WO2001074305A1

WO2001074305A1 - Compositions cosmetiques

Info

Publication number: WO2001074305A1
Application number: PCT/JP2001/002703
Authority: WO
Inventors: Naoko Mikami; Hirofumi Yokota; Eiko Oshimura
Original assignee: Ajinomoto Co., Inc.
Priority date: 2000-04-03
Filing date: 2001-03-30
Publication date: 2001-10-11
Also published as: KR20030005257A; EP1269969A4; US20040052747A1; EP1269969A1

Description

明細化粧料組成物技術分野

本発明は化粧料組成物に関するものである。より詳しくは、本発明は、頭髪および皮膚につやとはりを与え、あるいはすすぎ時の皮膚や頭皮に対するぬめり感が少なく、乾燥後のベ夕ヅキ感が少ない化粧料組成物に関するものである。背景技術

化粧料組成物において、特に頭髪洗浄用の化粧料組成物の場合には、洗浄成分として主としてァニオン界面活性剤や両性界面活性剤が使用される。しかしながら、これらの洗浄成分は、特に細い髪に使用した場合につやがでない、髪にはりが出なくなってしまうなどの欠点を有している。また、髪の仕上がりを良くするためにカチォン界面活性剤と油剤とからなるコンディショニング剤で髪を処理する場合もあるが、コンディショニング剤は多くの部分が洗い流されることから、乾燥後の髪につややはりを効果的に付与するのは難しいという問題点があった。また、皮膚用化粧品の場合は、肌のはりやつやを保っために各種油剤やポリオ一ル、又は各種高分子等が配合されているが、それらの効果は必ずしも満足するもではなかった。

毛髪用化 ft料では、これらの問題点を改良するために、塩化ステアリルトリメチルアンモニゥムなどのコンディショニング剤ゃ油剤に加え、化粧料用シリコーン化合物をシャンプ一、リンス、又はトリートメントに配合する場合も多い。しかしながら、シャンプ一の場合には上記シリコーン化合物が界面活性剤と共に洗い流されてしまい、その効果を十分に発揮することができなかった。また、リンス又はトリートメントに上記シリコーン化合物が配合されている場合でも、油剤と共にすすぎ時に流れてしまい、乾燥後髪につややはりを効果的に付与するのは難しいという問題点があった。

皮膚用化粧料では、塗布時ののびの良さや使用時のなめらかさやつやを向上させるために化粧品用シリコーンを配合しているが、使用後の肌のはりやつやを向上させるには化粧料用シリコーンの添加のみでは必ずしも満足するものは得られなかった。

特閧平 1 1— 2 2 8 3 4 8号公報には、モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ -Ν ^α-長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体を含む化粧料組成物が開示されている。この化粧料組成物は、頭髪のシットリ感、頭髪のまとまりといったコンディショニング効果に優れ、また肌に対するつっぱり感のなさ等の感触に優れている。もっとも、この粉体を利用することにより、頭髪および皮膚にしっとり感、特に皮膚用化粧料（クリーム）ではなじみの良さを付与できるものの、つややはりを与えることはできていなかつた。 Ν ^ε—ラウロイルー Lーリジンをへアコンディショナ一やブラッシング剤に加えると髪のすべりをよくするなどの効果があるが、髪につややはりを与えるという点では必ずしも満足できるものではなかった。

一方、洗浄剤組成物において用いられる両性界面活性剤は、ァニオン界面活性剤の泡立ちや洗浄力を向上し、且つマイルドな使用感を出すために有用である。しかしながら、両性界面活性剤を洗浄用の組成物に配合した場合には、すすぎ時のすすぎ性が悪く、皮膚や頭皮に対してぬめり感がでたり、乾燥後にベ夕ヅキ感が残るという欠点があった。このすすぎ時のぬめり感と乾燥後のベ夕ツキ感を低減するために、各種体質顔料を配合することもあるが、体質顔料は洗浄中に多くの部分が洗い流されてしまい、すすぎ時のぬめり感を効果的に低減することは困難であった。発明の開示

本発明の目的は化粧料組成物を提供することにある。より具体的には、頭髪や皮膚にはりとつやを与える化粧料組成物を提供することが本発明の目的である。また、本発明の別の目的は、洗浄に用いた場合にすすぎ時のぬめり感が少なく、乾燥後のベ夕ヅキ感が低減された洗浄剤組成物を提供することにある。

本発明者らはかかる現状に鑑み鋭意研究した結果、モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンおよび/またはモノ- N ^a-長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉末組成物と化粧品用シリコーン化合物および/または両性界面活性剤とを組み合わせることにより上記の目的を達成できることを見出した。

すなわち、本発明は、（A) モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と（Β ) 化粧品用シリコーン化合物および Ζまたは両性界面活性剤とを含有する化粧料組成物を提供するものである。

本発明の好ましい態様によれば、皮膚又は頭髪に適用するための上記化粧料組成物が提供される。

上記の化粧料組成物のうち、（Α) モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と（Β ) 化粧品用シリコーン化合物とを含む組成物は、皮膚又は頭髪に適用した場合に頭髪や皮膚にはりとつやが付与されるという特徴がある。

また、上記の化粧料組成物のうち、（Α) モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν "-長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と（Β ) 両性界面活性剤とを含む組成物は、洗浄に用いた場合にすすぎ時のぬめり感が少なく、乾燥後のベ夕ヅキ感が低減されている。

別の観点からは、頭髪又は皮膚にはりおよび/またはつやを付与する方法であつて、（Α) モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν«-長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と（Β ) 化粧品用シリコーン化合物とを含有する組成物を頭髪又は皮膚に適用する工程を含む方法；及び頭髪又は皮膚を洗浄する方法であって、（Α)モノ- Ν^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν^α - 長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と (Β)両性界面活性剤とを含有する組成物を用いて洗浄を行う工程を含む方法が本発明により提供される。

さらに別の観点からは、上記の化粧料組成物の製造のための（Α) モノ- Ν 長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および Ζまたはモノ- Ν^α -長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体の使用、上記の化粧料組成物の製造のための（Β)化粧品用シリコーン化合物および/または両性界面活性剤の使用が本発明により提供される。発明を実施するための最良の形態 .

本発明で使用できるモノ- Ν^α -ァシルアルギニンは、特開昭 48-23729号公報に記載されているようにアルギニンと長鎖且旨肪酸ノ、ライドとをアルカリ条件下（ρΗ12位）で親水性溶媒と共に反応させるか、あるいは特開昭 49一 15 13号公報に記載されているようにアルギニンと脂肪酸の塩とを 100— 25 0°Cの温度で加熱脱水することにより得ることができる。また、特開平 11一 2 28527号公報に示されている通り、アルギニンと長鎖脂肪酸ハライドを低級アルコ一ルぉよび //または多価アルコ一ルと水との混合溶媒を用、てアルカリ存在下（pH 10— 13) で反応させた後、酸性又は塩基性の水溶液として十分に溶解させ、その後 pHを 5〜 7に調整することでモノ- Ν^α-ァシルアルギニンの結晶を得ることができる。

本明細書において、モノ - Ν^α-ァシルアルギニンは炭素数 8〜28の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の脂肪酸ァシル基を有するものであり、例示すればモノ- ォレイルアルギニン、モノ- Ν "-ラウロイルアルギニン、モノ- N^a-ミリストイルアルギニン、モノ- Ν^α-パルミトイルアルギニン、モノ- Ν^α -ステア口ィルアルギニン、モノ- Ν^α -ォクチルドデシルアルギニン、モノ- Ν^α -ぺへニルァルギニン、モノ- Ν^α-ヤシ油脂肪酸ァシルアルギニン、モノ- Ν^α -パ一ム核油脂肪酸ァシルアルギニン、モノ- Ν ^α-牛脂脂肪酸ァシルアルギニン等が挙げられる。これらのうち、モノ- Ν -ラウロイルアルギニン、モノ- Ν^α -ミリストイルアルギニン、モノ- Ν^α -パルミトイルアルギニン、モノ- Ν ^α -ステアロイルアルギニンが粉体の感触面で好ましく、より好ましくはモノ- Ν ^α -ラウロイルアルギニン、モノ- Ν ^α-ミリストイルアルギニン、モノ- Ν ^α -パルミトイルアルギニンが特に肌に対してしつとり感を付与する効果において優れている。モノ- ァシルアルギニンのアルギニン部分は D体、 L体、 D L体のいずれでもよい。本発明の化粧料組成物においてはモノ- Ν ^α -ァシルアルギニンを 2種以上組み合わせて用いてもよい。

本発明で使用できるモノ- Ν ^α -ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体（以下、本明細書において「処理粉体」と呼ぶ場合がある）の表面処理方法は特に限定されないが、例えば湿式処理又は乾式処理のいずれでも良い。湿式の場合は強酸もしくは強アル力リの有機溶媒を含む溶液に溶かした後、これを中和することにより得ることができる。乾式処理の場合には、回転数数千から数万 p.m.の混合粉砕機に被覆される粉体とモノ- Ν^α -ァシルアルギニンとを投入し、機械的にモノ—Ν «-ァシルアルギニンで粉体を被覆することにより得ることができる。処理粉体の粒径は特に限定されず、処理粉体の種類に応じて適宜選択できる。

本発明で使用できる処理粉体に用いられる原料粉体の種類は特に制限されず、例示すればナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリメ夕クリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン ·アクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ 4フヅ化エチレン粉末、セルロース粉末などの有機粉末、トリメチルシルセスキォキサン粉末、シリコ一ン樹脂粉末、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、リチア雲母、バーミキユラィト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケィ酸アルミニウム、ケィ酸バリゥム、ケィ酸カルシウム、ケィ酸マグネシウム、ケィ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼォライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシゥム、リン酸カルシウム、リン酸カルシウム、フヅ酸アパタイト、ヒドロキシァパ夕イト、セラミックパウダー、ミリスチン酸亜鉛、ノルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、窒化ホウ素、二酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、チタン酸鉄、微粒子酸化チタン、針状酸化チタン、紡錘状酸化チタン、棒状酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、薄片状酸化亜鉛等の紫外線遮断粉体、ァ -酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、力一ボンブラック、マンゴバイオレット、ノルトバイオレツト、酸化クロム、酸化セリウム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、群青、紺青、酸化チタン被覆マイ力、酸化チタン被覆マイ力、酸化チタン被覆ォキシ塩化ビスマス、ォキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダ一、銅パウダ一、赤色 2 0 1号等の顔料、クロロフィル、 ?—カロチン等が挙げられる。これらのうち、タルク、雲母、セリサイト、窒化ホウ素、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ベンガラ、チタン酸鉄、微粒子酸化チタンが好ましく、タルク、雲母、セリサイト、窒化ホゥ素が最も好ましい。

粉末を表面処理する際のモノ- N ^α -ァシルアルギニンの使用量は、無駄のな 1、均一な表面処理を行うことができる点で、処理する粉体の重量に対して 0 . 0 1 〜3 0重量％の割合で使用することが好ましく、より好ましくは 0 . 1〜1 5重量％、さらに好ましくは 0 . 5〜5重量％である。

本発明で使用されるモノ- Ν ^α-ァシルアルギニンおよびノまたはモノ- Ν ^α_ァシルアルギニンで表面処理を行った粉末の配合量は、化粧料組成物の所望の性能により適宜決定することができ、特に制限されない。例えば、化粧料組成物の全量に対して、通常は 0 . 0 1〜5 0重量％、好ましくは 0 . 1〜1 0重量％、さらにに好ましくは 0 . 5〜 5重量％である。モノ- Ν ^α-ァシルアルギニンおよび /またはモノ- Ν ^α一ァシルアルギニンで表面処理を行った粉末は 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

本発明で使用できる化粧料用シリコーン化合物の種類は特に制限されない。例示すれば、シリコン樹脂、メチルフエ二ルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ォクタメチルシクロテトラシロキサン、ジメチルシロキサン■メチル（ポリォキシエチレン）シロキサン共重合体、デカメチルシクロペンタンシロキサン、ジメチルシロキサンメチル（ポリオキシエチレン 'ポリオキシプロピレン）シロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、ジメチルシロキサン ·メチルステアリキシシロキサン共重合体、メチルポリシロキサンェマルジヨン、ォク夕メチルトリシロキサン、環状シリコン樹脂、高重合メチルポリシロキサン、テトラデカメチルへキサシロキサン、トリメチルシロキシケィ酸などが挙げられる。これらのうち、メチルフエ二ルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ォク夕メチルシクロテトラシロキサン、ジメチルシロキサン ·メチル（ポリオキシェチレン）シロキサン共重合体、ジメチルシロキサンメチル（ポリオキシエチレン -ポリオキシプロピレン）シロキサン共重合体、ドデカメチルシクロへキサシロキサンが好ましく、ジメチルシロキサン 'メチル（ポリオキシエチレン）シロキサン共重合体が最も好ましい。

本発明で使用される化粧用シリコ一ンの配合量は、化粧料組成物の所望の性能により適宜決定することができ、特に制限されない。例えば、化粧料組成物の全量に対して、通常は 0 . 0 1〜3 0重量％、好ましくは 0 . 1〜1 0重量％、さらに好ましくは 0 . 2〜5重量％である。化粧用シリコーンは 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

本発明で使用できる両性界面活性剤の種類は特に制限されない。例示すれば、カルボべ夕イン型両性界面活性剤、アミドべ夕イン型両性界面活性剤、スルホベ夕イン型両性界面活性剤、ヒドロキシスルホべ夕イン型両性界面活性剤、アミドスルホベ夕イン型両性界面活性剤、ホスホべ夕イン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤が挙げられ、より具体的に例示すれば、ラウリルジメチルァミノ酢酸べ夕イン、ヤシ油アルキルべ夕イン、ステアリルジメチルァミノ酢酸べ夕イン、ステアリルジヒドロキシェチルべ夕イン、ラウリン酸アミドプロピルべ夕イン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルべ夕イン液、パ一ム核油脂肪酸ァミドプロピルベタィン液、リシノレィン酸ァミドプロピルべタイン液、 N—ヤシ油脂肪酸ァシル—N—カルボキシェチルー N—ヒドロキシェチルェチレンジァミン塩、パ一ム核油脂肪酸ァシル—N—カルボキシェチルー N—ヒドロキシェチルエチレンジァミン塩、 2—アルキル— N—カルボキシメチル— N—ヒドロキシェチルイミダゾリゥムべ夕ィン、ゥンデシル一 N—力ルポキシメチルイミダリニゥムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ビス（ステアリルー N—ヒドロキシェチルイミダゾリン）クロル酢酸錯体等が挙げられる。

本発明で使用される両性界面活性剤の配合量は、化粧料組成物の所望の性能により適宜決定することができ、特に制限されない。例えば、化粧料組成物の全量に対して、通常は 0 . 0 1〜3 0重量％、好ましくは 0 . 1〜1 5重量％、さらに好ましくは 0 . 2〜 1 0重量％である。両面界面活性剤は 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

本発明の化粧料組成物の用途は特に限定されないが、好ましくは皮膚用又は頭髪用の化粧料組成物として使用できる。例えば、シャンプー、リンス、リンスィンシャンプ一、コンディショニングシャンプ一、ヘアローション、ヘアコンディショナ一、ヘアトリ一トメント、ヘアクリーム、ヘアスプレー、ヘアリキッド、ヘアワックス、ヘアゥォ一夕一、ヘアスタイリング剤、パ一マ液、ヘアカラー、酸性ヘアカラ一、ヘアマニキュア等の各種頭髪用化粧料、および化粧水、乳液、洗顔料、メイク落とし、クレンジングローション、ェモリエントローション、ナリツシングクリーム、ェモリエントクリーム、マッサージクリーム、クレンジングクリーム、ボディーシャンプ一、ハンドソープ、固形石鹼、ひげ剃り用クリ一ム、日焼け化粧料、デォドラントパゥダー、デオドラントローション、デォドラントスプレー、メーク落としジエル、モイスチャージエル、保湿ェヅセンス、紫外線防止ェヅセンス、シェービングフォーム、白粉、ファンデーション、口紅、頰紅、アイライナ一、アイシャドー、眉墨、浴剤等の各種皮膚用化粧料として使用することができる。また、本発明の化粧料組成物を歯磨き等として用いることもできる。

本発明の化粧料組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で通常使用される各種添加剤を添カ卩することができる。このような添加剤は化粧料の分野において汎用されており、当業者が適宜選択可能である。例としてはァニォン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤などの界面活性剤、蠟類、植物油、動物系油脂、天然系油脂誘導体、鉱物系油脂、低級および高級脂肪酸エステル、

N-ァシルグルタミン酸エステル等の合成系油脂、高分子物質、アルコール類、多価アルコール、抽出物、アミノ酸、核酸、ビタミン、加水分解タンパク質およびその誘導体、グリセリルォレ一ト、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、酸化染料、 pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等の化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、医薬部外品原料規格、日本薬局方、食品添加物公定書記載の原料等が挙げられる。これらの添加剤は 2種以上を組み合わせて用いてもよい。

なお、日本国特願 2000- 100322号明細書の開示の全てを参照として本明細書の開示に含める。実施例

次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

く製造例 1 >N^a -ラウロイルー L—アルギニンの合成

L-アルギニン 1 106 gにイソプロピルアルコール 69 19 g及び水 296 4 gを加え、 ρΗ Ι Ο. 5〜： L 1. 5、反応温度 10〜： L 3°Cを保持しながら、ラウリン酸クロライド（日本油脂㈱製） 1522 gと 27wt%-NaOH水溶液を攪拌しながら 2時間かけて同時に滴下した。 1時間熟成後、反応液を 50°Cまで昇温し、濃塩酸を添加して pHを 3. 8に調整し、反応生成物を完全に溶解させた。その後、 27wt %-NaOH水溶液を添加し、 pHを 6. 0に調整して結晶を析出させ、そのスラリーを攪拌しながら徐々に 10°Cまで冷却した。 10°C まで冷却後濾過し、水 10kg、イソプロピルアルコール 4. 4kgで洗浄し、得られた結晶を減圧乾燥し、モノ- N ^α -ラウリル- L -アルギニンの鱗片状結晶 2 081 gを得た（収率 92. 3%)。得られたモノ- Ν^α-ラウリル- L-アルギニンの分解温度は約 164°Cであった。

<製造例 2 >タルクの Ν^α -ラウロイルー L一アルギニンによる表面処理

タルク 5. 0 gと製造例 1の化合物 0. 05gを混合し、家庭用ミキサーを用いて 1分 X 2回撹拌混合して表面処理を行い、処理粉体を得た。

<試験例 1 >

表 1に示す組成（重量％表示、総量 100%) のシャンプーを常法により調製し、 1 %ラウリルエーテル硫酸ナトリゥム水溶液で洗浄した毛束にこれらシャンプーを塗布後、充分に水洗し、乾燥後の（a)頭髪のつや、（b)頭髪のはりについて官能評価を行った。評価は表 1の比較例 1を標準品とした場合の相対評価とし、以下に示す基準による平均値を算出し、平均値が 4. 5以上の場合を非常に良好（◎)、 3. 5〜4.4の場合を良好（〇)、 2. 5-3.4の場合を普通（△；)、そして 2. 4以下の場合を不良（X) として行った。評価結果を表 1に示す。 <評価基準 >

(a)乾燥後のつや

5 ：標準品よりつやがある

4：標準品よりややつやがある

3：標準品と同等

2 ：標準品よりややつやがない

1 ：標準品よりつやがない

(b) 乾燥後のはり

5 ：標準品よりはりがある

4：標準品よりややはりがある

3：標準品と同等

2 ：標準品よりややはりがない

1 ：標準品よりはりがない表 1

(*1) 東芝シリコーン株式会:社製 TSF4440

(*2) 味の素株式会社ァホープ LL く試験例 2 >

表 2に示す組成（重量％表示、総量 1 0 0 %) のリンスを調製し、 1 %ラウリルエーテル硫酸ナトリゥム水溶液で洗浄した中国人毛の毛束にこれらリンスを塗布後、充分に水洗し、乾燥後の（a)頭髪のはり、（b )頭髪のつやについて官能評価を行った。評価は表 2の比較例 6を標準品とした場合の相対評価とし、試験例 1と同様の評価基準により行った。評価結果を表 2に示す。表 2

(*1 ) 花王株式会社コ一夕ミン 86Ρコンク

(*2) 東芝シリコーン株式会社製 TSF4440

(*3) 味の素株式会社アミホープ LL <試験例 3>

表 3に示す組成（重量％表示、総量 100%) のクリームを調製し、専門パネラー 5名により、各クリームを手の甲に適量塗布し、（a)塗布時の肌へ塗ってなじんでからのつや（b) 使用後の皮膚のはりについて官能評価を行った。評価は表 3の比較例 10を標準品とした場合の相対評価とし、以下に示す基準による平均値を算出し、平均値が 4. 5以上の場合を非常に良好（◎)、 3. 5〜4. 4の場合を良好（〇)、 2. 5〜3. 4の場合を普通（△：)、そして 2. 4以下の場合を不良（X) として行った。評価結果を表 3に示す。

<評価基準 >

(a) 塗布時の肌へ塗ってなじんでからのつや

5 ：標準品よりつやがある

4 ：標準品よりややつやがある

3 ：標準品と同等

2 ：標準品よりややつやがない

1 ：標準品よりつやがない

(b) 使用後の皮膚のはり

5 ：標準品よりはりがある

4 ：標準品よりややはりがある

3 ：標準品と同等

2 ：標準品よりややはりがない

1 ：標準品よりはりがない表 3

(*1 ) 味の素㈱アミホープ LL

⁷°—の調製 >

以下の処方にて常法によりシャンプーを調製した。

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩 (25°）

(エマ一ル 2 0 C :花王㈱製） 10.0% アルキルポリダルコシド (50%)

(プラン夕ケア 2 0 0 O up:コグニス社製） 8.0% ココアミドプロピルべタイン（30%) 10.0% ポリオキシエチレン（2) ラウリルエーテル 1.0% ポリェ一テル変性シリコ一ン ( T S F 4 4 4 5 2 ：東芝シリコーン㈱） 1.5%

モノ- Ν ^α—ココイルアルギニン 0.7%

調製したシャンプーは、洗った後髪がしっとりする他、本発明の目的とするところの髪のつやとはりに優れるものであった。

<ヘアトリートメントの調製 >

以下の処方にて常法によりヘアトリ一トメントを調製した。

セトステアリルアルコール ΊΜ

ミリスチン酸イソセチル 2.0

Ν- [アルキル（12, 14)ォキシ -2- 1

5

ヒドロキシプロピル]- L-アルギニン塩酸塩液 (30%) 2.0%

Ν -ラウロイル -L-グルタミン酸

ジ（フィトステリル · 2-ォクチルドデシル） 0.01%

「PCAソ一ダ」（味の素㈱製） 2.0%

乳酸 (90%) 0.05%

パラォキシ安息香酸メチル 0.2%

クェン酸

高重合メチルポリシ口キサン

トリメチルシリルァモジメチコーン

(XS-65-A2593：東芝シリコーン㈱製） 2.0%

塩ィ匕 N - [2-ヒドロキシ- 3-(トリメチルアンモニォ）

プロピル]加水分解コラーゲン 1.0¾

モノ- Ν ^α -ラウロイルアルギニン 0.3% 香料調製したトリートメントは、形態がなめらかで髪に塗布し、洗いながした後もつやとはりに優れるものであった。ンスの調製 >

以下の処方にて定法によりへァリンスを調製した。セトステアリルアルコール 4.0¾

ィソステアリン酸ィソセチル 2.0%

POE(20)ベへ二ルェ一テル 2.0%

フエノキシエタノール 0.6

ココィルアルギニンェチルエステル 231 1

ο ο ο ο,

ピロリドンカルボン酸塩（「CAE」：味の素㈱製） 0.5%

乳酸 (90%) 0.05%

精製水

3 0 %加水分解コラーゲン

トリメチルシロキシケィ酸

トリメチルグリシン

精製水

モノ- Ν^α -ステアロイルアルギニン

香料調製したリンスは髪に塗布したときにのびが良く、髪に塗布し乾燥した後もつやとはりに優れるものであった。

<試験例 4 > 表 4に示す組成（重量％表示、総量 100%) のシャンプーを常法により調製し、 1 %ラウリルエーテル硫酸ナトリゥム水溶液で洗浄した毛束にこれらシャンプ一を塗布後、充分に水洗し、（a) すすぎのはやさ、及び（b)乾燥後のベたつき感について官能評価を行った。評価結果を表 4に示す。評価は下記判定基準により行った。

<評価基準 >

(a) すすぎのはやさ

〇：良好

△：すすぎがやや遅い

X ：すすぎが遅く、ぬめり感がある

(b) 乾燥後のぺたつき感

〇：ベたつかない

Δ：ややべたつく

X：ベたつく

表 4

ヤシ油アクレキメレべタイン 15 15 15

ヤシ油脂肪酸アミドプロピノレべタイン 15 15 15 15 15

2-7ゾレキソレー Ν—カゾレボキシメチ Jレ

一 N—ヒド口キシェチノレ 1ク 10 10 19 c

イミダゾリニゥムベタイン

M-ャ、ン油 fl旨肪酸" シ JL-N- カルボキシメトキシ工チル

12 12 12

カルボキシメチル

エチレンジァミンニナトリウム

ラウリノレアミノジブ口ピオン酸ナトリウム 15 15 15

ラウリルアミノブロピオン酸 15 15 15

00 ラウロイルアルギニン 2 2.0 2.0 2 2 Z ミリスチルアルギニン 1.5 1.5

パルミトイルアルギニン 1 1.0 1.0 1 1 1 ステアロイルアルギニン 0.5 0.5

ヤシ油脂肪酸ァシルアルギニン 2.5 2.5

耩製水残余残余残余残余残余残余残余残余残余残余残余残乐残余 ¾6示残残余残余残余残余残余残余残余残余残余すすぎのはやさ X o o X O O o O O X o o ο O O X O o X O o X O o 乾燥後のベたつき感 X 0 0 X o 0 0 0 0 X 0 o o o 0 X 0 0 X 0 0 X o o

産業上の利用可能性

本発明によれば、頭髪および皮膚につやとはりを与え、あるいはすすぎ時の皮膚ゃ頭皮に対するぬめり感が少なく、乾燥後のベ夕ヅキ感が少ない化粧料組成物が提供される。

Claims

請求の範囲

1 . (A) モノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンから選ばれる 1種以上および/またはモノ- Ν ^α -長鎖ァシルアルギニンで表面処理を行った粉体から選ばれる 1種以上の粉体と（Β ) 化粧品用シリコーン化合物および/または両性界面活性剤とを含有する化粧料組成物。

2 . 皮膚又は頭髪に適用するための請求の範囲第 1項に記載の化粧料組成物。