子近傍から腸脛靭帯に沿ってウェスト近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1— 1 ) を有している請求項 1 9に記載の下肢部サポート用被服。

2 1. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバ一している比較的緊締力の強い伸縮性部である請求項 1 9に記載の下肢部サポート用被服。

22. 更に、大転子近傍から下側に向かって、ほぼ腸脛靭帯に沿つて膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部を力バーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している請求項 1 9に記載の下肢部サポート用被服。

2 3. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバーし、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ一し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) である請求項 1 8に記載の下肢部サボ一卜用被服。

24. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²2 — 1) である請求項 23に記載の下肢部サポート用被服。

2 5. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 /4以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部をカバ —し、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部を上方向に内側から後側を経て外側に向かい、且つほぼ半腱様筋及び Z又は半膜様筋に沿い、更に大腿二頭筋を斜めに通って大転子近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3) である請求項 1 8 に記載の下肢部サポート用被服。

26. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3) で表わされる部分が、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺から膝蓋骨の上側部分の少なくとも一部をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（A²3 一 1) である請求項 2 5に記載の下肢部サポート用被服。

27. 更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靭帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の下側部分の少なくとも一部、又は、膝蓋骨の上側部分及び下側部分の少なくとも一部をカバーし、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B²) を有している請求項 2 3に記載の下肢部サボ —ト用被服。 '

28. 比較的緊締力の強い伸縮性部（A) で表わされる部分が、比較的緊締力の強い伸縮性部（A²1 ) であって、前記（A²1 ) の膝関節上側において、更に大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋、及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（Α²2 ' ) を有する請求項 1 9に記載の下肢部サポート用被服。

29. 比較的緊締力の強い伸縮性部（Α) で表わされる部分が、人体の膝関節の内側側面の側副靭帯を実質的にカバ一し、更に、膝蓋骨の人体内側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1/2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部を力パーし、内側の腓腹筋の上部側方に至っており、膝関節上側においては、大腿部をほぼ半腱様筋、半膜様筋及び薄筋からなる筋群から選ばれた少なくとも 1種の筋肉に沿って股下ないし臀溝近傍に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) であり、更に、ウェスト脇側からほぼ腸脛靱帯に沿って大転子近傍を通り、ほぼ腸脛靭帯に沿って膝蓋骨の外側側部側に至り、膝蓋骨の人体外側側部側のほぼ周囲近辺に沿って少なくとも膝蓋骨の周囲のほぼ 1 Z 2またはそれ以上を取り囲んでいて膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一し、外側の腓腹筋の上部側方に至っている比較的緊締力の強い伸縮性部（B ² ' ) を有している請求項 1 8に記載の下肢部サポート用被服。

3 0 . 比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一している人体外側方向に向いた 2つの凸部の位置が、これと対向する比較的緊締力の強い伸縮性部（B 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分と上側部分の少なくとも一部をカバ一している人体内側方向に向いた 2つの凸部の位置よりもそれぞれ若干下側にずれた位置にあり、且つ、比較的緊締力の強い伸縮性部（A ² 2 ' ) の膝蓋骨の下側部分を覆う凸部の頂点の位置が膝蓋骨の中心またはそれより外側に位置している請求項 2 9に記載の下肢部サポート用被服。

3 1 . 更に、人体の後側において腰椎から仙骨に至るいずれかの位置から左右の大殿筋のほぼ中間部でほぼ大殿筋の筋繊維方向に沿って臀部の膨らみの頂点又はその近傍を通り少なくとも大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（C ) と人体の前側において下腹部の腹直筋上の位置から左右の内腹斜筋のほぼ筋繊維方向に沿つ , て斜め下方向に向かい大転子近傍に至る部分をカバーしている比較的緊締力の強い伸縮性部（D ) とを有する請求項 1 8に記載の下肢部サボ一ト用被服。